JP2012044552A - 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、及び記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、プログラム、及び記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の異なるアスペクト比の画像データに対して自然な周辺光量低下処理を施こすことが可能な画像処理装置を提供する。
【解決手段】 入力された画像データに対して、周辺光量を低下させる処理を施す画像処理装置であって、周辺光量低下データを用いて、前記入力された画像データに周辺光量を低下させる処理を施す処理手段を有し、前記取得手段で取得される、異なるアスペクト比に対応した複数の前記周辺光量低下データは、対応するアスペクト比における最高像高との比が等しい像高における、周辺光量を低下させる処理の強さが、周辺光量低下データ間で等しくなることを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法、プログラム、及び記録媒体に関し、特に、画像の周辺光量を低下させる画像処理装置、画像処理方法、プログラム、及び記録媒体に関する。
入力された画像データに対して、トイカメラで撮影されたかのような画像効果を付加する画像処理がある。例えば、トイカメラにより得られた写真における代表的な特徴である、甘いピント、明るい仕上がり、偏った色調、周辺光量を低下させる処理などのいずれかの処理を撮影画像に施し、トイカメラ風のデジタル画像を生成する情報処理回路を備えるものがある。(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−218842号公報
特許文献1に記載の処理は、周辺光量を低下させる処理において画像のアスペクト比が考慮されていない。レンズを通った光が結像面に当たったときには、光軸の中心が最も明るく、中心から離れるに従って暗くなり、その暗くなる様子は方向に限らず一定であることから、円の形状で周辺光量が低下していく。従って、アスペクト比を考慮しない一律な周辺光量低下処理を画像データに施すと、同じ被写体を撮影して得られた画像データであってもアスペクト比によっては不自然な画像データとなる可能性がある。
上記課題に鑑み、本発明の目的は、画像データに対して自然な周辺光量低下処理を施こすことが可能な画像処理装置、画像処理方法、プログラム、及び記録媒体を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の画像処理装置は、入力された画像データに対して、周辺光量を低下させる処理を施す画像処理装置であって、前記入力された画像データのアスペクト比の情報を取得するアスペクト比取得手段と、前記アスペクト比取得手段で取得されたアスペクト比に対応した周辺光量低下データを取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された周辺光量低下データを用いて、前記入力された画像データに周辺光量を低下させる処理を施す処理手段と、を有し、前記取得手段で取得される、異なるアスペクト比に対応した複数の前記周辺光量低下データは、対応するアスペクト比における最高像高との比が等しい像高における、周辺光量を低下させる処理の強さが、周辺光量低下データ間で等しくなることを特徴とする。
また、請求項8に記載の画像処理方法は、入力された画像データに対して、周辺光量を低下させる処理を施す画像処理装置の画像処理方法であって、前記入力された画像データのアスペクト比の情報を取得するアスペクト比取得ステップと、前記アスペクト比取得ステップで取得されたアスペクト比に対応した周辺光量低下データを取得する取得ステップと、前記取得ステップで取得された周辺光量低下データを用いて、前記入力された画像データに周辺光量を低下させる処理を施す処理ステップと、を有し、前記取得ステップで取得される、異なるアスペクト比に対応した複数の前記周辺光量低下データは、対応するアスペクト比における最高像高との比が等しい像高における、周辺光量が低下しているかのような処理の強さが、周辺光量低下データ間で等しくなることを特徴とする。
