JP2012032879A - 入力操作装置 - Google Patents

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央徳 大原
Motoyuki Suzuki
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Abstract

【課題】専用検知器など新たなハードウェアを追加すること無く、操作者を判別する。
【解決手段】入力操作装置は、車両の運転席及び助手席の間に配置され、運転席及び助手席に着座した操作者により操作されるタッチパネル付ディスプレイ13を備える。車両が走行状態であるか否かを判断し、操作者がタッチパネル付ディスプレイ13を操作した場合、タッチパネル付ディスプレイ13に接触した形状を検出し、検出された形状から、タッチパネル付ディスプレイ13を操作した操作者が助手席に着座しているか否かを判断し、車両が走行状態であると判断し、且つ、タッチパネル付ディスプレイ13を操作した操作者が助手席に着座していると判断した場合、車両が停止状態にある時のみ受け入れる操作を受け入れる。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両に搭載される入力操作装置に関する。
カーナビゲーションやカーオーディオ等の車載装置は、車両の運転席及び助手席の間に配置され、運転席又は助手席に着座した操作者による入力操作を受け付ける入力操作装置を備える。入力操作装置は、操作者による入力操作が車両走行の妨げにならないように、車両が走行状態にある時は所定の入力操作を制限している。
しかしながら、車両走行の妨げになるのは運転者が入力操作を行う場合であり、助手席等に着座した乗員が操作を行う場合はこの限りではない。そこで、現在の操作者が運転者かそれ以外の同乗者かを判断し、操作者に応じて表示や操作法を変更する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−302223号公報
しかし、特許文献1では、複数の専用検知器を入力操作装置の周囲に設置し、どの方向から入力操作装置に操作者の手が近づいてきたかを検知して、運転者或いは助手席等からの操作を判別している。よって、これらの専用検知器を別途用意しなけばならず、専用検知器分の追加コストが発生してしまうという問題があった。
上記問題に鑑み、本発明は、専用検知器など新たなハードウェアを追加すること無く、操作者を判別することができる入力操作装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の特徴は、車両の運転席及び助手席の間に配置され、運転席及び助手席に着座した操作者により操作されるタッチパネルを備える入力操作装置であって、入力操作装置が、(1)車両が走行状態であるか否かを判断し、(2)操作者がタッチパネルを操作した場合、タッチパネルに接触した形状を検出し、(3)検出された形状から、タッチパネルを操作した操作者が助手席に着座しているか否かを判断し、(4)車両が走行状態であると判断し、且つ、タッチパネルを操作した操作者が助手席に着座していると判断した場合、車両が停止状態にある時のみ受け入れる操作を受け入れることである。
本発明の入力操作装置によれば、専用検知器など新たなハードウェアを追加すること無く、操作者を判別することができる。
本発明の第1の実施の形態に関わる入力操作装置12の構成を示すブロック図である。 図1のタッチパネル付ディスプレイ13の配置例を示す模式図である。 タッチパネル付ディスプレイ13が備える電気回路の構成を示す概略図である。 図4(a)は、助手席に着座した操作者がタッチパネル付ディスプレイ13を操作する時の操作者の右手RHの形状を示す平面図であり、図4(b)は、運転席に着座した操作者がタッチパネル付ディスプレイ13を操作する時の操作者の左手LHの形状を示す平面図である。 処理部14(接触形状検出部)が検出する操作者の指の形状41a、41bの一例、及び処理部14(近接形状検出部)が検出する操作者の手の形状42a、42bの一例を示す平面図である。図5(a)は操作者が助手席に着座する場合を示し、図5(b)は操作者が運転席に着座する場合を示す。 検出された形状41a、42aから抽出された形状の特徴点の一例を示す平面図である。 情報の検索を行うために地域の絞込みを行う操作画面の一例を示し、図7(a)は、タッチパネル付ディスプレイ13の操作可能領域CCR全体に操作可能な情報を表示した画像例を示し、図7(b)は、タッチパネル付ディスプレイ13の操作可能領域CCRのうち操作者を判断できる領域FDRにだけ、操作可能な情報を表示する画像例を示す。 図1の入力操作装置の動作例を示すフローチャートである。
