JP2012018234A - 電源装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源の共通化を図ると共に、バイアス電圧を精度良く印加することにより、無駄な電力消費を低減し、かつ、画像形成装置におけるプロセス部材の耐久性を向上させる電源装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】本電源装置は、それぞれ個別に接続された負荷に対して、第1極性のバイアスを出力する複数の第1バイアス出力手段と、接続された複数の負荷に対して、第1極性と反対の極性である第2極性のバイアスを出力する第2バイアス出力手段とを備え、第1バイアス出力手段及び第2バイアス出力手段のバイアスの出力値を制御するとともに、各負荷に対して第1極性のバイアス又は第2極性のバイアスを出力させ、負荷周辺の温度及び湿度に従って第2バイアス出力手段が出力するバイアスにおける出力値の制御範囲を切り換える。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置に用いる電源装置及び画像形成装置に関するものである。
電子写真方式を採用する画像形成装置には各種電源回路が備えられており、像担持体としての感光ドラムへの画像形成、紙などに対する画像形成には欠かせない存在となっている。この電源回路としては、例えば、帯電電源、現像電源、転写電源、定着電源等、各種モジュール化された電源が存在する。これらの各モジュールは、電力を供給する対象応じて異なった仕様を有しており、例えば直流電源に交流電源を重畳したものや、直流マイナス電源に直流プラス電源を重畳したもの等様々に構成されている。また、規定電圧や規定電流、定電流制御方式や定電圧制御方式、単一値出力や多段階値制御出力、負荷条件等についても様々な仕様がある。
特許文献1には、画像形成装置における転写用及び転写機吸着用高圧電源において、正負の高圧電源を安定して切り換える高圧電源装置が提案されている。例えば、転写電源において、画像形成装置のクリーニング動作時に転写ローラに付着したトナーを除去する場合、通常の転写時に使用するバイアスとは逆極性のバイアスを印加する必要がある。この場合、直流マイナス電源に直流プラス電源を重畳する手法が用いられる。図17は、従来の転写電源900を模式的に示したものである。負荷906は転写ローラなどの転写部材である。転写電源900は、画像形成時には直流プラス電源902を出力し、クリーニング時にはブリーダ抵抗904を介して直流マイナス電源903を出力する。
特開平06−318117号公報
しかしながら、上記従来技術には以下に記載する問題がある。直流マイナス電源に直流プラス電源を重畳した転写バイアスでは、クリーニング用直流マイナス電源は構成上、負荷変動の影響を受けやすい。図17において、直流マイナス電源903は回路上の電圧908を(抵抗905を分圧して)フィードバック制御するのが一般的である。したがって、負荷906に印加される負バイアスがブリーダ抵抗904と負荷906の抵抗成分との分圧によって決定されるため、クリーニング用直流マイナス電源は負荷変動の影響を受けやすい。また、ブリーダ抵抗904は、直流プラス電源出力時に負荷と等価であり、直流プラス電源用のトランスの駆動に影響しないような抵抗値として一般的に数10MΩ程度の抵抗値のものが必要である。この値は、環境などによる負荷906の抵抗成分変動(数10MΩから数100MΩ)に対して無視できない大きさである。したがって、負荷906に印加される負バイアスは負荷906の抵抗値変動、抵抗値バラツキの影響を直接受ける構成となる。
また、回路上の電圧909を抵抗を用いて分圧し、直流マイナス電源903を制御することも可能である。しかし、クリーニング自体にはクリーニング動作時の引火電圧の精度がさほど要求されず、電源装置としてのコスト・スペース制約や新たに抵抗を設けることによる直流プラス電源902への負荷増大を考慮し通常は行われない。
このように直流マイナス電源は負荷変動の影響を受けやすいため、クリーニング用直流負バイアスには負荷変動を見越して、マージンを持った大きめのバイアスを印加することにより性能を維持していることが多い。また、低価格化や小型化のために電源の共通化などを図るとさらに負バイアスの精度が悪化し、上記のようにマージンを持った大きな電圧を印加することに繋がる。この大きな電圧は電力消費を増大させる。さらに1次転写電源の場合、1次転写部の静電吸着力が増大して摩擦負荷の増大にも繋がる可能性があり中間転写ベルトの耐久性を劣化させる要因になる。このように、低価格化や小型化した場合における、直流マイナス電源の高精度化が求められる。
本発明は、上述の問題に鑑みて成されたものであり、電源の共通化を図ると共に、バイアス電圧を精度良く印加することにより、無駄な電力消費を低減し、かつ、画像形成装置におけるプロセス部材の耐久性を向上させる電源装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、例えば、電源装置として実現できる。本電源装置は、複数の負荷のそれぞれに対して、個別に第1極性のバイアスを出力する複数の第1バイアス出力手段と、複数の負荷に対して、第1極性と反対の極性である第2極性のバイアスを出力する第2バイアス出力手段と、第1バイアス出力手段及び第2バイアス出力手段のバイアスの出力値を制御するとともに、各負荷に対して第1極性のバイアス又は第2極性のバイアスを出力させる制御手段と、負荷周辺の環境条件に従って第2バイアス出力手段が出力するバイアスにおける出力値の制御範囲を切り換える切換手段とを備えることを特徴とする。
