JP2012002518A - 測定用セルと、それを用いた微生物数測定装置 - Google Patents

測定用セルと、それを用いた微生物数測定装置 Download PDF

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崇夫 奥村
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Abstract

【課題】本発明は、微生物数測定装置に関するもので、測定用セルの不適切な装着を防止することを目的とする。
【解決手段】そしてこの目的を達成するために本発明は、純水11が収納される容器6と、攪拌体11と、測定電極16、17を設けた測定具3と、モータ25とを備え、前記測定具3は、容器6外に、その一部が引き出された基板と、この基板の前記容器6内部分に配した前記測定電極と、この基板の前記容器6外部分に配した電極端子14、15とを有し、前記測定電極には、所定空間をおいて対向配置した電極16、17と、その対向部の外方に引き出し部16a、17aを設け、この引き出し部16a、17aを前記電極端子14、15に接続するとともに、前記基板の容器6外部分に、前記容器6が測定機器へ装着されたか否かを検知する装着検知端子35を設ける構成とした。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えば口腔内の被検査物(微生物)を測定するための測定用セルと、それを用いた微生物数測定装置に関するものである。
従来から知られている微生物数測定装置の測定用セルは、以下のような構成となっていた。
すなわち、棒状の検体採取用担体の下端部に設けた採取部が、測定液とともに収納される容器と、この容器内に設けた測定空間と、前記測定空間の底面上に設けた攪拌体と、この測定空間の攪拌体より上部に位置するように設けられた測定電極と、この測定電極を設けた測定具とを備えた構成となっていた。
また、この測定用セルを用いて微生物数の測定を実施する微生物数測定装置本体側には、前記容器の測定空間外に設けられ、前記攪拌体を駆動する駆動部が備えられていた。
そして、測定用セルを、微生物数測定装置本体に装着した後、微生物を採取した棒状の検体採取用担体の採取部を、測定用セルの容器上部から差し込み、容器の測定液と共に、容器内下部に設けた測定空間に配置し、その後、容器の外部下方に設けた駆動部を駆動させると、測定空間の底面上に設けた攪拌体が回転し、この攪拌体によって採取部が衝打され、この衝撃によって採取部内の微生物が、試料液の中に流出することとなる。
この流出した微生物は、攪拌体によって攪拌された試料液の攪拌水流にのって測定電極まで運ばれ、この測定電極にて微生物の数が測定される構成となっていた(たとえば、下記特許文献1)。
特開2009−214894号公報
上記従来例における課題は、測定用セルの不適切装着が防止できないということであった。
すなわち、微生物数を測定する際には、測定用セルを、その下方から、微生物数測定装置本体の上部に設けた装着部に差し込み、微生物数測定装置本体に当接するまで押し込んで装着する。つまり、測定用セルは、微生物数測定装置本体と当接することにより、適切に保持されるとともに、測定用セルの下方に設けた測定具の接続部が、微生物数測定装置本体内部に設けた接続ソケットに適切に差し込まれ、測定可能な状態となるのである。
しかしながら、時として、測定用セルの装着部への差し込みが、十分に行われないときがあり、この時には、測定用セルは、微生物数測定装置本体と当接しておらず、その下部を接続ソケットだけで保持された状態となってしまうことがある。
一方、微生物数の測定時には、測定用セルの外部下方に設けた駆動部が回転駆動されることで、測定用セルの底面上に設けた攪拌体が回転し、この攪拌体によって採取部が衝打され、採取部内の微生物が、試料液の中に流出することとなる。そして、この流出した微生物を測定電極まで運ぶために、前記攪拌体が高速に回転することによる、攪拌水流が形成されている。この攪拌水流は、測定用セルの中央部には、試料液に渦が形成されるほどの激しい攪拌を伴うものである。
