JP2012013681A - 核医学イメージング装置、方法及びプログラム - Google Patents

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泰誠 山田
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    • A61B6/037Emission tomography

Abstract

【課題】放射線を検出できない状態で測定することを防止すること。
【解決手段】実施の形態の核医学イメージング装置は、核医学画像を生成するための放射線を検出する検出器を有する。また、実施の形態の核医学イメージング装置は、核医学画像を生成するための検出器により放射線が検出された回数を計測する。また、実施の形態の核医学イメージング装置は、核医学画像を生成するための検出器により放射線が検出された回数が閾値以下である場合に、核医学画像を生成するための検出器による検出を終了するように制御する。
【選択図】図6

Description

本発明の実施の形態は、核医学イメージング装置、方法及びプログラムに関する。
従来より、ガンマカメラ、SPECT(Single Photon Emission Computed Tomography)装置、PET(Positron Emission Tomography)装置などの核医学イメージング装置がある。核医学イメージング装置は、放射線を検出する検出器を有する。核医学イメージング装置では、生体組織に取り込まれた同位元素又は標識化合物から放射される放射線を検出器が検出し、検出器により検出された放射線の線量分布を画像化することで生体組織の機能情報を提供する核医学画像を再構成する。
例えば、被検体は、腫瘍組織によって高頻度に取り込まれる標識化合物を含む放射性薬剤を予め体内に入れる。そして、核医学イメージング装置は、標識化合物から放出された放射線を所定の時間検出し、標識化合物を取り込んだ被検体の腫瘍組織の分布が描出された核医学画像を再構成する。
また、近年、機能情報を提供する核医学イメージング装置と、形態情報を提供するX線CT(X線コンピュータ断層撮影、X-Ray Computed Tomography)装置とが一体化された装置がある。例えば、PET装置とX線CT装置とを一体化したPET―CT装置や、SPECT装置とX線CT装置とを一体化したSPECT―CT装置などがある。
特開2007−107995号公報
しかしながら、上述した技術では、放射線を検出できない状態で測定を継続することがある。核医学イメージング装置を撮影する際に用いられる同位元素又は標識化合物の半減期は短いことが多い。この結果、核医学イメージング装置が測定を終了する前に、放射線を検出できない状態になることがある。この場合、核医学イメージング装置は、放射線を検出できない状態にて、所定の時間が終了するまで測定を継続することになる。
実施の形態の核医学イメージング装置は、検出器と、計測部と、終了制御部とを有する。検出器は、核医学画像を生成するための放射線を検出する。計測部は、前記検出器により放射線が検出された回数を計測する。終了制御部は、前記計測部により計測された回数が閾値以下である場合に前記検出器による検出を終了するように制御する。
図1は、実施例1おけるPET−CT装置の構成の全体像について示す図である。 図2は、実施例1におけるPETスキャナとX線CTスキャナとの関係の一例を示す図である。 図3は、実施例1におけるPETスキャナの構成について示す図である。 図4は、実施例1における検出器の構造の一例を示す図である。 図5は、実施例1におけるアンガー型の検出器により検出される情報を示す図である。 図6は、実施例1におけるコンソール装置の構成の一例を示すブロック図である。 図7は、実施例1における計数情報テーブルに記憶された計数情報の一例を示す図である。 図8は、実施例1における同時計数情報テーブルに記憶された同時計数情報の一例を示す図である。 図9は、実施例1に係るPET−CT装置によるPET画像撮影処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図10は、実施例1における判定部による処理の流れの一例を示す図である。 図11は、実施例1に係るPET−CT装置の効果を示す図である。 図12は、実施例2におけるコンソール装置の構成の一例を示すブロック図である。 図13は、2つの検出位置が所定の関心スライス上にある一対の放射線について示す図である。 図14は、関心領域が放射線上にある一対の放射線について示す図である。
以下では、核医学イメージング装置の一例として、PET−CT装置を用いて説明するが、これに限定されるものではない。例えば、SPECT―CT装置でも良く、PET装置であっても良く、SPECT装置であっても良く、任意の核医学イメージング装置であって良い。
図1は、実施例1おけるPET−CT装置の構成の全体像について示す図である。図1において、100はPET−CT装置を示し、200はPETスキャナを示し、300はX線CTスキャナを示し、400は寝台を示し、401は被検体が載せられる天板を示し、402は、被検体を示す。図1に示すように、PET−CT装置100は、PETスキャナ200と、X線CTスキャナ300と、寝台400と、コンソール装置500とを有する。図1におけるX方向は、図1の天板401に載せられた被検体402の体軸方向を示す。Y方向は、X方向と直行する水平面上の方向を示す。Z方向は、垂直方向を示す。
寝台400は、被検体402が載せられる天板401を有する。また、図1には図示していないが、寝台400は、天板401を移動させる寝台制御部を有する。寝台制御部は、コンソール装置500により制御され、天板401に載せられた被検体402をPET−CT装置100の撮影口内に移動させる。
PETスキャナ200は、核医学画像を生成するための放射線を検出する検出器210を複数有する。複数ある検出器210は、被検体402の体軸を中心としてリング上に配置される。例えば、検出器210は、天板401に載せられた被検体402の体外から、被検体402の生体組織内に取り込まれた標識化合物から放出された一対のガンマ線を検出する。