本発明は、電源の共通化を図ると共に、バイアス電圧を精度良く印加することにより、無駄な電力消費を低減し、かつ、画像形成装置におけるプロセス部材の耐久性を向上させる電源装置及び画像形成装置を提供できる。
第1の実施形態に係る画像形成装置の構成例を示す図である。 第1の実施形態に係るクリーニング動作を説明する図である。 第1の実施形態に係るクリーニング動作のシーケンス図である。 第1の実施形態に係る1次電源装置での電流の流れを示す図である。 1次転写部の摩擦負荷を説明する図である。 第1の実施形態に係るバイアス設定パターンを説明する図である。 第1の実施形態に係る電源装置の入出力テーブルを示す図である。 第1の実施形態に係るD/Aポート5の設定手順を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る画像形成装置の構成例を示す図である。 第2の実施形態に係る電流検出回路を説明する図である。 第2の実施形態に係るD/Aポート5の設定手順を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係るITBクリーニング装置の概略構成を示す図である。 第3の実施形態に係るITBクリーニング装置の概略構成を示す図である。 第3の実施形態に係るITBクリーニング装置の概略構成を示す図である。 第3の実施形態に係るバイアスタイミングを示す図である。 第3の実施形態に係るITBクリーニング装置及び電源装置回路を示す図である。 比較例となる構成を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
<第1の実施形態>
<画像形成装置の構成>
まず、図1を参照して、インライン方式・中間転写方式の画像形成装置100における画像形成部及び1次転写用電源装置の構成について説明する。まず、画像形成部について説明する。画像形成部には4色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のプロセスカートリッジ114,214,314,414が配設され、それぞれ感光ドラム115,215,315,415が図中矢印方向に回転可能に配設される。各感光ドラムの周囲には、その回転方向に沿って順に、帯電手段としての帯電ローラ120,220,320,420、露光手段としての露光装置(レーザスキャナ)119,219,319,419、現像手段としての現像器117,217,317,417、感光ドラムクリーニング装置121,221,321,421が配設されている。また、画像形成部には、負荷周辺の温度及び湿度を検出して信号を出力する温度センサ701が設けられる。なお、温度センサ701は、その出力が1次転写用電源装置から出力されるバイアスにおける出力値の制御範囲を切り換えるために用いられるため、後述する1次転写用電源装置に接続された負荷、例えば、中間転写ベルト156の近傍に配置されることが望ましい。
中間転写ベルト156上には感光ドラム115,215,315,415上に形成されたトナー像を中間転写ベルト156上に転写するためのパッド部材214、215,216,217(以下では、1次転写パッドと称する。)、中間転写ベルト156上に形成された画像を記録紙(記録材)155に転写する転写ローラ部材153(以下では、2次転写ローラと称する。)、記録紙155にトナー像を転写した後に中間転写ベルト上に残ったトナーをクリーニングするITBベルトクリーニング装置152(以下、ITBクリーニング装置と称する。)が配設されている。
さらに、画像形成部には、記録紙155の電荷を除去し中間転写ベルト156からの分離を促進するための放電部材157を備える。さらに、画像形成部には、上記放電部材157の下流に記録紙155上に転写されたトナー像を熱定着する定着器158、さらに下流に記録紙155を排紙する排紙ローラ(不図示)が配設されている。
次に、画像形成プロセスについて説明する。画像形成装置100に画像形成開始信号が入力されると、記録紙155の給送ローラ(不図示)、感光ドラム115,215,315,415、中間転写ベルト156を回転駆動する駆動ローラ151の回転が開始される。そして、各感光ドラムの表面は、それぞれ帯電ローラ120,220,320,420により所望の電位(一般的に負極性)に帯電させられる。次いで、帯電した感光ドラムの表面に、露光装置119,219,319,419により画像情報に基づいた画像露光がなされる。これにより、各感光ドラム上に静電潜像が形成される。感光ドラム上(像担持体上)に形成された静電潜像は、現像器117,217,317,417によりトナー(負帯電特性のトナー)で現像化される。これにより、感光ドラム上にトナー像が形成される。
次に、各ステーション118,218,318,418の1次転写部122,222,322,422において、各色のトナー像が中間転写ベルト156上に順次に重ね合わせて転写(1次転写)される。この時、1次転写パッド113,213,313,413には、1次転写バイアス出力手段としての1次転写電源装置から、トナーの正規の帯電極性とは逆極性の所定の1次転写バイアス(一般的に正極性の電圧)が印加される。なお、1次転写電源装置の詳細は後述する。