このため、測定用セルが微生物数測定装置本体に不適切に装着された状態では、測定用セルが、その下部を接続ソケットだけで保持された状態となっており、その上部で、測定用セルの測定液が激しく攪拌されることにより、測定用セルは、激しく振動してしまう状態となる。
その結果として、この振動によって、測定用セルに設けた測定具の接続部と微生物数測定装置本体の接続ソケットとの接触抵抗が変化することとなり、適切な測定ができない状態となってしまうのであった。
そこで本発明は、測定用セルの不適切な装着を防止することを目的とする。
そしてこの目的を達成するために本発明は、棒状の検体採取用担体の下端部に設けた採取部が、測定液とともに収納される容器と、この容器内に設けた測定空間と、前記測定空間の底面上に設けた攪拌体と、この測定空間の攪拌体より上部に位置するように設けられた測定電極と、この測定電極を設けた測定具と、前記容器の測定空間外に設けられ、前記攪拌体を駆動する駆動部とを備え、前記測定具は、容器の測定空間から容器外に、その一部が引き出された基板と、この基板の前記容器内部分に配した前記測定電極と、この基板の前記容器外部分に配した第1、第2の電極端子とを有し、前記測定電極には、所定空間をおいて対向配置した第1、第2の電極と、その対向部の外方に引き出し部を設け、この引き出し部を前記第1、第2の電極端子に接続するとともに、前記基板の容器外部分に、前記容器が測定機器へ装着されたか否かを検知する装着検知端子を設ける構成とし、これにより所期の目的を達成するものである。
以上のように本発明は、棒状の検体採取用担体の下端部に設けた採取部が、測定液とともに収納される容器と、この容器内に設けた測定空間と、前記測定空間の底面上に設けた攪拌体と、この測定空間の攪拌体より上部に位置するように設けられた測定電極と、この測定電極を設けた測定具と、前記容器の測定空間外に設けられ、前記攪拌体を駆動する駆動部とを備え、前記測定具は、容器の測定空間から容器外に、その一部が引き出された基板と、この基板の前記容器内部分に配した前記測定電極と、この基板の前記容器外部分に配した第1、第2の電極端子とを有し、前記測定電極には、所定空間をおいて対向配置した第1、第2の電極と、その対向部の外方に引き出し部を設け、この引き出し部を前記第1、第2の電極端子に接続するとともに、前記基板の容器外部分に、前記容器が測定機器へ装着されたか否かを検知する装着検知端子を設ける構成としたものであるので、測定用セルの不適切な装着を防止できるものとなる。
すなわち、本発明の測定用セルにおいては、その容器外の下方に装着検知端子を設けており、この装着検知端子は、測定用セルが微生物数測定装置へ適切に装着された時にのみ、微生物数測定装置に設けた接続ソケットの内部端子に接続されるようになっている。そして、この接続を微生物数測定装置の接続検出部が検出する構造となっているのである。
その結果として、測定用セルが微生物数測定装置へ適切に装着されていない場合は、表示部にその旨を表示することにより、使用者に適切な装着を促すことができるものとなり、測定用セルの不適切な装着を防止できるものとなる。
本発明の一実施形態の微生物数測定装置の斜視図 本発明の一実施形態の微生物数測定装置の斜視図 それに用いる測定用セルの断面図 その測定具の正面図 その測定具の測定電極の拡大正面図 本発明の一実施形態の微生物数測定装置の斜視図 その電気的なブロック図 (a)(b)は、その測定用セルを装着した断面図 その測定用セルの測定具の要部拡大図 (a)(b)は、その測定用セルの測定具の要部拡大図 その動作フローチャート
以下本発明の一実施形態を、添付図面を用いて説明する。
図1は、口腔内の被検査物(微生物)を測定するための微生物数測定装置を示し、その上面には、図3に示す測定用セル1を装着する装着部2を備え、微生物数測定装置の内部には、図3に示す測定用セル1の測定具3に接続される、図7の測定部4を備えた構成となっている。
前記装着部2は、上面が開口部5となった円筒状の構成となっており、この開口部5から図2のごとく測定用セル1の下部が挿入される。
図3は、その測定用セル1の断面図である。
まずこの測定用セル1は、上面が開口したポリカーボネート製の有底筒状の容器6と、この容器6内を、下方の測定空間7と上方の液体収納空間8に仕切る薄膜9と、この容器6の前記液体収納空間8上を覆った薄膜10とを備え、前記測定空間7内の中部には、上述した測定具3を設け、前記液体収納空間8内には、測定用の液体として純水11を設けた構成となっている。
