JP2012046777A - ショット製造装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来のショット製造装置では、ルツボの内部空間の容積がストッパの体積だけ制限されてしまう欠点があった。また、初期段階のルツボ63の液面の高さが高いときには連続流れとなって、線状のショットを生じる不具合の問題があった。
【解決手段】溶融前の金属塊を受容可能な内部空間と、該内部空間と連通して該内部空間の下側に配置される吐出口とを備える上部ルツボと、上部ルツボを加熱し、金属塊を溶解させる加熱部材と、上部ルツボの下側に配置され、突起形状のストッパと、該ストッパの周囲に配置される吐出溜まりと、該吐出溜まりと連通する吐出口を該吐出溜まりの底部に備える下部ルツボとを備えるショット製造装置により解決する。
【選択図】 図1
【解決手段】溶融前の金属塊を受容可能な内部空間と、該内部空間と連通して該内部空間の下側に配置される吐出口とを備える上部ルツボと、上部ルツボを加熱し、金属塊を溶解させる加熱部材と、上部ルツボの下側に配置され、突起形状のストッパと、該ストッパの周囲に配置される吐出溜まりと、該吐出溜まりと連通する吐出口を該吐出溜まりの底部に備える下部ルツボとを備えるショット製造装置により解決する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、鋳造で使用する地金のショット(笹吹き)を製造するためのルツボを具備するショットメーカと呼ばれるショット製造装置に関する。
鋳造作業では、溶融した金属を中空型に流し込んで製造する。特に、アクセサリーなどのロストワックス鋳造など金属の純度の高い地金を用いる鋳造では、偏析のない不純物を含まない地金が理想である。実際に鋳造を行う場合には、作業の便宜のための軽量化や、地金分量の計量化などのため、地金をショット(笹吹き)と呼ばれる細かい粒状態にして保管する。
図6を参照して、従来のショット製作用ルツボと、ショット製造装置60について説明する。図1は従来のショット製造装置60の断面図である。ショット製造装置60は外部と隔絶されている溶解チェンバ61を有している。溶解チェンバ61の上部には、上部から内部へのアクセス用の上蓋68が、下部には、下部から内部へのアクセス用の下蓋70が配置されている。また、内部を監視するための観察窓69が上蓋68に設けられている。ショット製造装置60の溶解チェンバ61内には、下蓋70上に配置されるルツボ台71上に、中空の保護筒62が配置される。保護筒62の内部にはルツボ63が挿嵌可能な内部空間を有している。保護筒62の外周部には加熱部材たる加熱コイル64が巻きつけられていて、ルツボ63は保護筒62を介して加熱コイル64により加熱される。ルツボ63は、溶融前の金属塊を受容可能な臼状形状の内部空間63aを有していて、底部に吐出口63bを有している。ルツボ63内には、鉛直方向に延在する棒状のストッパ65が配置される。ストッパ65はストッパ駆動用ポート67から挿入されるストッパ駆動装置(不図示)により鉛直方向に昇降可能であり、ストッパ65が下降していた位置で、ストッパ65が吐出口63bを塞いでいる。吐出口63bの鉛直方向下方には、ショット製造装置61とは別に、流水槽(不図示)を配置して、これに直接落ちるようにする。
使用時には、ルツボ63を保護筒62内に挿嵌し、これらを下蓋70から溶解チェンバ61内の所定の位置にセットする。ルツボ63が所定の位置に設置された後、上蓋68を開けて、ルツボ63内にショットの材料となる適量の金属を入れて閉じる。コイル接続軸66から加熱コイル64を通電して、ルツボ63を加熱する。ルツボ63内に入れられた金属は溶解して液体となる。ストッパ65を上昇させると、溶解した地金が吐出口63bから落下する。落下した地金は流水槽内に入って冷却され、ショット(笹吹き)と呼ばれる小さい粒状の地金になる。
