JP2012019306A - 通信システム、移動局、基地局及び通信方法 - Google Patents

通信システム、移動局、基地局及び通信方法 Download PDF

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忠 下鍋
Akira Oshima
章 大島
Mitsuru Sakamoto
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Yusuke Takagi
佑介 高木
Takashi Naito
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Abstract

【課題】移動局から基地局への通信チャネル情報の報告の精度を劣化させることなく報告量を減らし、CoMP通信を効率よく実行する通信システム、移動局、基地局および通信方法を実現する。
【解決手段】移動局と基地局がCoMP通信を行う通信システムで、基地局は、移動局から報告されるチャネル情報に基づいて、移動局の制御を行う制御手段を有する。基地局は、更に、移動局の位置を特定し、特定した位置に基づいて移動局をグループ分けする移動局位置判定手段を備えており、同じグループに属する移動局が共同してチャネル情報を報告するように移動局を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信システム、移動局、基地局及び通信方法に関し、特にLTE-A(LTE-Advanced)に関する。
現在、移動体通信技術に関して、3GPP(Third Generation Partnership Project)が、LTE-A(LTE-Advanced)の標準化を進めている。LTE-Aとは、LTE(Long Term Evolution)を発展させた規格である。
LTEでは、基地局は1つの移動局と通信する。これに対して、LTE-Aでは、CoMP(Coordinated multiple point transmission and reception:多地点協調送受信)と呼ばれる技術を用いることがある。CoMP通信は、複数の基地局が情報を共有し、協調して移動局と通信する技術である。LTE-Aは、LTEと比較して、セルエッジでのユーザースループットやセルスループットを改善することが期待されており、下りリンクおよび上りリンクのそれぞれにCoMP通信を使用することが検討されている。
下りリンクにCoMP通信を使用する方法として、主に2つの方法が検討されている。1つ目の方法は、LTEと同様に、移動局は基地局と1対1で通信するが、隣接した複数の基地局が情報を共有することにより、スケジューリング(CS:Coordinated Scheduling)やビームフォーミング(CB:Coordinated Beamforming)を協調して行い、干渉を低減させる方法である。
2つ目の方法は、LTEとは異なり、複数の基地局が1つの移動局に対して同時に信号を送信し、移動局はそれらの信号を結合して復調することにより、受信品質を向上させる方法である(JP:Joint Processing)。
いずれの方法においても、複数の基地局が協調して移動局と通信を行うために、移動局で測定されたチャネル状態の情報が必要になる。移動局は、基地局から指示された周辺の複数の基地局との間の通信路に関するチャネル状態の情報を測定し、基地局へ報告する。基地局は、移動局から報告された情報を元に、移動局の受信品質が向上するような制御を行う。
移動局で測定するチャネル状態の情報は大きく分けて2つの種類がある。1つは、Explicit CSI (Explicit channel state/statistical information feedback)であり、もう1つはImplicit CSI (Implicit channel state/statistical information feedback)である。Implicit CSIはLTEでも測定して報告している情報であり、チャネルの状態をおおまかに表したもので、比較的情報量(ビット数)の少ない情報である。それに対して、Explicit CSIはLTE-Aで新たに報告するように定められた情報であり、チャネルの状態をより正確に表したもので、情報量が非常に多い情報である(非特許文献1)。
下りリンクにCoMP通信を使用する場合を、図8、図9を参照して説明する。図8はCoMP通信が行われる場合の基地局、移動局の配置の一例を示した図である。破線で示すように、基地局100、基地局200、基地局300は、CoMP通信を行うためにファイバーなどの有線または無線によって互いに接続されている。また、それぞれの基地局を囲う円は、セル(通信範囲)を示している。移動局400と移動局500は、各セルのエッジ(端)に位置しており、基地局100、基地局200、基地局300と通信可能である。上述したように、LTE-AにおけるCoMP通信は、セルエッジにおけるユーザースループットやセルスループットを改善することが期待されており、図8のような状況での移動局400、500のスループットが改善される。
図9は、一般的なCoMP開始までのシーケンス図である。ここで先頭にSの付いているものはステップを示している。まず、移動局400と基地局100が音声やデータなどの通信を開始する(S9001)。基地局100は、移動局400へ、RRC Measurementを開始するように指示する(S9002)。ここで、RRC Measurementとは、基地局(周辺基地局も含む)からの信号の品質を測定することであり、測定内容としては、RSRP(Reference Signal Received Power)、RSRQ(Reference Signal Received Quality)などを測定することが規定されている。
移動局400は、基地局100からの指示に従い、RRC Measurementを開始する(S9003)。移動局400は、基地局100からの指示に従って、RRC Measurementを行い、周期的、あるいは、RSRPがある閾値以下になるなどの予め設定された条件を満たした場合に、基地局100に対して結果を報告する(S9004)。
