JP2012005369A - 潅水チューブ - Google Patents

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Abstract

【課題】主管内部を流れる液体により主管の内圧が上昇した場合であっても、支管の給水路が潰されることがなく、支管の給水孔から安定して液体を供給することが可能な潅水チューブを提供する。
【解決手段】潅水チューブ100は、主管10と、主管10の外周に設けられ、給水孔22を有する支管20とを備えている。支管20は、主管10の外周に貼り付けられた支管用フィルム材20aからなっている。主管10の外周面と支管用フィルム材20aとの間に給水路23が形成され、主管10のうち支管用フィルム材20aに覆われた部分に、連通孔13が形成されている。支管用フィルム材20aのうち、少なくとも給水路23に対応する部分は、支管用フィルム材20aの周方向の長さが、支管用フィルム材20aで覆われている部分の主管10の周方向の長さよりも長いものとなっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば植物体の株元へ潅水を行う潅水チューブに関する。
農作物への潅水が過剰にならないように、緩やかな速度で一滴ずつ潅水する点滴潅水が行われている。点滴潅水を行う潅水チューブとして、例えば、シートを管形状に形成して、給水管と流れ調製管とを一体成形したものが提案されている(例えば特許文献1参照)。
特公昭62−55034号公報
特許文献1において、内圧による流れ調製管の潰れを防止するために、給水管と流れ調製管との間に、ビードを設置している。しかしながら、給水管の内圧が上昇した場合、ビードのない部分に潰れが生じたり、またはビード自体が潰れたりするおそれがあり、この場合、流れ調製管の内径が潰れるおそれがある。
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、主管内部を流れる液体により主管の内圧が上昇した場合であっても、支管の給水路が潰されることがなく、支管の給水孔から安定して液体を供給することが可能な潅水チューブを提供することを目的とする。
本発明は、潅水チューブにおいて、液体搬送路を有する主管と、主管の外周に設けられ、外方に向けて開口する給水孔を有する支管とを備え、支管は、主管の外周に貼り付けられた支管用フィルム材からなり、主管の外周面と支管用フィルム材との間に給水路が形成され、主管のうち支管用フィルム材に覆われた部分に、液体搬送路と給水孔とを連通する連通孔が形成され、支管用フィルム材のうち、少なくとも給水路に対応する部分は、支管用フィルム材の周方向の長さが、支管用フィルム材で覆われている部分の主管の周方向の長さよりも長いものとなっていることを特徴とする潅水チューブである。
本発明は、主管は、主管用フィルム材からなり、支管用フィルム材は、主管用フィルム材と別体に構成されていることを特徴とする潅水チューブである。
本発明は、主管は、主管用フィルム材を筒状に形成し、一対の端縁を接着して内張り部を形成することにより構成されていることを特徴とする潅水チューブである。
本発明は、支管は、主管の内張り部の外面を少なくとも部分的に覆うように設けられていることを特徴とする潅水チューブである。
本発明は、支管は、主管の内張り部から離れた位置に設けられていることを特徴とする潅水チューブである。
本発明は、主管は、主管用フィルム材からなり、支管用フィルム材は、主管用フィルム材と一体に構成されていることを特徴とする潅水チューブである。
本発明は、主管の外周面と支管用フィルム材との間に形成された給水路は、支管用フィルム材の表面に形成された凸形状部又は凹形状部により形成されていることを特徴とする潅水チューブである。
本発明は、給水路は、少なくとも一対の線状部と、この一対の線状部を接続する接続部とを含み、接続部の内径は、線状部の内径より大きいことを特徴とする潅水チューブである。
本発明は、少なくとも接続部に対応する領域において、支管用フィルム材の少なくとも一方の面に補強層を設けたことを特徴とする潅水チューブである。
本発明は、給水路は、それぞれ連通孔側から給水孔側へ液体を搬送する複数の第1給水分路を含むことを特徴とする潅水チューブである。
本発明は、主管は複数の連通孔を有し、給水孔は、第1給水分路を介して各連通孔に接続されていることを特徴とする潅水チューブである。
本発明は、支管は複数の給水孔を有し、主管は複数の連通孔を有し、給水路は、連通孔側に位置するとともにそれぞれ連通孔側から給水孔側へ液体を搬送する複数の第1給水分路と、給水孔側に位置するとともにそれぞれ連通孔側から給水孔側へ液体を搬送する複数の第2給水分路とを含み、複数の第1給水分路および複数の第2給水分路は、少なくとも1箇所の合流部において合流していることを特徴とする潅水チューブである。
本発明は、支管は、給水孔の近傍に設けられた突起部を有することを特徴とする潅水チューブである。
本発明は、主管は、液体搬送路の上流側から下流側へ向けて径が細くなっていることを特徴とする潅水チューブである。
本発明は、主管の液体搬送路または支管の給水路の一面に、撥水処理、撥油処理、または親水処理が施されていることを特徴とする潅水チューブである。