具体的には、PETスキャナ200は、検出器210がガンマ線を検出するごとに、ガンマ線を検出した検出器210の位置を示す検出位置と、ガンマ線が検出器210に入射した時点におけるエネルギー値と、検出器210がガンマ線を検出した検出時間とを収集する。PETスキャナ200により収集される情報を「計数情報」とも称する。
ここで、検出器210により検出されるガンマ線と、被検体402の生体組織内に取り込まれた標識化合物から放出された一対のガンマ線との関係について説明する。検出器210は、標識化合物から放出された一対のガンマ線の双方を検出するとは限らない。例えば、検出器210は、標識化合物から一対のガンマ線が1つ放出された場合に、一対のガンマ線のうち片方のみを検出することがあり、一対のガンマ線のうち両方を検出することがあり、一対のガンマ線の両方を検出しないことがある。
標識化合物は、例えば、陽電子放出核種である「18F(フッ素)」で標識された18F標識デオキシグルコースが該当する。標識化合物は、PET−CT装置100による測定前に被検体402に投与される。ただし、18F標識デオキシグルコースに限定されるものではなく、任意の標識化合物を用いて良い。
X線CTスキャナ300は、X線CT画像を生成するためのX線を照射するX線管301と、X線管301により照射されたX線を検出するX線検出器302とを有する。X線CTスキャナ300では、X線管301がX線を被検体402に照射し、被検体402を透過したX線をX線検出器302が検出する。具体的には、X線CTスキャナ300は、被検体402の体軸を中心として回転しながら、X線管301がX線を照射し、X線検出器302がX線を検出する。言い換えると、X線CTスキャナ300は、被検体402の体軸を中心として回転しながら照射することで多方向からX線を被検体402に照射し、被検体402を透過することで被検体402に吸収されて減弱したX線を検出する。X線検出器302により検出されたX線に対して増幅処理やAD変換処理などを行うことで生成されるデータを「投影データ」とも称する。X線CTスキャナ300は、X線検出器302により検出されたX線の投影データと、投影データを生成する際に用いられたX線を検出した検出位置とを収集する。
図2は、実施例1におけるPETスキャナとX線CTスキャナとの関係の一例を示す図である。図2では、Y軸方向に見た場合におけるPETスキャナ200とX線CTスキャナ300との断面図を示した。図2において、200は、PETスキャナを示し、210は、検出器を示し、300は、X線CTスキャナを示し、301は、X線管を示し、302はX線検出器を示し、303は、X線管301により照射されたX線を示す。図2では、説明の便宜上、PETスキャナ200とX線CTスキャナ300とに加えて、寝台400と天板401とを併せて示した。
図2に示すように、PETスキャナ200では、X軸方向に複数の検出器210が配置される。また、複数の検出器210は、被検体402の体軸リング状に取り囲むように配置される。図2に示すように、X線CTスキャナ300は、X線管301とX線検出器302とを有する。X線管301とX線検出器302とは、測定時に被検体402が載せられる天板401を挟んで対向する位置に配置される。
図3は、実施例1におけるPETスキャナの構成について示す図である。図3において、400は寝台を示し、401は天板を示し、402は被検体を示し、210は検出器を示す。図3は、X軸方向に見たPETスキャナの断面図である。図3では、説明の便宜上、PETスキャナ200に加えて、被検体402と、寝台400と、天板401とを併せて示した。
図3に示すように、PETスキャナ200は、複数の検出器210が被検体402の周囲をリング状に取り囲むように配置される。検出器210は、例えば、フォトンカウンティング(Photon Counting)方式の検出器が該当する。
図4は、実施例1における検出器の構造の一例を示す図である。図4において、211はシンチレータを示し、212はライトガイドを示し、213は光電子増倍管(PMT:Photomultiplier Tube)を示す。
図4に示すように、検出器210は、シンチレータ211と、ライトガイド212と、光電子増倍管213とを有する。シンチレータ211は、被検体402から放出されて検出器210に入射されたガンマ線を可視光に変換し、可視光を出力する。シンチレータ211は、例えば、ガンマ線を可視光に変換するNaIやBGOなどで形成される。また、シンチレータ211は、図4に示すように、2次元に配列される。シンチレータ211により出力された可視光を「シンチレーション光」とも称する。ライトガイド212は、シンチレータ211から出力された可視光を光電子増倍管213に伝達する。ライトガイド212は、例えば、光透過性に優れたプラスチック素材などで形成される。光電子増倍管213は、シンチレータ211によって出力された可視光をライトガイド212を介して受信し、受信した可視光を電気信号に変換する。光電子増倍管213は、複数個配置される。
光電子増倍管213について更に説明する。光電子増倍管213は、シンチレーション光を受信して光電子を発生させる光電陰極と、光電陰極により発生された光電子を加速する電場を与える多段のダイノードと、電子の流れ出し口である陽極とを有する。光電効果により光電陰極から放出された電子は、ダイノードに向かって加速されてダイノードの表面に衝突し、複数の電子をたたき出す。ダイノードの表面にて複数の電子がたたき出される現象が多段のダイノードに渡って繰り返されることで、電子数がなだれ的に増える。
例えば、陽極は、シンチレーション光を1つ受信した場合に、約100万もの電子を出力する。シンチレーション光を1つ受信した場合に陽極から得られる電子の数を「光電子増倍管の利得率」とも称する。この場合、光電子増倍管213の利得率は「100万倍」となる。なお、電子数をなだれ的に増やす際には、ダイノードと陽極との間には、通常、1000ボルト以上の電圧が印加される。
このように、検出器210では、シンチレータ211がガンマ線を可視光に変換し、光電子増倍管213が可視光を電気信号に変換することで、被検体402から放出されたガンマ線を検出する。