本発明によれば、入力された画像データが示す画像の周辺光量を、該画像データのアスペクト比、及び前記画像データの画像サイズに応じて複数用いる。ここで異なるアスペクト比に対応した複数の周辺光量低下データは、対応するアスペクト比における最高像高との比が等しい像高における、周辺光量を低下させる処理の強さが、周辺光量低下データ間で等しくなる。これにより、異なる複数のアスペクト比の画像データに対して自然な周辺光量低下処理を施すことができる。
第1の実施形態に係る画像処理装置のブロック図である。 図1におけるトイカメラ処理部の構成を示すブロック図である。 本実施形態における周辺光量低下データの説明図である。 各アスペクト比に対応した周辺光量低下データの作成の比較例を示す図である。 本実施形態における周辺光量低下データの修正方法を説明する図である。 第1の実施形態における、各アスペクト比における周辺光量低下データを説明する図である。 第1の実施形態における周辺光量低下処理部のブロック図である。 周辺光量低下データ生成処理を示すフローチャート図である。 周辺光量低下補正処理と周辺光量低下処理とを考慮した場合の像高と輝度との関係を示す図である。 第2の実施形態における周辺光量低下処理部のブロック図である。 レンズ周辺光量低下データを示す図である。 第2の実施形態における周辺光量低下データ修正処理のフローチャート図である。 第3の実施形態における周辺光量低下データ修正処理のフローチャート図である。 図13のステップS306の周辺光量低下データの合成方法を説明する図である。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係る画像処理装置の一例であるデジタルカメラの構成を概略的に示すブロック図である。
被写体像は結像光学系(レンズ)101を経て、被写体像を光電変換する撮像素子102上に結像する。撮像素子102は、例えば、一般的な原色カラーフィルタを備える単板カラー撮像素子としている。
原色カラーフィルタは、各々650nm、550nm、450nm近傍に透過主波長帯を持つ3種類の色フィルタからなるので、デジタルカメラ10は、各々R(赤)、G(緑)、B(青)の各バンドに対応する色プレーンを撮影できる。単板カラー撮像素子では、この色フィルタを画素毎に空間的に配列し、各画素では各々単一の色プレーンにおける強度を得ることしかできない。このため撮像素子102からは色モザイク画像を示す信号が出力される。
A/D変換部103は、撮像素子からアナログ電圧として出力される色モザイク画像を、以降の画像処理に適するデジタルデータへと変換する。
周辺光量低下補正部104は、レンズに起因する周辺光量低下を補正する場合に、周辺の光量を持ち上げる補正をする。
ホワイトバランス処理部105は、公知のホワイトバランス処理によって画像中の白を白くする処理がなされる。具体的にホワイトバランス部は白くあるべき領域のR、G、Bを等色にするためのゲインをR、G、Bの各々にかける。
色補間部106は、色モザイク画像を補間することによって、全ての画素においてR、G、Bの色情報が揃ったカラー画像である画像データを生成する。生成された画像データは、マトリクス変換部107でR、G、Bの画像データからY,U,Vの画像データに変換され、ガンマ変換部108を経て階調補正が行われ、基本的な画像データが生成される。
その後色調整部109は画像の見栄えを改善するための処理を画像データに対し行う。具体的に色調整部109は、例えばノイズ低減、彩度強調、色相補正、エッジ強調といった画像補正を行う。
そしてアスペクト比切り出し部110は、指定されたアスペクト比に応じて画像をトリミングする。圧縮部111は、トリミングされた画像を示す画像データをJPEGなどの方法で圧縮する。記録部112は、異なる複数のアスペクト比の画像データが記録可能であり、不図示のフラッシュメモリなどの記録媒体に画像データを記録する。
トイカメラ処理部113は上記のように現像処理された画像データに対して、トイカメラで得られる特徴を画像効果として施す処理を行う。
上記各部で用いられる画像データや、撮影時情報などのデータはメモリ121に蓄えられ、制御部120によって各部が制御される。また場合によってはユーザによる指示などの外部操作がI/F122を介して画像処理装置へと入力される。
次にトイカメラ処理部113の構成例について説明するが、このトイカメラ処理部113は、トイカメラにより得られた画像の特徴を画像効果として画像データに施すための構成を有する。本実施形態においてトイカメラにより得られた画像とする代表的な特徴は、独特な色調、大きく減光した周辺部、フィルム風粒状感、甘めのピントである。
