JP2012029182A - 通信装置、通信方法、及び通信プログラム - Google Patents

通信装置、通信方法、及び通信プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2012029182A
JP2012029182A JP2010167734A JP2010167734A JP2012029182A JP 2012029182 A JP2012029182 A JP 2012029182A JP 2010167734 A JP2010167734 A JP 2010167734A JP 2010167734 A JP2010167734 A JP 2010167734A JP 2012029182 A JP2012029182 A JP 2012029182A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
packet
communication
transmitted
communication device
response
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010167734A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5338765B2 (ja
Inventor
Yasuhiro Kudo
康博 工藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2010167734A priority Critical patent/JP5338765B2/ja
Priority to US13/191,856 priority patent/US8583736B2/en
Publication of JP2012029182A publication Critical patent/JP2012029182A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5338765B2 publication Critical patent/JP5338765B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L67/00Network arrangements or protocols for supporting network services or applications
    • H04L67/14Session management
    • H04L67/141Setup of application sessions
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L63/00Network architectures or network communication protocols for network security
    • H04L63/02Network architectures or network communication protocols for network security for separating internal from external traffic, e.g. firewalls
    • H04L63/0227Filtering policies
    • H04L63/0236Filtering by address, protocol, port number or service, e.g. IP-address or URL

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Abstract

【課題】二つの通信装置から同時期に要求パケットが送信された場合でも、相手方の通信装置と信頼性の高い通信を行うことができ、且つセキュリティ性の高い通信を行うことができる通信装置、通信方法、及び通信プログラムを提供する。
【解決手段】通信装置12及び13に対して、同時期に、相手方の通信装置とのP2P通信を開始する指示が入力される。通信装置13は、セッション確立を要求する要求パケットを送信する(S33)。通信装置13は、応答パケットを受信する前に、通信装置12から要求パケットを受信する(S35)。通信装置13は、S32でオープンしたポートをクローズしない。通信装置13は、要求パケットに付加されたIDに基づき、応答パケットの種別を決定し、送信する(S37)。その後、通信装置12との間でP2P通信を開始する(S50)。
【選択図】図4

