JP2012027198A - 光半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高周波特性の良好な光半導体装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】基板10上に形成された真性半導体の半導体層14と、半導体層の一部である光導波路18と、光導波路の一方の側における半導体層に形成され、第1導電型の不純物が導入された第1の不純物領域20と、光導波路の他方の側における半導体層に形成され、第1導電型と反対の第2導電型の不純物が導入された第2の不純物領域22,24と、第2の不純物領域の一部である下部電極と、少なくとも下部電極上に形成された絶縁膜28と、絶縁膜上に形成された上部電極30とを有するキャパシタ32と、上部電極の下方領域の一部における半導体層に形成され、第1導電型の不純物が導入された第3の不純物領域26とを有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、光半導体装置及びその製造方法に関する。
近時、シリコン材料を用いた位相シフタが提案されている(非特許文献1〜3)。
提案されている技術においては、I型の光導波路の一方の側部にP型の半導体層が設けられ、I型の光導波路の他方の側部にN型の半導体層が設けられ、PIN構造(PINダイオード)が形成されている。
かかるPIN構造に順方向バイアスを印加すると、光導波路にキャリアが注入される。光導波路にキャリアが注入されると、光導波路においてキャリアプラズマ効果が生じ、光導波路における光の屈折率が変化する。光導波路における光の屈折率が変化すると、光導波路を進行する光の波長が変化するため、光導波路を進行する過程で光の位相を変化させることができる。
William M. J. Green et al., "Ultra-compact, low RF power, 10 Gb/s silicon Mach-Zehnder modulator", Optics Express, Vol. 15, No. 25, pp. 17106-17113 (2007) Tom Baehr-Jones et al., "Nonlinear polymer-clad silicon slot waveguide modulator with a half wave voltage of 0.25 V", Applied Physics Letters, Vol. 92, 163303 (2008) F. Gan et al., "Compact, Low-Power, High-Speed Silicon Electro-Optic Modulator", Conference on Laser and Electro-optics 2007, CTuQ6 (2007)
しかしながら、提案されている技術では、PINダイオードの容量が比較的大きいため、CR時定数が大きく、必ずしも良好な高周波特性を得ることができない。
本発明の目的は、高周波特性の良好な光半導体装置及びその製造方法を提供することにある。
実施形態の一観点によれば、基板上に形成された真性半導体の半導体層と、前記半導体層の一部である光導波路と、前記光導波路の一方の側における前記半導体層に形成され、第1導電型の不純物が導入された第1の不純物領域と、前記光導波路の他方の側における前記半導体層に形成され、前記第1導電型と反対の第2導電型の不純物が導入された第2の不純物領域と、前記第2の不純物領域の一部である下部電極と、少なくとも前記下部電極上に形成された絶縁膜と、前記絶縁膜上に形成された上部電極とを有するキャパシタと、前記上部電極の下方領域の一部における前記半導体層に形成され、前記第1導電型の不純物が導入された第3の不純物領域とを有することを特徴とする光半導体装置が提供される。
実施形態の他の観点によれば、基板上に形成された真性半導体の半導体層と、前記半導体層の一部である光導波路と、前記光導波路の一方の側における前記半導体層に形成され、第1導電型の不純物が導入された第1の不純物領域と、前記光導波路の他方の側における前記半導体層に形成され、前記第1導電型と反対の第2導電型の不純物が導入された第2の不純物領域と、前記第2の不純物領域の一部である下部電極と、少なくとも前記下部電極上に形成された絶縁膜と、前記絶縁膜上に形成された上部電極とを有するキャパシタと、前記下部電極の前記他方の側における前記半導体層に形成され、前記第2の不純物領域より低い不純物濃度で前記第2導電型の不純物が導入された第3の不純物領域とを有することを特徴とする光半導体装置が提供される。
実施形態の更に他の観点によれば、基板上に形成された真性半導体の半導体層をエッチングすることにより、前記半導体層の一部に光導波路を形成する工程と、前記光導波路の一方の側における前記半導体層に、第1導電型の不純物を導入することにより、第1の不純物領域を形成する工程と、前記光導波路の他方の側における前記半導体層のうちの、所定領域を除く領域に、前記第1導電型と反対の第2導電型の不純物を導入することにより、第2の不純物領域を形成する工程と、前記所定領域における前記半導体層に前記第1導電型の不純物を導入することにより、第3の不純物領域を形成する工程と、前記第2の不純物領域及び前記第3の不純物領域上に絶縁膜を介して上部電極を形成することにより、前記第2の不純物領域の一部である下部電極と、前記絶縁膜と、前記上部電極とを有するキャパシタを形成する工程とを有することを特徴とする光半導体装置の製造方法が提供される。
実施形態の更に他の観点によれば、基板上に形成された真性半導体の半導体層をエッチングすることにより、前記半導体層の一部に光導波路を形成する工程と、前記光導波路の一方の側における前記半導体層に、第1導電型の不純物を導入することにより、第1の不純物領域を形成する工程と、前記光導波路の他方の側における前記半導体層のうちの、所定領域を除く領域に、前記第1導電型と反対の第2導電型の不純物を導入することにより、第2の不純物領域を形成する工程と、前記所定領域における前記半導体層に第2導電型の不純物を導入することにより、前記第2の不純物領域より不純物濃度が低い第3の不純物領域を形成する工程と、前記第3の不純物領域の前記一方の側の前記第2の不純物領域上に絶縁膜を介して上部電極を形成することにより、前記第2の不純物領域の一部である下部電極と、前記絶縁膜と、前記上部電極とを有するキャパシタを形成する工程とを有することを特徴とする光半導体装置の製造方法が提供される。
開示の光半導体装置及びその製造方法によれば、真性半導体の光導波路の一方の側における半導体層に第1導電型の第1の不純物領域が形成され、光導波路の他方の側における半導体層に第2導電型の第2の不純物領域が形成されている。第2の不純物領域の一部である下部電極と、下部電極上に形成された絶縁膜と、絶縁膜上に形成された上部電極とによりキャパシタが形成されている。また、キャパシタの上部電極の下方領域における半導体層に第1導電型の第3の不純物領域が形成されており、キャパシタの上部電極に電圧を印加した際に、第3の不純物領域に反転層が形成され、第3の不純物領域が抵抗層となる。このため、配線の引き回しを行うことなく、キャパシタや抵抗をPIN構造に直接接続し得る。従って、高周波特性の良好な光半導体装置を提供することができる。
