JP2012012263A - リチウム二次電池用負極活物質として有用なコア・シェル構造体及びその製造方法 - Google Patents

リチウム二次電池用負極活物質として有用なコア・シェル構造体及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】スズを含有する材料であって、リチウム二次電池用負極活物質として使用した場合に、スズ(Sn単体、SnSx等)を単独で用いる場合よりも容量が大きく、しかもサイクル特性が改善された材料を提供する。
【解決手段】ナノサイズのコア・シェル構造体であって、
(1)前記コアは、硫化スズ粒子であり、
(2)前記シェルは、酸化ケイ素膜である、
ことを特徴とするコア・シェル構造体。
【選択図】なし

Description

本発明は、リチウム二次電池用負極活物質として有用なコア・シェル構造体及びその製造方法に関する。
近年、パソコン、携帯電話等の弱電機器においてリチウムイオン二次電池が使用されている。そして、今後、更なる高容量化(例えば、自動車用途への適用)を目指して、各種電極材料の開発が行われている。
リチウムイオン二次電池用負極活物質としては、スズ(Sn単体、SnSx等)が注目されているが、スズはリチウムイオンの挿入・脱離によって体積膨張・収縮するため、サイクル特性が悪いという理由で実用化できていないのが現状である。
よって、スズを含有する材料であって、リチウム二次電池用負極活物質として使用した場合に、スズ(Sn単体、SnSx等)を単独で用いる場合よりも容量が大きく、しかもサイクル特性が改善された材料の開発が切望されている。
本発明に関連する先行技術文献として、特許文献1がある。
特許文献1には、「内部に制御された空隙を有するコア・シェル構造体を構成要素とする構造体であって、
上記内部に制御された空隙を有するコア・シェル構造体が、
ナノ微粒子からなるコアと、該コアを空隙を介して覆う数ナノメーターから数十ナノメーターの径を有するシェルと、から成り、
上記空隙が、上記コアの粒径を制御することにより所望の大きさに制御されていることを特徴とする、内部に制御された空隙を有するコア・シェル構造体。」が記載されている(特許文献1の請求項1)。
しかしながら、特許文献1には、コアとしてカルコゲナイド半導体微粒子(CdS)が記載されているだけであり、しかもコア・シェル構造体の用途としては新規な触媒としての用途が例示されているだけであり(発明の効果欄)、リチウム二次電池用負極活物質への適用及びそれによる効果について何ら示唆されていない。
特開2007-105873号公報
本発明は、スズを含有する材料であって、リチウム二次電池用負極活物質として使用した場合に、スズ(Sn単体、SnSx等)を単独で用いる場合よりも容量が大きく、しかもサイクル特性が改善された材料を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、上記材料として、硫化スズ粒子をコアとし、酸化ケイ素膜をシェルとするコア・シェル構造体並びにそれを水素ガスにより還元したコア・シェル構造体を用いる場合には上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、下記のコア・シェル構造体及びその製造方法に関する。
1.ナノサイズのコア・シェル構造体であって、
(1)前記コアは、硫化スズ粒子であり、
(2)前記シェルは、酸化ケイ素膜である、
ことを特徴とするコア・シェル構造体。
2.前記シェルが更に炭素被覆されている、上記項1に記載のコア・シェル構造体。
3.ナノサイズのコア・シェル構造体であって、
(1)前記コアは、硫化スズ粒子又はスズ粒子であり、
(2)前記シェルは、酸化ケイ素膜であり、
(3)前記コアと前記シェルとの間に空隙を有する、
ことを特徴とするコア・シェル構造体。
4.前記シェルが更に炭素被覆されている、上記項3に記載のコア・シェル構造体。
5.リチウム二次電池用負極活物質である、上記項1〜4のいずれかに記載のコア・シェル構造体。
6.ナノサイズの硫化スズ粒子の表面に酸化ケイ素膜を被覆した後、前記硫化スズ粒子を水素ガスにより還元してスズ粒子とすることを特徴とする、上記項3に記載のナノサイズのコア・シェル構造体の製造方法。

以下、本発明のコア・シェル構造体及びその製造方法について詳細に説明する。
