JP2012043631A - ネジ落下防止補助具 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧着端子に後付けすることで端子ネジの落下を防ぎ、端子ネジの先端部が端子台に螺着した後に取り外すことのできる、汎用性のあるネジ落下防止補助具を提供する。
【解決手段】開口部13を有するC字状平板部10と、C字状平板部に開口部と対向するように設けられたつまみ部30と、C字状平板部の端子台側の面にC字平板部と略同心円状に突設され、前記開口部の位置に切欠部23を有する筒状係止部20とからなり、筒状係止部は、内壁面に形成された内側に突出する可撓性のある複数の細片22を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧着端子を端子台にネジ止めする際に使用するネジ落下防止補助具に係り、特に汎用性があり、端子ネジを安定して保持するが、端子ネジの先端が螺着したら取り外すことができるネジ落下防止補助具に関する。
従来、電線の端部が接続された丸型の圧着端子を端子台に取り付ける際には、まず、端子台から端子ネジを抜き取り、圧着端子の孔を端子台のネジ穴に合わせ、その上から端子ネジを螺着して圧着端子を挟み込むことにより、端子台に取り付けていた。
しかし、片手で圧着端子を支持する必要があるため、端子ネジをネジ穴にあわせてドライバーで螺着するにはもう片方の手だけで操作しなければならなかった。そのため、端子ネジの先端部分が端子台のネジ穴に螺着するまでは、端子ネジは不安定で、落下しやすいという問題点があった。特に作業性が悪く両手を入れるのが困難な狭い箇所では、端子ネジの落下が多く発生していた。
また、端子ネジが落下した場合には、配電盤内部へ入り込むことがあり、それが原因で短絡・地絡となる虞がある。そのため、落下した端子ネジを探し、取り除かなければならないが、電線が密集しているところでは困難であり、労力や時間が掛かった。端子ネジが落下した場合を想定して、ビニール等で端子台の下を塞ぐなどの対策を取ることもあるが、その作業も手間が掛かり大変であった。
この解決手法としては、例えば、特許文献1の特開平8−45588号「圧着端子」や特許文献2の特開2001−297805号「圧着端子付ねじおよびその製造方法」などが提案されている。
この「圧着端子」は、圧着端子の狭持部を略Y字状に切欠形成し、その切欠形成部の先端近傍に係止片または係止突起を形成したもので、端子ネジを完全に取り外さなくても圧着端子を取り付けることができ、端子ネジを螺着する際に圧着端子が摺動し外れるのを防ぐ構造としたものである。
また、「圧着端子付ねじおよびその製造方法」は、端子ねじの頭部とねじ部との間に円周溝を設け、波型座金と取り付け穴の内径をねじ山の径より小径とした圧着端子とを円周溝に装着させたもので、ねじを取り落とすことを防止したものである。
特開平8−45588号公報 特開2001−297805号公報
しかしながら、特許文献1に記載の「圧着端子」は、提案されている圧着端子の作成が必要であり、市販の圧着端子は使用できないという問題があった。また、係止片または係止突起が形成されているので、圧着端子を挿着する際に端子ネジを係止片などが通るように緩める必要がある。そのため、垂直に設置された端子台などでは端子ネジが落下してしまう虞があり、落下防止措置が完全でないといった問題があった。
特許文献2に記載の「圧着端子付ねじ」についても、提案されている圧着端子付ねじを
新たに作成する必要があり、作成した圧着端子付ねじについては、ねじの径の大きさなどが決まっているものであるので、汎用性がないという問題があった。
