JP2012008230A - 光学鏡筒および光学機器 - Google Patents

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喜和 杉山
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Abstract

【課題】 光学鏡筒内の迷光の発生を抑え、さらに安価に製造できる光学鏡筒を提供する。
【解決手段】 光を反射または透過する光学素子を内壁に保持する筒である光学鏡筒(10)は、光学鏡筒の内壁に光の入射方向に光を反射させる再帰反射素子(40)を備える。光学鏡筒の再帰反射素子は、誘電体からなる複数の微小球を含む。そして、微小球の表面に反射膜が形成され、反射膜の回転対称軸が前記光学鏡筒の内壁の法線から傾いている。
【選択図】図1

Description

本発明は、鏡筒内での散乱光の影響を低減させた光学鏡筒および光学機器に関する。
光学鏡筒は、一般に円筒形の形状で、その内壁にレンズ、ミラー等の光学素子を保持している。光学鏡筒内に散乱光が発生すると、光学鏡筒の光学素子で形成される像に悪影響を与える。そのため、一般に光学鏡筒の内壁に光を吸収する黒色塗料等が塗られている。また、内壁を黒色塗料するだけではなく、例えば特許文献1に示されるように、迷光を低減させるためのバッフルも用いられることもある。
特に光学鏡筒の内壁にミラー等の反射光学素子のみが配置される場合は、光学鏡筒の開口付近に反射光学素子が配置されていないため、直接、光学鏡筒の内壁に入射することが多い。そのため、光学鏡筒の内壁で反射される光により、散乱光が発生しやすい。
特開2003−121614号公報
しかし、光学鏡筒の内壁に光を吸収する塗料が塗られていると、赤外線を含む光は光学鏡筒を加熱させることになり、熱膨張で光学素子の位置がずれたり又は光学素子の特性を変えてしまったりすることがある。また、バッフル自体も黒色に塗られることが多いため光学鏡筒内部の温度が上昇するなどの問題があった。さらに、赤外線カメラなどの場合、熱源は光源となるので、鏡筒に入射した光が吸収され、鏡筒を暖めると、そこが光源になり、ここからの赤外線が像を劣化させる。
そこで本発明では、光学鏡筒内の迷光の発生を抑え、赤外線による熱影響を低減する光学鏡筒を提供することを目的とする。
第1観点の光学鏡筒は、光を反射または透過する光学素子を内壁に保持する筒である光学鏡筒である。そして光学鏡筒は、光学鏡筒の内壁に、光学鏡筒の開口から入射してきた光を光の入射方向に反射させる再帰反射素子を備える。
第2観点の光学機器は、第1観点の光学鏡筒を備える。
本発明の態様によれば、光学鏡筒内の迷光の発生を抑え、赤外線による熱影響を低減する光学鏡筒および光学機器を提供することができる。
光学機器の1つである反射望遠鏡100の概略断面図である。 図1の点線で囲まれた領域12の拡大図である。 (a)は、微小球41の概略断面図である。 (b)は、傾いた微小球41の概略断面図である。 (a)は、再帰反射素子40の平面図である。 (b)は、微小球41aとその周りの6つの微小球41を示した平面図である。 (c)は、方向DR1に回転対称軸43が傾いている場合の微小球41aの断面図である。 (d)は、方向DR2に回転対称軸43が傾いている場合の微小球41aの断面図である。 (a)は、再帰反射素子40aの断面図である。 (b)は、再帰反射素子40bの断面図である。 (c)は、再帰反射素子40cの断面図である。 (a)は、微小球41への光束の入射角θを示した図である。 (b)は、微小球41の再帰反射率と入射角θとの関係を示したグラフである。 (c)は、再帰反射率が最大となる入射角θと微小球41の屈折率nの関係を示したグラフである。 (a)は、反射望遠鏡200の概略断面図である。 (b)は、領域213における再帰反射素子240の断面図である。 (c)は、領域214における再帰反射素子240の断面図である。 (d)は、領域215における再帰反射素子240の断面図である。 (a)は、再帰反射素子40dの断面図である。 (b)は、再帰反射素子40dの拡大断面図である。 (a)は、コーナーキューブ80を説明するための図である。 (b)は、コーナーキューブ81の斜視図である。 (c)は、コーナーキューブ81の断面図である。 (d)は、コーナーキューブ82の断面図である。 (a)は、コーナーキューブ90を説明するための図である。 (b)は、コーナーキューブ91の平面図である。 (c)は、コーナーキューブ92の平面図である。 反射望遠鏡300の概略断面図である。 屈折望遠鏡400の概略断面図である。
