JP2012050474A - ドラム式洗濯乾燥機 - Google Patents

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Abstract

【課題】乾燥仕上りを向上させたドラム式洗濯乾燥機を提供する。
【解決手段】衣類を収容するドラムと、このドラムを回転させるモータと、前記ドラムを支持する筐体と、前記衣類の投入口を塞ぐドアと、前記筐体内であって前記ドア側から見て右上に設けられて前記ドラム内に風を吹きつける手段を備え、前記モータにより前記ドラムを右回りに回転させたり左回りに回転させたりを繰り返しているときに、前記ドラムの回転によって持ち上げられた衣類に風を吹きつけて乾燥させるドラム式洗濯乾燥機において、前記ドラムが右回りに回転する場合に、前記ドラムが左回りに回転するときと比べて、前記風を吹きつける手段からの出力を高くした。
【選択図】 図2

Description

本発明は、衣類を収容するドラムを回転させながら乾燥するドラム式洗濯乾燥機に関する。
洗濯から乾燥までを連続して行う洗濯乾燥機による衣類の乾燥は、洗濯槽を形成するドラム内に高温・低湿の空気を吹き込み、衣類から水分を蒸発させ、蒸発した水分を機外へ排出することにより行う。
また、衣類の乾燥仕上りを向上させる方法として、下記特許文献1には、高速の風を衣類に直接吹きつけて、風の力でしわを伸ばしながら乾燥するドラム式洗濯乾燥機が記載されている。このようなドラム式洗濯乾燥機では、高速の風を発生させるためのファンを含む送風ユニットが、円筒形のドラムと箱形の筐体との間に形成される右上の角部又は左上の角部に配置される。そして、ドラムを右回りに回転させたり左回りに回転させたりを繰り返しながら、送風ユニットの下流側に設けられたノズルから、衣類に向けて風を吹きつける構成となっている。
特開2009−034405号公報
上述した従来のドラム式洗濯乾燥機では、乾燥運転中にドラムの回転方向を反転させる一方で、ノズルから吹きつけられる風は、常に右上からの単一方向である。このため、ドラムの回転方向が右回りのときと左回りのときとで、衣類の動きが非対称となり、衣類の絡みを招来し、結果として、しわの発生など乾燥仕上りに影響を与える可能性がある。
本発明の目的は、乾燥仕上りを向上させたドラム式洗濯乾燥機を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、衣類を収容するドラムと、このドラムを回転させるモータと、前記ドラムを支持する筐体と、前記衣類の投入口を塞ぐドアと、前記筐体内であって前記ドア側から見て右上に設けられて前記ドラム内に風を吹きつける手段を備え、前記モータにより前記ドラムを右回りに回転させたり左回りに回転させたりを繰り返しているときに、前記ドラムの回転によって持ち上げられた衣類に風を吹きつけて乾燥させるドラム式洗濯乾燥機において、前記ドラムが右回りに回転する場合に、前記ドラムが左回りに回転するときと比べて、前記風を吹きつける手段からの出力を高くした。
本発明によれば、乾燥仕上りを向上させたドラム式洗濯乾燥機が提供できる。
実施例1のドラム式洗濯乾燥機を示す外観図である。 ドラム式洗濯機の筐体の一部を切断して内部構造を示す斜視図である。 ドラム式洗濯機の背面カバーを外して内部構造を示す背面図である。 ドラム式洗濯機の内部構造を示す側面図である。 ドラム式洗濯機の筐体の上部を切断して内部構造を示す上面図である。 温風吹き出し口を設けた外槽カバーの正面図である。 図6における温風吹き出し口のA−A断面図である。 送風ユニットの風量圧力特性を測定する装置である。 風速と乾燥後の衣類の仕上り官能評価値の実験結果である。 官能評価値と衣類の仕上り具合を示す写真である。 洗濯兼脱水槽の内側から見た外槽カバーのノズル形状を示した斜視図である。 右上に設けたノズルから吹き出した高速の風が衣類に当たった時の模式図である。 乾燥中の洗濯兼脱水槽内での布動きを示す模式図である。 実施例2のドラム式洗濯乾燥機の筐体の一部を切断して内部構造を示す斜視図である。 図14の温風吹き出し口を設けた外槽カバーの正面図である。 右上及び左上に設けたノズルから吹き出した高速の風が衣類に当たった時の模式図である。 図2または図14に示した洗濯乾燥機の制御系のブロック線図である。 図17に示した制御系のコントローラにおけるマイクロコンピュータが実行する制御処理の一部を示すフローチャートである。
以下、実施例を図面を用いて説明する。
本実施例では、温風の吹き出しノズルが単一のドラム式洗濯乾燥機の例を説明する。
図1は実施例1におけるドラム式洗濯乾燥機100の外観図である。図2は内部の構造を示すために筐体の一部を切断して示した斜視図、図3は内部の構造を示すために背面カバーを取り外した背面図、図4は内部の構造を示す側面図、図5は内部の構造を示すために筐体の一部を切断して示した平面図である。
