JP2012044890A - フクロウ用巣箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】フクロウの営巣を誘引し、フクロウが快適に営巣および繁殖できるフクロウ用巣箱を提供する。
【解決手段】フクロウが出入りする開口部11を側面に有するフクロウ用巣箱1であって、開口部11の−H側開口縁部11aは、略水平に形成されており、フクロウ用巣箱1の内側底面35aから開口部11の−H側開口縁部11aまでの高さが300mm以上400mm以下の範囲にあることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

この発明は、フクロウ用巣箱に関するものである。
豊かな里山環境の象徴的な生き物として、フクロウが挙げられる。フクロウは、平地から山地にかけての森林に生息する猛禽類に属する野鳥で、里山環境における生態系ピラミッドの頂点捕食者の一種である。近年、森林の減少によって営巣場所となる洞のある大木が減少したため、フクロウの営巣場所の確保が困難となり、フクロウが減少しつつある。このフクロウの減少を抑制して繁殖を促すために、森林の高木に巣箱を設置し、フクロウに営巣場所を提供することが考えられる。
野鳥用の巣箱としては様々なものが提案されている。
例えば、特許文献1では、表皮を付けたままの自然丸木をくりぬいて巣箱本体が形成されている。出入り口は、巣箱本体の上部をくりぬいて円形に形成されている。従来は、特許文献1のような一般の野鳥用の巣箱を、フクロウに適した大きさに形成して山林に設置することにより、フクロウに営巣場所を提供していた。
特開平8−256625号公報
フクロウは、営巣場所を決定する際に、候補となる営巣場所の出入り口に一端静止して内部を覗きこみ、安全性や居住性を確認するという性質を有している。
ところで、フクロウは眼球が眼窩に固定されているため、眼球を動かすことができない。このため、フクロウは、候補となる営巣場所の出入り口から、頭部を内部の奥深くまで突っ込んで、営巣場所の安全性や居住性を確認する必要がある。
しかし、特許文献1の巣箱は出入り口の形状が円形である。したがって、フクロウが巣箱の出入り口から頭部を内部の奥深くまで突っ込んで内部を確認する際、出入り口の円弧部に足を配置することになる。このため、フクロウが巣箱の内部を確認するのに、フクロウの足場が非常に不安定であると考えられる。したがって、フクロウは巣箱の内部を十分に確認できず、フクロウの営巣を誘引できないおそれがある。
また、巣箱の内部から巣箱の外部の様子を伺う際には、フクロウは体を伸縮させることにより、巣箱の出入り口から巣箱の外部を覗き見ようとすると考えられる。しかし、特許文献1の巣箱の外形および出入り口をフクロウに適した大きさに形成しただけでは、フクロウは巣箱の出入り口から外部を簡単に覗き見ることができない。したがって、フクロウが快適に営巣および繁殖できないおそれがある。
そこで本発明は、フクロウの営巣を誘引し、フクロウが快適に営巣および繁殖できるフクロウ用巣箱の提供を課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明のフクロウ用巣箱は、フクロウが出入りする開口部を側面に有するフクロウ用巣箱であって、前記開口部の下端開口縁部は、略水平に形成されており、前記フクロウ用巣箱の内側底面から前記開口部の前記下端開口縁部までの高さが300mm以上400mm以下の範囲にあることを特徴とする。
本発明によれば、フクロウ用巣箱の開口部の下端開口縁部は、略水平に形成されている。したがって、フクロウが候補となる営巣場所の内部を確認する際に、略水平に形成された開口部の下端開口縁部に足爪を配置することができるので、フクロウは安定した足場を確保できる。これにより、フクロウは、足場を気にせずに頭部を巣箱の奥深くまで突っ込んで、候補となる営巣場所の内部を確認することができるので、フクロウの営巣を誘引できる。
