JP2012014520A - 障害物検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】障害物の存在領域を正確に検出可能とする障害物検出装置を提供する。
【解決手段】自車両周囲の障害物を検出する障害物検出装置であって、検出波を送受信することによって自車両から見た障害物の横方向の概略位置を検出するレーダー手段と、障害物を含む周囲画像を撮像する撮像手段と、概略位置が検出された場合、障害物の左右両端位置を周囲画像に基づいて検出する端位置検出手段と、障害物の左右両端位置のうち自車両が走行する道路内側方向に存在する端位置を概略位置に応じて補正する端位置補正手段とを備える、障害物検出装置である。
【選択図】図2

Description

本発明は、障害物検出装置に関し、より特定的には、車両に搭載され、車両周囲の障害物を検出する障害物検出装置に関する。
従来、車両と障害物との衝突の危険を察知し、当該衝突を回避するために、車両周囲の障害物を検出する障害物検出装置が開発されている。そして、このような障害物検出装置の一種として、レーダー装置による物体の検出情報と、撮像装置による物体の検出情報とを総合して障害物の位置情報を検出する処理(所謂、センサフュージョン処理)を行う装置が知られている。一般的に、このようなセンサフュージョン処理によれば、レーダー装置、或いはカメラ装置単体を用いて障害物を検出する場合に比べて、より厳密に障害物の存在領域を検出可能であると考えられている。
上記のような障害物検出装置の一例が、特許文献1に開示されている。特許文献1に開示される前方車両の認識装置は、レーダー装置により特定される反射点と、カメラ装置により特定される前方車両を示す矩形領域とを照合する。そして、当該前方車両の認識装置は、前方車両を示す矩形領域に対応する反射点のみを抽出し、当該矩形領域に対応しない反射点を除外して前方車両の位置を検出する。このような処理によれば、前方車両以外の物標からの反射波情報を前方車両からの反射波情報として誤認識して、当該前方車両以外の物標からの反射波情報に基づいて前方車両の位置を誤検出することが抑制される。
特開2003−84064号公報
しかしながら、特許文献1に開示されるような従来の障害物検出装置において、カメラ装置で撮像した画像において障害物の存在領域を正確に認識できなかった場合、レーダー装置により特定される反射点と、カメラ装置により特定される矩形領域とを誤って対応付けてしまうことがある。すなわち、障害物の位置を適切に検出することができない場合がある。
例えば、従来の障害物検出装置で自車両が走行する道路に沿って遠方まで設置されたガードレールを検出する場合を想定する。従来の障害物検出装置では、図10に示すように、カメラ装置で撮像された画像中において、ガードレール300は矩形領域RAとして認識される場合がある。すなわち、奥行きのあるガードレールは、実際より大きな横幅WGを有する障害物として認識されてしまう場合がある。なお、図10は、従来の障害物検出装置のカメラ装置が撮像した画像を示す図の一例である。このような誤った障害物の横幅情報に基づいて上述のようなセンサフュージョン処理が行われると、ガードレール300が自車両の走行車線内にはみ出して存在するものとして、障害物の存在領域が誤って算出されるおそれがある。
そして、上記のように従来の障害物検出装置によって障害物が自車両の走行車線内にはみだした存在すると誤検出された場合、実際には当該誤検出された障害物と自車両とは衝突する危険性が無いにも拘わらず、車両に搭載された衝突判定装置によって自車両と障害物とが衝突する危険性が高いと誤った衝突判定がなされる場合がある。すなわち、不要なタイミングで衝突回避のための警報や車両制御が実施され、自車両のドライバーに不快感を与えるおそれがあった。
本発明は上記の課題を鑑みて成されたものであり、障害物の存在領域を正確に検出可能とする障害物検出装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本願は以下の構成を採用した。すなわち、第1の発明は、自車両周囲の障害物を検出する障害物検出装置であって、検出波を送受信することによって自車両から見た障害物の横方向の概略位置を検出するレーダー手段と、障害物を含む周囲画像を撮像する撮像手段と、概略位置が検出された場合、障害物の左右両端位置を周囲画像に基づいて検出する端位置検出手段と、障害物の左右両端位置のうち自車両が走行する道路内側方向に存在する端位置を概略位置に応じて補正する端位置補正手段とを備える、障害物検出装置である。
第2の発明は、第1の発明において、端位置補正手段は、障害物の左右両端位置のうち自車両が走行する道路内側方向に存在する端位置を、自車両から離れるよう横方向へ移動させて補正することを特徴とする。
第3の発明は、第2の発明において、自車両の横位置を示し、当該自車両の車長方向に伸びる基準軸線から、概略位置が補正判定閾値以上離れているか否か判定する概略位置判定手段をさらに備え、端位置補正手段は、(a)概略位置が基準軸線から補正判定閾値以上離れていると判定された場合、障害物の左右両端位置のうち自車両が走行する道路内側方向に存在する端位置を補正し、(b)概略位置が基準軸線から補正判定閾値より近い位置に存在すると判定された場合、端位置を補正しないことを特徴とする。
第4の発明は、第3の発明において、端位置補正手段は、概略位置が基準軸線から補正判定閾値以上離れていると判定された場合、障害物の左右両端位置のうち自車両が走行する道路内側方向に存在する端位置を当該概略位置へ移動させて補正することを特徴とする。
