JP2009021855A - 中継装置、通信方法及び通信プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】呼転送時に生じるSIPメッセージ配送の遅延を削減することが可能な中継装置、通信方法及び通信プログラムを提供する。
【解決手段】SIPプロキシ100の呼転送先判別部121が、SIPメッセージの種類に応じて呼転送が発生するか否かを推定し、発生すると推定した場合は呼転送先も推定する。これにより、SIPメッセージを配送することによって呼転送が発生する場合に、予め呼転送先のSIP端末200cとの間でTLSコネクションを確立しておくことができ、呼転送を行う場合に改めてTLSコネクションを確立する必要をなくすことができる。
【選択図】図2
【解決手段】SIPプロキシ100の呼転送先判別部121が、SIPメッセージの種類に応じて呼転送が発生するか否かを推定し、発生すると推定した場合は呼転送先も推定する。これにより、SIPメッセージを配送することによって呼転送が発生する場合に、予め呼転送先のSIP端末200cとの間でTLSコネクションを確立しておくことができ、呼転送を行う場合に改めてTLSコネクションを確立する必要をなくすことができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、中継装置、通信方法及び通信プログラムに関する。
通信装置間に介在し、通信を制御・中継するシグナリングプロトコルとして、SIP(Session Initiation Protocol)が広く知られている。SIPを用いた通信システム(以下、SIPシステムと称する。)では、端末装置であるSIP端末間の通信仲介サーバ装置として、SIPプロキシが用いられている。ここでは、SIP端末およびSIPプロキシを合わせてSIPエンティティと呼ぶ。
例えば、非特許文献1に記載されるように、SIPエンティティ間のセキュリティを確保するために、SIP端末とSIPプロキシ間を接続するトランスポートプロトコルとしてTLS(Transport Layer Security)プロトコルと用いる方法が知られている。
TLSは、コネクション指向のセキュアトランスポートプロトコルであり、TLSを用いてSIPメッセージの配送を行うためには、SIPエンティティ間でTLSハンドシェイクを実行してコネクションを確立する必要がある。
ここで、SIP端末A,CとSIPプロキシBを有するSIPシステムにおいて、SIP端末Aが、SIP端末CあてにSIPメッセージを送信する処理の概要について説明する。
まず、SIP端末Aは、SIPプロキシBとの間でTLSハンドシェイクプロトコルを実行する。これにより、SIP端末AとSIPプロキシBとの間で、セキュアなコネクションが確立される。次に、SIP端末Aは、確立したセキュアコネクションを利用して、TLSにより暗号化されたSIPメッセージをSIPプロキシBに送信する。
SIPプロキシBは、これを受信し、TLS復号化してSIPメッセージを取り出す。SIPプロキシBは、SIPヘッダーに含まれるRequest−URIを参照し、SIPメッセージの配送先を判断する。このために、例えばSIPロケーションサーバへ問い合わせを行ってもよい。ここでは、配送先は、SIP端末Cと判断される。SIPプロキシBは、SIPメッセージの配送先であるSIP端末Cとの間で、TLSハンドシェイクプロトコルを実行する。これにより、SIPプロキシBとSIP端末Cとの間で、セキュアなコネクションが確立される。
次に、SIPプロキシBは、確立したセキュアコネクションを利用して、TLSにより暗号化したSIPメッセージをSIP端末Cに送信する。SIP端末Cは、SIPプロキシBとの間で確立されたセキュアコネクションを利用して、SIPレスポンスメッセージを送信する。SIPプロキシBは、SIP端末Aとの間で確立されたセキュアコネクションを利用して、受信したSIPレスポンスメッセージを配送する。
このように、SIPプロキシBがSIPメッセージを送受信するためには、各SIP端末との間でTLSハンドシェイクプロトコルを実行してコネクションを確立する必要がある。TLSハンドシェイクプロトコルでは、複数のメッセージが相互に送受信されるため、TLSハンドシェイクプロトコルを用いたセキュアコネクション(以下、TLSコネクションと称する)の確立処理には一定の時間を要する。
また、一般にSIPプロキシは、SIPメッセージを受信して、そのSIPヘッダー(一般にはRequest−URI)を参照するまで、SIPメッセージの配送先であるSIP端末を特定することができない。このため、SIPメッセージを受信して配送先を特定した後に、配送先SIP端末に対してTLSコネクションを確立する必要がある。
J.Rosenberg et al,"RFC 3261,SIP:Session Initiation Protocol",[Online],June 2002,retrieved from the Internet:<URL:http://www.ietf.org/rfc/rfc3261.txt>
J.Rosenberg et al,"RFC 3261,SIP:Session Initiation Protocol",[Online],June 2002,retrieved from the Internet:<URL:http://www.ietf.org/rfc/rfc3261.txt>
しかしながら、非特許文献1に開示される従来の方法では、SIPメッセージを配送するまでに時間がかかってしまうため、SIPメッセージの配送遅延が大きくなるという問題がある。
ここで、本発明は、呼転送とよばれるSIPシーケンスに着目する。呼転送とは、SIP端末AがSIP端末C宛に配送したSIPメッセージをSIP端末Dに転送するSIPシーケンスをさす。呼転送は、例えば、ユーザU1がSIP端末Aを使用して、ユーザU2に対してSIPメッセージを送信する場合、SIP端末AからSIP端末CにSIPメッセージを送信したが、ユーザU2がSIP端末Dを使用しているため、SIP端末Aが送信するSIPメッセージの宛先をSIP端末CからSIP端末Dへと変更するときに行われる。
