JP2012037291A - 試薬調製装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来に比して試薬調製処理を効率的に行うことができる試薬調製装置を提供する。
【解決手段】
試薬調製装置4は、制御部48を備えており、RO水を作製するRO水作製装置7に接続されている。試薬調製装置4の制御部48は、RO水チャンバ42に所定量のRO水が収容されている場合であっても、RO水作製装置7がRO水の製造を開始してから所定時間が経過するまでは、RO水の製造を継続するようRO水作製装置7を制御する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、純水を用いて高濃度試薬を希釈することにより検体測定に用いられる試薬を調製する試薬調製装置に関する。
従来、高濃度試薬と純水とを混合して試薬を調製する試薬調製装置が知られている。特許文献1に記載された試薬調製装置では、RO(Reverse Osmosis)水作製部で製造された純水(RO水)がRO水貯留タンクに貯留され、RO水貯留タンクから供給されるRO水が試薬の調製に用いられる。かかる特許文献1に記載された試薬調製装置においては、RO水貯留タンクに所定量のRO水が収容されているか否かが判定され、所定量のRO水がRO水貯留タンクに貯留されていない場合には、RO水作製部によりRO水が作製される。RO水が所定量に満たない場合には、RO水貯留タンクに継続して作製されたRO水が供給され、RO水貯留タンクのRO水が所定量に達した場合には、RO水作製の動作が停止される。
特開2010−54198号公報
上述した特許文献1に記載されている試薬調製装置にあっては、RO水貯留タンクに収容されるRO水が所定量に達してRO水の作製が停止された後、短時間でRO水貯留タンクからRO水が試薬の調製のために供給され、再度RO水貯留タンクのRO水が所定量を下回ってRO水の作製が開始されることがある。しかしながら、RO水の作製を再開するためにはRO水作製部において準備動作が必要であり、その準備動作に時間を要するため、頻繁にRO水の作製及び停止を繰り返すと、RO水の作製効率が低下し、その結果試薬調製装置の試薬調製処理を効率的に行うことができなくなるという問題があった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、従来に比して試薬調製処理を効率的に行うことができる試薬調製装置を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の一の態様の試薬調製装置は、試薬を用いて検体を測定する検体測定装置に、純水を製造する純水製造装置から供給される純水と高濃度試薬とを混合することにより調製された試薬を供給する試薬調製装置であって、純水と高濃度試薬とを混合して試薬を調製する試薬調製部と、前記純水製造装置が純水製造を開始してから所定時間が経過するまでは、純水の製造を継続するよう前記純水製造装置を制御する制御部と、を備える。
この態様において、前記制御部は、純水製造の開始指示及び純水製造の停止指示を前記純水製造装置に送信可能であり、前記開始指示を送信してから所定時間が経過するまでは、前記純水製造装置に前記停止指示を送信しないように構成されていてもよい。
上記態様において、前記試薬調製装置は、純水を製造する純水製造装置によって製造された純水を所定量貯留するための純水貯留部をさらに備え、前記制御部は、前記純水貯留部内の純水量が所定量に達していても、純水の製造を継続するよう前記純水製造装置を制御するように構成されていてもよい。
また、上記態様において、前記制御部は、前記純水貯留部内の純水量が所定量に達していない場合に、純水を製造するよう前記純水製造装置を制御するように構成されていてもよい。
また、上記態様において、前記制御部は、前記純水貯留部内の純水量が、前記試薬調製部が1回の試薬調製を行うために必要な純水量よりも多い前記所定量に達していない場合に、純水を製造するよう前記純水製造装置を制御するように構成されていてもよい。
また、上記態様において、前記制御部は、前記純水貯留部内の純水量が前記所定量以上であって、純水製造を開始してから前記所定時間が経過しているときには純水製造装置による純水製造を停止するよう前記純水製造装置を制御するように構成されていてもよい。
また、上記態様において、前記試薬調製装置は、前記純水製造装置から前記純水貯留部へ純水を供給するための第1流路をさらに備え、前記第1流路は、純水の前記純水貯留部への供給及び供給の停止を切り替える第1バルブを具備し、前記制御部は、所定の水位以上に前記純水貯留部に純水が貯留されている場合に、前記第1バルブを閉鎖するよう制御するように構成されていてもよい。
また、上記態様において、前記試薬調製装置は、前記純水製造装置が製造した純水を廃棄するための廃棄用流路をさらに備え、前記制御部は、前記純水貯留部内において前記所定の水位以上に純水が貯留されている場合であって、前記純水製造装置による純水の製造を継続させているときに、前記廃棄用流路に純水を廃棄させるように構成されていてもよい。
また、上記態様において、前記廃棄用流路は、前記第1流路に接続されており、前記第1流路から導入した純水を廃棄可能に構成されていてもよい。
また、上記態様において、前記制御部は、前記純水製造装置による純水製造が停止している場合であって、前記試薬調製部内の試薬が所定量以上であるときに、前記純水貯留部に貯留された純水が試薬調製部へ供給されないように前記第2流路を制御するように構成されていてもよい。
また、上記態様において、前記試薬調製装置は、前記純水貯留部に貯留された純水を廃棄するための第2廃棄用流路をさらに備え、前記制御部は、前記純水製造装置による純水製造が停止している場合であって、前記試薬調製部による試薬調製が前記所定時間より長い第2所定時間行われなかったときに、前記第2廃棄用流路に前記純水貯留部に貯留された純水を廃棄させるように構成されていてもよい。
また、上記態様において、前記第2流路は、前記純水貯留部に貯留されている純水の供給先を、前記試薬調製部及び前記第2廃棄用流路の何れかに切り替える第2バルブを有していてもよい。
また、上記態様において、前記試薬調製装置は、前記試薬調製部により調製された試薬を貯留する試薬タンクと、前記試薬調製部から前記試薬タンクへ試薬を供給するための第3流路と、をさらに備え、前記制御部は、試薬タンク内の試薬量が所定量に達していない場合、前記試薬調製部から前記試薬タンクへ試薬を供給するように前記第3流路を制御するように構成されていてもよい。
また、上記態様において、前記制御部は、前記純水製造装置が純水の製造を継続している場合であって、前記試薬調製部に貯留された試薬量が所定の第1基準値を下回り、しかも前記試薬タンク内の試薬量が所定の第2基準値を下回ったときに、前記純水貯留部に貯留された純水を前記試薬調製部へ供給するように前記第2流路を制御するように構成されていてもよい。
本発明に係る試薬調製装置によれば、従来に比して試薬調製処理を効率的に行うことが可能となる。
