JP2012024306A - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のRF送信チャンネルを用いてマルチRF送信を行うことによって、より均一なB1を形成することである。
【解決手段】 本発明の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置はイメージング手段及び送信位相校正手段を備える。イメージング手段は、複数の高周波信号送信チャンネル及び少なくとも1つの高周波送信コイルを用いて前記複数の高周波信号送信チャンネルに対応するイメージング用の複数の高周波信号を被検体に送信することによってイメージングを行う。送信位相校正手段は、予め測定された前記複数の高周波信号送信チャンネルに対応する複数の高周波信号の位相測定値に基づいて前記イメージング用の複数の高周波信号の少なくとも1つの位相を校正する。
【選択図】 図2

Description

本発明の実施形態は、磁気共鳴イメージング(MRI: Magnetic Resonance Imaging)装置に関する。
MRIは、静磁場中に置かれた被検体の原子核スピンをラーモア周波数の高周波(RF: radio frequency)信号で磁気的に励起し、この励起に伴って発生する核磁気共鳴(NMR:nuclear magnetic resonance)から画像を再構成する撮像法である。
従来、複数のRF送信チャンネルを用いてRF磁場(B1)を形成するマルチ送信MRI装置が考案されている。マルチ送信MRI装置では、B1の不均一性を改善することが重要である。
特表2006−508759号公報
本発明は、複数のRF送信チャンネルを用いてマルチRF送信を行うことによって、より均一なB1を形成することを目的とする。
本発明の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置はイメージング手段及び送信位相校正手段を備える。イメージング手段は、複数の高周波信号送信チャンネル及び少なくとも1つの高周波送信コイルを用いて前記複数の高周波信号送信チャンネルに対応するイメージング用の複数の高周波信号を被検体に送信することによってイメージングを行う。送信位相校正手段は、予め測定された前記複数の高周波信号送信チャンネルに対応する複数の高周波信号の位相測定値に基づいて前記イメージング用の複数の高周波信号の少なくとも1つの位相を校正する。
本発明の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置の構成図。 図1に示すコンピュータの詳細機能及びRF送受信系の詳細構成を示すブロック図。 図1に示す磁気共鳴イメージング装置によるイメージングの流れを表すフローチャートを示す図。
本発明の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置について添付図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置の構成図である。
磁気共鳴イメージング装置20は、静磁場を形成する筒状の静磁場用磁石21、この静磁場用磁石21の内部に設けられたシムコイル22、傾斜磁場コイル23及びRFコイル24を備えている。
また、磁気共鳴イメージング装置20には、制御系25が備えられる。制御系25は、静磁場電源26、傾斜磁場電源27、シムコイル電源28、送信器29、受信器30、シーケンスコントローラ31及びコンピュータ32を具備している。制御系25の傾斜磁場電源27は、X軸傾斜磁場電源27x、Y軸傾斜磁場電源27y及びZ軸傾斜磁場電源27zで構成される。また、コンピュータ32には、入力装置33、表示装置34、演算装置35及び記憶装置36が備えられる。
静磁場用磁石21は静磁場電源26と接続され、静磁場電源26から供給された電流により撮像領域に静磁場を形成させる機能を有する。尚、静磁場用磁石21は超伝導コイルで構成される場合が多く、励磁の際に静磁場電源26と接続されて電流が供給されるが、一旦励磁された後は非接続状態とされるのが一般的である。また、静磁場用磁石21を永久磁石で構成し、静磁場電源26が設けられない場合もある。
また、静磁場用磁石21の内側には、同軸上に筒状のシムコイル22が設けられる。シムコイル22はシムコイル電源28と接続され、シムコイル電源28からシムコイル22に電流が供給されて静磁場が均一化されるように構成される。
傾斜磁場コイル23は、X軸傾斜磁場コイル23x、Y軸傾斜磁場コイル23y及びZ軸傾斜磁場コイル23zで構成され、静磁場用磁石21の内部において筒状に形成される。傾斜磁場コイル23の内側には寝台37が設けられて撮像領域とされ、寝台37には被検体Pがセットされる。RFコイル24にはガントリに内蔵されたRF信号の送受信用の全身用(WB: whole body)コイルや寝台37や被検体P近傍に設けられるRF信号の受信用の局所コイルなどがある。
