JP2012031360A - バイオマスブロック燃料の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 私たちの生活環境を含めた山林、原野、遊休農地等自然界に植生する樹木から雑草に至るまでの全ての植物をバイオマスとして加工しバイオマス燃料を生産する。
【解決の手段】 林業で発生する梢端部を含む枝葉や灌木、雑木、下草、又は原野、遊休農地等に繁茂する雑木、灌木、竹、篠、笹、雑草等の植物は元よりバイオマスとして栽培された植物を含む植物に由来する産業廃棄物等を無差別に破砕し、バーク状にした後発酵処理と加熱処理をして植物体を形成しているセルロース、リグニン等を分解、軟化させる。一定水準までセルロース、リグニンが分解され軟化したバークを摺り漬しながら練り込むことで餅状の物ができ上がる。これを随意の形状のブロックに成形し燃料又はペレット燃料等の原料とする。
【選択図】なし

Description

技術の分野
本発明はバイオマス燃料製造技術に関する。
本発明は先に出願中の特開2008−297532号公報「木質ブロック燃料」に由来する。
特開2008−297532号公報
現在社会に於いてはCO2削減を目的とした幾つものバイオマス燃料に関する研究が進められておりその一部はすでに実用化されている。然し未だに着目されていない分野が有る。その分野とは林業に於ける樹木の梢端部を含む枝葉や山野に茂る篠、笹、灌木類、雑草、又は生活環境の整備に伴って排出される街路樹の様な樹木とその枝葉や刈り取られた雑草等である。それ等は放置されるか焼却処分される以外に処理の手段が無く排出される量の100%近くが廃棄物として扱われているのが現状である。本発明はこれ等の廃棄物を全て有効なバイオマスとして加工し産業用のバイオマス燃料として提供するものである。
樹木、灌木、竹、笹、篠、雑草等植物は全て燃料として燃やすことができる。1960年頃までの日本では、これ等の植物が生活用燃料の主役であった。現在でも世界的に見ればこれ等の植物を燃料として生活している人たちが大勢いる。然し今の日本では生活及び経済活動等何れの面でもこれ等の植物は取り扱い上の制約が大きく燃料としては使いものにならない。然しこれ等の植物も未利用のバイオマスとしての利用は、可能なものである。
然しこれ等のバイオマスを需要が求める品質と価格の燃料に加工できる技術が無いのが現状なのである。従ってこの現状を打開す可くこれ等のバイオマスの加工技術の開発が最大の課題である。
又これ等のバイオマスを燃料に加工しても需要の面で有効な利用手段となる効率の良い燃焼機器が無いことも大きな問題なのである。従ってバイオマスの加工技術の開発と並行して生産されたバイオマス燃料を効果的に利用できる燃焼機器の開発も大きな課題になって来る。
類以する技術として木質ペレット燃料(以後ペレットと呼ぶ)とその加工技術が有る、現実的には販売価額の面で需要に対応するのがむずかしい。それにも増して有効な利用手段が確立されていないので普及しないのが現状である。
又現在工業的な考え方として木質バイオマスを燃料化する技術はペレットに加工する技術と樹木を直接切り刻んでチップにする以外に加工する為の有効な技術がない。従ってこの技術の対象となるバイオマスは木屑、オガ粉、樹皮等樹木に由来する廃棄物と樹木に限定されている。
このペレット加工の原材料が樹木と樹木に由来する廃棄物に限定されているのは廃棄物の活用と言う理由もあるが原伐料に含まれる水分の量を加工に適した条件に調整すると言う所謂乾燥が必要なことにある。この点本発明のバイオマスブロック燃料(以後ブロックと呼ぶ)の加工技術はこの原材料の水分調整と言う問題を無視できると言う大きな特長が有り一連の加工技術も極めて単純明解なものである。
ブロック原材料はペレット原材料と一致するものも有るが本発明が目的とするブロックの原材料の加工に当たっては植生している現場より採集する樹木から雑草に至るまでの全ての植物は全てバーク化した後発酵処理と高温の蒸気による加熱処理を行う。この二つの工程で自然的に水分の調整が行われてしまうのである。
加熱処理は高温の蒸気によって行われるが加熱処理されたバークは何等の手段を持って摺り潰しと練り込みと言う加工をすることで餅程ではないが粘りが出て餅の様になる。これを随意の量取り分けて成形するのであるがバークの摺り潰し及び練り込みの手段については特に拘わる必要は無く結果としてバーグを餅状にした後成形されてブロックにできればよいものである。
成形されるブロックの基本となる形状は方形を基本とするが、使用目的や荷役作業上の取り扱い保管等の都合や利便性を考慮した上で大きさや重量を含む形状の条件は自由に選択することができる。例えば大きさについては10センチメートル角から1メートル角以上も可能であり重量では1キログラムから1000キログラム以上も可能である。又棒状や円柱、円盤状でも良いし練炭の様に孔状の構造的であってそのまま乾燥して使用することも可能である
