JP2012026902A - ガス遮断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガス遮断装置内の流量計測部に異種媒体が侵入した時、異常と検知することを目的とする。
【解決手段】計測制御手段19により定期的に流量検出手段12で伝搬時間を計測し、計測値より瞬時流量値を流量演算手段20で求め、増幅度調整手段18で調整した信号増幅度を増幅度判定手段23で判定し、瞬時流量値が所定値以下で、かつ、増幅度が所定値以上の場合に計時を開始し、所定流量以下で識別時間値と計測条件とから識別時間中の所定の測定条件の計測比率を計測比率演算手段25で求め、計測比率が所定比率以上の時、流量検出手段12に異種媒体が侵入し異常発生と判定しガスの供給を遮断手段27で遮断する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガス遮断装置に関し、特に異なる音響インピーダンスの媒体がガス遮断装置の計測部に侵入することで生じる計測異常を検知するガス遮断装置に関するものである。
従来、この種のガス遮断装置としては、図3に示すようなものがあった(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1のガス遮断装置について図3を用いて簡単に構成を説明する。
ガス遮断装置には、2つの音響トランスデューサTD1、TD2があり、圧電式振動子でなる。更に、ガス遮断弁1が、音響トランスデューサTD1,TD2の上流側に設けられ、ガス流路を遮断する。各音響トランスデューサTD1,TD2は音響トランスデューサインタフェース(I/F)回路2、3を介して送信回路4、及び受信回路5に接続されている。送信回路4は、マイクロコンピュータ(μCOM)6の制御により、音響トランスデューサTD1,TD2の一方を駆動し超音波信号を発生させる。受信回路5は、流路を通過した超音波信号を、他方の音響トランスデューサTD1,TD2から信号を入力し、超音波信号を所定の強さまで増幅する増幅器7を内蔵している。この増幅器7の増幅度は、μCOM6によって調整できる。また、μCOM6には、表示器8が接続されている。
ΜCOM6は、2つの音響トランスデューサTD1,TD2を用いて、サンプリング時間毎にガス流速を計測し、計測したガス流速にガス流路の断面積を乗じて瞬時流量を計測する計測機能をもつ。ΜCOM6は、計測機能により計測した規定回数の瞬時流量値から、現在のモードを決定するモード決定機能をもち、小脈動モード、大脈動モード、及び限界モードの3モード間を遷移する。小脈動モードは、最もガスの脈動が小さい時のモードで、大脈動モード及び限界モード時は、ガスの脈動が大きくなる。ガスの脈動が大きいと、流量バラツキが生じるため、モードを変化させ、計測間隔を長くしたり、又計測回数を増やしたし、より正確な瞬時流量を求める。
次に、従来技術の構成の動作を図3より説明する。ΜCOM6は、受信した超音波信号の増幅度に基づき、ガス流路内に水が浸入したか否かを判断する。浸水量が0ccの場合、増幅度は最大値、最小値とも初期値の20である。そして、浸水量が、20cc〜70ccの範囲では、増幅度が35以上となる。増幅度は、初期の増幅度に所定値(例えば10)を加算した値以上となる。
更に、浸水量が80ccとなり、ガス流路内が満水状態の場合、増幅度は8〜10となり、増幅度は初期の増幅度に規定値(例えば10)を減算した値以下となる。ΜCOM6は、増幅度が初期の増幅度に所定値を加算した値以上の場合、所定量未満の水が浸入、更に初期の増幅度に規定値を減算した値以下の場合、所定量以上の水が浸入したと判断する。
次に、浸水量が0cc〜40ccの場合伝搬時間は正逆ともに、約248μs程度であり、浸水量が50cc〜80ccの場合、伝搬時間は134μs未満に低下する。ΜCOM6は、初期の増幅度に規定値を減算した値以下で、かつ伝搬時間が所定時間以下の場合、所定量以上の水が浸入したと判断する。
又、浸水量が0ccの時、瞬時流量の最大値と最小値との差は小さい。浸水量が20cc以上の水の場合、瞬時流量の最大値と最小値との差は所定流量以上となる。ΜCOM6は、増幅度が、初期の増幅度に所定値を加算した値以上で、且つ所定回数計測された瞬時流量のうち、最大のものと最小のものとの差が所定流量以上である場合、所定量未満の水が浸入したと判断する。増幅度と瞬時流量の差を用いて、少量の水の浸入を検出する。