本実施例のドラム式洗濯乾燥機100は、衣類を収容する洗濯兼脱水槽3と、この洗濯兼脱水槽3を回転させるモータ4と、洗濯兼脱水槽3を支持する筐体1を備えている。ここで、外郭を構成する筐体1は、ベース1hの上に取り付けられており、左右の側板1a,1b,前面カバー1c,背面カバー1d,上面カバー1e,下部前面カバー1fで構成されている。左右の側板1a,1bは、コの字型の上補強材(図示せず),前補強材(図示せず),後補強材(図示せず)で結合されており、ベース1hを含めて箱状の筐体1を形成し、筐体として十分な強度を有している。
また、衣類を出し入れするための投入口を塞ぐドア9が前面カバー1cの略中央に設けられ、前補強材に設けたヒンジで開閉可能に支持されている。ドア開放ボタン9dを押すことでロック機構(図示せず)が外れてドアが開き、ドアを前面カバー1cに押し付けることでロックされて閉じる。前補強材は、後述する外槽の開口部と同心に、衣類を出し入れするための円形の開口部を有している。ドア9の外槽開口部を閉じる部分は、乾燥時の熱に耐えられるよう凹状のガラス9aでできている。
更に、筐体1の上部中央には、操作パネルが設けられており、電源スイッチ39,操作スイッチ12,13,表示器14を備える。操作パネル6は、筐体1下部に設けた制御装置38に電気的に接続している。
洗濯兼脱水槽3は、回転可能に支持された円筒状の回転ドラムで構成され、その外周面3eおよび背面3dに通水および通風のための多数の貫通孔を有し、前側端面に衣類を出し入れするための開口部3aを設けてある。開口部3aの外側には洗濯兼脱水槽3と一体の流体バランサ3cを備えている。外周面3eの内側には軸方向に延びるリフタ3bが複数個設けてあり、洗濯,乾燥時に洗濯兼脱水槽3を回転すると、衣類はリフタ3bと遠心力で外周面3eに沿って持ち上がり、重力で落下するように動きを繰り返す。洗濯兼脱水槽3の回転中心軸は、水平または開口部3a側が高くなるように傾斜している。
また、洗濯水を溜めるための円筒状の外槽2が、筐体1に支持され、洗濯兼脱水槽3を同軸上に内包し、前面は開口し、後側端面の外側中央にモータ4を取り付ける。モータ4の回転軸は、外槽2を貫通し、洗濯兼脱水槽3と結合している。前面の開口部には外槽カバー2dを設け、外槽内への貯水を可能としている。外槽カバー2dの前側中央には、衣類を出し入れするための開口部2cを有している。本開口部2cと前補強材37に設けた開口部は、ゴム製のベローズ10で接続しており、ドア9を閉じることでドア9のガラス9aがベローズ10のリップ部に接触し、外槽2を水封する。また、ドア9を閉じると、凹状のガラス9aの先端が外槽カバー2dの開口部2cを塞ぐようになるが、洗濯時の外槽2の沈み込みや脱水時の外槽2の振動で外槽カバー2dとガラス9aが接触しないよう、ガラス9aの外周部と外槽カバー2dとはすき間を有している。このすき間の大きさは、すき間に洗濯物が入り込まないように配慮してある。
そして、外槽2底面最下部には、排水口2bが設けてあり、排水ホース26が接続されている。排水ホース26の途中には排水弁(図示せず)が設けてあり、排水弁を閉じて給水することで外槽2に水を溜め、排水弁を開いて外槽2内の水を機外へ排出する。
外槽2は、下側をベース1hに固定されたサスペンション5(コイルばねとダンパで構成)で防振支持されている。また、外槽2の上側は上部補強部材に取り付けた補助ばね(図示せず)で支持されており、外槽2の前後方向への倒れを防ぐ。
筐体1内の上部左側には、洗剤容器19が設けられており、前開口部から引き出し式の洗剤トレイ7を装着する。洗剤類を入れる場合は、洗剤トレイ7を図1の二点鎖線で示すように引き出す。洗剤容器19は、筐体1の上補強材に固定されている。
洗剤容器19の後ろ側には、給水電磁弁16や風呂水給水ポンプ17,水位センサ(図示せず)など給水に関連する部品を設けてある。上面カバー1eには、水道栓からの給水ホース接続口16a,風呂の残り湯の吸水ホース接続口17aが設けてある。洗剤容器19は、外槽2に接続されており、給水電磁弁16を開く、あるいは風呂水給水ポンプ17を運転することで、外槽2に洗濯水を供給する。
また、乾燥ダクト29が、筐体1の背面内側に縦方向に設置されており、そのダクト下部は外槽2の背面下方に設けた吸気口2aにゴム製の蛇腹管29aで接続されている。乾燥ダクト29内には、水冷除湿機構(図示せず)を内蔵しており、給水電磁弁16から水冷除湿機構へ冷却水を供給する。冷却水は乾燥ダクト29の壁面を伝わって流下し吸気口2aから外槽2に入り排水口2bから排出される。
乾燥ダクト29の上部は、筐体1内の上部右側に前後方向に設置したフィルタダクト27に接続している。フィルタダクト27の前面には開口部を有しており、この開口部に引き出し式の乾燥フィルタ8を挿入してある。乾燥ダクト29からフィルタダクト27へ入った空気は、乾燥フィルタ8のメッシュフィルタ8aに流入し糸くずが除去される。乾燥フィルタ8の掃除は、乾燥フィルタ8を引き出してメッシュフィルタ8aを取り出して行う。また、フィルタダクト27の乾燥フィルタ8挿入部の下面には開口部が設けてあり、この開口部は吸気ダクト33と接続されており、吸気ダクト33の他端は送風ユニット28の吸気口と接続している。