成形されたブロックは市販されているペレットに比べると含水分の量が多くこのままでは一般的な燃料としては使えない。技術の面から工業的に考えると餅状になった原料をブロックにすることなくペレットに成形し乾焼して製品にするのが一般の常識であるがこの乾燥と言う生産への投入エネルギーが生産コストへの占める比率が大きく結果として製品価額を大きく押し上げているのである。本発明はこの問題を解決する為に敢えてブロックと言う形状を選び製品の乾燥と言う作業を省略し生産コストを大きく下げることに成功したのである。
成形されたブロックは保管や取り扱いの問題の対策として製造ラインの最終工程で樹脂フィルムを用いてラッピングするがこのラッピングの目的は高水分のブロックにカビや雑菌が発生するのを防ぐと共に荷役作業に伴い形崩れ等で塵芥が発生するのを防止した上で保管性を良くすることで工業製品としての包装の役目も果たす。
このブロック製造の技術は原材料のバークを発酵処理した後高温の蒸気によって熱処理し摺り潰しと練り込みをしてできた餅状の物を型枠に詰めて加圧成形すると言う。物理的に単純明解な技術であるが理論上は製餅そのものである。全ての植物は高温の熱湯や蒸気で熱処理されると植物の体を形成しているセルロースやリグニン等の組織が変質軟化し結合力が弱くなり形が崩れ易くなる。これを摺り潰し又は練り潰しをすると水分の量によって異なるが餅状から汁状のものになる。本発明はこの現象を利用するものである。
この現象の応用を科学的に分折するとセルロースやリグニンの組織の結合力を軟弱にし組織を分解し易くできれば概ね目的が達成できるのである。従って本発明では蒸気等による加熱処理の負担を軽くする為に一定の水準まで微生物の働きによってセルロースやリグニンの組織の分解を行うものである。
所謂発酵であるがこの発酵がセルロースやリグニンの分解の大部分の作業を担うのである。然しこの発酵も適度な状態で止めないとセルロースやリグニンの分解が進み過ぎて発熱量が低減する上に作業上の管理に支障が発生するので注意が必要である。
次の工程で行われる熱処理は更にセルロースやリグニンの軟化を進めると共にバークの含水率は蒸気中の湿度の粉意気に強制的且つ自然的に調整されてしまうのである。更に加熱によって微生物を殺し発酵を止めることも大きな目的の一つである。又熱処理に用いる蒸気を過熱蒸気にすることができればバークの含水率をより多く下げることができる上にバークは温度と条件に応じて炭化して行くので製品の品質の向上も計れるものである。
この様にして製造されたブロックはまだ含水量が多く形状と重なる条件からこのままでは一般的に利用できる燃料とはならない。従ってブロックを再加工する必要が有る。その再加工とは、一般的な燃焼の仕方で燃料として使える形状に加工することであって具体的にはブロックをペレットの様な形状にするのである。
ブロックから再加工されたペレットも含水率はブロックと同じなので乾燥が必要なのであるが常識的に考えるとこの様な一連の加工は燃料生産と言う工場の生産工程の中で実施される作業であるが本発明では、この作業による生産コストを削減する為にペレット暖房機やボイラー等の様な燃焼機器にこのブロックの再加工の機能を持たせることにしたのである。
この機能の中心となるのは暖房機やボイラー等の様な燃焼機器から排出される排煙に含まれる熱である。通常の燃焼機器は排煙と共に相当量の熱エネルギーを排出しているものでこの熱を排煙と共に利用するのである。この熱も利用されなければ放出されて無為に消えて行くだけであるがこの様に利用されれば燃料の燃焼効率が向上すると共にブロックを直接燃料と使える形式が成立するのである。
この技術を具体的に説明すると目的とする量の熱エネルギーを確保する為の燃焼に必要な量の燃料を限られた短い時間内に乾燥するのはブロックのままでは不可能なことなので乾燥し易い形状に解体しなければならない。然しそれは簡単で確実な手段でなければならない。
そこで選んだのがペレット化と言う手段である。現在市販されているペレットの大きさであれば簡単に乾燥できるがブロックも又簡単にペレットに加工できるので農業等の生産現場で使われている様なペレット暖房機やボイラー等にこの再加工の機能を組み込むことは、比較的簡単なことである。従ってブロックがこの様な燃焼機器の直接の燃料として使うことができると言う結論になる。
