JP2012010520A - モータ装置、回転子の駆動方法及びロボット装置 - Google Patents

モータ装置、回転子の駆動方法及びロボット装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高トルクを発生させること。
【解決手段】回転子と、当該回転子の外周の少なくとも一部に掛けられた伝達部と、回転子と伝達部との間を回転力伝達状態として伝達部を一定距離移動させると共に回転力伝達状態を解消した状態で伝達部を所定位置に復帰させる駆動部と、伝達部及び駆動部の少なくとも一方の振動を減衰させる弾性部とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、モータ装置、回転子の駆動方法及びロボット装置に関する。
例えば旋回系機械を駆動させるアクチュエータとして、モータ装置が用いられている。このようなモータ装置として、例えば電動モータや超音波モータなど、高トルクを発生させることが可能なモータ装置が広く知られている。近年では、ヒューマノイドロボットの関節部分など、より精密な部分を駆動させるモータ装置が求められており、電動モータや超音波モータなどの既存のモータにおいても小型化、トルクの制御性等、細密で高精度な駆動を行うことができる構成が求められている。
特開平2−311237号公報
しかしながら、電動モータや超音波モータにおいては、高トルクを発生させるためには減速機を取り付ける必要があるため、小型化には限界がある。また、超音波モータにおいては、トルクの制御が困難である。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、高トルクを発生させることができるモータ装置、回転子の駆動方法及びロボット装置を提供することにある。
本発明の第一の態様に従えば、回転子と、当該回転子の外周の少なくとも一部に掛けられた伝達部と、回転子と伝達部との間を回転力伝達状態として伝達部を一定距離移動させると共に回転力伝達状態を解消した状態で伝達部を所定位置に復帰させる駆動部と、伝達部及び駆動部の少なくとも一方の振動を減衰させる弾性部とを備えるモータ装置が提供される。
本発明の第二の態様に従えば、回転子と、当該回転子の外周の少なくとも一部に掛けられた伝達部と、回転子と伝達部との間を回転力伝達状態として伝達部を一定距離移動させると共に回転力伝達状態を解消した状態で伝達部を所定位置に復帰させる駆動部と、回転子及び伝達部のうち少なくとも一方に設けられ、回転子と伝達部との間の気体を案内する孔部及び溝部のうち少なくとも一方を含む気体案内部とを備えるモータ装置が提供される。
本発明の第三の態様に従えば、駆動部を用いて、回転子と該回転子に掛けられた伝達部との間を回転力伝達状態として伝達部を一定距離移動させることと、駆動部を用いて、回転力伝達状態を解消した状態で伝達部を所定位置に復帰させることと、弾性部によって伝達部及び駆動部の少なくとも一方の振動を減衰させることとを含む回転子の駆動方法が提供される。
本発明の第四の態様に従えば、回転子と該回転子に掛けられた伝達部との間を回転力伝達状態として伝達部を一定距離移動させることと、回転力伝達状態を解消した状態で伝達部を所定位置に復帰させることと、回転子及び伝達部のうち少なくとも一方に設けられた孔部及び溝部のうち少なくとも一方を含む気体案内部によって、回転子と伝達部との間の気体を案内することとを含む回転子の駆動方法が提供される。
本発明の第五の態様に従えば、回転軸部材と、当該回転軸部材を回転させるモータ装置とを備え、モータ装置として、本発明の態様に従うモータ装置が用いられているロボット装置。
本発明によれば、高トルクを発生させることができる。
本発明の第一実施形態に係るモータ装置の構成を示す図。 本実施形態に係るモータ装置の特性を示すグラフ。 本実施形態に係るモータ装置の動作を示す図。 本実施形態に係るモータ装置の動作を示す図。 本実施形態に係るモータ装置の動作を示す図。 本実施形態に係るモータ装置の動作を示す図。 本発明の第二実施形態に係るモータ装置の動作を示す図。 本実施形態に係るモータ装置の動作を示す図。 本実施形態に係るモータ装置の動作を示す図。 本実施形態に係るモータ装置の動作を示す図。 本実施形態に係るモータ装置の動作を示す図。 本実施形態に係るモータ装置の動作を示す図。 本発明の第三実施形態に係るモータ装置の構成を示す図。 本実施形態に係るモータ装置の一部の構成を示す図。 本発明の第四実施形態に係るモータ装置の構成を示す図。 本実施形態に係るモータ装置の一部の構成を示す図。 本発明の第五実施形態に係るモータ装置の構成を示す図。 本実施形態に係るモータ装置の一部の構成を示す図。 本実施形態に係るモータ装置の一部の構成を示す図。 本発明の第六実施形態に係るロボットハンドの構成を示す模式図。 本発明の変形例に係るモータ装置の構成を示す図。 本発明の変形例に係るモータ装置の構成を示す図。 本発明の変形例に係るモータ装置の構成を示す図。
[第1実施形態]
以下、図面に基づき、本発明の実施の形態を説明する。
図1(a)は、本実施形態に係るモータ装置MTRの一例を示す概略構成図である。図1(b)は、図1(a)におけるA−A´断面に沿った構成を示す図である。
図1(a)及び図1(b)に示すように、モータ装置MTRは、ベース部BSと、回転子SFと、駆動部ACと、伝達部BTと、弾性部ELと、制御部CONTとを有している。当該モータ装置MTRは、制御部CONTの制御によって駆動部AC及び伝達部BTを用いて回転子SFを回転させると共に、当該回転子SFの回転を調整する構成である。
以下、各図の説明においてはXYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。回転子SFの円筒軸方向をZ軸方向とし、当該Z軸方向に垂直な平面上の直交方向をそれぞれX軸方向及びY軸方向とする。また、X軸、Y軸、及びZ軸周りの回転(傾斜)方向をそれぞれ、θX、θY、及びθZ方向とする。
ベース部BSは、例えば、ステンレス等の材料を用いて板状に形成された部分であり、回転子SF、駆動部ACと、伝達部BTと、制御部CONTを支持している。本実施形態では板状に形成された例を説明するが、例えば筐体など、他の形状であっても構わない。回転子SFは、例えば円柱状に形成されており、例えば不図示のベアリング装置などによって回転可能に支持されている。当該ベアリング装置は、例えばベース部BSなどに支持されている。回転子SFは、中心軸Cを回転軸としてθZ方向に回転するようになっている。また、例えば、制御部CONTは、ベース部BSではなく、別の部材に支持されてもよい。
駆動部ACは、例えばベース部BSに取り付けられている。駆動部ACは、駆動素子31及び32を有している。駆動素子31及び32としては、例えばピエゾ素子などの電気機械変換素子が用いられている。駆動素子31及び駆動素子32は、電気機械変換素子に電圧が印加されることにより、X方向に伸縮する構成である。制御部CONTは駆動部ACに接続されており、当該駆動部ACに対して制御信号を供給可能になっている。