ところで、フクロウの抱卵時の体高は、一般に250mmから300mm程度である。また、フクロウ用巣箱の内側底面には、わらや小枝等により産座が50mm程度形成されている。そのため、抱卵時にフクロウの頭頂部は、フクロウ用巣箱の内側底面より300mmから350mm程度の範囲に配置される。本発明によれば、フクロウ用巣箱の内側底面から開口部の下端開口縁部までの高さが、300mm以上400mm以下の範囲にある。このため、抱卵時にフクロウの頭頂部は、開口部の下端開口縁部の近傍もしくは下端開口縁部の下方に配置される。これにより、抱卵時のフクロウは、フクロウ用巣箱の外部から視認されにくいため、外敵に見つかりにくくなる。したがって、フクロウは快適に営巣および繁殖することができる。
また、抱卵時のフクロウがフクロウ用巣箱の外部を確認したいときには、体を伸長させて開口部の下端開口縁部の上方に頭部を飛び出させ、開口部から外部を覗き見ようとする。ここで、フクロウは体を50mmから80mm程度伸長することができる。そのため、フクロウが抱卵しつつ体を伸長させた時に、フクロウの体高は300mmから380mm程度になる。そして、体を伸長させた時のフクロウの頭頂部は、産座の高さ50mm程度を含めると、フクロウ用巣箱の内側底面より350mmから430mmの範囲に配置される。また、フクロウの頭頂部から目の中心までの距離は45mmから60mm程度であるため、フクロウの目は、フクロウ用巣箱の内側底面より290mmから385mmの範囲に配置される。このように、フクロウは体を伸長させるだけで、開口部から目を出し、フクロウ用巣箱の外部を簡単に確認できる。したがって、フクロウは快適に営巣および繁殖することができる。
また、前記下端開口縁部は棒状の止まり木によって形成されており、前記止まり木の直径は、前記側面を構成する板材の板厚よりも大きく形成されていることが望ましい。
一般にフクロウの足爪は、薄い板材よりも棒状の止まり木のほうを把持しやすい。本発明によれば、下端開口縁部は、側面を構成する板材の板厚よりも大きい直径を有する止まり木によって形成されている。したがって、フクロウは足爪で棒状の止まり木を強固に把持し、さらに安定した足場を確保することができる。これにより、フクロウは足場を気にせず頭部を奥深くまで突っ込んで、候補となる営巣場所の内部を十分に確認することができるので、確実にフクロウの営巣を誘引できる。
また、少なくとも前記フクロウ用巣箱の底板が開閉可能に取付けられていることが望ましい。
本発明によれば、フクロウ用巣箱の内側底面にたまったフクロウの糞や食べかす等のゴミを簡単に掃除することができる。したがって、フクロウ用巣箱の整備が簡単にできるので、フクロウが快適に営巣および繁殖できる環境を提供することができる。
本発明によれば、フクロウ用巣箱の開口部の下端開口縁部は、略水平に形成されている。したがって、フクロウが候補となる営巣場所の内部を確認する際に、略水平に形成された開口部の下端開口縁部に足爪を配置することができるので、フクロウは安定した足場を確保できる。これにより、フクロウは、足場を気にせずに頭部を巣箱の奥深くまで突っ込んで、候補となる営巣場所の内部を確認することができるので、フクロウの営巣を誘引できる。
ところで、フクロウの抱卵時の体高は、一般に250mmから300mm程度である。また、フクロウ用巣箱の内側底面には、わらや小枝等により産座が50mm程度形成されている。そのため、抱卵時にフクロウの頭頂部は、フクロウ用巣箱の内側底面より300mmから350mm程度の範囲に配置される。本発明によれば、フクロウ用巣箱の内側底面から開口部の下端開口縁部までの高さが、300mm以上400mm以下の範囲にある。このため、抱卵時にフクロウの頭頂部は、開口部の下端開口縁部の近傍もしくは下端開口縁部の下方に配置される。これにより、抱卵時のフクロウは、フクロウ用巣箱の外部から視認されにくいため、外敵に見つかりにくくなる。したがって、フクロウは快適に営巣および繁殖することができる。
