JP2012048586A - 文字入力装置、文字入力方法および文字入力プログラム - Google Patents

文字入力装置、文字入力方法および文字入力プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】タッチパネル上で高速に文字を入力することを可能にする文字入力装置、文字入力方法および文字入力プログラムを提供する。
【解決手段】携帯電話端末(文字入力装置)1は、表面に対して行われる接触を検出するタッチパネル2と、タッチパネル2によって接触が検出された位置を結ぶ軌跡に基づいて文字を認識する文字認識処理を行う主制御部10とを備える。主制御部10は、文字認識処理によって認識された文字に基づいて入力文字列の候補をタッチパネル2に表示させ、当該候補の1つの表示領域内で第1の接触がタッチパネル2によって検出され、かつ、タッチパネル2によって他の位置で第2の接触が同時に検出された場合に、第1の接触が検出された表示領域に対応する候補を入力文字列と受け付ける。
【選択図】図3

Description

本発明は、文字入力装置、文字入力方法および文字入力プログラムに関する。
近年、直感的な操作を可能にするとともに、キーボードのように物理的に大きな面積を必要とするデバイスを具備しない小型の文字入力装置を実現するために、タッチパネルが広く利用されるようになっている。タッチパネルを用いて文字を入力するための技術として、タッチパネル上で文字を手書き入力する技術(例えば、特許文献1)が知られている。
特開2003−141448号公報
ところで、タッチパネル上で文字を手書き入力する場合、文字を手書き入力する動作が文字入力装置によって別の動作と誤認されるおそれがあると、手書き入力による文字入力の操作性が悪化する。例えば、手書き入力された文字の候補を選択可能な状態でタッチパネル上に表示させる場合、新たな文字を手書き入力しているつもりであるのに、誤って候補に触れてしまったためにその候補が選択され、手書き入力が中断されると、利用者は、選択された候補を取り消す操作を行った上で、新たな文字の手書き入力をやり直さなければならない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、手書き方式による文字入力を行う場合の操作性を向上させることができる文字入力装置、文字入力方法および文字入力プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、表面に対して行われる接触を検出するタッチパネルと、前記タッチパネルによって接触が検出された位置を結ぶ軌跡に基づいて文字を認識する文字認識処理を行う制御部とを備える文字入力装置であって、前記制御部は、文字認識処理によって認識された文字に基づいて入力文字列の候補を前記タッチパネルに表示させ、当該候補の1つの表示領域内で第1の接触が前記タッチパネルによって検出され、かつ、前記タッチパネルによって他の位置で第2の接触が同時に検出された場合に、前記第1の接触が検出された表示領域に対応する候補を入力文字列と受け付けることを特徴とする。
ここで、前記制御部は、当該候補の1つの表示領域内で第1の接触が前記タッチパネルによって検出され、かつ、前記タッチパネルによって他の位置で第2の接触が同時に検出されない場合に、前記第1の接触が検出された位置を、前記軌跡を構成する位置の1つとして処理することが好ましい。
また、前記制御部は、前記候補の1つの表示領域内で第1の接触が前記タッチパネルによって検出され、かつ、前記タッチパネルによって他の所定の領域内で第2の接触が検出された場合に、前記第1の接触が検出された表示領域に対応する候補を入力文字列と受け付けることが好ましい。
また、前記制御部は、文字認識処理によって認識された文字に基づく入力文字列の候補を、前記タッチパネルによって接触が検出された位置の近傍に表示させることが好ましい。
また、前記制御部は、前記入力文字列の候補として、文字認識処理によって認識された複数の文字を表示させることが好ましい。