基地局100は、移動局400から受信したRRC Measurement結果に基づいて、移動局400がセルエッジの近くに位置するなど、CoMP通信を行うことが望ましいと判断される場合には、CoMP通信を行うために必要なCoMP Measurementを開始することを決定し、移動局400に対して、CoMP Measurementを開始するよう指示するために、指示内容を決定する(S9005)。ここで、CoMP Measurementとは、前述したExplicit CSIやImplicit CSIを測定することである。指示内容は、測定を行うべき周辺の基地局の情報や、測定結果の報告周期や、場合によっては測定結果の報告の条件などが挙げられる。
基地局100は、移動局400へ、CoMP Measurementを開始するように指示する(S9006)。移動局400は、基地局100からの指示に従い、CoMP Measurementを開始する(S9007)。移動局400は、基地局100からの指示に従って、現在通信している基地局100だけでなく、周辺の基地局200、基地局300についてもCoMP Measurementを行い、周期的、あるいは、予め設定された条件を満たした場合に基地局100に対して結果を報告する(S9008)。
基地局100は、移動局400から受信したCoMP Measurement結果に基づいて、スループットの改善が見込まれるなど、移動局400とCoMP通信を行うことが望ましいと判断される場合には、周辺の基地局(この場合、基地局200、基地局300)と協調し、移動局400とCoMP通信を開始し(S9009)、スケジューリング(CS:Coordinated Scheduling)やビームフォーミング(CB:Coordinated Beamforming)、ジョイントプロセッシング(JP:Joint Processing)などのCoMP通信を行う(S9010)。
ここで、移動局500と基地局100が音声やデータなどの通信を開始する(S9011)。
基地局1は移動局500に対して、RRC Measurementを開始するように指示する(S9012)。移動局500は、基地局100からの指示に従い、RRC Measurementを開始する(S9013)。移動局500は、基地局100からの指示に従って、RRC Measurementを行い、周期的、あるいは、RSRPがある閾値以下になるなどの予め設定された条件を満たした場合に基地局100に対して結果を報告する(S9014)。
基地局100は、移動局500から受信したRRC Measurement結果に基づいて、移動局500がセルエッジの近くに位置するなど、CoMP通信を行うことが望ましいと判断される場合には、CoMP Measurementを開始することを決定し、CoMP Measurementを開始するように指示するために、指示内容を決定する(S9015)。指示内容は、測定を行うべき周辺の基地局の情報や、測定結果の報告周期や、場合によっては測定結果の報告の条件などが挙げられる。
基地局100は、移動局500に対して、CoMP Measurementを開始するように指示する(S9016)。移動局500は、基地局100からの指示に従い、CoMP Measurementを開始する(S9017)。移動局500は、基地局100からの指示に従って、現在通信している基地局100だけでなく、周辺の基地局200、基地局300についてもCoMP Measurementを行い、周期的、あるいは、予め設定された条件を満たした場合に基地局100に対して結果を報告する(S9018)。
基地局100は、移動局500から受信したCoMP Measurement結果に基づいて、スループットの改善が見込まれるなど、移動局500との通信でCoMP通信を行うことが望ましいと判断される場合には、周辺の基地局(この場合、基地局200、基地局300)と協調し、移動局500との通信でCoMP通信を開始し(S9019)、スケジューリング(CS:Coordinated Scheduling)やビームフォーミング(CB:Coordinated Beamforming)、ジョイントプロセッシング(JP:Joint Processing)などCoMP通信を行う(S9020)。
3GPP TR36.814 V1.5.0:8.1.3 Feedback in support of DL CoMP
上述したようにLTE-AにおいてCoMP通信が実施されると、周辺の複数の基地局のチャネル状態の情報(Explicit/Implicit CSI)も報告する必要があり、移動局から基地局への報告(フィードバック)量が増加して、通信負荷が増大するという課題がある。また、CoMP通信を行う移動局の数が増加しても、同様に基地局への報告量が増加して、通信負荷が増大するという課題がある。
このようにCoMP通信の実施や移動局の数が増加して通信負荷が増大する対策として、各移動局からのチャネル情報の報告(フィードバック)周期を長くすることにより全体として報告量を抑えることも考えられるが、その場合、チャネル情報の精度が劣化し、結果としてCoMP通信の効果が劣化するという課題がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、通信負荷を増大することなくCoMP通信を効率よく実行する通信システム、移動局、基地局および通信方法を実現することを目的とする。
本発明の基地局は、移動局から報告されるチャネル情報に基づいて、移動局の制御を行う制御手段を有し、移動局とCoMP通信を行うことが可能な基地局であり、移動局の位置を特定し、特定した位置に基づいて移動局をグループ分けする移動局位置判定手段を備え、同じグループに属する移動局が共同してチャネル情報を報告するように制御することを特徴としている。また、移動局位置判定手段がグループに属する移動局の数をカウントし、基地局が、グループに属する移動局の数に応じて、移動局のチャネル情報の報告周期を適応的に変更するように移動局を制御することを特徴としている。
