JP2012004295A - コイル体の乾燥装置及びコイル体 - Google Patents

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Abstract

【課題】コイル体のコイル導体間の冷却ダクトによる加熱を良好になし得て、乾燥効率がよいコイル体の乾燥装置を提供する。
【解決手段】本実施形態のコイル体の乾燥装置は、静止誘導機器のコイル体が載置される供給盤体を備えている。この供給盤体には、その下方側部から供給された加熱気体をコイル体の複数の冷却ダクトに下方から分配供給する分配路が配置されている。
【選択図】図1

Description

本実施形態は、コイル体の乾燥装置及びコイル体に関する。
静止誘導機器例えば変圧器は、コイル導体間に冷却ダクトが形成された内周側コイル(例えば低圧側コイル)と外周側コイル(例えば高圧側コイル)とが巻芯の周囲に同心的に巻装され、その内周側コイルと外周側コイルとの間に絶縁ダクトが形成されてなるコイル体が用いられ、このコイル体が鉄心の脚部に装着されて変圧器中身が形成され、この変圧器中身がタンク内に絶縁媒体例えば絶縁油とともに収納されて構成されている。而して、変圧器の運転中は、コイル導体が通電により発熱するので、絶縁油が冷却ダクト及び絶縁ダクトを循環して冷却するようになっている。
ところで、コイル体を製作したときには、鉄心に装着してタンク内に組込む前に乾燥させる必要があり、このため、乾燥炉内に設置されたコイル体(変圧器中身)に下方から加熱気体を供給するようにした乾燥装置が考えられている(例えば引用文献1参照)。
特開昭57−102007号公報
前述したような、コイル導体間に冷却ダクトを有する内周側コイル及び外周側コイルを用い且つ内周側コイルと外周側コイルとの間に絶縁ダクトを有するコイル体においては、絶縁の性質上絶縁ダクトの径方向の間隔寸法は冷却ダクトのそれよりも充分に大に設定されており、冷却ダクトの気体流通抵抗は絶縁ダクトのそれよりも大きい。このような構成において、コイル体を乾燥させるべくコイル体の下方から加熱気体を供給すると、加熱気体は冷却ダクトよりも気体流通抵抗の小さい絶縁ダクトを主として流通し、冷却ダクトによる加熱効果は少なくなり、コイル体の乾燥効率が悪いという不具合がある。
又、静止誘導機器たるリアクトルにおいては、コイル導体間に冷却ダクトが形成されたコイルが巻芯の周囲に巻装されてなるコイル体が用いられるが、このようなコイル体を乾燥させる場合でも、コイル体の下方から加熱気体を供給すると、製作ばらつきにより冷却ダクトのうちの気体流通抵抗の小さい冷却ダクトを主として流通するようになって乾燥効率が悪いという不具合がある。
そこで、コイル体のコイル導体間の冷却ダクトによる加熱を良好になし得て、乾燥効率がよいコイル体の乾燥装置及びコイル体を提供する。
本実施形態のコイル体の乾燥装置によれば、コイル導体間に冷却ダクトが形成されたコイルが巻芯の周囲に巻装されてなる静止誘導機器たるリアクトルのコイル体を乾燥するものにおいて、前記コイル体が載置され、加熱気体を該コイル体の下方側部からそのコイル体の下部に向けて供給する供給筐体と、この供給筐体に配置され、前記加熱気体を前記冷却ダクトに下方から分配供給する分配路とを具備してなる。
又、本実施形態のコイル体の乾燥装置によれば、コイル導体間に冷却ダクトが形成された内周側コイルと外周側コイルとが巻芯の周囲に同心的に巻装され、その内周側コイルと外周側コイルとの間に絶縁ダクトが形成されてなる静止誘導機器たる変圧器のコイル体を乾燥するものにおいて、前記コイル体が載置され、加熱気体を該コイル体の下方側部からそのコイル体の下部に向けて供給する供給筐体と、この供給筐体に配置され、前記加熱気体を前記冷却ダクト及び絶縁ダクトに下方から分配供給する分配路とを具備してなる。
第1の実施形態を示す左半部の拡大断面図 全体の断面図 コイル体の上面図 後半部の斜視図 第2の実施形態を示す図1相当図 第3の実施形態を示す図1相当図 第4の実施形態を示す図2相当図