(第1実施例)
第1実施例として、反射望遠鏡の例を参考にして、内壁に再帰反射素子が形成されている光学鏡筒について説明する。
<反射望遠鏡100の構成>
図1は、光学機器の1つである反射望遠鏡100の概略断面図である。反射望遠鏡100は、主に、光学鏡筒10と、凹面鏡20と、凸面鏡30とにより構成されている。光学鏡筒10は円筒形の形状をしており、光学鏡筒10の内壁には再帰反射素子40が形成されている。また、光学鏡筒10内には凹面鏡20及び凸面鏡30が配置され、像面50が形成されている。以下、光学鏡筒10の中心軸に平行な方向であり光学鏡筒10の中心から見て外部からの光束を取り込む開口が形成されている方向を+Z軸方向とし、Z軸に垂直で互いに直交する方向をX軸方向及びY軸方向として説明する。
反射望遠鏡100には、光学鏡筒10の+Z軸側の面11(以下、光束取り入れ開口面11)に垂直に外部から光学鏡筒10内に光束LW11が入射する。光束LW11は光学鏡筒10内を−Z軸方向に進んで凹面鏡20で反射して光束LW12となる。光束LW12は凸面鏡30の方向へ進み、凸面鏡30で反射されて光束LW13となる。光束LW13は像面50の方向へ進み、像面50で集光される。
光束LW11は、光学鏡筒10の中心軸に対して平行に入射する光束である。しかし光学鏡筒10内に入射する光束には、光束LW11とは異なる角度で光学鏡筒10内に入射する光束LW21も存在することがある。光束LW21は光学鏡筒10の中に入射し、凹面鏡20に入射することなく、光学鏡筒10の内壁に形成されている再帰反射素子40に入射する。光束LW21は再帰反射素子40で再帰反射され、光束LW21と逆の方向に進む光束LW24となる。光束LW24は光学鏡筒10の光束取り入れ開口面11を通り、光学鏡筒10の外へ射出される。
図2は、図1の点線で囲まれた領域12の拡大図である。光学鏡筒10の内壁に形成されている再帰反射素子40は、多数の微小球41が光学鏡筒10の内壁に敷き詰められることによって構成されている。微小球41は、ガラス又はプラスチック等の誘電体、つまり光束を透過する物質により形成されている。また、微小球41の屈折率は2.0〜3.0であることが望ましい。また、微小球41の直径は30μmから500μmが好ましく、さらには50μm前後が好ましい。
図3(a)は、微小球41の概略断面図である。微小球41の半球の表面には反射膜42が形成されている。反射膜42は光束を反射する膜であり、アルミニウム及び銀等の金属薄膜により形成される。また微小球41は、反射膜42の回転対称軸43は光学鏡筒10の法線13に平行になるように配置されている。
光学鏡筒10の外部から入射する光束LW21は、微小球41に入射する。光束LW21は微小球41の表面で屈折して光束LW22となって反射膜42に向かう。光束LW22は反射膜42で反射されて光束LW23となる。光束LW23は微小球41内を進み、光束LW24となって微小球41の表面で屈折して、光束LW21の入射方向と平行な方向へ射出される。
図3(b)は、傾いた微小球41の概略断面図である。図3(b)における微小球41は光学鏡筒10の内壁に、反射膜42の回転対称軸43が光学鏡筒10の法線13から+Z軸方向に角度θ1の傾きを有するように配置されている。微小球41が角度θ1の傾きを有することによって、微小球41に入射する光束の再帰反射率を高くすることができる。
図3(a)では反射膜42の回転対称軸43が法線13に平行な微小球41であり、図3(b)では反射膜42の回転対称軸43が法線13から傾いた微小球41である。本実施形態では、両者とも光学鏡筒10の内壁に敷き詰めることができる。しかし、再帰反射率が高い反射膜42の回転対称軸43が法線13から傾いた微小球41を主に説明する。
<微小球41の配列>
図4(a)は、再帰反射素子40の平面図である。再帰反射素子40を構成する微小球41は、図4(a)に示されるように最密充填により光学鏡筒内に敷き詰められることが望ましい。微小球41が最密充填により敷き詰められることにより、光学鏡筒10の内壁に入射する多くの光束を再帰反射させることができる。微小球41が最密充填により敷き詰められた場合、微小球41は、その周りにある6つの微小球と接する。
図4(b)は、微小球41aとその周りの6つの微小球41を示した平面図である。微小球41が最密充填により敷き詰められた場合、1つの微小球41aは、周りに6つの微小球41により囲まれ、1つの微小球41aは6つの微小球41と接する。微小球41aが微小球41と接する方向をDR1(図4(b)中の点線矢印)とすると、方向DR1は図4(b)に示すように6つの方向が存在する。また、互いに隣接した方向DR1の中間にある方向をDR2(図4(b)中の実線矢印)とすると、方向DR2は6つの方向が存在し、微小球41aに隣接した方向DR2には空間44(図4(b)には1カ所のみを示している)が形成される。