図2は、図1におけるトイカメラ処理部113の構成を示すブロック図である。
図2において、トイカメラ処理部113は、ホワイトバランス部201、色調補正処理部202、周辺光量低下処理部203、フィルム風粒状付加処理部204、及びぼかし処理部205を含んで構成される。
ホワイトバランス部201は、寒色系、暖色系などの全体的な色調を整える。色調補正処理部202は、3次元のルックアップテーブルを用いた色変換処理により、明部、暗部、低彩度部、高彩度部、特定の色相部など、領域毎の色調整を行う。また、色調補正処理部202は、R、G、B毎に異なるトーンカーブを補正しても良く、特に色調整の方法は限定されない。
周辺光量低下処理部203は、撮影条件として設定されている、あるいは画像データのヘッダ情報として記録されている画像データのアスペクト比、及び画像データの画像サイズ(画像サイズ/アスペクト比データ211)を制御部120から取得する(アスペクト比取得手段)。取得したアスペクト比、及び画像サイズに応じて、周辺光量低下情報(周辺光量低下データ210)を用いて画像データの周辺光量が低下しているかのような処理を施す。周辺光量低下処理部203での処理の詳細については後述する。
フィルム風粒状付加処理部204は、フィルム風粒状感を出すためのフィルム風粒状テンプレートデータ212(以下、「粒状データ」という)を画像データに付加する。粒状データ212は、例えばガウス分布に従った乱数を基に画素値を決めたテンプレートデータで、画像データと合成することで画像に粒状感を付加する。ぼかし処理部205は、ローパスフィルタを用いたフィルタ処理などで全体的に画像をぼかしてピントの合っていない状態を表現する。
以上のように処理が行われてぼかし処理部205からトイカメラ風の画像効果が施された画像の画像データが出力される。出力された画像データは記録媒体に記録される等の処理が行われる。
次に、本実施形態の特徴的な処理である周辺光量低下処理部203での処理について、詳細を説明する。
周辺光量の低下は、レンズ101を通った光が結像面に当たったときに、光軸の中心が最も明るく中心から離れるに従って暗くなるという物理現象が原因である。そして、その暗くなる様子は径方向に限らず一定であり、円の形状で周辺光量が低下していく性質がある。この周辺光量が低下する現象を画像処理で表現するために、本実施形態では、周辺光量低下処理として、画像の周辺輝度を低下させる処理を施す。具体的には、画像データに対応させた2次元分布の周辺輝度低下データ(周辺光量低下データ)を画像データに乗算することで、画像の輝度分布を調整する。また、画像の周辺の輝度を低下させる処理としてはこれに限らず、画像データに除算、あるいは加減算することで輝度分布を調整する輝度低下データであってもよい。また、輝度低下データとして予めもつのではなく、演算によって画像の輝度分布を調整する方法でも本発明は適用できる、演算方法には依らないものである。
図3(a)、(b)は、上記の性質に基づいて作成された、画像処理により周辺光量が低下しているかのように見せるための周辺光量低下データを示したものである。(a)は、1:1のアスペクト比に対応した周辺光量低下データのイメージ図、(b)は縦軸にゲイン、横軸に像高をとって、図3(a)で表わされる周辺光量低下データにおけるゲインの2次元分布の特性を表わしたものである。図3(b)に示すように、画像の中心から端に向かって次第にゲインが減衰し、輝度を減少させるような分布になっているのがわかる。この周辺光量低下データを同じアスペクト比の画像データに乗算することで、周辺光量の低下したような画像の画像データを得ることができる。
ここで、レンズの円の形状に即した1:1のアスペクト比ではなく、他のアスペクト比の画像データに対して周辺光量低下データを生成することを考える。
図4(a)は、アスペクト比が1:1の周辺光量低下データを、アスペクト比を16:9として伸縮した場合を示し、(b)は、アスペクト比が1:1の周辺光量低下データを、アスペクト比を16:9としてトリミングした場合を示す。
図4(a)のように、楕円の形状で周辺光量が低下していくことは実世界ではあり得ないため、図4(a)のように処理された周辺光量低下データを用いて処理を施すと非常に違和感のある画像となってしまう。仮に周辺光量の低下が、レンズ101によって起因されたものではなくフードなどのケラレだとしても、楕円の形状で周辺光が低下することは不自然である。