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態につき、図1ないし図4参照して説明する。
図1ないし図4に示すように、静止誘導機器たる変圧器のコイル体1は、絶縁材製の円筒状をなす巻芯2に内周側コイル(低圧側コイル)3及び外周側コイル(高圧側コイル)4が同心的に巻装されて構成される。
内周側コイル3は、図1及び図3に示すように、シート状或いはコイル状のコイル導体5と絶縁体6とが重ね合わせられた状態で複数層例えば4層に巻回されて構成され、その各層間に絶縁体7が介在されるとともにスペーサ8が配置されて冷却ダクト9が形成さている。尚、内周側コイル3の絶縁体6、7は、セルロール紙、アラミッド繊維或いはポリエステル等のフィルムで形成されるが、これらの材料は、後述するように乾燥が進行するに従って帯電し易くなる性質を有する。
外周側コイル4は、図1及び図3に示すように、コイル状のコイル導体10と絶縁体11が重ね合わせられた状態で複数層例えば3層に巻回されて構成され、その各層間に絶縁体12が介在されるとともにスペーサ13が配置されて冷却ダクト14が形成さている。そして、内周側コイル3と外周側コイル4との間には、スペーサ15が配置されて絶縁ダクト16が形成されている。尚、外周側コイル4の絶縁体11、12も、セルロール紙、アラミッド繊維或いはポリエステル等のフィルムで形成される。
このような各層間に冷却ダクト9及び14を有する内周側コイル3及び外周側コイル4を用い且つ内周側コイル3と外周側コイル4との間に絶縁ダクト16を有するコイル体1においては、絶縁の性質上絶縁ダクト16の径方向の間隔寸法は冷却ダクト9、14のそれよりも充分に大に設定されており、冷却ダクト9、14の気体流通抵抗は絶縁ダクト16のそれよりも大きい。
このように構成されたコイル体1は、後述するように乾燥された後、単相変圧器の場合には、単相鉄心の脚部に装着され、三相変圧器の場合には、三相鉄心の3つの脚部に装着されて変圧器中身として構成され、この変圧器中身が絶縁油とともにタンク内に収納される。そして、運転中にコイル導体5、10に電流が流れて発熱すると、冷却ダクト9、14を絶縁油が循環して冷却するようになる。
次に、コイル体1を乾燥させるための乾燥装置17について説明する。
図2に示すように、矩形状の外箱18内には、内部を乾燥室19とする内箱20が配設されており、内箱20と外箱18との間には、上部空間部21、この上部空間部21と連通する左側部空間部22及び右側部空間部23並びにこれらの左側部空間部22及び右側部空間部23と連通する下部空間部24が形成されている。そして、内箱20の前面は開口されていて、その開口部には扉(図示せず)が設けられている。
外箱18と内箱20との間の下部空間部24には、供給盤体25が配設されている。この供給盤体25は、中央部の載置部26と周囲の載置部27との間に円環状の供給凹部28が形成されており、前記内箱20の下面開口部が載置部27に支持されている。又、この供給盤体25の載置部27には、供給凹部28に連通する供給口部29及び30が対向するように形成されており、夫々は前記左側部空間部22及び右側部空間部23に連通するようになっている。
更に、供給盤体25の供給凹部28には、複数個例えば5個の円筒状の案内体31が同心状に配置されている。これらの5個の案内体31は、内周側に位置するものほど下方への突出量が大になるように形成されており、夫々の下端部が複数の支持部材31aにより供給凹部28の底部に支持されている。そして、コイル体1が乾燥室19内に収容されてその下端部が供給盤体25の載置部26、27に載置支持されると、5個の案内体31の上端が、内周側コイル3の2層目、3層目及び4層目を夫々構成する絶縁体6、外周側コイル4の1層目及び2層目を夫々構成する絶縁体11の各下端に当接して、各冷却ダクト9、絶縁ダクト16及び各冷却ダクト14に加熱気体を分配供給する分配路32が形成される。
