JP2012035023A - 取付物品の滑動防止部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】椅子の脚先にはゴムキャップを嵌めて滑りを止めているが、写真立てや皿立てなど軽量な小物品には何の対策も為されていない。また、炊飯器の様々な湾曲する蓋上に安定して載置できる蒸し器10としたいし、これらの対策に新規な滑動防止策を得たい。
【解決手段】脚体のある小物品の脚先には嵌着させ、写真立てや皿立て等のスタンド台用には載置させ、炊飯器利用の蒸し器10には、蒸し器10の受け皿体7の裏面にと、上記したそれぞれの物品の取付先下端に適合する取付先係合部1を設け、その取付先係合部1の中心から放射状に複数の細パイプ挿入棒部2を突出させ、それら細パイプ挿入棒部2には軟質細パイプ3をそれぞれ挿着してなることを特徴とする取付物品の滑動防止部材。
【選択図】図1

Description

この発明は、机や椅子などのように、脚を有する家庭用品の脚先や、イーゼル、写真立て、皿立てなどのスタンドなど、更には、炊飯器上に載置して炊飯と同時に卵などを蒸す蒸し容器が、湾曲する炊飯器の蓋上を滑って蒸気排出口からずれることを防ぐなど、被取付物品の最下部に固設させるか又は被取付物品を載置させて、置き場所面との間の滑りを防止しようとする部材に関するものである。
家庭用品の一般的な滑動防止策は、椅子・机など比較的重量が有って脚を有する家庭用品の脚先にはゴム製のキャップなどを嵌めているが、イーゼルや写真立て、皿立てなどには特段の滑動防止策はなされていないのが実態である。前者は重量物が載るので、あまり滑る虞はないが、後者は時として風で飛ばされたり向きが変わったりするし、大事な飾り皿を破損しては大変である。
また、炊飯器利用の蒸し器の場合は、炊飯器の構造上、蒸気排出口が炊飯器の蓋上の一部に開口されている。したがって、排出熱蒸気を利用する蒸し器は、炊飯器の蓋上に載置して用いるが、最近の炊飯器の蓋上は意匠上のこともあって前方に湾曲しているから蒸し器を安定して炊飯器上に使用状態を保つよう載置することが難しいのが現実である。
昔から滑り止め対策として見受けられるのは、当該接触面に剛性の凹凸条なり、リブを多設するか、逆に弾力のあるゴムや、ゴムとポリブタジェンとの混合物、シリコーン・アクリルエラストマーなどによる面板を取り付けるなり、変性ビニル系樹脂エマルジョンから形成される滑り止め塗装膜を有するシートなりを用いていた。対象物が布状のようなものなら熱可塑性エラストマーやポリオレフインとゴムの混合物や、シリコーン変性ポリオレフインなどをフロー剤として採用している。
この発明の対象物品は、椅子・机等比較的重量が大きいものから1kg未満のものまで全般に亘るが、上記したように従来、軽量なものには対策されていない。そこで、小物の家庭用品について滑動防止に関する先願を調べて見たが、従来法である凹凸やゴム類材の採用のみで、炊飯器利用の蒸し器の場合以外は、新規な滑動防止策は見当たらなかった。
しかし、炊飯器利用の蒸し器については数々の先願が見受けられたので、その内の代表的なものを示すと、例えば、卵を1〜2個入れられる大きさの耐熱プラスチック製円筒状容器とし、その下方に多数の小孔を有する卵載置用の棚板を一体的に設け、上部に多数の小孔を有する縁付きの蓋を備えて成る考案の名称「電気圧力式炊飯器用の卵茹で器」というものがある。(例えば、特許文献1参照。)。
また、鍋状本体の底面の略中央に、フランジで囲繞された蒸気導入孔が穿設され、蒸気導入孔と側壁の間の底面が、鶏卵の表面曲線よりも小となる局率半径を有したものとしており、蓋体には蒸気抜孔が穿設され、鍋状本体の他に、中央部に蒸気導入孔を有した軟質で吸水性を有する素材でなる吸湿体があり、これを鍋状本体の底面に重ねて用いる発明の名称「炊飯器用茹卵器」というものがある。(例えば、特許文献2参照。)。
登録実用新案第3073232号公報(3〜4頁、図1、図2) 特開2005−349074号公報(3〜4頁、図1、図3)