図4(c)は、方向DR1に回転対称軸43が傾いている場合の微小球41aの断面図である。方向DR1へは微小球41aは隣接した微小球41と接触している。この微小球41aに+DR1の方向から光束LW31が入射した場合を考える。光束LW31は、微小球41aに入射して微小球41内を進み、反射膜42で反射して光束LW34となって微小球41aの外に射出される。しかし図4(c)では、光束LW34の光路が微小球41aに隣接した微小球41と重なっているため光束LW34は微小球41に遮られてしまい、再帰反射素子40としては光束LW31を再帰反射できないことがある。
図4(d)は、方向DR2に回転対称軸43が傾いている場合の微小球41aの断面図である。方向DR2へは微小球41aは空間44と隣接しており微小球41とは接触していない。この微小球41aに+DR2の方向から光束LW31を図4(c)の微小球41aの同じ位置に入射する。図4(d)においても図4(c)と同じく光束LW31は反射膜42に反射されて、光束LW34となって微小球41aの外に射出される。しかし図4(d)では、図4(c)の場合とは異なり、光束LW34は微小球41に遮られていないため、再帰反射素子40としては、光束LW32を再帰反射できることになる。
図4(c)及び図4(d)に示したように、再帰反射素子40に入射する光束は、入射角が大きくなるものもある。その時に、微小球41の周囲に他の微小球41が存在すると、隣接した微小球41が妨げになる場合がある。そのため、微小球41の周囲には空間が形成されていた方が良い。つまり、微小球41は、方向DR2の方向が+Z軸方向になるように形成された方が良い。これは、最密充填のみではなく、微小球41を他の配列方法で並べた場合に関しても同様のことが言える。
図4(a)に戻って最密充填における微小球41の配列方向を考えると、図4(a)に示された方向DR1をY軸方向とし、方向DR1に垂直な方向DR2をZ軸方向として配列させた方が好ましい。
<微小球41の接着>
光学鏡筒10の内壁に接着樹脂60が塗布され、微小球41は、接着樹脂60に接することにより接着される。接着樹脂60は光を透過させる性質を有する。以下、接着樹脂60の表面が微小球41の高さに対して何%の位置にあるかを埋没率とする。例えば、埋没率50%は微小球41の半分の高さ、埋没率100%は微小球41全体がちょうど埋まっている状態を示す。
図5(a)は、再帰反射素子40aの断面図である。再帰反射素子40aは、埋没率100%で微小球41が接着樹脂60に接着されている。再帰反射素子40aでは、微小球41が接着樹脂60で全て埋没されているため、再帰反射素子40aの表面が平坦である状態になっている。再帰反射素子40aは埋没率100%の状態であるため、微小球41は強固に接着される。しかし、再帰反射素子40aは高角度の入射角で入射した光束は接着樹脂60の表面で反射されてしまう可能性があり、高角度の入射角に対する再帰反射能力は低くなる。
図5(b)は、再帰反射素子40bの断面図である。再帰反射素子40bは、埋没率30%で微小球41が接着樹脂60に接着されている。再帰反射素子40bは微小球41が露出している割合が高いため、再帰反射素子40aで再帰反射できなかった高角度の入射角の光束も、再帰反射素子40bでは再帰反射できる場合があり、再帰反射素子40aよりも再帰反射能力が高い。しかし、接着樹脂60との接触面積が少ないため、微小球41の保持性が低くなる。
図5(c)は、再帰反射素子40cの断面図である。再帰反射素子40cは、埋没率50%で微小球41が接着樹脂60に接着されている。再帰反射素子40cは、再帰反射素子40aよりも高角度の入射角に対する再帰反射能力が高く、再帰反射素子40bよりも微小球41の保持性が高い。
微小球41の屈折率は、微小球41の屈折率の周囲の屈折率よりも高いことが望ましい。そのため、接着樹脂60の屈折率は微小球41の屈折率よりも小さい方が良い。再帰反射素子40aでは微小球41の全てが接着樹脂60に埋まっているため、特に透明性が重要である。さらに、接着樹脂60には、高い接着能力及び耐侯性等の耐久性が求められる。そのため接着樹脂60には、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、ナイロン系樹脂、ゴム系樹脂、ビニル系樹脂、およびこれらの樹脂の合成樹脂等が用いられる。