本発明は、上述した問題点を解決するために提案されたものである。すなわち本発明の目的は、圧着端子に後付けして端子ネジの落下を防ぎ、端子ネジの先端部分が端子台に螺着した後に取り外すことのできる、汎用性のあるネジ落下防止補助具を提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明のネジ落下防止補助具は、圧着端子を端子台に端子ネジで止める際に使用するネジ落下防止補助具であって、開口部(13)を有するC字状平板部(10)と、該C字状平板部に前記開口部と対向するように設けられたつまみ部(30)と、前記C字状平板部の端子台側の面にC字平板部と略同心円状に突設され、前記開口部の位置に切欠部(23)を有する筒状係止部(20)と、からなり、該筒状係止部は、内壁面に形成された内側に突出する可撓性のある複数の細片(22)を有することを特徴とする。
前記筒状係止部(20)は、後端周縁部分に、筒状係止部の中心軸と反対方向に突出するように形設された引掛部(24)を有してもよい。
前記C字状平板部(10)の端子台側の面と反対側の面に、C字平板部と略同心円状に突設され、前記開口部の位置に切欠部(23)を有する上部筒状係止部(40)をさらに有し、該上部筒状係止部は、内壁面に形成された内側に突出する可撓性のある複数の細片(22)を有するものとしてもよい。
また、前記引掛部(24)は、複数の略U字状の爪片としてもよい。
前記細片(22)は、筒状係止部の中心軸と垂直な平面上にある、筒状係止部の内壁が作る円に内接する正多角形の頂点の位置に設けてもよい。
本発明のネジ落下防止補助具は、圧着端子の孔に後付けすることで、端子ネジの落下を防ぐだけでなく、端子ネジの中心軸が圧着端子の孔に対して垂直になるように安定して保持することができるものである。また、既存の圧着端子に使用することができ、その圧着端子に使用される種々の径の端子ネジにも対応でき、汎用性がある。そして、その構造および材料により、圧着端子への着脱が容易である。また、材料が安価なので、経済的である。
このネジ落下防止補助具を使用することにより、配電盤作業の作業性が向上し、迅速に作業を行なうことができる。また、端子ネジの落下を防げるので作業の安全性も向上する。作業員にとっては、迅速な作業が可能となることで作業負担が軽減されるという効果もある。
本発明の実施例1のネジ落下防止補助具を示した図であり、(a)は概略平面図、(b)は(a)のA−A部の説明断面図、(c)は概略底面図、(d)は(c)のB−B部の説明断面図である。 本発明の実施例1のネジ落下防止補助具と圧着端子との大きさの関係を示した図であり、(a)は(b)のC−C部のネジ落下防止補助具の説明断面図、(b)はネジ落下防止補助具を圧着端子に取り付けた状態の平面概略図、(c)は(b)のD−D部の圧着端子の説明断面図である。 圧着端子に使用される端子ネジと本発明の実施例1のネジ落下防止補助具との関係を示した、図2(b)のC−C部の説明断面図であり、(a)は端子ネジの径が最小の場合、(b)は端子ネジの径が最大の場合を示す。 本発明の実施例2のネジ落下防止補助具を示した図であり、(a)は概略平面図、(b)は(a)のE−E部の説明断面図、(c)は概略底面図、(d)は(c)のF−F部の説明断面図である。 本発明の実施例3のネジ落下防止補助具を示した図であり、(a)は概略平面図、(b)は(a)のG−G部の説明断面図である。 本発明の実施例1のネジ落下防止補助具を装着した圧着端子に、端子ネジを差し込み、その先端部分を端子台に螺着した状態を示す図であり、(a)は概略平面図であり、(b)は正面から見た部分断面図である。
以下、本発明のネジ落下防止補助具の好ましい実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施例1のネジ落下防止補助具を示した図であり、(a)は概略平面図、(b)は(a)のA−A部の説明断面図、(c)は概略底面図、(d)は(c)のB−B部の説明断面図である。なお、説明断面図においては、切断面のみを表示している。
実施例1のネジ落下防止補助具1は、比較的硬度の高いプラスチックを素材としたものである。図1(a)〜(d)に示すように、ネジ落下防止補助具1は、開口部13を有するC字状平板部10と、開口部13と対向するようにC字状平板部10に設けられたつまみ部30と、C字状平板部10の圧着端子に接する面12にC字状平板部10と略同心円状に突設された、切欠部23を有する筒状係止部20とからなる。なお、説明の便宜上ネジ落下防止補助具1のC字状平板部10側を「上側」、筒状係止部20側を「下側」という。