Description

本発明は、通信装置、通信方法、及び通信プログラムに関する。より詳細には、呼制御通信によってセッションが確立される通信装置、通信方法、及び通信プログラムに関する。
サーバ等の呼制御装置を介して呼制御通信を行い、相手方の通信装置とセッションを確立することで、相手方の通信装置とP2P(Peer to Peer)通信を開始する通信装置が知られている。呼制御通信では、発呼側の通信装置(以下「発呼装置」という。)から相手方の通信装置(以下「被呼装置」という。)に対して、セッションの確立を要求する要求パケットが送信される。要求パケットを受信した被呼装置は、発呼装置とのセッションの確立を許可する場合、肯定的な応答パケットを発呼装置に対して送信する。発呼装置は、肯定的な応答パケットを受信する。以上の手順を経て、発呼装置と被呼装置とのセッションは確立し、P2P通信が開始される。
発呼装置は、被呼装置に対して要求パケットを送信する前に、被呼装置とP2P通信を行う為に使用されるポートをオープンする。発呼装置は、オープンしたポートの番号(ポート番号)を要求パケットに付加し、被呼装置に送信する。被呼装置は、受信した要求パケットに付加されているポート番号を、P2P通信時の宛先ポート番号として使用できる。ここで発呼装置は、被呼装置から肯定的な応答パケットを受信できない場合、オープンしたポートをクローズする。このようにして発呼装置は、使用されないポートを即座にクローズすることで、不特定の第三者によってポートが使用されることを防止し、セキュリティの向上を図っている。
同時期に、二つの通信装置から相互に要求パケットが送信される場合がある。通信装置は、自身が送信した要求パケットに対し、肯定的な応答パケットを受信する前に、相手方の通信装置から要求パケットを受信することになる。このような場合、例えばRFC3261では、其々の通信装置がランダムな時間分待機した後、被呼装置に対して要求パケットを再送するプロトコルが規定されている。また、例えば特許文献1に記載の装置は、二つの通信装置のうち優先順位の高い側の通信装置が、被呼装置に対して要求パケットを再送する。これらの方法が用いられることで、二つの通信装置から同時期に要求パケットが送信された場合でも、通信装置間のセッションは確立される。
特開2009−212949号公報
二つの通信装置から同時期に要求パケットが送信された場合、被呼装置から肯定的な応答パケットを受信できないので、要求パケットの再送処理を行うために、ポートのオープン/クローズが頻繁に繰り返される。このような場合、通信経路に介在するサーバやルータにおいて、パケットが正確に転送されない状態が発生し得る。理由は以下のとおりである。サーバやルータは、通信装置においてオープンされたポートに対応するポートをオープンし、オープンしたポートを使用することで、通信装置からパケットを受信し転送する。このため、通信装置において新たにポートがオープンされる度に、サーバやルータでは、対応するポートをオープンしなければならい。従って、通信装置においてポートのオープン/クローズが頻繁に繰り返された場合、サーバやルータにおいてオープンされるポートは増大し、サーバやルータにおいて使用可能なポート番号が枯渇する。このような場合、サーバやルータは、新たにポートをオープンできなくなるので、通信装置からパケットを受信できなくなる。通信装置は、相手方の通信装置と信頼性の高い通信を行うことができなくなる。さらに、サーバやルータにおいて非常に多くのポートがオープンした状態となり、セキュリティが脆弱化する。
本発明の目的は、二つの通信装置から同時期に要求パケットが送信された場合でも、相手方の通信装置と信頼性の高い通信を行うことができ、且つセキュリティ性の高い通信を行うことができる通信装置、通信方法、及び通信プログラムを提供することである。
本発明の第一態様に係る通信装置は、他の通信装置である相手装置とP2P通信を行う場合に使用されるポートをオープンするオープン手段と、前記オープン手段によってオープンされた前記ポートのポート番号と、前記相手装置によって送信される応答パケットの種別を判断するために使用される付加情報とを、前記相手装置とのセッションの確立を要求する要求パケットに付加し、前記相手装置に対して送信する第一送信手段と、前記相手装置から、自身とのセッションの確立を要求する前記要求パケットを受信する第一受信手段と、前記第一送信手段によって送信された前記要求パケットに応じて前記相手装置から送信される前記応答パケットを受信する前に、前記第一受信手段によって前記要求パケットを受信した場合、前記要求パケットに付加された前記付加情報を取得する取得手段と、前記取得手段によって前記付加情報が取得された場合に、取得された前記付加情報に基づいて、前記相手装置に対して、肯定的な前記応答パケットである肯定応答パケットを送信するか判断する判断手段と、前記判断手段において、前記肯定応答パケットを送信すると判断された場合に、前記オープン手段によってオープンされた前記ポートの前記ポート番号を前記肯定応答パケットに付加し、前記相手装置に対して送信する第二送信手段とを備えている。
本発明の第一態様によれば、通信装置は、要求パケットに応じて相手装置から返信されたパケットが要求パケットである場合に、既にオープンされているポートのポート番号を付加した肯定応答パケットを、相手装置に対して送信する。通信装置は、要求パケットに応じて相手装置から返信されたパケットが肯定応答パケットでない場合であっても、オープンされているポートをクローズしない。これによって、要求パケットを送信するタイミングが相手装置と同時期であっても、通信装置においてポートのオープン/クローズが頻繁に生じてしまうことを防止できる。従って、相手装置との間の通信経路に介在する中継装置において正確にパケットが転送されるので、通信装置は、相手装置と信頼性の高い通信を行うことができる。また、オープンするポートを最小限にできるので、通信のセキュリティを良好に維持できる。
また、第一態様において、前記第二送信手段において、前記肯定応答パケットが送信された後、前記相手装置から、否定的な前記応答パケットである否定応答パケットを受信した場合に、前記オープン手段によってオープンされた前記ポートの前記ポート番号を使用することで、前記相手装置との間でP2P通信を行う通信制御手段を備えていてもよい。これによって通信装置は、相手装置に対して肯定応答パケットを送信した後、相手装置から否定応答パケットを受信した場合、相手装置とのセッションの確立に成功したと判断できる。通信装置は、オープンされた状態のポートを継続して使用することで、容易に相手装置とP2P通信を実行できる。
また、第一態様において、前記第二送信手段において、前記肯定応答パケットが送信された後、前記相手装置から、前記肯定応答パケットを受信した場合に、前記オープン手段によってオープンされた前記ポートをクローズするクローズ手段を備えていてもよい。これによって通信装置は、相手装置に対して肯定応答パケットを送信した後、相手装置から肯定応答パケットを受信した場合、相手装置とのセッションの確立に失敗したと判断できる。通信装置は、オープンしたポート番号をクローズすることで、オープンしたポートが不特定の第三者に使用されてしまうことを防止できる。通信装置は、相手装置との間の通信のセキュリティを維持できる。
また、第一態様において、前記判断手段は、前記取得手段によって取得された前記付加情報に基づいて、前記相手装置に対して、否定的な前記応答パケットである否定応答パケットを送信するか判断し、前記第二送信手段は、前記判断手段において前記否定応答パケットを送信すると判断された場合に、前記否定応答パケットを前記相手装置に対して送信してもよい。これによって通信装置は、相手装置に対して否定応答パケットを送信することで、セッションの確立を許可する旨を相手装置に対して通知できる。
また、第一態様において、前記第二送信手段において、前記否定応答パケットが送信された後、前記相手装置から前記肯定応答パケットを受信した場合に、前記オープン手段によってオープンされた前記ポートの前記ポート番号を使用することで、前記相手装置との間でP2P通信を行う通信制御手段を備えていてもよい。これによって通信装置は、相手装置に対して否定応答パケットを送信した後、相手装置から肯定応答パケットを受信した場合、相手装置とのセッションの確立に成功したと判断できる。通信装置は、オープンされた状態のポートを継続して使用することで、容易に相手装置とP2P通信を実行できる。
