JP2011530594A - 抗真菌剤 - Google Patents

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Abstract

本明細書では、エンフマフンギンの新規誘導体が、その薬学的に許容される塩、水和物、及びプロドラッグと共に開示される。また、かかる化合物を含有する組成物、かかる化合物の調製法、及び、かかる化合物を抗真菌剤及び/又は(1,3)−β−D−グルカン合成酵素阻害剤として使用する法も開示される。開示された化合物、その薬学的に許容される塩、水和物、及びプロドラッグ、並びにかかる化合物、塩、水和物、及びプロドラッグを含む組成物は、真菌感染症及び関連疾患及び症状の、治療及び/又は予防に有用である。

Description

共同研究の合意
特許請求の範囲に記載された対象は、メルク社(Merck & Co.Inc.)とサイネクス社(Scynexis)との間の共同研究の合意の範囲内で行なわれた研究の結果として発明されたものである。
特許請求の範囲に記載された対象は、新規化合物及びその薬学的に許容される塩、水和物、及びプロドラッグ、かかる化合物を含有する組成物、かかる化合物の合成、及び抗真菌剤及び/又は(1,3)−β−D−グルカン合成の阻害剤としてのかかる化合物の使用に関する。本明細書に記載された化合物は、エンフマフンギンの誘導体である。本開示の新規化合物、その薬学的に許容される塩、水和物、及びプロドラッグ、並びにかかる化合物、塩、水和物、及び/又はプロドラッグを含む組成物は、真菌感染症及び関連疾患及び症状の治療及び/又は予防に有用である。
真菌感染症は、健康管理上の重要な問題であり、真菌疾患の院内発生率は増え続けている。病院内での重篤な全身性真菌感染症(例えば、カンジダ症、アスペルギルス症、ヒストプラズマ症、ブラストミセス症、及びコクシジオイデス症)は、化学療法後の好中球減少症患者に、免疫抑制されている別の癌患者に、HIV感染によって引き起こされる後天性免疫不全症候群(AIDS)により免疫機能が低下している患者に、また集中治療中の患者に、一般的に見られるものである。全身性真菌感染症は、白血病における感染関連死の約25%の原因である。カンジダ種が原因となる感染症は、院内血流感染症の4番目に重要な原因である。重篤な真菌感染症は、肺、膵臓、又は肝臓の移植を受ける患者において、5−10%の死をもたらし得る。治療の失敗は今なお、全ての全身性真菌症についてごく一般的なものである。二次的な抵抗性もまた発生する。したがって、真菌感染症に対する有効な新規治療法について、一層の必要性が依然として存在する。
エンフマフンギンは、セイヨウネズ(Juniperus communis)の生葉についたホルモネマ種(Hormonema spp.)の発酵物中に産生されるヘミアセタールトリテルペン配糖体である(米国特許第5,756,472号;ペラエス(Pelaez)ら著、「Systematic and Applied Microbiology」、2000年、第23巻、p.333−343;シュワルツ(Schwartz)ら著、「JACS」2000年、第122巻、p.4882−4886;シュワルツ(Schwartzz,R.E.)ら著、「Expert Opinion on Therapeutic Patents」、2001年、第11巻、第11号、p.1761−1772)。エンフマフンギンは、インビトロの抗真菌活性をもつ、いくつかのトリテルペン配糖体の1つである。エンフマフンギン及び他の抗真菌トリテルペノイド配糖体の抗真菌作用機序は、(1,3)−β−D−グルカン合成酵素に対するその特異作的用による、真菌細胞壁グルカン合成の阻害であると決定された(オーニシ(Onishi)ら著、「Antimicrobial Agents and Chemotherapy」、2000年、第44巻、p.368−377;ペラエス(Pelaez)ら著、「Systematic and Applied Microbiology」、2000年、第23巻、p.333−343)。1,3−β−D−グルカン合成酵素は、幅広い抗真菌スペクトルをもたらす多くの病原性真菌に存在し、また哺乳類には相当するものがなく、それ故、1,3−β−D−グルカン合成酵素を特に阻害する化合物にはメカニズムベースの毒性が殆ど又は全くないことから、抗真菌剤作用にとって依然として魅力的な標的である。
種々のエンフマフンギン誘導体が開示されてきた(例えば、国際特許公開第WO2007/126900、及びWO2007/127012)。
発明の要旨
本発明は、エンフマフンギン誘導体に関する。これらの化合物又は薬学的に許容される塩は、(1,3)−β−D−グルカン合成酵素の阻害において有用であり、限定するものではないが、アスベルギルス属(Aspergillus)、クリプトコッカス属(Cryptococcus)、カンジダ属(Candida)、ムコール属(Mucor)、アクチノミセス属(Acinomyces)、ヒストプラズマ属(Histoplasma)、皮膚糸状菌(Dermatophyte)、マラセジア属(Malassezia)、フザリウム属(Fusarium)、及びニューモシスチス・カリニ(Pneumocystis carinii)を包含する1種以上の様々な病原体によって引き起こされる真菌感染症の予防又は治療において有用である。特に、本発明は、式I:
Figure 2011530594
の化合物又はその薬学的に許容される塩
[式中、
は、以下の構造:
Figure 2011530594
の基であり、
ここで、W、X’、Y、及びZは、独立して、N及びCRから選択され、ただし、W、X’、Y、及びZのうちの1個のみが、CRであり;
は、独立して、
a)H;
b)ハロゲン;
c)NR
d)NHC(O)R
e)NHC(O)NR
f)NHC(O)OR
g)NO
h)OR
i)SR
j)SO
k)SON(R
l)CN;
m)C(O)R
n)C(O)OR
o)C(O)NR
p)C(=NR)N(R
q)独立して、フェニル、ピリジル、OR、N(R、CO、C(O)N(R、又はハロゲンから選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC−C−アルキル;
r)独立して、フェニル、OR、N(R、CO、C(O)N(R、又はハロゲンから選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC−C−アルケニル;
s)オキソ、OR、N(R、CO、又はC(O)N(Rで置換されていてもよいC−C−シクロアルキル;
t)ヘテロシクリル、ここで、該ヘテロシクリルは、N、O、又はSから選択される1、2、又は3個のヘテロ原子を有する、4ないし6員の飽和又は不飽和非芳香族環であって、該環上の炭素又は窒素を介して結合され、かつ、環炭素上で、独立して、N(R、イミノ、オキソ、OR、CO、C(O)N(R、及び未置換か、又は、独立して、N(R、OR、CO、C(O)N(R、及びハロゲンから選択される1ないし3個の置換基で置換されているC−C−アルキルから選択される1ないし2個の置換基で置換されていてもよく;該ヘテロシクリルはまた、結合点ではない環窒素原子上で、C(O)R、CO、C(O)N(R、SO、又は未置換か、又は、独立して、N(R、OR、CO、C(O)N(R、及びハロゲンから選択される1ないし3個の置換基で置換されているC−Cアルキルで置換されていてもよく;該ヘテロシクリルはまた、硫黄原子上で、1又は2個のオキソ基で置換されていてもよい;
u)アリール、ここで、該アリールは、フェニル又はナフチルであり、かつ該アリールは、未置換か、又は、独立して、ハロゲン、N(R、OR、CO、CN、C(O)N(R、C(=NR)N(R、上記に定義されたヘテロシクリル、フェニル、ピリジル、及びC−C−アルキルから選択される1若しくは2個の置換基で置換されており、ここで、前記アルキルは、独立して、N(R、OR、又はハロゲンから選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよい;
v)ヘテロアリール、ここで、該ヘテロアリールは、N、O、又はSから選択される1、2、又は3個のヘテロ原子を有する、5若しくは6員の単環式芳香族環、又は9若しくは10員の二環式芳香族環であって、環炭素又は環窒素を介して結合され、かつ、結合点ではない環炭素上で、独立して、ハロゲン、CF、NR、NHC(O)R、OR、CO、CON(R、C(=NR)N(R、CN、上記に定義されたヘテロシクリル、フェニル、ピリジル、及び未置換か、又は、独立して、N(R及びORから選択される1若しくは2個の置換基で置換されているC−Cアルキルから選択される1又は2個の置換基で置換されていてもよく;該ヘテロアリールはまた、結合点ではない環窒素原子上で、O又はC−Cアルキルで置換されていてもよい、
から選択され;
は、H、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、又はフェニルであり;
は、H、又は独立して、フェニル、OR、N(R、又はハロゲンから選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC−Cアルキルであり;
及びRは、結合した窒素原子と一緒になって、独立して、N、O、及びSから選択される0ないし1個の追加のヘテロ原子を有する3ないし7員の環を形成してもよく、ここで、前記環は、結合点ではない環窒素原子上で、C(O)R、CO、C(O)N(R、SO、又は未置換か、又は、独立して、N(R、OR、CO、C(O)N(R、又はハロゲンから選択される1若しくは2個の置換基で置換されている)で置換されていてもよいC−Cアルキル;前記環はまた、硫黄原子上で、1又は2個のオキソ基で置換されていてもよく;
は、以下の構造:
Figure 2011530594
の基であって、
mは、0又は1であり;
nは、0又は1であり;
pは、0又は1であり;
Tは、NR、又はOR10であり;
は、H、又は未置換か、又は、独立して、N(R及びORから選択される1若しくは2個の置換基で置換されているC−C−アルキル;
は、H、C−C−アルキル、又はC−Cシクロアルキルであり;
は、
a)H;
b)未置換か、又は、独立して、N(R、OR、CO、OC(O)R、NHC(O)R、C(O)N(R、フェニル、ヘテロアリール、及びヘテロシクリルから選択される1若しくは2個の置換基で置換されているC−C−アルキル、ここで、該ヘテロアリール及びヘテロシクリルは、Rの定義において上記に定義された通りである;
c)C−C−シクロアルキル;
d)C(O)R
e)C(O)OC−C−アルキル;
f)C(O)NHR
g)C(=NH)R
h)C(=NR)NHR
からなる群より選択され、
及びRは、結合した窒素原子と一緒になって、独立して、N、O、及びSから選択される0又は1個の追加のヘテロ原子を有する、4ないし7員の飽和、不飽和、又は芳香族環を形成し、ここで、前記環は、環炭素上で、独立して、ハロゲン、CF、N(R、OR、CO、C(O)N(R、及び未置換か、又は、独立して、OR及びN(Rから選択される1若しくは2個の置換基で置換されているC−Cアルキルから選択される1ないし2個の置換基で置換されていてもよく;前記環はまた、結合点ではない環窒素原子上で、C(O)R、CO、C(O)N(R、SO、又は未置換か、又は、独立して、N(R、OR、CO、C(O)N(R、及びハロゲンから選択される1ないし3個の置換基で置換されているC−Cアルキルで置換されていてもよく;前記環はまた、硫黄原子上で、1又は2個のオキソ基で置換されていてもよく;
及びRは、介在する原子と一緒になって、独立して、N、O、及びSから選択される0又は1個の追加のヘテロ原子を有する、4ないし7員の飽和環を形成してもよく、ここで、前記環は、一緒になって環を形成したときのR及びRについて、上記に定義された通り置換されていてもよく;
及びRは、介在する原子と一緒になって、独立して、N、O、及びSから選択される0又は1個の追加のヘテロ原子を有する、4ないし7員の飽和環を形成してもよく、ここで、前記環は、一緒になって環を形成したときのR及びRについて、上記に定義された通り置換されていてもよく;
は、
a)水素、
b)未置換か、又は、F、OR、N(R、又はSOで置換されているC−C−アルキル、
c)C−C−シクロアルキル、
d)C−C−シクロアルキル−アルキル、
e)アリール、ここで、該アリールは、フェニル又はナフチルであり、かつ、前記アリールは、未置換か、又は、C−C−アルキル、ハロゲン、OCF、CF、N(R、及びORから選択される1ないし3個の置換基で置換されている、及び
f)ヘテロアリール、ここで、該ヘテロアリールは、Rの定義において、上記に定義された通りである、
からなる群より選択され;
は、未置換か、又は、OR若しくはSOで置換されているC−C−アルキルであり;
及びRは、一緒になって、独立して、N、O、及びSから選択される0又は1個の追加のヘテロ原子を有する、3ないし7員の飽和環を形成してもよく、ここで、前記環は、一緒になって環を形成したときのR及びRについて、上記に定義された通り置換されていてもよく;
10は、
a)H、
b)未置換か、又は、N(R、OR、CO、OC(O)R、NHC(O)R、C(O)N(R、フェニル、ヘテロアリール、及びヘテロシクリルから選択される1若しくは2個の置換基で置換されているC−C−アルキル、ここで、該ヘテロアリール及びヘテロシクリルは、Rの定義において上記に定義された通りである、
c)C−C−シクロアルキル、
d)C(O)R
e)C(O)NHR
からなる群より選択され;
は、C(O)R14であり;
14は、OH、OR15、又はN(Rであり;
15は、未置換か、又は、独立して、フェニル及びOC(O)Rから選択される1若しくは2個の置換基で置換されているC−C−アルキルであり、ここで、前記フェニルは、1ないし3個のOR基で置換されていてもよい;
Xは、O、又はH、Hであり;
各Rは、独立して、H、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、又はベンジルである]
を包含する。
これらの化合物は、ヒト及び農業での真菌感染症の関連病原体に対し有用な、強力な抗真菌剤である。
本発明の追加の態様は、本発明の化合物を、任意選択による第2の治療剤の存在下で含む組成物に関する。さらに、本発明の態様は、本発明の化合物を調製する方法、本発明の組成物を調製する方法、本発明の化合物を使用して、患者において真菌感染症を治療又は予防する方法、及び本発明の化合物を使用して、真菌感染症を患者において制御する方法に関する。
本発明の他の実施態様、態様、及び特徴は、本明細書においてさらに記載されているか、又は、記載、実施例、及び添付の特許請求の範囲を確認することから明らかになるであろう。
発明の詳細な記載
本発明は、式(I)の化合物、及びその薬学的に許容される塩に関する。式(I)の可変基(variables )をさらに記載している種々の実施態様を以下に記載する。
本発明の第1の実施態様において、Rは、C(O)R14であり、ここで、R14は、OHであり、かつ、他の可変基は、上記の式(I)に示した通りである。
この実施態様の第1の態様において、該化合物は、式(Ia):
Figure 2011530594

の化合物であり、ここで、全ての可変基は、上記の式(I)に示した通りである。
本発明の第2の実施態様において、Xは、H,Hであり、かつ、他の可変基は、上記の式(I)において、又は第1の実施態様において示した通りである。
本発明の第3の実施態様において、Xは、Oであり、かつ、他の可変基は、上記の式(I)において、又は第1の実施態様において示した通りである。
本発明の第4の実施態様において、Rは、以下の構造:
Figure 2011530594

の基であり、ここで、Tは、OR10であり、かつ、他の可変基は、上記の式(I)において、又は第1ないし第3の実施態様のいずれかにおいて示した通りである。
本発明の第5の実施態様において、Rは、以下の構造:
Figure 2011530594
の基であり、ここで、Tは、NRであり、かつ、他の可変基は、上記の式(I)において、又は第1ないし第3の実施態様のいずれかにおいて示した通りである。
この実施態様の第1の態様において、Rは、以下の構造:
Figure 2011530594
の基であり、かつ、他の可変基は、上記の式(I)において、又は第1ないし第3の実施態様のいずれかにおいて示した通りである。
この実施態様の第2の態様において、Rは、以下の構造:
Figure 2011530594
の基であり、かつ、他の可変基は、上記の式(I)において、又は第1ないし第3の実施態様のいずれかにおいて示した通りである。
さらなる態様において、R及びRは、一緒になって、以下の構造:
Figure 2011530594
のRを提供する環を形成し、かつ、他の可変基は、上記の式(I)において、又は第1ないし第3の実施態様のいずれかにおいて示した通りである。
この実施態様の第3の態様において、Rは、以下の構造:
Figure 2011530594
の基であり、かつ、他の可変基は、上記の式(I)において、又は第1ないし第3の実施態様のいずれかにおいて示した通りである。
この実施態様の第4の態様において、Rは、以下の構造:
Figure 2011530594
の基であり、かつ、他の可変基は、上記の式(I)において、又は第1ないし第3の実施態様のいずれかにおいて示した通りである。
さらなる態様において、R及びRは、一緒になって、以下の構造:
Figure 2011530594
のRを提供する環を形成し、かつ、他の可変基は、上記の式(I)において、又は第1ないし第3の実施態様のいずれかにおいて示した通りである。
この実施態様の第5の態様において、Rは、以下の構造:
Figure 2011530594
の基であり、ここで、
は、H、又はC−C−アルキルであり;
は、H、又はメチルであり;
は、C−C−アルキル、C−Cシクロアルキル、又はC−Cシクロアルキル−アルキルであり;
は、H、又はC−C−アルキルであり;
或いは、R及びRは、一緒になって、O又はSから選択される0ないし1個のヘテロ原子を有する、5ないし6員の飽和環を形成してもよく;かつ、他の可変基は、上記の式(I)において、又は第1ないし第3の実施態様のいずれかにおいて示した通りである。
この実施態様の第6の態様において、Rは、以下の構造:
Figure 2011530594
の基であり、ここで、
は、H、メチル、エチル、又はn−プロピルであり;
は、エチル、i−プロピル、t−ブチル、又は1−メチルシクロプロピルであり;
は、メチル又はエチルであり;
或いは、R及びRは、一緒になって、0又は1個の酸素原子を含有する6員の飽和環を形成してもよく;かつ、他の可変基は、上記の式(I)において、又は第1ないし第3の実施態様のいずれかにおいて示した通りである。
この実施態様の第7の態様において、Rは、
Figure 2011530594
からなる群より選択され、かつ、他の可変基は、上記の式(I)において、又は第1ないし第3の実施態様のいずれかにおいて示した通りである。
本発明の第6の実施態様において、Rは、以下の構造:
Figure 2011530594
の基であり;かつ、他の可変基は、上記の式(I)において、又は第1ないし第5の実施態様のいずれかにおいて示した通りである。
本発明の第7の実施態様において、Rは、以下の構造:
Figure 2011530594
の基であり;かつ、他の可変基は、上記の式(I)において、又は第1ないし第5の実施態様のいずれかにおいて示した通りである。
この実施態様の第1の態様において、Rは、以下の構造:
Figure 2011530594
の基であり、ここで、Rは、
a)H;
b)NR
c)NHC(O)R
d)NHC(O)NR
e)NHC(O)OR
f)OR
g)C(O)R
h)C(O)OR
i)C(O)NR
j)フェニル,ピリジル,OR,N(R,CO,C(O)N(R,CF、又はハロゲンで置換されてもよいC−C−アルキル;
k)オキソ、OR,N(R,CO、又はC(O)N(Rで置換されてもよいC−C−シクロアルキル
からなる群から選択され;かつ、他の可変基は、上記の式(I)において、又は第1ないし第5の実施態様のいずれかにおいて示した通りである。
この実施態様の第2の態様において、Rは、以下の構造:
Figure 2011530594
の基であり、ここで、Rは水素又はNRであり、R及びRは上記の通りであり;かつ、他の可変基は、上記の式(I)において、又は第1ないし第5の実施態様のいずれかにおいて示した通りである。
この実施態様の第3の態様において、Rは、以下の基:
Figure 2011530594
から選択され;かつ、他の可変基は、上記の式(I)において、又は第1ないし第5の実施態様のいずれかにおいて示した通りである。
本発明の1つの実施態様において、式II
Figure 2011530594
の化合物又はその薬学的に許容される塩
[式中、
Xは、O又はH,Hであり;
は、水素又はNRであり;
及びRは、各々独立して、水素又はメチルであり;
及びRは、各々独立して、水素又はC−Cアルキルであり;
は、C−Cアルキル,C−Cシクロアルキル、又はC−Cシクロアルキル−アルキルであり;
は、メチル又はエチルであり;
或いは、R及びRは、一緒になって、O又はSから選択される0ないし1個のヘテロ原子を有する5ないし6員の飽和環を形成してもよい。]
が提供される。
本発明の別の実施態様において、式II
Figure 2011530594
の化合物又はその薬学的に許容される塩
[式中、置換基は、一般式IIについて示した通りである。]が提供される。
これらの実施態様(式II及び式IIaについて)の第1の態様において、Xは、H,Hであり、かつ、他の置換基は、一般式IIにおいて定義された通りである。
これらの実施態様の第2の態様において、Rは、NH又は水素であり、かつ、他の置換基は、第1の態様又は一般式IIにおいて定義された通りである。
これらの実施態様の第3の態様において、Rは、NHであり、かつ、他の置換基は、第1の態様又は一般式IIにおいて定義された通りである。
これらの実施態様の第4の態様において、Rは、C−Cアルキルであり、Rは、メチルであり、かつ、他の置換基は、第1ないし第3の態様又は一般式IIにおいて定義された通りである。
これらの実施態様の第5の態様において、Rは、イソプロピル又はt−ブチルであり,Rは、メチルであり、かつ、他の置換基は、第1ないし第3の態様又は一般式IIにおいて定義された通りである。
これらの実施態様の第6の態様において、R及びRは、独立して、水素又はメチルであり、かつ、他の置換基は、第1ないし第5の態様又は一般式IIにおいて定義された通りである。
これらの実施態様の第7の態様において、Rは、水素,メチル,エチル、又はn−プロピルであり,Rは、水素であり、かつ、他の置換基は、第1ないし第5の態様又は一般式IIにおいて定義された通りである。
本発明の別の実施態様において、本発明の化合物は、(その遊離塩基又は薬学的に許容される塩として)以下に示された実施例1ないし129において示された例示的な化学種から選択される。
本発明の別の実施態様は、以下を包含する(ここで、式(I)の化合物についての言及は、上記記載の様々な実施態様及び態様、並びにその薬学的に許容される塩を包含する):
(a) 式(I)の化合物と、担体、アジュバント、又はビヒクルとを含む組成物;
(b) 式(I)の化合物と、薬学的に許容される担体、アジュバント、又はビヒクルとを含む医薬組成物;
(c) 第2の治療剤をさらに含む、(b)の医薬組成物;
(d) 第2の治療剤が、アゾール、ポリエン、プリン若しくはピリミジンヌクレオチド阻害剤、ニューモカンジン若しくはエキノカンジン誘導体、タンパク質伸長因子阻害剤、キチン阻害剤、マンナン阻害剤、殺菌性/透過性増強(BPI)タンパク質産物、又は免疫調整剤である、(c)の医薬組成物;
(e) 第2の治療剤が、イトラコナゾール、ケトコナゾール、ミコナゾール、フルコナゾール、ボリコナゾール、ポサコナゾール、アムホテリシンB、フルシトシン、アニデュラフンギン、ミカフンギン、又はカスポフンギンである、(d)の医薬組成物;
(f) (1)式(I)の化合物及び(2)第2の治療剤である医薬的組合せであり、ここで、式(I)の化合物及び第2の治療剤は、各々、この組合せが真菌/細菌感染症の治療又は予防に有効となる量で使用される;
(g) 第2の治療剤が、アゾール、ポリエン、プリン若しくはピリミジンヌクレオチド阻害剤、ニューモカンジン若しくはエキノカンジン誘導体、タンパク質伸長因子阻害剤、キチン阻害剤、マンナン阻害剤、殺菌性/透過性増強(BPI)タンパク質産物、又は免疫調整剤である、(f)の医薬組合せ;
(h) 第2の治療剤が、イトラコナゾール、ケトコナゾール、ミコナゾール、フルコナゾール、ボリコナゾール、ポサコナゾール、アムホテリシンB、フルシトシン、アニデュラフンギン、ミカフンギン、又はカスポフンギンである、(g)の医薬組合せ;
(i) 有効量の式(I)の化合物を患者に投与することを含む、(1,3)−β−D−グルカン合成酵素をそれを必要とする患者において阻害する方法;
(j) 有効量の式(I)の化合物を患者に投与することを含む、真菌感染症をそれを必要とする患者において治療又は予防する方法;
(k) 式(I)の化合物が、真菌/細菌感染症に有効な第2の治療剤と組合せて、順次又は同時に投与される、(j)の方法;
(l) 第2の治療剤が、アゾール、ポリエン、プリン若しくはピリミジンヌクレオチド阻害剤、ニューモカンジン若しくはエキノカンジン誘導体、タンパク質伸長因子阻害剤、キチン阻害剤、マンナン阻害剤、殺菌性/透過性増強(BPI)タンパク質産物、又は免疫調整剤である、(k)の方法;
(m) 第2の治療剤が、イトラコナゾール、ケトコナゾール、ミコナゾール、フルコナゾール、ボリコナゾール、ポサコナゾール、アムホテリシンB、フルシトシン、アニデュラフンギン、ミカフンギン、又はカスポフンギンである、(l)の方法;
(n) (b)、(c)、(d)、若しくは(e)の医薬組成物、又は、(f)、(g)、若しくは(h)の組合せを患者に投与することを含む、(1,3)−β−D−グルカン合成酵素をそれを必要とする患者において阻害する方法;
(o) (b)、(c)、(d)、若しくは(e)の医薬組成物、又は、(f)、(g)、若しくは(h)の組合せを患者に投与することを含む、真菌感染症をそれを必要とする患者において治療若しくは予防する方法。
本発明はまた、(a)(1,3)−β−D−グルカン合成酵素をそれを必要とする患者において阻害すること、又は(b)真菌感染症を治療若しくは予防すること:(i)における使用のための、(ii)そのための医薬としての使用のための、又は(iii)そのための医薬の調製における使用のための、本発明の化合物も包含する。これらの使用においては、本発明の化合物を真菌/細菌感染症に有効な一種以上の第2の治療剤と組合せて、順次又は同時に投与してもよい。
上記に示した化合物の実施態様において、各実施態様が、そのような組合せが安定な化合物を提供しかつ該実施態様の記載に合致する範囲内で、1種以上の他の実施態様と組合せてもよいことが理解されるべきである。上記の(a)ないし(o)に示した組成物及び方法の実施態様は、化合物の実施態様の組合せから結果として生じるような実施多様も含め、化合物の全ての実施態様を包含するものと解釈されることが、さらに理解されるべきである。
加えて、上記に示された化合物の実施態様の記載において、示された置換は、その置換基が定義に合致する安定な化合物を提供する範囲内でのみ包含されることが理解される。
本発明の追加の実施態様は、上記の(a)−(o)に示した医薬組成物、組合せ、及び方法と、先行する段落に示された使用とを包含し、ここで、それに使用された本発明の化合物は、上記記載の化合物の実施態様又は態様のうちの1つの化合物である。これらの実施態様又は態様並びに以下に記載したものの全てにおいて、当該化合物は、適切である場合、薬学的に許容される塩又は水和物の形態で使用してもよい。
本発明の化合物(薬学的に許容される塩及び/又は水和物の形態を包含する)は、以下の1種以上を含む、酵母及び真菌に対し、抗菌(例えば、抗真菌)活性をもつ:アクレモニウム属(Acremoniumu)、アブシジア属(例えば、アブシジア・コリムビフェラ(Absidia corymbifera))、アルタナリア属(Alternaria)、アスペルギルス属(例えば、アスペルギルス・クラバツス(Aspergillus clavatus)、アスペルギルス・フラブス(Aspergillus flavus)、アスペルギルス・フミガツス(Aspergillus fumigatus)、アスペルギルス・ニズランス(Aspergillus nidulans)、アスペルギルス・ニゲル(Aspergillus niger)、アスペルギルス・テレウス(Aspergillus terreus)、及びアスペルギルス・ベルシカラー(Aspergillus versicolor))、ビポラリス属(Bipolaris)、ブラストミセス属(例えば、ブラストミセス・デルマチチジス(Blastomyces dermatitidis))、ブラストシゾミセス属(例えば、ブラストシゾミセス・カピタツス(Blastoschizomyces capitatus))、カンジダ属(例えば、カンジダ・アルビカンス(Candida albicans)、カンジダ・グラブラタ(Candida glabrata)(トルロプシス・グラブラタ(Torulopsis glabrata))、カンジダ・ギリエルモンディ(Candida guilliermondii)、カンジダ・ケフィル(Candida kefyr)、カンジダ・クルセイ(Candida krusei)、カンジダ・ルシタニアエ(Candida lusitaniae)、カンジダ・パラプシロシス(Candida parasilosis)、カンジダ・シュードトロピカリス(Candida pseudotropicalis)、カンジダ・ステラトイデア(Candida stellatoidea)、カンジダ・トロピカリス(Candida tropicalis)、カンジダ・ユチリス(Candida utilis)、カンジダ・リポリチカ(Candida lipolytica)、カンジダ・ファマタ(Candida famata)、及びカンジダ・ルゴサ(Candida rugosa))、クラドスポリウム属(例えば、クラドスポリウム・カリオニ(Cladosporium carrionii)、及びクラドスポリウム・トリクロイデス(Cladosporium trichloides))、コクシジオイデス属(例えば、コクシジオイデス・イミチス(Coccidioides immitis))、クリプトコッカス属(例えば、クリプトコッカス・ネオフォルマンス(Cryptococcus neoformans))、クルブラリア属(Curvularia)、クニンガメラ属(例えば、クニンガメラ・エレガンス(Cunninghamella elegans))、皮膚糸状菌(Dermatophyte)、エクソフィアラ属(例えば、エイクソフィアラ・デルマチチジス(Exophiala dermatitidis)及びエクソフィアラ・スピニフェラ(Exophiala spinifera))、エピデルモフィトン属(例えば、エピデルモフィトン・フロコサム(Epidermophyton floccosum))、フォンセカエ属(例えば、フォンセカエ・ペドロソイ(Fonsecaea pedrosoi))、フザリウム属(例えば、フザリウム・ソラニ(Fusarium solani))、ゲオトリカム属(例えば、ゲオトリカム・カンディダム(Geotrichum candiddum)及びゲオトリカム・クラバタム(Geotrichum clavatum))、ヒストプラズマ属(例えば、ヒストプラズマ・カプスラタム・バリアント・カプスラタム(Histoplasma capsulatum var.Capsulatum))、マラセチア属(例えば、マラセチア・フルフル(Malassezia furfur))、ミクロスポラム属(例えば、ミクロスポラム・カニス(Microsporum canis)及びミクロスポラム・ギプセウム(Microsporum gypseum))、ムコール属(Mucor)、パラコクシジオイデス属(例えば、パラコクシジオイデス・ブラシリエンシス(Paracoccidioides brasiliensis))、ペニシリウム属(例えば、ペニシリウム・マルネフェイ(Penicillium Marneffei))、フィアロフォラ属(Phialophora)、ピチロスポラム・オバーレ(Pityrosporum ovale)、ニューモシスチス属(例えば、ニューモシスチス・カリニ(Pneumocystis carinii))、シュードアレスケリア属(例えば、シュードアレスケリア・ボイディ(Pseudallescheria boydii))、リゾプス属(例えば、リゾプス・ミクロスポラス・バリアント・リゾポジフォリミス(Phizopus microsporus var.rhizopodiformis)及びリゾプス・オリザエ(Rhizopus oryzae)、サッカロミセス属(例えば、サッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae))、セドスポリウム属(例えば、セドスポリウム・アピオスペルム(Scedosporium apiosperum)、スコプラリオプシス属(Scopulariopsis)、スポロトリクス属(例えば、スポロトリクス・シェンキイ(Sporothrix schenckii)、トリコデルマ属(Trichoderma)、トリコフィトン属(例えば、トリコフィトン・メンタグロファイテス(Trichophyton Mentagrophytes)及びトリコフィトン・ルブルム(Trichophyton rubrum))、及びトリコスポロン属(例えば、トリコスポロン・アサヒイ(Trichosporon asahii)、及びトリコスポロン・ベイゲリイ(Trichosporon beigelii)、及びトリコスポロン・クタネウム(Trichosporon cutaneum))。本発明の化合物はまた、トキソプラズマ属(Toxoplasma)、クリプトスポリジウム属(Cryptosporidium)、リーシュマニア属(Leishmania)、トリパノソーマ属(Tripanosoma)、ジアルジア属(Giardia)、及びトリコモナス属(Trichomona)などの原生動物によって引き起こされる感染症を治療するのに用いられる。本発明の化合物は、全身性のヒト病原性糸状菌感染症を引き起こす菌に対して有用であるばかりでなく、トリコデルマ属の種(Trichoderma sp.)及び他のカンジダ属の種(Candida spp.)などの表層真菌感染症を引き起こす菌に対しても有用であると確信する。本発明の化合物は、アスペルギリウス・フラブス(Aspergilius)、アスペルギルス・フミガツス(Aspergillus fumigatus)、カンジダ・アルビカンス、カンジダ・パラプシソロシス、クリプトコッカス・ネオフォルマンス、サッカロミセス・セレビシエ、及びトリコフィトン・メンタグロファイテスに対し、特に有効であると確信する。
その抗真菌活性を考慮すれば、式(I)の化合物は、皮膚、眼、毛、爪、口腔粘膜、胃腸管、気管支、肺、心内膜、脳、髄膜、泌尿器、膣部、口腔、眼球(ophthalmus)、全身、腎臓、気管支、心臓、外耳道、骨、鼻腔、副鼻腔、脾臓、肝臓、皮下組織、リンパ管、胃腸、関節、筋肉、腱、肺中の間質形質細胞、血液などにおける、様々な表在性、皮膚性、皮下性、及び全身性の真菌感染症の1種以上を治療及び/又は予防するのに有用である。
それ故、本発明の化合物は、皮膚糸状菌症(例えば、白癬症(trichophytosis)、白癬(ringworm)又は白癬(tinea)感染症)、水虫、爪周囲炎、癜風、紅色陰癬、間擦疹、真菌性おむつかぶれ、カンジダ外陰炎、カンジダ亀頭炎、外耳炎、カンジダ症(皮膚及び粘膜皮膚)、慢性粘膜カンジダ症(例えば、鵞口瘡及び膣カンジダ症)、クリプトコッカス症、ゲオトリクム症、トリコスポロン症、アスペルギルス症、ペニシリウム症、フザリウム症、接合菌症、スポロトリクム症、クロモミセス症、コクシジオイデス症、ヒストプラズマ症、ブラストミセス症、パラコクシジオイデス症、シュードアレシェリア症、菌腫、糸状菌性角膜炎、耳真菌症、ニューモシスチス症、及び真菌血症などの様々な感染症の1種以上を予防及び治療するのに有用である。本発明の化合物はまた、全身性及び局所性の真菌感染症を予防するための予防剤として使用してもよい。予防剤としての使用は、例えば、免疫無防備状態の患者(例えば、AIDS患者、癌治療を受けている患者、又は移植患者)の感染症の予防において、選択的消化管除染レジメンの一部として適切であり得る。抗生物質治療の間に、真菌の過剰増殖を予防することも、ある疾患症候群又は医原性状態において望ましいことがある。
本発明の化合物と組合せて使用してもよいアゾールの例は、限定するものではないが、フルコナゾール、ボリコナゾール、イトラコナゾール、ケトコナゾール、ミコナゾール、ラブコナゾール、デトコナゾール(detoconazole)、クロトリマゾール、及びポサコナゾールを包含する。本化合物と組合せて使用してもよいポリエンの例は、限定するものではないが、アムホテリシンB、ナイスタチン、そのリポソーム型及び脂質型、例えば、アベルセット(ABELCET)、アムビソム(AMBISOME)、及びアムホシル(AMPHOCIL)を包含する。本化合物と組合せて使用してもよいプリン又はピリミジンヌクレオチド阻害剤の例は、限定するものではないが、フルシトシン、又はポリオキシン、例えば、ニッコーマイシン、特にニッコーマイシンZ若しくはニッコーマイシンXを包含する。本化合物と組合せて使用してもよい別のクラスの治療剤は、キチン阻害剤を包含する。本化合物と組合せて使用してもよい伸長因子阻害剤の例は、限定するものではないが、ソルダリン及びその類似体を包含する。本化合物と組合せて使用してもよいニューモカンジン又はエキノカンジン誘導体は、限定するものではないが、シロフンギン、アニデュラファンギン、ミカファンギン、及びカスポフンギンを包含する。本化合物と組合せて使用してもよいマンナン阻害剤の例は、限定するものではないが、プレダマイシンを包含する。本化合物と組合せて使用してもよい殺菌性/透過性増強(BPI)タンパク質産物の例は、限定するものではないが、XMP.97及びXMP.127を包含する。本化合物と組合せて使用してもよい免疫調整剤の例は、限定するものではないが、インターフェロン(例えば、IL−1、IL−2、IL−3、及びIL−8)、デフェンシン、タクロリムス、及びG−CSF(顆粒球コロニー刺激因子))を包含する。
本明細書で使用するとき、用語「アルキル」は、指定された範囲内の炭素原子数を有する任意の直鎖又は分枝鎖型アルキル基を指す。したがって、例えば、「C1−6アルキル」(又は「C−Cアルキル」)は、全てのヘキシルアルキル及びペンチルアルキル異性体、並びにn−、iso−、sec−、及びt−ブチル、n−及びイソプロピル、エチル、及びメチルを指す。別の例として、「C1−4アルキル」は、n−、iso−、sec−、及びt−ブチル、n−及びイソプロピル、エチル、及びメチルを指す。
用語「シクロアルキル」は、指定された範囲内の炭素原子数を有するアルカンの任意の環式の環を指す。したがって、例えば、「C3−6シクロアルキル」(又は「C−Cシクロアルキル」)は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、及びシクロヘキシルを指す。
用語「シクロアルキル−アルキル」(又は同様に「アルキル−シクロアルキル」)は、本明細書で用いるとき、上記記載のアルキル部分を包含しかつ上記記載のシクロアルキル部分も包含する系を指す。「シクロアルキル−アルキル」(又は「アルキル−シクロアルキル」)への結合は、シクロアルキル部分又はアルキル部分のいずれかを介してよい。「シクロアルキル−アルキル」系における指定された炭素原子数は、アルキル部分及びシクロアルキル部分の双方における炭素原子の総数を指す。C−Cシクロアルキル−アルキルの例は、限定するものではないが、メチルシクロプロピル、ジメチルシクロプロピル、メチルシクロブチル、トリメチルシクロブチル、エチルシクロペンチル、メチルシクロヘキシル、シクロプロピルメチル、シクロプロピルエチル、シクロブチルメチル、シクロブチルプロピル、シクロペンチルエチル、及びシクロヘキシルメチルを包含する。
用語「アルケニル」は、指定された範囲内の炭素原子数を有し、かつ、少なくとも1つの二重結合を含有する、直鎖又は分枝鎖型の非環式不飽和炭化水素を指す。したがって、例えば、「C−Cアルケニル」は、ビニル、(1Z)−1−プロペニル、(1E)−1−プロペニル、2−プロペニル、又はイソプロペニルを指す。
用語「ハロゲン」(又は「ハロ」)は、フッ素、塩素、臭素、及びヨウ素を指す(これに代えて、フルオロ、クロロ、ブロモ、及びヨードとも呼ばれる)。
用語「オキソ」は、=Oを意味し、かつ本明細書で用いるとき、用語「イミノ」は、=NRを意味し、ここで、Rは、既に定義された通りである。
本明細書で用いるとき、用語「又は」は、適切である場合には組合せてもよい代替え物を意味する。
特に別言しない限り、本明細書に挙げた範囲は、全て包括的である。例えば、「1ないし4個のヘテロ原子」を含有すると記載された複素環式環は、該環が、1、2、3、又は4個のヘテロ原子を含有し得ることを意味する。また、本明細書で挙げられた任意の範囲がその範囲内に、その範囲内の下位範囲を全て包含することも理解されるべきである。したがって、例えば、「1ないし4個のヘテロ原子」を含有すると記載された複素環式環は、その態様として、2ないし4個のヘテロ原子、3又は4個のヘテロ原子、1ないし3個のヘテロ原子、2又は3個のヘテロ原子、1又は2個のヘテロ原子、1個のヘテロ原子、2個のヘテロ原子などを含有する複素環式環を包含することを意図している。
結果として安定な化合物が得られるならば、本明細書に定義された種々のシクロアルキル、及び、複素環式/ヘテロアリール環及び環系のいずれもが、任意の環原子(すなわち、任意の炭素原子又は任意のヘテロ原子)において、化合物の残りの部分に結合してもよい。適当な5又は6員の複素芳香族環/複素アリール環は、限定するものではないが、ピリジル、ピロリル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、トリアジニル、チエニル、フラニル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、オキサトリアゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、及びチアジアゾリルを包含する。適当な9又は10員のヘテロアリール環は、限定するものではないが、キノリニル、イソキノリニル、インドリル、インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾトリアゾイル、イミダゾピリジニル、トリアゾロピリジニル、及びイミダゾピリミジニルを包含する。適当な4ないし6員のヘテロシクリルは、限定するものではないが、アゼチジニル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピペラジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、ピラゾリジニル、ヘキサヒドロピリミジニル、チアジナニル、チアジアジナニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、及びジオキサニルを包含する。