第5の発明は、第3の発明において、概略位置から所定の付加距離だけ基準軸線方向へ移動した位置を補正候補位置として算出する補正候補位置算出手段と、補正候補位置と、障害物の左右両端位置のうち自車両が走行する道路内側方向に存在する端位置との何れが基準軸線に近いか判定する比較判定手段とをさらに備え、端位置補正手段は、障害物の左右両端位置のうち自車両が走行する道路内側方向に存在する端位置が補正候補位置より基準軸線に近いと判定された場合、当該端位置を補正候補位置へ移動させて補正することを特徴とする。
第6の発明は、第5の発明において、自車両から障害物までの距離が長いほど、付加距離を長く設定する付加距離設定手段をさらに備えることを特徴とする。
第7の発明は、第1乃至6の何れかの発明において、自車両から見た障害物の横方向の移動速度を検出する速度検出手段と、予め検出された障害物の概略位置を横方向の移動速度に応じて補正することにより、現時点における障害物の概略位置を算出する概略位置補正手段とをさらに備え、端位置補正手段は、概略位置補正手段により算出された現時点における概略位置に基づいて、端位置を補正することを特徴とする。
第8の発明は、第3乃至6の何れかの発明において、補正判定閾値を、自車両から障害物までの距離に応じて設定する補正判定閾値設定手段をさらに備えることを特徴とする。
第9の発明は、第1乃至8の何れかの発明において、自車両がカーブを走行しているか否かを判定するカーブ走行判定手段と、自車両がカーブを走行していると判定された場合、端位置補正手段の処理を禁止する補正禁止手段とをさらに備えることを特徴とする。
第10の発明は、第3乃至6の何れかの発明において、自車両がカーブを走行しているか否かを判定するカーブ走行判定手段と、カーブの曲率を算出する曲率算出手段と、カーブを直線とみなした場合における障害物の概略位置をカーブの曲率に基づいて算出するカーブ補正手段とをさらに備え、概略位置判定手段は、カーブ補正手段により補正された後の概略位置が自車両の横位置を示す基準軸線から補正判定閾値以上離れているか否か判定することを特徴とする、請求項3に記載の障害物検出装置。
第1の発明によれば、自車両周囲に存在する障害物の存在領域を正確に検出することができる。例えば、障害物が自車両に対して横方向に所定距離だけ離れると、レーダー手段の検出波が障害物の端部において正反射し易くなるため、レーダー手段は、障害物の端部を障害物の概略位置として検出し易くなる。すなわち、障害物が自車両に対して横方向に離れた位置に存在している場合、レーダー手段により検出される障害物の概略位置と、障害物の端位置とが一致し易くなる傾向がある。したがって、このような傾向を考慮し、検出した障害物の端位置を概略位置に応じて補正することにより、障害物の存在領域を正確に検出することができる。
第2の発明によれば、障害物の端位置が自車両から横方向へ離れる方向(自車両が道路中央を走行している場合には道路外側方向)へ移動するよう補正される。したがって、実際には自車両の進行経路上に存在しない障害物が自車両の進行経路内に存在する等として障害物の存在領域を誤検出することを防ぐことができる。
第3の発明によれば、障害物の概略位置が横方向に一定距離(補正判定閾値)以上離れた場合、すなわち、レーダー手段により検出された概略位置と、周囲画像から検出された障害物の端位置とが一致する可能性が比較的高いと考えられる状況においてのみ、障害物の端位置を補正することができる。したがって、障害物の端位置の補正を高い精度で実行することができる。
第4の発明によれば、レーダー手段により検出された障害物の概略位置と、障害物の端位置とが一致している可能性が高い状況において、障害物の端位置を概略位置へ移動させて補正することができる。すなわち、障害物の端位置を、より正確な位置に補正することができる。
第5の発明によれば、レーダー手段による概略位置の検出精度が比較的低い場合であっても、当該精度の影響を抑制して障害物の端位置を適切に補正することができる。具体的には、概略位置から所定のマージン(付加距離)をとった位置(補正候補位置)を基準に、障害物の端位置を補正することができる。そのため、概略位置に測定誤差がある場合においても、当該誤差の影響を抑制して障害物の端位置を補正することができる。
第6の発明によれば、付加距離を適正に定めることができるため、補正候補位置を適切な位置に算出することができる。自車両から障害物までの距離が長いほど、障害物の横方向の概略位置の測定精度は低くなると考えられる。そのため、自車両から障害物までの距離が長いほど付加距離を大きすることによって、概略位置の測定誤差の影響をさらに適切に抑制することができる。
第7の発明によれば、周囲画像から障害物の端位置を検出する処理を行っている間に障害物が移動した場合であっても、現時点の障害物の概略位置を予想し、当該予想結果に基づいて端位置を補正することができる。したがって、障害物の端位置を精度良く補正することができる。
第8の発明によれば、障害物の端位置を補正するか否かを判定するための補正判定閾値を、自車両から障害物までの距離に応じて補正することができる。
第9の発明によれば、障害物の端位置を正確に補正困難な状況において、端位置補正手段による端位置の補正を禁止することができる。例えば、自車両がカーブ走行中など、ガードレール等の障害物が車両の正面に位置する可能性が高い状況下では、レーダー手段により検出される障害物の概略位置と、障害物の端位置とが一致し難いと考えられる。したがって、このような状況では端位置の補正を禁止し、誤った補正を抑制することができる。
