JP2012048588A - 文字入力装置、文字入力方法および文字入力プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】タッチパネル上で高速に文字を入力することを可能にする文字入力装置、文字入力方法および文字入力プログラムを提供する。
【解決手段】携帯電話端末(文字入力装置)1は、表面に対して行われた動作を検出するタッチパネル2と、タッチパネル2上に子音または母音のいずれかの文字と対応づけられた複数のボタンを表示させる主制御部10とを有する。主制御部10は、タッチパネル2の表面の第1の位置で接触が開始され、タッチパネル2の表面の第2の位置で接触が終了する動作がタッチパネル2によって検出された場合に、第1の位置で接触が開始されてから第2の位置で接触が終了するまでに接触が検出された各位置を結ぶ軌跡上に表示されているボタンに対応する文字を時系列に連結し、子音と子音とが連続している部分に母音を補完して得られた文字列を入力された文字列の候補としてタッチパネル2に表示させる。
【選択図】図7
【解決手段】携帯電話端末(文字入力装置)1は、表面に対して行われた動作を検出するタッチパネル2と、タッチパネル2上に子音または母音のいずれかの文字と対応づけられた複数のボタンを表示させる主制御部10とを有する。主制御部10は、タッチパネル2の表面の第1の位置で接触が開始され、タッチパネル2の表面の第2の位置で接触が終了する動作がタッチパネル2によって検出された場合に、第1の位置で接触が開始されてから第2の位置で接触が終了するまでに接触が検出された各位置を結ぶ軌跡上に表示されているボタンに対応する文字を時系列に連結し、子音と子音とが連続している部分に母音を補完して得られた文字列を入力された文字列の候補としてタッチパネル2に表示させる。
【選択図】図7
Description
本発明は、文字入力装置、文字入力方法および文字入力プログラムに関する。
近年、直感的な操作を可能にするとともに、キーボードのように物理的に大きな面積を必要とするデバイスを具備しない小型の文字入力装置を実現するために、タッチパネルが広く利用されるようになっている。タッチパネルを用いて文字を入力するための技術として、タッチパネル上で文字を手書き入力する技術(例えば、特許文献1)と、タッチパネル上に表示された仮想的なキーボード(以下、「仮想キーボード」という)を用いて文字を入力する技術(例えば、特許文献2)が知られている。
しかしながら、タッチパネル上で文字を手書き入力する従来技術には、入力と文字認識処理に時間がかかるため高速な文字入力が困難であるという問題があった。また、仮想キーボードを用いて文字を入力する従来技術でも、入力したい文字に対応するキーごとに指をタッチパネルに対して上げ下げする動作を繰り返す必要があったため、高速な文字入力が困難であった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、タッチパネル上で高速に文字を入力することを可能にする文字入力装置、文字入力方法および文字入力プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、表面に対する接触を検出するタッチパネルと、前記タッチパネル上に子音または母音のいずれかの文字と対応づけられた複数のボタンを表示させる制御部とを備えた文字入力装置であって、前記制御部は、前記タッチパネルによって前記タッチパネルへの接触の検出が開始されてから、接触の検出が終了するまでに、前記タッチパネルによって接触が検出された各位置を結ぶ軌跡上に表示されているボタンに対応する文字を時系列に連結し、子音と子音とが連続している部分に母音を補完した場合に得られる複数の文字の並び順によって特定される文字列を入力された文字列の候補として前記タッチパネルに表示させることを特徴とする。
ここで、文字入力装置が、辞書データを記憶する記憶部をさらに備え、前記制御部は、前記子音と子音とが連続している部分に母音を補完して得られる複数の文字の並びと文字の順が一致する文字列を前記辞書データから抽出し、当該文字列を、入力された文字列の候補として前記タッチパネルに表示させることが好ましい。
また、前記制御部は、母音の補完を行う際、前記子音と子音とが連続している部分に対しては、当該部分の前方で最も近い位置に連結されている母音を補完することが好ましい。
また、前記制御部は、拗音文字の入力に用いられる子音が連続している部分に母音を補完せずに得られる複数の文字の並び順によって特定される文字列を、入力された文字列の候補にさらに含めることが好ましい。
また、前記制御部は、前記軌跡上に表示されているボタンのうち、特定の動作が検出された位置に表示されているボタンに対応する文字を時系列に連結することが好ましい。
また、前記制御部は、接触を開始する動作を前記特定の動作の1つと判定することが好ましい。
また、前記制御部は、接触を終了する動作を前記特定の動作の1つと判定することが好ましい。
また、前記制御部は、移動方向を変化させる動作を前記特定の動作の1つと判定することが好ましい。
また、前記制御部は、特定の形状の軌跡を描く動作を前記特定の動作の1つと判定することが好ましい。
また、前記制御部は、全てのアルファベットに対応するボタンを任意の配置で表示することが好ましい。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、表面に対する接触を検出するタッチパネルを有する文字入力装置によって実行される文字入力方法であって、前記文字入力装置が、前記タッチパネル上に子音または母音のいずれかの文字と対応づけられた複数のボタンを表示させるステップと、前記文字入力装置が、前記タッチパネルによって前記タッチパネルへの接触の検出が開始されてから、接触の検出が終了するまでに、前記タッチパネルによって接触が検出された各位置を結ぶ軌跡上に表示されているボタンに対応する文字を時系列に連結し、子音と子音とが連続している部分に母音を補完した場合に得られる複数の文字の並び順によって特定される文字列を入力された文字列の候補として前記タッチパネルに表示させるステップとを含むことを特徴とする。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、文字入力プログラムであって、表面に対する接触を検出するタッチパネルを有する文字入力装置に、前記タッチパネル上に子音または母音のいずれかの文字と対応づけられた複数のボタンを表示させるステップと、前記タッチパネルによって前記タッチパネルへの接触の検出が開始されてから、接触の検出が終了するまでに、前記タッチパネルによって接触が検出された各位置を結ぶ軌跡上に表示されているボタンに対応する文字を時系列に連結し、子音と子音とが連続している部分に母音を補完した場合に得られる複数の文字の並び順によって特定される文字列を入力された文字列の候補として前記タッチパネルに表示させるステップとを実行させることを特徴とする。
本発明に係る文字入力装置、文字入力方法および文字入力プログラムは、タッチパネル上で高速に文字を入力することを可能にするという効果を奏する。
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明により本発明が限定されるものではない。また、以下の説明における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。以下においては、文字入力装置として携帯電話端末を例として説明するが、本発明の適用対象は携帯電話端末に限定されるものではなく、タッチパネルを備える各種装置、例えば、PHS(Personal Handyphone System)、PDA、ポータブルナビゲーション装置、パーソナルコンピュータ、ゲーム機等に対しても本発明は適用できる。