本発明は、主管の連通孔に、パーティクルを除去するフィルタが設けられていることを特徴とする潅水チューブである。
本発明は、主管または支管の一面に、主管または支管を補強する補強フィルムが設けられていることを特徴とする潅水チューブである。
本発明は、主管および支管は、その少なくとも一部に遮光層を有することを特徴とする潅水チューブである。
本発明によれば、支管は、主管の外周に貼り付けられた支管用フィルム材からなり、支管用フィルム材のうち、少なくとも給水路に対応する部分は、支管用フィルム材の周方向の長さが、支管用フィルム材で覆われている部分の主管の周方向の長さよりも長くなっており、主管の外周面に対して弛んだ状態となっている。このことにより、主管内部を流れる液体により主管の内圧が上昇した場合であっても、支管の給水路が潰されることがなく、支管の給水孔から安定して液体を供給することができる。
図1は、本発明の一実施の形態に係る潅水チューブを示す外観斜視図である。 図2は、本発明の一実施の形態に係る潅水チューブを示す平面図(図1のII方向矢視図)である。 図3(a)〜(c)は、本発明の一実施の形態に係る潅水チューブを示す断面図であって、図3(a)、図3(b)、および図3(c)は、それぞれ図2のA−A線断面図、B−B線断面図、およびC−C線断面図である。 図4(a)〜(f)は、本発明の一実施の形態に係る潅水チューブの製造方法を説明する図である。 図5は、支管用フィルム材を主管の外面に貼着する際の方法を説明する断面図である。 図6(a)(b)は、給水路の賦形化方法を説明する図である。 図7は、本発明の変形例に係る潅水チューブを示す外観斜視図である。 図8は、本発明の変形例に係る潅水チューブを示す平面図(図7のVIII方向矢視図)である。 図9(a)〜(c)は、本発明の変形例に係る潅水チューブを示す断面図であって、図9(a)、図9(b)、および図9(c)は、それぞれ図8のD−D線断面図、E−E線断面図、およびF−F線断面図である。 図10は、本発明の変形例に係る潅水チューブを示す平面図である。 図11は、本発明の変形例に係る潅水チューブを示す外観斜視図である。 図12は、本発明の変形例に係る潅水チューブを示す外観斜視図である。 図13(a)〜(d)は、給水路のパターンの変形例を示す図である。 図14(a)(b)は、給水路のパターンの変形例を示す図である。 図15(a)〜(d)は、給水路のパターンの変形例を示す図である。 図16(a)〜(d)は、給水路のパターンの変形例を示す図である。 図17(a)(b)は、給水路のパターンの変形例を示す図である。 図18(a)(b)は、給水路のパターンの変形例を示す図である。 図19(a)〜(c)は、給水路のパターンの変形例を示す図である。 図20(a)(b)は、給水路のパターンの変形例を示す図である。 図21は、主管の変形例を示す斜視図である。 図22は、主管の変形例を示す斜視図である。 図23は、本発明の変形例に係る潅水チューブを示す断面図である。 図24は、本発明の変形例に係る潅水チューブを示す断面図である。
以下、本発明の一実施の形態について、図1乃至図6を参照して説明する。
図1乃至図3は、本発明の一実施の形態による潅水チューブを示す図である。図1乃至図3に示す潅水チューブは、実際には最大で数百m乃至数kmに及ぶ長さを有する場合もあるが、図1および図2においては、その長手方向に沿った一部分のみを図示している。
図1乃至図3に示すように、潅水チューブ100は、液体を上流側から下流側へ向けて(図1の矢印F方向に)搬送するための液体搬送路11を有する主管10と、主管10の外周に設けられた支管20とを備えている。
このうち主管10は、主管用フィルム材10aを円筒状に形成し、一対の端縁10b、10cを例えばヒートシールにより接着し、内張り部12を形成することにより構成されている。すなわち主管10は、内張り型(またはロールケーキ型)の構造を有している。内張り部12は、主管10の長手方向に沿って延びており、例えば主管10の全長に渡って設けられていても良い。主管用フィルム材10aとしては、例えばポリエチレン(PE)フィルムや無延伸ポリプロピレン(CPP)フィルムを用いることができる。
なお、主管10の断面形状としては、図1乃至図3に示すような円形のほか、矩形、多角形、楕円形等を挙げることができる。
主管10の液体搬送路11内には、潅水用の水や、水と肥料が混合された養液等の液体が流れるようになっている。以下、本実施の形態において、主管10の液体搬送路11は水を搬送するものとして説明する。
支管20は、主管10の外周に貼り付けられた支管用フィルム材20aからなっており、主管10とは別体に構成されている。この支管用フィルム材20aとしては、例えばポリエチレン(PE)フィルムや無延伸ポリプロピレン(CPP)フィルムを用いることができる。なお、支管用フィルム材20aは、主管用フィルム材10aと同一の材料からなっていても良く、あるいは異なる材料からなっていても良い。後述するように、支管用フィルム材20aを主管10の外周に貼り付ける際のヒートシールという加工方法は、熱で材料を溶融させ冷却して一体化させる方法であり、支管用フィルム材20aと主管用フィルム材10aとを同じ材料にすることで、ヒートシールを好適に行うことができる。主管用フィルム材10aおよび支管用フィルム材20aとしては、ポリエチレン(PE)フィルムや無延伸ポリプロピレン(CPP)フィルムに加えて、二軸延伸ナイロンフィルム等をさらに有する多層フィルムを用いても良い。この多層フィルムを用いる場合には、二軸延伸ナイロンフィルム等が、主管10および支管20を補強する補強フィルムとして機能することにより、潅水チューブの突き刺し強度、引っ張り強度、耐圧性を向上させることができる。