一方、記録紙155はレジストローラ154によって、各ステーション118,218,318,418において形成されるトナー像とタイミングが合わされて2次転写部160に給送される。そして、中間転写ベルト156上に形成されたトナー像は2次転写ローラ153の作用により、一括して記録紙155に転写(2次転写)される。この時、2次転写ローラ153には、2次転写バイアス出力手段としての2次転写電源(不図示)から、トナーの正規の帯電極性とは逆極性の所定の2次転写バイアス(一般的に正極性の電圧)が印加される。
その後、トナー像が転写された記録紙155は、中間転写ベルト156から分離される。また、2次転写ローラ153の下流近傍(定着器158より上流)には、接地された放電部材157が配置されており、これにより記録紙155の除電が行われる。未定着トナー像を担持した記録紙155は、次いで定着器158へと搬送される。そして、定着器158により加熱加圧されることによってトナー像が記録紙155に定着される。その後、記録紙155は排紙ローラ(不図示)により機外に排出される。
また、1次転写工程後に感光ドラム115,215,315,415上に残留したトナー(1次転写残トナー)は、それぞれの感光ドラムクリーニング装置121,221,321,421によって除去、回収される。感光ドラムクリーニング装置121,221,321,421は、クリーニングブレードと廃トナー容器で構成され、クリーニングブレードによって感光ドラム115,215,315,415の表面からトナーを除去し、廃トナー容器へと回収する。一方、2次転写工程後に中間転写ベルト156上に残留した2次転写残トナーは、ITBクリーニング装置152により2次転写残トナーの帯電量が調整され1次転写電源電圧の極性及びタイミングにより、4ステーションのカートリッジに振り分けて回収される。以上により、一連の画像形成工程は終了する。なお、2次転写残トナーのクリーニング構成の詳細も上記1次転写電源装置の構成と合わせて後述する。
<1次転写電源装置の構成>
次に、1次転写電源装置について説明する。1次転写電源装置は、第1ステーション118に正バイアスと負バイアス、第2ステーション218と第3ステーション318とには共通の正バイアスと負バイアス、第4ステーション418には正バイアスを供給する。負荷となる中間転写ベルト156の負荷電流検出回路503は第4ステーション418に印加する電源にのみ設けられる。なお、本実施形態では、正バイアスが第1極性のバイアスの一例であり、負バイアスが第1極性と反対の第2極性のバイアスの一例となる。
本来、4つのステーションにそれぞれ正バイアス、負バイアス、負荷電流検出を用いれば、1次転写やクリーニングに関するより精密なシーケンスを組むことが可能である。しかし、画像形成装置のの小型化・低価格化のためには、電源装置に関しても同様に、電源回路の共通化、負荷電流検出の節減などによる小型化・低価格化が図られている。本実施形態では、小型化・低価格化のため以下の構成を適用する。
・第2ステーション218と第3ステーション318の電源を共通化。
・負荷電流検出回路503は第4ステーション418のみ適用する。
・第4ステーション418は正バイアスのみ適用する。
・第1ステーション118から第3ステーション318の負バイアスは1つの圧電トランス301で出力する。
正確な画像形成プロセス(1次転写・クリーニング)と上記小型化・低価格化との手法を両立させるためには、プロセスシーケンスや電源装置に工夫が必要である。
まず、本実施形態に係る電源装置の構成と上記小型化・低価格化の特徴を説明する。以下では、圧電トランスを用いた電源装置について説明するが、本発明は巻線トランスを適用することもできる。巻線トランスは、圧電トランスと比較してトランスの制御方法や駆動方法は異なるものの、本発明で特徴となる構成については圧電トランスと同様である。
圧電トランス101は第1ステーション118に対する正バイアスを出力する。圧電トランス201は第2・第3ステーション218、322に対する共通の正バイアスを出力する。圧電トランス301は第1〜第3ステーション118、218、318に対する共通の負バイアスを出力する。第4ステーション418についても同様に正バイアスを出力するトランス(不図示)を有する。なお、第4ステーション418については本発明に直接関係する構成を有しないので定電圧電源回路502のみ示す。
第1ステーション118における正バイアスにおいては、まずMPU(Micro Processing Unit)1のD/Aポート1からの電圧が比較回路104に入力され、VCO回路103によってその電圧に応じた周波数に変換される。VCO回路103で発生した周波数は、トランス駆動回路102でトランスの駆動電圧に昇圧され、圧電トランス101で所定のAC高圧を発生させる。そのAC高圧は高圧ダイオード105,106、整流コンデンサ107によって整流され、正極性の高圧DCバイアスが生成される。
高圧DCバイアスは1次転写パッド113に印加されると共に、検出抵抗108、109の分圧により検出される。分圧の際基準となる電圧は、電圧源150で生成する。電圧源150には負荷電流が流れるため、電圧が変化しないようボルテージフォロアなどを用いる必要がある。比較回路104は検出電圧とD/Aポート1からの電圧が等しくなるように、フィードバック制御を行う。圧電トランスは周波数によって出力電圧が急峻に変化する特性があるため、上記のようなVCO回路を用いて周波数を制御する方式が一般的である。