(実施形態1)
図1は、本発明の文字入力装置の一実施形態である携帯電話端末1の外観を示す正面図である。携帯電話端末1は、タッチパネル2と、ボタン3A、ボタン3Bおよびボタン3Cからなる入力部3を備える。タッチパネル2は、文字、図形、画像等を表示するとともに、指、スタイラス、ペン等(以下、単に「指」という)を用いてタッチパネル2に対して行われる各種動作を検出する。入力部3は、いずれかのボタンが押下された場合に、押下されたボタンに対応する機能を起動させる。
図1は、本発明の文字入力装置の一実施形態である携帯電話端末1の外観を示す正面図である。携帯電話端末1は、タッチパネル2と、ボタン3A、ボタン3Bおよびボタン3Cからなる入力部3を備える。タッチパネル2は、文字、図形、画像等を表示するとともに、指、スタイラス、ペン等(以下、単に「指」という)を用いてタッチパネル2に対して行われる各種動作を検出する。入力部3は、いずれかのボタンが押下された場合に、押下されたボタンに対応する機能を起動させる。
携帯電話端末1は、利用者から文字の入力を受け付けるために、図2に示すように、タッチパネル2上に仮想キーボード4を表示させる。仮想キーボード4は、物理的なキーボードのキーを模した複数の仮想的なボタンを含む。例えば、利用者が仮想キーボード4内の「Q」のボタンに指を置いて(接触して)離す動作をすると、その動作がタッチパネル2によって検出され、携帯電話端末1は、「Q」という文字を入力として受け付ける。なお、図2では、仮想キーボード4上に各アルファベットに対応するボタンがQWERY配列で配置されているが、ボタンの配置は任意でよい。
携帯電話端末1は、さらに、仮想キーボード4上での連続方式による文字の入力を受け付ける。連続方式とは、利用者が指をタッチパネル2に接触させたまま仮想キーボード4上を移動させることによって複数の文字を連続して入力することを可能にする方式である。連続方式では、利用者は、例えば、指をタッチパネル2に接触させたままで、「W」のボタン、「E」のボタン、「T」のボタンの順に滑るように移動させることで「WET」という文字列を入力することができる。
このように、連続方式では、ボタン毎に指を上げ下げする動作を行わずに、タッチパネル2上で指を滑るように移動させるだけで複数の文字を入力することができるため、非常に高速に文字を入力することができる。
ただし、連続方式では、利用者が指を移動させた軌跡上にある各ボタンについて、利用者がそのボタンに対応する文字を入力するために意図的に触れたのか、あるいは、利用者が他のボタン上へ指を移動させるために単にその上を通過させたに過ぎないのかを判定する必要がある。例えば、仮想キーボード4の配列がQWERTY配列であり、利用者が上記の「WET」という単語を入力したいものとする。この場合、利用者の指は「E」のボタンから「T」のボタンへ移動する際に、それらのボタンの間にある「R」のボタン上を通過することになる。このため、「R」のボタンについては意図的に触れたわけではないと判定できなかった場合には、利用者の意図に反して「WERT」という文字列が入力として受け付けられてしまう。
そこで、携帯電話端末1は、利用者が指を移動させた軌跡上にあるボタンのうち、特定の動作がタッチパネル2によって検出された位置に表示されているボタンを、利用者が文字を入力するために意図的に触れたものであると判定する。具体的には、携帯電話端末1は、指の接触を開始する動作がタッチパネル2によって検出された場合、接触の開始が検出された位置にボタンがあれば、そのボタンは意図的に触れられたと判定する。また、携帯電話端末1は、指の移動が終了しタッチパネル2から離れる動作がタッチパネル2によって検出された場合、接触の終了が検出された位置にボタンがあれば、そのボタンは意図的に触れられたと判定する。
また、携帯電話端末1は、指がタッチパネル2に触れたまま移動方向を変更する動作がタッチパネル2によって検出された場合、移動方向の変更が検出された位置にボタンがあれば、そのボタンは意図的に触れられたと判定する。具体的には、携帯電話端末1は、指がボタンに進入したときの移動方向と指がボタンから出るときの移動方向とを比較し、移動方向の角度差が閾値よりも大きければ、利用者が意図的にそのボタンに触れたと判定する。
これは、他のボタンへの移動中において、単に通過するに過ぎない場合、指はボタン上を一定方向へ移動し、図3に示すように進入時の移動方向(ベクトル)を示すV1と脱出時の移動方向を示すV2の角度差は小さくなると考えられるためである。また、図4に示すように進入時の移動方向を示すV3と脱出時の移動方向を示すV4の角度差の角度差が大きい場合、利用者が意図的にそのボタンに触れた後に他のボタンに触れるために移動方向を変更した可能性が高いためである。つまり、このボタンが目的ボタンの一つであったと判定できる。
また、携帯電話端末1は、図5に示すように、指がタッチパネル2に触れたままあるボタン領域内で回転する軌跡を描いて移動する動作がタッチパネル2によって検出された場合に、利用者が意図的にそのボタンに触れたと判定する。単に通過するに過ぎない場合に指がこのような軌跡を描いて移動することはないと考えられるためである。なお、回転する軌跡に限らずに、山型や波状等の特徴的な形状の軌跡が指によってボタン領域内で描かれた場合に、利用者が意図的にそのボタンに触れたと判定することとしてもよい。
このようにボタン領域内で特徴的な形状の軌跡を描く指の移動が検出された場合にそのボタンが意図的に触れられたと判定することにより、利用者は同じ文字を容易に連続して入力することが可能になる。例えば、「W」という文字を3回連続して入力したい場合、利用者は「W」のボタン領域内で円を3回描くように指を移動させればよい。ここで、例えば、ボタン領域内での指の移動ベクトルの角度の総計が360度を超える度に1回転とカウントすることにより、回転数をカウントすることができる。
また、携帯電話端末1は、子音が連続して入力された場合に、子音の間に母音を補完し、補完後の文字列を辞書データと照合して、該当する文字列を入力文字列の候補として表示し、利用者に選択させる。ここで、連続方式で入力された最後の文字が子音の場合は、最後に入力された子音の後にも母音を補完することとしてもよい。
例えば、利用者が、「たぬき(TANUKI)」と入力したいものとする。この場合、利用者が連続方式等で「T」、「N」、「K」の順に子音を入力することにより、携帯電話端末1が、連続する子音の間に母音を補完して、「TANAKA」、「TANAKI」、「TANAKU」、「TANAKE」、「TANAKO」、「TANIKA」、「TANIKI」、「TANIKU」、「TANIKE」、「TANIKO」、…、「TONOKO」等の文字列を生成する。そして、携帯電話端末1は、生成された各文字列を辞書データと照合し、該当する文字列を入力文字列の候補として表示する。ここで、表示される入力文字列の候補には、「たぬき」が含まれる。そして、利用者が表示された候補の中から「たぬき」を選択することにより、「たぬき」が入力された文字列として携帯電話端末1によって受け付けられる。
このように、携帯電話端末1が連続する子音の間に母音を補完することにより、利用者は、入力する文字を少なくして、文字入力を迅速に行うことが可能になる。例えば、上記の「たぬき」の例の場合、利用者は、本来は母音も含めて6文字を入力しなければならないところ、3文字の子音を入力し、表示された候補の中から「たぬき」を選択するだけで済む。