第1実施形態による光半導体装置を示す断面図である。 第1実施形態による光半導体装置を示す平面図である。 第1実施形態による光半導体装置を示す斜視図である。 第1実施形態による光半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その1)である。 第1実施形態による光半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その2)である。 第1実施形態による光半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その3)である。 第1実施形態による光半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その4)である。 第1実施形態による光半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その5)である。 第1実施形態による光半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その6)である。 第2実施形態による光半導体装置を示す断面図である。 第2実施形態による光半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。 第2実施形態の変形例による光半導体装置を示す断面図である。 第3実施形態による光半導体装置を示す断面図である。 第3実施形態による光半導体装置を示す平面図である。 第3実施形態による光半導体装置を示す斜視図である。 第3実施形態による光半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その1)である。 第3実施形態による光半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その2)である。 第3実施形態による光半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その3)である。 第3実施形態による光半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その4)である。 第3実施形態による光半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その5)である。 第3実施形態による光半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その6)である。 第4実施形態による光半導体装置を示す断面図である。 第4実施形態による光半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。 第4実施形態の変形例による光半導体装置を示す断面図である。 等価回路を示す図である。
図25(a)は、PIN構造を有する位相シフタの等価回路を示す図である。
PINダイオードの容量が比較的大きいため、CR時定数が比較的大きく、必ずしも良好な高周波特性が得られない。
高周波特性を向上するためには、図25(b)に示すように、キャパシタや抵抗を付加することが考えられる(非特許文献3参照)。
しかしながら、単にキャパシタや抵抗を付加した場合には、キャパシタや抵抗を接続するための配線の引き回しにより寄生容量が大きくなってしまい、良好な高周波特性を得ることは困難である。
[第1実施形態]
第1実施形態による光半導体装置及びその製造方法を図1乃至図9を用いて説明する。
(光半導体装置)
まず、本実施形態による光半導体装置について図1乃至図3を用いて説明する。図1は、本実施形態による光半導体装置を示す断面図である。図2は、本実施形態による光半導体装置を示す平面図である。図3は、本実施形態による光半導体装置を示す斜視図である。
なお、本実施形態では、光半導体装置として光位相シフタを例に説明するが、位相シフタに限定されるものではなく、様々な光半導体装置に適用することが可能である。
半導体基板10上には、絶縁膜12を介して半導体層14が形成されている。ここでは、例えば、シリコン基板10上に埋め込み酸化膜12を介してシリコン層14が形成されたSOI基板が用いられている。絶縁膜12の膜厚は、例えば2〜3μm程度とする。絶縁膜12の膜厚が十分に厚く設定されているため、半導体基板10と半導体層14との間の静電容量は十分に小さく抑制される。
半導体層14は、リブ型に加工されている。半導体層14のうちの厚さが厚くなっている部分(リブ部)は、光導波路18となっている。光導波路18の高さ、即ち、図1における光導波路18の紙面上下方向の寸法は、例えば250nm程度とする。光導波路18の幅、即ち、図1における光導波路18の紙面左右方向の寸法は、例えば500nm程度とする。半導体層14のうちの厚さが薄くなっている部分の厚さは、例えば50nm程度とする。光導波路18は、図1における紙面垂直方向に延在している。光導波路18内に導入される光信号は、図1における紙面垂直方向に進行する。光導波路18の長さ、即ち、図1の紙面垂直方向における光導波路18の寸法は、例えば1mm程度とする。光導波路18にはドーパント不純物が導入されていない。光導波路18は、真性半導体、即ち、I(Intrinsic)型の半導体により形成されている。
光導波路18の一方の側、即ち、図1の紙面左側における半導体層14には、P型の不純物領域(P不純物領域)20が形成されている。不純物領域20は、光導波路18と並行するように形成されている。
光導波路18の他方の側、即ち、図1の紙面右側における半導体層14には、N型の不純物領域(N不純物領域)22、24が形成されている。不純物領域22,24は、P型の不純物領域26が形成される所定領域を除く領域に形成されている。不純物領域22と不純物領域24とは、所定間隔を隔てて形成されている。不純物領域22と不純物領域24との間隔は、例えば200nm程度とする。
P型の不純物領域20とN型の不純物領域22、24との間の領域の半導体層14は、真性半導体の領域14aとなっている。
P型の不純物領域20と、I型の光導波路18と、N型の不純物領域22,24とにより、PIN構造(PINダイオード)16が形成されている。
N型の不純物領域22とN型の不純物領域24との間には、P型の不純物領域26が形成されている。不純物領域26は、キャパシタ32の上部電極30に所定電圧を印加した際に反転層が形成されて、抵抗層として機能するものである。不純物領域26の紙面左右方向における寸法は、例えば200nm程度とする。不純物領域26は、光導波路18と並行するように形成されている。
キャパシタ32の上部電極30に所定電圧を印加した際における抵抗層26の抵抗値は、例えば100〜500Ω程度とする。
PIN構造16に流れる電流は、光導波路長1μm当たり10μA程度であるため、反転層を形成することにより得られる電気抵抗であっても特段の問題はない。
反転層を流れる電流は電圧に対して飽和特性を有するため、反転層のチャネル長を適宜設定することにより、抵抗層の微分抵抗をPINダイオード16の微分抵抗の10〜100倍程度に設定することが可能である。
なお、抵抗層26の抵抗値は、100〜500Ωに限定されるものではない。所望の高周波特性が得られるように抵抗層26の抵抗値を適宜設定しうる。抵抗層26の抵抗値は、不純物領域26に導入するP型のドーパント不純物の濃度や、キャパシタ32の上部電極30に印加する電圧値等を適宜設定することにより調整し得る。