現在日本国内の日常生活及び経済活動で消費されるエネルギーの90%以上が輸入される石油や石炭に由来するものである。また最近バイオエタノールやバイオディーゼル燃料等のバイオマス燃料の生産が始まっているが、それ等も又原料生産の段階から、すでに石油、石炭に由来するエネルギーの投入を受けなければ生産できないものばかりである。つまり肥料と始めとする生産資材から機械に至るまで全てが人工で生産される工業製品なのである。
一方日本国内ばかりではなく、地球の中緑の有る所には植物と言う燃料になるバイオマスが自生している。ところが今の日本では、これ等の植物も燃料に使えると認識される以前のものとして扱われている。つまりやっかい物なのである。本発明の技術は自然の中に溢れているこれ等の使い物にならないやっかい物の植物を全てバイオマスとして扱うことで経済を始めとする社会に貢献できるのであるがその経済効果の大きさは予想が不可能な程大きいものである。
それにはバイオマス燃料の供給と言う事業に関連する労働力から技術、機械、設備、運搬等と言う巾広い業界への貢献も含まれていることから社会的な経済全体への大きな貢献も期待できるものである。
又日本国内の荒廃する山林原野や遊休農地の整備活性化に寄与するものは甚大でそれ等を含めて地球温暖化対策に貢献する効果は大きなものがある。
更に予想されるの荒廃する山林原野、遊休農地の整備管理が進むことによって昭和30年頃の様な日本の自然が復活し多くの人々が求める自然との共生が可能になることで過疎に悩む山間地等の活性化と言う効果も生まれて来ると考えられる。
ブロックの原材料は前述の様に生活環境は基より自然界に植生する植物であれば種の別も質の良否も間わず全て利用可能なものであるので本発明では、これ等植物と認められるものは全てバイオマスとして扱う。従ってこれ等のバイオマスは、採集の段階でバーク化又はそれに準ずる様な状態にして一時的に加工された原料として扱う。
加工工場に搬入されたバークは、二次的なバークに加工するが必要が有れば裁断等の工程を経て取り扱いを含めて加工し易い形状のバークに加工する。
この様に加工されたバークは発酵槽等の設備で自然発酵させるが、この手段は一般的な推肥の生産と同じである。然し推肥の生産とは目的が異なるので管理の仕方も必然的に異なって来る。要するに必要と思われる状態になるまで発酵が進んだ段階で発酵を止めなければならない。
本発明の現時点の発酵は自然発酵であるが工業的な観点から効率の良い発酵ができる菌株を育成することで生産力の向上を計ることができると考えられる。ちなみにこの発酵の目的は微生物の働きを利用してセルロースやリグニンの分解を促し、促蒸気加熱によって行うセルロースやリグニンの軟化を補助するものとして考案したが実施してみると目的とする加工の一工程としての効果は極めて大きなものがある。
又杉、桧、等の針葉より精油の採取を行うに当たっても適度な発酵は精油の分離揮発性を促す効果が認められる。この効果は精油を含む植物に共通するものと考えられる。
発酵したバークは高温の蒸気によって加熱処理するが、この加熱処理によって微生物は全て死滅し発酵は止まる。所謂殺菌であるが同時にセルロースやリグニンは熱によって軟化が更に進むこれを一般的な例に例えて説明すると、餅つきの時の餅米の蒸かしである。
次の工程の摺り潰しと練り込みは餅つきであって餅米がバークに変ったと考えればよい。本発明の摺り潰し練り込みはスクリュー軸による撹拌練り潰しと言う手段を採用したがこの工程の加工手段については結果としてバークが餅状になればよいのであって特定の手段に拘わる必要はない。
この二つの工程は樹木や雑草と言った植物の種類によって処理上の時間的な差異と製品となったブロックの製品に差が出るのでできるだけバークは植物の種別の区別がない様に混合することが望ましい。
摺り潰して練ったバークは粗野な餅と全く同じ状態になる。これを目的とするブロックの型枠に詰めて加圧成形するのであるがそのブロックの形状は前述の様に使用目的や、取り扱いの条件に合わせて利用性の高いものを選択すればよい。又成形の手段についても同様なことが言えるが型枠と言う概念を脱して直接ペレットに加工してもよいが生産コストの面でのコストの問題が残る。
この様にして成形されたブロックは含水分の量が多く取り扱いの上で形崩れがし易い上に長期保管するとカビや雑菌が発生すると言う問題が有るのでこれ等の問題の対策として製造工程の最終段階で樹脂フィルム等でラッピングする。このラッピングによってブロックの荷役、保管等の利便性も向上し商品価格も向上する。
然しこの様ににして製造されるブロックも含水分が多くこのままでは日常的に物を燃やすと言う概念では燃料としては使えない。従って新たにブロックを燃焼させるための技術が必要になって来るがその前提となる条件は、ブロックを解体し燃焼し易い形状に再加工しなければならない。その形状とはペレットと言う形状であるが本発明では最終的にペレットとなった燃料の生産コストを低く押さえると言う考えから需要の側に再加工の問題の解決を託したのである。そして燃焼機器自らがブロックをペレットに加工しながら燃焼すること考案したのである。