また図4(b)のように、1:1のアスペクト比の周辺光量低下データを16:9の画角でトリミングした場合でも、16:9のように1:1の正方形と大きく異なるアスペクト比では、周辺光量低下の度合いが小さくなってしまうこととなる。従って、図4(b)に示される画像を用いても、異なるアスペクト比の間で周辺光量が低下する効果が同じにように得られることはない。
そこで、本実施形態では、画像処理装置で設定可能な複数のアスペクト比において、同一の像高では同一の光量だけ周辺光量が低下しているように周辺光量低下データを生成する。より具体的には、ある予め定められたアスペクト比の周辺光量低下データを持ち、予め定められたアスペクト比以外のアスペクト比の周辺光量低下データはこれを当該アスペクト比用に修正、トリミングして生成する。
図5は、本実施形態における基準となる周辺光量低下データを修正する方法を示した図である。(a)は、アスペクト比を1:1とした場合の周辺光量低下データにおける像高及びゲインを示し、(b)は、アスペクト比を3:2とした場合の修正された周辺光量低下データを示している。 図4(a)に示されるアスペクト比が1:1の場合の周辺光量低下データを基準としたときに、図4(b)に示されるアスペクト比が3:2の場合の周辺光量低下データは以下の数式で補正される。
ここで、g(h)はアスペクト比が1:1の場合の像高hにおける周辺光量低下ゲインであり、g(h2)はアスペクト比が3:2の場合の像高h2における周辺光量低下ゲインである。さらに、Dはアスペクト比が1:1の場合の対角の最高像高を示し、Dはアスペクト比が3:2の場合の対角の最高像高を示す。すなわち、異なるアスペクト比に対応した複数の前記周辺光量低下データでは、対応するアスペクト比における最高像高との比が等しい像高における、周辺光量低下処理の強さが、周辺光量低下データ間で等しくなる。このように、基準となる周辺光量低下データが修正される。
図5(c)は、基準となる1:1のアスペクト比の周辺光量低下データのゲインが3:2に対応するよう修正されたゲインを示す図である。横軸は像高を示し、縦軸はゲインを示す。 図5(c)に示されるように、1:1のアスペクト比の画像の任意の像高h(例えば像高80%地点)のゲインがg(h)とすると、3:2のアスペクト比の画像で1:1と同じ像高h(像高80%地点)のゲインはg(h)となる。従って、基準となる周辺光量低下データを、アスペクト比が異なっても同像高では同じゲインとなるように修正し、トリミングすることで、他のアスペクト比4:3、16:9に関しても同様の方法で周辺光量低下データを生成することができる。
図6は、上記の方法に従って生成される、本実施形態における各アスペクト比に対応した周辺光量低下データ210のイメージ図である。(a)は、基準となるアスペクト比が1:1の周辺光量低下データであり、(b)は3:2、(c)は4:3、(d)は16:9のアスペクト比である場合を示す。トリミングされて生成される各周辺光量低下データを見るとわかるように、アスペクト比によって周辺光量の低下具合の差も少なく、違和感の少ない周辺光量の低下を起こすようなデータになっている。なお、入力画像データと同サイズの周辺光量低下データをメモリに保持することはメモリ容量を逼迫させるので、周辺光量低下データは、例えば128×128画素程度の小さいサイズで予めメモリに記録される。その上で、入力画像データと同じサイズまで拡大し、さらに入力画像データのアスペクト比でトリミングしてから用いられる。
図7は、上記で説明した周辺光量低下データを用いて入力画像データに対して周辺光量低下処理を施す周辺光量低下処理部203のブロック図である。
周辺光量低下処理部203は、修正部701、トリミング拡大部702を備えている。修正部701には、メモリ121に記録されている周辺光量低下データ210及び制御部120から画像サイズ/アスペクト比データ211が入力され、前述したように画像サイズ/アスペクト比データ211に応じて周辺光量低下データ210を修正する。
トリミング拡大部702は、修正部701で修正された周辺光量低下データ210を入力画像データと同じサイズまでリサイズし、入力画像データのアスペクト比でトリミングする。トリミングされた周辺光量低下データと入力画像データとが乗算され出力画像データが出力される。