不純物領域22,24上及び不純物領域26上には、絶縁膜(誘電体膜)28を介して、上部電極30が形成されている。絶縁膜28は、例えばシリコン酸化膜により形成されている。絶縁膜28の膜厚は、例えば3〜10nm程度とする。ここでは、絶縁膜28の膜厚を、例えば3nm程度とする。上部電極30は、例えば、N型のドーパント不純物が導入されたポリシリコン膜により形成されている。上部電極30は、光導波路18と並行するように形成されている。図1の紙面左右方向における上部電極30の寸法は、例えば800nm程度とする。上部電極30と不純物領域22とが重なり合っている領域の紙面左右方向の寸法は、例えば500nm程度とする。
不純物領域22の一部である下部電極と、絶縁膜28と、上部電極30とにより、キャパシタ(MOSキャパシタ)32が形成されている。キャパシタ32の静電容量は、PINダイオード16の容量の10分の1〜100分の1程度とすることが好ましい。ここでは、キャパシタ32の静電容量を、例えば0.1〜0.5pF程度とする。
なお、キャパシタ32の静電容量は0.1〜0.5pFに限定されるものではない。所望の高周波特性が得られるようにキャパシタ32の静電容量を適宜設定すればよい。キャパシタ32の静電容量は、不純物領域22と上部電極30との対向面積や、キャパシタ誘電体膜28の膜厚、材料等を適宜設定することにより調整し得る。
また、ここでは、不純物領域24の一部と上部電極30とが重なり合っている場合を例に説明したが、不純物領域24の一部と上部電極30とが重なり合っていなくてもよい。
キャパシタ32は、PIN構造16のCR時定数を低減するためのものである。PIN構造16のCR時定数を低減するためには、カソードとなる不純物領域22にキャパシタ32を直接接続することが好ましい。このため、本実施形態では、不純物領域22の一部がキャパシタ32の下部電極を兼ねるようにしており、不純物領域22の一部とキャパシタ32の上部電極30の一部とが重なり合っている。
不純物領域26の導電型は、不純物領域22,24の導電型と反対であるため、キャパシタ32の上部電極30にバイアスを印加していない状態においては、不純物領域26は極めて高抵抗な状態となる。本実施形態では、キャパシタ32の上部電極30に所定のバイアス電圧を印加することにより、不純物領域26に反転層を形成し、不純物領域26の抵抗値を所望の抵抗値に設定する。キャパシタ32の上部電極30に所定のバイアス電圧を印加した際に、不純物領域26に反転層が形成されるよう、不純物領域26は上部電極30の下方領域に位置させることが好ましい。
微細化を図るためには、図1の紙面左右方向における上部電極30の寸法を比較的小さく設定することが好ましい。微細化を図りつつ、キャパシタ32の静電容量を十分に確保すべく、不純物領域26の中心線の位置は、キャパシタ32の上部電極30の中心線の位置に対して、図1における紙面右側に位置している。
キャパシタ32が形成された半導体層14上には、例えばシリコン酸化膜の層間絶縁膜34が形成されている。層間絶縁膜34の膜厚は、例えば1μm程度とする。
層間絶縁膜34には、上部電極30に達する開口部36aと、不純物領域20に達する開口部36bと、不純物領域24に達する開口部36cとが形成されている。
コンタクトホール36a〜36cの底面には、例えばニッケルシリサイドのシリサイド膜38が形成されている。
シリサイド膜38が形成された開口部36a〜36c内及び層間絶縁膜34上には、例えば、Ti膜とTiN膜との積層膜により形成された密着層40が形成されている。
密着層40が形成された開口部36a〜36c内及び層間絶縁膜34上には、例えばアルミニウムの配線層(電極)42a〜42cが形成されている。配線層42aは、キャパシタ32の上部電極30に接続されている。配線層42bは、不純物領域20に接続されている。配線層42cは、不純物領域24に接続されている。
こうして、本実施形態による光半導体装置が形成されている。
次に、本実施形態による光半導体装置の動作について説明する。
ここでは、配線層42aを接地線とし、配線層42bを信号線とし、配線層42cを直流バイアス線とする場合を例に説明する。
接地線42aと直流バイアス線42cとの間には、直流のバイアス電圧Vbiasが印加される。
接地線42aと信号線42bとの間には、入力信号電圧Vinが印加される。
まず、接地線42aと直流バイアス線42cとの間に印加するバイアス電圧Vbiasについて説明する。
バイアス電圧Vbiasは、キャパシタ32の上部電極30の下方領域に位置する不純物領域26において反転層が形成され、不純物領域26が所望の抵抗値を有する抵抗層となるように設定される。バイアス電圧Vbiasは、例えば0.9V程度とする。接地線42aの電位を0Vとする場合には、バイアス線42cの電位を−0.9Vとする。このようなバイアス電圧Vbiasを印加すると、キャパシタ32の上部電極30の下方領域に位置する不純物領域26において反転層が形成され、不純物領域26は所望の抵抗値を有する抵抗層として機能し得る。
本実施形態において、PIN構造16にキャパシタ32のみならず抵抗層26をも接続するのは、回路のバランスを確保するためである。即ち、PINダイオード16のカソードに対して、単にキャパシタ32を直列に接続した場合には、回路のバランスが崩れてしまい、所望の電気的特性が得られない。回路のバランスを確保するためには、キャパシタ32のみならず電気抵抗をも接続することが好ましい。このような理由により、本実施形態では、キャパシタ32のみならず抵抗層26をも形成している。
なお、バイアス電圧Vbiasは、0.9Vに限定されるものではない。バイアス電圧Vbiasを印加した際に、不純物領域26において所望の抵抗値が得られるように、バイアス電圧Vbiasを適宜設定すればよい。
次に、接地線42aと信号線42bとの間に印加する入力信号電圧Vinについて説明する。
入力信号電圧Vinとしては、例えば高周波(RF、Radio Frequency)のロジック信号が用いられる。
入力信号のデータが1のとき、即ち、入力信号が“H(High)”レベルの際における入力信号電圧Vinは、例えば0.5V程度とする。バイアス電圧Vbiasが例えば0.9Vであり、入力信号電圧Vinが例えば0.5Vである場合、不純物領域24の電位は不純物領域20の電位に対して例えば1.4V高い電位となる。抵抗層26において生ずる電圧降下が例えば0.4V程度である場合、PIN構造16には例えば1V程度の順方向バイアスが印加される。PIN構造16に十分な大きさの順方向バイアスが印加されるため、光導波路18にキャリア(電子、正孔)が注入される。光導波路18内にキャリアが注入されると、キャリアプラズマ効果により、光導波路18において光の屈折率が減少し、光導波路18を進行する光信号の位相がシフトする。従って、入力信号が“H”レベルの際には、光導波路18を進行する光信号の位相が変化する。
入力信号のデータが0のとき、即ち、入力信号が“L(Low)”レベルの際における入力信号電圧Vinは、例えば−0.5V程度とする。バイアス電圧Vbiasが例えば0.9Vであり、入力信号電圧Vinが例えば−0.5Vである場合、不純物領域24の電位は不純物領域20の電位に対して例えば0.4V高い電位となる。抵抗層26において生ずる電圧降下が例えば0.2V程度である場合、PIN構造16には例えば0.2V程度の順方向バイアスが印加される。PIN構造16に印加される順方向バイアスが小さいため、この場合には、光導波路18に十分なキャリアが注入されず、キャリアプラズマ効果が抑圧される。従って、入力信号が“L”レベルの際には、光導波路18の屈折率は増大し、光導波路18を進行する光信号の位相は逆方向にシフトする。