実施の形態に係る検体分析システムの構成を示す斜視図。 実施の形態に係る試薬調製装置4の構成を示す流体回路図。 実施の形態に係る試薬調製装置4の制御部の構成を示すブロック図。 実施の形態に係る試薬調製装置4の動作手順を示すフローチャート(その1)。 実施の形態に係る試薬調製装置4の動作手順を示すフローチャート(その2)。 実施の形態に係る試薬調製装置4の動作手順を示すフローチャート(その3)。 第1試薬供給処理の手順を示すフローチャート。 第2試薬供給処理の手順を示すフローチャート。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[検体分析システムの構成]
図1は、本実施の形態に係る検体分析システムの構成を示す斜視図である。本実施の形態に係る検体分析システム100は、血液分析装置1と、試薬調製装置4と、RO水作製装置7とを備えている。試薬調製装置4は、血液分析装置1及びRO水作製装置7に接続されており、RO水作製装置7から供給された純水(RO水)を用いて試薬を調製し、調製した試薬を血液分析装置1に供給するように構成されている。
血液分析装置1は、図1に示すように、血液の測定を行う機能を有する測定部2と、測定部2から出力された測定データを分析して分析結果を得るデータ処理部3とを備えている。測定部2は、フローサイトメトリー法により、血液中の白血球、網状赤血球および血小板の測定を行うように構成されている。また、測定部2は、試薬調製装置4によって調製され、供給される試薬を用いて血液を希釈し、白血球、網状赤血球および血小板の測定を行うように構成されている。なお、フローサイトメトリー法とは、測定試料を含む試料流を形成するとともに、その試料流にレーザ光を照射することによって、測定試料中の粒子(血球)が発する前方散乱光、側方散乱光および側方蛍光を検出する粒子(血球)の測定方法である。
また、測定部2には、筐体外に設置された空圧部8が接続されており、空圧部8から供給される陰圧力および陽圧力を用いて、装置内における各種液体の移送を行うように構成されている。空圧部8は、測定部2に対して陰圧力を供給するための陰圧源81、および、陽圧力を供給するための陽圧源82を有している。この陰圧源81の陰圧力を用いることにより、測定に用いられる試薬が試薬調製装置4から測定部2に吸引される(試薬調製装置4から試薬が供給される)ように構成されている。
データ処理部3は、パーソナルコンピュータ(PC)によって構成され、測定部2の測定データを分析し、その分析結果を表示する機能を有する。また、データ処理部3は、制御部(PC本体)31と、表示部32と、入力デバイス33とを有している。
制御部31は、図示しない通信インタフェースを介して測定部2および試薬調製装置4と通信可能に接続されており、測定部2の測定データを受信する他、測定開始信号およびシャットダウン信号を測定部2および試薬調製装置4に送信する機能を有する。ユーザは、入力デバイス33を用いて、測定モードの選択、測定部2の起動およびシャットダウンなどを行うことが可能である。
表示部32は、制御部31より入力された映像信号にしたがって、画像(画面)を表示する。データ処理部3は、制御部31により測定部2の動作情報を収集し、表示部32に表示することによって、ユーザに対して異常の通知や分析処理の経過などの各種情報の通知を行うことが可能なように構成されている。
<試薬調製装置の構成>
図2は、本実施の形態に係る試薬調製装置4の構成を示す流体回路図である。本実施の形態に係る試薬調製装置4は、測定部2で用いられる試薬を調製するために設けられている。具体的には、試薬調製装置4は、水道水から作製されるRO水を用いて高濃度試薬(試薬原液)を所望の濃度に希釈することにより、血液分析に用いられる試薬を調製するように構成されている。ここで、RO水とは、純水の一種であり、RO(Reverse Osmosis)膜(逆浸透膜)を透過することによって、不純物を取り除かれた水である。また、純水とは、RO水の他に、精製水、脱イオン水、および蒸留水などを含み、不純物を取り除く処理が実施された水である。
試薬調製装置4は、図2に示すように、高濃度試薬チャンバ41と、RO水チャンバ42と、第1希釈チャンバ43および第2希釈チャンバ44と、2つのダイアフラムポンプ45aおよび45bと、攪拌チャンバ46と、試薬タンク47と、試薬調製装置4の各部の動作を制御する制御部48とを含んでいる。さらに、図1に示すように、試薬調製装置4は、筐体外に設置された高濃度試薬タンク5と、空圧部6と、RO水作製装置7とにそれぞれ接続されている。試薬調製装置4は、高濃度試薬タンク5およびRO水作製装置7からそれぞれ高濃度試薬およびRO水を取得するとともに、空圧部6から供給される陰圧力および陽圧力を用いて、装置内における各液体の移送を行うように構成されている。空圧部6は、試薬調製装置4に対して陰圧力を供給するための陰圧源61、および、陽圧力を供給するための陽圧源62を有している。
図2に示すように、高濃度試薬チャンバ41は、高濃度試薬タンク5から高濃度試薬が供給されるように構成されている。高濃度試薬チャンバ41には、チャンバ内に所定量の高濃度試薬が収容されていることを検知するためのフロートスイッチ100が設けられている。フロートスイッチ100は、高濃度試薬チャンバ41内の液量(液面)に応じてフロート部が上下動するように構成され、フロートスイッチ100のフロート部が下限に到達すると、フロート部が上限に達するまで高濃度試薬タンク5から高濃度試薬チャンバ41に高濃度試薬が供給されるように、制御部48により各部が制御されるように構成されている。これにより、高濃度試薬チャンバ41には、常時、約300mL貯留されるように高濃度試薬が供給される。
また、高濃度試薬チャンバ41は、電磁バルブ200を介して高濃度試薬タンク5に接続され、電磁バルブ201を介して空圧部6の陰圧源61に接続されている。また、高濃度試薬チャンバ41は、電磁バルブ202の開閉により、大気に開放され、または、閉塞されるように構成されている。また、高濃度試薬チャンバ41は、流路300により、ダイアフラムポンプ45a(45b)から第1希釈チャンバ43(第2希釈チャンバ44)に液体を移送するための流路301に接続されている。また、流路300上には、電磁バルブ203が設けられており、電磁バルブ203の開閉により高濃度試薬の流路301への流入が制御される。
RO水チャンバ42は、高濃度試薬を希釈するためのRO水がRO水作製装置7から供給されるように構成されている。RO水チャンバ42には、チャンバ内に収容されるRO水が所定量(約800mL)に達したことを検知するためのフロートスイッチ101が設けられている。フロートスイッチ101は、RO水チャンバ42内の液量(液面)に応じてフロート部が上下動するように構成されている。フロートスイッチ101のフロート部がRO水チャンバ42の所定量(約800mL)に対応する位置以上に到達すると、RO水作製装置7からRO水チャンバ42へのRO水の供給が停止されるように、制御部48により各部が制御される。また、フロートスイッチ101のフロート部がRO水チャンバ42の所定量(約800mL)に対応する位置よりも下方に位置すると、制御部48が各部を制御して、RO水作製装置7からRO水チャンバ42へのRO水の供給を開始するようになっている。