上述したように、PETスキャナ200は、検出器210がガンマ線を検出するごとに、検出位置とエネルギー値と検出時間とを収集する。ここで、図5を用いて、複数の隣接する検出器210が同時にガンマ線を検出した場合における検出位置とエネルギー値とを計算する処理の一例について簡単に説明する。図5は、実施例1におけるアンガー型の検出器により検出される情報を示す図である。
例えば、PETスキャナ200は、アンガー型位置計算処理を行うことで、検出位置を確定する。また、例えば、PETスキャナ200は、光電子増倍管213が位置検出型の光電子増倍管である場合には、位置検出型の光電子増倍管213を用いて検出位置を収集する。図5の(1)に示すように、3つの光電子増倍管213が、同じタイミングにてシンチレーション光を電気信号に変換して出力した場合を用いて説明する。この場合、PETスキャナ200は、同時に電気信号を出力した光電子増倍管213の位置を取得し、同時に電気信号を出力した光電子増倍管213から出力された電気信号のエネルギー値各々を取得する。そして、PETスキャナ200は、取得したエネルギー値から重心の位置を算出し、算出した重心の位置に対応するシンチレータ211を特定する。また、PETスキャナ200は、同じタイミングにてシンチレーション光を電気信号に変換して出力した各光電子増倍管213が出力した電気信号のエネルギー値を積分し、積分結果となるエネルギー値を検出器210に入射したガンマ線のエネルギー値とする。
図5の(2)に示すように、検出器210がガンマ線を検出するごとに、PETスキャナ200は、シンチレータ211を一意に識別する「シンチレータ番号」と、「エネルギー値」と、「検出時間」とを収集する。図5の(2)に示す例では、「シンチレータ番号」「エネルギー値」「検出時間」に加えて、更に、検出器210を一意に特定する情報である「モジュールID」を出力する場合を示した。
ここで、検出時間は、時刻などの絶対時間であっても良く、PET画像の撮影開始時点からの経過時間であっても良い。検出器210は、例えば、10〜12psec単位の精度にて検出時間を収集する。
ここで、実施例1におけるPET−CT装置100がPET画像とX線CT画像とを再構成する場合における処理の流れについて簡単に説明する。PETスキャナ200とX線CTスキャナ300とは、図1や図2において左から右に移動したり、寝台400が右から左に移動したりすることで、X線CTスキャナ300が投影データを収集し、その後、PETスキャナ200が計数情報を収集する。その後、コンソール装置500が、収集した情報に基づいてPET画像とX線CT画像とを再構成する。ただし、これに限定されるものではなく、PETスキャナ200とX線CTスキャナ300とが図1や図2において右から左に移動しても良い。
図6は、実施例1におけるコンソール装置の構成の一例を示すブロック図である。コンソール装置500は、X線CTスキャナ300により収集された情報によりX線CT画像を再構成する。また、コンソール装置500は、PETスキャナ200により収集された計数情報を用いて同時計数情報を生成し、生成した同時計数情報に基づいてPET画像を再構成する。また、以下に詳細に説明するように、コンソール装置500は、判定処理を実行し、判定結果に基づいてPETスキャナ200による検出処理を終了させる。以下では、コンソール装置500によるPET画像を再構成する処理やX線CT画像を再構成する処理については、任意の手法を用いて実行して良く、説明を簡潔に行う。
図6に示す例では、説明の便宜上、コンソール装置500に加えて、PETスキャナ200とX線CTスキャナ300とを併せて示した。図6に示す例では、コンソール装置500は、入出力部501と、記憶部510と、制御部520とを有する。
入出力部501は、制御部520と接続される。入出力部501は、PET−CT装置100を利用する利用者から各種指示を受け付け、受け付けた各種指示を制御部520に送信する。また、入出力部501は、制御部520から情報を受信し、受信した情報を利用者に出力する。例えば、入出力部501は、キーボードやマウス、マイクなどが該当し、モニタやスピーカなどが該当する。なお、入出力部501によって受け付けられる情報や指示の詳細や、入出力部501によって出力される情報の詳細については、ここでは説明を省略し、関係する各部について説明する際に併せて説明する。
記憶部510は、制御部520と接続される。記憶部510は、制御部520による各種処理に用いるデータを記憶する。記憶部510は、例えば、RAM(Random Access Memory)やフラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、又は、ハードディスクや光ディスクなどの記憶装置が該当する。図6に示す例では、記憶部510は、計数情報テーブル511と、同時計数情報テーブル512とを有する。
計数情報テーブル511は、PETスキャナ200により収集された計数情報を記憶する。図7に示す例では、計数情報テーブル511は、「モジュールID」に対応付けて、「シンチレータ番号」と「エネルギー値」と「検出時間」とを記憶する。図7は、実施例1における計数情報テーブルに記憶された計数情報の一例を示す図である。
図7に示す例では、計数情報テーブル511は、モジュールID「D1」に対応付けて、シンチレータ番号「P11」エネルギー値「E11」検出時間「T11」を記憶し、シンチレータ番号「P12」エネルギー値「E12」検出時間「T12」を記憶する。すなわち、計数情報テーブル511は、検出器「D1」にて検出時間「T11」にシンチレータ「P11」がエネルギー値「E11」のガンマ線を検出したことを記憶し、検出器「D1」にて検出時間「T12」にシンチレータ「P12」がエネルギー値「E12」のガンマ線を検出したことを記憶する。また、計数情報テーブル511は、他の検出器210についても同様に記憶する。
同時計数情報テーブル512は、陽電子放出核種から放出された一対のガンマ線の入射方向を決定するための同時計数情報を記憶する。具体的には、同時計数情報テーブル512は、陽電子放出核種から放出された一対のガンマ線を示す計数情報の組み合わせを記憶する。