駆動素子31及び32は、ベース部BSによって+X側の位置が固定されている。このため、駆動素子31及び32は、X方向に伸縮した場合、当該伸縮に伴って−X側の端部のX方向における位置が変化することになる。
伝達部BTは、第一端部21、第二端部22及びベルト部23を有している。第一端部21は、駆動素子31の−X側の端部に接続されている。第二端部22は、駆動素子32の−X側の端部に接続されている。第一端部21及び第二端部22は、回転子SFの外周上の基準位置F(図1(b)参照)を挟んで配置されている。本実施形態では、回転子SFの+X側端部を基準位置Fとした場合を例に挙げて説明する。第一端部21及び第二端部22は、基準位置Fについて対称な位置に配置されている。
ベルト部23は、例えば帯状に形成され、回転子SFの少なくとも一部に掛けられる部分である。ベルト部23は、例えば第一端部21及び第二端部22に接続されており、例えば回転子SFの−X側に掛け回されている。
上記の駆動素子31及び32が縮むと、第一端部21及び第二端部22が+X方向に移動する。このため、ベルト部23が回転子SFに巻きつき、当該ベルト部23に張力が加わる。駆動素子31及び32が伸びると、第一端部21及び第二端部22が−X方向に移動する。このため、ベルト部23が回転子SFから離れて弛緩する。
弾性部ELは、伝達部BT及び駆動部ACにそれぞれ設けられている。弾性部ELは、例えば粘着性を有する材料を用いて形成されている。本実施形態では、弾性部ELとして例えば、ゴムなどの弾性材料や粘着テープなどを用いることができる。弾性部ELは、伝達部BT及び駆動部ACに対して所定の弾性力を付与することにより、伝達部BT及び駆動部ACに生じる振動を減衰させることができる構成となっている。弾性部ELは、例えば伝達部BT及び駆動部ACの機械共振による振動を減衰させるように形状や寸法、配置などが設定されている。
弾性部ELは、例えば伝達部BTのうち回転子SFに対向する側とは反対側に配置されている。例えばベルト部23に設けられる弾性部ELは、当該ベルト部23のうち回転子SFに掛けられる第一面23aとは反対側の第二面23bを覆うように形成されている。当該弾性部ELは、第二面23b上にほぼ均一な厚さで層状に形成されている。また、第一端部21に設けられる弾性部ELは、当該第一端部21のうちベルト部23よりも−Y側の部分を覆うように配置されている。更に、第二端部22に設けられる弾性部ELは、当該第二端部22のうちベルト部23よりも+Y側の部分を覆うように配置されている。
また、弾性部ELは、駆動部ACのうち例えば基準位置Fに対向する側とは反対側に配置されている。例えば駆動素子31に設けられる弾性部ELは、当該駆動素子31の−Y側の面を覆うように配置されている。また、例えば駆動素子32に設けられる弾性部ELは、当該駆動素子32の+Y側の面を覆うように配置されている。
次に、モータ装置MTRの動作を説明する。
本実施形態に係るモータ装置MTRにおいて、回転子SFにトルクを作用させる原理を説明する。回転子SFを駆動させる際には、回転子SFに巻き掛けられた伝達部BTに有効張力を生じさせ、当該有効張力によって回転子SFにトルクを伝達する。
オイラーの摩擦ベルト理論により、回転子SFに巻き掛けられた伝達部BTの第一端部21側の張力(T1)及び第二端部22側の張力(T2)が下記[数1]を満たすとき、伝達部BTと回転子SFとの間で摩擦力が生じ、伝達部BTが回転子SFに対して滑りを生じることの無い状態(接触状態)で回転子SFと共に移動する。この移動により、回転子SFにトルクが伝達される。ただし、[数1]において、μは伝達部BTと回転子SFとの間の見かけ上の摩擦係数であり、θは伝達部BTの有効巻き付き角である。
Figure 2012010520
このとき、トルクの伝達に寄与する有効張力は、(T1−T2)によって表される。上記[数1]に基づいて有効張力(T1−T2)を求めると、[数2]のようになる。[数2]は、T1を用いて有効張力を表す式である。
Figure 2012010520
上記[数2]より、回転子SFに伝達されるトルクは駆動素子31の張力T1によって一意に決定されることがわかる。[数2]の右辺のT1の係数部分は、伝達部BTと回転子SFとの間の摩擦係数μ及び伝達部BTの有効巻き付き角θにそれぞれ依存する。図2は、摩擦係数μを変化させたときの有効巻き付き角θと係数部分の値との関係を示すグラフである。グラフの横軸は有効巻き付き角θを示しており、グラフの縦軸は係数部分の値を示している。
図2に示すように、例えば摩擦係数μが0.3の場合には、有効巻き付き角θが300°以上のときに係数部分の値が0.8以上となっている。このことから、摩擦係数μが0.3の場合には、有効巻き付き角θを300°以上とすることにより、駆動素子31による張力T1の80%以上の力が回転子SFのトルクに寄与することがわかる。この巻き付き角の他、図2のグラフから、例えば伝達部BTと回転子SFとの間の摩擦係数を大きくするほど、係数部分の値が大きくなることが推定される。
このように、トルクの大きさは駆動素子31の張力T1によって一意に決定されることになり、例えば伝達部BTの移動距離などには無関係であることがわかる。したがって、例えば駆動素子31及び駆動素子32に用いられるピエゾ素子などは、数ミリ程度の小型素子であっても、数百ニュートン以上の力を出すことができるので非常に大きな回転力を付与することができる。
このような原理に基づいて、制御部CONTは、図3に示すように、まず、第一端部21及び第二端部22がそれぞれ+X方向に移動するように駆動素子31及び駆動素子32を変形させる。この動作により、伝達部BTの第一端部21側には張力T1が発生し、伝達部BTの第二端部22側には張力T2が発生する。したがって、伝達部BTに有効張力(T1−T2)が発生する。
制御部CONTは、伝達部BTに有効張力を発生させた状態を保持しつつ、図4に示すように、伝達部BTの第一端部21が−X方向に移動するように、かつ、第二端部22が+X方向に移動するように駆動素子31及び駆動素子32を変形させる(駆動動作)。この動作において、制御部CONTは、第一端部21の移動距離と第二端部22の移動距離とを等しくさせる。この動作により、伝達部BTと回転子SFとの間に摩擦力が発生した状態で伝達部BTが移動し、当該移動と共に回転子SFがθZ方向に回転する。
制御部CONTは、第一端部21及び第二端部22を所定距離だけ移動させた後、図5に示すように、第一端部21が移動しないように、かつ、第二端部22が駆動の開始位置(所定位置)へ戻るように、駆動素子32だけを変形させる。この動作により、第二端部22が−X方向へ移動し、伝達部BTの巻き掛けが緩んだ状態になる。つまり、伝達部BTに付加されていた有効張力が解除された状態になる。この状態においては、伝達部BTと回転子SFとの間に摩擦力は発生せず、回転子SFは慣性によって回転し続けることになる。
制御部CONTは、伝達部BTの巻き掛けを緩ませた後、図6に示すように、第一端部21が駆動の開始位置(所定位置)へ戻るように駆動素子31を変形させる。この動作により、伝達部BTの巻き掛けが緩んだまま、すなわち、有効張力が発生しないまま、伝達部BTの第一端部21が駆動の開始位置(所定位置)へ戻っていく(復帰動作)。
第一端部21が駆動開始位置に戻される直前になったら、制御部CONTは、駆動素子31を変形させて第一端部21を+X方向に移動させる。この動作により、第一端部21が駆動開始位置に戻されるのとほぼ同時に、第一端部21側に張力T1が発生し、第二端部22側に張力T2が発生する。これにより、駆動開始時に伝達部BTに有効張力を付加させた状態(図3の状態)と同様の状態となる。
伝達部BTに有効張力が付加された後、制御部CONTは、伝達部BTの第一端部21が+X方向に移動するように駆動素子31を変形させ、第二端部22が+X方向に移動するように駆動素子32を変形させる(駆動動作)。このとき、第一端部21の移動距離と第二端部22の移動距離とを等しくさせる。この動作により、伝達部BTと回転子SFとの間に摩擦力が発生した状態で伝達部BTが移動し、当該移動と共に回転子SFがθ方向に回転する。
この後、制御部CONTは、伝達部BTに付加されていた有効張力を再度解除させる。制御部CONTは、有効張力を解除させた後、伝達部BTの第一端部21及び第二端部22が開始位置に戻るように移動させる(復帰動作)。このように制御部CONTが上記駆動動作と復帰動作とを駆動部ACに繰り返し行わせることにより、回転子SFがθZ方向に回転し続けることになる。
以上のように、本実施形態によれば、伝達部BTが回転子SFの少なくとも一部に掛けられた状態で駆動部ACに駆動動作及び復帰動作を行わせることとしたので、オイラーの摩擦ベルト理論により、伝達部BTに付加する一方の張力によってトルクが一意に決定されることになる。したがって、小型の駆動部ACであっても高いトルクを回転子SFに付加させることが可能となる。これにより、高トルクを発生させることができる小型のモータ装置MTRを得ることができる。また、小型の駆動部ACであっても高効率で回転子SFを回転させることが可能となる。
また、上記のように駆動部ACによって伝達部BTを移動させる動作においては、例えば駆動部ACを支持するベース部BS、伝達部BTに掛けられる回転子SF、駆動部AC及び伝達部BT自身の機械共振により、所定の周波数成分(例えば、数kHz以下)の振動が生じる。この振動は、例えば低周波音が発生する原因となる。
これに対して、本実施形態によれば、モータ装置MTRが、伝達部BT及び駆動部ACの少なくとも一方の振動を減衰させる弾性部ELを備えるので、このような機械共振によって発生する周波数成分の振動を減衰させることができる。これにより、駆動時の騒音(例えば、低周波音など)の発生を抑制することが可能なモータ装置MTRを提供することができる。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態を説明する。
本実施形態では、モータ装置MTRの駆動動作及び回転調整動作の際、伝達部BTの弾性変形を利用する点で、第一実施形態とは異なっている。したがって、モータ装置MTRの構成については、モータ装置MTRの伝達部BTが弾性変形可能になっている点以外は、第一実施形態と同一の構成を用いることができる。なお、本実施形態においては、伝達部BT及び駆動部ACには、第一実施形態と同様、弾性部ELが設けられている。このため、弾性部ELが伝達部BT及び駆動部ACに対して所定の弾性力を付与することにより、伝達部BT及び駆動部ACに生じる振動を減衰させることができる構成となっている。
本実施形態では、伝達部BTのばね定数をkとする。ここで、オイラーの摩擦ベルト理論により、回転子SFの保持力Tを下記[数3]のように設定する。この保持力Tとは、静止している回転子SFを動き出させるために必要な力である。また、第一端部21側の目標張力をT1e、第二端部22側の目標張力をT2e、目標有効張力をTgoalとすると、以下の[数4]及び[数5]を満たす。
Figure 2012010520
Figure 2012010520
Figure 2012010520
以下、図7〜図12に基づいて、回転子SFの駆動動作を中心に説明する。本実施形態では、説明をわかりやすくするため、モータ装置の構成を模式的に示している。例えば、伝達部BTのベルト部23と第一端部21との間、ベルト部23と第二端部22との間にそれぞれバネが設けられている状態が示されているが、実際にはベルト部23の伸縮を示すものである。したがって、図7〜図12では、伝達部BTのうちバネの部分を避けるように弾性部ELが配置されているが、実際には弾性部ELはベルト部23と第一端部21との間、ベルト部23と第二端部22との間を接続するように配置されている構成であっても構わない。
以下の説明においては、伝達部BTに張力が付加されることなく当該伝達部BTが回転子SFに1回転巻き掛けられた状態となるような伝達部BTの第一端部21及び第二端部22のそれぞれの位置を原点位置0とする。したがって、伝達部BTの第一端部21及び第二端部22が共に原点位置0に配置されている状態においては、伝達部BTと回転子SFとの間に摩擦力は発生しない。
<駆動動作>
まず、制御部CONTは、図7に示すように、伝達部BTの第一端部21が原点位置0からXだけ+X方向(例えば、ベース部BSに近づく方向)に移動するように駆動素子31を変形させる。また、制御部CONTは、伝達部BTの第二端部22が原点位置0からXだけ+X方向(例えば、ベース部BSに近づく方向)に移動するように駆動素子32を変形させる。この状態を駆動動作の初期状態とする。このとき、X及びXについては、下記[数6]を満たす。
Figure 2012010520
この状態から、図8に示すように、制御部CONTは、駆動素子31を変形させて、伝達部BTの第一端部21側の張力T1が目標張力T1eとなるように第一端部21をΔXだけ+X方向(例えば、ベース部BSに近づく方向)に移動させる。また、制御部CONTは、駆動素子32を変形させて、第二端部22側の張力T2が目標張力T2eとなるように第二端部22をΔXだけ−X方向(例えば、ベース部BSから遠ざかる方向)に移動させる。この動作により、伝達部BTから回転子SFにトルクが伝達される。このとき、ΔXとΔXとの間には、[数7]の関係が成立する。
Figure 2012010520
伝達部BTから回転子SFにトルクが伝達されると、回転子SFが回転し、伝達部BTの弾性変形が初期状態と同一の状態になる。図9に示すように、このため伝達部BTの第一端部21側の張力Tと第二端部22側の張力Tとが保持力Tとなってつり合う。このとき有効張力については、Tgoalからゼロへと近似的に線形に変化するため、伝達部BTに付加されている実効的な有効張力は、Tgoal/2となる。また、伝達部BTによって回転子SFに伝達するトルクはゼロになる。
<復帰動作>
次に、図10に示すように、制御部CONTは、第一端部21が原点位置0まで移動すると共に第二端部22が原点位置0よりも−X側(例えば、ベース部BSから遠ざかる方向)へ移動するように、駆動素子31と駆動素子32とを同時に変形させる。駆動素子31と駆動素子32とを例えば同時に等しい変形量で変形させることにより、伝達部BTが2ΔXだけ緩むこととなる。この結果、伝達部BTと回転子SFとの間に隙間が生じる。回転子SFは、伝達部BTによって摩擦力を受けることなく、慣性回転している状態となる。
伝達部BTと回転子SFとの間に隙間が生じている間に、図11に示すように、制御部CONTは、第一端部21を移動させること無く第二端部22のみが原点位置0に戻るように駆動素子32を変形させる。この動作により、第一端部21及び第二端部22が共に原点位置0に戻ることになる。この状態においても、回転子SFは伝達部BTによって摩擦力を受けることなく、慣性回転している状態となる。このように、復帰動作では、回転子SFに摩擦力による抵抗を与えることなく、当該回転子SFを回転させた状態で第一端部21及び第二端部22を原点位置0まで移動させる。
<駆動動作(慣性回転状態)>
制御部CONTは、回転子SFに設けられた検出器により、回転子SFの外周速度vを検出する。制御部CONTは、検出結果に基づき、第一端部21及び第二端部22の移動距離を決定する。回転子SFが静止している状態の上記駆動動作では、第一端部21の初期位置をX、第二端部22の初期位置をX(=X)とした。回転子SFが慣性回転している状態で、上記同様の目標有効張力を伝達部BTに付加するには、回転子SFの静止状態と同一の環境が必要である。すなわち、回転子SFの外周と伝達部BTとの相対速度をゼロにする必要がある。このため、第一端部21の初期位置及び第二端部22の初期位置を決定するに当たり、回転子SFの外周の所定時間当たりの移動距離を考慮する必要がある。一例として、第一端部21の初期位置をX+vΔt、第二端部22の初期位置をX−vΔtとして設定する。ここで、Δtとしては、例えば制御部CONTのサンプリングタイムなどが挙げられる。
この状態から、図12に示すように、制御部CONTは、駆動素子31を変形させて、伝達部BTの第一端部21側の張力T1が目標張力T1eとなるように第一端部21をΔXだけ+X方向(例えば、ベース部BSに近づく方向)に移動させる。また、制御部CONTは、駆動素子32を変形させて、第二端部22側の張力T2が目標張力T2eとなるように第二端部22をΔXだけ+X方向(例えば、ベース部BSに近づく方向)に移動させる。この動作により、伝達部BTから回転子SFにトルクが伝達される。このときの第一端部21は原点位置0に対してX+vΔt+ΔXだけ+X方向(例えば、ベース部BSに近づく方向)へ移動した状態となる。また、このときの第二端部22は原点位置に対してX−vΔt−ΔXだけ−X方向(例えば、ベース部BSから遠ざかる方向)へ移動した状態となる。
<復帰動作>
この後、制御部CONTは、第一端部21が原点位置0まで移動すると共に第二端部22が原点位置0よりも+X方向(例えば、ベース部BSに近づく方向)へ移動するように駆動素子31と駆動素子32とを同時に変形させ、伝達部BTと回転子SFとの間に隙間が生じている間に、第一端部21を移動させること無く第二端部22のみが原点位置0に戻るように駆動素子32を変形させる。この動作により、第一端部21及び第二端部22が共に原点位置0に戻ることになる。復帰動作は、回転子SFの回転速度によらず同一の動作として行うことができる。
以下、駆動動作と復帰動作とを繰り返すことにより、回転子SFをさせることができる。回転子SFが慣性回転状態になっている場合において、上記X+vΔt+ΔXの値が駆動素子31の最大変形量を超えない限り、駆動動作及び復帰動作を繰り返すことで、回転子SFにトルクを伝達させ続けることができる。
次に、本実施形態の回転子SFの駆動動作におけるトルク制御について説明する。
本実施形態における実効トルクNは、駆動動作と復帰動作とを1サイクル行うのに要する時間tall、有効張力の伝達開始から回転子SFが慣性状態になるまでの時間t、目標有効張力Tgoal、回転子SFの半径Rに依存する。一例として、下記[数8]によって示される。
Figure 2012010520
[数8]に示すように、実効トルクNを制御するパラメータとしては、tall、t、Tgoalの3つが挙げられる。駆動動作と復帰動作の1サイクルの時間tallについては回転子SFの駆動制御を行う上で一定に設定される場合があるため、t、Tgoalの2つの値を変化させることで実効トルクNの制御を行っても良い。
このように、本実施形態によれば、伝達部BTの弾性変形を利用し、回転子SFの外周と伝達部BTとの相対速度をゼロにして伝達部BTの有効張力を回転子SFに伝達する駆動動作と、第一端部21及び第二端部22を同時に内側へ移動させる復帰動作とを繰り返し行うことにより、回転子SFを加速あるいは減速させながらダイナミックに回転させることができる。また、小型の駆動部ACであっても高効率で回転子SFを回転させることが可能となる。
また、本実施形態では、伝達部BTを弾性変形させることで当該伝達部BTに機械共振による振動が発生する場合があるが、伝達部BT及び駆動部ACに弾性部ELが設けられているため、このような機械共振によって発生する周波数成分の振動を減衰させることができる。これにより、駆動時の騒音(例えば、低周波音など)の発生を抑制することが可能なモータ装置MTRを提供することができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態を説明する。
図13は、本実施形態に係るモータ装置MTR3の構成を示す図である。本実施形態に係るモータ装置MTRは、ベース部BSが変位拡大機構50を有する構成になっている。また、伝達部BTの構成が上記実施形態とは異なっている。他の構成については、例えば第一実施形態に示すモータ装置MTRと同一の構成となっている。
図14は、変位拡大機構50の構成を示す図である。
図14に示すように、変位拡大機構50は、素子支持部51、連結部52及び変位伝達部53を有している。素子支持部51は、ベース部BSの−X側の表面に取り付けられている。素子支持部51は、例えば平板状に形成されている。素子支持部51の−X側の面には、駆動部ACの駆動素子31、32が取り付けられている。
変位伝達部53は、連結部52によって素子支持部51に連結されている。変位伝達部53は、素子支持部51との間で駆動素子31、32を挟むようにそれぞれ配置されている。変位伝達部53は、駆動素子31、32のそれぞれの−X側の端部に接続されている。変位伝達部53は、例えばY方向の一の端部53aが連結部52に連結されている。変位伝達部53のY方向の他の端部53bには、例えば伝達部BTの第一端部21、第二端部22が接続されている。
第一端部21及び第二端部22は、例えばX方向に長手方向を有するように形成されている。第一端部21及び第二端部22は、面取り部CHを有している。面取り部CHは、第一端部21及び第二端部22の回転子SF側に配置されている。面取り部CHは、例えば第一端部21及び第二端部22が回転子SFに接したときに回転子SFの接線方向に対して傾くように形成されている。面取り部CHが形成されているため、伝達部BTの駆動の際に第一端部21及び第二端部22によって回転子SFに及ぼされる衝撃が軽減されることになる。このため、駆動時の機械共振を抑えることができる構成となっている。
また、本実施形態では、上記実施形態同様、弾性部ELが設けられている。弾性部ELは、例えば図13に示すように、伝達部BTのうち回転子SFに対向する面とは反対側の面を覆うように形成されている。また、弾性部ELは、駆動素子31及び32の+Y側を覆うように形成されている。更に、弾性部ELは、駆動素子31及び32を保持する素子支持部51及び変位伝達部53の一部を覆うように弾性部ELが形成されている。本実施形態では、例えば弾性部ELは、素子支持部51の−X側の面を覆うように形成されている。また、弾性部ELは、変位伝達部53の+X側の面を覆うように形成されている。素子支持部51に設けられる弾性部ELと、変位伝達部53に設けられる弾性部ELと、駆動素子31、32に設けられる弾性部ELとは、例えば互いに接続されるように形成されている。
連結部52と変位伝達部53との接続部分54は、他の部分よりも例えばY方向の厚さが薄くなるように形成されている。例えば駆動素子31、32が伸縮して−X方向の先端部56がX方向に変位すると、変位伝達部53は、接続部分54を支点としてθZ方向に回転するようになっている。
このため、図14に示すように、接続部分54と先端部56との距離をS1とし、接続部分54と端部53aとの距離をS2とし、先端部56のX方向の変位をL1とすると、端部53aのX方向の変位L2は、
L2=L1・(S2/S1)
となる。
本実施形態では、S2>S1であるため、端部53aにおける変位L2は、先端部56の変位L1に対して拡大されていることになる。先端部56の変位が拡大されて端部53aに伝達される結果、当該端部53aに接続される第一端部21、第二端部22の移動量が拡大されることになる。本実施形態における変位拡大機構50は、駆動素子31、32の駆動量(伸縮量)に基づく伝達部BTの移動量を拡大して伝達部BTに伝達する。
先端部56の変位は、駆動素子31、32のX方向の寸法に対して例えば0.1%程度となる場合があり、この値は例えば数ミクロンとなる場合がある。この寸法において上記の駆動動作や回転調整動作を実現しようとする場合、モータ装置MTRの組み立て時には、極めて高精度に組み立てる技術が求められることになる。これに対して、本実施形態によれば、てこの原理によって駆動素子31、32変位を拡大することができるため、その分、組み立ての精度の要求が緩和されることになる。これにより、モータ装置MTRの組み立てを簡単にすることができる。
また、本実施形態によれば、変位拡大機構50のうち駆動素子31、32を保持する部分(例えば素子支持部51及び変位伝達部53など)に弾性部ELが配置されているので、変位拡大機構50の機械共振によって発生する周波数成分の振動を減衰させることができる。これにより、駆動時の騒音(例えば、低周波音など)の発生を抑制することが可能なモータ装置MTRを提供することができる。
[第四実施形態]
次に、本発明の第四実施形態を説明する。
図15は、本実施形態に係るモータ装置MTR4の構成を示す図である。本実施形態に係るモータ装置MTR4は、伝達部BTのベルト部23に、回転子SFとベルト部23との間の気体を案内する気体案内部24が形成されている点、また、弾性部ELが配置されていない点で上記実施形態とは異なっている。他の構成については、例えば第一実施形態に示すモータ装置MTRと同一の構成となっている。
図16は、ベルト部23の構成を示す図である。
図16に示すように、気体案内部24は、開口部(孔部)24a及び溝部24bを有している。開口部24aは、ベルト部23の第一面23aと第二面23bとの間を貫通するように形成されている。開口部24aは、例えばベルト部23の短手方向の中央部に配置されている。開口部24aは、ベルト部23の長手方向に複数配置されている。ベルト部23には、例えば開口部24aの近傍に第二弾性部24cが形成されている。
第二弾性部24cは、ベルト部23のうち回転子SFに接触される第一面23a側に突出するように形成されている。第二弾性部24cは、ベルト部23を貫通する方向に弾性変形するように形成されている。このため、第二弾性部24cは、例えばベルト部23が回転子SFに近づく場合などに、回転子SFに対してベルト部23から離れる方向に弾性力を作用させる構成となっている。このため、例えば回転子SFに対するベルト部23の巻き掛けを緩める際などにおいて、回転子SFとベルト部23とが第二弾性部24cの弾性力によって素早く離れることになるため、回転子SFとベルト部23との間の摩擦力が発生するのを抑えることができる構成となっている。
溝部24bは、例えばベルト部23の短手方向に延在するように形成されており、当該ベルト部23の短手方向の両端辺を接続するように形成されている。溝部24bは、ベルト部23の長手方向に複数配置されている。例えば図16に示すように、溝部24bの一部は、例えばベルト部23の短手方向に開口部24aを挟むように形成されており、溝部24bと開口部24aとが接続された構成になっている。この構成において、開口部24aは、当該溝部24bを介してベルト部23の短手方向の両端辺に接続されている。なお、図16には示されていないが、溝部24bが開口部24aと独立して設けられた構成であっても構わない。
本実施形態では、駆動部ACによって伝達部BTを駆動する際、回転子SFに対するベルト部23の巻き掛けが解除された状態において、回転子SFとベルト部23との間に隙間が形成される。この状態からベルト部23が回転子SFに巻き掛けられる場合に、回転子SFとベルト部23との隙間が塞がれ、上記隙間に存在する気体がベルト部23の短手方向の端部と回転子SFとの間に形成される開口部分から排出される。
このとき、当該開口部分の面積が小さく、ベルト部23の移動によって該開口部分が高速に小さくなるため、ベルト部23の巻き掛けによって気体が圧縮され、高い圧力で隙間から排出されることになる。このため、排出される空気は、ベルト部23の周囲の空気を振動させ、例えば機械共振によって発生する振動の周波数よりも高い周波数で膨張及び収縮を起こし、衝撃音(例えば、高周波音など)を発生させる。
これに対して、本実施形態では、回転子SFとベルト部23との間の気体を案内する開口部24a及び溝部24bを含む気体案内部24が設けられているため、ベルト部23の巻き掛けの際に回転子SFとベルト部23との間に形成される隙間の気体が案内される。このため、当該気体が圧縮されるのを防ぐことができる。これにより、ベルト部23の周囲に空気の振動を発生させるのを回避することができるため、駆動時の騒音(例えば、高周波音など)の発生を抑制することが可能なモータ装置MTR4を提供することができる。なお、本実施形態では、開口部24a及び溝部24bのうち一方が形成されていてもよい。
なお、本実施形態では、弾性部ELを設けない構成を例に挙げて説明したが、これに限られることは無く、例えば上記実施形態と同様に弾性部ELを設ける構成とすることができる。この場合、弾性部ELは、例えば伝達部BTや駆動部ACなどに配置させることができる。これにより、例えば機械共振によって発生する振動を減衰させることができると共に、気体の圧縮による空気の振動を防ぐことができるため、駆動時の騒音(低周波音、高周波音など)の発生を抑制することが可能なモータ装置MTR4を提供することができる。
[第五実施形態]
次に、本発明の第五実施形態を説明する。
図17は、本実施形態に係るモータ装置MTR5の構成を示す図である。本実施形態に係るモータ装置MTR5は、回転子SFに、当該回転子SFとベルト部23との間の気体を案内する気体案内部14が形成されている。また、弾性部ELが配置されていない構成となっている。
図18は回転子SFの構成を示す斜視図であり、図19は回転子SFの構成を示す断面図である。図18及び図19に示すように、回転子SFは、円柱部11a、円筒部11b及び蓋部11cを有している。円筒部11bは円柱部11aを囲うように形成されている。円柱部11a及び円筒部11bは、共通の中心軸Cを有するように配置されている。円柱部11aと円筒部11bとの間には中空部70が形成されている。蓋部11cは、回転子SFの+Z側端部及び−Z側端部に配置されている。蓋部11cは、中空部70の一部を塞ぐように設けられている。蓋部11cには連通部11dが設けられている。連通部11dを介して、中空部70と外部とが連通されている。また、円柱部11aと円筒部11bとは、蓋部11cを介して一体的に構成されている。
気体案内部14は、例えば円筒部11bの中心軸方向(Z方向)に複数並んで配置された開口部14aを有している。開口部14aの列は、例えば図中+X側端部と−X側端部とにそれぞれ設けられている。勿論、開口部14aが他の位置に配置されていても構わない。
回転子SFには、当該回転子SFの外側に向けて弾性力を作用させる第三弾性部15が設けられている。第三弾性部15は、突出部材15a及び押圧部材15bを有している。突出部材15aは、開口部14a内に設けられている。押圧部材15bは、突出部材15aを開口部14aから円筒部11bの外面上に突出させるように当該突出部材15aを押圧する弾性部材である。押圧部材15bは、突出部材15aに内径側に力を作用させることで弾性変形するようになっている。突出部材15aは、当該押圧部材15bの弾性変形によって開口部14a内に収容されるようになっている。
本実施形態では、ベルト部23が巻き掛けられていない場合、突出部材15aは押圧部材15bによって円筒部11bの外面上に突出した状態になっている。また、ベルト部23が巻き掛けられた場合、突出部材15aに対して内径側への力が作用し、押圧部材15bが弾性変形する。当該弾性変形の反力により、突出部材15aを介してベルト部23に対して弾性力が作用するように構成されている。このため、例えば回転子SFに対するベルト部23の巻き掛けを緩める際などにおいて、回転子SFとベルト部23とが第三弾性部15の弾性力によって素早く離れることになるため、回転子SFとベルト部23との間の摩擦力が発生するのを抑えることができる構成となっている。
本実施形態では、回転子SFとベルト部23との間の気体を案内する開口部14aを含む気体案内部14が設けられているため、ベルト部23の巻き掛けの際に回転子SFとベルト部23との間に形成される隙間の気体は、開口部14a及び中空部70及び連通部11dを介して外部に案内される。このため、当該気体が圧縮されるのを防ぐことができる。これにより、ベルト部23の周囲に空気の振動を発生させるのを回避することができるため、駆動時の騒音(例えば、高周波音など)の発生を抑制することが可能なモータ装置MTR5を提供することができる。
なお、本実施形態では、弾性部ELを設けない構成を例に挙げて説明したが、これに限られることは無く、例えば上記実施形態と同様に弾性部ELを設ける構成とすることができる。この場合、弾性部ELは、例えば伝達部BTや駆動部ACなどに配置させることができる。これにより、例えば機械共振によって発生する振動を減衰させることができると共に、気体の圧縮による空気の振動を防ぐことができるため、駆動時の騒音(低周波音、高周波音など)の発生を抑制することが可能なモータ装置MTR5を提供することができる。
また、本実施形態では、回転子SFの表面に溝部が形成された構成であっても構わない。この場合、溝部が回転子SFの中心軸方向(Z方向)に形成された構成であっても構わないし、回転子SFの周方向(θZ方向)に形成された構成であっても構わない。また、溝部が上記の開口部14aに接続された構成であっても構わない。
[第六実施形態]
次に、本発明の第六実施形態を説明する。
図20は、上記実施形態のいずれかに記載のモータ装置(MTR、MTR3、MTR4又はMTR5)を備えるロボット装置RBTの一部(例、指部分の先端)の構成を示す図である。
同図に示すように、ロボット装置RBTは、末節部101、中節部102及び関節部103を有しており、末節部101と中節部102とが関節部103を介して接続された構成になっている。関節部103には軸支持部103a及び軸部103bが設けられている。軸支持部103aは中節部102に固定されている。軸部103bは、軸支持部103aによって固定された状態で支持されている。
末節部101は、接続部101a及び歯車101bを有している。接続部101aには、関節部103の軸部103bが貫通した状態になっており、当該軸部103bを回転軸として末節部101が回転可能になっている。この歯車101bは、接続部101aに固定されたベベルギアである。接続部101aは、歯車101bと一体的に回転するようになっている。
中節部102は、筐体102a及び駆動装置ACTを有している。駆動装置ACTは、上記実施形態に記載のモータ装置MTR、MTR3、MTR4又はMTR5を用いることができる。駆動装置ACTは、筐体102a内に設けられている。駆動装置ACTには、回転軸部材104aが取り付けられている。回転軸部材104aの先端には、歯車104bが設けられている。この歯車104bは、回転軸部材104aに固定されたベベルギアである。歯車104bは、上記の歯車101bとの間で噛み合った状態になっている。
上記のように構成されたロボット装置RBTは、駆動装置ACTの駆動によって回転軸部材104aが回転し、当該回転軸部材104aと一体的に歯車104bが回転する。
歯車104bの回転は、当該歯車104bと噛み合った歯車101bに伝達され、歯車101bが回転する。当該歯車101bが回転することで接続部101aも回転し、これにより末節部101が軸部103bを中心に回転する。
このように、本実施形態によれば、低速高トルクの回転を出力することができる駆動装置ACTを搭載することにより、例えば減速器を用いることなく直接末節部101を回転させることができる。さらに本実施形態では、駆動装置ACTが非共振に駆動される構成になっているため、樹脂など軽量な材料で大部分を構成することが可能になる。
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。
上記第一実施形態〜第四実施形態においては、回転子SFが中実(中空軸でない構造)である構成としたが、これに限られることは無く、例えば図21に示すように、円筒状に形成された回転子など、中空の回転子を用いる場合であっても本発明の適用は可能である。特に第六実施形態のように、ロボットアームARMなどの旋回系機械にモータ装置MTR、MTR3、MTR4を搭載する場合などには、円筒状の回転子SFの内部に配線などを配置させることができる。勿論、ロボットアームARMにモータ装置MTRを搭載する場合に限られず、他の場合において回転子SFを中空としても構わない。
なお、回転子SFを中空に形成する場合には、例えば図21に示すような回転子SFを円筒状に形成するなど、回転子SFの中心軸方向の両端を貫通する貫通部200が形成された構成にすることもできる。また、例えば回転子SFの中心軸方向の両端が貫通されておらず、いずれか一方のみが開口されている構成にすることもできる。更には、回転子SFの中心軸方向の両端のいずれも塞がれている構成としても構わない。また、回転子SFの内部に適宜仕切りなどを配置しつつ内部を中空にする構成であっても構わない。
また、上記実施形態では、弾性部EL又は気体案内部14、24が、低周波音や高周波音などの音の発生を低減させる(減衰させる)手段(音調整手段)として作用する構成を例に挙げて説明したが、この作用と共に、別の作用を有するように構成することもできる。
例えば、回転子SFの表面に溝部を形成する一形態として、例えば図22(a)に示す構成としても構わない。図22(a)に示すように、回転子SFの表面には、複数の溝部71が形成されている。各溝部71は、回転子SFの円周方向に形成されており、回転子SFの中心軸方向に並んで形成されている。溝部71は、例えば回転子SFのうち伝達部BTのベルト部23が掛けられる部分に形成されている。
例えばベルト部23と回転子SFとの接触によって摩擦粉が発生する場合がある。当該摩擦粉が回転子SFの表面に残ると、ベルト部23と回転子SFとの間の摩擦力が変動する場合がある。これに対して、図22(a)の構成によれば、回転子SFに溝部71を設けることにより、摩擦粉を溝部71の中に誘導することができる。このため、摩擦粉が回転子SFの表面に付着するのを防ぐことができる。
また、図22(b)は、例えば回転子SFを中空に形成した場合において、回転子SFの表面に形成される溝部71の中に複数の孔部72を設け、回転子SFの内外が孔部72によって連通された構成としても構わない。この構成により、摩擦粉を溝部71から孔部72に誘導して中空部70に逃がすことができる。
また、弾性部ELを用いた構成については、例えば上記第一実施形態〜第三実施形態では、伝達部BTのベルト部23のうち第二面23bに弾性部ELが配置された構成であったが、これらの構成に加えて、例えば図23に示すように、ベルト部23の第二面23b上の弾性部ELを覆うように被覆部CVが設けられた構成であっても構わない。この場合、被覆部CVを構成する材料としては、例えばベルト部23と同一の金属材料が挙げられる。勿論、被覆部CVが他の材料を用いて構成されていても構わない。また、被覆部CVは、ベルト部23による回転子SFの駆動動作を妨げない程度の厚さとなるように形成されている。
弾性部ELが粘着性を有する材料によって形成されている場合、被覆部CVは、弾性部ELによってベルト部23に粘着された状態で配置されることになる。したがって、この場合弾性部ELの一部が被覆部CVとの間に形成される粘着部となる。被覆部CVが配置された部分では、当該被覆部CVとベルト部23とによって弾性部ELが挟まれた状態となる。
この状態で、ベルト部23を駆動させると、ベルト部23の移動により弾性部EL及び被覆部CVが一体的に移動する。このとき、被覆部CVは、ベルト部23に対して、当該ベルト部23の巻き掛け方向(θZ方向)にずれるように運動する。弾性部ELでは、被覆部CVの運動によるエネルギーが吸収され、例えば熱エネルギーに変換される。
このように、図23の構成では、弾性部ELをベルト部23の機械共振による振動エネルギーの吸収に用いることができる。これにより、変換されたエネルギーに相当する分の振動のエネルギーを抑えることができるため、駆動時の騒音(例えば、低周波音など)の発生を抑制することが可能となる。なお、被覆部CVがベルト部23に設けられる構成のみならず、被覆部CVが他の部位(例えば、駆動素子31、32との間で弾性部ELを挟む位置)に設けられた構成であっても、同様の説明が可能である。
また、例えば、上記実施形態では、伝達部BTを回転子SFの一部(例えば180°)に掛けた状態を例に挙げて説明したが、これに限られることは無く、伝達部BTが回転子SFに対して360°巻かれた構成としても構わない。この場合、伝達部BTから回転子SFに伝達されるトルクが大きくなるため、より効率的な回転調整が可能となる。
また、例えば、上記各実施形態では、駆動部AC及び伝達部BTの組を1相のみ設けた場合を例に挙げて説明したが、これに限られることは無く、複数相の駆動部AC及び伝達部BTの組を用いた構成であっても構わない。この場合、複数相の駆動部AC及び伝達部BTを回転子SFの周方向に等しいピッチで配置させ、各相を順に駆動させることができる。
また、上記実施形態では、弾性部ELが駆動部ACのうち例えば基準位置Fに対向する側とは反対側に配置されている構成を例に挙げて説明したが、これに限られることは無く、弾性部ELが駆動部ACのうち例えば基準位置Fに対向する側に配置された構成であっても構わない。この場合、例えば駆動素子31に設けられる弾性部ELは、駆動素子31の+Y側を覆うように配置されることになる。また、駆動素子32に設けられる弾性部ELは、駆動素子32の−Y側の面を覆うように配置されることになる。
また、上記実施形態では、回転子SFの径が中心軸方向に等しく形成された構成を例に挙げて説明したが、これに限られることは無い。例えば回転子SFが、一部(例えば中心軸方向の一端部)に他の部分よりも径が小さく形成された部分を有する構成とし、当該部分に伝達部BTを配置させる構成としても構わない。また、回転子SFに例えば他の部分よりも径が大きく形成された部分を設ける構成としても構わない。
また、上記実施形態では、ベース部BSが正面視で矩形に形成された構成を例に挙げて説明したが、これに限られることは無く、他の形状であっても構わない。例えば、円形、楕円形としても構わないし、台形、平行四辺形、ひし形、三角形、五角形、六角形など、他の多角形としても構わない。
また、ベルト部23の形状として、上記実施形態では、帯状に形成されたベルト部23を例に挙げて説明したが、これに限られることは無く、例えば線状や鎖状など、他の形状であっても構わない。
MTR、MTR3、MTR4、MTR5…モータ装置 BS…ベース部 SF…回転子 AC…駆動部 BT…伝達部 EL…弾性部 CONT…制御部 C…中心軸 F…基準位置 CH…面取り部 RBT…ロボット装置 ACT…駆動装置 ARM…ロボットアーム CV…被覆部

Claims (25)

  1. 回転子と、
    前記回転子の外周の少なくとも一部に掛けられた伝達部と、
    前記回転子と前記伝達部との間を回転力伝達状態として前記伝達部を一定距離移動させると共に前記回転力伝達状態を解消した状態で前記伝達部を所定位置に復帰させる駆動部と、
    前記伝達部及び前記駆動部の少なくとも一方の振動を減衰させる弾性部と
    を備えるモータ装置。
  2. 前記弾性部は、前記伝達部及び前記駆動部の少なくとも一部を覆うように配置されている
    請求項1に記載のモータ装置。
  3. 前記伝達部は、帯状に形成され、かつ、第一面が前記回転子に接触するように配置され、
    前記弾性部は、前記伝達部のうち前記第一面とは反対側の第二面に配置されている
    請求項1又は請求項2に記載のモータ装置。
  4. 前記伝達部の第一端部及び第二端部の少なくとも一方は、面取り部が形成されている
    請求項3に記載のモータ装置。
  5. 前記駆動部は、前記伝達部の第一端部に接続された第一の電気機械変換素子と、前記伝達部の第二端部に接続された第二の電気機械変換素子と、を有し、
    前記弾性部は、前記第一の電気機械変換素子及び前記第二の電気機械変換素子のうち少なくとも一部を覆うように配置されている
    請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載のモータ装置。
  6. 前記第一端部及び前記第二端部は、前記回転子の外周上の基準位置を挟む位置に配置され、
    前記第一の電気機械変換素子及び前記第二の電気機械変換素子は、前記第一端部及び前記第二端部を挟む位置に設けられている
    請求項5に記載のモータ装置。
  7. 前記駆動部を支持する支持部
    を備える請求項1から請求項6のうちいずれか一項に記載のモータ装置。
  8. 前記支持部は、前記伝達部の移動量を拡大させる変位拡大機構を有する
    請求項7に記載のモータ装置。
  9. 前記変位拡大機構は、前記駆動部を保持する保持部を有し、
    前記弾性部は、前記保持部の少なくとも一部を覆うように設けられている
    請求項8に記載のモータ装置。
  10. 前記伝達部は、弾性変形可能に形成されている
    請求項1から請求項9のうちいずれか一項に記載のモータ装置。
  11. 前記弾性部を覆うように設けられた被覆部
    を備える請求項1から請求項10のうちいずれか一項に記載のモータ装置。
  12. 前記弾性部と前記被覆部とを粘着させる粘着部を備える
    請求項11に記載のモータ装置。
  13. 前記回転子は、中空に形成されている
    請求項1から請求項12のうちいずれか一項に記載のモータ装置。
  14. 前記回転子は、回転軸方向に形成された貫通孔を有する
    請求項1から請求項13のうちいずれか一項に記載のモータ装置。
  15. 回転子と、
    前記回転子の外周の少なくとも一部に掛けられた伝達部と、
    前記回転子と前記伝達部との間を回転力伝達状態として前記伝達部を一定距離移動させると共に前記回転力伝達状態を解消した状態で前記伝達部を所定位置に復帰させる駆動部と、
    前記回転子及び前記伝達部のうち少なくとも一方に設けられ、前記回転子と前記伝達部との間の気体を案内する孔部及び溝部のうち少なくとも一方を含む気体案内部と
    を備えるモータ装置。
  16. 前記伝達部は、線状、帯状及び鎖状のうちいずれかの形状に形成されており、
    前記気体案内部は、前記伝達部の長手方向に一列に並ぶ複数の領域に配置されている
    請求項15に記載のモータ装置。
  17. 前記伝達部は、帯状に形成されており、
    前記気体案内部は、前記伝達部の表面と裏面との間を貫通するように形成されている
    請求項15又は請求項16に記載のモータ装置。
  18. 前記伝達部は、帯状に形成されており、
    前記気体案内部は、前記溝部を含み、
    前記溝部は、前記伝達部の外辺に接続されている
    請求項15又は請求項17に記載のモータ装置。
  19. 前記気体案内部は、前記伝達部に形成されており、
    前記伝達部は、前記気体案内部の近傍に配置され前記回転子に対して前記伝達部から離れる方向に弾性力を作用させる第二弾性部を有する
    請求項15から請求項18のうちいずれか一項に記載のモータ装置。
  20. 前記気体案内部は、前記回転子に形成されており、
    前記回転子は、前記気体案内部の近傍に配置され前記伝達部に対して前記回転子から離れる方向に弾性力を作用させる第三弾性部を有する
    請求項15から請求項19のうちいずれか一項に記載のモータ装置。
  21. 前記気体案内部は、前記孔部及び前記溝部を含み、
    前記孔部と前記溝部とは、接続されている
    請求項15から請求項20のうちいずれか一項に記載のモータ装置。
  22. 前記回転子は、筒状に構成されており、
    前記気体案内部は、前記回転子の内周面と外周面との間を貫通するように形成されている
    請求項15から請求項21のうちいずれか一項に記載のモータ装置。
  23. 駆動部を用いて、回転子と該回転子に掛けられた伝達部との間を回転力伝達状態として前記伝達部を一定距離移動させることと、
    前記駆動部を用いて、前記回転力伝達状態を解消した状態で前記伝達部を所定位置に復帰させることと、
    弾性部によって前記伝達部及び前記駆動部の少なくとも一方の振動を減衰させることと
    を含む回転子の駆動方法。
  24. 回転子と該回転子に掛けられた伝達部との間を回転力伝達状態として前記伝達部を一定距離移動させることと、
    前記回転力伝達状態を解消した状態で前記伝達部を所定位置に復帰させることと、
    前記回転子及び前記伝達部のうち少なくとも一方に設けられた孔部及び溝部のうち少なくとも一方を含む気体案内部によって、前記回転子と前記伝達部との間の気体を案内することと
    を含む回転子の駆動方法。
  25. 回転軸部材と、
    前記回転軸部材を回転させるモータ装置と
    を備え、
    前記モータ装置として、請求項1から請求項22のうちいずれか一項に記載のモータ装置が用いられている
    ロボット装置。
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