以下図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。図面の記載において同一部分には同一符号を付している。
(第1の実施の形態)
先ず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に関わる入力操作装置12の構成を説明する。入力操作装置12は、カーナビゲーションやカーオーディオ等の車載装置本体11に接続され、車載装置本体11に対する様々なコマンドの入力を受け付ける。
入力操作装置12は、操作者による入力操作を受けるタッチパネルの一例であるタッチパネル付ディスプレイ13と、タッチパネル付ディスプレイ13から受けた入力操作を処理する処理部14と、処理部14が行う処理において使用する様々なデータを記憶する記憶部15とを備える。
タッチパネル付ディスプレイ13は、画像情報を操作者に対して表示する液晶パネル等の表示装置と、操作者が操作した画面位置を検出する位置入力装置とを組み合わせた電子部品である。タッチパネル付ディスプレイ13は、運転席及び助手席に着座した操作者により操作される。表示装置には、様々な操作コマンドを図示した操作画面が表示される。位置入力装置は、操作者の例えば指が触れた画面位置、及び例えば手が近接した画面位置を検知して、その位置情報を処理部14へ出力する。位置情報は車載装置本体11へ転送され、車載装置本体11は、操作画面の画像情報と位置情報とに基づいて操作者が望む操作を算出する。
記憶部15には、助手席に着座した操作者が触れたタッチパネル付ディスプレイ13上の形状の特徴点を示す特徴点データFGと、助手席に着座した操作者が触れたタッチパネル付ディスプレイ13上の形状を示す形状データKDとが記憶されている。すなわち、記憶部15は、特徴点データFGを記憶する特徴点記憶部、及び形状データKDを記憶する形状記憶部として機能する。形状データKD及び特徴点データFGについては図5及び図6を参照して後述する。
なお、助手席ではなく、運転席に着座した操作者が触れたタッチパネル付ディスプレイ13上の形状の特徴点を示す特徴点データFG、運転席に着座した操作者が触れたタッチパネル付ディスプレイ13上の形状を示す形状データKDを記憶してもよい。或いは、タッチパネル付ディスプレイ13に近接した操作者の身体の形状の特徴点を示す特徴点データFG、タッチパネル付ディスプレイ13に近接した操作者の身体の形状を示す形状データKDを記憶してもよい。
処理部14には、車速やパーキングブレーキのオフ又はオンを示す運転中信号が入力される。処理部14は、この運転中信号に基づいて、車両が走行状態であるか否かを判断する、すなわち「走行状態判断部」としての機能を備える。また、処理部14は、操作者がタッチパネル付ディスプレイ13を操作した場合、タッチパネル付ディスプレイ13に接触した操作者の身体(例えば指)の形状を検出する「接触形状検出部」、操作者がタッチパネル付ディスプレイ13を操作した場合、タッチパネル付ディスプレイ13に近接した操作者の身体(例えば手)の形状を検出する「近接形状検出部」、検出された形状からタッチパネル付ディスプレイ13を操作した操作者が助手席に着座しているか否かを判断する「操作主体判断部」、及び、操作者が着座するシート(助手席又は運転席)に応じて、操作者による操作を受け入れるか否かを判断する「操作許諾判断部」としての機能を備える。
更に、処理部14は、検出された形状から当該形状の特徴点を抽出する「特徴点抽出部」としての機能を有する。操作主体判断部は、特徴点抽出部により抽出された特徴点と記憶部15に記憶された特徴点データFGとを比較する。そして、特徴点抽出部により抽出された特徴点と記憶部に記憶された特徴点データFGとが一致する場合、タッチパネル付ディスプレイ13を操作した操作者が助手席に着座していると判断する。
ここで、「形状」には、タッチパネル付ディスプレイ13に接触した操作者の身体(例えば指)の形状と、タッチパネル付ディスプレイ13に近接した操作者の身体(例えば手)の形状とが含まれる。また、操作主体判断部は、特徴点と特徴点データFGの対比において、完全一致のみならず、基準値以上の一致点が有れば、一致すると判断する。