同時計数情報について簡単に説明する。陽電子放出核種からは一対のガンマ線が放出され、一対のガンマ線の双方を検出器210が検出した場合には、陽電子放出核種からガンマ線が放出されるごとに2つの計数情報が収集される。同時計数情報は、陽電子放出核種からガンマ線が放出されるごとに収集される2つの計数情報の組み合わせを示す。
図8は、実施例1における同時計数情報テーブルに記憶された同時計数情報の一例を示す図である。図8に示すように、同時計数情報テーブル512は、2つの計数情報の組み合わせを記憶する。図8では記載の便宜上、計数情報の組み合わせに含まれる2つの計数情報をそれぞれ「計数情報A」と「計数情報B」と記載した。図8に示す例では、同時計数情報テーブル512は、シンチレータ番号「P11」エネルギー値「E11」検出時間「T11」を含む計数情報Aと、シンチレータ番号「P22」エネルギー値「E22」検出時間「T22」を含む計数情報Bとの組み合わせを記憶する。すなわち、同時計数情報テーブル512は、陽電子放出核種から放出された一対のガンマ線のうち一方について、検出時間「T11」にシンチレータ「P11」が検出したことを記憶し、陽電子放出核種から放出された一対のガンマ線のうち他方について、検出時間「T22」にシンチレータ「P22」が検出したことを記憶する。
制御部520は、入出力部501及び記憶部510と接続される。制御部520は、各種の処理手順などを規定したプログラムを記憶する内部メモリを有し、種々の処理を制御する。制御部520は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)などの電子回路が該当する。図6に示す例では、制御部520は、計数情報収集部521と、同時計数情報生成部522と、PET画像再構成部523と、判定部524とを有する。
制御部520は、測定を実行する旨の実行指示を入出力部501を介して利用者から受け付けると、X線CTスキャナ300を動作させ、X線CTスキャナ300により収集されたX線の投影データとX線検出位置とを受信する。ここで、例えば、制御部520は、図6に図示されない記憶部510のテーブルにX線の投影データとX線検出位置とを格納する。そして、制御部520は、受信したX線の投影データとX線検出位置とを用いてX線CT画像を再構成する。また、例えば、図6に図示されない制御部520でのX線再構成制御部が、図6に図示されない記憶部510のテーブルに格納されたX線の投影データとX線検出位置とを読み出し、X線CT画像を再構成する。制御部520は、時間差を付けて同一部位についてのPET画像を複数枚撮影するPETダイナミック撮影を行う。
制御部520は、以下に詳細に説明するように、計数情報収集部521と、同時計数情報生成部522と、PET画像再構成部523と、判定部524とが、PETスキャナ200を動作させてPET画像を再構成する。
計数情報収集部521は、PET画像を撮影する撮影要求を入出力部501を介して利用者から受け付けると、PETスキャナ200を動作させ、PETスキャナ200により収集された計数情報を受信する。そして、計数情報収集部521は、受信した計数情報を計数情報テーブル511に格納する。
ここで、計数情報収集部521は、PETスキャナ200により計数情報が収集されるごとに、収集された計数情報をその都度受信し、受信した計数情報をその都度計数情報テーブル511に格納する。
同時計数情報生成部522は、計数情報テーブル511に記憶された計数情報におけるエネルギー値と検出時間とに基づいて、一対のガンマ線を示す計数情報の組み合わせを検索し、同時計数情報を生成する。そして、同時計数情報生成部522は、生成した同時計数情報を同時計数情報テーブル512に格納する。
具体的には、同時計数情報生成部522は、操作者により指定された同時計数情報生成条件に基づいて同時計数情報を生成する。同時計数情報生成条件には、時間ウィンドウ幅とエネルギーウィンドウ幅とが含まれる。時間ウィンドウ幅は、一対のガンマ線の双方を受信した場合における2つの検出時間の差の上限を示す。エネルギーウィンドウ幅は、ガンマ線のエネルギー値の範囲を示す。
時間ウィンドウ幅を用いるのは、陽電子放出核種から同時に放出された一対のガンマ線であれば、一対のガンマ線に含まれるガンマ線各々の検出時間は、同時であったり、同時でなくても2つの検出時間の差が僅かになる。このことを踏まえ、同時計数情報生成部522は、時間ウィンドウ幅を用いることで、誤った同時計数情報を生成するのを防止する。
また、陽電子放出核種から同時に放出された一対のガンマ線のエネルギー値は予めわかっている。例えば、18Fや15O、11Cなどでは、「511keV」の放射線が放出される。このため、陽電子放出核種から同時に放出されたガンマ線であれば、エネルギー値が所定の範囲に入る。このことを踏まえ、同時計数情報生成部522は、エネルギーウィンドウ幅を用いることで、陽電子放出核種から放出された一対のガンマ線ではない計数情報を除外した上で同時計数情報を生成し、誤った同時計数情報を生成するのを防止する。
例えば、時間ウィンドウ幅「600psec」エネルギーウィンドウ幅「350keV〜550keV」を用いて同時計数情報生成部522が同時計数情報を生成する場合を例に説明する。この場合、同時計数情報生成部522は、「モジュールID」ごとの「検出時間(T)」及び「エネルギー値(E)」を参照し、2つの検出時間の差が「時間ウィンドウ幅:600psec」以内であり、かつ、2つのエネルギー値の両方が「エネルギーウィンドウ幅:350keV〜550keV」にある計数情報の組み合わせを、モジュール間で検索する。
なお、検出時間が時間ウィンドウ幅以内にあり、エネルギー値がともに一定のエネルギーウィンドウ幅にある組み合わせを検索することを「Coincidence Finding」とも称する。また、同時計数情報生成部522により生成された同時計数情報のリストを「Coincidence List」とも称する。