つまりペレットを燃料とする暖房機やボイラーの様な燃焼機器にブロックをペレットに加工し乾燥する機能を持たせるのである。ブロックは含水分の量が多く餅に例えれば作りたてのお供え餅の様なもので一定の力を加えれば簡単に変形する。これはブロックの燃料としては不利な条件の高水分を効果的に利用する逆の発想によるものである。
然しブロックをペレットに加工しても含水分の量が変わるわけでなく、そのままでは燃料にならない。つまり乾燥が必要なのである。乾燥と言う作業を行うには必ず熱源が必要になるが暖房機に限らず燃料を燃やして働く機器からは必ず煙が出る。この煙も燃焼室の排煙口付近では相当量の熱を含んでいる。この熱をペレットの乾燥に利用するのである。
ブロックをペレットに加工する手段はブロックに直接又は間接的に圧力を加えて多孔のダイスを介してミンチ状に押し出したものを乾燥するが機構の面でも維持管理の面でも経済性が高いが技術の面では乾燥に関するものがポイントとなる。こうしてできるペレットは品質が落ちるが燃料としての条件は充分に備わっている。
このブロックをペレットに加工する際に必要な圧力の負担はバークの摺り潰しの程度によって大きく変わってくる。つまりセルロースやリグニンの原形が分からないほど細かく摺り潰されていれば押し出しても低い圧力でスムーズな作業になる上に乾燥が終ったペレットは密度が高く硬い木質ペレットに近い良質な燃料が得られる。
このミンチ状に押し出されたペレットを乾燥する機構はペレットの燃焼室の排煙部、又は排煙部にできるだけ近い隣接部に設け出来るだけ高温の排煙又はその熱を直接又は間接的に利用することが望ましいが燃焼室と隣壁を隔てた隣室とすることなども効果的である。
この様にしてペレットを作る事が出来ればペレットを燃料とする暖房機等の燃焼機器は一般に市販されているのでこれを改良することで本発明のブロック燃料に関する一連の技術は完成する。
ここでは比較的小型のペレット燃焼を主とする燃焼機を中心とする技術で説明してきたが大型の石炭等を燃料とする設備等で補助的な燃料として使用する場合には別な使い方を検討する必要が有るがその場合単純に破砕し粉粒混合の状態での使用もコストの面で有利な手段である。
以上本発明の根本を説明すると、これ等未利用のバイオマスとして利用して行ける植物は沢山あるがそれ等は全て取り扱い上「かさばる」と言う大きな問題で利用できないでいる。従ってこのかさばっている状態を解消すれば問題が解決されて有効なバイオマスになるのである。そこで本発明の技術を一言で表現するとバイオマスとして扱う植物をすべて摺り潰して固め直せば問題は解決すると言うものである。
最も有効な利用と考えられるのが農業を中心とする施設園芸用の暖房機の燃料である。所謂農業用暖房機の燃料としての利用である。現在この分野では木質ペレットを燃料とする暖房の技術が有るが経済性と運転管理の面での問題が大きく、特に燃料費を主とするランニングコストが高く普及されない。この点ブロックの生産コストが木質ペレットの生産コストに比べて格段に低く押さえることが可能であることからこの分野への利用の期待が大きい。
又ブロックからペレット化への技術や効果的な燃焼技術の革新が進めば一般家庭の暖房機の燃料や産業用設備等の燃料としての利用も期待できるものである。
次に大きく期待できるのはバイオマスの採集作業は計画的に実施されれば通年に渡って行えるのでバイオマスの採集からブロックの生産に至るまでの生産に関わる従事者の雇用の場が創出されることである。それが更に今社会問題になっている林業や荒廃する山林原野を管理する産しい産業の創出を推進するものと考えられる。
技術の分野
本発明はバイオマス燃料製造技術に関する。
本発明は先に出願中の特開2008−297532号公報「木質ブロック燃料」に由来する
特開2008−297532号公報
現在社会に於いてはCO2削減を目的とした幾つものバイオマス燃料に関する研究が進められておりその一部はすでに実用化されている、然し未だに着目されていない分野がある、その分野とは林業に於ける樹木の梢端部を含む枝葉や山野に茂る篠、笹、潅木類、雑草、又は生活環境の整備に伴って排出される街路樹の様な樹木とその枝葉や刈り取られた雑草等の植物である、それ等の植物は放置されるか堆肥化や焼却処分される以外に処理の手段が無く排出される量の100%近くが廃棄物として扱われているのが現状である、本発明はこれ等の廃棄植物を全て有効なバイオマスとして加工し産業用のバイオマス燃料として提供するためのバイオマスブロック燃料生産の実用技術である。