本発明の移動局は、基地局とのチャネル状態を測定する測定手段と、測定手段によって測定されたチャネル情報を基地局へ報告する報告手段とを有し、基地局とCoMP通信を行うことが可能な移動局であり、基地局の有する移動局位置判定手段による移動局の位置の特定と、特定した位置に基づく移動局のグループ分けに応じて、チャネル情報の報告を同じグループの移動局と共同して行うことを特徴としている。また、本発明の移動局は、基地局の移動局位置判定手段が同じグループに属する移動局の数をカウントし、グループに属する移動局の数に応じて、チャネル情報の報告周期を適応的に変更して報告することを特徴としている。また、チャネル情報を共同して報告することを、基地局からの指示で行うことを特徴としている。また、チャネル情報の報告周期の変更は、基地局からの指示で行うことを特徴としている。
本発明の通信システムは、移動局から報告されるチャネル情報に基づいて、移動局の制御を行う制御手段を有し、移動局とCoMP通信を行うことが可能な基地局と、基地局とのチャネル状態を測定する測定手段と、測定手段によって測定されたチャネル情報を基地局へ報告する報告手段とを有し、基地局とCoMP通信を行うことが可能な移動局とを有する通信システムであり、基地局は、移動局の位置を特定し、特定した位置に基づいて移動局をグループ分けする移動局位置判定手段を備え、同じグループに属する移動局が共同してチャネル情報を報告するように制御することを特徴としている。また、移動局位置判定手段はグループに属する移動局の数をカウントし、前記基地局がグループに属する移動局の数に応じて、移動局のチャネル情報の報告周期を適応的に変更するように移動局を制御することを特徴としている。
本発明の通信方法は、移動局と基地局とがCoMP通信を行う通信システムで使用され、移動局から報告されるチャネル情報に基づいて、前記移動局の制御を基地局が行う制御ステップと、移動局が、基地局とのチャネル状態を測定する測定ステップと該測定ステップによって測定されたチャネル情報を基地局へ報告する報告ステップとを含む通信方法であり、基地局が移動局の位置を特定するステップと、特定した位置に基づいて移動局をグループ分けする移動局位置判定ステップと、同じグループに属する移動局が共同してチャネル情報を報告するように制御するステップとを備えることを特徴としている。また、移動局位置判定ステップがグループに属する移動局の数をカウントするステップと、基地局がグループに属する移動局の数に応じて、移動局のチャネル情報の報告周期を適応的に変更するように移動局を制御するステップとを備えることを特徴としている。
本発明の移動局制御方法は、CoMP通信を行うことが可能な基地局で使用され、移動局から報告されるチャネル情報に基づいて、移動局の制御を行う移動局の制御方法であって、 移動局の位置を特定するステップと、特定した位置に基づいて移動局をグループ分けする移動局位置判定ステップと、同じグループに属する移動局が共同してチャネル情報を報告するように制御するステップとを備えることを特徴としている。また、移動局位置判定ステップがグループに属する移動局の数をカウントするステップと、基地局がグループに属する移動局の数に応じて、移動局のチャネル情報の報告周期を適応的に変更するように移動局を制御するステップとを備えることを特徴としている。
本発明によれば、複数の移動局からのチャネル情報の報告(フィードバック)の報告周期を適応的に変更することにより、システム全体としてチャネル情報の報告量をほぼ一定に保つことができるようになるので、無駄なフィードバック量を削減することが可能になる。また、移動局からのチャネル情報の報告を複数の移動局が共同して行うことにより、通信負荷を分散させることができるので、安定したCoMP通信を行うことが可能になる。
本発明の通信システムの概要図 本発明の基地局の概略ブロック図 本発明の移動局の概略ブロック図 本発明の実施形態1における通信システムのチャネル情報の報告処理を示すシーケンス図 本発明の実施形態2における通信システムのチャネル情報の報告処理を示すシーケンス図 本発明の実施形態3における通信システムのチャネル情報の報告処理を示すシーケンス図 本発明の実施形態4における通信システムのチャネル情報の報告処理を示すシーケンス図 従来の通信システムのCoMP通信の概要図 従来の通信システムのチャネル情報の報告処理を示すシーケンス図
以下に、本発明を実施するための形態について説明する。なお、本発明はこれら実施の形態に何ら限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施可能である。
[実施形態1]
実施形態1を図1、2、3、4を参照して説明する。図1(a)に示すように、実施形態1の通信システムは、基地局(基地局装置)100A、200A、300Aと移動局(移動局装置)400A、500A、600Aを備えている。破線は、3つの基地局がネットワークで接続されていることを示し、実線で示した円はそれぞれの基地局の通信範囲(セル)を示している。図1(a)で、移動局400Aと500Aは近い位置にあり、移動局600Aは移動局400Aと500Aから離れた位置にあると仮定している。また、図1(b)は、図1(a)の一部の拡大図であり、3つのセルの重なった領域に位置している3つの移動局の位置関係を示している。詳細は後述する。
図2は、実施形態1における基地局100Aの要部構成を示すブロック図である。なお、基地局200A、300Aの構成は、基地局100Aと同様であるため、その説明を省略する。基地局100Aは、アンテナ101、無線部102、信号処理部103、制御部104、移動局位置判定部105を備えている。なお、基地局100Aの構成要素としては、本実施形態1の説明に必要なもののみ示し、その他の基地局100Aが備える通常の無線通信に用いられる構成要素の説明及び図示は省略する。
アンテナ101は、移動局400Aまたは500Aが送信する信号を受信し、無線部102へ出力する。また、アンテナ101は、無線部102が出力する信号を、無線信号として、移動局400Aまたは移動局500Aに送信する。無線部102は、アンテナ101が出力する信号に対して、ダウンコンバートを行い、信号処理部102へ出力する。また、無線部102は、信号処理部103が出力する信号に対して、アップコンバートを行い、アンテナ101へ出力する。
信号処理部103は、無線部102が出力する信号に対して復調の処理を行い、制御部104に出力する。また、信号処理部103は、基地局100Aが移動局400A、500Aに送信するデータを、制御部104から取得し、変調の処理を行い、無線部102に出力する。制御部104は、CoMP通信に関する制御を行い、移動局400Aまたは移動局500Aへ指示する信号を出力する。また、移動局400Aまたは移動局500Aから受信した信号を処理する。