また、支管用フィルム材20aの厚みと主管用フィルム材10aの厚みとが互いに異なるようにしても良い。例えば、支管用フィルム材20aの厚みを主管用フィルム材10aの厚みより厚くすることにより、支管20内部における内壁の浸食作用や支管用フィルム材20aの剥離作用に対する耐久性をさらに向上させることができる。
図1乃至図3において、支管20は、主管10の内張り部12の外面を少なくとも部分的に覆うように設けられている。この場合、例えば、主管10の内圧が高まることにより内張り部12周囲の主管用フィルム材10aに破損が生じた場合であっても、支管用フィルム材20aによってこの部分を保護することができ、水の漏洩を防止することができる。
また、支管20は、外方に向けて開口するとともに所定間隔を空けて設けられた複数の給水孔22を有している。さらに、主管用フィルム材10aと支管用フィルム材20aとの間(以下、「支管用フィルム材20aの内側」ともいう)には、複数の給水路23が形成されている。一方、主管10のうち、支管用フィルム材20aに覆われた部分には、液体搬送路11と給水孔22とを連通する複数の連通孔13が形成されている。これら複数の連通孔13は、それぞれ所定間隔を空けて配置されている。すなわち、支管20に設けられた各給水孔22は、各給水路23を介して各々対応する連通孔13に接続されている。
図2に示すように、各々の給水路23は、複数の線状部23aと、隣り合う1対の線状部23aを接続する接続部23bとを有している。図1および図2に示すように、給水路23は全体としてジグザグ形状(W字形状)となっており、このジグザグ形状の折り返し部分が接続部23bに相当する。また、接続部23bの内径は、線状部23aの内径より大きくなっている。例えば、接続部23bの内径は、4mm〜8mmとなっており、線状部23aの内径は2mm〜4mmとなっている。このように、接続部23bの内径を線状部23aの内径より大きくした場合、水流の折り返し地点である接続部23bにおいて、接続部23bの内壁が水との摩擦によってすり減ることを防止することができる。なお、給水路23の条件(例えば給水路23を流れる水の圧力等)によっては、線状部23aの内径と接続部23bの内径とを互いに同一にしても良い。
上述のように、図1乃至図3において、支管20の給水路23は全体としてジグザグ形状(W字形状)となっており、連通孔13と給水孔22との間に延びる給水路23の全長を長くとりつつ、給水路23の外径寸法をコンパクトにすることができる。このように給水路23はその全長が長くなるため、給水路23内において水の圧力を減少させることができ、給水孔22からの点滴潅水に好適である。なお、本実施の形態では、図1および図2に示すように、支管20に設けられる給水路23が直線状の線状部23aを有する例を示したが、これに限らず、給水路23が曲線状の線状部23aを有していてもよい。
ところで本実施の形態において、支管用フィルム材20aのうち、少なくとも給水路23に対応する部分の全域は、給水時および非給水時のいずれにおいても、主管10の外周面に対して弛んだ状態となっている。
すなわち、支管用フィルム材20aを主管10の外周に貼り付ける際、後述するように、支管用フィルム材20aの周方向の長さL2を、対応する主管10の外周の長さL1より長くしておくことにより(図5参照)、支管用フィルム材20aのうち給水路23に対応する部分を主管10の外周面に対して弛ませることができる。あるいは、これに加えて、支管用フィルム材20aを主管10の外周に貼り付ける前に、予め支管用フィルム材20aを賦形しておくことにより支管用フィルム材20aの内側に給水路23を形成し、これにより支管用フィルム材20aのうち給水路23に対応する部分を弛ませても良い(後述)。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
まず上流側に設けられた給水源から潅水チューブ100に水を供給する。この水は、主管10の液体搬送路11を流過して下流側に向けて搬送される(図1の矢印F方向)。この間、液体搬送路11からの水は、連通孔13から給水路23を流れ、給水孔22から外部へ排出される。給水孔22から排出された水は、例えば農作物に与えられる。
この間、主管10内部の圧力は水の圧力によって高められ、主管10が外方に向けて膨張する。これに対して本実施の形態によれば、支管用フィルム材20aのうち、給水路23に対応する部分は、主管10の外周面に対して弛んだ状態となっている。このことにより、主管10内部の圧力が高められた場合であっても、支管用フィルム材20aの内側に形成された給水路23が潰れることがなく、給水孔22から外部に安定して水を供給することができる。
次に、本実施の形態による潅水チューブの製造方法について、図4乃至図6を用いて説明する。