図8に修正部701、トリミング拡大部702までで行われる周辺光量低下データの生成処理のフローチャート図を示す。S101では、修正部701に、制御部120から画像サイズ/アスペクト比データ211が入力され、S102で修正部701はメモリ121から基準となる周辺光量低下データ210を読み出す。S103では、前述したように、修正部701によって、得られたアスペクト比データに基づいて周辺光量低下データ210が修正される。修正された周辺光量低下データは、S104で、トリミング拡大部702によって入力画像データの画像サイズに従ってリサイズされ、S105で入力画像データのアスペクト比でトリミングされて、処理が終了する。
以上のように、本実施形態では、異なる複数のアスペクト比の画像データに対して、同一の像高では同一の光量だけ周辺光量を低下させるための周辺光量低下データを生成し、周辺光量低下処理を施す。これによって、異なるアスペクト比であっても、画像データに対して自然な周辺光量低下処理を施すことができる。
また、本実施形態では、各アスペクト比に対応した周辺光量低下データを、基準となる周辺光量低下データから逐次生成し、適用していた。しかし、画像処理装置で設定可能な異なる複数のアスペクト比毎に周辺光量低下データを予め生成し、メモリ121に記録しておいてもよい。
この場合、画像データが取得される撮影時に計算処理が発生することがないため、撮影駒速を落とすことなく高速連写するなど、処理負荷の軽減によるメリットが考えられる。
(第2の実施形態)
本実施形態では、通常の撮影処理において行われる周辺光量低下補正処理を考慮して、周辺光量低下処理を行う。
レンズによる周辺光量低下は画質低下の要因であるため、通常の撮影処理では補正されている。その補正をするのが周辺光量低下補正部104であるが、ここでの補正はトイカメラ風の画像効果を施すために周辺光量を低下させる作用とは逆の作用となる。
図9は、周辺光量低下補正部104における処理と周辺光量低下処理部203を考慮した場合の像高と輝度との関係を示す図である。(a)は、周辺光量低下補正部104による補正の有無による輝度を示し、(b)は、周辺光量低下補正部104による補正の有無、及び周辺光量低下処理部203によって周辺光量を低下させた場合の輝度を示す。
図9に示されるグラフの横軸は像高を示し、縦軸は輝度を示している。図9において、輝度値y2は適正な露出を示す値である。周辺光量低下補正部104による補正無しの場合は高像高において、輝度が低下している。一方、周辺光量低下補正部104による補正ありの場合は高像高の位置においても輝度が低下することなく一定に保たれている。
このように、同じ入力画像データに対して周辺光量低下補正有り、無しの2フローでトイカメラで得られる特徴を施すために周辺光量低下処理を施すと、図9(b)に示されるように補正の有無の分だけ違いを引き継ぎ、周辺光量低下の効果の程度が変わってしまう。
そこで、本実施形態では、周辺光量低下処理部203を周辺光量低下補正部104による補正を考慮した構成とする。
図10は、本実施形態における周辺光量低下処理部203の構成を示すブロック図である。
図10に示されるように、周辺光量低下処理部203に入力されるデータとして、撮影時レンズ情報1001、レンズ周辺光量低下データ1002、及び周辺光量低下補正フラグ1003が新たに加わる。
撮影時レンズ情報1001は、絞りと焦点距離と被写体距離であり、これらは撮像時に制御部120より取得できる。
図11は、図10のレンズ周辺光量低下データ1002を示す図である。
図11に示されるグラフは、横軸が像高を示し、縦軸がゲインを示している。同図に示されるように、高像高では100%を超えるゲインとなる。このレンズ周辺光量低下データ1002は、撮影時レンズ情報により対応するデータが異なるので、レンズ情報ごとにリスト化して予めメモリ121に記録するようにしておく。
また、周辺光量低下補正フラグ1003は、周辺光量低下補正部104による補正が行われるか否かを示すフラグである。例えば、周辺光量低下補正部104にて補正がなされた場合のフラグは1を示し、補正がなされない場合のフラグは0を示すとする。
図12は、図10の周辺光量低下処理部203によって実行される周辺光量低下データ修正処理の手順を示すフローチャートである。
なお、このフローチャートにおける周辺光量低下データ210の修正処理は、第1の実施形態における周辺光量低下データの生成処理の前に、修正部701にて、周辺光量低下データに対してかけるものとする。
図12において、周辺光量低下処理部203は、まずメモリ121内に格納されている周辺光量低下補正フラグ1003を読み出し(ステップS201)、周辺光量低下補正があるか否かを判別(ステップS202)する。