<再帰反射素子のシミュレーション結果>
図6は、微小球41に対して行ったシミュレーション結果である。このシミュレーションでは、微小球41に対して入射する光束の進入角と、この進入角と微小球41の屈折率との関係を調べている。
図6(a)は、微小球41への光束の進入角θを示した図である。微小球41へ入射し光束取り入れ開口面11の中心点を通る光束LW41が、微小球41の反射膜42の回転対称軸43に対して入射する角度を進入角θとする。また、微小球41の反射膜42の回転対称軸43の+Z軸方向への傾き角度はθ1(−Z軸方向に傾く場合はマイナスで示す)である。微小球41の屈折率はnとして示す。
図6(b)は、微小球41の再帰反射率と進入角θとの関係を示したグラフである。再帰反射率は、微小球41に入射する光束に対してどのくらいの割合で再帰反射するかを表わしている。図6(b)では、微小球41の屈折率n=2.0の場合が点線で示され、n=2.65の場合が実線で示され、n=3.0の場合が一点鎖線で示されている。
n=2.0の場合は、進入角θを10°から大きくしていくに従い再帰反射率は増加する。データに対して線形近似を行った結果では、再帰反射率は進入角θが36.5°で80%以上になり、最大値を有する。更に進入角θを大きくしていくと、再帰反射率は大きく減少する。
n=2.65の場合も、進入角を10°から大きくしていくに従い再帰反射率は増加する。データに対して線形近似を行った結果では、再帰反射率は進入角θが48°で75%以上になり、最大値を有する。更に進入角θを大きくしていくと、再帰反射率は大きく減少する。
n=3.0の場合も、進入角を10°から大きくしていくに従い再帰反射率は増加する。データに対して線形近似を行った結果では、再帰反射率は進入角θが57°で70%以上になり、最大値を有する。更に進入角θを大きくしていくと、再帰反射率は大きく減少する。
図6(c)は、再帰反射率が最大となる進入角θと微小球41の屈折率nの関係を示したグラフである。屈折率n=2.0では再帰反射率が最大となる進入角θは36.5°にあり、屈折率n=2.65では再帰反射率が最大となる進入角θは48°にあり、屈折率n=3.0では再帰反射率が最大となる進入角θは57°の間にある。図6(c)ではこれらの点が点線で結ばれている。また、これらの点を元に線形近似を行った結果(図6(c)では直線で示されている)では、再帰反射率が最大となる進入角θと屈折率nとの関係は以下の式で示される。
θ=20.146×n−4.2047 ・・・・・・・(1)
図6(b)及び図6(c)の結果からは、微小球41は、屈折率nが小さい時は、再帰反射率は高くなるが進入角θは小さくなり、また、屈折率nが大きくなるに従い、再帰反射率の最大値は低くなっていくが、進入角θは広くなっていくことが分かる。そのため、光束の進入角θの取りうる幅が広い時は微小球41の屈折率nを高くし、進入角θの取りうる幅が狭い時は屈折率nを小さめにすることが望ましい。
また、進入角θは40°〜60°の時に再帰反射率が高くなるため、光学鏡筒10の光束取り入れ開口面11の中心点より入射する光束LW41の進入角θが40°〜60°になるように微小球41の傾き角度θ1を調節することが望ましい。例えば、光束LW41が光学鏡筒10の法線13に対して入射角70°(図6(a)ではθ+θ1に相当)で入射する場合は、傾き角度θ1は+Z軸方向に10°〜30°傾くことが好ましい。
なお、今回、微小球41の屈折率nを2から3までを考えてシュミュレーションを行ったが、これは酸化チタン(ルチル)を想定しているためである。酸化チタン(ルチル)は、常光線で屈折率が2.616、異常光線で屈折率が2.903である。さらに、微小球41が真空中に置かれた場合は屈折率nが2のとき微小球41に入射する平行光束は近軸光学的に微小球41の反対側の面に集光する。そのため、空気中の場合等の真空中以外の場合も考慮すると、微小球41での再帰反射を考える際は屈折率nが2以上であることが原理的に望ましい。
<散乱光対策の比較>
光学鏡筒10内には、再帰反射素子以外の散乱光対策として、バッフルの形成、及び黒色塗装が施される場合がある。表1に、バッフル、黒色塗装及び再帰反射素子の赤外線、光束の入射角、及び形成費用に関する特徴の是非を示す。
バッフルは、可視光だけではなく赤外線の散乱光の発生も抑えることができる。また、高角度の入射角の光束による散乱光の発生も抑えることができる。しかし、バッフルの設計は困難でありバッフルの形成には多額の費用がかかってしまう。またバッフル自体が黒色に塗装されることも多く、赤外線を吸収して発熱してしまう問題がある。