移動局位置判定部105は制御部104に含まれ、移動局400Aまたは移動局500Aから受信した情報に基づいて移動局400Aまたは移動局500Aの位置を特定し、位置に応じて移動局400Aまたは移動局500Aをグループ分けする。また、移動局位置判定部105はグループ分けした各グループに属する移動局の数をカウントする。
図3は、実施形態1における移動局400Aの要部構成を示すブロック図である。なお、移動局500Aの構成は、移動局400Aと同様であるため、その説明を省略する。
移動局400Aは、アンテナ201、無線部202、信号処理部203、制御部204を備えている。なお、移動局400Aの構成要素としては、本実施形態1の説明に必要なもののみ示し、その他の移動局400Aが備える通常の無線通信に用いられる構成要素の説明及び図示は省略する。
アンテナ201は、基地局100Aが送信する信号を受信し、無線部202に出力する。また、アンテナ201は無線部202が出力する信号を、無線信号として、基地局100Aに送信する。無線部202は、アンテナ201が出力する信号に対して、ダウンコンバートを行い、信号処理部202へ出力する。また無線部202は、信号処理部203が出力する信号に対して、アップコンバートを行い、アンテナ201へ出力する。
信号処理部203は、無線部202が出力する信号に対して復調の処理を行い、制御部204に出力する。また、信号処理部203は、移動局400Aが、基地局100Aに送信するデータを、制御部204から取得し、変調の処理を行い、無線部202に出力する。制御部204は、基地局100Aからの指示を受信し、指示に従い各種測定を行うとともに基地局100Aに結果を報告する。
図4は、本実施形態1による通信システムのCoMP通信開始までのシーケンス図である。図4で、先頭にSの付いているものはステップを示している。例えばS4000はステップ4000である。図4を参照して説明する。
移動局400Aの制御部204と基地局100Aの制御部104が音声やデータなどの通信を開始する(S4001)と、基地局100Aの制御部104は、移動局400Aに対して、RRC Measurementを開始するように指示する(S4002)。ここで、RRC Measurementとは、基地局(周辺基地局も含む)からの信号の品質を測定することであり、測定内容としては、RSRP(Reference Signal Received Power)、RSRQ(Reference Signal Received Quality)などが規定されている。なお、RSRPはReference Signalの受信電力、RSRQは信号全体に対するReference Signalの電力比である。
移動局400Aの制御部204は、S4002の基地局100Aからの指示に従い、RRC Measurementを開始する(S4003)。RRC Measurementが開始されると、移動局400Aの制御部204は、基地局100AへRRC Measurementの測定結果を報告する(S4004)。この報告は、周期的に行われたり、RSRPが設定された閾値以下になった場合に行われるなど、基地局100Aからの指示に基づいて行われる。
基地局100Aの移動局位置判定部105は、移動局400Aの位置を特定し、移動局400Aの位置に応じて移動局400Aをグループ分けする(S4005)。
移動局400Aの位置の特定は、GPSを利用して移動局400Aから基地局100Aの制御部104へ移動局400Aの位置情報を通知して行われたり、アレイアンテナの技術を利用して行われることも可能である。アレイアンテナの技術とは、移動局400Aから送信される信号を基地局100Aが受信して移動局400Aの方向を特定し、移動局400Aから報告されるRSRPと基地局100Aからの送信電力によりパスロスを算出して基地局100Aからの距離を特定することにより、移動局400Aの位置を特定するものである。
基地局100Aの移動局位置判定部105による移動局400Aのグループ分けは、セル領域を分割し、分割された各領域(エリア)内部に存在する移動局を1つのグループとして分類することによって行われる。図1(b)の例では、移動局400Aが位置するセルを、破線で分けられた6つのエリア(領域)に分割し、移動局400Aが位置するエリアAを1つのグループとしてグループ分けしている。なお、エリアの分割数やそれぞれのエリアの広さなどは、エリア内部に存在するそれぞれの移動局と基地局との通信状態がほぼ同じであるとみなせるように設定する。これは各基地局の移動局位置判定部105が、RRC Measurementの測定結果から決定してもいいし、予め実験して得られたデータから決定しても良い。実験から得る場合、実験値からエリアの分割数や各エリアの広さなどのエリア情報を基地局が持ち、S4005の処理時に使用する。
図4に戻って説明する。基地局200Aの制御部104は、移動局400Aから受信したRRC Measurement結果に基づいて、CoMP通信を行うことが望ましいと判断される場合には、CoMP Measurementを開始することを決定し、CoMP Measurementを開始するように指示するために、指示内容を決定する(S4006)。ここで、CoMP Measurementとは、複数の基地局が協調して移動局と通信を行うために必要となるチャネル状態の情報を移動局で測定することである。なお、移動局で測定するチャネル状態の情報には大きく分けて2つの種類がある。1つは、Explicit CSI (Explicit channel state/statistical information feedback)であり、もう1つはImplicit CSI (Implicit channel state/statistical information feedback)である。Implicit CSIはLTEでも測定して報告している情報であり、チャネルの状態をおおまかに表したもので、CQI(Channel Quality Indicator)/PMI(Precoding Matrix Indicator)/RI(Rank Indication)などの、比較的情報量(ビット数)の少ない情報である。それに対して、Explicit CSIはLTE-Aで新たに報告するように定められた情報であり、チャネルの状態をより正確に表したもので、情報量が非常に多い情報である。またS4006における指示内容は、測定を行うべき周辺の基地局の情報や、測定結果の報告周期や、場合によっては測定結果の報告の条件などが挙げられる。