まず、図4(a)に示すように、潅水チューブ100の主管10を構成する1枚の主管用フィルム材10aを準備する。次に、主管用フィルム材10aに対して所定間隔で複数の連通孔13を穿孔する(図4(b))。
続いて、この主管用フィルム材10aを図4(c)に示すように円筒状に組み立てる。その後、主管用フィルム材10aの一方の端縁10cを他方の端縁10b上に重ね、これら一対の端縁10b、10cを外側からヒータで溶融接着(以下、ヒートシールという)することにより、内張り部12を形成する(図4(d))。このようにして、主管10が作製される。
次に、潅水チューブ100の支管20を構成する支管用フィルム材20aを準備し、この支管用フィルム材20aを主管10の内張り部12の外面および連通孔13を覆うように重ね合わせる(図4(e))。このとき、図5に示すように、支管用フィルム材20aの周方向の長さL2を、対応する主管10の外周(すなわち支管用フィルム材20aが貼着される部分の外周)の長さL1より若干長くしておく(L2>L1)。なお図5において、説明の便宜上、主管10の外周の長さL1に対する支管用フィルム材20aの周方向の長さL2を誇張して描いてある。
続いて、支管用フィルム材20aを主管10の外周にヒートシールにより貼着する。このように支管用フィルム材20aをヒートシールする際、線状部23aおよび接続部23bを含む給水路23となる部分は加熱を行わないようにする。このことにより、支管用フィルム材20aの非接着部が給水孔22および給水路23となる。またこの場合、主管10の各連通孔13が、給水路23の一端部に対応する位置にくるようにする。このようにして、主管10と、主管10の外周に貼り付けられた支管20とを有する潅水チューブ100が得られる(図4(f))。
なお、非接着部のフィルム同士が重なることにより水が流れ難くなる現象を確実に防止するため、予め支管用フィルム材20aのうち給水路23に対応する部分を賦形化しておいても良い(図6(a)(b))。すなわち、給水路23が、支管用フィルム材20aの表面に形成された凸形状部および/または凹形状部により形成されていても良い。
例えば、予め給水路23の形状に加工した型を準備し、この型によって支管用フィルム材20aを賦形し、その後、型から支管用フィルム材20aを取り出すことにより、給水路23の賦形化を行うことができる。
この際、まず図6(a)に示すように、平らな一対の金型41、42を用いて、例えば約200℃程度の温度で支管用フィルム材20aをヒートプレスし、支管用フィルム材20aのうち給水路23に対応する部分およびその周辺部分を予熱する。その後、図6(b)に示すように、賦形する形状を有する金型43(メス型)、金型44(オス型)によって支管用フィルム材20aをプレスし(このとき加熱は行わない)、給水路23の賦形化を行う。なお賦形化は、給水路23の一部(例えば連通孔13の周辺部分)のみに対して行うようにしてもよい。
以上説明したように本実施の形態によれば、支管20は、主管10と別体に構成されるとともに主管10の外周に貼り付けられた支管用フィルム材20aからなっている。この支管用フィルム材20aのうち給水路23に対応する部分は、主管10の外周面に対して弛んだ状態となっている。このことにより、主管10内部を流れる水により主管10の内圧が上昇した場合であっても、支管20の給水路23が潰されることがなく、支管20の給水孔22から安定して水を供給することができる。また、主管10内部を流れる水により主管10の内圧が上昇した場合であっても、支管20の給水路23が潰されることがなくなることにより、本実施の形態による潅水チューブ100の交換頻度が少なくなり、省資源化へとつながる。
潅水チューブの変形例
次に、図7乃至図12により、潅水チューブの各種変形例について説明する。図7乃至図12において、図1乃至図6に示す実施の形態と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図7乃至図9は、本実施の形態の一変形例による潅水チューブ100を示している。図7乃至図9に示す潅水チューブ100において、図1乃至図6に示す実施の形態と異なり、支管20を構成する支管用フィルム材20aは、主管10の内張り部12から離れた位置に貼着されている。
このように構成することにより、上述した実施の形態による効果のほか、支管用フィルム材20aを主管10にヒートシールする作業(図4(f)参照)が行いやすくなるという効果が得られる。
図10は、他の変形例による潅水チューブ100を示している。図10において、接続部23bに対応する領域であって支管用フィルム材20aの内側(すなわち主管用フィルム材10aと支管用フィルム材20aとの間)に、補強層60(斜線部)が設けられている。この場合、接続部23bに対応する領域には、支管用フィルム材20aのほかに補強層60が設けられているので、接続部23bの内壁と水との摩擦による内壁の浸食作用や支管用フィルム材20aの剥離作用に対する耐久性をさらに向上させることができる。このため、給水路23の水漏れをさらに効果的に防止することができ、給水孔22毎の給水量のばらつきをさらに効果的に抑制することができる。図10においては、接続部23bに対応する領域の支管用フィルム材20aの内側に補強層60が設けられているが、接続部23bに対応する領域の支管用フィルム材20aの外側(すなわち主管用フィルム材10aの外周面)に設けられていてもよい。また、接続部23bに対応する領域の支管用フィルム材20aの両面に補強層60が設けられていてもよい。