また、前記制御部は、前記入力文字列の候補として、文字認識処理によって認識された文字を予測変換または漢字変換処理して得られた文字を表示させることとしてもよい。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、表面に対する接触を検出するタッチパネルを有する文字入力装置によって実行される文字入力方法であって、前記タッチパネルによって接触が検出された位置を結ぶ軌跡に基づいて文字を認識する文字認識処理を行うステップと、文字認識処理によって認識された文字に基づいて入力文字列の候補を前記タッチパネルに表示させるステップと、前記候補の1つの表示領域内で第1の接触が前記タッチパネルによって検出され、かつ、前記タッチパネルによって他の位置で第2の接触が同時に検出された場合に、前記第1の接触が検出された表示領域に対応する候補を入力文字列と受け付けるステップとを含むことを特徴とする。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、文字入力プログラムであって、表面に対する接触を検出するタッチパネルを有する文字入力装置に、前記タッチパネルによって接触が検出された位置を結ぶ軌跡に基づいて文字を認識する文字認識処理を行うステップと、文字認識処理によって認識された文字に基づいて入力文字列の候補を前記タッチパネルに表示させるステップと、前記候補の1つの表示領域内で第1の接触が前記タッチパネルによって検出され、かつ、前記タッチパネルによって他の位置で第2の接触が同時に検出された場合に、前記第1の接触が検出された表示領域に対応する候補を入力文字列と受け付けるステップとを実行させることを特徴とする。
本発明に係る文字入力装置、文字入力方法および文字入力プログラムは、手書き方式による文字入力を行う場合の操作性を向上させることができるという効果を奏する。
図1は、携帯電話端末の外観を示す正面図である。 図2は、手書き入力がなされた場合の携帯電話端末の動作を示す図である。 図3は、携帯電話端末の機能的な構成を示すブロック図である。 図4は、携帯電話端末による文字入力処理の処理手順を示すフロー図である。 図5は、予測変換して得られた文字列を候補として表示する場合の携帯電話端末の動作を示す図である。 図6は、入力された文字の候補を、手書き入力のためにタッチパネルに接触している指の近傍に表示する場合の携帯電話端末の動作を示す図である。
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明により本発明が限定されるものではない。また、以下の説明における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。以下においては、文字入力装置として携帯電話端末を例として説明するが、本発明の適用対象は携帯電話端末に限定されるものではなく、タッチパネルを備える各種装置、例えば、PHS(Personal Handyphone System)、PDA、ポータブルナビゲーション装置、パーソナルコンピュータ、ゲーム機等に対しても本発明は適用できる。
(実施形態)
図1は、本発明の文字入力装置の一実施形態である携帯電話端末1の外観を示す正面図である。携帯電話端末1は、タッチパネル2と、ボタン3A、ボタン3Bおよびボタン3Cからなる入力部3を備える。タッチパネル2は、文字、図形、画像等を表示するとともに、指、スタイラス、ペン等(以下、単に「指」という)を用いてタッチパネル2に対して行われる各種動作を検出する。タッチパネル2は、いわゆるマルチタッチに対応しており、複数の指が同時にタッチパネル2に触れた場合でも、各指がタッチパネル2上のどの位置に触れたかを個別に検出することができる。入力部3は、いずれかのボタンが押下された場合に、押下されたボタンに対応する機能を起動させる。
携帯電話端末1は、タッチパネル2を通じて手書き方式による文字の入力を受け付ける。手書き方式とは、タッチパネル2に触れたまま移動した指の接触が検出された位置を結んだ軌跡と、文字の字体とを照合して入力された文字を認識する方式である。
図2を参照しながら、携帯電話端末1が手書き方式による文字入力をどのように受け付けるのかについて具体的に説明する。図2は、手書き入力がなされた場合の携帯電話端末1の動作を示す図である。図2に示すステップS11では、タッチパネル2にメモデータ画面20Aが表示され、メモデータ画面20Aの下方には入力文字列候補表示領域20Bが設けられている。
