JP3103584U - スタンド用すべり止め及びスタンド用すべり止めが装着された折り畳み式整理棚 - Google Patents

Abstract

【課題】 低廉な費用で構成でき、かつすべり止めの効果が高いスタンド用すべり止め及びスタンド用すべり止めが装着された折り畳み式整理棚を提供することを目的とする。
【解決手段】 横断面が円形あるいは環状であって、スタンドを構成するための部材１６に装着可能であって、弾性を有する合成樹脂からなり、横断面が一部開口型環状の装着部１２Ａと、装着部の前記開口部１２Ｃの反対側の外周部から外周部の接線方向に平坦に伸長する設置部１２Ｂと、設置部の装着部と反対側に取り付けた弾性体からなるクッション部１４とを設けた。
【選択図】 図１

Description

本考案は、スタンド用すべり止め及びスタンド用すべり止めが装着された折り畳み式整理棚に関する。

台所の流しや調理台の上の面積を有効に活用するために、「積み重ね棚」や「キッチンラック」などの名称で知られる棚がある。このような棚には開閉自在な２つのスタンドが付いていて、使用時には、これらのスタンドを立てて、棚の下方にフライパンや鍋類などを格納するスペースを設けるようにしている。しかし、かかるスタンドは、鉄、ステンレス、アルミニウムなどの金属のパイプあるいは棒で構成されていて、ステンレスやホーロー、人工大理石、タイルなどでできている調理台などの上面にスタンドが載置されると、使用中にすべり易いという問題があった。

金属製のスタンドや脚のすべり止めとして、下記の特許文献１に記載される「椅子等におけるパイプ脚のすべり止め装置」が知られている。特許文献１に記載されているすべり止め装置は、横断面が切欠円状となるよう内層が硬質ないし半硬質弾性材料で外層が軟質弾性材料となるようプラスチックにより構成したものである。また、パイプスタンドのすべり止めとして下記の特許文献２に記載されたものも知られている。
実開昭５９−１３９１４９号（第２図） 特開平１１−４２１３３号公報（図２）

しかしながら上記従来のすべり止めは、その外形形状が円形あるいは半円形であり、すべり止めが載置される場所の平面と接する部分が線状であり、極めて接触面積が少ない。そのため、すべり止めの効果が必ずしも十分ではなかった。また、従来のすべり止めの場合は、線接触であるため、接着剤や両面テープなどを配することが困難であった。

本考案は上記従来の問題を解決するもので、低廉な費用で構成でき、かつすべり止めの効果が高いスタンド用すべり止め及びスタンド用すべり止めが装着された折り畳み式整理棚を提供することを目的とする。

上記目的を達成するために本考案のスタンド用すべり止めでは、横断面が円形あるいは環状であって、スタンドを構成するための部材に装着可能であって、弾性を有する合成樹脂からなり、横断面が一部開口型環状の装着部と、前記装着部の開口部の反対側の外周部から前記外周部の接線方向に平坦に伸長する設置部と、前記設置部の前記装着部と反対側に取り付けた弾性体からなるクッション部とを設けている。

すなわち本考案によれば、横断面が円形あるいは環状であって、スタンドを構成するための部材に装着可能であって、弾性を有する合成樹脂からなり、横断面が一部開口型環状の装着部と、
前記装着部の開口部の反対側の外周部から前記外周部の接線方向に平坦に伸長する設置部と、
前記設置部の前記装着部と反対側に取り付けた弾性体からなるクッション部とを、
有するスタンド用すべり止めが提供される。

また前記クッション部の露出面に接着剤あるいは、両面接着テープが配されていることは本考案の好ましい態様である。

また、前記装着部と前記設置部とが同一の合成樹脂で一体成形されていることは本考案の好ましい態様である。

さらに本考案によれば、上記スタンド用すべり止めがスタンドに装着された折り畳み式整理棚が提供される。

本考案では横断面が円形あるいは環状であって、スタンドを構成するための部材に装着可能であって、弾性を有する合成樹脂からなり、横断面が一部開口型環状の装着部と、前記装着部の前記開口部の反対側の外周部から前記外周部の接線方向に平坦に伸長する設置部と、前記設置部の前記接着部と反対側に取り付けた弾性体からなるクッション部とを設けているので、載置部との接触面積が多く、すべり止めの効果が向上する。また、本考案のスタンド用すべり止めは、スタンドを構成する部材にワンタッチで装着可能であり、着脱に便利である。