C字状平板部10は、中央部分に挿通孔11を有する略環状の平板部材に、開口部13を設けたものである。開口部13は、挿通孔11が開口するように環状部分の一部を円の中心方向に切り欠いたものである。
つまみ部30は、略柱状形状をしており、C字状平板部10の開口部13に略対向する位置の外縁に外側に突出するように設けられている。
筒状係止部20はC字状平板部10の挿通孔11よりも少し大きい径を有する略円筒状形状をしており、C字状平板部10の開口部13の下側の周壁部分に切欠部23を有する。筒状係止部20の内壁面には、先端部分が斜め下方かつ内側に突出する可撓性のある複数の細片22を有する(図1(b)参照)。
また、筒状係止部20の後端周縁部分には、筒状係止部20の中心軸と反対方向に突出する引掛部24が形設されている(図1(c),(d)参照)。
本実施例では、細片22は、その先端中央部が凹状に湾曲した細長い略柱状の形状であり(図1(a),(c)参照)、端子ネジ3を差し込んだときにネジ軸の外周に沿うような形状となっている。細片22は、筒状係止部20の挿通孔11付近と後端周縁部分付近との上下2段に(図1(b),(d)参照)、それぞれ6個、筒状係止部20の中心軸と垂直な平面上にある、筒状係止部20の内壁が作る円に内接する正多角形(この場合正六角形)の頂点の位置に設けてある(図1(c)参照)。
引掛部24は略U字状の爪片で、筒状係止部20の後端周縁部分につまみ部30が延設されている方向と垂直の方向に突出するように、2つ設けてある(図1(c),(d)参照)。
図2は本発明の実施例1のネジ落下防止補助具と圧着端子との大きさの関係を示した図であり、(a)は(b)のC−C部のネジ落下防止補助具の説明断面図、(b)はネジ落
下防止補助具を圧着端子に取り付けた状態の概略平面図、(c)は(b)のD−D部の圧着端子の説明断面図である。
図2(a),(b)に示すように、ネジ落下防止補助具1のC字状平板部10の外径aは、圧着端子2の環状部分の外径mより小さく、挿通孔11の径bは、圧着端子2の環状部分の内径nより少し小さい。筒状係止部20の外径cは圧着端子2の環状部分の内径nと、円筒部分の高さhは圧着端子2の厚さdと、略同じであり、引掛部24は、ネジ落下防止補助具1を圧着端子2に取り付けたときに圧着端子2の端子台側の面2aに引っ掛かるように形成されている(図3参照)。
ネジ落下防止補助具1は、前述した構造をとることにより、C字状平板部10と筒状係止部20の外壁面および引掛部24である2つの爪片とで、圧着端子2の孔に嵌めこむことができる。そして、挿通孔11の径bを、圧着端子2の環状部分の内径nより小さくしているのは、ネジ落下防止補助具1の強度を保つためである。
なお、図1(c)に示したように、本実施例では、引掛部24をU字状の爪片としており、使用時には圧着端子2にしっかり嵌着し、ネジ落下防止補助具1を取り除く際には、爪片が圧着端子2から外れやすい位置に、2つ設けている。しかし、この形状やこの個数に限られず、圧着端子2の端子台側の面に引っ掛けることができれば、他の構成でも良い。例えば、筒状係止部20の後端周縁部分全体にフランジ状に設けても良い。
また、筒状係止部20の外壁面を摩擦係数が高くなるように加工するか、摩擦係数の高い粘着性のある素材を使用することによって、圧着端子2にネジ落下防止補助具1を係止し、引掛部24の代わりとすることもできる。端子ネジ3を挿通孔11に差し込むと、筒状係止部20の外壁面が圧着端子2の孔の内壁面に押し付けられて密着するからである。
ただし、いずれにしても最終的にネジ落下防止補助具1はつまみ部30を引っ張って抜き取るので、抜き取りやすい構成であることが望ましい。
