本発明は、遊技に関する制御を実行する制御手段と、複数種類のエラーを夫々検出可能なエラー検出手段とを備えたパチンコ遊技機に適用されるものである。以下、発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
図1に示すように、パチンコ遊技機1には、遊技ホールの島構造体に取付けられる外枠に開閉枠2が開閉自在に装着され、開閉枠2に開閉扉3が開閉自在に装着されている。開閉枠2に遊技盤4が装着され、その遊技盤4の前面側に遊技領域4aが形成されている。開閉扉3に窓3aが形成され、その窓3aに透明板3bが装着され、その透明板3bにより遊技領域4aの前側が覆われている。
開閉扉3には、窓3aの下側に貯留皿5が設けられ、その貯留皿5に演出ボタン6が装着され、貯留皿5の右下側に発射ハンドル7が装着されている。発射ハンドル7が回動操作されると、貯留皿5から発射位置に導入された遊技球が発射され、貯留皿5に複数の遊技球が存在する場合には、複数の遊技球が約0.6秒間隔で連続発射される。発射された遊技球はガイドレール8で案内され遊技領域4aの上部に投入される。
図1、図2に示すように、遊技盤4には、多数の障害釘10、第1始動口11、第2始動口装置12、ゲート13、大入賞口装置14、複数の一般入賞口15、センタ役物16、画像表示器17、演出役物18、遊技表示盤19が図1に示す配置で装着され、遊技盤4の裏面側に遊技に関する制御を実行する制御装置20が装着されている。
第1始動口11には入賞した遊技球を検出する第1始動口スイッチ11aが付設され、ゲート13には通過した遊技球を検出するゲートSW13aが付設され、各一般入賞口15には入賞した遊技球を検出する一般入賞口スイッチ15aが付設されている。尚、「SW」はスイッチを意味する。
第2始動口装置12は、第2始動口12a、第2始動口12aを開閉する開閉部材12b、第2始動口12aに入賞した遊技球を検出する第2始動口SW12c、開閉部材12bを開閉駆動する第2始動口SOL12dを有する。尚、「SOL」はソレノイドアクチュエータを意味する。開閉部材12bは、閉位置で第2始動口12aへの遊技球の入賞を不可能にし、開位置で第2始動口12aへの遊技球の入賞を可能にする。
大入賞口装置14は、大入賞口14a、大入賞口14aを開閉する開閉部材14b、大入賞口14aに入賞した遊技球を検出する大入賞口SW14c、開閉部材14bを開閉駆動する大入賞口SOL14dを有する。開閉部材14bは、閉位置で大入賞口14aへの遊技球の入賞を不可能にし、開位置で大入賞口14aへの遊技球の入賞を可能にする。
センタ役物16は、遊技領域4aの半分以上を占めるサイズで遊技盤4の前面よりも前方へ張出すように設けられた枠状のセンタ役物本体16aを有する。センタ役物16に遊技演出用の画像表示器17と演出役物18とが装着され、画像表示器17の画面はセンタ役物本体16aの内側領域に臨んでいる。
遊技表示盤19は、第1特別図柄表示器19a、第2特別図柄表示器19b、普通図柄表示器19c、第1特別図柄保留ランプ19d、第2特別図柄保留ランプ19e、普通図柄保留ランプ19fを備えている。
第1特別図柄表示器19aには、第1始動口11への遊技球の入賞に基づいて第1特別図柄が図柄変動後に停止表示され、第2特別図柄表示器19bには、第2始動口12aへの遊技球の入賞に基づいて第2特別図柄が図柄変動後に停止表示される。第1又は第2特別図柄表示器19a又は19bに大当り図柄が停止表示された場合、大当り遊技が発生して、大入賞口装置14が、開閉部材14bを開閉動作させ、通常は閉塞の大入賞口14aを複数ラウンドに亙って開閉させる。
普通図柄表示器19cには、ゲート13への遊技球の入賞(通過)に基づいて普通図柄が図柄変動後に停止表示される。普通図柄表示器19cに当り図柄が停止表示された場合、補助遊技が発生して、第2始動口装置12が、開閉部材12bを開閉動作させ、通常は閉塞の第2始動口12aを1又は複数回開閉させる。
第1特別図柄保留ランプ19dには、第1始動口11に入賞した遊技球の所謂第1特図保留数が最大で4個表示され、第2特別図柄保留ランプ19eには、第2始動口12aに入賞した遊技球の所謂第2特図保留数が最大で4個表示され、普通図柄保留ランプ19fには、ゲート13に入賞した遊技球の所謂普図保留数が最大で4個表示される。
発射ハンドル7を回動操作することで、遊技領域4aの上部に発射投入された遊技球は、複数の障害釘10に当たって方向を変えながら落下して、入賞口11,12a,14a,15の何れかに入賞した場合、そこから遊技領域4a外へ排出され、入賞口11,12a,14a,15の何れにも入賞しなかった場合には、最終的に、遊技領域4aの下端部に形成されたアウト口4bから遊技領域4a外へ排出される。
パチンコ遊技機1の制御系について説明する。
図2に示すように、制御装置20は、遊技制御基板21、払出制御基板22、演出制御基板23、画像制御基板24、ランプ制御基板25を備え、これら制御基板21〜25に夫々CPUとROMとRAMを含むコンピュータを備えて構成され、更に、遊技制御基板21はハード乱数生成回路を備え、演出制御基板23はRTCを備えている。尚、「RTC」はリアルタイムクロックを意味する。
遊技制御基板21、払出制御基板22、演出制御基板23、画像制御基板24、ランプ制御基板25は、図2に示す関係で接続され、また、遊技制御基板21は盤用外部情報端子基板26に接続され、払出制御基板22は枠用外部情報端子基板27に接続されている。ここで、電源回路を備えた電源基板28が設けられ、この電源基板28から各制御基板21〜25及びその他の機器に必要な電力が供給される。
遊技制御基板21のコンピュータ(遊技制御手段21A)は、主要な遊技制御を司り、第1,第2始動口SW11a,12c、ゲートSW13a、大入賞口SW14c、一般入賞口SW15a、扉開放SW30、磁気検出センサ31、電波検出センサ32、RAMクリアSW46からの信号と、払出制御基板22からの制御情報とを受けて、第2始動口SOL12d、大入賞口SOL14d、図柄表示器19a〜19c、図柄保留ランプ19d〜19f、電源投入・エラー表示器33を制御し、払出制御基板22と演出制御基板23と盤用外部情報端子基板26とに制御情報(遊技情報)を出力する。
遊技制御基板21の乱数生成回路は、大当り抽選用の16ビット構成のハード乱数を微小時間毎に順次更新しつつ周期的に生成し、設定期間内にハード乱数の全数を生成したか否かチェックすることができる乱数異常セルフチェック機能を備えている。
扉開放SW30は開閉扉3の開放を検出するスイッチ、磁気検出センサ31は遊技領域4aにおける不正な磁気を検出するセンサ、電波検出センサ32は遊技領域4aにおける不正な電波を検出するセンサ、RAMクリアSW46は電源投入時に操作によりRAMクリアを実行するスイッチである。
電源投入・エラー表示器33は、複数種類の異常事項(電源投入(RAMクリア)、エラー)に関する異常事項情報(電源投入情報、エラー情報)を報知可能な報知手段(電源投入報知手段、エラー報知手段)であり、図3に示すように、遊技制御基板21に視認可能に設けられている。この電源投入・エラー表示器33は、複数種類の異常事項情報を択一的に表示可能で且つ各異常事項情報をコード又は記号で識別可能に表示する7セグメントLED33aと、複数の異常事項が検出された旨を異常事項情報とは別に表示可能なドットLED33bとを有する。