「安定な」化合物は、調製及び単離が可能なものであり、かつその構造及び特性が、本本明細書に記載の目的(例えば、患者への治療的又は予防的投与)のために該化合物を使用させるのに充分な時間にわたり、本質的に変化することなく存続する、又は存続させ得る化合物である。1つの化合物についての言及はまた、該化合物の安定な複合体、例えば安定な水和物も包含する。
置換基及び置換パターンの選択の結果として、本発明の化合物のあるものは、不斉中心を有してもよく、立体異性体の混合物として、又は個々のジアステレオマー、又はエナンチオマーとして存在してもよい。別に指定しない限り、これらの化合物の全ての異性体型は、単離されたものか又は混合物の状態であるかにかかわらず、本発明の範囲内にある。また、示された本化合物の互変異性体型も、本発明の範囲内に包含される。
任意の構成要素中に、又は式(I)中に、又は本発明の化合物を示しかつ記載している他の任意の式中に、任意の可変基が1回以上出現する場合、その出現毎の定義は、他の全ての出現におけるその定義とは無関係である。また、置換基及び/又は可変基の組合せは、かかる組合せが結果として安定な化合物を生じる場合にのみ許容される。
用語「置換された」は、そのような一置換及び多置換(同一部位における多数の置換を含めて)が化学的に可能である範囲での、指名された置換基による一置換及び多置換を包含する。特に別言しない限り、指名された置換基による置換は、そのような環置換が化学的に可能であり、かつ結果として安定な化合物を生じる限り、環(例えば、アリール、シクロアルキル、ヘテロアリール、又はヘテロシクリル)中の任意の原子上で可能である。
波線で終わっている結合は、本明細書では、置換基又は部分構造の結合点を示すために使用されている。この使用法は、以下の例によって例示される:
Figure 2011530594
本発明の化合物はまた、抗真菌化合物用のスクリーニングアッセイの調製及び実施においても有用である。例えば、本発明化合物は、より強力な抗真菌化合物のための優れたスクリーニング手段である突然変異体を単離するのに有用である。
本発明の全ての化合物は、適宜、「薬学的に許容される塩」又は水和物の形態で投与してよい。しかしながら、本発明による当該化合物又はその薬学的に許容される塩の調製において、別の塩が有用であってもよい。例えば、本発明化合物が塩基性のアミン基を含有する場合、それらをトリフルオロ酢酸塩として好都合に単離してもよい(例えば、HPLC精製により)。トリフルオロ酢酸塩を薬学的に許容される塩を含む別の塩に変換することは、当該技術分野において周知のいくつかの標準法により達成してもよい。例えば、適当なイオン交換樹脂を使用して、所望の塩を生成してもよい。あるいは、トリフルオロ酢酸塩を親化合物を含まないアミンに変換することを当該技術分野において周知の標準法(例えば、NaHCOのような適当な無機塩基で中和すること)によって達成してもよい。別の所望のアミン塩は、次に、遊離塩基を適当な有機又は無機酸と反応させることにより、通常の方法で調製してもよい。代表的な薬学的に許容される第四級アンモニウム塩は、以下を包含する:塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩、炭酸塩、酢酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、リンゴ酸塩、コハク酸塩、乳酸塩、ステアリン酸塩、フマル酸塩、ヒプル酸塩、マレイン酸塩、グルコン酸塩、アスコルビン酸塩、アジピン酸塩、グルセプト酸塩、グルタミン酸塩、グルクロン酸塩、プロピオン酸塩、安息香酸塩、メシル酸塩、トシル酸塩、オレイン酸塩、ラクトビオ酸塩、ラウリル硫酸塩、ベシル酸塩、カプリル酸塩、イセチオン酸塩、ゲンチジン酸塩、マロン酸塩、ナプシル酸塩、エジシル酸塩、パモ酸塩、キシナホ酸塩、ナパジシル酸塩、臭化水素酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩、シンナミン酸塩、マンデル酸塩、ウンデシレン酸塩、及びカンシル酸塩。本発明の化合物の多くは、酸性のカルボン酸部分をもち、この場合、その適当な薬学的に許容される塩は、アルカリ金属塩、例えば、ナトリウム又はカリウム塩;アルカリ土類金属塩、例えば、カルシウム又はマグネシウム塩;及び適当な有機リガンドを用いて形成した塩、例えば、第四級アンモニウム塩を包含してもよい。
本発明は、その範囲内に、本発明の化合物のプロドラッグを包含する。一般に、かかるプロドラッグは、本発明化合物の官能性誘導体であって、必要とされる化合物にインビボで容易に転換できるものとされる。したがって、本発明の治療法においては、用語「投与すること」は、記載された様々な症状を、具体的に開示された化合物により、又は具体的に開示されていなくてもよいが、患者への投与後にインビボで指定された化合物に変換される化合物により、治療することを包含するものとする。適当なプロドラッグ誘導体の選択及び調製のための慣用法は、例えば、バンドガード(H.Bundgaard)編、「プロドラッグのデザイン(Design of Prodrugs)」、エルゼビア、1985年(これは、その記載全体が本明細書に援用される)に記載されている。これらの化合物の代謝産物は、本発明の化合物を生物学的環境中に導入したときに産生される活性化学種を包含する。
本発明の化合物については、用語「投与」及びその変形(例えば、化合物を「投与すること」)は、化合物又は該化合物のプロドラッグを治療を必要とする患者に提供することを意味する。本発明の化合物又はそのプロドラッグが、1種以上の他の活性薬剤(例えば、真菌/細菌感染症を治療するのに有用な他の抗真菌/抗菌剤)と組合せて供与される場合、「投与」及びその変形は、各々、該化合物又はプロドラッグ及び他の薬剤の同時及び順次の供与を包含するものと理解される。
本明細書で用いるとき、用語「組成物」は、指定された成分を含む生成物、並びに、指定された成分を合わせることで直接又は間接的に生じる任意の生成物を包含することが意図されている。
「薬学的に許容される」とは、医薬組成物の成分が互いに適合性でなければならず、かつ、その受容者に対し有害ではないことを意味する。
用語「患者(subject)」(これに代えて、本明細書では「患者(patient)」とも呼ぶ)は、本明細書で用いるとき、治療、観察、又は実験の対象となった、動物、好ましくは哺乳類、最も好ましくはヒトを指す。
用語「有効量」は、本明細書で用いるとき、研究者、獣医師、医師、又は他の臨床家によって求められている組織、系、動物、又はヒトにおける生物学的又は医学的応答を誘発する活性化合物又は医薬品の量を意味する。1つの実施態様において、有効量は、治療されている疾患又は症状の徴候緩和のための「治療上有効な量」である。別の実施態様において、有効量は、予防される疾患又は症状の徴候を予防するため、又は発生の可能性を低減するための「予防上有効な量」である。この用語はまた、本明細書において、(1,3)−β−D−グルカン合成酵素を阻害し、それにより、求められている応答を誘発するのに充分な活性化合物の量も包含する(すなわち、「阻害有効量」)。
活性化合物(すなわち、活性成分)が塩として投与される場合、活性成分の量に対する言及は、当該化合物の遊離酸又は遊離塩基の形態に対するものである。
(1,3)−β−D−グルカン合成酵素を阻害するか、又は真菌感染症を予防若しくは治療する目的のためには、本発明の化合物を任意選択で塩又は水和物の形態で、活性薬剤と該薬剤の作用部位との接触をもたらす手段によって投与し得る。それらは、医薬品についての使用のために利用可能な慣用の手段により、個々の治療剤として、又は治療剤の組合せの状態のいずれかで投与し得る。それらは単独で投与し得るが、典型的には、選択された投与経路及び標準的な薬学のプラクティスに基づき選択される薬学的担体と共に投与される。本発明化合物は、例えば、以下の1つ以上により:経口的、非経口的(皮下注射、静脈内、筋肉内、胸骨内注射、若しくは注入技術を包含する)に、吸入により(例えば、経鼻又はバッカル吸入スプレイ、定量噴霧式吸入器からのエアロゾル、及び乾燥粉末吸入器)、ネブライザーにより、経眼的、局所的、経皮的、又は経直腸的に、有効量の化合物と、慣用の無毒性の薬学的に許容される担体、アジュバント、及びビヒクルとを含有する医薬組成物の単位用量の形態で投与し得る。経口投与に適した液体製剤(例えば、懸濁液、シロップ、エリキシルなど)は、当該技術分野において周知の技術に従って調製してよく、水、グリコール、油、アルコールなどの通常の媒体を使用し得る。経口投与に適した固形製剤(例えば、散剤、丸剤、カプセル、及び錠剤)は、当該技術分野において周知の技術に従って調製してよく、デンプン、糖、カオリン、潤滑剤、結合剤、崩壊剤などといった固形賦形剤を使用し得る。非経口組成物は、当該技術分野において周知の技術に従って調製してよく、典型的には、担体として滅菌水を使用し、かつ任意で、溶解補助剤のような他の成分を使用する。注射用溶液は、当該技術分野において周知の方法に従って調製してよく、ここで、担体は、生理食塩水、グルコース溶液、又は生理食塩水とグルコースとの混合物を含有する溶液を含む。本発明の医薬組成物の調製における使用に適した方法及び前記組成物における使用に適した成分についてのさらなる記載は、「レミントンの薬学(Remington’s Pharmaceutical Sciences)」、第20版、A.R.Gennaro編、Mack Publishing Co.、2000年に示されている。
本発明の化合物は、例えば、経口的又は静脈内に、例えば、1日当たり、哺乳動物(例えば、ヒト)の体重当たり、0.001ないし1000mg/kgの用量範囲内で、単一用量又は分割用量にて投与し得る。用量範囲の一例は、単一用量又は分割用量で、経口的又は静脈内に、1日当たり、体重当たり0.01ないし500mg/kgである。用量範囲の別の例は、単一用量又は分割用量で、経口的又は静脈内に、1日当たり、体重当たり0.1ないし100mg/kgである。経口投与用には、組成物は、治療される患者に対する投与量の対症的調整のため、例えば、1.0ないし500ミリグラムの活性成分、特に、1、5、10、15、20、25、50、75、100、150、200、250、300、400、及び500ミリグラムの活性成分を含有する錠剤又はカプセルの形態で提供し得る。任意の特定の患者のための具体的な用量レベル及び投薬頻度は、変更されてよく、使用する具体的な化合物の活性、その化合物の代謝安定性及び作用期間、年齢、体重、全身の健康、性別、食餌、投与の様式及び時間、排出率、薬剤の組合せ、特定の症状の重篤性、及び治療を受けている受容者を包含する、様々な因子に依存するであろう。
本発明はまた、式(I)の化合物を製するプロセスも包含する。本発明の化合物は、以下の反応スキーム及び実施例、又はその変形に従って、出発物質エンフマフンギンから調製してよい。エンフマフンギンは、米国特許第5,756,472号(その内容は、参考としてその記載全体が本明細書に含まれる)に記載されたように、スペイン、マドリード州、ナバルケヒーゴ(Navalquejigo)で採集された未同定の低木の生葉から単離された、真菌株ホルモネマ種の種(Hormonema sp.)(ブタペスト条約下で、アメリカンタイプ・カルチャー・コレクション(American Type Culture Collection)の微生物系統保存機関に寄託され、受託番号ATCC74360が割り当てられた)から生成された天然物である。
以下の2つの構造は、本発明の化合物について使用した系統名及び番号付け規則を例示している。
Figure 2011530594
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(アセチルオキシ)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−15−(β−D−グルコピラノシルオキシ)−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−4−ヒドロキシ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸(慣用名:エンフマフンギン)。
Figure 2011530594
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−(アミノエトキシ)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−(2H−トリアゾル−2−イル)−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸。
Figure 2011530594
スキームAは、天然産物エンフマフンギンの脱グリコシル化のための方法、及びさらなる加工に向けて分子を調製するための追加の修飾を例示している。第1の工程においては、エンフマフンギンのラクトール基を、トリエチルシランのような適当な還元剤で、酸性条件(例えば、トリフルオロ酢酸)下で処理することにより還元して、化合物A2を得る。グルコース部分の除去は、A2を、メタノール中で、硫酸のような強酸の存在下で加熱することにより達成してもよい。これらの条件下では、C14におけるアセトキシ基もメトキシにより置き換えられて、メチルエーテル化合物A3を生じる。A2及び関連化合物を脱グリコシル化するための別の方法もまた公知である(例えば、国際特許公開番号WO 2007/127012;及びシャフィー(Shafiee)ら著、「J.Molecular Catalysis B:Enzymatic」、2001年、第16巻、p.27−32)。次に、A3のカルボン酸の選択的保護を臭化ベンジルを用いて、適当な塩基、例えば炭酸水素ナトリウム又は炭酸カリウムの存在下で処理することにより達成してよく、A4を得る。当該技術分野において周知の他の適当な保護基も使用してもよい。
スキームBないしEは、C15水酸基上にR置換基を導入する方法を例示している。追加の方法はまた、国際特許公開番号WO2007/127012に記載されている。このスキームにおいては、可変基R、R、R、及びRは、既に定義された通りであるか、又はその前駆体基である。追加の可変基は、個々のスキームにおいて定義された通りである。
Figure 2011530594
スキームBに示したように、A4を、N−スルホニルアジリジン(B1)と、適当な塩基、例えば水素化カリウム、水素化ナトリウム、又はカリウムtert−ペンチラートの存在下で、かつ任意選択で、適当なカチオン錯化剤、例えば、18−クラウン−6又は15−クラウン−5の存在下で反応させて、中間体B2を得る。アジリジンB1は、当該技術分野において公知の方法によって調製され(例えば、「Acc.Chem.Res.」、2006年、第39巻、p.194−206;「Tetrahedron」、2004年、第60巻、p.2701−2743;「J.Am.Chem.Soc.」、1998年、第120巻、p.6844;「Org Lett.」、1999年、第5巻、p.783−786;「Chem.Soc.Rev.」、2002年、第31巻、p.247;「Synthesis」、2000年、p.1347;「ARKIVOC」、2007年、第4巻、p.304−311;「Tetrahedron:Asymmetry」、1997年、第8巻、p.1693;「Chem.Commun.」、2006年、p.1833−1835参照)、以下にさらに例示される通りである。B2のN−スルホニル基の除去は、液体アンモニウム中のナトリウム又はリチウムによる溶解金属還元により、ジメトキシエタン又はテトラヒドロフランのような適当な共溶媒を使用して達成される。この工程はまた、カルボン酸がベンジルエステルとして保護されている場合には、それを好都合に脱保護して、中間体B3を得る。当業者には、別の保護基による戦略もまた使用してよいことが理解されるであろう。B3のアミノ基のさらなる置換をこの時点において、アルキル化又は還元的アミノ化などの当該技術分野において周知の標準法により行なってよく、化合物B4を得る。
Figure 2011530594
スキームCは、アミノ基を置換するための別法を例示しており、N−スルホニル中間体B2を、ヨウ化メチル、ヨウ化エチル、又は臭化アリルなどの適当なアルキル化剤を用いて、水素化ナトリウムのような適当な塩基の存在下でアルキル化することにより、C1を得る。次に、B2について既に記載したように溶解金属還元を行ない、C2を得る。スキームCの合成は、アミノエーテル窒素上に単一の置換を導入するのに特に有用である。スキームCでは、R基の導入が例示されているが、当業者には、この合成がR基の導入についても同様に作用することになることが明らかであろう。
Figure 2011530594
スキームDは、R基を導入するための追加の方法を記載している。A4を、5員の環状スルファミダート試薬D1と反応させて、中間体D3を得る。この反応は、アジリジンB1を用いたカップリングについてスキームBに記載したものと同様の条件下で行なう。酸性水溶液による処理を行ない、これにより最初のN−硫酸化生成物を開裂して、アミンD3を得る。同様に、A4を、6員の環式スルファミダート試薬D2と反応させて、D4を得て、アミン保護基の除去の後に、アミノプロピルエーテル中間体D5を得る。D2及びD4用の適当な保護基は、t−ブチルオキシカルボニル(Boc)及びベンジルオキシカルボニル(Cbz)を包含する。環状スルファミド試薬D1及びD2は、当該技術分野において公知の方法よって調製され(例えば、「Tetrahedron」、2003年、第59巻、p.2581−2616;「J.Org.Chem.」、2004年、第69巻、p.3610−3619;「Angew.Chem.Int.Ed.」、2005年、第44巻、p.3518−3520)、以下にさらに例示される。スキームDでは、アミノエーテルの窒素上でのR置換を用いたD3の合成が例示されているが、当業者には、この方法が、適当に置換されたD1化合物を使用することにより、アミノエーテルの窒素上でのR置換を用いたD3化合物の合成ついても同様に作用することになることが明らかであろう。
Figure 2011530594
スキームEは、C15水酸基上にR置換を誘導するための追加の方法を例示している。A4を、ハロゲン化アリル又は他の適当に活性化されたアリル種(E1)でアルキル化して、アリル型エーテルE2を得る。この反応に適した塩基は、水素化ナトリウム又は水素化カリウムなどである。標準的な条件(例えば、OsO/NaIO)下での、アルケニル基の酸化的開裂により、対応するケトン(又はアルデヒド)E3を得る。次にE3を、標準法(例えば、RNH、NaBHCN、AcOH、MeOH、THF)により還元的アミノ化して、アミノエーテルE4を得る。あるいは、E3を、硫酸銅又はチタンエトキシドのような乾燥剤の存在下で、アルキル−又はアリールスルフィニルアミドと反応させることで、スルフィニルイミンE5に変換してもよい。E5を、アルキルリチウム試薬(例えば、RLi/MeAl)、アルキルグリニャール試薬(例えば、RMgBr)、又は(R=Hの場合)金属水素化物還元剤(例えば、水素化トリエチルホウ素リチウム)と反応させ、その後に酸処理(例えばHCl/MeOH)して、N−スルフィニル基を開裂し、E6を得る。この合成スキームの1つの有用なバリエーションにおいては、エナンチオマー的に純粋なアルキル−又はアリールスルフィニルアミド試薬をこの手順に使用することで、E6のアミンに隣接した置換の立体化学を調節することができる(例えば、「Acc.Chem.Res.」、2002年、第35巻、p.984−995参照)。このスキームの別の有用なバリエーションにおいては、スキームEに例示されたR及びRの役割が逆転してもよい。スキームEの別の有用なバリエーションにおいては、中間体E3の段階において、R置換基を、慣用の条件及び試薬[例えば、RI、LiN(i−Pr)]を用いて、カルボニル基の隣接する位置におけるアルキル化により導入してもよいことが、当業者によって理解されるであろう。
Figure 2011530594
スキームFは、C14位におけるテトラゾール複素環の導入を例示している。このスキームでは、可変基R、R、R、R、及びRは、上記で定義した通りであるか、或いはそれらの前駆体の基である。B4とテトラゾール誘導体F1との間の置換反応は、ルイス酸試薬によって促進される。適当なルイス酸試薬は、三フッ化ホウ素ジエチルエーテラート、トリフルオロメタンスルホン酸銅、トリフルオロメタンスルホン酸亜鉛などを包含する。反応は、1,2−ジクロロエタンのような非配位性非プロトン性溶媒中で、約20℃ないし約100℃の温度において行なう。この置換反応は、一般に、C14における立体配置を保持したまま起こるが、これは、近位に架橋しているエーテル酸素による関与のせいであろう。2つの位置異性体生成物F2及びF3が、この反応で形成されてよい。両方の異性体が形成された場合、それらをクロマトグラフ法によるか又は他の手段により分離することが、しばしば可能であり望ましい。2つの異性体の割合は置換基Rに依存して変わり得るであるが、F3が主要な異性体であることが多い。所望のR置換基次第で、テトラゾール誘導体F1は、一般に、商業的な供給源から、又は既知の文献の方法による調製によって、容易に入手可能である。スキームFにおいて、テトラゾール複素環の導入は中間体B4を用いて出発することによって例示されるが、B3、C2、D3、D5、E4、及びE6を含むが限定するものではない、多くの他の中間体を用いて出発することによって同じ方法が機能することが理解される。さらに、国際特許公報第WO2007/127012号に記載の多数の中間体及び最終化合物が、スキームFで記述したテトラゾール基の形成のための出発物質としてもよい。
本発明化合物の抗真菌活性は、当該技術分野における公知の種々のアッセイにより、例えば、そのグルカン合成阻害活性(IC50)、ブロスマイクロ希釈アッセイにおける、酵母に対する最小阻止濃度(MIC−100)若しくは最小の顕著な(prominent)阻害(MIC−50)、及び糸状菌及び皮膚糸状菌に対する最小有効濃度(MEC)、又はマウスにおけるインビボの抗カンジダ活性(TOKA)により実証し得る。実施例に示した化合物は、全般的に、カンジダ属の種の増殖を、<0.03ないし32μg/mLの範囲で阻害すること、又は、アスペルギルス・フミガツスに対するMECを、<0.03ないし32μg/mLの範囲で与えることが判明した。
グルカン合成酵素の阻害
化合物のグルカン合成酵素阻害活性のインビトロの評価は、96ウェルフォーマットの重合アッセイにおいて測定した。各ウェルは、100μLの、0.5mM H−UDPG(6000ないし8000dpm/mmol)、50mM HEPES、pH7.5(シグマ(Sigma))、10% w/v グリセロール(シグマ)、1.5mg/mL ウシ血清アルブミン(シグマ A9647、ロット44H0190)、25mM KF(フィッシャー(Fisher))、1mM EDTA(ギブコ(Gibco)ULTRAPURE)、25μM GTP−γ−S、22℃で60分間のインキュベーション中に3ないし6nmoleの取込みを生じるのに充分な酵素、及び100% DMSO中の3倍連続希釈物状態のウェルから添加された試験化合物(1μL/ウェル)を含有した。反応は、20%トリクロロ酢酸 100μLを添加することにより停止した。プレートを最低10分間冷却し、沈殿したグルカンをGF/Cプレート(パッカード(Packard) UNIFILTER(登録商標)−96)上での濾過により収集し、パッカード FILTERMATE HARVESTERを用いて5サイクルの水(各サイクルで、約1mL/ウェル)で洗浄した。40μL/ウェルのシンチレーション液(パッカード ULTIMA GOLD TM−XR)を添加し密封したプレートを、トップカウンティングモードのWALLAC BETAカウンターで約40%の効率でカウントした。
ストック溶液は、DMSO中10mg/mLで−20℃に保管した。新鮮な酵素標品の各々について、最初の力価測定を1mg/mLで開始し、これはDMSO中で10倍希釈(5μLを50μLへ)を行なうことによって調製した。このストック40μLを丸底96ウェルマイクロタイタープレートのカラム12に入れた。DMSO40μLを同じ列のカラム1ないし11に添加し、カラム12から20μLをカラム11へ移すなどしそれぞれ移す前に4回混合することにより、10回の3倍連続希釈を行なった。カラム2からカラム1へは試験化合物は移さなかった。次に、全12個の希釈物の1μLの二重のアリコートを96ウェルBioblock 1.1mLプレート(フィッシャーブランド(Fisher brand))の側壁に移して、2つの列を作成した。
一次データのグラフは、プリズム(PRISM)ソフトウェア(2回の判定の平均)で、プリズムのカーブ・フィッティング・プログラム(S字状用量応答非線形回帰)を使用して作成した。このアッセイにおいて、グルカン合成酵素活性を50%まで阻害するのに必要な化合物の量(IC50−ng/mL)を計算した。
ルーチンアッセイは、カンジダ・アルビカンス MY1055から、以下の手順によって調製されたグルカン合成酵素(GS)について行なった:MY1055を、10リットルのYPD培地(1リットル当たり酵母抽出物10g、トリプトン20g、グルコース20g)中で、30℃で激しく振盪しながら、初期定常期まで増殖させた。細胞を遠心分離により収集し、ペレットを洗浄し、破壊時まで−70℃で凍結した。融解させたペレットを、同体積の破壊緩衝液(50mM HEPES、p.7.4、10% グリセロール、1mM EDTA、1mM PMSF、1mM DTT)、及びその重さの4倍の酸洗浄された0.5mmのガラスビーズと共に4℃で2時間振盪した。破壊の程度は、40xの倍率で視覚的に評価した。低速遠心分離して細胞片を除去した後、上清を100,000xgで60分間遠心分離して、細胞質成分から膜及びリボソームを分離した。膜は、さらに2回、破壊緩衝液で同じ遠心分離条件を用いてさらに洗浄し、最終的に25ないし30mg/mLタンパク質で破壊緩衝液中(バイオラッド(Biorad))に懸濁して、−70℃での貯蔵用とした。膜からのGS活性の抽出は、5mg/mLのタンパク質濃度にて、0.25% W1を加えた抽出緩衝液(50mM NaPO、pH7.5、0.1M KCl、0.1M クエン酸ナトリウム、20% グリセロール、5μM GTP−γ−S、1mM DTT、1mM PMSF、3μg/mL ペプスタチン)中で4℃で60分間穏やかに混合し、続いて100,000xgで60分間遠心分離することにより実施した。遠心分離後、透明な上清を、通常はその上に少量のゼラチン状の未抽出膜をもつ硬い層からなるペレットから除去した。
トラップは、トラッピング緩衝液(50mM HEPES、pH7.5、10mM KF、1mM EDTA、2mg/mL BSA)に2.5mM UDPG及び10μM GTP−γ−Sを加えたもので5倍希釈することにより、直ちに開始した。25℃で60ないし90分間のインキュベーションの後、低速遠心分離(3,000xg、10分間)によってグルカンを採取した。柔らかいペレットを、洗浄緩衝液(50mM HEPES、20% グリセロール、1mM EDTA)に、2.5mM UDPG及び5μM GTP−γ−Sを加えたもので3回、UDPGなしで1回洗浄し、約5倍体積のPE抽出緩衝液(50mM HEPES、30% グリセロール、1mM EDTA、20μM GTP−γ−S、0.4% CHAPS、0.08% ヘミコハク酸コレステロール)中に、ダウンス(DOUNCE)ホモジナイザーを使用して懸濁させた。懸濁液を−70℃で一晩凍結し、次に100,000xgで10分間遠心分離した。遠心分離後の上清をアリコートとして次のアッセイのため−70℃で凍結させた。
感受性試験
96ウェルプレートの各ウェルに、100μLの適当な試験培地(例:0.165M MOPS+3g/Lグルタミン(炭酸水素ナトリウム不含)を含有するRPMI−1640、又は0.165M MOPS+3g/Lグルタミン(炭酸水素ナトリウム不含、3.2% DMSO含有)を含有するRPMI−1640、又は0.33M MOPS+6g/L グルタミン(炭酸水素ナトリウム不含、6.4% DMSO含有)を含有する2X RPMI−1640を、最終濃度50%血清のプレート用とした)を添加した。
試験化合物を10mg/mLの濃度でDMSO中に溶解し、DMSOがないか又は1.92%DMSO若しくは5.12%DMSOを含有する適当な試験培地に1:78で希釈した。例:10mg/mLの化合物ストック溶液25μLを、0.165M MOPS+3g/Lグルタミン(炭酸水素ナトリウム不含、1.92% DMSO含有)を含有する1925μLのRPMI−1640に添加した。達成された試験化合物濃度は128μg/mlであり、DMSO濃度は3.2%であった。適当な試験培地プレートの各列の最初のウェルに100μLの化合物ストック溶液(128μg/mL)を添加した。化合物を、プレートを横切ってカラム11まで連続的に2倍希釈し(カラム12は増殖コントロールウェル)、最後の100μLは廃棄して、64ないし0.06μg/mLの化合物濃度を得た。皮膚糸状菌のプレートでは、最後の100μLを第2のプレートの最初に列に入れ、連続的に2倍希釈して、64ないし0.00004μg/mLの化合物濃度を得た。コントロール化合物、アムホテリシンB及びカスポフンギンをDMSO中10mg/mLのストック溶液として調製し、試験化合物について上記に記載したようにマイクロタイタープレート内で調製した。
酵母
酵母のマイクロブロス希釈アッセイでは、微生物カンジダ属の種であるクロプトコッカス・ネオフォルマンス(MY2062)及びサッカロミセス・セレビシエ(MY2255)を、酵母培養物をサブロー(SABOURAUD)デキストロース寒天(SDA)上に線状に接種して、35ないし37℃で24ないし48時間インキュベートし、その後に1つの特徴的なコロニーを選択して新鮮なプレートに移し、同じ条件下でインキュベートすることによって選択した。再増殖物から3ないし5個のコロニーを選択し、5mLの滅菌生理食塩水(BBL)中に懸濁し、デイド/ベーリング(DADE/BZHRING)濁度計を用いて、0.5マックファーランド(MacFarland)標準の濁度と合致するように調整した(好ましいOD、0.06ないし0.12)。この結果、約1−5x10CFU/mLの濃度を得た。接種材料をさらに、0.165M MOPS+3g/Lグルタミン(炭酸水素ナトリウム不含、3.2% DMSO含有)を含有するRPMI−1640中に、1:1000に希釈した。次に、0.165M MOPS+3g/Lグルタミン(炭酸水素ナトリウム不含、3.2% DMSO含有)を含有するRPMI−1640中の試験化合物で予め力価測定されたアッセイプレートに、この培養希釈物100μL/ウェルを接種した。この結果、5x10ないし2.5x10CFU/mLの最終微生物濃度及び32ないし0.03μg/mLの最終化合物濃度を得た。さらに、C.アルビカンス(MY1055)も、0.22ミクロンのGPエクスプレス・プラス(EXPRESS PLUS)ミリポア(MILIPORE)濾過システムを使用して2回濾過された熱不活性化(55℃で1時間)マウス血清を用いて試験した。この標準化された懸濁液をマウス血清中に1:1000に希釈した。次いで、0.33M MOPS+6g/l グルタミン(炭酸水素ナトリウム不含、6.4%DMSO含有)を含有する2X RPMI−1640中で薬物で予め力価測定されたアッセイプレートに、この培養希釈物 100μL/ウェルを接種した。この結果、5x10ないし2.5x10CFU/mLの最終微生物濃度、及び32ないし0.03μg/mLの最終化合物濃度、及び50%マウス血清を得た。プレートを35ないし37℃でインキュベートし、カンジダでは24時間で、クリプトコッカス・ネオフォルマンスでは48時間でMICを読み取った。
糸状菌
糸状菌、アスペルギルス・フミガツス(MF5668)、及び皮膚糸状菌、トリコフィトン・メンタグロファイテス(MF7004)のマイクロブロス希釈アッセイでは、これらの微生物は、サブロー(SABOURAUD)デキストロース寒天(SDA)傾斜培養上で、アスペルギルス・フミガツスは35ないし37℃で、トリコフィトン・メンタグロファイテスは30℃で使用前に7日間増殖させた。糸状菌の接種材料は、5mLの無菌の正常生理食塩水を傾斜培養物に添加し、続いてストック傾斜培養増殖物の表面を無菌のダクロン(Dacron)スワブで穏やかにこすり取り、胞子(分生胞子)を生理食塩水中に懸濁することにより調製した。次に、各胞子懸濁液を別のチューブに移し、A.フミガツス(好ましいOD0.06ないし0.09)及び皮膚糸状菌T.メンタグロファイテス(好ましいOD0.13ないし0.17)について、デイド/ベーリング(DADE/BEHRING)濁度計を用いて0.5マックファーランド標準の濁度と合致するように調製した。この結果、約1−5x10CFU/mLの濃度を得た。胞子の計数は各培養懸濁液について血球計を使用して行ない、正確な接種を確保した。A.フミガツス用のこの標準化された懸濁液を、0.165M MOPS+3g/Lグルタミン(炭酸水素ナトリウム不含、3.2% DMSO含有)を含有するRPMI−1640中で1:500に希釈した。T.メンタグロファイテス用のこの標準化された懸濁液は、0.165M MOPS+3g/Lグルタミン(炭酸水素ナトリウム不含)を含有するRPMI−1640中で1:500に希釈した。次に、0.165M MOPS+3g/Lグルタミン(炭酸水素ナトリウム不含、3.2% DMSO含有)を含有するRPMI−1640、又は0.165M MOPS+3g/Lグルタミン(炭酸水素ナトリウム不含)を含有するRPMI−164中のいずれかの試験化合物で予め力価測定されたアッセイプレートに、この希釈物100μL/ウェルを接種した。さらに、A.フミガツス(MF5668)も、0.22ミクロンのGPエクスプレス・プラス・ミリポア濾過システムを使用して1回濾過された熱不活性化ヒト血清を用いて試験した。この標準化された懸濁液をヒト血清中で1:500に希釈した。次に、0.33モル濃度のMOPS+6g/L グルタミン(炭酸水素ナトリウム不含)を含有する2X RPMI−1640中の試験化合物で予め力価評価されたアッセイプレートに、この培養希釈物100μl/ウェルを接種した。アスペルギルス・フミガツスでは、プレートを35℃でインキュベートし、MICを48時間で読み取り、皮膚糸状菌T.メンタグロファイテスでは、プレートを30℃でインキュベートし、MICを96時間で読み取った。
上記の試験において、生菌数測定を0.5マックファーランドの試料について行ない、CFU/mLを確認した。0.5マックファーランドを用いた連続希釈物(1:10)を生理食塩水で作成した。100μlの各希釈物(10、10、10)をサブローデキストロース寒天(SDA)プレート上に広げ、次いでこれを35℃又は30℃で、24ないし48又は96(皮膚糸状菌)時間インキュベートした。インキュベーションの後、コロニーを計数して記録した。各微生物についての増殖及び無菌コントロールも実施した。カラム12は増殖コントロールであり、何ら試験化合を含有しない。列Hには微生物又は試験化合物を接種せず、各プレートの無菌コントロールとして使用した。
全ての試験化合物について、最小阻止濃度(MIC−100)は、試験化合物のない増殖コントロールと比較して何ら可視的な増殖がない最低の化合物濃度であると決められている。増殖における最小の顕著な阻害(MIC−80)は、試験化合物のない増殖コントロールと比較した場合の80%の増殖阻害として示される。アスペルギルス及び皮膚糸状菌T.メンタグロファイテスでは、最小有効濃度(MEC)は、肉眼的及び顕微鏡的の双方でのnarlyな形態として判定された。
インビボの抗カンジダ活性
播種性カンジダ感染症は、DBA/2マウスにおいて、3.0x10CFUのC.アルビカンス MY1055を含有する酵母細胞懸濁液0.2mLを外側尾静脈中に静脈内接種することによって誘発させる。治療は、誘発後15ないし30分以内に開始する。マウスを、試験化合物を用いて、(1)腹腔内に、1日2回、合計2日間、又は(2)経口的に、1日2回、合計2日間のいずれかで治療する。投与経路及び希釈物の各々につき、適当な偽治療(sham-treated)コントロール群が包含される。
安楽死させたマウス(4ないし5匹/群)からの腎臓を、誘発の4日後に無菌技術を使用して取出し、秤量し、5mLの滅菌生理食塩水を含有するワールパック(WHIRL PAK)バッグに入れる。腎臓をバッグ内でホモジナイスし、生理食塩水で連続的に希釈し、アリコートをSD寒天プレート上にプレーティングする。プレートを35℃でインキュベートし、30ないし48時間後にC.アルビカンスのコロニー形成単位(CFU)について計数する。治療群の対をなす(paired)腎臓のCFU/gの平均値を、偽治療したコントロールからの平均値と比較する。殺菌の割合は何ら検出可能な酵母のないマウスの数によって示し、ここで、検出の限界(希釈スキームに因る)は、1対の腎臓当たり50個の酵母細胞である。対をなす腎臓から検出可能な酵母が回収されない個々のマウスからのデータについては、マイクロソフト・エクセルのスプレッドシートの式[log10(5x生カウント値)/対をなす腎臓の重量]]に9.8を入力して、カウントが検出限界よりも1つ少なくなるようにする(1対の腎臓当たり49細胞)。
対をなす腎臓1g当たりの平均log10酵母CFUを、マイクロソフト・エクセルでスチューデントのt検定(両側、対応なし)を用いて、偽治療されたコントロールと比較する。比較は、p=0.05レベルにおいて有意であると考えられる。誘発後4日の治療群について、対をなす腎臓のCFU/gにおけるコントロールと比較した平均パーセント低減を計算する。用量及びCFUの双方がlog10スケールで表わされた場合、典型的には線形傾向が明らかである。続いて、逆回帰(2)を用いて、臓器当たりのCFU数を各々90及び99%まで低減する用量(mg/kg)として定義されるED90及びED99値を推定する。
実施例において提供された化合物は、全般的に、500ng/mL未満のGS IC50値と、1種以上の微生物に対する<0.03ないし32μg/mLのMIC−100値とを有する;しかしながら、ある化合物は、約500ないし10,000ng/mLを超える範囲のIC50値をもつことがある。実施例において提供された化合物は、全般的に、<0.03ないし32μg/mLの範囲の、インビトロの顕著な増殖阻害(MIC−50)と、<0.03ないし32μg/mLのMECとを示す。播種性カンジダ感染症における活性については、有用な化合物は、腎臓のg当たりの真菌CFUを、偽治療されたコントロールに比較して、1log10単位よりも大きく低下させることができ、また、CFU/gを2log10単位よりも大きく低下させる化合物が特に有用である。
実施例番号は、実施例のセクションに記載された実施例に対応する。
Figure 2011530594
Figure 2011530594
以下の実施例は、本発明及びその実施を例示するためにのみ役立つものである。実施例は、本発明の範囲及び趣旨を限定するものと解釈されるべきではない。
Figure 2011530594
調製1
Figure 2011530594
2−イソプロピル−2−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]アジリジン
無水アセトニトリル7.8L中の2,3−ジメチルブテン(300ml、2.42mol)の溶液に、クロラミン−T(749.9g、1.1当量)を90分間にわたり分けて添加した。温度を約20℃に維持した。この反応混合物に、三臭化フェニルトリメチルアンモニウム(91.4g、0.1当量)を10gずつ90分間にわたり添加した。添加の間に温度が26℃に上昇した。反応混合物を、室温で2日間攪拌した。この反応混合物を最初の体積の約15%に濃縮し、次に濾過し、固体をアセトニトリル 1Lで洗浄した。有機液体相を濃縮し、残渣をEtOAc2.5L中に溶解した。得られた溶液を水で2回洗浄し、MgSO上で乾燥し、濃縮して固体を得た。粗生成物をセライト(Celite)の大型プラグ上で、5%−25%EtOAc/ヘプタンの勾配溶出を用いて精製し、2−イソプロピル−2−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]アジリジン317gを固体として得た。
調製2
Figure 2011530594
(2R)−2−イソプロピル−2−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]アジリジン
工程1
(R)−α−メチルバリン(8.05g、61.4mmol)を、THF中のLiAlH(1M、123mL、123mmol)の冷たい(0℃)溶液に反応温度を15℃未満に維持しながら少量ずつ添加した。反応を0℃で数分間攪拌し、次に4時間加熱還流した。反応混合物を室温に冷却し、硫酸ナトリウム10水和物/セライト(重量比1:1)をガスの発生が停止するまで添加することによりクエンチした。反応混合物を濾過し、THF及びメタノールで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮して、アミノアルコール4.7gを、無色の油分として得た。
工程2
無水CHCl(200mL)中の工程1からのアミノアルコール生成物(4.70g、40.1mmol)、EtN(22.36mL、160mmol)、及び4−ジメチルアミノピリジン(0.490g、4.01mmol)の溶液に、0℃で、塩化p−トルエンスルホニル(22.94g、120mmol)を10分間にわたり分けて添加した。反応混合物を室温で一晩攪拌した。揮発性物質をロータリーエバポレーションにより真空下で蒸発させ、残渣をCHClと1N HClとの間で分配した。有機層を1N HClで洗浄し、NaSO上で乾燥した。溶媒を蒸発させ、残渣をシリカゲル上で1:1 CHCl/ヘキサンを溶出液として使用してクロマトグラフィーを行い、過剰のTsClを除去し、次に100% CHClで生成物を溶出した。標題化合物をオフホワイトの固体として得た(5.40g)。
H NMR(400MHz,CDCl)δ0.94(d,J=6.88Hz,3H),0.98(d,J=6.88Hz,3H),1.49(クイント,J=6.88Hz,1H),1.59(s,3H),2.20(s,1H),2.43(s,3H),2.60(s,1H),7.31(d,J=8.0Hz,2H),7.83(d,J=8.0Hz,2H)。
調製3
Figure 2011530594
(2S)−2−イソプロピル−2−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]アジリジン
工程1:
NaBH(94.5g、2.498mol)を無水THF 540mlを含有する5Lの三口フラスコに投入した。この溶液を氷浴上で冷却した。(S)−α−メチルバリン(75g、0.572mol)をこの溶液に添加した。混合物を窒素下で20分間攪拌し、次に無水エーテル160ml中のHSO溶液(66.7ml、1.252mol)を3.5時間にわたり滴下して添加した。反応混合物を氷浴中で1時間攪拌し、次いで室温に一晩に温めた。CHCl/MeOH(70/30)中でのTLCは、反応が完了したことを示した。反応物を氷浴で冷却し、MeOH250mLを45分間かけて徐々に添加することによりクエンチした。混合物を室温で15分間攪拌し、次いでNaOH(5N、700ml)を非常にゆっくりと添加した。フラスコに蒸留ヘッドを装着し、加熱用マントルで100℃に加熱した。揮発性物質(bp<100℃)を蒸留により除去した。得られた混合物を100℃(内部温度)で3時間加熱し、次に室温に冷却した。水(1L)を添加し、混合物をCHCl(6x500ml)で抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥し、濾過し、濃縮して、アミノアルコール生成物を黄色の油分として得た(64.2g)。