本発明のナノサイズのコア・シェル構造体は、大別すると以下の第1態様のコア・シェル構造体と第2態様のコア・シェル構造体に分けることができる。
第1態様のコア・シェル構造体
第1態様のコア・シェル構造体は、ナノサイズのコア・シェル構造体であって、
(1)前記コアは、硫化スズ粒子であり、
(2)前記シェルは、酸化ケイ素膜である、
ことを特徴とする。
上記特徴を有する本発明の第1態様のコア・シェル構造体は、硫化スズをコアとし、酸化ケイ素膜をシェルとすることにより、リチウム二次電池用負極活物質として用いた場合に、スズ(Sn単体、SnSx等)を単独でリチウム二次電池用負極活物質として用いる場合よりも容量を大きくすることができる。
コアとなる硫化スズ粒子としてはナノサイズのものを用いる。コアの平均粒子径としては1〜40nmが好ましく、3〜10nmがより好ましい。硫化スズ粒子としては、合成したものを用いてもよく、市販品を用いてもよい。上記平均粒子径は、製造時の逆ミセルのサイズから求めることができ、具体的には、逆ミセルの文献値(Steigerwald, M. L.;Alivisatos, A. P.; Gibson, J. M.; Harris, T. D.; Kortan, R.; Muller, A. J.; Thayer, A. M.; Duncan, T. M.; Douglass, D. C.; Brus, L. E. J. Am. Chem. Soc. 1988, 110, 3046.)に基づいて界面活性剤/水 モル比から算出することができる。
シェルとなる酸化ケイ素膜はコアである硫化スズ粒子の表面に被覆している。酸化ケイ素膜の形成方法は限定的ではないが、例えば、チオール化合物の一つである3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン((CHO)Si(CHSH)を用いて硫化スズ粒子の表面を化学修飾することにより、トリメトキシシリル基(Si(OMe))を硫化スズ粒子の表面に導入し(Si(OMe)−/SnS)、次いでトリメトキシシリル(Si(OMe))基を加水分解することにより酸化ケイ素膜を形成することができる。
この形成方法において、3−メルカプトプロピルトリメトキシシランはチオール化合物であるので、チオール化合物のSを介して硫化スズに結合することができる。表面に導入されたトリメトキシシリル基は、Siを構成元素として含むので加水分解によってSiO(x>0)膜となる。
酸化ケイ素膜の膜厚は限定されないが、0.3〜30nmが好ましく、1〜3nmがより好ましい。膜厚が0.3nmより小さい場合には、粒子表面が均一に被覆されないおそれがある。また、30nmよりも大きい場合には、内部のコアとの電気的接触がなくなるおそれがある。なお、上記膜厚は、膜厚に関する文献値(Iwasaki, K.; Torimoto, T.; Shibayama, T.; Takahashi, H.; Ohtani, B. J. Phys. Chem. B 2004, 108, 11946-11952.)に基づいて原料の仕込み量から算出することができる。また、後述の炭素被覆の膜厚の算出方法も同様に算出することができる。
本発明では、シェルである酸化ケイ素膜が更に炭素被覆されていることが好ましい。炭素被覆されていることにより、シェルの耐久性を増大させる効果がある。炭素被覆の膜厚は限定されないが、1〜50nmが好ましく、2〜5nmがより好ましい。膜厚が1nmより小さい場合には、シェルの耐久性が低下するおそれがある。また、50nmよりも大きい場合には、シェルを通過する化学物質量が減少するおそれがある。
炭素被覆を形成する方法は限定的ではないが、例えば、グルコース溶液中でシェルを水熱処理することにより炭素被膜の前駆体を形成し、次いで真空熱処理により前駆体の水素成分を除去して炭素被覆を形成することができる。
第2態様のコア・シェル構造体
第2態様のコア・シェル構造体は、ナノサイズのコア・シェル構造体であって、
(1)前記コアは、硫化スズ粒子又はスズ粒子であり、
(2)前記シェルは、酸化ケイ素膜であり、
(3)前記コアと前記シェルとの間に空隙を有する、
ことを特徴とする。