樹木、潅木、竹、笹、篠、雑草等の植物は全て燃料として燃やすことができる、1960年頃までの日本ではこれ等の植物の一部の物が生活用燃料の主役であった、現在でも世界的に見ればこれ等の植物を燃料として生活している人たちが大勢いる、然し今の日本では生活及び経済活動等何れの面でもこれ等の植物は取り扱い上の制約が大きく燃料としては使い物にならない、然しこれ等の植物も未利用のバイオマスとしての利用は可能なものである。
然しこれ等のバイオマスを需要が求める品質と価格の燃料に加工できる技術がないのが現状なのである、従ってこの現状を打開すべくこれ等のバイオマスの加工技術の開発が最大の課題である。
又これ等のバイオマスを燃料に加工しても需要の面で有効な利用手段となる効率の良い燃焼機器がないことも大きな問題なのである、従ってバイオマスの加工技術の開発と並行して生産されたバイオマス燃料を効果的に利用できる燃焼機器の開発も大きな課題となってくる。
類似する技術として木質ペレット燃料(以後ペレットと呼ぶ)とその加工技術があるが現実的には販売価格の面で需要に対応するのがむずかしい、それにも益して有効な利用手段が確立されていないので普及しないのが現状である。
又現在工業的な考え方として木質バイオマスを燃料化する技術はペレットに加工する技術と樹木を直接切り刻んでチップにする以外に加工するための有効な技術がない、従ってこの技術の対象となるバイオマスは木屑、オガ粉、樹皮等樹木に由来する廃棄物と樹木に限定されていると言ってよい。
このペレット加工の原材料が樹木と樹木に由来する廃棄物に限定されているのは廃棄物の活用と言う理由もあるが原材料に含まれる水分の量を加工に適した条件に調整すると言う所謂乾燥が必要なことにある、この点本発明のバイオマスブロック燃料(以後ブロックと呼ぶ)の加工技術はこの水分調整という問題を無視できるという大きな特徴があり一連の加工技術も極めて単純明解なものである。
ブロックの原材料はペレットの原材料と一致する物もあるが本発明が目的とするブロックの原材料の加工に当たっては植生している現場より採集する樹木から雑草に至るまでの全ての植物は全てバーク化した後発酵処理と高温の蒸気による加熱処理を行うがこの二つの工程で自然的に水分の調整が行われてしまうのである。
加熱処理は高温の蒸気によって行われるが加熱処理されたバークは何等かの手段を持って摺り潰しと練り込みと言うという加工をすることで餅程ではないが粘り気が出て餅の様になる、これを随意の量取り分けて成形するのであるがバークの摺り潰し及び練り込みの手段については特に拘る必要はなく結果としてバークを餅状にした後成形してブロックにできればよいものである。
成形されるブロックの基本となる形状は方形を基本とするが使用目的や荷役作業上の取り扱い、保管等の都合や利便性を考慮したうえで大きさや重量を含む形状の条件は自由に選択することができる、例えば大きさについては10センチメートル角から1メートル角以上も可能であり重量では1キログラムから1000キログラム以上も可能である、又棒状や円柱、円盤状でもよいし練炭の様に孔状の構造的であってそのまま乾燥して使用することも可能である。
成形されたブロックは市販されているペレットに比べると含水分の量が多くこのままでは一般的な燃料としては使えない、技術の面から工業的に考えると餅状になった原料をブロックにすることなくペレットに成形し乾燥して製品にするのが一般の常識であるがこの乾燥と言う生産への投入エネルギーが生産コストへの占める比率が大きく結果として製品価格を大きく押し上げているのである、本発明はこの問題を解決する為に敢えてブロックと言う形状を選び製品の乾燥と言う作業を省略し生産コストを大きく下げることに成功したのである。
成形されたブロックは保管や取り扱いの問題の対策として製造ラインの最終工程で樹脂フイルム等を用いてラッピングするがこのラッピングの目的は高水分のブロックにカビや雑菌が発生するのを防ぐと共に荷役作業に伴い形崩れ等で塵芥が発生するのを防止した上で保管性を良くすることで工業製品としての包装の役目も果たすものである。
このブロック製造の技術は原材料のバークを発酵処理した後高温の蒸気によって熱処理し摺り潰しと錬り込みをしてできた餅状のものを型枠に詰めて加圧成形をすると言う物理的に単純明快な技術であるが理論上は製餅そのものである、全ての植物は高温の熱湯や蒸気で熱処理されると植物体を形成しているセルロースやリグニン等の組織が変質軟化し結合力が弱くなり形がくずれ易くなる、これを摺り潰し又は練り潰しをすると水分の量によって異なるが餅状の物からゼリー状の物等になる、本発明はこの現象を利用するものである。