なお、入力信号電圧Vinは±0.5Vに限定されるものではない。所望の位相シフト量が得られるように、入力信号電圧Vinを適宜設定すればよい。
本実施形態による光半導体装置では、PIN構造16のカソードを形成する不純物領域22の一部と、絶縁膜28と、上部電極30とにより、キャパシタ32が形成されている。また、本実施形態による光半導体装置では、キャパシタ32の上部電極30の下方領域に形成された不純物領域26により抵抗層が形成される。従って、本実施形態では、配線の引き回しを行うことなくキャパシタ32や抵抗層26をPIN構造16に接続し得る。従って、本実施形態によれば、高周波特性の良好な光半導体装置を提供することができる。
(光半導体装置の製造方法)
次に、本実施形態による光半導体装置の製造方法について図4乃至図9を用いて説明する。図4乃至図9は、本実施形態による光半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
まず、半導体基板10上に絶縁膜(埋込酸化膜)12を介して半導体層14が形成されたSOI(Silicon On Insulator)15を用意する(図4(a)参照)。半導体基板10としては、例えばシリコン基板が用いられている。絶縁膜12としては、例えば膜厚2〜3μm程度のシリコン酸化膜が形成されている。半導体層14としては、I(Intrinsic)型、即ち、真性半導体のシリコン層14が形成されている。シリコン層14の厚さは、例えば膜厚250nm程度とする。
次に、全面に、例えばスピンコート法により、フォトレジスト膜44を形成する。
次に、フォトリソグラフィ技術を用い、フォトレジスト膜44を光導波路18の平面形状にパターニングする。
次に、フォトレジスト膜44をマスクとし、半導体層14を異方性エッチングする。この際、フォトレジスト膜44により覆われていない部分の半導体層14の厚さが例えば50nm程度となるまで、半導体層14をエッチングする。
こうして、リブ型の光導波路18が形成される(図4(b)参照)。光導波路18の幅、即ち、図4(b)における光導波路18の紙面左右方向の寸法は、例えば500nm程度とする。光導波路18の高さ、即ち、図4(b)における光導波路18の紙面上下方向の寸法は、例えば250nm程度とする。光導波路18は、図4(b)における紙面垂直方向に延在するように形成される。光導波路18を除く部分の半導体層14の厚さは、例えば50nm程度とする。
この後、例えばアッシングにより、フォトレジスト膜44を除去する。
次に、全面に、例えばスピンコート法により、フォトレジスト膜46を形成する。
次に、フォトリソグラフィ技術を用い、フォトレジスト膜46をパターニングする。これにより、P型の不純物領域20を形成するための開口部48がフォトレジスト膜46に形成される。
次に、例えばイオン注入法により、フォトレジスト膜46をマスクとして、P型のドーパント不純物を半導体層14に導入することにより、P型の不純物領域(P型不純物領域)20を形成する。(図5(a)参照)。イオン注入条件は、以下の通りとする。P型のドーパント不純物としては、例えばボロンを用いる。不純物濃度は、例えば1×1019cm−3程度とする。不純物領域20は、光導波路18と並行するように形成される。
この後、例えばアッシングにより、フォトレジスト膜46を除去する。
次に、全面に、例えばスピンコート法により、フォトレジスト膜50を形成する。
次に、フォトリソグラフィ技術を用い、フォトレジスト膜50をパターニングする。これにより、不純物領域22,24を形成するための開口部52a、52bがフォトレジスト膜50に形成される。
次に、例えばイオン注入法により、フォトレジスト膜50をマスクとして、N型のドーパント不純物を半導体層14に導入することにより、N型の不純物領域(N型不純物領域)22,24を形成する(図5(b)参照)。イオン注入条件は、以下の通りとする。N型のドーパント不純物としては、例えばリンを用いる。不純物濃度は、例えば1×1019cm−3程度とする。不純物領域22は、光導波路18の他方の側における半導体層14内に、光導波路18と並行するように形成される。不純物領域24は、不純物領域22から所定の間隔を隔てて、光導波路18と並行するように形成される。不純物領域22と不純物領域24との間の寸法は、例えば200nm程度とする。
この後、例えばアッシングにより、フォトレジスト膜50を除去する。
次に、全面に、例えばスピンコート法により、フォトレジスト膜54を形成する。
次に、フォトリソグラフィ技術を用い、フォトレジスト膜54をパターニングする。これにより、不純物領域26を形成するための開口部56がフォトレジスト膜54に形成される。
次に、例えばイオン注入法により、フォトレジスト膜54をマスクとして、P型のドーパント不純物を半導体層14に導入することにより、P型の不純物領域(抵抗層)26を形成する(図6(a)参照)。イオン注入条件は、以下の通りとする。ドーパント不純物としては、例えばボロンを用いる。不純物濃度は、例えば5×1017cm−3程度とする。不純物領域26は、不純物領域22と不純物領域24との間に、光導波路18と並行するように形成される。図6(a)の紙面左右方向における不純物領域26の寸法は、例えば200nm程度とする。
この後、例えばアッシングにより、フォトレジスト膜54を除去する。
次に、図6(b)に示すように、例えば熱酸化法により、シリコン酸化膜の絶縁膜28を形成する。成膜温度は、例えば900℃程度とする。絶縁膜28の膜厚は、例えば3〜10nm程度とする。ここでは、絶縁膜28の膜厚を、例えば3nm程度とする。
次に、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition、化学気相堆積)法により、N型のドーパント不純物が導入されたポリシリコン膜を形成する(図7(a)参照)。ドーパント不純物としては、例えばリンを用いる。ポリシリコン膜の膜厚は、例えば150nm程度とする。ポリシリコン膜における不純物濃度は、例えば1×1020cm−3程度とする。
次に、全面に、例えばスピンコート法により、フォトレジスト膜57を形成する。
次に、フォトリソグラフィ技術を用い、キャパシタ32の上部電極30の平面形状にフォトレジスト膜57をパターニングする。
次に、フォトレジスト膜57をマスクとして、ポリシリコン膜30を異方性エッチングする(図7(b)参照)。これにより、ポリシリコンの上部電極30が形成される。上部電極30は、光導波路18と並行するように形成される。
この後、例えばアッシングにより、フォトレジスト膜57を除去する。
こうして、不純物領域22の一部である下部電極と、絶縁膜28と、上部電極30とを有するキャパシタ33が形成される。キャパシタ32の上部電極30と不純物領域22とが重なっている領域の、図7の紙面左右方向における寸法は、例えば500nm程度とする。
次に、図8(a)に示すように、全面に、例えばCVD法により、膜厚1μm程度のシリコン酸化膜の層間絶縁膜34を形成する。
次に、フォトリソグラフィ技術を用い、キャパシタ32の上部電極30に達する開口部36aと、N型の不純物領域20に達する開口部36bと、N型の不純物領域24に達する開口部36cとを、フォトレジスト膜34に形成する(図8(b)参照)。開口部36a、36b、36cは、それぞれ光導波路18と並行するように形成される。
次に、全面に、例えばスパッタリング法により、ニッケル膜(図示せず)を形成する。
次に、熱処理を行うことにより、ニッケル膜と半導体層14とを反応させる。これにより、ニッケル膜中のニッケルと半導体層14中のシリコンとが反応し、ニッケルシリサイドのシリサイド膜38が形成される。