本実施例では、洗濯兼脱水槽3内に風を吹きつける手段が、筐体1内であってドア9側から見て洗濯兼脱水槽3の回転軸に対し右上に設けられており、モータ4により洗濯兼脱水槽3を右回りに回転させたり左回りに回転させたりを繰り返しているときに、洗濯兼脱水槽3の回転によって持ち上げられた衣類に風を吹きつけて乾燥させる。ここで、上記風を吹きつける手段は、送風ユニット28と、この送風ユニット28の吐き出し側に設けられて風を加熱するヒータ31と、ヒータ31の下流に設けられたノズル32dと、これらを接続する風路とで構成されている。
送風ユニット28は、駆動用のファンモータ28a,ファン羽根車(図示せず),ファンケース28bで構成されている。ファンケース28bにはヒータ31が内蔵されており、ファン羽根車から送られる空気を加熱する。送風ユニット28の吐出口は温風ダクト30に接続されている。温風ダクト30は、ゴム製の蛇腹管30a,蛇腹管継ぎ手30bを介して外槽カバー2dに設けた温風吹き出し口32に接続している。本実施例では、送風ユニット28が筐体1内の上部右側に設けてあるので、温風吹き出し口32は外槽カバー2dの右斜め上の位置に設け、温風吹き出し口32までの距離を極力短くするようにしてある。このため、圧力損失の増加を防ぐことができ、効率よく高速の風を吹きつけることが可能となる。
また、排水口2b,送風ユニット28の吸気口及び吐出口には温度センサ(図示せず)が設けてある。
本実施例では、このようにして、衣類のしわを伸ばす風量及び風速を有する風を洗濯兼脱水槽3内に吹き込み、風の力で衣類に発生するしわを伸ばすことができる。
次に、送風ユニット28で発生させた風を直接衣類に当てるための温風吹き出し口32の詳細について、図6,図7を用いて説明する。図6は温風吹き出し口32設置部の外槽カバー2dの正面図、図7は図6の二点鎖線A−Aで切断して示した温風吹き出し口32の断面図である。
温風吹き出し口32は、外槽カバー2dの前側から開口部2cに沿うように設けてあり、内部に流路32b,32cが形成されている。温風吹き出し口32の入口には蛇腹管継ぎ手30bが取り付けてあり、流路32cの出口にはノズル32dが形成されている。洗濯兼脱水槽3と外槽カバー2dとのすき間に衣類が入り込まないよう、外槽カバー2dの開口部2cの内径と洗濯兼脱水槽3の開口部3aの内径は、ほぼ同一に設定されている。このため、温風吹き出し口32の出口部32aを開口部2cの内周面より内側に飛び出すように形成し、ノズル32dが洗濯兼脱水槽3内に向かって開口するようにしてある。また、ノズル32dは、流体バランサ3cの内周側開口部3aとドアガラス9aとの間に位置しており、洗濯兼脱水槽3の内部からノズル32dを臨めるようになっている。このようにすることで、ノズル32dから出た温風を直接洗濯兼脱水槽3内の衣類に当てることができる。
上記構成で、満足できる乾燥仕上がりを得るための風量・風速・ノズル面積などの検討結果を以下に示す。なお、風速は、送風ユニット28の風量圧力特性を測定した結果から計算した値である。風量圧力特性は、図8に示す装置で測定を行った。均圧箱の吸気口と送風ユニット28の吐出口にオリフィスを取り付け、オリフィスの直径とファンモータ28aの回転数を種々変えながら風量と送風ユニット28の吸気口及び吐出口の圧力を測定し、風量圧力特性を求めた。そして、送風ユニット28を洗濯乾燥機へ実装した時の送風ユニット28の吸気口と吐出口の圧力を測定し、上記の風量圧力特性から風量を求め、この風量をノズル面積で割った値を風速とした。
実験条件は、図9に示すとおりであり、試験機は、直径600mmで容積75Lの洗濯兼脱水槽を有するドラム式洗濯乾燥機で、布量は2kgである。仕上がりの評価は各種衣類で行ったが、最もしわ付きが顕著だった薄手の綿パジャマズボンの結果を示している。評価は目視による5段階の官能評価であるが、官能評価値に対する仕上がり具合の例を図10に示す。ノズルは、上述した位置にノズル32dを設けた場合(外槽カバー2dの右斜め上の位置)である。ノズル32dからの風の吹き出し方向は、略洗濯兼脱水槽3の背面3d中央に向くようにした。結果は、評価者3名の平均値である。
図9から、
(A)風速が高くなるにつれて仕上がりがよくなる。しかし、風速に対して仕上がりは飽和し、風速が高すぎると逆に仕上がりが悪化する傾向も見られる。また、風量が多いほど、仕上がりが飽和する風速は低くなる。風量0.8m3/minの場合は風速約140m/sで官能評価値は約3、風量1.0m3/minでは風速約130m/sで官能評価値約3.3、風量1.3m3/minでは風速120m/sで官能評価値約3.9、風量1.5m3/minでは風速約110m/sで官能評価値約4.0、風量1.7m3/minで約100m/sで官能評価値約4.2となり、これ以上風速を増しても仕上がりはほとんど向上しない。また、風量1.5m3/min以上では吊り干し乾燥と同等の仕上がりが得られる。
(B)同じ風速であれば風量が多い方が仕上がりはよいが、風量1.5m3/minから1.7m3/minに上昇した場合の仕上がりの改善度合いは小さくなっている。このことから、必要以上に風量を増しても、仕上がりの改善は期待できない。