また、RO水チャンバ42は、チャンバ内のRO水を廃棄可能に構成されている。具体的には、RO水チャンバ42は、電磁バルブ204を介して陽圧源62に接続されているとともに、電磁バルブ205を介して廃棄流路に接続されており、電磁バルブ204および205の両方を開放することによって、陽圧力で内部のRO水が廃棄流路に押し出されるように構成されている。また、RO水チャンバ42は、電磁バルブ206の開閉により、大気に開放され、または、閉塞されるように構成されている。また、RO水チャンバ42は、電磁バルブ208を介して、流路302によりダイアフラムポンプ45aおよび45bに接続されている。
本実施の形態では、RO水作製装置7と試薬調製装置4とは、流入制御バルブ207aを介して接続され、流入制御バルブ207aの開閉により試薬調製装置4内の流路500へのRO水の流入(供給)が制御されるように構成されている。この流路500は分岐路であり、流路500はRO水チャンバ42へRO水を供給するための流路501と、流入したRO水を廃棄するための廃棄ポート503に接続された流路502とにそれぞれ接続されている。また、流路500と流路501とは供給バルブ207bを介して接続され、流路500と流路502とは廃棄バルブ207cを介して接続されている。これにより、廃棄バルブ207cを閉塞した状態で流入制御バルブ207aおよび供給バルブ207bを開放すると、RO水作製装置7から供給されるRO水が流路500および流路501を介してRO水チャンバ42に流入する。また、供給バルブ207bを閉塞した状態で流入制御バルブ207aおよび廃棄バルブ207cを開放すると、RO水作製装置7から供給されるRO水が流路500および流路502を介して廃棄ポート503から廃棄される。このように、供給バルブ207bおよび廃棄バルブ207cは、それぞれ、流路501および502の流路切替部として機能するように構成されている。
また、図2に示すように、第1希釈チャンバ43および第2希釈チャンバ44は、それぞれ、RO水により高濃度試薬を希釈するために設けられている。また、第1希釈チャンバ43(第2希釈チャンバ44)は、後述するように、ダイアフラムポンプ45aおよび45bによって送り込まれる約300mLの液体(高濃度試薬およびRO水の混合液)を収容可能に構成されている。第1希釈チャンバ43(第2希釈チャンバ44)には、チャンバ内に収容された液体(高濃度試薬およびRO水の混合液)の残量が略ゼロとなったことを検知するための上下動可能なフロートスイッチ103(104)が設けられている。第1希釈チャンバ43(第2希釈チャンバ44)は、常時大気開放された状態となるように構成されている。また、第1希釈チャンバ43(第2希釈チャンバ44)は、電磁バルブ209(210)を介して、流路303(304)により流路301に接続されている。電磁バルブ209および210の開閉を制御することによって、流路301を介して移送される液体(RO水および高濃度試薬)を流路303から第1希釈チャンバ43に供給するか、または、流路304から第2希釈チャンバ44に供給するかを選択することが可能である。第1希釈チャンバ43(第2希釈チャンバ44)は、電磁バルブ211(212)を介して、攪拌チャンバ46に接続されている。
ダイアフラムポンプ45aおよび45bは、互いに同様の構成を有しており、同時に同じ動作を行うように構成されている。ダイアフラムポンプ45a(45b)は、1回の定量動作で高濃度試薬およびRO水をそれぞれ約6.0mL(一定量)分定量する機能を有し、1回の定量によって合計約12mL(約6.0mL×2)の液体を供給するように構成されている。また、ダイアフラムポンプ45a(45b)は、電磁バルブ213(215)を介して陰圧源61に接続されており、電磁バルブ214(216)を介して陽圧源62に接続されている。
ダイアフラムポンプ45aおよび45bによる液体(RO水および高濃度試薬)の供給動作は、電磁バルブ213(215)を介した陰圧源61による液体の流入と、電磁バルブ214(216)を介した陽圧源62による液体の流出との2つの過程を含む。そして、それぞれの過程において電磁バルブ203、208、209および210などの開閉制御に伴って流路300〜304から所定の流路が選択されることにより、高濃度試薬チャンバ41またはRO水チャンバ42から高濃度試薬またはRO水が流入され、第1希釈チャンバ43または第2希釈チャンバ44へ約12mL(約6.0mL×2)毎に定量され、複数回に分けて供給されるように構成されている。
攪拌チャンバ46は、約300mLの液体を収容可能に構成されており、第1希釈チャンバ43(第2希釈チャンバ44)から供給される液体(高濃度試薬およびRO水の混合液)を攪拌するために設けられている。具体的には、攪拌チャンバ46は、屈曲されたパイプ461を有し、第1希釈チャンバ43(第2希釈チャンバ44)から供給される液体(高濃度試薬およびRO水の混合液)が攪拌チャンバ46の内壁面に沿って流動されることにより対流が発生して高濃度試薬とRO水とが攪拌されるように構成されている。
攪拌チャンバ46には、チャンバ内に収容された液体(高濃度試薬およびRO水の混合液)の残量が略ゼロとなったことを検知するための上下動可能なフロートスイッチ105が設けられている。第1希釈チャンバ43から攪拌チャンバ46に液体を移送する場合には、制御部48が電磁バルブ211と電磁バルブ217とを開放するとともに、電磁バルブ212と電磁バルブ218とを閉じる。これにより、第1希釈チャンバ43から攪拌チャンバ46に約300mLの液体(高濃度試薬およびRO水の混合液)が供給される。一方、第2希釈チャンバ44から攪拌チャンバ46に液体を移送する場合には、制御部48が電磁バルブ212と電磁バルブ217とを開放するとともに、電磁バルブ211と電磁バルブ218とを閉じる。これにより、第2希釈チャンバ44から攪拌チャンバ46に約300mLの液体(高濃度試薬およびRO水の混合液)が供給される。
攪拌チャンバ46によって高濃度試薬及びRO水の混合液が攪拌され、所望濃度の試薬が調製される。攪拌チャンバ46からは、試薬調製装置4の外部に設けられた試薬タンク47に所望濃度の試薬が供給されるようになっている。試薬タンク47は、測定部2への供給を待機する試薬を収容して、貯留しておくために設けられている。試薬タンク47は、最大液量約9Lの試薬(所定濃度を有し、攪拌された混合液)を収容可能である。試薬タンク47には、チャンバ内に収容される試薬の残量が約9Lに到達したことを検知するためのフロートスイッチ106と、試薬の残量が略ゼロとなったことを検知するためのフロートスイッチ107とが設けられている。フロートスイッチ106(107)は、試薬タンク47内の液量(液面)に応じてフロート部が上下動するように構成されている。制御部48の各部の制御により、攪拌チャンバ46からは、1回につき約300mL(攪拌チャンバ46において1回の調製動作によって調製された試薬の全量)の所望濃度の試薬が試薬タンク47に供給されるようになっている。
また、フロートスイッチ107により、試薬タンク47内に収容される試薬の残量が略ゼロとなったことを検知した場合には、測定部2への試薬の供給は停止される。これにより、何らかの理由で試薬が試薬タンク47に供給されなかったとしても、極力測定部2への試薬の供給を継続させながら、測定部2に供給する試薬に気泡が混入することを防止することが可能である。