しかし、従来のショット製造装置60では、吐出口63bを塞ぐためのストッパ65が必要であるので、ルツボ63内の内部空間63aの容積がストッパ65の体積だけ制限されてしまう欠点や、ストッパ65を上下動させるための機構のための空間が必要となるなどの問題があった。そこで、ストッパ65がないルツボを有するショット製造装置が望まれていた。
また、従来の装置では、溶解した地金が吐出口63bから落下する際に、ストッパ65を上昇させて直ぐの初期段階のルツボ63の液面の高さが高いときには連続流れとなる問題がある。このような場合には、落下した地金は流水槽内に入って冷却されると、できあがったショットは粒状ではなく、線状になってしまう不具合が生じる。
本発明の目的では、ストッパ65がないルツボを有するショット製造装置を提案する。
本発明の別の目的では、適切な粒径のショットを安定的に製造するショット製造装置を提案する。
すなわち、本発明の目的では、溶融前の金属塊を受容可能な内部空間と、該内部空間と連通して該内部空間の下側に配置される吐出口とを備える上部ルツボと、該上部ルツボを加熱し、金属塊を溶解させる加熱部材と、該上部ルツボの下側に配置され、突起形状のストッパと、該ストッパの周囲に配置される吐出溜まりと、該吐出溜まりと連通する吐出口を該吐出溜まりの底部に備える下部ルツボとを備えることを特徴とするショット製造装置を提供することにある。
本発明の目的では、溶融前の金属塊を受容可能な内部空間と、該内部空間と連通して該内部空間の下側に配置される吐出口とを備える上部ルツボと、該上部ルツボを加熱し、金属塊を溶解させる加熱部材と、該上部ルツボと連結され、該ルツボの吐出口の下側に配置される吐出溜まりと、該吐出溜まりと連通する一以上の吐出口を該吐出溜まりの底部に備える下部ルツボと、該上部ルツボの内部空間内に鉛直方向に延在するように配置され、昇降可能なストッパとを備え、該ストッパが下降している際には該ストッパが該上部ルツボの吐出口を閉鎖し、該ストッパの上昇とともに該ストッパが該上部ルツボの吐出口と離れて開放され、該加熱部材により溶解した溶融金属が該吐出溜まりへ流れだすことを特徴とするショット製造装置であって、該下部ルツボの吐出口の断面積の総和は、該上部ルツボの吐出口の断面積よりも小さいことを特徴とするショット製造装置を提供することにある。
本発明により、ストッパが無い単純な構造のルツボでショットを製造することを可能とするとともに、適切な粒系のショットを製作可能となる。
(実施例1)
図1および図2を参照して、本発明の実施例1であるショット製造装置1について説明する。本発明では、粘度の高い溶融金属が使用される。図1は、実施例1であるショット製造装置1の断面を示した図であって、上部ルツボの吐出口が閉鎖されている状態を示した図である。また、図2は、上部ルツボの吐出口が開放されている状態を示した図である。
図1および図2を参照して、本発明の実施例1であるショット製造装置1について説明する。本発明では、粘度の高い溶融金属が使用される。図1は、実施例1であるショット製造装置1の断面を示した図であって、上部ルツボの吐出口が閉鎖されている状態を示した図である。また、図2は、上部ルツボの吐出口が開放されている状態を示した図である。
本実施例のショット製造装置1は、従来装置と同様に、溶解チェンバ21を具備していて、上部には上蓋28を、下部には下蓋34が配置されている。内部を監視するための観察窓29が蓋28に設けられている。ショット製造装置1の溶解チェンバ21内には、中空の保護筒22が配置される。保護筒22の内部には上部ルツボ23が挿嵌可能である。保護筒22の外周部には加熱部材たる加熱コイル24が巻きつけられていて、上部ルツボ23は保護筒22を介して加熱コイル24により加熱される。上部ルツボ23は、溶融前の金属塊を受容可能な臼状形状の内部空間23aと、内部空間23aと連通し、内部空間23aの下側の上部ルツボ23の底部に吐出口23bとを有している。これらの構成については、従来の装置と同様である。
