JP2012024175A - X線コンピュータ断層撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の大型化・複雑化を防止しつつ、画像分解能や診断機能を向上させることが可能なX線コンピュータ断層撮影装置を提供する。
【解決手段】X線発生部及びX線検出部を有する回転体と、前記回転体を回転可能に支持する固定架台とを備えたX線コンピュータ断層撮影装置であって、前記回転体を支持する複数の磁気軸受と、前記回転体と前記磁気軸受間の吸引力を調整することによりX線発生部から曝射されるX線の焦点を移動させる焦点移動機構と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、X線コンピュータ断層撮影装置に関する。
X線コンピュータ断層撮影装置は、急速に普及し、医療現場では必要不可欠な診断装置として活躍している。
X線コンピュータ断層撮影装置は、患者をスライド移動させながら、相互に対向させたX線発生部及びX線検出器を患者の周囲で高速回転させてスライス投影し、X線投影データを取得し断層像を再構成する。
X線コンピュータ断層撮影装置のX線発生部には、X線管が設けられている。X線管内のフィラメントとアノードは真空容器内に密閉される。
通常、X線の光路は固定されているためX線の焦点は固定されている。
一方、X線の照射位置を微小移動させながら投影データを取得することにより、空間分解能を向上させ、高解像度の画像を再構成する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
X線の焦点を微小移動させる方法としては、アノードにおける電子ビームの照射位置を移動させる方法がある。特許文献1では、X線管に偏向コイルを設けることにより、アノードにおける電子ビームを周期的に変化させて、X線の照射位置を微小移動させる技術が開示されている。
また、焦点移動機能を備えたフィラメント式電子銃を使用した技術や、画像分解能の向上及びアーチファクトの低減を目的として跳躍焦点をX線断層撮影時に使用する技術が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平5−269122号公報 特開2005−296653号公報
ところが、焦点移動機能を備えたフィラメント式電子銃を使用した技術や、跳躍焦点、偏向コイルを使用した技術では、X線管装置の構造が複雑になってしまう。また、焦点移動を制御する専用電源が必要となるためガントリの大型化を招来してしまう。
また、これら従来の技術には、チャンネル方向(被検体の体軸に沿った方向と直交する方向)への焦点移動により、X線源とX線検出器の相対位置がずれて画像が劣化する問題がある。
また、被検体の体軸方向への焦点移動によりX線管装置の構造上、焦点位置からX線検出器までの距離が変化するため新規な画像再構成方式が必要となる問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものである。本発明は、焦点移動機構を備えながらも装置の大型化と複雑化とを防止することが可能なX線コンピュータ断層撮影装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、X線源とX線検出器との相対位置をずらさずにX線の焦点移動を可能にすることで、従来の画像再構成方式を使用しても優れた質の画像を得ることができ、画像分解能や診断機能を向上させることが可能なX線コンピュータ断層撮影装置を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために請求項1記載の発明は、X線発生部及びX線検出部を有する回転体と、前記回転体を回転可能に支持する固定架台と、前記回転体を支持する複数の磁気軸受と、前記回転体と前記磁気軸受間の吸引力を調整することによりX線発生部から曝射されるX線の焦点を移動させる焦点移動機構と、を備えることを特徴とする。
本発明に係るX線コンピュータ断層撮影装置によれば、X線発生部及びX線検出部を内蔵する回転体と、この回転体を回転可能に支持する固定架台との間に磁気軸受を使用して、X線発生部から曝射されるX線の焦点を移動させることにより、装置の大型化・複雑化を防止しつつ、画像分解能や診断機能を向上させることが可能となる。
本発明のX線コンピュータ断層撮影装置の実施の形態を示す概略斜視図である。 本発明のX線コンピュータ断層撮影装置を示す全体構成ブロック図である。 本発明のX線コンピュータ断層撮影装置の回転部の構成を示す概略斜視図である。 本発明のX線コンピュータ断層撮影装置の回転部の回転、保持機構を示す概略断面図である。 本発明のX線コンピュータ断層撮影装置で使用されるスラスト方向磁気軸受の構成を示す概略縦断面図である。 本発明のX線コンピュータ断層撮影装置で使用されるラジアル方向磁気軸受の構成を示す概略横断面図である。