第2・第3ステーション218、318の正バイアスを生成する構成としては、第1ステーション118と共通に電圧源150を有する。圧電トランス201、トランス駆動回路202などそれ以外の構成は同様である。また、上記正バイアスの出力に関わる動作は、第1バイアス出力手段の動作の一例である。このように、本実形態によれば、正バイアスを出力する構成は、それぞれが個別に異なる負荷に対して接続される。しかしながら、第2・第3ステーション218、318への正バイアスを出力する構成のように、少なくとも2つの構成が同一のユニットによって構成されてもよい。
第1〜第3ステーション118、218、318における負バイアスは、MPU1のD/Aポート3からの電圧が比較回路304に入力され、VCO回路303によってその電圧に応じた周波数に変換される。VCO回路303で発生した周波数は、トランス駆動回路302でトランスの駆動電圧に昇圧され、圧電トランス301で所定のAC高圧を発生させる。そのAC高圧は高圧ダイオード305,306、高圧コンデンサ307によって整流され、負極性の高圧DCバイアスが生成される。生成された高圧バイアスは、第1ステーション118ではブリーダ抵抗110を介して転写パッド113へ、第2・第3ステーション218、318ではブリーダ抵抗210を介して転写パッド213,413へ出力される。
高圧DCバイアスは同時に、検出抵抗707、309、及びフォトカプラ708、検出抵抗706、高圧トランジスタ705による構成での電圧降下分、の分圧により検出される。分圧の際基準となる電圧は、正バイアスと同様の電圧源150で生成する。比較回路304は上記検出電圧とD/Aポート3からの電圧が等しくなるようにフィードバック制御を行う。
ダイオードアレイ112,212は、検出抵抗108,109で分圧されているライン、及び検出抵抗208,209で分圧されているラインが負電圧にならないように用いられる。負バイアスを出力している間、上記ラインは負バイアスと電圧源150により負電圧になる系である。そこでダイオードアレイ112,212をGNDに対して接続し、負バイアスを出力する場合には抵抗111,211でプルアップされた電源から上記ラインへ電流を流すことで上記ラインが負電圧にならない(GND電位以下に下がらない)ようにする。これは、比較回路104,204,304がオペアンプを入力段に用いるのが一般的であり、当該オペアンプの入力電圧が負に落ち込むとオペアンプ破壊を起こす可能性があるためである。上記負バイアスの出力に関わる動作は、第2バイアス出力手段の動作の一例である。このように、本実施形態によれば、負バイアスを出力する構成は、複数の負荷に対して共通に設けられる。このように、バイアスの共通化を図ることで、
1次転写電流としては、第4ステーション418から中間転写ベルト156を介して感光ドラム415のGNDまでの電流が負荷電流検出回路503によって検出される。中間転写ベルト駆動ローラ151でもアースを取っているものの、中間転写ベルト駆動ローラ151に流れる電流値は無視できるほど小さいため通常は考慮しない。1次転写プロセスに必要な電流は環境により若干変化するものの、その変化量は数マイクロアンペア程度である。しかしながら、中間転写ベルト156の抵抗値は一般的に環境条件によって大きく変化する。1次転写電流(負荷電流検出回路503の検出値)が一定となるようにD/Aポート4が最適な設定値を定電圧電源回路502に入力する(ATVC制御)。第1〜第3ステーション118、218、318は中間転写ベルト156の抵抗値が同じであることを想定し、1次転写バイアスが第4ステーション418と同じになるようMPU1がD/Aポート1,2を設定する。このように、MPU1は、各バイアスの出力値を制御するとともに、負荷の動作シーケンスに応じて出力させるバイアスの極性(正負)を切り換える。
<1次転写電源装置の動作>
次に、図2乃至図4を参照して、1次転写電源装置の動作について説明する。上述したように、小型化・低価格化のため負バイアス用の圧電トランスは301の1つである。しかし、1次転写電源装置は画像形成だけでなく印字後の廃トナー回収用にも使用される。そのため、第1ステーション118では負バイアスを必要とし、第2・3ステーション218、318では正バイアスを必要とするなど、ステーション間で異極性のバイアスを必要とする場合がある。
まず、上記の例として、図2を参照して、連続プリント後の2次転写残トナー回収を例に説明する。中間転写ベルト156上に1次転写されたトナー像223は負極性トナー及びわずかに含まれる正極性トナーで形成される。そのうちの大部分は2次転写電源装置253によって記録紙155に転写される。記録紙155に転写されず中間転写ベルト156上に残った2次転写残トナーのうち負極性トナーは、クリーニングシーケンス実行まで、ITBクリーニング電源装置254によって正に帯電したITBクリーニング装置152において一時的に吸着され保持される。一方、正極性トナーは感光ドラムで回収しやすくなるようITBクリーニング装置152で帯電量を増やし、中間転写ベルト156上を第1ステーション118方向にそのまま通過する。