以下、本実施例において、従来のショット製造装置と異なる部分について説明する。本実施例のショット製造装置1はルツボ23内にストッパは配置されない。保護筒22の内部には下部ルツボ30が配置され、上部ルツボ23を支えられている。上部ルツボ23は、下部ルツボ30に接触する位置が最も低い位置になるように設定して、そこから保護筒22内を上方向に摺動可能なように昇降可能である。上部ルツボ23の上下方向の移動は、駆動用ポート27から挿入される上部ルツボ昇降用駆動装置(不図示)により行われる。保護筒22と下部ルツボ30は、保護ルツボ31により支えられている。下蓋34上には、ルツボ台32が配置され、保護ルツボ31を支えるとともに、下蓋34への熱伝達を低減化する。
上部ルツボ23は下側に傾斜面を有していて、上部ルツボ23の最底部に構成される断面A1の吐出口23bにつながっている。
下部ルツボ30は、断面が円形で、上部ルツボ23を下側で受容して支持可能な形状である。下部ルツボ30は、その中心部分を最高部として、そこから半径方向に高さが低くなるような傾斜構造の突起形状のストッパ30aを有している。下部ルツボ30が上部ルツボ23を下側で受容して支持した際に、ストッパ30aが上部ルツボ30の吐出口23bを下方から塞ぐ。特に、吐出口23bがストッパ30aの頂部を受容する形とすることもできる。ストッパ30aの周囲には、ストッパ30aからの傾斜を壁面として画定される吐出溜まり30bが配置される。吐出溜まり30bの底部には、吐出溜まり30bと連通するオリフィス構造の吐出口30cが配置される。たとえば、ストッパ30の頂部を中心とする円周方向に複数個配置する。すべての吐出口30cの断面積の総和はA2である。
複数個の吐出口30cの各々に対応する位置の保護ルツボ31には孔31aが、ルツボ台32は切り欠きが、下蓋34には孔34aが穿設されている。上部ルツボ30の吐出口23bから吐出された液は、孔31a、ルツボ台32の切り欠き、および下蓋34の孔34aを通過して、孔34aの鉛直方向下方に配置される流水槽(不図示)に直接落ちるようになっている。
下部ルツボ30と保護ルツボ31には、下部ルツボ30のストッパ30a付近の温度を計測するための熱伝対挿入部31が配置されている。
続いて、本実施例における、ショット製造装置1の使用時の説明をする。本装置の使用時には、ルツボ23を保護筒22内に挿嵌し、下蓋34上にルツボ台32を載置し、その上に、保護ルツボ31を載置する。保護ルツボ31上に、下部ルツボ30を載置して、保護筒22を下側ルツボ30に挿嵌する。保護筒22の内部であって、下側ルツボ30上に上部ルツボ23を挿嵌し、下蓋34を溶解チャンバ1内にセットする。蓋28を開けて、ルツボ23内にショットの材料となる適量の金属を入れて閉じる。コイル接続軸26から加熱コイル24を通電して、ルツボ23を加熱する。ルツボ23内に入れられた金属を、所定の粘度になる迄で加熱させて溶解させる。たとえば、金の場合には約5メートルパスカル秒(mPa・s)であり、銀の場合には約4メートルパスカル秒(mPa・s)である。
金属が所定の粘度になるまで溶解させた後に、図1に示す状態から図2に示す状態になるまで、上部ルツボ23を上昇させる。上部ルツボ23の吐出口23bが下部ルツボ30のストッパ30aから離れると開放され、上部ルツボ23内で溶解した金属は、吐出口23bからストッパ30aの上部へと流れ落ちる。下部ルツボ30に流れ落ちた溶融金属はそのストッパ30aの傾斜を下りながら半径方向に流れ出て、吐出溜まり30bに流れ込む。吐出溜まり30bに流れ込んだ溶融金属は、下部ルツボからオリフィス構造の吐出口30cを通って、液滴として落ちる。吐出口23bから吐出された溶融金属の液は、孔31a、ルツボ台32の切り欠きが、および下蓋34の孔34aを通過して流水槽(不図示)に落ちて、冷却され、ショットを形成する。