すなわち、容器6の底面から上方に順次、測定空間7、および液体収納空間8を設けた構成となっている。
なお、薄膜9、薄膜10は、金属箔、具体的にはアルミニウム箔によって構成しており、薄膜9を、容器6の液体収納空間8の下部に設けた段部12にその外周を固定し、薄膜10を、容器6の液体収納空間8の上部開口部に設けたフランジ13にその外周を固定している。
また、測定空間7内の中部に設けられた測定具3は、基板として用いたPET上に、銀を蒸着させ、レーザーによって加工形成したものとなっている。
図4、図5は、測定具3を説明するための図であり、図4において、測定具3の中、上部は、容器6の測定空間7に設けられ、また、この測定具3の下部は、容器6の測定空間7外、下方に引き出されている。そしてこのように下方に引き出された測定具3の下部表面下端には、電極端子14、15が設けられており、測定具3の上方には、微生物数を測定するための測定電極として、櫛歯状の電極16、17が設けられている。これら電極16、17は、その対向部の外方に引き出し部16a、17aを有しており、この引き出し部16a、17aが電極端子14、15に、それぞれ連結されている。
この櫛歯状の電極16、17は、図5に示すごとく、長い経路に渡って、両者が極めて接近した対向状態となっており、これにより、両者間で静電容量が発生することになっている。
そして、微生物の数が多いと、これら電極16、17間の静電容量も大きくなり、この静電容量の変化から微生物数を測定するようになっている。
また、図3に示すごとく、測定具3に設けた、測定用の櫛歯状の電極16、17は、容器6内に配置され、電極端子14、15は、容器6外に配置されることとなる。
図6は、装着部2に、図4の測定用セル1を装着後に、この測定用セル1の容器蓋として、たとえばキャップ18を被せたものであり、このキャップ18のほぼ中央部には、棒状の検体採取用担体19(例えば綿棒)を構成する棒体20が貫通する貫通孔18Aを設けている。
検体採取用担体19は、図7に示すごとく、その下端部に綿を丸めた採取部21を設けたものであり、本実施形態においては、まず、この検体採取用担体19の棒体20を持って、採取部21で患者の口腔内をなぞり、これにより口腔内から微生物を採取部21によって採取する。
次に、この検体採取用担体19の上端部(採取部21の設けられていない端部)を、図3に示す測定用セル1の薄膜10の中央部にのせ、その後、そのまま真下に突き降ろすと、検体採取用担体19の上端部で、薄膜10が突き破られ、つづいて、薄膜9が突き破られるのである。
そして、この状態から、検体採取用担体19の棒体20を、同心円を描くように回動させながら、薄膜10、および薄膜9に空けた穴を広げていくと、液体収納空間8内の純水11は、測定空間7へと流れ込み、測定具3上方の電極16、17は、純水11の水面下に水没した状態となる。
つぎに、検体採取用担体19を、測定用セル1から一旦引き抜き、検体採取部21を下にして、図7に示すごとく、この採取部21を測定用セル1の測定空間7へと差し込み、最後に、検体採取用担体19の棒体20の上端を、キャップ18の貫通孔18Aに貫通させて、キャップ18を容器6に被せる。すると、採取部21は、測定空間7において純水11の水面下に配置、水没した状態になる。
この状態では、測定用セル1の容器6の上方で、キャップ18の貫通孔18Aが、検体採取用担体19の棒体20の上部を可動自在に支持する支持部となっており、この支持部より下方の棒体20、および採取部21は、前記支持部を緩やかな軸として、水平方向に回転するようになる。
さて、図7は、電気的なブロック図を示しており、容器6の底面下方には、ロータ22が配置され、このロータ22には、磁石23、24が配置されている。
すなわち、ロータ22を、その駆動部であるモータ25で回転させれば、磁石23、24の回転に伴い、容器6内の底部に可動自在に配置した棒状の攪拌体26が回転し、これにより、攪拌体26は、検体採取用担体19の採取部21を、衝打することになる。
なお、このとき、図7からも理解されるとおり、測定空間7において、攪拌体26より上部に位置するように、測定電極16、17が、設けられることとなる。