このような補強層60は、例えば、支管用フィルム材20aの一面(主管10側に位置する面)のうち、接続部23bに対応する領域に、予め溶剤に溶かした補強層60を形成するための樹脂をグラビア印刷で塗工、乾燥しておくことにより形成することができる。あるいは、支管用フィルム材20aを主管10の外周に貼着する際、接続部23bに対応する領域に両面ヒートシール性のある熱可塑性樹脂層を有するフィルム(補強層60を形成するためのフィルム)を挟み込んでおくことにより、補強層60を形成しても良い。この場合、補強層60を形成するためのフィルムを構成する熱可塑性樹脂としては、フィルム材40側の接着される層と同じ材料からなる単層フィルムであるか、フィルム材40側の接着される層と同じ材料がフィルム材40との接着面側にコーティングやラミネートされた多層フィルムを用いることができる。
図10において、補強層60は、給水路23の接続部23bに対応する領域に設けているが、これに加えて、線状部23aに対応する領域にも補強層60を設けてもよい。
図11は、他の変形例による潅水チューブ100を示している。図11において、支管20は、給水孔22間(給水孔22近傍)に尖鋭突起部80を有している。尖鋭突起部80は、例えば、予め支管用フィルム材20aの端縁に三角形状の突起を設けておき、この三角形状の突起を主管10の外方に向けて折り曲げることにより形成することができる。
このような潅水チューブ100を、尖鋭突起部80を地面に刺して敷設することで、給水孔22と地面との間に空隙を設けることができる。これにより、土に含まれる異物を給水孔22から吸引することを防止し、支管20の給水路23における目詰まりの発生を防止することができる。したがって、給水孔22の給水量がばらつくことを抑制できる。さらに、給水孔22と地面との間に空隙があることで、給水孔22下方の所望の領域に潅水することができる。
なお、給水孔22近傍に設ける突起部80は、潅水チューブ100を敷設した際に給水孔22と地面との間に空隙を設けることができるものであれば、その形状は尖鋭形状に限定されない。
図12は、さらに他の変形例による潅水チューブ100を示している。図12において、主管用フィルム材10aと、支管用フィルム材20aとが、一体に構成されている。この場合、主管10は、一枚のフィルム材を円筒状(6字状)に形成し、その端縁10bを支管20の付け根部分に対応する部分10dに接着し、内張り部12を形成することにより構成されている。一方、支管20は、上述した一枚のフィルム材のうち、主管10に含まれない部分を主管10の外周に貼着することにより構成されている。この場合、主管10および支管20が一枚のフィルム材からなっているので、主管用フィルム材10aと支管用フィルム材20aとを別々に準備する必要がなく、潅水チューブ100の製造工程を簡単なものとすることができる。
給水路の変形例
次に、図13乃至図20により、給水路23の各種変形例について説明する。すなわち、上述した図1乃至図12に示す実施の形態において、給水路23は、複数の線状部23aと、隣り合う1対の線状部23aを接続する接続部23bとを含んでいる。しかしながら、これに限らず、給水路23の形状として、図13乃至図20に示す各種形状を採用することもできる。
図13(a)において、給水路23は、それぞれ連通孔13側から給水孔22側へ液体を搬送する2本の第1給水分路26を含んでいる。すなわち支管20に設けられた複数の給水孔22のうち、1つの給水孔22は、対応する1つの連通孔13と、複数の(2つの)第1給水分路26によって互いに接続されている。また、複数の第1給水分路26は、給水孔22側において互いに接続されて給水孔側接続部27を形成し、この給水孔側接続部27は直接給水孔22に接続されている。また、複数の第1給水分路26は連通孔13側において互いに接続されて連通孔側接続部28を形成し、この連通孔側接続部28は直接連通孔13に接続されている。
このような構成により、給水路23を構成する第1給水分路26のいずれかに目詰まりが発生しても、他の第1給水分路26により、連通孔13から給水孔22まで確実に水を流すことができるため、各給水孔22から農作物への給水が止まることを防止でき、給水孔22毎の給水量のばらつきを抑制できる。
図13(a)においては、1つの連通孔13と1つの給水孔22との間に、第1給水分路26が2本延びる場合の例を示したが、図13(b)に示すように、第1給水分路26を3本設けてもよく、あるいは4本以上設けてもよい。第1給水分路26の本数が多い程、第1給水分路26に目詰まりが発生した場合に、給水孔22からの給水量の変動を小さく抑えることができる。
あるいはまた、図13(c)(d)に示すように、2本あるいは3本の第1給水分路26を給水孔22側において互いに接続して給水孔側接続部27を形成し、この給水孔側接続部27を給水孔22に直接接続すると共に、2本あるいは3本の第1給水分路26の連通孔13側を互いに接続することなく、独立して対応する連通孔13に接続してもよい。給水孔側接続部27を給水孔22に直接接続することにより、給水孔22と複数の第1給水分路26との距離を短くすることができ、給水孔側接続部27での目詰まりの発生を抑制することができる。