また、傾斜磁場コイル23は、傾斜磁場電源27と接続される。傾斜磁場コイル23のX軸傾斜磁場コイル23x、Y軸傾斜磁場コイル23y及びZ軸傾斜磁場コイル23zはそれぞれ、傾斜磁場電源27のX軸傾斜磁場電源27x、Y軸傾斜磁場電源27y及びZ軸傾斜磁場電源27zと接続される。
そして、X軸傾斜磁場電源27x、Y軸傾斜磁場電源27y及びZ軸傾斜磁場電源27zからそれぞれX軸傾斜磁場コイル23x、Y軸傾斜磁場コイル23y及びZ軸傾斜磁場コイル23zに供給された電流により、撮像領域にそれぞれX軸方向の傾斜磁場Gx、Y軸方向の傾斜磁場Gy、Z軸方向の傾斜磁場Gzを形成することができるように構成される。
RFコイル24は、送信器29及び受信器30の少なくとも一方と接続される。送信用のRFコイル24は、送信器29からRF信号を受けて被検体Pに送信する機能を有し、受信用のRFコイル24は、被検体P内部の原子核スピンのRF信号による励起に伴って発生したNMR信号を受信して受信器30に与える機能を有する。
一方、制御系25のシーケンスコントローラ31は、傾斜磁場電源27、送信器29及び受信器30と接続される。シーケンスコントローラ31は傾斜磁場電源27、送信器29及び受信器30を駆動させるために必要な制御情報、例えば傾斜磁場電源27に印加すべきパルス電流の強度や印加時間、印加タイミング等の動作制御情報を記述したシーケンス情報を記憶する機能と、記憶した所定のシーケンスに従って傾斜磁場電源27、送信器29及び受信器30を駆動させることによりX軸傾斜磁場Gx、Y軸傾斜磁場Gy,Z軸傾斜磁場Gz及びRF信号を発生させる機能を有する。
また、シーケンスコントローラ31は、受信器30におけるNMR信号の検波及びA/D (analog to digital)変換により得られた複素データである生データ(raw data)を受けてコンピュータ32に与えるように構成される。
このため、送信器29には、シーケンスコントローラ31から受けた制御情報に基づいてRF信号をRFコイル24に与える機能が備えられる一方、受信器30には、RFコイル24から受けたNMR信号を検波して所要の信号処理を実行するとともにA/D変換することにより、デジタル化された複素データである生データを生成する機能と生成した生データをシーケンスコントローラ31に与える機能とが備えられる。
また、コンピュータ32の記憶装置36に保存されたプログラムを演算装置35で実行することにより、コンピュータ32には各種機能が備えられる。ただし、プログラムの少なくとも一部に代えて、各種機能を有する特定の回路を磁気共鳴イメージング装置20に設けてもよい。
図2は、図1に示すコンピュータ32の詳細機能及びRF送受信系の詳細構成を示すブロック図である。
ガントリ側には、RFコイル24として送信コイル24A及び受信コイル24Bが設けられる。送信コイル24Aには、通常WBコイルが用いられるが、複数のコイル要素で送信コイル24Aを構成する場合もある。送信コイル24Aには、複数のRF入力ポート24Cが設けられる。一方、受信コイル24Bとしては、通常、複数のコイル要素が用いられる。
送信器29は、複数の送信チャンネルを備えており、各送信チャンネル上には、RF送信位相制御部29Aが設けられる。尚、送信チャンネル上におけるRF送信位相制御部29A以外の構成要素については図示を省略する。
RF送信位相制御部29Aは、コンピュータ32からシーケンスコントローラ31を通じて取得した送信RF信号の制御情報に基づいて各送信チャンネルにおけるRF送信信号の位相を調整する機能を有する。すなわち、複数のRF送信位相制御部29AによってRF送信チャンネル間における相対的な位相差が制御される。
送信器29の各送信チャンネルは、それぞれ送信コイル24AのRF入力ポート24Cと接続される。このため、各RF送信位相制御部29Aは、それぞれRF入力ポート24Cを通じて送信コイル24Aと接続される。そして、送信器29は、複数の送信チャンネルを使用して複数のRF送信信号を所定の位相でRF入力ポート24Cを通じて送信コイル24Aに順次出力できるように構成されている。
これにより、送信コイル24Aによって形成されるB1の歪みを補正することができる。換言すれば、各RF送信位相制御部29Aにより、B1の歪みが補正されるように複数のRF送信信号の位相が制御される。
さらに、各RF入力ポート24Cと送信コイル24Aとの間における信号線近傍には、それぞれ方向性結合器24Dが設置される。各方向性結合器24Dは、それぞれ対応する送信チャンネルのRF入力ポート24Cから送信コイル24Aに送信されるRF送信信号を非接触で検波する機能を有する。