また、第一態様において、前記第二送信手段において、前記否定応答パケットが送信された後、前記相手装置から、前記否定応答パケットを受信した場合に、前記オープン手段によってオープンされた前記ポートをクローズするクローズ手段を備えていてもよい。これによって通信装置は、相手装置に対して否定応答パケットを送信した後、相手装置から否定応答パケットを受信した場合、相手装置とのセッションの確立に失敗したと判断できる。通信装置は、オープンしたポートをクローズすることで、オープンしたポートが不特定の第三者に使用されてしまうことを防止できる。通信装置は、相手装置との間の通信のセキュリティを維持できる。
また、第一態様において、乱数を生成する生成手段を備え、前記第一送信手段は、前記生成手段によって生成された前記乱数を前記付加情報として前記要求パケットに付加し、前記相手装置に対して送信してもよい。これによって、肯定応答パケット及び否定応答パケットを送信する通信装置が確実に割り当てられるので、安定的にセッションを確立してP2P通信を行うことができる。
また、第一態様において、前記取得手段において、前記付加情報が取得されなかった場合に、前記相手装置に対して、否定的な前記応答パケットである否定応答パケットを送信する第三送信手段を備えていてもよい。付加情報が取得されていない場合、相手装置に対して否定応答パケットを送信することで、予期しないセッションが確立されてしまうことを防止できる。
本発明の第二態様に係る通信方法は、他の通信装置である相手装置とP2P通信を行う通信装置において実行される通信方法であって、前記P2P通信を行う場合に使用されるポートをオープンするオープンステップと、前記オープンステップによってオープンされた前記ポートのポート番号と、前記相手装置によって送信される応答パケットの種別を判断するために使用される付加情報とを、前記相手装置とのセッションの確立を要求する要求パケットに付加し、前記相手装置に対して送信する第一送信ステップと、前記第一送信ステップによって送信された前記要求パケットに応じて前記相手装置から送信される前記応答パケットを受信する前に、前記相手装置から、自身とのセッションの確立を要求する前記要求パケットを受信する第一受信ステップと、前記第一受信ステップによって前記要求パケットを受信した場合、前記要求パケットに付加された前記付加情報を取得する取得ステップと、前記取得ステップによって前記付加情報が取得された場合に、取得された前記付加情報に基づいて、前記相手装置に対して、肯定的な前記応答パケットである肯定応答パケットを送信するか判断する判断ステップと、前記判断ステップにおいて、前記肯定応答パケットを送信すると判断された場合に、前記オープンステップによってオープンされた前記ポートの前記ポート番号を前記肯定応答パケットに付加し、前記相手装置に対して送信する第二送信ステップとを備えている。
本発明の第二態様によれば、要求パケットに応じて相手装置から返信されたパケットが要求パケットである場合に、既にオープンされているポートのポート番号を付加した肯定応答パケットを、相手装置に対して送信する。通信装置は、要求パケットに応じて相手装置から返信されたパケットが肯定応答パケットでない場合であっても、オープンされているポートをクローズしない。これによって、要求パケットを送信するタイミングが相手装置と同時期であっても、通信装置においてポートのオープン/クローズが頻繁に生じてしまうことを防止できる。従って、相手装置との間の通信経路に介在する中継装置において正確にパケットが転送されるので、相手装置と信頼性の高い通信を行うことができる。また、オープンするポートを最小限にできるので、通信のセキュリティを良好に維持できる。
本発明の第三態様に係る通信プログラムは、他の通信装置である相手装置とP2P通信を行う場合に使用されるポートをオープンするオープンステップと、前記オープンステップによってオープンされた前記ポートのポート番号と、前記相手装置によって送信される応答パケットの種別を判断するために使用される付加情報とを、前記相手装置とのセッションの確立を要求する要求パケットに付加し、前記相手装置に対して送信する第一送信ステップと、前記第一送信ステップによって送信された前記要求パケットに応じて前記相手装置から送信される前記応答パケットを受信する前に、前記相手装置から、自身とのセッションの確立を要求する前記要求パケットを受信する第一受信ステップと、前記第一受信ステップによって前記要求パケットを受信した場合、前記要求パケットに付加された前記付加情報を取得する取得ステップと、前記取得ステップによって前記付加情報が取得された場合に、取得された前記付加情報に基づいて、前記相手装置に対して、肯定的な前記応答パケットである肯定応答パケットを送信するか判断する判断ステップと、前記判断ステップにおいて、前記肯定応答パケットを送信すると判断された場合に、前記オープンステップによってオープンされた前記ポートの前記ポート番号を前記肯定応答パケットに付加し、前記相手装置に対して送信する第二送信ステップとをコンピュータに実行させる。これによって通信プログラムは、上述した各ステップをコンピュータに実行させることができる。
通信システム1の概要及び通信装置12の電気的構成を示す図である。 通信装置12と通信装置13との間の通信のシーケンスを示す図である。 通信装置12と通信装置13との間の通信のシーケンスを示す図である。 通信装置12と通信装置13との間の通信のシーケンスを示す図である。 メイン処理を示すフローチャートである。 発呼側処理を示すフローチャートである。 発呼側処理を示すフローチャートである。 被呼側処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。これらの図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものである。記載されている装置の構成、各種処理のフローチャート等は、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。
図1を参照し、通信システム1について説明する。通信システム1は、サーバ11、及び通信装置12、13(以下、これらを区別しない場合、「通信装置2」と呼ぶ。)を備えている。サーバ11及び通信装置2は、ネットワーク3を介して相互に通信を行うことができる。通信装置2は、呼制御通信によってセッションを確立し、P2P(Peer to Peer)通信を開始することができる。通信装置2として、例えば周知のPCが使用される。呼制御通信のプロトコルとして、例えばSIP(Session Initiation Protocol)が使用される。サーバ11は、通信装置2間の呼制御通信を制御する。サーバ11として、SIPサーバが使用される。なお、通信装置2に付された符号(12、13)は、其々の通信装置のIDも示しているものとする。
通信装置12の電気的構成について説明する。通信装置13の電気的構成は、通信装置12と同一である。通信装置12は、通信装置12の制御を司るCPU21を備えている。CPU21は、ROM22、RAM23、ハードディスクドライブ(HDD)24、入力部25、出力部26、ドライブ装置27、及び通信部28と電気的に接続している。ROM22には、ブートプログラムやBIOS、OS等が記憶される。RAM23には、タイマやカウンタ、一時的なデータが記憶される。HDD24には、CPU21の制御プログラムが記憶される。入力部25は、ユーザからの入力を受け付けるキーボードやマウスである。出力部26は、所望の画像を表示させるディスプレイである。ドライブ装置27は、記憶媒体271に記憶された情報を読み出すことができる。例えば、通信装置12のセットアップ時、記憶媒体271に記憶された制御プログラムはドライブ装置27によって読み出され、HDD24に記憶される。通信部28は、ネットワークを介して他の通信装置2と通信を行う場合のタイミング制御を行う。
図2から図4を参照し、通信装置12と通信装置13との間で実行される呼制御通信の概要について説明する。通信装置12を使用するユーザによって、通信装置13とのP2P通信を開始する指示が入力部25を介して入力されたとする。通信装置12は、通信装置13とのP2P通信時に使用されるポート(ポート番号:xxx)をオープンする(S10)。ここで「ポートをオープンする」とは、通信装置13から送信されるパケットを受信する場合に使用されるポートのポート番号を、利用可能な複数のポート番号から選択し、確保することを示す。通信装置12は、オープンしたポート番号宛のパケットが通信装置13から送信された場合に、このパケットを受信できるようになる。