以下、本実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本実施の形態のX線コンピュータ断層撮影装置を示す概略斜視図である。
図1に示すように、このX線コンピュータ断層撮影装置1は、寝台10、固定架台20、制御装置30を有する。
寝台10は、被検体(図示しない)を載置する。固定架台20は、後記回転部40(図示しない)を内蔵する。固定架台20は、架台カバー21によって覆われている。X線コンピュータ断層撮影の際、被検体は、撮影口5から回転部40内に挿入されてX線が曝射される。
なお、回転部40の回転軸に沿った方向をスラスト方向(アキシャル方向)と略記し、また、回転部40の回転軸に沿った方向と直交する方向をラジアル方向(チャンネル方向)と略記する。
制御装置30は、X線コンピュータ断層撮影装置1全体の動作を制御する。詳細については、図2を参照して説明する。
図2は、本実施の形態のX線コンピュータ断層撮影装置1の制御系の構成を示す全体構成ブロック図である。同図に示すように、制御装置30は、駆動ユニット11、信号増幅ユニット43、電源制御ユニット47、磁気軸受制御ユニット61、回転制御ユニット50、冷却ユニット44に接続されている。
駆動ユニット11は、撮影目的に応じて寝台10を傾動させる。信号増幅ユニット43は、X線検出ユニット42によって検出された信号を増幅する。電源制御ユニット47は、電源ユニット45、46を介してX線管ユニット41への通電量を制御する。磁気軸受制御ユニット61は、ラジアル方向磁気軸受62及びスラスト方向磁気軸受63への通電量の加減を制御する。回転制御ユニット50は、回転部40に回転駆動力を与える駆動モータ51を制御する。冷却ユニット44は、隣接するX線管ユニット41を冷却する。
制御装置30は、入力ユニット31、表示ユニット32、記憶ユニット33、システム制御ユニット34を有する。このシステム制御ユニット34は、入力ユニット31、表示ユニット32、記憶ユニット33に接続されている。
入力ユニット31により、X線コンピュータ断層撮影画像を取得するために必要な種々のコマンドがシステム制御ユニット34に入力される。表示ユニット32は、X線CT画像の取得に必要な情報や取得したX線コンピュータ断層撮影画像などを表示する。記憶ユニット33は、X線コンピュータ断層撮影画像の取得に必要な情報や取得したX線コンピュータ断層撮影画像などを記憶する。システム制御ユニット34は、X線コンピュータ断層撮影装置1の各ユニットの動作を制御する。
図3は、本実施の形態のX線コンピュータ断層撮影装置1の固定架台20内に設けられた回転部40の構成を示す概略斜視図である。
回転部40は、固定架台20内に設置されている。回転部40は、平板部48(平板)とドラム部49(円筒)とを有する。回転部40は、例えばアルミニウムの鋳物で製作される。また、回転部40には、後記するスラスト方向磁気軸受63(図示しない)の間に挟まれるフランジ40a(図示しない)が設けられている。
平板部48は、リング形状を有し、回転部40の前面側に設置されている。平板部48は、撮影口5から挿入された被検体の周りを回転させられる。なお、回転軸(図示しない)は、被検体の体軸方向に存在する。
平板部48の前面側には、X線管ユニット41とX線検出ユニット42が対向配置されている。X線管ユニット41は、X線の透過面を平板部48に対して回転軸方向に離れた位置でかつ平行になるように配置されている。
また、X線発生位置近傍にロータ(陽極)や漏洩X線を遮蔽するための防護鉛など重量の重いものが配置されているためX線管ユニット41の重心はX線発生位置近傍にあるのが好ましい。すなわち、本実施の形態においてX線管ユニット41の重心は平板部48に対して回転軸方向でX線の透過面側に離れた位置とするのが好ましい。
回転部40の回転径方向の平板部48の長さ(言い換えればリング形状の幅)は、少なくともX線検出ユニット42を取り付けることができる長さを有している。そして、平板部48の前面側には、X線管ユニット41、X線検出ユニット42、信号増幅ユニット43、冷却ユニット44、電源ユニット45、46、および電源制御ユニット47が図示しない固定ボルトなどを用いて取り付けられている。
ドラム部49は、平板部48の外周端に形成されている。ドラム部49は、平板部48の回転軸方向の幅(板厚)より広いドラム形状を有している。ドラム部49は、平板部48の前面側から背面側に亘って形成され、平板部48とドラム部49との接合部分は、その断面がT字状となっている。