その結果として、採取部21は、叩きつけられるような衝撃を受け、採取部21で採取した口腔内の微生物を、純水11内へと効率よく流出させられるものとなっている。
また、棒体20は、この棒体20を支持する貫通孔18Aを頂点とした円錐を描くように運動することになるので、測定空間7内においては、採取部21の回転力のみならず、この採取部21に隣接する棒体20の回転力も、純水11を攪拌する力となり、この結果として、測定空間7内における純水11は、上方の電極16、17にも十分到達する大きな攪拌作用が与えられた状態となる。
そして、上記流出動作が終了すると、電極16、17を用いた微生物の検出が開始される。
この測定について図7を用いて説明を続けると、純水11内へと取り出された微生物を集めるために、電源部27内部の交流電源部27Aによって、集菌のための交流電圧が測定具3の電極端子14、15(図4)に印加される。すると、純水11内の微生物は、電圧印加による誘電泳動力により、プラスとマイナスに分極され、その結果として、その微生物は図5に示す櫛歯状の電極16、17部分に吸引されることになる。この時、電極16、17間に集まる微生物の数が多ければ、静電容量が大きくなる。
図7の測定部4は、制御部28の指示により、この静電容量の大きさを測定してその結果を演算部29に送る。この演算部29では、測定部4の測定結果をもとに静電容量の変化率を求め、従来と同じ手法で微生物数に換算して、制御部28を介して表示部30へと表示をすることになる。
なお、図7の操作部31は、以上の一連の動作に対する指示入力をするためのものである。
さて、ここで、図8は、本発明が解決しようとする課題について説明するための図で、図8(a)は、測定用セル1が、装着部2に、適切に装着された状態を示している。
図8(a)において、測定用セル1を、その下方から、微生物数測定装置本体の上部に設けた装着部2に差し込み、測定用セル1の段部12が、微生物数測定装置本体の上面の外壁32に当接するまで押し込んで装着する。つまり、測定用セル1は、微生物数測定装置本体の上面の外壁32と当接することにより、適切に保持されるとともに、測定用セル1の測定具3の下方に設けた電極端子14、15が、微生物数測定装置本体内部に設けた接続ソケット33に適切に差し込まれ、測定可能な状態となるのである。
なお、この接続ソケット33は、微生物数測定装置本体内部に設けた装置基板34上に配置される。
図8(b)は、測定用セル1が、装着部2に、不適切に装着された状態を示している。
図8(b)に示すごとく、使用者には、ついうっかりとして、測定用セル1を、装着部2に十分に差し込こめていない時があり、この時には、測定用セル1は、微生物数測定装置本体の外壁32と非当接の状態となり、また、測定具3の下方に設けた電極端子14、15は、接続ソケット33に、不十分に差し込まれた状態となり、つまり、測定用セル1が接続ソケット33だけで保持された状態となってしまうことがある。
一方、微生物数の測定時には、測定用セル1の外部下方に設けたロータ22が回転駆動されることで、測定用セル1の底面上に設けた攪拌体26が回転し、この攪拌体26によって採取部21が衝打されて、採取部21内の微生物が、純水11の中に流出することとなる。
そして、この流出した微生物を測定の電極16、17まで運ぶために、前記攪拌体26が高速に回転することによる、攪拌水流が形成されている。この攪拌水流は、測定用セル1の中央部には、純水11に渦が形成されるほどの激しい攪拌を伴うものである。
このため、測定用セル1が微生物数測定装置本体に不適切に装着された状態では、測定用セル1が、その下部を接続ソケット33だけで保持された状態となっており、その上部で、測定用セル1の純水11が激しく攪拌されることにより、測定用セル1は、激しく振動してしまう状態となる。
その結果として、この振動によって、測定用セル1の測定具3の電極端子14、15と、接続ソケット33との接触抵抗が変化することとなり、適切な測定ができない状態となってしまうのであった。
上記説明により、本実施形態の基本的な構成、動作、および従来の課題が理解された所で、以下、本実施形態における特徴点について詳細に説明を行う。