メモデータ画面20Aは、入力された文字を読み出し可能な状態で携帯電話端末1内や携帯電話端末1が無線通信によってアクセス可能なサーバ装置内に保存したり、付箋紙のように容易に取り外すことが可能な状態で待受画面上に表示させたりするために利用される画面である。入力文字列候補表示領域20Bは、入力された文字の候補が表示される領域である。なお、ステップS11でタッチパネル2に表示させる画面は、必ずしもメモデータ画面20Aである必要なく、例えば、電子メールの本文の入力画面のように、文字の入力を受け付ける画面であればどのような画面であってもよい。
ステップS12では、利用者が、タッチパネル2に対して縦長の線を手書き入力している。携帯電話端末1は、このようにして手書き方式で文字が入力されると、文字認識処理を実行して入力された文字を認識する。ここで、文字認識処理によって、文字が正しく認識された確度が高い順に、英字の「I」と、平仮名の「し」と、数字の「1」とが認識されたものとする。
ステップS13では、携帯電話端末1は、認識された3つの文字を、入力された文字の候補として入力文字列候補表示領域20Bに表示する。また、携帯電話端末1は、認識された3つの文字のうち最も確度が高い文字である「I」を、入力がまだ確定していないことを示す下線を付してメモデータ画面20Aに表示する。
携帯電話端末1は、入力文字列候補表示領域20Bに表示されているいずれかの候補の表示領域内Aで指が接触する動作(または、指が離れる動作)がタッチパネル2によって検出され、かつ、その際にタッチパネル2の他の位置Bで接触が検出された場合に、表示領域内Aに対応する候補が選択されたと判定する。すなわち、携帯電話端末1は、入力文字列候補表示領域20Bに表示されている候補の表示領域内で、タップ操作等による指の接触等が検出されただけでは、候補が選択されたと判定しない。
例えば、ステップS14のように、入力文字列候補表示領域20Bに候補が表示されている状態で、利用者が、タッチパネル2に対して英字の「c」を手書き入力し、その際に、指が入力文字列候補表示領域20B内の候補の表示領域を通過したものとする。この場合、候補の表示領域を指が通過した際に、タッチパネル2の他の位置で接触が検出されていないため、携帯電話端末1は、候補が選択されたと判定せずに、手書き方式による文字入力が行われたものとして文字認識処理を実行する。
そして、ステップS15では、携帯電話端末1は、文字認識処理によって得られた「c」等の候補を入力文字列候補表示領域20Bに表示する。また、携帯電話端末1は、ステップS13の段階で表示していた候補のいずれも選択されずに次の文字が手入力されたため、メモデータ画面20Aにおいて、未確定文字として表示されていた「I」を、入力が確定した文字として下線を外して表示し直し、新たに認識された文字の1つである「c」を、入力がまだ確定していないことを示す下線を付して表示する。
一方、例えば、ステップS16のように、入力文字列候補表示領域20B内の「し」の表示領域に指が触れ、かつ、他の位置にも別の指が触れる動作がタッチパネル2によって検出されたものとする。この場合、携帯電話端末1は、「し」が選択されたと判定し、ステップS17において、未確定文字として表示されていた「I」をメモデータ画面20Aから消去し、代わりに「し」を入力が確定した文字として表示する。なお、2カ所での指の接触は、いずれが先に行われてもよい。
候補に触れただけでその候補が選択されることとすると、利用者は、手書き方式で文字を入力するに際して、誤って候補に触れることがないように注意する必要がある。上述したように、他の位置での接触が検出されなければ候補が選択されたとみなさないこととすれば、単に触れただけでは候補が選択されることがないため、利用者は、表示されている候補を気にすることなく手書き方式で文字を入力することができる。また、画面全体を使って文字を描くことができるため、タッチパネル2が狭い場合でも手書き方式で文字を精度良く入力しやすい。
また、候補を選択するためにタッチパネル2の他の位置を触れることを要件とすることは、例えば、ボタン3Aを押下することを要件とすること等と比べて、指を置く位置の自由度が高く、より良好な操作性を実現できる。
次に、携帯電話端末1の機能的な構成について説明する。図3は、携帯電話端末1の機能的な構成を示すブロック図である。図3に示すように携帯電話端末1は、タッチパネル2と、入力部3と、電源部5と、通信部6と、スピーカ7と、マイク8と、記憶部9と、主制御部10と、RAM(Random Access Memory)11とを有する。