更に、浸水量が0ccの場合瞬時流量の最小値は、ガスが流れている場合に正の値、ガスが流れていない場合ゼロ近傍の値となる。浸水量が20cc以上の時、瞬時流量の最小値は負の規定流量未満となり、ΜCOM6は所定回数計測された瞬時流量のうち、最小値が負の規定流量未満の場合、所定量未満の水が浸入したと判断する。
又、水が浸入した場合、ガス遮断装置は、限界モードに突入しやすくなり、ΜCOM6は、現在のモードが限界モードである場合のみに、ガス流路内に所定量未満の水が浸入したと判断する。
以上の処理をΜCOM6は、タイマをスタートさせ、所定期間毎、1週間(168時間)サイクルで、所定量の水が浸水したかを判定する。
特開2010−25851号公報
しかしながら、上記従来の構成では、ガス遮断装置の計測部に配管中の水等が浸入すると、μCOM6は増幅度の上下限を判定し、瞬時流量の最大値と最小値との差を確認し、更に現在のモードが限界モードかどうかを判定し、所定量の水が浸入したと判断しており、ガス圧力を変動させるGHP等の器具が設置されて発生する圧力変動によって同様の現象が発生するが水入りと誤判定する場合があり誤ってガス通路が遮断されたり、又浸水量が多量の場合のみ伝搬時間や増幅度が初期値より減算した値以下かを判定しており、浸水量が少ない場合1週間毎しか判定できず、本来流量計測を行う流路断面積が浸水によって小さくなっており計測流路が異常な状態であるのに誤った流量値でガス需要家のガス使用量を積算し続けたり等の不具合が発生する。これはガス需要家にとって不便であり、使い勝手が悪く、又異常状態が1週間毎しか判定できず異常検出の精度が低いという課題を有している。
本発明は、上記課題を解決するもので、ガス管工事等によって配管内にはいった音響インピーダンスの異なる媒体、例えば雨水等がガス遮断装置の計測部に入り浸水状態となった場合、その異なる音響インピーダンスによる発生する現象により侵入した状態を早期に検出し直ちにガス事業者のセンターに通報したり、ガス供給を停止したりする保安を確保する安全性の高い、かつ使い勝手の高いガス遮断装置を提供するものである。
上記従来の課題を解決するために、本発明のガス遮断装置は、ガスが流れる流路と、該流路の上流と下流に配置された一対の超音波送受信器と、一方の前記超音波送受信器から送信された超音波信号が前記ガスを伝搬して他方の前記超音波送受信器で受信されるまでの伝搬時間を測定する伝搬時間測定手段と、受信された超音波信号の増幅度を調整する増幅度調整手段とからなる流量検出手段と、前記流量検出手段で測定された伝搬時間より瞬時流量値を演算する流量演算手段と、前記増幅度調整手段で調整された増幅度を判定する増幅度判定手段と、前記流量演算手段で求めた瞬時流量値が所定流量以下で、かつ、前記
増幅度判定手段で調整された増幅度が所定値以上の場合に計時を開始する識別時間計測手段と、前記流量演算手段で求めた瞬時流量値により前記流量検出手段の計測条件を設定する計測条件設定手段と、前記識別時間計測手段の計時中に、前記計測条件設定手段で設定された計測条件が所定の条件に設定されて計測された比率を求める計測比率演算手段と、前記計測比率演算手段で求めた比率が所定比率以上の時、前記流路内に前記ガスと異なる音響インピーダンスを有する媒体の侵入異常発生と判定する異常判定手段と、前記異常判定手段で異常判定成立時、前記ガスの供給を遮断する遮断手段とからなる。
上記発明によれば、流量検出手段が異なる音響インピーダンスの媒体、例えば雨水等が浸入した場合さまざまなルートを通り流量検出手段の送受信器間を伝搬し、検出した流量値は変動しかつ瞬時流量値は所定値以下で、さまざまなルートを通り伝搬する為送信した超音波が到達した時位相が異なり流量検出手段の検出した信号が小さく、信号レベルを大きくするために増幅度を上げようとするが、所定以上の増幅度で時間計測開始し更に流量変動幅が小さく安定的に計測しようとして計測条件を最大の計測条件に変更するが、所定時間中の計測条件比率を求めることで異なる媒体、例えば雨水が浸入したと判定でき、異常な計測状態が継続するのを遮断することで防止でき、かつ安全性が高い。