上記特徴を有する本発明の第2態様のコア・シェル構造体は、硫化スズ粒子又はスズ粒子をコアとし、酸化ケイ素膜をシェルとし、前記コアと前記シェルとの間に空隙を有することにより、リチウム二次電池用負極活物質として用いた場合に、スズ(Sn単体、SnSx等)を単独でリチウム二次電池用負極活物質として用いる場合よりも体積膨張・収縮によるサイクル特性の低下が抑制されている。
第2態様のコア・シェル構造は、第1態様のコア・シェル構造(炭素被覆は形成されていても形成されていなくてもよい)を水素ガスにより還元することにより得られる。水素ガスにより還元することによりコアである硫化スズ粒子が還元(硫黄分が除去)されてスズ粒子となる。そして、硫黄分の除去によりコアとシェルとの間に空隙が形成される。
硫化スズ粒子は完全に還元されていなくてもよく、SnSx(x=0.1〜0.9)の範囲が好ましく、x=0がより好ましい。
水素還元の際は、水素流量を10〜200mL/min程度に制御し、100〜300℃で3〜24時間第1態様のコア・シェル構造と水素とを接触させることにより行う。なお、水素還元処理の条件(水素流量、温度、時間)を調整することによって還元度xの程度を調整することができる。
本発明の第1態様のコア・シェル構造体は、硫化スズをコアとし、酸化ケイ素膜をシェルとすることにより、リチウム二次電池用負極活物質として用いた場合に、スズ(Sn単体、SnSx等)を単独でリチウム二次電池用負極活物質として用いる場合よりも容量を大きくすることができる。
本発明の第2態様のコア・シェル構造体は、硫化スズ粒子又はスズ粒子をコアとし、酸化ケイ素膜をシェルとし、前記コアと前記シェルとの間に空隙を有することにより、リチウム二次電池用負極活物質として用いた場合に、スズ(Sn単体、SnSx等)を単独でリチウム二次電池用負極活物質として用いる場合よりも体積膨張・収縮によるサイクル特性の低下が抑制されている。
比較例1のSnS粒子のCV特性を示すグラフである。 実施例1のコア・シェル構造体(SnS2/SiO2)のCV特性を示すグラフである。 実施例2のコア・シェル構造体(SnS2/SiO2:還元あり)のCV特性を示すグラフである。 比較例2のSnS粒子の充放電特性を示すグラフである。 実施例3のコア・シェル構造体(SnS2/SiO2:還元あり)の充放電特性を示すグラフである。 実施例4のコア・シェル構造体(SnS2/炭素被覆SiO2:還元あり)の充放電特性を示すグラフである。 比較例2及び実施例3、4のサイクル特性を比較したグラフである。
以下に合成例、実施例及び比較例を示して本発明を具体的に説明する。但し、本発明は実施例に限定されない。
合成例1:SnS 2 粒子の合成
1.SnCl4・5H2O[塩化スズIV・五水和物]の1.0mol/L水溶液[SnCl4・5H2O 2.80g、水 8.0mL]と、Na2S・9H2O[硫化ナトリウム・九水和物]の 2.0mol/mL 水溶液[Na2S・9H2O 1.92g、水2.68mL]を調製した。
2.ヘプタン960mLにAOT[エーロゾルOT] 52.3358g(0.12mol) を溶解させた後、水29.68mL(1.65mol)を加えて1時間攪拌し 、A)400mL, B)400mL, C)190mL(A,Bの残り全部)に分けて、A), C)には1.0mol/L SnCl4水溶液をそれぞれ2.95mL, 1.14mL 加え、 B)には2.0mol/L Na2S 水溶液を2.95mL加えた。
3.これらの溶液をそれぞれ1時間攪拌し、A)を全量B)に加えて15分間激しく攪拌した。
4.上記3.の溶液にC)を全量加えて、更に1時間激しく攪拌した。
5.上記4.の溶液をエバポレーションしてヘプタンを留去した。
これにより、SnS2粒子(平均粒子径5nm)を得た。
合成例2:コア・シェル構造体(SnS 2 /SiO 2 )の合成
1.合成例1で合成したSnS2粒子にトルエン800mLを加えて溶解した。
2.上記トルエン溶液にMPTS[3-メルカプトプロピルトリメトキシシラン]0.84mL(4.58mmol)を加えて1時間攪拌した。
3.トルエン272mLにAOT21g(0.047mol)と水1.8mL(0.0999mmol)を加えて溶解させ、これを上記1.の溶液に加えて2時間還流(120℃)を行った。
4.室温まで冷却した後、エバポレーションを行い、沈殿をメタノール、アセトン、水で洗浄して110℃で乾燥した。
これにより、コア・シェル構造体(SnS2/SiO2)(平均粒子径7nm)を得た。
合成例3:コア・シェル構造体(SnS 2 /炭素被覆SiO 2 )の合成