払出制御基板22のコンピュータ(払出制御手段22A)は、遊技制御基板21からの制御情報と、払出球検出SW36、球有り検出SW37、満タン検出SW38からの信号とを受けて、払出モータ35を制御し、入賞口11,12a,14a,15への遊技球の入賞1個について、入賞口11,12a,14a,15毎に設定された数の遊技球を貯留皿5に払出し、遊技制御基板22と枠用外部情報端子基板27とに制御情報(払出情報)を出力する。
払出球検出SW36は払出された遊技球の個数を検出するスイッチ、球有り検出SW37は遊技球が貯留タンクに貯留されているか否か検出するスイッチ、満タン検出SW38は遊技球が貯留皿5からオーバーフローしているか否か検出するスイッチである。
ここで、払出制御手段22Aは、払出モータ35を制御しカウンターケース(図示略)を駆動して、カウンターケースに貯留タンク(図示略)から遊技球が補給されている状態で、カウンターケースの駆動量に応じた個数の遊技球を貯留皿5に払出す。また、払出制御基板22にはパチンコ遊技機1の側方に設置された球貸装置(図示略)が接続されており、この球貸装置に現金や所定のプリペイドカードを挿入して球貸し操作を行うことにより、球貸装置から払出制御基板22に球貸し指令が出力され、払出制御手段22Aは、その球貸し指令に応じた個数の遊技球を払出すように払出モータ35を制御する。
演出制御基板23のコンピュータ(演出制御手段23A)は、遊技制御基板21からの制御情報と、演出ボタン6からの信号とを受けて、画像制御基板24に制御情報を出力し、更に、画像制御基板24からの制御情報を受けて、ランプ制御基板25に制御情報を出力する。
画像制御基板24のコンピュータは、演出制御基板23からの制御情報を受けて、遊技演出用の画像表示器17とスピーカ40とを制御し、演出制御基板23に制御情報を出力する。ランプ制御基板25のコンピュータは、演出制御基板23からの制御情報を受けて、主に画像制御基板24のコンピュータによる制御に同期させて、遊技演出用の枠ランプ41と盤ランプ42と演出役物17とを制御する。
ここで、電源基板28には電源SW45が接続されており、この電源SW45は操作により電源の投入/遮断を実行するスイッチである。
次に、遊技制御手段21A、払出制御手段22A、演出制御手段23Aの主要な構成とその機能について説明する。
先ず、図4に示すように、遊技制御手段21Aは、電源投入処理手段50、電源遮断処理手段51、遊技処理手段52、電源投入情報処理手段53、電源投入情報記憶手段54、エラー判定処理手段55、エラー情報処理手段56、エラー情報記憶手段57、電源投入・エラー報知情報記憶手段58、電源投入・エラー報知制御手段59を備えている。
電源投入処理手段50は、主に電源SW45が電源投入操作された場合を含めて、電源基板28に電力が遮断状態から供給状態になった場合、電源基板28からの電力供給開始直後から電源投入処理(起動処理)を実行し、その電源投入処理時に初期設定指令が有る場合にはRAMクリアを伴う初期設定処理を実行し、初期設定指令が無い場合にはRAMクリアを伴わない復旧処理を実行する。初期設定指令は、RAMクリア信号、バックアップフラグ、チェックサム信号に基づく指令である。
電源遮断処理手段51は、主に電源SW45が電源遮断操作された場合(又は所謂停電となった)場合を含めて、電源基板28に外部からの電力が供給状態から遮断状態になった場合、その電力供給遮断直後から電源遮断処理を実行し、その電源遮断処理時にRAMのバックアップ処理を実行する。遊技処理手段52は、電源投入処理の実行後から電源遮断処理の実行開始迄の間の定常状態において、各種乱数更新処理、スイッチ処理、図柄処理、電動役物処理、賞球処理、出力処理等の遊技処理を実行する。
電源投入情報処理手段53は、電源投入処理手段50が各電源投入処理時に実行した初期設定処理又は復旧処理に関する電源投入情報を含む電源投入履歴を作成して電源投入情報記憶手段54に記憶保持する電源投入履歴作成手段である。図5に示すように、この電源投入履歴は、電源投入履歴対象期間(例えば、過去1週間)、電源投入履歴対象期間における電源投入処理回数、RAMクリア回数、各電源投入処理時の電源投入処理日時、各電源投入処理時のRAMクリアの有無、等の情報を含んでいる。
電源投入情報記憶手段54はRAM54からなり、電源投入処理手段50が初期設定処理(即ち、RAMクリア)を実行した場合でも、電源投入履歴については、電源投入情報処理手段53がRAM(電源投入情報記憶手段54)から消去させないように、電源投入情報記憶手段54に記憶保持する。
尚、電源投入処理手段50自体が、RAMクリアの異常事項を検出可能な異常事項検出手段であり、電源投入情報処理手段53が、各RAMクリアの異常事項に関する異常事項情報を含む異常事項履歴を作成してRAMに記憶保持する異常事項情報処理手段である。
ここで、第2始動口SW12c、大入賞口SW14c、扉開放SW30、磁気検出センサ31、電波検出センサ32、遊技制御基板21のハード乱数生成回路、遊技制御手段21Aのエラー判定処理手段55、払出球検出SW36、球有り検出SW37、満タン検出SW38、払出制御手段22Aのエラー判定処理手段71が、図6に示す複数種類(例えば、15種類)のエラーを夫々検出可能なエラー検出手段を構成している。尚、図6には各種エラーの原因も示している。
遊技制御手段21Aにおいては、エラー判定処理手段55が、図6に示す複数種類のエラーのうち「乱数エラー」〜「電波検知エラー」の7種類のエラーの各々について、対応するSW又はセンサ又はハード乱数生成回路等による検出結果及び所定のエラー判定基準に基づいて、エラー発生の有無(即ち、エラー検出の有無)を判定する。
エラー情報処理手段56は、エラー判定処理手段55で検出された各エラーに関するエラー情報と、同様に払出制御手段22Aのエラー判定処理手段71で検出された各エラーに関するエラー情報とを含むエラー履歴を作成してエラー情報記憶手段57に記憶保持する。図7に示すように、このエラー履歴は、エラー履歴対象期間(例えば、過去1週間)、エラー履歴対象期間における発生したエラーの種類、全エラー発生回数、種類別エラー発生回数、各エラー発生時のエラー発生日時、等の情報を含んでいる。
エラー情報記憶手段57はRAM57からなり、電源投入処理手段50が初期設定処理(即ち、RAMクリア)を実行した場合でも、エラー履歴については、エラー情報処理手段56がRAM(エラー情報記憶手段57)から消去させないように、エラー情報記憶手段57に記憶保持する。
尚、前記エラー検出手段が、複数種類のエラーの異常事項を夫々検出可能な異常事項検出手段であり、エラー情報処理手段56が、各エラーの異常事項に関する異常事項情報を含む異常事項履歴を作成してRAMに記憶保持する異常事項情報処理手段である。
電源投入・エラー報知情報記憶手段58はROM58からなり、図8に示すように、この電源投入・エラー報知情報記憶手段58には、電源投入・エラー情報を報知するために、複数種類(例えば、2種類)の電源投入に関する電源投入(表示)情報としてのコード(記号)、複数種類(例えば、15種類)のエラーに関するエラー(表示)情報としてのコード(記号)、それら電源投入とエラーの優先順位、各電源投入とエラーの検出維持期間が記憶されている。電源投入・エラーが検出された場合、その検出時から検出維持期間内においては、電源投入・エラーの検出が維持される。