従来の重量物、例えば人間が座るような椅子の脚先には、ゴム製キャップなどを嵌めて滑りを止めているが、軽量物には何の対策も為されてはいない。写真立てや皿立てなどにも配慮が全くない。したがって、これらに対する従来の滑り防止策以外の新規な手段についての先願は全く見受けられなかった。この発明は、簡単な構成で、これらの小物品でも素晴らしく効果の挙がる滑動防止策を提供しようとするものである。
ところで、炊飯器利用の蒸し器については前出の先願があるので、先ずこれら先願の問題点を検討する。上述の特許文献1は、その円筒状容器の形状を丁度コップを逆さまにして炊飯器の蒸気排出口上に載置するようなものであり、確かに構成が比較的簡単ゆえに、コストは安価に提供できようが、問題は炊飯器の蓋上における載置の安定性にある。
特に、最近の炊飯器の蓋の上面形状は、前方に湾曲面状に傾いているものが多いので、なお更、転倒し易いのである。倒れぬまでも、炊飯器の蓋上を滑って蒸気排出口上から逸脱してしまう虞がある。また、円筒状容器内に生じた水滴が炊飯器の蓋上に流出し、炊飯器上を濡らすことになることも考えられる。
特許文献2は、特許文献1に見るような炊飯器の蓋上の濡れや、滑り防止として、容器である鍋状の本体の底面にある蒸気導入口の周囲には上方に屈曲して形成されているフランジを有しているから、本体内に生じた水滴が炊飯器の蓋上には流出しないとしている。
また、たとえ水滴が蒸気導入口壁から炊飯器の蓋上に伝え落ちても、炊飯器の蓋との間に別体として軟質な吸湿体が敷いてあるから、蓋上における滑り止め効果と共に、水滴はそこに吸収されて炊飯器の蓋上を濡らす心配はないとしている。確かに、水滴で炊飯器上の濡れる虞は解決できるであろうが、鍋状の容器本体とは別物として、大きく広げる吸湿体を用いること自体、水洗は容易であるとしても容器と一体でないと何かと不便である。
この発明は、上記特許文献1のような炊飯器の蓋上における載置安定性の不安を解消すると共に、上記特許文献2の吸湿体を不要として、しかも、炊飯器の蓋上の形状、すなわち、様々な湾曲性のものでも十分に対応でき、かつ、構造が簡単で蒸し器と一体構成として従来にない滑動防止性を有する新規な滑り防止策を創出するのが目的である。
この発明の構成を、後出の各図面に基づき説明するが、形状は異なっても同一機能を有する部分には同一符号で示したので承知されたい。また、一図面において同一符号のものを複数有するものでも、全部に符号を付けずに代表的な部分だけに付したり、図示上で他部分のために当該部分が隠れる場合は無理な符号表示を避けた。なお、この発明の各種構成の説明を、取付物品別とし、その順序を当該図番順にしたがって説明する。
先ず、脚状体を有する物品から進めるが、この項において、この発明の主要部である細パイプ挿入棒部2と、それに挿入する軟質細パイプ3について詳述する。
図1及び図2に示すように、脚状体を有する物品に設けられている数本の脚体の脚先には、丁度よく嵌着する形状と大きさとした凹部14を有する取付先係合部1とし、その底裏に、取付先係合部1の中心から4方へ対角線上を放射状に細パイプ挿入棒部2を取付先係合部1とは一体として突出させたものとした。
なお、取付先係合部1の凹部14の形状を正方形として描いたが、取付物品の脚先形状に合わせさえすればよいことは言うまでもない。
この図例では、取付先係合部1の外形状も正方形としているから、当然ながら細パイプ挿入棒部2同士は、それぞれ均等間隔で放射状に配置されることになる。しかし、取付先係合部1の形状が長方形ならば、その配置間隔は両短辺側同士では同じで、両長辺側同士も同じとなるが、短辺側と長辺側とでは間隔が異なることになる。
勿論、図示省略したが、長方形の裏側に長辺側だけを寄せて正方形と同じように均等間隔に配置することも容易である。
なお、この発明の細パイプ挿入棒部2と、それに挿入する軟質細パイプ3も、脚体の脚先に嵌着させる凹部14を有する取付先係合部1と共に、対象物が椅子など人間が座ることによって大きく荷重が掛かる場合のものと、小物物品のように軽量品の場合とは、その荷重に当然、適した大きさや材質のものを採用すればよいことは言うまでもない。