1.合成例2で得たコア・シェル構造体(SnS2/SiO2)に脱水エタノール(99.5%)を50mL、APS[(3-アミノプロピル)トリメトキシシラン]を1.62mL加えて2時間還流(100℃)した。
2.放冷後、メタノール、アセトン、水で洗浄して110℃で乾燥した。
3.乾燥粒子をテフロン(登録商標)製の反応容器に入れ、100mmolグルコース水溶液70mlを加えて180℃で6時間反応させた。
4.反応後の粒子を水、エタノールで洗浄しエバポレーションにより乾燥させた。
5.150℃で5時間、粒子を真空乾燥した。
6.上記5.の粒子を600℃で2時間真空乾燥した。
これにより、コア・シェル構造体(SnS2/炭素被覆SiO2)(平均粒子径13nm)を得た。
合成例4:コア・シェル構造体(SnS x /SiO 2 、還元あり)の合成
1.合成例2で得たコア・シェル構造体(SnS2/SiO2)を250℃で12時間水素還元処理した。(水素流量:約75mL/min)
2.出てくるガスは1mol/L(NaOH:1.25g、水:30ml)のNaOH水溶液に吸収させた。
これにより、コア・シェル構造体(SnSx/SiO2、還元あり)(x=0.2、SnSxの平均粒子径5nm)を得た。なお、合成例4で得たコア・シェル構造体は、「ジングルベル構造粒子」とも言う。
合成例5:コア・シェル構造体(SnS x /炭素被覆SiO 2 、還元あり)の合成
1.合成例3で得たコア・シェル構造体(SnS2/炭素被覆SiO2)を250℃で12時間水素還元処理した。(水素流量:約75mL/min)
2.出てくるガスは1mol/L(NaOH:1.25g、水:30ml)のNaOH水溶液に吸収させた。
これにより、コア・シェル構造体(SnSx/炭素被覆SiO2、還元あり)(x=0.2、SnSxの平均粒子径5nm)を得た。なお、合成例5で得たコア・シェル構造体は、「炭素被覆ジングルベル構造粒子」とも言う。
電気化学特性(CV特性):比較例1、実施例1〜2
合成例1、2及び4で得た各粒子及びコア・シェル構造体を作用極の活物質として用いた三極式セルにより電気化学特性(サイクリックボルタンメトリ:CV)を測定した。
作用極は、活物質85重量%、導電助材として気相成長炭素繊維(VGCF)7.5重量%、バインダーとしてポリフッ化ビニリデン(PVDF)7.5重量%とをN−メチル−2−ピロリドン(NMP)中で混合してペーストを作製し、これをニッケルメッシュに塗布し150℃で減圧乾燥して作製した。対極及び参照極には、金属リチウムを使用した。また、電解液にはエチレンカーボネート(EC)とジエチレンカーボネート(DEC)との体積比1:1の混合溶媒に1mol/dm3のLiClO4を溶解したものを用いた。
合成例1で得たSnS2粒子を活物質として用いたCV特性を図1に示す。また、合成例2で得たコア・シェル構造体(SnS2/SiO2)を活物質として用いたCV特性を図2に示す。
また、初期の電流容量を1とした場合の第2及び第3サイクルの容量を表1に示す。
Figure 2012012263
表1の結果から明らかなように、SnS2粒子を単独で用いる比較例1よりも、コア・シェル構造体(SnS2/SiO2)を用いる実施例1の方が、サイクル特性が改善されている。
次に、合成例4で得たコア・シェル構造体(SnSx/炭素被覆SiO2、還元あり)を活物質として用いたCV特性を図3に示す。
また、合成例2で得たコア・シェル構造体(SnS2/SiO2)と合成例4で得た内部に空隙を有するコア・シェル構造体(SnSx/SiO2、還元あり)とを活物質とした場合の、活物質1g当たりの第2及び第3サイクルの電流容量(mA/g)を表2に示す。
Figure 2012012263
表2の結果から明らかなように、コア・シェル構造体(SnS2/SiO2)を用いる実施例1よりも、内部に空隙を有するコア・シェル構造体(SnSx/SiO2、還元あり)を用いる実施例2の方が、初期容量を大きくできるとともにサイクル特性も改善されている。
電気化学特性(充放電特性):比較例2、実施例3〜4
合成例1、4及び5で得た各粒子及びコア・シェル構造体を電極の活物質として用いた二極式セルにより充放電特性を測定した。