一方、受信器30も、複数の受信チャンネルを備えており、各受信チャンネルには受信系回路30Aが設けられる。そして、各受信コイル24Bは、それぞれ対応する受信系回路30Aと接続される。通常は、受信コイル24Bの数よりも受信チャンネルの数の方が多く準備される。
また、各方向性結合器24Dは、共通のRFスイッチ24Eの入力側と接続される。RFスイッチ24Eの出力側は、受信コイル24Bと接続されていない受信チャンネルの受信系回路30Aと接続される。そして、各方向性結合器24Dにおいて検出されたRF検出信号は、RFスイッチ24Eにおいて切換えられてRF受信信号の受信用に使用されていない受信チャンネルの受信系回路30Aに出力されるように構成されている。換言すれば、RFスイッチ24Eを切換えることにより、所望の送信チャンネルから検出されたRF検出信号を共通の受信系回路30Aに出力させることができる。受信系回路30Aに出力されたRF検出信号は、シーケンスコントローラ31を通じてコンピュータ32に出力される。
尚、RFスイッチ24Eを省略し、複数のRF検出信号を個別の経路でコンピュータ32に導く構成としてもよいが、経路間における信号の位相変化にばらつきが生じる。このため、RF検出信号間の位相シフトの補正が必要となる。従って、RFスイッチ24Eを方向性結合器24Dの近傍に設け、複数のRF検出信号をできるだけ共通の経路でコンピュータ32に導く構成とすることが望ましい。また、RFスイッチ24Eから受信系回路30Aまでのケーブルを一本化し、回路構成が簡易になるという効果もある。
一方、コンピュータ32の演算装置35は、記憶装置36に保存されたプログラムを実行することにより撮像条件設定部40、データ処理部41及び送信位相校正値算出部42として機能する。また記憶装置36は、位相情報記憶部43として機能する。
撮像条件設定部40は、入力装置33からの指示情報に基づいて撮像条件を設定し、設定した撮像条件をシーケンスコントローラ31に与えることにより駆動制御させる機能を有する。撮像条件のうち、B1の歪みを補正するために設定される複数のRF送信信号に対する位相の制御情報は送信位相校正値算出部42から撮像条件設定部40に与えられる。
データ処理部41は、シーケンスコントローラ31から取得したイメージング用の生データ、つまり受信コイル23Bで受信された被検体PからのNMR受信信号にフーリエ変換(FT: Fourier transform)を含む画像再構成処理を施すことにより画像データを再構成する機能と、再構成して得られた画像データに必要な画像処理を施して表示装置34に表示させる機能を有する。
送信位相校正値算出部42は、シーケンスコントローラ31から方向性結合器24Dにおいて検出されたRF検出信号を取得し、取得したRF検出信号に基づいてB1歪み補正用の複数の送信位相の校正値を算出する機能と、算出した送信位相の校正値に基づく位相の制御情報を撮像条件設定部40に与える機能とを有する。
送信位相の校正値は、例えば以下のようにしてRF検出信号から求めることができる。
方向性結合器24Dにおいて検出されるn(n=1, 2, 3, ..., N)チャンネルのRF検出信号Snは式(1)で表すことができる。
Sn = Ancos(2πfnt+φn) (1)
但し、式(1)においてAnは振幅、fnは搬送周波数、φnは位相、tは時間である。
そして、式(2-1)及び式(2-2)に示すようにRF検出信号Snにcos(2πfnt)及びsin(2πfnt)をそれぞれ乗算することにより実部信号及び虚部信号を求める。
Real: Sncos(2πfnt) = An/2cos{2π(2fn)t}+An/2cos(φn) (2-1)
Imag: Snsin(2πfnt) = An/2sin{2π(2fn)t}-An/2sin(φn) (2-2)
次に、求めた実部信号及び虚部信号にそれぞれLPF (low pass filter)を掛けると、式(2-1)及び式(2-2)の第2項のみが残る。そして各第2項をそれぞれ振幅An/2で除算すると式(3-1)及び式(3-2)に示す実部信号及び虚部信号が得られる。
Real: cos(φn) (3-1)
Imag: sin(φn) (3-2)
式(3-1)及び式(3-2)から式(4)に示すようにnチャンネルのRF検出信号Snの位相φnを求めることができる。
φn = tan-1n) (4)
式(5)に示すようにRF検出信号Snの位相φnは、送信器29のRF送信位相制御部29AにおけるRF送信位相の制御値φset_nと、送信器29から方向性結合器24Dまで伝播する間に生じるRF送信信号の位相変化φshift_nとの和である。
φn = φset_nshift_n (5)
従って、RF送信信号の位相変化φshift_nは式(6)により算出することができる。
φshift_n = φnset_n (6)