連続プリント中は1次転写バイアス(正)を印加すると同時に、2次転写残トナーを感光ドラム上に戻して回収するため、全ての2次転写残トナーが第1ステーション118で回収される。しかし、CRG(カートリッジ)に同梱される廃トナー容器170、270(及び不図示の第3、第4ステーション廃トナー容器)を小さくするため、連続プリント終了後の後回転シーケンスでは、各ステーションのCRGに振り分けて回収を行っている。図3を参照して、上記シーケンスについて説明する。
図3では、2枚印字の場合、1次転写バイアス極性と2次転写残トナー回収がどう関係しているかを示している。1枚目印字後に第1ステーション118において正バイアスで第1ステーションCRGに残トナーを回収する。また、2枚目印字後は、第1ステーション118に負バイアスを印加して2次転写残トナーを中間転写ベルト156上に吸着させた状態となり、第1ステーションCRGでは残トナーが回収されない。一方、第2ステーション218では、正バイアスが印加され第2ステーションCRGに残トナーが回収される。
このようなクリーニング動作を行う場合、第2・第3ステーション218、318への正バイアス出力用に圧電トランス201を動作させた状態で第1ステーション118への負バイアス出力用に圧電トランス301を動作させることになる。図4に上記状態での回路の電流を示す。図4では、簡略化のため、図1に示す構成からトランスの入力回路及び画像形成部を省略している。
272、273は第2・第3ステーション218、318への正バイアスの電流の流れを示し、372,373は第1ステーション118への負バイアスの電流の流れを示す。174,274はそれぞれのステーションのドラムアースまでの抵抗を擬似的に示したものである。272,273が流れるとダイオード305のアノード電位は、レギュレート電圧源150から電圧降下375分を差し引いた電圧だけ負電位にオフセットする。ここで、検出抵抗707と、検出抵抗706、高圧トランジスタ705、フォトカプラ708を含む構成との合成抵抗を709とし、合成抵抗709による電圧降下を375とする。また、電圧降下375の影響を考慮する場合に、抵抗309による電圧降下は電圧降下375に比べ非常に小さいため無視する。したがって、この状態において、圧電トランス301は電圧降下(オフセット電圧)375より低い電圧での制御ができない。
しかしながら、クリーニングバイアスは、トナー吸着やトナー剥離のためにある一定以上の電圧であれば役割を果たすため、低精度でも大きめの電圧を掛けておけばクリーニング性能に影響はない。また、負バイアスはブリーダ抵抗110(210)と負荷抵抗174(274)の分圧によって出力されるため、負荷変動によりバイアスが変わるものの、これも負荷抵抗が小さくなった場合を見越して大き目の電圧を印加しておけばクリーニング性能を損なわない。さらに、負バイアスは、ブリーダ抵抗値を切り換えることにより、その出力値の制御範囲を切り換えることができる。
上述したように、コストを抑えた1次転写電源装置であるためクリーニングバイアスには、必要以上の電圧を印加することが多い。しかしながら、ステップ立ち上げなど大きな電圧を印加する時間を短くする、又は、必要以上の電圧を掛けないように電圧を抑えることができれば、1次転写部の摩擦負荷を低減することができる。
<1次転写部の摩擦負荷>
次に、図5を参照して、1次転写部の摩擦負荷について説明する。耐久により1次転写シート402と中間転写ベルト156との摩擦力403(=μN:μは摩擦係数、Nは垂直抗力401)が上がる。垂直抗力401は1次転写パッド113の圧力と、1次転写シート402と中間転写ベルト156との静電吸着力から成る。バイアスを抑え、印加時間調整をより細かくすることができればこの静電吸着力を抑えることができる。また、摩擦力403を低減することができれば、中間転写ベルト156の長寿命化、画像形成装置の長寿命化が達成できる。主に1次転写シート402の材質や形状を工夫することで摩擦力403を抑える対策を行っている。
<切換制御>
以下では、本発明の特徴的な1次転写負バイアスの切換制御について説明する。本実施形態によれば、1次転写電源装置において、フォトカプラ708、高圧トランジスタ705及び検出抵抗706を用いて、1次転写負バイアスの出力値の制御範囲を切り換える。この制御範囲の切り換えは、温度センサ701の信号に従って行う。従来は上記切り換え構成を有していないため、図4の合成抵抗709が固定値(検出抵抗707と検出抵抗706との直列合成抵抗)となっていた。
まず、図6を参照して、第1ステーション118、第2・3ステーション218、318の出力(正負)と、それぞれのD/Aポート及び負バイアスにおける制御範囲の切換ポートであるD/Aポート5との関係について説明する。
図6のNo.1は、全てのD/AポートがOFFであり、D/Aポート5の設定は必要ない。No.8は全てのD/AポートがONの場合であるが、これは出力電圧が共に正であるため負バイアスの設定は不要となる。よってNo.8は非実用的である。No.2,3,4は正バイアスのみを出力する場合であり、このときはD/Aポート5をLowとする。この場合、フォトカプラ708がOFFとなり、検出抵抗706を介して高圧トランジスタ705にベース電流が流れるため高圧トランジスタ705がONとなる。これにより正バイアスの帰還電流を検出抵抗706で消費しなくなるため電圧降下375を低く抑えることができ、切り換え構成を有しない従来と比較し省電力の効果が得られる。