H NMR(400MHz,CDCl)δppm0.87(d,J=6.93Hz,3H)0.91(d,J=6.93Hz,3H)0.95(s,3H)1.57−1.68(m,1H)3.30(d,J=10.30Hz,1H)3.34(d,J=10.30Hz,1H)。
工程2
無水CHCl(1.7L)中の上記アミノアルコール(32g、273.5mmol)の溶液を氷浴で冷却し、EtN(198ml、1422mmol)を添加した。CHCl(250ml)中の塩化p−トルエンスルホニル(62.5g、328.2mmol)の溶液を3時間にわたり滴下して添加した。氷浴を除去して、溶液を室温で一晩攪拌した。この混合物を氷浴中で冷却し、EtN(61.6ml、442mmol)を添加し、続いて塩化メタンスルホニル(40ml、516.8mmol)を滴下して添加した。反応混合物を12℃未満の温度を保持しながら4時間攪拌した。混合物に水(600mL)、続いて食塩水(350mL)を添加した。水層をCHCl(3x500ml)で抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルパッド上(EtOAc/ヘプタン:5/95、次に10/90)で精製し、標題化合物を白色固体として得た(36g)。
H NMR(400MHz,CDCl)δppm0.94(d,J=6.78Hz,3H)0.98(d,J=6.78Hz,3H)1.44−1.53(m,1H)1.59(s,3H)2.20(s,1H)2.42(s,3H)2.60(s,1H)7.30(d,J=7.90Hz,2H)7.83(d,J=7.90Hz,2H)。
調製4
Figure 2011530594
2−(1,1−ジメチルエチル)−2−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]アジリジン
クロラミン−T三水和物(10.19g、36.2mmol)を高真空下に15時間置き、残留する物質(8.3g)をアセトニトリル(121mL)中に窒素下室温で懸濁した。この懸濁液に、2,2,3−トリメチルブタ−1−エン(50.6mL、362mmol)、続いて三臭化フェニルトリメチルアンモニウム(13.6g、36.2mmol)を概ね同量の2回に分けて添加した。24時間後、反応混合物を半分の体積に濃縮し、焼結ガラス漏斗を通して濾過した。濾液を再度、半分の体積に濃縮し、これによってさらに沈殿を生じた。この懸濁液を濾過し、アセトニトリルで洗浄し、濾液を濃縮した。得られた物質をジクロロメタン中に溶解/懸濁し、濾過し、得られた濾液を濃縮して橙色の油分を得た。この油分を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。有機相をMgSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーによりバイオタージ(Biotage)65iカラムを使用して(0−100%EtOAc/ヘキサン)で溶出して精製し、2−(1,1−ジメチルエチル)−2−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]アジリジンを無色の固体として得た(5.2g)。
H NMR(CDCl,500MHz,ppm)δ0.92(s,9H),1.72(s,3H),2.33(s,1H),2.43(s,3H),2.51(s,1H),7.30(d,J=8.1Hz,2H),7.83(d,J=8.1Hz,2H)。
調製5A
Figure 2011530594
(2R)−2−(1,1−ジメチルエチル)−2−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]アジリジン
工程1
アルゴン下の250mLフラスコ中の(R)−p−トルエンスルフィンアミド(2.00g、12.89mmol)に、ジクロロエタン(50mL)、t−ブチルメチルケトン(8.1mL、64.4mmol)、及びTi(OEt)(13.5mL、64.4mmol)を添加した。攪拌された反応溶液を70℃で一晩加熱した。21時間後、黄色の溶液を室温に冷却し、ヘキサン100mL中のセライト15gの激しく攪拌された懸濁液に注入し、フラスコをジクロロメタンですすいだ。攪拌された懸濁液にHO15mLを滴下して添加した。数分後、混合物は非常に濃稠化した。攪拌を5分間継続した。得られた濃稠のスラリーを350mLの粗い焼結フィルター付き漏斗を通して濾過した。固体を10%ジクロロメタン/ヘキサン50mLを用い、スパチュラで固体を攪拌して再懸濁し、次に濾過することにより2回洗浄した。2相の濾液を分液漏斗に移し、有機層を水及び食塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥した。ロータリーエバポレーションにより濾過及び濃縮して、黄色の油分3.07gを得た。イスコ(ISCO)コンビフラッシュ(CombiFlash)システム(40gシリカゲルカラム、10:90−50:50酢酸エチル/ヘキサン、20分間、勾配、40mL/分、254nMで検出)でのクロマトグラフィーにより、淡黄色の油分2.49gが得られ、これは−20℃での貯蔵によって固化した。
H NMR(CDCl,500MHz,ppm)δ1.16(s,9H),2.33(s,3H),2.43(s,3H),7.35(d,J=8.1Hz),7.63,(d,J=8.1Hz)。
工程2
THF(35mL)中のトリメチルスルホキソニウムクロリド(2.37g、18.6mmol)の混合物を短時間超音波処理して塊を破壊し、次に0℃に冷却し、BuLi/ヘキサン(2.5M)を滴下して添加した。攪拌された反応混合物は不均一であった。25分後、THF(5+1mL)中の工程1からのケチミン生成物(1.45g、6.11mmol)の溶液を、攪拌された懸濁液に15分間にわたり滴下して添加した。得られた白色の懸濁液を0℃で3時間攪拌し、次に室温に一晩温めた。この反応混合物を飽和NHClでクエンチし、飽和NHClと酢酸エチルとの間で分配した。有機相を水及び食塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、蒸発させて、淡黄色の油分1.539gを得た。
H NMR(CDCl,500MHz,ppm)δ0.97(s,9H),1.53(s,3H),1.82(s,1H),2.28(s,1H),2.43(s,3H),7.33(d,J=8.1Hz),7.61,(d,J=8.1Hz)。
工程3
工程2からの生成物(1.539g、6.2mmol)を酢酸エチル(20mL)及びヘキサン(40mL)中に溶解した。1M NaHCO溶液(30mL)の添加後、2相の反応混合物を激しく攪拌し、0℃に冷却した。市販グレードのMCPBA(2.11g、約9mmol)を5分間にわたり数回に分けて添加した。反応をTLC(30:70酢酸エチル/ヘキサン)によってモニターした。T=45分において5%Na(30mL)の添加により反応物をクエンチし、陰性のヨード・デンプン試験反応が得られるまで混合物を数分間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、有機相を飽和NaHCO、HO、及び食塩水で洗浄した。NaSO上で乾燥し、蒸発させて、標題化合物1.56gをオフホワイトの結晶性固体として得た。
H NMR(CDCl,500MHz,ppm)δ0.94(s,9H),1.71(s,3H),2.37(s,1H),2.46(s,3H),2.51(s,1H),7.36(d,J=8.1Hz),7.82,(d,J=8.1Hz)。
調製5B
Figure 2011530594
(2R)−2−(1,1−ジメチルエチル)−2−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]アジリジン
工程1
THF(1L)中の(3R,5R)−3−(1,1−ジメチルエチル)−3−メチル−5−フェニルモルホリン−2−オン(ハーウッド(Harwood,L.M.)ら著、「Synlett」、1996年、p.1051;17.3g、70mmol)の溶液に、0℃で、LiAlH(THF中2M溶液を70mL、140mmol)を滴下して添加した。混合物を45℃で3時間加熱した。反応混合物を0℃に冷却し、水6mL、15%NaOH水溶液6mL、及び水18mLを添加することにより、注意深くクエンチした。このスラリーを激しく攪拌した。固体を吸引濾過により除去し、フィルターケークをエーテル及びCHClで十分に洗浄した。濾液を減圧下で濃縮して、生成物(17.0g、100%)を粘性の油分として得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ0.96(s,3H)1.02(s,9H)3.09(d,J=11.32Hz,1H)3.39−3.46(m,1H)3.46(d,J=11.32Hz,1H)3.62(dd,J=10.52,4.71Hz,1H)4.02(dd,J=9.22,4.69Hz,1H)7.08−7.44(m,5H)
工程2:
MeOH中の工程1からの生成物(17.0g、70mmol)の溶液に、HOAc(5mL)及び水酸化パラジウム(炭素上20wt%を5g)を添加した。フラスコを排気して、水素で数回充填した。この懸濁液を、H(バルーン、1気圧)下、室温で3時間攪拌した。反応混合物をセライトのパッドを通して濾過し、フィルターケークを追加のMeOHで洗浄し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより、0−10% MeOH(1% HOAcを含有するCHCl中)、続いて100%MeOH(1% HOAc含有)で溶出して精製し、生成物8.84gを酢酸塩として得た。CHCl(500mL)中の酢酸塩(7.03g、38.0mmol)の溶液に無水KCO(50g)を添加した。得られた懸濁液を窒素下で一晩攪拌し、その後、無機塩を吸引濾過により除去した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣を、PhCHを使用して、一定した重量が得られるまで共沸乾燥し、アミノアルコール生成物を得た(4.98g、全体で66%)。
1H NMR(400MHz,CDCl)δ0.93(s,9H)1.05(s,3H)3.34(d,J=10.05Hz,1H)3.45(d,J=10.05Hz,1H)。
工程3:
CHCl(200mL)中の工程2からのアミノアルコール(4.98g、38.0mmol)の溶液を0℃にてEtN(26mL、190mmol)で、続いてCHCl(200mL)中の塩化p−トルエンスルホニル(8.7g、45.6mmol)の溶液で40分処理した。反応混合物を室温で4日間攪拌した。混合物を0℃に冷却した後、EtN(8.50mL、60.8mmol)及び塩化メタンスルホニル(5.88mL、76.0mmol)を添加した。この混合物を0℃で4時間攪拌した。反応混合物を飽和NaCl水溶液と水との1:1混合物に注入し、CHClで抽出した。有機層を飽和NaCl水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより0−50%EtOAc(ヘプタン中)で溶出して精製し、標題化合物(5.88g、58%)を白色固体として得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ0.93(s,9H)1.73(s,3H)2.34(s,1H)2.44(s,3H)2.52(s,1H)7.31(d,J=7.96Hz,2H)7.84(d,J=8.35Hz,2H)。
調製6
Figure 2011530594
2,2−ジエチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−アジリジン
クロラミン−T(10g、43.9mmol)を窒素下、室温で、アセトニトリル(146mL)中に懸濁した。この懸濁液に2−エチルブタ−1−エン(5.55g、65.9mmol)、続いて三臭化フェニルトリメチルアンモニウム(1.65g、4.39mmol)を概ね同量の2回に分けて添加した。3日後、反応混合物を半分の体積に濃縮し、次いで焼結ガラス漏斗を通して濾過した。濾液を再度半分の体積に濃縮し、これによってさらに沈殿を生じた。この混合物を濾過し、濾液を酢酸エチルと水との間で分配した。有機相をMgSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗物質をカラムクロマトグラフィーによりバイオタージ65iカラムを使用して(0−100%EtOAc/ヘキサン)で溶出して精製し、2,2−ジエチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−アジリジンを無色の固体として得た(4.5g)。
H NMR(CDCl,500MHz,ppm)δ1.00(t,J=7.5Hz,6H),1.75(dddd,J=14.6Hz,7.5Hz,7.5Hz,7.5Hz,2H),1.90(dddd,J=14.6Hz,7.5Hz,7.5Hz,7.5Hz,2H),2.41(s,2H),2.43(s,3H),7.38(d,J=8.0Hz,2H),7.78(d,J=8.4Hz,2H)。
調製7
Figure 2011530594
(2S)−2−(1,1−ジメチルエチル)−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−アジリジン
ジクロロメタン(170mL)中のS−(+)−tert−ロイシノール(4.0g、34mmol)の溶液に、トリエチルアミン(16.7mL、120mmol)、塩化p−トルエンスルホニル(26g、140mmol、分けて添加)、及びDMAP(420mg、3.4mmol)を添加した。30分後、冷却浴を除去し、反応物を室温で攪拌し、この反応の間に追加の試薬を添加した:TsCl(16時間時点:5.3g、40時間:3g)、トリエチルアミン(24時間:3mL)、及びDMAP(20時間:200mg、及び40時間:150mg)。室温で40時間後、反応物を40℃に加熱した。全44時間の後、反応物を室温に冷却し、濾過した。濾液を真空下で濃縮し、次に酢酸エチルと水との間で分配した。有機相を食塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、次いで濾過し、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(バイオタージ 65iカラム、10−100%EtOAc/ヘキサン)により、(2S)−2−(1,1−ジメチルエチル)−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−アジリジンが油分として得られ(6.3g)、これは−20℃での貯蔵によって固化した。
H NMR(CDCl,500MHz,ppm)δ0.79(s,9H),2.17(d,J=4.6Hz,1H),2.44(s,3H),2.52(d,J=7.1Hz,1H),2.55(d,J=4.6Hz,1H)7.33(d,J=8.0Hz,2H),7.83(d,J=8.2Hz,2H)。
調製8
Figure 2011530594
(2R)−2−(1,1−ジメチルエチル)−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−アジリジン
ジクロロメタン(170mL)中のR−(−)−tert−ロイシノール(4.0g、34mmol)の溶液をトリエチルアミン(19mL、140mmol)、塩化p−トルエンスルホニル(26g、140mmol)、及びDMAP(834mg、6.83mmol)で処理し、窒素下、40℃で加熱した。約18時間後、反応物を室温に冷却して濾過した。濾液を真空下で濃縮し、次に酢酸エチルと水との間で分配した。有機相を食塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、次いで濾過し、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(バイオタージ 65iカラム、10−100%EtOAc/ヘキサン)により、(2R)−2−(1,1−ジメチルエチル)−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−アジリジンが油分として得られ(3.7g)、これは−20℃での貯蔵によって固化した。
H NMR(CDCl,500MHz,ppm)δ0.78(s,9H),2.17(d,J=4.6Hz,1H),2.44(s,3H),2.52(d,J=7.1Hz,1H),2.55(d,J=4.6Hz,1H)7.33(d,J=8.0Hz,2H),7.83(d,J=8.2Hz,2H)。
調製9
Figure 2011530594
1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−6−オキサ−1−アザスピロ[2,5]オクタン
ジクロロメタン(700mL)中の4−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−4−メタノール(16g、122mmol)の溶液を窒素下で、トリエチルアミン(85mL、610mmol)、塩化p−トルエンスルホニル(69.8g、366mmol)、及びDMAP(1490mg、12.2mmol)で処理した。室温で約18時間後、反応物をシリカゲルパッドを通して濾過した。濾液を真空下で濃縮し、次いでシリカゲル上でのクロマトグラフィー(5−20%EtOAc/ヘキサン)により精製して、中間体、標題化合物(12.5g)を白色固体として得た。
H NMR(CDCl,500MHz,ppm)δ1.92(m,2H),2.08(m,2H),2.47(s,3H),2.52(s,2H),3.76(m,2H),3.99(m,2H),7.35(d,J=8.0Hz,2H),7.86(d,J=8.5Hz,2H)。
調製10
Figure 2011530594
1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−6−チア−1−アザスピロ[2,5]オクタン
4−アミノテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−メタノールから出発して調製9の化合物と同様に調製した。
H NMR(CDCl,500MHz,ppm)δ2.15(m,2H),2.22(m,2H),2.24(s,3H),2.42(s,2H),2.70(m,2H),3.00(m,2H),7.35(d,J=8.0Hz,2H),7.86(d,J=8.3Hz,2H)。
調製11
Figure 2011530594
1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−1−アザスピロ[2,5]オクタン
CHCN(100mL)中の乾燥したクロラミン−T(5.10g、20.76mmol)の攪拌された懸濁液に、窒素雰囲気下でメチレンシクロヘキサン(9.98g、104mmol)を添加した。三臭化フェニルトリメチルアンモニウム(7.80g、20.76mmol)を10分間にわたり3回に分けて添加した。この混合物を室温で16時間攪拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をジクロロメタンと水との間で分配した。有機層をNaSO上で乾燥し、溶媒を蒸発させた。残渣をイスコ・コンビフラッシュにより酢酸エチル/ヘキサン(5−30%の勾配)を使用してシリカゲル上でクロマトグラフィーを行い、標題化合物を白色固体(2.66g)として得た。
H NMR(CDCl,500MHz,ppm)δ1.4−1.5(m,4H),1.7−1.9(m,6H),2.4(s,2H),2.45(s,3H),7.3(d,2H),7.85(d,2H)。
調製12
Figure 2011530594
[デュボア(J.Du Bois)ら著、「JACS」、2001年、第123巻、p.6935参照]
1,1−ジメチルエチル4−エチル−4−メチルジヒドロ−1,2,3−オキサチアジン−3(4H)−カルボキシラート2,2−ジオキシド
工程1:
ギ酸(65mL、17.2mmol)を0℃で素早く攪拌しながら、希釈なしのイソシアン酸クロロスルホニル(1.5mL、17.2mmol)に滴下して添加した。添加の過程を通して、激しいガス発生が観察された。得られた粘性の懸濁液を0℃で5分間攪拌し、この間に混合物は固化した。ジクロロメタン(9mL)を添加し、溶液を0℃で1時間、次に25℃で8時間攪拌した。反応混合物を0℃に冷却し、ジクロロメタン8mL中の3−メチルペンタン−1−オール(11.5mmol)及びピリジン(1.4mL、17.2mmol)の溶液を滴下して添加した。内容物を25℃に温め、3時間攪拌した。この反応混合物を、EtOAc(80mL)及び水(50mL)で処理し、水層をEtOAc(2x20mL)で抽出した。合わせた有機相を食塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、濾過し、次いで濃縮した。粗生成物を複数のフラッシュクロマトグラフィー(7%酢酸エチル/ジクロロメタン)により精製して、スルファミン酸3−メチルペンチルを得た。
工程2:
ジクロロメタン8mL中の工程1からのスルファミン酸3−メチルペンチル(1.25mmol)の溶液にMgO(116mg、30mmol)、PhI(OAc)(443mg、1.4mmol)、及びRh(oct)(20mg、0.025mmol)を順次添加した。この懸濁液を激しく攪拌し、40℃で3時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、ジクロロメタン20mLで希釈し、セライトのパッドを通して濾過し、次に濃縮した。粗生成物を複数のフラッシュクロマトグラフィー(5%酢酸エチル/ジクロロメタン)により精製して、4−エチル−4−メチルテトラヒドロ−1,2,3−オキサチアジン2,2−ジオキシドを得た。
工程3:
ジクロロメタン100mL中の工程2からの4−エチル−4−メチルテトラヒドロ−1,2,3−オキサチアジン2,2−ジオキシド(5g)の溶液にEtN(7.5mL)、DMAP(1g)、及びBoc無水物(8g)を順次添加した。この混合物を5分間激しく攪拌し、シリカのパッドを通して濾過し、次に濃縮した。粗生成物を複数のフラッシュクロマトグラフィー(30%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、標題化合物を得た(3g)。
H NMR(CDCl,500MHz,ppm)δ0.96(t,J=7.5Hz,3H),1.55(s,9H),1.64(s,3H),1.86(m,1H),2.00(m,1H),2.28(m,1H),2.62(m,1H),4.64(m,2H)。
調製13
Figure 2011530594
1,1−ジメチルエチル8−オキサ−7−チア−6−アザスピロ[4.5]デカン−6−カルボキシラート7,7−ジオキシド
調製11に記載したものと同様の方法で、2−シクロペンチルエタノールから出発して標題化合物を調製した。
H NMR(CDCl,500MHz,ppm)δ1.55(s,9H),1.62(m,2H),1.88−1.96(m,4H),2.25(t,J=6.4Hz,2H),2.31(m,2H),4.64(t,J=6.4Hz,2H)。
調製14
Figure 2011530594
(4R)−4−(1,1−ジメチルエチル)−3,4−ジメチル−1,2,3−オキサチアゾリジン2,2−ジオキシド
工程1:
MeOH中の化合物(3R,5R)−3−(1,1−ジメチルエチル)−3−メチル−5−フェニルモルホリン−2−オン(100mg、0.40mmol)の溶液に、ホルムアルデヒド(1.40mL、水中37wt%、16.2mmol)、HOAc(0.14mL、2.4mmol)、及びシアノ水素化ホウ素ナトリウム(100mg、1.60mmol)を添加した。反応混合物を室温で一晩攪拌し、溶媒を減圧下で除去した。残渣をEtOAcと飽和NaHCO水溶液との間で分配し、層を分離した。有機層を飽和NaHCO水溶液、飽和NaCl水溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮して、生成物(99.7mg、95%)を粘性の油分として得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ1.08(s,9H)1.30(s,3H)2.28(s,3H)3.97(d,J=2.54Hz,1H)4.45(dd,J=10.91,2.37Hz,1H)4.89(dd,J=10.88,3.66Hz,1H)7.13−7.41(m,5H)。
工程2:
調製5Bの工程1及び2に記載したものと同様の方法を用いて、所望のアミノアルコールを工程1の生成物から調製した。
H NMR(400MHz,CDCl)δ1.08(s,9H)1.17(s,3H)1.99(s,3H)2.63(s,3H)3.53(d,J=12.35Hz,1H)3.84(d,J=12.30Hz,1H)5.32(br.s.,4H)。
工程3:
CHCl(3mL)中の工程2からのアミノアルコール生成物(59.4mg、0.29mmol)の溶液に、0℃で、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.15mL、0.87mmol)及び塩化チオニル(21.0μL、0.29mmol)を添加し、得られた溶液を0℃で45分間攪拌した。この反応混合物をCHClで希釈し、飽和NaCl水溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、2つのジアステレオ異性体(22.1mg、40%)を白色固体として得た。
異性体AH NMR(400MHz,CDCl)δppm1.05(s,9H)1.24(d,J=0.63Hz,3H)2.87(s,3H)4.12(d,J=8.88Hz,1H)4.87(dd,J=8.88,0.68Hz,1H);
異性体BH NMR(400MHz,CDCl)δppm0.92(s,9H)1.38(s,3H)2.72(s,3H)4.42(d,J=9.27Hz,1H)4.59(d,J=9.23Hz,1H)。
工程4:
CHCN(0.5mL)中の工程3からの2つのジアステレオ異性体(15.2mg、0.08mmol)の溶液を水(1mL)及びCHCN(1mL)中の三塩化ルテニウム(1mg、0.0008mmol)及び過ヨウ素酸ナトリウム(19mg、0.09mmol)の溶液に添加した。反応混合物を室温で1時間攪拌し、EtOAcで希釈し、水で洗浄した。水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、減圧下で濃縮して、標題化合物(13.9mg、84%)を直接、白色固体として得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ1.00(s,9H)1.31(s,3H)2.81(s,3H)4.03(d,J=9.32Hz,1H)4.55(d,J=9.32Hz,1H)。
調製15
Figure 2011530594
(4R)−3,4−ジメチル−4−(1−メチルエチル)−1,2,3−オキサチアゾリジン2,2−ジオキシド
(2R)−2−{[(エチルオキシ)カルボニル]アミノ}−2,3−ジメチルブタン酸(D−酒石酸を分割の工程に用いたことを除いて、「J.Org.Chem.」、2007年、第72巻、p.7469−7472に記載のように調製)から出発し、調製5B、工程1と、調製14、工程3及び4とに記載されたものと同様の方法を用いて、標題化合物を調製し、蝋状の固体として分離した。
H NMR(400MHz,CDCl)δ:4.38(d,J=8.8Hz,1H),4.06(d,J=8.8Hz,1H),2.65(s,3H),1.85(m,1H),1.32(s,3H),0.94(d,J=6.9Hz,3H),0.89(d,J=6.9Hz,3H)ppm.
調製16
Figure 2011530594
テトラヒドロ−3H−[1,2,3]オキサチアゾロ[4,3−c][1,4]オキサジン−1,1−ジオキシド
調製14、工程3及び4に記載のものと同様の方法に従い、3−ヒドロキシメチルモルホリンを標題化合物に変換した。
H NMR(400MHz,CDCl)δ3.17(ddd,J=12.10,8.86,3.34Hz,1H)3.38(dt,J=12.08,3.60Hz,1H)3.62(dd,J=11.57,7.76Hz,1H)3.76(ddd,J=11.87,8.85,3.15Hz,1H)3.80−3.93(m,J=15.62,12.17,3.36,3.36Hz,2H)4.03(dd,J=11.59,3.39Hz,1H)4.32(d,J=9.08Hz,1H)4.59(dd,J=8.00,6.44Hz,1H)。
調製17
Figure 2011530594
5−エチル−7−オキサ−6−チア−5−アザスピロ[3.4]オクタン6,6−ジオキシド
工程1:
EtN(14.0mL、100mmol)をCHCl(40mL)中の1−アミノ−シクロブタンカルボン酸エチルエステル塩酸塩(6.0g、33.4mmol)の溶液に、0℃で添加した。無水酢酸(3.8mL、40mmol)を添加し、反応混合物を0℃で3時間攪拌した。反応混合物をEtOAc(約250mL)で希釈し、水(約100mL)で洗浄した。水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、生成物(7.0g、100%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ1.30(t,J=7.13Hz,3H)2.01(s,3H)2.02−2.13(m,2H)2.33−2.52(m,2H)2.52−2.74(m,2H)4.24(q,J=7.13Hz,2H)6.15(brs,1H)。
工程2:
THF(60mL)中の工程1からの生成物化合物(7.0g、33.4mmol)の溶液をTHF(40mL)中のLiAlH(THF中2.0M溶液を50mL、100mmol)の溶液に、室温で滴下して添加した。この反応を50℃で一晩加熱した。反応混合物を0℃に冷却し、水(3.8mL)、15% NaOH水溶液(3.8mL)、及び水(12mL)を注意深く順次添加することによりクエンチした。混合物を一晩激しく攪拌し、吸引濾過により塩を除去した。フィルターケークをTHF(2x200mL)で洗浄し、濾液を減圧下で濃縮して、所望のアミノアルコール(4.3g、100%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ1.10(t,J=7.13Hz,3H)1.64−1.84(m,2H)1.84−1.97(m,4H)2.50(q,J=7.14Hz,2H)3.51(s,2H)。
工程3:
調製14、工程3及び4に記載のものと同様の方法に従い、工程2からのアミノアルコール生成物を標題化合物に変換した。
H NMR(400MHz,CDCl)δ1.38(t,J=7.30Hz,3H)1.63−1.94(m,2H)2.09(ddd,J=8.21,5.50,3.07Hz,2H)2.50(dd,J=10.35,3.03Hz,2H)3.26(q,J=7.27Hz,2H)4.53(s,2H)
調製18
Figure 2011530594
1,1−ジメチルエチル(2R)−2−({[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}メチル)シクロペンタンカルボキシラート
CHCl(40mL)中のN−Boc−L−プロリノール(520mg、2.6mmol)及びピリジン(0.63mL、7.8mmol)の溶液に、塩化p−トルエンスルホニル(542mg、2.86mmol、続いてDMAP(130mg、1.1mmol)を一度に添加した。反応を24時間攪拌し、その時点で飽和NHCl水溶液を添加し、混合物をCHClで抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥し(NaSO)、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより0−100%EtOAc(ヘプタン中)で溶出して精製し、標題化合物(720mg、78%)を透明な油分として得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ1.12−1.43(回転異性体d,9H)1.54−1.83(m,3H)1.90(brs,1H)2.42(s,3H)2.98−3.27(m,2H)3.83(brs,1H)3.90−4.21(m,2H)7.48(d,J=8.10Hz,2H)7.77(d,J=8.20Hz,2H)。
調製19
Figure 2011530594
1,1−ジメチルエチル(2R)−2−メチル−2−({[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}メチル)ピロリジン−1−カルボキシラート
工程1:
0℃に維持されたTHF(40mL)中の1−(1,1−ジメチルエチル)2−エチル(2R)−2−メチルピロリジン−1,2−ジカルボキシラート(カワバタ(Kawabata,T.)ら著、「JACS」、2003年、第125巻、p.13012;2.33g、9.0mmol)の溶液に、LiBH(THF中2M溶液を22.7mL、45mmol)を10分間にわたり添加した。反応物を15分間攪拌し、この時点で氷浴を除去して、攪拌を48時間継続した。反応物を0℃に冷却し、飽和NHCl水溶液を注意深く添加した。ガス発生が停止した後、混合物を水及びEtOAcで希釈し、層を分離した。水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を半飽和NaCl水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより0−100%EtOAc(ヘプタン中)で溶出して精製し、生成物(1.88g、96.5%)を無色の油分として得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ1.36(s,3H)1.46(s,9H)1.55−2.02(m,4H)3.21−3.76(m,4H)5.28(d,J=9.42Hz,1H)。
工程2:
調製18に記載のものに同様の方法に従い、工程1からの生成物を標題化合物に変換した。
H NMR(400MHz,CDCl)δ1.29(d,J=9.81Hz,3H)1.38(d,J=15.42Hz,9H)1.60−1.90(m,3H)2.01−2.24(m,1H)2.45(d,J=2.83Hz,3H)3.29−3.54(m,2H)3.99−4.49(m,2H)7.34(dd,J=12.67,8.03Hz,2H)7.78(t,J=7.32Hz,2H)。
中間体1
ベンジル(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−15−ヒドロキシ−14−メトキシ−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボキシラート
Figure 2011530594
工程1:
トルエン846ml中のエンフマフンギン(90.0g、126.9mmol)のスラリーに、室温で機械的に攪拌しながらEtSiH(202.2ml、1269.5mmol)を一度に添加した。次に、トリフルオロ酢酸(202.4ml、2627.8mmol)を速い速度で滴下して添加した。トリフルオロ酢酸の添加が完了した際、得られた琥珀色の溶液を室温で2.5時間攪拌した。このTFA/トルエン溶液を次に濃縮乾燥した。新鮮なトルエン(300−500ml)を添加し、混合物をもう一度濃縮乾燥した。トルエンストリッピング処置をさらに2回繰り返した。粗固体を次に、高真空ラインで一晩乾燥させて、紫褐色の固体120gを得た。この物質をさらに精製することなく次の工程に移した。
工程2:
MeOH(1.27L)中の上記の固体(粗生成物120g、約126.9mmol)の溶液に、機械的に攪拌しながらHSO(31.2ml、585.3mmol)を速い速度で滴下して添加した。添加が完了した際、得られた溶液を65℃に温め、4.5時間攪拌した。この反応の過程で白色の固体が沈殿した。反応物を室温に冷却し、白色固体を濾過により単離した。次に、この固体をMeOH(2x200ml)及びCHCN(2x200ml)で洗浄した。乾燥後、白色固体47.91gを回収した。
さらなる物質を最初の濾液及びその後の洗浄液から以下のように単離した。液体の総体積を真空中での蒸発により、1/3に減少させた。過剰の水を添加し、紫白色の固体を沈殿させた。この固体を濾過し、3:7MeOH:水(2x100mL)、及びCHCN(2x100mL)で洗浄し、乾燥させて、追加の生成物7.30gを褐色を帯びた白色の固体として得た。合わせた生成物の収量は55.21g(86.5%)であった。
工程3:
工程2からの生成物(55.21g、109.8mmol)、NaHCO(147.5g、1756.8mmol)、及び臭化ベンジル(65.29ml、549.0mmol)をDMF550ml中で機械的に攪拌しながら合わせた。混合物を65℃に温め、4.5時間攪拌した。DMFを真空中で除去し、得られた粗物質を3:2水/MeOH1L中に溶解した。混合物を2−3時間激しく攪拌した。この間に、褐色を帯びた白色の固体が形成された。この沈殿を濾過し、追加の3:2水/MeOH(2x250mL)で洗浄した。次いで、固体をヘプタンですすぎ、空気吸引により最初の乾燥を行なわせた。回収された白色固体を次に再結晶皿に移し、30℃の真空オーブンに4時間入れて、52.2gの白色固体を得た。
さらなる物質を水:MeOH、及びヘプタン濾液から以下のように単離した。合わせた溶液をEtOAcで抽出した。合わせたEtOAc洗浄液をNaSO上で乾燥し、濃縮乾燥した。得られた物質をSiOクロマトグラフィー(3:7EtOAc:DCM)により精製して、追加の生成物 5.42gを白色固体として得た。中間体Iの全てを合わせた収量は57.6g(88.5%)であった。
H NMR(400MHz,CDCl,ppm)δ0.71−0.74(m,6H),0.78(d,J=6.83Hz,3H),0.80−0.83(m,6H),1.15(s,3H),1.16−1.21(m,1H),1.23(s,3H),1.24−1.29(m,2H),1.32−1.53(m,4H),1.56−1.62(m,1H),1.70−1.81(m,3H),1.87−1.95(m,1H),1.99−2.04(m,1H),2.07−2.16(m,1H),2.30(d,J=2.25Hz,1H),2.40−2.47(m,1H),2.88(s,1H),3.18(d,J=8.88Hz,1H),3.31(d,J=11.76Hz,1H),3.40−3.42(m,2H),3.43(s,3H),3.77(d,J=11.81Hz,1H),4.09−4.19(m,1H),4.98(d,1H),5.12(d,1H),5.39−5.43(m,1H),及び7.32−7.39(m,5H)。
中間体2
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−(2−アミノエトキシ)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−メトキシ−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
工程1:
ジメチルホルムアミド(9mL)中の中間体1(611mg;1.025mmol)の冷却溶液に、水素化ナトリウム(328mg;8.2mmol)及び臭化アリル(355μL)を添加した。反応を室温で16時間攪拌した。反応は、TLC分析によって完了を判定した。反応の内容物を濃縮し、残渣をフラッシュクロマトグラフィーを行い(シリカゲル;80:20ヘプタン:酢酸エチル)、精製物質529mgを得た。
工程2:
上記からの物質(529mg)をアセトン(6.8mL)及び水(0.8mL)中に溶解した。四酸化オスミウム(4%溶液;531μL;0.08mmol)及び4−メチルモルホリンN−オキシド(196mg)を添加し、反応物を室温で16時間攪拌した。TLC分析により、反応の完了を判定した。フロリシル(Florisil)(550mg)及び亜硫酸水素ナトリウム(550mg)を添加し、反応溶液を室温で1時間攪拌した。反応内容物をセライトのパッドを通して濾過し、濃縮した。残渣をテトラヒドロフラン(12mL)及び水(3mL)中に溶解し、過ヨウ素酸ナトリウム(490mg)を添加した。反応溶液を室温で2時間攪拌し、TLC分析により完了を判定した。水(5mL)を添加し、水相を酢酸エチルで3回洗浄した。有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥し、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフ(シリカゲル;70:30 ヘプタン:酢酸エチル)処理して、アルデヒド中間体(550mg)を得た。
工程3:
工程2に記載のように調製されたアルデヒド中間体(1g、1.58mmol)、塩酸ヒドロキシルアミン(1.1g、15.8mmol)、及び炭酸水素ナトリウム(5.3g、63.2mmol)の混合物をメタノール(50mL)中に懸濁し、室温で1時間攪拌した。酢酸エチル(200mL)及び水(200mL)を添加し、酢酸エチル層を食塩水(1x50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、蒸発させて、生成物を泡沫として得た(1.1g)。H NMRによる固体の検査により、E−及びZ−オキシム立体異性体のほぼ1:1の混合物が示された。
工程4:
メタノール(50mL)中の工程3からのオキシム(1.1g、1.58mmol)、TFA(608μL、7.9mmol)、及び20% Pd(OH)2/Cの混合物を水素のバルーン下、室温で3時間攪拌した。この懸濁液を濾過し、蒸発させ、エタノール及びベンゼンの混合物から凍結乾燥して、中間体2を白色固体として得た。
H NMR CDODδ(PPM)5.54(dd,1H,H5);4.23(m,1H,H14);3.87(m,1H);3.68(m);3.62(d,1H);3.40−3.43(m);3.39(s,3H,OMe);3.32(dd,1H),3.02−3.08(m);2.93(d,1H);2.85(s,1H,H7),2.54(dd,1H,H13);2.19(m,1H);2.08(m,1H);1.96(m,1H);1.70−1.84(m);1.46−1.64(m);1.22−1.28(m);1.21(s,3H,Me);1.16(s,3H,Me);0.90(d,3H,Me);0.85(s,3H,Me);0.78(d,3H,Me);0.75(d,3H,Me)及び0.75(s,3H,Me)。
LC/MSm/z(ポジティブイオンスキャン)M+1=546.98.