通信装置12は、通信装置13に対してセッションの確立を要求する要求パケット(INVITE)を作成する。作成された要求パケット(INVITE)に、オープンされたポートのポート番号(xxx)と、自身のID(12)とが付加される。通信装置12は、通信装置13を宛先とする要求パケット(INVITE)を、サーバ11に対して送信する。サーバ11は、通信装置12から送信された要求パケット(INVITE)を受信し、通信装置13に対して転送する。通信装置13は、サーバ11によって転送された要求パケット(INVITE)を受信する(S11)。通信装置13は、受信した要求パケット(INVITE)に付加されているポート番号を抽出し、RAM23に記憶する。
通信装置13を使用するユーザによって、通信装置12とのP2P通信を許可する指示が入力部25を介して入力されたとする。通信装置13は、通信装置12とのP2P通信時に使用されるポート(ポート番号:yyy)をオープンする(S12)。通信装置13は、通信装置12に対してセッション確立の許可を通知する肯定的な応答パケット(以下「肯定応答パケット」という。)(OK応答)を作成する。作成された肯定応答パケット(OK応答)に、オープンされたポートのポート番号(yyy)と、自身のID(13)とが付加される。通信装置13は、通信装置12を宛先とする肯定応答パケット(OK応答)を、サーバ11に対して送信する。サーバ11は、通信装置13から送信された肯定応答パケット(OK応答)を受信し、通信装置12に対して転送する。通信装置12は、サーバ11によって転送された肯定応答パケット(OK応答)を受信する(S13)。通信装置12は、受信した肯定応答パケット(OK応答)に付加されているポート番号を抽出し、RAM23に記憶する。通信装置12は、肯定応答パケット(OK応答)を受信したことを通知するACKパケットを、サーバ11を介して通信装置13に対して送信する。通信装置13は、サーバ11を介してACKパケットを受信する(S15)。
以上の呼制御通信を経て、通信装置12と通信装置13との間のセッションは確立する。通信装置12は、肯定応答パケット(OK応答)に付加されていたポート番号(yyy)をRAM23から読みだして使用することで、通信装置13と直接P2P通信を行う。通信装置13は、要求パケット(INVITE)に付加されていたポート番号(xxx)をRAM23から読みだして使用することで、通信装置12と直接P2P通信を行う(S17)。
図3に示すように、通信装置12からサーバ11を介して要求パケット(INVITE)を受信した(S21)通信装置13に対し、ユーザによって、通信装置12とのP2P通信を拒否する指示が入力されたとする。通信装置13は、通信装置12に対してセッション確立を拒否する旨を通知する否定的な応答パケット(以下「否定応答パケット」という。)(NG応答)を作成する。作成された否定応答パケット(NG応答)は、サーバ11を介して通信装置12に対して送信される。通信装置12は、否定応答パケット(NG応答)を受信する(S23)。通信装置12は、自身が送信した要求パケット(INVITE)に対して通信装置13から返信されたパケットが肯定応答パケット(OK応答)でないので、要求パケット(INVITE)を送信する際にオープンしたポート(ポート番号:xxx)をクローズする(S24)。ここで「ポートをクローズする」とは、確保したポート番号を解放することで、以後、このポート番号宛のパケットの受信を禁止することを示す。
通信装置12は、否定応答パケット(NG応答)を受信したことを通知するACKパケットを、サーバ11を介して通信装置13に対して送信する。通信装置13は、サーバ11を介してACKパケットを受信する(S25)。通信装置12と通信装置との間のセッションは確立しないので、通信装置12と通信装置13との間のP2P通信は行われない。
以上のように通信装置12は、要求パケット(INVITE)の送信後に通信装置13から受信されたパケットが肯定応答パケット(OK応答)でない場合、オープンされた状態のポートをクローズする。これによって通信装置12は、オープンされた状態のポートが不特定の第三者によって使用されることを防止し、セキュリティの向上を図っている。
ここで、通信装置13とのP2P通信を開始する指示が通信装置12に対して入力され、且つ、同時期に、通信装置12とのP2P通信を開始する指示が通信装置13に対して入力された場合の通信シーケンスについて、図4を参照して説明する。
通信装置12は、通信装置13とのP2P通信を開始する指示が入力されているので、ポート(ポート番号:xxx)をオープンする(S30)。通信装置12は、ポート番号(xxx)とID(12)とが付加された要求パケット(INVITE)を、サーバ11を介して通信装置13に対して送信する。(S31)。また、同時に通信装置13は、通信装置12とのP2P通信を開始する指示が入力されているので、ポート(ポート番号:yyy)をオープンする(S32)。通信装置13は、ポート番号(yyy)とID(13)とが付加された要求パケット(INVITE)を、サーバ11を介して通信装置12に対して送信する(S33)。
通信装置13は、通信装置12から送信された要求パケット(INVITE)を、サーバ11を介して受信する(S35)。通信装置13では、要求パケット(INVITE)の送信後に通信装置12から受信されたパケットが、肯定応答パケット(OK応答)でないことになる。ここで通信装置13は、通信装置12から受信されたパケットが肯定応答パケット(OK応答)でない場合であっても、受信されたパケットが要求パケット(INVITE)である場合には、通信装置12に対してP2P通信を開始する指示が入力されていると判断する。そして通信装置13は、継続して呼制御通信を行うために、S32でオープンしたポートをクローズせず、そのまま使用する。これによって通信装置13は、ポートのオープン/クローズが頻繁に生じてしまうことを防止している。なお受信された要求パケット(INVITE)に付加されたポート番号は、RAM23に記憶される。
通信装置12でも同様に、通信装置13から送信された要求パケット(INVITE)を、サーバ11を介して受信する(S39)。通信装置12は、受信されたパケットは肯定応答パケット(OK応答)でないが、要求パケット(INVITE)であるので、通信装置13に対してP2P通信を開始する指示が入力されていると判断する。通信装置12は、S30でオープンしたポートをクローズせず、そのまま使用する。これによって通信装置12は、ポートのオープン/クローズが頻繁に生じてしまうことを防止する。
次いで通信装置12及び13は、受信した要求パケット(INVITE)に応じて返信するパケットの種別を決定する。通常、送信した要求パケット(INVITE)に応じて肯定応答パケット以外のパケットが受信された場合、通信装置12及び13は、否定応答パケット(NG応答)を返信する(図3参照)。しかしながら上述のように、相手方の通信装置に対して同時期にP2P通信を開始する指示が入力されていると判断された場合、通信装置12及び13のうちいずれか一方の通信装置は、相手方の通信装置に対して肯定応答パケット(OK応答)を送信する。
肯定応答パケット(OK応答)を送信するか否かは、受信された要求パケット(INVITE)に付加されたIDと、自身のIDとを比較することで決定される。具体的な方法は以下の通りである。通信装置13のIDは、受信された要求パケット(INVITE)に付加されたID(12)よりも大きい。この場合通信装置13は、肯定応答パケット(OK応答)を通信装置12に対して返信する(S37)。なお、肯定応答パケット(OK応答)には、S32でオープンしたポートのポート番号(yyy)が付加される。一方、通信装置12のIDは、受信された要求パケット(INVITE)に付加されているID(13)よりも小さい。この場合通信装置12は、通常通り、否定応答パケット(NG応答)を通信装置13に対して送信する(S41)。
通信装置12は、通信装置13から送信された肯定応答パケット(OK応答)を、サーバ11を介して受信する(S43)。通信装置12は、S41で否定応答パケット(NG応答)を送信した後、肯定応答パケット(OK応答)を受信した場合、S31で自身が送信した要求パケット(INVITE)が、通信装置13において正常に処理されていると判断する。このように通信装置12は、通信装置13に対して否定応答パケット(NG応答)を送信した後、通信装置13から肯定応答パケット(OK応答)を受信した場合に、通信装置13とのセッションの確立に成功したと判断できる。受信された肯定応答パケット(OK応答)に付加されたポート番号は、RAM23に記憶される。通信装置12は、ACKパケットを通信装置13に対して返信する(S47)。