基地局100Aの制御部104が、移動局400Aに対して、CoMP Measurementを開始するように指示する(S4007)。移動局400Aの制御部204は、基地局100Aからの指示に従い、CoMP Measurementを開始する(S4008)。移動局400Aの制御部204は、通信中の基地局100Aだけでなく、周辺の基地局200A、基地局300AについてもCoMP Measurementの測定結果を報告する(S4009)。この報告は、周期的に行われたり、RSRPが設定された閾値以下になった場合に行われるなど、基地局100Aからの指示に基づいて行われる。
基地局100Aの制御部104は、移動局400Aから受信したCoMP Measurement結果に基づいて、スループットの改善が見込まれるなど移動局400AとCoMP通信を行うことが望ましいと判断される場合には、周辺の基地局(図1の場合、基地局200A、基地局300A)と協調し、移動局400AとCoMP通信を開始し(S4010)、スケジューリング(CS:Coordinated Scheduling)やビームフォーミング(CB:Coordinated Beamforming)、ジョイントプロセッシング(JP:Joint Processing)などのCoMP通信を行う(S4011)。スケジューリングやジョイントプロセッシングなどのうち、いずれの状態で行われるかは基地局100Aが最適な方法を選択する。
基地局100Aと移動局400Aが、CoMP通信を行っている間に、移動局500Aの制御部204と基地局100Aの制御部104が、音声やデータなどの通信を開始する(S4012)。基地局100Aの制御部104は移動局500Aに対して、RRC Measurementを開始するように指示する(S4013)。移動局500Aの制御部104は、基地局100Aからの指示に従い、RRC Measurementを開始する(S4014)。この測定指示も、S4002と同様に基地局100Aを含む周辺の基地局から送信される信号のRSRPやRSRQなどの受信品質に関連する測定を行うことを移動局へ指示するものである。
移動局500Aの制御部204は、基地局100Aからの指示に従い、RRC Measurementを開始する(S4014)。RRC Measurementが開始されると、移動局500Aの制御部204は、基地局100AへRRC Measurementの測定結果を報告する(S4015)。この報告は、周期的に行われたり、RSRPが設定された閾値以下になった場合に行われるなど、基地局100Aからの指示に基づいて行われる。
基地局100Aの移動局位置判定部105は、S4005と同様に、移動局500Aの位置を特定し、位置に応じて移動局をグループ分けする(S4016)。図1(b)に示すように、移動局400Aと移動局500Aが同じエリア(エリアA)に存在するため、移動局500Aは移動局400Aと同じグループに分類される。なお、移動局600Aは、移動局400Aと500Aから離れて、エリアBに存在するため、同じグループに分類されない。
基地局100Aの制御部104は、移動局500Aから受信したRRC Measurement結果に基づいて、例えば、移動局500Aがセルエッジの近くに位置するなど、CoMP通信を行うことが望ましいと判断される場合には、CoMP Measurementを開始することを決定し、移動局400AへのCoMP Measurementの設定内容変更、および、移動局500AへのCoMP Measurementの開始を指示するために、指示内容を決定する(S4017)。
S4017における指示内容には、S4006における指示内容に加えて、移動局400Aおよび移動局500AからのCoMP Measurementの結果の報告(S4022およびS4023)の報告周期を、S4009で移動局400Aのみから行われていた報告の周期の2倍に設定することが含まれる。2つの移動局からの報告の周期を2倍にすることで、1つの移動局のみがCoMP Measurementの結果を報告していた場合と同じ量の情報を基地局へ報告することになるので、システム全体のフィードバック量は増加しない。なお、ここで、もし同じグループに分類される移動局が3台であれば周期を3倍に設定する。移動局位置判定部105はグループ内に存在している移動局の数をカウントしているので、制御部104は移動局の数に応じて周期を変更するようにグループ内の移動局を制御できる。
このように複数の移動局からのCoMP Measurementの結果報告のようなチャネル情報の報告の周期を移動局の数に応じて、適応的に変更することにより、システム全体としてチャネル情報の報告(フィードバック)する量をほぼ一定に保つことができ、複数の移動局それぞれからのフィードバックに従来技術を適用した場合に比べて、フィードバックする情報量の削減が可能になる。
基地局100Aの制御部104は、移動局100Aに対して、CoMP Measurementの報告周期の変更を指示し(S4018)、移動局500Aに対して、CoMP Measurementを開始するように指示する(S4019)。
移動局400Aの制御部204は、基地局100Aからの指示に従い、CoMP Measurementの報告周期を変更し(S4020)、移動局500Aの制御部204は、基地局100Aからの指示に従い、CoMP Measurementを開始する(S4021)。
移動局400Aの制御部204および移動局500Aの制御部204は、基地局100Aからの指示に従って、現在通信している基地局100Aだけでなく、周辺の基地局200A、基地局300AについてもCoMP Measurementの測定結果を報告する(S4022、S4023)。この報告は、周期的に行われたり、RSRPが設定された閾値以下になった場合に行われるなど、基地局100Aからの指示に基づいて行われる。なお、複数の移動局からのチャネル情報の報告を共同して行うことは、各移動局からのチャネル情報の報告周期に依存せずに、CoMP通信の効果を安定して得られる効果があるが、更にCoMP Measurementの測定結果の報告が周期的に行われる場合に、上述したようにS4009で移動局400Aから報告される周期の2倍の周期で行うと、システム全体としてチャネル情報の報告量をほぼ一定に保つことができ、無駄なチャネル情報の報告量の削減も同時に可能になる。