このように、風速,風量が大きいほど仕上がりが良くなる。どちらか一方を大きくするのではなく、両者のバランスを考えて設定するのが望ましい。具体的には、仕上がりだけでなく、電流値(家庭用の商用電源の場合は、送風ユニット28とヒータ31,モータ4,制御装置38の合計で15A以下)や乾燥性能,風が循環するダクトの流路面積,洗濯乾燥機への実装などを考慮して風速と風量を決定する必要がある。
官能評価値が3以上であれば、乾燥後にアイロンをかける場合でも簡単に仕上げることができ、官能評価値4以上であれば、乾燥後の衣類をそのまま着用しても不満が少ない。官能評価値3以上とするためには、風量0.8m3/minで風速約140m/s以上、風量1.0m3/minで約110m/s以上、風量1.3m3/minで風速約92m/s以上、風量1.5m3/minで風速約75m/s以上、風量1.7m3/minで風速約70m/s以上となり、最低でも0.8m3/minの風量が必要である。なお、風量は乾燥性能に大きく影響するが、風量が少なすぎると乾燥時間が延びるため、乾燥性能の観点からも風量は0.8m3/min以上必要である。
本実施の形態例では、ノズル面積280mm2(幅56×高さ5mmのスリット状)で、送風ユニット28はファン羽根車径140mm、羽根厚さ8.1mmで回転数を毎分14000回転で運転している。これにより、ファン吐出圧力が約7000Pa(空気温度30℃時)となり、風量約1.65m3/minで風速約100m/sを得ている。
しわがつきにくい衣類の場合は、上記の風速より低い値でも官能評価値4以上の仕上がりが得られるが、種々の衣類を同時に乾燥するのが一般的であり、しわになりやすい衣類に合わせて風速を決定するほうが良い。
ノズル32dは、図11に示すような扁平のスリット形状としている。ノズル32d面積は、前述したような風量・風速が得られる面積であれば良く、断面形状も流れの抵抗にならないような形状であれば、どのような形状でもかまわない。しかし、出口部32aが開口部2cの内側に多く飛び出しすぎると、衣類の出し入れの邪魔になったり、洗濯や乾燥時に衣類の動きを阻害したりする。そこで、ノズル32dを扁平のスリット形状にして飛び出し量を小さくした。また、開口部2cと出口部32aの表面形状がスムーズに変化するようにして、布動きを阻害しないようにしてある。
ノズル32dの高さを小さくしすぎるとゴミが詰まりやすく、ノズルでの風切り音の増加に繋がるので、最低でも3mm程度あった方が好ましい。また、流路32bと流路32cは無駄な突起や、急激な流れ方向の変化が無いようにし、かつノズル32dに向かい流路面積が徐々に小さくなるようにしてある。こうすることで、高速の風が流路32b,32cを流れるときに発生する圧力損失や流体音を小さくすることができる。
乾燥運転時の風の流れは次のようになる。送風ユニット28を運転し、ヒータ31に通電すると、ノズル32dから洗濯兼脱水槽3内に高速の温風が吹き込み(矢印41)、湿った衣類に当たり、衣類を温め衣類から水分が蒸発する。乾燥運転中は、洗濯兼脱水槽3を正逆回転させているので、リフタ3bにより衣類がノズル32dの付近まで持ち上がった状態で、衣類に高速の風が当たる。このときノズル32dと衣類との距離が最も短くなるので、高速の風で衣類のしわを伸ばすことができる。高温多湿となった空気は、洗濯兼脱水槽3に設けた貫通孔から外槽2に流れ、吸気口2aから乾燥ダクト29に吸い込まれ、乾燥ダクト29を下から上へ流れる(矢印42)。乾燥ダクト29の壁面には、水冷除湿機構からの冷却水が流れ落ちており、高温多湿の空気は冷却水と接触することで冷却除湿され、乾いた低温空気となりフィルタダクト27へ入る。フィルタダクト27に設けたメッシュフィルタ8aを通り糸屑が取り除かれ(矢印43)、吸気ダクト33に入り、送風ユニット28に吸い込まれる(矢印44)。そして、ヒータ31で再度加熱され、洗濯兼脱水槽3内に吹き込むように循環する。
高速の風を衣類に当てることにより、衣類のしわが減少する理由について図12を用いて述べる。図12(a)はノズル32dから出た高速の風41が衣類に当たった時の模式図である。ここでは、衣類の背面に他の衣類がある場合を示している。風が衣類に当たると、衣類には風で押し広げられる力(矢印(1))と、衣類に当たった後流れ方向を変え衣類表面に沿って流れる風で左右に引っ張られる力(矢印(2))が作用する。この(1)と(2)の力で衣類のしわは伸ばされる。洗濯兼脱水槽3内の衣類の量が多い場合は、直接風が当たる衣類の周囲に他の衣類が多く自由に動きにくいため、主に(1)の力でしわが伸ばされる。衣類の量が少ない場合は、衣類が自由に動き、風が当たった衣類は風の流れ方向に押されながら吹き流しのようになり、衣類表面に沿って流れる風による(2)の力も作用ししわが伸ばされる。衣類の量が少ない場合は、乾燥中に衣類が広がりしわは発生しにくいので、ここでは(1)の力について考える。
(1)の力Fは、図12(b)に示すように、ノズル32dから吹き出す風の風量をQ、風速をVとすると、QとVの積で表すことができる。また、ノズル32dから吹き出す風(噴流)は、周囲の空気との大きな速度差と空気の粘性の作用で、周囲の空気を巻き込み流れの幅を広げながら、またその際噴流自身は速度Vを減少させながら下流方向へ流れていく(ただし、ノズル32dからの距離Xが非常に小さい場合(噴流のコア領域,円形ノズルの場合でノズルからノズル径の約6倍の位置まで)は、速度Vはほぼ一定である)。すなわち、ノズル32dからの距離Xが増加するに従い、単位面積当たりの衣類が受ける力(衣類が風から受ける圧力)は減少していく。従って、ノズル32dに衣類を近づけるほど、しわを伸ばす効果は大きくなる。図9で示した仕上がりの結果は、これで説明できる。