よって、RF送信信号が方向性結合器24Dを通る時点における位相の目標値がφtarget_nである場合には、RF送信信号の位相変化φshift_nを校正値として、式(7)に示すようにRF送信位相制御部29AにおけるRF送信位相の校正後の制御値φcor_nを決定することができる。
φcor_n = φtarget_nshift_n (7)
方向性結合器24Dを通る時点における位相の目標値φtarget_nは、撮像部位等の撮像条件ごとに異なる値となる場合が多く、試験スキャン等の任意の手段で予め撮像条件ごとに決定しておくことができる。
位相情報記憶部43には、撮像条件ごとの方向性結合器24Dを通る時点における位相の目標値φtarget_nに加え、各送信チャンネルにおけるRF検出信号Snの位相φn及びRF送信信号の位相変化φshift_nの少なくとも一方が保存される。
そして、送信位相校正値算出部42は、位相情報記憶部43に保存された位相の目標値φtarget_nとともにRF検出信号Snの位相φn又はRF送信信号の位相変化φshift_nを用いて送信チャンネルごとのRF送信位相の校正後の制御値φcor_nを算出し、算出したRF送信位相の校正後の制御値φcor_nを撮像条件設定部40に与えるように構成されている。
次に磁気共鳴イメージング装置20の動作及び作用について説明する。
図3は、図1に示す磁気共鳴イメージング装置20によるイメージングの流れを表すフローチャートを示す図である。
まずステップS1において、シーケンスコントローラ31や静磁場用磁石21等のスキャンを実行するための磁気共鳴イメージング装置20の構成要素は、イメージングスキャンに先立って、各送信チャンネルのRF送信信号の位相を測定するためのプレスキャンを実行する。
そのために予め寝台37に被検体Pがセットされ、静磁場電源26により励磁された静磁場用磁石21(超伝導磁石)の撮像領域に静磁場が形成される。また、シムコイル電源28からシムコイル22に電流が供給されて撮像領域に形成された静磁場が均一化される。
そして、入力装置33の操作によって撮像条件設定部40からプレスキャン用の撮像条件がシーケンスコントローラ31に与えられる。プレスキャン用の撮像条件では、RF送信位相が撮像部位等の条件に応じた、B1の歪みが補正されるような値に設定される。
このため、シーケンスコントローラ31は、撮像条件に従って傾斜磁場電源27、送信器29及び受信器30を駆動させることにより被検体Pがセットされた撮像領域に傾斜磁場を形成させるとともに、送信コイル24AからRF送信信号を発生させる。
送信器29では、各RF送信位相制御部29AがRF送信信号の位相を撮像条件として設定されたRF送信位相の制御値となるように調整し、RF入力ポート24Cを通じてそれぞれRF送信信号を順次送信コイル24Aに送信する。このため送信コイル24Aからは、各送信チャンネルからのRF送信信号が順次被検体Pに向けて送信される。
このため、被検体Pの内部における核磁気共鳴により生じたNMR信号が、受信コイル24Bにより受信されて受信器30の受信系回路30Aに与えられる。受信系回路30Aでは、A/D変換を含む信号処理により、生データが生成される。生データはシーケンスコントローラ31を通じてコンピュータ32のデータ処理部41に与えられる。この生データは、イメージングスキャン用の撮像条件の設定のために用いることができる。
一方、各方向性結合器24Dでは対応する送信チャンネルのRF送信信号が検波される。検波された送信チャンネルごとのRF検出信号は、RFスイッチ24Eの切換により順次方向性結合器24Dから共通の受信系回路30Aに出力される。さらに、RF検出信号は、受信系回路30AにおいてA/D変換され、デジタル信号としてシーケンスコントローラ31を通じてコンピュータ32の送信位相校正値算出部42に与えられる。
次にステップS2において、送信位相校正値算出部42は、RF検出信号の位相φnを送信チャンネルごとに算出する。そうすると、算出されたRF検出信号の位相φnは、方向性結合器24Dを通る際におけるRF送信信号の位相の測定値と考えることができる。
次にステップS3において、送信位相校正値算出部42は、算出したRF検出信号の位相φnとRF送信信号の制御値φset_n基との差、つまりRF送信信号の位相変化φshift_nをB1歪みの補正用のRF送信位相の校正値として送信チャンネルごとに求める。
次にステップS4において、送信位相校正値算出部42は、イメージングスキャン用のRF送信位相の送信チャンネルごとの目標値φtarget_nをRF送信位相の校正値であるRF送信信号の位相変化φshift_nを用いて校正する。そして、RF送信位相の校正後の制御値φcor_nが撮像条件設定部40に与えられ、イメージングスキャン用の撮像条件とされる。
次にステップS5において、シーケンスコントローラ31や静磁場用磁石21等のスキャンを実行するための磁気共鳴イメージング装置20の構成要素は、RF送信位相の校正後の制御値φcor_nを撮像条件としてイメージングスキャンを実行する。