処理部14は、データの演算装置、データを一時的に記憶するレジスタやメモリ装置、及び周辺機器とのインターフェースを行う入出力装置を備えるマイクロプロセッシングユニット(MPU)により構成される。MPUは、予めインストールされたコンピュータプログラムに従って、走行状態判断部、接触形状検出部、近接形状検出部、操作主体判断部、操作許諾判断部、及び特徴点抽出部としての機能を実行する。
次に、図2を参照して、図1のタッチパネル付ディスプレイ13の配置例を説明する。ここでは、タッチパネル付ディスプレイ13が車載装置本体11と一体化されている場合を示す。タッチパネル付ディスプレイ13及び車載装置本体11は、離れて設置されていても構わない。タッチパネル付ディスプレイ13は、車両の運転席及び助手席の間であって、運転席及び助手席に着座した操作者から表示画面を見ることができ、且つ、操作可能な位置に配置されている。具体的に、運転席及び助手席のダッシュボード間であって、右ハンドル車の場合はハンドル18の左側のダッシュボード付近に配置されている。
運転席に着座した操作者(すなわち運転者)及び助手席に着座した操作者は、それぞれの手LH及び手RHの指で、タッチパネル付ディスプレイ13に表示されるボタン17を押すことにより操作を行う。通常、右ハンドル車の場合、運転席に着座した操作者は、タッチパネル付ディスプレイ13に近い方の手(左手LH)で操作し、助手席に着座した操作者は、タッチパネル付ディスプレイ13に近い方の手(右手RH)で操作する。左ハンドル車の場合、上記した左と右が入れ替わる。
次に、図3を参照して、タッチパネル付ディスプレイ13が備える電気回路の構成の一部を説明する。タッチパネル付ディスプレイ13は、縦横方向に配列された複数の電極パッド(導電パターン)からなるマトリックス・スイッチを備え、このマトリックス・スイッチは表示装置の表示画面全体に貼り付けられている。マトリックス・スイッチは、2層構造の透明電極を備える。透明電極は、第1層目に縦方向に配列された複数の帯状電極と、第2層目に横方向に配列された複数の帯状電極からなる。上下2層の帯状電極を隙間を開けて対向させている。操作者がタッチパネル付ディスプレイ13の一部を押すことにより、押された位置に対応する縦方向の帯状電極と横方向の帯状電極とが接触して電気回路が構成され、縦と横の位置情報を得ることができる。
図3に示した例では、縦方向に配列された複数の白抜きの電極パッド21aは電気的に接続され、縦方向の帯状電極を形成している。また、横方向に配列された複数の斜線を付した電極パッド21bも電気的に接続され、横方向の帯状電極を形成している。一連の電極パッド21a及び電極パッド21bの一端には、それぞれ引き出し線22a、22bが接続され、引き出し線22a、22bを介して縦と横の位置情報を示す電気信号が取り出される。
タッチパネル付ディスプレイ13の一部分を操作者が押下げた時、それぞれ縦横一列が検出される。このときの交点を検出することで押された位置を検出できる。また、この場合の各縦横一列の電極パッド21a、21bの交点が押下されたと判断している。しかし、これに限らず、押下げにより構成される電気回路に流れる電流値或いは電圧値を用いて、隣接する帯状電極(電極パッド21a或いは電極パッド21b)の中間点をアナログ的に検知することも可能である。また、電極パッド21a、21bを縦横一列で接続せずに、電極パッド21a、21b単体で電気的に独立させてもよい。この場合、各電極パッド21a、21bに引き出し線22a、22bを接続することで、どの電極パッド21a、21bが押下されたかを検知することも可能である。
さらに、各電極パッド21a、21bは押下されていなくても操作者の近接を検知することも可能である。例えば、操作者の指先と導電膜との間での静電容量の変化を捉えて位置を検出する静電容量方式のタッチパネル付ディスプレイ13を用いればよい。指がセンサ表面に近づくだけで静電結合が起きるため、タッチパネル付ディスプレイ13に接触しなくても、近接した指や手の形状を検出することができる。
図4(a)は、助手席に着座した操作者がタッチパネル付ディスプレイ13を操作する時の操作者の右手RHの形状を示し、図4(b)は、運転席に着座した操作者がタッチパネル付ディスプレイ13を操作する時の操作者の左手LHの形状を示す。前述したように、操作者がタッチパネル付ディスプレイ13を操作する場合、通常、タッチパネル付ディスプレイ13に近い方の手を使用する。タッチパネル付ディスプレイ13は、運転席及び助手席の間に配置されいてるため、通常、運転席か助手席かによって操作者が使用する手が異なる。また、助手席に着座した操作者は、手を右側に傾けて操作するが、運転席に着座した操作者は、手を左側に傾けて操作するのが一般的である。よって、操作者がタッチパネル付ディスプレイ13を操作する場合、タッチパネル付ディスプレイ13に接触する操作者の身体(例えば指)の形状や、タッチパネル付ディスプレイ13に近接する操作者の身体(手)の形状は、操作者が着座するシート(運転席か助手席か)によって異なる。