本発明のガス遮断装置は、異なる音響インピーダンスの媒体が計測部に侵入してきた場合、例えば配管工事等により配管内にたまった雨水等がガス器具を使用することによってガス遮断装置内部の流量計測部に侵入してきた場合、常に流量計測毎ガス流量を計測すると共に浸水状態かを常時正しく判定し異常判定時ガス供給を停止するので、ガス需要家の安全な器具使用を監視できなくなったのにそのままの状態で監視しようとすることを防止することができる。
本発明の実施の形態におけるガス遮断装置の構成図 同ガス遮断装置の制御ブロック図 従来のガス遮断装置の制御ブロック図
第1の発明は、本発明のガス遮断装置は、ガスが流れる流路と、該流路の上流と下流に配置された一対の超音波送受信器と、一方の前記超音波送受信器から送信された超音波信号が前記ガスを伝搬して他方の前記超音波送受信器で受信されるまでの伝搬時間を測定する伝搬時間測定手段と、受信された超音波信号の増幅度を調整する増幅度調整手段とからなる流量検出手段と、前記流量検出手段で測定された伝搬時間より瞬時流量値を演算する流量演算手段と、前記増幅度調整手段で調整された増幅度を判定する増幅度判定手段と、前記流量演算手段で求めた瞬時流量値が所定流量以下で、かつ、前記増幅度判定手段で調整された増幅度が所定値以上の場合に計時を開始する識別時間計測手段と、前記流量演算手段で求めた瞬時流量値により前記流量検出手段の計測条件を設定する計測条件設定手段と、前記識別時間計測手段の計時中に、前記計測条件設定手段で設定された計測条件が所定の条件に設定されて計測された比率を求める計測比率演算手段と、前記計測比率演算手段で求めた比率が所定比率以上の時、前記流路内に前記ガスと異なる音響インピーダンスを有する媒体の侵入異常発生と判定する異常判定手段と、前記異常判定手段で異常判定成立時、前記ガスの供給を遮断する遮断手段とからなる。
そして、計測制御手段により定期的に流量検出手段で流量信号を検出し、受信信号を所定レベルまでに増幅すると共に、流量値が変動している場合安定して流量計測する為に計測条件を最大条件までに変更するが、増幅度が所定値以上になると時間計測開始し所定時間経過後安定計測の為の最大計測条件の比率を求め所定比率以上の場合、流量検出手段が
異なる音響インピーダンスの媒体、例えば雨水等の浸入で浸水状態となったと判定し、ガス器具へのガス供給を停止するので、計測制御手段により定期的に異常な計測状態が継続するのを監視し遮断することにより、異常状態で保安監視したりガス使用量を積算したりするのを防止でき、かつ安全性が高い。
第2の発明は、第1の発明のガス遮断装置の手段の全てもしくは一部をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
そして、プログラムであるのでマイコン等を用いて本発明のガス遮断装置の一部あるいは全てを容易に実現することができる。また記録媒体に記録したり通信回線を用いてプログラムを配信したりすることでプログラムの配布やインストール作業が簡単にできる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1におけるガス遮断装置の概略構成図を示す図で、図2は同ガス遮断装置に搭載される制御装置の制御ブロック図である。
図1で、ガス遮断装置9は各家庭の門塀の近傍や庭等に設置され、ガス遮断装置9を経由して各家庭で使用する種々のガス器具が設置された場所まで配管され、ガスが供給される。ガス遮断装置9の流入口9aより入口側流路9bを介し、底部の流路9cを経て、出口側流路9dを介し、各ガス器具へガスを供給する供給口9eにつながっている。流路9cには超音波信号を送受信する上流側送受信器10と下流側送受信器11とが流れ方向に対向して取り付けられている。
図2は同装置の制御ブロック図である。流量検出手段12は一対の超音波送受信器(上流側送受信器10、及び、下流側送受信器11)、切替手段13、送信手段14、受信手段15、伝搬時間計測手段16、振幅判定手段17、及び増幅度調整手段18とからなる。なお、超音波を送信または受信する上流側送受信器10と、同じく受信または送信する下流側送受信器11が切替手段13によって送受信の切り換えが可能になっている。この上流側送受信器10或いは下流側送受信器11に超音波信号を出力する送信手段14が接続され、切替手段13によって上流側送受信器10或いは下流側送受信器11を介して超音波信号を受信手段15で受信する。