利用者が携帯電話端末1に文字を入力する場合の操作例を図6に示す。なお、ここでは、利用者は、文字入力欄15に「和歌山(WAKAYAMA)」と入力したいものとする。また、ここでは、末尾の文字が子音の場合には、末尾の子音の後にも母音を補完するものとする。
S1では、「W」のボタン領域内に指が置かれている。この場合、携帯電話端末1は、指が置かれた「W」のボタンが意図的に触れられたと判断する。そして、携帯電話端末1は、ボタン「W」に対応する「w」の文字を入力途中の未確定の文字として文字入力欄15に表示する。また、携帯電話端末1は、「w」の文字の後に母音を補完した文字列を辞書データと照合し、「ワールド」、「和歌山」、「早稲田」、「若山」、「惑星」および「脇役」の入力文字列の候補を得て、入力文字列候補表示領域14に表示する。
ここで、入力文字列候補表示領域14は、入力文字列の候補が表示されるタッチパネル2上の領域である。利用者が入力文字列候補表示領域14に表示された候補をタップする動作を行った場合、携帯電話端末1は、タップされた候補を入力文字列として確定し、文字入力対象領域である文字入力欄15に表示させる。携帯電話端末1は、入力文字列の候補が多数ある場合、使用頻度や文脈との整合性等に基づいて各候補の優先度を評価し、優先度に基づいて絞り込んだ候補だけを入力文字列候補表示領域14に表示する。
S2では、指がタッチパネル2に触れたまま「K」のボタン領域内まで移動した後に、「Y」のボタンの方向へ移動方向を変更している。この場合、携帯電話端末1は、指の移動方向が変化した「K」のボタンが意図的に触れられたと判断する。そして、携帯電話端末1は、ボタン「K」に対応する「k」の文字を入力途中の未確定の文字として文字入力欄15に追加表示する。また、携帯電話端末1は、「w」と「k」を連結した「wk」の子音が連続している部分と末尾とに母音を補完した文字列を辞書データと照合し、「和歌山」、「若山」、「惑星」および「脇役」の入力文字列の候補を得て、入力文字列候補表示領域14に表示する。「k」が入力されたことにより、S2の場面では、S1の場面よりも入力文字列の候補が絞り込まれている。
S3では、指がタッチパネル2に触れたまま「Y」のボタン領域内まで移動した後に、「M」のボタンの方向へ移動方向を変更している。この場合、携帯電話端末1は、指の移動方向が変化した「Y」のボタンが意図的に触れられたと判断する。そして、携帯電話端末1は、ボタン「Y」に対応する「y」の文字を入力途中の未確定の文字として文字入力欄15に追加表示する。また、携帯電話端末1は、「w」、「k」および「y」を連結した「wky」の子音が連続している部分と末尾とに母音を補完した文字列を辞書データと照合し、「和歌山」、「若山」および「脇役」の入力文字列の候補を得て、入力文字列候補表示領域14に表示する。「y」が入力されたことにより、S3の場面では、入力文字列の候補がさらに絞り込まれている。
S4では、指がタッチパネル2に触れたまま「M」のボタン領域内まで移動した後に、指がタッチパネル2から離れている。この場合、携帯電話端末1は、指が離れた位置にある「M」のボタンが意図的に触れられたと判断する。そして、携帯電話端末1は、ボタン「M」に対応する「m」の文字を入力途中の未確定の文字として文字入力欄15に追加表示する。また、携帯電話端末1は、「w」、「k」、「y」および「m」を連結した「wkym」の子音が連続している部分と末尾とに母音を補完した文字列を辞書データと照合し、「和歌山」および「若山」の入力文字列の候補を得て、入力文字列候補表示領域14に表示する。「m」が入力されたことにより、S4の場面では、入力文字列の候補がさらに絞り込まれている。
S5では、指が入力文字列候補表示領域14に表示された「和歌山」の表示領域内でタッチパネル2に接触している。この場合、携帯電話端末1は、「和歌山」が選択されたと判断し、S6として、「和歌山」を確定した入力文字列として文字入力欄15に表示し、入力文字列候補表示領域14をクリアする。
図6の例が示すように、携帯電話端末1は、利用者の指がタッチパネル2に触れたまま移動した軌跡上の各ボタンについて、意図して触れられたのか、単にその上を通過したに過ぎないのかを、利用者が自然に行う動作に基づいて精度よく判定して文字の入力を受け付ける。また、携帯電話端末1は、利用者が入力を省略した母音を補完して、入力文字列の候補を提示する。このため、利用者は、携帯電話端末1に対して文字を高速に入力することができる。
なお、図6に示した例では、S1の場面から「和歌山」が入力文字列の候補として表示されているため、利用者は、「w」の文字を入力した段階で、「和歌山」を選択して入力を確定させることもできる。ただし、必ずしも1文字目を入力した段階で目的の単語が候補として表示されるわけではなく、目的の単語を構成する最後の文字を入力して初めて目的の単語が候補として表示されることもある。したがって、子音だけを入力することは、最後の文字を入力するまでに入力が必要な字数を減少させ、目的の単語が入力文字列の候補として表示される機会を早めるために有効である。
次に、携帯電話端末1の機能と制御部との関係を説明する。図7は、図1に示す携帯電話端末1の機能の概略構成を示すブロック図である。図7に示すように携帯電話端末1は、タッチパネル2と、入力部3と、電源部5と、通信部6と、スピーカ7と、マイク8と、記憶部9と、主制御部10と、RAM(Random Access Memory)11とを有する。
タッチパネル2は、表示部2Bと、表示部2Bに重畳されたタッチセンサ2Aとを有する。タッチセンサ2Aは、指を用いてタッチパネル2に対して行われた各種動作を、動作が行われた場所のタッチパネル2上での位置とともに検出する。タッチセンサ2Aによって検出される動作には、指をタッチパネル2の表面に接触させる動作や、指をタッチパネル2の表面に接触させたまま移動させる動作や、指をタッチパネル2の表面から離す動作が含まれる。なお、タッチセンサ2Aは、感圧式、静電式等のいずれの検出方式を採用していてもよい。表示部2Bは、例えば、液晶ディスプレイ(LCD、Liquid Crystal Display)や、有機EL(Organic Electro−Luminescence)パネルなどで構成され、文字、図形、画像等を表示する。
入力部3は、物理的なボタン等を通じて利用者の操作を受け付け、受け付けた操作に対応する信号を主制御部10へ送信する。電源部5は、蓄電池または外部電源から得られる電力を、主制御部10を含む携帯電話端末1の各機能部へ供給する。通信部6は、基地局によって割り当てられるチャネルを介し、基地局との間でCDMA方式などによる無線信号回線を確立し、基地局との間で電話通信及び情報通信を行う。スピーカ7は、電話通信における相手側の音声や着信音等を出力する。マイク8は、利用者等の音声を電気的な信号へ変換する。
記憶部9は、例えば、不揮発性メモリや磁気記憶装置であり、主制御部10での処理に利用されるプログラムやデータを保存する。具体的には、記憶部9は、メールの送受信や閲覧のためのメールプログラム9Aや、WEBページの閲覧のためのブラウザプログラム9Bや、上述した連続方式での文字入力を受け付けるための文字入力プログラム9Cや、文字入力時にタッチパネル2に表示される仮想キーボードに関する定義を含む仮想キーボードデータ9Dや、正当な文字列が登録された辞書データ9Eを記憶する。記憶部9には、携帯電話端末1の基本的な機能を実現するオペレーティングシステムプログラムや、氏名、電話番号、メールアドレス等が登録されたアドレス帳データ等の他のプログラムやデータも記憶される。