図3は圧着端子に使用される端子ネジと本発明の実施例1のネジ落下防止補助具との関係を示した、図2(b)のC−C部の説明断面図であり、(a)は端子ネジの径が最小の場合、(b)は端子ネジの径が最大の場合を示す。
ネジ落下防止補助具1の挿通孔11の径b(図2(a)参照)は、その圧着端子2に使用される最も径の大きい端子ネジ3の径rより大きい。筒状係止部20の細片22の、円筒部中心方向の長さe(図2(a)参照)は、圧着端子2の環状部分の内径n(図2(c)参照)とその圧着端子2に使用される最も径の小さい端子ネジ3の径sとの差を2で割った長さより少し長くなっている。
本実施例の細片22は、図2(a)に示すように、その基部は薄く、先端に近くなるほど厚みを増すが、その先端は尖った形状となっている。このような形状により、図3(a)に示すように、端子ネジ3の径が最小である場合は、細片22が端子ネジ3のネジ山の間にその先端が入り込み端子ネジ3を周囲から支えることができる。また、図3(b)に示すように、端子ネジ3の径が最大である場合には、細片22が基部で撓むことにより、しっかり端子ネジ3を周囲から支える。
ネジ落下防止補助具1は、弾力性のあるプラスチック素材からできており、端子ネジ3を周囲から複数の細片22で支えるので、圧着端子2を傾けても、その弾力性により、端子ネジ3が抜け落ちるのを妨げ、端子ネジ3が落下することを防ぐことができる。また、本実施例では、細片22を二段に設け、端子ネジ3のネジ軸を上下二箇所で周囲から支えることにより、端子ネジ3を安定した状態で保ち、端子ネジ3を端子台のネジ穴に容易に取り付けることができる。さらに前述のように、弾力性のある細片22によって、圧着端子2に使用される様々な径の端子ネジ3に使用することが可能である。
なお、細片22の構成は端子ネジ3を安定して保持できるものであれば、この構成に限られない。例えば、本実施例では2段に鉛直方向に重なるように構成したが、2段に限られず、上下で重ならないように形成することもできる。また、筒状係止部20の内壁面全体にランダムに設けることもできる。ただし、安定して保持するためには、細片22は筒状係止部20の中心軸に対して対称的な位置に設けられることが望ましい。
図4は本発明の実施例2のネジ落下防止補助具を示した図であり、(a)は概略平面図、(b)は(a)のE−E部の説明断面図、(c)は概略底面図、(d)は(c)のF−F部の説明断面図である。なお、図4において、実施例1と同じ要素については、図1〜3と同じ符号を付してある。
実施例2のネジ落下防止補助具5は、比較的硬度の低いプラスチックを素材としたものである。図4(a)〜(d)に示すように、ネジ落下防止補助具5は、実施例1の実施例2のネジ落下防止補助具1とは、開口部13および切欠部23の範囲の大きさ、細片22の数および取り付ける位置、細片22の形状、引掛部24の爪片の数および取り付ける位置が異なるものである。
ネジ落下防止補助具5の開口部13および切欠部23の範囲は、ネジ落下防止補助具1よりも狭い。また、細片22は、筒状係止部20の挿通孔11付近と後端周縁部分付近との上下2段に(図4(b),(d)参照)、それぞれ10個ずつ、筒状係止部20の中心軸と垂直な平面上にある、筒状係止部20の内壁が作る円に内接する正十角形の頂点の位置に設けてある(図4(c)参照)。
ネジ落下防止補助具5は、硬度の低い素材でできているため、切欠部23の範囲が狭くても、容易に変形するのでつまみ部30を引っ張って取り除くことができる。また、硬度が低い素材であるので、端子ネジ3を支えるための細片22の数を増やし、周囲から支えるためにも、筒状係止部20の範囲を大きくしたものである。さらに、C字状平板部10の範囲が広くなることでネジ落下防止補助具5の強度を保つことができる。
ネジ落下防止補助具5の細片22は、ネジ落下防止補助具1と同様に、その先端中央部が凹状に湾曲した細長い略柱状の形状であるが、ネジ落下防止補助具1と異なり、先端部分が斜め上方に突出している。また、その基部に厚みを持たせ、先端に行くにつれ細くなり、先端部分は尖った形状となっている。このような形状にすることで、硬度の低い素材でも、端子ネジ3の径が小さいときはネジ溝の谷にその先端が入り込み、端子ネジ3の径が大きいときはネジ軸に沿って湾曲するが、基部の厚みにより、しっかり端子ネジ3を保持できる。