通信装置13は、通信装置12から送信された否定応答パケット(NG応答)を、サーバ11を介して受信する(S45)。通信装置13は、通信装置12に対して肯定応答パケット(OK応答)を送信した後、通信装置12から否定応答パケット(NG応答)を受信した場合に、通信装置12とのセッションの確立に成功したと判断できる。通信装置13は、ACKパケットを通信装置12に対して返信する(S49)。通信装置12及び通信装置13は、其々、サーバ11を介してACKを受信する。
通信装置12は、S43で受信した肯定応答パケット(OK応答)に付加されていたポート番号(yyy)をRAM23から読み出して使用することで、通信装置13と直接P2P通信を行う。通信装置13は、S35で受信した要求パケット(INVITE)に付加されていたポート番号(xxx)をRAM23から読みだして使用することで、通信装置12と直接P2P通信を行う(S50)。
以上のように通信装置2は、要求パケット(INVITE)の送信後、相手方の通信装置2から受信したパケットが肯定応答パケット(OK応答)でない場合でも、要求パケット(INVITE)である場合には、オープンしたポートをクローズせず、呼制御通信を継続する。これによって通信装置2は、要求パケット(INVITE)を送信するタイミングが相手方の通信装置2と同時期である場合に、通信装置2においてポートのオープン/クローズが頻繁に生じてしまうことを防止できる。通信装置2においてポートのオープン/クローズが頻繁に生じてしまった場合、通信装置2間の通信経路に介在する中継装置(サーバやルータなど)において正確にパケットが転送されなくなってしまう可能性がある。これに対し通信装置2では、一旦オープンしたポート番号が継続して使用されるので、通信装置2間で信頼性の高いP2P通信を行うことができる。また、オープンするポートを最小限にできるので、通信のセキュリティを良好に維持できる。
なお上述において、通信装置13が通信装置12に対して送信する肯定応答パケット(OK応答)には、ポート番号(yyy)は付加されなくてもよい。通信装置12は、通信装置12から受信した要求パケット(INVITE)に付加されたポート番号(yyy)を使用することで、通信装置13とP2P通信を実行してもよい。
上述において、IDの比較後に通信装置2から送信される応答パケット(肯定応答パケット(OK応答)又は否定応答パケット(NG応答))の送信タイミングを変更してもよい。具体的には、例えば、IDを比較してから否定応答パケット(NG応答)を送信するまでの時間は、肯定応答パケット(OK応答)を送信するまでの時間よりも長くしてもよい。又は、否定応答パケット(NG応答)を送信するタイミングは、相手方の通信装置2から肯定応答パケット(OK応答)を受信した後であってもよい。これらによって、其々の通信装置2から送信される肯定応答パケット(OK応答)と否定応答パケット(NG応答)とが、通信経路上で衝突してしまい、呼制御通信が失敗してしまうことを防止できる。
上述において、通信装置2は、要求パケット(INVITE)の送信後、相手方の通信装置2から要求パケット(INVITE)を受信した場合、IDの比較処理を行うことなく、相手方の通信装置2に対して肯定応答パケット(OK応答)を送信してもよい。
上述において、通信装置2は、要求パケット(INVITE)の送信後、相手方の通信装置2から要求パケット(INVITE)を受信した場合、ユーザからセッション確立を許可する指示が入力された場合にIDの比較処理を行ってもよいし、ユーザからの入力の有無に依存せず、常にID比較処理を行って、返信する応答パケットの種別を決定してもよい。
例えば以下のように通信を行ってもよい。通信装置13は、要求パケット(INVITE)の送信後、通信装置12から応答パケットを受信する前に、要求パケット(INVITE)を受信する。通信装置13は、要求パケット(INVITE)に付加されていたIDと自身のIDとを比較する。通信装置13は、要求パケット(INVITE)に付加されていたIDよりも自身のIDの方が大きいので、通信装置12に対して要求パケット(INVITE)を再送する。一方通信装置12は、要求パケット(INVITE)の送信後、通信装置13から応答パケットを受信する前に、要求パケット(INVITE)を受信する。通信装置12は、要求パケット(INVITE)に付加されていたIDよりも自身のIDの方が小さいので、パケットを返信せず、そのまま待機する。通信装置12は、通信装置13から再送された要求パケット(INVITE)を受信し、通信装置13に対して肯定応答パケット(OK応答)を送信する。以上の方法によっても、通信装置12と通信装置13との間のセッションは確立するので、通信装置12と通信装置13との間でP2P通信を開始することが可能となる。
図5から図8を参照し、通信装置2のCPU21において実行されるメイン処理について説明する。メイン処理は、通信装置2の電源が投入された場合に、CPU21において起動される。
図5に示すように、相手方の通信装置2(以下「相手装置」という。)とのP2P通信を開始する指示が、入力部25を介してユーザによって入力されたか判断される(S51)。相手装置とのP2P通信を開始する指示が入力された場合(S51:YES)、自身が要求パケット(INVITE)を送信することで呼制御通信を開始する処理(発呼側処理、図6及び図7参照)が実行される(S53)。発呼側処理の終了後、処理はS51に戻る。相手装置とのP2P通信を開始する指示が入力されていない場合(S51:NO)、相手装置から送信された要求パケット(INVITE)を受信したかが判断される(S55)。要求パケット(INVITE)を受信した場合(S55:YES)、受信した要求パケット(INVITE)に付加されたポート番号が抽出され、RAM23に記憶される。要求パケット(INVITE)を送信した相手装置との間で呼制御通信を開始する処理(被呼側処理、図8参照)が実行される(S57)。被呼側処理の終了後、処理はS51に戻る。要求パケット(INVITE)が受信されていない場合(S55:NO)、処理はS51に戻る。
発呼側処理について、図6を参照して説明する。相手装置とP2P通信を行うために使用されるポートがオープンされる(S61)。自身のIDが、ROM22から読み出され取得される(S62)。オープンされたポートのポート番号と、取得された自身のIDとが付加された要求パケット(INVITE)が作成される。作成された要求パケット(INVITE)は、サーバ11を介して相手装置に対して送信される(S63)。
相手装置から送信された要求パケット(INVITE)を、サーバ11を介して受信したかが判断される(S65)。要求パケット(INVITE)を受信した場合(S65:YES)、相手装置に対しても同様に発呼指示がユーザによって入力されていると判断される。受信した要求パケット(INVITE)に付加されているポート番号が抽出され、RAM23に記憶される。受信された要求パケット(INVITE)にIDが付加されているかが判断される(S67)。要求パケット(INVITE)にIDが付加されていない場合(S67:NO)、自身のIDとの比較処理を行うことができないので、否定応答パケット(NG応答)がサーバ11を介して相手装置に対して送信される(S75)。これによって、予期しないセッションが確立されてしまうことを防止している。処理はS65に戻る。
相手装置から送信された要求パケット(INVITE)にIDが付加されている場合(S67:YES)、付加されているIDと自身のIDとが比較される(S69)。要求パケット(INVITE)に付加されていたIDの方が、自身のIDよりも大きい場合(S69:NO)、否定応答パケット(NG応答)がサーバ11を介して相手装置に対して送信される(S75)。相手装置に対して否定応答パケット(NG応答)を送信することで、セッションの確立を許可する旨を相手装置に対して通知している。処理はS65に戻る。
自身のIDの方が、要求パケット(INVITE)に付加されていたIDよりも大きい場合(S69:YES)、S61でオープンしたポートのポート番号を付加した肯定応答パケット(OK応答)が作成される(S71)。作成された肯定応答パケット(OK応答)は、サーバ11を介して相手装置に対して送信される(S73)。処理はS91(図7参照)に進む。
図7に示すように、肯定応答パケット(OK応答)が送信された後、相手装置から返信される応答パケットの受信が監視される。相手装置から返信された肯定応答パケット(OK応答)を、サーバ11を介して受信した場合(S91:YES)、相手装置において正常な処理が実行されていないことになる。自身のIDは相手装置のIDよりも大きいので、自身が送信した要求パケット(INVITE)を受信した相手装置では、通常、否定応答パケット(NG応答)が返信されるからである。この場合、S61(図6参照)でオープンされたポートはクローズされる(S93)。実行中の呼制御通信を終了させる旨を通知するCANCELパケットが、サーバ11を介して相手装置に対して送信される(S95)。このように通信装置2は、相手装置とのセッションの確立に失敗したと判断した場合に、オープンしたポート番号をクローズすることで、オープンしたポートが不特定の第三者に使用されてしまうことを防止している。発呼側処理は終了し、処理はメイン処理(図5参照)に戻る。