ステップS202での判別の結果、補正有りと判別されたとき(ステップS202でYES)、制御部120から撮影時レンズ情報1001を取得する(ステップS203)。この撮影時レンズ情報1001に基づき、メモリ121からレンズ周辺光量低下データ1002を読み出す(ステップS204)。メモリ121からは周辺光量低下データ210を読み出し(ステップS205)、レンズ周辺光量低下データ1002に基づいて修正部701により周辺光量低下データを修正し(ステップS206)、本処理を終了する。
ステップS202の判別の結果、補正無しと判別されたとき(ステップS202でNO)、修正は行われずに処理は終了する。
上記ステップS106における周辺光量データ修正について具体的に説明する。一般的なレンズ起因の周辺光量低下補正ゲインは上記図11のような形状をしているので、周辺光量低下データ210が示すゲインgを用いて、任意の像高hにおける修正後のゲインg’(h)は以下の数式で算出される。
ただし、c(h)はレンズ周辺光量低下データであり、周辺光量低下補正ゲイン値を示す。なお、上述した周辺光量低下処理において、図1における構成に示すように周辺光量低下補正部104により、周辺光量低下補正がガンマ変換の前になされる場合は、c(h)としてガンマ変換後の値を用いる必要がある。
このように、本実施形態では、画像データがレンズ周辺光量低下データ1002を用いて撮影時のレンズの周辺光量の低下を補正するときには、周辺光量低下データ210をレンズ周辺光量低下データ1002を用いて修正する。これにより、周辺光量低下補正の有無に依らず、画像データに対して自然な周辺光量低下処理を施すことができる。
(第3の実施形態)
第2の実施形態では、周辺光量低下補正の有無に応じて周辺光量低下データを修正していた。これは処理対象の入力画像データが撮影時の生画像もしくは撮影後のJpeg画像であっても成り立つ処理である。
これに対し、本実施形態では、撮影時の生画像を処理対象として、レンズ起因の周辺光量低下補正処理と周辺光量低下処理を1つにまとめて行う。
デジタルカメラなどの撮像装置では、メモリの容量の制約などからビット精度が十分に確保されているわけではないため、処理を重ねると量子化誤差が積み重なり画質劣化の要因となる。そこで、周辺光量低下補正処理と周辺光量低下処理とを1つにまとめて行うことで、画質劣化を防ぐ。
すなわち、本実施形態では、撮影時に予めトイカメラ風の画像効果を施す処理を行うと設定されている場合には、周辺光量低下補正部104では補正処理を行わず、トイカメラ処理部113でまとめて周辺光量の補正処理を行う。その他の構成については、第2の実施形態と同様のため、説明は省略する。
図13は、周辺光量低下データ修正処理の手順を示すフローチャートである。
なお、このフローチャートにおける周辺光量低下データ210は、画像データの画像サイズ及びアスペクト比に適合したデータとなっているものとする。また、周辺光量低下補正フラグ1003は、ユーザにより設定されるものとする。
図14において、周辺光量低下処理部203は、まずメモリ121内に格納されている周辺光量低下補正フラグ1003を読み出し(ステップS301)、周辺光量低下補正があるか否かを判別する(ステップS302)。ステップS302での判別の結果、補正ありのときには(ステップS302でYES)、撮影時レンズ情報1001を制御部120から取得する(ステップS303)。撮影時レンズ情報1001に基づき、レンズ周辺光量低下データ1002を読み出す(ステップS304)。そして、メモリ121から周辺光量低下データ210を読み出し(ステップS305)、レンズ周辺光量低下データ1002に基づいて修正部701により周辺光量低下データを合成し(ステップS306)、本処理を終了する。
ステップS302の判別の結果、補正無しのとき(ステップS302でNO)、トリミング拡大部702により周辺光量低下データ210に従って入力画像データに対して周辺光量低下処理を施す。
図14は、図13のステップS306の周辺光量低下データの合成方法を説明する図である。(a)は、周辺光量低下補正ゲインを示し、(b)は、周辺光量低下ゲインを示し、(c)は、周辺光量低下補正ゲインと周辺光量低下ゲインとを合成したゲインを示す。
上記図14(c)に示されるゲインg’(h)は周辺光量低下データ210が示すゲインgを用いて以下の数式で算出される。
ただし、c(h)はレンズ周辺光量低下データであり、周辺光量低下補正ゲイン値を示す。