この場合、SIPプロキシBは、SIP端末A,SIP端末Cに加え、SIP端末Dとハンドシェイクプロトコルを実行してTLSコネクションを確立する必要がある。上述したように、TLSコネクションの確立処理には一定の時間が必要なため、TLSコネクションの確立処理を複数回行う呼転送が実行されると、従来の通信方法では、SIPメッセージの配送遅延が大きくなってしまう。
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであって、呼転送によって生じるSIPメッセージ配送時の遅延を削減することができる中継装置、通信方法及び通信プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の中継装置は、端末装置との間で通信を確立し、前記端末装置間で送受信されるメッセージを、確立した通信によって中継する中継装置であって、第一端末装置が送信する第一メッセージを受信し、第二端末装置に前記第一メッセージを送信する送受信手段と、前記第一メッセージを受け取った後に前記第二端末装置が送信する第二メッセージの宛先を、前記第一メッセージに基づいて推定し、前記宛先が前記第一端末装置でないと推定した場合に、前記第二メッセージの宛先である宛先端末装置を推定する推定手段と、前記第二端末装置に前記第位置メッセージを送信した後、前記第二メッセージを受信する前に、前記宛先端末装置との通信を確立する手段と、を備え、前記送受信手段は、前記第二メッセージを受信すると、前記確立手段が確立した前記宛先端末装置との通信を用いて、前記第二メッセージを前記宛先端末装置に送信することを特徴とする。
また、本発明の通信方法は、端末装置との間で通信を確立し、前記端末装置間で送受信されるメッセージを、確立した通信によって中継する中継装置における通信方法であって、
第一端末装置から第二端末装置宛ての第一メッセージを受信する受信ステップと、前記第一メッセージ受信後に前記第二端末装置が送信する第二メッセージの宛先が、前記第一端末装置であるか否かを推定する第一推定ステップと、推定結果、宛先が前記第一端末装置でない場合に、前記第二メッセージの宛先である宛先端末装置を推定する第二推定ステップと、前記第一メッセージを前記第二端末装置へ送信する第一送信ステップと、前記送信ステップ後、前記第二メッセージを受信する前に、前記宛先端末装置との通信を確立する確立ステップと、前記第二メッセージを受信後、前記確立ステップにて確立した前記宛先端末との通信を用いて、前記第二メッセージを前記宛先端末装置に送信する第二送信ステップを備えることを特徴とする。
第一端末装置から第二端末装置宛ての第一メッセージを受信する受信ステップと、前記第一メッセージ受信後に前記第二端末装置が送信する第二メッセージの宛先が、前記第一端末装置であるか否かを推定する第一推定ステップと、推定結果、宛先が前記第一端末装置でない場合に、前記第二メッセージの宛先である宛先端末装置を推定する第二推定ステップと、前記第一メッセージを前記第二端末装置へ送信する第一送信ステップと、前記送信ステップ後、前記第二メッセージを受信する前に、前記宛先端末装置との通信を確立する確立ステップと、前記第二メッセージを受信後、前記確立ステップにて確立した前記宛先端末との通信を用いて、前記第二メッセージを前記宛先端末装置に送信する第二送信ステップを備えることを特徴とする。
また、本発明の通信プログラムは、端末装置との間で通信を確立し、前記端末装置間で送受信されるメッセージを、確立した通信によって中継する中継装置における通信プログラムであって、第一端末装置から第二端末装置宛ての第一メッセージを受信する受信手順と、前記第一メッセージ受信後に前記第二端末装置が送信する第二メッセージの宛先が、前記第一端末装置であるか否かを推定する第一推定手順と、推定結果、宛先が前記第一端末装置でない場合に、前記第二メッセージの宛先である宛先端末装置を推定する第二推定手順と、前記第一メッセージを前記第二端末装置へ送信する第一送信手順と、前記送信ステップ後、前記第二メッセージを受信する前に、前記宛先端末装置との通信を確立する確立手順と、前記第二メッセージを受信後、前記確立ステップにて確立した前記宛先端末との通信を用いて、前記第二メッセージを前記宛先端末装置に送信する第二送信手順をコンピュータに実行させる。
本発明によると、呼転送によって生じるSIPメッセージ配送時の遅延を削減することが可能な中継装置、通信方法及び通信プログラムを提供することができる。
以下、本発明の実施例を、図面を参照して説明する。
図1乃至図6を用いて、本発明の第1の実施例を説明する。まず、図1を用いて本実施例に係るSIPシステムの構成について説明する。
図1に示すSIPシステムは、SIPプロキシ100と、複数のSIP端末200a,200b,200cとが、ルータ300を介して接続された構成となっている。なお、SIP端末200a,200b,200cは、同様の構成を有するため、以下では、単にSIP端末200という場合がある。
SIPプロキシ100は、SIP端末200間のSIPメッセージを中継する中継装置である。SIPプロキシ100は、TLSプロトコルによってTLSコネクションを確立し、TLSコネクションによってSIPメッセージを中継する。SIPプロキシ100の構成の詳細については後述する。
SIP端末200a,200b,200cは、シグナリングプロトコルとしてSIPを使用し、SIPのUA(User Agent)機能を備えた端末装置である。なお、接続されるSIP端末200の個数は3つに限られるものではない。SIP端末200の構成の詳細については後述する。
ルータ300は、SIP端末200及びSIPプロキシ100との間でIPパケットを転送するものであり、IPルータ/スイッチなどの従来から用いられている装置により構成することができる。
次に、図2を用いてSIPプロキシ100の構成を詳細に説明する。図2は、第1の実施例に係るSIPプロキシ100の構成を示すブロック図である。図2に示すように、SIPプロキシ100は、パケット送受信部110、呼転送先判別部121を有するSIPメッセージ転送処理部120、SIPダイアログ/トランザクション管理部130、TLSコネクション管理部140を備えている。
