JP2012023856A - 永久磁石埋込型回転子及び回転電機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ロータコア16において、第1埋込孔19よりもq軸寄りの位置それぞれには空隙部23が形成されている。空隙部23は、第1埋込孔19に連続し、かつ第1永久磁石17の磁石端面17cからq軸に向けて延びる第1空隙21と、第1空隙21からq軸側に離れた第2空隙22と、からなる。第1空隙21と第2空隙22との間には補強ブリッジ25が形成され、磁石端面17cから、補強ブリッジ25の側面を形成する第1空隙21のq軸側形成面21eに至るまでの最短距離Vが、1/3T<最短距離≦Tとなるように空隙部23が形成されている。
【選択図】図2
Description
また、前記第1永久磁石の両磁石端面側に位置する一対の補強ブリッジは、前記ロータコアの外周面側から内周面側に向かって補強ブリッジ間の間隔を広げるハの字状をなすように形成されていてもよい。
これによれば、間隔を設定することで、回転電機のトルクの低下を抑えつつ、トルクリプルの増加を抑えることができる。
図1に示すように、回転電機としての永久磁石埋込型回転電機Mは、環状の固定子10と、この固定子10内に回転可能に設けられた永久磁石埋込型回転子15(以下、単に回転子15と記載する)とから形成されている。固定子10は、環状のステータコア11を備えるとともに、このステータコア11は磁性体(鋼板)製の複数枚のコア板を積層して構成されている。
コイル30への通電によって固定子10に回転磁界が発生するとともに、回転子15に回転磁界が作用する。そして、回転磁界と第1永久磁石17及び第2永久磁石18との間の磁気的な吸引力及び反発力により回転子15が回転する。このとき、ロータコア16に第1永久磁石17と、第2永久磁石18とが設けられているため、例えば、第1永久磁石17又は第2永久磁石18のみがロータコア16に設けられる場合と比べると、第1及び第2永久磁石17,18によりリラクタンストルクが増大され、永久磁石埋込型回転電機Mのトルクが増大される。
(1)ロータコア16において、第1埋込孔19よりもq軸27寄りの位置に空隙部23が形成され、この空隙部23は、第1埋込孔19に連続し、かつ第1永久磁石17の磁石端面17cからq軸27に向けて延びる第1空隙21と、この第1空隙21からq軸27側に離れた第2空隙22とからなる。そして、磁石端面17cから第1空隙21のq軸側形成面21eに至るまでの最短距離Vは、第1永久磁石17の厚みTを基準として、1/3T<最短距離V≦Tに設定され、補強ブリッジ25が、磁石端面17cから所定距離だけ遠ざけられるように空隙部23が形成されている。このため、磁極面17aから補強ブリッジ25を通り、ロータコア16の外周面16b又は反磁極面17bに至るまでの磁束経路での磁気抵抗を増加させることができ、補強ブリッジ25を経路とする短絡磁束を低減させることができる。その結果として、補強ブリッジ25を磁石端面17cから所定距離だけ遠ざけることで、補強ブリッジ25の幅を変更することなくその機械的強度を維持しつつ、補強ブリッジ25を経路とした短絡磁束を低減させ、永久磁石埋込型回転電機Mのトルク低下を防止することができる。
○ 図3に示すように、ロータコア16に形成する第2埋込孔20を、q軸27に沿って延び、ロータコア16の外周面側から内周面側に凹む円弧状に形成するとともに、第2埋込孔20に嵌入される第2永久磁石18を断面円弧状となる一枚の永久磁石によって形成してもよい。
○ 第1空隙21において、延長部212は、基部211からd軸26に向かうに従い徐々に細くなるように形成されていてもよい。このように構成すると、ロータコア16の径方向に沿った延長部212の開口幅は、基部211からd軸26に向かうに従い徐々に狭くなっていく。このため、ロータコア16においては、基部211からd軸26に向かって徐々に磁気抵抗が小さくなっていき、ロータコア16での磁気抵抗の変化をより緩やかにして、トルクリプルを抑えることができる。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)前記第1空隙は、前記第1永久磁石より前記q軸側の基部と、該基部から前記d軸側へ延びる延長部とから構成され、前記ロータコアの径方向に沿った前記延長部の開口幅が、前記基部の開口幅より狭く形成されている請求項1〜請求項9のうちいずれか一項に記載の永久磁石埋込型回転子。