黒色塗装は、塗料を光学鏡筒内に塗装することで形成できるため設計等が必要なく、安価に形成できる。しかし、黒色塗装は、赤外線を吸収して発熱してしまう問題がある。また黒色塗装は、高角度の入射角の光束に対して散乱を許してしまうため、高角度の入射角の光束に対する性能も良くはない。
再帰反射素子は、可視光と同様に赤外線も再帰反射することができるため、赤外線の散乱光の発生も抑えることができる。また、高角度の入射角の光束に対しても対応可能である。
<反射望遠鏡200の構成>
反射望遠鏡100における微小球41は、形成された反射膜42の回転対称軸43の方向を+Z軸方向に角度θ1だけ傾けて配置された。しかし光学鏡筒10内では、光学鏡筒10の光束取り入れ開口面11からの距離に応じて光束が光学鏡筒10内に入射する角度が異なるため、光束取り入れ開口面11からの距離に応じて微小球41の回転対称軸43の最適な傾き角度が異なる。そのため、微小球41の回転対称軸43の方向は、光学鏡筒10の光束取り入れ開口面11からの距離に応じてその方向を変えても良い。以下に、光学鏡筒10の光束取り入れ開口面11からの距離に応じて微小球41の回転対称軸43の設置角度が変えられた反射望遠鏡200について説明する。
図7(a)は、反射望遠鏡200の概略断面図である。反射望遠鏡200は光学鏡筒10の中に凹面鏡20と凸面鏡30とを有し、凹面鏡20と凸面鏡30とが像面50を形成している。これらの構成および配置は、反射望遠鏡100と同一である。また、光学鏡筒10の内壁には再帰反射素子240が形成されている。再帰反射素子240は、光学鏡筒の光束取り入れ開口面11からの距離に応じて3つの領域に分けられる。
領域213は、光束取り入れ開口面11に最も近い領域であり、領域215は、光束取り入れ開口面11から最も遠い領域であり、領域214は、領域213と領域215とに挟まれた領域である。各領域の微小球41の回転対称軸43の設置角度は異なっている。また、領域213へ入射し光束取り入れ開口面11の中心点を通る光束LW52の再帰反射素子240への入射角度をθ2、領域214へ入射し光束取り入れ開口面11の中心点を通る光束LW53の再帰反射素子240への入射角度をθ3、領域215へ入射し光束取り入れ開口面11の中心点を通る光束LW54の再帰反射素子240への入射角度をθ4とすると、θ2<θ3<θ4の関係を満たす。
図7(b)は、領域213における再帰反射素子240の断面図である。領域213では、微小球41の回転対称軸43は、+Z軸方向に光学鏡筒10の法線13から角度θ2aだけ傾いている。角度θ2aは、図6の結果を参考にすると、光束LW52の入射角θ2から40°〜60°を引いた角度になっていることが望ましい。
図7(c)は、領域214における再帰反射素子240の断面図である。領域214では、微小球41の回転対称軸43は、+Z軸方向に光学鏡筒10の法線13から角度θ3aだけ傾いている。角度θ3aは、図6の結果を参考にすると、光束LW53の入射角θ3から40°〜60°を引いた角度になっていることが望ましい。
図7(d)は、領域215における再帰反射素子240の断面図である。領域215では、微小球41の回転対称軸43は、+Z軸方向に光学鏡筒10の法線13から角度θ4aだけ傾いている。角度θ4aは、図6の結果を参考にすると、光束LW54の入射角θ4から40°〜60°を引いた角度になっていることが望ましい。
再帰反射素子240では、θ4a>θ3a>θ2aとして微小球41が配置される。領域215に入射される光束は高角度の入射角を有する光束のみであるため、角度θ4aを高角度に設定し、微小球41を高角度の入射角を有する光束の再帰反射に特化させることができる。一方、領域213に入射される光束は、低角度から高角度まで幅広い入射角度を有している。そのため、角度θ2aは幅広い入射角度の光束に対応できるように光束LW52が入射する方向に回転対称軸43を向けても良い。反射望遠鏡200では、反射再帰素子240が3つの領域に分けられていたが、再帰反射素子の領域は、2つ又は更に多くの領域に分けても良い。
<再帰反射素子+黒色塗装>
再帰反射素子は、微小球と黒色塗装とを組み合わせて形成することができる。
図8(a)は、再帰反射素子40dの断面図である。再帰反射素子40dは、光学鏡筒10の内壁に黒色塗装45が行われ、黒色塗装45の表面に、接着樹脂60が形成されて微小球41が配置されている。