電源投入・エラー報知制御手段59は、電源投入・エラー報知情報記憶手段58に記憶された情報(図8)に基づいて、電源投入処理手段50で検出された電源投入の電源投入情報、前記エラー検出手段で検出されたエラーのエラー情報を電源投入・エラー表示器33に表示(報知)させる。
例えば、カウンターケースエラーが検出された場合、図9(a)に示すように、7セグメントLED33aにカウンターケースエラーのエラー情報であるコード「5」の点滅表示が行われ、電源投入(RAMクリア無)が検出された場合、図9(b)に示すように、7セグメントLED33aに電源投入(RAMクリア無)の電源投入情報であるコード「2」が点灯表示される。検出された電源投入・エラーが唯一の場合、ドットLED33bは点灯されない。
また、電源投入・エラー報知制御手段59は、電源投入・エラー報知情報記憶手段58に記憶された情報に基づいて、電源投入処理手段50・前記エラー検出手段で複数の電源投入・エラーが検出された場合に、それら複数の電源投入・エラーの優先順位に従ってそれら複数の電源投入・エラー情報を択一的に且つ手動操作により表示(報知)切換え可能に電源投入・エラー表示器33に表示(報知)させるとともに、電源投入処理手段50・前記エラー検出手段で複数の電源投入・エラーが検出された旨を電源投入・エラー情報とは別に電源投入・エラー表示器33に表示させる。
RAMクリアSW46が、電源投入処理手段50・前記エラー検出手段で検出された複数の電源投入・エラーの電源投入情報・エラー情報の表示切換えを電源投入・エラー報知制御手段59に実行させるために操作するエラー表示切換操作手段である。エラー報知制御手段59は、電源投入処理手段50・前記エラー検出手段で検出された複数の電源投入・エラーのうち先ず優先順位が最も高い電源投入・エラーの電源投入・エラー情報を表示させ、その後RAMクリアSW46が操作される毎に電源投入・エラー情報の表示切換えを実行する。
例えば、電源投入(RAMクリア有)(優先順位:1位)、第2入賞口異常入賞エラー(優先順位:5位)、払出コマンドエラー(優先順位:13位)が同時に検出された場合、図10(c)に示すように、7セグメントLED33aに、先ず、電源投入(RAMクリア有)のエラー情報であるコード「1」の点灯表示が行われ、その後、RAMクリアSW46が1回操作されると、第2始動口異常入賞エラーのエラー情報であるコード「5」の点灯が、電源投入(RAMクリア有)のコード「1」の点灯表示から切換わって表示される。
その後、RAMクリアSW46が1回操作されると、払出コマンドエラーのエラー情報であるコード「3」の点滅が、第2始動口異常入賞エラーのコード「5」の点灯表示から切換わって表示される。その後、RAMクリアSW46が1回操作されると、再度、電源投入(RAMクリア有)のコード「1」の点灯が、払出コマンドエラーのコード「3」の点滅表示から切換わって表示され、以降、前記同様の表示切換えが繰返し行われる。検出された電源投入・エラーが複数の場合、ドットLED33bは常に点灯される。
次に、図4に示すように、払出制御手段22Aは、払出処理手段70、エラー判定処理手段71、エラー情報処理手段72を備えている。
払出処理手段70は、前記のように、入賞口11,12a,14a,15への遊技球の入賞1個について、入賞口11,12a,14a,15毎に設定された数の遊技球を貯留皿5に払出すように、払出処理を実行する。
エラー判定処理手段71は、図6に示す複数種類のエラーのうち、「皿満タンエラー」〜「球貸出装置通信エラー」の8種類のエラーの各々について、対応するSW等による検出結果及び所定のエラー判定基準に基づいて、エラー発生の有無(即ち、エラー検出の有無)を判定する。
エラー情報処理手段72は、エラー判定処理手段71で検出された各エラーに関するエラー情報を遊技制御手段21Aに出力する。前記のように、遊技制御手段21Aにおいて、エラー情報処理手段56が、払出制御手段22Aのエラー判定処理手段71で検出された各エラーに関するエラー情報を含むエラー履歴を作成する。
次に、図4に示すように、演出制御手段23Aは、電源投入処理手段80、演出処理手段81、電源投入・エラー報知情報記憶手段82、電源投入・エラー報知制御手段83を備えている。
電源投入処理手段80は、主に電源SW45が電源投入操作された場合を含めて、電源基板28に電力が遮断状態から供給状態になった場合、電源基板28からの電力供給開始直後から電源投入処理(起動処理)を実行する。演出処理手段80は、電源投入処理の実行後から電源遮断処理の実行開始迄の間の定常状態において、遊技制御手段21Aから遊技情報を受けて、演出処理を実行する。
電源投入・エラー報知情報記憶手段82はROM82からなり、図11に示すように、この電源投入・エラー報知情報記憶手段82には、電源投入・エラー情報を報知するために、複数種類(例えば、2種類)の電源投入に関する電源投入報知情報、複数種類(例えば、15種類)のエラーに関するエラー報知情報が記憶されている。
電源投入・エラー報知制御手段83は、遊技制御手段21Aから情報を受けて、電源投入処理手段50で検出された電源投入の電源投入情報や電源投入履歴、前記エラー検出で手段検出されたエラーのエラー情報やエラー履歴を画像表示器17に表示(報知)させる(異常事項表示制御手段である)。
電源投入情報やエラー情報については、例えば、電源投入(RAMクリア無)が検出された場合、報知態様Aとして、図12(a)に示すように、「復旧」が画像表示器17に表示され、枠ランプ41や盤ランプ42が点滅される。例えば、電源投入(RAMクリア有)が検出された場合、報知態様Bとして、図12(b)に示すように、「RAMクリア」が画像表示器17に表示され、枠ランプ41や盤ランプ42が高速点滅される。
例えば、皿満タンエラーが検出された場合、報知態様Cとして、図13(c)に示すように、エラー情報「球を抜いてください」が画像表示器17に表示され、同旨のエラー情報が音声でスピーカ40から出力される。例えば、扉開放エラーが検出された場合、報知態様Dとして、図13(d)に示すように、エラー情報「扉開放エラー」が画像表示器17に表示され、同旨のエラー情報が音声でスピーカ40から出力され、枠ランプ41や盤ランプ42が点滅される。
例えば、乱数エラーが検出された場合、報知態様E(第1報知)として、図14(e)に示すように、「係員をお呼びください」が画像表示器17に表示され、枠ランプ41や盤ランプ42が点滅される。例えば、大入賞口異常入賞エラーが検出された場合、報知態様F(第1報知)として、図14(f)に示すように、「エラー発生」が画像表示器17に表示され、エラー発生音がスピーカ40から出力され、枠ランプ41や盤ランプ42が高速点滅される。尚、例えば、複数の電源投入・エラーが同時に検出された場合には、報知態様E又はF(第1報知)にて報知される。
ここで、遊技制御手段21Aの電源投入・エラー報知制御手段59と演出制御手段23Aの電源投入・エラー報知制御手段83が、前記エラー検出手段でエラーが検出された場合、第1エラー報知(図14参照)を画像表示器17(報知手段)に実行させるとともに、その第1エラー報知の実行開始後に扉開放SW30(報知操作手段)が操作されたとき、前記エラー検出手段で検出されたエラーの内容を第1エラー報知よりも詳しく報知する第2エラー報知(図9、図10参照)を電源投入・エラー表示器33(報知手段)に実行させるエラー報知制御手段である。