次に、図14(a)(b)により、給水路23の他の変形例について説明する。
図14(a)において、主管10に設けられた複数の連通孔13のうち、1つの連通孔13は、対応する2つの給水孔22と、それぞれ1つの第1給水分路26を介して互いに接続されている。また、複数の第1給水分路26は、連通孔13側において互いに接続されて連通孔側接続部28を形成し、この連通孔側接続部28は直接連通孔13に接続されている。また図14(b)に示すように、第1給水分路26を3本設けてもよく、あるいは4本以上設けてもよい。
次に、図15(a)〜(d)により、給水路23の他の変形例について説明する。
図15(a)(b)に示すように、複数の第1給水分路26の給水孔22側の端部が互いに接続されて給水孔側接続部27を形成している。そして、この給水孔側接続部27と給水孔22との間に、給水孔側部分流路29が延びている。この場合、複数の第1給水分路26は、連通孔13側の端部が互いに接続されて連通孔側接続部28を形成し、この連通孔側接続部28は直接連通孔13に接続されている。このことにより、長く延びている給水孔側部分流路29を設けて給水路下流部分を冗長化することで、給水終了時などの負圧発生時に土や微生物などの土壌成分を給水孔側部分流路29が吸い込むことにより発生する給水孔22の目詰まり防止に効果がある。
図15(c)(d)に示すように、複数の第1給水分路26の給水孔22側の端部が互いに接続されて給水孔側接続部27を形成している。そして、この給水孔側接続部27と給水孔22との間に、給水孔側部分流路29が延びている。この場合、複数の第1給水分路26の連通孔13側は、各々独立して対応する連通孔13に接続されている。このことにより、複数の第1給水分路26の連通孔13側は、各々独立して対応する連通孔13に接続されている。特定の給水孔22に対して連通孔13が複数あることで、搬送する液体中の物理的な異物である浮遊物により連通孔13に目詰まりが発生した場合に、給水孔22からの給水量の変動をさらに小さく抑えることができる。
次に、図16(a)〜(d)により、給水路23のさらに他の変形例について説明する。
図16(a)(b)に示すように、複数の第1給水分路26の連通孔13側の端部が互いに接続されて連通孔側接続部28を形成している。そして、この連通孔側接続部28と連通孔13との間に、連通孔側部分流路31が延びている。この場合、複数の第1給水分路26は、給水孔22側の端部が互いに接続されて給水孔側接続部27を形成し、この給水孔側接続部27は直接給水孔22に接続されている。
図16(c)(d)に示すように、複数の第1給水分路26の連通孔13側の端部が互いに接続されて連通孔側接続部28を形成している。そして、この連通孔側接続部28と連通孔13との間に、連通孔側部分流路31が延びている。この場合、複数の第1給水分路26の給水孔22側は、各々独立して対応する給水孔22に接続されている。
このことにより、長く延びている連通孔側部分流路31を設けて給水路上流部分を冗長化することで、搬送液体中に含まれる化学的な汚れ物質が給水路の長さの短い部分で析出することが多いような場合に、給水路上流での目詰まりを軽減することができる。また、給水路全体を冗長化するより低コストである。さらに、液体は上流から下流へと流れるため上流の目詰まりは確実に下流に影響するため、影響度の大きい上流部分を優先して冗長化し給水量への影響を低減することができる。
次に、図17(a)(b)により、給水路23のさらに他の変形例について説明する。
図17(a)(b)に示すように、複数の第1給水分路26の給水孔22側の端部が互いに接続されて給水孔側接続部27を形成している。そして、この給水孔側接続部27と給水孔22との間に給水孔側部分流路29が延びている。
この場合、複数の第1給水分路26の連通孔13側の端部が互いに接続されて連通孔側接続部28を形成している。そして、この連通孔側接続部28と連通孔13との間に連通孔側部分流路31が延びている。なお、目詰まりの発生を考慮すると、給水路が1本になっている部分(給水孔側部分流路29、連通孔側部分流路31)の長さは短い方がよい。
次に、図18(a)(b)により、給水路23のさらに他の変形例について説明する。
図18(a)(b)に示すように、給水路23のうち連通孔13側に位置する複数の第1給水分路26は、各々独立して対応する連通孔13に接続されている。一方、給水路23のうち給水孔22側には、各々連通孔13側から給水孔22側へ液体を搬送する複数の第2給水分路32が設けられている。複数の第2給水分路32は、各々独立して対応する給水孔22に接続されている。さらに、複数の第1給水分路26および複数の第2給水分路32は、1箇所の合流部33において合流している。
図18(a)(b)に示す構成では、合流部33が細長い1本の流路で構成されており、この部分で目詰まりが発生すると、複数の給水孔22からの給水量に変動が生じることも考えられる。したがって、図19(a)〜(c)に示すような構成にすることがより好適である。