基地局100Aの制御部104は、移動局400Aおよび移動局500Aから受信したCoMP Measurement結果に基づいて、例えばスループットが改善することが見込まれるなど、移動局500AとCoMP通信を行うことが望ましいと判断される場合には、周辺の基地局(図1の場合、基地局200A、基地局300A)と協調し、移動局500AとCoMP通信を開始し(S4024)、スケジューリング(CS:Coordinated Scheduling)やビームフォーミング(CB:Coordinated Beamforming)、ジョイントプロセッシング(JP:Joint Processing)などのCoMP通信を行う(S4025)。スケジューリングやジョイントプロセッシングなどのうち、いずれの状態で行われるかは基地局100Aが最適な方法を選択する。
以上、説明したように実施形態1は、複数の基地局が協調して移動局と通信するCoMP通信を行うことが可能な通信システムで実施される例であり、ほぼ同じエリアに存在する複数の移動局は、基地局とほぼ同じ通信状態にあるとみなし、CoMP Measurementの結果を、複数の移動局によって共同して基地局へ報告することと、複数の移動局からのチャネル情報の報告周期を適応的に変更することを行うものである。
LTE-AにおいてCoMP通信が実施される場合は、複数の基地局に対するチャネル状態の情報(Explicit/Implicit CSI)を報告する必要があるため、移動局から基地局へのフィードバック情報量が非常に多くなり通信状態が不安定になることがある。上述したように複数の移動局を移動局の位置情報によってグループ分けし、同じグループの各移動局からのCoMP Measurementの結果を、複数の移動局によって共同して基地局へ報告することによって通信負荷を分散さて安定したCoMP通信を実行できる。
また、複数の移動局を移動局の位置情報によってグループ分けし、同じグループの移動局の数に応じて、複数の移動局からのチャネル情報の報告周期を適応的に変更することにより、システム全体としてチャネル情報のフィードバック量をほぼ一定に保つことができ、無駄なフィードバックを削減することが可能となる。
[実施形態2]
実施形態2を図5を参照して説明する。実施形態2の通信システムにおける基地局と移動局の配置、および基地局と移動局の構成は、実施形態1で説明した図1、図2、図3と同様であるので説明を省略する。実施形態2は、先にCoMP通信を行っている移動局400Aから受信したCoMP Measurementの結果を利用して、移動局500AがCoMP通信を行うかどうか判断する実施形態である。図5の大部分が実施形態1と重複するので省略し、実施形態2を説明するために必要な部分のみ説明する。
実施形態2は、図5のS4017まで実施形態1と同じ処理を行う。S4017で、基地局100Aの制御部104は、移動局500Aから受信したRRC Measurement結果に基づいて、例えば、移動局500Aがセルエッジの近くに位置するなど、CoMP通信を行うことが望ましいと判断される場合には、CoMP Measurementを開始することを決定し、移動局400AへCoMP Measurementの設定内容変更、および、移動局500AへのCoMP Measurementの開始を指示するために、指示内容を決定する。実施形態1と同様にS4017における指示内容には、移動局400Aおよび移動局500AからのCoMP Measurementの結果の報告(S4022およびS4023)の報告周期を、S4009で移動局400Aのみから行われていた報告の周期の2倍に設定することが含まれる。
S4017の処理が終了すると、実施形態1では、移動局400Aと500AがCoMP Measurementの測定を行い、基地局100AがCoMP Measurementの測定から移動局500AとのCoMP通信を行うかどうかの判断を行っていた。実施形態2では移動局400Aと500AのCoMP Measurementの測定を行う前に、S4008で行われた移動局400AのCoMP Measurementの測定結果に基づいて、スループットの改善が見込まれるなど移動局500AとCoMP通信を行うことが望ましいと判断される場合には、周辺の基地局(この場合、基地局200A、基地局300A)と協調し、移動局500AとCoMP通信を開始し(S5018)、スケジューリング(CS:Coordinated Scheduling)やビームフォーミング(CB:Coordinated Beamforming)、ジョイントプロセッシング(JP:Joint Processing)などのCoMP通信を行う(S5019)。
ほぼ同じ位置に位置している複数の移動局は、基地局とほぼ同じ通信状態にあるとみなすことができるので、同じエリアに位置している移動局400Aと移動局500Aを同じグループとして分類することで、移動局500AのCoMP Measurementの測定を行わずに、移動局400Aから受信したCoMP Measurementの結果によって移動局500Aとの通信でCoMP通信を行うことが望ましいかどうかを判断することが可能になる。
続いて、S5020からS5025によって、基地局100Aから移動局へのCoMP Measurementの指示や、移動局によるCoMP Measurementの測定および測定結果の報告が行われる。これらの処理は実施形態1と同じであり、CoMP Measurementの測定の報告周期は、S4009で行われるCoMP Measurementの測定の報告周期の2倍になっている。
以上、説明したように実施形態2は、複数の基地局が協調して移動局と通信するCoMP通信を行うことが可能な通信システムで、同じエリアに位置している複数の移動局をグループ分けすることによって、従来より早いタイミングでCoMP通信を実施することが可能になるものである。これによって実施形態1の効果に加えて、スループット改善などのCoMP通信の効果を効率的に得ることが出来る。