すなわち、撮像条件設定部40からイメージングスキャン用の撮像条件がシーケンスコントローラ31に与えられる。そして、プレスキャンと同様な流れで生データが収集される。ただし、RF送信位相の測定値に基づいて校正されたRF送信位相の校正後の制御値φcor_nを用いてRF送信信号が送信されるため、B1の歪みが良好に補正される。この結果、B1の歪みの影響が少ないNMRデータを得ることができる。
そして、データ処理部41において、NMRデータから画像データが生成される。この画像データはB1の歪みの影響が少ないNMRデータから生成されているため良好な画質となる。
尚、上述した例では、イメージングスキャンごとにRF送信位相の測定用のプレスキャンを実行する場合について説明したが、RF送信位相の測定用のプレスキャンをイメージングスキャンの直前に行わなくてもよい。例えば、月に1回RF送信位相の測定用のプレスキャンを行うなど、所望の期間ごとにRF送信位相の測定用のプレスキャンを実行するようにしてもよい。すなわち、位相情報記憶部43に保存されたRF位相情報を任意のイメージングスキャンにおいて利用することができる。
以上のような磁気共鳴イメージング装置20は、複数の送信チャンネルを用いてRF送信信号を送信する場合に、RF送信位相の測定値に基づいてRF送信位相の制御値を校正できるようにしたものである。
このため、磁気共鳴イメージング装置20によれば、B1の歪みを、より良好に補正することができる。例えば、送信系の経年変化や出力ゲインの変化によって適切なRF送信位相の制御値が変化したとしても、変化に追従してRF送信位相の制御値を校正することができる。
さらに、複数の送信チャンネルを用いたB1シミングによって効率よくRF送信信号を被検体Pに照射することが可能となる。この結果、RF信号の人体への吸収エネルギの大きさを表す指標であるSAR (specific absorption rate)を低減することができる。
また、磁気共鳴イメージング装置20では、RF送信位相を測定できるため、送信系の構成要素の異常検出を行うこともできる。このため、磁気共鳴イメージング装置20の品質を維持することができる。
また、磁気共鳴イメージング装置20では、RF送信位相の校正値を求めるために画像を生成する必要がないため、簡易な処理で短時間にRF送信位相を校正することができる。
20 磁気共鳴イメージング装置
21 静磁場用磁石
22 シムコイル
23 傾斜磁場コイル
24 RFコイル
25 制御系
26 静磁場電源
27 傾斜磁場電源
28 シムコイル電源
32 コンピュータ
37 寝台
P 被検体

Claims (5)

  1. 複数の高周波信号送信チャンネル及び少なくとも1つの高周波送信コイルを用いて前記複数の高周波信号送信チャンネルに対応するイメージング用の複数の高周波信号を被検体に送信することによってイメージングを行うイメージング手段と、
    予め測定された前記複数の高周波信号送信チャンネルに対応する複数の高周波信号の位相測定値に基づいて前記イメージング用の複数の高周波信号の少なくとも1つの位相を校正する送信位相校正手段と、
    を備える磁気共鳴イメージング装置。
  2. 前記送信位相校正手段は、前記イメージングに先立って前記複数の高周波信号送信チャンネルに対応する複数の高周波信号の位相を測定することによって前記イメージングの撮像条件に応じた位相測定値を取得する送信位相測定手段を備える請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置。
  3. 前記送信位相校正手段は、
    前記イメージングに先立って前記複数の高周波信号送信チャンネルに対応する複数の高周波信号の位相を測定することによって前記位相測定値を取得する送信位相測定手段と、
    前記位相測定値又は前記位相測定値に基づく位相校正値を記憶する記憶手段を備え、
    前記記憶手段に保存された前記位相測定値又は前記位相校正値を用いて前記イメージング用の複数の高周波信号の少なくとも1つの位相を校正するように構成される請求項2記載の磁気共鳴イメージング装置。
  4. 前記送信位相測定手段は、
    前記複数の高周波信号送信チャンネルから前記複数の高周波信号に対応する複数の進行波を検出する複数の方向性結合器と、
    前記複数の進行波に基づいて前記位相測定値を取得する位相取得部を備える請求項2又は3記載の磁気共鳴イメージング装置。
  5. 前記送信位相測定手段は、前記複数の進行波を切換えて、共通の信号チャンネルを経由して前記位相取得部に前記複数の進行波を順次出力させる高周波スイッチを備える請求項4記載の磁気共鳴イメージング装置。
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