扉開放SW30は、遊技者が操作不可能に設けられ開閉扉3の開放を検出するものであり、開閉扉3が閉じられた状態では、電源投入・エラー報知制御手段83が第1報知を実行させ、電源投入・エラー報知制御手段59が第2報知を実行せず、開閉扉3が開けられた状態では、電源投入・エラー報知制御手段83が第1報知を実行せず、電源投入・エラー報知制御手段59が第2報知を実行させる。
電源投入・エラー報知制御手段83による第1エラー報知の実行中又は電源投入・エラー報知制御手段59による第2エラー報知の実行中に、前記エラー検出手段で検出されたエラーが解消した場合、第1又は第2エラー報知を終了させる。但し、電源投入・エラー報知制御手段59による第2エラー報知の実行終了後も、つまり開閉扉3が閉じられても、前記エラー検出手段で検出されたエラーが解消しなかった場合、再度電源投入・エラー報知制御手段83による第1エラー報知を実行させる。
電源投入・エラー報知制御手段83は、電源投入履歴やエラー履歴を画像表示器17に電源投入処理毎に一定期間(例えば、電源投入時から10分間、或いは、電源投入時から演出ボタン6が操作される迄の間、或いは、電源投入時から始動口SW11a又は12cで遊技球を検出される迄の間)表示させる。この電源投入履歴やエラー履歴については、例えば、図5に示す電源投入履歴や図7に示すエラー履歴が所定の表示形態にて表示される。ここで、電源投入・エラー報知制御手段83が、電源投入履歴を画像表示器17(表示部)に表示させる電源投入履歴表示制御手段である。
次に、遊技制御手段21A、演出制御手段23Aが、前記機能を達成するために実行する具体的な処理についてフローチャートに基づいて例示する。
図15に示すように、遊技制御手段21Aが実行するメイン処理は電源投入により開始され、このメイン処理では、先ず、1000ms待機する(S1)。ここで、1000ms待機する間に、ハード乱数回路が乱数異常セルフチェックを実行し、乱数が正常である場合には、乱数異常フラグをOFFに設定し、乱数が異常である場合には、乱数異常フラグをONに設定する。S1の後、RAMアクセスを許可し(S2)、S3へ移行する。
S3では、RAMクリアSW46がオンか否か判定し、S3の判定がNoの場合には、S4へ移行する。S4では、バックアップフラグがONか否か判定し、S4の判定がYes の場合には、S5へ移行する。S5では、チェックサムが正常か否か判定し、S5の判定がYes の場合には、復旧処理(S6)を実行する。
図16に示すように、S6の復旧処理では、復旧時のRAM作業領域を設定し(S21)、遊技状態コマンドの送信処理を実行し(S22)、バックアップフラグをOFFに設定し(S23)、復旧フラグをONに設定し(S24)、リターン(S11へ移行)する。図15に示すように、S3の判定がYes 、S4の判定がNo、S5の判定がNoの何れかの場合、RAMクリアを実行し(S7)、クリア時のRAM作業領域を設定し(S8)、周辺部の初期設定を実行する(S9)。但し、S7において、電源投入履歴とエラー履歴については消去せずに記憶保持する。その後、初期設定フラグをONに設定し(S10)、S11へ移行する。
図17に示すように、S11の電源投入情報処理では、先ず、初期設定フラグ、復旧フラグを読込み(S31)、このフラグに基づく電源投入情報を演出制御手段23Aに出力する(S32)。その後、ONになっている初期設定フラグ又は復旧フラグをOFFに設定する。次に、図5に示すように、今回の電源投入情報を既存の電源投入履歴に追加して、最新の電源投入履歴を作成し(S33)、その電源投入履歴情報を演出制御手段23Aに出力し(S34)、リターンする。
図15に示すように、S11の電源投入情報処理の実行後、CTC周期を設定し(S12)、その後、S13〜S17を繰返し実行するループ処理に移行する。尚、S1〜S12が電源投入処理であり、そのうちのS7〜S10がRAMクリアを伴う初期設定処理である。このループ処理では、先ず、電源遮断監視処理(S13)を実行する。
図18に示すように、S13の電源遮断監視処理では、先ず、割込禁止を設定し(S41)、次に、電源遮断か否か判定する(S42)。S42の判定がNoの場合、割込許可を設定し(S43)、リターン(S14へ移行)する。S42の判定がYes の場合、出力ポートをクリアし(S44)、チェックサムを作成・格納し(S45)、バックアップフラグをONに設定し(S46)、RAMアクセスを禁止し(S47)、その後無限ループに移行する。
図15に示すように、S13の電源遮断監視処理の実行後、変動パターン乱数の更新処理を実行し(S14)、割込禁止を設定し(S15)、初期値乱数更新処理を実行し(S16)、割込許可を設定し(S17)、その後、S13へリターンする。
次に、図19に示すように、遊技制御手段21Aが実行するタイマ割込処理は微小時間(2ms)毎に開始され、このタイマ割込処理では、乱数更新処理(S51)、スイッチ処理(S52)、図柄処理(S53)、電動役物処理(S54)、賞球処理(S55)、エラー検出処理(S56)、エラー情報処理(S57)、電源投入・エラー報知制御処理(S58)、出力処理(S59)を順次実行し、リターンする。
図20に示すように、S52の始動口SW処理では、第1始動口SW11aがオンの場合(S61;Yes )、第1特図保留数U1が4未満の場合に(S62;Yes )、その第1特図保留数U1をU1+1に加算し(S63)、第1特図乱数(大当り乱数(ハード乱数)、大当り図柄乱数(ソフト乱数)等)を取得・格納し(S64)、第1特図保留数増加コマンドをセットする(S65)。S61の判定がNo、S62の判定がNo、S65の実行後はS66へ移行する。
次に、第2始動口SW12cがオンの場合(S66;Yes )、第2特図保留数U2が4未満の場合に(S67;Yes )、その第2特図保留数U2をU2+1に加算し(S68)、第2特図乱数(大当り乱数(ハード乱数)、大当り図柄乱数(ソフト乱数)等)を取得・格納し(S69)、第2特図保留数増加コマンドをセットする(S70)。S66の判定がNo、S67の判定がNo、S70の実行後はリターンする。尚、S65、S70でセットされたコマンド、及び、その他のステップでセットされたコマンドは、S59の出力処理により演出制御基板23に送信される。
図21に示すように、S53の特別図柄処理では、当り遊技フラグがON(つまり、大当り遊技中や小当り遊技中)でない場合(S81;No)、第1,第2特別図柄の両方が変動中でない場合に(S82;No)、S83へ移行する。S81の判定がYes の場合はリターンし、S82の判定がYes の場合はS92へ移行する。
次に、第2特図保留数U2が1以上の場合(S83;Yes )、第2特図保留数U2をU2−1に減算し(S84)、第2特図保留数U2が0の場合(S83;No)、第1特図保留数U1が1以上の場合に(S85;Yes )、第1特図保留数U1をU1−1に減算する(S86)。S84又はS86の後、客待ちフラグをOFFに設定し(S87)、大当り判定処理(S88)を実行し、続いて、変動パターン選択処理(S89)を実行する。S85の判定がNoの場合、客待ち設定処理(S96)を実行し、リターンする。
S88の大当り判定処理では、先ず、S86又はS84で減算した第1又は第2特図保留数に対応する大当り乱数が、大当り特定値か否か、小当り特定値か否か判定する。例えば1/300の確率で大当り特定値と一致した場合には、今回の判定に用いた大当り乱数とペアの大当り図柄乱数に基づいて大当り図柄を選択設定し、例えば3/300の確率で小当り特定値と一致した場合には、小当り図柄を選択設定する。大当り特定値及び小当り特定値と一致しない場合には、ハズレ図柄を選択設定する。