パケット送受信部110は、ネットワークとのインタフェースを保持している。パケット送受信部110は、SIPメッセージ転送処理部120から受け取ったSIPメッセージを暗号化してネットワークへと送信し、SIP端末200から受け取ったSIPメッセージを復号化してSIPメッセージ転送処理部120へ出力する。暗号化・復号化に必要な情報、SIPメッセージを送受信するために必要なTLSコネクションに関する情報は、TLSコネクション管理部140から入手する。また、TLSコネクションを確立していないSIP端末200と送受信を行う場合は、TLSコネクションの確立をTLSコネクション管理部140に依頼する。
SIPメッセージ転送処理部120は、SIPプロキシサーバの基本的な機能であるSIPメッセージ配送のための処理を行う。具体的には、パケット送受信部110から受け取ったSIPメッセージデータを非特許文献1などに示されるSIP Proxyの基本仕様に従って解釈して、配送先を特定し、配送するSIPメッセージの組み立てを行う。組み立てたメッセージは、パケット送受信部110へ送られ、配送先へと送信される。メッセージを解釈、組み立てた結果、SIPダイアログやSIPトランザクションに関する情報の維持管理が必要となった場合は、SIPダイアログ/トランザクション管理部130にダイアログ及びトランザクションの情報を通知する。
呼転送先判別部121は、SIPメッセージ転送処理部120が解釈したSIPメッセージを参照し、このSIPメッセージを配送することで呼転送が発生するか否かを推定する。推定結果、呼転送が発生する場合、呼転送先を特定し、特定した呼転送先SIP端末200との間のTLSコネクションを確立するため、TLSコネクション管理部140に対して、TLSコネクションの確立指示を行う。
SIPダイアログ/トランザクション管理部130は、SIPプロキシ100で維持管理が必要なSIPダイアログ及びトランザクションの管理を行う。この管理は、SIPメッセージ転送部120から通知されるダイアログ及びトランザクションの情報に基づいて行われる。SIPダイアログ及びトランザクションの管理として、例えばSIPメッセージの再送処理のためのタイマの管理、SIPメッセージ転送処理部120に対するSIPメッセージ再送の指示、TLSコネクション破棄のためのタイマ管理、TLSコネクション管理部140に対するTLSコネクション破棄の指示などがある。
TLSコネクション管理部140は、TLSコネクションの維持管理を行う。具体的には、TLSハンドシェイクプロトコルの実行、暗号化や復号化のための暗号パラメタの保持、他の構成要素からの依頼に基づくTLSコネクションの確立および破棄の処理などを行う。
次に、図3を用いてSIP端末200の構成を詳細に説明する。図3は、第1の実施例に係るSIP端末200の構成を示すブロック図である。図3に示すように、SIP端末200は、送受信部201と、メッセージ処理部202と、コネクション確立部203と、アプリケーション204とを備えている。
送受信部201は、外部の装置との間でメッセージの送受信を行う。例えば、送受信部201は、SIPメッセージを送信するとき、メッセージ処理部202からSIPメッセージデータを受信し、コネクション確立部203に対して、SIPメッセージの送信に利用するTLSコネクションの確立を依頼する。既に利用可能なTLSコネクションが存在し、コネクション確立部203で管理されている場合、送受信部201は、そのTLSコネクションに関する情報を、コネクション確立部203から取得する。そして、送受信部201は、TLSコネクションに関連付けられた暗号パラメタによってSIPメッセージを暗号化した後、SIPメッセージをネットワークへと送信する。
また、送受信部201は、SIPメッセージを受信したときは、コネクション確立部203を利用して受信したTLSコネクションに関連付けられた暗号パラメタを特定し、特定した暗号パラメタによって受信したSIPメッセージを復号する。そして、送受信部201は、復号したSIPメッセージデータをメッセージ処理部202へと転送する。
メッセージ処理部202は、非特許文献1などに示されるSIP UA(User Agent)の基本仕様にしたがってSIPメッセージを構成した送受信部201によって送信する。また、メッセージ処理部202は、送受信部201から受信したSIPメッセージを解釈する。これらのSIPメッセージの構成及び解釈は、アプリケーション204の要求に応じて実行される。
コネクション確立部203は、SIPプロキシ100のコネクション確立部140と同様に、TLSコネクションの維持管理を行う。例えば、コネクション確立部203は、TLSハンドシェイクプロトコルを実行するとともに、TLSの暗号化や復号化のための暗号パラメタを保持する。
アプリケーション204は、SIPを利用してメッセージを送受信することにより動作する機能を含むアプリケーションである。例えば、SIPを利用したホットラインシステムの端末側のアプリケーション、インターホンとTVモニター付受話器とからなるSIPを利用した通話システムのアプリケーションなどが該当する。
次に、図4をもちいて第1の実施例に係るSIPプロキシ100による呼転送処理について説明する。図4は、第1の実施例における呼転送処理の全体の流れを示すフローチャートである。ここでは、SIP端末200aが、SIP端末200cに対して、SIP端末200bと通信を確立するよう指示を与える場合について説明する。これは、例えば、SIP端末200aを使用するユーザAが、SIP端末200cを利用するユーザCから呼を受け、ユーザAがこれを、SIP端末200bのユーザBへと転送したい場合などに相当する。なお、ここでは、SIP端末200aが指示を与える場合について説明するが、SIP端末200b,200cが指示を与えてもよい。
まず、SIP端末200aは、SIPプロキシ100との間で、ハンドシェイクプロトコルを実行し、TLSコネクションを確立する。(ステップS101)このTLSコネクションを確立する確立処理の詳細については後述する。