図5は、処理部14(接触形状検出部)が検出する操作者の指の形状41a、41bの一例、及び処理部14(近接形状検出部)が検出する操作者の手の形状42a、42bの一例を示す平面図である。図5(a)は操作者が助手席に着座する場合を示し、図5(b)は操作者が運転席に着座する場合を示す。このように、操作者が着座するシート(運転席か助手席か)によって、処理部14が検出する形状41a、41b、42a、42bが異なる。よって、処理部14(操作主体判断部)は、接触形状検出部及び近接形状検出部により検出された形状41a、41b、42a、42bから、タッチパネル付ディスプレイ13を操作した操作者が助手席に着座しているか否かを判断することができる。
例えば、図6に示すように、処理部14(特徴点抽出部)は、検出された形状41a、42aから当該形状の特徴点43a〜43fを抽出する。そして、処理部14(操作主体判断部)は、特徴点抽出部により抽出された特徴点43a〜43fと、記憶部15に記憶された特徴点データFGとを比較する。そして、両者が一致する場合、タッチパネル付ディスプレイ13を操作した操作者が助手席に着座していると判断する。
なお、総ての特徴点が一致して無くても、基準値以上の特徴点が一致すれば、両者が一致すると判断してもよい。また、記憶部15に記憶された特徴点データFGは、助手席に着座した操作者の形状ではなく、運転席に着座した操作者の形状に関するものであってもよい。この場合、両者が一致する場合、タッチパネル付ディスプレイ13を操作した操作者が助手席に着座していないと判断すればよい。更に、助手席及び運転席の両方の特徴点データFGを記憶部15に記憶してもよい。この場合、両方の特徴点データFGと比較して、一致点が多い方のシート(運転席又は助手席)を判断すればよい。
更に、十分な判断精度が得られる場合には、処理部14(特徴点抽出部)が抽出する特徴点43a〜43fは、接触形状検出部により検出される操作者の指の形状41a、41b、或いは、近接形状検出部により検出される操作者の手の形状42a、42bのいずれか一方のみであってもよい。この場合、記憶部15に記憶される特徴点データFGも、タッチパネル付ディスプレイ13に接触する指の形状41a、41b、或いは、タッチパネル付ディスプレイ13に近接する手の形状42a、42bのいずれか一方の特徴点データとすればよい。これにより、処理部14の処理負荷が軽減され、処理速度が向上する。
次に、図8を参照して、図1の入力操作装置12の動作例を説明する。ここでは、処理部14の動作として説明する。なお、図8のフローチャートは、車両が走行状態であると処理部14(走行状態判断部)が判断した場合に開始される。走行状態判断部は、車速から判断しても良いし、パーキングブレーキのオン/オフ状態から判断してもよい。或いは、車速及びパーキングブレーキの状態を組み合わせて判断してもよい。
(イ)先ず、S01段階において、操作者がタッチパネル付ディスプレイ13を操作することを待機する。操作者がタッチパネル付ディスプレイ13を操作した場合(S01でYES)、押し下げられたタッチパネル付ディスプレイ13上の位置を検出し、S03段階に進む。S03段階において、図5に示したように、タッチパネル付ディスプレイ13に接触した操作者の身体(例えば指)の形状41a、41b、及びタッチパネル付ディスプレイ13に近接した操作者の身体(例えば手)の形状42a、42bを検出する。
(ロ)その後、S05段階に進み、検出された形状41a、41b、42a、42bから、タッチパネル付ディスプレイ13を操作した操作者が、助手席に着座しているか否かを判断する。詳細には、検出された形状41a、41b、42a、42bから当該形状の特徴点43a〜43fを抽出する。抽出した特徴点43a〜43fと特徴点データFGとを比較することにより、操作者が助手席に着座しているか否かを判断する。
(ハ)操作者が助手席に着座していると判断した場合(S05段階でYES)、S07段階に進み、S01段階で検出した操作は車両の走行の妨げにはならないため、車両が停止状態にある時のみ受け入れる操作であっても、S01段階で検出した操作を受け入れる。一方、操作者が助手席に着座していないと判断した場合(S05段階でNO)、操作者が運転席に着座している可能性があり、S01段階で検出した操作は車両の走行の妨げにはなる。そこで、S11段階に進み、この操作を受け入れない。