風量Qを増やすためには、送風ユニット28のファンの回転数を高めたり、ファンの外径や羽根高さを増やしたりする必要がある。また、温風が通るダクトの面積を大きくして圧力損失を小さくした方が良い。特に、除湿に水を使用する水冷方式の場合、乾燥ダクト29を流れる空気の流速が速すぎると、冷却水が風に吹き飛ばされる現象が発生する。冷却水がフィルタ8aやヒータ31まで到達すると、乾燥効率の大幅な低下につながるため、乾燥ダクト29の流路面積を大きくすることが必須である。このため、風量を大幅に増やすと、ダクトや送風ユニットのサイズが大型化し、筐体1のサイズの大型化につながり、洗濯乾燥機を家庭へ設置しにくくなる。
一方、風速Vを増やすためには、送風ユニット28を高圧力タイプのものにしてノズル面積を小さくすればよい。送風ユニット28として、一般的なターボファンを使用した場合、低い回転数でファン羽根車を大径化する方法と、ファン羽根車の径は小さいままで回転数を高くする方法とがあるが、高速回転化は、従来と同一の筐体に実装できる利点がある。
本実施例では、ノズル32dが外槽カバー2dの右斜め上(略45度の場所)に位置しており、右斜め上から洗濯兼脱水槽3の背面3dの略中心部に向かい高速の風が吹き出している。乾燥運転中に洗濯兼脱水槽3を正逆回転させながら、衣類を持ち上げノズル32dに近づけ、ノズル32dからの高速の風を衣類に当てている。図13は、この時、洗濯兼脱水槽3内での衣類の動きを矢印で示した模式図である。図13(a)は洗濯兼脱水槽3が正面から見て右回転している場合を、図13(b)は洗濯兼脱水槽3が左回転している場合を示す。
右回転の場合、衣類が持ち上げられ最上部に達し、右方向に移動しノズル32dに近づいて行くところで高速の風41が当たるため、衣類は風に押し戻されるように動き、実線の矢印で示すように急激に運動方向を変える(風速が低い場合は破線のように動く)。すなわち、右回転の場合、洗濯兼脱水槽3の回転方向に対して鈍角をなすような風が吹き、衣類に対して向い風のように作用する。一見、洗濯兼脱水槽3内での衣類の動きが悪くなるように見えるが、衣類には、図12(a)で示した(1)の力が有効に働くため、しわを伸ばす効果が大きくなる。
一方、左回転の場合は、衣類が持ち上げられ最上部に達する前に高速の風41が当たる。衣類は上向きの速度を有しているため、風が当たることで洗濯兼脱水槽3の上側を左方向に向かい流された後落下する。すなわち、左回転の場合、風は衣類に対して追い風のように作用する。衣類の動きが良くなったように見えるが、衣類は高速の風41で押し流されノズル32dからすぐに離れてしまい、図12(a)の(1)の力が右回転の場合より小さくなり、しわを伸ばす効果が小さくなる。
以上のように、ノズルが洗濯兼脱水槽3の右上にある場合、洗濯兼脱水槽3が右回転している時の方がしわを伸ばす効果が大きい。そこで、右回転時のしわを伸ばす効果をさらに向上させるため、洗濯兼脱水槽3が右回りに回転する場合に、洗濯兼脱水槽3が左回りに回転するときと比べて、風を吹きつける手段からの出力を高くする。風の出力を高くするとは、風量あるいは風速を増やすことである。もちろん、風速と風量を同時に増やしてもよい。風速あるいは風量を増やす手段としては、右回転時の送風ユニット28の回転数を左回転時よりも高くするのが最も容易である。あるいは、ノズル32dに面積可変機構を備え、右回転時のノズル面積を左回転時より小さくしてもよい。また、右回転時の風量又は風速はそのままで、左回転時の風量又は風速を減らす構成として、省エネルギー化を図ることもできる。
更に、しわを伸ばす効果をさらに高めるために、洗濯兼脱水槽3が右回りに回転しているときの風の出力を高くする以外に、洗濯兼脱水槽3が右回りに回転しているときの洗濯兼脱水槽3の回転数を、洗濯兼脱水槽3が左回りに回転するときと比べて高くしてもよい。衣類に作用する遠心力が高くなるため、より衣類がノズル32dに近づき、高速の風41による衣類への向い風の作用が大きくなり、しわを伸ばす効果が大きくなる。ただし、回転数が高すぎると、遠心力で衣類が洗濯兼脱水槽3の壁面に張り付いたままとなり、仕上がりが悪化するだけでなく乾きむらが発生する。従って、洗濯兼脱水槽3の回転数は、洗濯兼脱水槽3の直径や布量に応じて、衣類が洗濯兼脱水槽3に張り付かない程度で左回転時よりも高い最適値を採用する。尚、洗濯兼脱水槽3が左回りに回転しているときの洗濯兼脱水槽3の回転数を、洗濯兼脱水槽3が右回りに回転しているときと比べて低くして、省エネルギー化を図っても良い。
しわを伸ばす効果が大きい右回転のみにして、常に向い風が作用するようにすると仕上がりが良くなると思われるが、一方向回転の場合衣類が絡んでしまい、かえって仕上がりが悪化してしまう。ただし、左回転に対して右回転の時間を3倍以下に抑えると、絡みによる悪化はほとんどないため、洗濯兼脱水槽3の右回転の回転時間を左回転より長くし、向い風の作用時間を長くすることも仕上がり向上に効果がある。