本実施形態の測定用セル1においては、図9に示すごとく、その測定具3の容器6外の下方に突出する端部に装着検知端子35を設けており、この装着検知端子35は、図10(b)に示すごとく、測定用セル1が接続ソケット33へ不適切に装着された時には、接続ソケット33の装着検知接続端子P5、P6には接続されないようになっている。
そして、図10(a)に示すごとく、測定用セル1が接続ソケット33へ適切に装着された時にのみ、接続ソケット33の装着検知接続端子P5、P6に接続されるようになっている。そして、この接続を、装着検知接続端子P5、P6に接続された、図7の挿入検知部36が検出する構造となっているのである。
その結果として、測定用セル1が微生物数測定装置の装着部2へ適切に装着されていない場合は、表示部30にその旨を表示することにより、使用者に適切な装着を促すことができるものとなり、測定用セル1の不適切な装着を防止できるものとなる。
以下に、その詳細を説明する。
図9は、測定具3の下端部を示したもので、微生物数測定装置本体の接続ソケット33への接続部を示している。
この接続部には、その基板表面に、電極端子14、15、および装着検知端子35を設けており、導電性を持った四角形の装着検知端子35が、電極端子14、15とは独立して、電極端子14、15に挟まれて形成されている。また、装着検知端子35は、電極端子14、15よりも、接続部の接続側端から遠方に設けている。
一方、図10(a)、(b)は、これら装着検知端子35、電極端子14、15と、接続ソケット33との接続を説明するための図であり、図10(a)、(b)の電極接続端子P1〜P3、および、電極接続端子P8〜P10は、図7の測定部4に接続されており、測定具3の測定用の電極16、17とともに、微生物数を測定する微生物数測定回路を形成している。
なお、図10(a)、(b)の端子、P4、P7は、電極端子14、15と、測定具3の基板の双方に接続されるため、オープンな端子としている。
一方、図7の挿入検知部36には、装着検知接続端子P5、P6と、電源部27の直流電源部27Bが接続されている。挿入検知部36において、装着検知接続端子P5、P6のいずれか一方は抵抗を介して直流電源部27Bに接続され、他方はグランドに接続されている。このため、挿入検知部36は、測定具3の装着検知端子35とともに、測定具3の接続ソケット33への適切な装着を検出する接続検出回路を形成したものとなっており、測定具3が接続ソケット33へ適切に装着された際には、装着検知接続端子P5、P6が装着検知端子35に接触し、装着検知端子35を介して、装着検知接続端子P5とP6が同電位になることにより、測定具3が接続ソケット33に適切に装着されたことを検知できるものとなっている。
なお、挿入検知部36は、制御部28に接続されており、測定具3の接続ソケット33への装着を検出した際には、その検知を制御部28に通知することとなる。
以上の構成により、本実施形態においては、測定用セル1を微生物数測定装置の装着部2へ装着すると、測定具3が接続ソケット33に差し込まれるのであるが、この装着開始時においては、図10(b)に示すごとく、まず、電極端子14は接続ソケット33の電極接続端子P1〜P3に、電極端子15は接続ソケット33の電極接続端子P8〜P10に、それぞれ接続される。
そして、測定用セル1を微生物数測定装置の装着部2にさらに押し込み、その装着が適切に完了すると、図10(a)に示すごとく、装着検知端子35に装着検知接続端子P5、P6が接続された状態、つまり、装着検知接続端子P5、P6が、装着検知端子35を介して接続され同電位となり、この状態を、図7の挿入検知部36が検知することにより、測定用セル1が微生物数測定装置の装着部2に適切に装着されたか否かを検知することができるのである。
この、測定用セル1の微生物数測定装置の装着部2への装着の検知動作、つまり、測定具3の接続ソケット33への装着の検知動作を、図11のフローチャートを用いて説明する。
まず、S1において、測定用セル1が装着部2に挿入される。
つぎに、S2において、検体採取用担体19の採取部21を、測定用セル1の容器6上部から差し込み、容器6の純水11と共に、容器6内下部に設けた測定空間7に配置し、測定準備が完了する(S3)。