図8(b)は、再帰反射素子40dの拡大断面図である。微小球41は最密充填で配置されたとしても隙間(例えば、図4(b)の空間44)が形成される。その隙間に、直接的な光束LW21aのような入射があったり、又は微小球41の表面で反射された間接的な光束LW21bの入射があったりする。つまり、これら光束が微小球41を透過せずに光学鏡筒10の内壁表面に入射することがある。これらの光束は再帰反射されず、散乱光となって像に影響を及ぼす場合がある。光学鏡筒10の内壁に黒色塗装45が形成されることによりこれらの散乱光を除去することができる。
<コーナーキューブ>
図2から図8まで、再帰反射素子として微小球を使用した例を説明した。再帰反射素子として、微小球の代わりに二次元コーナーキューブ又は三次元コーナーキューブが用いられても良い。光学鏡筒10の開口面11は、光束の取り入れ方向を開口面側に制限している。このため二次元コーナーキューブであっても再帰反射素子として適用できる。
図9(a)は、二次元コーナーキューブ80を説明するための図である。二次元コーナーキューブ80は、2枚の鏡80L及び80Rが互いに直角になるように組み合わされており、二次元コーナーキューブ80に入射する光束を再帰反射することができる。例えば、鏡80Lに入射する光束LW81は、鏡80Lで反射して光束LW82となる。さらに光束LW82は鏡80Rで反射して光束LW83となる。ここで、光束LW81と光束LW83とは互いに反対方向に進む光束になっている。また光束LW81は、入射角度が、二次元コーナーキューブ80を鏡80Lと鏡80Rとの境界で2等分する2等分線83の±45°の範囲にある時に光束LW81を再帰反射することができる。
図9(b)は、コーナーキューブ81の斜視図である。コーナーキューブ81は、例えば、図1に示した再帰反射素子40に用いることができる。コーナーキューブ81は光学鏡筒10の内壁にZ軸方向に垂直な方向に山と溝とが交互に配置されるように形成される。溝の部分は、図9(a)に示した二次元コーナーキューブ80のように互いに直角に交わる2つの面から形成されており、入射する光束を再帰反射させることができる。コーナーキューブ81では、特に+Z軸方向から入射する光束を再帰反射させる。例えば、図9(b)では、コーナーキューブ81に入射する光束LW21は、光束LW24として再帰反射されている。
図9(c)は、コーナーキューブ81の断面図である。コーナーキューブ81の溝は、互いに直角に交わる面81Lと面81Rとの2枚の面により構成されている。コーナーキューブ81は、この2枚の面の2等分線83が光学鏡筒10の法線13と一致するように形成されている。また、コーナーキューブ81は、2等分線83からZ軸方向に±45°で光束が入射した場合に再帰反射することが可能である。
図9(d)は、コーナーキューブ82の断面図である。コーナーキューブ82は互いに直角に交わる面81Lと面81Rとの2等分線83が+Z軸方向に角度θ5だけ傾くように形成されている。そのため、コーナーキューブ82では、+Z軸方向に45°+θ5の角度に入射する光束を再帰反射することができる。
図10(a)は、三次元コーナーキューブ90を説明するための図である。三次元コーナーキューブ90は、3枚の鏡90L、90M、及び90Rが互いに直角になるように組み合わされており、三次元コーナーキューブ90に入射する光束を再帰反射することができる。例えば、鏡90Lに入射する光束LW91は、鏡90Lで反射して光束LW92となる。さらに光束LW92は鏡90Rで反射して光束LW93となる。そして、光束LW93は鏡90Mで反射して光束LW94となる。ここで、光束LW91と光束LW94とは互いに反対方向に進む光束になっている。
図10(b)は、コーナーキューブ91の平面図である。コーナーキューブ91は光学鏡筒10の内壁表面に形成されている。図10(b)で示した領域93の角は、コーナーキューブ91の最も−Z軸側に配置されている。また、コーナーキューブ91を形成する各面の法線は、光学鏡筒10の法線より45°傾いている。また、図9(c)での説明と同じ理由で、コーナーキューブ91は、光学鏡筒10の法線より45°を越える入射角度で入射する光束を再帰反射することができない。
図10(c)は、コーナーキューブ92の平面図である。コーナーキューブ92は、+Z軸方向に傾いた面92Aの法線を、光学鏡筒10の法線から45°+θ6に傾けている。また、−Z軸方向に傾いた面92Bの法線を、光学鏡筒10の法線から45°−θ6に傾けている。ここで、0<θ6<45°とする。このことにより、図9(d)で説明したように、コーナーキューブ92は+Z軸方向に45°+θ6の角度に入射する光束を再帰反射することができる。