また、図1及び図2では細パイプ挿入棒部2を4本としているが、取付先物品が軽量なら4本で十分である。もっとも、軽量としても比較的重い場合は、蒸し器10に用いられる受け皿7の例ではあるが、図8の左側の方に見るように、軟質細パイプ3の太さを異なる例えば2種として用意し、その内の細い軟質細パイプ3aを先に細パイプ挿入棒部2へ挿入させておき、その上に太い軟質細パイプ3bを重ねて被せるように挿入させると、二重となって弾力性や反発力が補強されクッション性の向上となる。
更にまた、取付先物品の置き場所が、少し傾斜しているところなら、図8のように取付先係合部1(図8では輪体部11)を挟んで、片側に細い軟質細パイプ3aを、その反対側に太い軟質細パイプ3bを配設するように構成させ、図8にて左側の太い軟質細パイプ3bを配設した方を傾斜する下方側として傾斜面上に載置すると効果が大きくなる。
なお、軟質細パイプ3の材質を、表面摩擦性や軟性と共に弾力性に優れていて、総合的に最も滑り止め効果が高いと思われるシリコーン系合成樹脂製とすることが好ましい。
以上がこの発明の主要部である細い軟質細パイプ3aと太い軟質細パイプ3bである軟質細パイプ3の説明である。
なおまた、細パイプ挿入棒部2を、各図示例では薄い板状体として示したが、丸棒状体としても構わない。しかしながら、取付物品として比較的軽量品を対象とする場合は、軟質細パイプ3の断面形状である円形復元力を活かすために、細パイプ挿入棒部2を薄い板状体とし、かつ、取付物品に対し平面状に配設する方が後述する理由で好ましい。
勿論、取付物品が椅子のように大きい荷重が掛かるものの場合は、軟質細パイプ3の内径と共に外径も大きいものとし、細パイプ挿入棒部2の材質も硬質なものとするよう考慮するなり、厚めの板状体とすればよいことは言うまでもなかろう。
次に、図3に示す軟質細パイプ3をY字状に配設する写真立て、皿立てなどのスタンド台などに対応する滑動防止部材について説明する。これは対象品が比較的軽重量品なので軟質細パイプ3は3本で十分である。したがって、Y字状となり、均等間隔配設にすることもできるが、ならぬ場合のものもある。そして、いずれも対象品を、スタンド台と共に取付先係合部1である板体15上に載置することによって滑動防止をするものである。
これらは、図示省略した載置対象品、例えば写真立ての前面額縁の下辺を前方突き当て16の内側に、写真立ての額縁裏に有るスタンド体の下辺を後方突き当て17の内側に当接させて、板体15上に載置させ使用するものである。
図4に示すのは、飾り大皿用の皿立てに軟質細パイプ3を設置した例である。この例では、蝶番18を上下に有してハ字状に開き起立させて用いる大皿用の皿立て自体が取付先係合部1となり、図示例のように、大皿用の皿立ては、通常の写真立てよりも大い上に、美観が重視されるので、軟質細パイプ3が目立たぬように取付先係合部1である皿立ての両下辺に凹部19を設け、その内空部の左右から、相対するように細パイプ挿入棒部2を突設し、それに軟質細パイプ3を挿着させたものとした。当然ながら全軟質細パイプ3の下方周辺部は皿立て自体よりも下方に露出するように構成する必要がある。
前出の写真立ても、またこの大皿用の皿立てでも、基本的な構成についてのみ説明したが、前述の太さの異なる細い軟質細パイプ3aと太い軟質細パイプ3bとを組合せて用いたり、太い軟質細パイプ3bを配設した方を傾斜する下方側として傾斜面上に載置させたりするなどは、これらの場合でも実施し得ることは言うまでもない。
次に、先願例のある炊飯器利用の蒸し器を固設対象品として詳述する。
図10に見るような炊飯器の蓋体4の図示し得ない蒸気排出口上に載置し、炊飯時の排出蒸気を利用するために、被蒸し物5を収容するための、少なくとも炊飯器の蓋体4の蒸気排出口に対応する蒸気導入口6を有する図9に示すような受け皿体7と、蒸気廃棄口8を有する上蓋9とで成る蒸し器10において、図5に示すように、受け皿体7の裏面に、略中央にある蒸気導入口6の周囲から複数本の軟質細パイプ3を放射状に配設して成ることを特徴とする炊飯器利用の蒸し器を基本構成とする。