第10の発明によれば、自車両がカーブ走行中である場合、すなわち、障害物の端位置を正確に補正困難な状況下においても、障害物の端位置を適切に補正することができる。
第1の実施形態に係る障害物検出装置1の構成を示すブロック図の一例 第1の実施形態に係る障害物検出ECU12が実行する処理の詳細を示すフローチャートの一例 第1の実施形態に係る障害物検出ECU12により算出された障害物の存在領域をXY座標系で示した図の一例 第1の実施形態に係る撮像装置11が撮像した前方画像を示す図の一例 第1の実施形態に係る障害物検出ECU12により端位置が補正された後の障害物の存在領域をXY座標系で示した図の一例 第2の実施形態に係る障害物検出ECU12が実行する処理の詳細を示すフローチャートの一例 第2の実施形態に係る障害物検出ECU12が算出した補正候補位置Xm2をXY座標系で示した図の一例 第2の実施形態に係る障害物検出ECU12により端位置が補正された後の障害物の存在領域をXY座標系で示した図の一例 第3の実施形態に係る障害物検出ECU12が実行する処理の詳細を示すフローチャートの一例 従来の障害物検出装置のカメラ装置が撮像した画像を示す図の一例
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る障害物検出装置1について説明する。先ず、図1を参照して障害物検出装置1の構成について説明する。なお、図1は、第1の実施形態に係る障害物検出装置1の構成を示すブロック図の一例である。図1に示すように、本実施形態では、障害物検出装置1が自車両100に搭載される場合を例として説明する。障害物検出装置1は、レーダー装置10、撮像装置11、および障害物検出ECU12を備える。また、自車両100には、衝突判定ECU20、警報装置21、車両制御装置22が搭載される。
レーダー装置10は、自車両100の周囲に存在する障害物を検出する装置である。レーダー装置10は、自車両100の周囲に電磁波等の検出波を送信し、当該電磁波が障害物から反射して成る反射波を受信することによって当該障害物を検出する。厳密には、レーダー装置10は、検出波が反射された反射点(以下、レーダー検出点Mと呼称する)の位置および当該反射点の移動情報を検出する。すなわち、レーダー装置10は、障害物の概略位置としてレーダー検出点Mを検出する。なお、本実施形態においては、レーダー装置10が、自車両100の前端に搭載され、自車両100の前方に存在する物体を検出する例について説明する。レーダー装置10は、例えば、自車両100のフロントグリル内やフロントバンパ内等に搭載される。レーダー装置10は、典型的には、FM−CW方式のレーダー装置であり、障害物を検出すると反射波の位相や周波数等の情報に基づいて当該障害物の概略位置や移動に関する情報を検出する。具体的には、レーダー装置10は、障害物に関する情報として、自車両100から障害物までの相対距離L(m)、自車両100から見た障害物の存在方位θ、自車両100に対する検出物の相対速度V(km/h)を検出する。なお、レーダー装置10が相対速度VR、方位θ、および相対距離Lを算出する方法は、従来周知の任意の手法を用いて良い。レーダー装置10は、障害物を検出した場合、上記障害物に関する情報を示すデータを障害物検出ECU12へ送信する。
なお、レーダー装置10は、比較的強い強度を有する反射波に基づいてレーダー検出点Mを検出する。ここで、検出波は、障害物で正反射した場合に、比較的強い強度を有する反射波となる。そして、障害物が角部を有する輪郭形状を成す場合、当該障害物が自車両から見てある程度横方向に離れると、検出波が障害物の角において正反射し易くなる。すなわち、発明者の試行錯誤によれば、障害物が自車両に対して横方向に所定距離離れた場合、レーダー装置10により検出される障害物の概略横位置と、障害物の端位置とが一致し易くなる特性があることが解った。詳細は後述するが、本発明に係る障害物検出装置1は、このようなレーダー装置10の特性を前提に、一旦検出した障害物の端位置を補正して最終的に正確な障害物の存在領域を検出するものである。
撮像装置11は、自車両100の周囲の画像を撮像する装置である。本実施形態においては、撮像装置11が自車両100の前方の画像を撮像する例について説明する。以下、撮像装置11が撮像した画像を前方画像と呼称する。撮像装置11は、典型的には、CCD(Charge Coupled Device)センサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ等のイメージセンサを備えたカメラ装置である。撮像装置11は、前方画像を撮像すると、当該前方画像を示すデータを障害物検出ECU12へ送信する。
障害物検出ECU12は、典型的には、CPU(Central Processing Unit)などの情報処理装置、メモリなどの記憶装置、およびインターフェース回路などを備える情報処理装置である。障害物検出ECU12は、自車両100の前方に存在する障害物の存在領域をレーダー装置10および撮像装置11から取得したデータに基づいて算出する。なお、障害物検出ECU12が実行する処理の詳細については後述する。障害物検出ECU12は、検出した障害物の位置情報を衝突判定ECU20へ送信する。
衝突判定ECU20は、典型的には、CPU(Central Processing Unit)などの情報処理装置、メモリなどの記憶装置、およびインターフェース回路などを備える情報処理装置である。衝突判定ECU20は、自車両100と障害物とが衝突する危険性が高いか否かを障害物検出ECU12から取得した情報に基づいて判定する。そして、衝突判定ECU20は、当該衝突の危険性の判定結果に応じて警報装置21および車両制御装置22を動作させる。