このように、運転中においてタッチパネル付ディスプレイ13の操作が行われた場合に、処理部14は図8に示す操作者の判断処理を行う。なお、車両の停止中においては、車両の走行の妨げになることはないので、図8に示した操作者の判断処理は行わない。また、図8のS05段階では、タッチパネル付ディスプレイ13を操作した操作者が、助手席に着座しているか否かを判断する場合について説明した。しかし、これに限らず、運転席に着座しているか否かを判断してもよい。
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態によれば、以下の作用効果が得られる。
タッチパネル付ディスプレイ13に接触した操作者の形状41a、41bからタッチパネル付ディスプレイ13を操作した操作者を判断することで、操作者の手が近づいてきた方向を検出するための複数の専用検知器をタッチパネル付ディスプレイ13の周囲に設ける必要がなくなる。よって、入力操作装置12によれば、専用検知器など新たなハードウェアを追加すること無く、操作者を判別することができる。
操作者の形状41a、41b、42a、42bから抽出された特徴点43a〜43fと記憶部15に記憶された特徴点データFGとが一致する場合、タッチパネル付ディスプレイ13を操作した操作者が助手席に着座していると判断する。これにより、操作者が着座しているシート(助手席又は運転席)を正確に判断することができる。更に、特徴点の判断結果に対する学習機能を付加してもよい。一致すると判断される特徴点43a〜43fに基づいて、記憶部15に記憶された特徴点データFGを修正したり、或いは他の特徴点データFGを記憶部15に更に記憶してもよい。これにより、更に判断精度が向上する。
タッチパネル付ディスプレイ13に接触した操作者の形状41a、41b及びタッチパネル付ディスプレイ13に近接した操作者の形状42a、42bから、タッチパネル付ディスプレイ13を操作した操作者を判断する。各電極パッド21a、21bの面積に対して、タッチパネル付ディスプレイ13に接触する操作者の形状41a、41bの面積が小さい場合、操作者が着座しているシートによって形状41a、41bに差が生じにくく、十分な判断精度が得られない場合がある。この場合、タッチパネル付ディスプレイ13に接触した操作者の形状41a、41bに、タッチパネル付ディスプレイ13に近接した操作者の形状42a、42bを組み合わせて操作者を判断することにより、判断精度を向上させることができる。
(変形例)
第1の実施の形態では、操作者の形状41a、41b、42a、42bから抽出された特徴点43a〜43fと記憶部15に記憶された特徴点データFGとを比較して操作者を判断した。しかし、これに限らず、操作者の形状41a、41b、42a、42bそのものを用いて、操作者を判断しても構わない。この場合、処理部14(操作主体判断部)は、接触形状検出部及び近接形状検出部により検出された形状41a、41b、42a、42bと、記憶部15に記憶された形状データKDとのテンプレートマッチングにより、タッチパネル付ディスプレイ13を操作した操作者が助手席に着座しているか否かを判断する。特徴点の抽出処理が省略されるので、処理部14の処理負荷が軽減され、処理速度が向上する。
なお、形状の判断結果に対する学習機能を付加してもよい。一致すると判断された形状41a、41b、42a、42bに基づいて、記憶部15に記憶された形状データKDを修正したり、或いは他の形状データKDを記憶部15に更に記憶してもよい。これにより、判断精度が向上する。
また、十分な判断精度が得られる場合には、テンプレートマッチングの対象となる形状は、タッチパネル付ディスプレイ13に接触する指の形状41a、41bだけであってもよい。この場合、記憶部15に記憶される形状データKDも、タッチパネル付ディスプレイ13に接触する指の形状41a、41bだけでよい。これにより、処理部14の処理負荷が軽減され、処理速度が向上する。
これとは逆に、テンプレートマッチングの対象となる形状は、タッチパネル付ディスプレイ13に近接する手の形状42a、42bだけであってもよい。通常、タッチパネル付ディスプレイ13に近接する手の面積は、タッチパネル付ディスプレイ13に接触する指の面積よりも大きい。よって、タッチパネル付ディスプレイ13に接触する指の形状41a、41bだけの場合に比べて、判断精度を向上させることができる。
(第2の実施の形態)