そして、具体的には軟質細パイプ3を、略同一平面上で、かつ、均等間隔で放射状に配設させるように、蒸気導入口6を形成する取付先係合部1の外周から、同一平面上を均等間隔で放射状に突出する細パイプ挿入棒部2を複数設けると共に、受け皿体7に、該受け皿体7の裏面から取付先係合部1を嵌着したものとした。
取付先係合部1は、図7に示すように、その輪体部11を、受け皿体7の蒸気導入口6に嵌着させた後に、抜け難いよう上方に向かって外径が大きくなるように形成した。
加えて、軟質細パイプ3の外径を、前述した少なくとも大小2種の如く異にし、輪体部11を挟んで一方側に細い軟質細パイプ3aを、反対側には太い軟質細パイプ3bを配設させたものとする。大小2種であるから、軟質細パイプ3を挿入する細パイプ挿入棒部2の必要本数は偶数本となり、図5及び図6に示したものは、最少本数の4本である。
なお、各図共に軟質細パイプ3は、全て透明材を採用したものとして描いてある。
また、太い軟質細パイプ3bは、予め細い軟質細パイプ3aを細パイプ挿入棒部2に挿入させた上に、重ねて挿入できる内径のものとし、細い軟質細パイプ3aを内在した二重構成とするとよい。その際、細い軟質細パイプ3aの長さは短目にするもよい。
また、軟質細パイプ3の材質については、シリコーン系合成樹脂製としたものが、柔軟性や摩擦性上で最も好ましい。その他の各部品の素材はポリプロピレンを採用した。
受け皿体7の中には、図9に示すような落し入れる平板状網体12を有したものとするが、図示のものは便宜上金網状に描いたものであって、実物は多数の小さな矩形孔を有した合成樹脂製の薄板とした。
また、受け皿体7裏面には、図5に見るように細パイプ挿入棒部2の各先端よりも、受け皿体7の周辺部に近い方に、各軟質細パイプ3を僅かに押して曲げ下げ得るよう小突出部分13を一周して設けるのも、受け皿体7の底面の補強を兼ね好ましいと言える。
この発明の最大の効果は、相当大きく傾斜している坂面上に載置しても、滑り難いということにある。その理由は、複数本の軟質細パイプ3を用いたことによる。加えて、その効果を更に高め得るのは、軟質細パイプ3を、取付物品の重心点なり、それに近いこの発明である滑動防止部材の中心点から放射状に配置したことによる。
すなわち、取付物品を含めた重量が、複数本の軟質細パイプ3に分散されて掛かるが、本数の少ない程1本当りの荷重が重くなる理屈であり、軟質細パイプ3が略重心点を通って放射状に配置されたことによる効果も大きいのである。その他にも軟質細パイプ3が軟かくて、その接地する部分が荷重を掛けると扁平状となり接地面積を増す作用があるし、荷重に対して反発する弾力性を有することから、微細な振動、例えば小地震を吸収する機能を有しているなど後述する数々の効果的な作用と共に滑動防止力を高めるからである。
軟質細パイプ3を放射状に配置することによる効果とは、荷重の掛かる方向によってより強く現れるもので、傾斜面上での物体は重力で低い方へ移動しようとするから、下降傾斜面上にて、軟質細パイプ3が平行に配置されているとすれば、スキーが下降するように抵抗が小さく滑りやすくなり、軟質細パイプ3の平行が下降傾斜面に対し直角に配置されていれば、今度は前方の軟質細パイプ3を軸線として転倒しやすくなる。この点、下降傾斜面上に対しY字又はハ字状に開いた方を下方側とすれば、重力によって下降しようとする力は分力化されるから、転倒も下降もしなくなり滑り難くなるのである。
因みに、この発明の滑動防止部材を、取付物品である蒸し器に設けたものを、平板上に置いて実験して見た結果を示そう。蒸し器の重量は130gで、1個60gの生卵6個を蒸し器内に入れて総重量を490gとしたものを用い、滑動防止部材を取り付けたものと取外したものとを、平板上に載せて平板を徐々に傾斜させた時の滑動開始角度を調べた結果、その滑動防止部材を取外したものは15°で滑動し始めたが、滑動防止部材を取り付けたものは45°で、やっと滑動し始めた。