主制御部10は、例えば、CPU(Central Processing Unit)であり、携帯電話端末1の動作を統括的に制御する。具体的には、主制御部10は、記憶部9に記憶されているデータを必要に応じて参照しつつ、記憶部9に記憶されているプログラムを実行して、タッチパネル2、通信部6等を制御することによって各種処理を実行する。主制御部10は、記憶部9に記憶されているプログラムや、処理を実行することによって取得/生成/加工されたデータを、一時的な記憶領域を提供するRAM11に必要に応じて展開する。なお、主制御部10が実行するプログラムや参照するデータは、通信部6による無線通信でサーバ装置からダウンロードすることとしてもよい。
ここで、記憶部9が記憶する仮想キーボードデータ9Dの一例を図8に示す。図8の例に示すように、仮想キーボードデータ9Dには、仮想キーボードに含まれるボタン毎に、ボタンに対応する文字、ボタンの位置(例えば、左上座標)、幅、高さ等が登録される。図8に示す例では、あるボタンに対応する文字が「Q」であり、そのボタンの左上座標がX=10、Y=10であり、そのボタンの幅と高さが20と40であること等が登録されている。
次に、携帯電話端末1が文字の入力を受け付ける場合の動作について説明する。図9は、携帯電話端末1による文字入力処理の処理手順を示すフロー図である。図9に示す文字入力処理は、主制御部10が記憶部9から文字入力プログラム9Cを読み出して実行することにより実現され、仮想キーボード4がタッチパネル2上に表示されている間、繰り返し実行される。なお、仮想キーボード4は、主制御部10が文字入力プログラム9Cまたは他のプログラムを実行することにより、タッチパネル2上に表示される。
まず、主制御部10は、ステップS10として、入力文字バッファをクリアする。入力文字バッファは、指がタッチパネル2に接触したまま移動した軌跡上の各ボタンに対応する文字が格納される記憶領域であり、RAM11に設けられる。
続いて、主制御部10は、ステップS11として、RAM11に設けた入力完了フラグを0に設定する。入力完了フラグは、1回分の文字入力が完了したか否かを判定するために用いられる。ここでいう1回分の文字入力とは、指をタッチパネル2に接触させてから離すまでの間に行われる文字入力を意味する。
続いて、主制御部10は、ステップS12として、タッチパネル2の最新の検出結果を取得し、ステップS13として、文字入力判定処理を実行する。文字入力判定処理において、主制御部10は、指がタッチパネル2に接触したまま移動した軌跡上に表示されている各ボタンに対応する文字を入力文字バッファに格納していく。なお、文字入力判定処理の詳細については後述する。
文字入力判定処理の実行後、主制御部10は、ステップS14として、入力完了フラグが0のままであるかを判定する。ここで、入力完了フラグが0のままである場合、すなわち、1回分の文字入力がまだ完了していない場合(ステップS14,Yes)、主制御部10は、ステップS15として、文字列検索処理を実行して入力文字バッファに格納されている文字を連結した文字列とマッチする文字列を辞書データ9Eから検索する。検索に際して、主制御部10は、連結後の文字列において子音が連続している部分や末尾の子音の後に母音を補完する。なお、文字列検索処理の詳細については後述する。
続いて、主制御部10は、ステップS16として、文字列検索処理によって得られた1ないし複数の文字列を入力文字列候補表示領域14に表示する。そして、主制御部10は、入力完了フラグが0でない、すなわち、1回分の文字入力が完了したとステップS14で判定されるまで、ステップS12〜ステップS16を繰り返して実行する。
ステップS14で入力完了フラグが0でなくなっていた場合(ステップS14,No)、主制御部10は、ステップS17として、文字列検索処理を実行して入力文字バッファに格納されている文字を連結した文字列とマッチする文字列を辞書データ9Eから検索する。ここでも、主制御部10は、検索に際して、連結後の文字列において子音が連続している部分や末尾の子音の後に母音を補完する。文字列検索処理の処理結果として得られた文字列が1つだけであった場合(ステップS18,Yes)、主制御部10は、ステップS19として、文字列検索処理の処理結果として得られた文字列を入力した文字列を入力された文字列として受け付ける。
一方、文字列検索処理の処理結果として得られた文字列が複数あった場合(ステップS18,No)、主制御部10は、ステップS20として、文字列検索処理の処理結果として得られた複数の文字列を入力文字列候補表示領域14に表示する。そして、主制御部10は、ステップS21として、タッチパネル2の最新の検出結果を取得し、ステップS22として、入力文字列候補表示領域14に表示した文字列のいずれかが選択されたかを判定する。
ここで、いずれの文字列も選択されていなければ(ステップS22,No)、主制御部10は、いずれかの文字列が選択されるまで、ステップS21〜ステップS22を繰り返して実行する。なお、ステップS21において利用者の指が入力文字列候補表示領域14以外の領域に触れるといった入力のキャンセルを示す動作が検出された場合に、主制御部10が、文字入力処理を終了させることとしてもよい。
ステップS22で入力文字列候補表示領域14に表示した文字列のいずれかが選択されていた場合(ステップS22,Yes)、主制御部10は、ステップS23として、選択された文字列を入力した文字列を入力された文字列として受け付ける。
次に、図10に示したフロー図を参照しながら、図9のステップS13で実行される文字入力判定処理について説明する。主制御部10は、ステップS30として、タッチパネル2で検出された動作がタッチパネル2への接触を開始する動作、すなわち、指をタッチパネル2の表面に接触させる動作であったかを、タッチパネル2の検出結果に基づいて判定する。
検出された動作がタッチパネル2への接触を開始する動作であった場合(ステップS30,Yes)、主制御部10は、ステップS31として、接触が開始された位置を仮想キーボードデータ9Dと照合して、接触が開始された位置がいずれかのボタン領域内であったかを判定する。接触が開始された位置がいずれかのボタン領域内であった場合(ステップS31,Yes)、ボタンは意図して触れられたと考えられるので、主制御部10は、ステップS32として、そのボタンに対応する文字を入力文字バッファに追加する。ボタンに対応する文字は、仮想キーボードデータ9Dから取得される。
そして、主制御部10は、ステップS33として、出力フラグを「1」に設定して文字入力判定処理を終了させる。出力フラグは、RAM11に設けられ、指が現在接触している位置に表示されているボタンに対応する文字を入力文字バッファに出力済みであるか否かを判定するために用いられる。出力フラグの値が「0」であることは、指が現在接触している位置に表示されているボタンに対応する文字をいずれのバッファにもまだ出力していないことを示す。出力フラグの値が「1」であることは、指が現在接触している位置に表示されているボタンに対応する文字をいずれかのバッファに出力済みであることを示す。
ステップS31において、接触が開始された位置がボタン領域内でなかった場合(ステップS31,No)、主制御部10は、特に処理を行わずに文字入力判定処理を終了させる。
ステップS30において、タッチパネル2で検出された動作がタッチパネル2への接触を開始する動作でなかった場合(ステップS30,No)、主制御部10は、ステップS34として、タッチパネル2で検出された動作がタッチパネル2への接触を保ったまま指をボタン領域内に進入させる動作であったかを、タッチパネル2の検出結果に基づいて判定する。検出された動作がタッチパネル2への接触を保ったまま指をボタン領域内に進入させる動作であったか否かは、タッチパネル2の最新の検出結果が示す接触位置とその直前の検出結果が示す接触位置とを仮想キーボードデータ9Dと照合することによって判定される。