このように、本実施形態では、画像データが撮影時のレンズの周辺光量の低下を補正するときには、レンズ周辺光量低下データ1002と周辺光量低下データ210とを合成し、該合成された周辺光量低下データを用いて周辺光量を低下させる。これにより、周辺光量低下補正処理と周辺光量低下処理とを一つの処理として行う結果、量子化誤差の発生を低減でき画質劣化を抑制することができる。
(他の実施の形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムコードを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
50 デジタルカメラ
112 記録部
113 トイカメラ処理部
121 メモリ
203 周辺光量低下処理部
210 周辺光量低下データ
211 画像サイズ/アスペクト比データ
701 修正部
702 トリミング拡大部
1001 撮影時レンズ情報
1002 レンズ周辺光量低下データ

Claims (10)

  1. 入力された画像データに対して、周辺輝度を低下させる処理を施す画像処理装置であって、
    前記入力された画像データのアスペクト比の情報を取得するアスペクト比取得手段と、
    前記アスペクト比取得手段で取得されたアスペクト比に対応した周辺輝度低下データを取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得された周辺輝度低下データを用いて、前記入力された画像データに周辺輝度を低下させる処理を施す処理手段と、
    を有し、
    前記取得手段で取得される、異なるアスペクト比に対応した複数の前記周辺輝度低下データは、対応するアスペクト比における最高像高との比が等しい像高における、周辺輝度を低下させる処理の強さが、周辺輝度低下データ間で等しくなることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記周辺輝度を低下させる処理とは、前記入力された画像データの輝度を中心に比べて端で減少させる処理であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記周辺輝度低下データとは、画像データの輝度を中心に比べて端で減少させるような2次元分布であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記異なるアスペクト比に対応する複数の周辺輝度低下データを記憶する記憶手段を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 予め定められたアスペクト比に対応する周辺輝度低下データに基づいて、前記予め定められたアスペクト比以外のアスペクト比に対応する周辺輝度低下データを生成する生成手段を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記生成手段は、前記入力された画像データの撮影されたレンズの周辺光量低下の情報に基づいて、前記周辺輝度低下データを補正することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記生成手段は、前記入力された画像データに施す前記入力された画像データの撮影されたレンズの周辺光量低下の補正を兼ねて、前記周辺輝度低下データを生成することを特徴とする請求項5又は6に記載の画像処理装置。
  8. 入力された画像データに対して、周辺輝度を低下させる処理を施す画像処理装置の画像処理方法であって、
    前記入力された画像データのアスペクト比の情報を取得するアスペクト比取得ステップと、
    前記アスペクト比取得ステップで取得されたアスペクト比に対応した周辺輝度低下データを取得する取得ステップと、
    前記取得ステップで取得された周辺輝度低下データを用いて、前記入力された画像データに周辺輝度を低下させる処理を施す処理ステップと、を有し、
    前記取得ステップで取得される、異なるアスペクト比に対応した複数の前記周辺輝度低下データは、対応するアスペクト比における最高像高との比が等しい像高における、周辺輝度を低下させる処理の強さが、周辺輝度低下データ間で等しくなることを特徴とする画像処理方法。
  9. 請求項8に記載の画像処理方法をコンピュータで実行させるためのプログラム。
  10. 請求項9に記載のプログラムを記録した記録媒体。
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