JP2012032853A - 情報処理装置、情報処理方法およびコンピュータプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法およびコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】群を構成するコンテンツの閲覧を容易に行うことが可能な情報処理装置を提供する。
【解決手段】本発明の情報処理装置は、コンテンツがそれぞれ関連付けられた複数のオブジェクトからなるオブジェクト群が表示される表示部の表示面に対する操作体の位置を検出する検出部と、検出部の検出結果に基づいて、オブジェクト群を構成するオブジェクトのフォーカス位置を変更する表示変更部と、を備え、表示変更部は、検出部の検出結果より表示面に対して略平行な所定の操作方向への操作体の直線動作が検出されたとき、展開され環状に配列されたオブジェクト群を構成するオブジェクトのフォーカス位置を配列方向に移動して変更するする。
【選択図】図3

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法およびコンピュータプログラムに関する。
タッチパネルは、直感的で使いやすいユーザインタフェース(以下、「UI」ともいう。)を実現可能であることから、従来から交通機関の発券機や銀行のATM等に使用されていた。近年では、タッチパネルはユーザの動作を検出することも可能となり、従来のボタン操作にはない機器の操作を実現することができるようになった。これにより、近年、携帯電話機やゲーム機器などの携帯機器にタッチパネルが多く用いられるようになっている。例えば特許文献1には、タッチパネルを用いたUIにより、複数の画像を効率よく確認でき、さらに確認操作が簡便かつ直感的にできるようにした情報処理装置が開示されている。
特開2010−55455号公報
複数の画面を効率よく確認するために、コンテンツをブラウズする上で俯瞰性を向上させ、迅速に全体上を把握することができるUIとして、サムネイル表現は有効である。その一方で、サムネイル表現を用いると、コンテンツが大量に存在する場合に、関連のあるコンテンツのまとまりを把握し難く、コンテンツ階層的な俯瞰をすることができないという問題もある。あるいは、複数のコンテンツを群として扱い、フォルダやサムネイル表現に集約することで、マクロでの俯瞰性を向上することができる。しかし、コンテンツ群の集約表現を用いた場合には、個々のコンテンツを俯瞰することが困難である。
また、コンテンツ閲覧において、関連のあるコンテンツをまとめてコンテンツ群を定義し、コンテンツ群の構成を階層的に表現した場合、コンテンツ群を構成する個々のコンテンツをコンテンツ群の表現のまま確認することは困難である。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、群を構成するコンテンツの閲覧を容易に行うことが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、情報処理方法およびコンピュータプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、コンテンツがそれぞれ関連付けられた複数のオブジェクトからなるオブジェクト群が表示される表示部の表示面に対する操作体の位置を検出する検出部と、検出部の検出結果に基づいて、オブジェクト群を構成するオブジェクトのフォーカス位置を変更する表示変更部と、を備え、表示変更部は、検出部の検出結果より表示面に対して略平行な所定の操作方向への操作体の直線動作が検出されたとき、展開され環状に配列されたオブジェクト群を構成するオブジェクトのフォーカス位置を配列方向に移動して変更する、情報処理装置が提供される。
ここで、表示変更部は、検出部の検出結果より取得される表示面と操作体との近接距離に基づいて、オブジェクト群の表示形式を変更するようにしてもよい。
また、表示変更部は、検出部の検出結果より操作方向に対して略直交する方向への操作体の移動動作が検出されたとき、フォーカスされているオブジェクトに関連付けられたコンテンツの選択を決定するようにしてもよい。
さらに、表示変更部は、表示面に対する操作体の移動量に応じて、オブジェクト群を構成するオブジェクトのフォーカス位置を変更するようにしてもよい。
オブジェクト群には、当該オブジェクトを含む判定領域が設定されており、判定領域は、オブジェクト群に含まれるオブジェクトの数で分割して生成された、オブジェクトとそれぞれ対応する複数のサブ領域からなり、表示変更部は、検出部の検出結果より操作体が位置するサブ領域に対応するオブジェクトをフォーカスするようにしてもよい。
このとき、表示変更部は、コンテンツ群の展開の程度に応じて、コンテンツ群を含むように判定領域を変更することもできる。
また、表示変更部は、検出部の検出結果より操作体が判定領域外に移動されたとき、展開されたオブジェクト群のオブジェクトを集約して表示してもよい。
表示変更部は、フォーカスされているオブジェクトをハイライト表示してもよい。
また、表示変更部は、操作体の先端付近にフォーカスされたオブジェクトを表示してもよい。
さらに、表示変更部は、検出部の検出結果より所定時間以上操作入力がないと判定したとき、オブジェクト群を構成するオブジェクトのフォーカス位置の変更処理を中止するようにしてもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンテンツがそれぞれ関連付けられた複数のオブジェクトからなるオブジェクト群が表示される表示部の表示面に対する操作体の位置を検出部により検出するステップと、検出部の検出結果に基づいて、表示面に対して略平行な所定の操作方向への操作体の直線動作が検出されたとき、表示変更部により展開され環状に配列されたオブジェクト群を構成するオブジェクトのフォーカス位置を配列方向に移動して変更するステップと、を含む、情報処理方法が提供される。
さらに、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンピュータを、コンテンツがそれぞれ関連付けられた複数のオブジェクトからなるオブジェクト群が表示される表示部の表示面に対する操作体の位置を検出する検出部に、近接距離を検出させる検出部制御部と、検出部の検出結果に基づいて、オブジェクト群を構成するオブジェクトのフォーカス位置を変更する表示変更部と、を備え、表示変更部は、検出部の検出結果より表示面に対して略平行な所定の操作方向への操作体の直線動作が検出されたとき、展開され環状に配列されたオブジェクト群を構成するオブジェクトのフォーカス位置を配列方向に移動して変更する、情報処理装置として機能させるためのコンピュータプログラムが提供される。