タッチパネル2は、表示部2Bと、表示部2Bに重畳されたタッチセンサ2Aとを有する。タッチセンサ2Aは、指を用いてタッチパネル2に対して行われた各種動作を、動作が行われた場所のタッチパネル2上での位置とともに検出する。タッチセンサ2Aによって検出される動作には、指をタッチパネル2の表面に接触させる動作や、指をタッチパネル2の表面に接触させたまま移動させる動作や、指をタッチパネル2の表面から離す動作が含まれる。なお、タッチセンサ2Aは、感圧式、静電式等のいずれの検出方式を採用していてもよい。表示部2Bは、例えば、液晶ディスプレイ(LCD、Liquid Crystal Display)や、有機EL(Organic Electro−Luminescence)パネル等で構成され、文字、図形、画像等を表示する。
入力部3は、物理的なボタン等を通じて利用者の操作を受け付け、受け付けた操作に対応する信号を主制御部10へ送信する。電源部5は、蓄電池または外部電源から得られる電力を、主制御部10を含む携帯電話端末1の各機能部へ供給する。通信部6は、基地局によって割り当てられるチャネルを介し、基地局との間でCDMA方式等による無線信号回線を確立し、基地局との間で電話通信及び情報通信を行う。スピーカ7は、電話通信における相手側の音声や着信音等を出力する。マイク8は、利用者等の音声を電気的な信号へ変換する。
記憶部9は、例えば、不揮発性メモリや磁気記憶装置であり、主制御部10での処理に利用されるプログラムやデータを保存する。具体的には、記憶部9は、メールの送受信や閲覧のためのメールプログラム9Aや、メモデータ画面20Aを提供するメモプログラム9Bや、上述した手書き方式での文字入力を受け付けるための文字入力プログラム9Cや、利用者が入力しようとしている文字を予測する予測変換処理等に用いられる辞書データ9Dを記憶する。記憶部9には、携帯電話端末1の基本的な機能を実現するオペレーティングシステムプログラムや、氏名、電話番号、メールアドレス等が登録されたアドレス帳データ等の他のプログラムやデータも記憶される。
主制御部10は、例えば、CPU(Central Processing Unit)であり、携帯電話端末1の動作を統括的に制御する。具体的には、主制御部10は、記憶部9に記憶されているデータを必要に応じて参照しつつ、記憶部9に記憶されているプログラムを実行して、タッチパネル2、通信部6等を制御することによって各種処理を実行する。主制御部10は、記憶部9に記憶されているプログラムや、処理を実行することによって取得/生成/加工されたデータを、一時的な記憶領域を提供するRAM11に必要に応じて展開する。なお、主制御部10が実行するプログラムや参照するデータは、通信部6による無線通信でサーバ装置からダウンロードすることとしてもよい。
次に、携帯電話端末1が文字の入力を受け付ける場合の動作について説明する。図4は、携帯電話端末1による文字入力処理の処理手順を示すフロー図である。図4に示す文字入力処理は、主制御部10が記憶部9から文字入力プログラム9Cを読み出して実行することにより実現され、手書き方式での文字入力が終了するまで繰り返し実行される。なお、手書き方式での文字入力を開始させるための操作と、終了させるための操作については特に限定しない。
図4に示すように、ステップS21として、タッチパネル2が指の接触が検出すると、主制御部10は、ステップS22として、接触が検出された位置が入力文字列候補表示領域20Bに表示された候補の表示領域内であるかを判定する。
そして、接触が検出された位置が候補の表示領域内である場合(ステップS22,Yes)、主制御部10は、さらに、ステップS23として、他の位置での接触がタッチパネル2によって検出されているかを判定する。なお、候補の表示領域内に指が置かれた後に少し遅れて他の位置に指が置かれた場合も検出できるように、ステップS23での判断は、他の位置での接触がタッチパネル2によって検出されるか、あるいは、予め決められたタイムアウト時間が経過するまで継続的に行うこととしてもよい。
そして、他の位置での接触がタッチパネル2によって検出された場合(ステップS23,Yes)、主制御部10は、ステップS24として、ステップS21で接触が検出された位置に表示されている候補を、入力された文字として確定させ、文字入力処理を完了させる。