SIP端末200aは、確立したTLSコネクションを利用して、SIPプロキシ100に対してSIP Refer リクエストメッセージを送信する。なお、このSIP Refer リクエストメッセージのcontactヘッダーには、SIP端末200cがSIPメッセージを送信すべきSIP端末200bの情報が含まれている。(ステップS102)
SIPプロキシ100は、SIP端末200aが送信するSIP Refer リクエストメッセージを受信し、配送処理を行う。配送処理の詳細については後述する。この配送処理を行うことで、SIP Refer リクエストメッセージの配送先がSIP端末200cであると判断するとともに、次にSIP端末200cから送られてくるメッセージの配送先がSIP端末200bであると推定する。(ステップS103)
次に、SIPプロキシ100は、SIP Refer リクエストメッセージの配送先であるSIP端末200cとの間でハンドシェイクプロトコルを実行し、TLSコネクションを確立する。(ステップS104)なお、既にSIP端末200cとの間でTLSコネクションが確立されている場合は、ステップを省略する。
SIPプロキシ100は、確立したTLSコネクションを利用して、SIP端末200cに対してSIP Refer リクエストメッセージを送信する。(ステップS105)
SIPプロキシ100は、SIP Refer リクエストメッセージを送信後、SIP端末200cから次のメッセージが送信される前に、ステップS103にて次のメッセージの配送先であると推定したSIP端末200bとの間でハンドシェイクプロトコルを実行し、TLSコネクションを確立する。(ステップS106)
SIP端末200cは、SIP Refer リクエストメッセージを受信すると、SIP端末200aに宛てた202 Acceptレスポンスメッセージを生成し、確立しているTLSコネクションを利用して、SIPプロキシ100に対して送信する。(ステップS107)
SIPプロキシ100は、SIP端末200cから202 Acceptレスポンスメッセージを受信すると、図示しないが配送処理を行い、既に確立しているSIP端末200aとの間のTLSコネクションを利用して、SIP端末200aに対して、202 Acceptレスポンスメッセージを送信する。(ステップS108)
SIP端末200cは、ステップS105にて、SIP Referリクエストメッセージを受信すると、メッセージを解釈し、SIP端末200bと通信を行うことを決定する。そこで、SIP端末200cは、SIP端末200bに宛てたSIP INVITEメッセージを生成し、確立しているTLSコネクションを利用して、SIPプロキシ100に対して送信する。(ステップS109)
SIPプロキシ100は、SIP端末200cが送信するSIP INVITEリクエストメッセージを受信し、配送処理を行い、SIP INVITEリクエストメッセージの配送先がSIP端末200bであると判断する。(ステップS110)
SIPプロキシ100は、既にステップS110にて、SIP端末200bとの間でTLSコネクションを確立している。そこで、SIPプロキシ100は、確立しているTLSコネクションを利用して、SIP端末200bに対してSIP INVITEリクエストメッセージを送信する。(ステップS111)
SIP端末200bは、SIP INVITEリクエストメッセージを受信すると、ユーザCを呼び出し、180 Ringingメッセージを、確立しているTLSコネクションを利用して、SIPプロキシ100に対して送信する。(ステップS112)
SIPプロキシ100は、SIP端末200bから180 Ringingメッセージを受信すると、図示しないが配送処理を行い、既に確立しているSIP端末200cとの間のTLSコネクションを利用して、SIP端末200cに対して、180 Ringingメッセージを送信する。(ステップS113)
ユーザBが、SIP端末200bからの呼び出しに応答すると、SIP端末200bは、SIP端末200cに宛てた200 OKレスポンスメッセージを作成し、確立しているTLSコネクションを利用して、SIPプロキシ100に対して送信する。(ステップS114)
SIPプロキシ100は、SIP端末200bから200 OKレスポンスメッセージを受信すると、図示しないが配送処理を行い、既に確立しているSIP端末200cとの間のTLSコネクションを利用して、SIP端末200cに対して、200 OKレスポンスメッセージを送信する。(ステップS115)
SIP端末200bとの通信が確立すると、SIP端末200cは、SIP端末200aに宛ててSIP Notifyレスポンスメッセージを生成し、確立しているTLSコネクションを利用して、SIPプロキシ100に対して送信する。(ステップS116)
SIPプロキシ100は、SIP端末200aからSIP Notifyレスポンスメッセージを受信すると、図示しないが配送処理を行い、既に確立しているSIP端末200aとの間のTLSコネクションを利用して、SIP端末200aに対して、SIP Notifyレスポンスメッセージを送信する。(ステップS117)
SIP端末200aは、SIP Notifyレスポンスメッセージを受信すると、SIP端末200cに宛てて200 OKレスポンスメッセージを作成し、確立しているTLSコネクションを利用して、SIPプロキシ100に対して送信する。(ステップS118)
SIPプロキシ100は、SIP端末200aから200 OKレスポンスメッセージを受信すると、図示しないが配送処理を行い、既に確立しているSIP端末200cとの間のTLSコネクションを利用して、SIP端末200cに対して、200 OKレスポンスメッセージを送信する。(ステップS119)
以上を行うことで、SIPプロキシ100は、SIP端末200aからSIP端末200bへの呼転送を行うための呼転送処理を実行する。
次に、図5を用いてハンドシェイクプロトコルを実行してTLSコネクションを確立する確立処理の詳細について説明する。図5は、確立処理の流れを示すフローチャートである。ここでは、SIP端末200aがSIPプロキシ100に対して、SIPメッセージを送信する際に、それに先んじて行われる確立処理について説明する。なお、他のSIP端末200、SIPプロキシ100がSIPメッセージを送信する際に行う確立処理の流れは、図5と同様であるため、説明を省略する。