プログラムは、コンピュータが備える記憶装置に格納され、コンピュータが備えるCPUに読み込まれて実行されることにより、そのコンピュータを上記情報処理装置として機能させることができる。また、プログラムが記録された、コンピュータによって読み取り可能な記録媒体も提供される。記録媒体は、例えば磁気ディスク、光ディスク、およびMO(Magneto Optical)ディスクなどである。磁気ディスクとしては、ハードディスクおよび円盤型磁性体ディスクなどがあげられる。また、光ディスクとしては、CD(Compact Disc、DVD−R(Digital Versatile Disc Recordable)およびBD(Blu−Ray Disc(登録商標))などがあげられる。
以上説明したように本発明によれば、群を構成するコンテンツの閲覧を容易に行うことが可能な情報処理装置、情報処理方法およびコンピュータプログラムを提供することができる。
本発明の実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 同実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成例を示す説明図である。 同実施形態に係る情報処理装置におけるコンテンツ群表示操作処理の概要を示す説明図である。 コンテンツ群表示操作処理時の指の近接状態を示す説明図である。 同実施形態に係る情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。 本実施形態に係るコンテンツ群の表示変更処理を示すフローチャートである。 判定領域の一例を示す説明図である。 判定領域の他の一例を示す説明図である。 フォーカスされるコンテンツパイルを変更する操作の一例を示す説明図である。 フォーカス位置判定領域を設定したときのフォーカスされるコンテンツパイルを変更する操作の一例を示す説明図である。 フォーカス位置判定領域を設定したときのフォーカスされるコンテンツパイルを変更する操作の他の一例を示す説明図である。 操作体の移動距離に応じてのフォーカスされるコンテンツパイルを変更する操作の一例を示す説明図である。 コンテンツ群/コンテンツに関連付けられた機能を実行する操作の一例を示す説明図である。 展開されたコンテンツ群の表示例を示す説明図である。 展開されたコンテンツ群の他の表示例を示す説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.情報処理装置の構成とこれによる表示変更処理
2.バリエーション
<1.情報処理装置の構成とこれによる表示変更処理>
[情報処理装置のハードウェア構成例]
まず、図1および図2を参照して、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成例について説明する。なお、図1は、本実施形態に係る情報処理装置100のハードウェア構成例を示すブロック図である。図2は、本実施形態に係る情報処理装置100のハードウェア構成例を示す説明図である。
本実施形態に係る情報処理装置100は、表示装置の表示面上における操作体の接触位置を検出可能であり、かつ、表示装置の表示面と当該表示面の上方にある操作体との近接距離を検出可能な検出部を備える装置である。情報処理装置100としては、例えば、テレビやパーソナルコンピュータのディスプレイ等の大型の表示装置を備える機器や、携帯情報端末やスマートフォンのような小型の表示装置を備える機器等、機器の機能やサイズによらず、様々な機器を想定している。
本実施形態に係る情報処理装置100は、図1に示すように、CPU101と、RAM(Random Access Memory)102と、不揮発性メモリ103と、表示装置104と、近接タッチセンサ105とを備える。
CPU101は、上述したように、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従って情報処理装置100内の動作全般を制御する。また、CPU101は、マイクロプロセッサであってもよい。RAM102は、CPU101の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバスにより相互に接続されている。不揮発性メモリ103は、CPU101が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。不揮発性メモリ103は、例えばROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリ等を用いることができる。
表示装置104は、情報を出力する出力装置の一例である。表示装置104として、例えば液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置などを用いることができる。近接タッチセンサ105は、ユーザが情報を入力する入力装置の一例であって、情報を入力ための入力手段と、ユーザによる入力に基づいて入力信号を生成し、CPU101に出力する入力制御回路などから構成されている。
本実施形態に係る情報処理装置100において、近接タッチセンサ105は、図2に示すように、表示装置104の表示面に積層して設けられる。これにより、ユーザが表示面に指等を近づけたときに、近接タッチセンサ105によって表示面に対する指までの距離を検出することが可能となる。
なお、以下では、本実施形態に係る情報処理装置100は、上述の構成を有する装置として説明するが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、情報処理装置は、マウス等のように、表示装置に表示された情報に対して、ポインティング操作およびクリック操作を行うことの可能な入力デバイスを備えるものであってもよい。ただし、本実施形態のように表示面と指との近接距離を検出できる近接タッチセンサ105を用いることで、指の3次元空間での動きも検出することができ、多様な操作入力を行うことができる。あるいは、表示面における操作体の接触位置と、操作体によって表示面の押し込む圧力とを検出可能な情報処理装置であってもよい。