警報装置21は、自車両100のドライバーに衝突の危険性を報知する装置である。警報装置21は、典型的には、自車両100の車室内に備えられた音声出力装置や、ランプ等の表示装置である。
車両制御装置22は、典型的には、自車両100のブレーキ制御装置やステアリング制御装置などの自車両100の走行を制御する装置である。
次いで、図2を参照して、障害物検出ECU12が実行する処理について説明する。図2は、第1の実施形態に係る障害物検出ECU12が実行する処理の詳細を示すフローチャートの一例である。障害物検出ECU12は、例えば、自車両100のIG電源がオンに設定された場合に、図2のフローチャートの処理を開始する。障害物検出ECU12は、図2のフローチャートの処理を開始すると、先ず、ステップA1の処理を実行する。
ステップA1において、障害物検出ECU12は、レーダー装置10によって障害物が検出されたか否か判定する。具体的には、障害物検出ECU12は、レーダー装置10から障害物に関する情報(相対速度VR、方位θ、および相対距離L)を受信したか否か判定する。障害物検出ECU12は、レーダー装置10から障害物に関する情報を受信した場合、レーダー装置10によって障害物が検出されたと判定し、処理をステップA2へ進める。一方、障害物検出ECU12は、レーダー装置10から障害物に関する情報を受信していない場合、レーダー装置10で障害物を検出していないと判定し、処理をステップA9へ進める。
ステップA2において、障害物検出ECU12は、概略横位置Xmを演算する。概略横位置Xmは、レーダー装置10により検出された障害物の横方向の位置を示す値である。具体的には、概略横位置Xmは、図3に示すように、自車両100の前端を原点とし、自車両100の車幅方向をX軸、自車両100の車長方向をY軸とした座標系におけるレーダー検出点MのX座標である。図3は、第1の実施形態に係る障害物検出ECU12により算出された障害物の存在領域をXY座標系で示した図の一例である。なお、X座標は自車両100の左方から右方へ進むほど大きな値を示し、Y座標は自車両100の後方から前方へ進むほど大きな値を示すものとする。また、Y軸は、特許請求の範囲に記載の基準軸線に相当する。障害物検出ECU12は、ステップA1において取得した方位θおよび相対距離Lに基づいて、障害物の概略横位置Xmを算出する。例えば、方位θが、自車両100およびレーダー検出点を結ぶ直線と、Y軸とが成す角度により表される場合、障害物検出ECU12は、下式(1)に基づいて概略横位置Xmを算出する。
Xm=L×sinθ …(1)
障害物検出ECU12は、上述の通りに算出した概略横位置Xmを上記XY座標系にマッピングし、記憶装置に記憶する。障害物検出ECU12は、ステップA2の処理を完了すると、処理をステップA3へ進める。なお、上述ステップA2において障害物検出ECU12が概略横位置Xmを算出する方法は一例であり、障害物検出ECU12は、従来周知の任意の手法を用いて概略横位置Xmを算出して構わない。
ステップA3において、障害物検出ECU12は、前方画像から端位置を検出する。具体的には、先ず、障害物検出ECU12は、撮像装置11から図4のような前方画像を取得する。図4は、第1の実施形態に係る撮像装置11が撮像した前方画像を示す図の一例である。次いで、障害物検出ECU12は、前方画像におけるレーダー検出点Mの位置を、レーダー検出点Gmとして算出する。そして、障害物検出ECU12は、前方画像において、レーダー検出点Gmを中心とした所定の範囲内でエッジ検出処理等の画像処理を行い、前方画像中の障害物の左端位置X(L)Gおよび右端位置X(R)Gを算出する。なお、図4においては、自車両100の走行する道路の左側方に設置されたガードレール200の左端位置X(L)Gおよび右端位置X(R)Gが検出されている例を示す。障害物検出ECU12は、このようにして算出した前方画像中における障害物の左端位置X(L)Gおよび右端位置X(R)Gに各々対応するXY座標系における障害物の端位置を、左端位置X(L)および右端位置X(R)として算出する(図3参照)。なお、以下では、左端位置X(L)および右端位置X(R)を総称して左右端位置と呼称する。また、障害物検出ECU12が前方画像中の障害物の位置とXY座標系の障害物位置とを相互変換する演算処理は、従来周知の任意の手法を用いて良い。また、上記のステップA3の処理は一例であり、障害物検出ECU12は前方画像およびレーダー検出点Mの位置に基づいて障害物の左端位置X(L)および右端位置X(R)を算出可能であれば、従来周知の他の手法を用いても構わない。障害物検出ECU12は、ステップA3の処理を完了すると、処理をステップA4へ進める。
ステップA4において、障害物検出ECU12は、概略横位置Xmが左側補正判定閾値ΔWLより小さいか否か判定する。すなわち、障害物検出ECU12は、概略横位置Xmが自車両100から見て比較的左方向へ離れているか否か判定する。左側補正判定閾値ΔWLは、右端位置X(R)を補正するか否かを判定するための閾値である。左側補正判定閾値ΔWLは、障害物検出ECU12の記憶装置に予め記憶された任意の負の定数である。障害物検出ECU12は、概略横位置Xmが左側補正判定閾値ΔWLより小さいと判定した場合、処理をステップA5へ進め、右端位置X(R)を補正する。一方、障害物検出ECU12は、概略横位置Xmが左側補正判定閾値ΔWL以上であると判定した場合、右端位置X(R)を補正することなく処理をステップA6へ進める。