No.5は負バイアスのみ出力する場合であり、このときはD/Aポート5をHighとする。するとフォトカプラ708がONとなり、高圧トランジスタ705がOFF(フォトトランジスタ側に電流を流す)となる。電圧降下375は、この場合No.2,3、4と比較し検出抵抗706の電圧降下分が加わるため大きくなる。正バイアスを同時に印加しないため正バイアスによるオフセット電圧を考慮しなくてよく、電圧降下375を大きくし高い出力電圧を得られる状態にしておく。高温環境である場合など低い電圧で制御を行う場合は、温度センサ701の信号をもとにD/Aポート3の設定電圧を落とせばよい。
No.6(No.7も同様)について説明する。No.6のようなステーションごとで異極性出力を必要とするトナー回収シーケンス(例えば図3で説明した。これをシーケンス1とする。)の場合、温度センサ701の信号をもとにD/Aポート5を設定する。さらに、負バイアスの制御範囲を適切に切り換えることで省電力や電圧ダウンによるプロセス部材保護が可能となる。
次に、図7を参照して、1次転写負バイアステーブルについて説明する。当該テーブルは、D/Aポート5により制御範囲を切り換えた場合の、入力に対する出力電圧の変化を表す。上述したように、中間転写ベルト156などのプロセス部材は一般的に高温高湿環境の方が抵抗値は低い。負バイアスはブリーダ抵抗110(210)と中間転写ベルト156の抵抗値との分圧であるため、トナー回収に必要な電圧(出力電圧)も高温高湿の方が低い電圧で行うことが可能である。
図7の801と802がD/Aポート5をHighに設定した時の出力特性の環境差を示し、803と804がD/Aポート5をLowに設定した時の出力特性の環境差を示す。環境がL/L(低温低湿)である場合、クリーニングに必要な最低電圧の805を確保するため、D/Aポート5をHigh(負バイアスの出力値が第1範囲で制御される。)に設定する必要がある。一方、環境がH/H(高温高湿)である場合、仮にD/Aポート5がHighのままでも必要最低電圧は807であるためクリーニング性能は満足することができる。しかし、D/Aポート5をLow(負バイアスの出力値が第2範囲で制御される。)に設定し804の出力テーブルとすることで、より実際に必要な電圧に近い値で制御を行うことが可能となる。これに付随し検出抵抗706での省電力、電圧をダウンすることによるプロセス部材保護、低い電圧での分解能アップといったメリットが生まれる。No.6の制御状態(ステーション間異極性出力)でD/Aポート5をHighのまま制御ポイント807に電圧を落としていくと、正バイアスの電流がバラついた場合に負バイアスの制御不能領域に入る恐れがあり好ましくない。このように、本実施形態では、図1に示す温度センサ701からの信号に従って、D/Aポート5の出力を切り換えて、環境に応じた電源制御を行う。
次に、図8を参照して、印字・回収シーケンス開始時のD/Aポート5の設定手順について説明する。なお、以下で説明する処理は、MPU1によって統括的に制御される。ここでは図3のような異極性バイアス同時出力が発生する場合をシーケンス1としている。異極性出力がない印字・回収シーケンスの場合は、図6のNo.2からNo.5のように正バイアスのみ(D/Aポート1,2設定時)であればD/Aポート5をLow、負バイアスのみ(D/Aポート3設定時)であればD/Aポート5をHighに設定する。
まず、S901において、MPU1は、印字・回収シーケンス等の実行するシーケンスを選択する。続いて、S902において、MPU1は、S901で選択されたシーケンスが上記シーケンス1であるか否かを判定する。ここで、シーケンス1であればS903に進み、シーケンス1でなければS905に進む。S905において、MPU1は、正バイアスのみの出力、即ち、D/Aポート1、2をONに設定する場合はD/Aポート5をLowに設定し、負バイアスのみの出力、即ち、D/Aポート3をONに設定する場合はD/AポートをHighに設定し、処理を終了する。
一方、S903において、MPU1は、温度センサ701からの信号がH/H(高温高湿)環境を示すか否かを判定する。ここで、H/H環境であればS906に進み、H/H環境でなければS904に進む。S906において、MPU1は、H/H環境での回収シーケンスであるためD/Aポート5をLowに設定し、処理を終了する。一方、S904において、MPU1は、L/L環境での回収シーケンスであるためD/Aポート5をHighに設定し、処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態によれば、バイアス共通化というコストを抑えた回路構成としながら負荷の環境変動の影響を考慮して、適切な1次転写負バイアス制御を実行する。これにより、回路動作時の省電力化、また、摩擦負荷の低減によりプロセス部材を保護することができる。
<第2の実施形態>
次に、図9乃至図11を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。第1の実施形態との主たる相違点は、1次転写負バイアスにおける制御範囲の切り換えを、図9に示すようにオペアンプ601を用いた電流検出回路を元に行っている点である。それ以外の構成については第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