図2に示すように、外箱18と内箱20との間の左側部空間部22及び右側部空間部23には、例えばシーズヒータからなる加熱器33及び34が配設されており、又、外箱18と内箱20との間の上部空間部21の中央部には、その内箱20の天井部に形成された排出口部20aと対向してファン装置35が配設されている。そして、左側部空間部22及び右側部空間部23の下部には、供給口部29及び30と対応して静電気除去器(イオナイザ)36及び37が配設されている。静電気除去器(イオナイザ)36及び37は、針電極に高電圧を印加してコロナ放電させることにより周囲の空気分子をプラスイオンとマイナスイオンに電離させ、電離した状態で略0ボルトとなるように調整するようにした構成で、このイオンを含む空気(イオン化気体)が帯電物に接触すると、その反対極のイオンを引きつけることで静電気を中和させる。
次に、この第1の実施形態の作用につき説明する。
コイル体1が乾燥室19内に収容されてその下端部が供給盤体25の載置部26、27に載置支持されると、図1及び図2に示すように、5個の案内体31の上端が内周側コイル3の絶縁体6、外周側コイル4の絶縁体11の各下端に当接して、各冷却ダクト9、絶縁ダクト16及び各冷却ダクト14に加熱気体を分配供給するための分配路32が形成される。
そこで、図示しない制御手段としてのマイクロコンピュータを操作してスタートさせると、加熱器33、34が通電されて発熱するとともに、ファン装置25及び静電気除去器36、37が運転される。そして、ファン装置35の運転により、乾燥室19内の空気が排出口部20aから上部空間部21に吸引排出され、この排出された空気は、左側部空間部22及び右側部空間部23に供給されて、ここで加熱器33及び34により加熱されて温風(加熱気体)となり、この温風が静電気除去器36及び37を経て供給盤体25の供給口部29及び30から供給凹部28内に供給される。
供給盤体25の供給凹部28内に供給された温風は、各案内体31により形成される各分配路32により内周側コイル3の各冷却ダクト9、絶縁ダクト16及び外周側コイル4の各冷却ダクト14に夫々下方から分配供給される。内周側コイル3の各冷却ダクト9、絶縁ダクト16及び外周側コイル4の各冷却ダクト14に夫々下方から分配供給された温風は、夫々の冷却ダクト9、絶縁ダクト16及び冷却ダクト14を上昇する。
内周側コイル3の各冷却ダクト9を上昇する温風は、各冷却ダクト9を構成する絶縁体6、7を乾燥させ、絶縁ダクト16を上昇する温風は、絶縁ダクト16を構成する絶縁体6、12を乾燥させ、外周側コイル4の各冷却ダクト14を上昇する温風は、各冷却ダクト14を構成する絶縁体11、12を乾燥させる。そして、冷却ダクト9、14及び絶縁ダクト16を上昇して乾燥室19の上部に達した温風は、ファン装置35の動作により、上部空間部21に排出され、その排出空気が加熱器33、34により加熱されて温風となって、再び静電気除去器36、37を経て供給盤体25の供給口部29、30から供給凹部28内に供給される。
ところで、コイル体1を構成する絶縁体6、7、11及び12は、セルロール紙、アラミッド繊維或いはポリエステル等のフィルムで形成される。これらの材料は、乾燥が進むにつれて帯電し易くなるが、乾燥した温風が流通する中で、温風との摩擦や通風による絶縁体同士のこすれによって静電気が発生して、時には1000ボルトを超える静電気で帯電し、埃、粉塵等を吸い寄せることがある。このとき、導電性の埃、粉塵等が付着すると、変圧器のタンク内の絶縁油に混入してしまう問題があるので、コイル体1の乾燥後に、埃、粉塵等の付着物の確認が必要になる。この場合、コイル体1の表面に付着したものは、発見し易く、除去も容易であるが、この実施形態のように、径方向の間隔寸法が小なる冷却ダクト9、14内に付着すると、発見が困難で、除去も容易でない。
そこで、第1の実施形態では、静電気除去器(イオナイザ)36、37が供給盤体25の供給口部29、30に対応して配設されている。これにより、温風(加熱空気)が静電気除去器(イオナイザ)36、37を通過するときにイオン化され、これが冷却ダクト9、14及び絶縁ダクト16を上昇するときに、通風時の摩擦等により発生した静電気は、イオンにより中和され、絶縁体6、7、11及び12の帯電が防止される。