まず、SIP端末200aは、対応可能なアルゴリズムの一覧を含むClient HelloメッセージをSIPプロキシ100に対して通知する。(ステップS201)
次に、SIPプロキシ100は、ステップS201にて送られてきたClient Helloメッセージによって示された暗号アルゴリズムの一覧から、通信の際に利用する暗号アルゴリズムを決定し、対応する暗号パラメタを保持する。SIPプロキシ100は、決定した暗号アルゴリズムを通知するためServer Helloメッセージを、SIP端末200aに対して送信する。(ステップS202)
さらに、SIPプロキシ100は、身元を保証するCertificateメッセージをSIP端末200aに対して送信し(ステップS203)、SIP端末200aの身元を保証する証明書の送付を求めるCertificate Requestメッセージを送信する(ステップS204)。
Certificate Requestメッセージを受信したSIP端末200aは、自身の身元を保証する証明書(Certificateメッセージ)をSIPプロキシ100に送信する。(ステップS205)
続いて、SIP端末200aは、SIP端末200aが生成した暗号化に利用する乱数を、SIPプロキシ100がステップS202で送信したCertificateメッセージに含まれる公開鍵を利用して暗号化し、暗号化した公開鍵を含むClientKeyExchangeメッセージをSIPプロキシ200aに送信する。(ステップS206)
さらに、SIP端末200aは、ステップS201からステップS206までの通信内容のダイジェストメッセージを作成し、SIP端末200aが保持する秘密鍵で暗号化する。SIP端末200aは、この暗号化したダイジェストメッセージであるCertificateVerifyメッセージをSIPプロキシ100へ送信する。(ステップS207)
CertificateVerifyメッセージを受信したSIPプロキシ100は、ステップS205でSIP端末200aから送信されたCertificateメッセージに含まれる公開鍵で、CertificateVerifyメッセージを復号化する。SIPプロキシ100は、この復号化によって、ステップS205でSIP端末200aから送信されたCertificateメッセージの正当性を確認する。(ステップS208)
一方、SIP端末200aは、ChangeCipherSpecメッセージを送信し、ステップS202で通知された暗号化アルゴリズムを利用して、以降の通信を行う旨を通知する。(ステップS209)
さらにSIP端末200aは、Finishedメッセージを送信することで、認証が成功して、一連のハンドシェイクプロトコルが正常に実行されたことをSIPプロキシに対して通知する。(ステップS210)
この、ChangeCipherSpecメッセージは、SIPプロキシ100からSIP端末200aへと送信され(ステップS211)、同様にFinishedメッセージも、SIPプロキシ100からSIP端末200aへと送信される(ステップS212)。
このように、SIP端末200aは、複数回メッセージをやり取りすることで、SIPプロキシ100とTLSコネクションを確立する。このTLSコネクションの確立処理には、SIP端末200aおよびSIPプロキシ100のハードウェア構成に依存するが、ある典型的なハードウェア構成では、およそ72msecの時間を要する。
次に、図6を用いて配送処理の詳細を説明する。図6は、配送処理の流れを示すフローチャートである。
SIP端末200がSIPメッセージ(上述したSIP INVITEリクエストメッセージやSIP Refer リクエストメッセージなど)を送信すると、まず図2に示すパケット送受信部110がこのSIPメッセージを受信する。(ステップS301)
パケット送受信部110は、TLSコネクション管理部140に問い合わせをし、メッセージ受信に利用したTLSコネクションに関連付けられた暗号パラメタを特定する。(ステップS302)
パケット送受信部110は、ステップS202にて特定した暗号パラメタを用いて、SIPメッセージの復号処理を実行する。(ステップS303)
パケット送受信部110は、ステップS202にて特定した暗号パラメタを用いて、SIPメッセージの復号処理を実行する。(ステップS303)
復号処理が行われたSIPメッセージは、パケット送受信部110からSIPメッセージ転送処理部120に送られる。SIPメッセージ転送処理部120は、受け取ったSIPメッセージを解釈し、配送用SIPメッセージを組み立てる。(ステップS304)
ここで、呼転送先判別121は、SIPメッセージ転送処理部120が解釈したSIPメッセージを読み出す。呼転送先判別部121は、SIPメッセージを参照し、呼転送が発生するか否かを推定する。この推定は、SIPメッセージの種類によって行う。例えば、図4のステップS103では、呼転送先判別部121は、受信したメッセージがSIP Refer リクエストメッセージであるため、呼転送が発生すると推定する。(ステップS305)
ステップS305にて、呼転送が発生すると推定した場合、呼転送先判別部121は、contactヘッダーのSIP URIを参照し、次にSIPメッセージを配送するであろうSIP端末200を推定する。さらに、呼転送先判別部121は、推定したSIP端末200とのTLSコネクションを確立するために、TLSコネクション管理部140に、ハンドシェイクプロトコルを実行するよう依頼する。例えば、図4のステップS103では、SIP Refer リクエストメッセージのcontactヘッダーを参照し、SIP URLによって特定されるSIP端末200bとの間にTLSコネクションを確立するよう、コネクション管理部140に依頼する。(ステップS306)
SIPメッセージ転送処理部120は、ステップS204で組み立てた配送用SIPメッセージをパケット送受信部110へ送る。(ステップS307)
パケット送受信部110は、配送用SIPメッセージを受け取ると、配送先SIP端末200との間にTLSコネクションが確立しているか否かを、コネクション管理部140に問い合わせる。(ステップS308)