本実施形態の場合、第4ステーション418の負荷電流検出回路503の結果に基づいて、第1〜第3ステーション118、218、318の1次転写バイアスを決定する予測制御は行わない。第1〜第3ステーション118、218、318の合算電流検出であるものの、負荷電流を直接モニタすることにより、より精度良く制御範囲の切り換えを行うことが可能となる。
まず、図10を参照して、電流検出回路の動作を説明する。図10は、図9におけるトランス入力回路、画像形成部、MPU、1次転写第4ステーション418を省略し、第1〜第3ステーション118、218、318への1次転写バイアスを出力する際の電流の流れを示す。
第2、第3ステーション218、318の正バイアス電流672(I2)は、正にチャージされた整流コンデンサ207から負荷を通じて、電流検出回路のオペアンプ601のGND、出力端子、保護抵抗605、抵抗603と流れ、整流コンデンサ207に戻る。不図示の第1ステーション118の正バイアス電流(I1)も同様に整流コンデンサ107のチャージポンプによりオペアンプ601を通るルートである。
負バイアス電流673(I3)は上記ルートと逆方向になる以外は同様で、整流コンデンサ307のチャージポンプによりI3が流れる。オペアンプ601の+端子に基準電位602を持たせると、イマジナリショートでオペアンプ601の−端子も基準電位602と同電位となる。抵抗603の値をRとすると、1次転写電流(I1+I2+I3)が流れた場合−端子を基準に(I1+I2+I3)×Rの電圧が生じる。この電圧からMPU1が電流を演算し、1次転写バイアス等を制御する。画像形成中はI3=0と制御し、カラーの第1乃至第3ステーション118、218、318に流れる電流がほぼ等しい系で実施することが望ましい。また、ブラックの第4ステーション418は、モノクロのみ印字する場合があるため第1の実施形態と同様に負荷電流検出回路503が必要になる。
次に、図11を参照して、印字・回収シーケンス時のD/Aポート5の設定手順について説明する。なお、以下で説明する処理は、MPU1によって統括的に制御される。第1の実施形態と同様にシーケンス1は図3のようなステーション間異極性バイアス出力を有するものと仮定する。また、第1の実施形態に加え、本実施形態では負荷電流を逐次モニタできるため、回収シーケンス時に異常な汚れ等で突発的に電流が不足した場合も制御範囲の切り換えを行うことが可能である。
まず、S1101において、MPU1は、温度センサ701からの信号がH/H(高温高湿)環境であるか否かを判定する。ここで、H/H環境であればS1102に進み、H/H環境でなければS1106に進む。S1106において、MPU1は、回収シーケンス時のD/Aポート5をHighに設定し、処理を終了する。
一方、S1102において、MPU1は、回収シーケンス時のD/Aポート5をLowに設定する。続いて、S1103において、図9に示す電流検出回路を用いて電流の検出を行う。具体的には、MPU1は、I1、I2、I3の合算値となる電流を検出する。さらに、S1104において、MPU1は、S1103で検出した電流が予め定められた値、例えば、10μA以上であるか否かを判定する。ここで、検出電流が10μA以上であればS1105に進み、検出電流が10μAより小さければS1107に進む。S1107において、MPU1は、検出した電流が異常電流であると判断し、D/Aポート5をHighに設定し、処理を終了する。一方、S1105において、MPU1は、実行しているジョブが終了したか否かを判定し、終了していれば処理を終了し、終了していなければS1103に処理を戻し、ジョブ実行中の電流をモニタする。
このように、本実施形態によれば、I1+I2+I3が突発的に10uA以下に落ち込んだ場合にD/Aポート5をHighに設定する。したがって、本実施形態によれば、H/H環境での通常時は省電力化し、また、電圧低下によるプロセス部材の保護を行い、かつ異常な汚れにも対応するといった制御範囲の切り換えが可能である。
<第3の実施形態>
次に、図12乃至図16を参照して、本発明の第3の実施形態について説明する。第1及び第2の実施形態との主たる相違点は、負バイアス制御範囲の切り換えの構成を、図12のITBクリーニング装置152、901用電源に適用している点である。クリーニング性能を向上させるため、ITBクリーニング装置は図12のように2系統用いられる場合がある。それぞれの役割を簡単に説明する。実際には紙詰まり時、モノクロモード時、回収CRG振り分けなど様々なクリーニングシーケンスがあるものの本発明の本筋ではないため、代表的なシーケンスに絞って説明する。
まず、図12乃至図15を参照して、ITBクリーニング装置が2系統の場合のトナー挙動について説明する。図12は印字中のトナー挙動を示し、図13は印字後の後回転シーケンスでのトナー挙動を示し、図14はクリーニング時のトナー挙動を示す。図15は図12乃至図14を一連の流れとしたシーケンスのITBクリーニングバイアスを示す。ここでITBクリーニング装置は、主に負極性トナーの保持・吐き出しを行うITBクリーニング装置(ブラシ)152と、主に回収力をアップするための補助的なITBクリーニング装置(ローラ)901で構成される。
図12に示す印字中のシーケンスにおいて、負極性トナーは正バイアスのITBクリーニングブラシ152に一時的に保持される。一方、正極性トナーはITBクリーニングブラシ152及びITBクリーニングローラ901で帯電量を増やし、1次転写と同時にCRGに回収される。