本実施例による乾燥仕上がり評価の一例を述べる。使用したドラム式洗濯乾燥機、評価衣類は図9のものと同じで、衣類の量は3kgである。洗濯兼脱水槽3の回転数が左右同一(47r/min)、回転時間が左右同一(60s)、送風ユニット28の回転数が14000r/min一定の場合の仕上がり官能評価値は約3.5である(これを基準とする)。これに対して、ノズル32dの面積は変えずに、洗濯兼脱水槽3が右回転時の送風ユニット28の回転数を16000r/min、左回転時を14000r/minとして風速と風量を増加すると、仕上がり官能評価値は4.0となった。これに加え、右回転時の洗濯兼脱水槽3の回転数を55r/min、回転時間60s,左回転時47r/min,40sとすると仕上がり官能評価値は4.2となった。
なお、本実施例では、送風ユニット28とノズル32dが筐体1の内部右上に設置された場合について説明したが、左上側に設置した場合は、上述の説明の右回転,左回転を入れ替えれば同じ効果が得られる。すなわち、洗濯兼脱水槽3の左回転時の風の出力を右回転時より増やしたり、洗濯兼脱水槽3の左回転の回転数を右回転より高くしたり、洗濯兼脱水槽3の左回転時の回転時間を右回転より長くすればよい。
また、乾燥コースとして、標準の乾燥コース以外に、特別の乾燥コースを有し、この特別の乾燥コースが設定された場合にはじめて、上述のように、洗濯兼脱水槽3の回転方向に応じて異なる動作をするような運転を行っても構わない。これにより、風量及び/又は風速の変更や回転数の変更に伴う音の発生が気になる利用者にとっても、必要に応じて上述の動作を行わないような選択が可能となる。
本実施例のドラム式洗濯乾燥機は、ドア9側から見て右上及び左上に、風を吹きつける手段、具体的には吹き出しノズルを2つ設けた構成となっている。本実施例では、風を吹きつける送風ユニット28とヒータ31はそれぞれ1つずつであるが、その下流側が二股に分かれて2つのノズルと接続されている。
図14は、第2の実施例のドラム式洗濯乾燥機200の内部構造を示すために筐体の一部を切断して示した斜視図である。図2で示したドラム式洗濯乾燥機100のうち、すでに説明した図2に示された同一符号を付された構成と、同一機能を有する部分については、説明を省略する。
送風ユニット28の吐出口に設けた温風ダクト30は、蛇腹管30aで蛇腹管継ぎ手35に接続している。蛇腹継ぎ手35は二股に分かれており、下側出口は外槽カバー2dの(正面から見て)右上側に設けた温風吹き出し口32Rに、横側出口は温風ダクト45に接続する。温風ダクト45は外槽カバー2dの(正面から見て)左上側に設けた温風吹き出し口32Lに接続する。また、切り替え弁46が、蛇腹継ぎ手30b内に設けられており、これにより温風吹き出し口32Rと温風吹き出し口32Lの切り替えが可能である。切り替え弁46は、図15中円弧矢印で示すように動き、切り替え弁46の弁体46aを垂直にすると(46bの状態)温風は温風吹き出し口32Rから吹き出し、弁体46aを水平にすると(46cの状態)温風は温風吹き出し口32Lから吹き出す。なお、温風吹出し口32R,32Lの内部構造は、図7と同様である。
本実施例の特徴は、乾燥運転中に、洗濯兼脱水槽3の回転方向により風を吹き出すノズルを切り替えるようにすることでる。図16は、洗濯兼脱水槽3内での衣類の動きを矢印で示した模式図である。図16(a)は洗濯兼脱水槽3が正面から見て右回りに回転している場合を、図16(b)は左回りに回転している場合を示す。
実施例1で述べたように、衣類に対して風が向い風のように作用した方がしわを伸ばす効果が大きい。そこで、洗濯兼脱水槽3が右回転の場合は、右上のノズル32Rから温風41Rを吹き出すよう、切り替え弁46の弁体46aを垂直(46b)にする。そして、左回転の場合は、左上のノズル32Lから温風41Lを吹き出すよう、弁体46aを水平(46c)に切り替える。なお、切り替え弁46は、洗濯兼脱水槽3の回転方向を変更するとき、一旦洗濯兼脱水槽3の回転を止めるので、その間に行うようにする。
このようにすると、洗濯兼脱水槽3の回転方向によらず高速の風が衣類に対して常に向い風として作用する。このため、衣類には、常に図12(a)で示した(1)の力が有効に働き、しわを伸ばす効果が大きくなる。また、この場合、洗濯兼脱水槽3の右回転と左回転の時間は同じでよく、さらに、洗濯兼脱水槽3の回転方向によらず衣類への風の当たり方が同じため、衣類の動きがほぼ対称となり、非対称性による布絡みにが発生しにくく、仕上がりをさらによくできる効果もある。
実施例2による乾燥仕上がり評価の一例を述べる。使用したドラム式洗濯乾燥機は実施例1の場合と同じもので、衣類の量は3kgである。洗濯兼脱水槽3の回転数が左右同一(47r/min)、回転時間が左右同一(60s)、送風ユニット28の回転数が14000r/min一定の条件(実施例1の基準と同じ条件)の仕上がり官能評価値は、4.4であった。乾燥運転中、常にしわを伸ばす効果が高い風を吹き付けているため、実施例1よりもすぐれた仕上がりであった。