Claims (10)
- 固定子内側のロータコアの外周面寄りに、d軸に直交する方向に延びるように第1埋込孔が形成され、該第1埋込孔に第1永久磁石が埋込まれるとともに、前記ロータコアにおける前記第1永久磁石の両側にq軸に沿って延びるように第2埋込孔が形成され、該第2埋込孔に第2永久磁石が埋込まれており、さらに、前記ロータコアにおける前記第1埋込孔よりも前記q軸寄りの位置それぞれに空隙部が形成された永久磁石埋込型回転子において、
前記空隙部は、前記第1埋込孔に連続し、かつ前記第1永久磁石のq軸寄りの磁石端面から該q軸に向けて延びる第1空隙と、該第1空隙から前記q軸側に離れた第2空隙と、からなるとともに、前記第1空隙と第2空隙との間に補強ブリッジが形成され、前記d軸に沿った前記第1永久磁石の厚みをTとしたとき、前記磁石端面から前記第1空隙における前記補強ブリッジの形成面に至るまでの最短距離が、
1/3T<最短距離≦T
となるように前記空隙部が形成されている永久磁石埋込型回転子。 - 前記ロータコアは、磁性体製のコア板を複数枚積層して形成され、前記第1空隙における前記補強ブリッジの形成面と、前記第2空隙における前記補強ブリッジの形成面との間の距離は、前記コア板の厚みの2倍以上に設定されている請求項1に記載の永久磁石埋込型回転子。
- 前記第1空隙及び第2空隙それぞれは、前記ロータコアの外周面に沿って延びる外周側形成面を備え、該外周側形成面と前記ロータコアの外周面との間には、ロータコアの周方向に沿って延びる外周側ブリッジが形成され、前記外周側形成面と、前記ロータコアの外周面との間の距離は、前記コア板の厚みの2倍以上に設定されている請求項2に記載の永久磁石埋込型回転子。
- 前記第1永久磁石の両磁石端面側に位置する一対の補強ブリッジは、前記ロータコアの外周面側から内周面側に向かって補強ブリッジ間の間隔を広げるハの字状をなすように形成されている請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の永久磁石埋込型回転子。
- 前記第1空隙は、前記ロータコアの最外周面寄りに位置する外周側端部を有するとともに、前記ロータコアの最内周面寄りに位置する内周側端部を有し、前記第1永久磁石は、該第1永久磁石の磁極面が、前記第1空隙の外周側端部より前記ロータコアの内周面側に位置し、かつ前記第1空隙の内周側端部より前記ロータコアの外周面側に位置するように配置されている請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の永久磁石埋込型回転子。
- 前記固定子は、環状のステータコアの内周に複数配列されたティースを備え、前記ステータコアの径方向に沿って延び、かつ前記ティースの幅方向の中間点を通過する直線を前記ティースの中心軸とし、隣り合うティースの前記中心軸間のピッチをPとしたとき、前記d軸に沿った前記ロータコアの外周面から前記磁極面までの前記第1永久磁石の埋込深さが、
1/10P<埋込深さ<2/3P
を満たすように第1永久磁石が配置される請求項5に記載の永久磁石埋込型回転子。 - 前記第1永久磁石は、前記d軸に直交する方向に細長に延びる平板形状であり、前記第1永久磁石の長辺方向への長さは、前記ピッチの1〜3倍に設定される請求項6に記載の永久磁石埋込型回転子。
- 前記第2永久磁石と前記第2空隙との間隔は、前記ピッチの0.3〜2倍に設定される請求項6又は請求項7に記載の永久磁石埋込型回転子。
- 前記第2永久磁石は、前記ロータコアの内周面側から外周面側に向かって拡がるV字状、又はロータコアの外周面側から内周面側に向かって凹む円弧状に配置されている請求項1〜請求項8のうちいずれか一項に記載の永久磁石埋込型回転子。
- 固定子と、
該固定子内側のロータコアの外周面寄りに、d軸に直交する方向に延びるように矩形状の第1埋込孔が形成され、該第1埋込孔に第1永久磁石が埋込まれるとともに、前記ロータコアにおける前記第1永久磁石の両側にq軸に沿って延びるように第2埋込孔が形成され、該第2埋込孔に第2永久磁石が埋込まれており、さらに、前記ロータコアにおける前記第1埋込孔よりも前記q軸寄りの位置それぞれに空隙部が形成された永久磁石埋込型回転子と、からなる回転電機であって、
前記永久磁石埋込型回転子が、請求項1〜請求項9のうちいずれか一項に記載の永久磁石埋込型回転子である回転電機。
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