以上のような乾燥運転が設定された時間行なわれると、マイクロコンピュータは、加熱器33、34に対する通電を停止し、その後、必要に応じて、ファン装置35及び静電気除去器(イオナイザ)36、37が一定時間動作されることによる冷却運転が行なわれ、最後に、ファン装置35及び静電気除去器36、37が停止される。
このように第1の実施形態によれば、コイル体1が載置される供給盤体25に、内周側コイル3の各冷却ダクト9、外周側コイル4の各冷却ダクト14及び内周側コイル3と外周側コイル4との間の絶縁ダクト16に、該コイル体1の下方側部から供給される加熱気体たる温風を夫々下方から分配供給する分配路32が形成されているので、絶縁ダクト16より気体流通抵抗の大なる冷却ダクト9、14にも温風を供給することができ、冷却ダクト9、14による加熱効果がよくなり、乾燥効率がよくなって乾燥時間の短縮を図ることができる。
この場合、分配路32は、コイル体1の絶縁体6及び11の下部から下方に突出ように配置されて温風を各冷却ダクト9、14及び絶縁ダクト16に案内する複数の案内体31により構成され、複数の案内体31は、前記コイル体1の内周側に位置するものほど下方への突出量が大になるように設定されているので、供給盤体25の供給口部29、30から離れた位置にある内周側コイル3の各冷却ダクト9にも温風を充分に供給することができ、冷却ダクト9による加熱効果も良好に得られて、一層乾燥効率をよくすることができる。
そして、乾燥装置17に供給盤部25の供給口部29、30に対応して静電気除去器(イオナイザ)36、37が配設されているので、温風(加熱空気)が静電気除去器(イオナイザ)36、37を通過するときにイオン化され、これが冷却ダクト9、14及び絶縁ダクト16を上昇するときに、通風時の摩擦等により発生した静電気は、イオンにより中和され、絶縁体6、7、11及び12の帯電が防止される。従って、コイル体1に対する埃、粉塵等の付着を防止することができて、付着物の除去作業をなくすことができる。
(第2の実施形態)
図5は第2の実施形態であり、第1の実施形態の図1と同一部分には同一符号を付して示す。
この第2の実施形態においては、コイル体1の内周側コイル3と外周側コイル4との間の絶縁ダクト16を構成する絶縁体12の下部に、下端部が内周側コイル3方向に指向する風量制御体38が配設されている。
このような構成によれば、絶縁ダクト16の下部に温風を分配供給する分配路32の入り口部の開口が絞られて絶縁ダクト16に対する温風の分配量が抑制されて、その分だけ他の冷却ダクト9、14に対する温風の供給量が増加するようになり、冷却ダクト9、14による加熱効果が一層よくなる。
(第3の実施形態)
図6は第3の実施形態であり、第1の実施形態の図1と同一部分には同一符号を付して示す。
この第3の実施形態においては、第1の実施形態の5つの案内体31に代わりに、コイル体1の内周側コイル3の2層目、3層目及び4層目を夫々構成する絶縁体6、外周側コイル4の1層目及び2層目を夫々構成する絶縁体11の各下端部が下方に突出されて突出部6a及び11aが形成され、これらは、第1の実施形態の5個の案内体31と同様に、内周側に位置するものほど下方への突出量が大になるように形成されている。そして、コイル体1が乾燥室19内に収容されてその下端部が供給盤体25の載置部26、27に載置支持されると、5個の突出部6a及び11aが供給凹部28内に突出して、内周側コイル3の各冷却ダクト9、絶縁ダクト16及び外周側コイル4の各冷却ダクト14に加熱気体たる温風を分配供給する分配路32が形成される。
このような第3の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の作用効果が得られ、特に、コイル体1に分配路32を構成する突出部6a及び11aが形成されているので、供給盤体25の供給凹部28に第1の実施形態のような案内体31及び支持部材31aを設ける必要がなく、供給盤体25の構成が簡単になり、逆に、コイル体1が絶縁油とともにタンク内に収納されたときには、分配路32が絶縁油の分配供給路になるので、冷却ダクト9、14による冷却効果もよくなる利点がある。
(第4の実施形態)