また、抱卵時のフクロウがフクロウ用巣箱の外部を確認したいときには、体を伸長させて開口部の下端開口縁部の上方に頭部を飛び出させ、開口部から外部を覗き見ようとする。ここで、フクロウは体を50mmから80mm程度伸長することができる。そのため、フクロウが抱卵しつつ体を伸長させた時に、フクロウの体高は300mmから380mm程度になる。そして、体を伸長させた時のフクロウの頭頂部は、産座の高さ50mm程度を含めると、フクロウ用巣箱の内側底面より350mmから430mmの範囲に配置される。また、フクロウの頭頂部から目の中心までの距離は45mmから60mm程度であるため、フクロウの目は、フクロウ用巣箱の内側底面より290mmから385mmの範囲に配置される。このように、フクロウは体を伸長させるだけで、開口部から目を出し、フクロウ用巣箱の外部を簡単に確認できる。したがって、フクロウは快適に営巣および繁殖することができる。
フクロウ用巣箱の斜視図である。 フクロウ用巣箱の正面図である。 図2のA−A線における断面図である。 H方向から見たときのフクロウとフクロウ用巣箱の説明図である。 フクロウが抱卵している時のフクロウ用巣箱の説明図である。 フクロウが外部を観察している時のフクロウ用巣箱の説明図である。
(フクロウ用巣箱、各板)
以下に、本発明の実施形態のフクロウ用巣箱につき図面を参照して説明する。
図1は、フクロウ用巣箱1の斜視図である。
図2は、フクロウ用巣箱1の正面図である。
なお、以下の説明では、フクロウ用巣箱1の幅方向をW方向とし、正面視で右側を+W側とし、正面視で左側を−W側としている。また、フクロウ用巣箱1の奥行き方向をD方向とし、正面側を+D側とし、背面側を−D側としている。さらに、フクロウ用巣箱1の高さ方向をH方向とし、上側を+H側とし、下側を−H側としている。
図1および図2に示すように、本実施形態のフクロウ用巣箱1は直方体形状をしており、右側板20、左側板25、天板30、底板35、背面板15および正面板10の各板によって形成されている。なお、本実施形態のフクロウ用巣箱1は、木材を切り出して形成された前記各板を張り合わせて形成している。しかし、これに限定するものではなく、例えば、樹脂や金属等によって形成してもよい。また、本実施形態の各板の板厚は例えば10mm程度であるが、要求される強度等に応じて適宜選択される。
右側板20および左側板25は長方形状をしている。右側板20および左側板25は、D方向の寸法が例えば350mm程度、H方向の寸法が例えば600mm程度に設定される。
天板30および底板35は、略正方形状をしている。天板30および底板35は、D方向およびW方向の寸法が例えば370mm程度に設定される。なお、後述するように、底板35は、フクロウ用巣箱から着脱可能に取り付けられる。
背面板15は長方形状をしている。背面板15は、例えば、W方向の寸法が例えば370mm程度、H方向の寸法が例えば600mm程度に設定される。
正面板10は、W方向の寸法が例えば370mm程度、H方向の寸法が例えば600mm程度の外形を有している。そして、正面板10は、長方形状の板の角部を切り欠いた切り欠き部10aを有している。具体的には、+W側かつ+H側に配置された角部を、+W側から−W側に向かって例えば210mm程度、+H側から−H側に向かって例えば265mm程度の範囲を切り欠いて、切り欠き部10aを形成している。これにより、切り欠き部10aの−H側端には、W方向に沿って水平縁部10bが形成され、切り欠き部10aの−W側端には、H方向に沿って鉛直縁部10cが形成される。この鉛直縁部10cと、天板30と、右側板20と、水平縁部10bに取り付けられる後述の止まり木40とで、フクロウが出入りする矩形状の開口部11を形成している。開口部11のH方向の寸法は、鉛直縁部10cの長さ265mmから止まり木40の半径値15mm(後述)を引いた250mm程度となる。また、開口部11のW方向の寸法は、水平縁部10bの長さ210mmから右側板の板厚を引いた200mm程度となる。ここで、フクロウの足から頭頂部までの体高は一般に270mm程度であり、フクロウの体幅は、一般に185mm程度である。したがって、フクロウは開口部11をくぐって、フクロウ用巣箱1の内部に入ることができる。なお、開口部11のH方向およびW方向の寸法は、フクロウのサイズ等に応じて、例えば±25mm程度の範囲で設定される。