[情報処理装置への操作情報の入力]
このような情報処理装置100では、表示装置104に表示された複数のコンテンツからなるコンテンツ群を、表示面と操作体との近接距離に応じて表示形態を変化するとともに、操作体の位置に応じてフォーカスするコンテンツを変化させる。これにより、ユーザは、コンテンツ群が表示された表示面の上方で、操作体を表示面に対して近づけたり離したり、あるいは操作体を表示面と略平行な方向に動かしたりして、コンテンツ群の表示形態の変更やフォーカス位置の変更を行うことができる。
図3及び図4を用いて、本実施形態に係る情報処理装置100におけるコンテンツ群表示操作処理の概要を示す。図3は、本実施形態に係る情報処理装置100におけるコンテンツ群表示操作処理の概要を示す説明図である。図4は、コンテンツ群表示操作処理時の指の近接状態を示す説明図である。図3の状態(a)及び図4の左図に示すように、指Fが表示面から十分離隔しており、近接領域外にあるときには、コンテンツ群200は、これを構成するコンテンツパイル210が1箇所に集約し重なり合った状態で表示される。ユーザは、コンテンツ群200において最上面に表示されているコンテンツパイル210に記載された情報からコンテンツ群200に含まれるコンテンツパイル210間の関連性を認識することができる。
ユーザが表示面に指Fを近づけ、近接領域に位置させると、図4の中央図に示すように、コンテンツ群200は広がり、コンテンツ群200を構成する各コンテンツパイル210に記載された情報を視認できるようになる。このとき、コンテンツ群200を構成するコンテンツパイル210のうち1つがフォーカスされた状態となる。フォーカスされたコンテンツパイル210は、図3の状態(b)に示すように、他のコンテンツパイル210の表示よりも大きく表示される。これにより、例えば、コンテンツパイル210に記載された情報も拡大して表示すると、ユーザはフォーカスされたコンテンツパイル210に記載された情報を明確に認識することができる。あるいは、フォーカスされたコンテンツパイル210についてはより多くの情報を表示させるようにしてもよく、この場合、ユーザはコンテンツパイル210についてより多くの情報を取得することができるようなる。なお、その後、ユーザが指Fを表示面から離隔させ、近接領域外に移動させると、図4の右図に示すように、コンテンツパイル210は再び集約し、重なり合って表示されるようになる。
指Fが近接領域に位置し、コンテンツ群200が展開された状態で、指Fを表示面に対して略平行に移動させると、コンテンツ群200においてフォーカスされるコンテンツパイル210が変化する。例えば、図3の状態(b)に示すように、集約状態からコンテンツ群200が環状に広がったとき、コンテンツパイル210aがフォーカスされて拡大表示されるとする。他のコンテンツ(210b、210c、・・・)はフォーカスされたコンテンツパイル210aより小さく表示される。状態(b)から、ユーザが指Fを紙面右方向(x軸正方向)に移動させると、環状に表示されたコンテンツパイル210が時計回りに回転され、状態(c)に示すように、フォーカス対象がコンテンツパイル210aからコンテンツパイル210bに移動する。さらに、状態(c)から、ユーザが指Fを紙面右方向(x軸正方向)に移動させると、さらに環状に表示されたコンテンツパイル210が時計回りに回転され、状態(d)に示すように、フォーカス対象がコンテンツパイル210bからコンテンツパイル210cに移動する。
このように、ユーザは指Fを移動させて、コンテンツ群200の表示形態を変化させ、コンテンツ群を構成するコンテンツのフォーカス位置も変化することができる。以下、本実施形態に係る情報処理装置100の機能構成と、これによるコンテンツ群の表示変更の処理について、図5〜図15に基づき、詳細に説明する。
[機能構成]
まず、図5に基づいて、本実施形態に係る情報処理装置100の機能構成について説明する。なお、図5は、本実施形態に係る情報処理装置100の機能構成を示すブロック図である。本実施形態に係る情報処理装置100は、図5に示すように、入力表示部110と、距離算出部120と、位置算出部130と、表示変更部140と、設定記憶部150と、メモリ160とを備える。
入力表示部110は、情報を表示するとともに情報を入力するための機能部であって、検出部112と、表示部114とを備える。検出部112は、図1の近接タッチセンサ105に対応し、例えば静電式タッチパネル等を用いることができる。この場合、検出部112は、操作体と表示部114の表示面との間の近接距離に応じて変化する静電容量の値を検出する。操作体が表示面に所定距離以上近接すると、検出部112により検出される静電容量が増加し、さらに近接するにつれて静電容量は増加する。そして、操作体が表示面に接触すると、検出部112により検出される静電容量が最大となる。このような検出部112に検出された静電容量の値に基づいて、後述する距離算出部120は、表示部114の表示面に対する操作体の近接距離を算出することができる。検出部112は、検出した静電容量の値を検出結果として距離算出部120へ出力する。
また、検出部112の検出結果より表示部114の表示面上における操作体の位置を特定するため、当該検出結果は、後述する位置算出部130へも出力される。
表示部114は、図1の表示装置104に対応する、情報を表示する出力装置である。表示部114には、例えばコンテンツパイル210や、コンテンツパイル210に関連付けられたコンテンツの内容等が表示される。また、表示変更部140によりコンテンツ群200の表示形態の変更された場合には、表示変更部140より変更後のコンテンツ群200の表示情報が表示部114に通知され、表示部114に変更後の表示形態でコンテンツ群200が表示される。
距離算出部120は、検出部112から入力された検出結果に基づいて、操作体と表示部114の表示面との間の近接距離を算出する。上述したように、検出部112が検出した静電容量の値が大きいほど操作体と表示面とは近接しており、操作体が表示面に接触したときに静電容量の値は最大となる。静電容量の値と近接距離との対応関係は、後述する設定記憶部150に予め記憶されている。距離算出部120は、検出部112から入力された静電容量の値より、設定記憶部150を参照して、操作体と表示面との近接距離を算出する。算出された近接距離は、表示変更部140へ出力される。