検出された動作がタッチパネル2への接触を保ったまま指をボタン領域内に進入させる動作であった場合(ステップS34,Yes)、主制御部10は、ステップS35として、移動方向履歴をクリアする。移動方向履歴は、ボタン領域内で指がどの方向へ移動したかを示す方向ベクトルが時系列に記録されるデータであり、RAM11に記憶される。
続いて、主制御部10は、ステップS36として、指がボタン領域内に進入した方向を示す方向ベクトルを取得して、取得した方向ベクトルを移動方向履歴に追加する。そして、主制御部10は、ステップS37として、出力フラグを「0」に設定して文字入力判定処理を終了させる。
なお、タッチパネル2の検出結果に指の移動方向を示す情報が含まれている場合、方向ベクトルは、タッチパネル2の検出結果から取得される。タッチパネル2の検出結果に指の移動方向を示す情報が含まれていない場合、方向ベクトルは、タッチパネル2の最新の検出結果が示す接触位置とその直前の検出結果が示す接触位置とから算出される。
ステップS34において、タッチパネル2で検出された動作がタッチパネル2への接触を保ったまま指をボタン領域内に進入させる動作でなかった場合(ステップS34,No)、主制御部10は、ステップS38として、タッチパネル2で検出された動作がタッチパネル2への接触を保ったまま指をボタンの外へ出す動作であったかを、タッチパネル2の検出結果に基づいて判定する。検出された動作がタッチパネル2への接触を保ったまま指をボタンの外へ出す動作であったか否かは、タッチパネル2の最新の検出結果が示す接触位置とその直前の検出結果が示す接触位置とを仮想キーボードデータ9Dと照合することによって判定される。
検出された動作がタッチパネル2への接触を保ったまま指をボタンの外へ出す動作であった場合(ステップS38,Yes)、主制御部10は、ステップS39として、出力フラグが「0」であるかを判定する。ここで、出力フラグが「0」でなかった場合、すなわち、指がそれまで内部に位置していたボタンに対応する文字をいずれかのバッファに出力済みの場合(ステップS39,No)、主制御部10は、特に処理を行わずに文字入力判定処理を終了させる。
一方、出力フラグが「0」であった場合(ステップS39,Yes)、主制御部10は、ステップS40として、最新の移動ベクトル、すなわち、指がボタンの外へ出た方向を示す方向ベクトルを取得し、移動方向履歴の先頭の方向ベクトルとの角度差を算出する。ここで算出された角度差は、指がボタンに進入したときの方向と指がボタンから脱出したときの方向の相違の大きさを表す。
算出された角度差が所定の閾値以下の場合(ステップS41,No)、指は単にボタンを通過したに過ぎないと考えられるため、主制御部10は、特に処理を行わずに文字入力判定処理を終了させる。
一方、算出された角度差が所定の閾値より大きい場合(ステップS41,Yes)、ボタンは意図的に触れられたと考えられるため、主制御部10は、ステップS42として、ボタンに対応する文字を入力文字バッファに追加する。そして、主制御部10は、文字入力判定処理を終了させる。
ステップS38において、タッチパネル2で検出された動作がタッチパネル2への接触を保ったまま指をボタンの外へ出す動作でなかった場合(ステップS38,No)、主制御部10は、ステップS43として、タッチパネル2で検出された動作がタッチパネル2への接触を終了させる動作、すなわち、指をタッチパネル2から離す動作であったかを、タッチパネル2の検出結果に基づいて判定する。
検出された動作がタッチパネル2への接触を終了させる動作であった場合(ステップS43,Yes)、主制御部10は、ステップS44として、接触が終了された位置を仮想キーボードデータ9Dと照合して、接触が終了された位置がいずれかのボタン領域内であったかを判定する。接触が終了された位置がいずれかのボタン領域内であった場合(ステップS44,Yes)、ボタンは意図して触れられたと考えられるため、主制御部10は、そのボタンに対応する文字が、指が通過した軌道上の他のボタンに対応する文字とともに時系列に入力文字バッファに格納されるように、ステップS45以降の処理手順を実行する。
ステップS45として、主制御部10は、出力フラグが「0」であるかを判定する。ここで、出力フラグが「0」である場合、すなわち、意図して触れられたと考えられるボタンに対応する文字がまだいずれのバッファにも出力されていない場合(ステップS45,Yes)、主制御部10は、ステップS46として、ボタンに対応する文字を入力文字バッファに追加する。
そして、タッチパネル2への接触を終了させる動作が行われたということは、1回分の文字入力が完了したことを意味するので、主制御部10は、ステップS47として、入力完了フラグを「1」に設定して文字入力判定処理を終了させる。
接触が終了された位置がボタン領域内でなかった場合(ステップS44,No)、または、出力フラグが「0」でなかった場合(ステップS45,No)、主制御部10は、ステップS47として、入力完了フラグを「1」に設定する処理のみを行って文字入力判定処理を終了させる。
ステップS43において、タッチパネル2で検出された動作がタッチパネル2への接触を終了させる動作でなかった場合(ステップS43,No)、主制御部10は、ステップS48として、タッチパネル2で検出された動作がタッチパネル2への接触を保ったままボタン領域内で指を移動させる動作であったかを、タッチパネル2の検出結果に基づいて判定する。
検出された動作がタッチパネル2への接触を保ったままボタン領域内で指を移動させる動作であった場合(ステップS48,Yes)、主制御部10は、ステップS49として、指がボタン領域内で移動した方向を示す方向ベクトルを取得して、取得した方向ベクトルを移動方向履歴に追加する。そして、主制御部10は、ステップS50として、移動方向履歴に記録されている各方向ベクトルを参照して、指がタッチパネル2に触れたままボタン領域内で回転する軌跡を描いて移動したかを判定する。
ここで、指がタッチパネル2に触れたままボタン領域内で回転する軌跡を描いて移動していた場合(ステップS50,Yes)、ボタンは意図的に触れられたと考えられるため、主制御部10は、そのボタンに対応する文字が、指が通過した軌道上の他のボタンに対応する文字とともに時系列に入力文字バッファに格納されるように、ステップS51以降の処理手順を実行する。
ステップS51として、主制御部10は、ボタンに対応する文字を入力文字バッファに追加する。そして、主制御部10は、ステップS52として、出力フラグを「1」に設定し、ステップS53として、移動方向履歴をクリアして文字入力判定処理を終了させる。
ステップS48において、タッチパネル2で検出された動作がタッチパネル2への接触を保ったままボタン領域内で指を移動させる動作でなかった場合、すなわち、指が仮想キーボード4上のボタン外を移動していた場合(ステップS48,No)、主制御部10は、特に処理を行わずに文字入力判定処理を終了させる。
なお、タッチパネル2への接触を保ったまま指を仮想キーボード4の外へ出す動作が検出された場合に、タッチパネル2への接触を終了させる動作が検出された場合と同様の処理手順を実行し、タッチパネル2への接触を保ったまま指を仮想キーボード4の中へ移動させる動作が検出された場合に、タッチパネル2への接触を開始する動作が検出された場合と同様の処理手順を実行することとしてもよい。このようにすることにより、利用者は、1回分の入力を終えた後に、指を上げ下げすることなくタッチパネル2への接触を保ったまま、迅速に次の入力に移ることが可能になる。