また、ドラム部49の円筒の回転軸方向の幅は、平板部48に取り付けられた上記の各ユニットがドラム部49の円筒からはみ出さない程度の幅になっている。
次に図4を参照して回転部40と保持機構について説明する。図4は回転部40と保持機構の関係を示す概略断面図である。同図に示すように回転部40は、自身よりも径の大きな円筒である固定架台20に一部が挿入されるように配置されている。その重複部分において固定架台20に設置されたラジアル方向磁気軸受62及びスラスト方向磁気軸受63により回転部40は、回転及び/又は移動可能に保持されている。回転部40の中間部外周にはフランジ40aが設けられている。フランジ40aは、固定架台20の中間部内面から突出する2対(4個)の突出片20aに挟まれた状態で配置されている。
また、回転部40と相対向する固定架台20の円周面上にはラジアル方向磁気軸受62が設置されている。ラジアル方向磁気軸受62は、90度毎にずらして回転部40の周りに4対(8個)配置されている。ラジアル方向磁気軸受62の個数は、2個以上が好ましい。回転部40が固定架台20と非接触で回転及び/又は保持可能であれば、ラジアル方向磁気軸受62の個数は限定されない。
同図に示すように突出片20aは、2対(4個)以上設置されるのが好ましい。スラスト方向磁気軸受63を構成する電磁石コイルに通電され、発生した電磁力の吸引力によって回転部40が吸引され、電磁力の吸引力のバランスにより、一対の磁気軸受間における回転部40の位置が決定される。
以上の構成を更に詳細に説明する。回転部40と固定架台20は、同心円状の所定のギャップを挟んで夫々の円周面が相対向させられている。回転部40の円周面上には磁石(図示しない)若しくは磁性体(図示しない)が配置されている。
スラスト方向磁気軸受63は固定架台20の突出片20aに配置されている。当該スラスト方向磁気軸受63は回転部40のフランジ40aを挟んで相対向させて対となるように2対(4個)配置されている。スラスト方向磁気軸受63の個数は、2個以上であればよく、回転部40が固定架台20と非接触で回転及び/又は保持可能であればよい。スラスト方向磁気軸受63と相対するフランジ40aの面には、磁石(図示しない)及び/又は磁性体(図示しない)が備えられている。
本実施形態においては、ラジアル方向磁気軸受62及びスラスト方向磁気軸受63により、回転部40が固定架台20から磁気浮上させられている。
従って、回転部40に設置されたX線管ユニット41とX線検出ユニット42との間の距離を変化させることなく、回転部40全体が、ラジアル方向及び/又はスラスト方向に移動させられる。
ラジアル方向磁気軸受62及び/又はスラスト方向磁気軸受63には、巻線が巻かれた電磁石を用いることができる。ラジアル方向磁気軸受62及び/又はスラスト方向磁気軸受63の電磁石の各巻線は、ラジアル方向磁気軸受62及び/又はスラスト方向磁気軸受63とフランジ40aとの間に吸引力が発生するように、巻く方向を調整することができる。
また、通常の電磁石以外に超伝導体を使用した磁石を用いることもできる。ラジアル方向磁気軸受62及びスラスト方向磁気軸受63により、消費電力数kW程度で、数百kgの回転部40を非接触で回転支持することが可能となる。
固定架台20には、機械ベアリング等から構成されるタッチダウン機構(図示しない)が設置されている。ラジアル方向磁気軸受62やスラスト方向磁気軸受63への通電が遮断され、電磁力による支持が不能となった場合、タッチダウン機構は回転部40を機械的に支持するようになっている。
ラジアル方向磁気軸受62やスラスト方向磁気軸受63への通電が遮断されず回転部40が正常に回転している場合、タッチダウン機構は、回転部40を機械的に支持しない。
固定架台20は、回転部40の位置を検出する位置センサ(図示しない)やエンコーダ等(図示しない)を備えている。
次に、回転部40の回転駆動方式について説明する。
回転部40は、回転制御ユニット50に接続された駆動モータ51によって回転駆動力が与えられて回転する。
駆動モータ51は、回転部40、回転部外周固定子(図示しない)、回転部内周固定子(図示しない)を有する。回転部外周固定子及び回転部内周固定子は回転部40を挟み込むように固定架台20に配置されている。
回転部外周固定子と回転部内周固定子の個数は、特に限定されず、全周方向に設けられてもよい。各固定子は、回転部40の回転ムラが生じないように、互いの間隔が等しくなるように配設されている。
各固定子には、巻線が巻かれている。各巻線の巻き方向は、対峙する巻線に同一位相の電流を流した際に発生する磁束の方向が同じ方向となるように調整する。なお、各巻線の巻数や巻き方については限定されるものではなく、回転磁界を発生することができればどのようなものであってもよい。
なお、回転部内周固定子と回転部外周固定子は、各磁気軸受との間で互いに干渉し合わないように、磁気遮蔽され得る。