以下、本考案の実施の形態について、図１及び図２を用いて説明する。図１は本考案のスタンド用すべり止めの好ましい実施の形態の使用状態を示す斜視図であり、図２はその部分断面図である。図１及び図２において、本考案のスタンド用すべり止め１０は、装着部１２Ａと設置部１２Ｂとクッション部１４を有している。装着部１２Ａは、スタンドを構成するための横断面が円形あるいは環状の部材１６に装着可能であって、弾性を有する合成樹脂からなり、横断面が一部開口型環状である。また、設置部１２Ｂは、装着部１２Ａの開口部１２Ｃの反対側の外周部から外周部の接線方向に平坦に伸長している。クッション部１４は、設置部１２Ｂの装着部１２Ａと反対側に取り付けた弾性体からなる部材からなる。なお、クッション部１４は摩擦係数の高い部材で構成することが好ましい。スタンドを構成するための部材１６としては、通常、金属製の棒状部材あるいはパイプが用いられるが、横断面の外形が円形あるいは略円形であれば、適用可能である。

装着部１２Ａと設置部１２Ｂは、本実施の形態では、例えばポリカーボネートなどの同一の合成樹脂で一体成形されている。一体成形された部分は、符号１２で示される。なお、装着部１２Ａと設置部１２Ｂを一体成形せずに、別個の部材として製造した後、相互に接着剤などで固定することもできる。クッション部１４はアクリルスポンジなどの弾性を有する部材で構成され、接着剤などで設置部１２Ｂの底面に取り付けられている。なお、クッション部１４の設置部１２Ｂと反対側の面には、図示省略の両面テープを取り付けておくことが好ましい。

スタンド用すべり止め１０をスタンドを構成するための部材１６に取り付けるためには、装着部１２Ａの開口部１２Ｃを部材１６に対して押しつける。その結果、部材１６に面した開口部１２Ｃが弾性変形して部材１６の外径のサイズまで開いて、図１及び図２に示すように、装着部１２Ａが部材１６に係合される。この係合状態で、装着部１２Ａは、部材１６に対して回動可能となる。クッション部１４に両面テープが付いているときは、その表面層を取り除いて、クッション部１４の下面が載置面に平行となるようにする。通常、クッション部１４は、図３に示すように４個用いられるので、全てのクッション部１４が同一平面上に位置するようにして、載置面に載置する。

図３は、本考案のスタンド用すべり止めを２段に積み上げた折り畳み式整理棚の下方の棚のスタンドに取り付けた状態を示す斜視図である。なお、本考案のスタンド用すべり止めをスタンドに取り付けた折り畳み式整理棚自体も本考案に係るものである。図３の例では、折り畳み式整理棚を２段積み上げた状態が示され、台所で使用される図示省略の食器や調味料、料理器具などを載置することができる。載置面がステンレス、ホーロー、タイルなど滑り易い材料で構成されていても、クッション部１４が摩擦係数の高い部材で構成されていたり、あるいは、クッション部１４に両面テープが取り付けられていることにより、載置面に対して滑りにくく、安定して折り畳み式整理棚が載置され、使用中も移動したり滑ることがない。

以上のように本考案では、載置部との接触面積が多く、すべり止めの効果が向上するので、種々の棒状あるいはパイプ状のスタンドを有する棚やテーブルなどの載置面に対する滑りを防止する必要のある、あらゆる製品に適用可能であり、台所用品のみならず、事務用品、家具、什器などの分野で有用である。

本考案のスタンド用すべり止めの好ましい実施の形態の使用状態を示す斜視図である。 図１のスタンド用すべり止めの部分断面図である。 本考案のスタンド用すべり止めを２段に積み上げた折り畳み式整理棚の下方の棚のスタンドに取り付けた状態を示す斜視図である。

符号の説明

１０ スタンド用すべり止め
１２ 一体成形部
１２Ａ 装着部
１２Ｂ 設置部
１２Ｃ 開口部
１４ クッション部
１６ スタンドを構成する部材

Claims (4)

1. 横断面が円形あるいは環状であって、スタンドを構成するための部材に装着可能であって、弾性を有する合成樹脂からなり、横断面が一部開口型環状の装着部と、
   前記装着部の開口部の反対側の外周部から前記外周部の接線方向に平坦に伸長する設置部と、
   前記設置部の前記装着部と反対側に取り付けた弾性体からなるクッション部とを、
   有するスタンド用すべり止め。
2. 前記クッション部の露出面に接着剤あるいは、両面接着テープが配されている請求項１に記載のスタンド用すべり止め。
3. 前記装着部と前記設置部とが同一の合成樹脂で一体成形されている請求項１に記載のスタンド用すべり止め。
4. 前記請求項１から３のいずれか１つに記載のスタンド用すべり止めがスタンドに装着された折り畳み式整理棚。
   

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