S89の変動パターン選択処理では、変動パターン乱数を取得し、その変動パターン乱数と、S88の大当り判定処理で選択設定された図柄等に基づいて、特別図柄のリーチ有無を含む変動パターン(変動時間)を選択設定する。
S89の変動パターン選択処理の実行後、第1又は第2特別図柄を変動開始させ(S90)、S88とS89で設定された特別図柄の種類と変動パターン(変動時間)の情報を含む変動開始コマンドをセットする(S91)。その後、S89で設定された変動時間経過したか否か判定し(S92)、S92の判定がNoの場合、リターンする。S92の判定がYes の場合、第1又は第2特別図柄を変動停止させ(S93)、ここで、S88で設定された特別図柄を第1又は第2特別図柄表示器19a又は19bに停止表示させる。
続いて、変動停止コマンドをセットし(S94)、停止中処理(S95)を実行し、リターンする。S95の停止中処理では、主に複数種類の遊技状態(通常遊技状態、時短遊技状態、確変遊技状態等)の何れかから他の何れかの遊技状態へ移行させる為の処理を実行し、その中で、S88で大当りと判定された場合には、大当りフラグをONにし、S88で小当りと判定された場合には、小当りフラグをONにする。
図22に示すように、S54の大入賞口処理では、当り遊技フラグ(大当りフラグ又は小当りフラグ)がONか否か判定し(S101)、S101の判定がNoの場合、リターンし、S101の判定がYes の場合、その当り遊技最初の大入賞口14aが開放する前のオープニング中であるか否か判定する(S102)。S102の判定がYes の場合、オープニング時間経過したか否か判定し(S103)、S103の判定がNoの場合、リターンする。S103の判定がYes の場合、R(ラウンド)数/作動パターンの設定処理を実行し(S104)、RをR+1に加算し(S105)、大入賞口14aを作動開始(開放)させ(S106)、S109へ移行する。
S102の判定がNoの場合、当り遊技最後の大入賞口14aが閉塞した後のエンディング中か否か判定し(S107)、S107の判定がYes の場合、S116へ移行する。S107の判定がNoの場合、大入賞口14aが作動中か否か判定し(S108)、S108の判定がNoの場合、S105へ移行し、S108の判定がYes の場合、S109へ移行する。S109では、実行中のRにおいてS104で設定された作動パターンの作動時間経過したか否か判定し、S109の判定がNoの場合、実行中のRにおいて大入賞口14aに遊技球が規定個数(例えば、10個)入賞したか否か判定し(S110)、S110の判定がNoの場合、リターンする。
S109の判定がYes の場合、或いは、S110の判定がYes の場合、大入賞口14aを作動終了(閉塞)させ(S111)、次に、RがS104で設定された作動パターンの最大Rか否か判定し(S112)、S112の判定がNoの場合、リターンする。S112の判定がYes の場合、エンディングを開始させ(S113)、エンディングコマンドをセットし(S114)、Rを0にリセットする(S115)。次に、エンディング時間経過したか否か判定し(S116)、S116の判定がNoの場合、リターンし、S116の判定がYes の場合、遊技状態設定処理(S117)を実行し、当り遊技フラグをOFFに設定し(S118)、リターンする。
S56のエラー検出処理では、第2始動口SW12c、大入賞口SW14c、扉開放SW30、磁気検出センサ31、電波検出センサ32、遊技制御基板21のハード乱数生成回路による検出結果及び所定のエラー判定基準(図8のエラーの右欄の検出維持期間を含む)に基づいて、図6に示す「乱数エラー」〜「電波検知エラー」の7種類のエラーの発生有無を夫々検出する。
図23に示すように、S57のエラー情報処理では、S56でのエラー検出結果と、払出制御手段22Aでのエラー検出結果とを読込み(S121)、このエラー検出結果に基づくエラー情報を演出制御手段23Aに出力する(S122)。次に、図7に示すように、今回のエラー情報を既存のエラー履歴に追加して、最新のエラー履歴を作成し(S123)、そのエラー履歴情報を演出制御手段23Aに出力し(S124)、リターンする。
尚、払出制御手段22Aでは、払出球検出SW36、球有り検出SW37、満タン検出SW38による検出結果及び所定のエラー判定基準(図8のエラーの右欄の検出維持期間を含む)に基づいて、図6に示す「皿満タンエラー」〜「球貸出装置通信エラー」の8種類のエラーの発生有無を夫々検出し、発生したエラーのエラー情報を遊技制御手段21Aに出力する。
図24に示すように、S58の電源投入・エラー報知制御処理では、先ず、電源投入・エラーを検出したか否か判定し(S131)、S131の判定がNoの場合、リターンし、S131の判定がYes の場合、開閉扉3の開放を検出した否か判定する(S132)。S132の判定がNoの場合、S139へ移行し、S132の判定がYes の場合、電源投入・エラー情報を電源投入・エラー表示器33に表示中か否か判定する(S133)。S133の判定がYes の場合、S136へ移行し、S133の判定がNoの場合、扉開放検出情報を演出制御手段23Aに出力し(S134)、S131で検出された電源投入・エラー情報を電源投入・エラー表示器33に表示させ(S135)、S136へ移行する。
S135において、S131で検出された電源投入・エラーが唯一の場合、図9(a)(b)に示すように、その電源投入・エラー情報を表示させ、S131で検出された電源投入・エラーが複数の場合、図10(c)に示すように、先ず、その複数のエラーのうち最も優先順位が高い電源投入・エラーの電源投入・エラー情報を表示させる。
S136では、複数の電源投入・エラーを検出したか否か判定し、S136の判定がNoの場合、S139へ移行し、S136の判定がYes の場合、RAMクリアSW46がオンか否か判定し(S137)、S137の判定がNoの場合、S139へ移行する。S137の判定がYes の場合、図10を用いて説明したように、電源投入・エラー情報の表示切換えを実行させ(S138)、S139へ移行する。S139では、電源投入・エラー情報を電源投入・エラー表示器33に表示中か否か判定し、S139の判定がNoの場合、リターンし、S139の判定がYes の場合、扉閉塞検出情報を演出制御手段23Aに出力し(S140)、電源投入・エラー表示器33での電源投入・エラー情報の表示を終了させ(S141)、リターンする。
図25に示すように、演出制御手段24Aが実行するメイン処理は電源投入により開始され、このメイン処理では、先ず、初期設定(S201)を実行し、CTC周期を設定し(S202)、乱数更新処理(S203)を実行した後、S203の乱数更新処理を繰返し実行するループ処理に移行する。
次に、図26に示すように、演出制御手段23Aが実行するタイマ割込処理は微小時間(2ms)毎に開始され、このタイマ割込処理では、コマンド受信処理(S211)、演出ボタン処理(S212)、コマンド送信処理(S213)、電源投入・エラー報知制御処理(S214)を順次実行し、リターンする。