ネジ落下防止補助具5の引掛部24である爪片は、筒状係止部20の後端周縁部分に略等間隔となるように、4つ設けてある(図4(c),(d)参照)。硬度の低い素材でできているため、数を増やしてネジ落下防止補助具5から外れないようにしたものである。また、数を増やしても硬度の低い素材でできているため、取り外すときには容易に変形する。
本発明の実施例2のネジ落下防止補助具5は、硬度の低い素材からなるが、前述のような構成にすることで、実施例1と同様の効果を得ることができる。なお、この実施例に示した態様に限られないのは、実施例1で示した通りである。
図5は本発明の実施例3のネジ落下防止補助具6を示した図であり、(a)は概略平面図、(b)は(a)のG−G部の説明断面図である。なお、図5において、実施例1,2と同じ要素については、図1〜4と同じ符号を付してある。
図5(a),(b)に示すように、実施例3のネジ落下防止補助具6は、実施例2のネジ落下防止補助具5のC字状平板部10の上面に、さらに上部筒状係止部40を有するものである。
上部筒状係止部40は、切欠部23を有する筒状係止部20と略同じ形状であり、C字状平板部10の上側に突設したものである。上部筒状係止部40はC字状平板部10の挿通孔11よりも少し大きい径を有する略円筒状形状をしており、C字状平板部10の開口部13の上側周壁部分に切欠部23を有する。上部筒状係止部40には引掛部24はないが、筒状係止部20と同様に、細片22を上下二段に10個ずつ有する。
本実施例のネジ落下防止補助具6によれば、上部筒状係止部40も端子ネジ3を支えるので、硬度の低い素材であっても、より安定して端子ネジ3を保持することができる。圧着端子2の厚みが薄い場合や、端子ネジ3のネジ軸の長さが長い場合には実施例3のネジ落下防止補助具6を用いることが望ましい。また、他の構成については、実施例2と同じであるので、ネジ落下防止補助具5と同様の効果を得られる。
なお、細片22の数や段数、配置の仕方はこの実施例に示した態様に限られないのは、実施例1,2で示した通りである。
ここで、ネジ落下防止補助具1の使用方法について説明する。
まず、ネジ落下防止補助具1を電線が圧着された圧着端子2に取り付ける。ネジ落下防止補助具1の筒状係止部20の先端には引掛部24が突出しているが、ネジ落下防止補助具1は、開口部13を有し弾力性のある素材によって作られているので、少しつまんで押し込むことによって、容易に圧着端子2の孔に筒状係止部20を挿入して、取り付けることができる。この際、引掛部24が圧着端子の下側に掛かっているのを確認する。また、つまみ部30が、圧着端子2の電線圧着部分の横、右側または左側にくるように取り付ける。
次にネジ落下防止補助具1に端子ネジ3を差し込む。ネジ落下防止補助具1の挿通孔11に端子ネジ3を挿入する。この時、端子ネジ3の中央部上側の部分がネジ落下防止補助具1の細片22に支えられるような位置まで差し込む(図3参照)。ネジ頭の位置まで差し込んでしまうと、端子ネジ3を回しにくくなるだけでなく、ネジ落下防止補助具1を取り外しにくくなるからである。また、反対に差込みが浅いと、端子ネジ3の先端部分をネジ落下防止補助具1が覆ってしまい、端子台4に端子ネジ3を螺着しにくくなるからである。
端子ネジ3を差し込むと、端子ネジ3のネジ軸部分がネジ落下防止補助具1の筒状係止部20の細片22を外側に押す。これにより、ネジ落下防止補助具1は開口部13を有しているが、ネジ落下防止補助具1の筒状係止部20の外壁部分は、圧着端子2の内壁部に押しつけられる。また、引掛部24が圧着端子3の下面に引っ掛かっているので、ネジ落下防止補助具1は圧着端子2に嵌め込まれた状態になっている。よって、配電盤等の設置された向きに合わせて圧着端子2を垂直にしたり逆さにしても、圧着端子2からネジ落下防止補助具1が外れることもなく、端子ネジ3もネジ落下防止補助具1によって保持される。