位置算出部130は、検出部112から入力された検出結果に基づいて、表示部114の表示面上における操作体の位置を特定する。詳細は後述するが、コンテンツ群200の表示形態の変更処理は、当該オブジェクト210に対して設定された判定領域内に操作体が位置する場合に実行される。位置算出部130は、コンテンツ群200の表示形態の変更処理を実行するか否かを判定するために、換言すれば、操作体が判定領域内に位置するか否かを判定するために、表示面上における操作体の位置を算出する。
例えば、検出部112がx座標及びy座標の検出を行う静電検出用グリッドが形成された静電センサ基板によって構成されているとする。このとき、検出部112は、操作体の接触に応じた各グリッドの静電容量の変化から、基板上における(すなわち、表示面における)操作体の接触座標を特定することができる。位置算出部130は、特定した操作体の位置を表す位置情報を表示変更部140に出力する。
表示変更部140は、操作体と表示面との近接距離に応じて、表示部114に表示されているオブジェクト210の表示形態を変更する。表示変更部140は、距離算出部120から入力された近接距離に基づいて、操作体が表示面との近接距離が所定の距離以下の領域である近接領域にあるか否かを判定する。また、表示変更部140は、位置算出部130から入力された操作体の位置情報に基づいて、表示面上において操作体が判定領域内に位置するか否かを判定する。表示変更部140は、近接領域内かつ判定領域内に操作体が位置する場合に、近接距離に応じてコンテンツ群200の表示形態を変更する。
コンテンツ群200の表示形態としては、例えば、複数のコンテンツパイル210が重なり合って纏まっている集約状態、コンテンツパイル210が集約状態から広がり、各コンテンツパイル210に記載された情報が確認できるプレビュー状態等がある。なお、表示変更部140によるコンテンツ群200の表示形態の変更処理については後述する。表示変更部140は、コンテンツ群200の表示形態を変更すると判定した場合には、変更後のコンテンツ群200の表示形態とする画像を生成し、表示部114へ出力する。
また、表示変更部140は、表示面上における操作体の位置に応じて、フォーカスするコンテンツパイル210を変化させる処理を行う。表示変更部140は、位置算出部130から入力された操作体の位置情報に基づいて、フォーカスするコンテンツを決定する。そして、表示変更部140は、変更後の画像を生成し、表示部114へ出力する。
設定記憶部150は、操作体と表示面との近接距離の算出や、表示面上における操作体の位置情報の生成、その他、コンテンツ群200の表示形態の変更処理に際して用いられる情報を設定情報として記憶する。設定記憶部150には、例えば、静電容量の値と近接距離との対応関係を記憶しており、距離算出部120は、かかる対応関係を参照して、検出部112から入力された静電容量の値に対応する近接距離を算出することができる。
また、設定記憶部150には、表示形態の変更処理を実行するか否かの判定に用いる、各コンテンツ群200にそれぞれ設定された判定領域を記憶する。位置算出部130は、設定記憶部150に記憶された判定領域を参照して、検出部112の検出結果より特定された操作体の位置情報がいずれかのコンテンツ群200の判定領域内に位置するか否かを判定する。さらに、設定記憶部150には、フォーカスするコンテンツパイル210を決定するための所定のルールが記憶されている。所定のルールは、例えば、指Fの位置とコンテンツパイル210との対応関係や、指Fの移動距離とフォーカスするコンテンツパイル210の移動との対応関係などがある。かかるルールの詳細については後述する。
さらに、設定記憶部150には、操作体と表示面との近接距離に応じて決定された近接領域を記憶することもできる。例えば、操作体と表示面との近接距離が閾値距離以下の領域を第1の近接領域として、第1の近接領域内に操作体が位置したときにコンテンツ群200の表示形態を変化させる等のように、設定した近接領域を表示形態の変更処理の実行可否の判定に利用できる。近接領域は、複数設定することができる。
メモリ160は、コンテンツ群200の表示変更処理等において必要な情報を一時的に記憶する記憶部である。メモリ160は、例えば操作体と表示面との近接距離の履歴や、コンテンツ群200の表示形態の変更履歴等を記憶する。メモリ160は、表示変更部140だけでなく、距離算出部120や位置算出部130等の他の機能部も参照、アクセスできるようにしてもよい。
[コンテンツ群の表示変更処理]
このような機能構成を有する情報処理装置100では、上述したように、操作体と表示面との近接距離に応じて、操作体が表示面に接触する前に、コンテンツ群200の表示形態を変化させる。このコンテンツ群200の表示変更処理について、以下、図3、図6〜図8に基づいて説明する。なお、図6は、本実施形態に係るコンテンツ群200の表示変更処理を示すフローチャートである。図7は、判定領域220の一例を示す説明図である。図8は、判定領域220の他の一例を示す説明図である。
情報処理装置100によるコンテンツ群200の表示変更処理は、図6に示すように、まず、表示変更部140は、操作体である指Fが、近接領域内に位置するか否かを判定する(S100)。本実施形態では、表示部114の表示面から所定の距離だけ鉛直上方に離隔した位置までの領域を近接領域とする(図4参照)。近接領域を規定する所定の距離は、検出部112により検出可能な最大距離以下とし、デバイスの仕様やユーザの好みに応じて適宜設定することができる。表示変更部140は、距離算出部120が検出部112の検出結果に基づき算出した近接距離と、所定の距離とを比較して、近接距離が所定の距離以下であった場合には、指Fが近接領域内にあると判定し、ステップS110の処理を実行する。一方、近接距離が所定の距離より大きい場合には、指Fは近接領域外にあると判定し、ステップS100の処理を繰り返す。
指Fが近接領域内にあると判定すると、表示変更部140は、次いで、指Fが判定領域内に位置するか否かを判定する(S110)。判定領域は、上述したように、各コンテンツ群200に対応してそれぞれ設定される領域であり、コンテンツ群200の表示形態の変更処理を実行するか否かの判定の際に用いられる。判定領域は、対応するコンテンツ群200を含むように設定される。