相手装置から送信された否定応答パケット(NG応答)を、サーバ11を介して受信した場合(S91:NO、S97:YES)、相手装置において、S63(図6参照)で自身が送信した要求パケット(INVITE)が正常に処理されていることになる。否定応答パケット(NG応答)を受信したことを通知するACKパケットが、相手装置に対して返信される(S99)。相手装置から送信されるACKパケットを、サーバ11を介して受信したかが判断される(S101)。受信を監視するACKパケットは、S73(図6参照)で自身が相手装置に対して送信した肯定応答パケット(OK応答)に応じて、相手装置から送信されるものである。
ACKパケットが受信された場合(S101:YES)、S73で自身が送信した肯定応答パケット(OK応答)が、相手装置において正常に処理され、相手装置との間のセッションが確立したことになる。S65(図6参照)で受信された要求パケット(INVITE)に付加されていたポート番号が、RAM23から読み出される。読み出されたポート番号が使用され、相手装置との間でP2Pが実行される(S103)。このように通信装置2は、相手装置に対して肯定応答パケット(OK応答)を送信した後、相手装置から否定応答パケット(NG応答)を受信した場合に、相手装置とのセッションの確立に成功したと判断できる。通信装置2は、S61(図6参照)でオープンされた状態のポートを使用することで、容易に相手装置とP2P通信を実行できる。発呼側処理は終了し、処理はメイン処理(図5参照)に戻る。
ACKパケットを受信できない場合(S101:NO)、相手装置から送信されたCANCELパケットを、サーバ11を介して受信したかが判断される(S105)。CANCELパケットが受信されない場合(S105:NO)、処理はS101に戻る。CANCELパケットが受信された場合(S105:YES)、S73(図6参照)で自身が送信した肯定応答パケット(OK応答)が、相手装置において正常に処理されていないことになる。S61(図6参照)でオープンされたポートはクローズされる(S107)。発呼側処理は終了し、処理はメイン処理(図5参照)に戻る。
一方、図6のS65で、要求パケット(INVITE)が受信されないか、又は、S75で否定応答パケット(NG応答)が送信された場合であって(S65:NO)、且つ、相手装置から送信された肯定応答パケット(OK応答)を、サーバ11を介して受信したかが判断される(S77)。肯定応答パケット(OK応答)を受信した場合(S77:YES)、自身が送信した要求パケット(INVITE)に応じ、相手装置がセッション確立を許可したことになる。肯定応答パケット(OK応答)に付加されたポート番号が抽出され、RAM23に記憶される。肯定応答パケット(OK応答)を受信したことを通知するACKパケットが、サーバ11を介して相手装置に対して送信される(S79)。相手装置とのセッションは確立したことになる。RAM23に記憶されたポート番号が読み出される。読み出されたポート番号が使用され、相手装置との間でP2P通信が実行される(S81)。発呼処理は終了し、処理はメイン処理(図5)に戻る。
S77で肯定応答パケット(OK応答)が受信されない場合(S77:NO)、相手装置から送信された否定応答パケット(NG応答)を、サーバ11を介して受信したかが判断される(S83)。否定応答パケットを受信できない場合(S83:NO)、処理はS65に戻る。否定応答パケットを受信した場合(S83:YES)、S63で自身が送信した要求パケット(INVITE)に対して、相手装置がセッションの確立を拒否したことになる。S61でオープンしたポートがクローズされる(S85)。これによって、オープンされたポートが不特定の第三者に使用されてしまうことを防止している。否定応答パケット(NG応答)を受信したことを通知するACKパケットが、サーバ11を介して相手装置に対して送信される(S87)。発呼処理は終了し、処理はメイン処理(図5)に戻る。
図8を参照し、被呼側処理について説明する。相手装置とP2P通信を行うために使用されるポートがオープンされる(S111)。ユーザによって、相手装置との間のセッション確立を許可する指示が入力された場合、オープンされたポートのポート番号と、自身のIDとが付加された肯定応答パケット(OK応答)が作成される(S113)。作成された肯定応答パケット(OK応答)は、サーバ11を介して相手装置に対して送信される(S115)。相手装置から返信されるACKパケットを受信したかが判断される(S117)。ACKパケットを受信した場合(S117:YES)、相手装置とのセッションが確立したことになる。S55(図5参照)で受信した要求パケット(INVITE)に付加されたポート番号が、RAM23から読み出される。読み出されたポート番号が使用され、相手装置との間でP2P通信が実行される(S119)。被呼側処理は終了し、処理はメイン処理(図5参照)に戻る。ACKパケットを受信できない場合(S117:NO)、S111でオープンしたポートはクローズされる(S121)。被呼側処理は終了し、処理はメイン処理(図5参照)に戻る。
以上説明したように、通信装置2は、自身が送信した要求パケット(INVITE)に応じて相手装置から返信されたパケットが要求パケット(INVITE)である場合に、オープンされているポートをクローズせず、継続使用する。これによって、要求パケット(INVITE)を送信するタイミングが相手装置と同時期であっても、ポートのオープン/クローズが頻繁に生じてしまうことを防止できる。従って、相手装置との間の通信経路に介在する中継装置において正確にパケットが転送されるので、通信装置2は、相手装置と信頼性の高い通信を行うことができる。また、オープンするポートを最小限にできるので、通信のセキュリティを良好に維持できる。
図6のS61の処理を行うCPU21が本発明の「オープン手段」に相当し、S63の処理を行うCPU21が本発明の「第一送信手段」に相当し、S65の処理を行うCPU21が本発明の「第一受信手段」に相当し、S67の処理を行うCPU21が本発明の「取得手段」に相当し、S69の処理を行うCPU21が本発明の「判断手段」に相当し、S73及びS75の処理を行うCPU21が本発明の「第二送信手段」に相当する。図6のS81、及び図7のS103の処理を行うCPU21が本発明の「通信制御手段」に相当する。図6のS85、及び図7のS93の処理を行うCPU21が本発明の「クローズ手段」に相当する。図6のS75の処理を行うCPU21が本発明の「第三送信手段」に相当する。
図6のS61の処理が本発明の「オープンステップ」に相当し、S63の処理が本発明の「第一送信ステップ」に相当し、S65の処理が本発明の「第一受信ステップ」に相当し、S67の処理が本発明の「取得ステップ」に相当し、S69の処理が本発明の「判断ステップ」に相当し、S73及びS75の処理が本発明の「第二送信ステップ」に相当する。
なお本発明は上述の実施形態に限定されることはなく、種々の変更が可能である。上述では、自身のIDが要求パケット(INVITE)に付加されていた。通信装置2は、要求パケット(INVITE)に付加されたIDと自身のIDとを比較することで、返信する応答パケットの種別を決定していた。本発明はこれに限定されない。要求パケット(INVITE)に付加される情報は、IDに限定されない。例えば、所定の乱択アルゴリズムに基づいて生成された乱数が、付加情報として要求パケット(INVITE)に付加されてもよい。例えば図6のS62で、IDを取得する代わりに、乱数が生成されてもよい。通信装置2は、生成された乱数を要求パケット(INVITE)に付加し、相手装置に対して送信してもよい(S63)。また通信装置2は、受信した要求パケット(INVITE)に付加されていた乱数と、自身が生成した乱数とを比較することによって、返信する応答パケットの種別を決定してもよい。これによって、肯定応答パケット(OK応答)及び否定応答パケット(NG応答)を送信する通信装置2が確実に割り当てられるので、安定的にセッションを確立してP2P通信を行うことができる。なお上述の変形例における図6のS62の処理を行うCPU21が、本発明の「生成手段」に相当する。
1 通信システム
2、12、13 通信装置
11 サーバ
21 CPU