問い合わせの結果、TLSコネクションが確立されていない場合、パケット送受信部110は、配送先SIP端末200との間にTLSコネクションを確立するようコネクション管理部140に依頼する。(ステップS309)
TLSコネクションが確立されている場合、パケット送受信部110は、TLSコネクションに関連付けられた暗号パラメタの情報をコネクション管理部140に問い合わせする。パケット送受信部110は問い合わせによって得られた暗号パラメタを用いて配送用SIPメッセージを暗号化する。(ステップS310)
続いて、パケット送受信部110は、確立したTLSコネクションを用いて、暗号化した配送用SIPメッセージを送信する。(ステップS311)
以上のように第1の実施例によれば、呼転送先判別部121が、SIPメッセージの種類によって、呼転送が発生するか否かを推定し、発生する場合は、呼転送先も推定する。これにより、SIPメッセージを配送することによって呼転送が発生する場合に、予め呼転送先のSIP端末200bとの間でTLSコネクションを確立しておくことができ、呼転送処理にかかる時間を短縮することができる。SIP端末200bとの間にTLSコネクションを確立するためにはおよそ72msecの時間が必要であるが、SIP端末200cからの次のメッセージを待ち受けている間にコネクションを確立することで、呼転送に必要な時間を最大で約72msec短縮することができる。
次に、図7を用いて本発明の第2の実施例を説明する。第2の実施例では、SIPメッセージの宛て先となるあるユーザが、一時的に通常と異なるSIP端末200を利用しており、そのため、SIPメッセージを一時的に通常と異なるSIP端末200へと転送するよう指示された際に発生する呼転送を取り扱う。SIPシステムの各SIPエンティティの構成および動作は、図1と同じであるため、同一符号を付し、説明を省略する。
図7は、第2の実施例における呼転送処理の全体の流れを示すフローチャートである。ここでは、SIP端末200aを利用するユーザAが、ユーザCに対してSIPメッセージを送信するものとし、ユーザCが、通常利用しているSIP端末200bではなく、一時的にSIP端末200cを利用しているため、SIPメッセージの宛先をSIP端末200bからSIP端末200cへと変更することで、呼転送が発生する場合について説明する。
SIP端末200aを使用するユーザAは、SIP端末200b(ユーザC)宛てのSIPメッセージを送信するために、まずSIP端末200bに宛てたSIP INVITEリクエストメッセージを作成する。(ステップS401)
次に、作成したSIP INVITEリクエストメッセージをSIP端末200b(ユーザC)宛てに送信するため、SIPプロキシ100との間でハンドシェイクプロトコルを実行し、TLSコネクションを確立する。(ステップS402)TLSコネクションは、図5に示す確立処理と同様の手順で行う。
SIP端末200aは、確立したTLSコネクションを利用して、SIPプロキシ100に対してSIP INVITEリクエストメッセージを送信する。(ステップS403)
SIPプロキシ100は、SIP端末200aが送信するSIP INVITEリクエストメッセージを受信し、配送処理を行い、SIP INVITEリクエストメッセージの配送先がSIP端末200bであると判断する。(ステップS404)の配送処理は、図6に示す処理と同じである。
次に、SIPプロキシ100は、SIP INVITEリクエストメッセージの配送先であるSIP端末200bとの間でハンドシェイクプロトコルを実行し、TLSコネクションを確立する。(ステップS405)
SIPプロキシ100は、確立したTLSコネクションを利用して、SIP端末200bに対してSIP INVITEリクエストメッセージを送信する。(ステップS406)
SIP端末200bは、SIP INVITEリクエストメッセージを受信するが、SIP INVITEリクエストメッセージの宛先であるユーザCが、現在SIP端末200cに移動しているため、302 Moved temporarilyレスポンスメッセージをSIPプロキシ100に送信する。この302 Moved temporarilyレスポンスメッセージは、ユーザCの移動先であるSIP端末200cのSIP URIを含むcontactヘッダーを有している。(ステップS407)
SIPプロキシ100は、SIP端末200bから302 Moved temporarilyレスポンスメッセージを受信し、配送処理を行う。このとき、SIPプロキシ100は、302 Moved temporarilyレスポンスメッセージのcontactヘッダーを参照し、次にSIP INVITEリクエストメッセージを配送する相手がSIP端末200cであると推定する。(ステップS408)
続いてSIPプロキシ100は、302 Moved temporarilyレスポンスメッセージを、確立しているTLSコネクションを利用して、SIP端末200aに送信する。(ステップS409)
SIPプロキシ100は、302 Moved temporarilyレスポンスメッセージを送信後、次のメッセージを受信する前に、ステップS408にて推定したSIP端末200cとの間でハンドシェイクプロトコルを実行し、TLSコネクションを確立する。(ステップS410)
SIP端末200aは、302 Moved temporarilyレスポンスメッセージを受信すると、SIP端末200bに宛てたACKリクエストメッセージを生成し、確立しているTLSコネクションを利用して、SIPプロキシ100に対して送信する。(ステップS411)
SIPプロキシ100は、SIP端末200aからACKリクエストメッセージを受信すると、図示しないが配送処理を行い、既に確立しているSIP端末200bとの間のTLSコネクションを利用して、SIP端末200bに対してACKリクエストメッセージを送信する。(ステップS412)
SIP端末200aは、302 Moved temporarilyレスポンスメッセージのcontactヘッダーを参照し、SIP URIから、ユーザC宛てのSIPメッセージをSIP端末200cに対して送信すればよいと判断する。そこで、SIP端末200aは、SIP端末200cを宛先とするSIP INVITEリクエストメッセージを、確立しているTLSコネクションを利用して、SIPプロキシ100に送信する。(ステップS413)