また、上述した説明では、時間ウィンドウ幅とエネルギーウィンドウ幅とを用いる場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、同時計数情報生成部522は、時間ウィンドウ幅とエネルギーウィンドウ幅とに加えて、偶発同時計数を除外するためのランダム補正、散乱したガンマ線の計数情報が同時計数情報として生成されることを除外するための散乱補正、検出器210間の感度の違いを補正するための感度補正、被検体402の内部で減弱されるガンマ線のエネルギー値を補正するための減弱補正などを用いても良い。
PET画像再構成部523は、同時計数情報テーブル512に記憶された同時計数情報を読み出し、読み出した同時計数情報を逆投影処理することでPET画像を再構成する。また、PET画像再構成部523は再構成したPET画像を入出力部501を介して利用者に出力し、又は、PET画像を記憶部510に格納する。また、PET画像再構成部523は、所定の時間が経過するごとに、直近の所定の時間の間に生成された同時計数情報を用いてPET画像を再構成する。
判定部524は、PETスキャナ200が検出処理を開始すると、検出器210により放射線が検出された回数を計測する。言い換えると、判定部524は、計数率(count/sec)を算出する。例えば、判定部524は、PETスキャナ200により1秒間にガンマ線が検出された回数を計測する。PETスキャナ200が計数情報を収集するごとに、PETスキャナ200が計数情報をコンソール装置500に送信する場合を用いて説明する。この場合、判定部524は、PETスキャナ200から受信した計数情報を1秒間に受信した回数を計測する。判定部524は、「終了制御部」とも称する。
ただし、PETスキャナ200から計数情報を受信した回数を判定部524が計測する場合に限定されるものではなく、計数情報テーブル511に記憶された計数情報に基づいて、検出器210により放射線が検出された回数を計測しても良い。例えば、判定部524は、計数情報テーブル511を参照し、計数情報を検出時間ごとに分類することで、毎秒ごとの回数を計測しても良い。また、判定部524は、1秒ごとに計測する場合に限定されるものではなく、任意の間隔にて計測して良い。また、判定部524は、直近1秒間の回数を計測する場合に限定されるものではなく、任意の時間を用いて良い。
判定部524は、計測した回数が閾値以下であるかを判定し、閾値以下である場合に検出器210による検出を終了するように制御する。例えば、判定部524は、閾値として「10」が予め設定された場合を用いて説明する。この場合、判定部524は、回数を計測するごとに、計測した回数が「10」を下回ったか否かを判定する。ここで、判定部524は、下回っていないと判定した場合には、何も処理を実行しない。この場合、PETスキャナ200による処理は継続される。一方、判定部524は、下回ったと判定すると、PETスキャナ200による検出処理を終了させる。また、判定部524は、PETスキャナ200が検出処理を終了するまで、判定処理を繰り返す。判定部524による処理の流れの一例については、後述する。判定部524は、「計測部」や「終了制御部」とも称する。
[PET−CT装置によるPET画像の再構成処理]
図9を用いて、実施例1に係るPET−CT装置100によるPET画像撮影処理の流れの一例を示す。図9は、実施例1に係るPET−CT装置によるPET画像撮影処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、PET−CT装置100は、以下に説明する一連の処理に先だって、X線CT画を撮影する。
図9に示すように、PET−CT装置100では、撮影要求を利用者から受け付けると(ステップS101肯定)、計数情報収集部521がPETスキャナ200を動作させ、PETスキャナ200が計数情報を収集する(ステップS102)。すなわち、PETスキャナ200は、ガンマ線を検出するごとに、検出位置とエネルギー値と検出時間とを収集する。
そして、計数情報収集部521は、PETスキャナ200により収集された計数情報を受信して計数情報テーブル511に格納する(ステップS103)。そして、同時計数情報生成部522は、計数情報テーブル511に格納された計数情報における「検出時間」及び「エネルギー値」を参照し、検出時間の差が時間ウィンドウ幅以内であり、かつ、エネルギー値がともにエネルギーウィンドウ幅にある計数情報の組み合わせを検索することで、同時計数情報を生成する(ステップS104)。
そして、PET画像再構成部523は、同時計数情報生成部522により生成された同時計数情報を投影データとして逆投影処理することで、PET画像を再構成する(ステップS105)。
[判定部による処理]
図10を用いて、実施例1における判定部による処理の流れの一例を示す。図10は、実施例1における判定部による処理の流れの一例を示すフローチャートである。以下に説明する一連の処理は、PETスキャナ200が検出処理を実行している際に、繰り返し実行される。
図10に示すように、判定部524は、PETスキャナ200が検出処理を開始すると(ステップS201肯定)、検出器210により放射線が検出された回数を計測する(ステップS202)。例えば、判定部524は、PETスキャナ200により1秒間にガンマ線が検出された回数を計測する。
そして、判定部524は、計測した回数が閾値以下であるかを判定する(ステップS203)。例えば、閾値「10」が予め利用者により設定された場合を用いて説明する。この場合、判定部524は、1秒間当たりに放射線を検出した回数が「10」以下であるかを判定する。ここで、判定部524は、閾値以下であると判定した場合には(ステップS203肯定)、PETスキャナ200による検出処理を終了させる(ステップS204)。
一方、判定部524は、閾値以下であると判定しなかった場合には(ステップS203否定)、検出時間が終了したかを判定する(ステップS205)。例えば、PETスキャナ200が検出処理を実行する時間が「30分」である場合には、検出処理を開始してから「30分」が経過したかを判定する。ここで、判定部524は、経過したと判定した場合には(ステップS205肯定)、処理を終了する。一方、判定部524は、経過したと判定しなかった場合には(ステップS205否定)、上述したステップS202に戻り、処理を繰り返す。