例えば、図7に示すように、コンテンツ群200の周囲に矩形状の判定領域220を設定することができる。判定領域220内に指Fが位置していない場合には、当該判定領域220に対応するコンテンツ群200の表示形態は変化せず、コンテンツパイル210は重なり合った状態のままとする。一方、指Fが判定領域220内に位置した場合には、当該判定領域220に対応するコンテンツ群200の表示形態は、図7右図のようにコンテンツパイル210が広がり、各コンテンツパイル210に記載された情報が確認可能な状態に変化する。その後、指Fが判定領域220外に移動された場合には、広がったコンテンツパイル210は1か所に集まり、再び集約状態となる。
また、判定領域220を、例えば図8に示すように、コンテンツ群200を含む略円形状の領域に設定することもできる。この場合にも図7の例と同様に、判定領域220内に指Fが位置していない場合には、当該判定領域220に対応するコンテンツ群200の表示形態は変化せず、コンテンツパイル210は重なり合った状態のままとする。一方、指Fが判定領域220内に位置した場合には、当該判定領域220に対応するコンテンツ群200の表示形態は、図8右図のようにコンテンツパイル210が広がり、各コンテンツパイル210に記載された情報が確認可能な状態に変化する。その後、指Fが判定領域220外に移動された場合には、広がったコンテンツパイル210は1か所に集まり、再び集約状態となる。
なお、判定領域220の形状、サイズ等は、図7、図8に示す例に限定されるものではなく、適宜変更可能である。また、図8右図に示すように、コンテンツパイル210が広がった状態で表示されているときには、判定領域220を拡大するようにしてもよい(拡大された判定領域220a)。判定領域220のサイズを固定としたとき、コンテンツパイル210の広がりを判定領域220内に収めるように設定した場合には、十分な判定領域220をとっておかなければ、コンテンツパイル210が広がってもコンテンツパイル210の重なりが残ってしまう可能性がある。そうすると、各コンテンツパイル210に記載された情報を十分に確認することができない。また、判定領域220を大きく設定し過ぎると、指Fがコンテンツ群200から離れた位置にあっても判定領域220内に位置してしまう可能性があり、操作し難くなる。
仮に、コンテンツパイル210の広がりを判定領域220外にも許容すると、コンテンツパイル210が広がった際に判定領域220からコンテンツパイル210がはみ出すことも想定される。このとき、判定領域220外に位置するコンテンツパイル210をユーザが選択しようとすると、指Fが判定領域220外に位置して、コンテンツパイル210を選択する前にコンテンツパイル210が集約状態となり、コンテンツパイル210の選択ができないという問題もある。そこで、コンテンツパイル210の広がりに応じて判定領域220のサイズを変更するようにして、これらの問題を解決するようにしてもよい。
図6の説明に戻り、ステップS110にて、指Fが設定されたコンテンツ群200の判定領域220内に位置すると判定した場合、表示変更部140は、コンテンツ群200の表示形態の変更を決定する(S120)。指Fが近接領域内に位置し、かつ判定領域220内に位置するとき、ユーザは指Fを表示面に近づけて、コンテンツパイル120の選択を行おうとしていると考えられる。そこで、例えば図3の状態(b)に示すように、ユーザが所望のコンテンツパイル210を視認できるように、重なり合った集約状態から、コンテンツパイル210同士の重なりを小さくし、各コンテンツパイル210に記載された情報を視認できる程度にコンテンツパイル210を広げて表示する。なお、ステップS110にて、指Fが判定領域220内に位置していない場合には、コンテンツ群200の表示形態は変化させず、ステップS100からの処理を繰り返す。
表示変更部140は、指Fが判定領域220内に位置すると、コンテンツ群200を展開して表示するとともに、コンテンツ群200を構成するコンテンツパイル210の1つをフォーカスして表示する。フォーカスされたコンテンツパイル210は、図3の状態(b)に示すコンテンツパイル210aのように、拡大して表示される。あるいは、ハイライト表示したり枠で囲んだりして表示することで、フォーカスされているコンテンツパイル210であることをユーザに通知してもよい。
また、フォーカスされたコンテンツパイル210の表示位置は、指Fの先端位置近辺に表示するのがよい。例えば、図3に示すようにコンテンツパイル210が環状に表示されているとき、紙面下側から指Fが伸びている場合、指Fの付け根側にフォーカスされたコンテンツパイル210が表示されると、指Fで隠れてしまう可能性があり、ユーザがコンテンツパイル210の内容を確認することができない。そこで、フォーカスされたコンテンツパイル210を指Fの先端側に表示することで、指Fによって表示内容が隠れてしまうのを防止する。指Fの先端位置は、
その後、表示変更部140は、位置算出部130からの入力より、指Fの位置が移動したか否かを判定する(S130)。指Fの位置情報より指Fが移動したと判定したとき、表示変更部140は指Fの移動に応じてフォーカスするコンテンツパイル210を変更する(S140)。図3に示す例では、指Fを右方向に移動させたとき、環状に配置されたコンテンツパイル210が時計回りに移動するように表示が変化する。逆に、指Fが左方向に移動されたときには、環状に配置されたコンテンツパイル210が反時計回りに移動するように表示が変化する。このように、指Fの表示面上における位置を移動させることによって、ユーザは、フォーカスするコンテンツパイル210を変更することができ、個々のコンテンツの内容を確認することができる。なお、ステップS130において指Fの位置が移動していない場合には、コンテンツパイル210のフォーカス位置は変更されない。
その後、表示変更部140は、指Fが表示面に接触したか否かを判定する(S150)。表示変更部140は、検出部112の検出結果である静電容量の値が接触時に想定される静電容量の値以上であったとき、指Fが表示面に接触したものと推定する。このとき、指Fが接触した位置にコンテンツパイル210があるときには、表示変更部140は、当該コンテンツパイル210に関連付けられた処理を実行する(S160)。例えば、コンテンツパイル210にコンテンツが関連付けられているとき、当該コンテンツパイル210が選択されるとコンテンツが実行されるようになる。