一方、接触が検出された位置が候補の表示領域内でない場合(ステップS22,No)、または、他の位置での接触がタッチパネル2によって検出されていない場合(ステップS23,No)、主制御部10は、ステップS25として、RAM11上に予め設けられた領域に指の移動の軌跡を記録し、ステップS26として、記録済みの軌跡に基づいて文字認識処理を実行する。
そして、文字認識処理によって文字が認識された場合(ステップS27,Yes)、主制御部10は、ステップS28として、指の移動の軌跡をクリアし、ステップS29として、認識されたそれぞれの文字を候補として入力文字列候補表示領域20Bに表示させる。このとき、主制御部10は、候補が選択された場合にどの候補が選択されたかを判別できるように、認識された文字と表示領域の対応をRAM11上に設けられた所定の領域に記録しておく。そして、主制御部10は、文字入力処理を完了させる。
文字認識処理によって文字が認識されない場合(ステップS27,No)、まだ文字の字画が全て入力されていないと考えられるため、主制御部10は、指の移動の軌跡をそのままにして、文字入力処理を完了させる。
上述してきたように、携帯電話端末1は、複数の箇所で接触が検出された場合に候補が選択されたとみなすように構成されているので、手書き方式による文字入力を行う場合の操作性を向上させることができる。
なお、上記の実施形態で示した本発明の態様は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で任意に変更することができる。例えば、文字入力プログラム9Cは、複数のプログラムに分割されていてもよいし、他のプログラムと統合されていてもよい。
また、入力文字列候補表示領域20Bに表示された候補が選択されたと判定する条件として、他の接触が検出される位置を、文字の入力領域に限定することとしてもよい。このように限定することは、タッチパネル2上に複数の入力領域をもつ画面が表示されている場合に特に有効である。
例えば、電子メールの作成画面では、件名の入力領域と、送信先メールアドレスの入力領域と、本文の入力領域とが設けられる。このような画面に対して手書き方式で文字を入力する場合に、他の接触が検出される位置を入力領域に限定すれば、選択された候補をどの入力領域に対する入力とするかが明確となる。
また、上記の実施形態では、文字認識処理自体によって得られた複数の文字を、入力された候補として入力文字列候補表示領域20Bに表示することとしたが、文字認識処理によって得られた文字を予測変換または漢字変換して得られた文字列を、入力された候補として入力文字列候補表示領域20Bに表示することとしてもよい。予測変換とは、文字の結びつきの強さや使用頻度等に基づいて、入力途中の文字から、利用者が入力しようとしている文字列を予測する技術である。
図5は、予測変換して得られた文字列を候補として表示する場合の携帯電話端末1の動作を示す図である。図5に示すステップS41では、タッチパネル2にメモデータ画面20Aが表示され、メモデータ画面20Aの下方には入力文字列候補表示領域20Bが設けられている。
ステップS42では、利用者が、タッチパネル2に対して縦長の線を手書き入力している。携帯電話端末1は、このようにして手書き方式で文字が入力されると、文字認識処理を実行して入力された文字を認識する。ここで、文字認識処理によって、平仮名の「し」が認識されたものとする。
ステップS43では、携帯電話端末1は、認識された「し」を、入力がまだ確定していないことを示す下線を付してメモデータ画面20Aに表示する。また、携帯電話端末1は、認識された「し」に基づいて予測変換処理を実行し、予測変換処理によって得られた「しかし」と「仕事」とを、入力された文字の候補として入力文字列候補表示領域20Bに表示する。
そして、ステップS44のように、入力文字列候補表示領域20Bに候補が表示されている状態で、利用者が、タッチパネル2に対して平仮名の「ん」を手書き入力し、その際に、指が入力文字列候補表示領域20B内の候補の表示領域を通過したものとする。この場合、候補の表示領域を指が通過した際に、タッチパネル2の他の位置で接触が検出されていないため、携帯電話端末1は、候補が選択されたと判定せずに、手書き方式による文字入力が行われたものとして文字認識処理を実行する。