また、試薬タンク47は、電磁バルブ219を介して攪拌チャンバ46に接続されている。また、試薬タンク47は、常時大気開放された状態となるように構成されている。また、試薬タンク47は、フィルタ471を介して測定部2に接続されている。フィルタ471は、測定部2に供給される試薬に不純物が混入するのを防止するために設けられている。
また、本実施形態では、試薬調製装置4は、電気伝導度測定ユニット410を有している。当該電気伝導度測定ユニット410は、攪拌チャンバ46と試薬タンク47との間に設けられている。電気伝導度測定ユニット410は電気伝導度計と温度センサ(サーミスタ)とを含み、電気伝導度測定ユニット410が配置された位置における試薬の電気伝導度を測定する機能を有する。試薬の濃度と電気伝導度とは所定の関係を有するので、RO水と高濃度試薬とが混合された試薬(混合液)の電気伝導度を測定することにより、調製された試薬の濃度を判定することが可能である。また、電気伝導度測定ユニット410と電磁バルブ219との間には、電磁バルブ221を介して廃棄流路が接続されている。測定された試薬の濃度が所望の濃度ではない場合には、その試薬が廃棄流路から廃棄されるように構成されている。
図2に示すように、試薬調製装置4に接続されたRO水作製装置7は、高濃度試薬を希釈するための希釈用液体としてのRO水を、水道水を用いて作製することが可能なように構成されている。また、RO水作製装置7は、RO水貯留タンク7aと、RO膜7bと、水道水に含まれる不純物を取り除くことによって、RO膜7bを保護するためのフィルタ7cとを含んでいる。さらに、RO水作製装置7は、水分子がRO膜7bを透過するようにフィルタ7cを通過した水に高圧をかける高圧ポンプ7dと、水道水の供給を制御する電磁バルブ7fとを含んでいる。
また、本実施の形態においては、RO水がRO水作製装置7から供給される速度、すなわち、RO水作製装置7によるRO水の作製速度は、約5L/時間であり、RO水製造を開始するための準備動作に要する時間としては約5分である。
図3は、本実施の形態に係る試薬調製装置4の制御部の構成を示すブロック図である。図3に示すように、制御部48は、CPU48aと、ROM48bと、RAM48cと、データ処理部3に接続される通信インタフェース48dと、各回路を介して、試薬調製装置4内の各部に接続されるI/O(Input/Output)部48eとを含んでいる。
CPU48aは、ROM48bに記憶されているコンピュータプログラムおよびRAM48cにロードされたコンピュータプログラムを実行するために設けられている。また、CPU48aは、これらのコンピュータプログラムを実行するときに、RAM48cを作業領域として利用するように構成されている。ROM48bに記憶されているコンピュータプログラムおよびRAM48cにロードされたコンピュータプログラムの機能としては、RO水の製造を開始するコマンドのRO水作製装置7への送信からの時間計測及びRO水チャンバ42内に収容されるRO水の量が所定量(約800mL)に達している状態がどれだけ続いているかの時間計測を行う計時機能がある。
通信インタフェース48dは、データ処理部3及びRO水作製装置7のそれぞれにデータ通信可能に接続されている。これにより、制御部48は、RO水作製装置7に対してRO水の製造開始、及びRO水の製造停止を指示するコマンドをRO水作製装置7へ送信可能である。また、試薬調製装置4のエラー情報及び動作状態情報等が通信インタフェース48dからデータ処理部3へ送信され、データ処理部3によってエラー通知又は動作状態通知等が表示される。
I/O部48eは、図3に示すように、各センサ回路を介して、フロートスイッチ100〜107及び電気伝導度測定ユニット410から信号が入力されるように構成されている。また、I/O部48eは、各駆動回路を介して、電磁バルブ200〜206、流入制御バルブ207a、供給バルブ207b、廃棄バルブ207c、電磁バルブ208〜221および空圧部6などの駆動を制御するために、各駆動回路に信号を出力するように構成されている。
[試薬調製装置の動作]
次に、本実施の形態に係る試薬調製装置4の動作について説明する。
図4A〜図4Cは、本実施の形態に係る試薬調製装置4の動作手順を示すフローチャートである。本実施の形態に係る試薬調製装置4においては、当該装置が起動された後、RO水作製装置7によってRO水が製造され、RO水チャンバ42へ供給されて、RO水チャンバ42に所定量(約800mL)のRO水が貯留される。この状態でRO水作製装置7のRO水製造が停止され、RO水作製装置7はスタンバイ状態(RO水製造を開始可能な状態)に移行する。このように、RO水チャンバ42に所定量のRO水が貯留され、且つ、RO水作製装置7がスタンバイ状態にあるとき、試薬調製装置4が以下に説明する試薬調製動作を開始する。また、ここでは、RO水の製造を開始するコマンドのRO水作製装置7への送信をもってRO水製造の開始とし、RO水の製造を停止するコマンドのRO水作製装置7への送信をもってRO水製造の停止とする。
まず、CPU48aは、フロートスイッチ106の出力信号に基づいて、試薬タンク47内に所定量(約9L)の試薬が収容されているか否かを判定する(ステップS101)。試薬タンク47内に所定量(約9L)の試薬が収容されていない場合(ステップS101においてNO)、CPU48aは、第1試薬供給処理を実行する(ステップS102)。
図5は、第1試薬供給処理の手順を示すフローチャートである。第1試薬供給処理において、まずCPU48aは、フロートスイッチ103及び104の出力信号に基づいて、第1希釈チャンバ43又は第2希釈チャンバ44に液体(高濃度試薬およびRO水の混合液)が収容されているか否か、つまり、第1希釈チャンバ43又は第2希釈チャンバ44に収容された液体の残量が略ゼロでないか否かを判定する(ステップS201)。ステップS201において第1希釈チャンバ43及び第2希釈チャンバ44の両方に液体が収容されていない場合には(ステップS201においてNO)、CPU48aは、ステップS204へ処理を移す。一方、ステップS201において第1希釈チャンバ43及び第2希釈チャンバ44の少なくとも何れか一方に液体が収容されている場合には(ステップS201においてYES)、CPU48aは、フロートスイッチ105の出力信号に基づいて、攪拌チャンバ46に液体が収容されているか否かを判定する(ステップS202)。
ステップS202において攪拌チャンバ46に液体が収容されている場合には(ステップS202においてYES)、CPU48aは、ステップS205へ処理を移す。一方、ステップS202において攪拌チャンバ46に液体が収容されていない場合には(ステップS202においてNO)、CPU48aは、電磁バルブ211,212,217,218を制御して、第1希釈チャンバ43及び第2希釈チャンバ44のうち液体が収容されている一方から攪拌チャンバ46に液体を移送し(ステップS203)、ステップS204へ処理を移す。
ステップS204において、CPU48aは、フロートスイッチ105の出力信号に基づいて、攪拌チャンバ46に液体が収容されているか否かを判定する(ステップS204)。ステップS204において攪拌チャンバ46に液体が収容されていない場合には(ステップS204においてNO)、CPU48aは、メインルーチンにおける第1試薬供給処理の呼出アドレスへ処理を戻す。一方、ステップS204において攪拌チャンバ46に液体が収容されている場合には(ステップS204においてYES)、CPU48aは、ステップS205へ処理を移す。