中間体3
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−(2−アミノ−2−メチルプロポキシ)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−メトキシ−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
工程1
ジメチルホルムアミド(30mL)中の中間体1(1.5g;2.5mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(1.0g;60%分散物、25.3mmol)、及び1−ベンゼンスルホニル−2,2−ジメチル−アジリジン(2.67g;12.5mmol)を添加した。反応混合物を70℃に加熱して、1時間攪拌した;TLC分析により、反応が完了したことを判定した。反応物を室温に冷却し、酢酸エチル(100mL)、メタノール(10mL)、及び水(50mL)を添加した。水相を酢酸エチルで2回洗浄した。有機相を合わせ、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィーを行い(シリカゲル;90:10 ヘプタン:酢酸エチル)、白色固体(1.75g)を得た。
工程2
工程1からの精製物質の一部(800mg)をジメトキシエタン(20mL)中に溶解し、溶液を−70℃に冷却した。この反応溶液にアンモニア(20g)を添加し、金属ナトリウム(青色を維持するのに充分な量)を1.5時間かけて添加した。この反応溶液を−60℃で2時間攪拌し、次に温めて、30分間アンモニア還流した。反応が完了したことを判定し、メタノール(15mL)を徐々に添加した。次に、反応物を0℃に温め、水(50mL)を添加した。水相を酢酸エチル(75mL)で3回洗浄し、有機相を合わせ、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濃縮して、生成物を白色固体として得た。
工程3
酢酸(100mL)中の工程2からの白色固体の攪拌溶液にp−TsOH−HO(0.93g)を添加し、反応混合物を113℃で1.5時間加熱した。次に、反応混合物を室温に冷却させ、減圧下で酢酸を蒸発させた。残渣をEtOAc(200mL)中に溶解し、飽和NaHCO溶液(100mL)で注意深く洗浄した。水相をEtOAc(2x100mL)で再抽出した。合わせた有機溶液を無水MgSO上で乾燥した。濾過及び溶媒の蒸発の後、中間体3を白色固体として単離した(0.87g)。
H NMR(CDOD,600MHz,ppm)δ0.75(s,3H,Me),0.77(d,3H,Me),0.83(s,3H,Me),0.85(d,3H,Me),0.90(d,3H,Me),1.16(s,3H,Me),1.20(s,3H,Me),1.30(s,3H,Me),1.31(s,3H,Me),1.22−1.44(m),1.45−1.52(m),1.53−1.69(m),1.72−1.87(m),1.92−1.97(m),2.04(s,3H,Me),2.06−2.11(m),2.15−2.22(m),2.42(dd,1H,H1),2.84(s,1H,H18),3.22(d,1H),3.38(d,1H),3.43(dd,1H),3.47(d,1H),3.57(d,1H),3.63(d,1H),3.79(d,1H),5.46(dd,1H,H11),5.77−5.82(m,1H,H2)。
質量スペクトル:(ESI)m/z=603.02(M+H)。
中間体4及び5
ベンジル(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[[(2R)−2,3−ジメチル−2−[[(4−メチルフェニル)スルホニル]アミノ]ブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−メトキシ−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボキシラート(中間体4)
及び
ベンジル(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[[(2S)−2,3−ジメチル−2−[[(4−メチルフェニル)スルホニル]アミノ]ブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−メトキシ−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボキシラート(中間体5)
Figure 2011530594
無水ジメトキシエタン(400mL)中に溶解された中間体1の攪拌溶液に、18−クラウン−6(33.7g、127.5mmol)及び2−イソプロピル−2−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]アジリジン(21.4g、84.6mmol、1.66当量)を添加した。混合物を窒素下で全ての固体が溶解するまで10分間攪拌した。水素化カリウム(油中30%、17.0g、127.5mmol、2.5当量)を約30分間にわたり分けて添加した(約1gずつ)。添加の完了後、得られた懸濁液を室温で約3時間攪拌した。メタノール(40mL)の滴下添加により、反応物を注意深くクエンチした。次いで、反応混合物を水(300mL)で希釈し、EtOAc(300mL)で抽出した。有機溶液を水(2x200mL)で洗浄し、無水MgSO上で乾燥した。濾過により乾燥剤を除去し、有機溶媒を減圧下で除去して、所望の化合物(67.4g)をジアステレオマーの混合物として得た。ジアステレオマーの分離をシリカゲル上でのクロマトグラフィー(0−15%EtOAc/ヘプタン)により行い、速く溶出する異性体である中間体4、及び遅く溶出する異性体である中間体5を得た。
中間体4:
H NMR CDClδ(PPM)7.81(d,1H,ArH);7.38(m,ArH);7.34(m,ArH);7.26(m,ArH);6.65(s,NH);5.44(m,1H,H5);5.12(d,2H,CHAr);4.99(d,2H,CHAr);4.23(m,1H,H14);3.69(d,1H);3.65(d,1H);3.47(s,3H,OMe);3.38(m);3.26(d,1H);3.21(d,1H);2.89(s,1H,H7),2.83(d,1H);2.49(dd,1H,H13);2.42(s,ArMe);2.12(m,1H);2.02−2.08(m);1.90−1.94(m);1.66−1.78(m);1.44−1.51(m);1.35−1.39(m);1.14−1.30(m);1.25(s,3H,Me);1.18(s,3H,Me);0.95(d,3H,Me);0.93(s,3H,Me);0.88(d,3H,Me);0.82(d,3H,Me);0.78(d,3H,Me);0.73(d,3H,Me);0.72(s,3H,Me)及び0.67(s,3H,Me)。
中間体5:
H NMR CDClδ(PPM)7.77(d,1H,ArH);7.37(m,ArH);7.33(m,ArH);7.27(s,ArH);7.26(d,ArH);5.41(m,1H,H5);5.19(s,NH);5.11(d,2H,CHAr);4.98(d,2H,CHAr);4.22(m,1H,H14);3.72(d,1H);3.68(d,1H);3.50(d,1H);3.39m);3.37(s,3H,OMe);3.30(d,1H);2.89(s,1H,H7),2.82(d,1H);2.42−2.45(m);2.41(s,ArMe);2.11(m,1H);2.00−2.04(m);1.89−1.94(m);1.70−1.79(m);1.44−1.58(m);1.35−1.39(m);1.14−1.27(m);1.23(s,3H,Me);1.15(s,3H,Me);1.00(s,3H,Me);0.88(d,3H,Me);0.86(d,3H,Me);0.82(s,3H,Me);0.81(d,3H,Me);0.78(d,3H,Me);0.73(d,3H,Me)及び0.72(s,3H,Me)。
中間体4
(別の合成法)
ベンジル(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[[(2R)−2,3−ジメチル−2−[[(4−メチルフェニル)スルホニル]アミノ]ブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−メトキシ−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボキシラート
Figure 2011530594
DMAC(50mL)中の中間体1(8.0g、13.49mmol)の溶液に、窒素雰囲気下で(2R)−2−イソプロピル−2−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]アジリジン(6.15g、24.29mmol)及び18−クラウン−6(3.57g、13.49mmol)を添加した。トルエン中のカリウムtert−ペントキシド(約1.7M、9.53mL、16.19mmol)の溶液を一度に添加した。混合物を室温で16時間攪拌し、EtOAcと1N HClとの間で分配した。有機層を食塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥した。溶媒を蒸発させ、残渣をイスコ・コンビフラッシュにより15−30%酢酸エチル/ヘキサンを勾配として使用してクロマトグラフィーを行い、中間体4を淡黄色の固体として得た(7.50g)。
中間体5
(別の合成法)
ベンジル(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[[(2S)−2,3−ジメチル−2−[[(4−メチルフェニル)スルホニル]アミノ]ブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−メトキシ−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボキシラート
Figure 2011530594
無水ジメトキシエタン(800mL)中の中間体1(60g、101mmol)の攪拌溶液に、18−クラウン−6(67.4g、255mmol)及び(2S)−2−イソプロピル−2−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]アジリジン(42.8g、169.2mmol)を添加した。混合物を窒素下で全ての固体が溶解されるまで30分間攪拌した。水素化カリウム(油中30%、34.0g、255mmol)を約1時間にわたり分けて添加した(約5gずつ)。反応温度を18℃から27℃に昇温させた。添加の完了後、得られた懸濁液を室温で約3時間攪拌した。メタノール(80mL)を注意深く滴下して添加することにより、反応物をクエンチした。最初のバブリング期間の後は、メタノール添加の速度を上げてよく、透明な溶液を得た。次いで反応混合物を水(600mL)で希釈し、EtOAc(900mL)で抽出した。有機溶液をCHCl(1L)で希釈し、無水MgSO上で乾燥した。乾燥剤を濾過によって除去し、有機溶媒を減圧下で除去して、粗化合物(143.4g)を得た。この物質をシリカゲル上で酢酸エチル/ヘプタンを使用して精製し、所望の化合物を得た(75.4g)。
中間体6
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[[(2R)−2−アミノ−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−メトキシ−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
500mLの丸底フラスコをドライアイスアセトン浴中で冷却し、アンモニア約100mLをフラスコ中に蒸留した。フラスコを浴から除去し、温めて還流させた。ナトリウム(5.7g)を添加して、濃青色の溶液を得た。DMF(15mL)を添加し、続いてDME(20mL)中の中間体4(5グラム)を6分間にわたり滴下して添加した。濃青色は、添加の間、そして次の1.5時間にわたり存続した。1.5時間後、アリコートのLC/MS分析は、生成物への完全な変換を示した。仕上げは以下の通りであった:メタノール(130mL)を(表面に窒素流を吹き付けながら)滴下して添加し、濃い白色の懸濁液を得た。窒素流をさらに30分間継続した。酢酸エチル(800mL)及び水(400mL)を添加し、水層を追加の酢酸エチル(200mL)で再抽出した。合わせた酢酸エチルを硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、蒸発させて、中間体6を白色固体として得た(3.18g)。さらなる精製は不要であった。
H NMR CD3ODδ(PPM)5.52(dd,1H,H5);4.23(m,1H,H14);3.70(m);3.38(s,3H,OMe);3.28−3.34(m);2.71(s,1H,H7),2.54(dd,1H,H13),2.29(m);1.98−2.08(m);1.54−1.84(m);1.44−1.50(m);1.34−1.41(m);1.27(s,3H,Me);1.19(s,3H,Me);1.15−1.24(m);1.10(s,3H,Me);0.99(d,3H,Me);0.96(d,3H,Me);0.89(d,3H,Me);0.83(d,3H,Me);0.79(s,3H,Me);0.77(d,3H,Me)及び0.76(s,3H,Me)。
LC/MSm/z(ポジティブイオンスキャン)M+1=602.62.
中間体7
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[[(2S)−2−アミノ−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−メトキシ−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
ジメトキシエタン(300mL)中の中間体5(18.21g、21.60mmol)の溶液を−35℃ないし−50℃(浴温)に保持された液体アンモニア(約400mL)に、約20分間にわたり添加した。このアンモニア溶液に金属ナトリウム(4.0gを0.2gずつ、添加前にヘプタンで速やかに洗浄した)を反応温度が約−35℃(浴温)に維持されていることを確認しながら、30分間にわたり添加した。濃青色の反応混合物を3時間攪拌した。TLC(ヘプタン中50%EtOAc、及びDCM中10%MeOH)による分析により不完全な反応が示されたため、追加の金属ナトリウム(1.0g、0.5gずつに分割)を10分間にわたり、上記記載のように添加した。反応物をさらに2時間攪拌し、ここで、反応が完了したことをTLC及びLC−MS分析によって判定した。この反応物をイソプロパノール(10mL、約15分間にわたり滴下して添加)、続いて1:1イソプロパノール−MeOH(80mL、30分間で)、及びMeOH(40mL、30分間で)の添加により注意深くクエンチした。反応混合物を1時間攪拌し、次いで水(15mL)を15分間にわたり添加した。アンモニアを蒸発させ(数時間又は一晩で)、次に反応物に水(300mL)を添加した。混合物をEtOAc(3x350ml)で抽出した。有機溶液を無水MgSO上で乾燥した。乾燥剤の除去の後、溶媒を蒸発させて、白色固体を得た(7.96g)。水溶液は、食塩水(400mL)で処理し、ジクロロメタン(3x300mL)で再抽出した。合わせたジクロロメタン抽出物をMgSOで乾燥し、濾過し、蒸発させて、追加の白色固体(4.53g)を得た。中間体7の合わせた収量は12.49gであり、これを直接次の工程に使用した。
H NMR CDODδ(PPM)5.52(dd,1H,H5);4.21(m,1H,H14);3.83(d,1H));3.69(d,1H);3.51(d,1H);3.40(s,3H,OMe);3.32(d,1H);2.99(d,1H);2.73(s,1H,H7),2.53(dd,1H,H13),2.30(m);1.98−2.078(m);1.94(m);1.66−1.84(m);1.54−1.61(m);1.44−1.49(m);1.40(m);1.33−1.37(m);1.26(s,3H,Me);1.16−1.28(m);1.21(s,3H,Me);1.10(s,3H,Me);0.97(d,3H,Me);0.96(d,3H,Me);0.89(d,3H,Me);0.84(d,3H,Me);0.79(s,3H,Me);0.76(d,3H,Me)及び0.75(s,3H,Me)。
LC/MSm/z(ポジティブイオンスキャン)M+1=602.62.
中間体8
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[[(2R)−2,3−ジメチル−2−(メチルアミノ)ブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−メトキシ−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
工程1
水素化ナトリウム、鉱物油中60%分散物(52mg、1.3mmol)を無水ジメチルホルムアミド(2.6mL)中の中間体4(1.1g、1.3mmol)及びヨウ化メチル(0.81mL、13mmol)の懸濁液に添加した。懸濁液を50℃の油浴中で1.5時間加熱し、ここで、追加の水素化ナトリウム(47mg、1.2mmol)を添加した。さらに1.5時間後、混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(50mL)、水(50mL)、及び2N 塩酸(7mL)を添加し、有機層を水(4x50mL)、食塩水(1x20mL)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、蒸発させて、生成物を泡沫として得た(1.1g)。
選択されたH NMR(CDCl,600MHz,ppm)2.42(s,3H,PhMe),3.06(s,3H,NMe);3.28(s,3H,OMe);4.14(m,1H,H14);5.00及び5.14(2d,2H,CHPh),5.22(dd,1H,H5),7.25(d,2H,ArH),7.75(d,2H,ArH)。
工程2
無水ジメトキシエタン(6mL)中の工程1からの生成物(1.1g、1.28mmol)の溶液をジメトキシエタン(4mL)及びナトリウム(1.68g、73.4mmol)を含有する還流中のアンモニア(約20mL)に5分間にわたり滴下して添加した。追加のアンモニア(約10mL)を添加し、濃青色の混合物をさらに80分間攪拌した。メタノール(30mL)を滴下して添加し、濃い白色の懸濁液を得て、この上に約20分間窒素を通した。酢酸エチル(200ml)及び水(100mL)を添加し、水層を追加の酢酸エチル(1x50mL)で再抽出し、合わせた酢酸エチル層を硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、蒸発させて、中間体8を泡沫として得た(0.8g)。
選択されたH NMR(CDCl,600MHz,ppm)2.64(s,3H,NMe);3.32(s,3H,OMe);4.22(m,1H,H14),5.57(dd,1H,H5)。
LC/MSm/z(ポジティブイオンスキャン)M+1=616.60.
中間体9
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[[(2S)−2,3−ジメチル−2−(メチルアミノ)ブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−メトキシ−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
中間体8の合成について記載したものと同様の方法により、中間体5から出発して中間体9を合成した。
H NMR CDODδ(PPM)5.54(dd,1H,H5);4.24(m,1H,H14);3.96(d,1H);3.71(d,1H);3.61(m);3.42(s,3H,OMe);3.35(m);3.29(m);2.97(d,1H);2.85(s,1H,H7),2.66(s,3H,NMe);2.57(dd,1H,H13),2.19(m);2.14(m);2.06−2.11(m);1.94−1.98(m);1.70−1.96(m);1.58−1.65(m);1.46−1.52(m);1.38−1.42(m);1.22−1.30(m);1.22(s,3H,Me);1.21(s,3H,Me);1.17(s,3H,Me);1.10(d,3H,Me);0.99(d,3H,Me);0.90(d,3H,Me);0.85(d,3H,Me);0.79(s,3H,Me);0.77(d,3H,Me)及び0.76(s,3H,Me)。
LC/MSm/z(ポジティブイオンスキャン)M+1=616.60.
中間体10
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[[(2R)−2−(ジメチルアミノ)−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−メトキシ−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
酢酸(0.25ml、4.37mmol)、水中の37%ホルムアルデヒド(0.66ml、8.86mmol)、及びTHF中1.0Mのシアノ水素化ホウ素ナトリウム(8.8ml、8.80mmol)をメタノール(22.0ml)中の中間体6(1.31g、2.18mmol)の攪拌された溶液に添加した。反応混合物は無色の溶液であった。約16.5時間後、LCMSは中間体6の完全な消費を示した。反応混合物を酢酸エチル(200ml)と水(200ml)との間で分配した。水層を酢酸エチル(1x100ml)で抽出した。有機層を合わせ、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過した。溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣をエタノール及びベンゼンから凍結乾燥して、中間体10(1.29g)を白色固体として得た。
H NMR(CDOD,500MHz,ppm)δ0.78(s,3H,Me),0.79(d,3H,Me),0.85(s,3H,Me),0.88(d,3H,Me),0.92(d,3H,Me),1.10(d,3H,Me),1.15(d,3H,Me),1.18(s,3H,Me),1.19(s,3H,Me),1.23(s,3H,Me),1.21−1.36(m),1.40−1.45(m),1.48−1.55(m),1.58−1.68(m),1.72−1.88(m),1.95−2.02(m),2.08−2.13(m),2.18−2.25(m),2.41−2.48(m),2.60(dd,1H,H13),2.87(s,1H,H7),2.98(d,1H),2.99(s,6H,2Me),3.39(d,1H),3.44(s,2H),3.63(d,1H),3.78(d,1H),4.04(d,1H),4.25−4.31(m,1H,H14),5.57(dd,1H,H5)。
質量スペクトル:(ESI)m/z=630.62(M+H)。
中間体11
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[[(2S)−2−(ジメチルアミノ)−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−メトキシ−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
中間体11は、中間体7から出発したことを除いて、中間体10に記載したものと同様の方法で調製した。
H NMR(CDOD,600MHz,ppm)δ0.75(s,3H,Me),0.76(d,3H,Me),0.80(s,3H,Me),0.84(d,3H,Me),0.90(d,3H,Me),1.05(d,3H,Me),1.06(d,3H,Me),1.18(s,3H,Me),1.20(s,3H,Me),1.22(s,3H,Me),1.21−1.40(m),1.45−1.51(m),1.54−1.65(m),1.69−1.85(m),1.96−2.01(m),2.05−2.10(m),2.20−2.30(m),2.57(dd,1H,H13),2.79(s,1H,H7),2.84(s,6H,2Me),2.92(d,1H),3.35(d,1H),3.41(s,1H),3.65(d,1H),3.66(d,1H),4.10(d,1H),4.19−4.25(m,1H,H14),5.53(dd,1H,H5)。
質量スペクトル:(ESI)m/z=630.62(M+H)。
中間体12及び13
ベンジル(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−メトキシ−15−[[(2R)−2,3,3−トリメチル−2−[[(4−メチルフェニル)スルホニル]アミノ]ブチル]オキシ]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボキシラート(中間体12)
及び
ベンジル(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−メトキシ−15−[[(2S)−2,3,3−トリメチル−2−[[(4−メチルフェニル)スルホニル]アミノ]ブチル]オキシ]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボキシラート(中間体13)
Figure 2011530594
中間体1(5.00g、8.43mmol)、18−クラウン−6(11.15g、42.2mmol)、及び2−(1,1−ジメチルエチル)−2−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]アジリジン(4.51g、8.67mmol)をトルエン中に溶解し、濃縮し、次に高真空下に1時間置いた。得られた混合物を窒素雰囲気下に置きかつ0℃に冷却された、ジメトキシエタン(84mL)中に溶解した。水素化カリウム(鉱物油中30%分散物、3.38g、25mmol)を添加し、反応物を排気して、窒素で充填した(排気/充填を3回反復)。反応物を徐々に室温に温め、2時間後、追加の2−(1,1−ジメチルエチル)−2−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]アジリジン(0.43g、0.83mmol)を添加した。さらに1時間後、メタノール及び続いて1N HCl水溶液の添加により、反応物をクエンチした。反応混合物を酢酸エチルと水との間で分配し、水性物質を必要に応じて酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相をMgSO上で乾燥し、濾過し、次いで濃縮した。粗生成物をバイオタージ65iカラム上での複数のフラッシュクロマトグラフィー(0−100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、これによって2つのジアステレオマー生成物に分割した;速く溶出する中間体12(1.3g)及び遅く溶出する中間体13(3.0g)。
中間体12
H NMR(CDCl,500MHz,ppm)δ0.63(s,3H),0.71(s,3H)0.72(d,3H,部分的に不明瞭),0.78(d,J=5.8Hz,3H),0.81(d,J=5.7Hz,3H),0.96(s,3H),1.02(s,9H),1.14−1.3(m),1.2(s,3H),1.25(s,3H),1.32−1.8(m),1.92(m,1H),2.04(m,1H),2.12(m,1H),2.41(s,3H),2.52(m,1H),2.72(d,J=9.0Hz,1H),2.88(s,1H),2.98(d,J=10.9Hz,1H),3.25(d,J=11.2Hz,1H),3.35−3.4(m,2H),3.49(s,3H),3.63(d,J=11.9Hz,1H),3.85(d,J=10.8Hz,1H),4.25(m,1H),4.98(d,J=12.4Hz,1H),5.12(d,J=12.4Hz,1H),5.44(m,1H),6.89(s,1H),7.25(d,2H,部分的に不明瞭),7.32−7.4(m,5H),7.84(d,J=8.3Hz,2H)。
中間体13
H NMR(CDCl,500MHz,ppm)δ0.71(s,3H),0.72(d,3H,部分的に不明瞭),0.77(d,J=6.7Hz,3H),0.81(d,J=6.6Hz,3H),0.83(s,3H),0.97(s,9H),1.02(s,3H),1.12−1.28(m),1.14(s,3H),1.24(s,3H),1.34−1.6(m),1.68−1.8(m),1.92(m,1H),2.02(m,1H),2.11(m,1H),2.40(s,3H),2.45(m,1H,部分的に不明瞭),2.77(d,J=8.2Hz,1H),2.87(s,1H),2.96(d,J=9.6Hz,1H),3.29(d,J=11.7Hz,1H),3.34−3.41(3d,3H),3.35(s,3H),3.6(d,J=11.6Hz,1H),4.25(m,1H),4.98(d,J=12.3Hz,1H),5.08(s,1H),5.10(d,J=12.4Hz,1H),5.41(m,1H),7.25(d,2H,部分的に不明瞭),7.3−7.4(m,5H),7.78(d,J=5.8Hz,2H)。
中間体12
(別の合成法)
ベンジル(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−メトキシ−15−[[(2R)−2,3,3−トリメチル−2−[[(4−メチルフェニル)スルホニル]アミノ]ブチル]オキシ]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボキシラート
Figure 2011530594
トルエン(25mL)中の中間体1(21.26g、35.9mmol)、18−クラウン−6(11.37g、43.0mmol)、及び(2R)−2−(1,1−ジメチルエチル)−2−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]アジリジン(9.59g、35.9mmol)の溶液を真空下で蒸発させて、試薬を共沸乾燥した。得られた油分をN,N−ジメチルアセトアミド(200mL)中に溶解し、溶液を窒素下、氷浴中で冷却した。氷冷され攪拌溶液に、トルエン中のカリウム2−メチル−2−ブトキシド(1.7M、25.3mL、43.0mmol)の溶液を2分間にわたって添加した。反応を徐々に室温に温め、TLCによってモニターした。反応の完了が判定された後、2N塩酸(22mL)で反応物をクエンチし、ジクロロメタン(500mL)で希釈し、混合物を水(3x300mL)で洗浄した。有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、蒸発させて油分とし、これをフラッシュクロマトグラフ(シリカゲル、5−60%酢酸エチル:ヘキサン)処理して、中間体12を白色固体として得た(24.04g)。
中間体14
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[[(2R)−2−アミノ−2,3,3−トリメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−メトキシ−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
アンモニア(約150mL)をコールドフンガー・コンデンサーを具備した三口フラスコ中に凝縮させ、ナトリウム(約5g、220mmol)を添加して、濃青色の溶液を得た。この溶液にジメトキシメタン(130mL)中の中間体12(13.3g、15.5mmol)の溶液を添加し、反応を−33℃で1.5時間還流した。反応をメタノール、続いて水の注意深い添加により、反応物が白色のスラリーになるまでクエンチした。窒素流を一晩通すことにより、溶媒を蒸発させた。約18時間後、メタノール(約50mL)を添加し、得られた白色のスラリー/部分溶液を約10分間攪拌して、全ての固体が懸濁液中にあることを確認した(フラスコの壁に固定されたものに対するものとして)。この混合物を酢酸エチルと水との間で分配し、水性物質を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相をMgSO上で乾燥し、濾過し、次に濃縮して、中間体14(9.8g)をオフホワイトの固体として得た。
H NMR(CDOD,500MHz,ppm)δ0.77(s,3H),0.78(d,J=7.4Hz,3H),0.81(s,3H),0.85(d,J=6.9Hz,3H),0.89(d,J=6.8Hz,3H),1.05(s,9H),1.19(s,3H),1.20(s,3H),1.32(s,3H),1.18−1.36(m),1.4(m,1H),1.48(m,1H),1.56−1.86(m)。2.05(m,1H),2.23(m,1H),2.55(dd,J=13.3Hz,6.7Hz,1H),2.71(s,1H),3.25(m,1H),3.30(m,1H,部分的に不明瞭),3.4(AB,2H,部分的に不明瞭),3.4(s,3H),3.67(d,J=11.9Hz,1H),3.74(d,J=11.3Hz,1H),3.92(d,J=11.2Hz,1H),4.24(m,1H),5.54(m,1H)
m/z=616.34(M+H)。
中間体15
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[[(2S)−2−アミノ−2,3,3−トリメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−メトキシ−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
中間体15は、中間体13から出発したことを除いて、中間体14に記載したものと同様の方法で調製した。
H NMR(CDOD,500MHz,ppm)δ0.75(d,3H,部分的に不明瞭),0.76(s,3H),0.81(s,3H),0.84(d,J=6.4Hz,3H),0.89(d,J=6.4Hz,3H),1.00(s,3H),1.03(s,9H),1.14−1.3(m),1.28(s,3H),1.34−1.5(m),1.55−1.84(m),2.02(m,1H),2.29(m,1H),2.55(dd,J=13.3Hz,6.9Hz,1H),2.75(s,1H),3.17(d,J=8.7Hz,1H),3.3(m,不明瞭),3.4(m,不明瞭),3.42(s,3H),3.68(d,J=11.9Hz,1H),3.74(d,J=11.2Hz,1H),3.89(d,J=11.2Hz,1H),4.28(m,1H),5.54(m,1H)。
中間体16
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−メトキシ−15−[[(2R)−2,3,3−トリメチル−2−(メチルアミノ)ブチル]オキシ]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
工程1:
水素化ナトリウム(鉱物油中60%分散物、930mg、23mmol)をヘキサンで洗浄し、ヘキサンをデカントした。この手順を繰り返し、残留するヘキサンを真空中で除去した。予め洗浄したこの水素化ナトリウムをDMF(10mL)中に懸濁し、DMF(13mL)中の中間体12(2.0g、2.3mmol)の溶液を添加した。ヨウ化メチル(1.45mL、23mmol)を添加し、反応混合物を窒素下に、65℃で90分間加熱した。室温に冷却後、反応を酢酸エチルと飽和重炭酸塩水溶液との間で分配した。有機相を食塩水で洗浄し、MgSO下で乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(バイオタージ40+Mカラム、5−100%酢酸エチル/ヘキサン)により、生成物を得た(1.95g)。
工程2:
工程1からの生成物を中間体14の調製について記載されたものと同様の方法により、ナトリウム/アンモニア還元に供した。そのようにして得た生成物をMeOH/ベンゼンから凍結乾燥して、中間体16(1.4g)をオフホワイトの固体として得た。
H NMR(CDOD,500MHz,ppm)δ0.76(s,3H),0.77(d,3H,部分的に不明瞭),0.82(s,3H),0.84(d,J=6.8Hz,3H),0.91(d,J=6.7Hz,3H),1.06(s,3H),1.07(s,9H),1.16−1.3(m),1.15(s,3H),1.22(s,3H),1.3−1.5(m),1.6(m),1.64−1.84(m),1.96−2.1(m,2H),2.31(m,1H),2.57(m,1H,部分的に不明瞭),2.57(s,3H),2.74(s,1H),2.93(d,J=8.5Hz,1H),3.35(m,1H,部分的に不明瞭),3.36(s,3H),3.41(brs,2H),3.62(d,J=11.6Hz,1H),3.8(AB,2H),4.23(m,1H),5.53(m,1H)。
m/z=630.59(M+H)。
中間体17
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−15−[[(2R)−2−(エチルアミノ)−2,3,3−トリメチルブチル]オキシ]−14−メトキシ−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
MeOH中の中間体14(140mg、0.23mmol)の溶液を0℃で、酢酸(0.013mL、0.23mmol)及びアセトアルデヒド(0.32mL、5.7mmol)で処理した。20分後、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(THF中1M、0.57mL、0.57mmol)を添加し、反応物を徐々に室温に温めた。24時間後、反応物を酢酸エチルと水との間で分配し、水相を酢酸エチルで複数回抽出した。合わせた有機相をMgSO下で乾燥し、濾過し、濃縮して、中間体17(165mg)を得た。
H NMR(CDOD,500MHz,ppm)δ0.76(s,3H),0.78(d,J=6.6Hz,3H),0.82(s,3H),0.86(d,J=6.6Hz,3H),0.91(d,J=6.8Hz,3H),1.15(s,9H),1.18(s,3H),1.19(s,3H),1.22(s,3H),1.22−1.64(m),1.40(t,J=7.3Hz,3H),1.7−1.86(m),1.97(m,1H),2.09(m,1H),2.20(m,1H),2.61(dd,J=13.2Hz,6.6Hz,1H),2.86(s,1H),3.01(d,J=8.7Hz,1H),3.12(m,1H),3.36(m,部分的に不明瞭),3.37(s,3H),3.43(brs,2H),3.61(d,J=11.2Hz,1H),3.81(d,J=11.6Hz,1H),3.99(d,J=12.3Hz,1H),4.29(m,1H),5.56(m,1H)。
m/z=644.27(M+H)。
中間体18
ベンジル(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−15−[2−エチル−2−[[(4−メチルフェニル)スルホニル]アミノ]ブトキシ]−14−メトキシ−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボキシラート
Figure 2011530594
中間体1(5.00g、8.43mmol)、18−クラウン−6(11.15g、42.2mmol)、及び2,2−ジエチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−アジリジン(4.27g、16.87mmol)をトルエン中に溶解し、濃縮し、次に高真空下に1時間置いた。得られた混合物を窒素雰囲気下に置きかつ0℃に冷却されたジメトキシエタン(84mL)中に溶解した。水素化カリウム(鉱物油中30%分散物、3.38g、25mmol)を添加し、反応物を排気して、窒素で充填した(3回反復)。反応物を1時間かけて徐々に室温に温めた。水、続いて1N HCl水溶液の添加により、反応物をクエンチした。反応混合物を酢酸エチルと水との間で分配し、水性物質を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相をMgSO上で乾燥し、濾過し、次いで濃縮した。粗生成物をバイオタージ65iカラム上でのフラッシュクロマトグラフィー(0−100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、中間体18(6.9g)を無色の泡沫として得た。
H NMR(CDCl,500MHz,ppm)δ0.70−0.78(m,18H),0.80(d,J=6.6Hz,3H),1.14−1.28(m),1.15(s,3H),1.23(s,3H),1.32−1.78(m),1.87−2.04(m,2H),2.11(m,1H),2.40(s,3H),2.46(dd,J=13.5Hz,6.8Hz,1H),2.83(d,J=8.5Hz,1H),2.87(s,1H),3.27(d,J=11.4Hz,1H)3.35−3.4(m,2H),3.42(s,3H),3.50(d,J=9.9Hz,1H),3.61(d,J=9.6Hz,1H),3.64(d,J=11.7Hz,1H),4.24(m,1H),4.97(d,J=12.4Hz,1H),5.11(d,J=12.4Hz,1H),5.42(m,1H),5.78(s,1H),7.25(d,2H,部分的に不明瞭),7.3−7.4(m,5H),7.76(d,J=8.5Hz,2H)。
中間体19
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−(2−アミノ−2−エチルブトキシ)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−メトキシ−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
アンモニア(約30mL)をコールドフィンガー・コンデンサーを具備した三口フラスコ中に凝縮させ、ナトリウム(約500mg、22mmol)を添加して、濃青色の溶液を得た。この溶液にジメトキシメタン(20mL)中の中間体18(2.0g、2.4mmol)の溶液を添加し、反応物を−33℃で1.5時間還流した。この反応物を、メタノール、続いて水の注意深い添加により反応物が白色のスラリーになるまでクエンチした。窒素流を一晩通すことにより溶媒を蒸発させた。この時点でメタノール(約10mL)を添加し、得られた白色のスラリー/部分溶液を約10分間攪拌して、全ての固体が懸濁液中にあることを確認した(フラスコの壁に固定されたものに対するものとして)。この混合物を酢酸エチルと水との間で分配し、水性物質を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相をMgSO上で乾燥し、濾過し、次に濃縮して、ベンゼンから凍結乾燥し、中間体19を無色の固体として得た。
H NMR(CDOD,500MHz,ppm)δ0.76(s,3H),0.77(d,J=3H,部分的に不明瞭),0.80(s,3H),0.84(d,J=6.6Hz,1H),0.90(d,J=6.9Hz,3H),0.91(t,J=7.5Hz,3H),0.93(t,J=7.5Hz,3H),1.17−1.84(m),1.21(s,3H),1.27(s,3H),1.98−2.08(m),2.31(m,1H),2.54(dd,J=13.3Hz,6.9Hz,1H),2.72(s,1H),3.03(d,J=8.6Hz,1H),3.34(d,1H,部分的に不明瞭),3.39(s,3H),3.40(brs,2H),3.56(d,J=10.3Hz,1H),3.67(d,J=11.7Hz,1H),3.73(d,H=10.2Hz,1H),4.22(m,1H),5.52(m,1H)。
m/z=602.64(M+H)。
中間体20
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−15−[2−エチル−2−(メチルアミノ)ブトキシ]−14−メトキシ−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
中間体18から出発して、中間体16の調製に記載されたものと同様の方法で、中間体20をオフホワイトの固体として調製した。
H NMR(CDOD,500MHz,ppm)δ0.76(s,3H),0.77(d,3H,部分的に不明瞭),0.80(s,3H),0.84(d,J=6.7Hz,3H),0.90(d,J=7.0Hz,3H),0.93(t,J=7.6Hz,3H),0.93(t,J=7.6Hz,3H),1.18−1.85(m),1.22(s,3H),1.26(s,3H),1.99−2.1(m,2H),2.31(m,1H),2.52(s,3H),2.56(dd,J=13.4Hz,6.9Hz,1H),2.73(s,1H),2.98(d,J=8.5Hz,1H),3.33(d,J=11.9Hz,1H),3.37(s,3H),3.41(brs,2H),3.54(d,J=10.7Hz,1H),3.68(d,J=11.7Hz,1H),3.82(d,J=10.7Hz,1H),4.22(m,1H),5.53(m,1H)。
m/z=616.55(M+H)。
中間体21
ベンジル(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[[(2S)−3,3−ジメチル−2−[[(4−メチルフェニル)スルホニル]アミノ]ブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−メトキシ−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボキシラート
Figure 2011530594
中間体1(7.5g、13mmol)、18−クラウン−6(16.7g、63.3mmol)、及び(2S)−2−(1,1−ジメチルエチル)−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−アジリジン(5.27g、20.8mmol)をトルエン中に溶解し、濃縮し、次に高真空下に1時間置いた。得られた混合物を窒素雰囲気下に置きかつ0℃に冷却されたジメトキシエタン(63mL)中に溶解した。水素化カリウム(鉱物油中30%分散物、3.7g、28mmol)を添加し、反応物を排気して、窒素で充填した(3回反復)。1時間後、メタノール、続いて1N HCl水溶液の添加により、反応物をクエンチした。反応混合物を酢酸エチルと水との間で分配し、水性物質を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相をMgSO上で乾燥し、濾過し、次いで濃縮した。バイオタージ65iカラム上でのクロマトグラフィー(0−100%酢酸エチル/ヘキサン)により、中間体21(7.4g)を無色の固体として得た。
H NMR(CDCl,500MHz,ppm)δ0.61(s,3H),0.70(s,3H),0.71(d,J=7.3Hz,3H),0.77(d,J=6.8Hz,3H),0.80(d,J=8.0Hz,3H),0.92(s,9H),1.12(s,3H),1.12−1.28(m),1.21(s,3H),1.3−1.48(m),1.5−1.6(m,1H,部分的に不明瞭),1.64−1.77(m,3H),1.9(m,1H),1.98(m,1H),2.10(m,1H),2.4(m,1H,部分的に不明瞭),2.41(s,3H),2.55(d,J=8.5Hz,1H),2.86(s,1H),3.02(m,1H),3.18(dd,J=9.7Hz,4.0Hz,1H),3.22(d,J=12.5Hz,1H),3.31(s,3H),3.34(AB,2H,部分的に不明瞭),3.50(d,J=11.7Hz,1H),4.01(dd,J=9.9Hz,2.6Hz,1H),4.08(m,1H),4.96(d,J=9.4Hz,1H),4.97(d,J=12.3Hz,1H),5.09(d,J=12.3Hz,1H),5.38(m,1H),7.25(d,2H,部分的に不明瞭),7.3−7.38(m,5H),7.73(d,J=8.2Hz,2H)。
中間体22
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[[(2S)−2−アミノ−3,3−ジメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−メトキシ−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
中間体14に記載したものと同様の方法で、中間体22を中間体21から出発して調製した。
H NMR(CDOD,500MHz,ppm)δ0.75(d,3H,部分的に不明瞭),0.76(s,3H),0.81(s,3H),0.84(d,J=6.9Hz,3H),0.88(d,J=6.8Hz,3H),1.02(s,9H),1.18−1.24(m)1.19(s,3H),1.30(s,3H),1.36−1.85(m),2.0−2.06(m),2.29(m,1H),2.54(dd,J=13.1Hz,6.7Hz,1H),2.78(s,1H),2.94(m,1H),3.25(d,J=8.9Hz,1H),3.34(d,1H,部分的に不明瞭),3.4(brs,2H),3.42(s,3H),3.64(d,J=11.7Hz,1H),3.74(m,1H),4.05(m,1H),4.26(m,1H),5.54(m,1H)。
m/z=602.41(M+H)。
中間体23
ベンジル(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[[(2R)−3,3−ジメチル−2−[[(4−メチルフェニル)スルホニル]アミノ]ブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−メトキシ−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボキシラート
Figure 2011530594
中間体1(4.5g、7.6mmol)、18−クラウン−6(10g、38mmol)、及び(2R)−2−(1,1−ジメチルエチル)−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−アジリジン(3.7g、15mmol)をトルエン中に溶解し、濃縮し、次に高真空下に1時間置いた。得られた混合物を窒素雰囲気下に置きかつ0℃に冷却されたジメトキシエタン(38mL)中に溶解した。水素化カリウム(鉱物油中30%分散物、2.7g、20mmol)を添加し、反応物を排気して、窒素で充填した(3回反復)。1時間後、メタノール、続いて1N HCl水溶液の添加により、反応物をクエンチした。反応混合物を酢酸エチルと水との間で分配し、水性物質を必要に応じて酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相をMgSO上で乾燥し、濾過し、次いで濃縮した。バイオタージ65iカラム上でのクロマトグラフィー(0−100%酢酸エチル/ヘキサン)により、中間体23(6.1g)を無色の泡沫として得た。
H NMR(CDCl,500MHz,ppm)δ0.49(s,3H),0.71(s,3H),0.73(d,J=7.3Hz,3H),0.78(d,J=7.7Hz,3H),0.79(s,3H),0.81(d,J=7.7Hz,3H),0.95(s,9H),1.1−1.3(m),1.22(s,3H),1.25(s,3H),1.34−1.77(m),1.82(m,1H),2.02(m,1H),2.11(m,1H),2.29(d,J=8.9Hz,1H),2.44(m,1H,部分的に不明瞭),2.43(s,3H),2.84(m,2H),2.88(s,1H),3.18(d,J=11.6Hz,1H),3.33(AB,2H),3.47(s,3H),3.56(d,J=11.6Hz,1H),3.98(d,J=9.8Hz,1H),4.13(m,1H),4.99(d,J=12.1Hz,1H),5.12(d,J=12.1Hz,1H),5.42(m,1H),7.25(d,2H,部分的に不明瞭),7.3−7.4(m,5H),7.80(d,J=8.0Hz,2H)。
中間体24
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[[(2R)−2−アミノ−3,3−ジメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−メトキシ−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
中間体14に記載したものと同様の方法で、中間体24を中間体23から出発して調製した。
H NMR(CDCl,500MHz,ppm)δ0.76(s,3H)0.77(d,J=6.3Hz,3H),0.81(s,3H),0.86(d,J=6.7Hz,3H),0.91(d,J=6.9Hz,3H),1.05(s,9H),1.18(s,3H),1.2−1.32(m)1.22(s,3H),1.38−1.66(m),1.69−1.87(m),1.98(m,1H),2.09(m,1H),2.21(m,1H),2.56(dd,J=13.2Hz,6.8Hz,1H),2.84(s,1H),2.86(d,J=11.0Hz,1H),3.18(dd,J=8.2Hz,3.7Hz,1H),3.34(d,J=12.2Hz,1H),3.41(s,3H),3.42(AB,2H,部分的に不明瞭),3.69(d,J=12.3Hz,1H),3.83(m,1H),3.92(m,1H),4.24(m,1H),5.55(m,1H)。
m/z=602.45(M+H)。
中間体25
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[[(2R)−3,3−ジメチル−2−(メチルアミノ)ブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−メトキシ−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
中間体16の調製について記載したものと同様の方法により、中間体25を中間体23から出発して調製した。
m/z=616.54(M+H)。
中間体26
ベンジル(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−メトキシ−15−[[テトラヒドロ−4−[[(4−メチルフェニル)スルホニル]アミノ]−2H−ピラン−4−イル]メトキシ]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボキシラート
Figure 2011530594
中間体1(0.38g、0.641mmol)、18−クラウン−6(0.508g、1.92mmol)、及び1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−6−オキサ−1−アザスピロ[2.5]オクタン(0.257g、0.961mmol)をトルエン中に溶解し、濃縮し、次に高真空下に1時間置いた。得られた混合物を窒素雰囲気下に置きかつ0℃に冷却されたジメトキシエタン(10mL)中に溶解した。水素化カリウム(鉱物油中30%分散物、0.171g、1.28mmol)を添加し、反応物を排気して、窒素で充填した(3回反復)。さらに1時間後、反応混合物を塩化アンモニウム水溶液で注意深く処理し、混合物をジクロロメタン(2x20mL)で抽出した。合わせた有機相をMgSO上で乾燥し、濾過し、次いで濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(10−50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、中間体26(0.5g)を白色の泡沫として得た。
H NMR(CDCl,500MHz,ppm)δ0.74(s,3H),0.75(s,3H)0.80(d,J=6.9Hz,3H),0.84(d,J=6.7Hz,3H),1.14−1.3(m),1.19(s,3H),1.26(s,3H),1.32−1.8(m),1.84−1.98(m),2−2.18(m),2.45(s,3H),2.47(m,1H),2.89(d,J=9.4Hz,1H),2.90(s,1H),3.29(d,J=9.3Hz,1H),3.35−3.45(m,5H=C2MeO+2H?),3.54(m,2H),3.57(m,2H),3.64−3.72(m,2H),3.79(d,J=10.1Hz,1H),4.20(m,1H),5.0(d,J=12.1Hz,1H),5.14(d,J=12.1Hz,1H),5.44(m,1H),5.85(s,1H),7.30(d,J=9.2Hz,2H),7.32−7.4(m,5H),7.81(d,J=8.2Hz,2H)。
中間体27
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[(4−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メトキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−メトキシ−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
アンモニア(約5mL)をコールドフィンガー・コンデンサーを具備したドライアイス−アセトン浴中の三口フラスコ中に凝縮させ、ナトリウム(約0.211g、9.11mmol)を添加して濃青色の溶液を得た。この溶液にジメトキシメタン(8mL)中の中間体26(0.28g、0.326mmol)の溶液を添加し、反応を−33℃で1.5時間還流した。反応をメタノール、続いて水の注意深い添加により反応が白色のスラリーになるまでクエンチした。窒素流を一晩通すことにより溶媒を蒸発させた。約18時間後、メタノール(約5mL)を添加し、得られた白色のスラリー/部分溶液を約10分間攪拌して、全ての固体が懸濁液中にあることを確認した(フラスコの壁に固定されたものに対するものとして)。この混合物を酢酸エチルと水との間で分配し、水性物質を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相をMgSO上で乾燥し、濾過し、次に濃縮して、中間体27(0.16g)をオフホワイトの固体として得た。
H NMR(CDOD,500MHz,ppm)δ0.77(s,3H),0.78(d,J=7.3Hz,3H),0.81(s,3H),0.86(d,J=6.6Hz,3H),0.91(d,J=6.8Hz,3H),1.21(s,3H),1.26(s,3H),1.18−1.42(m),1.46−1.88(m)。1.98(m,1H),2.02(m,1H),2.06(m,1H),2.08(m,1H),2.26(m,1H),2.55(dd,J=13.5Hz,6.9Hz,1H),2.78(s,1H),3.03(d,J=8.7Hz,1H),3.3−3.36(m,3H),3.42(s,3H),3.6−3.84(m,3H),3.90(d,J=10.3Hz,1H),4.22(m,1H),5.54(m,1H)。
中間体28
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−メトキシ−15−[[テトラヒドロ−4−(4−メチルアミノ)−2H−ピラン−4−イル]メトキシ]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
工程1
水素化ナトリウム(鉱物油中60%分散物、84mg、2.1mmol)をヘキサンで洗浄し、ヘキサンをデカントした。この手順を繰り返し、残留するヘキサンを真空中で除去した。予め洗浄したこの水素化ナトリウムをDMF(1mL)中に懸濁し、DMF(1mL)中の中間体26(0.18g、0.21mmol)の溶液を添加した。ヨウ化メチル(0.131mL、2.1mmol)を添加し、反応混合物を窒素下、60℃で60分間加熱した。室温に冷却後、反応を酢酸エチルと飽和重炭酸塩水溶液との間で分配した。有機相を食塩水で洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して、生成物を得た(0.18g、98%)。
工程2:
生成物を中間体27の調製と同様の方法により、ナトリウム/アンモニア還元に供し、次にMeOH/ベンゼンから凍結乾燥して、中間体28(0.16g)をオフホワイトの泡沫として得た。
H NMR(CDOD,500MHz,ppm)δ0.78(s,3H),0.79(d,3H,部分的に不明瞭),0.80(s,3H),0.86(d,J=6.6Hz,3H),0.91(d,J=6.6Hz,3H),1.21(s,3H),1.18−1.42(m),1.50(m,1H),1.56−1.96(m),1.98(m,1H),2.02(m,1H),2.08(m,1H),2.10(m,1H),2.26(m,1H),2.55(s,3H),2.57(m,1H,部分的に不明瞭),2.80(s,1H),2.99(d,J=8.7Hz,1H),3.31(s,3H),3.43(s,3H),3.58(m,2H),3.68(d,J=11.7Hz,1H),3.82(d,J=10.5Hz,1H),3.84−3.9(m,2H),4.02(d,J=10.7Hz,1H),4.23(m,1H),5.55(m,1H)。
中間体29
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−15−[[4−(エチルアミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]メトキシ]−14−メトキシ−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
工程1
水素化ナトリウム(鉱物油中60%分散物、84mg、2.1mmol)をヘキサンで洗浄し、ヘキサンをデカントした。この手順を繰り返し、残留するヘキサンを真空中で除去した。予め洗浄したこの水素化ナトリウムをDMF(1mL)中に懸濁し、DMF(1mL)中の中間体26(0.18g、0.21mmol)の溶液を添加した。ヨウ化エチル(0.169mL、2.1mmol)を添加し、反応混合物を窒素下、60℃で60分間加熱した。室温に冷却後、反応を酢酸エチルと飽和重炭酸塩水溶液との間で分配した。有機相を食塩水で洗浄し、MgSO下で乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して、生成物を得た(0.18g)。
工程2:
この生成物を中間体27の調製と同様の方法により、ナトリウム/アンモニア還元に供し、次にMeOH/ベンゼンから凍結乾燥して、中間体29(0.16g)をオフホワイトの泡沫として得た。
H NMR(CDOD,500MHz,ppm)δ0.77(s,3H),0.79(d,3H,部分的に不明瞭),0.80(s,3H),0.86(d,J=6.7Hz,3H),0.88(d,J=5.3Hz,3H),1.21(s,3H),1.18−1.42(m),1.50(m,1H),1.56−1.88(m),1.92(m,1H),1.95(m,1H),1.99(m,1H),2.03(m,1H),2.08(m,1H),2.11(m,1H),2.28(m,1H),2.58(m,1H),2.80(s,1H),2.71(m,1H),2.99(d,J=8.7Hz,1H),3.02(m,1H),3.36(s,3H),3.43(s,2H),3.56(m,2H),3.68(d,J=11.7Hz,1H),3.84−3.92(m,3H),4.04(d,J=10.8Hz,1H),4.22(m,1H),5.55(m,1H)。
中間体30
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[(1−アミノシクロヘキシル)メトキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−メトキシ−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
工程1:
DMAC(16mL)中の中間体1(5.0g、8.43mmol)、1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−1−アザスピロ[2.5]オクタン(4.03g、15.18mmol)、及び18−クラウン−6(2.23g、8.43mmol)の攪拌溶液に、窒素雰囲気下でトルエン中のカリウムtert−ペンチラート(約1.7M、5.95mL、10.12mmol)の溶液を添加した。混合物を室温で16時間攪拌し、EtOAcと1N HClとの間で分配した。有機層をNaSO上で乾燥した。溶媒を蒸発させ、残渣をシリカゲル上で、イスコ・コンビフラッシュを用いて、15−30%酢酸エチル/ヘキサンを使用してクロマトグラフィーを行い、淡黄色の固体を得た(5.62g)。
MSESIm/z=881(M+Na)。
工程2:
金属ナトリウム(248mg、10.8mmol)を−33℃で液体アンモニアの溶液(20mL)に添加した。混合物を無水DME(20mL)で希釈した。DME(2mL)中の工程1からの生成物化合物(928mg、1.08mmol)の溶液を5分間にわたり滴下して添加した。この混合物を還流下で2時間攪拌し、過剰のMeOHを注意深く添加することで、反応物をクエンチした。アンモニアを蒸発させ、混合物をEtOAcと水との間で分配した。有機層をNaSO上で乾燥し、溶媒を蒸発させて、標題化合物を白色固体として得た(550mg)。
MS(ESI)m/z=614(M+H)。
中間体31
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−メトキシ−15−[[1−(メチルアミノ)シクロヘキシル]メトキシ]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
工程1:
DMF(3mL)中の中間体30の合成における工程1の生成物化合物(155mg、0.181mmol)の溶液に、窒素雰囲気下で30%NaH(14mg、0.361mmol)の懸濁液を添加した。混合物を室温で5分間攪拌し、ヨードメタン(64mg、0.451mmol)を添加した。混合物を16時間攪拌し、EtOAcと1N HClとの間で分配した。有機層をNaSO上で乾燥し、溶媒を蒸発させ、琥珀色の油分を得た(158mg)。
工程2:
金属ナトリウム(40mg、1.81mmol)を液体アンモニアの溶液(10mL)に、−33℃で添加した。混合物を無水DME(5mL)で希釈した。DME(2mL)中の工程1からの生成物化合物(158mg、0.181mmol)の溶液を5分間にわたり滴下して添加した。混合物を還流下で2時間攪拌し、過剰のMeOHを注意深く添加することで、反応物をクエンチした。アンモニアを蒸発させ、混合物をEtOAcと水との間で分配した。有機層をNaSO上で乾燥し、溶媒を蒸発させて、標題化合物を白色固体として得た(100mg)。
MS(ESI)m/z=628(M+H)。
別に示さない限り、塩基性アミノ基を含有する、以下の実施例に記載された化合物は、トリフルオロ酢酸塩として単離された。したがって、適用可能である場合には、ある反応に関して「標題化合物を得た」又は「標題化合物を提供した」、特定の実施例番号を「得た」、「標題化合物を調製した」、及び同様の言い回しは、TFA塩としての標題化合物を指す。親の遊離アミンへの変換は、当該技術分野において公知の標準的な方法(例えば、NaHCOのような適当な無機塩基による中和)により達成されてよい。他の所望のアミン塩は、遊離塩基を適当な有機又は無機酸と反応させることにより、通常の方法で調製してもよい。あるいは、適当なイオン交換樹脂を使用することにより、所望のアミン塩をトリフルオロ酢酸塩から直接調製してもよい。
実施例1
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−(2−アミノ−2−メチルプロポキシ)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−(1H−テトラゾル−1−イル)−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸(実施例1A)、及び
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−(2−アミノ−2−メチルプロポキシ)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−(2H−テトラゾル−2−イル)−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸(実施例1B)
Figure 2011530594
1H−テトラゾール(24.5mg,0.350mmol)及びBFO(CHCH(88μl,0.701mmol)を1,2−ジクロロエタン(1.0ml)中の中間体3(50.3mg,0.070mmol)の撹拌溶液に添加した。反応混合物を50℃に加熱した。2時間後、HNMRは、2つのテトラゾール位置異性体の混合物への完全な変換を示した。反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で蒸発し、残渣を高真空下に置いた。残渣をメタノール中に溶解し、20x150mmYMC分取C18ODS−A10μMカラム上での1回のHPLCランを用いてアセトニトリル/水+0.1%TFAで溶出することによって精製した。速く溶出する位置異性体のHPLC分画を合わせ、溶媒を減圧下で蒸発し、残渣をエタノール及びベンゼンから凍結乾燥し、実施例1Aを白色の固体(8.2mg)として得た。遅く溶出する位置異性体のHPLC分画を合わせ、溶媒を減圧下で蒸発し、残渣をエタノール及びベンゼンから凍結乾燥し、実施例1Bを白色の固体(12.2mg)として得た。実施例1Aのテトラゾールの位置化学をH14からテトラゾールプロトンへのNOEに基づいて割り当てた。実施例1Bは、H14からテトラゾールプロトンへのNOEを示さなかった。
実施例1A
HNMR(CDOD,600MHz,ppm)δ0.76(s,3H,Me),0.77(d,3H,Me),0.85(d,3H,Me),0.88(s,3H,Me),0.89(d,3H,Me),0.98(s,3H,Me),1.12(s,3H,Me),1.16(s,3H,Me),1.20(s,3H,Me),1.22−1.36(m),1.40−1.45(m),1.48−1.65(m),1.81−2.04(m),2.13−2.22(m),2.50(d,1H),2.53(dd,1H,H13),2.84(s,1H,H7),3.47(d,1H),3.50(d,1H),3.54(dd,1H),3.62(d,1H),3.81(d,1H),3.91(d,1H),5.50(dd,1H,H5),5.86−5.92(m,1H,H14),9.33(s,1H,テトラゾール)。
質量スペクトル:(ESI)m/z=613.02(M+H)。
実施例1B
HNMR(CDOD,600MHz,ppm)δ0.77(s,3H,Me),0.77(d,3H,Me),0.85(d,3H,Me),0.89(s,3H,Me),0.90(d,3H,Me),0.93(s,3H,Me),1.01(s,3H,Me),1.15(s,3H,Me),1.20(s,3H,Me),1.22−1.37(m),1.40−1.45(m),1.48−1.65(m),1.81−1.96(m),1.98−2.04(m),2.13−2.22(m),2.46(d,1H),2.52(dd,1H,H13),2.84(s,1H,H7),3.43(d,1H),3.51(d,1H),3.56(dd,1H),3.64(d,1H),3.87(d,1H),3.94(d,1H),5.50(dd,1H,H5),6.15−6.21(m,1H,H14),8.76(s,1H,テトラゾール)。
質量スペクトル:(ESI)m/z=613.02(M+H)。
実施例2
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−(2−アミノ−2,3−ジメチルブトキシ)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−(1H−テトラゾル−1−イル)−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸(実施例2A)
及び
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−(2−アミノ−2,3−ジメチルブトキシ)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−(2H−テトラゾル−2−イル)−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸(実施例2B)
Figure 2011530594
1H−テトラゾール(15.6mg,0.223mmol)及びBFO(CHCH(55μl,0.438mmol)を1,2−ジクロロエタン(0.5ml)中の(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−(2−アミノ−2,3−ジメチルブトキシ)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−メトキシ−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸(26.3mg,0.044mmol;約1:1ジオスレテオマー混合物としてであることを除き、中間体6について記述したように調製した)の撹拌溶液に添加した。反応混合物を50℃に加熱した。3時間後、HNMR及びLCMSは、C14における出発物質の2つのテトラゾール位置異性体の混合物への完全な変換を示した。反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で蒸発し、残渣を高真空下に置いた。残渣をメタノール中に溶解し、20x150mmYMC分取C18ODS−A10μmカラム上での1回のHPLCランを用いてアセトニトリル/水+0.1%TFAで溶出することによって分離した。速く溶出する位置異性体のHPLC分画を合わせ、溶媒を減圧下で蒸発し、残渣をエタノール及びベンゼンから凍結乾燥し、実施例2Aを白色の固体(3.2mg)として得た。遅く溶出する位置異性体のHPLC分画を合わせ、溶媒を減圧下で蒸発し、残渣をエタノール及びベンゼンから凍結乾燥し、実施例2Bを白色の固体(7.1mg)として得た。
実施例2A
HNMR(CDOD,600MHz,ppm)δ0.52(d),0.76(s),0.77(d),0.79(d),0.83(s),0.83(d),0.86(d),0.90(d),0.90(s),0.90(s),1.02(s),1.15(s),1.16(s),1.20(s),1.22−1.36(m),1.40−1.45(m),1.48−1.65(m),1.70−2.00(m),2.13−2.22(m),2.51(dd),2.54(dd,H13),2.61(d),2.79(d),2.84(s,H7),3.44(d),3.51(d),3.53(d),3.55(dd),3.62(d),3.62(d),3.88(d),3.92(d),3.92(d),3.95(d),5.49(dd,H5),5.50(dd,H5),5.86−5.93(m,H14),9.32(s,テトラゾール),9.34(s,テトラゾール)。
質量スペクトル:(ESI)m/z=640.96(M+H)。
実施例2B
HNMR(CDOD,600MHz,ppm)δ0.52(d),0.76(s),0.76(d),0.79(d),0.79(s),0.83(d),0.85(d),0.89(d),0.91(s),0.91(s),1.00(s),1.14(s),1.14(s),1.20(s),1.22−1.37(m),1.40−1.45(m),1.48−1.56(m),1.59−1.65(m),1.72−1.81(m),1.82−2.01(m),2.12−2.22(m),2.50(dd,H13),2.52(dd,H13),2.55(d),2.68(d),2.84(s,H7),3.35(d),3.49(d),3.51(d),3.56(d),3.56(d),3.64(d),3.64(d),3.93(d),3.97(d),5.47−5.51(m,H5),6.14−6.22(m,H14),8.77(s,テトラゾール),8.78(s,テトラゾール)。
質量スペクトル:(ESI)m/z=640.97(M+H)。
実施例3
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[[(2R)−2−(ジメチルアミノ)−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−(1H−テトラゾル−1−イル)−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸(実施例3A)、及び
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[[(2R)−2−(ジメチルアミノ)−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−(2H−テトラゾル−2−イル)−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸(実施例3B)
Figure 2011530594
1H−テトラゾール(53.0mg,0.757mmol)及びBFO(CHCH(190μl,1.499mmol)を1,2−ジクロロエタン(1.5ml)中の中間体10(95.3mg,0.151mmol)の撹拌溶液に添加した。反応混合物を黄色の溶液であり、これを50℃に加熱した。1.5時間後、LCMS及びHNMRは、C14における中間体10の2つのテトラゾール位置異性体の混合物への完全な変換を示した。反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で蒸発し、残渣を高真空下に置いた。残渣をメタノール中に溶解し、20x150mmYMC分取C18ODS−A10μmカラム上での3回のHPLCラン(約32mg/ラン)を用いてアセトニトリル/水+0.1%TFAで溶出することによって分離した。速く溶出する位置異性体のHPLC分画を合わせ、溶媒を減圧下で蒸発し、残渣をエタノール及びベンゼンから凍結乾燥し、実施例3Aを白色の固体(34.9mg)として得た。遅く溶出する位置異性体のHPLC分画を合わせ、溶媒を減圧下で蒸発し、残渣をエタノール及びベンゼンから凍結乾燥し、実施例3Bを白色の固体(24.2mg)として得た.