次に、図11に示したフロー図を参照しながら、図9のステップS15およびステップS17で実行される文字列検索処理について説明する。主制御部10は、ステップS60として、入力文字バッファ内の文字を時系列に連結して文字列を作成する。そして、作成した文字列に子音が連続している部分がある場合(ステップS61,Yes)、主制御部10は、ステップS62として、子音が連続している部分に母音を補完して文字列を再作成する。
ここで、例えば、ステップS60で連結された文字列が「SSS」の場合、ステップS62では、「SASAS」、「SASIS」、「SASUS」、「SASES」、「SASOS」、「SISAS」、「SISIS」、「SISUS」、「SISES」、「SISOS」、・・・、「SOSOS」のように、子音が連続している部分に母音を補完して作成可能な文字列を網羅的に作成することとしてもよい。
また、ステップS62では、正規表現のように、複数の文字列とマッチする所定の書式の文字列を作成することとしてもよい。例えば、ステップS60で連結された文字列が「SSS」の場合、「S[AIUEO]*S[AIUEO]*S」のような文字列が作成される。この検索文字列は、正規表現に従っており、子音の間に、A、I、U、EまたはOが0個以上挿入されている文字列とマッチングする。
なお、ステップS60で連結された文字列の末尾が子音の場合に、ステップS62において、末尾の子音の後にも母音を補完することとしてもよい。このように末尾の子音の後に母音を補完することにより、ステップS63で文字列の照合を先頭一致ではなく完全一致で行うことが可能になり、照合処理が高速化される。
また、ステップS62では、拗音文字の入力に用いられる文字について考慮することとしてもよい。例えば、「象徴(SHOUCHOU)」のように子音が連続する部分や母音が連続する部分を含む文字列ともマッチするように、子音の間に母音を0個から複数個含む文字列を生成することとしてもよい。ここで、子音の間に含める母音を0個とするのは、例えば、「SH」や「CH」のように、連続することが通常でもありうる子音の組み合わせの場合のみとしてもよい。
また、ステップS62では、例えば、「TS」の後には「U」しか補完しない、「Y」の後には「A」、「U」または「O」しか補完しないというように、通常ありうる子音と母音の組み合わせに従って、補完する母音を制限してもよい。
続いて、主制御部10は、ステップS63として、生成した文字列を辞書データ9Eに登録されている単語と照合する。ここで照合される文字列は、ステップS61で子音が連続している部分があった場合は、ステップS62で作成された文字列であり、さもなければ、ステップS60で作成された文字列である。そして、主制御部10は、ステップS64として、検索された文字列を検索結果として、文字列検索処理を終了させる。
なお、ステップS63での照合は、完全一致で行ってもよいし、先頭一致等の部分一致で行ってもよい。また、入力途中であるステップS15の場面では先頭一致とし、1回分の入力が完了した後であるステップS17の場面では完全一致とすることとしてもよい。このように場面によって照合の仕方を変えることにより、入力途中には、これから入力される可能性のある文字を含むより多くの文字列を入力文字列の候補として利用者に提示し、入力完了後には、入力済みの文字に基づいて利用者に提示する入力文字列の候補を絞り込むことができる。
上述してきたように、携帯電話端末1は、指をタッチパネル2から離さずに仮想キーボード4上を移動させて文字を入力することを可能にするため、高速な文字入力が実現される。また、携帯電話端末1は、子音が連続して入力された場合に子音の間に母音を補完するため、利用者は母音の入力を省略することができ、高速な文字入力が実現される。
(実施形態2)
実施形態1では、子音が連続して入力された場合に子音の間に任意の母音を補完することとしたが、子音が連続して入力された場合に子音の間に特定の母音を補完することとしてもよい。そこで、実施形態2では、子音が連続して入力された場合に子音の間にその直前に入力された母音を補完する例について説明する。なお、以下では、説明を簡単にするため、実施形態1と同様の部分については説明を省略する。
実施形態1では、子音が連続して入力された場合に子音の間に任意の母音を補完することとしたが、子音が連続して入力された場合に子音の間に特定の母音を補完することとしてもよい。そこで、実施形態2では、子音が連続して入力された場合に子音の間にその直前に入力された母音を補完する例について説明する。なお、以下では、説明を簡単にするため、実施形態1と同様の部分については説明を省略する。
図12は、利用者が携帯電話端末1に文字を入力する場合の操作例を示す図である。なお、ここでは、利用者は、文字入力欄15に「和歌山(WAKAYAMA)」と入力したいものとする。また、ここでは、末尾の文字が子音の場合には、その直前に入力された母音を末尾の子音の後に補完するものとする。
S70では、「W」のボタン領域内に指が置かれた後に、指がタッチパネル2に触れたまま「A」のボタン領域内まで移動し、「K」のボタンの方向へ移動方向を変更している。この場合、携帯電話端末1は、指が置かれた「W」のボタンと「A」のボタンとが意図的に触れられたと判断する。そして、携帯電話端末1は、ボタン「W」に対応する「w」の文字と、ボタン「A」に対応する「a」の文字とを入力途中の未確定の文字として文字入力欄15に表示する。また、携帯電話端末1は、「w」と「a」を連結した文字列「wa」を辞書データと照合し、「ワールド」、「和歌山」、「早稲田」、「若山」、「惑星」および「脇役」の入力文字列の候補を得て、入力文字列候補表示領域14に表示する。
S71では、指がタッチパネル2に触れたまま「K」のボタン領域内まで移動した後に、「Y」のボタンの方向へ移動方向を変更している。この場合、携帯電話端末1は、指の移動方向が変化した「K」のボタンが意図的に触れられたと判断する。そして、携帯電話端末1は、ボタン「K」に対応する「k」の文字を入力途中の未確定の文字として文字入力欄15に追加表示する。また、携帯電話端末1は、「w」、「a」および「k」を連結した「wak」の末尾に、その部分よりも前方で最も近い位置に連結されている母音である「a」を補完した文字列を辞書データと照合し、「和歌山」、「若山」および「若者」の入力文字列の候補を得て、入力文字列候補表示領域14に表示する。具体的には、ここでは、「k」の後に「a」が補完される。「k」が入力されたことにより、S71の場面では、S70の場面よりも入力文字列の候補が絞り込まれている。
S72では、指がタッチパネル2に触れたまま「Y」のボタン領域内まで移動した後に、「M」のボタンの方向へ移動方向を変更している。この場合、携帯電話端末1は、指の移動方向が変化した「Y」のボタンが意図的に触れられたと判断する。そして、携帯電話端末1は、ボタン「Y」に対応する「y」の文字を入力途中の未確定の文字として文字入力欄15に追加表示する。また、携帯電話端末1は、「w」、「a」、「k」および「y」を連結した「waky」の子音が連続している部分と末尾とに、その部分よりも前方で最も近い位置に連結されている母音である「a」を補完した文字列を辞書データと照合し、「和歌山」および「若山」の入力文字列の候補を得て、入力文字列候補表示領域14に表示する。「y」が入力されたことにより、S72の場面では、入力文字列の候補がさらに絞り込まれている。