電極は、活物質85重量%、導電助材として気相成長炭素繊維VGCF 7.5重量%、バインダーとしてポリフッ化ビニリデン(PVDF)7.5重量%とをN−メチル−2−ピロリドン(NMP)中で混合してペーストを作製し、これを銅箔に塗布し150℃で減圧乾燥し作製した。対極には、金属リチウムを使用した。また、電解液にはエチレンカーボネート(EC)とジエチレンカーボネート(DEC)との体積比1:1の混合溶媒に1mol/dm3のLiClO4を溶解したものを用いた。セルはHSセル(宝泉製)を用いた。
活物質として、合成例1で得たSnS2粒子(比較例2)、合成例4で得た内部に空隙を有するコア・シェル構造体(SnSx/SiO2、還元あり)(実施例3)及び合成例5で得た内部に空隙を有するコア・シェル構造体(SnSx/炭素被覆SiO2、還元あり)(実施例4)を用いた。
比較例2、実施例3〜4の各充放電特性を順に図4〜6に示す。また、10サイクルまでの容量の比較を図7に示す。
図7から明らかなように、SnS2粒子を単独で用いる比較例2よりも、ジングルベル構造粒子を用いる実施例3の方がサイクル特性が改善されており、炭素被覆ジングルベル構造粒子を用いる実施例4の方がよりサイクル特性が改善されている。

Claims (6)

  1. ナノサイズのコア・シェル構造体であって、
    (1)前記コアは、硫化スズ粒子であり、
    (2)前記シェルは、酸化ケイ素膜である、
    ことを特徴とするコア・シェル構造体。
  2. 前記シェルが更に炭素被覆されている、請求項1に記載のコア・シェル構造体。
  3. ナノサイズのコア・シェル構造体であって、
    (1)前記コアは、硫化スズ粒子又はスズ粒子であり、
    (2)前記シェルは、酸化ケイ素膜であり、
    (3)前記コアと前記シェルとの間に空隙を有する、
    ことを特徴とするコア・シェル構造体。
  4. 前記シェルが更に炭素被覆されている、請求項3に記載のコア・シェル構造体。
  5. リチウム二次電池用負極活物質である、請求項1〜4のいずれかに記載のコア・シェル構造体。
  6. ナノサイズの硫化スズ粒子の表面に酸化ケイ素膜を被覆した後、前記硫化スズ粒子を水素ガスにより還元してスズ粒子とすることを特徴とする、請求項3に記載のナノサイズのコア・シェル構造体の製造方法。
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Feng et al. Mo-doped SnO2 nanoparticles embedded in ultrathin graphite nanosheets as a high-reversible-capacity, superior-rate, and long-cycle-life anode material for lithium-ion batteries
Li et al. One-step synthesis of a nanosized cubic Li2TiO3-coated Br, C, and N Co-doped Li4Ti5O12 anode material for stable high-rate lithium-ion batteries
Yue et al. Hierarchical structured Cu/Ni/TiO2 nanocomposites as electrodes for lithium-ion batteries
Dong et al. Amorphous lithium-phosphate-encapsulated Fe2O3 as a high-rate and long-life anode for lithium-ion batteries
Cheng et al. Hybrid cobalt (II) fluoride derived from a bimetallic zeolitic imidazolate framework as a high-performance cathode for lithium–ion batteries
Qu et al. Remarkably improved cycling stability of boron-strengthened multicomponent layer protected micron-Si composite anode
KR101907240B1 (ko) 전극재료의 제조방법 및 상기 방법으로 제조된 전극재료