その後、ドライバーなどによって、端子ネジ3の先端部分を端子台4に螺着させる。図6は、圧着端子に差し込んだ端子ネジの先端部分が端子台に螺着した状態を示す図であり、(a)は概略平面図であり、(b)は正面から見た部分断面図である。
片手で圧着端子2または圧着端子2に繋がれた電線を支え、ネジ落下防止補助具1に係止されている端子ネジ3の先端部分を端子台4のネジ穴に合わせる。もう一方の手でドライバーを操作して、端子ネジ3の先端を端子台4のネジ穴に螺合させ、図6(b)に示す
ように、端子ネジ3の先端部分が端子台4に螺着したら、一旦ドライバーを端子ネジ3から外す。
このとき、前述したようにつまみ部30が圧着端子2の電線圧着部分の横にあるので、つまみ部30が端子台4を区切るために設けられている壁にぶつかることがなく、端子台4に取り付けることができる。
次に、ネジ落下防止補助具1を圧着端子3から抜き取る。ネジ落下防止補助具1には、ネジ落下防止補助具1を引き抜くために対向する位置に開口部13とつまみ部30が設けてある。端子ネジ3の先端部分が端子台4と螺着した後に、つまみ部30を持って引っ張ることにより、ネジ落下防止補助具1が弾性変形し、圧着端子2から筒状係止部20の引掛部24が外れ、開口部13から端子ネジ3が抜けるので、圧着端子2および端子ネジ3からネジ落下防止補助具1を容易に外すことができる。この時端子ネジ3自体にも力がかかるが、端子台4に螺着した後なので端子台4から外れることはない。また、前述したように、端子ネジ3の先端部分のみが螺着しており、ネジ落下防止補助具1が端子台4と端子ネジ3との間に挟まる前なので、端子台4からはみ出すように形成されたつまみ部30を引っ張ることで、簡単に抜き取ることが出来る。
ネジ落下防止補助具1を外したら、端子ネジ3を最後まで端子台4に螺着する。端子ネジ3の先端は、前述のように端子台4によって螺着しているので、後はドライバーで最後まで螺合させることによって、容易に圧着端子2を端子台4に接続することができる。
このように、ネジ落下防止補助具1を用いれば、圧着端子2に取り付けた端子ネジ3が抜け落ちることの無いように保持される。よって、片手で圧着端子2等を持って動かすことによって端子ネジ3の先端の位置を端子台4のネジ穴に合わせることができ、もう一方の手はドライバーを操作するだけでよいので簡単に圧着端子の取り付け作業を行なうことができる。また、端子ネジ3は複数の細片22によって保持されており、傾けたり逆さにしても落ちることがない。よって、作業効率が上がり、作業員の負担軽減が可能となるだけでなく、端子ネジ3の落下による短絡事故なども防ぐことができ、安全に作業を行なうことが可能である。
さらにネジ落下防止補助具1は、既存の圧着端子に後付けして使用することができ、小さい部材であり材料費も安価なので、経済的である。もし抜き取ったネジ落下防止補助具1が落下した場合であっても、電気を通さない素材であるので、短絡事故を起こすこともなく、また、軽い部材なので軽く掃除機などで吸引して取り除くことが可能である。
前述の実施例2,3のネジ落下防止補助具5,6についても、その使用方法は、実施例1のネジ落下防止補助具1と同様である。実施例3のネジ落下防止補助具6の場合は、ネジ落下防止補助具1と異なり、上部筒状係止部40があるので、その上端部からC字状平板部10が端子ネジ3の略中央に来るように差し込めばよい。
また、実施例2,3のネジ落下防止補助具5,6について、その効果も実施例1のネジ落下防止補助具1と同様であり、実施例3のネジ落下防止補助具6の場合はさらに上部筒状係止部40を有することにより、より安定した状態で端子ネジ3を保持することができる。