図27に示すように、S211のコマンド受信処理では、保留数増加コマンドを受信した場合(S221;Yes )、保留数加算処理(S222)を実行し、保留数コマンドをセットする(S223)。変動開始コマンドを受信した場合(S224;Yes )、演出選択処理(S225)を実行し、変動停止コマンドを受信した場合(S226;Yes )、変動演出終了中処理(S227)を実行する。オープニングコマンドを受信した場合(S128;Yes )、当り演出選択処理(S229)を実行し、エンディングコマンドを受信した場合(S230;Yes )、エンディング演出選択処理(S231)を実行し、最後に、客待ちコマンド受信処理(S232)を実行し、リターンする。尚、S223でセットされたコマンド、及び、その他のステップでセットされたコマンドは、S213のコマンド送信処理において画像制御基板23やランプ制御基板24に送信される。
図28に示すように、S214の電源投入・エラー報知制御処理では、先ず、電源投入・エラー情報を遊技制御手段21Aから受信したか否か判定し(S241)、S241の判定がNoの場合、S246へ移行する。S241の判定がYes の場合、遊技制御手段21Aから受けた扉閉塞検出情報、扉開放検出情報に基づいて、開閉扉3が閉塞か開放か判定する(S242)。
開閉扉3が閉塞の場合(S242;Yes )、図12の(a)(b)と図13の(c)(d)と図13の(e)(f)の何れかのような電源投入・エラー情報の報知を実行させ(S243)、リターンする。開閉扉3が開放の場合(S242;No)、電源投入・エラー情報が報知中か否か判定し(S244)、S244の判定がNoの場合、S246へ移行し、S244の判定がYes の場合、画像表示器17等での電源投入・エラー情報の報知を終了させ(S245)、S246へ移行する。
S246では、電源投入・エラー履歴表示期間か否か判定する。ここで、例えば、電源投入時から10分間、或いは、電源投入時から演出ボタン6が操作される迄の間、或いは、電源投入時から始動口SW11a又は12cで遊技球が検出される迄の間が、電源投入・エラー履歴表示期間である。そして、S246の判定がNoの場合、リターンし、S246の判定がYes の場合、図5に示すような電源投入履歴と図7に示すようなエラー履歴を画像表示器17に表示させ(S247)、リターンする。
以上のパチンコ遊技機1の電源投入・エラーに関する作用・効果について説明する。
電源SW45を電源投入操作した場合、電源投入時から電源投入履歴、エラー履歴の表示期間になるが、電源投入処理の実行に伴って、先ず、画像表示器17、枠ランプ41や盤ランプ42で電源投入情報が報知される。このとき、RAMクリアを伴わない復旧処理が実行された場合には、画像表示器17に図12(a)に示す画面が表示され、枠ランプ41や盤ランプ42が点滅され、RAMクリアを伴う初期設定処理が実行された場合には、画像表示器17に図12(b)に示す画面が表示され、枠ランプ41や盤ランプ42が高速点滅される。
ここで、開閉扉3を開けると、画像表示器17、枠ランプ41や盤ランプ42での電源投入情報の報知が終了し、電源投入・エラー表示器33で電源投入情報が表示される。このとき、扉開放エラーも発生することになるが、この扉開放エラーについては無視するものとして、復旧処理が実行された場合には、遊技制御基板21に設けた電源投入・エラー表示器33に電源投入(RAMクリア無)を示すコード「2」が点灯表示され(図9(b)参照)、初期設定処理が実行された場合には、電源投入・エラー表示器33に電源投入(RAMクリア有)を示すコード「1」が点灯表示される。その後、開閉扉3を閉めると、電源投入・エラー表示器33での電源投入情報の表示が終了し、再度、前記同様に画像表示器17、枠ランプ41や盤ランプ42で電源投入情報が報知される。
この電源投入情報の報知については、何らかの操作により終了させるようにしてもよいが、例えば、図8の検出維持期間に基づいて、RAMクリア無の電源投入情報は電源投入時から1分後に終了し、RAMクリア有の電源投入情報は電源投入時から5分後に終了するため、その後、続けて、図5に示す電源投入履歴、図7に示すエラー履歴が画像表示器17に所定の表示形態にて表示される。例えば、この電源投入履歴、エラー履歴の表示は、電源投入時から10分後、或いは、演出ボタン6が操作されたとき、或いは、始動口SW11a又は12cで遊技球が検出されたときに終了する。
ところで、電源投入処理中、又は、電源投入情報の報知中に、乱数エラー等のエラーが発生する(検出される)場合、即ち、複数の電源投入・エラーが検出される場合がある。この場合、先ず、画像表示器17、枠ランプ41や盤ランプ42で電源投入・エラー情報が報知される。このとき、画像表示器17に図14(e)に示す画面が表示され、枠ランプ41や盤ランプ42が点滅され、或いは、画像表示器17に図14(f)に示す画面が表示され、枠ランプ41や盤ランプ42が高速点滅される。
ここで、開閉扉3を開けると、画像表示器17、枠ランプ41や盤ランプ42での電源投入・エラー情報の報知が終了し、電源投入・エラー表示器33で電源投入・エラー情報が表示される。このとき、先ず、検出された複数の電源投入・エラーのうち最も優先順位が高い電源投入・エラーの電源投入・エラー情報のコード(ここでは、復旧処理が実行された場合にはコード「2」、初期設定処理が実行された場合にはコード「1」)が画像表示器33の7セグメントLED33aに表示される。
その後、RAMクリアSW46を操作する毎に、例えば図10で説明したように、検出された複数の電源投入・エラーの電源投入・エラー情報の表示切換えが実行される。開閉扉3を開けると、扉開放エラーも発生することになるため、この扉開放エラーを含む複数の電源投入・エラー情報を表示切換え可能に7セグメントLED33aに表示させてもよい。また、画像表示器33のドットLED33bが点灯される。複数の電源投入・エラーが検出された状態では、ドットLED33bは常に点灯した状態になる。
その後、開閉扉3を閉めると、電源投入・エラー表示器33での電源投入・エラー情報の表示が終了し、再度、前記同様に画像表示器17、枠ランプ41や盤ランプ42で電源投入・エラー情報が報知される。その後、発生した全ての電源投入・エラーが解消すると、その後、続けて、図5に示す電源投入履歴、図7に示すエラー履歴が画像表示器17に所定の表示形態にて表示される。
エラー情報の報知については、前記電源投入情報の場合と同様に、何らかの操作により終了させるようにしてもよいが、例えば、図8の検出維持期間に基づいて終了する。例えば、大入賞口異常入賞エラーが発生した場合、そのエラー報知は大入賞口異常入賞エラーの発生時から1分後に終了し、乱数エラー(ハード乱数生成回路の異常)が発生した場合、そのエラー報知は終日行われることになる。尚、この乱数エラーのエラー報知を無くすためには、一旦電源を落として、ハード乱数生成回路を修理又は交換して、再度電源を投入する必要がある。
電源投入情報の報知後の画像表示器17での電源投入履歴、エラー履歴の表示は、電源投入時から10分後、或いは、演出ボタン6が操作されたとき、或いは、始動口SW11a又は12cで遊技球が検出されたときに終了する。この後、遊技者が遊技中等にエラーが発生した場合、前記の報知と基本的に同じ報知が行われる。
ここで、皿満タンエラーが単独で発生した場合には、画像表示器17に図13(c)に示す画面が表示され、同旨のエラー情報が音声でスピーカ40から出力される。また、扉開放エラーが単独で発生した場合には、画像表示器17に図13(d)に示す画面が表示され、同旨のエラー情報が音声でスピーカ40から出力され、枠ランプ41や盤ランプ42が点滅される。但し、扉開放エラーは開閉扉3を開けることで発生するものであるため、開閉扉3を開けた状態でも、画像表示器17での図13(c)に示す画面表示、同旨のエラー情報の音声、枠ランプ41や盤ランプ42の点滅は維持される。