S73では、指がタッチパネル2に触れたまま「M」のボタン領域内まで移動した後に、指がタッチパネル2から離れている。この場合、携帯電話端末1は、指が離れた位置にある「M」のボタンが意図的に触れられたと判断する。そして、携帯電話端末1は、ボタン「M」に対応する「m」の文字を入力途中の未確定の文字として文字入力欄15に追加表示する。また、携帯電話端末1は、「w」、「a」、「k」、「y」および「m」を連結した「wakym」の子音が連続している部分と末尾とに、その部分よりも前方で最も近い位置に連結されている母音である「a」を補完した文字列を辞書データと照合し、「和歌山」および「若山」の入力文字列の候補を得て、入力文字列候補表示領域14に表示する。
S74では、指が入力文字列候補表示領域14に表示された「和歌山」の表示領域内でタッチパネル2に接触している。この場合、携帯電話端末1は、「和歌山」が選択されたと判断し、S75として、「和歌山」を確定した入力文字列として文字入力欄15に表示し、入力文字列候補表示領域14をクリアする。
図6の例と図12の例を比較すると、図6の例では、「y」が入力された段階で入力文字列の候補が3つ表示されているのに対して、図12の例では、「y」が入力された段階で入力文字列の候補が2つしか表示されていない。このように、子音が連続する部分にその直前に入力された母音を補完することにより、子音が連続する部分に任意の母音を補完する場合よりも早く、入力文字列の候補を絞り込むことができる。
また、子音が連続する部分にその直前に入力された母音を補完することにより、利用者は、例えば、ア行以外のイ段の文字を連続して入力する場合は、最初の文字の入力時だけ母音として「i」を入力すれば、その後は母音の入力を省略しても自分の意図通りの文字が入力される。このように、子音が連続する部分にその直前に入力された母音を補完することにより、利用者の意図に従いながら、迅速な文字入力を実現することができる。
図13は、実施形態2における文字列検索処理の処理手順を示すフロー図である。主制御部10は、ステップS80として、入力文字バッファ内の文字を時系列に連結して文字列を作成する。そして、作成した文字列に子音が連続している部分がある場合(ステップS81,Yes)、主制御部10は、ステップS82として、子音が連続している部分に、その部分よりも前方で最も近い位置に連結されている母音を補完して文字列を再作成する。
例えば、ステップS80で連結された文字列が「MONSIRHAKSE」の場合、ステップS82では、「MONOSIRIHAKASE」のように、子音が連続している部分に、その部分よりも前方で最も近い位置に連結されている母音を補完した文字列が作成される。
なお、ステップS80で連結された文字列の末尾が子音の場合に、ステップS82において、末尾の子音の後にも、その部分よりも前方で最も近い位置に連結されている母音を補完することとしてもよい。このように末尾の子音の後に母音を補完することにより、ステップS83で文字列の照合を先頭一致ではなく完全一致で行うことが可能になり、照合処理が高速化される。
続いて、主制御部10は、ステップS83として、生成した文字列を辞書データ9Eに登録されている単語と照合する。ここで照合される文字列は、ステップS81で子音が連続している部分があった場合は、ステップS82で作成された文字列であり、さもなければ、ステップS80で作成された文字列である。そして、主制御部10は、ステップS84として、検索された文字列を検索結果として、文字列検索処理を終了させる。
なお、ステップS83での照合は、完全一致で行ってもよいし、先頭一致等の部分一致で行ってもよい。また、入力途中であるステップS15の場面では先頭一致とし、1回分の入力が完了した後であるステップS17の場面では完全一致とすることとしてもよい。このように場面によって照合の仕方を変えることにより、入力途中には、これから入力される可能性のある文字を含むより多くの文字列を入力文字列の候補として利用者に提示し、入力完了後には、入力済みの文字に基づいて利用者に提示する入力文字列の候補を絞り込むことができる。
上述してきたように、実施形態2では、子音が連続している部分に、その部分よりも前方で最も近い位置に連結されている母音を補完することとしたので、利用者の意図に従いながら、迅速な文字入力を実現することができる。
なお、上記の各実施形態で示した本発明の態様は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で任意に変更することができる。例えば、実施形態2では、子音が連続している部分に、その部分よりも前方で最も近い位置に連結されている母音を補完することとしたが、子音が連続している部分に、その部分よりも後方で最も近い位置に連結されている母音を補完することとしてもよい。この場合、子音が連続して入力された場合は、後続の母音が入力されるまで辞書データとの照合を抑制することとしてよい。
また、実施形態1で示した本発明の態様と、実施形態2で示した本発明の態様とを組み合わせることとしてもよい。この場合、子音が連続して入力された場合に子音の間に母音を補完した文字列に対応する入力文字列の候補のうち、子音が連続している部分に、その部分よりも前方で最も近い位置に連結されている母音を補完した文字列に対応する入力文字列の候補を優先的に利用者に提示することとすればよい。
また、図6および12を参照しながら説明した文字入力処理では、主制御部10がタッチパネル2から新たに検出結果を取得するたびに検索された文字列を入力文字列候補表示領域14に表示することとしているが、1回分の文字入力が完了するまではこのような表示は行わずに、1回分の文字入力が完了した後に文字列検索処理で複数の文字列が検索された場合にのみ検索された文字列を入力文字列候補表示領域14に表示することとしてもよい。
また、図11および13を参照しながら説明した文字列検索処理における辞書データとのマッチング処理において、入力予測技術を用いて、利用者が入力しようとしている文字列を予測し、予測された文字列を検索結果として扱うこととしてもよい。入力予測技術とは、文字列の結びつきの強さや使用頻度等に基づいて、既に入力された文字列と入力途中の文字列から、利用者が入力しようとしている文字列を予測する技術である。
また、上記の実施形態では、特定の動作として、ボタン領域内でタッチパネル2に接触する動作や、ボタン領域内でタッチパネル2から指を離す動作等について説明したが、これらの動作は特定の動作の例であり、他の動作を特定の動作として扱ってもよい。
また、上記の実施形態では、利用者が入力文字列候補表示領域14に表示された候補をタップする動作を行った場合に、タップされた候補を入力文字列として確定することとしたが、他の方式で利用者が入力文字列の候補を選択することとしてもよい。例えば、図14に示すように、入力文字列候補表示領域14に表示された各候補に相当する文字列を入力するために次に選択するボタンを利用者に提示し、提示したボタンが選択された場合に、対応する候補を入力文字列として確定することとしてもよい。
図14に示す例は、利用者が「k」、「a」および「n」を入力した段階を示している。この段階で、携帯電話端末1は、「神奈川」および「金沢」を入力文字列の候補として入力文字列候補表示領域14に表示するとともに、現在指が置かれているボタン「N」を起点としてラインL1とラインL2とを描画している。ラインL1は、「神奈川」と対応しており、「神奈川」を入力する場合に次に選択すべきボタン「G」まで伸びている。ラインL2は、「金沢」と対応しており、「金沢」を入力する場合に次に選択すべきボタン「Z」まで伸びている。ここで、利用者がボタン「G」上で特定の動作を行うかボタン「G」をタップすれば、「神奈川」が入力文字列として確定する。また、利用者がボタン「Z」上で特定の動作を行うかボタン「Z」をタップすれば、「金沢」が入力文字列として確定する。