[実施例1の効果]
上述したように、実施例1によれば、PET−CT装置100は、核医学画像を生成するための放射線を検出する検出器210を有する。また、PET−CT装置100は、検出器210により放射線が検出された回数を計測し、計測した回数が閾値以下である場合に検出器210による検出を終了するように制御する。この結果、放射線を検出できない状態で測定が継続することを防止可能である。
図11は、実施例1に係るPET−CT装置の効果を示す図である。図11の横軸は、時間軸を示し、縦軸は、同時計数情報生成部522により生成された同時計数情報の数を示す。図11に示す例では、PETスキャナ200が検出処理を検出時間として、図11の横軸における「0」から「14」が指定された場合を用いて説明する。
例えば、時間差を付けて同一部位についてのPET画像を複数枚撮影するPETダイナミック撮影では、半減期が短い同位元素又は標識化合物の半減期を用いることが多い。この結果、PET−CT装置100が検出処理を終了する前に、検出器210が検出する放射線の線量が減衰し、同時計数情報生成部522により同時計数情報放射線が生成されない状態になることがある。図11に示す例では、横軸における「8」の段階において、同時計数情報生成部522により生成された同時計数情報が「0」になった。この結果、PETスキャナ200が「14」まで検出処理を継続したとしても無駄になる。これに対して、PET−CT装置100によれば、放射線が検出された回数を計測し、計測した回数が閾値以下である場合に検出器210による検出を終了するように制御するので、同時計数情報放射線が生成されない状態にてPETダイナミック撮影が継続される状態になることを防止可能である。図11に示す例では、PET−CT装置100は、横軸における「8」の段階において検出処理を終了することが可能である。
上述した実施例1では、判定部524が、PETスキャナ200により放射線が検出された回数を計測して判定する場合について説明した。実施例2では、判定部524が、PETスキャナ200により一対の放射線の双方が検出された回数を計測して判定する場合について説明する。言い換えると、実施例2では、同時計数情報に基づいて判定する場合について説明する。実施例2では、実施例1と同様の点については説明を省略し、又は、簡単に説明する。
図12は、実施例2におけるコンソール装置の構成の一例を示すブロック図である。図12において、実施例1におけるコンソール装置500と同様のブロックについては、図6と同じ符号を付与して説明を省略する。
判定部601は、検出器210により放射線が検出された検出位置と検出時間とに基づいて、陽電子放出核種から放出された一対の放射線の双方を検出器210が検出した回数を計測する。具体的には、判定部601は、同時計数情報生成部522により生成された同時計数情報に基づいて、一対の放射線の双方を検出器210が検出した回数を計測する。例えば、判定部601は、同時計数情報テーブル512を参照し、同時計数情報を検出時間ごとに分類することで、毎秒ごとの同時計数情報の数を計測する。ただし、これに限定されるものではなく、任意の手法を用いて同時計数情報の数を計測して良い。例えば、判定部601は、同時計数情報生成部522による処理とは別に、同時計数情報を生成し、生成した同時計数情報に基づいて回数を計測しても良い。
また、判定部601は、陽電子放出核種から放出された一対の放射線の双方を検出器210が検出した回数のうち、2つの検出位置が所定の関心スライス上にある一対の放射線を検出器210が検出した回数を計測しても良い。
図13は、2つの検出位置が所定の関心スライス上にある一対の放射線について示す図である。図13の(1)は、関心スライスの一例を示す。図13の(2)は、PETスキャナ200の断面構成を示す。図13の(2)では、説明の便宜上、被検体402を併せて示した。図13において、611は、利用者により選択された関心スライスにおけるX線CT画像を示し、210は、検出器を示し、210aと210bとは、関心スライス上にある検出器210を示す。402は、被検体を示す。図13の(1)に示すX線CT画像は、例えば、PET画像に先だって撮影されるX線CT画像が用いられる。
図13の(1)に示すように、利用者により関心スライスが選択されると、図13の(2)に示すように、判定部601は、選択された関心スライス平面上に位置する検出器210が検出位置となる同時計数情報の数を計測する。例えば、図13の(2)に示す例では、2つの検出位置が検出器210aと検出器210bとなる同時計数情報の数を計測する。
より詳細な一例をあげて説明すると、判定部524は、X線CT画像611において任意の関心スライスが利用者によって選択されると、選択された関心スライス平面に位置する検出器210を識別する。そして、判定部524は、同時計数情報生成部522により生成された同時計数情報のうち、2つの検出位置の双方が識別した検出器210となる同時計数情報の数を計測する。
また、判定部601は、陽電子放出核種からガンマ線が放出された線上に関心領域がある一対の放射線を検出器が検出した回数を計測しても良い。図14は、関心領域が放射線上にある一対の放射線について示す図である。図14の(1)は、関心領域の一例を示す。図14の(2)は、PETスキャナ200の断面構成を示す。図14の(2)では、説明の便宜上、被検体402を併せて示した。図14において、621は、X線CT画像を示し、622は、関心領域を示し、210は、検出器を示す。402は、被検体を示す。図14に示す例では、検出器210cと検出器210dとを結ぶ線上に関心領域622があり、検出器210eと検出器210fとを結ぶ線上に関心領域622がある場合を用いて説明する。関心領域を「ROI(Region Of Interest)」とも称する。
図14の(1)に示すように、利用者により関心領域622が選択されると、図14の(2)に示すように、判定部601は、選択された関心領域622が放射線上にある一対の放射線を検出器210が検出した回数を計測する。例えば、図14の(2)に示す例では、2つの検出位置が検出器210cと検出器210dとなる同時計数情報の数を計測し、2つの検出位置が検出器210eと検出器210fとなる同時計数情報の数を計測する。