その後、S4において、図7の制御部28が、挿入検知部36に、測定用セル1が装着部2へ適切に装着されているか否かを問い合わせる。挿入検知部36は、図10(a)に示すごとく、接続ソケット33の装着検知接続端子P5、P6が、同電位であるか否かを確認する。
装着検知接続端子P5、P6が、同電位であるときには、測定用セル1が装着部2へ適切に装着されているので、挿入検知部36は、その旨を制御部28に通知する。
その後、S5において、制御部28が、モータ25を回転させて懸濁を開始し、S6において、上述したごとく微生物数の測定を実施することとなる。
なお、S4において、図10(b)に示すごとく、測定用セル1が装着部2へ適切に装着されていない状態においては、接続ソケット33の装着検知接続端子P5、P6が、測定具3の装着検知端子35にまで届いておらず、装着検知接続端子P5、P6は同電位とはならない。
この時は、挿入検知部36は、測定用セル1が装着部2へ適切に装着されていない旨を制御部28に通知する。
すると、S8において、制御部28は、表示部30(図1)に、測定用セル1が装着部2へ適切に装着されていない旨の表示を行い、測定動作を中止する。
その結果として、測定用セル1の微生物数測定装置への装着が、適切に検出できるものとなり、測定用セル1が装着部2へ適切に装着されていない場合は、表示部30にその旨を表示することにより、使用者に適切な装着を促すことができるものとなり、測定用セル1の不適切な装着を防止できるものとなる。
さらにまた、本実施形態の微生物数測定装置においては、微生物数を測定する微生物数測定回路と、測定具3の接続ソケット33への装着を検出する接続検出回路の2つの回路系があるが、これら2つの回路をそれぞれ独立して形成している。
つまり、微生物数を測定する微生物数測定回路は、図10(a)、(b)の電極接続端子P1〜P3、および、電極接続端子P8〜P10、および、測定部4(図7)、および測定具3の測定用の電極16、17とによって形成されている。
一方、測定具3の接続ソケット33への装着を検出する接続検出回路は、装着検知接続端子P5、P6、および、挿入検知部36(図7)、および測定具3の装着検知端子35とにより形成している。
微生物数の測定においては、微少な容量変化を取り扱うことになるため、その回路系のドリフトが測定精度に大きな影響を与えることとなる。そのため、これら2つの回路系を独立させることで、接続検出回路による回路系のドリフトの影響を排除できるものとなっている。
その結果として、回路系のドリフトの影響を排除しつつ、測定用セル1が装着部2への適切な装着を検知できるものとなり、測定用セル1の不適切な装着を防止できるものとなる。
また、本実施形態においては、図9に示すごとく、装着検知端子35を、電極端子14、15とは独立して、電極端子14、15に挟まれて形成しており、装着検知接続端子P5とP6が装着検知端子35を介して接続され、同電位になることを、挿入検知部36で検出するものとしている。
一方、装着検知端子35の両側に配置した電極端子14、15には、その集菌時、および測定時に、交流電流が流れるのであるが、装着検知端子35を間に挟むことで、電極端子14、15間の距離を大きくすることができ、電極端子14、15間のクロストークを防止することが出来るものとなっている。
その結果として、測定精度を上げながら、測定用セル1が装着部2への適切な装着を検知することができ、測定用セル1の不適切な装着を防止できるものとなる。
以上のように本発明は、棒状の検体採取用担体の下端部に設けた採取部が、測定液とともに収納される容器と、この容器内に設けた測定空間と、前記測定空間の底面上に設けた攪拌体と、この測定空間の攪拌体より上部に位置するように設けられた測定電極と、この測定電極を設けた測定具と、前記容器の測定空間外に設けられ、前記攪拌体を駆動する駆動部とを備え、前記測定具は、容器の測定空間から容器外に、その一部が引き出された基板と、この基板の前記容器内部分に配した前記測定電極と、この基板の前記容器外部分に配した第1、第2の電極端子とを有し、前記測定電極には、所定空間をおいて対向配置した第1、第2の電極と、その対向部の外方に引き出し部を設け、この引き出し部を前記第1、第2の電極端子に接続するとともに、前記基板の容器外部分に、前記容器が測定機器へ装着されたか否かを検知する装着検知端子を設ける構成としたものであるので、測定用セルの不適切な装着を防止できるものとなる。