図7は第4の実施形態であり、第1の実施形態の図2と同一部分には同一符号を付して示す。
この第4の実施形態において、供給盤体25の供給凹部28は、仕切体39ないし41によって、4つの分配路42ないし45に上下に仕切られている。これに応じて、供給盤体25の供給口部29、30も分配路42ないし45に夫々連通するように上下に4つ仕切られている。この場合、分配路42の流路面積Aは分配路43の流路面積Bよりも大(A>B)に設定され、分配路44の流路面積Cは分配路42の流路面積Aよりも大(C>A)に設定され、分配路45の流路面積Dは分配路44の流路面積Cよりも大(D>C)に設定されている。
そして、コイル体1が乾燥室19内に収容されてその下端部が供給盤体25の載置部26、27に載置支持されると、最上段の分配路42がコイル体1の外周側コイル4の2つの冷却ダクト14に連通し、次段の分配路43が外周側コイル4と内周側コイル3との間の絶縁ダクト16に連通し、更に次の段の分配路44が内周側コイル3の外周側の1つの冷却ダクト9に連通し、そして、最下段の分配路45が内周側コイル3の残りの2つの冷却ダクト9に連通するようになっている。
而して、加熱器33、34により加熱された空気たる温風が静電気除去器36、37を経て供給盤体25の供給口部29、30から分配路42ないし45に供給されると、分配路42ないし45の流路面積AないしDが(D>C>A>B)に設定されていることにより、分配路42に対する温風供給量は、分配路43に対する温風供給量よりも大になり、分配路44に対する温風供給量は、分配路42に対する温風供給量よりも大になり、分配路45に対する温風供給量は、分配路44に対する温風供給量よりも大になる。従って、外周側コイル4の2つの冷却ダクト14に対する温風供給量は、絶縁ダクト16に対する温風供給量よりも大になり、内周側コイル3の外周側の1つの冷却ダクト9に対する温風供給量は、外周側コイル4の2つの冷却ダクト14に対する温風供給量よりも大になり、内周側コイル3の残り2つの冷却ダクト9に対する温風供給量は、内周側コイル3の外周側の1つの冷却ダクト9に対する温風供給量よりも大になり、結果として、内周側コイル3の3つの冷却ダクト9に対する温風供給量は、外周側コイル4の2つの冷却ダクト14に対する温風供給量よりも大になる。
ところで、この実施形態のように、内箱20の外部の左側部空間部22及び右側部空間部23に加熱器33及び34が配設されている構成においては、加熱器33及び34により内箱20の左側板及び右側板が加熱されて、その熱によりコイル体1の外周側コイル4も加熱されるようになって、乾燥が促進される。これに対して、コイル体1の内周側コイル3は、内箱20の左、右側板からの熱の影響はほとんど受けないので、乾燥に時間がかかる。
そこで、この第4の実施形態においては、分配路42ないし45により、内周側コイル3の3つの冷却ダクト9に対する温風供給量を外周側コイル4の2つの冷却ダクト14に対する温風供給量よりも大になるように構成されているので、内周側コイル3の乾燥も促進されるようになり、乾燥効率がよくなって、乾燥時間の短縮を図ることができる。しかも、コイル体1の内周側コイル3においては、外周側の1つの冷却ダクト9に分配路44から温風を供給し、残りの2つの冷却ダクト9に分配路45から温風を供給するようにしているので、3つの冷却ダクト9に共通に温風を供給するようにした場合、製作ばらつきにより温風が流通し易い冷却ダクトに主に流通するというようなことはなく、3つの冷却ダクト9に充分に温風が流通するようになり、一層乾燥効率がよくなる。
(第5の実施形態)
静止誘導機器たるリアクトルは、絶縁材製の円筒状の巻芯に、シート状或いはコイル状のコイル導体と絶縁体とが重ね合わせられた状態で複数層に巻回されてなるコイル体として構成され、その各層間に絶縁体が介在されるとともにスペーサが配置されて冷却ダクトが形成さている。尚、コイル体の絶縁体は、セルロール紙、アラミッド繊維或いはポリエステル等のフィルムで形成される。即ち、このリアクトルのコイル体は、第1ないし第4の実施形態の内周側コイル3に相当する。このようなリアクトルのコイル体を乾燥させる場合、複数の冷却ダクトに共通に温風を供給すようにすると、製作ばらつきにより複数の冷却ダクトのうちの気体流通抵抗の小なる冷却ダクトを主に温風が流通するという不具合が生ずる。