SIPプロキシ100は、SIP端末200aが送信するSIP INVITEリクエストメッセージを受信し、配送処理を行い、SIP INVITEリクエストメッセージの配送先がSIP端末200cであると判断する。(ステップS414)
SIPプロキシ100は、ステップS410にて、SIP端末200cとの間でTLSコネクションを確立している。そこで、SIPプロキシ100は、確立しているTLSコネクションを利用して、SIP端末200cに対してSIP INVITEリクエストメッセージを送信する。(ステップS415)
SIP端末200cは、SIP INVITEリクエストメッセージを受信すると、ユーザCを呼び出し、180 Ringingメッセージを、確立しているTLSコネクションを利用して、SIPプロキシ100に対して送信する。(ステップS416)
SIPプロキシ100は、SIP端末200cから180 Ringingメッセージを受信すると、図示しないが配送処理を行い、既に確立しているSIP端末200aとの間のTLSコネクションを利用して、SIP端末200aに対して、180 Ringingメッセージを送信する。(ステップS417)
ユーザCが、SIP端末200cからの呼び出しに応答すると、SIP端末200cは、SIP端末200aに宛てた200 OKレスポンスメッセージを作成し、確立しているTLSコネクションを利用して、SIPプロキシ100に対して送信する。(ステップS418)
SIPプロキシ100は、SIP端末200cから200 OKレスポンスメッセージを受信すると、図示しないが配送処理を行い、既に確立しているSIP端末200aとの間のTLSコネクションを利用して、SIP端末200aに対して、200 OKレスポンスメッセージを送信する。(ステップS419)
SIP端末200aは、200 OKレスポンスメッセージを受信すると、SIP端末200cに宛てたACKリクエストメッセージを生成し、確立しているTLSコネクションを利用して、SIPプロキシ100に対して送信する。(ステップS420)
SIPプロキシ100は、SIP端末200aからACKリクエストメッセージを受信すると、図示しないが配送処理を行い、既に確立しているSIP端末200cとの間のTLSコネクションを利用して、SIP端末200cに対して、ACKリクエストメッセージを送信する。(ステップS421)
以上を行うことで、SIPプロキシ100は、SIP端末200bからSIP端末200cへの呼転送を行うための呼転送処理を実行する。
以上のように第2の実施例によれば、SIP Referリクエストを受信した場合に限らず、302 Moved temporarilyレスポンスメッセージなど呼転送が発生するメッセージを受信した場合でも、呼転送に必要な時間を短縮することができる。ここでは、ユーザがSIP端末間を移動した場合について説明したが、移動するのはユーザに限られず、データなどの情報であってもよい。
なお、上記各実施の形態では、シグナリングプロトコルとしてSIPを用いる例について説明したが、適用できるプロトコルはこれに限られるものではなく、H.323、MGCP(Media Gateway Control Protocol)、Megaco(Media Gateway Control)など従来から用いられているあらゆるシグナリングプロトコルに適用できる。また、上記各実施の形態では、暗号化プロトコルとして、TLSを用いる例について説明したが、IPsec(Security Architecture for Internet Protocol)などの他のプロトコルを用いるように構成してもよい。暗号化プロトコルとしてIPsecを用いる場合は、例えば鍵交換を開始するためのISAKMP(Internet Security Association and Key Management Protocol)パケットの交換が、コネクションの確立を要求するメッセージ(TLSにおけるハンドシェイクプロトコル)に相当する。
次に、第1または第2の実施例にかかる中継装置のハードウェア構成について図8を用いて説明する。図8は、第1または第2の実施の形態にかかる中継装置のハードウェア構成を示す説明図である。
第1または第2の実施例にかかる中継装置は、CPU51などの制御装置と、ROM(Read Only Memory)52やRAM53などの記憶装置と、ネットワークに接続して通信を行う通信I/F54と、HDD、CD(Compact Disc)ドライブ装置などの外部記憶装置と、ディスプレイ装置などの表示装置と、キーボードやマウスなどの入力装置と、各部を接続するバス61を備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
第1または第2の実施例にかかる中継装置で実行される通信確立プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、フレキシブルディスク(FD)、CD−R(Compact Disk Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、第1または第2の実施例にかかる中継装置で実行される通信確立プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、第1または第2の実施の形態にかかる中継装置で実行される通信確立プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
また、第1または第2の実施例の通信確立プログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
第1または第2の実施例にかかる中継装置で実行される通信確立プログラムは、上述した各部(送受信部、メッセージ処理部、コネクション確立部、取得部)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU51(プロセッサ)が上記記憶媒体から通信確立プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、上述した各部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