そして、ステップS45では、携帯電話端末1は、文字認識処理によって得られた「ん」を、入力がまだ確定していないことを示す下線を付してメモデータ画面20Aに追加表示する。この結果、メモデータ画面20Aには、「しん」が、入力がまだ確定していないことを示す下線を付して表示された状態となる。また、携帯電話端末1は、確定していない「し」と、新たに認識された「ん」とを連結させた「しん」に基づいて予測変換処理を実行し、予測変換処理によって得られた「心配」と「信頼」とを、入力された文字の候補として入力文字列候補表示領域20Bに表示する。
一方、例えば、ステップS46のように、入力文字列候補表示領域20B内の「しかし」の表示領域に指が触れ、かつ、他の位置にも別の指が触れる動作がタッチパネル2によって検出されたものとする。この場合、携帯電話端末1は、「しかし」が選択されたと判定し、ステップS47において、未確定文字として表示されていた「し」をメモデータ画面20Aから消去し、代わりに「しかし」を入力が確定した文字として表示する。
このように、予測変換または漢字変換して得られた文字列を候補として表示する場合においても、他の位置での接触が検出されなければ候補が選択されたとみなさないこととすることで、利用者は、表示されている候補を気にすることなく手書き方式で文字を入力することができる。また、候補を選択するためにタッチパネル2の他の位置を触れることは、容易に実行可能な操作である。
また、上記の実施形態では、入力された文字の候補を入力文字列候補表示領域20B内に表示することとしたが、入力された文字の候補を、手書き入力のためにタッチパネル2に接触している指の近傍に表示することとしてもよい。
図6は、入力された文字の候補を、手書き入力のためにタッチパネル2に接触している指の近傍に表示する場合の携帯電話端末1の動作を示す図である。図6に示すステップS51では、タッチパネル2にメモデータ画面20Aが表示されている。図2に示したステップS11と異なり、メモデータ画面20Aの下方には入力文字列候補表示領域20Bが設けられていない。
ステップS52では、利用者が、タッチパネル2に対して縦長の線を手書き入力している。携帯電話端末1は、このようにして手書き方式で文字が入力されると、文字認識処理を実行して入力された文字を認識する。ここで、文字認識処理によって、文字が正しく認識された確度が高い順に、英字の「I」と、平仮名の「し」と、数字の「1」とが認識されたものとする。
ステップS53では、携帯電話端末1は、認識された3つの文字を、入力された文字の候補として、タッチパネル2に対して縦長の線を手書き入力した指の近傍に表示している。ここで、縦長の線を手書き入力した指をタッチパネル2に触れさせたままで、他の指で候補を選択することにより、選択した候補が入力された文字として確定する。
一方、ステップS52で入力された縦長の線が「い」や「は」の左側の縦長の線であった場合のように、文字の続きの字画を入力したい場合、利用者は、入力された文字の候補を表示させたままで残りの字画をタッチパネル2に対して手書き入力すればよい。このとき、指がいずれかの候補に触れたとしても、他の位置で指がタッチパネル2に接触していなければ候補が選択されることはない。
なお、入力された文字の候補を表示する位置は、手書き入力した指の近傍のうち、特定の相対位置付近であることが好ましい。例えば、利用者が右手の人差し指で文字を手書き入力し、右手の中指で候補を選択する場合は、図6のステップS53の例のように、入力された文字の候補を、手書き入力した指の右上付近に表示することが好ましい。この付近に候補を表示することにより、利用者は、手書き方式で文字を入力した後に、手を移動させることなく候補を選択することができる。入力された文字の候補を表示する位置の相対位置は、手書き入力をする指と候補を選択する指とを予め利用者に登録させ、登録内容に応じて決めることとしてもよい。
また、手書き入力した指の近傍に候補を表示する方式と、候補を入力文字列候補表示領域20Bに表示する方式とを組み合わせてもよい。例えば、図6に示したように、文字認識処理自体によって得られた複数の文字を、入力された候補として、手書き入力した指の近傍に表示し、図5に示したように、文字認識処理自体によって得られた文字を予測変換または漢字変換して得られた文字列を、入力された候補として入力文字列候補表示領域20Bに表示することとしてもよい。