なお、参考に上記傾斜面上を、同じ軟質細パイプ3を用いて平行に配置させたもので調べたら、30°で滑動を始め、下降傾斜面に対し直角に配置したものは、同じく30°で滑り始めるが、直ぐ停まったり滑ったりを繰り返して下降して行った。
このように、ハ字状に開いた方を下方側とすれば、非常に大きな違いの滑り防止効果を発揮することが数値として分かる。
この大きな効果は、軟質細パイプ3が柔らかく弾性があるので、粘性があるようになって摩擦が増え滑り難くなるのである。なお、取付物品が1kg未満なら軟質細パイプ3の本数を多くする必要はなく4本で十分であるから構成も簡単である。
勿論、取付物品が椅子などの場合は、4本でも前述したように軟質細パイプ3の肉厚や外径を、それなりに大きくすればよいことは言うまでもなかろう。
また、細パイプ挿入棒部2の断面形状も効果を得る要因の一つである。細パイプ挿入棒部2が丸棒体であっても滑動防止効果はあるが、断面形状がこの発明のように平たく薄い矩形であるために、内径を拡げながら挿入着した軟質細パイプ3の両側面部分は密着するが、軟質細パイプ3の内周壁と、薄板の細パイプ挿入棒部2の上面及び下面との間に、ほんの僅かでも隙間を有するようになるから、微動荷重を受けた時、その微動荷重の吸収効果があって、結果として滑り防止効果によい結果をもたらすものと考えられるのである。
更に、軟質細パイプ3の外径を、少なくとも大小異にし、取付先係合部1を挟んで一方側に細い軟質細パイプ3aを、反対側には太い軟質細パイプ3bを配設させたものとし、傾斜している場所、例えば前述の炊飯器の蓋体4上の湾曲面に載置する際には、太い軟質細パイプ3b側を低い方に、細い軟質細パイプ3aを高い方として置くことにより、この発明の滑動防止部材自体が僅かとは言え傾斜を吸収できるし、前述のハ字状に開いた場合の作用効果と共に、太い軟質細パイプ3b側が、より荷重を負担するから動き難くなる。
しかも、太い軟質細パイプ3bを、細パイプ挿入棒部2に挿入させた細い軟質細パイプ3aを中にして重ねて挿入したものとすれば、太い軟質細パイプ3bの直径を得るのに、同質一体物とは違って細い軟質細パイプ3aとの間に空気が入り込むから、微妙なクッションを生ずることになって僅かな振動を吸収しやすくなり、結果として滑り難くなる効果が得られるのである。
更に、炊飯器利用の蒸し器10の場合においては、図5に見るようにその受け皿体7の周辺部に近い方に、各軟質細パイプ3を僅かに押して曲げ下げ得るような小突出部分13を設けたものとすれば、前述した如く受け皿体7の底面の補強と共に、軟質細パイプ3の外周面上に当接し、軟質細パイプ3の先端を下方に僅か湾曲させる作用を生ずるので、このことも微妙なクッション役を生むことに加担するようになり好ましい。
以上、この発明の取付物品の滑動防止部材の要部を主体にその効果を説明したが、炊飯器利用の蒸し器10においては、先行技術でも指摘している容器外への水滴漏れも、この発明の受け皿体7でも、その内底面に裏側から密接嵌着して突出する取付先係合部1の輪体部11が障壁となって、水滴は受け皿体7の内底面上に留まり蒸散するから心配ない。
この発明を利用した一つである脚状体を有する家庭用品用とした実施例の斜視図である。 図1の軟質細パイプを、細パイプ挿入棒部から離脱させた状態で示した斜視図である。 この発明を利用した一つであるスタンド状小物家庭用品用としたもので、軟質細パイプを、Y字状に配設する構成とした実施例の斜視図である。 この発明を利用した一つである折合わせた状態の大皿用の皿立てを、取付先係合部自体として軟質細パイプを下辺部に配設した実施例の側面図である。 この発明を利用した一つである炊飯器利用の蒸し器の裏面に、取付先係合部を固設した実施例の裏面図である。 図5の取付先係合部の平面図である。 図5の取付先係合部の側面図である。 図7の取付先係合部に、軟質細パイプをそれぞれ挿着させた使用状態で示した側面図である。 この発明を利用した一つである実施例の炊飯器利用の蒸し器を、分解状態で示した斜視図である。 この発明を利用した一つである実施例の炊飯器利用の蒸し器を、使用状態として示した正面図である。