(フクロウ用巣箱、止まり木)
図3は、図2のA−A線における断面図である。
図3に示すように、正面板10の開口部11の−H側開口縁部11aは、止まり木40によって形成されている。止まり木40は、木材や樹脂等により形成される丸棒状の部材である。
止まり木40のW方向の長さは、200mm程度である。これにより、−H側開口縁部11aの全体を止まり木40で形成することができる。
また、止まり木40の直径は、例えば30mm程度である。なお、止まり木40の直径は、例えば30mmから40mm程度が好ましい。止まり木40の直径を30mmから40mm程度の太さとすることにより、一般にフクロウは止まり木を把持しやすいと考えられるためである。
また、止まり木40は、正面板10の板厚(10mm)よりも大きな直径を有している。このため、フクロウは、止まり木40がない状態で正面板10を把持する場合と比較して、開口部11の−H側開口縁部11aを把持しやすくなると考えられる。ここで、一般的な鳥類の足は、前に3本、後ろに1本の足爪を有している。しかし、フクロウは、外側の足爪の間接が柔らかいため、前後に2本ずつ足爪を配置できる。したがって、棒状の止まり木が配置されている場合、フクロウは前後に2本ずつ足爪を配置して止まり木40を強固に把持することができる。したがって、さらに安定した足場を確保することができると考えられる。
図3に示すように、止まり木40には溝部41が形成されている。溝部41は、W方向から見て、止まり木40の中心付近から−H側に向かって形成され、−H側に開口を有し、止まり木40の延在方向に沿って全域にわたり形成されている。溝部41のH方向の深さは、止まり木40の半径と略同一の15mm程度に形成されている。溝部41のD方向の幅は、正面板10の板厚よりも若干広く形成されている。したがって、切り欠き部10aの水平縁部10bを溝部41内に挿入することができる。なお、正面板10と止まり木40とは、接着剤や釘等により強固に固定される。このように、切り欠き部10aの水平縁部10bに沿って、止まり木40を略水平に取り付けることができるので、開口部11の−H側開口縁部11aを略水平に形成することができる。
ここで、前述のとおり+H側から−H側に向かって265mm程度の範囲を切り欠いて、切り欠き部10aおよび水平縁部10bを形成している。したがって、正面板10の−H側端部からの水平縁部10bの位置は、正面板10のH方向の長さ600mmから切り欠き範囲265mmを引いた、335mm程度の位置となる。また、止まり木40の溝部41の深さが15mm程度であるため、止まり木40の+H側頂部40aは、切り欠き部10aの水平縁部10bから+H側に15mm程度の位置に配置される。したがって、正面板10の−H側端部、すなわちフクロウ用巣箱1の内側底面35aから、開口部11の−H側開口縁部11aとなる止まり木40の+H側頂部40aまでの高さh(図2参照)は、350mm程度となる。なお、高さhの寸法は、フクロウのサイズ等に応じて例えば350±50mm程度の範囲で設定される。また、高さhとフクロウの関係については後述する。
上述した右側板20、左側板25、天板30、背面板15、底板35および正面板10の各板を組み合わせることにより、フクロウ用巣箱1が形成される。右側板20、左側板25、正面板10、背面板15および天板30の各板は接着剤や釘等により強固に固定される。
また、本実施形態の底板35は開閉可能に取り付けられている。例えば、右側板20、左側板25、背面板15および正面板10の各側面の−H側に、外方に突出する第1突起部37aを釘等により形成する。また、底板35の各側面における第1突起部37aに対応した位置に、外方に突出する第2突起部37bを釘等により形成する。そして、第1突起部37aと第2突起部37bとを、例えばタイラップや針金等のバンド部材38でくくる。これにより、右側板20、左側板25、背面板15および正面板10の各側面の−H側に、底板35を開閉可能に取り付けることができる。このように、フクロウ用巣箱1の底板35が開閉可能に取付けられているので、フクロウ用巣箱1の内側底面35aにたまったフクロウの糞や食べかす等のゴミを簡単に掃除することができる。