次に、例えばウエットエッチングにより、未反応のニッケル膜を除去する。こうして、開口部36a〜36cの底面に、シリサイド膜38がそれぞれ形成される(図9(a)参照)。
次に、全面に、例えばスパッタリング法により、膜厚2nmのTi膜を形成する。
次に、全面に、例えばスパッタリング法により、膜厚2nmのTiN膜を形成する。こうして、Ti膜とTiN膜との積層膜により形成された密着層40が、開口部36a〜36c内及び層間絶縁膜34上に形成される。
次に、全面に、例えばスパッタリング法により、膜厚200nmのアルミニウム膜を形成する。
次に、フォトリソグラフィ技術を用い、アルミニウム膜及び密着層40をパターニングする。こうして、例えばアルミニウムの配線層(電極)42a〜42cが、開口部36a〜36c内及び層間絶縁膜34上に形成される(図9(b)参照)。
こうして、本実施形態による光半導体装置が形成される。
[第2実施形態]
第2実施形態による光半導体装置及びその製造方法について図10及び図11を用いて説明する。図1乃至図9に示す第1実施形態による光半導体装置と同一の構成要素には、同一の符号を付して説明を省略または簡潔にする。
(光半導体装置)
まず、本実施形態による光半導体装置について図10を用いて説明する。図10は、本実施形態による光半導体装置を示す断面図である。
本実施形態による光半導体装置は、抵抗層26aがN型の不純物領域により形成されていることに主な特徴がある。
図10に示すように、N型の不純物領域(N不純物領域)22とN型の不純物領域(N不純物領域)24との間には、N型のドーパント不純物が低濃度に導入された不純物領域(N不純物領域)26aが形成されている。不純物領域26aにおけるN型のドーパント不純物の濃度は、不純物領域22,24におけるN型のドーパント不純物の濃度より低く設定されている。従って、不純物領域26aにおけるキャリア濃度は、不純物領域22,24におけるキャリア濃度より低くなっている。
不純物領域26aにおける抵抗値は、例えば100〜500Ω程度とする。
不純物領域22,24に導入するN型のドーパント不純物としては、例えばリンを用いる。不純物領域22,24におけるN型のドーパント不純物の濃度は、例えば1×1019cm−3程度とする。
不純物領域26aに導入するN型のドーパント不純物としては、例えばリンを用いる。不純物領域26aにおけるN型のドーパント不純物の濃度は、例えば1×1017cm−3程度とする。
なお、不純物領域26aにおけるドーパント不純物の濃度は、上記に限定されるものではない。不純物領域26aにおいて所望の電気抵抗が得られるように、適宜設定することができる。
また、不純物領域26aの抵抗値は、100〜500Ωに限定されるものではない。所望の高周波特性が得られるように、不純物領域26aの抵抗値を適宜設定すればよい。
抵抗層26aとしてN型の不純物領域を用いる場合には、抵抗層26aに反転層を形成するためのバイアス電圧をキャパシタ32の上部電極30に印加する必要がない。このため、配線層42aと配線層42cとを電気的に短絡してもよい。この場合、接地線42aと信号線42bとの間に入力信号電圧Vinが印加される。
このように、抵抗層26aがN型の不純物領域により形成されていてもよい。
(光半導体装置の製造方法)
次に、本実施形態による光半導体装置の製造方法について図11を用いて説明する。図11は、本実施形態による光半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
まず、SOI基板16を用意する工程からN型の不純物領域22,24を形成する工程までは、図4(a)乃至図5(b)に示す第1実施形態による光半導体装置の製造方法と同様であるので、説明を省略する。
次に、全面に、例えばスピンコート法により、フォトレジスト膜54を形成する。
次に、フォトリソグラフィ技術を用い、フォトレジスト膜54をパターニングする。これにより、不純物領域26aを形成するための開口部56がフォトレジスト膜54に形成される。
次に、例えばイオン注入法により、フォトレジスト膜54をマスクとして、N型のドーパント不純物を半導体層14に導入することにより、N型の不純物領域(N不純物領域、抵抗層)26aを形成する(図11(a)参照)。イオン注入条件は、以下の通りとする。ドーパント不純物としては、例えばリンを用いる。N型の不純物領域26aに導入するN型のドーパント不純物の濃度は、例えば1×1017cm−3とし、N型の不純物領域22,24に導入するN型のドーパント不純物の濃度より低く設定される。N型の不純物領域26aのキャリア濃度は、N型の不純物領域22,24のキャリア濃度より低く設定される。不純物領域26aは、不純物領域22と不純物領域24との間に、光導波路18と並行するように形成される。図11(a)の紙面左右方向における不純物領域26aの寸法は、例えば200nm程度とする。
この後、例えばアッシングにより、フォトレジスト膜54を除去する。
この後の光半導体装置の製造方法は、図6(b)乃至図9(b)に示す第1実施形態による光半導体装置の製造方法を同様であるため、説明を省略する。
こうして本実施形態による光半導体装置が製造される(図11(b)参照)。
(変形例)
次に、本実施形態による光半導体装置の変形例について図12を用いて説明する。図12は、本変形例による光半導体装置を示す断面図である。
本変形例による光半導体装置は、抵抗層26aが、キャパシタ32の上部電極30の下方領域の外側に位置していることに主な特徴がある。
図11に示すように、抵抗層26aは、キャパシタ32の上部電極30の下方領域の外側に位置している。
キャパシタ32と不純物領域22との間に抵抗層26aを配した場合には、良好な高周波特性が得られない。従って、キャパシタ32の上部電極30の下方領域の外側に不純物領域26aを位置させる場合には、キャパシタ32と不純物領域22との間ではなく、キャパシタと不純物領域24との間に位置させることが好ましい。従って、本実施形態では、キャパシタ32の上部電極30に対して、図11の紙面右側、即ち、不純物領域24側に、抵抗層26aが形成されている。
このように、キャパシタ32の上部電極30の下方領域の外側に不純物領域26aを配してもよい。
[第3実施形態]
第3実施形態による光半導体装置及びその製造方法について図13乃至図21を用いて説明する。図1乃至図12に示す第1又は第2実施形態による光半導体装置及びその製造方法と同一の構成要素には、同一の符号を付して説明を省略または簡潔にする。
(光半導体装置)
まず、本実施形態による光半導体装置について図13乃至図15を用いて説明する。図13は、本実施形態による光半導体装置を示す断面図である。図14は、本実施形態による光半導体装置を示す平面図である。図15は、本実施形態による光半導体装置を示す斜視図である。
本実施形態による光半導体装置は、光導波路18aが形成される領域の両側の半導体層14に複数の開口部58を配列することにより、光導波路18aが形成されていることに主な特徴がある。
本実施形態では、半導体層14がリブ型に成形されていない。半導体層14の厚さは、均一になっている。本実施形態では、図14に示すように、光導波路18aが形成される領域の両側の半導体層14に、複数の開口部58がそれぞれ形成されている。これら複数の開口部58により光導波路18aが確定されている。
図14の紙面左右方向における開口部58の寸法は、例えば1μm程度とする。図14の紙面上下方向における開口部58の寸法は、例えば250nm程度とする。開口部58のピッチは、例えば300nm程度とする。