ステップS205において、CPU48aは、電磁バルブ219を開放し、攪拌チャンバ46から試薬タンク47に試薬を移送する(ステップS205)。
次にCPU48aは、フロートスイッチ106の出力信号に基づいて、試薬タンク47内に所定量(約9L)の試薬が収容されているか否かを判定する(ステップS206)。試薬タンク47内に所定量(約9L)の試薬が収容されていない場合(ステップS206においてNO)、CPU48aは、ステップS201へ処理を戻す。一方、ステップS206において試薬タンク47内に所定量(約9L)の試薬が収容されている場合には(ステップS206においてYES)、CPU48aは、メインルーチンにおける第1試薬供給処理の呼出アドレスへ処理を戻す。
上記の第1試薬供給処理によって、RO水作製装置7によるRO水製造を停止させた状態で、試薬タンク47の試薬の量が所定量(約9L)に達するまで、第1希釈チャンバ43及び第2希釈チャンバ44に収容されている液体から調製された試薬並びに攪拌チャンバ46に収容されている試薬が試薬タンク47へ移送される。
第1試薬供給処理が終了すると、CPU48aは、フロートスイッチ106の出力信号に基づいて、試薬タンク47内に所定量(約9L)の試薬が収容されているか否かを判定する(ステップS103)。つまり、上記の第1試薬供給処理によって試薬タンク47へ試薬が供給された結果、試薬タンク47内の試薬量が所定量に到達したか否かが判定される。
ステップS103において試薬タンク47内に所定量(約9L)の試薬が収容されている場合、即ち、第1試薬供給処理によって試薬タンク47内の試薬量が約9L(つまり、試薬タンク47に収容可能な試薬の最大量)に達した場合には(ステップS103においてYES)、CPU48aは、処理を終了する。
一方、ステップS103において試薬タンク47内に所定量(約9L)の試薬が収容されていない場合、即ち、第1試薬供給処理によってもまだ試薬タンク47内の試薬量が約9Lに達しない場合には(ステップS103においてNO)、CPU48aは、第2試薬供給処理を実行する(ステップS104)。
図6は、第2試薬供給処理の手順を示すフローチャートである。第2試薬供給処理が実行される時点において、RO水チャンバ42内には所定量(約800mL)のRO水が収容されている。ここでまずCPU48aは、ダイアフラムポンプ45a及び45bにより、第1希釈チャンバ43及び第2希釈チャンバ44のうち液体が収容されていない一方へ高濃度試薬及びRO水を供給する(ステップS301)。このとき、第1希釈チャンバ43又は第2希釈チャンバ44へ12mLのRO水が24回供給され、12mLの高濃度試薬が1回供給される。つまり、高濃度試薬がRO水によって25倍に希釈される。
次にCPU48aは、電磁バルブ211,212,217,218を制御して、第1希釈チャンバ43及び第2希釈チャンバ44のうち液体が収容されている一方から攪拌チャンバ46に液体を移送する(ステップS302)。これにより第1希釈チャンバ43又は第2希釈チャンバ44に収容されている高濃度試薬とRO水との混合液が攪拌され、高濃度試薬が25倍に希釈された試薬が調製される。
さらにCPU48aは、電磁バルブ219を開放し、攪拌チャンバ46から試薬タンク47に試薬を移送し(ステップS303)、メインルーチンにおける第2試薬供給処理の呼出アドレスへ処理を戻す。
上記の第2試薬供給処理によって、RO水作製装置7によるRO水製造を停止させた状態で、RO水チャンバ42に収容されているRO水及び高濃度試薬タンク5に収容されている高濃度試薬を用いて試薬が調製され、調製された試薬が試薬タンク47へ移送される。1回の第2試薬供給処理の実行により試薬タンク47へ供給される試薬の量は約300mLである。
上記の第2試薬供給処理が実行されると、RO水チャンバ42に収容されていたRO水が試薬調製に消費され、RO水チャンバ42の水位が所定の水位(800mL)よりも低くなる。そこで、CPU48aは、RO水作製装置7によるRO水の製造が開始されている否かを判定し(ステップS105)、RO水製造が開始されていない場合には(ステップS105においてNO)、RO水作製装置7を制御してRO水の製造を開始させるようRO水作製装置7へコマンドを送信し(ステップS106)、流入制御バルブ207a、供給バルブ207b、及び廃棄バルブ207cを制御して、RO水作製装置7によって作製されたRO水をRO水チャンバ42に移送する(ステップS107)。これにより、RO水作製装置7から試薬調製装置4へRO水が供給され、RO水チャンバ42にRO水が貯留される。なお、ステップS105〜S107の処理は、第2試薬供給処理と並行して実行される。つまり、第2試薬供給処理が実行されつつ、RO水の製造及び試薬調製装置4へのRO水の供給が行われる。
CPU48aは、RO水の製造を開始した後、ステップS109へ処理を移す。また、ステップS105において既にRO水の製造が開始されている場合には(ステップS105においてYES)、CPU48aは、RO水作製装置7によって作製されたRO水がRO水チャンバ42へ移送されているか否かを判定する(ステップS108)。つまり、後述するようにRO水作製装置7によって作製されたRO水が廃棄されていないかどうかが判定される。ステップS108において、RO水作製装置7によって作製されたRO水がRO水チャンバ42へ移送されていない場合、即ち、RO水作製装置7によって作製されたRO水が廃棄されている場合には(ステップS108においてNO)、CPU48aは、ステップS107へ処理を移し、流入制御バルブ207a、供給バルブ207b、及び廃棄バルブ207cを制御して、RO水作製装置7によって作製されたRO水をRO水チャンバ42に移送する(ステップS107)。一方、ステップS108において、RO水作製装置7によって作製されたRO水がRO水チャンバ42へ移送されている場合には(ステップS108においてYES)、CPU48aは、そのままステップS109へ処理を移す。
ステップS109において、CPU48aは、フロートスイッチ106の出力信号に基づいて、試薬タンク47内に所定量(約9L)の試薬が収容されているか否かを判定する(ステップS109)。つまり、上記の第2試薬供給処理によって試薬タンク47へ試薬が供給された結果、試薬タンク47内の試薬量が所定量に到達したか否かが判定される。
ステップS109において試薬タンク47内に所定量(約9L)の試薬が収容されていない場合、即ち、第2試薬供給処理によってもまだ試薬タンク47内の試薬量が約9Lに達しない場合には(ステップS109においてNO)、CPU48aは、ステップS104へ処理を戻し、再度第2試薬供給処理を実行する。これにより、RO水が製造されながら、製造されたRO水と高濃度試薬とが混合されて試薬が調製され、試薬タンク47内の試薬量が約9Lに達するまで、調製された試薬が試薬タンク47へ供給される。
ステップS109において試薬タンク47内に所定量(約9L)の試薬が収容されている場合、即ち、第2試薬供給処理によって試薬タンク47内の試薬量が約9L(つまり、試薬タンク47に収容可能な試薬の最大量)に達した場合には(ステップS109においてYES)、CPU48aは、ステップS110へ処理を移す。