ステップA5において、障害物検出ECU12は、右端位置X(R)を概略横位置Xmの位置へ補正する。障害物検出ECU12は、ステップA5の処理を完了すると、処理をステップA8へ進める。
ステップA6において、障害物検出ECU12は、概略横位置Xmが右側補正判定閾値ΔWRより大きいか否か判定する。すなわち、障害物検出ECU12は、概略横位置Xmが自車両100から見て比較的右方向へ離れているか否か判定する。右側補正判定閾値ΔWRは、左端位置X(L)を補正するか否かを判定するための閾値である。右側補正判定閾値ΔWRは、障害物検出ECU12の記憶装置に予め記憶された任意の正の定数である。障害物検出ECU12は、概略横位置Xmが右側補正判定閾値ΔWRより大きいと判定した場合、処理をステップA7へ進め、左端位置X(L)を補正する。一方、障害物検出ECU12は、概略横位置Xmが右側補正判定閾値ΔWR以下であると判定した場合、左端位置X(L)を補正することなく処理をステップA8へ進める。
ステップA7において、障害物検出ECU12は、左端位置X(L)を概略横位置Xmの位置へ補正する。障害物検出ECU12は、ステップA7の処理を完了すると、処理をステップA8へ進める。
上記ステップA4からステップA7の処理によれば、概略横位置Xmが、自車両100から横方向へ所定距離(左側補正判定閾値ΔWLまたは右側補正判定閾値ΔWR)以上離れている場合、左端位置X(L)および右端位置X(R)のうち自車両100が走行する道路の内側方向に存在する端点の位置が、自車両100から離れるようX軸方向へ補正される。
例えば、図4に示した前方画像に基づき、ステップA2からステップA3の処理によって図3に示すように概略横位置Xm、左端位置X(L)、および右端位置X(R)が算出されている場合を想定する。図4に示した通り、実際にはガードレール200は、自車両100が走行する道路に沿って設置されているものであり、自車両が走行する道路内にはみ出しているものではない。しかしながら、奥行きのあるガードレール200は、前方画像において実際より大きな幅を有する障害物として認識されるため、ステップA3の処理を完了した時点では、図3に示すように自車両100の進行経路上にはみ出した障害物として検出される。その点、本発明第1の実施形態に係る障害物検出ECU12は、概略横位置Xmが左側補正判定閾値ΔWLより小さいと判定し(ステップA4でYes)、図5に示すように、右端位置X(R)を概略横位置Xmの位置に移動させて補正する(ステップA5)。なお、図5は、第1の実施形態に係る障害物検出ECU12により端位置が補正された後の障害物の存在領域をXY座標系で示した図の一例である。上述の通り、障害物が自車両に対して横方向に所定距離離れた場合に、レーダー装置10により検出される障害物の概略横位置と障害物の端位置とが一致し易くなる特性がある。そのため、上記ステップA4およびステップA5のような処理によれば、右端位置X(R)を概略横位置Xmへ補正することにより、右端位置X(R)を正確な位置に補正することができる。その結果、図5に示すように自車両100の進行経路上に存在していないガードレール200の存在領域を正確に検出することができる。
図2の説明に戻り、ステップA8において、障害物検出ECU12は、検出情報を出力する。具体的には、障害物検出ECU12は、上記のようにして算出した左端位置X(L)、右端位置X(R)、およびレーダー装置10が検出した障害物に関する情報を衝突判定ECU20へ送信する。障害物検出ECU12は、ステップA8の処理を完了すると、処理をステップA9へ進める。
衝突判定ECU20は、障害物の左端位置X(L)、右端位置X(R)、およびレーダー装置10が検出した障害物に関する情報に基づいて、当該障害物と自車両100との衝突の危険性を判定する。そして、衝突判定ECU20は、障害物と自車両100とが衝突する危険性が高いと判定した場合、警報装置21を鳴動させて自車両100のドライバーに衝突の危険を報知する。また、衝突判定ECU20は、障害物と自車両100とが衝突する危険性が高いと判定した場合、車両制御装置22を動作させて、自車両100が障害物との衝突を回避するよう、自車両100の走行状態を制御する。具体的には、衝突判定ECU20は、ブレーキ制御装置を動作させて、自車両100を減速させ、衝突の危険を低減させる。なお、衝突判定ECU20が障害物の左端位置X(L)、右端位置X(R)、およびレーダー装置10が検出した障害物に関する情報に基づいて、当該障害物と自車両100との衝突の危険性を判定する方法は、従来周知の任意の手法を用いて良い。
ステップA9において、障害物検出ECU12は、自車両100のIG電源がオフ状態に設定されたか否か判定する。障害物検出ECU12は、IG電源がオフ状態に設定されたと判定した場合、図2のフローチャートの処理を終了する。一方、障害物検出ECU12は、IG電源がオン状態のまま維持されていると判定した場合、処理をステップA1へ戻し、上述各ステップの処理を繰り返し実行する。
以上に示した通り、本発明の第1の実施形態に係る障害物検出装置1によれば、自車両周囲に存在する障害物の存在領域を正確に検出することができる。したがって、衝突判定ECU20が自車両100と障害物との衝突の危険性を誤って判定することを防止することができる。すなわち、障害物検出装置1によれば、警報装置21や車両制御装置22の不要な作動を抑制し、当該不要な作動によるドライバーの不快感を低減することができる。
(第2の実施形態)