実施例3A
HNMR(CDOD,600MHz,ppm)δ0.76(s,3H,Me),0.77(d,J=5.3Hz,3H,Me),0.83(s,3H,Me),0.85(d,J=6.7Hz,3H,Me),0.89(d,J=6.9Hz,3H,Me),0.90(d,J=6.4Hz,3H),Me,0.91(d,J=6.8Hz,3H,Me),0.94(s,3H,Me),1.15(s,3H,Me),1.20(s,3H,Me),1.22−1.37(m,3H),1.40−1.45(m,1H),1.48−1.66(m,3H),1.82−1.99(m,6H),2.12−2.27(m,3H),2.55(dd,J=13.3,6.3Hz,1H,H13),2.69(s,3H,Me),2.75(s,3H,Me),2.83(s,1H,H7),2.90(d,J=12.1Hz,1H),3.55(d,1H),3.55(dd,1H),3.63(d,J=11.7Hz,1H),3.73(d,J=12.1Hz,1H),3.77(d,J=12.0Hz,1H),3.96(d,J=9.8Hz,1H),5.49(dd,1H,H5),5.91−5.96(m,1H,H14),9.44(s,1H,テトラゾール)。
質量スペクトル:(ESI)m/z=668.67(M+H)。
実施例3B
HNMR(CDOD,600MHz,ppm)δ0.76(s,3H,Me),0.76(d,J=6.7Hz,3H,Me),0.83(s,3H,Me),0.85(d,J=6.7Hz,3H,Me),0.89(d,J=6.9Hz,3H,Me),0.92(d,J=6.9Hz,3H,Me),0.94(d,J=5.4Hz,3H,Me),0.94(s,3H,Me),1.13(s,3H,Me),1.20(s,3H,Me),1.22−1.37(m,3H),1.40−1.45(m,1H),1.48−1.65(m,3H),1.82−1.99(m,6H),2.11−2.22(m,2H),2.28−2.35(m,1H),2.52(dd,J=13.5,6.5Hz,1H,H13),2.66(s,3H,Me),2.75(s,3H,Me),2.71(d,J=12.1Hz,1H),2.83(s,1H,H7),3.56(d,J=13.0Hz,2H),3.63(d,J=12.2Hz,1H),3.65(d,J=12.8Hz,1H),3.80(d,J=12.2Hz,1H),3.99(d,J=9.9Hz,1H),5.48(dd,1H,H5),6.16−6.22(m,1H,H14),8.83(s,1H,テトラゾール)。
質量スペクトル:(ESI)m/z=668.66(M+H)。
実施例4
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[2−(ジメチルアミノ)−2,3−ジメチルブトキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−(1H−テトラゾル−1−イル)−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−6−オキソ−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸(実施例4A)、及び
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[2−(ジメチルアミノ)−2,3−ジメチルブトキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−(2H−テトラゾル−2−イル)−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−6−オキソ−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸(実施例4B)
Figure 2011530594
1H−テトラゾール(31.8mg,0.454mmol)及びBFO(CHCH(104μl,0.828mmol)を1,2−ジクロロエタン(0.5ml)中の(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(アセチルオキシ)−15−[2−(ジメチルアミノ)−2,3−ジメチルブトキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−6−オキソ−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸(その記載全体が本明細書に援用されるWO2007127012の実施例130の化合物;30.0mg,0.041mmol)の撹拌溶液に添加した。反応混合物を黄色の溶液であり、これを50℃に加熱した。2時間後、LCMS及びHNMRは、C14におけるSMの2つのテトラゾール位置異性体の混合物への完全な変換を示した。反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で蒸発し、残渣を高真空下に置いた。残渣をメタノール中に溶解し、20x150mmYMC分取C18ODS−A10μmカラム上での1回のHPLCランを用いてアセトニトリル/水+0.1%TFAで溶出することによって分離した。速く溶出する位置異性体のHPLC分画を合わせ、溶媒を減圧下で蒸発し、残渣をエタノール及びベンゼンから凍結乾燥し、実施例4Aを白色の固体(8.6mg)として得た。遅く溶出する位置異性体のHPLC分画を合わせ、溶媒を減圧下で蒸発し、残渣をエタノール及びベンゼンから凍結乾燥し、実施例4Bを白色の固体(3.6mg)として得た。
実施例4A
HNMR(CDOD,600MHz,ppm)δ0.69(d),0.77(d),0.81(s),0.84(s),0.87(d),0.90(d),0.92(d),0.95(d),0.97(d),1.09(s),1.19(s),1.29−1.34(m),1.38−1.48(m),1.53−1.57(m),1.66−1.73(m),1.69(s),1.70(s),1.75−1.82(m),1.90−2.05(m),2.19−2.27(m),2.60(dd,H13),2.70(s,Me),2.75(s,Me),2.75(s,Me),2.76(s,Me),2.93(d),3.05(d),3.09(s,H7),3.58(d),3.58(d),3.63(d),3.63(d),3.69(d),3.70(d)3.70(d),3.76(d),3.82(d),3.87(d),4.01(d),4.02(d),5.77(d,H5),5.94−6.01(m,H14),9.44(s,テトラゾール),9.44(s,テトラゾール)。
質量スペクトル:(ESI)m/z=682.97(M+H)。
実施例4B
HNMR(CDOD,600MHz,ppm)δ0.72(d),0.77(d),0.81(s),0.84(s),0.87(d),0.93(d),0.95(d),0.95(d),0.96(s),0.98(s),1.09(s),1.21(s),1.27−1.33(m),1.38−1.57(m),1.66−1.82(m),1.68(s),1.69(s),1.90−2.10(m),1.18−2.24(m),2.30−2.36(m),2.59(dd,H13),2.67(s,Me),2.71(d),2.74(s,Me),2.77(s,Me),2.78(s,Me),2.84(d),3.09(s,H7),3.56(d),3.58(d),3.63(d),3.64(d),3.73(d),3.84(d),3.90(d),4.00(d),4.02(d),5.77(d,H5),6.21−6.27(m,H14),8.84(s,テトラゾール),8.84(s,テトラゾール)。
質量スペクトル:(ESI)m/z=682.97(M+H)。
実施例5
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−(2−アミノ−2,3−ジメチルブトキシ)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−(2H−テトラゾル−2−イル)−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−6−オキソ−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(アセチルオキシ)−15−(2−アミノ−2,3−ジメチルブトキシ)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−6−オキソ−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸(WO2007127012の実施例129の化合物)を用いて出発したことを除いて、実施例4で記述したのものと同様の方法で標題化合物を調製し、白色の固体として単離した。対応する1H−テトラゾル−1−イル異性体は単離されなかった。
HNMR(CDOD,600MHz,ppm)δ0.64(d),0.77(d),0.80(d),0.81(s),0.82(s),0.84(d),0.87(d),0.94(s),0.95(d),1.02(s),1.09(s),1.26−1.34(m),1.37−1.49(m),1.52−1.57(m),1.66−1.82(m),1.68(s),1.69(s),1.93−2.11(m),2.18−2.25(m),2.55(d),2.57(dd,1H),2.60(dd,H13),2.68(d),2.70−2.75(m),3.09(s,H7),3.36(d),3.50(d),3.54(d),3.63(d),3.63(d),3.71(d),3.72(d),3.95(d),3.96(d),3.99(d),4.01(d),5.77(d,H11),5.78(d,H5),6.20−6.27(m,H14),8.78(s,テトラゾール),8.79(s,テトラゾール)。
質量スペクトル:(ESI)m/z=654.43(M+H)。
実施例6
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−(2−アミノ−2−メチルプロポキシ)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
5−アミノテトラゾール(27.8mg,0.327mmol)及びBFO(CHCH)2(80μl,0.637mmol)を1,2−ジクロロエタン(0.7ml)中の中間体3(45.4mg,0.063mmol)の撹拌溶液に添加した。反応混合物を50℃に加熱した。1.5時間後、LCMS及びHNMRは、中間体3の完全な消費を示した。反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で蒸発し、残渣を高真空下に置いた。残渣をメタノール中に溶解し、20x150mmYMC分取C18ODS−A10μMカラム上での1回のHPLCランを用いてアセトニトリル/水+0.1%TFAで溶出することによって精製した。生成物HPLC分画を合わせ、溶媒を減圧下で蒸発し、残渣をエタノール及びベンゼンから凍結乾燥し、標題化合物を白色の固体(18.9mg)として得た。
HNMR(CDOD,600MHz,ppm)δ0.76(s,3H,Me),0.77(d,3H,Me),0.85(d,3H,Me),0.86(s,3H,Me),0.99(d,3H,Me),1.03(s,3H,Me),1.15(s,3H,Me),1.15(s,3H,Me),1.20(s,3H,Me),1.22−1.36(m),1.39−1.44(m),1.48−1.65(m),1.77−2.00(m),2.10−2.22(m),2.45(dd,1H,H13),2.64(d,1H),2.84(s,1H,H7),3.45(d,1H),3.48(d,1H),3.53(dd,1H),3.60(d,1H),3.73(d,1H),3.90(d,1H),5.49(dd,1H,H5),5.81−5.87(m,1H,H14)。
質量スペクトル:(ESI)m/z=627.35(M+H)。
実施例7
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[[(2R)−2−アミノ−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
5−アミノテトラゾール(51.3mg,0.603mmol)及びBFO(CHCH(150μl,1.184mmol)を1,2−ジクロロエタン(1.2ml)中の中間体6(71.5mg,0.119mmol)の撹拌溶液に添加した。反応混合物は淡黄色の懸濁液であり、これを50℃に加熱した。2時間後、LCMS及びHNMRは、中間体6の完全な消費を示した。反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で蒸発し、残渣を高真空下に置いた。残渣をメタノール中に溶解し、20x150mmYMC分取C18ODS−A10μmカラム上での2回のHPLCラン(約35mg/ラン)を用いてアセトニトリル/水+0.1%TFAで溶出することによって精製した。生成物HPLC分画を合わせ、溶媒を減圧下で蒸発し、残渣をエタノール及びベンゼンから凍結乾燥し、標題化合物を白色の固体(55.9mg)として得た。
HNMR(CDOD,600MHz,ppm)δ0.76(s,3H,Me),0.77(d,J=6.4Hz,3H,Me),0.83(d,J=6.9Hz,3H,Me),0.85(d,J=6.8Hz,3H,Me),0.88(s,3H,Me),0.88(d,J=6.9Hz,3H,Me),0.90(d,J=6.9Hz,3H,Me),0.91(s,3H,Me),1.15(s,3H,Me),1.21(s,3H,Me),1.23−1.35(m,3H),1.39−1.45(m,1H),1.47−1.66(m,3H),1.78−1.99(m,7H),2.10−2.16(m,1H),2.15−2.22(m,1H),2.46(dd,J=13.5,6.5Hz,1H,H13),2.73(d,J=9.9Hz,1H),2.84(s,1H,H7),3.48(d,J=11.1Hz,1H),3.49(d,J=9.8Hz,1H),3.53(dd,J=11.7,1.9Hz,1H),3.61(d,J=11.6Hz,1H),3.77(d,J=9.8Hz,1H),3.93(d,J=12Hz,1H),5.50(dd,J=3.6,1.8Hz,1H,H5),5.83−5.87(m,1H,H14)。
質量スペクトル:(ESI)m/z=655.60(M+H)。
実施例8
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2R)−2−(ジメチルアミノ)−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
5−アミノテトラゾール(239.4mg,2.81mmol)を1,2−ジクロロエタン(5.6ml)中の中間体10(354.2mg,0.562mmol)の撹拌溶液に添加した。BFO(CHCH(0.71ml,5.60mmol)を滴下して添加した結果、激しく発泡し、これは早く消えた。反応混合物は黄褐色の懸濁液であり、これを50℃に加熱した。1.75時間後、LCMS及びHNMRは、中間体10の完全な消費を示した。反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で蒸発し、残渣を高真空下に置いた。残渣をメタノール(5ml)中に溶解し、19×150mmサンファイア(Sunfire)分取C18OBD10μmカラム上での8HPLC(約44mg/ラン)を用いてアセトニトリル/水+0.1%TFA)で溶出することによって精製した。生成物HPLC分画を合わせ、溶媒を減圧下で蒸発し、残渣をエタノール及びベンゼンから凍結乾燥し、標題化合物を白色の固体(トリフルオロ酢酸塩)227.1mgとして得た。
HNMR(CDOD,600MHz,ppm)δ0.76(s,3H,Me),0.77(d,J=7.5Hz,3H,Me),0.85(d,J=6.6Hz,3H,Me),0.89(d,J=6.8Hz,3H,Me),0.92(s,3H,Me),0.93(s,3H,Me),0.96(d,J=6.8Hz,3H,Me),0.97(d,J=6.9Hz,3H,Me),1.14(s,3H,Me),1.20(s,3H,Me),1.22−1.35(m,3H),1.39−1.44(m,1H),1.47−1.65(m,3H),1.80−1.96(m,6H),20.9−2.15(m,1H),2.15−2.22(m,1H),2.31−2.38(m,1H),2.45(dd,J=13.5,6.4Hz,1H,H13),2.71(s,3H,Me),2.79(s,3H,Me),2.84(s,1H,H7),2.95(d,J=12.1Hz,1H),3.52(d,J=12.0Hz,1H),3.53(dd,J=11.7,2.2Hz,1H),3.62(d,J=11.7Hz,1H),3.65(d,J=12.0Hz,1H),3.76(d,J=12.1Hz,1H),3.84(d,J=9.9Hz,1H),5.49(dd,J=3.9,2.0Hz,1H,H5),5.82−5.87(m,1H,H14)。
質量スペクトル:(ESI)m/z=683.65(M+H)。
実施例8の塩酸塩への変換(方法A)
上記の実施例8TFA塩の一部(73mg)を酢酸エチル(10mL)に溶解し、溶液を飽和水溶液NaHCO(3mL)、続いて塩水(3mL)で洗浄した。分離した有機相をNaSO上で乾燥し、次いで蒸発し、真空中でほぼ乾燥した。残渣をベンゼン/メタノールから凍結乾燥し、遊離塩基を白色の固体(53.6mg)として得た。固体(30.1mg,0.044mmol)の一部をアセトニトリル(1mL)/水(1mL)に懸濁し、0.1N HCl水溶液(0.44mL)を添加し、透明な溶液を得た。溶液を追加の水(2mL)で希釈し、凍結し、凍結乾燥し、塩酸塩を白色の固体(31.5mg)として得た。
実施例8の塩酸塩への変換(方法B)
上記の方法に従って調製した実施例8TFA塩(1.335g,1.675mmol)をメタノール(2mL)中に溶解し、溶液を1:1MeCN/HO2mLで希釈した。溶液をDowex(登録商標)1X8塩化物型イオン交換樹脂(50g,約1.8meq/g)のカラム上に充填し、カラムを1:1MeCN/HO(約2カラム体積)で溶出した。溶出液を真空中で濃縮し、ほとんどのアセトニトリルを除き、次いで凍結し、凍結乾燥し、塩酸塩1.035gを白色の固体として得た。
実施例9
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[[(2R)−2−アミノ−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−14−(5−アミノ−1H−テトラゾル−1−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
ジクロロエタン(0.5mL)中の中間体6(13mg,0.022mmol)、5−アミノテトラゾール(12mg,0.141mmol)、及びトリフルオロメタンスルホン酸銅(7.81mmol)の懸濁液を50℃で26時間撹拌した。懸濁液を室温に冷却し、濾過し、蒸発し、残渣をメタノール(0.5mL)中に溶解し、19×150mmサンファイア分取C18OBDカラムを用いて逆相HPLCによって精製した。生成物を含有する分画を蒸発し、エタノール及びベンゼンの混合物から凍結乾燥し、標題化合物を固体(1.0mg)として得た。
HNMRCDODδ(PPM)5.50(dd,1H,H5);5.32(m,1H,H14);3.94(d,1H);3.89(d,1H);3.65(d,1H);3.54(dd,1H),3.50(d,1H);2.92(d,1H);2.84(s,1H,H7),2.44(dd,1H,H13),2.18(m,1H);2.12−2.16(m);1.79−1.96(m);1.77(m);1.46−1.65(m,3H);1.40−1.44(m,1H);1.22−1.34(m,3H);1.20(s,3H,Me);1.16(s,3H,Me);0.94(s,3H,Me);0.89(d,3H,Me);0.88(s,3H,Me);0.85(d,3H,Me);0.84(d,3H,Me);0.82(d,3H,Me);0.77(d,3H,Me)及び0.76(s,3H,Me)。
LC/MSm/z(陽イオン走査)M+1=655.43.
実施例10
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2R)−2,3−ジメチル−2−(1−ペピリジニル)ブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
酢酸(17.5μl,0.306mmol)、水(110μl,0.604mmol)中のグルタルアルデヒド50%、及びTHF(0.61ml,0.610mmol)中のシアノ水素化ホウ素ナトリウム1.0Mの撹拌溶液にメタノール中(3.0ml)中の中間体6(92.4mg,0.154mmol)を添加した。反応混合物は無色の溶液であり、これを室温で一晩撹拌した。LCMSは、中間体6の完全な消費を示した。反応混合物を酢酸エチル(50ml)及び水(50ml)の間で分配した。水相を酢酸エチル(1x50ml)で抽出した。有機層を合わせ、硫酸マグネシム上で乾燥し、濾過した。溶媒を減圧下で蒸発し、標題化合物を無色の残渣(94.6mg)として得た。
HNMR(CDOD,600MHz,ppm)δ0.78(s,3H,Me),0.79(d,3H,Me),0.83(s,3H,Me,0.86(d,3H,Me),0.93(d,3H,Me),1.03(d,3H,Me),1.07(d,3H,Me),1.12(s,3H,Me),1.22(s,3H,Me),1.26(s,3H,Me),1.20−1.95(m),1.99−2.12(m),2.25−2.33(m),2.49−2.56(m),2.60(dd,1H,H13),2.79(s,1H,H7),2.91(d,1H),3.33−3.42(m),3.56(d,1H),3.57(d,1H),3.59(d,1H),3.62(d,1H),3.64(d,1H),4.13(d,1H),4.23−4.29(m,1H,H2),4.48(t),4.51(t),5.56(dd,1H,H5)。
質量スペクトル:(ESI)m/z=670.67(M+H)。
実施例11
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2S)−2,3−ジメチル−2−(1−ペピリジニル)ブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
中間体7を用いて出発し、実施例10で記述したのものと同様の方法で、標題化合物(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2S)−2,3−ジメチル−2−(1−ペピリジニル)ブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸を調製した。
HNMR(CDOD,600MHz,ppm)δ0.76(s,3H,Me),0.77(d,3H,Me),0.81(d,3H,Me),0.85(d,3H,Me),0.89(d,3H,Me),0.90(s,3H,Me),0.93(d,3H,Me),1.01−1.04(m)1.14(s,3H,Me),1.20(s,3H,Me),1.26(s,3H,Me),1.22−2.22(m),2.45(dd,1H,H13),2.81−2.86(m),2.84(s,1H,H7),2.99−3.04(m),3.18(d,1H),3.39−3.48(m),3.53(d,1H),3.53(d,1H),3.61(d,1H),3.64(d,1H),3.80(d,1H),3.84(d,1H),5.49(dd,1H,H5),5.79−5.84(m,1H,H14)。
質量スペクトル:(ESI)m/z=723.69(M+H)。
実施例12
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−15−[[(2R)−2−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
工程1
中間体6(56mg,0.082mmol)、グリコールアルデヒド二量体(30mg,0.25mmol)、THF(0.3mL,0.3mmol)中の1Mシアノ水素化ホウ素ナトリウム、及び酢酸(25μL,0.44mmol)の混合物をメタノール(0.44mL)中に溶解し、室温で4時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(30mL)及び水(20mL)に添加した。水相を再抽出し(2x20mL)、合わせた酢酸エチル層を硫酸マグネシム上で乾燥し、濾過し、蒸発し、生成物を固体(50mg)として得た。
LC/MSm/z(陽イオン走査)M+1=646.61.
工程2
ジクロロエタン(1.0mL)中の工程1の生成物(50mg,0.077mmol)、5−アミノテトラゾール(50mg,0.59mmol)及び三フッ化ホウ素エーテラート(0.1mL,0.70mmol)の混合物を50℃油浴中に1時間置いた。混合物を蒸発して泡となり、19×150mmサンファイア分取C18OBDカラムを用いて逆相HPLCによって精製した。生成物を含有する分画を蒸発し、エタノール及びベンゼンの混合物から凍結乾燥し、標題化合物を固体(15.1mg)として得た。
HNMRCDODδ(PPM)5.87(m,1H,H14);5.49(dd,1H,H5);3.93(d,1H);3.86(d,1H);3.76(dd,2H,CH);3.66(d,1H);3.61(d,1H);3.53(dd,1H),3.48(d,1H);2.97(dd,2H,CH);2.89(d,1H);2.84(s,1H,H7),2.46(dd,1H,H13),2.18(m,1H);2.10−2.14(m);2.04(m,1H);1.79−1.96(m);1.46−1.65(m);1.42(m,1H);1.22−1.32(m,3H);1.20(s,3H,Me);1.14(s,3H,Me);0.92(d,3H,Me);0.89(s,3H,Me);0.88(d,3H,Me);0.86(s,3H,Me);0.85(d,3H,Me);0.81(d,3H,Me);0.77(d,3H,Me)及び0.76(s,3H,Me)。
LC/MSm/z(陽イオン走査(positive ion scan))M+1=699.69.
実施例13
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−15−[[(2R)−2−[(3−ヒドロキシプロピル)アミノ]−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
工程1
中間体6(59mg,0.073mmol)、3,3−ジエトキシ−1−プロパノール(115μL,0.73mmol)、THF(0.37mL,0.37mmol)中の1Mシアノ水素化ホウ素ナトリウム、及び酢酸(42μL,0.73mmol)の混合物をメタノール(0.73mL)中に溶解し、室温で5時間撹拌した。混合物を50℃油浴中で48時間加熱した。この間にトルエンスルホン酸水和物(25mg)、さらに1Mシアノ水素化ホウ素ナトリウム(150μL)及び3,3−ジエトキシ−1−プロパノール(115μL)を添加した。混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(30mL)及び水(20mL)に添加した。水相を再抽出し(1x20mL)、合わせた酢酸エチル層を硫酸マグネシム上で乾燥し、濾過し、蒸発して固体とした。固体を19×150mmサンファイア分取C18OBDカラムを用いて逆相HPLCによって精製した。生成物を含有する分画を蒸発し、エタノール及びベンゼの混合物ンから凍結乾燥し、生成物を固体(33.5mg)として得た。
LC/MSm/z(陽イオン走査)M+1=660.55.
工程2
上記の工程1の生成物を用いて出発し、実施例12の工程2で記述したのものと同様の手順に従って標題化合物を調製した。
HNMRCDODδ(PPM)5.86(m,1H,H14);5.49(dd,1H,H5);3.88(d,1H);3.86(d,1H);3.76(m);3.61(d,1H);3.60(d,1H);3.53(dd,1H),3.49(d,1H);3.01(m,2H);2.95(m,2H);2.84(s,1H,H7),2.80(d,1H);2.46(dd,1H,H13),2.18(m,1H);2.10−2.14(m);2.06(m,1H);1.80−1.96(m);1.46−1.65(m);1.42(m,1H);1.22−1.32(m,3H);1.20(s,3H,Me);1.15(s,3H,Me);0.90(s,3H,Me);0.89(d);0.85(d,3H,Me);0.77(d,3H,Me)及び0.76(s,3H,Me)。
LC/MSm/z(陽イオン走査)M+1=713.64.
実施例14
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[[(2R)−2−[(2−アミノ−2−オキソエチル)アミノ]−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
工程1
中間体6(30mg,0.044mmol)、ヨードアセトアミド(24mg,0.132mmol)、及びトリエチルアミン(31μL,0.22mmol)を水性ジメチルホルムアミド(0.4mL)に溶解し、室温で3時間撹拌した。次いで、混合物を50℃油浴中に2時間置き、追加のヨードアセトアミド(24mg,0.13mmol)及びトリエチルアミン(50μL,0.36mmol)を添加した。50℃でさらに1時間後、混合物を室温に冷却し、19×150mmサンファイア分取C18OBDカラムを用いて逆相HPLCによって精製した。生成物を含有する分画を合わせ、蒸発して固体(13.4mg)とした。
LC/MSm/z(陽イオン走査)M+1=659.50.
工程2
ジクロロエタン(0.5mL)中の工程1の生成物(13.4mg,0.02mmol)、5−アミノテトラゾール(14mg,0.165mmol)、及び三フッ化ホウ素エーテラート(50μL,0.388mmol)の溶液を50℃油浴中で2時間加熱した。混合物を室温に冷却し、蒸発し、19×150mmサンファイア分取C18OBDカラムを用いて逆相HPLCによって精製した。分画を合わせ、蒸発し、ベンゼンから凍結乾燥し、標題化合物を固体(2.7mg)として得た。
HNMRCDODδ(PPM)5.85(m,1H,H14);5.49(dd,1H,H5);3.90(d,1H);3.82(d,1H);3.68(m,CHCONH);3.65(d,1H);3.61(d,1H);3.52(dd,1H),3.47(d,1H);2.83(s,1H,H7),2.76(d,1H);2.46(dd,1H,H13);2.18(m,1H);2.12(m,1H);1.78−2.02(m);1.62(ddd,1H);1.50−1.58(m);1.40−1.44(m);1.22−1.34(m);1.20(s,3H,Me);1.14(s,3H,Me);0.92(d,3H,Me);0.89(s,3H,Me);0.89(d,3H,Me);0.86(s,3H,Me);0.85(d,3H,Me);0.83(d,3H,Me);0.77(d,3H,Me)及び0.76(s,3H,Me)。
LC/MSm/z(陽イオン走査)M+1=712.48.
実施例15
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2S)−2−(ジメチルアミノ)−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−6−オキソ−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸(実施例15A)、及び
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2R)−2−(ジメチルアミノ)−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−6−オキソ−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸(実施例15B)
Figure 2011530594
5−アミノテトラゾール(21.2mg,0.249mmol)及びBFO(CHCH(60μl,0.478mmol)を1,2−ジクロロエタン(0.5ml)中の(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(アセチルオキシ)−15−[2−(ジメチルアミノ)−2,3−ジメチルブトキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−6−オキソ−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸(WO2007127012の実施例130の化合物;34.5mg,0.047mmol)の撹拌溶液に添加した。反応混合物は黄色の懸濁液であり、これを50℃に加熱した。22時間後、LCMS及びHNMRは、出発物質の完全な消費を示した。反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で蒸発し、残渣を高真空下に置いた。残渣をメタノール中に溶解し、20x150mmYMC分取C18ODS−A10μmカラム上での1回のHPLCランを用いてアセトニトリル/水+0.1%TFAで溶出することによって分離した。速く溶出するジアステレオマーのHPLC分画を合わせ、溶媒を減圧下で蒸発し、残渣をエタノール及びベンゼンから凍結乾燥し、実施例15Aを白色の固体(6.4mg)として得た。遅く溶出するジアステレオマーのHPLC分画を合わせ、溶媒を減圧下で蒸発し、残渣をエタノール及びベンゼンから凍結乾燥し、実施例15Bを白色の固体(5.0mg)をとして得た。
実施例15A
HNMR(CDOD,600MHz,ppm)δ0.77(d),0.80(s,3H,Me),0.81(d,3H,Me),0.87(d,3H,Me),0.91(d,3H,Me),0.93(s,3H,Me),0.95(d,3H,Me),1.09(s,3H,Me),1.23(s,3H,Me),1.29−1.49(m),1.52−1.57(m),1.66−1.73(m),1.69(s,3H,Me),1.75−1.81(m),1.91−2.07(m),2.18−2.25(m),2.52(dd,1H,H13),2.68−2.74(m),2.79(s,3H,Me),2.82(s,3H,Me),3.06(d,1H),3.09(s,1H,H7),3.54(d,1H),3.59(d,1H),3.61(dd,1H),3.69(d,1H),3.86(d,1H),5.78(d,1H,H5),5.85−5.91(m,1H,H14)。
質量スペクトル:(ESI)m/z=697.40(M+H)。
実施例15B
HNMR(CDOD,600MHz,ppm)δ0.77(d,3H,Me),0.80(s,3H,Me),0.87(d,3H,Me),0.94(s,3H,Me),0.95(d,3H,Me),0.95(s,3H,Me),0.96(d,3H,Me),0.97(d,3H,Me),1.09(s,3H,Me),1.28−1.57(m),1.66−1.73(m),1.69(s,3H,Me),1.75−1.81(m),1.91−2.03(m),2.19−2.25(m),2.32−2.38(m),2.52(dd,1H,H13),2.71(s,3H,Me),2.81(s,3H,Me),2.95(d,1H),3.09(s,1H,H7),3.54(d,1H),3.60(dd,1H),3.67(d,1H),3.69(d,1H),3.80(d,1H),3.87(d,1H),5.78(d,1H,H5),5.87−5.93(m,1H,H14)。
質量スペクトル:(ESI)m/z=697.44(M+H)。
実施例16
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−(2−アミノ−2,3−ジメチルブトキシ)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−6−オキソ−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(アセチルオキシ)−15−(2−アミノ−2,3−ジメチルブトキシ)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−6−オキソ−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸(WO2007127012の実施例129の化合物)を用いて出発したことを除いて、実施例15で記述したのものと同様の方法で標題化合物を調製し、白色の固体として単離した。生成物は、ジオスレテオマーの約1:1混合物であった。
HNMR(CDOD,600MHz,ppm)δ0.65(d),0.77(d),0.81(s),0.84(d),0.87(s),0.88(s),0.88(d),0.92(d),0.92(s),0.95(d),1.06(s),1.09(s),1.26−1.34(m),1.37−1.49(m),1.52−1.57(m),1.66−1.73(m),1.69(s),1.70(s),1.89−2.07(m),2.19−2.26(m),2.50(dd,H13),2.53(dd,H13),2.69−2.75(m),2.73(d),2.90(d),3.09(s,H7),3.38(d),3.51(d),3.51(d),3.60(d),3.60(d),3.68(d),3.68(d),3.81(d),3.82(d),3.95(d),3.98(d),5.78(d,H5),5.79(d,H5),5.86−5.93(m,H14)。
質量スペクトル:(ESI)m/z=669.39(M+H)。
実施例17
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2R)−2−アミノ−2,3,3−トリメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
中間体14(120mg,0.20mmol)及び5−アミノテトラゾール(83mg,0.98mmol)を合わせ、次いでジクロロエタン(6.5mL)で希釈し、次いでBFOEt(0.25mL,2mmol)で処理し、この混合物を窒素下で50℃に加熱した。1.5時間後、反応物を室温に冷却し、焼結ガラス漏斗を通して濾過した。ろ液を濃縮し、メタノール中に溶解し、次いで分取LCMS(30×100mmウォーターズ(Waters)サンファイアカラム、5μm、エレクトロスプレイ・ポジティブモード検出、0〜100%MeCN/水+0.05%TFA、12分間、マスリンクス(Masslynx)ソフトウェア使用)によって精製した。生成物分画を合わせ、ロトバップ(rotovap)によって一部濃縮し、次いで凍結し、凍結乾燥し、標題化合物(32mg)を白色のアモルファス固体として得た。
HNMR(CDOD,500MHz,ppm) δ0.77(s,3H),0.78(d,3H,部分的に不明瞭),0.86(d,J=6.6Hz,3H),0.88(s,9H),0.90(d,J=6.9Hz,3H),0.91(s,3H),0.93(s,3H),1.16(s,3H),1.21(s,3H),1.2-1.36(m),1.4-1.66(m),1.78-1.98(m),2.1-2.24(m),2.47(dd,J=13.5Hz,6.4Hz,1H),2.79(d,J=9.6Hz,1H),2.85(s,1H),3.49(d,J=11.6Hz,1H),3.54(d,J=11.6Hz,1H),3.62(d,J=11.6Hz,1H),3.68(d,J=9.8Hz,1H),3.81(d,J=10.1Hz,1H),3.96(d,J=12.1Hz,1H),5.50(m,1H),5.87(m,1H)。
m/z=669.33(M+H)。
実施例18
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2S)−2−アミノ−2,3,3−トリメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
中間体15(60mg,0.10mmol)及び5−アミノテトラゾール(41mg,0.49mmol)を合わせ、次いでジクロロエタン(0.98mL)で希釈し、次いでBFOEt(0.13mL,1mmol)で処理し、この混合物を窒素下で50℃に加熱した。1.5時間後、反応物を室温に冷却し、焼結ガラス漏斗を通して濾過した。ろ液を濃縮し、メタノール中に溶解し、次いで分取LCMS(30×100mmウォーターズ・サンファイアカラム、5μm、エレクトロスプレイ・ポジティブモード検出、0〜100%MeCN/水+0.05%TFA、12分間、マスリンクスソフトウェア使用)によって精製した。生成物分画を合わせ、ロトバップによって一部濃縮し、次いで凍結し、凍結乾燥し、標題化合物(18mg)を白色のアモルファス固体として得た。
HNMR(CDOD,500MHz,ppm) δ0.77(s,3H),0.78(d,3H,部分的に不明瞭),0.86(d,J=6.6Hz,3H),0.88(s,9H),0.90(d,J=6.6Hz,3H),1.16(s,3H),1.21(s,3H),1.24(s,3H),1.2-1.64(m),1.78-2.0(m),2.02-2.22(m),2.47(dd,J=13.5Hz,6.4Hz,1H),2.70(d,J=9.8Hz,1H),2.85(s,1H),3.28(d,J=10.1Hz,1H),3.49(d,J=11.9Hz,1H),3.54(dd,J=11.8Hz,1.7Hz,1H),3.62(d,J=11.7Hz,1H),3.68(d,J=9.8Hz,1H),3.91(d,J=11.9Hz,1H),5.50(m,1H),5.85(m,1H)。
m/z=669.46(M+H)。
実施例19
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−15−[[(2R)−2,3,3−トリメチル−2−(メチルアミノ)ブチル]オキシ]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
中間体16(63mg,0.10mmol)及び5−アミノテトラゾール(43mg,0.5mmol)を合わせ、次いでジクロロエタン(1mL)で希釈し、次いでBFOEt(0.13mL,1mmol)で処理し、この混合物を50℃に窒素下で加熱した。1.5時間後、反応物を室温に冷却し、焼結ガラス漏斗を通して濾過した。ろ液を濃縮し、メタノール中に溶解し、次いで分取LCMS(30×100mmウォーターズ・サンファイアカラム、5μm、エレクトロスプレイ・ポジティブモード検出、0〜100%MeCN/水+0.05%TFA、12分間、マスリンクスソフトウェア使用)によって精製した。生成物分画を合わせ、ロトバップによって一部濃縮し、次いで凍結し、凍結乾燥し、標題化合物(27mg)を白色のアモルファス固体として得た。
HNMR(CDOD,500MHz,ppm)δ0.77(s,3H),0.78(d,3H,部分的に不明瞭),0.86(d,J=6.6Hz,3H),0.90(d,J=6.9Hz,3H),0.92(s,3H),0.93(s,3H),0.94(s,9H),1.15(s,3H),1.21(s,3H),1.22-1.67(m),1.8-1.98(m),2.13(m,1H),2.19(m,1H),2.46(d,J=13.4Hz,6.5Hz,1H),2.6(s,3H),2.84(s,1H),3.02(d,J=11.2Hz,1H),3.52(d,J=12.2Hz,1H),3.53(dd,J=11.6Hz,2.0Hz,1H),3.62(d,J=11.6Hz,1H),3.78(d,J=12.1Hz,1H),3.84(d,J=11.0Hz,1H),3.88(d,J=10.1Hz,1H),5.49(m,1H),5.85(m,1H)。
m/z=683.28(M+H)。
実施例20
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−15−[[(2R)−2−(エチルアミノ)−2,3,3−トリメチルブチル]オキシ]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
ジクロロエタン(2.3mL)中の中間体17(165mg,0.23mmol)の溶液を5−アミノテトラゾール(96mg,1.1mmol)、次いでBFOEt(0.29mL,2.3mmol)で処理し、この混合物を窒素下で50℃に加熱した。1.5時間後、反応物を室温に冷却し、焼結ガラス漏斗を通して濾過した。ろ液を濃縮し、メタノール中に溶解し、次いで分取LCMS(30×100mmウォーターズ・サンファイアカラム、5μm、エレクトロスプレイ・ポジティブモード検出、0〜100%MeCN/水+0.05%TFA、12分間、マスリンクスソフトウェア使用)によって精製した。生成物分画を合わせ、ロトバップによって一部濃縮し、次いで凍結し、凍結乾燥し、標題化合物(54mg)を白色のアモルファス固体として得た。
HNMR(CDOD,500MHz,ppm) δ0.77(s,3H),0.78(d,3H,部分的に不明瞭),0.86(d,J=6.7Hz,3H),0.90(d,J=6.9Hz,3H),0.92(s,3H),0.95(s,12H),1.15(s,3H),1.21(s,3H),1.25(m,2H),1.31(t,J=7.5Hz,1H),1.39-1.67(m),1.79-1.88(m),2.13(m,1H),2.19(m,1H),2.46(dd,J=13.5Hz,6.6Hz,1H),2.84(s,1H),3.01(d,J=11.2Hz,1H),3.08(q,J=7.2Hz,2H),3.53(d,J=12.1Hz,1H),3.54(dd,J=11.6Hz,1.9Hz,1H),3.62(d,J=11.6Hz,1H),3.78(d,J=11.9Hz,1H),3.86-3.92(m,2H),5.50(m,1H),5.85(m,1H)。
m/z=697.3(M+H)。
実施例21
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2S)−2−(ジメチルアミノ)−2,3,3−トリメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
工程1
MeOH中の中間体15(70mg,0.11mmol)の溶液を室温で窒素下、酢酸(0.006mL,0.11mmol)、ホルムアルデヒド(37%aq.,0.21mL,2.8mmol)、及びシアノ水素化ホウ素ナトリウム(THF中1M,0.28mL,0.28mmol)で処理した。1時間後、反応物を真空中で濃縮し、次いで酢酸エチル及び5%重炭酸ナトリウム水溶液の間で分配し、水相を酢酸エチルで複数回抽出した。合わせた有機相をMgSO上で乾燥し,濾過し、濃縮し、粗製の中間体生成物(75mg)を得た。
工程2
ジクロロエタン(1.1mL)中の工程1の生成物(75mg,0.11mmol)を5−アミノテトラゾール(46mg,0.54mmol)、次いでBFOEt(0.14mL,1.1mmol)で処理し、この混合物を窒素下で50℃に加熱し。1.5時間後、反応物を室温に冷却し、焼結ガラス漏斗を通して濾過した。ろ液を濃縮し、メタノール中に溶解し、次いで分取LCMS(30×100mmウォーターズ・サンファイアカラム、5μm、エレクトロスプレイ・ポジティブモード検出、0〜100%MeCN/水+0.05%TFA、12分間、マスリンクスソフトウェア使用)によって精製した。生成物分画を合わせ、ロトバップによって一部濃縮し、次いで凍結し、凍結乾燥し、標題化合物(5mg)を白色のアモルファス固体として得た。
HNMR(CDOD,500MHz,ppm) δ0.77(s,3H),0.78(d,3H,部分的に不明瞭),0.86(d,J=6.6Hz,3H),0.89(d,J=6.9Hz,3H),0.91(s,3H),1.00(s,9H),1.16(s,3H),1.21(s,3H),1.22-1.66(m),1.46(s,3H),1.8-2.0(m),2.14(m,1H),2.19(m,1H),2.49(dd,J=13.5Hz,6.7Hz,1H),2.81(s,3H),2.82(s,3H),2.85(s,1H),3.09(d,J=11.4Hz,1H),3.39(d,J=11.4Hz,1H),3.54(m,2H),3.63(d,J=11.6Hz,1H),3.85(m,2H),5.51(m,1H),5.88(m,1H)。
m/z=697.54(M+H)。
実施例22
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[[(2R)−2−アミノ−3,3−ジメチルブチル]オキシ]−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
ジクロロエタン(1.6mL)中の中間体24(95mg,0.16mmol)の溶液を5−アミノテトラゾール(67mg,0.79mmol)、次いでBFOEt(0.20mL,1.6mmol)で処理し、この混合物を窒素下で50℃に加熱した。1.5時間後、反応物を室温に冷却し、焼結ガラス漏斗を通して濾過した。ろ液を濃縮し、メタノール中に溶解し、次いで分取LCMS(30×100mmウォーターズ・サンファイアカラム、5μm、エレクトロスプレイ・ポジティブモード検出、0〜100%MeCN/水+0.05%TFA、12分間、マスリンクスソフトウェア使用)によって精製した。生成物分画を合わせ、ロトバップによって一部濃縮し、次いで凍結し、凍結乾燥し、標題化合物(42mg)を白色のアモルファス固体として得た。
HNMR(CDOD,500MHz,ppm) δ0.77(s,3H),0.78(d,3H,部分的に不明瞭),0.85(d,3H,部分的に不明瞭),0.87(s,9H),0.87(s,3H),0.90(d,J=6.8Hz,3H),1.17(s,3H),1.22(s,3H),1.15-1.68(m),1.78-1.98(m),2.05(m,1H),2.12-2.23(m,2H),2.39(dd,J=10.1Hz,3.4Hz,1H),2.47(dd,J=13.5Hz,6.4Hz,1H),2.85(s,1H),2.98(dd,J=10.7Hz,3.4Hz,1H),3.48(d,J=11.9Hz,1H),3.55(m,1H),3.60(m,2H),3.67(d,J=9.9Hz,1H),3.91(d,J=11.9Hz,1H),5.5(m,1H),5.83(m,1H)。
m/z=655.53(M+H)。
実施例23
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−(2−アミノ−2−エチルブトキシ)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
ジクロロエタン(2.0mL)中の中間体19(120mg,0.2mmol)の溶液を5−アミノテトラゾール(85mg,1.0mmol)、次いでBFOEt(0.25mL,2.0mmol)で処理し、この混合物を窒素下で50℃に加熱した。1.5時間後、反応物を室温に冷却し、焼結ガラス漏斗を通して濾過した。ろ液を濃縮し、メタノール中に溶解し、次いで分取LCMS(30×100mmウォーターズ・サンファイアカラム、5μm、エレクトロスプレイ・ポジティブモード検出、0〜100%MeCN/水+0.05%TFA、12分間、マスリンクスソフトウェア使用)によって精製した。生成物分画を合わせ、ロトバップによって一部濃縮し、次いで凍結し、凍結乾燥し、標題化合物(85mg)を白色のアモルファス固体として得た。
HNMR(CDOD,500MHz,ppm) δ0.73(t,J=7.7Hz,3H),0.77(s,3H),0.78(d,3H,部分的に不明瞭),0.82(t,J=7.7Hz,3H),0.86(d,J=6.8Hz,3H),0.88(s,3H),0.90(d,J=6.9Hz,3H),1.16(s,3H),1.21(s,3H),1.22-1.66(m),1.78-2.0(m),2.14(m,1H),2.19(m,1H),2.45(dd,J=13.6Hz,6.6Hz,1H),2.75(d,J=9.8Hz),2.85(s,1H),3.44(d,J=9.8Hz,1H),3.48(d,J=11.9Hz,1H),3.53(dd,J=11.6Hz,1.7Hz,1H),3.61(d,J=11.6Hz,1H),3.76(d,J=9.8Hz,1H),3.91(d,J=11.9Hz,1H),5.50(m,1H),5.84(m,1H)。
m/z=655.43(M+H)。
実施例24
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[(3−アミノ−3−メチルペンチル)オキシ]−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
工程1
中間体1(0.4g),18−クラウン−6(0.6g),及び1,1−ジメチルエチル4−エチル−4−メチルジヒドロ−1,2,3−オキサチアジン−3(4H)−カルボキシラート2,2−ジオキシド(0.6g)をトルエン中に溶解し、濃縮し、次いで高真空下に1時間置いた。得られた混合物をジメトキエタン(5mL)に溶解し、窒素雰囲気下に置き、0℃に冷却した。水素化カリウム(鉱油中30%分散物,0.2g)を添加し、反応物を排気して、窒素を充填した(繰り返し3回)。さらに1時間後、反応混合物をKHPO水溶液(1N)で注意深く処理し、混合物をジクロロメタン(2x20mL)で抽出した。合わせた有機相をMgSO上で乾燥し、濾過し、次いで濃縮した。粗製の生成物をフラッシュクロマトグラフィー(20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製し、生成物(0.6g)を白色の泡沫としてを得た。
工程2
酢酸(1.5mL)中の工程1の生成物(0.108g)の撹拌溶液にp−TsOH−HO(0.058g)を添加し、反応混合物を90℃で(内部温度)を1.5時間加熱した。次いで反応混合物を室温に冷却し、残渣をジクロロメタンに溶解し、飽和NaHCO溶液で注意深く洗浄した。水相をジクロロメタン(2x20mL)で再抽出した。合わせた有機溶液を無水NaSO上で乾燥した。溶媒の濾過及び蒸発後、所望の生成物を淡黄色の固体(0.081g)として単離し、次の工程で直接用いた。
工程3
メタノール(1mL)中の粗製の工程2の生成物(0.100g)の撹拌溶液に、酢酸(0.05mL)、及びPd(OH)(0.100g)を添加した。反応混合物を水素下で3時間撹拌し、セライトのパッドを通して濾過し、次いで濃縮し、所望のアミノ酸(0.08g)を得て、これを次の工程で直接用いた。
工程4
実施例4で記載したものと同様の手順に従って、工程3の生成物を1,2−ジクロロエタン中の5−アミノテトラゾール及びBFO(CHCHと50℃で反応させ、標題化合物(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[(3−アミノ−3−メチルペンチル)オキシ]−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸を得た。
HNMRCDODδ(PPM)5.77and5.26(m,1H,H14);5.50(m,1H,H5);3.72−3.76(m);3.89(d,1H);3.59−3.66(m);3.46−3.56(m);2.99(m);2.88(m);2.84(s,1H,H7),2.47(m,1H);2.40−2.47(m,1H,H13);2.18(m,1H);2.12−2.17(m);2.05−2.19(m);1.70−2.00(m);1.48−1.67(m);1.40−1.44(m);1.22−1.34(m);1.21(s,3H,Me);1.13−1.19(m);0.89(d,3H,Me);0.86(d,3H,Me);0.85(s,3H,Me);0.77(d,3H,Me)、及び0.76(s,3H,Me)。
LC/MSm/z(陽イオン走査)M+1=655.64.