ステップS110において、CPU48aはフロートスイッチ101の出力信号に基づいて、RO水チャンバ42内に所定量(約800mL)のRO水が収容されているか否かを判定する(ステップS110)。
ステップS110において、RO水チャンバ42内に所定量のRO水が収容されていない場合には(ステップS110においてNO)、CPU48aは、RO水作製装置7によって作製されたRO水がRO水チャンバ42へ移送されているか否かを判定する(ステップS111)。つまり、後述するようにRO水作製装置7によって作製されたRO水が廃棄されていないかどうかが判定される。具体的には、流入制御バルブ207aが開いており、供給バルブ207bが開いており、廃棄バルブ207cが閉じていれば、RO水作製装置7によって作製されたRO水がRO水チャンバ42へ移送される。したがって、ステップS111においては、流入制御バルブ207aが開いており、供給バルブ207bが開いており、しかも廃棄バルブ207cが閉じている状態であるか否かが判定される。ステップS111において、RO水作製装置7によって作製されたRO水がRO水チャンバ42へ移送されていない場合、即ち、RO水作製装置7によって作製されたRO水が廃棄されている場合には(ステップS111においてNO)、CPU48aは、流入制御バルブ207aを開き、供給バルブ207bを開き、且つ廃棄バルブ207cを閉じるように各バルブを制御して、RO水作製装置7によって作製されたRO水のRO水チャンバ42への移送を開始し(ステップS112)、ステップS110へ処理を戻して、RO水チャンバ42内に所定量(約800mL)のRO水が収容されているか否かを再度判定する(ステップS110)。
ステップS111において、RO水作製装置7によって作製されたRO水がRO水チャンバ42へ移送されている場合、即ち、RO水作製装置7によって作製されたRO水が廃棄されていない場合には(ステップS111においてYES)、CPU48aはステップS110へ処理を戻し、上記のステップS110及びS111の処理をRO水チャンバ42内のRO水が所定量に達するまで繰り返す。
一方、ステップS110においてRO水チャンバ42内に所定量(約800mL)のRO水が収容されている場合には(ステップS110においてYES)、CPU48aは、RO水の製造を開始してから第1所定時間(30分)が経過したか否かを判定する(ステップS113)。ここでは、RO水の製造を開始するコマンドのRO水作製装置7への送信をもってRO水製造の開始としている。ステップS113において、RO水の製造を開始するコマンドの送信から第1所定時間(30分)が経過している場合には(ステップS113においてYES)、CPU48aは、RO水作製装置7によるRO水製造を停止させるようRO水作製装置7へコマンドを送信し(ステップS114)、処理を終了する。これにより、RO水作製装置7がスタンバイ状態に移行する。
ステップS111において、RO水の製造を開始してからまだ第1所定時間(30分)が経過していない場合には(ステップS113においてNO)、CPU48aは、RO水作製装置7によって作製されたRO水がRO水チャンバ42へ移送されているか否かを判定する(ステップS115)。つまり、後述するようにRO水作製装置7によって作製されたRO水が廃棄されていないかどうかが判定される。この処理では、ステップS111と同様に、流入制御バルブ207aが開いており、供給バルブ207bが開いており、しかも廃棄バルブ207cが閉じている状態であるか否かが判定される。ステップS115において、RO水作製装置7によって作製されたRO水がRO水チャンバ42へ移送されていない場合、即ち、RO水作製装置7によって作製されたRO水が廃棄されている場合には(ステップS115においてNO)、CPU48aは、ステップS109へ処理を戻し、試薬タンク47内に所定量(約9L)の試薬が収容されているか否かを判定する(ステップS109)。RO水チャンバ42に所定量のRO水が貯留されている状態において、血液分析装置1によって試薬が消費され、試薬タンク47内の試薬量が所定量(約9L)よりも減る場合がある。上記のステップS109の処理では、このような試薬の消費があったか否かが判定される。ここで試薬タンク47内の試薬量が減少した場合には(ステップS109においてNO)、CPU48aは、ステップS104へ処理を移し、第2試薬供給処理を実行する。これにより、試薬調製装置4により新たな試薬が調製され、当該試薬が試薬タンク47に供給される。
一方、ステップS115において、RO水作製装置7によって作製されたRO水がRO水チャンバ42へ移送されている場合には(ステップS115においてYES)、CPU48aは、流入制御バルブ207a、供給バルブ207b、及び廃棄バルブ207cを制御して、RO水作製装置7によって作製されたRO水のRO水チャンバ42への移送を停止し、RO水作製装置7から試薬調製装置4に導入されたRO水を廃棄ポート503から廃棄する(ステップS116)。RO水作製装置7は、第1所定時間以内の短時間にRO水の製造の開始及び停止を繰り返すと、開始の度に準備動作が行われ、準備動作に時間を要するため好ましくない。このため、本実施の形態に係る試薬調製装置4にあっては、上記のような動作によって、RO水の製造開始から第1所定時間以内の短時間にRO水製造が停止されることがなく、好ましい。また、RO水作製装置7から導入したRO水を廃棄することで、RO水チャンバ42の容量を越えてRO水がROチャンバ42内に導入されることによる漏水が防止される。
ステップS116においてRO水チャンバ42へのRO水の供給が停止されると、CPU48aは、ステップS109へ処理を戻し、試薬タンク47内に所定量(約9L)の試薬が収容されているか否かを判定する(ステップS109)。これにより、試薬タンク47に所定量(約9L)の試薬が収容されており、しかもRO水チャンバ42に所定量(約800mL)のRO水が収容されているときに、RO水作製開始から第1所定時間(30分)が経過するまで、継続してRO水が作製され、作製されたRO水が廃棄される。RO水作製開始から第1所定時間(30分)が経過すると、RO水の作製が停止され、無駄なRO水作製が抑制される。
RO水チャンバ42に所定量(約800mL)のRO水が貯留されている状態では、RO水チャンバ42にRO水は供給されない。RO水チャンバ42内のRO水は第2所定時間(8時間)以上経過すると品質が劣化するおそれがある。そこで本実施の形態に係る試薬調製装置4では、以下のようにしてRO水チャンバ42内に貯留されてから第2所定時間(8時間)を経過したRO水を廃棄する。これにより、水質の悪化したRO水を供給することを防止することができる。
ステップS101において、試薬タンク47内に所定量(約9L)の試薬が収容されている場合(ステップS101においてYES)、つまり、試薬タンク47から試薬が血液分析装置1へ試薬が供給されていない場合には、CPU48aは、RO水チャンバへのRO水の供給が停止されてから第2所定時間(8時間)が経過したか否かを判定する(ステップS115)。ステップS115においてRO水チャンバへのRO水の供給が停止されてから第2所定時間(8時間)が経過していない場合には(ステップS115においてNO)、CPU48aは、処理を終了する。