以上のように、本発明に係る文字入力装置、文字入力方法および文字入力プログラムは、文字の入力に有効であり、手書き方式による文字入力を行う場合の操作性を向上させることが必要な場合に特に適している。
1 携帯電話端末
2 タッチパネル
2A タッチセンサ
2B 表示部
3 入力部
3A、3B、3C ボタン
5 電源部
6 通信部
7 スピーカ
8 マイク
9 記憶部
9A メールプログラム
9B メモプログラム
9C 文字入力プログラム
9D 辞書データ
10 主制御部
11 RAM
20A メモデータ画面
20B 入力文字列候補表示領域

Claims (8)

  1. 表面に対して行われる接触を検出するタッチパネルと、
    前記タッチパネルによって接触が検出された位置を結ぶ軌跡に基づいて文字を認識する文字認識処理を行う制御部とを備える文字入力装置であって、
    前記制御部は、文字認識処理によって認識された文字に基づいて入力文字列の候補を前記タッチパネルに表示させ、当該候補の1つの表示領域内で第1の接触が前記タッチパネルによって検出され、かつ、前記タッチパネルによって他の位置で第2の接触が同時に検出された場合に、前記第1の接触が検出された表示領域に対応する候補を入力文字列と受け付けることを特徴とする文字入力装置。
  2. 前記制御部は、当該候補の1つの表示領域内で第1の接触が前記タッチパネルによって検出され、かつ、前記タッチパネルによって他の位置で第2の接触が同時に検出されない場合に、前記第1の接触が検出された位置を、前記軌跡を構成する位置の1つとして処理することを特徴とする請求項1に記載の文字入力装置。
  3. 前記制御部は、前記候補の1つの表示領域内で第1の接触が前記タッチパネルによって検出され、かつ、前記タッチパネルによって他の所定の領域内で第2の接触が検出された場合に、前記第1の接触が検出された表示領域に対応する候補を入力文字列と受け付けることを特徴とする請求項1または2に記載の文字入力装置。
  4. 前記制御部は、文字認識処理によって認識された文字に基づく入力文字列の候補を、前記タッチパネルによって接触が検出された位置の近傍に表示させることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の文字入力装置。
  5. 前記制御部は、前記入力文字列の候補として、文字認識処理によって認識された複数の文字を表示させることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の文字入力装置。
  6. 前記制御部は、前記入力文字列の候補として、文字認識処理によって認識された文字を予測変換または漢字変換処理して得られた文字を表示させることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の文字入力装置。
  7. 表面に対する接触を検出するタッチパネルを有する文字入力装置によって実行される文字入力方法であって、
    前記タッチパネルによって接触が検出された位置を結ぶ軌跡に基づいて文字を認識する文字認識処理を行うステップと、
    文字認識処理によって認識された文字に基づいて入力文字列の候補を前記タッチパネルに表示させるステップと、
    前記候補の1つの表示領域内で第1の接触が前記タッチパネルによって検出され、かつ、前記タッチパネルによって他の位置で第2の接触が同時に検出された場合に、前記第1の接触が検出された表示領域に対応する候補を入力文字列と受け付けるステップと
    を含むことを特徴とする文字入力方法。
  8. 表面に対する接触を検出するタッチパネルを有する文字入力装置に、
    前記タッチパネルによって接触が検出された位置を結ぶ軌跡に基づいて文字を認識する文字認識処理を行うステップと、
    文字認識処理によって認識された文字に基づいて入力文字列の候補を前記タッチパネルに表示させるステップと、
    前記候補の1つの表示領域内で第1の接触が前記タッチパネルによって検出され、かつ、前記タッチパネルによって他の位置で第2の接触が同時に検出された場合に、前記第1の接触が検出された表示領域に対応する候補を入力文字列と受け付けるステップと
    を実行させることを特徴とする文字入力プログラム。
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