なお、本実施例では、つまみ部30は平板状であるが、このような形状に限られず、電線が密集しているところでも引っ張りやすい形状であればよい。つまみ部30を圧着端子2の電線圧着部分に沿うように屈曲させてもよい。圧着端子2を端子台4に取り付ける際につまみ部30を圧着端子2の電線圧着部分に沿わせ重ねることで、端子台4に取り付ける際に手で支持するのが容易になる。また、圧着端子2の電線圧着部分上側につまみ部30が突出しているので、電線が密集している所などでもつまみやすく引き抜きやすいからである。
本実施例では圧着端子2と端子ネジ3の間にワッシャがないが、ワッシャがついている場合でもワッシャの下にネジ落下防止補助具1,5,6を取り付ければ、同様に使用することができる。また、圧着端子2を二つ取り付ける場合には、筒状係止部20の高さhが圧着端子2の二つ分の厚さの合計となるように、ネジ落下防止補助具1,5,6を形成すれば良い。
なお、本発明は上述した発明の実施の形態に限定されず、端子ネジの落下を防止できれば、図示したような構成に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。例えば、ネジ落下防止補助具の一部または全部を、磁性粉を混ぜた磁性プラスチックで作成することもできる。磁力により端子ネジ3をより容易に保持することができる。
端子ネジの落下の防止という観点から考えると、圧着端子2自体の内壁面を端子ネジ3の大きさに合わせてねじ切り、端子ネジ3を圧着端子2自体に螺着して係止する方法もある。この場合には圧着端子2を二つ背中合わせにして端子台4に取り付けることも考え、逆向きにねじ切った圧着端子2も作成する必要がある。また、内壁面をねじ切るために圧着端子2の厚さを従来のものよりも0.5mm程度厚いものとすることが望ましい。
本発明のネジ落下防止補助具は、ネジの挿通孔を有する部材を、ネジを用いて他の部材に螺着する際に利用する事ができる。
1,5,6 ネジ落下防止補助具
2 圧着端子
3 端子ネジ
4 端子台
10 C字状平板部
13 開口部
20 筒状係止部
22 細片
23 切欠部
24 引掛部
30 つまみ部
40 上部筒状係止部

Claims (5)

  1. 圧着端子を端子台に端子ネジで止める際に使用するネジ落下防止補助具であって、
    開口部(13)を有するC字状平板部(10)と、
    該C字状平板部に前記開口部と対向するように設けられたつまみ部(30)と、
    前記C字状平板部の端子台側の面にC字平板部と略同心円状に突設され、前記開口部の位置に切欠部(23)を有する筒状係止部(20)と、からなり、
    該筒状係止部は、内壁面に形成された内側に突出する可撓性のある複数の細片(22)を有する、ことを特徴とするネジ落下防止補助具。
  2. 前記筒状係止部(20)は、後端周縁部分に、筒状係止部の中心軸と反対方向に突出するように形設された引掛部(24)を有する、ことを特徴とする請求項1に記載のネジ落下防止補助具。
  3. 前記C字状平板部(10)の端子台側の面と反対側の面に、C字平板部と略同心円状に突設され、前記開口部の位置に切欠部(23)を有する上部筒状係止部(40)をさらに有し、
    該上部筒状係止部は、内壁面に形成された内側に突出する可撓性のある複数の細片(22)を有する、ことを特徴とする請求項1または2に記載のネジ落下防止補助具。
  4. 前記引掛部(24)は、複数の略U字状の爪片である、ことを特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれか1つに記載のネジ落下防止補助具。
  5. 前記細片(22)は、筒状係止部の中心軸と垂直な平面上にある、筒状係止部の内壁が作る円に内接する正多角形の頂点の位置に設けた、ことを特徴とする請求項1乃至4のうちのいずれか1つに記載のネジ落下防止補助具。
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JP2019175545A (ja) * 2018-03-26 2019-10-10 東京電力ホールディングス株式会社 保持板

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