実施例25
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[2−(1−アミノシクロペンチル)エトキシ]−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
工程1の1,1−ジメチルエチル8−オキサ−7−チア−6−アザスピロ[4.5]デカン−6−カルボキシラート7,7−ジオキシドを用いたことを除き、実施例24で記述したものと同様の手順に従って、標題化合物(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[2−(1−アミノシクロペンチル)エトキシ]−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸を調製した。
HNMRCDODδ(PPM)5.77(m,1H,H14);5.51(m,1H,H5);3.75(d,1H);3.61(d,1H);3.52−3.57(m);3.51(d,1H);3.49(d,1H);2.89(m,1H);2.84(s,1H,H7),2.46(dd,1H,H13);2.19(m,1H);2.10−2.16(m);1.92−1.97(m);1.89(m);1.48−1.84(m);1.40−1.44(m);1.23−1.34(m);1.21(s,3H,Me);1.17(s,3H,Me);0.90(d,3H,Me);0.85(d,3H,Me);0.84(s,3H,Me);0.77(d,3H,Me)、及び0.76(s,3H,Me)。
LC/MSm/z(陽イオン走査)M+1=667.60.
実施例26
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[(4−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メトキシ]−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
中間体27(80mg,0.13mmol)及び5−アミノテトラゾール(55.2mg,0.65mmol)を合わせ、次いでジクロロエタン(1.3mL)で希釈し、次いでBFOEt(0.165mL,1.3mmol)で処理し、この混合物を窒素下で55℃に加熱した。1時間後、反応物を室温に冷却し、焼結ガラス漏斗を通して濾過した。ろ液を濃縮し、メタノール中に溶解し、次いで分取LCMS(30×100mmウォーターズ・サンファイアカラム、5μm、エレクトロスプレイ・ポジティブモード検出、0〜100%MeCN/水+0.05%TFA、12分間、マスリンクスソフトウェア使用)によって精製した。生成物分画を合わせ、ロトバップによって一部濃縮し、次いで凍結し、凍結乾燥し、標題化合物(41mg)を白色のアモルファス固体として得た。
HNMR(CDOD,500MHz,ppm) δ0.78(s,3H),0.79(d,3H,部分的に不明瞭),0.87(d,J=6.9Hz,3H),0.90(s,3H),0.91(d,J=6.9Hz,3H),1.17(s,3H),1.22(s,3H),1.24-1.38(m),1.42-1.76(m),1.80-2.02(m),2.16(m,1H),2.20(m,1H),2.46(dd,J=13.5Hz,6.4Hz,1H),2.86(s,1H),3.10(m,1H),3.20(d,J=10.3Hz,1H),3.35(m,1H),3.40(m,1H),3.75(m,1H),3.50(d,J=12.2Hz,1H),3.55(dd,J=11.9Hz,1.9Hz,1H),3.61(s,1H),3.85(d,J=9.9Hz,1H),3.93(d,J=11.9Hz,1H),5.51(m,1H),5.86(m,1H)。
m/z=669.74(M+H)。
実施例27
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−15−[[テトラヒドロ−4−(メチルアミノ)−2H−ピラン−4−イル]メトキシ]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
中間体28(80mg,0.13mmol)及び5−アミノテトラゾール(54mg,0.64mmol)を合わせ、次いでジクロロエタン(1.3mL)で希釈し、次いでBFOEt(0.16mL,1.3mmol)で処理し、この混合物を55℃に窒素下で加熱した。1時間後、反応物を室温に冷却し、焼結ガラス漏斗を通して濾過した。ろ液を濃縮し、メタノール中に溶解し、次いで分取LCMS(30×100mmウォーターズ・サンファイアカラム、5μm、エレクトロスプレイ・ポジティブモード検出、0〜100%MeCN/水+0.05%TFA、12分間、マスリンクスソフトウェア使用)によって精製した。生成物分画を合わせ、ロトバップによって一部濃縮し、次いで凍結し、凍結乾燥し、標題化合物(57mg)を白色のアモルファス固体として得た。
HNMR(CDOD,500MHz,ppm)δ0.78(s,3H),0.79(d,3H,部分的に不明瞭),0.87(d,J=6.6Hz,3H),0.91(s,3H),0.92(d,J=5.9Hz,3H),1.17(s,3H),1.23(s,3H),1.24-1.38(m),1.42-1.76(m),1.82-2.00(m),2.17(m,1H),2.20(m,1H),2.45(m,1H,部分的に不明瞭),2.48(s,3H),2.86(s,1H),3.13(m,1H),3.23(d,J=10.9Hz,1H),3.38(m,1H),3.32(d,J=12.1Hz,1H),3.55(m,1H),3.62(d,J=11.6Hz,1H),3.70(m,1H),3.82(m,1H),3.83(d,J=11.2Hz,1H),3.88(d,J=11.1Hz,1H),3.94(d,J=10.1Hz,1H),5.51(m,1H),5.88(m,1H)。
m/z=683.81(M+H)。
実施例28
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−15−[[4−(エチルアミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]メトキシ]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
中間体29(80mg,0.12mmol)及び5−アミノテトラゾール(53mg,0.62mmol)を合わせ、次いでジクロロエタン(1.3mL)で希釈し、次いでBFOEt(0.16mL,1.3mmol)で処理し、この混合物を55℃窒素下でに加熱した。1時間後、反応物を室温に冷却し、焼結ガラス漏斗を通して濾過した。ろ液を濃縮し、メタノール中に溶解し、次いで分取LCMS(30×100mmウォーターズ・サンファイアカラム、5μm、エレクトロスプレイ・ポジティブモード検出、0〜100%MeCN/水+0.05%TFA、12分間、マスリンクスソフトウェア使用)によって精製した。生成物分画を合わせ、ロトバップによって一部濃縮し、次いで凍結し、凍結乾燥し、標題化合物(58mg)を白色のアモルファス固体として得た。
HNMR(CDOD,500MHz,ppm)δ0.78(s,3H),0.79(d,3H,部分的に不明瞭),0.87(d,J=6.8Hz,3H),0.91(s,3H),0.92(d,J=7.1Hz,3H),1.17(s,3H),1.23(s,3H),1.24-1.38(m),1.42-1.76(m),1.82-2.00(m),2.17(m,1H),2.20(m,1H),2.46(dd,J=13.5Hz,6.4Hz,1H),2.66(m,1H),2.86(s,1H),2.88(m,1H),3.11(m,1H),3.25(d,J=10.9Hz,1H),3.36(m,1H),3.53(d,J=12.5Hz,1H),3.56(m,1H),3.63(d,J=11.7Hz,1H),3.73(m,1H),3.82−3.92(m,3H),3.96(d,J=10.1Hz,1H),5.51(m,1H),5.88(m,1H)。
m/z=697.83(M+H)。
実施例29
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[4−(ジメチルアミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]メトキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
MeOH中(1.3mL)の中間体27(80mg,0.13mmol)の溶液を、室温で窒素下、酢酸(0.015mL,0.26mmol)、ホルムアルデヒド(37%aq.,0.39mL,0.52mmol)、及びシアノ水素化ホウ素ナトリウム(33mg,0.52mmol)で処理した。18時間後、反応物を真空中で濃縮し、粗製の中間体約85mgを得た。
ジクロロエタン(1.3mL)中の中間体生成物(85mg,0.13mmol)を5−アミノテトラゾール(56mg,0.66mmol)、次いでBFOEt(0.17mL,1.3mmol)で処理し、この混合物を窒素下で55℃に加熱した。1時間後、反応物を室温に冷却し、焼結ガラス漏斗を通して濾過した。ろ液を濃縮し、メタノール中に溶解し、次いで分取LCMS(30×100mmウォーターズ・サンファイアカラム、5μm、エレクトロスプレイ・ポジティブモード検出、0〜100%MeCN/水+0.05%TFA、12分間、マスリンクスソフトウェア使用)によって精製した。生成物分画を合わせ、ロトバップによって一部濃縮し、次いで凍結し、凍結乾燥し、標題化合物(58mg)を白色のアモルファス固体として得た。
HNMR(CDOD,500MHz,ppm)δ0.78(s,3H),0.79(d,3H,部分的に不明瞭),0.87(d,J=6.6Hz,3H),0.91(s,3H),0.92(d,J=5.2Hz,3H),1.17(s,3H),1.22(s,3H),1.24-1.38(m),1.42-2.02(m),2.08(m,1H),2.15(m,1H),2.20(m,1H),2.47(dd,J=13.5Hz,6.6Hz,1H),2.74(s,3H),2.82(s,3H),2.86(s,1H),3.15(m,1H),3.25(d,J=12.1Hz,1H),3.39(m,1H),3.50−3.58(m,2H),3.63(d,J=11.7Hz,1H),3.76−3.83(m,2H),3.88−3.94(m,2H),3.97(d,J=12.2Hz,1H),5.51(m,1H),5.87(m,1H)。
m/z=697.74(M+H)。
実施例30
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[(4−アミノテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)メトキシ]−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
中間体26及び27の合成及び実施例26について前述したものと同様の手順を用いて、標題化合物(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[(4−アミノテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)メトキシ]−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸を調製した。
HNMR(CDOD,500MHz,ppm)δ0.78(s,3H),0.79(d,3H,部分的に不明瞭),0.87(d,J=6.6Hz,3H),0.90(s,3H),0.91(d,J=6.7Hz,3H),1.17(s,3H),1.22(s,3H),1.24-1.38(m),1.41-1.73(m),1.78-2.02(m),2.15(m,1H),2.20(m,1H),2.30(m,1H),2.46(dd,J=13.7Hz,6.6Hz,1H),2.58(m,1H),2.86(s,1H),3.05(d,J=10.3Hz,1H),3.50(d,J=12.1Hz,1H),3.53(d,J=10.0Hz,1H),3.55(dd,J=11.4Hz,1.8Hz,1H),3.62(d,J=11.7Hz,1H),3.83(d,J=10.1Hz,1H),3.91(d,J=11.9Hz,1H),5.51(m,1H),5.86(m,1H)。
m/z=685.71(M+H)。
実施例31
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[(1−アミノシクロヘキシル)メトキシ]−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
DCE(2mL)中の中間体30(143mg,0.233mmol)の溶液に、窒素雰囲気で5−アミノテトラゾール(99mg,1.16mmol)を添加した。三フッ化ホウ素エーテラート溶液(0.3mL,2.33mmol)を添加し、混合物を2時間50℃に加熱した。揮発性物質を蒸発し、残渣を50%MeOH/CHCN(2mL)に溶解した。混合物を濾過し、30〜100%CHCN/HOを勾配として用いて逆相HPLCによって精製した。合わせた生成物分画を凍結乾燥し、標題化合物(67mg)を白色の固体として得た。
MS(ESI)m/z=667(M+H)。
実施例32
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−15−[[1−(メチルアミノ)シクロヘキシル]メトキシ]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
DCE(2mL)中の中間体31(100mg,0.159mmol)の溶液に、窒素雰囲気で5−アミノテトラゾール(68mg,0.796mmol)を添加した。三フッ化ホウ素エーテラート溶液(0.2mL,1.59mmol)を添加し、混合物を50℃で2時間に加熱した。揮発性物質を蒸発し、残渣を50%MeOH/CHCN(2mL)に溶解した。混合物を濾過し、30〜100%CHCN/HO勾配としてを用いて逆相HPLCによって精製した。合わせた生成物分画を凍結乾燥し、標題化合物(46mg)を白色の固体として得た。
MS(ESI)m/z=681(M+H)。
実施例33
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[(1−アミノシクロペンチル)メトキシ]−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
中間体30及び実施例31について記述したものと同様の手順に従って、標題化合物を調製し、白色の固体として単離した。
MS(ESI)m/z=653(M+H)。
実施例34
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−15−[[1−(メチルアミノ)シクロペンチル]メトキシ]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
中間体31及び実施例32について記述したものと同様の手順に従って、標題化合物を調製し、白色の固体として単離した
MS(ESI)m/z=667(M+H)。
実施例35
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−15−[2−(4−メチル−1−ピペラジニル)エトキシ]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
工程1
メタノール中(1.5mL)の中間体2の合成における工程2の生成物ベンジル(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−15−(2−オキソエトキシ)−14−メトキシ−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボキシラート(100mg,0.158mmol)、酢酸(18μL,0.315mmol)、N−メチルピペラジン(35μL,0.315mmol)、及び最後にTHF中1Mシアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.63μL,0.63mmol)の混合物を室温で3時間撹拌した。混合物を、19×150mmサンファイア分取C18OBDカラムを用いて逆相HPLCによって精製した。生成物を含有する分画を蒸発し、エタノール及びンゼンの混合物から凍結乾燥し、固体(46.1mg)を得た。
LC/MSm/z(陽イオン走査)M+1=720.08.
工程2
工程1の生成物(25mg,0.035mmol)、5−アミノテトラゾール(30mg,0.35mmol)、及び三フッ化ホウ素エーテラート(75μL,0.58mmol)の混合物を50℃油浴中で4時間加熱した。溶液を蒸発して固体とした。
LC/MSm/z(陽イオン走査)M+1=773.12.
工程3
上記の固体をメタノール(2mL)中に溶解し、20%Pd(OH)/C(22.8mg)を添加し、懸濁液を水素のバルーン下に置いた。混合物を室温で18時間撹拌した。懸濁液を濾過し、蒸発し、19×150mmサンファイア分取C18OBDカラムを用いて逆相HPLCによって精製した。生成物を含有する分画を蒸発し、エタノール及びベンゼンの混合物から凍結乾燥し、標題化合物を固体(12.4mg)として得た。
HNMRCDODδ(PPM)5.75(m,1H,H14);5.49(dd,1H,H5);3.77(d,1H);3.58(d,1H);3.50−3.53(m);3.45(d,1H);2.93(m);2.84(s,1H,H7),2.81(s,3H,NMe);2.61(m);2.45(m);2.43(dd,1H,H13),2.18(m);2.10−2.14(m);1.75−2.03(m);1.46−1.65(m);1.40−1.42(m);1.22−1.34(m);1.21(s,3H,Me);1.16(s,3H,Me);0.90(d,3H,Me);0.86(d,3H,Me);0.85(s,3H,Me);0.77(d,3H,Me)、及び0.76(s,3H,Me)。
LC/MSm/z(陽イオン走査)M+1=683.05.
実施例36
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[2−[[3−(ジメチルアミノ)プロピル]アミノ]エトキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
工程1のN,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミンを用いたことを除いて、実施例35で記述したものと同様の手順により標題化合物を調製した。
HNMRCDODδ(PPM)5.83(m,1H,H14);5.50(dd,1H,H5);3.85(d,1H);3.70(m);3.65(d,1H);3.60(d,1H);3.54(dd,1H);3.48(d,1H);3.23(m);3.13−3.18(m);2.79−3.01(m);2.94(s,NMe2);2.84(s,1H,H7),2.81(s,3H,NMe);2.45(dd,1H,H13),2.18(m);2.04−2.14(m);1.78−1.96(m);1.46−1.65(m);1.40−1.42(m);1.23−1.34(m);1.21(s,3H,Me);1.16(s,3H,Me);0.90(d,3H,Me);0.86(s,3H,Me);0.85(d,3H,Me);0.77(d,3H,Me)、及び0.76(s,3H,Me)。
LC/MSm/z(陽イオン走査)M+1=684.43
実施例37
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−(2−アミノ−2,3−ジメチルブトキシ)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−[5−(メチルアミノ)−2H−テトラゾル−2−イル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
N−メチル−1H−テトラゾル−5−アミンを用いたことを除いて、前述の実施例で記述したものと同様の手順を用いて、標題化合物を(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−(2−アミノ−2,3−ジメチルブトキシ)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−メトキシ−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸(ジオスレテオマーの約1:1混合物としたことを除いて、中間体6について記述したように調製した)から調製した。
HNMRCDODδ(PPM)5.82−5.90(m,1H,H14);5.48−5.51(m,1H,H5);3.92及び3.94(d,1H);3.81及び3.83(d,1H);3.59−3.62(m,1H);3.52及び3.54(dd,1H);3.48及び3.50(d,1H);3.39(d,1H);2.92(d,1H);2.89(s,3H,テトラゾールMe);2.84(s,1H,H7),2.74(d,1H);2.44及び2.46(dd,1H,H13);2.10−2.21(m);1.80−1.98(m);1.48−1.65(m);1.42(m);1.23−1.34(m);1.21(s,3H,Me);1.15及び1.03(s,3H,Me);0.88(m,3H,Me);0.86(m,3H,Me);0.82(d,3H,Me);0.77(d,3H,Me);0.76(s,3H,Me)、及び0.61(d,3H,Me)。
LC/MSm/z(陽イオン走査)M+1=670.08.
実施例38
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−[5−(アセチルアミノ)−1H−テトラゾル−1−イル]−15−[[(2R)−2−アミノ−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸(実施例38A)、及び
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−[5−(アセチルアミノ)−2H−テトラゾル−2−イル]−15−[[(2R)−2−アミノ−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸(実施例38B)
Figure 2011530594
ジクロロエタン(0.8mL)中の中間体6(25mg,0.042mmol)、N−(1H−テトラゾル−5−イル)アセトアミド(17mg,0.134mmol)及びトリフルオロメタンスルホン酸亜鉛(73mg,0.201mmol)の混合物を50℃油浴中で24時間加熱した。懸濁液を蒸発し、残渣をメタノール(0.5mL)に溶解し、19×150mmサンファイア分取C18OBDカラムを用いて逆相HPLCによって分離した。速く溶出する位置異性体を含有する分画を合わせ、凍結乾燥したベンゼンから蒸発し、実施例38Aを固体として得た。遅く溶出する位置異性体を含有する分画を合わせ、凍結乾燥したベンゼンから蒸発し、実施例38Bを固体として得た。
実施例38A
HNMRCDODδ(PPM)5.51(brdd,1H,H14);5.49(dd,1H,H5);4.02(d,1H);3.88(d,1H);3.52−3.59(m);3.50(d,1H);3.48(d,1H);2.84(s,1H,H7),2.81(brd,1H);2.61(dd,1H,H13),2.30(brs,3H,NAc);2.18(m,1H);2.12(m,1H);1.80−1.97(m);1.48−1.64(m);1.40−1.44(m);1.22−1.34(m);1.21(s,3H,Me);1.15(s,3H,Me);0.82−0.90(brm);0.77(d,3H,Me)、及び0.76(s,3H,Me)。
LC/MSm/z(陽イオン走査)M+1=697.4.
実施例38B
HNMRCDODδ(PPM)5.98(m,1H,H14);5.52(dd,1H,H5);3.92(d,1H);3.77(d,1H);3.63(d,1H);3.56(d,1H);3.54(dd,1H),3.49(d,1H);2.84(s,1H,H7),2.71(d,1H);2.57(dd,1H,H13),2.20(s,3H,NMe);2.12−2.20(m);1.82−1.99(m);1.48−1.65(m,3H);1.42(m,1H);1.22−1.34(m);1.20(s,3H,Me);1.16(s,3H,Me);0.89(d,3H,Me);0.88(s,3H,Me);0.85(d,3H,Me);0.77(d,3H,Me)、及び0.76(s,3H,Me)。
LC/MSm/z(陽イオン走査)M+1=697.4.
実施例39
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−[5−(アセチルアミノ)−1H−テトラゾル−1−イル]−15−[[(2R)−2,3−ジメチル−2−(メチルアミノ)ブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸(実施例39A)、及び
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−[5−(アセチルアミノ)−2H−テトラゾル−2−イル]−15−[[(2R)−2,3−ジメチル−2−(メチルアミノ)ブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸(実施例39B)
Figure 2011530594
中間体8を用いて出発したことを除いて、実施例38で記述したのものと同様の手順により、標題化合物を調製した.
実施例39A
選択したHNMRCDODδ(PPM)(回転異性体により、多数のNMRシグナルの重複が生じている可能性が高い)6.05及び5.87(dd,1H,H14);5.52(brdd,1H,H5);3.86−3.95(m);3.50−3.69(m);2.97及び2.94(d,1H);2.86(brs,1H,H7),2.55及び2.46(dd,1H,H13);2.45及び2.44(s,3H,Me)。
LC/MSm/z(陽イオン走査)M+1=711.69.
実施例39B
選択したHNMRCDODδ(PPM)5.54(brm,1H,H14);5.49(dd,1H,H5);4.18(d,1H);3.83(d,1H);3.50−3.68(m);3.21(d,1H);2.86(s,1H,H7),2.55(dd,1H,H13);2.30(s,Me)、及び2.26(s,3H,Me)。
LC/MSm/z(陽イオン走査)M+1=711.69.
実施例40
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−[5−(アセチルアミノ)−2H−テトラゾル−2−イル]−15−(2−アミノエトキシ)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
中間体2を用いて出発したことを除いて、実施例38で記述したのものと同様の手順により、標題化合物を調製した。
HNMRCDODδ(PPM)(回転異性体により、多数のNMRシグナルの重複が生じている可能性が高い)5.97及び5.50(m,1H,H14);5.52及び5.47(dd,1H,H5);3.86−3.94(m);3.82(d,1H);3.69(d,1H);3.50−3.64(m);3.53(dd,1H);3.48(d,1H);2.80−2.98(m);2.84及び2.83(s,1H,H7),2.70−2.78(m);2.54(dd,1H,H13);2.42−2.48(m);2.10−2.24(m);1.80−1.96(m);1.48−1.64(m);1.42(m);1.23−1.34(m);1.21(s,3H,Me);1.17及び1.15(s,3H,Me);0.89(d,3H,Me);0.86(s,3H,Me);0.85(d,3H,Me);0.77及び0.76(d,3H,Me)、及び0.76(s,3H,Me)。
LC/MSm/z(陽イオン走査)M+1=642.01.
実施例41
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−(2−アミノエトキシ)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−(5−メチル−1H−テトラゾル−1−イル)−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸(実施例41A)、及び
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−(2−アミノエトキシ)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−(5−メチル−2H−テトラゾル−2−イル)−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸(実施例41B)
Figure 2011530594
ジクロロエタン(0.7mL)中の中間体2(35mg,0.055mmol)、5−メチルテトラゾール(32mg,0.38mmol)、及び三フッ化ホウ素エーテラート(100μL,0.775mmol)の混合物を50℃油浴中で18時間加熱した。溶媒を真空下で取り除き、残渣を19×150mmサンファイア分取C18OBDカラムを用いて逆相HPLCによって分離した。遅く溶出する異性体を含有する分画を合わせ、蒸発し、ベンゼンから凍結乾燥し、実施例41Bを固体として(9.6mg)として得た。速く溶出する異性体(実施例41A)を完全に分離せず、遅く溶出する異性体(実施例41B)との1:1混合物として単離した。2つの異性体の位置化学の割り当ては、テトラゾールのメチル基及びエンフマフンギン核のH14プロトン(実施例41Aで観察されるが実施例41Bで観察されなかった)の間のHNMRNOEに基づいた。
実施例41A
選択したHNMRCDODδ(PPM)5.57(m,1H,H14);5.51(dd,1H,H5);3.88(d,1H);3.79(d,1H);3.64(d,1H);3.70−3.90(m,);3.51(d,1H),3.49(d,1H);2.84(s,1H,H7),2.61(s,3H,テトラゾールMe)。
LC/MSm/z(陽イオン走査)M+1=598.50.
実施例41B
HNMRCDODδ(PPM)6.01(m,1H,H14);5.49(dd,1H,H5);3.90(d,1H);3.72(d,1H);3.62(d,1H);3.6−3.8(m);3.53(dd,1H),3.48(d,1H);2.88(m);2.84(s,1H,H7),2.51(s,3H,テトラゾールMe);2.74(m);2.67(m),2.50(dd,1H,H13);2.18(m,1H);2.15(m,1H);2.05(ddd,1H);1.92(m,2H);1.80−1.88(m);1.62(ddd,1H);1.60−1.66(m,3H);1.40−1.44(m);1.22−1.28(m);1.21(s,3H,Me);1.16(s,3H,Me);0.89(d,3H,Me);0.86(s,3H,Me);0.85(d,3H,Me);0.77(d,3H,Me)、及び0.76(s,3H,Me)。
LC/MSm/z(陽イオン走査)M+1=598.50.
実施例42
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[[(2R)−2−アミノ−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−(5−メチル−1H−テトラゾル−1−イル)−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸(実施例42A)、及び
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[[(2R)−2−アミノ−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−(5−メチル−2H−テトラゾル−2−イル)−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸(実施例42B)
Figure 2011530594
中間体6を用いて出発し、実施例41で記述したのものと同様の方法により、標題化合物(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[[(2R)−2−アミノ−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−(5−メチル−1H−テトラゾル−1−イル)−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸(実施例42A)、及び(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[[(2R)−2−アミノ−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−(5−メチル−2H−テトラゾル−2−イル)−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸(実施例42B)を調製した。
実施例42A
HNMR(CDOD,600MHz,ppm)δ0.75(s,3H,Me),0.76(s,3H,Me),0.76(d,3H,Me),0.80(d,3H,Me),0.82(d,3H,Me),0.85(d,3H,Me),0.89(d,3H,Me),0.91(s,3H,Me),1.14(s,3H,Me),1.20(s,3H,Me),1.22−1.36(m),1.40−1.65(m),1.72−1.79(m),1.79−1.98(m),2.12−2.22(m),2.49(dd,1H,H13),2.61(s,3H,Me),2.80(d,1H),2.84(s,1H,H7)3.53(d,1H),3.56(d,1H),3.56(d,1H),3.65(d,1H),3.93(d,1H),4.04(d,1H),5.52(dd,1H,H5),5.57−5.63(m,1H,H14)。
質量スペクトル:(ESI)m/z=654.50(M+H)。
実施例42B
HNMR(CDOD,600MHz,ppm)δ0.76(s,3H,Me),0.77(d,3H,Me),0.80(d,3H,Me),0.82(s,3H,Me),0.84(d,3H,Me),0.85(d,3H,Me),0.89(s,3H,Me),0.90(d,3H,Me),1.15(s,3H,Me),1.20(s,3H,Me),1.22−1.36(m),1.40−1.45(m),1.48−1.57(m),1.59−1.65(m),1.75−1.99(m),2.12−2.21(m),2.50(s,3H,Me),2.51(dd,1H,H13),2.60(d,1H),2.84(s,1H,H7),3.49(d,1H),3.50(d,1H),3.55(dd,1H),3.63(d,1H),3.87(d,1H),3.95(d,1H),4.49(dd,1H,H5),6.04−6.09(m,1H,H14)。
質量スペクトル:(ESI)m/z=654.50(M+H)。
実施例43
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[[(2R)−2−アミノ−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−[5−(ヒドロキシメチル)−1H−テトラゾル−1−イル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸(実施例43A)、及び
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[[(2R)−2−アミノ−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−[5−(ヒドロキシメチル)−2H−テトラゾル−2−イル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸(実施例43B)
Figure 2011530594
1H−テトラゾール−5−イルメタノール(21.5mg,0.215mmol)及びBFO(CHCH(54μl,0.426mmol)の撹拌溶液に、1,2−ジクロロエタン(0.6ml)中の中間体6(25.7mg,0.043mmol)を添加した。反応混合物は黄色の溶液であり、これを50℃に加熱した。1.5時間後、LCMS及びHNMRは、C14における中間体6の2つのテトラゾール位置異性体の混合物への完全な変換を示した。反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で蒸発し、残渣を高真空下に置いた。残渣をメタノール中に溶解し、19×150mmサンファイア分取C18OBD10μmカラム上での1回のHPLCランを用いて、アセトニトリル/水+0.1%TFAで溶出することによって分離した。速く溶出する位置異性体のHPLC分画を合わせ、溶媒を減圧下で蒸発し、残渣をエタノール及びベンゼンから凍結乾燥し、実施例43Aを白色の固体(6.3mg)として得た。遅く溶出する位置異性体を含有するHPLC分画を合わせ、溶媒を減圧下で蒸発し、残渣をエタノール及びベンゼンから凍結乾燥し、実施例43A及び実施例43Bの60:40混合物を白色の固体(11.6mg)として得た。2つの異性体の位置化学の割り当ては、H14から実施例43AにおけるテトラゾールのCHOHへの観察されたNOEに基づいた。
実施例43A
HNMR(CDOD,600MHz,ppm)δ0.76(s,3H,Me),0.76(d,3H,Me),0.81(d,3H,Me),0.82(s,3H,Me),0.85(d,3H,Me),0.85(d,3H,Me),0.89(d,3H,Me),0.90(s,3H,Me),1.14(s,3H,Me),1.20(s,3H,Me),1.22−1.36(m),1.40−1.44(m),1.48−1.56(m),1.59−1.65(m),1.79−1.96(m),1.99−2.04(m),2.12−2.21(m),2.54(dd,1H,H13),2.58(d,1H),2.84(s,1H,H7),3.50(d,1H),3.50(d,1H),3.55(dd,1H),3.63(d,1H),3.86(d,1H),3.95(d,1H),4.80(s,2H),5.49(dd,1H,H5),6.09−6.14(m,1H,H14)
質量スペクトル:(ESI)m/z=670.34(M+H)。
実施例43B
選択した特徴的NMR共鳴:
HNMR(CDOD,600MHz,ppm)δ2.82(d,1H),2.84(s,1H,H7),3.93(d,1H),4.07(d,1H),4.93(abq,2H),5.46(dd,1H,H5),5.86−5.91(m,1H,H14)。
質量スペクトル:(ESI)m/z=670.32(M+H)。
実施例44
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[[(2R)−2−アミノ−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−[5−(1−オキソプロピル)−2H−テトラゾル−2−イル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
1−(1H−テトラゾール−5−イル)プロパン−1−オン(28.0mg,0.222mmol)、及びBFO(CHCH(52μl,0.410mmol)を1,2−ジクロロエタン(0.41ml)中の中間体6(24.7mg,0.041mmol)の撹拌溶液に添加した。反応混合物は黄色の溶液であり、これを50℃に加熱した。1.75時間後、LCMS及びHNMRは、中間体6の完全な消費を示した。反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で蒸発し、残渣を高真空下に置いた。残渣をメタノール中に溶解し、19×150mmサンファイア分取C18OBD10μmカラム上での1回のHPLCランを用いてアセトニトリル/水+0.1%TFAで溶出することによって精製した。生成物HPLC分画を合わせ、溶媒を減圧下で蒸発し、残渣をエタノール及びベンゼンから凍結乾燥し、標題化合物を白色の固体(22.8mg)として得た。
HNMR(CDOD,500MHz,ppm)δ0.79(s,3H,Me),0.79(d,3H,Me),0.80(s,3H,Me),0.80(d,3H,Me),0.85(d,3H,Me),0.88(d,3H,Me),0.92(d,3H,Me),0.94(s,3H,Me),1.17(s,3H,Me),1.22(s,3H,Me),1.23(t,3H),1.22−1.39(m),1.42−1.47(m),1.49−1.68(m),1.77−2.06(m),2.14−2.24(m),2.62(dd,1H,H13),2.68(d,1H),2.86(s,1H,H7),3.19(q,2H),3.54(d,1H),3.58(d,1H),3.58(d,1H),3.67(d,1H),3.97(d,1H),3.99(d,1H),5.53(dd,1H,H5),6.21−6.28(m,1H,H14)。
質量スペクトル:(ESI)m/z=696.30(M+H)。
実施例45
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−15−(2−ピロリジニルメトキシ)−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
工程1
ジクロロメタン(15.75mL)中の中間体2の合成における工程2の生成物、ベンジル(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−15−(2−オキソエトキシ)−14−メトキシ−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボキシラート(1.00g,1.58mmol)の撹拌溶液に、(R)−(+)−tert−ブタンスルフィニルアミド(239mg,1.97mmol)、及び硫酸銅(II)(880mg,5.51mmol)を室温で添加した。16時間後、反応物を濾過し、ジクロロメタン(15mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(30mL)で洗浄し、硫酸マグネシム上で乾燥し、真空下で蒸発し、固体を得て、これをフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,10〜65%酢酸エチル:ヘキサン)を行い、生成物を白色の固体(636mg,55%)として得た。
選択したHNMR(CDOD,600MHz,ppm)8.08(t,1H,NCH),5.45(m,1H,H−5),5.08(d,1H,COCH),5.00(d,1H,COCH),4.20(m,1H,H−14),3.38(s,3H,14−OMe),2.96(d,1H,H−15),2.90(s,1H,H−7)。
工程2
トルエン(3.4mL)中の工程1(500mg,0.677mmol)のスルフィニルイミン生成物の撹拌溶液に、テトラヒドロフラン中の2−[2−(1,3−ジオキサニル)エチルマグネシムブロミド(2.1mL,1.05mmol)の0.5M溶液を−78℃で添加した。45分間後、テトラヒドロフラン中の2−[2−(1,3−ジオキサニル)エチルマグネシムブロミド(1.0mL,0.5mmol)の追加の0.5M溶液を添加した。102分後、反応物を氷浴中に置いた。132分において、反応物を飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチした。反応物をEtOAc(25mL)で希釈し、水(25mL)、塩水(25mL)で洗浄し、MgSO上で乾燥し、濾過し、蒸発して固体とした。固体をテトラヒドロフラン(10mL)中にて室温で溶解し、2NHCl(10mL)で処理した。16時間撹拌後、反応物をEtOAc(50mL)で希釈し、0.5NNaOH,塩水(25mL)で洗浄し、MgSO上で乾燥し、濾過し、蒸発して固体(522mg,111%)とした。
LC/MSm/z(陽イオン走査)M+1=692.5.
工程3
メタノール(6.8mL)中の工程2アルデヒド生成物(472mg,0.68mmol)の室温溶液を酢酸(78μL,1.36mmol)で処理し、撹拌した。1時間後、テトラヒドロフラン中のシアノ水素化ホウ素ナトリウム(1.36mL,1.36mmol)の1M溶液を添加した。18時間後、反応物を2NHCl(700μL)で処理し,30分間撹拌し,濾過し、逆相HPLCクロマトグラフィー(C−18,アセトニトリル:水中0.1%トリフルオロ酢酸)を行い、生成物を固体(110mg,20%)として得た。
LC/MSm/z(陽イオン走査)M+1=676.38.
工程4
1,2−ジクロロエタン(2.79mL)中の工程3(110mg,0.14mmol)のピロリジン誘導体の室温溶液を5−アミノテトラゾール(59mg,0.70mmol)、及び三フッ化ホウ素エーテラート(176μL,0.18mmol)で処理し、窒素下、50℃で加熱した。1時間後、反応物を室温に冷却し、メタノール(2mL)と混合し、真空下で濃縮し、ベンゼンから凍結乾燥した。粗製の生成物を逆相HPLC(C−18,アセトニトリル:水中0.1%%トリフルオロ酢酸)によってクロマトグラフィーを行い、白色の固体(65.2mg)を得た。
LC/MSm/z(陽イオン走査)M+1=729.54.
選択したHNMR(CDOD,600MHz,ppm)7.3−7.4(m,5,ArH),5.80(m,1H,H−14),5.43(m,1H,H−5),5.05(d,J=12.2Hz,1H,COCH),4.99(d,J=12.2Hz,1H,COCH),3.63(d,J=9.7Hz,1H,H−15),2.90(s,1H,H−7),2.44(dd,J=6.6,13.6Hz,1H,H−13)。
工程5
メタメノール(1.5mL)中の工程4のピロリジンベンジルエステル生成物(25mg,0.030mmol)の溶液をトリフルオロ酢酸(11μL,0.143mmol)、及び20%水酸化パラジウム炭素(13mg)で処理し、水素バルーン下、室温で水素化した。17時間後、反応物を窒素充填し、反応混合物を濾過した。ろ液を濃縮し、生成物をベンゼンから凍結乾燥し、標題化合物を白色の固体(24mg)として得た。
選択したHNMR(CDOD,600MHz,ppm)5.81(m,1H,H−14),5.51(m,1H,H−5),3.2−3.3(m,1H),2.85(s,1H,H−7),2.47(dd,J=6.5,13.5Hz,1H,H−13),1.22(s,3H),1.17(s,3H),0.90(d,J=6.9Hz,3H),0.87(s,3H),0.86(d,J=6.8Hz,3H),0.78(d,J=6.3Hz,3H),0.78(s,3H)。
LC/MSm/z(陽イオン走査)M+1=639.36.