まず、送信手段14により上流側送受信器10で超音波信号を送信し、下流側送受信器11で受信し、受信手段15からの受信信号を伝搬時間計測手段16で伝搬時間を計測する。次に、切換手段13により切替えて同様に下流から上流に向かって超音波信号を送信し、伝搬時間を計測する。そして、上流側送受信器10と下流側送受信器11との超音波の伝搬時間差は、計測制御手段19によって予め定めた周期毎(例えば2秒毎等)に求められる。受信手段15で受信した超音波信号は振幅判定手段17で適正な大きさの振幅かを判定するが、大きすぎたり小さすぎたりする場合適正な大きさになるように増幅度調整手段18で調整し、次回の測定時には調整された増幅度で受信信号の増幅を行う。
そして、所定周期毎に計測し求めた伝搬時間に基づいて流量演算手段20で瞬時流量値に換算される。計測条件設定手段21は、求めた瞬時流量値より流路9c内の流れ状態を判定し、計測回数や計測周期等の計測条件を変えて常に安定して流量計測できるように流量検出手段12を制御する。
計測条件設定手段21は、計測回数や計測周期等を段階的に切り替えたり、或いは、複
数個から無段階に切り替えたりする。
なお、計測回数は、測定周期毎に測定する回数であり、回数を増やすことで測定精度が向上するが、消費電流が多くなることから、計測された瞬時流量値を元に流れの状態を判別し、流れが不安定である場合は、回数を多くし、流れが安定していれば回数を少なくするといったように、最適な測定回数に設定している。
また、測定周期は、流れが安定していれば長期に設定して消費電力を抑え、流れが不安定であれば短期に設定することで、精度向上を図るように設定される。
音響インピーダンスの異なる媒体が上流側送受信器10と下流側送受信器11の間に入った場合、或いは圧力変動させるガス器具が使用された場合に、流量検出手段12は、不定期な流量変動を検出すると、安定的な小さな流量変動幅で流量検出できるように計測条件を切り替えていく。又、瞬時流量値は平均流量演算手段22に入力され、所定個数の瞬時流量値を集合して平均流量値として算出される。一方、増幅度調整手段18で調整する超音波信号の振幅レベルの増幅度を増幅度判定手段23で監視する。通常流量が大きくなると超音波信号受信感度が低下するので増幅度が大きくなる傾向がある。
ここで、流量演算手段20で求めた瞬時流量値が所定流量以下で、増幅度判定手段23の増幅度が所定値以上の場合、識別時間計測手段24により流量検出手段12の異常監視のタイマ(数分から1時間等)の計時を開始する。そして、異常監視のタイマを開始すると共に、計測条件設定手段21の計測条件の監視を計測比率演算手段25でスタートする。
そして、異常判定手段26は、求められた平均流量で使用器具の監視を行ったり、現在の流量検出手段12に異常はないか監視を行う。異常判定手段26は、計測比率演算手段25において、計測条件設定手段21で設定された計測条件が所定の条件で測定された比率を求め、所定比率以上になった場合、通常の小流量の範囲で異常に大きな増幅度になっているのは流量検出手段12が何らかの原因で、例えば、雨水等の浸水で異常な流量検出をしていると判定し、遮断信号を出力する。
又、異常判定手段26には、流量域毎に対応した使用時間の制限時間値、あるいは使用最大流量の監視判定値等が記憶されている。例えばストーブ等へガスを供給するホースが何らかの原因で外れた時、異常な大流量が発生するが、そのような状態を監視するための合計流量遮断値や、器具の通常使用する最大使用時間よりはるかに長く使用された場合に対応して使用時間の制限時間を規定した使用時間遮断の制限時間等が記憶されている。この設定値と平均流量値とを異常判定手段26で比較判定することで、流量値が使用最大流量値を超えていないか、或いは器具の使用時間が登録流量に対応した連続使用の制限時間を超えていないか等監視する。