上述のフクロウ用巣箱1は、里山環境の森林における高木に設置される。フクロウ用巣箱1は、例えば針金等で高木の幹にくくりつけて取り付けられる。一般に、フクロウのつがいの行動範囲は、直径2kmの範囲とされている。したがって、直径2kmの範囲に1個の割合でフクロウ用巣箱1を設置するのが望ましい。
(フクロウ用巣箱とフクロウとの関係)
上述ように各板を組み合わせることで、内部におけるW方向の寸法が例えば350mm程度、D方向の寸法が例えば350mm程度、H方向の寸法が例えば600mm程度のフクロウ用巣箱1が形成されている。具体的には、フクロウ用巣箱1内部のW方向の寸法は、正面板10および背面板15のW方向の寸法370mmから右側板20および左側板25の板厚を引いて350mm程度に形成される。フクロウ用巣箱1内部のD方向の寸法は、右側板20および左側板25のD方向の寸法と同じため、350mm程度に形成される。フクロウ用巣箱1のH方向の寸法は、正面板10および背面板15のH方向の寸法と同じため、600mm程度に形成される。なお、各方向の寸法は例えば±100mm程度の範囲で、営巣させるフクロウのサイズに合わせて適宜設定される。
図4は、H方向から見たときのフクロウとフクロウ用巣箱の説明図である。
前述のとおり、成鳥フクロウ5の体幅は、一般に185mm程度である。また、幼鳥フクロウ7の体幅は、一般に125mm程度である。フクロウ用巣箱1内部のW方向およびD方向の寸法を350mm程度に形成することで、成鳥フクロウ5と幼鳥フクロウ7とがW方向およびD方向に沿って並んで生活することができる。したがって、図4に示すように、成鳥フクロウ5が1羽および幼鳥フクロウ7が2〜3羽生活するのに十分なスペースを確保できる。
また、成鳥フクロウ5の足から頭頂部までの体高は270mm程度である。フクロウ用巣箱1内部のH方向の寸法を600mm程度に形成することで、成鳥フクロウ5の頭上とフクロウ用巣箱1の天板30との間に十分なスペースを確保できる。したがって、成鳥フクロウ5が生活するのに十分なスペースを確保できる。
図5は、成鳥フクロウ5が抱卵している時のフクロウ用巣箱1の説明図である。
前述のとおり、正面板10の−H側端部から、開口部11の−H側開口縁部11aまでの高さh(図2参照)は、350mm程度となる。また、正面板10の−H側端部と、フクロウ用巣箱1の内側底面35aとは面一である。したがって、フクロウ用巣箱1の内側底面35aから、開口部11の−H側開口縁部11aまでの高さhは、350mm程度となる。
ここで、フクロウ5が卵51を抱卵しているときの体高は、一般に250mmから300mm程度である。また、フクロウ用巣箱1の内側底面35aには、わらや小枝等により産座53が50mm程度形成されている。そのため、抱卵時のフクロウ5の頭頂部5aは、フクロウ用巣箱1の内側底面35aより300mmから350mmの範囲に配置される。ここで、本実施形態では、内側底面35aから開口部11の−H側開口縁部11aまでの高さhは、350mm程度に形成されている。そのため、抱卵時にフクロウの頭頂部5aは、開口部11の−H側開口縁部11aよりも−H側に配置される。これにより、抱卵時のフクロウ5はフクロウ用巣箱1の外部から視認されにくいので、フクロウ5は外敵に見つかりにくくなる。したがって、フクロウ5は安心して抱卵できるので、快適に営巣および繁殖することができる。
図6は、成鳥フクロウ5がフクロウ用巣箱1の外部を観察している時のフクロウ用巣箱1の説明図である。