一方、ステップS115においてRO水チャンバへのRO水の供給が停止されてから第2所定時間(8時間)が経過している場合には(ステップS115においてYES)、CPU48aは、電磁バルブ204及び205を開放してROチャンバ42内のRO水を廃棄する(ステップS116)。
ROチャンバ42内のRO水を全て廃棄すると、CPU48aは、RO水作製装置7を制御してRO水の製造を開始させ(ステップS117)、流入制御バルブ207a、供給バルブ207b、及び廃棄バルブ207cを制御して、RO水作製装置7によって作製されたRO水をRO水チャンバ42に移送する(ステップS118)。このようにRO水チャンバ42へのRO水の供給を開始した後、CPU48aは、ステップS110へ移し、CPU48aはフロートスイッチ101の出力信号に基づいて、RO水チャンバ42内に所定量(約800mL)のRO水が収容されているか否かを判定する(ステップS110)。
上記の如く構成したことにより、本実施の形態に係る試薬調製装置4は、RO水作製装置7からRO水チャンバ42へRO水が供給され、RO水チャンバ42内に所定量(約800mL)のRO水が貯留された後であっても、RO水作製装置7がRO製造を開始してから第1所定時間(30分)が経過するまではRO水作製装置7にRO水を製造を継続させる。本実施形態に係るRO水作製装置7において、RO水の作製速度は、約5L/時間であり、空のRO水チャンバに所定量(約800mL)のRO水を貯留するまでに約10分かかる。RO水作製装置7は、RO水製造を開始するためにRO膜の洗浄及び試薬調製装置4に供給するまでのRO水の流路の洗浄等の準備動作が必要であり、頻繁にRO水製造の開始及び停止を繰り返すと、その都度準備動作の期間(本実施形態に係るRO水作製装置7においては、約5分)を要し、RO水製造を効率的に行うことができない。本実施の形態に係る試薬調製装置4にあっては、RO水作製装置7がRO製造を開始してから第1所定時間(30分)が経過するまではRO水作製装置7にRO水の製造を継続させるので、この第1所定時間内にRO水チャンバ42へRO水を供給する必要が生じた場合には、RO水を即座に供給することができ、RO水作製装置7によるRO水製造の開始及び停止の頻度を抑制することができる。これにより、試薬調製の処理を効率的に行うことが可能となる。また、RO水製造を開始するための準備動作の期間に血液分析装置1が連続で測定を実施して試薬を消費し、血液分析装置1に供給する試薬が不足することを抑制することができる。また、本実施形態において、第1所定時間は、少なくともRO水チャンバ42へのRO水の供給開始からRO水チャンバ42内に所定量(約800mL)のRO水を収容するまでの時間である約15分よりも十分長い時間である30分としている。
また、本実施の形態においては、RO水チャンバ42に所定量(約800mL)のRO水が収容されていなければ、RO水作製装置7にRO水を作製させる。本実施の形態においては、1回の試薬調製に約288mLのRO水が用いられるため、RO水チャンバ42に約800mLのRO水が収容されている状態では、試薬調製を2回行うことができる。したがって、RO水チャンバ42に約800mLのRO水が収容されている状態から、RO水チャンバ42内のRO水が減少して所定量(約800mL)に満たなくなり、試薬調製装置4がRO作製装置7にRO水の製造開始を指示した場合に、少なくとも1回の試薬調製を即座に行うことができる。つまり、上記のようにRO水の製造の準備期間があっても、少なくとも1回の試薬調製を即座に行うことができ、試薬調製を効率的に実行することができる。
また、本実施の形態においては、RO水チャンバに所定量(約800mL)のRO水が収容され、RO水の製造を開始してから第1所定時間(30分)が経過している場合には(ステップS111においてYES)、RO水作製装置7によるRO水製造を停止させる。これにより、RO水製造を効率的に行いつつ、RO水作製装置7にRO水を不要に長い時間製造させ続けることを防ぐことができる。
また、本実施の形態においては、RO水チャンバ42に所定量(約800mL)のRO水が収容されていれば、流入制御バルブ207a、供給バルブ207b、及び廃棄バルブ207cが制御されて、RO水作製装置7によって作製されたRO水が廃棄される。つまりRO水チャンバ42の手前の流路でRO水が廃棄されるので、RO水チャンバ42の後の流路でRO水が廃棄される場合に比べ、RO水チャンバにRO水を収容可能な量をRO水作製装置7にRO水の作製を開始させる所定量より大きくさせることなく、簡単な制御で漏水を防ぐことができる。
(その他の実施の形態)
上記の実施の形態においては、血液分析装置1が試薬調製装置4から試薬の供給を受け、当該試薬を用いて血液検体を分析する構成について述べたが、これに限定されるものではない。試薬調製装置4がRO水と高濃度試薬から尿中有形成分分析用の試薬を調製し、当該試薬を用いて尿検体を分析する尿中有形成分分析装置へ調製された試薬を供給するなど、他の検体分析装置へ試薬を供給する構成としてもよい。
また、上記の実施の形態においては、試薬調製装置4に血液分析装置1が一台だけ接続されている構成について述べたが、これに限定されるものではない。試薬調製装置4に血液分析装置1が複数台接続されてもよい。
また、上記の実施の形態においては、RO水チャンバ42を試薬調製装置4の内部に設けた構成について述べたが、これに限定されるものではない。RO水作製装置7の内部にRO水チャンバ42を設け、そこから第1希釈チャンバ43又は第2希釈チャンバ44にRO水が供給されるように構成してもよい。また、RO水チャンバ42をRO水タンクとして、試薬調製装置4及びRO水作製装置7の外部に設けられていてもよい。
また、上記の実施の形態においては、3つの電磁バルブ207a,207b,207cによって、RO水作製装置7により作製されたRO水の供給先を、RO水チャンバ42及び廃棄用流路502の何れかに切り替える構成について述べたが、これに限定されるものではない。電磁バルブ207aを設けず、2つの電磁バルブ207b,207cによってRO水作製装置7により作製されたRO水の供給先を、RO水チャンバ42及び廃棄用流路502の何れかに切り替える構成としてもよいし、1つの三方弁である電磁バルブによって、RO水の供給先を、RO水チャンバ42及び廃棄用流路502の何れかに切り替える構成としてもよい。
また、上記の実施の形態においては、RO水の廃棄用の流路502を設け、この流路502によって、RO水チャンバ42にRO水を供給することなく廃棄する構成について述べたが、これに限定されるものではない。流路502を設けず、RO水チャンバ42にRO水を供給しながら、RO水チャンバに接続された廃棄用流路を用いてRO水チャンバに収容されたRO水を廃棄する構成とすることもできる。