皿満タンエラーと扉開放エラー以外のエラーが単独で発生した場合、また、複数のエラーが同時に発生した場合には、画像表示器17に図14(e)に示す画面が表示され、枠ランプ41や盤ランプ42が点滅され、或いは、画像表示器17に図14(f)に示す画面が表示され、枠ランプ41や盤ランプ42が高速点滅される。
ここで、開閉扉3を開けると、扉開放エラーが単独発生している場合以外は、画像表示器17、枠ランプ41や盤ランプ42でのエラー情報の報知が終了し、電源投入・エラー表示器33でエラー情報が表示される。その後、RAMクリアSW46を操作する毎に、例えば図10で説明したように、検出された複数のエラーのエラー情報の表示切換えが実行される。その後、開閉扉3を閉めると、電源投入・エラー表示器33でのエラー情報の表示が終了し、扉開放エラーが単独発生している場合以外は、再度、前記同様に画像表示器17、枠ランプ41や盤ランプ42でエラー情報が報知される。
このパチンコ遊技機1によれば、電源投入・エラー報知制御手段59が、電源投入・エラー報知情報記憶手段58に記憶された複数種類の電源投入・エラーに関する電源投入・エラー情報とそれら電源投入・エラーの優先順位に基づいて、検出された電源投入・エラーの電源投入・エラー情報を電源投入・エラー表示器33に表示させるとともに、複数の電源投入・エラーが検出された場合に、それら複数の電源投入・エラーの優先順位に従ってそれら複数の電源投入・エラー情報を表示切換え可能に表示させる。
従って、エラーが発生した場合、ホール係員は、電源投入・エラー表示器33による表示(エラー情報)から、発生したエラーの内容を把握して、そのエラーに対処することができる。特に複数のエラーが同時に発生した場合には、ホール係員は、それら複数のエラーの優先順位を加味したエラー情報の表示から、それら複数のエラーの何れを重視すべきなのか、つまり、何れのエラーから対処すべきなのか等を判断することができるため、同時に発生した複数のエラーに適切に対処することができる。
電源投入・エラー表示器33が、遊技制御手段21Aを備えた遊技制御基板21に設けられ、複数種類の電源投入・エラー情報を表示可能な表示器からなるので、特定のエラー(皿満タンエラー、扉開放エラー以外)が発生した場合に、そのエラー内容を遊技者に直接知らせないようにして、遊技者に不安や懐疑を与えることを抑制することができ、ホール係員が開閉扉3を開けてエラー内容を確認することができる。複数のエラーが同時に発生した場合にも、そうして、それら複数のエラーに適切に対処することができる。例えば、ハード乱数エラーは、直接的に大当たりの発生に関わるエラーであるため、そのハード乱数エラーの報知に関して、「ハード乱数異常」のように詳細な報知(表示)をしてしまうと、遊技者は不信感を抱いてしまう。本発明においては、ホール店員が何らかの動作(扉開放)を実行するという介在があって初めてエラーの内容を報知するため、遊技者はエラーの内容を知ることなく、ホール店員はエラーの内容を把握・対処することができる。
電源投入・エラー報知制御手段59は、検出された複数の電源投入・エラーの電源投入・エラー情報を電源投入・エラー表示器33に択一的に且つ手動操作により表示切換え可能に表示させるで、電源投入・エラー表示器33を小型化でき、故に、電源投入・エラー表示器33のコストを低減し、遊技制御基板21への設置による悪影響を抑えることができ、そして、ホール係員はエラー情報の表示切換えを思うように行うことができる。
検出された複数の電源投入・エラーの電源投入・エラー情報の表示切換えを電源投入・エラー報知制御手段59に実行させるために操作するRAMクリアSW46を備えたので、この表示切換えを手動操作により確実に行うことができる。RAMクリアSW46は、電源投入時にRAMクリアを実行するスイッチであり、このRAMクリアSW46を検出された複数の電源投入・エラーの電源投入・エラー情報の表示切換えのために有効利用することができる。
電源投入・エラー報知制御手段59は検出された複数のエラーのうち先ず優先順位が最も高いエラーのエラー情報を表示させ、その後RAMクリアSW46が操作される毎にエラー情報の表示切換えを実行するので、優先順位が最も高い電源投入・エラーを直ちに正確に確認することができ、その後、RAMクリアSW46を操作してエラー情報の表示切換えを整然と行って、他のエラーを確認することができる。
電源投入・エラー表示器33が、各電源投入・エラー情報をコード又は記号で識別可能に表示する7セグメントLED33aを有するので、電源投入・エラー表示器33に構成の簡単な表示器を利用し、つまり、製作コスト的に有利にして、各電源投入・エラー情報を7セグメントLED33aに確実に表示することができる。
電源投入・エラー報知制御手段59は、複数の電源投入・エラーが検出された旨を電源投入・エラー情報とは別にエラー表示器33に表示させるので、このエラー表示器33の表示から、複数の電源投入・エラーが発生していること、つまりは、電源投入・エラー情報の表示切換えができることを確認することができる。電源投入・エラー表示器33は、複数の電源投入・エラーが検出された旨を表示するドットLED33aを有するので、電源投入・エラー表示器33の構成を全体的に簡単にすることができる。
電源投入情報処理手段53が、電源投入処理手段50が各電源投入処理時に実行した初期設定処理又は復旧処理に関する電源投入情報を含む電源投入履歴を作成して電源投入情報記憶手段54に記憶保持し、エラー情報処理手段56が、検出された各エラーのエラー情報を含むエラー履歴を作成してエラー情報記憶手段57に記憶保持する。そして、電源投入・エラー報知制御手段84が、電源投入処理手段50で作成された電源投入履歴、エラー情報処理手段56で作成されたエラー履歴を画像表示器17に表示させる。
従って、ホール係員は、画像表示器17に表示された電源投入履歴、エラー履歴を検証(監査)することができ、そこで、各電源投入・エラーの発生有無や発生頻度を確認し、そこから、発生した各エラーについて、その発生が妥当か否か、また、その発生頻度が妥当か否か検討することができる。そして、発生が妥当でないエラーについて、今後同エラーの妥当でない発生が起こらないように対策を講じることができる。
例えば、発生が妥当でないエラーであって、不正に関係のないエラーについては、パチンコ遊技機1を点検し、そのエラーに関連する部品の交換や修理を行って改善することができ、不正に関係のあるエラーについては、その不正が現に行われている可能性が高いということであるから、ホール係員による不正監視を強化することができる。
例えば、不正なRAMクリアは、不正な信号を発信して、強制的に初期設定処理を実行させることで行われ、これによりハード乱数回路から取得されたハード乱数が特定値となるように、遊技球を第1始動口11に入賞するように狙い打ちを行う為に行われる可能性が有るが、この不正なRAMクリアについて、表示された電源投入履歴(図5)から検出することもできる。
電源投入履歴は、電源投入履歴対象期間(例えば、過去1週間)、電源投入履歴対象期間における電源投入処理回数、RAMクリア回数、各電源投入処理時の電源投入処理日時、各電源投入処理時のRAMクリアの有無、等の情報を含むので、また、エラー履歴は、エラー履歴対象期間(例えば、過去1週間)、エラー履歴対象期間における発生したエラーの種類、全エラー発生回数、種類別エラー発生回数、各エラー発生時のエラー発生日時、等の情報を含むので、電源投入履歴、エラー履歴をより詳しく検証することができる。