すなわち図19(a)(b)に示す構成は、図18(a)(b)における、合流部33の長さを極めて短くしたものに相当する。図19(a)(b)に示すような構成にすることで、目詰まりが発生すると複数の給水孔22からの給水量に影響を与える給水路の領域が極めて小さくなり、給水孔毎の給水量のばらつきをさらに効果的に抑制することができる。
あるいはまた、図19(c)に示すように、合流部33の内径を第1給水分路26および第2給水分路32の内径より大きくしても良い。図19(c)に示すような構成にすることにより、合流部33に異物が蓄積したり、養分が析出したりしても、目詰まりすることを防止し、複数の連通孔13から複数の給水孔22まで確実に水を流し、給水孔22毎の給水量のばらつきを効果的に抑制できる。
次に、図20(a)(b)により、給水路23のさらに他の変形例について説明する。
図20(a)(b)に示すように、連通孔13側に位置する複数の第1給水分路26と、給水孔22側に位置する複数の第2給水分路32とが、複数の合流部33において合流している。隣接する合流部33同士は、各々1本または複数本の第3給水分路34によって接続されている。なお、給水路23の全体形状は、図20(a)に示すように網目状としてもよいし、図20(b)に示すように格子状としてもよい。
このような構成にすることにより、第1給水分路26、第2給水分路32、および第3給水分路34のいずれかで発生した目詰まりの影響が分散され、複数の給水孔22からの給水量の変動を小さく抑えることができる。
主管の変形例
次に、図21および図22により、主管10の各種変形例について説明する。すなわち、上述した図1乃至図12に示す実施の形態において、主管10は、長手方向に沿って均一な直径を有している。しかしながら、これに限らず、主管10の形状を以下のようにしても良い。なお、図21および図22において、図1乃至図6に示す実施の形態と同一部分には同一の符号を付してある。
図21において、主管10は、互いに径の異なる主管部品10A、10B、10Cによって構成されている。また、各主管部品10A、10B、10C同士は、連結部15によって連結されている。この場合、主管部品10A、10B、10Cの径は、上流側のものより下流側のものほど細くなっている。すなわち主管部品10Bの径は、主管部品10Aの径より細く、主管部品10Cの径は、主管部品10Bの径より細くなっている。これにより、主管10は、全体として、液体搬送路11の上流側から下流側へ向けて径が細くなる構成を有している。一方、個々の主管部品10A、10B、10Cについては、それぞれその径は長手方向に均一となっている。なお、主管10を構成する主管部品の数はこれに限定されないことは勿論である。例えば、図4(a)〜(d)における主管用フィルム材10aの一方の端縁10cを他方の端縁10b上にヒートシールする際に、主管10を構成する円筒部の長手方向の一端から他端に向かって、シール幅を段階的に大きくすることにより、主管10を一枚の主管用フィルム材から形成してもよい。
図22において、主管10は、1枚の主管用フィルム材10aを筒状に形成した構造からなっている。この場合、主管10は、液体搬送路11の上流側から下流側へ向けてその内径が徐々に細くなっている。
一般に、主管10は、その途中に設けられた複数の連通孔13から水を順次排出していくことにより、液体搬送路11の上流側から下流側へ向かうほど内部の圧力が減少する傾向がある。このように、主管10内部の減圧が大きくなった場合、主管10内の目詰まりや汚れが増えたり、支管20への水の供給量が減ったりするおそれがある。これに対して、図21および図22に示すように、主管10の径を液体搬送路11の上流側から下流側へ向けて細くした場合、このような主管10内部の減圧を抑制することができる。
潅水チューブの材料の変形例
次に、潅水チューブ100を構成する主管10および支管20の材料の変形例について説明する。以下、主管10および支管20の材料の変形例については、上述した図1乃至図22に示す全ての実施の形態や変形例に対して適用することができる。
潅水チューブ100の支管20の給水路23における目詰まり発生要因の1つとして、微生物や藻などの繁殖がある。したがって、微生物や藻などの繁殖を抑えるために、潅水チューブ100の少なくとも一部が遮光性を有するようにすることが好適である。
例えば、潅水チューブ100の主管10および支管20の材料を黒色で着色したり、潅水チューブ100を形成する支管用フィルム材20aにカーボンブラックを添加したり、カーボンブラックを添加した遮光フィルムを含む多層フィルムで潅水チューブ100を形成することで、遮光性を有する潅水チューブ100が得られる。
潅水チューブ100の主管10および支管20の材料は、遮光・防霜・防風目的で利用する寒冷紗と同様の遮光率30%以上をもつことが望ましく、防草目的で利用する黒色マルチと同様の遮光率90%以上をもつことがより望ましい。潅水チューブ100の主管10および支管20の材料は、高性能な防草目的や暗所設計目的で利用する黒色マルチや遮光カーテンと同様の遮光率99.99%以上をもつことがさらに望ましい。