この現象の応用を科学的に分析するとセルロースやリグニンの組織の結合力を軟弱にして組織を分解し易くできればおおむね目的が達成できるのである、従って本発明では蒸気等による加熱処理の負担を軽くするために一定の水準まで微生物の働きによってセルロースやリグニンの組織の分解を行うものである。
所謂発酵であるがこの発酵がセルロースやリグニンの分解の作業の主役となるものである、然しこの発酵も適度な状態で止めなければセルロースやリグニンの分解が進み過ぎて燃料としての発熱量が低減する上に作業上の管理に支障が発生するので注意が必要である。
次の工程で行われる熱処理は更にセルロースやリグニンの軟化を進めると共にバークの含水率は蒸気中の湿度の雰囲気に強制的且つ自然的に調整されてしまうのであるが加熱によって微生物を殺し発酵をとめることも大きな目的の一つである、又熱処理に用いる蒸気を過熱蒸気にすることができればバークの含水率をより低く下げることができる上にバークは温度と条件に応じて炭化してゆくので製品の品質の向上も計れるものである。
この様にして製造されたブロックはまだ含水量が多く形状と重なる条件からこのままでは一般的に利用できる燃料とはならない、従ってブロックを再加工する必要がある、その再加工とは一般的な燃焼の仕方で燃料として使える形状に加工することであって具体的にはブロックをペレット又はフレークの様な形状にするのである。
ブロックから再加工されたペレットやフレークも又含水率はブロックと同じなので乾燥が必要なのであるが常識的に考えるとこの様な一連の加工は燃料生産という工場の生産工程の中で実施される作業であるが本発明ではこの作業による生産コストを削減するためにペレット暖房機やボイラー等の燃焼機器にこの再加工の機能を持たせることにしたのである。
この機能の中心となるのは暖房機やボイラーなどの様な燃焼機器から排出される排煙に含まれる熱である、通常の燃焼機器は排煙と共に相当量の熱エネルギーを排出しているものでこの熱を排煙と共に利用するのである、この熱も利用されなければ放出されて無為に消えて行くだけであるがこの様に利用されれば燃料の燃焼効率が向上すると共にブロックを直接燃料として使える形式が成立するのである。
この技術を具体的に説明すると目的とする量の熱エネルギーを確保する為の燃焼に必要な量の燃料を限られた短い時間内に乾燥するのはブロックのままでは不可能なので乾燥し易い形状に解体しなければならない、然しそれは簡単で確実な手段でなければならない。
そこで選んだのがペレット又はフレーク化と言う手段である、現在市販されているペレットの大きさであれば簡単に乾燥できるがブロックも又簡単にペレットやフレークに加工できるので農業等の生産現場で使われているようなペレット暖房機やボイラー等にこの再加工の機能を組み込むことは比較的簡単なことである、従ってブロックはこの様な燃焼機器であれば直接使える燃料であると言えるものなのである。
現在日本国内の日常生活及び経済活動で消費されるエネルギーの90%以上が輸入される石油、石炭、天然ガス等の化石燃料である、又最近バイオエタノールやバイオディーゼル燃料等のバイオマス燃料の生産が始まっているがそれ等も又原料の生産の段階からすでに石油や石炭に由来するエネルギーの投入を受けなければ生産ができない物ばかりである、つまり原料の作物を生産する為の肥料を始めとする生産資材から機械に至るまで全て投入されるエネルギーがなければ生産できないのである。
一方日本国内ばかりではなく地球の中の緑のある所には植物という燃料になるバイオマスが自生し溢れている、ところが今の日本ではこれ等の植物も燃料に使えると認識される以前の物として扱われている、つまり厄介物なのである、本発明の技術は自然の中に溢れているこれ等の使い物にならない厄介物の植物を全てバイオマスとして扱うことで経済を始めとする社会に貢献できるものであるがその経済効果の大きさは予想が不可能なほど大きなものである。
それ等にはバイオマス燃料の供給という事業に関連する労働力の雇用から技術、機械、設備、運搬等を含む幅広い業界への貢献も含まれていることから社会的な経済全体への大きな貢献が期待できるものである。
又日本国内の荒廃する山林原野、遊休農地の管理、整備活性化に寄与するものは甚大でそれ等を含めて地球温暖化対策に貢献する効果は極めて大きなものがある。
更に予想されるのは荒廃する山林原野、遊休農地の整備管理が進むことによって昭和30年頃の様な日本の自然が復活し多くの人達が求める自然との共生が可能になることで過疎に悩む山間地等の活性化という効果も生まれてくると考えられる。
ブロックの原材料は前述の様に生活環境は基より自然界に植生する植物であれば種の別も質の良否も問わず全て利用可能なものであるので本発明ではこれ等植物と認められる物は全てバイオマスとして扱う、従ってこれ等のバイオマスは採集の段階でバーク化又はそれに準ずるような状態にして一時的に加工された原料と考えるものである。