開口部58が形成された箇所においては、光の進行が妨げられる。このため、複数の開口部58が配列された領域の間の領域18aが光導波路として機能する。
互いに隣接する開口部58間には半導体層14が存在しているため、キャリアを光導波路18a内に導入することは可能である。
図13における光導波路18aの紙面上下方向の寸法は、例えば250nm程度とする。光導波路18aの幅、即ち、図13における光導波路18aの紙面左右方向の寸法は、例えば500nm程度とする。光導波路18aは、図13における紙面垂直方向に延在している。光導波路18a内に導入される光信号は、図13における紙面垂直方向に進行する。光導波路18aの長さ、即ち、図13の紙面垂直方向における光導波路18aの寸法は、例えば1mm程度とする。光導波路18aにはドーパント不純物が導入されていない。光導波路18aは、真性半導体、即ち、I型の半導体により形成されている。
光導波路18aの一方の側、即ち、図13の紙面左側における半導体層14には、P型の不純物領域(P不純物領域)20が形成されている。不純物領域20は、光導波路18aと並行するように形成されている。
光導波路18の他方の側、即ち、図13の紙面右側における半導体層14には、N型の不純物領域(N不純物領域)22,24が形成されている。不純物領域22,24は、不純物領域26が形成される所定領域を除く領域に形成されている。不純物領域22と不純物領域24とは、所定距離を隔てて形成されている。不純物領域22と不純物領域24との間隔は、例えば200nm程度とする。
P型の不純物領域20とN型の不純物領域22との間の領域の半導体層14は、真性半導体の領域14bとなっている。
P型の不純物領域20と、I型の光導波路18aと、N型の不純物領域22とにより、PIN構造(PINダイオード)16が形成されている。
N型の不純物領域22とN型の不純物領域24との間には、P型の不純物領域26が形成されている。不純物領域26は、キャパシタ32の上部電極30に所定電圧を印加した際に抵抗層として機能するものである。不純物領域26の紙面左右方向における寸法は、例えば200nm程度とする。不純物領域26は、光導波路18aと並行するように形成されている。キャパシタ32の上部電極30に所定電圧を印加した際における抵抗層26の抵抗値は、例えば100〜500Ω程度とする。
なお、抵抗層26の抵抗値は、100〜500Ωに限定されるものではない。所望の高周波特性が得られるように抵抗層26の抵抗値を適宜設定しうる。抵抗層26の抵抗値は、不純物領域26に導入するP型のドーパント不純物の濃度や、キャパシタ32の上部電極30に印加する電圧値等を適宜設定することにより調整し得る。
不純物領域22,24上及び不純物領域26上には、絶縁膜28を介して、上部電極30が形成されている。絶縁膜28は、例えばシリコン酸化膜により形成されている。絶縁膜28の膜厚は、例えば3〜10nm程度とする。ここでは、絶縁膜28の膜厚を、例えば3nm程度とする。上部電極30は、例えば、N型のドーパント不純物が導入されたポリシリコン膜により形成されている。上部電極30は、光導波路18と並行するように形成されている。図13の紙面左右方向における上部電極30の寸法は、例えば800nm程度とする。上部電極30と不純物領域22とが重なり合っている領域の紙面左右方向の寸法は、例えば500nm程度とする。
不純物領域22の一部と、絶縁膜28と、上部電極30とにより、キャパシタ32が形成されている。キャパシタ32の静電容量は、例えば0.1〜0.5pF程度とする。
なお、キャパシタ32の静電容量は0.1〜0.5pFに限定されるものではない。所望の高周波特性が得られるようにキャパシタ32の静電容量を適宜設定すればよい。キャパシタ32の静電容量は、不純物領域22と上部電極30との対向面積や、キャパシタ誘電体膜28の膜厚、材料等を適宜設定することにより調整し得る。
また、ここでは、不純物領域24の一部と上部電極30とが重なり合っている場合を例に説明したが、不純物領域24の一部と上部電極30とが重なり合っていなくてもよい。
キャパシタ32は、PIN構造16のCR時定数を低減するためのものである。PIN構造16の時定数を低減するためには、カソードとなる不純物領域22にキャパシタ32を直接接続することが好ましい。このため、本実施形態では、不純物領域22の一部がキャパシタ32の一方の電極を兼ねるようにしており、不純物領域22の一部とキャパシタ32の上部電極30の一部とが重なり合っている。
不純物領域26の導電型は、不純物領域22,24の導電型と反対であるため、キャパシタ32の上部電極30にバイアスを印加していない状態においては、不純物領域26は極めて高抵抗な状態となる。本実施形態では、キャパシタ32の上部電極30に所定のバイアス電圧を印加することにより、不純物領域26に反転層を形成し、不純物領域26の抵抗値を所望の抵抗値に設定する。キャパシタ32の上部電極30に所定のバイアス電圧を印加した際に、不純物領域26に反転層が形成されるよう、不純物領域26は上部電極30の下方領域に位置させることが好ましい。
こうして、本実施形態による光半導体装置が形成されている。
なお、本実施形態による光半導体装置の動作は、上述した第1実施形態による光半導体装置と同様であるため、説明を省略する。例えば、第1実施形態による光半導体装置と同様に、接地線42aと直流バイアス線42cとの間にバイアス電圧Vbiasを印加し、接地線42aと信号線42cとの間に入力信号電圧Vinを印加することにより、第1実施形態による光半導体装置と同様に動作させることが可能である。
(光半導体装置の製造方法)
次に、本実施形態による光半導体装置の製造方法について図16乃至図21を用いて説明する。図16乃至図21は、本実施形態による光半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
まず、図4(a)に示す第1実施形態による光半導体装置の製造方法と同様にして、半導体基板10上に絶縁膜12を介して半導体層14が形成されたSOI基板15を用意する(図16(a)参照)。
次に、全面に、例えばスピンコート法により、フォトレジスト膜60を形成する。
次に、フォトリソグラフィ技術を用い、フォトレジスト膜60をパターニングする。これにより、開口部58を形成するための開口部62がフォトレジスト膜60に形成される。
次に、フォトレジスト膜60をマスクとし、絶縁膜12をエッチングストッパとして、半導体層14をエッチングすることにより、半導体層14に複数の開口部58を形成する。開口部58は、図14、図15に示すように、導波路層18aが形成される領域の両側に配列される。図16の紙面左右方向における開口部58の寸法は、例えば1μm程度とする。図16の紙面垂直方向における開口部58の寸法は、例えば250nm程度とする。図16の紙面垂直方向における開口部58のピッチは、例えば300nm程度とする。
こうして、複数の開口部58により確定された光導波路18aが半導体層14に形成される。光導波路18aの幅、即ち、図16(b)における光導波路18aの紙面左右方向の寸法は、例えば500nm程度とする。光導波路18aの高さ、即ち、図16(b)における光導波路18aの紙面上下方向の寸法は、例えば250nm程度とする。光導波路18aは、図16(b)における紙面垂直方向に延在するように形成される。
この後、例えばアッシングにより、フォトレジスト膜60を除去する。