また、図23に示すように、パーティクル等を除去するフィルタ37を主管10の連通孔13に対応する領域に設けてもよい。支管20の給水路23は、主管10の液体搬送路11と比較して、内径が小さく、目詰まりが発生しやすい。フィルタ37を設けることで、給水路23への異物の侵入を防止し、目詰まり発生を防止できる。フィルタ37としては、例えば、発泡体や布(不織布含む)などを用いることができる。なお、フィルタ37の取付位置は、図23に示すように液体搬送路11内部であっても良く、あるいは、主管用フィルム材10a外面(支管20側)に設けても良い。
また、潅水チューブ100の主管10および支管20の内面(液体搬送路11および給水路23の一面)に、撥水処理、撥油処理、または親水処理を施してもよい。これにより、汚れの付着を防ぎ(耐汚性)、目詰まりを防止することができる。
例えば、撥水処理を施すことで、水分をはじくことができ、水分に付随する異物の付着を防止できる。撥水処理としては、飽和フルオロアルキル基、アルキルシリル基、フルオロシリル基、長鎖アルキル基などを用いることができる。
また、撥油処理を施すことで、油分をはじくことができ、油分に付随する異物の付着を防止できる。撥油処理としては、フッ素樹脂などを用いることができる。
また、親水処理を施すことで、水分に付随する異物が乾いて析出することを防止できる。親水処理としては、酸化チタンなどを用いることができる。
このような潅水チューブ100は、例えば、上述の耐汚性処理を、潅水チューブの材料となるフィルム材の一面に予め施しておき、この面を内側にして潅水チューブを組み立てることで得られる。
耐汚性処理は、潅水チューブ100の内面だけでなく、外面に施してもよい。例えば、チューブ外面に水処理をすることで、カビの発生を防ぎ、カビがチューブ内に侵入することを防止できる。
あるいはまた、図24に示すように、潅水チューブ100の主管10および支管20の一面に、主管10および支管20全体を補強するための補強フィルム47を積層してもよい。補強フィルム47としては、二軸延伸ナイロンフィルム等を用いることができる。このような補強フィルム47を設けることにより、潅水チューブ100の突き刺し強度、引っ張り強度、耐圧性を向上させることができる。補強フィルム47を設ける場所は、図24に示すように主管10および支管20の外面であっても良いが、主管10および支管20の内面であってもよい。また、補強フィルム47を主管10および支管20のうちいずれか一方にのみ設けても良い。
なお、本発明は上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施の形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
10 主管
10a 主管用フィルム材
11 液体搬送路
12 内張り部
13 連通孔
20 支管
20a 支管用フィルム材
22 給水孔
23 給水路
26 第1給水分路
32 第2給水分路
33 合流部
37 フィルタ
47 補強フィルム
80 尖鋭突起部
60 補強層
100 潅水チューブ

Claims (7)

  1. 潅水チューブにおいて、
    液体搬送路を有する主管と、
    主管の外周に設けられ、外方に向けて開口する給水孔を有する支管とを備え、
    支管は、主管の外周に貼り付けられた支管用フィルム材からなり、
    主管の外周面と支管用フィルム材との間に給水路が形成され、主管のうち支管用フィルム材に覆われた部分に、液体搬送路と給水孔とを連通する連通孔が形成され、
    支管用フィルム材のうち、少なくとも給水路に対応する部分は、支管用フィルム材の周方向の長さが、支管用フィルム材で覆われている部分の主管の周方向の長さよりも長いものとなっていることを特徴とする潅水チューブ。
  2. 主管は、主管用フィルム材からなり、支管用フィルム材は、主管用フィルム材と別体に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の潅水チューブ。
  3. 主管は、主管用フィルム材を筒状に形成し、一対の端縁を接着して内張り部を形成することにより構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の潅水チューブ。
  4. 支管は、主管の内張り部の外面を少なくとも部分的に覆うように設けられていることを特徴とする請求項3に記載の潅水チューブ。
  5. 支管は、主管の内張り部から離れた位置に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の潅水チューブ。
  6. 主管は、主管用フィルム材からなり、支管用フィルム材は、主管用フィルム材と一体に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の潅水チューブ。
  7. 主管の外周面と支管用フィルム材との間に形成された給水路は、表面に凸形状部又は凹形状部を有する支管用フィルム材の凸形状部又は凹形状部により形成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の潅水チューブ。
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