また、上記の実施の形態においては、2つの電磁バルブ205,208によって、RO水チャンバ42に収容されたRO水の供給先を、第1希釈チャンバ43又は第2希釈チャンバ44と、廃棄用流路との何れかに切り替える構成について述べたが、これに限定されるものではない。RO水チャンバ42から第1希釈チャンバ43又は第2希釈チャンバ44へRO水を供給するための流路302の途中から廃棄用流路を分岐させ、その分岐点に1つの三方弁である電磁バルブを設け、当該電磁バルブによって、RO水の供給先を、第1希釈チャンバ43又は第2希釈チャンバ44及び廃棄用流路の何れかに切り替える構成としてもよい。
また、上記の実施の形態においては、測定部2と別個に設置される試薬調製装置4を示したが、これに限定されるものではない。試薬調製装置を検体分析装置の測定部内に設ける構成としてもよい。
また、上記の実施の形態においては、RO水作製装置7を試薬調製装置4の外部に設けた構成について述べたが、これに限定されるものではない。RO水作製装置を試薬調製装置の一部として、試薬調製装置の内部に設けてもよい。
また、上記の実施の形態においては、2つの希釈チャンバ(第1希釈チャンバ43および第2希釈チャンバ44)を設けた構成について述べたが、これに限定されるものではない。混合容器(希釈チャンバ)を1つだけ設けてもよいし、混合容器(希釈チャンバ)を3つ以上設けてもよい。
また、上記の実施の形態においては、RO水チャンバ42へのRO水の供給を開始するための基準となるRO水チャンバ42のRO水量(約800mL)と、RO水チャンバ42へのRO水の供給を停止するための基準となるRO水チャンバ42のRO水量(約800mL)とを同じとしたが、これに限定されるものではない。両基準のRO水量を異ならせることもできる。例えば、RO水チャンバ42へのRO水の供給を開始するための基準となるRO水チャンバ42のRO水量を、RO水チャンバ42へのRO水の供給を停止するための基準となるRO水チャンバ42のRO水量よりも少なくしてもよい。
本発明に係る試薬調製装置は、純水を用いて高濃度試薬を希釈することにより検体測定に用いられる試薬を調製する試薬調製装置等として有用である。
100 検体分析システム
1 血液分析装置
4 試薬調製装置
41 高濃度試薬チャンバ
42 RO水チャンバ
43 第1希釈チャンバ
44 第2希釈チャンバ
45a、45b ダイアフラムポンプ
46 攪拌チャンバ
47 試薬タンク
48 制御部
48a CPU
48b ROM
48c RAM
48d 通信インタフェース
48e I/O部
5 高濃度試薬タンク
6 空圧部
7 RO水作製装置
8 空圧部
100〜107 フロートスイッチ
200〜206 電磁バルブ
207a 流入制御バルブ
207b 供給バルブ
207c 廃棄バルブ
208〜221 電磁バルブ
300〜304 流路
461 パイプ
500〜502 流路
503 廃棄ポート

Claims (14)

  1. 試薬を用いて検体を測定する検体測定装置に、純水を製造する純水製造装置から供給される純水と高濃度試薬とを混合することにより調製された試薬を供給する試薬調製装置であって、
    純水と高濃度試薬とを混合して試薬を調製する試薬調製部と、
    前記純水製造装置が純水製造を開始してから所定時間が経過するまでは、純水の製造を継続するよう前記純水製造装置を制御する制御部と、
    を備える、
    試薬調製装置。
  2. 前記制御部は、純水製造の開始指示及び純水製造の停止指示を前記純水製造装置に送信可能であり、前記開始指示を送信してから所定時間が経過するまでは、前記純水製造装置に前記停止指示を送信しない、
    請求項1に記載の試薬調製装置。
  3. 純水を製造する純水製造装置によって製造された純水を所定量貯留するための純水貯留部をさらに備え、
    前記制御部は、前記純水貯留部内の純水量が所定量に達していても、純水の製造を継続するよう前記純水製造装置を制御する、
    請求項1又は2に記載の試薬調製装置。
  4. 前記制御部は、前記純水貯留部内の純水量が所定量に達していない場合に、純水を製造するよう前記純水製造装置を制御する、
    請求項3に記載の試薬調製装置。
  5. 前記制御部は、前記純水貯留部内の純水量が、前記試薬調製部が1回の試薬調製を行うために必要な純水量よりも多い前記所定量に達していない場合に、純水を製造するよう前記純水製造装置を制御する、
    請求項4に記載の試薬調製装置。
  6. 前記制御部は、前記純水貯留部内の純水量が前記所定量以上であって、純水製造を開始してから前記所定時間が経過しているときには純水製造装置による純水製造を停止するよう前記純水製造装置を制御する、
    請求項5に記載の試薬調製装置。
  7. 前記純水製造装置から前記純水貯留部へ純水を供給するための第1流路をさらに備え、
    前記第1流路は、純水の前記純水貯留部への供給及び供給の停止を切り替える第1バルブを具備し、
    前記制御部は、所定の水位以上に前記純水貯留部に純水が貯留されている場合に、前記第1バルブを閉鎖するよう制御する、
    請求項3乃至6の何れかに記載の試薬調製装置。
  8. 前記純水製造装置が製造した純水を廃棄するための廃棄用流路をさらに備え、
    前記制御部は、前記純水貯留部内において前記所定の水位以上に純水が貯留されている場合であって、前記純水製造装置による純水の製造を継続させているときに、前記廃棄用流路に純水を廃棄させる、
    請求項3乃至7の何れかに記載の試薬調製装置。
  9. 前記廃棄用流路は、前記第1流路に接続されており、前記第1流路から導入した純水を廃棄可能に構成されている、
    請求項8に記載の試薬調製装置。
  10. 前記制御部は、前記純水製造装置による純水製造が停止している場合であって、前記試薬調製部内の試薬が所定量以上であるときに、前記純水貯留部に貯留された純水が試薬調製部へ供給されないように前記第2流路を制御する、
    請求項3乃至9の何れかに記載の試薬調製装置。
  11. 前記純水貯留部に貯留された純水を廃棄するための第2廃棄用流路をさらに備え、
    前記制御部は、前記純水製造装置による純水製造が停止している場合であって、前記試薬調製部による試薬調製が前記所定時間より長い第2所定時間行われなかったときに、前記第2廃棄用流路に前記純水貯留部に貯留された純水を廃棄させる、
    請求項10に記載の試薬調製装置。
  12. 前記第2流路は、前記純水貯留部に貯留されている純水の供給先を、前記試薬調製部及び前記第2廃棄用流路の何れかに切り替える第2バルブを有する、
    請求項11に記載の試薬調製装置。
  13. 前記試薬調製部により調製された試薬を貯留する試薬タンクと、
    前記試薬調製部から前記試薬タンクへ試薬を供給するための第3流路と、をさらに備え、
    前記制御部は、試薬タンク内の試薬量が所定量に達していない場合、前記試薬調製部から前記試薬タンクへ試薬を供給するように前記第3流路を制御する、
    請求項3乃至12の何れかに記載の試薬調製装置。
  14. 前記制御部は、前記純水製造装置が純水の製造を継続している場合であって、前記試薬調製部に貯留された試薬量が所定の第1基準値を下回り、しかも前記試薬タンク内の試薬量が所定の第2基準値を下回ったときに、前記純水貯留部に貯留された純水を前記試薬調製部へ供給するように前記第2流路を制御する、
    請求項13に記載の試薬調製装置。
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