電源投入情報記憶手段54、エラー情報記憶手段57はRAM54,57からなり、電源投入処理手段50がRAMクリアを伴う初期設定処理を実行した場合でも、電源投入履歴、エラー履歴については、電源投入情報処理手段53、エラー情報処理手段56がRAM54,57に記憶保持するので(但し、電源投入履歴対象期間に含まれる履歴のみ)、RAMクリアが実行された場合でも、電源投入履歴、エラー履歴を確実に残して表示させ、これら履歴の検証を実施することができる。
電源投入・エラー報知制御手段83は、電源投入履歴、エラー履歴を電源投入処理毎に一定期間表示させるので、遊技ホールの開店前に、電源投入して、電源投入履歴、エラー履歴を画像表示器17に表示させて、遊技者には見られない状態で、ホール係員が電源投入履歴、エラー履歴を確認することができる。
電源投入・エラーが検出された場合、開閉扉3が閉じている場合には、電源投入・エラー報知制御手段83が、その電源投入・エラーの電源投入・エラー情報を画像表示器17等に報知させ、その電源投入・エラー情報の報知の実行開始後に開閉扉を開けた(つまり、扉開放SW30が操作された)とき、電源投入・エラー報知制御手段59が、画像表示器17等での報知とは異なる報知となるように電源投入・エラー情報を電源投入・エラー表示器33に報知させる。
ここで、エラー(皿満タンエラー、扉開放エラーは除く)が検出された場合、そのエラー内容を遊技者に知らせない第1エラー報知を画像表示器17等に実行させるとともに、その第1エラー報知の実行開始後に扉開放SW30が操作されたとき、検出されたエラーの内容を第1エラー報知よりも詳しく報知する第2エラー報知を電源投入・エラー表示器33に実行させる。
つまり、第1エラー報知よってエラーが発生していることに遊技者が気付いて、そのことにつて遊技者からホール係員が知らせを受けて、或いは、ホール係員が自ら気付いて、ホール係員が開閉扉3を開け、そのことで実行される第2エラー報知によってその内容を確実に把握することができるので、そのエラー報知を適切に実行して、そのエラーに的確に対処することができる。第2エラー報知による効果は前記の通りである。
扉開放SW30は、遊技者が操作不可能に設けられたものであるので、エラー(皿満タンエラー、扉開放エラーは除く)が検出された場合、遊技者が自ら操作して第2報知を実行させること、つまり、エラー内容を知ることができないので、良い意味でエラー内容の機密性を保つことができる。扉開放SW30は、開閉扉3の開放を検出するSWであるので、開閉扉3を開けるという操作で、自動的に第2報知を実行させることができるので、操作性を高めることができる。
電源投入・エラー報知制御手段83,59は、第1又は第2エラー報知の実行中に、検出されたエラー(皿満タンエラー、カウンターケースエラー等のエラー)が解消した場合、そのエラーの第1又は第2エラー報知を終了させるので、エラー報知を不必要に長くすることを防止することができる。
電源投入・エラー報知制御手段83,59は、第2エラー報知の実行中には第1エラー報知を実行させない(但し、扉開放エラーについては実行させてもよい)ので、節電に寄与する。また、電源投入・エラー報知制御手段83,59は、第2エラー報知の実行終了後も、検出されたエラーが解消しなかった場合、再度第1エラー報知を実行させるので、エラーが解消していないことを確実に報知することができる。
次に、前記実施例を部分的に変更した変更形態について説明する。
(1)電源投入・エラー表示器33を、遊技制御基板21ではなく、払出制御基板22、演出制御基板23、画像制御基板24、ランプ制御基板25、盤用外部情報端子基板26、枠用外部情報端子基板27、電源基板28、或いは他の基板の何れかに設けてもよい。この場合、電源投入・エラー表示器33を設けた基板には、遊技制御基板21、払出制御基板22から電源投入・エラーに関する情報が入力されるようにする。
(2)電源投入・エラー表示器33を、遊技盤4の後面側において基板以外の部位に設けてもよい。或いは、遊技盤4の前面側部分に設けることも可能である。
(3)電源投入・エラー表示器33において、7セグメントLED33aとドットLED33bの代わりに、電源投入・エラーの種類の数に相当する複数個のLEDを設けたり、比較的小型の液晶ディスプレイを設けたりしてもよい。複数個のLEDを設ける場合、検出された複数の電源投入・エラーについて、それら複数の電源投入・エラー対応する複数のLEDを点灯させて表示することができる。ここで、検出された複数の電源投入・エラーの優先順位については、例えば、各LEDをカラーLEDとし、点灯させるLEDの色を変えることで報知するようにしてもよい。液晶ディスプレイを設ける場合、その液晶ディスプレイに検出された電源投入・エラー情報を記号やコードではなく文字で表示させることができ、複数の電源投入・エラーが検出された場合に、それら複数の電源投入・エラーの優先順位については、表示の順番で報知することができる。
(4)検出された複数の電源投入・エラーの電源投入・エラー情報の電源投入・エラー表示器33での表示切換えを、電源投入・エラー報知制御手段59に実行させるために操作するものとして、RAMクリア46の代わりに、既存の他のSWやボタン(例えば、演出ボタン6)を採用してもよい。或いは、別途専用のSWやボタンを設けてもよい。この場合のSWやボタンについては、電源投入・エラー表示器33の近くに、例えば、電源投入・エラー表示器33を設けた基板に設けることが操作性の面でも好ましい。
(5)電源投入履歴、エラー履歴については、電源投入処理毎に一定期間、画像表示器17に表示させるようにしているが、それ以外の期間でも表示させるようにしてもよい。例えば、履歴表示操作用のSWやボタンを、既存のSWやボタン中から採用して設定し、或いは別途設け、このSWやボタンを操作することで(例えば、RAMクリアSW46を採用した場合には、そのRAMクリアSW46を長押しすることで)、電源投入履歴、エラー履歴を表示させるようにしてもよい。
(6)電源投入履歴、エラー履歴については、RAMに記憶保持するのではなく、RAM以外のフラッシュメモリ等の揮発性メモリに別途記憶保持するようにしてもよい。
(7)画像表示器17等による電源投入・エラー情報の報知開始後に、その報知とは異なる電源投入・エラー情報を電源投入・エラー表示器33に表示させるために操作するものとして、扉開放SW30以外に、RAMクリアSW46等、既存の他のSWやボタンを採用してもよい。或いは、別途専用のSWやボタンを設けてもよい。この場合のSWやボタンについては、電源投入・エラー表示器33の近くに、例えば、電源投入・エラー表示器33を設けた基板に設けることが操作性の面でも好ましい。
(8)画像表示器17等による電源投入・エラー情報の報知から、電源投入・エラー表示器33による電源投入・エラー情報の報知へ切換わる際、画像表示器17等による電源投入・エラー情報の報知を終了させないで継続させてもよい。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲において、前記開示事項以外の種々の変更を付加して実施可能である。そして、本発明は、種々のパチンコ遊技機に適用可能である。