加工工場に搬入されたバークは必要に応じて裁断等の工程を経て加工し易いバークに加工される事もあるが通常はそのまま次の工程に送られる。
この様に加工されたバークは発酵槽等の設備で自然発酵させるがこの手段は一般的な堆肥の生産と同じである、然し堆肥の生産とは目的が異なるので管理の仕方も必然的に異なってくる、要するに必要と思われる状態まで発酵が進んだ段階で発酵を止めなければならない。
本発明の現時点での発酵は自然発酵であるが工業的な観点からすると効率のよい菌株を育成することで生産能力の向上を図ることが出来ると考えられる、因みにこの発酵の目的は微生物の働きを利用してセルロースやリグニンの分解を促して蒸気加熱によって行うセルロースやリグニンの軟化を補助するものとして考案したが実施してみると効果は極めて大きく重要な一工程となるものである。
又杉、桧等の針葉樹より精油の採取に当たっては適度な発酵は精油の揮発分離を促す効果が認められるがこの効果は精油を含む植物に共通するものと考えられる。
発酵したバークは高温の蒸気によって加熱処理をするがこの加熱処理によって微生物は死滅し発酵は止まる、所謂殺菌であるが同時にセルロースやリグニンは高温の熱によって軟化が更に進む、これを一般的な例に例えて説明すると餅つきの時の餅米の蒸かしである。
次の工程の摺り潰し練り込みは餅つきであって餅米がバークに変わったと考えればよい、本発明の摺り潰し練り込みはスクリュウ軸による撹拌練り潰しと言う手段を採用したがこの工程の加工手段については結果としてバークが餅状になればよいのであって特定の手段に拘る必要はない。
この二つの工程は樹木や雑草といった植物の種類に偏りがあると処理上の時間的な差異と製品となったブロックの品質に差が出るので出来るだけバークは植物の種類の偏りが無い様に混合することが望ましい。
摺り潰して練ったバークは粗野な餅と全く同じ状態になる、これを目的とするブロックの型枠に詰めて加圧成形するのであるがそのブロックの形状は前述の様に使用目的や取り扱い条件に合わせて利便性の高いものを選択すればよい、又成形の手段についても同様なことが言えるもので型枠と言う概念を脱して直接ペレットやフレークに加工してもよいが生産コストや流通の面でのコストの問題が残る。
この様にして成形されたブロックは含水分量が多く軟らかいので取り扱いの上で形崩れし易い上に長期間保管するとカビや雑菌が発生すると言う問題があるのでこれ等の問題の対策として製造工程の最終段階で樹脂フイルム等を用いてラッピングする、このラッピングによって荷役や保管性等の利便性が向上し商品価値が向上する。
然しこの様にして製造されるブロックも含水分が多くこのままでは日常的に物を燃やすという概念では燃料としては使えない、従って新たにブロックを燃焼させる技術が必要になってくるがその前提となる条件はブロックを解体し燃焼し易い形状に再加工しなければならない、その形状とはペレットやフレークと言う形状であるが本発明では最終的にペレットやフレークになった燃料の生産コストを低く押えると言う考えから需要の側に再加工の負担解決を託したのである、それは燃焼機器自らがブロックをペレットやフレークに加工しながら燃焼することを考案したのである。
つまり現在市販されているペレットを燃料とする暖房機やボイラー等の燃焼機器にブロックをペレットやフレークに加工して乾燥する機能を持たせるのである、ブロックは含水分の量が多く餅に例えれば作りたてのお供え餅の様なもので一定の力を加えれば簡単に変形する、これはブロックの燃料としては不利な条件の高水分を効果的に利用すると言う逆の発想によるものである。
然しブロックをペレットやフレークに加工しても含水分の量が変わるわけではなくそのままでは燃料としては使えない、つまり乾燥が必要なのである、乾燥と言う作業を行うには必ず熱源が必要になるが暖房機等に限らず燃料を燃やして働く機器からは必ず煙が出る、この煙も燃焼室からの排煙口付近では相当量の熱を含んでいる、この熱をペレットやフレークの乾燥に利用するのである。
ブロックをペレットやフレーク等に加工する手段はブロックに直接又は間接的に力を加えてミンチ状やフレーク状にした物を乾燥するが機構の面でも維持管理の面でも経済性が高いが技術の面では乾燥に関するものがポイントとなる、こうしてできるペレット等も品質は劣るが燃料としての条件は十分に備わっている。
このブロックをペレットやフレークに加工する際に必要な力の負担はバークの摺り潰しの程度によって大きく変わってくる、つまりセルロースやリグニンの原形が分からないほど細かく摺り潰されていれば小さな力でスムーズな作業になる上に乾燥が終わったペレット等は密度が高く硬い木質ペレットに近い良質な燃料が得られる。