図6に示すように、フクロウ5が卵51を抱卵しつつフクロウ用巣箱1の外部を確認したいとき、フクロウ5は体5bを伸長させて、開口部11の−H側開口縁部11aよりも+H側に頭部を飛び出させ、開口部11からフクロウ用巣箱1の外部を覗き見ようとする。ここで、フクロウ5は体5bを50mmから80mm程度伸長することができる。そのため、卵51を抱卵しつつフクロウ5が体5bを伸長させた時に、フクロウ5の体高は300mmから380mm程度である。したがって、体5bを伸長させた時のフクロウ5の頭頂部5aは、フクロウ用巣箱1の内側底面35aより350mmから430mmの範囲に配置される。また、フクロウ5の頭頂部5aからフクロウ5の目5cの中心までの距離は45mmから60mm程度であるので、フクロウ5の目5cは、フクロウ用巣箱1の内側底面より290mmから385mmの範囲に配置される。ここで、本実施形態では、内側底面35aから開口部11の−H側開口縁部11aまでの高さhは、350mm程度に形成されている。そのため、フクロウ5は体5bを伸長させるだけで、開口部11の−H側開口縁部11aよりも+H側に目5cを出し、フクロウ用巣箱1の外部を簡単に確認できる。したがって、フクロウ5は快適に営巣および繁殖することができる。
本実施形態によれば、図1に示すように、フクロウ用巣箱1の止まり木40が略水平に配置されている。したがって、フクロウが候補となる営巣場所の内部を確認する際に、略水平に形成された止まり木40に足爪を配置することができるので、フクロウは安定した足場を確保できる。これにより、フクロウは足場を気にせず頭部を奥深くまで突っ込んで、候補となる営巣場所の内部を確認することができるので、フクロウの営巣を誘引できる。
また、本実施形態によれば、図5に示すように、抱卵時にフクロウ5の頭頂部5aが、開口部11の−H側開口縁部11aの−H側に配置される。これにより、抱卵時のフクロウ5は、フクロウ用巣箱1の外部から視認されにくいため、外敵に見つかりにくくなる。したがって、フクロウ5は快適に営巣および繁殖することができる。また、図6に示すように、フクロウ5は体5bを伸長させるだけで、開口部11から目5cを出し、フクロウ用巣箱1の外部を簡単に確認できる。したがって、フクロウ5は快適に営巣および繁殖することができる。
なお、この発明は上述した実施の形態に限られるものではない。
本実施形態のフクロウ用巣箱の外形は、略直方体形状に形成しているが、実施形態の形状に限られず、例えば略円筒形状等の種々の形状に変更が可能である。
また、本実施形態のフクロウ用巣箱の止まり木は、丸棒状であるが、実施形態の形状に限られず、例えば角棒状等の種々の形状に変更が可能である。
本実施形態では、底板の全ての側面をバンド部材でくくり、底板を開閉可能に取り付けている。しかし、例えば、底板の一方側面にヒンジを設け、他方側面をバンド部材等でくくることにより、ヒンジを中心に底板を回動させて開閉可能とすることができる。ただし、低コストに底板を開閉可能とできる点や、底板が腐食したときに簡単に交換できる点で本実施形態に優位性がある。
1・・・フクロウ用巣箱 5・・・成鳥フクロウ(フクロウ) 11・・・開口部 11a・・・−H側開口縁部(下端開口縁部) 35・・・底板 35a・・・内側底面 40・・・止まり木

Claims (3)

  1. フクロウが出入りする開口部を側面に有するフクロウ用巣箱であって、
    前記開口部の下端開口縁部は、略水平に形成されており、
    前記フクロウ用巣箱の内側底面から前記開口部の前記下端開口縁部までの高さが300mm以上400mm以下の範囲にあることを特徴とするフクロウ用巣箱。
  2. 請求項1に記載のフクロウ用巣箱であって、
    前記下端開口縁部は棒状の止まり木によって形成されており、
    前記止まり木の直径は、前記側面を構成する板材の板厚よりも大きく形成されていることを特徴とするフクロウ用巣箱。
  3. 請求項1または2に記載のフクロウ用巣箱であって、
    少なくとも前記フクロウ用巣箱の底板が開閉可能に取付けられていることを特徴とするフクロウ用巣箱。
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Citations (1)

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