Claims (10)

  1. 他の通信装置である相手装置とP2P通信を行う場合に使用されるポートをオープンするオープン手段と、
    前記オープン手段によってオープンされた前記ポートのポート番号と、前記相手装置によって送信される応答パケットの種別を判断するために使用される付加情報とを、前記相手装置とのセッションの確立を要求する要求パケットに付加し、前記相手装置に対して送信する第一送信手段と、
    前記相手装置から、自身とのセッションの確立を要求する前記要求パケットを受信する第一受信手段と、
    前記第一送信手段によって送信された前記要求パケットに応じて前記相手装置から送信される前記応答パケットを受信する前に、前記第一受信手段によって前記要求パケットを受信した場合、前記要求パケットに前記付加された付加情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段によって前記付加情報が取得された場合に、取得された前記付加情報に基づいて、前記相手装置に対して、肯定的な前記応答パケットである肯定応答パケットを送信するか判断する判断手段と、
    前記判断手段において、前記肯定応答パケットを送信すると判断された場合に、前記オープン手段によってオープンされた前記ポートの前記ポート番号を前記肯定応答パケットに付加し、前記相手装置に対して送信する第二送信手段と
    を備えたことを特徴とする通信装置。
  2. 前記第二送信手段において、前記肯定応答パケットが送信された後、前記相手装置から、否定的な前記応答パケットである否定応答パケットを受信した場合に、前記オープン手段によってオープンされた前記ポートの前記ポート番号を使用することで、前記相手装置との間でP2P通信を行う通信制御手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記第二送信手段において、前記肯定応答パケットが送信された後、前記相手装置から、前記肯定応答パケットを受信した場合に、前記オープン手段によってオープンされた前記ポートをクローズするクローズ手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の通信装置。
  4. 前記判断手段は、
    前記取得手段によって取得された前記付加情報に基づいて、前記相手装置に対して、否定的な前記応答パケットである否定応答パケットを送信するか判断し、
    前記第二送信手段は、
    前記判断手段において前記否定応答パケットを送信すると判断された場合に、前記否定応答パケットを前記相手装置に対して送信することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  5. 前記第二送信手段において、前記否定応答パケットが送信された後、前記相手装置から前記肯定応答パケットを受信した場合に、前記オープン手段によってオープンされた前記ポートの前記ポート番号を使用することで、前記相手装置との間でP2P通信を行う通信制御手段を備えたことを特徴とする請求項4に記載の通信装置。
  6. 前記第二送信手段において、前記否定応答パケットが送信された後、前記相手装置から、前記否定応答パケットを受信した場合に、前記オープン手段によってオープンされた前記ポートをクローズするクローズ手段を備えたことを特徴とする請求項4又は5に記載の通信装置。
  7. 乱数を生成する生成手段を備え、
    前記第一送信手段は、
    前記生成手段によって生成された前記乱数を前記付加情報として前記要求パケットに付加し、前記相手装置に対して送信することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の通信装置。
  8. 前記取得手段において、前記付加情報が取得されなかった場合に、前記相手装置に対して、否定的な前記応答パケットである否定応答パケットを送信する第三送信手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  9. 他の通信装置である相手装置とP2P通信を行う通信装置において実行される通信方法であって、
    前記P2P通信を行う場合に使用されるポートをオープンするオープンステップと、
    前記オープンステップによってオープンされた前記ポートのポート番号と、前記相手装置によって送信される応答パケットの種別を判断するために使用される付加情報とを、前記相手装置とのセッションの確立を要求する要求パケットに付加し、前記相手装置に対して送信する第一送信ステップと、
    前記第一送信ステップによって送信された前記要求パケットに応じて前記相手装置から送信される前記応答パケットを受信する前に、前記相手装置から、自身とのセッションの確立を要求する前記要求パケットを受信する第一受信ステップと、
    前記第一受信ステップによって前記要求パケットを受信した場合、前記要求パケットに付加された前記付加情報を取得する取得ステップと、
    前記取得ステップによって前記付加情報が取得された場合に、取得された前記付加情報に基づいて、前記相手装置に対して、肯定的な前記応答パケットである肯定応答パケットを送信するか判断する判断ステップと、
    前記判断ステップにおいて、前記肯定応答パケットを送信すると判断された場合に、前記オープンステップによってオープンされた前記ポートの前記ポート番号を前記肯定応答パケットに付加し、前記相手装置に対して送信する第二送信ステップと
    を備えたことを特徴とする通信方法。
  10. 他の通信装置である相手装置とP2P通信を行う場合に使用されるポートをオープンするオープンステップと、
    前記オープンステップによってオープンされた前記ポートのポート番号と、前記相手装置によって送信される応答パケットの種別を判断するために使用される付加情報とを、前記相手装置とのセッションの確立を要求する要求パケットに付加し、前記相手装置に対して送信する第一送信ステップと、
    前記第一送信ステップによって送信された前記要求パケットに応じて前記相手装置から送信される前記応答パケットを受信する前に、前記相手装置から、自身とのセッションの確立を要求する前記要求パケットを受信する第一受信ステップと、
    前記第一受信ステップによって前記要求パケットを受信した場合、前記要求パケットに付加された前記付加情報を取得する取得ステップと、
    前記取得ステップによって前記付加情報が取得された場合に、取得された前記付加情報に基づいて、前記相手装置に対して、肯定的な前記応答パケットである肯定応答パケットを送信するか判断する判断ステップと、
    前記判断ステップにおいて、前記肯定応答パケットを送信すると判断された場合に、前記オープンステップによってオープンされた前記ポートの前記ポート番号を前記肯定応答パケットに付加し、前記相手装置に対して送信する第二送信ステップと
    をコンピュータに実行させる通信プログラム。
JP2010167734A 2010-07-27 2010-07-27 通信装置、通信方法、及び通信プログラム Expired - Fee Related JP5338765B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010167734A JP5338765B2 (ja) 2010-07-27 2010-07-27 通信装置、通信方法、及び通信プログラム
US13/191,856 US8583736B2 (en) 2010-07-27 2011-07-27 Communication device, computer program product, and communication control method for establishing a communication path with another communication device also seeking to establish the communication path