下部ルツボ30のオリフィス構造の吐出口30cの各径は溶融金属の粘性に合わせて以下のように設定する。所定の粘度の金属がし、吐出口30cから吐出された際に滴となるような径とする。このとき、本発明では、吐出溜まり30bに溜まる液圧によって影響をうけてしまう。すなわち、上部ルツボ23の吐出口23bから多量の溶解金属が吐出溜まり30bに流れ込むと、上部ルツボ23の吐出口23bからの流れの影響を受けてしまい、オリフィス構造の吐出口30cから吐出される液の流量が多くなってしまう。そのため、溶融金属はオリフィス構造の吐出口30cからは滴とならずに、連続流れを形成してしまう。連続流れが流水槽(不図示)に流れ込んだ結果、ショットが形成されず、細長い地金ができる不具合が生じる。そこで、上部ルツボ23の吐出口23bの断面積(A1)よりもオリフィス構造の吐出口30cの断面積の総和(A2)が大きくなる、すなわちA2>A1となるように設定する。これにより、上部ルツボ23の吐出口23bからの溶融金属の流れによるオリフィス構造の吐出口30cにかかる圧力を低減化することができる。なお、吐出口30cは一個でもよいが、複数個の吐出口30cを配置することにより、一個あたりの吐出口30cの径を小さくした上で、かつすべての吐出口30cの断面積の総和を大きくすることができる点で有利である。一個あたりの吐出口30cの径を小さくすることにより粘度の高い溶融金属の連続流れを断って滴とすることが可能となる一方、上部ルツボ23の吐出口23bの断面積(A1)よりもオリフィス構造の吐出口30cの断面積の総和(A2)を大きく設定することが可能となる。
その上で、オリフィス構造の吐出口30cの各径を、吐出口30cから吐出された際に滴となるような径として設定する。たとえば、18K(75%の準金の含有)の金において、上部ルツボ23の吐出口23bの直径を2ミリメートル、およびオリフィス構造の吐出口30cの直径を1.2ミリメートルとして6個配置する。この場合、上部ルツボ23の吐出口23bの断面積(A1)は3.14平方ミリメートルとなり、オリフィス構造の吐出口30cの断面積の総和(A2)とは計6個分で6.78平方ミリメートルとなり、A1<A2を満たす。そして、オリフィス構造の吐出口30cから適切な大きさの液滴が吐出される。
なお、上記説明においては、下部ルツボ30と保護ルツボ31とを分離して説明したが、一体化することもできる。また、上記説明において、断熱性を考慮してルツボ台32を配置しているが、本願発明の効果は、ルツボ台32が必ずしも必要ではない。
(実施例2)
図3から図5を参照して、本発明の実施例2として、鋳造機に付属する金属溶解装置2であって、ショット製作が可能なショット製造装置3を具備するものについて説明する。本実施例1では、ショットを製造するための専用装置であるが、実施例1では、鋳造用の金属溶解装置2の上部に本実施例1のショット製造装置1と同様の機能を有したショット製造装置3を具備した例である。ここで、図3は本発明の実施例2である金属溶解装置の断面を示した図である。
図3から図5を参照して、本発明の実施例2として、鋳造機に付属する金属溶解装置2であって、ショット製作が可能なショット製造装置3を具備するものについて説明する。本実施例1では、ショットを製造するための専用装置であるが、実施例1では、鋳造用の金属溶解装置2の上部に本実施例1のショット製造装置1と同様の機能を有したショット製造装置3を具備した例である。ここで、図3は本発明の実施例2である金属溶解装置の断面を示した図である。