入力操作装置は、車両の走行状態或いは停止状態に応じて、操作可能な情報を表示するタッチパネル付ディスプレイ13の表示領域を変更してもよい。具体的には、車両が走行状態にあると処理部14が判断した場合、タッチパネル付ディスプレイ13の操作可能領域のうち、処理部14(操作主体判断部)が操作者を判断できる領域FDRにだけ、操作可能な情報を表示する。
図7(a)及び図7(b)は、情報の検索を行うために地域の絞込みを行う操作画面の一例を示す。押し下げにより選択可能な地域の名称がリスト表示され、リストの一端にはリストを上下方向にスクロールさせるボタンが表示されている。図7(a)は、タッチパネル付ディスプレイ13の操作可能領域CCR全体に操作可能な情報を表示した画像例を示す。図7(b)は、タッチパネル付ディスプレイ13の操作可能領域CCRのうち操作者を判断できる領域FDRにだけ、操作可能な情報を表示する画像例を示す。
図7(a)に示すように、車両が停止状態にあると処理部14が判断した場合、タッチパネル付ディスプレイ13の操作可能領域CCR全体に、操作可能な情報を表示する。一方、図7(b)に示すように、車両が走行状態にあると処理部14が判断した場合、タッチパネル付ディスプレイ13の操作可能領域CCRのうち、処理部14(操作主体判断部)が操作者を判断できる領域FDRにだけ、操作可能な情報を表示する。図7(a)の「奥多摩」及び「代官山・恵比寿・渋谷」が押し下げされた場合、操作者が着座するシートを判断できない場合がある。そこで、停車中は操作可能領域CCR全体に操作可能な情報を表示するが、走行中は操作者を判断することができる領域FDRにだけ、操作可能な情報を表示する。これにより、操作者の判断をより正確に行うことができるため、入力操作装置の信頼性が向上する。
ここで、「操作可能な情報」とは、ボタン、メニューといった操作によって次の画面に切替たり、50音入力のような次の複雑な操作を必要とする情報を示す。カーナビゲーションの地図等をスクロールさせる等、走行中に操作可能な情報は含まず、単なる情報の表示も含まない。
(第3の実施の形態)
操作者が助手席に着座していると判断した後に、タッチパネル付ディスプレイ13に近接する操作者の身体の形状を継続して検出している場合、操作した後に、手をタッチパネル付ディスプレイ13から離していないことになる。よって、同じ操作者が次のボタン操作を行う可能性が高まり、助手席に着座した操作者が継続して操作を行っているとみなすことができる。そこで、この場合、タッチパネル付ディスプレイ13の操作可能領域CCR全体に、助手席に着座した操作者が操作可能な情報を表示する。例えば50音入力のように、所望の文字列を入力するために複数回の操作を連続して行う場合がある。
50音入力の場合、操作可能な情報を画面全体に表示することが必要となる。操作者が助手席に着座していると判断し、その後、タッチパネル付ディスプレイ13に近接する操作者の身体の形状を継続して検出している場合、同じ操作者が操作を継続していると判断する。そして、タッチパネル付ディスプレイ13を押下した場合、助手席に着座した操作者による操作とみなし、当該操作を受け付けてもよい。
「タッチパネル付ディスプレイ13に近接する操作者の身体の形状を継続して検出している場合」には、タッチパネル付ディスプレイ13上の同じ領域で操作者の身体の形状継続して検出している場合のみならず、検知する領域が一定時間毎に連続して移動している場合も含まれる。これに対して、検出が途切れた場合、及び検出される操作者の身体の形状が変化した場合、継続して検出しているとは判断しない。
但し、タッチパネル付ディスプレイ13に近接する操作者の身体の形状を継続して検出している間に、検知している領域から離れた位置でタッチパネル付ディスプレイ13が操作された場合、当該操作者は助手席に着座していないと判断して、当該操作を受け入れない。
以上説明したように、タッチパネル付ディスプレイ13に近接した操作者の身体の形状を継続して検出している場合、タッチパネル付ディスプレイ13の操作可能領域CCR全体に、助手席に着座した操作者が操作可能な情報を表示する。これにより、より多くの操作可能な情報(コンテンツ)を同時に表示することができる。