より詳細な一例をあげて説明すると、判定部524は、関心領域622が利用者によって選択されると、関心領域622が線上に位置する2つの検出位置の組み合わせを識別する。例えば、図14の(2)に示す例では、検出器210cと検出器210dとの組み合わせを識別し、検出器210eと検出器210fとの組み合わせを識別する。そして、判定部524は、同時計数情報生成部522により生成された同時計数情報のうち、2つの検出位置の双方が識別した検出器210の組み合わせとなる同時計数情報の数を計測する。
ただし、上述した説明では、判定部524が、関心領域622が線上に位置する2つの検出位置の組み合わせを予め識別する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、任意の手法を用いて良い。
[実施例2の効果]
上述したように、実施例2によれば、PET−CT装置100は、一対の放射線の双方を検出器210が検出した回数を計測する。この結果、PET画像を再構成するのに用いられる情報が得られているか否かに基づいて、PETダイナミック撮影を継続したり終了したりすることが可能である。すなわち、PET画像を再構成する上では、同時計数情報が用いられる。言い換えると、一対の放射線の片方のみを検出器210が検出した場合には、片方だけではガンマ線の入射角度を特定できず、PET画像を再構成する上では用いられない。このため、検出器210がガンマ線を検出した数ではなく、一対の放射線の双方を検出器210が検出した回数を用いることで、PET画像を再構成するのに用いられる情報が得られているか否かに基づいて、PETダイナミック撮影を継続したり終了したりすることが可能である。
また、上述したように、実施例2によれば、PET−CT装置100は、2つの検出位置が所定の関心スライス上にある一対の放射線を検出器210が検出した回数を計測することで、関心スライスにおけるPET画像を再構成する際に用いられる同時計数情報が閾値以上得られているかに基づいて判定することが可能である。言い換えると、利用者が選択した関心スライスにおけるPET画像を再構成するのに用いられる情報が得られているか否かに基づいて、PETダイナミック撮影を継続したり終了したりすることが可能である。
また、上述したように、実施例2によれば、PET−CT装置100は、関心領域が放射線上にある一対の放射線を検出器が検出した回数を計測することで、関心領域におけるPET画像を再構成する際に用いられる同時計数情報が閾値以上得られているかに基づいて判定することが可能である。言い換えると、利用者が選択した関心領域におけるPET画像を再構成するのに用いられる情報が得られているか否かに基づいて、PETダイナミック撮影を継続したり終了したりすることが可能である。
さて、これまで実施例1や実施例2について説明したが、上述した実施例1や実施例2以外にも、その他の実施例にて実施されても良い。そこで、以下では、その他の実施例を示す。
[判定部]
例えば、制御部520は、放射線が検出された回数の合計回数を算出し、合計回数が所定の閾値を超えた場合にPETダイナミック撮影を終了しても良い。また、その際には、制御部520は、一対の放射線の双方を検出器210が検出した回数を計測しても良く、関心領域が放射線上にある一対の放射線を検出器210が検出した回数を計測しても良い。
[計数情報]
また、例えば、上述した実施例では、コンソール装置500がPETスキャナ200から計数情報を受信して用いる場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、コンソール装置500は、PETスキャナ200から検出器210による検出結果そのものを受信しても良い。この場合、コンソール装置500は、光電子増倍管213から出力される波形データそのものを受信し、受信した波形データから計数情報を生成する。
[同時計数情報]
また、例えば、上述した実施例では、コンソール装置500がPETスキャナ200から計数情報を受信して同時計数情報を生成する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、PETスキャナ200は、計数情報から同時計数情報を生成し、生成した同時計数情報をコンソール装置500に送信しても良い。この場合、例えば、コンソール装置500は、PETスキャナ200から受信した同時計数情報とは別に、判定用の情報として、計数情報や光電子増倍管213から出力される波形データそのものを受信して用いても良い。
また、例えば、上述の実施例では、判定部524が、検出器210により放射線が検出された回数が閾値以下であるかを判定し、閾値以下である場合に検出器210による検出を終了するように制御する場合について説明した。ただし、これに限定されるものではなく、判定部524は、検出器210により放射線が計測された回数の時間変化の微分値が所定値以下である場合に、検出器210による検出を終了するように制御しても良い。
図11を参照して説明する。上述したように、図11の横軸は、時間軸を示し、縦軸は、同時計数情報生成部522により生成された同時計数情報の数を示す。図11に示す例では、判定部524は、所定のタイミングにて、計測された回数の時間変化の微分値を計測する。例えば、判定部524は、図11の「t=1」における微分値として、図11の「t=1」における接線の傾きを測定する。そして、判定部524は、測定した値が所定値以下であるか否かを判定し、所定値以下であると判定した場合に検出器210による検出を終了するように制御する。
また、判定部524は、所定値として、実施例1における閾値に対応する傾きを用いる。なお、判定部524は、所定値として、「0」を用いても良い。言い換えると、判定部524は、微分値が「0」となる場合に検出器210による検出を終了するように制御しても良い。また、同様に、判定部524は、所定値として任意の値を用いて良い。また、判定部524は、微分値が所定の範囲内の値となる場合に検出器210による検出を終了するように制御しても良い。