また、各磁気軸受と各固定子は、回転部40の回転軸方向に沿った方向にずらして設置され得る。
回転部外周固定子、回転部内周固定子は、回転部40の周囲に回転磁界を発生させる。この回転磁界により回転部40に誘導起電力が生じ、回転部40を回転させる駆動力が得られる。なお、本回転駆動方式はダイレクトドライブ方式と称される。
回転部40は、回転子鉄心(図示しない)及び短絡環(図示しない)及び複数の導体(図示しない)を有する。回転子鉄心は、スロットを打ち抜いたケイ素鋼板が積層して形成されている。短絡環は、回転部40の回転軸方向に設けられている。複数の導体は、短絡環に接続されている。
回転部40は、駆動モータ51によって回転駆動力が与えられる。これにより、回転部40は被検体の周りを高速回転することが可能となる。なお、回転部40の回転速度は、例えば、1秒/回転以上となり、特に0.5秒/回転以上となる。すなわち、被検体のX線コンピュータ断層撮影画像を得るために回転部40が被検体の周りを1回転するのに必要な時間は1秒以下となり、特に0.5秒以下となる。
また、回転部40が固定架台20と非接触なため摩擦がなく、ボールベアリング等の機械的軸受を用いる場合よりも、回転速度を高速にすることができる。さらに、摩擦等に起因する振動の発生を抑制し、回転損失を最小にすることができる。
回転駆動方式として、ベルトドライブ方式を採用することも可能である。ベルトドライブ方式の場合、ラジアル方向磁気軸受によるラジアル方向への焦点移動に伴い、ベルトドライブ機構が移動するような機構を採用し得る。
以上説明した、ダイレクトドライブ方式による回転駆動は、その回転数を任意に設定できること、起動からスキャン時間に対応した回転数まで円滑に立ち上げること及び立ち上げた後の回転速度を一定にする観点から、インバータ回路等が用いられる。
図5は、この実施の形態で使用されるスラスト方向磁気軸受63の構成を示す概略縦断面図である。同図に示すように、固定架台20の中間部内面から突出する一対の突出片20aに回転部40のフランジ40aが挟まれた状態で配置され、フランジ40aと突出片20aとの間にスラスト方向磁気軸受63が設置されている。
図6は、この実施の形態で使用されるラジアル方向磁気軸受62の構成を示す概略横断面図である。同図に示すように、ラジアル方向磁気軸受62は固定架台20に配置されている。
次に、この実施の形態におけるX線の焦点移動について被検体のX線コンピュータ断層撮影画像を取得する態様と併せて説明する。
被検体のX線コンピュータ断層撮影画像を取得する場合には、回転部40が被検体の周囲を1回転する間に、電源制御ユニット47の制御により電源ユニット45、46からX線管ユニット41へ所定の管電圧(管電流)が供給される。その結果、X線管ユニット41からX線が被検体に曝射され、被検体を透過したX線がX線検出ユニット42によって検出される。
X線検出ユニット42は、検出したX線に関する検出信号を信号増幅ユニット43で増幅し、システム制御ユニット34に供給する。
システム制御ユニット34は、この検出信号を基にして所定の画像再構成処理などを行ってX線コンピュータ断層撮影画像を取得する。そして、システム制御ユニット34は、取得したX線コンピュータ断層撮影画像を表示ユニット32に表示させる。また、取得したX線コンピュータ断層撮影画像情報を記憶ユニット33に記憶させる。
X線の焦点を、回転部40のスラスト方向に移動させる場合には、操作者によって所定の移動距離についての情報が入力ユニット31に入力される。入力ユニット31から入力された移動距離に関する入力信号はシステム制御ユニット34に供給される。
システム制御ユニット34は、入力信号から各スラスト方向磁気軸受63における電磁石等への通電量を算出する。具体的には、システム制御ユニット34は、予めX線の焦点移動距離と通電量の対応表または単位移動距離当たりの通電量の関係データを有し、入力された焦点移動距離から、移動距離相当分の通電量を算出する。
算出された通電量を磁気軸受制御ユニット61を介して各スラスト方向磁気軸受63への通電量を調節する。この調節によりスラスト方向磁気軸受63の回転部40のフランジ40aに対する吸引力のバランスを不均衡とし、回転部40をスラスト方向に移動させる。
回転部40の移動に伴い、回転部40に備えられたX線管ユニット41と対向して配置されるX線検出ユニット42もスラスト方向に移動させられる。よって、焦点は、基準位置を挟んで+/−0.125mm程度の幅で数kHzの速度で移動させることができる。かかる移動に伴う消費電力は、数10kW程度である。