図9(d)及び図10(c)に示したコーナーキューブは、コーナーキューブを形成する複数の平面の法線に回転対称な軸が+Z軸方向に傾いた状態に形成することにより、高角度の入射角で入射した光束も再帰反射することができる。また、
以上のコーナーキューブの説明では、コーナーキューブは鏡で形成されるとしたが、コーナーキューブをプリズムで形成しても上記の説明と同様な効果を得ることができる。
<再帰反射素子+バッフル>
図11は、反射望遠鏡300の概略断面図である。反射望遠鏡300は、光学鏡筒310の中に凹面鏡20と、凸面鏡30と、像面50とを有する。凹面鏡20と、凸面鏡30と、像面50との構成及び配置は反射望遠鏡100と同様であり、外部から光学鏡筒310に入射する光学鏡筒310の中心軸に平行な光束LW11も反射望遠鏡100と同様に光束LW12及び光束LW13となり像面50に入射する。光学鏡筒310の凹面鏡20より+Z軸側は、+Z軸側に向かうに従って口径が大きくなっている。また、光学鏡筒310の内壁にはバッフル70が形成されている。更に、バッフル70の表面には再帰反射素子340が形成されている。そのため、光束LW11とは異なる角度で光学鏡筒310内に入射する光束LW21が光学鏡筒310内に入射してもバッフル70で光束LW21が散乱するのを防ぐことができる。さらにバッフル70の表面に再帰反射素子340が形成されていた場合には、光束LW21を光学鏡筒310外に再帰反射させることができるので、より確実に散乱光の発生を防ぐことができる。
(第2実施例)
第1実施例で示した光学鏡筒は、反射望遠鏡以外にも用いることができる。第2実施例として、屈折望遠鏡への光学鏡筒の使用例を以下に示す。
<屈折望遠鏡400について>
図12は、屈折望遠鏡400の概略断面図である。屈折望遠鏡400は、主に、光学鏡筒410と、凸レンズである対物レンズ420と、凸レンズである接眼レンズ430とにより構成されている。光学鏡筒410は円筒形の形状をしており、内壁には再帰反射素子440が形成されている。また、光学鏡筒410の+Z軸側の面には対物レンズ420が配置され、−Z軸側の面には接眼レンズ430が配置されている。さらに、対物レンズ420の−Z軸側の焦点の位置と、接眼レンズの+Z軸側の焦点の位置とは、焦点450において重なっている。
屈折望遠鏡400は、対物レンズ420の+Z軸の面より入射し、対物レンズ420の光軸と平行である光束LW41を取り込む。光束LW41は、対物レンズ420を透過し、光束LW42となる。光束LW42は、焦点450を通過して接眼レンズ430に向かい、接眼レンズ430を透過して光束LW43となる。光束LW43は、接眼レンズ430の光軸に対して平行な光束である。
光束LW41は、対物レンズ420の光軸と平行な光束であったが、対物レンズ420へは対物レンズ420の光軸と平行ではない光束LW51も入射する。光束LW51は対物レンズ420を透過した後、再帰反射素子440に入射する。光束LW51は再帰反射素子440で再帰反射され、光束LW51に平行で、光束LW51とは反対方向に進む光束LW52となる。光束LW52は対物レンズ420を透過して屈折望遠鏡400外に射出されるが、光束LW52の一部は対物レンズ420の−Z軸側の面で反射され光束LW53となって光学鏡筒440内に戻ってしまう。そのため、対物レンズ440の−Z軸側の面には、ARコート等を形成して対物レンズの−Z軸側の面で反射される光束を減らすことが望ましい。
以上実施形態に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。例えば、種々の変更、置換、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
例えば以上に説明した光学鏡筒は望遠鏡に限らず、カメラ用レンズ等の光学機器の光学鏡筒内での散乱光の発生が好ましくない製品に用いることができる。また、光学鏡筒は円筒形に限らず、断面が多角形になっていても良い。多角形の光学鏡筒は、光学鏡筒の内壁への再帰反射素子の形成が容易になる場合がある。さらに、光学鏡筒の+Z軸側の開口面が−Z軸側の開口面よりも広くなっていても良い。この場合は、外部からのより多くの光束を光学鏡筒内に取り込むことができ、光学鏡筒の内壁の法線が+Z軸側方向に傾くことにより、再帰反射素子に入射する光束の入射角度が小さくなり、再帰反射素子の再帰反射効率を上げることができる。
また、以上の説明では、微小球41に形成される反射膜42は半球面、つまり微小球41の表面の50%に形成されていたが、40%〜70%の範囲で形成しても良い。さらに、光学鏡筒の内面に微小球41の位置を固定できるように半球状の凹部を形成し、微小球41をその凹部に埋め込んでも良い.