次に、第1実施形態による光半導体装置の製造方法と同様にして、全面に、例えばスピンコート法により、フォトレジスト膜46を形成する。
次に、フォトリソグラフィ技術を用い、フォトレジスト膜46をパターニングする。これにより、P型の不純物領域20を形成するための開口部48がフォトレジスト膜46に形成される。
次に、例えばイオン注入法により、フォトレジスト膜46をマスクとして、P型のドーパント不純物を半導体層14に導入することにより、P型の不純物領域(P型不純物領域)20を形成する。(図17(a)参照)。イオン注入条件は、以下の通りとする。P型のドーパント不純物としては、例えばボロンを用いる。不純物濃度は、例えば1×1019cm−3程度とする。不純物領域20は、光導波路18と並行するように形成される。
この後、例えばアッシングにより、フォトレジスト膜46を除去する。
次に、全面に、例えばスピンコート法により、フォトレジスト膜50を形成する。
次に、フォトリソグラフィ技術を用い、フォトレジスト膜50をパターニングする。これにより、不純物領域22,24を形成するための開口部52a、52bがフォトレジスト膜50に形成される。
次に、例えばイオン注入法により、フォトレジスト膜50をマスクとして、N型のドーパント不純物を半導体層14に導入することにより、N型の不純物領域(N型不純物領域)22,24を形成する(図17(b)参照)。イオン注入条件は、以下の通りとする。N型のドーパント不純物としては、例えばリンを用いる。不純物濃度は、例えば1×1019cm−3程度とする。不純物領域22は、光導波路18の他方の側における半導体層14内に、光導波路18と並行するように形成される。不純物領域24は、不純物領域22から所定の間隔を隔てて、光導波路18と並行するように形成される。不純物領域22と不純物領域24との間の寸法は、例えば200nm程度とする。
この後、例えばアッシングにより、フォトレジスト膜50を除去する。
次に、全面に、例えばスピンコート法により、フォトレジスト膜54を形成する。
次に、フォトリソグラフィ技術を用い、フォトレジスト膜54をパターニングする。これにより、不純物領域26を形成するための開口部56がフォトレジスト膜54に形成される。
次に、例えばイオン注入法により、フォトレジスト膜54をマスクとして、P型のドーパント不純物を半導体層14に導入することにより、P型の不純物領域(抵抗層)26を形成する(図18(a)参照)。イオン注入条件は、以下の通りとする。ドーパント不純物としては、例えばボロンを用いる。不純物濃度は、例えば5×1017cm−3程度とする。不純物領域26は、不純物領域22と不純物領域24との間に、光導波路18と並行するように形成される。図18(a)の紙面左右方向における不純物領域26の寸法は、例えば200nm程度とする。
この後の光半導体装置の製造方法は、図6(b)乃至図9(b)を用いて上述した第1実施形態による半導体装置の製造方法と同様であるため、説明を省略する(図18(b)乃至図21(b)参照)。
こうして、本実施形態による光半導体装置が形成される。
[第4実施形態]
第4実施形態による光半導体装置及びその製造方法について図22及び図23を用いて説明する。図1乃至図21に示す第1乃至第3実施形態による光半導体装置及びその製造方法と同一の構成要素には、同一の符号を付して説明を省略または簡潔にする。
(光半導体装置)
まず、本実施形態による光半導体装置について図22を用いて説明する。図22は、本実施形態による光半導体装置を示す断面図である。
本実施形態による光半導体装置は、抵抗層26aがN型の不純物領域により形成されていることに主な特徴がある。
図22に示すように、N型の不純物領域(N不純物領域)22とN型の不純物領域(N不純物領域)24との間には、N型のドーパント不純物が低濃度に導入された不純物領域(N不純物領域)26aが形成されている。不純物領域26aにおけるN型のドーパント不純物の濃度は、不純物領域22,24におけるN型のドーパント不純物の濃度より低く設定されている。従って、不純物領域26aにおけるキャリア濃度は、不純物領域22,24におけるキャリア濃度より低くなっている。
不純物領域26aにおける抵抗値は、例えば100〜500Ω程度とする。
不純物領域22,24に導入するN型のドーパント不純物としては、例えばリンを用いる。不純物領域22,24におけるN型のドーパント不純物の濃度は、例えば1×1019cm−3程度とする。
不純物領域26aに導入するN型のドーパント不純物としては、例えばリンを用いる。不純物領域26aにおけるN型のドーパント不純物の濃度は、例えば1×1017cm−3程度とする。
なお、不純物領域26aにおけるドーパント不純物の濃度は、上記に限定されるものではない。不純物領域26aにおいて所望の電気抵抗が得られるように、適宜設定することができる。
また、不純物領域26aの抵抗値は、100〜500Ωに限定されるものではない。所望の高周波特性が得られるように、不純物領域26aの抵抗値を適宜設定すればよい。
抵抗層26aとしてN型の不純物領域を用いる場合には、抵抗層26aに反転層を形成するためのバイアス電圧をキャパシタ32の上部電極30に印加する必要がない。このため、配線層42aと配線層42cとを電気的に短絡してもよい。この場合、接地線42aと信号線42bとの間に入力信号電圧Vinが印加される。
このように、抵抗層26aがN型の不純物領域により形成されていてもよい。
(光半導体装置の製造方法)
次に、本実施形態による光半導体装置の製造方法について図23を用いて説明する。図23は、本実施形態による光半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
まず、SOI基板16を用意する工程からN型の不純物領域22,24を形成する工程までは、図16(a)乃至図17(b)に示す第3実施形態による光半導体装置の製造方法と同様であるので、説明を省略する。
次に、全面に、例えばスピンコート法により、フォトレジスト膜54を形成する。
次に、フォトリソグラフィ技術を用い、フォトレジスト膜54をパターニングする。これにより、不純物領域26aを形成するための開口部56がフォトレジスト膜54に形成される。
次に、例えばイオン注入法により、フォトレジスト膜54をマスクとして、N型のドーパント不純物を半導体層14に導入することにより、N型の不純物領域(N不純物領域、抵抗層)26aを形成する(図23(a)参照)。イオン注入条件は、以下の通りとする。ドーパント不純物としては、例えばリンを用いる。不純物濃度は、例えば1×1017cm−3程度とする。N型の不純物領域26aに導入するN型のドーパント不純物の濃度は、N型の不純物領域22,24に導入するN型のドーパント不純物の濃度より低く設定される。N型の不純物領域26aのキャリア濃度は、N型の不純物領域22,24のキャリア濃度より低く設定される。不純物領域26aは、不純物領域22と不純物領域24との間に、光導波路18と並行するように形成される。図23(a)の紙面左右方向における不純物領域26aの寸法は、例えば200nm程度とする。
この後、例えばアッシングにより、フォトレジスト膜54を除去する。
この後の光半導体装置の製造方法は、図18(b)乃至図21(b)に示す第3実施形態による光半導体装置の製造方法を同様であるため、説明を省略する。
こうして本実施形態による光半導体装置が製造される(図23(b)参照)。
(変形例)
次に、本実施形態による光半導体装置の変形例について図24を用いて説明する。図24は、本変形例による光半導体装置を示す断面図である。