タッチパネル付ディスプレイ13に近接した操作者の身体の形状を検出しているタッチパネル付ディスプレイ13上の位置と離れた位置で、タッチパネル付ディスプレイ13が操作された場合、その操作を受け入れない。これにより、同じ操作者による一連の入力操作とそれ以外を明確に区別することができるので、操作者の誤った判断を抑制することができる。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明は、3つの実施形態及び変形例によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、本発明のタッチパネルの実施例として、画像情報を表示する表示装置と操作者が触れた画面位置を検出する位置入力装置とを組み合わせたタッチパネル付ディスプレイ13を示した。しかし、本発明のタッチパネルは、画像情報を表示する表示装置と切り離して、操作者が触れた画面位置を検出する位置入力装置単体としても実施可能である。この場合、カーナビゲーションなどの車載装置本体11が表示装置を備え、この表示装置の表示画面に、位置入力装置単体としてのタッチパネルを重ね合わせて使用することになる。
12 入力操作装置
13 タッチパネル付ディスプレイ(タッチパネル)
14 処理部(走行状態判断部、接触形状検出部、操作主体判断部、操作許諾判断部、特徴点抽出部、近接形状検出部)
15 記憶部(特徴点記憶部、形状記憶部)
41a、41b、42a、42b 形状
43a〜43f 特徴点
FG 特徴点データ
KD 形状データ
CCR 操作可能領域
FDR 判断可能な領域

Claims (7)

  1. 車両の運転席及び助手席の間に配置され、運転席及び助手席に着座した操作者により操作されるタッチパネルと、
    車両が走行状態であるか否かを判断する走行状態判断部と、
    操作者が前記タッチパネルを操作した場合、前記タッチパネルに接触した形状を検出する接触形状検出部と、
    前記接触形状検出部により検出された前記形状から、前記タッチパネルを操作した操作者が助手席に着座しているか否かを判断する操作主体判断部と、
    車両が走行状態であると前記走行状態判断部が判断し、且つ、前記タッチパネルを操作した操作者が助手席に着座していると前記操作主体判断部が判断した場合、車両が停止状態にある時のみ受け入れる操作を受け入れる操作許諾判断部と
    を有することを特徴とする入力操作装置。
  2. 前記接触形状検出部により検出された形状から前記形状の特徴点を抽出する特徴点抽出部と、
    助手席に着座した操作者が触れた前記タッチパネル上の形状の特徴点データを記憶する特徴点記憶部と、を更に備え、
    前記特徴点抽出部により抽出された特徴点と前記特徴点記憶部に記憶された特徴点データとが一致する場合、前記操作主体判断部は、前記タッチパネルを操作した操作者が助手席に着座していると判断する
    ことを特徴とする請求項1に記載の入力操作装置。
  3. 助手席に着座した操作者が触れた前記タッチパネル上の形状データを記憶する形状記憶部を更に備え、
    前記操作主体判断部は、前記接触形状検出部により検出された形状と前記形状記憶部に記憶された形状データとのテンプレートマッチングにより、前記タッチパネルを操作した操作者が助手席に着座しているか否かを判断する
    ことを特徴とする請求項1に記載の入力操作装置。
  4. 操作者が前記タッチパネルを操作した場合、前記タッチパネルに近接した操作者の身体の形状を検出する近接形状検出部を更に備え、
    前記操作主体判断部は、前記接触形状検出部により検出された前記形状及び前記近接形状検出部により検出された前記形状から、前記タッチパネルを操作した操作者が助手席に着座しているか否かを判断する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の入力操作装置。
  5. 車両が走行状態であると前記走行状態判断部が判断した場合、前記タッチパネルの操作可能領域のうち、前記操作主体判断部が判断可能な領域にだけ、助手席に着座した操作者が操作可能な情報を表示することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の入力操作装置。
  6. 前記タッチパネルを操作した操作者が助手席に着座していると前記操作主体判断部が判断した後に、前記近接形状検出部が、前記タッチパネルに近接した操作者の身体の形状を継続して検出している場合、前記タッチパネルの操作可能領域全体に、操作可能な情報を表示することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の入力操作装置。
  7. 前記近接形状検出部が前記タッチパネルに近接した操作者の身体の形状を検出しているタッチパネル上の位置と離れた位置で、前記タッチパネルが操作された場合、前記操作許諾判断部は、当該操作を受け入れないことを特徴とする請求項6に記載の入力操作装置。
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