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010167734A JP5338765B2 (ja) 2010-07-27 2010-07-27 通信装置、通信方法、及び通信プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012029182A true JP2012029182A (ja) 2012-02-09
JP5338765B2 JP5338765B2 (ja) 2013-11-13

Family

ID=45527830

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010167734A Expired - Fee Related JP5338765B2 (ja) 2010-07-27 2010-07-27 通信装置、通信方法、及び通信プログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8583736B2 (ja)
JP (1) JP5338765B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015537263A (ja) * 2012-08-27 2015-12-24 テンセント テクノロジー (シェンツェン) カンパニー リミテッド デジタルテレビ端末と情報を共有するための方法、端末、及びシステム

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8458338B2 (en) * 2007-06-15 2013-06-04 Nec Corporation Address translation device and address translation method
US20140280989A1 (en) * 2013-03-14 2014-09-18 Thomas J. Borkowski System and method for establishing peer to peer connections through symmetric nats

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007116420A (ja) * 2005-10-20 2007-05-10 Toshiba Corp Ip電話端末
JP2007329935A (ja) * 2007-06-21 2007-12-20 Ricoh Co Ltd 発信元端末識別情報通知システム、着呼装置、発呼装置、サーバ装置、登録装置、端末装置、およびゲートウェイ装置
JP2009212949A (ja) * 2008-03-05 2009-09-17 Brother Ind Ltd 電話装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04154331A (ja) * 1990-10-18 1992-05-27 Fujitsu Ltd Isdn網発着信時の呼衝突防止方式
US7830861B2 (en) * 2003-10-16 2010-11-09 At&T Intellectual Property Ii, L.P. Method and apparatus for functional architecture of voice-over-IP SIP network border element
US8989737B2 (en) * 2004-03-10 2015-03-24 Nokia Corporation System and method for establishing a session initiation protocol communication session with a mobile terminal
US20070121831A1 (en) * 2005-08-10 2007-05-31 Samsung Electronics, Co., Ltd. Apparatus and method for making call connection when parties try to sumultaneously call each other
KR100957402B1 (ko) * 2007-03-02 2010-05-11 삼성전자주식회사 통신 시스템에서 호 연결 장치 및 방법
US7991144B2 (en) * 2007-03-16 2011-08-02 Fujitsu Toshiba Mobile Communications Limited Voice communication terminal

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007116420A (ja) * 2005-10-20 2007-05-10 Toshiba Corp Ip電話端末
JP2007329935A (ja) * 2007-06-21 2007-12-20 Ricoh Co Ltd 発信元端末識別情報通知システム、着呼装置、発呼装置、サーバ装置、登録装置、端末装置、およびゲートウェイ装置
JP2009212949A (ja) * 2008-03-05 2009-09-17 Brother Ind Ltd 電話装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015537263A (ja) * 2012-08-27 2015-12-24 テンセント テクノロジー (シェンツェン) カンパニー リミテッド デジタルテレビ端末と情報を共有するための方法、端末、及びシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP5338765B2 (ja) 2013-11-13
US8583736B2 (en) 2013-11-12
US20120030285A1 (en) 2012-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20190116166A1 (en) System and method for secure messaging in a hybrid peer-to-peer network
KR101741866B1 (ko) Http를 통한 신뢰할만한 프로토콜 터널링을 위한 방법 및 시스템
CN101390064B (zh) 利用嵌入的认证信息防止网络重置拒绝服务攻击
US8769262B2 (en) VPN connection system and VPN connection method
JP2011035941A (ja) 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
US10148636B2 (en) Authentication methods and apparatus
US20090276537A1 (en) Mechanisms for role negotiation in the establishment of secure communication channels in peer-to-peer environments
JP2009021855A (ja) 中継装置、通信方法及び通信プログラム
US20080267395A1 (en) Apparatus and method for encrypted communication processing
US11637874B2 (en) Communications apparatus, systems, and methods for preventing and/or minimizing session data clipping
JP5338765B2 (ja) 通信装置、通信方法、及び通信プログラム
US20120271955A1 (en) Mechanisms for role negotiation in the establishment of secure communication channels in peer-to-peer environments
JP2006352500A (ja) 自動鍵交換処理装置および自動鍵交換処理方法
US20140044260A1 (en) Communication apparatus, communication method, computer-readable medium, and communication system
JP2006185194A (ja) サーバ装置、通信制御方法及びプログラム
JP4183664B2 (ja) 認証方法、サーバ計算機、クライアント計算機、および、プログラム
JP4073931B2 (ja) 端末、通信装置、通信確立方法および認証方法
CN105282366A (zh) 通信装置、通信系统以及通信装置的控制方法
JP5541719B2 (ja) 通信装置、通信装置の制御方法、及びプログラム
JP4571006B2 (ja) ネットワーク制御装置、ネットワークシステム、及びプログラム
JP5836188B2 (ja) 認証装置、認証方法、認証プログラム
US20060010486A1 (en) Network security active detecting system and method thereof
WO2020085014A1 (ja) 通信装置、通信方法及びデータ構造
JP4035523B2 (ja) 通信方法、ルータ、ルータの処理方法、及びプログラム
JP4841357B2 (ja) セキュアなシグナリングチャネルを用いたリソース更新方法、サーバ、端末及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120914

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130626

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130709

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130722

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5338765

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130829

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees