JP2012009961A - 移動通信端末装置、移動通信方法、及び移動通信プログラム - Google Patents
移動通信端末装置、移動通信方法、及び移動通信プログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012009961A JP2012009961A JP2010142077A JP2010142077A JP2012009961A JP 2012009961 A JP2012009961 A JP 2012009961A JP 2010142077 A JP2010142077 A JP 2010142077A JP 2010142077 A JP2010142077 A JP 2010142077A JP 2012009961 A JP2012009961 A JP 2012009961A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- base station
- address
- mobile communication
- server
- communication terminal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
Abstract
【課題】IPアドレスの方式を簡便に把握できる移動通信端末装置、移動通信方法、及び移動通信プログラムを提供する。
【解決手段】移動通信端末装置1は、送信部100、受信部101、制御部13、及びIP方式判定部130を備える。制御部13は、複数の基地局から送信される信号の受信強度に基づき通信用の基地局を選定する。IP方式判定部130は、選定した基地局の属するサーバがIPアドレスを付与する方式がSIP方式かMIP方式かを判定する。送信部100は、判定されたIP方式に従って、基地局に対してIPアドレスの通知を要求するIPアドレス取得要求を送信する。受信部101は、IPアドレス取得要求に対して基地局から通知されるIPアドレスを受信する。制御部13は、通知されるIPアドレスに基づき、送信部100、及び受信部101を介して選定された基地局をアクセスポイントとして通信を行う。
【選択図】図2
【解決手段】移動通信端末装置1は、送信部100、受信部101、制御部13、及びIP方式判定部130を備える。制御部13は、複数の基地局から送信される信号の受信強度に基づき通信用の基地局を選定する。IP方式判定部130は、選定した基地局の属するサーバがIPアドレスを付与する方式がSIP方式かMIP方式かを判定する。送信部100は、判定されたIP方式に従って、基地局に対してIPアドレスの通知を要求するIPアドレス取得要求を送信する。受信部101は、IPアドレス取得要求に対して基地局から通知されるIPアドレスを受信する。制御部13は、通知されるIPアドレスに基づき、送信部100、及び受信部101を介して選定された基地局をアクセスポイントとして通信を行う。
【選択図】図2
Description
本発明は、移動通信ネットワークを使って通信を行う移動通信端末装置、移動通信方法、及び移動通信プログラムに関し、特に、ローミングの際のIPアドレスを好適に取得することのできる移動通信端末装置、移動通信方法、及び移動通信プログラムに関する。
近年移動通信ネットワークのIP(Internet Protocol)化の検討が活発化している。
このようなネットワークを介して通信を行う場合、サーバーは複数の基地局を備えて移動通信ネットワークを形成し、例えば携帯電話に代表される移動通信端末装置は、データ通信に関する契約を締結しているサーバの形成する移動通信ネットワークを利用してデータ通信を含む通信を行う。具体的には、移動通信端末装置は、当該サーバの形成する移動通信ネットワークを構成する基地局を介して通信サービスを受ける。
その際、移動通信端末装置は、基地局を介してサーバから付与される識別番号となるIPアドレスを通知される。移動通信端末装置は通知されたIPアドレスにより特定されることによって、移動によりその位置が変わり、最も電波状態の良い基地局として選定した基地局がこれまでの基地局とは異なる場合でも、その異なる基地局を介して通信を行うことができる。
移動通信端末装置にIPアドレスを付与する方式として、主に、SIP(Simple IP)方式とMIP(Mobile IP)方式が知られている。SIP方式では、IPアドレスを付与するサーバ毎に異なるIPアドレスが移動通信端末装置に付与され、MIP方式では、常に同じIPアドレスが移動通信端末装置に付与される。
特許文献1には、携帯端末において、広域通信ネットワークのWANで通信中に、狭域通信ネットワークにあるIP−PBXを経由させることで、ネットワークのアクセス区間を切り替える方法が記載されている。
特許文献2には、携帯端末において、2つの無線ネットワークと通信できる機能を持ち、1つはMIP端末として機能し、ハンドオーバーを実行するに当たり、端末にある無線通信部切替スイッチで切り替えできることが記載されている。
現在、SIP、MIPのいずれの方式を採用するかは、国などのような地域毎に異なる場合が多い。例えば、米国などではMIP方式が利用可能である一方、日本国内にはMIP方式を採用しているサーバは未だ存在せず(すなわちMIPネットワークも存在しない)、移動通信端末装置は必然的にSIP方式によるIPアドレスの付与をサーバに対して要求することになる。
今日の移動通信端末装置においては、いわゆるローミングサービスにより複数の国でも利用できることが一般的となっている。このような状況においては、上述したIPアドレスの付与方式についても、複数の方式に対応できる必要がある。現在の仕様では、MIP方式を前提として通信接続処理を開始し、その処理に所定の回数失敗した後にSIP方式での処理に移る。そのため、SIP方式のみ利用可能なエリアでは、通信接続の確立までに時間がかかる。このことはSIP方式を前提として通信接続処理を開始した場合でも事情は変わらない。
すなわち、複数の方式を順次トライしていく方式では、最初にトライした方式が当該エリアでは利用不可である場合、所定回数リトライした後で方式を切り替えてトライすることになるので、IPアドレスが付与されるまでに時間がかかってしまう。この問題は、例えば、移動通信端末装置が移動することに伴って通信エリアが変わる場合において、通信エリアによって利用可能なIPアドレス付与方式が異なる場合に顕著になる。
特許文献1、2では、サーバが付与するIPアドレスがSIP、MIPのどちらの方式であるのかを特定することについての記載も示唆もなされておらず、サーバからのIPアドレス付与にかかる時間を短くすることはできない。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、より効率的な通信を実現することのできる移動通信端末装置、移動通信方法、及び移動通信プログラムを提供することを目的とする。
本発明の第1の観点に係る移動通信端末装置は、
送信部と、
受信部と、
複数の基地局のパイロットチャネルを通して送信される信号を前記受信部が受信するときの受信強度に基づきアクセスポイントとなる基地局を選定する制御部と、
選定された前記基地局が属するサーバがIPアドレスを付与する方式(IP方式)がSIP(Simple IP)方式であるか、MIP(Mobile IP)方式であるかを判定するIP方式判定部と、を備え、
前記送信部は、判定されたIP方式に従って、前記基地局を介して前記サーバに前記IPアドレスの通知を要求するIPアドレス取得要求を送信し、
前記受信部は、前記IPアドレス取得要求に対して前記サーバから、前記基地局を介して通知されたIPアドレスを受信し、
前記制御部は、前記通知されたIPアドレスに基づき、前記送信部、及び前記受信部を介して前記基地局をアクセスポイントとして通信を行う。
送信部と、
受信部と、
複数の基地局のパイロットチャネルを通して送信される信号を前記受信部が受信するときの受信強度に基づきアクセスポイントとなる基地局を選定する制御部と、
選定された前記基地局が属するサーバがIPアドレスを付与する方式(IP方式)がSIP(Simple IP)方式であるか、MIP(Mobile IP)方式であるかを判定するIP方式判定部と、を備え、
前記送信部は、判定されたIP方式に従って、前記基地局を介して前記サーバに前記IPアドレスの通知を要求するIPアドレス取得要求を送信し、
前記受信部は、前記IPアドレス取得要求に対して前記サーバから、前記基地局を介して通知されたIPアドレスを受信し、
前記制御部は、前記通知されたIPアドレスに基づき、前記送信部、及び前記受信部を介して前記基地局をアクセスポイントとして通信を行う。
本発明の第2の観点に係る移動通信方法は、
複数の基地局のパイロットチャネルを通して送信される信号を受信するパイロットチャネル受信ステップと、
前記パイロットチャネルの信号の受信強度に基づき、アクセスポイントとなる基地局を選定する基地局選定ステップと、
選定した前記基地局が属するサーバがIPアドレスを付与する方式がSIP方式であるか、MIP方式であるかを判定するIP方式判定ステップと、
判定された前記IP方式に従って、前記基地局を介して前記サーバに前記IPアドレスの通知を要求するIPアドレス取得要求ステップと、
前記IPアドレス取得要求に対して前記サーバから、前記基地局を介して通知されたIPアドレスを受信し、取得するIPアドレス取得ステップと、
前記通知されたIPアドレスに基づき、前記基地局をアクセスポイントとして通信を行う通信ステップと、
を備える。
複数の基地局のパイロットチャネルを通して送信される信号を受信するパイロットチャネル受信ステップと、
前記パイロットチャネルの信号の受信強度に基づき、アクセスポイントとなる基地局を選定する基地局選定ステップと、
選定した前記基地局が属するサーバがIPアドレスを付与する方式がSIP方式であるか、MIP方式であるかを判定するIP方式判定ステップと、
判定された前記IP方式に従って、前記基地局を介して前記サーバに前記IPアドレスの通知を要求するIPアドレス取得要求ステップと、
前記IPアドレス取得要求に対して前記サーバから、前記基地局を介して通知されたIPアドレスを受信し、取得するIPアドレス取得ステップと、
前記通知されたIPアドレスに基づき、前記基地局をアクセスポイントとして通信を行う通信ステップと、
を備える。
本発明の第3の観点に係る移動通信プログラムは、
複数の基地局のパイロットチャネルを通して送信される信号を受信するパイロットチャネル受信ステップと、
前記パイロットチャネルの信号の受信強度に基づき、アクセスポイントとなる基地局を選定する基地局選定ステップと、
選定された前記基地局が属するサーバがIPアドレスを付与する方式がSIP方式であるか、MIP方式であるかを判定するIP方式判定ステップと、
判定された前記IP方式に従って、前記基地局を介して前記サーバに前記IPアドレスの通知を要求するIPアドレス取得要求ステップと、
前記IPアドレス取得要求に対して前記サーバから、前記基地局を介して通知されたIPアドレスを受信し、取得するIPアドレス取得ステップと、
前記通知されたIPアドレスに基づき、前記基地局をアクセスポイントとして通信を行う通信ステップと、
をコンピュータに実行させる。
複数の基地局のパイロットチャネルを通して送信される信号を受信するパイロットチャネル受信ステップと、
前記パイロットチャネルの信号の受信強度に基づき、アクセスポイントとなる基地局を選定する基地局選定ステップと、
選定された前記基地局が属するサーバがIPアドレスを付与する方式がSIP方式であるか、MIP方式であるかを判定するIP方式判定ステップと、
判定された前記IP方式に従って、前記基地局を介して前記サーバに前記IPアドレスの通知を要求するIPアドレス取得要求ステップと、
前記IPアドレス取得要求に対して前記サーバから、前記基地局を介して通知されたIPアドレスを受信し、取得するIPアドレス取得ステップと、
前記通知されたIPアドレスに基づき、前記基地局をアクセスポイントとして通信を行う通信ステップと、
をコンピュータに実行させる。
本発明によれば、より効率的な通信を実現することができる。
(実施形態1)
図1は本発明の実施形態1に係る移動通信端末装置の使用環境を示す図である。本実施形態では、移動通信端末装置1が、通信エリアA2a、通信エリアB2b、通信エリアC2c間を移動していることを想定する。通信エリアA2aは、基地局A4aの通信エリアであり、通信エリアA2aにおける移動通信端末装置1にIPアドレスを付与するサーバA3aが基地局A4aと接続されている。同様に、通信エリアB2bは、基地局B4bの通信エリアであり、通信エリアB2bにおける移動通信端末装置1にIPアドレスを付与するサーバB3bが基地局B4bと接続されている。また、通信エリアC2cは、基地局C4cの通信エリアであり、通信エリアC2cにおける移動通信端末装置1にIPアドレスを付与するサーバC3cが基地局C4cと接続されている。
図1は本発明の実施形態1に係る移動通信端末装置の使用環境を示す図である。本実施形態では、移動通信端末装置1が、通信エリアA2a、通信エリアB2b、通信エリアC2c間を移動していることを想定する。通信エリアA2aは、基地局A4aの通信エリアであり、通信エリアA2aにおける移動通信端末装置1にIPアドレスを付与するサーバA3aが基地局A4aと接続されている。同様に、通信エリアB2bは、基地局B4bの通信エリアであり、通信エリアB2bにおける移動通信端末装置1にIPアドレスを付与するサーバB3bが基地局B4bと接続されている。また、通信エリアC2cは、基地局C4cの通信エリアであり、通信エリアC2cにおける移動通信端末装置1にIPアドレスを付与するサーバC3cが基地局C4cと接続されている。
ここで、サーバA3a、サーバB3b、サーバC3cが移動通信端末装置1にIPアドレスを付与する方式(IP方式)は、それぞれ、例えば、MIP(Mobile IP:モバイルIP)方式、SIP(Simple IP:シンプルIP)方式、MIP方式であるものとする。
図1に示す各通信エリアは一部の重複はあっても基本的には互いにその範囲が異なる場合を示す。移動通信端末装置1は、通信エリアA2aの範囲内に位置するときには、複数の基地局A4aの中からアクセスポイントとして特定の基地局A4aを選定して通信接続を開始し、通信接続が確立された後通信を実施する。アクセスポイントの選定は、複数の基地局A4aのそれぞれのパイロットチャネルから送信される同じ強度の電波を受信し、受信強度の大きさに基づき、通信チャネルの空き具合を考慮して行われる。
移動通信端末装置1が移動し、通信エリアB2bの範囲内に位置するときには、複数の基地局B4bの中から特定の基地局B4bを選定してデータ通信を実施し、通信エリアC2cの範囲内に位置するときには、複数の基地局C4cの中から特定の基地局C4cを選定してデータ通信を実施する。
通信エリア2のそれぞれが他の通信エリア2と大きく重複する部分を含む場合であっても同様である。この場合は、移動通信端末装置1は、基地局A4a、基地局B4b、基地局C4cのそれぞれのパイロットチャネルから送信される電波を受信し、上記と同様に基地局4を選定する。この選定した基地局4が、例えば基地局A4aであれば移動通信端末装置1は通信エリアA2aの範囲内に位置すると考えることができる。
なお、通信エリアA2a、通信エリアB2b、及び通信エリアC2cを区別しない場合は通信エリア2と、サーバA3a、サーバB3b、及びサーバC3cを区別しない場合はサーバ3と、基地局A4a、基地局B4b、及び基地局C4cを区別しない場合はサーバ4と呼ぶこととする。
図2は、実施形態1に係る移動通信端末装置の構成例を示す図である。移動通信端末装置1は通信部10、アンテナ11、メッセージ解読部12、制御部13、記憶部14、入力部15、及び出力部16から構成される。制御部13はIP方式判定部130を備える。
通信部10は送信部100、受信部101、通信制御部102を備える。通信制御部102は、例えば、セルラ通信用の無線通信回路などから構成され、アンテナ11を介して、送信部100、受信部101により無線通信をおこなうことで、移動通信端末装置1の基本機能である音声通信やデータ通信を実現する。
メッセージ解読部12は、オーバーヘッドメッセージなどの基地局4から受信したデータを解読する。移動通信端末装置1が例えば携帯電話である場合等には、モデムがこの機能を担う。
制御部13は、例えば、CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)などの演算処理回路やワークエリアとなるRAM(Random Access Memory)、各種ドライバなどから構成され、移動通信端末装置1の各部を制御するとともに、記憶部14に格納されている所定の動作プログラムに基づいて後述する各処理を実行する。なお、移動通信端末装置1の各構成はそれぞれ制御部13と接続されており、各構成間でのデータ授受などは制御部13を介しておこなわれるものとする。
制御部13が備えるIP方式判定部130は、サーバ3が移動通信端末装置1にIPアドレスを付与する方式(IP方式と略称する)を事前に判定する。IP方式とは、IPアドレスの付与方式がSIP方式、MIP方式のいずれであるかということである。詳細については後述する。判定を行うのでCPUなどの演算処理回路やワークエリアとなるRAMなどを有する。
記憶部14は、例えば、ROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリなどの記憶装置から構成され、制御部13が実行する動作プログラム(アプリケーション)の他、各処理の実行に必要なデータや各処理の実行によって生成されたデータなどを格納する。
入力部15は、音声入力部150や操作部151などから構成され、移動通信端末装置1に対するユーザ入力のためのインタフェースとして機能する。
音声入力部150は、例えば、マイクロフォンなどから構成され、音声通話時のユーザ発話音声を入力する。
操作部151は、移動通信端末装置1の筐体上に構成されたキーパッド(文字キー(テンキー)、十字キーなど)や機能ボタンなどから構成され、ユーザ操作に応じた入力信号を生成して制御部13に入力する。
出力部16は、音声出力部160、表示部161、などから構成され、移動通信端末装置1による種々の情報出力動作をおこなう。
音声出力部160は、例えば、スピーカなどから構成され、音声通話時の着信音や受話音声などを出力する。
表示部161は、例えば、液晶表示装置などから構成され、移動通信端末装置1の機能に係る種々の画面を表示する。
次に、移動通信端末装置1の本実施形態1に係る動作について説明する。移動通信端末装置1、例えば携帯電話は、図1に示すように、SIP方式又はMIP方式を採用するサーバ3の通信エリア2が混在する中を移動して基地局4をアクセスポイントとして通信を行う。
図3は、実施形態1に係る移動通信端末装置の通信処理の例を示すフローチャートである。
移動通信端末装置1は、まず始めにアクセスポイントとなる基地局4を選定する。基地局4a、4b、4c等はいずれもそのパイロットチャネルから同じ電波強度でビーコンと呼ばれるパケット信号(パイロットチャネル信号)を送信する。移動通信端末装置1は受信部101を介して基地局4a、4b、4c等からのパイロットチャネル信号を受信する。最も強いパイロットチャネル信号を受信できた基地局4が、移動通信端末装置1に最も近い基地局4ということになる。通信制御部102を介して制御部13に送られ、制御部13は、パイロットチャネル信号から、その受信強度と、通信チャネルの空き具合に基づきアクセスポイントとしての基地局4を選定する(図3のステップS1)。
次に、移動通信端末装置1は、受信部101を介して、選定した基地局4のページングチャネルから送信されるオーバーヘッドメッセージを受信する(ステップS2)。受信されたオーバーヘッドメッセージはメッセージ解読部12に送られ解読される(ステップS3)。
オーバーヘッドメッセージは全移動通信端末装置1向けの公知情報であり、制御部13は、このメッセージから、選定した基地局4を特定する(ステップS4)。オーバーヘッドメッセージの一部を図4に例示する。図4において重要な項目はSID(Sector Identification)、NID(Node Identification)及びIPである。SIDとNIDは一組として扱われ、これにより基地局4が特定される。SIDは市や大きな町に対応するエリアをカバーし、NIDはSIDの下位に位置する、例えば通話料金別エリア、個々のネットワークなどに対応する。IPはIP方式の情報を示す。詳細については後述する。図4に示す例では、SID、NID、IPの各項目に対しては数値情報が与えられているが、これに限定されるものではなく、符号であってもよい。
次に、制御部13は、選定した基地局4が、これまでアクセスポイントとしてきた基地局4と異なるかどうか、すなわち基地局4の変更があるかどうかを判定する(ステップS5)。この判定は、選定した基地局4のSID、NID情報とこれまでアクセスポイントとしてきた基地局4のSID、NID情報の比較照合による。
選定した基地局4に変更がなければ(ステップS5;NO)、移動通信端末装置1は、これまでに使用していたIP方式で付与されたIPアドレスを、取得したIPアドレスとして使用し、制御部13の制御に従って、これまで通り、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)によりプロトコル通信を行う(ステップS11)。
選定した基地局4に変更があれば(ステップS5;YES)、制御部13は、サーバ3のアドレスを受信したかどうかを判定する(ステップS6)。
ステップS6の判定には2通りある。一つはサーバ3がMIP方式を採用していると仮定して処理を開始する方法(方法1)で、MIPアドバタイズメントを受信したかどうかで判定する。従来は、この方法を採用している例が多い。MIPアドバタイズメントとは、全移動通信端末装置1を対象としてMIP方式を採用するサーバ3が、所属する基地局4を介して送信するサーバ3のアドレス情報を含む公知情報である。これを受信することで移動通信端末装置1は、選定された基地局4の属するサーバ3のアドレス情報を得ることができ、移動通信端末装置1はこのアドレス情報を使って、サーバ3に自己のIPアドレスの通知を要求することにより、サーバ3との間で通信を確立することが可能となる。MIPアドバタイズメントを受信できない場合は、制御部13は、通常であれば選定した基地局4に対してMIPアドバタイズメントを送信するよう要請し(MIP認証要請)、この要請を所定回数繰り返してもMIPアドバタイズメントを受信できない場合には、IP方式をSIP方式であると判定する。しかし、本発明では、ステップS6のMIPアドバタイズメントを受信したかどうかの判定は1回しか実施せず、MIP認証要請はここでは実施しない。IP方式の判定はステップS6では行わないで、次のステップS7で実施する。
もう一つの方法は、サーバ3がSIP方式を採用していると仮定して処理を開始する方法(方法2)である。この方法は未だ使われていないが、制御部13(IP方式判定部130としても良い)は送信部100を介してSIP方式に準じてサーバ3のアドレスを要求する。具体的には送信信号に全て0の値を入れて選定した基地局4に送信する。選定した基地局4がSIP方式の場合はサーバ3のアドレスを、トラフィックチャネルを通じて送信する。受信部101はこれを受信し、サーバ3のアドレスを取得する。受信できない場合は、通常であればサーバ3のアドレスの要求を繰り返し、所定回数繰り返してもサーバ3のアドレスを受信できない場合に、IP方式がMIP方式であると判定する。しかし、本発明では方法1を実施する場合と同様に、サーバ3のアドレスの要求、及び、基地局4からサーバ3のアドレスを受信したかどうかの判定は1回しか実施せず、繰り返さない。IP方式の判定はステップS6では行わないで、次のステップS7で実施する。
方法1、2のいずれかの方法でサーバ3のアドレスを受信できた場合は(ステップS6;YES)、制御部13は、このサーバ3のアドレスを使って、送信部100を介して、移動通信端末装置1のIPアドレスの取得要求をサーバ3に対して送信する(ステップS9)。このときはIP方式、サーバ3のアドレス共に把握できているので、通信接続の確立はスムーズに行われる。
サーバ3のアドレスを受信していない場合は(ステップS6;NO)、制御部13のIP方式判定部130は、IP方式を判定する(ステップS7)。このケースが本発明のポイントとなる。判定の詳細は後述する。
次に、制御部13は、判定により決まったIP方式に従って、サーバ3のアドレスを取得する(ステップS8)。すなわち、SIP方式であると判定された場合は、上記方法2により、MIP方式であると判定された場合は、上記方法1により、サーバ3のアドレスを取得する。いずれの場合も、ステップS8でサーバ3のアドレスを取得できない場合、すなわち基地局4からの信号を受信できない場合はシステム上の不具合と判定される。
次に、制御部13は、取得したサーバ3のアドレスを使って、送信部100から、ステップS4で特定済みの選定した基地局4を介してサーバ3にIPアドレス取得要求を送信する(ステップS9)。
IPアドレス取得要求を受け、選定された基地局4の属するサーバ3から、選定された基地局4を介して、移動通信端末装置1に対してIPアドレスが通知され、受信部101は、これを受信する(ステップS10)。
移動通信端末装置1は、制御部13の制御に従って、取得したIPアドレスを使って、TCP/IPにより基地局4を介してサーバ3とプロトコル通信を行う(ステップS11)。この状態が、移動通信端末装置1とサーバ3との間の通信接続が確立された状態である。
次に、IP方式の判定処理について説明する。オーバーヘッドメッセージは図4に項目IPで示すように、SID、及びNIDで特定される基地局4毎に、その基地局4が属するサーバ3が付与するIP方式の情報を含む。図4に示す例ではIP方式の情報は数値により与えられているが符号等であっても良い。実施形態1は、このIP方式の情報をオーバーヘッドメッセージが含むことを前提とする。
図5は、実施形態1に係る移動通信端末装置のIP方式判定処理Aの例を示すフローチャートである。
IP方式判定部130は、オーバーヘッドメッセージからIP方式の情報(図4の項目IPの行の「値」)を抽出し(ステップS710)、IP方式がMIP方式であるかどうかを判定する(ステップS711)。IP方式がMIP方式であると判定されれば(ステップS711;YES)、IP方式をMIPと設定し(ステップS712)、IP方式がMIP方式でないと判定されれば(ステップS711;NO)、IP方式をSIPと設定する(ステップS713)。例えば、抽出した項目IPの値が「1」ならばSIP方式、「2」ならばMIP方式と判定する。
判定後は、図3のステップS8に戻る。ステップS8ではサーバ3のアドレスを取得する処理を行うが、ステップS7でSIP方式と判定されたときとMIP方式と判定されたときとでは処理内容が異なる。
SIP方式と判定されたときは、制御部13は送信部100を介してSIP方式に従ってサーバ3のアドレスを要求する。具体的には送信信号に全て0の値を入れて選定した基地局4に送信する。基地局4はサーバ3のアドレスをトラフィックチャネルを通じて送信する。受信部101はこれを受信し、サーバ3のアドレスを取得する。
一方、MIP方式と判定されたときは、制御部13は、送信部100を介して、MIP認証要請を基地局4に対して送信する。このときサーバ3はMIP方式なので、選定された基地局4はMIPアドバタイズメントを送信する。制御部13は、受信部101を介して、MIPアドバタイズメントを受信することによりそこに含まれているサーバ3のアドレスを取得する。
従来は、ステップS6でのサーバ3のアドレスについての受信の有無の判定は、上記方法1、2に関わらず、選定した基地局4に対して所定回数サーバ3のアドレスを要求し、いずれの場合も受信できないときに受信なしと判定し、その判定結果により、IP方式を判定していた。従って、IP方式の判定、及びサーバ3のアドレスの取得に時間がかかっていた。
以上説明したように、本実施形態1によれば、移動通信端末装置1は、ステップS6の判定がNOの場合に、通常NOの判定確定(すなわちIP方式の判定)に必要な繰り返しの処理を無くすことにより処理時間を大幅に短縮して、アクセスポイントとして選定した基地局4の属するサーバ3が付与するオーバーヘッドメッセージから簡便にIP方式を判定する。そしてその判定結果に基づいて基地局4からサーバ3のアドレスを取得して、基地局4を介してサーバ3にIPアドレスの取得要求を送信することができるので、基地局4を介してサーバ3との間でスムーズに通信接続を確立することができる。従って、ローミングを利用して通信を行う場合に、効率よく通信を行うことができる。
なお、図3では、選定した基地局4が変更されたときにIP方式の判定を行うとしたが、これに限定する必要はなく、例えば移動通信端末装置1の電源を投入したとき等に実施するとしても良い。しかし、選定した基地局4が変更されたときにIP方式の判定を行うことにより、SIP方式のIPアドレスを付与するサーバ3とMIP方式のIPアドレスを付与するサーバ3とが混在するエリアで、ローミングを利用して通信を行う場合に、特に、効率よく通信を行うことができる。
図3及び図5に示すフローチャートは本実施形態1に係る移動通信端末装置1の動作を説明するために使用したが、本実施形態1に係る移動通信方法を説明する図でもある。既に述べた動作説明は当該方法の説明をも兼ねている。
(実施形態2)
本発明の実施形態2では、移動通信端末装置1が、複数の基地局4のそれぞれに対するIP方式の情報を含むローミングエリア情報を記憶し、IP方式判定部130は、ローミングエリア情報を利用してIP方式の判定を行う。ローミングエリア情報はPRL(Preferred Roaming List)とも呼ばれる、ローミング契約をしている提携事業者、すなわち提携しているサーバ3の通信エリア2に関する情報のことである。移動通信端末装置1の記憶部14には最初から(例えば購入時から)この情報が記憶されており、内容が更新されたときは、移動通信端末装置1は、自動でこの情報を取得し更新することができる。
本発明の実施形態2では、移動通信端末装置1が、複数の基地局4のそれぞれに対するIP方式の情報を含むローミングエリア情報を記憶し、IP方式判定部130は、ローミングエリア情報を利用してIP方式の判定を行う。ローミングエリア情報はPRL(Preferred Roaming List)とも呼ばれる、ローミング契約をしている提携事業者、すなわち提携しているサーバ3の通信エリア2に関する情報のことである。移動通信端末装置1の記憶部14には最初から(例えば購入時から)この情報が記憶されており、内容が更新されたときは、移動通信端末装置1は、自動でこの情報を取得し更新することができる。
実施形態2に係る移動通信端末装置1の構成は図1に示す通りであり、実施形態1の場合と変わらない。また、移動通信端末装置1の動作を示す通信処理の内容も図3に示す内容と同じである。ただし、図3のステップS2で受信するオーバーヘッドメッセージは、一般的に送信されているオーバーヘッドメッセージであり、SID、NIDの情報を含むが、IP方式の情報を含まないもの、すなわち、図4に示すオーバーヘッドメッセージにおいて項目「IP」に関する行がないものである。また、図3のステップS7の処理内容は、図6に示す処理内容に置き換えられる。図6は、本発明の実施形態2に係る移動通信端末装置のIP方式判定処理Bの例を示すフローチャートである。
本実施形態2では、移動通信端末装置1は記憶部14に、基地局4毎のIP方式の情報を含むローミングエリア情報を記憶している。図7は、実施形態2に係るローミングエリア情報の一部を例示する図である。ローミングエリア情報はSID、NID及びIP方式の各情報を含む。
まず、始めにIP方式判定部130は、記憶部14からローミングエリア情報を読み出す(ステップS720)。
IP方式判定部130は、選定した基地局4のSIDとNIDの情報を入手し、このSIDとNIDの情報に基づき、読み出したローミングエリア情報の中からSID、NIDの一致するものを検索し、その行のIP方式の情報を抽出する(ステップS721)。具体的には、オーバーヘッドメッセージのSID、NIDと同じ数値を持つローミングエリア情報を探し、同じSID、NIDの値に対応する行からIP方式の値を抽出する。
IP方式判定部130は、ローミングエリア情報から抽出したIP方式の情報に基づき、ステップS722〜ステップS724を実行する。図6のステップS722〜ステップS724は図5のステップS711〜ステップS713と同じ内容であるから説明を省略するが、これらの処理で、IP方式が判定される。その後、IP方式判定部130は、図3のステップS8に戻る。
ステップS8以降の処理は実施形態1の場合と同じである。
実施形態1では、IP方式を判定するために、基地局4から送信されるオーバーヘッドメッセージが、一般的なオーバーヘッドメッセージに含まれていないIP方式の情報を含む必要があった。しかし、実施形態2によれば、このような制約は不要で、移動通信端末装置1の保有する情報のみでIP方式を判定できる。そのため、より利用しやすい形で簡便にIP方式を把握できる。実施形態2の場合も実施形態1の場合と同様に、ステップS6の判定がNOの場合に、通常NOの判定確定(すなわちIP方式の判定)に必要な繰り返しの処理を無くすことにより処理時間を大幅に短縮して、ローミングエリア情報から簡便にIP方式を判定する。そしてその判定結果に基づいてサーバ3のアドレスを取得して、IPアドレスの取得要求を送ることができるので、基地局4とサーバ3との間でスムーズに通信接続を確立することができる。従って、ローミングを利用して通信を行う場合に、効率よく通信を行うことができる。特に、SIP方式でIPアドレスを付与するサーバ3とMIP方式でIPアドレスを付与するサーバ3とが混在するエリアで、ローミングを利用して通信を行う場合に、効率よく通信を行うことができるという効果の意義が特に大きいものとなる。
図3及び図6に示すフローチャートは本実施形態2に係る移動通信端末装置1の動作を説明するために使用したが、本実施形態2に係る移動通信方法を説明する図でもある。既に述べた動作説明は当該方法の説明をも兼ねている。
(実施形態3)
実施形態3ではIP方式判定部130はIP方式リストを利用してIP方式の判定を行う。IPリストとは基地局4毎のIP方式の情報をリスト化したもので、その点でローミングエリア情報と類似する。異なるところは、ローミングエリア情報ではIP方式に関する情報が最初から完備しているのに対して、IPリストでは、移動通信端末装置1により、IP方式に関する情報が徐々に充実化されていくという点である。
実施形態3ではIP方式判定部130はIP方式リストを利用してIP方式の判定を行う。IPリストとは基地局4毎のIP方式の情報をリスト化したもので、その点でローミングエリア情報と類似する。異なるところは、ローミングエリア情報ではIP方式に関する情報が最初から完備しているのに対して、IPリストでは、移動通信端末装置1により、IP方式に関する情報が徐々に充実化されていくという点である。
移動通信端末装置1の構成は図1に示す通りであり実施形態1又は2と変わらない。また、移動通信端末装置1の動作を示す通信処理も基本的には図3に示す内容と同じであるが、次の点で、該当するステップの内容は異なる。まず、ステップS2では受信するオーバーヘッドメッセージは、通常実行されているオーバーヘッドメッセージで、SID、NIDの情報を含むが、IP方式の情報は含まないもの、すなわち、図4に示すオーバーヘッドメッセージにおいて項目「IP」に関する行がないものである。ステップS6及びステップS8は、ステップS7の処理内容に対応して異なる内容となる。詳しくはステップS7の説明の際に述べる。図3のステップS7の処理内容は、図8又は図9に示す処理内容に置き換えられる。図8は、本発明の実施形態3に係る移動通信端末装置のIP方式判定処理C1の例を示すフローチャート、図9は、本発明の実施形態3に係る移動通信端末装置のIP方式判定処理C2の例を示すフローチャートである。
図8のIP方式判定処理C1は、図3のステップS6の判定を、サーバ3がMIP方式であると仮定して始める方法1による処理方法である。このときのステップS6はMIPアドバタイズメントを受信できたかどうかということを意味する。受信できればサーバ3のアドレスが含まれているのでサーバ3のアドレスを受信できたと判定され(ステップS6;YES)、受信できなければサーバ3のアドレスを受信できかったと判定される(ステップS6;NO)。
図9のIP方式判定処理C2は、図3のステップS6の判定を、サーバ3がSIP方式であると仮定して始める方法2による処理方法である。このときのステップS6はMIPアドバタイズメントを受信できたかどうかということを意味する。受信できればサーバ3のアドレスが含まれているのでサーバ3のアドレスを受信できたことになる。
IP方式判定処理C1、C2の説明に先立ち、IPリストについて説明する。IP方式リストは記憶部14に記憶される。図10は、実施形態3に係るIP方式リストの一部を例示する図である。図10に示すIPリストは、SID、NID及びIP方式の各情報を有するので、ローミングエリア情報に類似するものであるが、ローミングエリア情報のように最初から完備されたIP方式の情報を備えているわけではない。IPリスト内のIP方式の情報は当初は空で徐々に充実化されるという点でローミングエリア情報とは異なる。
図8に従ってIP方式判定処理C1の内容を説明する。図3のステップS7をIP方式判定処理C1に従って処理するのは、図3のステップS6を、サーバ3がMIP方式を採用していると仮定して処理を開始する方法1で処理してNOの判定であったとき、すなわちし、受信部101が、MIPアドバタイズメントを受信できなかったときである。
始めに、IP方式判定部130は記憶部14からIP方式リストを読み出す(ステップS730)。
次に、IP方式判定部130は、制御部13から、オーバーヘッドメッセージから抽出した選定した基地局4のSIDとNIDの情報を入手し、このSID、NIDの情報に基づき、選定した基地局4が、読み出したIP方式リストにあるかどうかを判定する(ステップS731)。具体的には、オーバーヘッドメッセージのSID、NIDの値と同じ値(図10に示す例では数値であるが符号等でも良い)を持つ基地局4がIP方式リストに含まれているかどうかを検索する。
特定した基地局4が、読み出したIP方式リストになければ(ステップS731;NO)、IP方式判定部130は、送信部100を介して、選定した基地局4に対してMIPアドバタイズメントの送信を要請(MIP認証要請)する(ステップS732)。この措置は図3のステップS6でのMIPアドバタイズメント受信の失敗を確認するためのものである。
次に、IP方式判定部130は、受信部101を介して選定した基地局4からMIPアドバタイズメントを受信したかどうかを判定する(ステップS733)。
基地局4がMIP方式に対応した基地局4であればMIPアドバタイズメントを送信するが、SIP方式の基地局4であれば送信しない。そのため、受信部101が、サーバ3のMIPアドバタイズメントを受信していれば(ステップS733;YES)、IP方式判定部130は、IP方式をMIP方式と判定する(ステップS734)。MIPアドバタイズメントはサーバ3のアドレスを含むので、MIP方式と判定されるときは、同時にサーバ3のアドレスが取得される。
MIPアドバタイズメントを受信していなければ(ステップS733;NO)、IP方式判定部130は、サーバ3のMIP認証要求回数がN回以上であるかどうかどうかを判定する(ステップS735)。N回未満であれば(ステップS735;NO)、ステップS732に戻りその処理を実行する。N回以上であれば(ステップS735;YES)、MIPアドバタイズメントの受信失敗が確定したと判断し、サーバ3がSIP方式を採用していると判定する(ステップS736)。SIP方式のサーバ3であれば、所属の基地局4からMIPアドバタイズメントの送信は行われないためである。
その後、IP方式判定部130は、選定した基地局4に対して判定したIP方式を記憶部14のIP方式リストに記憶する(ステップS737)。その際、基地局4のSID、NIDはステップS4でオーバーヘッドメッセージから抽出した情報を使用する。
一方、特定した基地局4が、読み出したIP方式リストにあれば(ステップS731;YES)、IP方式判定部130は、IP方式リストから該当する行のIP方式の情報を抽出し、ステップS738からステップS740までの処理により選定した基地局4のIP方式を判定する。ステップS738からステップS740までの処理は、図5のステップS711からステップS713までの処理と同一の内容なので、説明を省略する。
IP方式の判定が終了すると、制御部13は、サーバ3のアドレスの取得を実行する(図3のステップS8)。ただし、図8に基づくステップS7の処理でIP方式がMIP方式であると判定されている場合は、既にサーバ3のアドレスは取得済みなので、ステップS8での処理は割愛される。ステップS8でサーバ3のアドレスの取得が実行されるのは、図8に基づくステップS7の処理でIP方式がSIP方式であると判定されたときだけである。
図3のステップS7を図8に基づく処理で実行してIP方式がSIP方式であると判定されたときには、制御部13は、選定した基地局4に対して、送信部100を介して、SIP方式に従ってサーバ3のアドレスの取得要請を送信し(具体的には、送信信号に全て0の値を入れて基地局4に送信し)、基地局4からの回答信号を、受信部101を介して受信する(図3のステップS8)。
図3のステップS9以降の内容は実施形態1の場合と同じである。
次に、図9に従って実施形態3のIP方式判定処理C2の内容を説明する。図3のステップS7をIP方式判定処理C2に従って処理するのは、図3のステップS6を、サーバ3がSIP方式を採用していると仮定して処理を開始する方法2で処理してNOの判定がなされたときである。
図9が図8と異なる点は、図8のステップS732、ステップS733をそれぞれステップ752、ステップS753に置き換えたことである。図9のステップS750、S751、S754、S755、S756、S757、S758、S759、及びS760の内容は、それぞれ図8のステップS730、S731、S736、S735、S734、S737、S738、S739、及びS740と同じであるから、相違するステップS752とステップS753を中心に、関連するステップの内容について説明する。
特定した基地局4が、読み出したIP方式リストになければ(ステップS751;NO)、IP方式判定部130は、受信部101を介して、選定した基地局4に対して、IP方式がSIP方式であると仮定してサーバ3のアドレス取得要求を送信する(ステップS752)。具体的には送信信号に全て0の値を入れて選定した基地局4に送信する。これは、既に、図3のステップS6で実施しており、選定した基地局4からの回答を受信していないという状況で再度実施することになるので、受信失敗の確認のための措置となる。
次に、IP方式判定部130は、受信部101を介して基地局4からサーバ3のアドレスを受信したかどうか判定する(ステップS753)。
サーバ3のアドレスを受信していれば(ステップS753;YES)、IP方式判定部130は、IP方式をSIP方式と判定する(ステップS754)。
サーバ3のアドレスを受信していない場合(ステップS753;NO)は、IP方式判定部130は、サーバ3のアドレス取得要求回数がN回以上であるかどうかを判定する(ステップS755)。N回未満であれば(ステップS755;NO)、IP方式判定部130は、送信部100を介して、選定した基地局4に対して、サーバ3のアドレス取得要求を再度送信する(ステップS752)。N回以上であれば(ステップS755;YES)、サーバ3のアドレス受信失敗が確定したと判断し、IP方式をMIP方式であると判定する(ステップS756)。これは、MIP方式を採用しているサーバ3はSIP方式の場合のサーバ3のアドレス取得要求を受け付けないため、サーバ3のアドレスを送信しないという事情による。
IP方式の判定が終了すると、制御部13は、サーバ3のアドレスの取得を実行する。(図3のステップS8)ただし、図9に基づくステップS7の処理でIP方式がSIP方式であると判定されている場合は、既にサーバ3のアドレスは取得済みなので、ステップS8での処理は割愛される。ステップS8でサーバ3のアドレスの取得が実行されるのは、図9に基づくステップS7の処理でIP方式がMIP方式であると判定されたときだけである。その後、IP方式判定部130は、選定した基地局4に対して判定したIP方式を記憶部14のIP方式リストに記憶する(ステップS757)
図3のステップS7を図8に基づく処理で実行してIP方式がMIP方式であると判定されたときには、制御部13は、選定した基地局4に対して、送信部100を介して、MIP認証要請を送信し、基地局4からのMIPアドバタイズメントを、受信部101を介して受信する(図3のステップS8)。制御部13は、この受信によりサーバ3のアドレスを取得できる。
図3のステップS9以降の内容は実施形態1の場合と同じである。
実施形態3では、これまで説明したように、図8、図9のいずれかの方法を使ってIP方式を判定する。
図8におけるステップS732からステップS736までの処理、若しくは図9におけるステップS752からステップS756までの処理は従来実施されている処理であり、IP方式の決定、及びサーバ3のアドレス取得までに時間がかかるという問題があった。本実施形態3では、IP方式の判定結果をIP方式リストとして記憶部14に記憶することにした。そのため、IP方式判定部130は、IP方式リストに含まれている基地局4に対してはこれらの処理を省いて簡便にIP方式を判定することができるため、サーバ3のアドレスも判定されたIP方式に従ってスムーズに取得することができる。
実施形態3によれば、オーバーヘッドメッセージやローミングエリア情報がIP方式についての情報を含むものでなくても、IP方式リストを充実化させることにより、その充実化の程度に応じて簡便にIP方式を判定することができ、基地局4との間でスムーズに通信を確立することができる。従って、特に、SIP方式でIPアドレスを付与するサーバ3とMIP方式でIPアドレスを付与するサーバ3とが混在するエリアで、ローミングを利用して通信を行う場合に、効率よく通信を行うことができる。
なお、以上の実施形態3の説明では、ステップS6及びステップS7で仮定して実行する方法(方法1又は2)についてはともに同じ仮定に従って処理するとした。すなわち、ステップS6を方法1に従って処理する場合はステップS7も方法1に従って処理し、ステップS6を方法2に従って処理する場合はステップS7も方法2に従って処理する。しかし、ステップS6を方法1に従って処理する場合は、ステップS7は方法2に従って処理し、ステップS6を方法2に従って処理する場合は、ステップS7は方法1に従って処理するとしてもよい。
この場合、ステップS8の処理内容も異なってくる。ステップS6をMIP方式と仮定する方法1に従って処理し、ステップS7をSIP方式と仮定する方法2に従って処理する場合、ステップS7でSIP方式と判定された場合はサーバ3のアドレスは取得済みとなるので、ステップS8は割愛される。ステップS8は、MIP方式と判定されたときのみ実行され、制御部13は、MIP認証要請を行い、MIPアドバタイズメントを受信することによりサーバ3のアドレスを取得するという内容になる。
ステップS6をSIP方式と仮定する方法2に従って処理し、ステップS7をMIP方式と仮定する方法1に従って処理する場合、ステップS7でMIP方式と判定された場合はサーバ3のアドレスは取得済みとなるので、ステップS8は割愛される。ステップS8は、SIP方式と判定されたときのみ実行され、制御部13は、基地局4に対してSIP方式に従ってサーバ3のアドレスの取得要請を行い、サーバ3のアドレスを受信し取得するという内容になる。
このようにすると、ステップS6で一度仮定して失敗したIP方式とは異なるIP方式を仮定してステップS7でIP方式の判定を行うことになるため、図8のステップS733、又は図9のステップS753でYESの判定がなされる可能性が高くなる。すなわちステップS735、S755のN回の繰り返し処理を省略できる可能性が増える。そのため、IP方式の判定処理時間が短縮される。この場合も、移動通信端末装置1は、これまで実施形態3で述べた効果と同様の効果を有する。
図3、図8、及び図9に示すフローチャートは本実施形態3に係る移動通信端末装置1の動作を説明するために使用したが、本実施形態3に係るに係る移動通信方法を説明する図でもある。既に述べた動作説明は当該方法の説明をも兼ねている。
(実施形態4)
上記各実施形態では、例えば、通信エリア2が変わったことに伴ってサーバ3のIP方式が変わった場合であっても、IPアドレスの付与にかかる時間を短くすることで、通信利用時の効率を向上させるものとしたが、上述したIP方式の判別動作を利用することで、IP方式が変更されないようにハンドオーバーするようにしてもよい。
上記各実施形態では、例えば、通信エリア2が変わったことに伴ってサーバ3のIP方式が変わった場合であっても、IPアドレスの付与にかかる時間を短くすることで、通信利用時の効率を向上させるものとしたが、上述したIP方式の判別動作を利用することで、IP方式が変更されないようにハンドオーバーするようにしてもよい。
つまり、通信エリア2の境界付近などで複数の基地局4と通信可能な場合、通常は、より電波強度の高い基地局4を選択して通信するが、電波強度の高い基地局4に対応するサーバ3のIP方式が、それまで利用していたIP方式と異なるのであれば、電波強度が比較的低くても、同じIP方式を利用できる基地局4を選択することで、IP方式の変更に伴うIPアドレスの再割当動作などをおこなわずに通信を継続することができる。
この場合の動作例を、図11に示すフローチャートを参照して説明する。図11は、ハンドオーバー時に実行される「ハンドオーバー処理」を示すフローチャートである。この「ハンドオーバー処理」は、移動通信端末装置1が複数の基地局4と通信可能な状態となったときに実行される。
処理が開始されると、通信制御部102は、通信可能な複数の基地局4それぞれの電波強度(いわゆるRSSI(Received Signal Strength Indicator))を測定し(ステップS801)、最も電波強度の高い基地局4を特定する(ステップS802)。この動作は、通常のハンドオーバー時などにおこなわれる動作である。
電波強度が最も高い基地局4が特定されると、IP方式判別部130により、当該基地局4との通信に対応するIP方式が判定される(ステップS803)。この判別動作は、上述した各実施形態で例示した方法によっておこなわれるものとする。
制御部13は、判別されたIP方式が、それまで移動通信端末装置1で利用していたIP方式と異なるものであるか否かを判別し(ステップS804)、同じIP方式であれば(ステップS804;NO)、当該基地局4、すなわち、電波強度が最も高く、かつ、IP方式が同一となる基地局4にハンドオーバーする(ステップS807)。
一方、電波強度が最も高い基地局4に対応するIP方式が、移動通信端末装置1でそれまで利用していたIP方式と異なる場合(ステップS804;YES)、IP方式判別部130が、他の基地局4に対応するIP方式を判別することで、移動通信端末装置1がそれまで利用していたIP方式と同じIP方式の基地局4があるか判別する(ステップS805)。
同じIP方式で通信可能な基地局4が存在する場合(ステップS805;YES)、当該基地局4の電波強度が十分であれば(ステップS806;YES)、当該基地局4、すなわち、電波強度は比較的低いが、IP方式が同一となる基地局4にハンドオーバーする(ステップS807)。
なお、ハンドオーバー候補となる複数の基地局4のいずれもが、異なるIP方式となる場合(ステップS805;NO)や、同一のIP方式となる基地局4が存在するが電波強度が十分ではない場合(ステップS806;NO)は、本処理を終了する。この場合、最も電波強度の高い基地局4にハンドオーバーすることになるが、IP方式がこれまでとは異なるので、上述した各実施形態で示したような処理をおこなうことで、短時間にIPアドレスが付与される。
このように、本実施形態によれば、利用可能なIP方式を基準に基地局4を選択することで、IP方式が変更されることによる通信効率の低下を防ぐことができる。また、IP方式が変更される場合であっても、IPアドレスを短時間に付与できるので、通信効率の低下を最小限にとどめることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の変形、応用が可能である。以下、本発明に適用可能な上記実施形態の変形態様について説明する。
各実施形態のいずれにおいても、IP方式判定部130を制御部13に含まれるとして説明したが、制御部13とは別な構成としても良い。
なお、各実施形態では選定した基地局4についてIP方式の判定を行ったが、選定はしなくてもパイロットチャネル信号がある程度大きく次の選定候補となりうる基地局4についても選定基地局4と同様にIP方式を判定しても良い。
このような判定結果を候補となる基地局4に対して記憶部14に記憶させておけば、この候補となる基地局4が移動により選定された基地局4となったときにIP方式の判定結果がそのまま使えるため、スムーズな通信接続の確立という効果がある。
特に、実施形態3では、IP方式リストの充実化が重要であるため、このような候補となる基地局4に対してのIP方式の判定を実行し、その判定結果を蓄積しておくことは、よりスムーズな通信接続の確立という点で効果がある。
また、上記各実施形態における移動通信端末装置1はコンピュータとしてとらえても良い。この場合、図2の制御部13(IP方式判定部130を含む)は、コンピュータのCPUあるいはMPU(Micro Processing Unit)、RAM、ROMなどで構成され、記憶部14は、ROM等の不揮発性メモリで構成される。図2の各構成要素間を結ぶ線はシステムバスととらえることができ、入力部15はコンピュータへの入力装置、出力部16はコンピュータの出力装置、通信部10とアンテナ11は外部との通信を司る通信装置ととらえることができる。そしてIP方式判定部130を含めて制御部13は、記憶部14に記憶されたプログラムを読み出して動作させることによって、これまで説明した各機能を実現することができる。
従って、図3、5、6、8、9、及び11に示す各フローチャートは、移動通信端末装置1をコンピュータとしてとらえ、本実施形態で説明した内容に係る機能を実現する場合のプログラムの処理内容をも示すものである。
このプログラムは、記憶部14に記憶させるだけでなく、例えばCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)のような記録媒体に記録されたものとし、コンピュータに読み込ませて動作させることにより上記機能を実現することもできる。上記プログラムを記録する記録媒体としては、CD−ROM以外に、DVD−ROM(Digital Versatile Disc_Read Only Memory)や、ブルーレイディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、光磁気ディスク、不揮発性メモリカード等を用いることができる。
また、コンピュータが、供給されたプログラムを実行することにより、上述の実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムがコンピュータにおいて稼働しているOS(Operating System)あるいは他のアプリケーションソフト等と共同して上述の実施形態の機能が実現される場合や、供給されたプログラムの処理の全てあるいは一部がコンピュータの機能拡張ボードや機能拡張ユニットにより行われることにより上述の実施形態の機能が実現される場合も、かかるプログラムは本発明の実施形態に含まれる。
さらに、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本実施形態では、制御部13によって上記機能構成が論理的に実現されるものとするが、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit:特定用途向け集積回路)などの専用回路によって構成することで、これらの機能を物理的な構成によって実現してもよい。
以上説明した移動通信端末装置1の各構成は、本発明を実現するために必要な構成であり、移動通信端末装置1としての基本機能に必要なその他の構成や、種々の付加機能に必要な構成などは、必要に応じて備えられているものとする。
また、移動通信端末装置1は、本発明にかかる機能を予め備えた通信装置だけでなく、通信制御を行うコンピュータにプログラムを適用することで、本発明にかかる機能を備える通信装置であっても良い。すなわち、上記実施形態で例示した制御部13(IP方式判定部130を含む)が実行するプログラムと同様のプログラムを既存の通信装置に適用し、当該装置のコンピュータがプログラムを実行することで、上記制御部13と同様の機能が実現され、本発明にかかる移動通信端末装置1として機能させてもよい。
このようなプログラムの適用方法は任意であり、例えば、CD−ROMやメモリカードなどの記憶媒体に格納して適用できる他、例えば、インターネットなどの通信媒体を介して適用することもできる。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)送信部と、
受信部と、
複数の基地局のパイロットチャネルを通して送信される信号を前記受信部が受信するときの受信強度に基づきアクセスポイントとなる基地局を選定する制御部と、
選定された前記基地局が属するサーバがIPアドレスを付与する方式(IP方式)がSIP(Simple IP)方式であるか、MIP(Mobile IP)方式であるかを判定するIP方式判定部と、を備え、
前記送信部は、判定されたIP方式に従って、前記基地局を介して前記サーバに前記IPアドレスの通知を要求するIPアドレス取得要求を送信し、
前記受信部は、前記IPアドレス取得要求に対して前記サーバから、前記基地局を介して通知されたIPアドレスを受信し、
前記制御部は、前記通知されたIPアドレスに基づき、前記送信部、及び前記受信部を介して前記基地局をアクセスポイントとして通信を行う移動通信端末装置。
受信部と、
複数の基地局のパイロットチャネルを通して送信される信号を前記受信部が受信するときの受信強度に基づきアクセスポイントとなる基地局を選定する制御部と、
選定された前記基地局が属するサーバがIPアドレスを付与する方式(IP方式)がSIP(Simple IP)方式であるか、MIP(Mobile IP)方式であるかを判定するIP方式判定部と、を備え、
前記送信部は、判定されたIP方式に従って、前記基地局を介して前記サーバに前記IPアドレスの通知を要求するIPアドレス取得要求を送信し、
前記受信部は、前記IPアドレス取得要求に対して前記サーバから、前記基地局を介して通知されたIPアドレスを受信し、
前記制御部は、前記通知されたIPアドレスに基づき、前記送信部、及び前記受信部を介して前記基地局をアクセスポイントとして通信を行う移動通信端末装置。
(付記2)前記受信部は、前記基地局のページングチャネルを通して送信される、前記IP方式の情報を含むオーバーヘッドメッセージを受信し、
前記IP方式判定部は、前記オーバーヘッドメッセージから前記IP方式の情報を抽出し、抽出した前記IP方式の情報から、前記IP方式を判定する、
ことを特徴とする付記1に記載の移動通信端末装置。
前記IP方式判定部は、前記オーバーヘッドメッセージから前記IP方式の情報を抽出し、抽出した前記IP方式の情報から、前記IP方式を判定する、
ことを特徴とする付記1に記載の移動通信端末装置。
(付記3)前記受信部は、前記基地局のページングチャネルを通して送信される前記IP方式の情報を含むオーバーヘッドメッセージを受信し、
前記移動通信端末装置は、
複数のサーバのそれぞれに属する複数の基地局に対する、前記各サーバのIP方式の情報を含むIP方式リストを記憶する記憶部、を有し、
前記IP方式判定部は、
前記記憶部から前記IP方式の情報を読み出し、
解読した前記オーバーヘッドメッセージから前記基地局を特定し、
前記IP方式の情報に基づき、特定した前記基地局に対して前記IP方式を判定する、
ことを特徴とする付記1に記載の移動通信端末装置。
前記移動通信端末装置は、
複数のサーバのそれぞれに属する複数の基地局に対する、前記各サーバのIP方式の情報を含むIP方式リストを記憶する記憶部、を有し、
前記IP方式判定部は、
前記記憶部から前記IP方式の情報を読み出し、
解読した前記オーバーヘッドメッセージから前記基地局を特定し、
前記IP方式の情報に基づき、特定した前記基地局に対して前記IP方式を判定する、
ことを特徴とする付記1に記載の移動通信端末装置。
(付記4)前記記憶部に記憶される前記IP方式リストは、ローミングエリア情報である、
ことを特徴とする付記3に記載の移動通信端末装置。
ことを特徴とする付記3に記載の移動通信端末装置。
(付記5)前記記憶部に記憶される前記IP方式リストは、前記IP方式判定部が、前記基地局から公知情報として送信されるMIPアドバタイズメントの受信結果、及び該MIPアドバタイズメントが受信できないとき、前記送信部を介して前記基地局に対して送信するMIP認証要請の結果のいずれかに基づき決定する前記基地局のIP方式の情報を蓄積したものである、
ことを特徴とする付記3に記載の移動通信端末装置。
ことを特徴とする付記3に記載の移動通信端末装置。
(付記6)前記記憶部に記憶される前記IP方式リストは、前記IP方式判定部が、前記基地局の属するサーバがSIP方式でIPアドレスを付与するサーバであると仮定して該サーバのアドレス取得要請を前記基地局に送信したときの前記基地局からの受信結果に基づき決定する前記基地局のIP方式の情報を蓄積したものである、
ことを特徴とする付記3に記載の移動通信端末装置。
ことを特徴とする付記3に記載の移動通信端末装置。
(付記7)前記IP方式判定部が判定の対象とする前記基地局は、アクセスポイントとして選定した前記基地局だけでなく、選定候補となり得るパイロットチャネル信号の受信強度を得た候補基地局をも含み、
前記IP方式リストは、該候補基地局のIP方式の情報をも含む、
ことを特徴とする付記5又は6に記載の移動通信端末装置。
前記IP方式リストは、該候補基地局のIP方式の情報をも含む、
ことを特徴とする付記5又は6に記載の移動通信端末装置。
(付記8)前記IP方式判定部は、前記基地局が、それまで通信していた基地局と異なる場合に、前記基地局について前記IP方式を判定する、
ことを特徴とする付記1乃至6のいずれか1項に記載の移動通信端末装置。
ことを特徴とする付記1乃至6のいずれか1項に記載の移動通信端末装置。
(付記9)前記IP方式判定部は、複数の基地局と通信可能な場合に、各基地局についての前記IP方式を判定し、
前記制御部は、判定された前記IP方式が、前記移動通信端末装置でそれまで用いられていたIP方式と同一となる基地局を選定する、
ことを特徴とする付記1乃至8のいずれか1項に記載の移動通信端末装置。
前記制御部は、判定された前記IP方式が、前記移動通信端末装置でそれまで用いられていたIP方式と同一となる基地局を選定する、
ことを特徴とする付記1乃至8のいずれか1項に記載の移動通信端末装置。
(付記10)複数の基地局のパイロットチャネルを通して送信される信号を受信するパイロットチャネル受信ステップと、
前記パイロットチャネルの信号の受信強度に基づき、アクセスポイントとなる基地局を選定する基地局選定ステップと、
選定した前記基地局が属するサーバがIPアドレスを付与する方式がSIP方式であるか、MIP方式であるかを判定するIP方式判定ステップと、
判定された前記IP方式に従って、前記基地局を介して前記サーバに前記IPアドレスの通知を要求するIPアドレス取得要求ステップと、
前記IPアドレス取得要求に対して前記サーバから、前記基地局を介して通知されたIPアドレスを受信し、取得するIPアドレス取得ステップと、
前記通知されたIPアドレスに基づき、前記基地局をアクセスポイントとして通信を行う通信ステップと、
を備えることを特徴とする移動通信方法。
前記パイロットチャネルの信号の受信強度に基づき、アクセスポイントとなる基地局を選定する基地局選定ステップと、
選定した前記基地局が属するサーバがIPアドレスを付与する方式がSIP方式であるか、MIP方式であるかを判定するIP方式判定ステップと、
判定された前記IP方式に従って、前記基地局を介して前記サーバに前記IPアドレスの通知を要求するIPアドレス取得要求ステップと、
前記IPアドレス取得要求に対して前記サーバから、前記基地局を介して通知されたIPアドレスを受信し、取得するIPアドレス取得ステップと、
前記通知されたIPアドレスに基づき、前記基地局をアクセスポイントとして通信を行う通信ステップと、
を備えることを特徴とする移動通信方法。
(付記11)複数の基地局のパイロットチャネルを通して送信される信号を受信するパイロットチャネル受信ステップと、
前記パイロットチャネルの信号の受信強度に基づき、アクセスポイントとなる基地局を選定する基地局選定ステップと、
選定された前記基地局が属するサーバがIPアドレスを付与する方式がSIP方式であるか、MIP方式であるかを判定するIP方式判定ステップと、
判定された前記IP方式に従って、前記基地局を介して前記サーバに前記IPアドレスの通知を要求するIPアドレス取得要求ステップと、
前記IPアドレス取得要求に対して前記サーバから、前記基地局を介して通知されたIPアドレスを受信し、取得するIPアドレス取得ステップと、
前記通知されたIPアドレスに基づき、前記基地局をアクセスポイントとして通信を行う通信ステップと、
をコンピュータに実行させる移動通信プログラム。
前記パイロットチャネルの信号の受信強度に基づき、アクセスポイントとなる基地局を選定する基地局選定ステップと、
選定された前記基地局が属するサーバがIPアドレスを付与する方式がSIP方式であるか、MIP方式であるかを判定するIP方式判定ステップと、
判定された前記IP方式に従って、前記基地局を介して前記サーバに前記IPアドレスの通知を要求するIPアドレス取得要求ステップと、
前記IPアドレス取得要求に対して前記サーバから、前記基地局を介して通知されたIPアドレスを受信し、取得するIPアドレス取得ステップと、
前記通知されたIPアドレスに基づき、前記基地局をアクセスポイントとして通信を行う通信ステップと、
をコンピュータに実行させる移動通信プログラム。
1 移動通信端末装置
2 通信エリア
2a 通信エリアA
2b 通信エリアB
2c 通信エリアC
3 サーバ
3a サーバA
3b サーバB
3c サーバC
4 基地局
4a 基地局A
4b 基地局B
4c 基地局C
10 通信部
11 アンテナ
12 メッセージ解読部
13 制御部
14 記憶部
15 入力部
16 出力部
100 送信部
101 受信部
102 通信制御部
130 IP方式判定部
150 音声入力部
151 操作部
160 音声出力部
161 表示部
2 通信エリア
2a 通信エリアA
2b 通信エリアB
2c 通信エリアC
3 サーバ
3a サーバA
3b サーバB
3c サーバC
4 基地局
4a 基地局A
4b 基地局B
4c 基地局C
10 通信部
11 アンテナ
12 メッセージ解読部
13 制御部
14 記憶部
15 入力部
16 出力部
100 送信部
101 受信部
102 通信制御部
130 IP方式判定部
150 音声入力部
151 操作部
160 音声出力部
161 表示部
Claims (10)
- 送信部と、
受信部と、
複数の基地局のパイロットチャネルを通して送信される信号を前記受信部が受信するときの受信強度に基づきアクセスポイントとなる基地局を選定する制御部と、
選定された前記基地局が属するサーバがIPアドレスを付与する方式(IP方式)がSIP(Simple IP)方式であるか、MIP(Mobile IP)方式であるかを判定するIP方式判定部と、を備え、
前記送信部は、判定されたIP方式に従って、前記基地局を介して前記サーバに前記IPアドレスの通知を要求するIPアドレス取得要求を送信し、
前記受信部は、前記IPアドレス取得要求に対して前記サーバから、前記基地局を介して通知されたIPアドレスを受信し、
前記制御部は、前記通知されたIPアドレスに基づき、前記送信部、及び前記受信部を介して前記基地局をアクセスポイントとして通信を行う移動通信端末装置。 - 前記受信部は、前記基地局のページングチャネルを通して送信される、前記IP方式の情報を含むオーバーヘッドメッセージを受信し、
前記IP方式判定部は、前記オーバーヘッドメッセージから前記IP方式の情報を抽出し、抽出した前記IP方式の情報から、前記IP方式を判定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の移動通信端末装置。 - 前記受信部は、前記基地局のページングチャネルを通して送信される、前記IP方式の情報を含むオーバーヘッドメッセージを受信し、
前記移動通信端末装置は、
複数のサーバのそれぞれに属する複数の基地局に対する、前記各サーバのIP方式の情報を含むIP方式リストを記憶する記憶部、を有し、
前記IP方式判定部は、
前記記憶部から前記IP方式の情報を読み出し、
解読した前記オーバーヘッドメッセージから前記基地局を特定し、
前記IP方式の情報に基づき、特定した前記基地局に対して前記IP方式を判定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の移動通信端末装置。 - 前記記憶部に記憶される前記IP方式リストは、ローミングエリア情報である、
ことを特徴とする請求項3に記載の移動通信端末装置。 - 前記記憶部に記憶される前記IP方式リストは、前記IP方式判定部が、前記基地局から公知情報として送信されるMIPアドバタイズメントの受信結果、及び該MIPアドバタイズメントが受信できないとき、前記送信部を介して前記基地局に対して送信するMIP認証要請の結果のいずれかに基づき決定する前記基地局のIP方式の情報を蓄積したものである、
ことを特徴とする請求項3に記載の移動通信端末装置。 - 前記記憶部に記憶される前記IP方式リストは、前記IP方式判定部が、前記基地局の属するサーバがSIP方式でIPアドレスを付与するサーバであると仮定して該サーバのアドレス取得要請を前記基地局に送信したときの前記基地局からの受信結果に基づき決定する前記基地局のIP方式の情報を蓄積したものである、
ことを特徴とする請求項3に記載の移動通信端末装置。 - 前記IP方式判定部が判定の対象とする前記基地局は、アクセスポイントとして選定した前記基地局だけでなく、選定候補となり得るパイロットチャネル信号の受信強度を得た候補基地局をも含み、
前記IP方式リストは、該候補基地局のIP方式の情報をも含む、
ことを特徴とする請求項5又は6に記載の移動通信端末装置。 - 前記IP方式判定部は、複数の基地局と通信可能な場合に、各基地局についての前記IP方式を判定し、
前記制御部は、判定された前記IP方式が、前記移動通信端末装置でそれまで用いられていたIP方式と同一となる基地局を選定する、
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の移動通信端末装置。 - 複数の基地局のパイロットチャネルを通して送信される信号を受信するパイロットチャネル受信ステップと、
前記パイロットチャネルの信号の受信強度に基づき、アクセスポイントとなる基地局を選定する基地局選定ステップと、
選定した前記基地局が属するサーバがIPアドレスを付与する方式がSIP方式であるか、MIP方式であるかを判定するIP方式判定ステップと、
判定された前記IP方式に従って、前記基地局を介して前記サーバに前記IPアドレスの通知を要求するIPアドレス取得要求ステップと、
前記IPアドレス取得要求に対して前記サーバから、前記基地局を介して通知されたIPアドレスを受信し、取得するIPアドレス取得ステップと、
前記通知されたIPアドレスに基づき、前記基地局をアクセスポイントとして通信を行う通信ステップと、
を備えることを特徴とする移動通信方法。 - 複数の基地局のパイロットチャネルを通して送信される信号を受信するパイロットチャネル受信ステップと、
前記パイロットチャネルの信号の受信強度に基づき、アクセスポイントとなる基地局を選定する基地局選定ステップと、
選定された前記基地局が属するサーバがIPアドレスを付与する方式がSIP方式であるか、MIP方式であるかを判定するIP方式判定ステップと、
判定された前記IP方式に従って、前記基地局を介して前記サーバに前記IPアドレスの通知を要求するIPアドレス取得要求ステップと、
前記IPアドレス取得要求に対して前記サーバから、前記基地局を介して通知されたIPアドレスを受信し、取得するIPアドレス取得ステップと、
前記通知されたIPアドレスに基づき、前記基地局をアクセスポイントとして通信を行う通信ステップと、
をコンピュータに実行させる移動通信プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010142077A JP2012009961A (ja) | 2010-06-22 | 2010-06-22 | 移動通信端末装置、移動通信方法、及び移動通信プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010142077A JP2012009961A (ja) | 2010-06-22 | 2010-06-22 | 移動通信端末装置、移動通信方法、及び移動通信プログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012009961A true JP2012009961A (ja) | 2012-01-12 |
Family
ID=45540043
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010142077A Pending JP2012009961A (ja) | 2010-06-22 | 2010-06-22 | 移動通信端末装置、移動通信方法、及び移動通信プログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2012009961A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017098758A (ja) * | 2015-11-25 | 2017-06-01 | 株式会社Jvcケンウッド | 無線通信システム及び遠隔通信制御装置 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004128917A (ja) * | 2002-10-03 | 2004-04-22 | Tokyo Electric Power Co Inc:The | 無線通信装置間のオートコネクト方法 |
EP1631033A1 (en) * | 2004-08-31 | 2006-03-01 | Research In Motion Limited | System and Method for Handling Simple IP to Mobile IP Transition |
WO2010048445A1 (en) * | 2008-10-22 | 2010-04-29 | Qualcomm Incorporated | Mobility protocol selection in a multi-internet protocol mobility environment |
-
2010
- 2010-06-22 JP JP2010142077A patent/JP2012009961A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004128917A (ja) * | 2002-10-03 | 2004-04-22 | Tokyo Electric Power Co Inc:The | 無線通信装置間のオートコネクト方法 |
EP1631033A1 (en) * | 2004-08-31 | 2006-03-01 | Research In Motion Limited | System and Method for Handling Simple IP to Mobile IP Transition |
WO2010048445A1 (en) * | 2008-10-22 | 2010-04-29 | Qualcomm Incorporated | Mobility protocol selection in a multi-internet protocol mobility environment |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017098758A (ja) * | 2015-11-25 | 2017-06-01 | 株式会社Jvcケンウッド | 無線通信システム及び遠隔通信制御装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN112314049B (zh) | 多重活动网络无线设备 | |
WO2017181627A1 (zh) | 网络连接方法及装置、终端、系统 | |
WO2018214960A1 (zh) | 频段扫描方法、装置及移动终端、存储介质 | |
CN103780672B (zh) | Wi-fi p2p通信终端装置及其通信方法 | |
US8874710B2 (en) | Access network discovery | |
JP6394177B2 (ja) | 無線通信装置、無線通信システム、無線通信方法、プログラム、及びスレーブ装置 | |
RU2293448C2 (ru) | Способ и устройство для определения многоадресной группы в комбинированной радиосреде | |
EP2406925A1 (en) | Method and system for load-balancing across multiple access networks | |
US20210377913A1 (en) | Resource switching method, and resource allocation method, apparatus, device and system | |
EP3376797B1 (en) | Method for searching for network and terminal | |
JP2006518965A (ja) | シームレスローミング | |
CN101213770A (zh) | 用于在无线网络中执行快速切换的方法和装置 | |
RU2007116512A (ru) | Система и способ для предоставления потоков услуг при широкополосной связи беспроводного доступа | |
US20180220391A1 (en) | Network registration method and mobile device | |
CN105828402A (zh) | 一种盲重定向方法及核心网、基站 | |
CN108476440A (zh) | 特定于编解码器的切换阈值 | |
CN110519864B (zh) | 报文传输方法和装置 | |
CN106095132A (zh) | 播放设备按键功能设置方法及装置 | |
WO2017124328A1 (zh) | 一种无线通信网络注册方法及终端 | |
JP2012009961A (ja) | 移動通信端末装置、移動通信方法、及び移動通信プログラム | |
CN115167991A (zh) | 一种业务迁移的方法和装置 | |
CN107466087B (zh) | 一种网络搜索方法及移动终端 | |
JP2005136615A (ja) | 移動通信端末、移動通信管理装置、移動通信システム、移動通信端末プログラム、移動通信管理プログラムおよび移動通信方法 | |
JP5800026B2 (ja) | 通信方法および通信装置 | |
CN108064456A (zh) | 一种异常频点的检测方法及装置、计算机存储介质 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130513 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20131224 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140107 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20140507 |