[実施形態3]
実施形態3を図6を参照して説明する。実施形態3の通信システムにおける基地局と移動局の配置、および基地局と移動局の構成は、実施形態1、2で説明した図1、図2、図3と同様であるので説明を省略する。実施形態3は、移動局400A、移動局500Aが、基地局100AとCoMP通信を行っている状態から、移動局500AがCoMP通信を停止した場合に、複数の移動局からのチャネル情報の報告周期を適応的に変更する実施形態である。
移動局400Aおよび移動局500Aが、基地局100AとCoMP通信を行っており(S6001、S6002)、RRC MeasurementおよびCoMP Measurementを実施し、基地局100Aに結果を報告している(S6003〜S6006)。
ここで、基地局100Aの制御部104は、移動局500Aとの通信で、CoMP通信を停止することが望ましいと判断される場合には、移動局500Aとの通信におけるCoMP通信の停止とCoMP Measurement測定結果の報告の停止を決定する(S6007)。
CoMPを行うかどうかの判断は、基地局と移動局の通信状態だけでなくネットワークの負荷や各ユーザのデータ通信量などのような様々な要因に基づいて基地局が判断する。本発明は、ほぼ同じ位置に存在する複数の移動局は、通信状態が同じであると想定している。実施形態3は、位置によってグループ分けされた移動局の通信状態は同じであるが、通信状態以外の要因によってCoMP通信を停止する場合の実施形態である。
図6に戻り説明する。移動局500AのCoMP Measurement測定結果の報告を停止すると、基地局100Aの制御部104は、移動局400Aに対するCoMP Measurementの指示内容の変更を決定する(S6008)。指示内容の変更には、移動局400AからのCoMP Measurementの結果の報告の周期を、S6005で行っていたCoMP Measurementの結果の報告の周期の半分に設定することが含まれる。
移動局500AからのCoMP Measurementの結果の報告を停止するとともに移動局400AからのCoMP Measurementの結果の報告の周期を半分に設定することによって、基地局100Aが受信するCoMP Measurement結果の報告量は、移動局400Aおよび移動局500AがCoMP Measurementの結果を報告していた場合と同じになるので、通信システム全体としてはチャネル情報量は変化しない。また、移動局100AからのCoMP Measurement結果の報告周期が短くなるため、CoMP通信の効果が劣化することが避けられる。
基地局100Aの制御部104は、移動局500AとのCoMP通信を停止し、CoMPしない状態で通信を継続する(S6009)。CoMPしない状態とは、基地局100Aが、基地局200A、300Aと協調せず単独で移動局500Aと通信している状態である。
次に、基地局100Aの制御部104は、移動局400Aに対して、CoMP Measurementの報告周期の変更を指示し(S6010)、移動局500Aに対して、CoMP Measurementを停止するように指示する(S6011)。
このようにして、移動局100AはCoMP Measurementの設定が変更され(S6012)、CoMP Measurementの報告の周期が半分になった状態で、CoMP Measurementの結果が報告される(S6014)。一方、移動局100Bは、CoMP Measurementの結果の報告を停止する(S6013)。
以上、説明したように実施形態3は、複数の基地局が協調して移動局と通信するCoMP通信を行うことが可能な通信システムで、位置によって同じグループに分類された複数の移動局が、基地局とCoMP通信を行い、CoMP Measurementの結果を共同して基地局へフィードバックしている際に、一部の移動局がCoMP通信を停止すると判断した場合に、CoMP通信を継続する移動局からのチャネル情報の報告周期を短くして、通信システム全体としてのチャネル情報の報告量をほぼ一定に保つものである。このようにすることによって、CoMP通信を行っている通信システムで、一部の移動局がCoMP通信を停止しても、CoMP通信を行っている移動局や基地局は安定したCoMP通信を継続することが可能になる。
[実施形態4]
実施形態4を図7を参照して説明する。実施形態4の通信システムにおける基地局と移動局の配置、および基地局と移動局の構成は、実施形態1、2、3で説明した図1、図2、図3と同様であるので説明を省略する。実施形態4は、移動局400A、移動局500Aのそれぞれが、基地局100AとCoMP通信を行っている状態から、移動局500Aが通信を停止した場合に、複数の移動局からのチャネル情報の報告周期を適応的に変更する実施形態である。なお、図7の多くの部分が実施形態3と重複するので省略し、実施形態4を説明するために必要な部分のみ説明する。
実施形態4は、図7のS6006までは実施形態3と同じである。移動局400Aおよび移動局500Aが、基地局100AとCoMP通信を行い、RRC MeasurementおよびCoMP Measurementを実施して基地局100Aへ結果を報告している状態である。
S7007で、移動局500Aが通信を停止する。なお通信の停止に伴い、移動局500AからのCoMP Measurement結果の報告も停止する。S7007における通信の停止は、移動局500Aの使用者が意図的に通信を終了する場合を想定している。
移動局500Aの通信およびCoMP Measurement測定結果の報告を停止すると、基地局100Aの制御部104は、移動局400Aに対するCoMP Measurementの指示内容の変更を決定する(S7008)。指示内容の変更には実施形態3と同様に、移動局400AからのCoMP Measurementの結果の報告の周期を、S6005で行っていたCoMP Measurementの結果の報告の周期の半分に設定することが含まれる。
移動局500Aと基地局の通信を停止しても、移動局400AからのCoMP Measurementの結果の報告の周期を半分に設定することによって、基地局100Aが受信するCoMP Measurement結果の報告量は、移動局400Aおよび移動局500AがCoMP Measurementの結果を報告していた場合と同じになるので、通信システム全体としてはチャネル情報量は変化しない。また、移動局100AからのCoMP Measurement結果の報告周期が短くなるため、CoMP通信の効果が劣化することが避けられる。