この異常判定手段26で異常成立と判定した時、遮断手段27に遮断信号を送ってガス供給を停止する。また、報知通信手段28は、遮断状態や遮断内容を液晶表示素子等に表示すると共にガスの安全監視を行っているガス事業者のセンターに電話回線等の通信により通報する。
次に、以上のように構成されたガス遮断装置9の動作を説明する。ガス需要家宅にガス遮断装置9を設置された以降、音響インピーダンスの異なる媒体が流路9cに入った場合、例えばガス配管交換工事等でガス配管中にたまった雨水が、器具を使用すると下流側に流れ、ガス遮断装置9の下部に位置している流路9cの部分に溜まり、上流側送受信器10や下流側送受信器11の流路間が浸水する場合がある。このような音響インピーダンス
の異なる媒体が混じった状態で流量を流量検出手段12で検出する。通常、音響インピーダンスZは媒体密度ρと速度Cとより、Z=ρ×Cで与えられる。水の音響インピーダンスはZ=1.48、空気は0.0004と圧倒的に液体、即ち水のほうが超音波の伝搬性がよい。
このような中で、超音波信号の伝搬時間が検出値として計測され、この信号が流量演算手段20で瞬時流量値に換算されるが、流路9c内に水があると上流側送受信器10或いは下流側送受信器11から送信される超音波信号が水中やガス気体中、水中から気体に抜けたり、流路9cの壁面と水面との間で反射したりとさまざまなルートを通り到達する。上流側送受信器10や下流側送受信器11には、音響インピーダンスの異なる媒体のさまざまルートを通った伝搬時間及び位相が異なる超音波信号が次々と到達するが、位相が異なり音圧が低くなる為、結果、上流側送受信器10や下流側送受信器11で受信し出力される信号レベルは小さく、又、超音波信号の大きさが不安定でかつ変動する。従って、器具を全く使用していない流量状態であっても伝搬時間計測手段16で計測した伝搬時間値が変化し、結果、流量演算手段20で求めた流量値が変動する。
又、受信手段15で受信した超音波信号が小さくなり、その信号レベルを振幅判定手段17で所定値以下であると判定すると増幅度調整手段18では増幅度を大きくする。通常、器具流量が大きくなると増幅度が大きくなるが、異なる音響インピーダンスの媒体が侵入すると器具が使用されていない状態であるのに、流量信号を検出する信号の増幅度が次第に大きくなる。
流量演算手段20で求めた瞬時流量値が計測制御手段で設定された時間で計測する度に変動すると、計測条件設定手段21はその変動状態より流量変動幅が小さくなるように定期的に計測条件に変更制御する。即ち、超音波を送信し計測する計測回数を増加させ流量を安定(定期的に計測する瞬時流量値の変動幅が小)的に計測しようとする。
識別時間計測手段24や計測比率演算手段25は、流量演算手段20からの瞬時流量値が所定流量値以下で、増幅度判定手段23が所定増幅度以上に達した状態と判定すると、ガス遮断装置9の下部に位置する流量検出手段12が何らかの原因で異常状態になったと判定し、識別時間計測手段24は流量検出手段12の異常監視タイマを計測スタートする。同時に、計測比率演算手段25は識別時間計測手段24の異常監視タイマ中の流量計測回数に対する計測条件を所定の計測条件(例えば、測定周期毎に計測される回数が所定回数以上に設定された計測条件、或いは、測定周期が所定周期以下に設定された計測条件)に変更して流量を計測している回数比率を求める。
そして、計測制御手段19により流量計測毎に監視し、早期に識別時間計測手段24のタイマを起動し所定比率に達すると流量検出手段12が浸水等により送受信器間に音響インピーダンスが異なる媒体が存在し流量計測が異常状態になったと判定し異常判定手段26に遮断信号を出力する。
この異常判定手段26で異常成立と判定した時、遮断手段27に遮断信号を送ってガス供給を停止する。また、報知通信手段28は、遮断状態や遮断内容を液晶表示素子等に表示すると共にガスの安全監視を行っているガス事業者のセンターに電話回線等の通信により通報する。ガス事業者は直ちにガス遮断装置を交換する等の対応措置を実施でき、速やかに異常状態を回避することが可能である。
一方、並行して、平均流量演算手段22では、流量演算手段20で求めた瞬時流量値を所定個数毎の平均流量値として演算される。求められた平均流量は異常判定手段26には、流量域毎に対応した使用時間の制限時間値、あるいは使用最大流量の監視判定値等が記