一方、ステップS130にて、表示面への接触が検知されない場合には、ステップS110からの処理を繰り返す。その後、例えば、指Fが表示面から離隔され、近接領域内に位置しなくなると、表示変更部140は、広がったコンテンツパイル210を図4右図に示すように再び1か所に集め、集約状態で表示する。このように、本実施形態に係る情報処理装置100は、指Fと表示面との近接距離に応じて、コンテンツ群200の表示形態を変更する。そして、近接領域に指Fが位置するとき、指Fの表示面上の位置に応じて、フォーカスするコンテンツパイル210を変更する。
なお、ここでは表示変更の一例として図3に示すように、近接距離に指Fが位置するとコンテンツ群200が環状に展開され、当該コンテンツ群200を構成するコンテンツパイル210のうち1つのコンテンツがフォーカスされる。そして、ユーザが指Fを左右に移動させることでフォーカスされるコンテンツパイル210が変更される場合について説明した。しかし、フォーカスされるコンテンツパイル210の変更方法はかかる例に限定されない。例えば、図9に示すように、展開されたコンテンツ群200の形状に合わせて、円を描くように指Fを動かすことにより、フォーカスされるコンテンツパイル210の位置を変更することができる。指Fの動きとコンテンツ群200の表示変更の動きとが対応するため、ユーザは直感的に操作することができるようになる。
以上、本実施形態に係る情報処理装置100によるコンテンツ群200の表示形態の変更処理について説明した。かかる処理によって、表示面の指の位置を変更させるだけで、ユーザは、コンテンツ群200の選択と、選択したコンテンツ群200を構成するコンテンツパイル210に記載された情報の閲覧とを行うことができる。そして、コンテンツ群200を構成するコンテンツパイル210のうち、所定のコンテンツパイル210をフォーカスすることで、コンテンツパイル210の詳細な情報も視認できる。
さらには、所望のコンテンツパイル210に指Fを接触させることで、コンテンツパイル210の選択と当該コンテンツパイル210に関連付けられた処理を実行することも可能となる。本実施形態に係る情報処理装置100を用いることにより、ユーザはこれらの操作を一連の動作で行うことができるので、操作性に優れたインタラクションを提供することができる。
<2.バリエーション>
情報処理装置100は、上述のコンテンツ群200の表示変更処理を基本処理として、様々な状況に適用し、また応用、発展させることができる。以下、図10〜図15に基づいて、コンテンツ群200の表示変更処理の応用例について説明していく。
[コンテンツフォーカス位置の変更]
上記例では、展開されたコンテンツ群200においてフォーカスするコンテンツパイル210は、指の移動方向に応じて変更させていた。しかし、本実施形態に係る情報処理装置100は、他のルールに従ってコンテンツパイル210のフォーカス位置を変更させることもできる。
(フォーカス位置判定領域の設定(矩形))
例えば、図10に示すように、判定領域220と同一の領域、あるいは判定領域220内に、フォーカス位置を決定するためのフォーカス位置判定領域230を設定する。フォーカス位置判定領域230は、所定の方向(図10ではx軸方向)に表示されたコンテンツパイル210の数だけ分割される。フォーカス位置判定領域230の分割された各領域(「サブ領域」ともいう。)は、表示されたコンテンツパイル210にそれぞれ対応する。図10では、第1のコンテンツパイル210aは第1のサブ領域230aに対応し、第2のコンテンツパイル210bは第2のサブ領域230bに対応する、というように設定されている。
今、図10の左図では、指Fはフォーカス位置判定領域230の第4のサブ領域230dに位置しているので、これに対応する第4のコンテンツパイル210dがフォーカスされている。その後、指Fが右方向(x軸正方向)に移動され、図10の右図に示すように、指Fの位置が第5のサブ領域230eに位置すると、表示変更部140は、その位置変化を位置算出部130から入力された位置情報より認識する。そして、表示変更部140は、コンテンツパイル210の表示位置を時計回りに1つずらし、第5のコンテンツパイル210eをフォーカス位置に表示する。このようにして、予めサブ領域230とコンテンツパイル210とを対応付けておき、表示面に対する指Fの絶対位置に応じてフォーカスするコンテンツパイル210を決定することができる。なお、サブ領域230とコンテンツパイル210との対応関係は、設定記憶部150に記憶しておくことができる。
(フォーカス位置判定領域の設定(円形))
同様に、図11に示すように、フォーカス位置判定領域230を円形状に設定することもできる。このとき、サブ領域は、フォーカス位置判定領域230の中心角を表示されるコンテンツパイル210の数で等分して設定することができる。すなわち、本例では、指Fの絶対位置を角度に対応付けている。図11の左図では、指Fはフォーカス位置判定領域230の第4のサブ領域230dに位置しているので、これに対応する第4のコンテンツパイル210dがフォーカスされている。その後、指Fが時計回りに移動され、図11の右図に示すように、指Fの位置が第5のサブ領域230eに位置すると、表示変更部140は、その位置変化を位置算出部130から入力された位置情報より認識する。そして、表示変更部140は、コンテンツパイル210の表示位置を時計回りに1つずらし、第5のコンテンツパイル210eをフォーカス位置に表示する。
(指の移動量に応じたフォーカス位置変更)
コンテンツパイル210のフォーカス位置は、指Fの移動量に応じて変更するようにしてもよい。例えば、フォーカス位置を次のコンテンツパイル210へ移動させるための指Fの単位移動量duを設定する。そして、図12の右図に示すように、x軸正方向に距離dだけ移動したとき、距離dに含まれる単位移動量duの数だけフォーカス位置を移動させ、コンテンツパイル210をフォーカスする。例えば、図12に示す例では、du≦d<2duであったので、表示変更部140は、コンテンツパイル210aからその次のコンテンツパイル210bにフォーカス位置を移動させている。