上記第1の実施形態では、障害物検出ECU12が左右端位置を概略横位置Xmへ移動させて補正する例について説明したが、障害物検出ECU12は、概略横位置Xmに限らず、概略横位置Xmを基準とした任意の位置へ左右端位置を移動させて補正しても構わない。例えば、レーダー装置10の概略横位置Xmの検出精度が高くない場合、左右端位置を概略横位置Xmへ移動させて補正するよりも、概略横位置Xmから所定距離(付加距離ΔX)だけ離れた位置(補正候補位置Xm2)へ補正した方が、比較的正確に左右端位置を補正可能な場合がある。以下、第2の実施形態に係る障害物検出装置について説明する。
第2の実施形態に係る障害物検出装置のハードウェア構成は、上述図1に示した第1の実施形態に係る障害物検出装置1の構成と同様であるため、詳細な説明は省略する。但し、第2の実施形態に係る障害物検出装置は、障害物検出ECU12が実行する処理の内容が第1の実施形態のそれとは異なる。したがって、以下では、第2の実施形態に係る障害物検出ECU12が実行する処理について詳細に説明する。図6は、第2の実施形態に係る障害物検出ECU12が実行する処理の詳細を示すフローチャートの一例である。なお、図6に示すフローチャートにおいて、上述図2の処理と同様の処理を行うステップについては、図2と同様の符号を付し、詳細な説明は省略する。
障害物検出ECU12は、図6の処理を開始すると、先ず、図2と同様にステップA1からステップA3の処理を実行する。次いで、第2の実施形態に係る障害物検出ECU12は、ステップA4において、概略横位置Xmが左側補正判定閾値ΔWLより小さいと判定した場合、すなわち、概略横位置Xmが自車両100から見て比較的左方向へ離れていると考えられる場合、処理をステップB1へ進める。一方、障害物検出ECU12は、概略横位置Xmが左側補正判定閾値ΔWL以上であると判定した場合、処理をステップA6へ進める。
ステップB1において、障害物検出ECU12は、図7に示すように補正候補位置Xm2を算出する。図7は、第2の実施形態に係る障害物検出ECU12が算出した補正候補位置Xm2をXY座標系に示した図の一例である。具体的には、障害物検出ECU12は、概略横位置XmからX軸方向へ付加距離ΔXだけY軸に近づくよう移動した位置を補正候補位置Xm2として算出する。より詳細には、下式(2)に基づいて補正候補位置Xm2を算出する。
Xm2=Xm+ΔX …(2)
なお、付加距離ΔXは、障害物検出ECU12の記憶装置に予め記憶された定数値である。ステップB1の処理を完了すると、障害物検出ECU12は、処理をステップB2へ進める。
ステップB2において、障害物検出ECU12は、右端位置X(R)が補正候補位置Xm2より小さいか否か判定する。すなわち、右端位置X(R)が補正候補位置Xm2より自車両100から離れた位置に存在するか否か判定する。障害物検出ECU12は、右端位置X(R)が補正候補位置Xm2より小さいと判定した場合、処理をステップB3へ進め、右端位置X(R)を補正する。一方、障害物検出ECU12は、右端位置X(R)が補正候補位置Xm2以上であると判定した場合、右端位置X(R)を補正することなく処理をステップA8へ進める。
ステップB3において、障害物検出ECU12は、障害物検出ECU12は、右端位置X(R)を補正候補位置Xm2の位置へ補正する。なお、図8は、第2の実施形態に係る障害物検出ECU12により端位置が補正された後の障害物の存在領域をXY座標系で示した図の一例である。障害物検出ECU12は、ステップB3の処理を完了すると、処理をステップA8へ進める。
また、第2の実施形態に係る障害物検出ECU12は、ステップA6において、概略横位置Xmが右側補正判定閾値ΔWRより大きいと判定した場合、すなわち、概略横位置Xmが自車両100から見て比較的右方向へ離れていると考えられる場合、処理をステップB4へ進める。
ステップB4において、障害物検出ECU12は、補正候補位置Xm2を算出する。具体的には、障害物検出ECU12は、概略横位置XmからX軸方向へ付加距離ΔXだけY軸に近づくよう移動した位置を補正候補位置Xm2として算出する。より詳細には、下式(3)に基づいて補正候補位置Xm2を算出する。
Xm2=Xm−ΔX …(3)
ステップB4の処理を完了すると、障害物検出ECU12は、処理をステップB5へ進める。
ステップB5において、障害物検出ECU12は、左端位置X(L)が補正候補位置Xm2より大きい否か判定する。すなわち、左端位置X(L)が補正候補位置Xm2より自車両100から離れた位置に存在するか否か判定する。障害物検出ECU12は、左端位置X(L)が補正候補位置Xm2より大きいと判定した場合、処理をステップB6へ進め、左端位置X(L)を補正する。一方、障害物検出ECU12は、左端位置X(L)が補正候補位置Xm2以上であると判定した場合、左端位置X(L)を補正することなく処理をステップA8へ進める。
ステップB6において、障害物検出ECU12は、左端位置X(L)を補正候補位置Xm2の位置へ補正する。障害物検出ECU12は、ステップB6の処理を完了すると、処理をステップA8へ進める。
以上に示した第2の実施形態に係る障害物検出装置によれば、レーダー装置10によるレーダー検出点Mの検出精度の良し悪しの影響を低減し、障害物の端位置を適切に補正することができる。具体的には、概略横位置Xmから所定のマージン(付加距離ΔX)を隔てた位置(補正候補位置Xm2)を基準に、障害物の端位置を補正することができる。そのため、概略位置に測定誤差がある場合においても、当該誤差の影響を抑制して障害物の端位置を補正することができる。
(第3の実施形態)