なお、本実施例では、送風ユニット28が1台で、2個のノズルを切り替えるようにしたが、送風ユニットを2台設け、洗濯兼脱水槽3の回転方向に応じて送風ユニットの運転を切り替えるようにしても同じ効果が得られる。また、この場合、左右のノズルから同時に風を出すことが容易にできる。すなわち、洗濯兼脱水槽3が右回転している場合、右上のノズル32Rの風の出力を左上のノズル32Lの風の出力より大きくするようにする。こうすると、左上ノズル32Lからの風は追い風の作用で衣類を右方向に押すため、衣類がより右上ノズル32Rに近づくため、右上ノズル32Rの風による向い風効果が大きくなり、仕上がりをさらに良くできる。
図17は、実施例1および実施例2洗濯乾燥機の制御装置38のブロック図である。50はマイクロコンピュータで、各スイッチ12,13,13aに接続される操作ボタン入力回路51や水位センサ34,温度センサ52と接続され、使用者のボタン操作や洗濯工程,乾燥工程での各種情報信号を受ける。マイクロコンピュータ50からの出力は、駆動回路54に接続され、給水電磁弁16,排水弁25,モータ4,送風ユニット28,ヒータ31,切り替え弁46(実施例2のみ)などに接続され、これらの開閉や回転,通電を制御する。また、使用者に洗濯機の動作状態を知らせるための7セグメント発光ダイオード表示器14や発光ダイオード56,ブザー57に接続される。
前記マイクロコンピュータ50は、電源スイッチ39が押されて電源が投入されると起動し、図18に示すような洗濯および乾燥の基本的な制御処理プログラムを実行する。
ステップS101
洗濯乾燥機の状態確認及び初期設定を行う。
ステップS102
操作パネル6の表示器14を点灯し、操作ボタンスイッチ13からの指示入力にしたがって洗濯/乾燥コースを設定する。指示入力がない状態では、標準の洗濯/乾燥コースまたは前回実施の洗濯/乾燥コースを自動的に設定する。
ステップS103
操作パネル6のスタートスイッチ12からの指示入力を監視して処理を分岐する。
ステップS104
洗濯を実行する。洗濯は洗い,中間脱水,すすぎ,最終脱水を順次実行するが、通常のドラム式洗濯乾燥機と同様であるので、詳細な説明は省略する。
ステップS105
洗濯乾燥コースが設定されているかどうかを確認して処理を分岐する。洗濯コースのみが設定されている場合は、運転を終了する。
ステップS106
洗濯乾燥コースが設定されている場合は、高速脱水を実行し、衣類の残水量を減らす。このとき、送風ユニット28を低速回転で運転し、ヒータ31に通電して温風を洗濯兼脱水槽3内に吹き込み衣類の温度を上昇させてもよい。衣類が暖まり衣類から効果的に水分を脱水できる(温度が上がると水の粘性係数や表面張力が低下するため効率よく脱水できる)。
ステップS107
乾燥運転を実行する。送風ユニット28を回転させ、ヒータ31に通電し、洗濯兼脱水槽3の正逆回転を繰り返し、洗濯兼脱水槽3内の衣類の位置を入れ替えながら、高速の温風を衣類に吹きつける。衣類全体の温度が上昇し衣類から水分が蒸発するとともに、衣類のしわを伸ばしながら乾燥が進行する。
乾燥は、温度センサにより温風や冷却水排水温度を監視しながら実行し、温度変化の割合が所定の値になったときに終了する。
なお、本実施例は、洗濯乾燥機について説明したが、洗濯に係る給排水系を有さない衣類乾燥機についても同様である。
1 筐体
2 外槽
2a 吸気口
2d 外槽カバー
3 洗濯兼脱水槽
3c 流体バランサ
3d 洗濯兼脱水槽背面
4 モータ
6 操作パネル
8 乾燥フィルタ
9 ドア
16 給水電磁弁
27 フィルタダクト
28 送風ユニット
28a ファンモータ
28b ファンケース
29 乾燥ダクト
31 ヒータ
32 温風吹き出し口
32d ノズル
32R 右上ノズル
32L 左上ノズル
33 吸気ダクト
38 制御装置
46 切り替え弁

Claims (13)

  1. 衣類を収容するドラムと、このドラムを回転させるモータと、前記ドラムを支持する筐体と、前記衣類の投入口を塞ぐドアと、前記筐体内であって前記ドア側から見て右上に設けられて前記ドラム内に風を吹きつける手段を備え、前記モータにより前記ドラムを右回りに回転させたり左回りに回転させたりを繰り返しているときに、前記ドラムの回転によって持ち上げられた衣類に風を吹きつけて乾燥させるドラム式洗濯乾燥機において、前記ドラムが右回りに回転する場合に、前記ドラムが左回りに回転するときと比べて、前記風を吹きつける手段からの出力を高くしたことを特徴とするドラム式洗濯乾燥機。
  2. 衣類を収容するドラムと、このドラムを回転させるモータと、前記衣類の投入口を塞ぐドア側から見て右上から風を吹きつける手段を備え、前記モータにより前記ドラムを右回りに回転させたり左回りに回転させたりを繰り返しているときに、前記ドラムの回転によって持ち上げられた衣類に風を吹きつけて乾燥させるドラム式洗濯乾燥機において、前記ドラムが右回りに回転する場合に、前記ドラムの回転方向に対して鈍角をなすような風を吹きつけ、その風量及び/又は風速が、前記ドラムが左回りに回転するときと比べて、高いことを特徴とするドラム式洗濯乾燥機。