この発明は、家庭用品類の下部に固設又は載置して用いる取付物品の滑動防止部材であるゆえ、その取付先の形状によって、取付先係合部1の形状も異なることは前述した。
したがって、その取付先係合部1が脚を有する家庭用品の脚先の場合は、図1に示した脚体の脚先に嵌着する大きさと形状とした凹部14を有するものとし、写真立てや皿立てなどのスタンド台用のものは図3又は図4に見るようなものとなる。いずれも、取付先の形状に合わせた寸法となるから、ここでの具体的構成や寸法は記載できない。
したがって、取付先係合部1を除いて、後述する蒸し器10の場合も含め共通的な要部である軟質細パイプ3と細パイプ挿入棒部2の実施形態について説明する。
ただし、これらの配置は、取付先係合部1の凹部14の形状が方形の場合は取付先係合部1の底裏に、取付先係合部1の中心から4方へ対角線上を放射状に細パイプ挿入棒部2を取付先係合部1とは一体として突出させたものとなる。凹部14の形状が円形なら円の中心を通って4方へ放射状とすることは当然である。
蒸し器10の場合は、その受け皿体7の底にある蒸気導入口6の中心を横切って4方へ放射状とする。なお、図3のスタンド台用ならY字状になるよう配置する。
次に、細パイプ挿入棒部2について詳述する。細パイプ挿入棒部2は、厚さ2mmで上述した各取付先係合部1から幅5.5mmの長さ24mmとし、軟質細パイプ3を挿入し易いように先端を半円状にしたものとする。
上記の細パイプ挿入棒部2を、Y字状のものは3本で、内2本はハ字状に適宜な角度で設け、残る1本をハ字状に開いたその結合点を通る中心線上を後方に向けて設ける。
その他のものは4本を均等間隔で放射状に形成させたものとする。
なお、取付先係合部1が長方形や長楕円形のような場合は前後の2本同士は均等間隔で、その前後両者間隔を異にするもよいだろう。なおまた、材質には拘らないが、ポリプロピレン製とした。
軟質細パイプ3は、異なる太さの2種として説明する。材質はシリコーン樹脂製とし、細い軟質細パイプ3aは、内径4mm、外径6mm、長さを33mmとし、太い軟質細パイプ3bは、内径7mm、外径10mm、長さを45mmとした。
なお、長さはそれぞれ多少異なっても構わないし、前述したように、細い軟質細パイプ3aに重ねて太い軟質細パイプ3bを被せ用いるときは、その細い軟質細パイプ3aを短く切断して用いればよいので便利である。
次に、この発明を利用するものの一つである蒸し器10について説明する。蒸し器10は、その全体の材質を合成樹脂製とし、その素材は軟質細パイプ3をシリコーン樹脂とする他は、全てをポリプロピレン系樹脂として成形したもので成り立っている。
当然ながら図9に見るように、上蓋9の一隅には小さな矩形の蒸気廃棄口8が3個まとまって並び、中央には摘み部20を有し、下辺は全周に亘ってフランジ21を有して、受け皿体7の開口部を形成する上辺の内側に嵌るための図示されない延長辺があり、全体として透明か半透明とした。
平板状網体12は、前述した矩形状の小孔群を有したもので特に説明の要はなかろう。
受け皿体7は、中央に取付先係合部1の輪体部11を嵌着させるための円孔があり図9では嵌着させた状態で示した。円孔の大きさは当然ながら炊飯器の蓋体4の開口部大で、上辺全周に亘ってフランジ21を有して、上蓋9のフランジ21と重なるようにする。
また、内部の底は平板状網体12を落し入れる広さとして、底裏には、図5及び図8に示し前述した僅かに凸となる小突出部分13を有したものとする。
以上が所謂容器であるが、寸法に拘ることはないが、一辺が約150mm正方形で、上蓋6の高さを50mm、受け皿体7は白色で深さを30mmとした。
次に、この発明の蒸し器10の取付先係合部1を、図6及び図7にて説明すると、蒸気導入口6は直径48mmとして輪体部11の内径となり、この輪体部11は上方に向かって外径が僅かに大となるようにした上辺部の外径を57mmとし、下方の細パイプ挿入棒部2を複数本有する外径64mm、厚さ2mmの円板状部22とは一体成形品とした。
図例の細パイプ挿入棒部2と軟質細パイプ3の実施形態については、上述したので省略するが、因みに細パイプ挿入棒部2の多いものも試したが効果に大きな差がないので4本で十分と思われる。尤も、被蒸し物5の荷重によっては多くするもよい。