図13に示す印字後のシーケンスにおいて、上記印字中シーケンスでITBクリーニングブラシ152に保持された負極性トナーは、図15に示すように当該ITBクリーニングブラシ152へのバイアスの極性を定期的に正負反転させることで吐き出される。吐き出された負極性トナーに対し、図15に示すようにITBクリーニングローラ901へのバイアスの極性を定期的に正負反転させることにより、当該ITBクリーニングローラ901への付着が防止される。その後、当該負極性トナーは、1次転写負バイアスでCRGに回収される。なお、ITBクリーニングローラ901へのバイアスを負バイアスに固定しないのは正トナー付着による汚れを防止するためである。
図14に示すクリーニングシーケンスでは、負極性トナー回収、正極性トナー回収の順に行う。まず、印字後に吐き出しきれなかった負極性トナーを、図15に示すようにITBクリーニングブラシ152の正負反転によりITBクリーニングブラシ152から吐き出す。ITBクリーニングローラ901は負バイアスで負極性トナーを通過させ1次転写負バイアスでCRGに回収する。このときITBクリーニングローラ901には正極性トナーが付着するため、後に正負反転で吐き出し、1次転写バイアスで回収する。
図16は負バイアスにおける制御範囲の切り換え構成をITBクリーニングブラシ152、ITBクリーニングローラ901に適用した図である。ITBクリーニングブラシ152、ITBクリーニングローラ901ともに環境によって抵抗値が変わる特性があるため、第1及び第2の実施形態と同様に温度センサ701や電流検出回路によって負バイアスの制御範囲を切り換える。これにより、回路動作時の省電力化、また、プロセス部材(ITBクリーニングローラ901、ITBクリーニングブラシ152、中間転写ベルト156)に与えるダメージを軽減し、またH/H環境など負荷が重いときの分解能アップといった効果が得られる。
なお、本発明は上記実施形態に限らず様々な変形が可能である。例えば、第1乃至第3の実施形態で説明した電源装置は負バイアスを共通化した構成であるが、正バイアスを共通化した構成としてもよい。

Claims (6)

  1. 電源装置であって、
    複数の負荷のそれぞれに対して、個別に第1極性のバイアスを出力する複数の第1バイアス出力手段と、
    複数の負荷に対して、前記第1極性と反対の極性である第2極性のバイアスを出力する第2バイアス出力手段と、
    前記第1バイアス出力手段及び前記第2バイアス出力手段のバイアスの出力値を制御するとともに、各負荷に対して前記第1極性のバイアス又は前記第2極性のバイアスを出力させる制御手段と、
    負荷周辺の環境条件に従って前記第2バイアス出力手段が出力するバイアスにおける前記出力値の制御範囲を切り換える切換手段と
    を備えることを特徴とする電源装置。
  2. 負荷周辺の前記環境条件として温度及び湿度を検出して信号を出力するセンサを備え、
    前記切換手段は、
    前記センサからの信号が低温低湿を示す場合に、前記第2バイアス出力手段が出力するバイアスにおける前記出力値の制御範囲を第1範囲に切り換え、
    前記センサからの信号が高温高湿を示す場合に、前記第2バイアス出力手段が出力するバイアスにおける前記出力値の制御範囲を前記第1範囲よりも低電圧の制御範囲である第2範囲に切り換えることを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記第1バイアス出力手段及び前記第2バイアス出力手段から出力されるバイアスによる電流の合算値を検出する電流検出手段をさらに備え、
    前記切換手段は、
    前記第2バイアス出力手段が出力するバイアスにおける前記出力値の制御範囲が前記第2範囲である場合であって、かつ、前記電流検出手段によって検出された電流の合算値が予め定められた値より小さい場合は、前記第2バイアス出力手段が出力するバイアスにおける前記出力値の制御範囲を前記第2範囲から前記第1範囲に切り換えることを特徴とする請求項2に記載の電源装置。
  4. 前記複数の第1バイアス出力手段のうち少なくとも2つは、同一のユニットにより構成されており、該ユニットは、複数の負荷に対して共通の前記第1極性のバイアスを出力することを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  5. 前記切換手段は、ブリーダ抵抗値を切り換えることによって、前記第2バイアス出力手段が出力するバイアスにおける前記出力値の制御範囲を切り換えることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の電源装置。
  6. 像担持体と、
    前記像担持体上に露光することにより静電潜像を形成する露光手段と、
    形成された前記静電潜像をトナーにより現像化する現像手段と、
    現像化されたトナー像を記録材に転写する転写手段と、
    前記転写手段に残留したトナーをクリーニングするクリーニング手段と、
    前記トナー像が転写された記録材にトナーを定着させる定着手段と、
    請求項1乃至5の何れか1項に記載の電源装置と
    を備え、
    前記電源装置は、前記クリーニング手段に対して出力するバイアスの極性を定期的に反転させることを特徴とする画像形成装置。
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