[コンテンツ群/コンテンツの機能実行]
これまで、コンテンツ群200の表示形態の変更と、展開されたコンテンツ群200を構成するコンテンツパイル210のフォーカス位置の操作について説明した。このように表示されたコンテンツ群200あるいは各コンテンツパイル210には、それぞれ機能が関連付けられており、ユーザは所定の操作を行うことにより、これらの機能を実行することができる。機能実行の操作の一例を図13に示す。
図13の状態(a)に示すように、指Fが近接領域に位置する近接状態にあるとき、コンテンツ群200は、環状に展開されて表示されている。このとき、例えば、コンテンツパイル210aがフォーカスされているとする。そして、ユーザが指Fを左右に移動させると、状態(b)のようにフォーカスが例えばコンテンツパイル210bに移動される等、フォーカスされるコンテンツパイル210を変更することができる。
その後、例えばユーザがフォーカスされているコンテンツパイル210bに指Fを接触させタップしたとする(状態(c))。距離算出部120および位置算出部130の入力に基づき表示変更部140が当該操作を認識すると、情報処理装置100の機能実行部(図示せず。)は、タップされたコンテンツパイル210bに関連付けられた機能を実行する。一方、例えばユーザがフォーカスされているコンテンツパイル210b以外のコンテンツパイル210に指Fを接触させタップしたとする(状態(d))。距離算出部120および位置算出部130の入力に基づき表示変更部140が当該操作を認識すると、情報処理装置100の機能実行部は、コンテンツ群200に関連付けられた機能を実行する。
このように、ユーザが機能を実行させるための所定の操作をした位置によって、機能実行部によって実行する機能を決定できる。したがって、コンテンツパイル210に関連付けられた機能をダイレクトに実行することもでき、コンテンツ群200に関連付けられた機能を実行することもできる。なお、本例では、ユーザが機能を実行させるための所定の操作はタップ操作であったが、本発明は係る例に限定されず、例えば、長押し操作、圧力を検出可能なセンサを備えている場合には押し込み操作等としてもよい。また、入力デバイスによるポインティング位置の操作を行う場合には、ユーザが機能を実行させるための所定の操作としてクリック操作等を設定することもできる。
[操作入力のキャンセル]
展開されたコンテンツ群200において、1つのコンテンツ210がフォーカスされているとき、当該フォーカスをキャンセルすることも、所定の操作入力により行うことができる。例えば、展開されたコンテンツ群200において、コンテンツ210のフォーカス位置を移動させる操作入力を行っているときに、所定時間以上指Fの動きを止めることにより、コンテンツ210のフォーカス位置の移動操作を中止するようにしてもよい。あるいは、判定領域220外へ指Fを移動させたり、フォーカス位置を移動させる指Fの移動方向に対して略直交する方向に指Fを移動させたりすることによってもコンテンツ210のフォーカス位置の移動操作を中止するようにしてもよい。
このような現在の操作状態をキャンセルする操作入力が検出部112の検出結果より検出されると、表示変更部140は、現在の操作状態をキャンセルする。現在の操作状態がキャンセルされた後、フォーカス位置を移動させる指Fの移動方向に指Fを移動させた場合には、例えば、画面のスクロール処理を実行する等、他の機能の操作入力として用いることもできる。
[コンテンツ群の表示バリエーション]
上述してきた例では、複数のコンテンツパイル210からなるコンテンツ群200は、集約状態において1箇所にまとまって重なり合うように表示され、また、展開された状態では各コンテンツパイル210の情報が確認できるように環状に表示されていた。しかし、本発明はかかる例に限定されず、例えば図14に示すように、展開された状態では直線状にコンテンツパイル210を配置してコンテンツ群200を表してもよい。この場合にも、フォーカスされたコンテンツパイル210は、他のコンテンツパイル210よりも大きく表示される。図14の状態(a)では、コンテンツパイル210aがフォーカスされており、他のコンテンツ(210b、210c、・・・)はコンテンツパイル210aよりも小さく表示されている。
その後、指Fがx軸方向に移動されると、その移動に応じて、拡大されるコンテンツパイル210がコンテンツパイル210b、210cと移動されていく(状態(b)、(c))。このように、直線状にコンテンツ群200を展開しても、環状にコンテンツ群200を展開した場合と同様に操作することができる。
なお、コンテンツ210がx軸方向に配列された直線状のコンテンツ群200では、指Fをコンテンツ210の配列方向であるx軸方向に移動させてフォーカスするコンテンツ210を変更した。このとき、指Fがコンテンツ210の配列方向と直交する方向、すなわちy軸方向に移動することもある。y軸方向への移動量が僅かである場合には操作誤差と考えられるが、y軸方向への移動量が所定量以上であるときには、ユーザが意図的に動かしているものと推定し、フォーカス位置の移動処理をキャンセルし、当該動作に関連付けられた機能を実行するようにしてもよい。例えば、y軸方向への移動量が所定量以上であるとき、現在フォーカスされているコンテンツ210に関連付けられた機能を実行するようにしてもよい。
また、環状に展開されたコンテンツ群200において、フォーカスされるコンテンツパイル210の変更は、指Fをx軸方向に移動させて行っていたが、本発明は係る例に限定されず、例えば指Fをy軸方向に移動させて行ってもよい。この場合、例えば図14に示すように、表示装置104に、半円状にコンテンツ群200を展開させ、コンテンツ群200の弦の部分を表示装置104の一辺側に対応させる。そして、コンテンツ群200の弦の部分が表示された位置で指Fを上下方向(y軸方向)に移動させると、コンテンツパイル210の表示位置が表示変更部140によって移動され、フォーカスされるコンテンツを変更することができる。