  3. 請求項2において、標準の乾燥コースとは別に、特別の乾燥コースを有し、この特別の乾燥コースが設定された場合に、前記ドラムが右回りに回転するときの風量及び/又は風速を、前記ドラムが左回りに回転するときの風量及び/又は風速と比べて、高くしたことを特徴とするドラム式洗濯乾燥機。
  4. 衣類を収容するドラムと、このドラムを回転させるモータと、前記ドラムを支持する筐体と、前記衣類の投入口を塞ぐドアと、前記筐体内であって前記ドア側から見て右上に設けられて前記ドラム内に風を吹きつける手段を備え、前記モータにより前記ドラムを右回りに回転させたり左回りに回転させたりを繰り返しているときに、前記ドラムの回転によって持ち上げられた衣類に風を吹きつけて乾燥させるドラム式洗濯乾燥機において、前記ドラムが右回りに回転する場合に、前記ドラムが左回りに回転するときと比べて、前記ドラムの回転数を高くしたことを特徴とするドラム式洗濯乾燥機。
  5. 請求項4において、標準の乾燥コースとは別に、特別の乾燥コースを有し、この特別の乾燥コースが設定された場合に、前記ドラムが右回りに回転するときの回転数を、前記ドラムが左回りに回転するときの回転数と比べて、高くしたことを特徴とするドラム式洗濯乾燥機。
  6. 衣類を収容するドラムと、このドラムを回転させるモータと、前記ドラムを支持する筐体と、前記衣類の投入口を塞ぐドアと、前記筐体内であって前記ドア側から見て右上に設けられて前記ドラム内に風を吹きつける手段を備え、前記モータにより前記ドラムを右回りに回転させたり左回りに回転させたりを繰り返しているときに、前記ドラムの回転によって持ち上げられた衣類に風を吹きつけて乾燥させるドラム式洗濯乾燥機において、前記ドラムが右回りに回転する時間を、前記ドラムが左回りに回転する時間と比べて、長くしたことを特徴とするドラム式洗濯乾燥機。
  7. 請求項6において、前記ドラムが右回りに回転する時間を、前記ドラムが左回りに回転する時間の3倍以下としたことを特徴とするドラム式洗濯乾燥機。
  8. 請求項6又は7のいずれかにおいて、標準の乾燥コースとは別に、特別の乾燥コースを有し、この特別の乾燥コースが設定された場合に、前記ドラムが右回りに回転する時間を、前記ドラムが左回りに回転するときの時間と比べて、長くしたことを特徴とするドラム式洗濯乾燥機。
  9. 衣類を収容するドラムと、このドラムを回転させるモータと、前記ドラムを支持する筐体と、前記衣類の投入口を塞ぐドアと、前記筐体内であって前記ドア側から見て左上に設けられて前記ドラム内に風を吹きつける手段を備え、前記モータにより前記ドラムを右回りに回転させたり左回りに回転させたりを繰り返しているときに、前記ドラムの回転によって持ち上げられた衣類に風を吹きつけて乾燥させるドラム式洗濯乾燥機において、前記ドラムが左回りに回転する場合に、前記ドラムが右回りに回転するときと比べて、前記風を吹きつける手段からの出力を高くしたことを特徴とするドラム式洗濯乾燥機。
  10. 衣類を収容するドラムと、このドラムを回転させるモータと、前記ドラムを支持する筐体と、前記衣類の投入口を塞ぐドアと、前記筐体内であって前記ドア側から見て左上に設けられて前記ドラム内に風を吹きつける手段を備え、前記モータにより前記ドラムを右回りに回転させたり左回りに回転させたりを繰り返しているときに、前記ドラムの回転によって持ち上げられた衣類に風を吹きつけて乾燥させるドラム式洗濯乾燥機において、前記ドラムが左回りに回転する場合に、前記ドラムが右回りに回転するときと比べて、前記ドラムの回転数を高くしたことを特徴とするドラム式洗濯乾燥機。
  11. 衣類を収容するドラムと、このドラムを回転させるモータと、前記ドラムを支持する筐体と、前記衣類の投入口を塞ぐドアと、前記筐体内であって前記ドア側から見て左上に設けられて前記ドラム内に風を吹きつける手段を備え、前記モータにより前記ドラムを右回りに回転させたり左回りに回転させたりを繰り返しているときに、前記ドラムの回転によって持ち上げられた衣類に風を吹きつけて乾燥させるドラム式洗濯乾燥機において、前記ドラムが左回りに回転する時間を、前記ドラムが右回りに回転する時間と比べて、長くしたことを特徴とするドラム式洗濯乾燥機。
  12. 衣類を収容するドラムと、このドラムを回転させるモータと、前記ドラムを支持する筐体と、前記衣類の投入口を塞ぐドアを備え、前記モータにより前記ドラムを右回りに回転させたり左回りに回転させたりを繰り返しているときに、前記ドラムの回転によって持ち上げられた衣類に風を吹きつけて乾燥させるドラム式洗濯乾燥機において、前記筐体内であって前記ドア側から見て右上及び左上に、前記ドラム内に風を吹きつける手段を有し、前記ドラムが右回りに回転する場合に、前記右上の風を吹きつける手段から出力し、前記ドラムが左回りに回転する場合に、前記左上の風を吹きつける手段から出力するようにしたことを特徴とするドラム式洗濯乾燥機。
  13. 請求項12において、風を発生させる送風ユニットの下流側が二股に分かれて2つのノズルに接続されており、前記ドラムの回転方向に応じて、風を吹き出すノズルを切り替えることを特徴とするドラム式洗濯乾燥機。
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