また、X線源からのX線の焦点を、回転部40のラジアル方向に移動させる場合には、スラスト方向における焦点移動の場合と同様に、操作者によって所定の移動距離についての情報が入力ユニット31に入力される。入力ユニット31から入力された焦点移動に関する入力信号はシステム制御ユニット34に供給される。入力ユニット31から入力された焦点移動に関する入力信号はシステム制御ユニット34に供給される。
前記スラスト方向へのX線の焦点移動と同様に、システム制御ユニット34は、入力信号を基にして磁気軸受制御ユニット61を介して各ラジアル方向磁気軸受62における電磁石等への通電量を調節する。通電量の調節により、前記ラジアル方向磁気軸受62の電磁石等の回転部40に対する吸引力のバランスを不均衡とし、回転部40をラジアル方向(チャンネル方向)に移動させる。回転部40の移動に伴い、回転部40に備えられたX線管ユニット41と対向して配置されるX線検出ユニット42も、X線管ユニット41との間の距離を変化させることなく、ラジアル方向に移動させられる。
よって、X線の焦点は、基準位置を挟んで+/−0.125mm程度の幅で数kHzの速度で移動させることができる。かかる移動に伴う消費電力は、数10kW程度である。なお、回転部40を回転制御する駆動モータ51は、スラスト方向磁気軸受63やラジアル方向磁気軸受62と独立しているので、回転部40を回転させながら、同時にスラスト方向及び/又はラジアル方向への焦点移動も可能である。
X線の焦点移動後に、位置センサやエンコーダ等によりX線の焦点の位置が検出される。システム制御ユニット34においてX線の焦点が所定位置まで移動したか否かが判断される。X線の焦点位置が所定位置とずれていた場合、焦点位置を所定位置に移動させるため、システム制御ユニット34は、磁気軸受制御ユニット61を介してラジアル方向磁気軸受62及び/又はスラスト方向磁気軸受63への通電量を移動距離と通電量の対応表等に基づいて算出する。その結果、ラジアル方向磁気軸受62及び/又はスラスト方向磁気軸受への通電量を調節する。
画像分解能を改善させるため、回転部40の1回転目で+0.125mmラジアル方向に焦点移動させ、2回転目で−0.125mmと焦点位置を変えてスキャンすることもできる。
以上のように、本発明は、X線コンピュータ断層撮影に使用される装置に有用であり、特に、画像分解能や診断機能を向上させることが可能となる。
1 X線コンピュータ断層撮影装置
5 撮影口
10 寝台
11 駆動ユニット
20 固定架台
21 固定架台カバー
30 制御装置
31 入力ユニット
32 表示ユニット
33 記憶ユニット
34 システム制御ユニット
40 回転部
40a フランジ
41 X線管ユニット
42 X線検出ユニット
43 信号増幅ユニット
44 冷却ユニット
45、46 電源ユニット
47 電源制御ユニット
48 平板部
49 ドラム部
50 回転制御ユニット
51 駆動モータ
61 磁気軸受制御ユニット
62 ラジアル方向磁気軸受
63 スラスト方向磁気軸受

Claims (4)

  1. X線発生部及びX線検出部を有する回転体と、
    前記回転体を回転可能に支持する固定架台と、
    前記回転体を支持する複数の磁気軸受と、
    前記回転体と前記磁気軸受間の吸引力を調整することによりX線発生部から曝射されるX線の焦点を移動させる焦点移動機構と、
    を備えることを特徴とするX線コンピュータ断層撮影装置。
  2. 前記焦点移動機構は、X線の焦点を前記回転体の回転軸に沿った方向に移動させるものであることを特徴とする請求項1記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  3. 前記焦点移動機構は、X線の焦点を前記回転体の回転軸に沿った方向と直交する方向に移動させるものであることを特徴とする請求項1または2に記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  4. 前記焦点移動機構は、前記回転軸に沿った方向及び直交する方向にそれぞれ移動可能であり、
    前記回転軸に沿った方向及び直交する方向に同時にX線の焦点を移動させるように前記焦点移動機構を制御することで、前記回転軸に沿った方向及び直交する方向の任意の合成方向にX線の焦点を移動させる制御手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104545965A (zh) * 2013-03-15 2015-04-29 Skf磁轴承公司 诊断扫描装置
WO2018116870A1 (ja) * 2016-12-19 2018-06-28 キヤノン株式会社 放射線撮影装置、放射線撮影システム、放射線撮影方法、及びプログラム

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