すなわち、本発明の測定用セルにおいては、その容器外の下方に装着検知端子を設けており、この装着検知端子は、測定用セルが微生物数測定装置へ適切に装着された時にのみ、微生物数測定装置に設けた接続ソケットの内部端子に接続されるようになっている。そして、この接続を微生物数測定装置の接続検出部が検出する構造となっているのである。
その結果として、測定用セルが微生物数測定装置へ適切に装着されていない場合は、表示部にその旨を表示することにより、使用者に適切な装着を促すことができるものとなり、測定用セルの不適切な装着を防止できるものとなる。
従って、測定用セルと、それを用いた微生物数測定装置として、広く活用が期待されるものとなる。
1 測定用セル
2 装着部
3 測定具
4 測定部
5 開口部
6 容器
7 測定空間
8 液体収納空間
9 薄膜
10 薄膜
11 純水
12 段部
13 フランジ
14、15 電極端子
16、17 電極
16a、17a 引き出し部
18 キャップ
18A 貫通孔
19 検体採取用担体
20 棒体
21 採取部
22 ロータ
23、24 磁石
25 モータ
26 攪拌体
27 電源部
27A 交流電源部
27B 直流電源部
28 制御部
29 演算部
30 表示部
31 操作部
32 外壁
33 接続ソケット
34 装置基板
35 装着検知端子
36 挿入検知部
P1、P2、P3、P8、P9、P10 電極接続端子
P5、P6 装着検知接続端子

Claims (7)

  1. 棒状の検体採取用担体の下端部に設けた採取部が、測定液とともに収納される容器と、この容器内に設けた測定空間と、前記測定空間の底面上に設けた攪拌体と、この測定空間の攪拌体より上部に位置するように設けられた測定電極と、この測定電極を設けた測定具と、前記容器の測定空間外に設けられ、前記攪拌体を駆動する駆動部とを備え、
    前記測定具は、容器の測定空間から容器外に、その一部が引き出された基板と、この基板の前記容器内部分に配した前記測定電極と、この基板の前記容器外部分に配した第1、第2の電極端子とを有し、
    前記測定電極には、所定空間をおいて対向配置した第1、第2の電極と、その対向部の外方に引き出し部を設け、この引き出し部を前記第1、第2の電極端子に接続するとともに、前記基板の容器外部分に、前記容器が測定機器へ装着されたか否かを検知する装着検知端子を設ける構成とした測定用セル。
  2. 測定具は、測定機器への接続部を有し、この接続部に第1、第2の電極端子および装着検知端子を配置するとともに、
    前記装着検知端子は、前記第1、第2の電極端子よりも、前記接続部の接続側端から遠方に設け、
    前記第1、第2の電極端子が測定機器に接続された後に、装着検知端子が測定機器に接続される構成とした請求項1に記載の測定用セル。
  3. 装着検知端子は、第1、第2の電極端子とは独立して設けられた導電板により形成した請求項1または2に記載の測定用セル。
  4. 装着検知端子は、第1、第2の電極端子に、挟まれて形成した請求項1から3のいずれか一つに記載の測定用セル。
  5. 容器内の下方に測定電極を収納する測定空間、上方に測定液を収納する測定液収納空間を設けた請求項1から4のいずれか一つに記載の測定用セル。
  6. 請求項1から5のいずれか一つに記載の測定用セルを装着する測定装置であって、
    前記測定用セルを装着する装着部と、測定具の接続部を接続する接続ソケットとを有し、
    前記接続ソケットには、前記測定具の接続部に設けた第1、第2の電極端子を接続する電極接続端子と、前記測定具の接続部に設けた装着検知端子を接続する装着検知接続端子とを設けるとともに、
    前記装着検知接続端子には、前記測定用セルが測定機器へ装着されたか否かを検知する挿入検知部を接続した微生物数測定装置。
  7. 接続検出部を構成する接続検出回路は、微生物数を測定する微生物数測定回路とは独立して設けた請求項6に記載の微生物数測定装置。
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