憶されている。例えばストーブ等へガスを供給するホースが何らかの原因で外れた時、異常な大流量が発生するが、そのような状態を監視するための合計流量遮断値や、器具の通常使用する最大使用時間よりはるかに長く使用された場合に対応して使用時間の制限時間を規定した使用時間遮断の制限時間等が記憶されている。
この設定値と平均流量値とを異常判定手段26で比較判定することで、流量値が使用最大流量値を超えていないか、或いは器具の使用時間が登録流量に対応した連続使用の制限時間を超えていないか等監視し、超えた場合遮断信号を出力する。
なお、本実施の形態に使用した構成は一例であり、又、使用形態も本実施の形態に限定されるものではない。
以上のように、何からの原因でガス遮断装置9の下部の流路9cに配管工事などによりたまった雨水等が浸入し、ガス遮断装置9の下部に位置する上流側送受信器10や下流側送受信器11間に密度や音響インピーダンスの異なる媒体が侵入したのを、流量検出手段12からの検出した流量値、及び流量値の変化や検出した流量信号を調整制御する増幅度調整手段18の増幅度をトリガに識別時間計測手段24を起動し流量検出手段12の計測条件を脈動が大きい場合の最大計測条件に設定した比率で監視することにより、流量検出手段12の送受信器間に異なる音響インピーダンスの媒体が侵入している異常を早期に検出できる。
従って、送受信器間に密度や音響インピーダンスの異なる媒体が入ることで本来器具を使用していないのに異常な流量を計測し異常なガス使用量として積算したり、異常な流量が検出されたとして保安遮断等の異常動作を継続して起すのを防止し、ガス器具を使用するガス需要家を安全に監視するためのガス遮断装置が異常であることを計測制御手段により定期的に監視し早期に判定し通報するので、安全性や信頼性が極めて高く、かつ使い勝手が高い効果がある。
以上のように、本発明に係るガス遮断装置は、配管工事等でたまった雨水等で浸水された時の異常状態を検出して、保安監視や流量計測継続が困難であると判定するできるものであり、同様に水道メータに逆ガス気体が大量に混入した場合等の器具監視装置全般に適用できるものである。
9 ガス遮断装置
9c 流路
10 上流側送受信器(超音波送受信器)
11 下流側送受信器(超音波送受信器)
12 流量検出手段
20 流量演算手段
21 計測条件設定手段
22 平均流量演算手段
23 増幅度判定手段
24 識別時間計測手段
25 計測比率演算手段
26 異常判定手段
27 遮断手段

Claims (2)

  1. ガスが流れる流路と、該流路の上流と下流に配置された一対の超音波送受信器と、一方の前記超音波送受信器から送信された超音波信号が前記ガスを伝搬して他方の前記超音波送受信器で受信されるまでの伝搬時間を測定する伝搬時間測定手段と、受信された超音波信号の増幅度を調整する増幅度調整手段とからなる流量検出手段と、
    前記流量検出手段で測定された伝搬時間より瞬時流量値を演算する流量演算手段と、
    前記増幅度調整手段で調整された増幅度を判定する増幅度判定手段と、
    前記流量演算手段で求めた瞬時流量値が所定流量以下で、かつ、前記増幅度判定手段で調整された増幅度が所定値以上の場合に計時を開始する識別時間計測手段と、
    前記流量演算手段で求めた瞬時流量値により前記流量検出手段の計測条件を設定する計測条件設定手段と、
    前記識別時間計測手段の計時中に、前記計測条件設定手段で設定された計測条件が所定の条件に設定されて計測された比率を求める計測比率演算手段と、
    前記計測比率演算手段で求めた比率が所定比率以上の時、前記流路内に前記ガスと異なる音響インピーダンスを有する媒体の侵入異常発生と判定する異常判定手段と、
    前記異常判定手段で異常判定成立時、前記ガスの供給を遮断する遮断手段と、
    を備えたガス遮断装置。
  2. 請求項1記載のガス遮断装置の手段の全てもしくは一部としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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