そこで、第5の実施形態では、リアクトルのコイル体を第1、第2、第3或いは第4の実施形態における供給盤体25のうちの内周側コイル3に温風を供給する分配路と同様の分配路により冷却ダクトに温風を分配供給する構成とする。
このような第5の実施形態よれば、リアクトルのコイル体の複数の冷却ダクトに均等に温風を供給することができ、乾燥効率をよくすることができて、乾燥時間の短縮を図ることができる。
尚、上記実施形態では、空気を加熱して温風としたが、例えば外箱内に窒素を封入して加熱気体としてもよい。
又、上記実施形態では、外箱内において温風を循環させるようにしたが、コイル体を乾燥させた後の排出空気を外箱外に放出させるようにしてもよい。
以上のように本実施形態のコイル体の乾燥装置によれば、静止誘導機器のコイル体の複数の冷却ダクトに分配路により加熱気体を分配供給するようにしたので、冷却ダクトによる加熱効果がよくなって、乾燥効率をよくすることができる。
以上説明したコイル体の乾燥装置は、上記した実施形態に限定されるものではなく、要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施し得ることは勿論である。
図面中、1はコイル体、2は巻芯、3は内周側コイル、4は外周側コイル、5はコイル導体、6は絶縁体、6aは突出部、7は絶縁体、8はスペーサ、9は冷却ダクト、10はコイル導体、11は絶縁体、11aは突出部、12は絶縁体、13はスペーサ、14は冷却ダクト、15はスペーサ、16は絶縁ダクト、17は乾燥装置、18は外箱、20は内箱、25は供給盤体、29及び30は供給口部、31は案内体、32は分配路、33及び34は加熱器、35はファン装置、36及び37は静電気除去器、39ないし41は仕切体、42ないし45は分配路を示す。

Claims (6)

  1. コイル導体間に冷却ダクトが形成されたコイルが巻芯の周囲に巻装されてなるコイル体を乾燥する乾燥装置において、
    前記コイル体が載置され、加熱気体を該コイル体の下方側部からそのコイル体の下部に向けて供給する供給盤体と、
    この供給盤体に配置され、前記加熱気体を前記冷却ダクトに下方から分配供給する分配路とを具備してなるコイル体の乾燥装置。
  2. コイル導体間に冷却ダクトが形成された内周側コイルと外周側コイルとが巻芯の周囲に同心的に巻装され、その内周側コイルと外周側コイルとの間に絶縁ダクトが形成されてなるコイル体を乾燥する乾燥装置において、
    前記コイル体が載置され、加熱気体を該コイル体の下方側部からそのコイル体の下部に向けて供給する供給盤体と、
    この供給盤体に配置され、前記加熱気体を前記冷却ダクト及び絶縁ダクトに下方から分配供給する分配路とを具備してなるコイル体の乾燥装置。
  3. 分配路は、コイル体の各冷却ダクト及び絶縁ダクトの下部から下方に突出ように配置されて加熱気体を前記各冷却ダクト及び絶縁ダクトに案内する複数の案内体で構成され、
    前記複数の案内体は、前記コイル体の内周側に位置するものほど下方への突出量が大になるように設定されていることを特徴とする請求項2記載のコイル体の乾燥装置。
  4. 分配路は、内周側コイルの冷却ダクトに対して外周側コイルの冷却ダクトよりも多く加熱気体を供給するように構成されていることを特徴とする請求項2記載のコイル体の乾燥装置。
  5. 加熱気体をイオン化気体にする静電気除去器を備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のコイル体の乾燥装置。
  6. 請求項3記載のコイル体の乾燥装置により乾燥されるコイル体において、
    案内体は、冷却ダクト及び絶縁ダクトを形成する絶縁体を下方に突出させることにより構成されていることを特徴とするコイル体。
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