なお、本発明は上記実施例そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施例に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施例に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施例にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
100・・・SIPプロキシ
110・・・パケット送受信部
120・・・SIPメッセージ転送処理部
121・・・呼転送先判別部
130・・・SIPダイアログ/トランザクション管理部
140・・・TLSコネクション管理部
200,200a,200b,200c・・・SIP端末
201・・・送受信部
202・・・メッセージ処理部
203・・・コネクション確立部
204・・・アプリケーション
300・・・ルータ
110・・・パケット送受信部
120・・・SIPメッセージ転送処理部
121・・・呼転送先判別部
130・・・SIPダイアログ/トランザクション管理部
140・・・TLSコネクション管理部
200,200a,200b,200c・・・SIP端末
201・・・送受信部
202・・・メッセージ処理部
203・・・コネクション確立部
204・・・アプリケーション
300・・・ルータ
Claims (9)
- 端末装置との間で通信を確立し、前記端末装置間で送受信されるメッセージを、確立した通信によって中継する中継装置であって、
第一端末装置が送信する第一メッセージを受信し、第二端末装置に前記第一メッセージを送信する送受信手段と、
前記第一メッセージを受け取った後に前記第二端末装置が送信する第二メッセージの宛先を、前記第一メッセージに基づいて推定し、前記宛先が前記第一端末装置でないと推定した場合に、前記第二メッセージの宛先である宛先端末装置を推定する推定手段と、
前記第二端末装置に前記第位置メッセージを送信した後、前記第二メッセージを受信する前に、前記宛先端末装置との通信を確立する手段と、を備え、
前記送受信手段は、前記第二メッセージを受信すると、前記確立手段が確立した前記宛先端末装置との通信を用いて、前記第二メッセージを前記宛先端末装置に送信する
ことを特徴とする中継装置。 - 前記推定手段は、前記第一メッセージが、前記第一端末装置以外の端末装置との通信を指示するメッセージの場合に、前記第二メッセージの宛先が前記第一端末装置でないと推定し、前記第一端末装置が指示する通信相手が、前記宛先端末装置であると推定することを特徴とする請求項1に記載の中継装置。
- 前記推定手段は、前記第一メッセージが、情報またはユーザの移動を通知するメッセージの場合に、前記第二メッセージの宛先が前記第一端末装置でないと推定し、前記情報またはユーザの移動先が、前記宛先端末装置であると推定することを特徴とする請求項1に記載する中継装置。
- 前記確立手段は、TLS(Transport Layer Security)プロトコルに基づいて、前記宛先端末装置との通信を確立することを特徴とする請求項1に記載する中継装置。
- 前記推定手段は、前記第一メッセージが、SIP(Session Initiation Protocol)のRefer リクエストメッセージである場合に前記第二メッセージの宛先が前記第一端末装置でないと推定することを特徴とする請求項2に記載する中継装置。
- 前記推定手段は、前記第一メッセージが、SIP(Session Initiation Protocol)のmove temporarilyレスポンスメッセージである場合に前記第二メッセージの宛先が前記第一端末装置でないと推定することを特徴とする請求項3に記載する中継装置。
- 前記推定手段は、前記第一メッセージのヘッダーを参照して、前記宛先端末装置を推定することを特徴とする請求項5または請求項6のいずれか1項に記載する中継装置。
- 端末装置との間で通信を確立し、前記端末装置間で送受信されるメッセージを、確立した通信によって中継する中継装置における通信方法であって、
第一端末装置から第二端末装置宛ての第一メッセージを受信する受信ステップと、
前記第一メッセージ受信後に前記第二端末装置が送信する第二メッセージの宛先が、前記第一端末装置であるか否かを推定する第一推定ステップと、
推定結果、宛先が前記第一端末装置でない場合に、前記第二メッセージの宛先である宛先端末装置を推定する第二推定ステップと、
前記第一メッセージを前記第二端末装置へ送信する第一送信ステップと、
前記送信ステップ後、前記第二メッセージを受信する前に、前記宛先端末装置との通信を確立する確立ステップと、
前記第二メッセージを受信後、前記確立ステップにて確立した前記宛先端末との通信を用いて、前記第二メッセージを前記宛先端末装置に送信する第二送信ステップ
を備えることを特徴とする通信方法。 - 端末装置との間で通信を確立し、前記端末装置間で送受信されるメッセージを、確立した通信によって中継する中継装置における通信プログラムであって、
第一端末装置から第二端末装置宛ての第一メッセージを受信する受信手順と、
前記第一メッセージ受信後に前記第二端末装置が送信する第二メッセージの宛先が、前記第一端末装置であるか否かを推定する第一推定手順と、
推定結果、宛先が前記第一端末装置でない場合に、前記第二メッセージの宛先である宛先端末装置を推定する第二推定手順と、
前記第一メッセージを前記第二端末装置へ送信する第一送信手順と、
前記送信ステップ後、前記第二メッセージを受信する前に、前記宛先端末装置との通信を確立する確立手順と、
前記第二メッセージを受信後、前記確立ステップにて確立した前記宛先端末との通信を用いて、前記第二メッセージを前記宛先端末装置に送信する第二送信手順
をコンピュータに実行させる通信プログラム。
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