ショット製造装置3は、溶解チェンバ41を具備している。溶解チェンバ41内には、中空の保護筒2が配置される。中空の保護筒42の内部には上部ルツボ43が挿嵌可能であって、保護筒42の内部の下側に配置されるフランジで上部ルツボ43を支えている。保護筒22の外周部には加熱コイル44が巻きつけられるように配置されていて、上部ルツボ43は保護筒42を介して加熱コイル44により加熱される。上部ルツボ43は、溶融前の金属塊を受容可能な臼状形状の内部空間43aと、内部空間43aと連通し、内部空間43aの下側である上部ルツボ43の底部に吐出口43bを有している。これらの構成については、従来の装置と同様である。以下、本実施例において、実施例1のショット製造装置1と異なる部分について説明する。実施例2のショット製造装置2では、実施例1と異なり、従来装置と同様に、上部ルツボ43内にストッパ45が配置される。
ショット製造装置3の下側には、噴出口50から流水が供給されるショットチャンバー4を有している。ショットチャンバー4は、実施例1では装置と別に配置した流水槽を、同役割を担う金属溶解装置2の常設の構成品としたものである。以下、図4および図5を参照して、金属溶解装置2のショット製造装置3について説明する。図4および図5は、本発明の実施例2である金属溶解装置のルツボ部を示した図であって、特に図4は、ルツボの吐出口が閉鎖されている状態を示した図であり、図5はルツボの吐出口が開放されている状態を示した図である。
従来のルツボおよび実施例1のルツボと同様に、上部ルツボ43は下側に傾斜面を有している。また、傾斜が上部ルツボ43の最底部に構成される断面A1の吐出口43bにつながっている。
上部ルツボ43の吐出口43b付近には、下部ルツボ46が、たとえば、螺嵌される等により連結されている。下部ルツボ46は、内部が中空で、底部にオリフィス構造の吐出口46aを複数個配置される。すべての吐出口46aの断面積の総和はA2である。下部ルツボ46の内部と、上部ルツボ43との間には、吐出溜まり46bが形成される。すべての吐出口46aから落下した溶解金属は、ショットチャンバー4内に落下する。なお、本実施例では、製造上一般的な例として、便宜的に上部ルツボ43と下部ルツボ46と、部材の名称上2つの部材として説明しているが、2つの部材であることが必須となるものではない。両者は一体的に連結されているものはすべて含まれるとともに、3つ以上の部材となるものも含まれる。
上部ルツボ43の内部空間43aには、従来の装置と同様に、鉛直方向に延在する棒状のストッパ45が配置される。ストッパ45はストッパ駆動用ポート51から挿入されるストッパ駆動アーム47をストッパ駆動装置48により鉛直方向に昇降可能であり、ストッパ45が下降した位置で、ストッパ45が吐出口43bを塞いでいる。
続いて、本実施例における、ショット製造装置2の使用時の説明をする。本装置の使用時には、ルツボ43を保護筒42内に挿嵌して溶解チャンバ41内にセットする。蓋52を開けて、ルツボ43内にショットの材料となる適量の金属を入れて閉じる。コイル接続軸46から加熱コイル44を通電して、ルツボ43を加熱する。実施例1の場合と同様に、ルツボ43内に入れられた金属を、所定の粘度になる迄で加熱させて溶解させる。
金属が所定の粘度になるまで溶解させた後に、図4に示す状態から図5に示す状態になるまで、上部ルツボ43内のストッパ45を上方へ移動させる。これにしたがって、上部ルツボ43の吐出口43bが開放され、上部ルツボ43内で溶解した金属は、吐出口43bから下部ルツボ46の吐出溜まり46bへと流れ落ちる。流れ落ちた溶融金属は吐出溜まり46bからオリフィス構造の吐出口46aを通って、液滴として落ちる。吐出口46aから吐出された溶融金属の液は、ショットチャンバー49に落ちて、冷却され、ショットを形成する。
オリフィス構造の吐出口46aの各径は、実施例1と同様に、溶融金属の粘性に合わせて以下のように設定する。所定の粘度の金属がし、吐出口46aから吐出された際に滴となるような径とする。このとき、本発明では、吐出溜まり46bに溜まる液圧によって影響をうけてしまう。すなわち、上部ルツボ43の吐出口43bから多量の溶解金属が下部ルツボ46内の吐出溜まり46bに流れ込むと、上部ルツボ43の吐出口43bからの流れの影響を受けてしまい、オリフィス構造の吐出口46aから吐出される液の流量が多くなってしまう。そのため、オリフィス構造の吐出口46aから吐出される溶融金属は滴とならずに、連続流れを形成する。連続流れが流水槽(不図示)に流れ込んだ結果、適切な大きさのショットが形成されず、細長い地金ができる不具合が生じる。そこで、上部ルツボ43の吐出口43bの断面積(A1)よりもオリフィス構造の吐出口46aの断面積の総和(A2)が大きくなる、すなわちA2>A1となるように設定する。これにより、上部ルツボ43の吐出口43bからの溶融金属の流れによるオリフィス構造の吐出口46aにかかる圧力を低減化することができる。なお、吐出口46aは一個でもよいが、複数個配置すると更に効果を奏する。複数個配置すること効果については、実施例1の場合と同じである。
その上で、オリフィス構造の吐出口46aの各径を、吐出口46aから吐出された際に滴となるような径として設定すればよい。たとえば、実施例1のように、18Kの金において、上部ルツボ43の吐出口43bの直径を2ミリメートル、およびオリフィス構造の吐出口46aの直径を1.2ミリメートルとして6個配置する。この場合、上部ルツボ43の吐出口43bの断面積(A1)は3.14平方ミリメートルとなり、オリフィス構造の吐出口30cの断面積の総和(A2)とは計6個分で6.78平方ミリメートルとなり、A1<A2を満たす。そして、オリフィス構造の吐出口46aから適切な大きさの液滴が吐出される。
1,3 ショット製造装置
22,42,62 保護筒
23,43 上部ルツボ
30,46 下部ルツボ
30a ストッパ
63 ルツボ
45,65 ストッパ
22,42,62 保護筒
23,43 上部ルツボ
30,46 下部ルツボ
30a ストッパ
63 ルツボ
45,65 ストッパ
Claims (4)
- 溶融前の金属塊を受容可能な内部空間と、該内部空間と連通して該内部空間の下側に配置される吐出口とを備える上部ルツボと、
該上部ルツボを加熱し、金属塊を溶解させる加熱部材と、
該上部ルツボの下側に配置され、突起形状のストッパと、該ストッパの周囲に配置される吐出溜まりと、該吐出溜まりと連通する吐出口を該吐出溜まりの底部に備える下部ルツボと、
該上部ルツボは、該下側ルツボに対して昇降可能であって、該上部ルツボが下降している際には該ストッパが該上部ルツボの吐出口を閉鎖し、該上部ルツボの上昇とともに該ストッパが該上部ルツボの吐出口と離れて開放され、該加熱部材により溶解した溶融金属が該上部ルツボの吐出口から該ストッパ上から該吐出溜まりに流れ出すことを特徴とするショット製造装置。 - 請求項1に記載のショット製造装置であって、該下部ルツボの吐出口は、複数であることを特徴とするショット製造装置。
- 請求項1または2に記載のショット製造装置であって、該下部ルツボの吐出口の断面積の総和は、該上部ルツボの吐出口の断面積よりも小さいことを特徴とするショット製造装置。
- 溶融前の金属塊を受容可能な内部空間と、該内部空間と連通して該内部空間の下側に配置される吐出口とを備える上部ルツボと、
該上部ルツボを加熱し、金属塊を溶解させる加熱部材と、
該上部ルツボと連結され、該ルツボの吐出口の下側に配置される吐出溜まりと、該吐出溜まりと連通する一以上の吐出口を該吐出溜まりの底部に備える下部ルツボと、
該上部ルツボの内部空間内に鉛直方向に延在するように配置され、昇降可能なストッパとを備え、
該ストッパが下降している際には該ストッパが該上部ルツボの吐出口を閉鎖し、該ストッパの上昇とともに該ストッパが該上部ルツボの吐出口と離れて開放され、該加熱部材により溶解した溶融金属が該吐出溜まりへ流れだすことを特徴とするショット製造装置であって、
該下部ルツボの吐出口の断面積の総和は、該上部ルツボの吐出口の断面積よりも小さいことを特徴とするショット製造装置。
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