このように、仮想キーボード4上のボタンを選択することで入力文字列の候補を選択することを可能にすることにより、入力文字列の候補を選択するために利用者が指を入力文字列候補表示領域14まで移動させる必要がなくなり、文字の入力が高速化される。
なお、入力文字列候補表示領域14に表示された各候補に対応するボタンの提示は、図14に示したようにラインを表示する方式以外に、ボタンを点滅させる方式等を用いてもよい。また、図14に示した例において、「神奈川」とボタン「G」を赤で表示し、「金沢」とボタン「Z」を青で表示するというように、色分けによって、入力文字列候補表示領域14に表示された候補とボタンとの対応を明示することとしてもよい。
以上のように、本発明に係る文字入力装置、文字入力方法および文字入力プログラムは、文字の入力に有効であり、タッチパネルを用いて文字を高速に入力することが必要な場合に特に適している。
1 携帯電話端末
2 タッチパネル
2A タッチセンサ
2B 表示部
3 入力部
3A、3B、3C ボタン
4 仮想キーボード
5 電源部
6 通信部
7 スピーカ
8 マイク
9 記憶部
9A メールプログラム
9B ブラウザプログラム
9C 文字入力プログラム
9D 仮想キーボードデータ
9E 辞書データ
10 主制御部
11 RAM
14 入力文字列候補表示領域
15 文字入力欄
2 タッチパネル
2A タッチセンサ
2B 表示部
3 入力部
3A、3B、3C ボタン
4 仮想キーボード
5 電源部
6 通信部
7 スピーカ
8 マイク
9 記憶部
9A メールプログラム
9B ブラウザプログラム
9C 文字入力プログラム
9D 仮想キーボードデータ
9E 辞書データ
10 主制御部
11 RAM
14 入力文字列候補表示領域
15 文字入力欄
Claims (12)
- 表面に対する接触を検出するタッチパネルと、
前記タッチパネル上に子音または母音のいずれかの文字と対応づけられた複数のボタンを表示させる制御部とを備えた文字入力装置であって、
前記制御部は、前記タッチパネルによって前記タッチパネルへの接触の検出が開始されてから、接触の検出が終了するまでに、前記タッチパネルによって接触が検出された各位置を結ぶ軌跡上に表示されているボタンに対応する文字を時系列に連結し、子音と子音とが連続している部分に母音を補完した場合に得られる複数の文字の並び順によって特定される文字列を入力された文字列の候補として前記タッチパネルに表示させることを特徴とする文字入力装置。 - 辞書データを記憶する記憶部をさらに備え、
前記制御部は、前記子音と子音とが連続している部分に母音を補完して得られる複数の文字の並びと文字の順が一致する文字列を前記辞書データから抽出し、当該文字列を、入力された文字列の候補として前記タッチパネルに表示させることを特徴とする請求項1に記載の文字入力装置。 - 前記制御部は、母音の補完を行う際、前記子音と子音とが連続している部分に対しては、当該部分の前方で最も近い位置に連結されている母音を補完することを特徴とする請求項1に記載の文字入力装置。
- 前記制御部は、拗音文字の入力に用いられる子音が連続している部分に母音を補完せずに得られる複数の文字の並び順によって特定される文字列を、入力された文字列の候補にさらに含めることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の文字入力装置。
- 前記制御部は、前記軌跡上に表示されているボタンのうち、特定の動作が検出された位置に表示されているボタンに対応する文字を時系列に連結することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の文字入力装置。
- 前記制御部は、接触を開始する動作を前記特定の動作の1つと判定することを特徴とする請求項5に記載の文字入力装置。
- 前記制御部は、接触を終了する動作を前記特定の動作の1つと判定することを特徴とする請求項5または6に記載の文字入力装置。
- 前記制御部は、移動方向を変化させる動作を前記特定の動作の1つと判定することを特徴とする請求項5から7のいずれか1項に記載の文字入力装置。
- 前記制御部は、特定の形状の軌跡を描く動作を前記特定の動作の1つと判定することを特徴とする請求項5から8のいずれか1項に記載の文字入力装置。
- 前記制御部は、全てのアルファベットに対応するボタンを任意の配置で表示することを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の文字入力装置。
- 表面に対する接触を検出するタッチパネルを有する文字入力装置によって実行される文字入力方法であって、
前記文字入力装置が、前記タッチパネル上に子音または母音のいずれかの文字と対応づけられた複数のボタンを表示させるステップと、
前記文字入力装置が、前記タッチパネルによって前記タッチパネルへの接触の検出が開始されてから、接触の検出が終了するまでに、前記タッチパネルによって接触が検出された各位置を結ぶ軌跡上に表示されているボタンに対応する文字を時系列に連結し、子音と子音とが連続している部分に母音を補完した場合に得られる複数の文字の並び順によって特定される文字列を入力された文字列の候補として前記タッチパネルに表示させるステップと
を含むことを特徴とする文字入力方法。 - 表面に対する接触を検出するタッチパネルを有する文字入力装置に、
前記タッチパネル上に子音または母音のいずれかの文字と対応づけられた複数のボタンを表示させるステップと、
前記タッチパネルによって前記タッチパネルへの接触の検出が開始されてから、接触の検出が終了するまでに、前記タッチパネルによって接触が検出された各位置を結ぶ軌跡上に表示されているボタンに対応する文字を時系列に連結し、子音と子音とが連続している部分に母音を補完した場合に得られる複数の文字の並び順によって特定される文字列を入力された文字列の候補として前記タッチパネルに表示させるステップと
を実行させることを特徴とする文字入力プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010191544A JP2012048588A (ja) | 2010-08-27 | 2010-08-27 | 文字入力装置、文字入力方法および文字入力プログラム |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
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ID=45903352
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010191544A Pending JP2012048588A (ja) | 2010-08-27 | 2010-08-27 | 文字入力装置、文字入力方法および文字入力プログラム |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016162144A (ja) * | 2015-02-27 | 2016-09-05 | 高 元祐 | ローマ字入力における母音の自動入力ソフト。 |
-
2010
- 2010-08-27 JP JP2010191544A patent/JP2012048588A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016162144A (ja) * | 2015-02-27 | 2016-09-05 | 高 元祐 | ローマ字入力における母音の自動入力ソフト。 |
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