以上、この発明の取付物品の滑動防止部材は、比較的部品点数も少ないし、滑り止め効果が大きいので、色々な物品に適用でき、蒸し器10に採用したものは、上蓋の湾曲している炊飯器でも滑らず、便利な蒸し器10となって産業上有益な発明である。
1 取付先係合部
2 細パイプ挿入棒部
3 軟質細パイプ
3a 細い軟質細パイプ
3b 太い軟質細パイプ
4 炊飯器の蓋体
5 被蒸し物
6 蒸気導入口
7 受け皿体
8 蒸気廃棄口
9 上蓋
10 蒸し器
11 輪体部
12 平板状網体
13 小突出部分

Claims (11)

  1. 被滑り止め物品の最下部に、固設又は載置させて使用するための取付先係合部(1)の周囲に、略同一平面上で、かつ、基本的には均等間隔で放射状に突出する複数本の細パイプ挿入棒部(2)を設け、当該各細パイプ挿入棒部(2)には、それぞれ軟質細パイプ(3)を挿入して成ることを特徴とする取付物品の滑動防止部材。
  2. 細パイプ挿入棒部(2)の断面を、平たい矩形状とした請求項1に記載の取付物品の滑動防止部材。
  3. 軟質細パイプ(3)の外径を、大小異にし、細パイプ挿入棒部(2)に挿入させた細い軟質細パイプ(3a)を中にして、太い軟質細パイプ(3b)を重ねて挿入した請求項1又は請求項2に記載の取付物品の滑動防止部材。
  4. 取付先係合部(1)を挟んで、片側に細い軟質細パイプ(3a)を、その反対側に太い軟質細パイプ(3b)を配設するように構成した請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の取付物品の滑動防止部材。
  5. 軟質細パイプ(3)の材質を、シリコーン系合成樹脂製とした請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の取付物品の滑動防止部材。
  6. 被滑り止め物品が、複数の脚を有する机、椅子などの各脚部先端用である請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の取付物品の滑動防止部材。
  7. 被滑り止め物品が、イーゼル、写真立て、皿立てなどスタンド用である請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の取付物品の滑動防止部材。
  8. 炊飯器の蓋体(4)の蒸気排出口上に載置し、炊飯時の排出蒸気を利用するために被蒸し物(5)を収容するため上記炊飯器の蓋体(4)上の上記蒸気排出口に対応した蒸気導入口(6)を有する受け皿体(7)と、蒸気廃棄口(8)を有する上蓋(9)とで成る蒸し器(10)において、該蒸し器(10)を被滑り止め物品とし、上記受け皿体(7)の裏面側から、取付先係合部(1)を結合させた請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の取付物品の滑動防止部材。
  9. 取付先係合部(1)を、蒸気導入口(6)を形成する輪体部(11)と成し、該輪体部(11)の外周から細パイプ挿入棒部(2)を突出させるものとした請求項8記載の取付物品の滑動防止部材。
  10. 軟質細パイプ(3)の外径を、大小2種と異にして、かつ、輪体部(11)を挟んで一方側に細い軟質細パイプ(3a)を、反対側には太い軟質細パイプ(3b)を配設させるように構成した請求項8又は請求項9記載の取付物品の滑動防止部材。
  11. 受け皿体(7)には、平板状網体(12)を有するものとし、上記受け皿体(7)の裏面には、各細パイプ挿入棒部(2)の先端よりも、上記受け皿体(7)の周辺部に近い方に小突出部分(13)を設け、各細パイプ挿入棒部(2)から露出する各軟質細パイプ(3)の先端近傍部分を、僅かに押し曲げ下げ得るように構成した請求項8乃至請求項10のいずれかに記載の取付物品の滑動防止部材。
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