この加工されたペレットやフレークを乾燥する機構は燃焼室の排煙部、又は排煙部にできるだけ近い隣接部に設けできるだけ高温の排煙、又は熱を直接又は間接的に利用することが望ましいが燃焼室と隔壁を隔てた隣室とすること等も効果的である。
この様にしてペレットやフレークを作ることができればペレットを燃料とする暖房機等は一般に市販されているのでこれを改良することで本発明に関する一連の技術は完成する。
ここでは比較的小型のペレット燃料を主とする燃焼機器に応用する技術として説明してきたが大型の石炭や木質チップを燃料とする設備等で補助的な燃料として使用する場合には別の形の使い方を検討する必要があるがその場合単純にブロックを破砕して粉粒混合のフレークの状態で使用することも有利な手段である
又ここで説明しているバイオマスの収集から加工に当たる一連の技術は長期間保管が可能なバイオマス燃料の製造を前提としているので収集したバイオマスを燃料として即使用する場合には説明のバイオマスの採集から加工工程の中の何れかの工程、又は複数の工程を省略することや工程の順序を変えることも可能である。
例えば火力発電等の補助燃料として石炭や木質チップとの混合燃焼に使用する場合にはバイオマスの収集に当たる作業や運搬の利便性の上でバイオマスを採集しながら摺り潰してバーク状、又はフレーク状、又はゼリー状にした後の工程は全て省略しバラ積みの状態で供給しても差し支えはない。
この使用形態を具体的に説明すると自然界に自生する植物は山林火災等で見られる様に条件さえ整えば生のままの高水分でも燃えてしまうという現象を応用するものである。
又バイオマスの採集機械の性能が向上してバイオマスを採集しながらゼリー状になるまで摺り潰す技術が確立されれば搬送を始めとして加工に当たる各工程の作業形態を改善することや省略することも可能であって大幅な生産コストの削減に繋がるものである。
以上本発明の根本を説明するとこれ等未利用のバイオマスとして利用できる植物は沢山あるがそれ等は全て取り扱い上「かさばる」と言う大きな問題で利用できないでいる、従ってこのかさばっている状態を解消すれば問題が解決されて有効なバイオマスになるのである、そこで本発明の技術を一言で表現するとバイオマスとして扱う植物は全て摺り潰せば問題は解決できると言うものである。
最も有効な利用と考えられるのが農業を中心とする施設園芸用の暖房機の燃料である、所謂農業用の暖房機の燃料としての利用である、現在この分野ではペレットを燃料とする暖房の技術が有るが経済性と運転管理の面での制約が大きく特に燃料費を主とするランニングコストが高く普及されない、この点ブロックの生産コストはペレットの生産コストに比べて格段に低く押さえることが可能であることからこの分野への利用の期待が大きい。
又ブロックからペレット化、フレーク化への加工技術や効果的な燃焼技術の革新が進めば一般家庭用の暖房機の燃料や産業用設備等の燃料としての利用も期待できる。
次に大きく期待できるのはバイオマスの採集作業が計画的に実行されれば通年に渡って行われるのでバイオマスの採集からブロックの生産に至るまでの生産に関わる従事者の雇用の場が創出されることである、それが更に今社会問題になっている林業や荒廃する山林原野を管理する新しい産業の創出を推進するものと考えられる。
又新しい考え方として膨大な量のバイオマスを燃料化、利用することによるCO2削減問題のカーボンニュウトラルに関するために公益性が高いので第三セククーの様な大型の産業が組織される可能性が高い。

Claims (4)

  1. 自然界に植生する植物又は人工的に栽培された植物又はそれ等に由来する副産物廃棄物等を原材料としそれを加工して製造するブロック状のバイオマス燃料。
  2. 請求項1のバイオマスブロック燃料の原材料を破砕処理した後、発酵処理、加熱処理、摺り潰し、練り込み、成型するバイオマスブロック燃料の加工手段
  3. 請求項1のバイオマスブロック燃料を加工して得るバイオマスペレット燃料
  4. 請求項3のバイオマスペレット燃料の加工機能を持つバイオマスペレット燃料を燃料とする燃焼機器
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103834451A (zh) * 2014-03-18 2014-06-04 国际竹藤中心 一种环保型竹质生物质颗粒燃料及其制备方法
JP2017176925A (ja) * 2016-03-28 2017-10-05 株式会社Ihi バイオマス処理装置、および、バイオマス処理方法

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