以上、本実施形態に係る情報処理装置100の機能と、これによるコンテンツ群200の表示変更処理について説明した。本実施形態によれば、群状態で表示されたコンテンツパイル210を、表示モードを大きく変化させることなく、コンテンツ群200を構成するコンテンツパイル210の情報を確認することができる。また、操作体の位置を、あるいはポインティング位置を移動するだけで、コンテンツ群210を構成するコンテンツ200の情報を確認することができるので、他の操作を妨げることもなく、また、特別な操作をすることなく、直感的なブラウズを実現することができる。さらに、展開されたコンテンツ群200から、コンテンツ群200や各コンテンツパイル210に関連付けられた機能を実行することもでき、操作ステップを削減することもできる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、コンテンツ群200に含まれるすべてのコンテンツ210を表示部114に表示させるとして説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、コンテンツ群200に含まれるコンテンツ210が大量に存在するとき、表示部114の表示領域の大きさを考慮して、コンテンツ群200を展開したときにコンテンツ210の情報を十分に提示できる程度だけコンテンツ210を表示部114に表示してもよい。
このとき、表示部114に表示しきれなかったコンテンツ210は、指Fの移動操作によってフォーカスされるコンテンツ210を変更していき、表示されているコンテンツ210がすべてフォーカスされた後に、表示されていたコンテンツ210を非表示にし、表示されていないコンテンツ210を表示させるようにしてもよい。すなわち、表示されているコンテンツ210に対するフォーカスが一巡すると、次のまとまりが表示されるようになる。これにより、コンテンツ群200に含まれるコンテンツ210をフォーカスすることができる。
100 情報処理装置
110 入力表示部
112 検出部
114 表示部
120 距離算出部
130 位置算出部
140 表示変更部
150 設定記憶部
160 メモリ
200 コンテンツ群
210 コンテンツパイル
220 判定領域
230 フォーカス位置判定領域

Claims (12)

  1. コンテンツがそれぞれ関連付けられた複数のオブジェクトからなるオブジェクト群が表示される表示部の表示面に対する操作体の位置を検出する検出部と、
    前記検出部の検出結果に基づいて、前記オブジェクト群を構成する前記オブジェクトのフォーカス位置を変更する表示変更部と、
    を備え、
    前記表示変更部は、前記検出部の検出結果より前記表示面に対して略平行な所定の操作方向への前記操作体の直線動作が検出されたとき、展開され環状に配列された前記オブジェクト群を構成する前記オブジェクトのフォーカス位置を配列方向に移動して変更する、情報処理装置。
  2. 前記表示変更部は、前記検出部の検出結果より取得される前記表示面と前記操作体との近接距離に基づいて、前記オブジェクト群の表示形式を変更する、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記表示変更部は、前記検出部の検出結果より前記操作方向に対して略直交する方向への前記操作体の移動動作が検出されたとき、フォーカスされている前記オブジェクトに関連付けられたコンテンツの選択を決定する、請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記表示変更部は、前記表示面に対する前記操作体の移動量に応じて、前記オブジェクト群を構成する前記オブジェクトのフォーカス位置を変更する、請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記オブジェクト群には、当該オブジェクトを含む判定領域が設定されており、
    前記判定領域は、前記オブジェクト群に含まれるオブジェクトの数で分割して生成された、前記オブジェクトとそれぞれ対応する複数のサブ領域からなり、
    前記表示変更部は、前記検出部の検出結果より前記操作体が位置する前記サブ領域に対応する前記オブジェクトをフォーカスする、請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 前記表示変更部は、前記コンテンツ群の展開の程度に応じて、前記コンテンツ群を含むように前記判定領域を変更する、請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記表示変更部は、前記検出部の検出結果より前記操作体が前記判定領域外に移動されたとき、展開された前記オブジェクト群のオブジェクトを集約して表示する、請求項5に記載の情報処理装置。
  8. 前記表示変更部は、フォーカスされている前記オブジェクトをハイライト表示する、請求項1に記載の情報処理装置。
  9. 前記表示変更部は、前記操作体の先端付近に前記フォーカスされたオブジェクトを表示する、請求項1に記載の情報処理装置。
  10. 前記表示変更部は、前記検出部の検出結果より所定時間以上操作入力がないと判定したとき、前記オブジェクト群を構成するオブジェクトのフォーカス位置の変更処理を中止する、請求項1に記載の情報処理装置。
  11. コンテンツがそれぞれ関連付けられた複数のオブジェクトからなるオブジェクト群が表示される表示部の表示面に対する操作体の位置を検出部により検出するステップと、
    前記検出部の検出結果に基づいて、前記表示面に対して略平行な所定の操作方向への前記操作体の直線動作が検出されたとき、前記表示変更部により展開され環状に配列された前記オブジェクト群を構成する前記オブジェクトのフォーカス位置を配列方向に移動して変更するステップと、
    を含む、情報処理方法。
  12. コンピュータを、
    コンテンツがそれぞれ関連付けられた複数のオブジェクトからなるオブジェクト群が表示される表示部の表示面に対する操作体の位置を検出する検出部に、近接距離を検出させる検出部制御部と、
    前記検出部の検出結果に基づいて、前記オブジェクト群を構成する前記オブジェクトのフォーカス位置を変更する表示変更部と、
    を備え、
    前記表示変更部は、前記検出部の検出結果より前記表示面に対して略平行な所定の操作方向への前記操作体の直線動作が検出されたとき、展開され環状に配列された前記オブジェクト群を構成する前記オブジェクトのフォーカス位置を配列方向に移動して変更する、情報処理装置として機能させるためのコンピュータプログラム。
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