10、310 光学鏡筒
11 光学鏡筒10の+Z軸側の面
13 光学鏡筒10の法線
20 凹面鏡
30 凸面鏡
40、40a、40b、40c、240、340、440 再帰反射素子
41、41a 微小球
42 反射膜
43 反射膜42の回転対称軸
44 空間
45 黒色塗装
50 像面
60 接着樹脂
70 バッフル
80、81、82、90、91、92 コーナーキューブ
83 2等分線
100、200、300 反射望遠鏡
400 屈折望遠鏡
420 対物レンズ
430 接眼レンズ
450 焦点
DR1 微小球41aが微小球41と接する方向
DR2 互いに隣接した方向DR1の中間にある方向
θ 進入角
θ1、θ2、θ3、θ4、θ5、θ6 角度

Claims (16)

  1. 光を反射または透過する光学素子を内壁に保持する筒である光学鏡筒において、
    前記光学鏡筒の内壁に、前記光学鏡筒の開口から入射してきた光を前記光の入射方向に反射させる再帰反射素子を備える光学鏡筒。
  2. 前記再帰反射素子は、誘電体からなる複数の微小球を含む請求項1に記載の光学鏡筒。
  3. 前記微小球の表面に反射膜が形成され、前記反射膜の回転対称軸が前記光学鏡筒の内壁の法線から傾いている請求項1又は請求項2に記載の光学鏡筒。
  4. 前記光学鏡筒の開口の中心と前記微小球の中心とを結ぶ直線と、前記反射膜の回転対称軸とのなす角度が40°から60°である請求項3に記載の光学鏡筒。
  5. 前記反射膜の回転対称軸と、前記回転対称軸に対して前記微小球に入射する光の再帰反射率が最も高くなる方向とのなす角度をθ、前記微小球の屈折率をnとすると、
    θ=20.146×n−4.2047
    を満たし、前記光学鏡筒の開口の中心及び前記微小球の中心を結ぶ直線と、前記反射膜の回転対称軸とのなす角度がθとなるように前記微小球が配置された請求項3に記載の光学鏡筒。
  6. 前記微小球が、最も密に並べた最密充填により前記内壁に敷き詰められている請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の光学鏡筒。
  7. 前記微小球が、光の入射方向に空間を有するように配置される請求項2から請求項6のいずれか一項に記載の光学鏡筒。
  8. 前記微小球の一部が、前記光学鏡筒の内壁に埋め込まれている請求項2から請求項7のいずれか一項に記載の光学鏡筒。
  9. 前記微小球の屈折率が、前記微小球の周囲の媒質の屈折率よりも大きい請求項2から請求項8のいずれか一項に記載の光学鏡筒。
  10. 前記微小球が、接着樹脂で前記光学鏡筒の内壁に接着されている請求項2から請求項9のいずれか一項に記載の光学鏡筒。
  11. 前記再帰反射素子が、複数の平面が互いに直角に組み合わされているコーナーキューブの集合体を含む請求項1に記載の光学鏡筒。
  12. 前記複数の平面の法線に対して回転対称な軸が、前記光の入射方向に傾いている請求項11に記載の光学鏡筒。
  13. 前記コーナーキューブの複数の平面が、鏡またはプリズムにより形成されている請求項12に記載の光学鏡筒。
  14. 前記光学鏡筒の内壁が、前記光学鏡筒内の迷光を低減させるためのバッフルを備え、
    前記バッフルの表面に前記再帰反射素子を備える請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の光学鏡筒。
  15. 前記光学鏡筒の内壁に、前記光学鏡筒内の迷光を低減させるための黒色塗装が施され、
    前記黒色塗装の表面に前記再帰反射素子を備える請求項1から請求項13いずれか一項に記載の光学鏡筒。
  16. 請求項1から請求項15いずれか一項に記載の光学鏡筒を備える光学機器。

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