本変形例による光半導体装置は、抵抗層26aが、キャパシタ32の上部電極30の下方領域の外側に位置していることに主な特徴がある。
図24に示すように、抵抗層26aは、キャパシタ32の上部電極30の下方領域の外側に位置している。
キャパシタ32と不純物領域22との間に抵抗層26aを配した場合には、良好な高周波特性が得られない。従って、キャパシタ32の上部電極30の下方領域の外側に不純物領域26aを位置させる場合には、キャパシタ32と不純物領域22との間ではなく、キャパシタと不純物領域24との間に位置させることが好ましい。従って、本実施形態では、キャパシタ32の上部電極30に対して、図24の紙面右側、即ち、不純物領域24側に、抵抗層26aが形成されている。
このように、キャパシタ32の上部電極30の下方領域の外側に不純物領域26aを配してもよい。
[変形実施形態]
上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、半導体層14の材料としてシリコン層を用いる場合を例に説明したが、半導体層14はシリコン層に限定されるものではない。例えば、半導体層14として、ゲルマニウム層等の間接遷移型の半導体層等を用いてもよい。
また、上記実施形態では、絶縁膜28としてシリコン酸化膜を用いたが、絶縁膜28はシリコン酸化膜に限定されるものではない。例えば、絶縁膜28として、Hf酸化膜等を用いてもよい。また、絶縁膜28として、シリコン窒化膜等を用いてもよい。
また、上記実施形態では、キャパシタ32や抵抗層26、26aをPIN構造16のカソード側に設ける場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、PIN構造16のアノード側にキャパシタ32や抵抗層26、26aを設けてもよい。この場合には、上部電極30、抵抗層26、26aの導電型を、上記実施形態の導電型とは反対の導電型に設定すればよい。
10…半導体基板、シリコン基板
12…絶縁膜、埋め込み絶縁膜
14…半導体層、シリコン層
14a、14b…I型半導体
15…SOI基板
16…PIN構造、PINダイオード
18、18a…光導波路
20…P型不純物領域
22…N型不純物領域
24…N型不純物領域
26…P型不純物領域
26a…N型不純物領域
28…絶縁膜
30…上部電極
32…キャパシタ
34…層間絶縁膜
36a〜36c…開口部
38…シリサイド膜
40…密着層
42a…配線層、電極、接地線
42b…配線層、電極、信号線
42c…配線層、電極、直流バイアス線
44…フォトレジスト膜
46…フォトレジスト膜
48…開口部
50…フォトレジスト膜
52a、52b…開口部
54…フォトレジスト膜
56…開口部
57…フォトレジスト膜
58…開口部
60…フォトレジスト膜
62…開口部

Claims (8)

  1. 基板上に形成された真性半導体の半導体層と、
    前記半導体層の一部である光導波路と、
    前記光導波路の一方の側における前記半導体層に形成され、第1導電型の不純物が導入された第1の不純物領域と、
    前記光導波路の他方の側における前記半導体層に形成され、前記第1導電型と反対の第2導電型の不純物が導入された第2の不純物領域と、
    前記第2の不純物領域の一部である下部電極と、少なくとも前記下部電極上に形成された絶縁膜と、前記絶縁膜上に形成された上部電極とを有するキャパシタと、
    前記上部電極の下方領域の一部における前記半導体層に形成され、前記第1導電型の不純物が導入された第3の不純物領域と
    を有することを特徴とする光半導体装置。
  2. 基板上に形成された真性半導体の半導体層と、
    前記半導体層の一部である光導波路と、
    前記光導波路の一方の側における前記半導体層に形成され、第1導電型の不純物が導入された第1の不純物領域と、
    前記光導波路の他方の側における前記半導体層に形成され、前記第1導電型と反対の第2導電型の不純物が導入された第2の不純物領域と、
    前記第2の不純物領域の一部である下部電極と、少なくとも前記下部電極上に形成された絶縁膜と、前記絶縁膜上に形成された上部電極とを有するキャパシタと、
    前記下部電極の前記他方の側における前記半導体層に形成され、前記第2の不純物領域より低い不純物濃度で前記第2導電型の不純物が導入された第3の不純物領域と
    を有することを特徴とする光半導体装置。
  3. 請求項1又は2記載の光半導体装置において、
    前記キャパシタの前記上部電極及び前記第3の不純物領域は、前記光導波路と並行するように形成されている
    ことを特徴とする光半導体装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光半導体装置において、
    前記半導体層は、シリコン層又はゲルマニウム層である
    ことを特徴とする光半導体装置。
  5. 基板上に形成された真性半導体の半導体層をエッチングすることにより、前記半導体層の一部に光導波路を形成する工程と、
    前記光導波路の一方の側における前記半導体層に、第1導電型の不純物を導入することにより、第1の不純物領域を形成する工程と、
    前記光導波路の他方の側における前記半導体層のうちの、所定領域を除く領域に、前記第1導電型と反対の第2導電型の不純物を導入することにより、第2の不純物領域を形成する工程と、
    前記所定領域における前記半導体層に前記第1導電型の不純物を導入することにより、第3の不純物領域を形成する工程と、
    前記第2の不純物領域及び前記第3の不純物領域上に絶縁膜を介して上部電極を形成することにより、前記第2の不純物領域の一部である下部電極と、前記絶縁膜と、前記上部電極とを有するキャパシタを形成する工程と
    を有することを特徴とする光半導体装置の製造方法。
  6. 基板上に形成された真性半導体の半導体層をエッチングすることにより、前記半導体層の一部に光導波路を形成する工程と、
    前記光導波路の一方の側における前記半導体層に、第1導電型の不純物を導入することにより、第1の不純物領域を形成する工程と、
    前記光導波路の他方の側における前記半導体層のうちの、所定領域を除く領域に、前記第1導電型と反対の第2導電型の不純物を導入することにより、第2の不純物領域を形成する工程と、
    前記所定領域における前記半導体層に第2導電型の不純物を導入することにより、前記第2の不純物領域より不純物濃度が低い第3の不純物領域を形成する工程と、
    前記第3の不純物領域の前記一方の側の前記第2の不純物領域上に絶縁膜を介して上部電極を形成することにより、前記第2の不純物領域の一部である下部電極と、前記絶縁膜と、前記上部電極とを有するキャパシタを形成する工程と
    を有することを特徴とする光半導体装置の製造方法。
  7. 請求項5又は6記載の光半導体装置の製造方法において、
    前記第3の不純物領域を形成する工程では、前記第3の不純物領域を前記光導波路と並行するように形成し、
    前記キャパシタを形成する工程では、前記キャパシタの前記上部電極を前記光導波路と並行するように形成する
    ことを特徴とする光半導体装置の製造方法。
  8. 請求項5乃至7のいずれか1項に記載の光半導体装置の製造方法において、
    前記半導体層は、シリコン層又はゲルマニウム層である
    ことを特徴とする光半導体装置の製造方法。
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