S7009で、基地局100Aの制御部104が移動局400AへCoMP Measurementの報告周期の変更を指示し、移動局400AはCoMP Measurementの報告周期を半分に変更して報告を開始する(S7010、S7011)。
以上、説明したように実施形態4は、CoMP通信を行うことが可能な通信システムで、位置によって同じグループに分類された複数の移動局が、基地局とCoMP通信を行い、CoMP Measurementの結果を共同して基地局へフィードバックしている際に、一部の移動局が通信を停止した場合にも、実施形態3と同じようにCoMP通信状態を継続する移動局からのチャネル情報の報告周期を短くして、通信システム全体としてのチャネル情報の報告量をほぼ一定に保つものである。このようにすることで、CoMP通信を行っている通信システムで、一部の移動局が通信を停止しても、CoMP通信を行っている移動局や基地局は安定したCoMP通信を継続することが可能になる。
また、CoMPは、待ち受け状態の移動局には実施されないので、本実施形態は移動局の通信終了時の基本処理として実施することも可能である。
本発明は、複数の基地局が協調して複数の移動局と無線通信を行う移動通信システム、基地局、移動局に適用することができるが、これに限定されない。
100、200、300、100A、200A、300A 基地局
400、500、400A、500A、600A 移動局
101、201 アンテナ
102、202 無線部
103、203 信号処理部
104、204 制御部
105 移動局位置判定部

Claims (12)

  1. 移動局から報告されるチャネル情報に基づいて、前記移動局の制御を行う制御手段を有し、前記移動局とCoMP通信を行うことが可能な基地局であって、
    前記基地局は、前記移動局の位置を特定し、特定した位置に基づいて移動局をグループ分けする移動局位置判定手段を備え、
    同じグループに属する移動局が共同してチャネル情報を報告するように制御することを特徴とする基地局。
  2. 前記移動局位置判定手段はグループに属する移動局の数をカウントし、前記基地局はグループに属する移動局の数に応じて、移動局のチャネル情報の報告周期を適応的に変更するように移動局を制御することを特徴とする請求項1記載の基地局。
  3. 基地局とのチャネル状態を測定する測定手段と、該測定手段によって測定されたチャネル情報を基地局へ報告する報告手段とを有し、基地局とCoMP通信を行うことが可能な移動局であって、
    前記基地局の有する移動局位置判定手段による移動局の位置の特定と、特定した位置に基づく移動局のグループ分けに応じて、チャネル情報の報告を同じグループの移動局と共同して行うことを特徴とする移動局。
  4. 前記移動局位置判定手段が同じグループに属する移動局の数をカウントし、グループに属する移動局の数に応じて、前記チャネル情報の報告周期を適応的に変更して報告することを特徴とする請求項3記載の移動局。
  5. 前記チャネル情報を共同して報告することを、基地局からの指示で行うことを特徴とする請求項3記載の移動局。
  6. 前記チャネル情報の報告周期の変更を、基地局からの指示で行うことを特徴とする請求項4記載の移動局。
  7. 移動局から報告されるチャネル情報に基づいて、前記移動局の制御を行う制御手段を有し、前記移動局とCoMP通信を行うことが可能な基地局と、
    前記基地局とのチャネル状態を測定する測定手段と、該測定手段によって測定されたチャネル情報を基地局へ報告する報告手段とを有し、基地局とCoMP通信を行うことが可能な移動局とを有する通信システムであって、
    前記基地局は、前記移動局の位置を特定し、特定した位置に基づいて移動局をグループ分けする移動局位置判定手段を備え、
    同じグループに属する移動局が共同してチャネル情報を報告するように制御することを特徴とする通信システム。
  8. 前記移動局位置判定手段はグループに属する移動局の数をカウントし、前記基地局がグループに属する移動局の数に応じて、移動局のチャネル情報の報告周期を適応的に変更するように移動局を制御することを特徴とする請求項7記載の通信システム。
  9. 移動局と基地局とがCoMP通信を行う通信システムで使用され、
    移動局から報告されるチャネル情報に基づいて、前記移動局の制御を基地局が行う制御ステップと、移動局が、基地局とのチャネル状態を測定する測定ステップと該測定ステップによって測定されたチャネル情報を基地局へ報告する報告ステップと、を含む通信方法であって、
    前記基地局が、前記移動局の位置を特定するステップと、特定した位置に基づいて移動局をグループ分けする移動局位置判定ステップと、
    同じグループに属する移動局が共同してチャネル情報を報告するように制御するステップとを備えることを特徴とする通信方法。
  10. 前記移動局位置判定ステップは、グループに属する移動局の数をカウントするステップと、前記基地局がグループに属する移動局の数に応じて、移動局のチャネル情報の報告周期を適応的に変更するように移動局を制御するステップとを備えることを特徴とする請求項9記載の通信方法。
  11. CoMP通信を行うことが可能な基地局で使用され、移動局から報告されるチャネル情報に基づいて、前記移動局の制御を行う移動局の制御方法であって、
    移動局の位置を特定するステップと、特定した位置に基づいて移動局をグループ分けする移動局位置判定ステップと、
    同じグループに属する移動局が共同してチャネル情報を報告するように制御するステップとを備えることを特徴とする移動局制御方法。
  12. 前記移動局位置判定ステップは、グループに属する移動局の数をカウントするステップと、基地局がグループに属する移動局の数に応じて、移動局のチャネル情報の報告周期を適応的に変更するように移動局を制御するステップとを備えることを特徴とする請求項11記載の移動局制御方法。
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