上記各実施形態では、自車両100の走行環境に関わらず、障害物検出ECU12が常時、左端位置X(L)或いは右端位置X(R)を補正する例について説明したが、障害物検出ECU12は、左端位置X(L)或いは右端位置X(R)を正確に補正することが困難な状況においては、ステップA4からステップA7の処理の実行を禁止しても構わない。例えば、自車両がカーブ走行している場合など、ガードレール等の障害物が車両の正面に位置する可能性が高い状況下では、レーダー手段により検出される障害物の概略位置と、障害物の端位置とが一致し難いと考えられる。すなわち、左端位置X(L)或いは右端位置X(R)を正確に補正することが困難であると考えられる。したがって、障害物検出ECU12は、自車両100がカーブ走行をしている間、ステップA4からステップA7の処理を禁止しても良い。
具体的には、障害物検出ECU12は、ステップA3の処理を完了すると、図9に示すようにステップC1の処理を実行する。図9は、第3の実施形態に係る障害物検出ECU12が実行する処理の詳細を示すフローチャートの一例である。ステップC1において、障害物検出ECU12は、自車両100がカーブを走行しているか否か判定する。なお、障害物検出ECU12は、従来周知の任意の手法を用いて自車両100がカーブを走行しているか否か判定して構わない。例えば、障害物検出ECU12は、レーダー装置10から取得した先行車両の走行軌跡に基づいて自車両100が走行する車線の曲率を算出し、当該曲率が所定閾値以上である場合、自車両100がカーブを走行していると判定しても良い。また、障害物検出ECU12は、上記曲率を、撮像装置11から取得した前方画像に撮像された白線の形状に基づいて算出しても良い。また、障害物検出ECU12は、自車両100に搭載されたナビゲーション装置が取得した地図情報に基づいて、自車両100がカーブを走行していると判定しても構わない。そして、障害物検出ECU12は、自車両100がカーブを走行していると判定した場合、処理をステップA4へ進める。一方、障害物検出ECU12は、自車両100がカーブを走行していると判定した場合、処理をステップA4へ進める。このような処理によれば、左右端位置を誤って補正することを防止することができる。
また、障害物検出ECU12は、自車両100がカーブ走行をしている場合、カーブを直線とみなした場合におけるレーダー検出点Mの位置を算出し、当該レーダー検出点Mの位置に応じて上述各実施形態に示した処理を行っても良い。なお、カーブを直線とみなした場合におけるレーダー検出点Mの位置の算出方法は、従来周知の任意の手法を用いて良い。このような処理によれば、自車両100がカーブ走行している状況下、すなわち、左端位置X(L)或いは右端位置X(R)を正確に補正困難な状況下においても、障害物の端位置を適切に補正することができる。
なお、上記各実施形態では、付加距離ΔXが予め定められた定数である場合を例として説明したが、障害物検出ECU12は、付加距離ΔXを障害物から自車両100までの距離に応じて算出しても構わない。具体的には、障害物検出ECU12は、相対距離Lが大きいほど付加距離ΔXを大きな値として算出する。また、障害物検出ECU12は、レーダー検出点MのY座標Ymが大きいほど、付加距離ΔXを大きな値として算出しても構わない。なお、レーダー検出点MのY座標Ymは、下式(4)に基づいて算出することができる。
Ym=L×cosθ …(4)
自車両100から障害物までの距離が長いほど、障害物の横方向の概略位置の測定精度は低くなると考えられる。そのため、障害物検出ECU12は、自車両から障害物までの距離が長いほど付加距離を大きすることによって、概略位置の測定誤差の影響を、より適切に抑制することができる。なお、上記のような付加距離ΔXを算出する処理は、ステップA4の処理後ステップB1の処理前に行うことが好ましい。
また、上記各実施形態では、左側補正判定閾値ΔWLおよび右側補正判定閾値ΔWRが予め定められた定数である例について説明したが、障害物検出ECU12は、左側補正判定閾値ΔWLおよび右側補正判定閾値ΔWRを障害物から自車両100までの距離に応じて算出しても構わない。より具体的には、障害物検出ECU12は、レーダー検出点MのY座標Ymが大きいほど、左側補正判定閾値ΔWLおよび右側補正判定閾値ΔWRの絶対値を大きな値として算出しても構わない。例えば、障害物の存在方位θの値が45度等の所定値であるときに当該障害物の角部でレーダー装置10の検出波が正反射し易い傾向がある場合を想定する。このような場合、上記のように左側補正判定閾値ΔWLおよび右側補正判定閾値ΔWRを算出すると、障害物の存在方位θが所定値となった状況において、すなわち障害物の左右端位置を正確に補正可能な状況においてのみ、当該左右端位置を補正することができる。
また、上記各実施形態に係る障害物検出ECU12の処理では、ステップA1においてレーダー装置10からの情報を取得した時点から、障害物の端位置を補正する処理(例えば、ステップA5、およびステップA7等の処理)を実行するまでの間にステップA3に示した画像処理の完了を待機する必要がある。すなわち、レーダー装置10により障害物を検出してから、障害物の左右端位置を補正するまでにタイムラグが生じている場合がある。このような場合、障害物検出ECU12は、上記ステップA5、およびステップA7において、ステップA1において取得した概略横位置Xmに基づいて現時点における概略横位置Xm3を算出し、概略横位置Xm3に応じて左右端位置を補正しても構わない。
例えば、ステップA5、およびステップA7において、障害物検出ECU12は、先ず、下式(5)に基づいて現時点における概略横位置Xm3を算出する。