ここで、例えば、判定部524は、所定のタイミングとして、所定の時間間隔ごとに、定期的に計測しても良い。例えば、1秒毎に計測しても良く、2秒毎に計測しても良く、任意の間隔にて計測して良い。また、例えば、判定部524は、同時計数情報生成部522により生成された同時係数情報の数の時間変化の微分値が所定値以下であるか否かを用いて判定を行っても良く、放射線が検出された回数の合計回数が所定値以下であるか否かを用いて判定を行っても良い。
[システム構成]
また、本実施例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上述文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については(図1〜図14)、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、上述した実施例では、コンソール装置500が、PET画像やX線CT画像を再構成し、放射線を検出した回数に基づいた判定を実行する場合を例に示したが、これに限定されるものではない。例えば、放射線を検出した回数に基づいた判定を実行する制御部がコンソール装置500とは別装置であっても良い。この場合、放射線を検出した回数に基づいた判定を実行する制御部は、PET−CT装置100の外部装置としてネットワーク経由で接続するようにしても良い。
[その他]
なお、本実施例で説明した核医学イメージング装置の制御プログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することができる。また、制御プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。
[実施例の効果]
上述したように、実施例1や2によれば、放射線を検出できない状態で測定することを防止可能である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
100 PET−CT装置
200 PETスキャナ
210 検出器
211 シンチレータ
212 ライトガイド
213 光電子増倍管
300 X線CTスキャナ
301 X線管
302 X線検出器
500 コンソール装置
501 入出力部
510 記憶部
511 計数情報テーブル
512 同時計数情報テーブル
520 制御部
521 計数情報収集部
522 同時計数情報生成部
523 PET画像再構成部
524 判定部

Claims (10)

  1. 核医学画像を生成するための放射線を検出する検出器と、
    前記検出器により放射線が検出された回数を計測する計測部と、
    前記計測部により計測された回数が閾値以下である場合に前記検出器による検出を終了するように制御する終了制御部と
    を備えたことを特徴とする核医学イメージング装置。
  2. 前記放射線が検出された前記検出器における検出位置と、前記検出器にて前記放射線が検出された検出時間とを取得する取得部と、
    前記計測部は、前記取得部により取得された検出位置と検出時間とに基づいて、陽電子放出核種から放出された一対の放射線の双方を前記検出器が検出した回数を計測することを特徴とする請求項1に記載の核医学イメージング装置。
  3. 前記計測部は、2つの検出位置が所定の関心スライス上にある前記一対の放射線を前記検出器が検出した回数を計測することを特徴とする請求項2に記載の核医学イメージング装置。
  4. 前記計測部は、前記陽電子放出核種から放射線が放出された線上に関心領域がある前記一対の放射線を前記検出器が検出した回数を計測することを特徴とする請求項2に記載の核医学イメージング装置。
  5. コンピュータが、
    核医学画像を生成するための放射線を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップにより放射線が検出された回数を計測する計測ステップと、
    前記計測ステップにより計測された回数が閾値以下である場合に前記検出ステップによる検出を終了するように制御する終了制御ステップと
    を実行することを特徴とする制御方法。
  6. 核医学画像を生成するための放射線を検出する検出手順と、
    前記検出手順により放射線が検出された回数を計測する計測手順と、
    前記計測手順により計測された回数が閾値以下である場合に前記検出手順による検出を終了するように制御する終了制御手順と
    をコンピュータに実行させることを特徴とする制御プログラム。
  7. 核医学画像を生成するための放射線を検出する検出器と、
    前記検出器により放射線が検出された回数を計測する計測部と、
    前記計測部により計測された回数の時間変化の微分値が所定値以下である場合に前記検出器による検出を終了するように制御する終了制御部と
    を備えたことを特徴とする核医学イメージング装置。
  8. 前記終了制御部は、前記微分値が0となる場合に前記検出器による検出を終了するように制御することを特徴とする請求項7に記載の核医学イメージング装置。
  9. コンピュータが、
    核医学画像を生成するための放射線を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップにより放射線が検出された回数を計測する計測ステップと、
    前記計測ステップにより計測された回数の時間変化の微分値が所定値以下である場合に前記検出ステップによる検出を終了するように制御する終了制御ステップと
    を実行することを特徴とする制御方法。
  10. 核医学画像を生成するための放射線を検出する検出手順と、
    前記検出手順により放射線が検出された回数を計測する計測手順と、
    前記計測手順により計測された回数の時間変化の微分値が所定値以下である場合に前記検出手順による検出を終了するように制御する終了制御手順と
    をコンピュータに実行させることを特徴とする制御プログラム。
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