Xm3=Xm+Δt*Vx …(5)
なお、式(5)において、Δtは、ステップA1においてレーダー装置10からの情報を取得した時点からの経過時間を示す。また、Vxは、自車両100に対する障害物の相対速度VのX軸成分を示す。障害物検出ECU12は、従来周知の任意の手法を用いてΔtの計測およびVxの算出を行って構わない。なお、式(5)において「*」は乗算記号を示す。そして、障害物検出ECU12は、右端位置X(R)或いは左端位置X(L)を現時点の概略横位置Xm3の位置へ補正する。このような処理によれば、上述のようなタイムラグの影響無く、左端位置X(L)或いは右端位置X(R)を正確に補正することができる。
また、上記各実施形態では、障害物検出ECU12が上述図2および図6に示した各ステップの処理を順次実行する例について説明したが、障害物検出装置が複数の情報処理装置を搭載する構成とし、各ステップの処理を個別の情報処理装置により実行させても構わない。
本発明に係る障害物検出装置は、障害物の存在領域を正確に検出可能とする障害物検出装置などとして有用である。
1 障害物検出装置
10 レーダー装置
11 撮像装置
12 障害物検出ECU
20 衝突判定ECU
21 警報装置
22 車両制御装置
100 自車両
200、300 ガードレール

Claims (10)

  1. 自車両周囲の障害物を検出する障害物検出装置であって、
    検出波を送受信することによって前記自車両から見た障害物の横方向の概略位置を検出するレーダー手段と、
    前記障害物を含む周囲画像を撮像する撮像手段と、
    前記概略位置が検出された場合、前記障害物の左右両端位置を前記周囲画像に基づいて検出する端位置検出手段と、
    前記障害物の左右両端位置のうち前記自車両が走行する道路内側方向に存在するの端位置を前記概略位置に応じて補正する端位置補正手段とを備える、障害物検出装置。
  2. 前記端位置補正手段は、前記障害物の左右両端位置のうち前記自車両が走行する道路内側方向に存在する端位置を、当該道路外側方向へ移動させて補正することを特徴とする、請求項1に記載の障害物検出装置。
  3. 前記自車両の横位置を示し、当該自車両の車長方向に伸びる基準軸線から、前記概略位置が補正判定閾値以上離れているか否か判定する概略位置判定手段をさらに備え、
    前記端位置補正手段は、(a)前記概略位置が前記基準軸線から前記補正判定閾値以上離れていると判定された場合、前記障害物の左右両端位置のうち前記自車両が走行する道路内側方向に存在する端位置を補正し、(b)前記概略位置が前記基準軸線から前記補正判定閾値より近い位置に存在すると判定された場合、前記端位置を補正しないことを特徴とする、請求項2に記載の障害物検出装置。
  4. 前記端位置補正手段は、前記概略位置が前記基準軸線から補正判定閾値以上離れていると判定された場合、前記障害物の左右両端位置のうち前記自車両が走行する道路内側方向に存在する端位置を当該概略位置へ移動させて補正することを特徴とする、請求項3に記載の障害物検出装置。
  5. 前記概略位置から所定の付加距離だけ前記基準軸線方向へ移動した位置を補正候補位置として算出する補正候補位置算出手段と、
    前記補正候補位置と、前記障害物の左右両端位置のうち前記自車両が走行する道路内側方向に存在する端位置との何れが前記基準軸線に近いか判定する比較判定手段とをさらに備え、
    前記端位置補正手段は、前記障害物の左右両端位置のうち前記自車両が走行する道路内側方向に存在する端位置が前記補正候補位置より前記基準軸線に近いと判定された場合、当該端位置を前記補正候補位置へ移動させて補正することを特徴とする、請求項3に記載の障害物検出装置。
  6. 前記自車両から前記障害物までの距離が長いほど、前記付加距離を長く設定する付加距離設定手段をさらに備える、請求項5に記載の障害物検出装置。
  7. 前記自車両から見た前記障害物の横方向の移動速度を検出する速度検出手段と、
    予め検出された前記障害物の概略位置を前記横方向の移動速度に応じて補正することにより、現時点における前記障害物の概略位置を算出する概略位置補正手段とをさらに備え、
    前記端位置補正手段は、概略位置補正手段により算出された現時点における前記概略位置に基づいて、前記端位置を補正することを特徴とする、請求項1乃至6の何れかに記載の障害物検出装置。
  8. 前記補正判定閾値を、前記自車両から前記障害物までの距離に応じて設定する補正判定閾値設定手段をさらに備えることを特徴とする、請求項3乃至6の何れかに記載の障害物検出装置。
  9. 前記自車両がカーブを走行しているか否かを判定するカーブ走行判定手段と、
    前記自車両がカーブを走行していると判定された場合、前記端位置補正手段の処理を禁止する補正禁止手段とをさらに備えることを特徴とする、請求項1乃至8の何れかに記載の障害物検出装置。
  10. 前記自車両がカーブを走行しているか否かを判定するカーブ走行判定手段と、
    前記カーブの曲率を算出する曲率算出手段と、
    前記カーブを直線とみなした場合における前記障害物の概略位置を前記カーブの曲率に基づいて算出するカーブ補正手段とをさらに備え、
    前記概略位置判定手段は、前記カーブ補正手段により補正された後の前記概略位置が自車両の横位置を示す基準軸線から補正判定閾値以上離れているか否か判定することを特徴とする、請求項3乃至6の何れかに記載の障害物検出装置。
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