実施例46
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−15−[(1−メチル−2−ピロリジニル)メトキシ]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
工程1
メタノール(900μL)中の実施例45の工程4の生成物
,ベンジル(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−15−(2−ピロリジニルメトキシ)−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボキシラート(25mg,0.030mmol)の溶液をホルマリン(13μL,0.18mmol)及び酢酸(3.4μL,0.059mmol)で処理し、室温で撹拌した。30分後、この溶液をテトラヒドロフラン(59μL,0.059mmol)中のシアノ水素化ホウ素ナトリウムの1N溶液で処理した。18時間後、反応物を2NHCl(0.1mL)で処理し、数分後、逆相HPLC(C−18,アセトニトリル:水中0.1%トリフルオロ酢酸)によってクロマトグラフィーを行い、白色の固体(10mg)を得た。
LC/MSm/z(陽イオン走査)M+1=743.58.
選択したHNMR(CDOD,600MHz,ppm)7.3−7.4(m,5,ArH),5.84(m,1H,H−14),5.44(m,1H,H−5),),5.05(d,J=12.2Hz,1H,COCH),4.99(d,J=12.2Hz,1H,COCH),2.90(s,1H,H−7),2.76(s,3H,NMe),2.45(dd,J=6.6,13.7Hz,1H,H−13)。
工程2
メタノール(1.00mL)中の工程1の生成物(10mg,0.012mmol)の溶液をトリフルオロ酢酸(4.5μL,0.058mmol)及び20%水酸化パラジウム炭素(5mg)で処理し、水素のバルーン下、室温で水素化した。18時間後、反応物を濾過し、濃縮し、逆相HPLC(C−18,アセトニトリル:水中0.1%トリフルオロ酢酸)によってクロマトグラフィーを行い、標題化合物を白色の固体(8.3mg)として得た。
選択したHNMR(CDOD,600MHz,ppm)5.85(m,1H,H−14),5.52(m,1H,H−5),2.85(s,1H,H−7),2.76(s,3H,NMe),2.48(dd,J=6.6,13.6Hz,1H,H−13)。
LC/MSm/z(陽イオン走査)M+1=653.51.
実施例47
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−15−(3−ピロリジニルオキシ)−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
工程1
1,2−ジクロロエタン(1.5mL)中の中間体2の合成における工程2の生成物、ベンジル(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−15−(2−オキソエトキシ)−14−メトキシ−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボキシラート(500mg,0.788mmol)の撹拌溶液に、室温でベンジルアミン(95μL,0.866mmol)、及びチタンイソプロポキシド(288μL,0.984mmol)を添加した。反応物を50℃で加熱した。30分後、反応物を加熱から室温に冷却して取り除き、酢酸エチル(40mL)及び飽和重炭酸ナトリウム水溶液(40mL)の間で分配した。混合物を濾過し、有機相を回収し、塩水(25mL)で洗浄し、硫酸マグネシム上で乾燥し、濾過し、真空下で蒸発し、ベンジルアミン生成物を固体(487.7mg)として得た。
LC/MSm/z(陽イオン走査)M+1=726.49.
工程2
窒素下で0℃で冷却したテトラヒドロフラン(6.7mL)中の工程1のベンジルアミン誘導体(486mg,0.669mmol)の撹拌溶液に、ジケテン(65μL,0.843mmol)、続いて1,8−ジアゾビシクロ[5.4.0]アンデス−7−エン(101μL,0.669mmol)を添加した。15分後、反応物を室温で撹拌した。室温で25分後、反応物を酢酸エチル(25mL)で希釈し、0.2NHCl(25mL)、塩水(25mL)で洗浄し、硫酸マグネシム上で乾燥し、濾過し、蒸発して固体とし、これにフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,10〜65%酢酸エチル:ヘキサン)を行い、アセチル化生成物を固体(281.6mg)として得た。
LC/MSm/z(陽イオン走査)M+1=810.55.
工程3
テトラヒドロフラン(4.6mL)中の工程2のアセチル化生成物(280mg,0.346mmol)の撹拌溶液に、4−アセトアミドベンゼンスルホニルアジド(95mg,0.397mmol)及び1,8−ジアゾビシクロ[5.4.0]アンデス−7−エン(65μL,0.432mmol)を室温で添加した。18時間撹拌後、反応物を酢酸エチル(30mL)で希釈し、塩水(30mL)中0.1N HCl、塩水(30mL)で洗浄し、硫酸マグネシム上で乾燥し、濾過し、濾過し、蒸発して固体とし、これにフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,10〜65%酢酸エチル:ヘキサン)を行い、ジアゾ誘導体を白色の固体(217.7mg)として得た。
IR(薄膜)2105cm−1(ジアゾ吸収)。
工程4
1,2−ジクロロエタン(4.0mL)中の工程3のジアゾ誘導体(50mg,0.063mmol)の撹拌溶液を室温でDoyle触媒,Rh(CAPY),(2mg,3.2μmol)で処理した。17時間後、反応物を真空下で濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,10〜65%酢酸エチル:ヘキサン)を行い、ピロリジノン誘導体(ジオスレテオマー混合物)を白色の固体(22.8mg)として得た。
選択したHNMR(CDCl,600MHz,ppm)δ2.38−2.44(m,1H,13−H),2.86(brs,1H,7−H),4.04−4.13(m,1H,14−H),4.4−4.51(ABq,2H,NCHAr),4.97(d,J=12.4Hz,1H,COCH5.10(d,J=12.4Hz,1H,COCH),5.38(m,1H,H−5),7.2−7.4(m,10H,ArH)。
工程5
テトラヒドロフラン(1.0mL)中の工程4のピロリジノン誘導体(22mg,0.029mmol)の撹拌溶液に、室温でテトラヒドロフラン(144μL,0.288mmol)中のボラン−メチルスルフィド複合体の2N溶液を添加した。溶液を60℃で加熱した。24時間後、反応物を室温に冷却し、蒸発して残渣とした。
LC/MSm/z(陽イオン走査)M+1=752.35.
工程6
1,2−ジクロロエタン(580μL)中の工程5のピロリジン生成物(25.1mg,0.029mmol)の撹拌溶液に、室温で5−アミノ−1H−テトラゾール(12mg,0.141mmol)及び三フッ化ホウ素エーテラート(37μL,0.292mmol)を添加した。溶液を50℃で加熱した。2日後、反応物を室温に冷却し、逆相HPLC(C−18,アセトニトリル:水中0.1%%トリフルオロ酢酸)によってクロマトグラフィーを行い、白色の固体(4.4mg)を得た。
LC/MSm/z(陽イオン走査)M+1=805.36.
選択したHNMR(CDOD,600MHz,ppm)δ2.89.(brs,1H,H−7),4.98−5.05(ABq,2H,COCHPh),5.42(m,1H,H−5),5.72−5.81(m,2H,ピロリジン),7.3−7.5(m,10H,2Ar)。
工程7
メタノール(750μL)中の工程6のアミノテトラゾール誘導体c(4.4mg,4.79μmol)の溶液に、室温で20%パラジウム炭素(4mg)を添加し、反応物を水素のバルーン圧下で水素化した。22時間後、反応物を窒素でフラッシュし、混合物を濾過し、溶媒を蒸発し、生成物をベンゼンから凍結乾燥し、標題化合物を白色の固体(3.1mg)として得た。
HNMR(CDOD,600MHz,ppm)δ0.71−0.80(m),0.82−0.91(m),1.12−2.2(m),2.35−2.45(m,H−13を含む),2.8−2.9(m),3.2−3.6(m),3.7−3.9(m),5.5(m,H−5),5.7−5.9(m,H−14を含む)。
LC/MSm/z(陽イオン走査)M+1=625.22.
実施例48
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−(2−アミノ−1,3−ジメチルブトキシ)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
工程1
DME(100mL)中の60%NaH(2.02g,50.6mmol)の懸濁液に、窒素雰囲気で15−クラウン−5(7.34g,33.7mmol)及び中間体1(10.0g,16.87mmol)を添加した。混合物を30分間撹拌し、2−(ブロモメチル)−3−メチルブト−1−エン(5.50g,33.7mmol)を添加した。混合物を70℃で3時間に加熱し、室温で16時間撹拌した。混合物をEtOAc及び1NHClの間で分配した。有機相を水(2X)、塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥した。溶媒を蒸発し、残渣を20%EtOAc/ヘキサンを溶出液として用いてイスコ・コンビフラッシュ(ISCO Combiflash)によりシリカゲル上でクロマトグラフィーを行った。溶媒を蒸発し、黄色の固体(8.0g)を得た。
HNMR(CDCl,500MHz,ppm)δ0.72(m,6H),0.80(m,6H),0.82(m,3H),1.10(m,6H),1.20(s,3H),1.23(s,3H),1.20−1.60(m,8H),1.75(m,4H),1.90(m,1H),2.05(m,1H),2.15(m,1H),2.38(m,1H),2.42(m,1H),2.90(m,2H),3.25(d,1H),3.30−3.42(m,2H),3.43(s,3H),3.80(d,1H),4.00(d,1H),4.22(m,1H),4.40(d,1H),4.85(s,1H),5.00(d,1H),5.05(s,1H),5.15(d,1H),5.42(m,1H),7.30−7.40(m,5H)。
工程2
ジオキサン(100mL)中の工程1のオレフィン生成物(8.0g,11.85mmol)の溶液に、水(10mL)及びNaIO(12.7g,59.3mmol)、続いて2,6−ルチジン(2.54g,23.7mmol)及びt−ブタノール(14.8mL,1.19mmol)中のOsOの2.5%溶液を添加した。混合物を16時間激しく撹拌し、次いでEtOAc及び1NHClの間で分配した。有機相を塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮した。残渣を、イスコ・コンビフラッシュにより30%EtOAc/ヘキサンを溶出液として用いてシリカゲル上でクロマトグラフィーを行い、生成物をベージュ色の泡沫(6.19g)として得た。
HNMR(CDCl,500MHz,ppm)δ0.67(m,6H),0.80(m,9H),1.15(m,9H),1.25(m,6H),1.38−1.60(m,5H),1.70−1.80(m,4H),1.90(m,1H),2.05(m,1H),2.15(m,1H),2.45(m,1H),2.90(m,3H),3.30(d,1H),3.40(s,3H),3.42(m,2H),3.80(d,1H),4.28(d,2H),4.56(d,1H),5.00(d,1H),5.15(d,1H),5.22(m,1H),7.30−7.40(m,5H)。
工程3
窒素雰囲気で−70℃に冷却したTHF(10mL)中のリチウムジイソプロピルアミド(1.58mmol)の新鮮な溶液に、THF(2mL)中の工程2のケトン生成物(1.07g,1.58mmol)の溶液を添加した。混合物を15 分間撹拌し、ヨードメタン(0.22g,1.58mmol)を添加した。冷却浴を取り除いた。混合物を1時間撹拌した。反応物を1NHClでクエンチし、EtOAcで抽出した。有機相をNaSO上で乾燥し、濃縮した。残渣を10%EtOAc/ヘキサンを溶出液としてを用いたイスコ・コンビフラッシュによりシリカゲル上でクロマトグラフィーを行い、生成物(400mg)を得た。
HNMR(CDCl,500MHz,ppm,選択した共鳴)δ1.38(d,3H),3.30(s,1H),3.40,(s,3H),5.00(d,1H),5.33(d,1H),5.42(m,1H),7.30−7.40(m,(5H)。
工程4
トルエン(2mL)中の工程3の生成物(400mg,0.579mmol)の溶液に、窒素雰囲気で2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(351mg,2.89mmol)を添加した。チタンエトキシド(660mg,2.89mmol)を添加し、混合物を70℃で16時間に加熱した。混合物をEtOAc及び水の間で分配した。得られた乳液をセライトのプラグを通して濾過し、層を分離した。有機相をNaSO上で乾燥し、濃縮した。残渣を、イスコ・コンビフラッシュにより10〜50%EtOAc/ヘキサンを勾配として用いてシリカゲル上でクロマトグラフィーを行い、生成物(150mg)を得た。
HNMR(CDCl,500MHz,ppm,選択した共鳴)δ1.20(s,9H),1.22(d,3H),2.84(s,1H),3.40(s,3H),7.30−7.40(m,h),8.15(m,1H)。
工程5
窒素雰囲気で−70℃に冷却したTHF(3mL)中の工程4のイミンの生成物(140mg,0.176mmol)の溶液に、水素化トリエチルホウ素リチウム(THF中1M,0.88mL,0.88mmol)を添加した。冷却浴を取り除き、混合物を室温で4時間撹拌した。混合物をEtOAc及び1NHClの間で分配した。有機相をNaSO上で乾燥し、濃縮した。残渣をイスコ・コンビフラッシュにより30〜50%EtOAc/ヘキサンを勾配として用いてシリカゲル上でクロマトグラフィーを行い、生成物(97mg)を得た。
MS(ESI)m/z=797(M+H)。
工程6
酢酸(2mL)中の工程5の生成物(97mg,0.122mmol)の溶液にp−トルエンスルホン酸(70mg,0.365mmol)を添加した。混合物を70℃で90分間に加熱し、溶媒を蒸発した。混合物をEtOAc及び1NHClの間で分配した。有機相をNaSO上で乾燥し、濃縮した。残渣を、5%MeOH/NH/CHClを溶出液として用いてシリカゲル上でクロマトグラフィーを行った。溶媒を蒸発し、白色の泡沫(36mg)を得た。
MS(ESI)m/z=721(M+H)。
工程7
MeOH(2mL)中の工程6の生成物(36mg,0.050mmol)の溶液に、20%水酸化パラジウム炭素(35mg)を添加した。混合物をHの1気圧下で1時間撹拌し、触媒を濾過した。溶媒を蒸発し、白色の固体(30mg)を得た。
MS(ESI)m/z=630(M+H)。
工程8
DCE(2mL)中の工程7の生成物 (28mg,0.044mmol)の溶液に、窒素雰囲気で5−アミノテトラゾール(19mg,0.222mmol)を添加した。三フッ化ホウ素エーテラート溶液(0.06mL,0.442mmol)を添加した。混合物を50℃で2時間加熱した。揮発性物質を蒸発し、残渣を50%MeOH/CHCN(2mL)溶解した。混合物を濾過し、30〜100%CHCN/HOを勾配として用いて逆相HPLCによって精製した。合わせた生成物分画を凍結乾燥し、標題化合物白色を固体(12mg)として得た。
MS(ESI)m/z=655(M+H)。
実施例49
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[2−(ジメチルアミノ)−1,3−ジメチルブトキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
工程1
MeOH(2mL)中の実施例48の工程6の生成物(40mg,0.056mmol)の溶液に、AcOH(0.006mL,0.111mmol)及びホルマリン溶液(0.056mL,0.278mmol)を添加した。シアノ水素化ホウ素ナトリウム(14mg,0.222mmol)を添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。溶媒を蒸発し、残渣をEtOAc及び飽和塩化アンモニウム溶液の間で分配した。有機相をNaSO上で乾燥し、濃縮し、生成物(40mg)を得た。
MS(ESI)m/z=749(M+H)。
工程2
DCE(1mL)中の工程1の生成物(40mg,0.053mmol)の溶液に、窒素雰囲気で5−アミノテトラゾール(22mg,0.267mmol)を添加した。三フッ化ホウ素エーテラート溶液(0.07mL,0.535mmol)を添加した。混合物を60℃に3時間加熱した。揮発性物質を蒸発し、残渣を50%MeOH/水(2mL)に溶解した。混合物を濾過し、50〜100%CHCN/HOを勾配として用いて逆相HPLCによって精製した。合わせた生成物分画を凍結乾燥し、生成物を白色の固体(19mg)として得た。
MS(ESI)m/z=774(M+H)。
工程3
MeOH(2mL)中の工程2の生成物(19mg,0.025mmol)の溶液に、パラジウム炭素(10mg)を添加した。混合物をHの1気圧下で90分間撹拌し、触媒を濾過した。溶媒を蒸発し、残渣を40−60%CHCN/HOを勾配として用いて逆相HPLCによって精製した。合わせた生成物分画を凍結乾燥し、標題化合物を白色の固体(5mg)として得た。
MS(ESI)m/z=683(M+H)。
実施例50
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[2,3−ジヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)プロポキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸
Figure 2011530594
工程1
DME(5mL)中の中間体1(1.00g,1.69mmol)の溶液に、窒素雰囲気で18−クラウン−6(0.45g,1.69mmol)及び3−クロロ−2−(ヨードメチル)プロプ−1−エン(1.46g,6.75mmol)を添加した。KH(0.90g,6.75mmol)の30%懸濁液を添加し、混合物を室温で72時間撹拌した。混合物をEtOAc及び1NHClの間で分配した。有機相をNaSO上で乾燥し、濃縮した。残渣を15%EtOAc/ヘキサンを溶出液として用いてシリカゲル上でクロマトグラフィーを行い、透明な油分(1.15g)を得た。
工程2
工程1の化合物をアセトン(20mL)に溶解し、NaI(0.51g,3.37mmol)を添加した。混合物を3時間加熱環流し、溶媒を蒸発した。残渣をCHCl中の溶解し、NaSO上で乾燥し、セライトのプラグを通して濾過した。溶媒を蒸発し、琥珀色の油分を得て、これをさらに精製することなく用いた。
工程3
工程2の生成化合物(1.30g,1.69mmol)をCHCN(15mL)中に溶解し、酢酸銀(2.82g,16.87mmol)を添加した。混合物を2時間加熱環流し、セライトのプラグを通して濾過した。溶媒を蒸発し、残渣をEtOAc及び水の間で分配した。有機相をNaSO上で乾燥し、濃縮した。残渣を15%EtOAc/ヘキサンを溶出液として用いてシリカゲル上でクロマトグラフィーを行い、油分(657mg)を得た。
MS(ESI)m/z=727(M+Na)。
工程4
THF(3mL)中の工程3の生成化合物(378mg,0.536mmol)の溶液に、N−メチルモルホリンN−オキシド(314mg,2.68mmol)及びt−BuOH(6.73mL,0.054mmol)中の2.5%四酸化オスニウムの溶液を添加した。混合物を室温で16時間撹拌し、揮発性物質を蒸発した。残渣を5%MeOH/CHClを用いてシリカゲル上でクロマトグラフィーを行い、白色の固体(300mg)を得た。
MS(ESI)m/z=761(M+Na)。
工程5
DCE(3mL)中の工程4の生成化合物(233mg,0.315mmol)の溶液に、窒素雰囲気で5−アミノテトラゾール(134mg,0.267mmol)を添加した。三フッ化ホウ素エーテラート溶液(0.4mL),3.15mmol)を添加した。混合物を50℃に4時間加熱した。揮発性物質を蒸発し、残渣をCHCN(2mL)に溶解した。混合物を濾過し、50〜100%CHCN/HOを勾配として用いて逆相HPLCによって精製した。合わせた生成物分画を凍結乾燥し、白色の固体(62mg)を得た。
MS(ESI)m/z=793(M+H)。
工程6
MeOH(2mL)中の工程5の生成化合物(62mg,0.068mmol)の溶液に、10%Pd/C触媒(20mg)を添加した。混合物を1気圧下のHで2時間撹拌した。触媒を濾過し、溶媒を蒸発し、白色の固体(48mg)を得た。
MS(ESI)m/z=702(M+H)。
工程7
2Mメタノール性アンモニア中の工程6の生成化合物(48mg,0.059mmol)の溶液を室温で16時間撹拌した。揮発性物質を蒸発し、標題化合物(塩ではない)を白色の固体(40mg)として得た。
MS(ESI)m/z=660(M+H)。
実施例51
(1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[[(2S)−2−アミノ−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボキサミド
Figure 2011530594
工程1
MeOH/CHCl(8ml,1/1)中の(1S,2R,3R,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR)−3−アセトキシ−2−[[(2S)−2−[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6a,8,10a−テトラメチル−1,3,4,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−テトラデカヒドロ−2H−1,4a−(メタノオキシメタノ)クリセン−7−カルボキサミド(その記載全体が本明細書に援用されるWO2007127012の実施例148の工程6の生成化合物)(236mg,0.31mmol)の溶液に、Pd(OH)(20%重量%,160mg)を添加した。混合物を水素でパージし、次いでH(1気圧,バルーン)下で1時間撹拌した。反応混合物をセライトのパッドを通して濾過し、濾過ケーキをMeOHで洗浄した。ろ液を濃縮し、減圧下で生成物(190mg,97%収率)を白色の固体として得た。
工程2
1,2−ジクロロエタン(1mL)中の工程1の生成化合物(62.9mg,0.1mmol)の溶液に、三フッ化ホウ素エーテラート(126μL,1mmol)、続いて5−アミノテトラゾール(42.5mg,0.5mmol)を添加した。反応混合物を50℃で5時間加熱し、MeOHで希釈し、減圧下で濃縮した。残渣をRPHPLCによって精製し、標題化合物(酢酸塩として,30mg,46%)を白色の固体として得た。
HNMR(400MHz,Mエタノール−d) δ0.66(d,J=6.83Hz,3H)0.76(d,J=7.22Hz,3H)0.78(s,3H)0.84(d,J=7.22Hz,3H)0.86(d,J=6.83Hz,3H)0.88(s,3H)0.92(d,J=6.83Hz,3H)0.94(s,3H)1.19(s,3H)1.23(s,3H)1.27−1.35(m,3H)1.41(d,J=14.25Hz,2H)1.51(brs,2H)1.53(brs,1H)1.62(d,J=9.37Hz,2H)1.71(d,J=6.83Hz,3H)1.83(dd,J=9.57,5.86Hz,2H)2.14(d,J=1.76Hz,1H)2.18−2.24(m,1H)2.42(dd,J=13.37,6.54Hz,1H)2.67(s,1H)2.75(d,J=9.37Hz,1H)3.44−3.50(m,1H)3.51(d,J=1.95Hz,1H)3.58−3.62(m,1H)3.72(d,J=9.76Hz,1H)3.88(d,J=11.91Hz,1H)5.49(d,J=5.86Hz,1H)5.80(ddd,J=12.25,9.91,6.54Hz,1H);MS:654,MH+.
実施例52〜62
前述の実施例で記述したものと同様の方法を用いて、以下の化合物を調製した:
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
実施例63〜74
前述の実施例で記述したものと同様の方法を用いて、以下の化合物を調製した:
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
実施例75〜89
前述の実施例で記述したものと同様の方法を用いて、以下の化合物を調製した:
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
実施例90〜104
前述の実施例で記述したものと同様の方法を用いて、以下の化合物を調製した:
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
実施例104〜106
前述の実施例で記述したものと同様の方法を用いて、以下の化合物を調製した:
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
実施例107〜109
前述の実施例で記述したものと同様の方法を用いて、以下の化合物を調製した:
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
実施例110〜115
前述の実施例で記述したものと同様の方法を用いて、以下の化合物を調製した:
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
実施例116〜129
前述の実施例で記述したものと同様の方法を用いて、以下の化合物を調製した:
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
Figure 2011530594
上記に議論された様々な並びに他の特徴及び機能又はその代替が、望ましくは、多くの別の異なる系又は適用に組み入れられてよいことが理解されよう。また、現時点では不測の又は予期されていないその様々な代替、修正、変形、又は改善が当業者によって引き続き行なわれてもよく、それらもまた以下の特許請求の範囲によって包含されることが意図されている。

Claims (36)

  1. 式I:
    Figure 2011530594
    の化合物又はその薬学的に許容される塩
    [式中、
    は、以下の構造:
    Figure 2011530594
    の基であり、
    ここで、W、X’、Y、及びZは、独立して、N及びCRから選択され、ただし、W、X’、Y、及びZのうちの1個のみが、CRであり;
    は、独立して、
    a)H;
    b)ハロゲン;
    c)NR
    d)NHC(O)R
    e)NHC(O)NR
    f)NHC(O)OR
    g)NO
    h)OR
    i)SR
    j)SO
    k)SON(R
    l)CN;
    m)C(O)R
    n)C(O)OR
    o)C(O)NR
    p)C(=NR)N(R
    q)独立して、フェニル、ピリジル、OR、N(R、CO、C(O)N(R、又はハロゲンから選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC−C−アルキル;
    r)独立して、フェニル、OR、N(R、CO、C(O)N(R、又はハロゲンから選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC−C−アルケニル;
    s)オキソ、OR、N(R、CO、又はC(O)N(Rで置換されていてもよいC−C−シクロアルキル;
    t)ヘテロシクリル、ここで、該ヘテロシクリルは、N、O、又はSから選択される1、2、又は3個のヘテロ原子を有する、4ないし6員の飽和又は不飽和非芳香族環であって、該環上の炭素又は窒素を介して結合され、かつ、環炭素上で、独立して、N(R、イミノ、オキソ、OR、CO、C(O)N(R、及び未置換か、又は、独立して、N(R、OR、CO、C(O)N(R、及びハロゲンから選択される1ないし3個の置換基で置換されているC−C−アルキルから選択される1ないし2個の置換基で置換されていてもよく;該ヘテロシクリルはまた、結合点ではない環窒素原子上で、C(O)R、CO、C(O)N(R、SO、又は未置換か、又は、独立して、N(R、OR、CO、C(O)N(R、及びハロゲンから選択される1ないし3個の置換基で置換されているC−Cアルキルで置換されていてもよく;該ヘテロシクリルはまた、硫黄原子上で、1又は2個のオキソ基で置換されていてもよい;
    u)アリール、ここで、該アリールは、フェニル又はナフチルであり、かつ該アリールは、未置換か、又は、独立して、ハロゲン、N(R、OR、CO、CN、C(O)N(R、C(=NR)N(R、上記に定義されたヘテロシクリル、フェニル、ピリジル、及びC−C−アルキルから選択される1若しくは2個の置換基で置換されており、ここで、前記アルキルは、独立して、N(R、OR、又はハロゲンから選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよい;
    v)ヘテロアリール、ここで、該ヘテロアリールは、N、O、又はSから選択される1、2、又は3個のヘテロ原子を有する、5若しくは6員の単環式芳香族環、又は9若しくは10員の二環式芳香族環であって、環炭素又は環窒素を介して結合され、かつ、結合点ではない環炭素上で、独立して、ハロゲン、CF、NR、NHC(O)R、OR、CO、C(O)N(R、C(=NR)N(R、CN、上記に定義されたヘテロシクリル、フェニル、ピリジル、及び未置換か、又は、独立して、N(R及びORから選択される1若しくは2個の置換基で置換されているC−Cアルキルから選択される1又は2個の置換基で置換されていてもよく;該ヘテロアリールはまた、結合点ではない環窒素原子上で、O又はC−Cアルキルで置換されていてもよい;
    からなる群より選択され;
    は、H、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、又はフェニルであり;
    は、H、又は独立して、フェニル、OR、N(R、又はハロゲンから選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC−Cアルキルであり;
    及びRは、結合した窒素原子と一緒になって、独立して、N、O、及びSから選択される0ないし1個の追加のヘテロ原子を有する、3ないし7員の環を形成してもよく、ここで、前記環は、結合点ではない環窒素原子上で、C(O)R、CO、C(O)N(R、SO、又は未置換か、又は、独立して、N(R、OR、CO、C(O)N(R、又はハロゲンから選択される1若しくは2個の置換基で置換されているC−Cアルキルで置換されていてもよく;前記環はまた、硫黄原子上で、1又は2個のオキソ基で置換されていてもよく;
    は、以下の構造:
    Figure 2011530594
    の基であって、
    mは、0又は1であり;
    nは、0又は1であり;
    pは、0又は1であり;
    Tは、NR、又はOR10であり;
    は、H、又は未置換か、又は、独立して、N(R及びORから選択される1若しくは2個の置換基で置換されているC−C−アルキル;
    は、H、C−C−アルキル、又はC−Cシクロアルキルであり;
    は、
    a)H;
    b)未置換か、又は、独立して、N(R、OR、CO、OC(O)R、NHC(O)R、C(O)N(R、フェニル、ヘテロアリール、及びヘテロシクリルから選択される1若しくは2個の置換基で置換されているC−C−アルキル、ここで、該ヘテロアリール及びヘテロシクリルは、Rの定義において上記に示した通りである;
    c)C−C−シクロアルキル;
    d)C(O)R
    e)C(O)OC−C−アルキル;
    f)C(O)NHR
    g)C(=NH)R
    h)C(=NR)NHR
    であり、
    及びRは、結合した窒素原子と一緒になって、独立して、N、O、及びSから選択される0又は1個の追加のヘテロ原子を有する、4ないし7員の飽和、不飽和、又は芳香族環を形成し、ここで、前記環は、環炭素上で、独立して、ハロゲン、CF、N(R、OR、CO、C(O)N(R、及び未置換か、又は、独立して、OR及びN(Rから選択される1若しくは2個の置換基で置換されているC−Cアルキルから選択される1ないし2個の置換基で置換されていてもよく;前記環はまた、結合点ではない環窒素原子上で、C(O)R、CO、C(O)N(R、SO、又は未置換か、又は、独立して、N(R、OR、CO、C(O)N(R、及びハロゲンから選択される1ないし3個の置換基で置換されているC−Cアルキルで置換されていてもよく;前記環はまた、硫黄原子上で、1又は2個のオキソ基で置換されていてもよく;
    及びRは、介在する原子と一緒になって、独立して、N、O、及びSから選択される0又は1個の追加のヘテロ原子を有する、4ないし7員の飽和環を形成してもよく、ここで、前記環は、一緒になって環を形成したときのR及びRについて上記に定義された通り置換されていてもよく;
    及びRは、介在する原子と一緒になって、独立して、N、O、及びSから選択される0又は1個の追加のヘテロ原子を有する、4ないし7員の飽和環を形成してもよく、ここで、前記環は、一緒になって環を形成したときのR及びRについて上記に定義された通り置換されていてもよく;
    は、
    a)水素、
    b)未置換か、又は、F、OR、N(R、又はSOで置換されているC−C−アルキル、
    c)C−C−シクロアルキル、
    d)C−C−シクロアルキル−アルキル、
    e)アリール、ここで、該アリールは、フェニル又はナフチルであり、かつ、前記アリールは、未置換か、又は、C−C−アルキル、ハロゲン、OCF、CF、N(R、及びORから選択される1ないし3個の置換基で置換されている、及び
    f)ヘテロアリール、ここで、該ヘテロアリールは、Rの定義において上記に示した通りである、
    からなる群より選択され;
    は、未置換か、又は、OR若しくはSOで置換されているC−C−アルキルであり;
    及びRは、一緒になって、独立して、N、O、及びSから選択される0又は1個の追加のヘテロ原子を有する、3ないし7員の飽和環を形成してもよく、ここで、前記環は、一緒になって環を形成したときのR及びRについて、上記に定義された通り置換されていてもよく;
    10は、
    a)H、
    b)未置換か、又は、N(R、OR、CO、OC(O)R、NHC(O)R、C(O)N(R、フェニル、ヘテロアリール、及びヘテロシクリルから選択される1若しくは2個の置換基で置換されているC−C−アルキル、ここで、該ヘテロアリール及びヘテロシクリルは、Rの定義において上記に示した通りである、
    c)C−C−シクロアルキル、
    d)C(O)R
    e)C(O)NHR
    からなる群より選択され;
    は、C(O)R14であり;
    14は、OH、OR15、又はN(Rであり;
    15は、未置換か、又は、独立して、フェニル及びOC(O)Rから選択される1若しくは2個の置換基で置換されているC−C−アルキルであり、ここで、前記フェニルは、1ないし3個のOR基で置換されていてもよい;
    Xは、O、又はH、Hであり;
    各Rは、独立して、H、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、又はベンジルである]。
  2. が、C(O)OHである、請求項1に記載の化合物。
  3. 前記化合物が、式Ia:
    Figure 2011530594
    の化合物又はその薬学的に許容される塩である、請求項2に記載の化合物。
  4. Xが、H,Hである、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の化合物。
  5. Xが、Oである、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の化合物。
  6. Tが、OR10である、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の化合物。
  7. Tが、NRである、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の化合物。
  8. が、
    Figure 2011530594
    である、請求項7に記載の化合物。
  9. が、
    Figure 2011530594
    である、請求項7に記載の化合物。
  10. が、
    Figure 2011530594
    である、請求項9に記載の化合物。
  11. が、
    Figure 2011530594
    である、請求項7に記載の化合物。
  12. が、
    Figure 2011530594
    である、請求項7に記載の化合物。
  13. が、
    Figure 2011530594
    である、請求項12に記載の化合物。
  14. が、
    Figure 2011530594
    であり、ここで、
    は、H、又はC−C−アルキルであり;
    は、H、又はメチルであり;
    は、C−C−アルキル、C−Cシクロアルキル、又はC−Cシクロアルキル−アルキルであり;
    は、H、又はC−C−アルキルであり;
    或いは、R及びRは、一緒になって、O又はSから選択される0ないし1個のヘテロ原子を有する、5ないし6員の飽和環を形成してもよい、請求項7に記載の化合物。
  15. が、
    Figure 2011530594
    であり、ここで、
    は、H、メチル、エチル、又はn−プロピルであり;
    は、エチル、i−プロピル、t−ブチル、又は1−メチルシクロプロピルであり;
    は、メチル又はエチルであり;
    或いは、R及びRは、一緒になって、0又は1個の酸素原子を含有する、6員の飽和環を形成してもよい、請求項7に記載の化合物。
  16. が、
    Figure 2011530594
    からなる群より選択される、請求項1に記載の化合物。
  17. が、
    Figure 2011530594
    である、請求項1ないし16のいずれか1項に記載の化合物。
  18. が、
    Figure 2011530594
    である、請求項1ないし16のいずれか1項に記載の化合物。
  19. が、独立して、
    a)H;
    b)NR
    c)NHC(O)R
    d)NHC(O)NR
    e)NHC(O)OR
    f)OR
    g)C(O)R
    h)C(O)OR
    i)C(O)NR
    j)フェニル,ピリジル,OR,N(R,CO,C(O)N(R,CF、又はハロゲンで置換されてもよいC−C−アルキル;
    k)オキソ、OR,N(R,CO、又はC(O)N(Rで置換されてもよいC−C−シクロアルキル
    からなる群から選択される、請求項18に記載の化合物。
  20. が、ハロゲン又はNRである、請求項18に記載の化合物。
  21. は、
    Figure 2011530594
    である、請求項18に記載の化合物。
  22. 式II:
    Figure 2011530594
    の化合物又はその薬学的に許容される塩
    [式中、
    Xは、O又はH,Hであり;
    は、水素又はNRであり;
    及びRは、各々独立して、水素又はメチルであり;
    及びRは、各々独立して、水素又はC−Cアルキルであり;
    は、C−Cアルキル,C−Cシクロアルキル、又はC−Cシクロアルキル−アルキルであり;
    は、メチル又はエチルであり;
    或いは、R及びRは、一緒になって、O又はSから選択される0ないし1個のヘテロ原子を有する、5ないし6員の飽和環を形成してもよい。]
    である、請求項1に記載の化合物。
  23. Xが、H,Hである、請求項22に記載の化合物。
  24. は、NH又は水素である、請求項22又は23に記載の化合物。
  25. は、NHである、請求項24に記載の化合物。
  26. は、C−Cアルキルであり、Rは、メチルである、請求項22ないし25のいずれか1項に記載の化合物。
  27. は、イソプロピル又はt−ブチルであり、Rは、メチルである、請求項22ないし25のいずれか1項に記載の化合物。
  28. 及びRは、独立して、水素又はメチルである、請求項22ないし25のいずれか1項に記載の化合物。
  29. は、水素,メチル、エチル、又はn−プロピルであり、Rは、水素である、請求項22ないし25のいずれか1項に記載の化合物。
  30. 前記化合物が、
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−(2−アミノ−2−メチルプロポキシ)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−(1H−テトラゾル−1−イル)−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−(2−アミノ−2−メチルプロポキシ)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−(2H−テトラゾル−2−イル)−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−(2−アミノ−2,3−ジメチルブトキシ)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−(1H−テトラゾル−1−イル)−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−(2−アミノ−2,3−ジメチルブトキシ)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−(2H−テトラゾル−2−イル)−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[[(2R)−2−(ジメチルアミノ)−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−(1H−テトラゾル−1−イル)−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[[(2R)−2−(ジメチルアミノ)−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−(2H−テトラゾル−2−イル)−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[2−(ジメチルアミノ)−2,3−ジメチルブトキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−(1H−テトラゾル−1−イル)−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−6−オキソ−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[2−(ジメチルアミノ)−2,3−ジメチルブトキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−(2H−テトラゾル−2−イル)−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−6−オキソ−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−(2−アミノ−2,3−ジメチルブトキシ)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−(2H−テトラゾル−2−イル)−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−6−オキソ−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−(2−アミノ−2−メチルプロポキシ)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[[(2R)−2−アミノ−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2R)−2−(ジメチルアミノ)−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[[(2R)−2−アミノ−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−14−(5−アミノ−1H−テトラゾル−1−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2R)−2,3−ジメチル−2−(1−ペピリジニル)ブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2S)−2,3−ジメチル−2−(1−ペピリジニル)ブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−15−[[(2R)−2−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−15−[[(2R)−2−[(3−ヒドロキシプロピル)アミノ]−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[[(2R)−2−[(2−アミノ−2−オキソエチル)アミノ]−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2S)−2−(ジメチルアミノ)−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−6−オキソ−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2R)−2−(ジメチルアミノ)−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−6−オキソ−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−(2−アミノ−2,3−ジメチルブトキシ)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−6−オキソ−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2R)−2−アミノ−2,3,3−トリメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2S)−2−アミノ−2,3,3−トリメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−15−[[(2R)−2,3,3−トリメチル−2−(メチルアミノ)ブチル]オキシ]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−15−[[(2R)−2−(エチルアミノ)−2,3,3−トリメチルブチル]オキシ]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2S)−2−(ジメチルアミノ)−2,3,3−トリメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[[(2R)−2−アミノ−3,3−ジメチルブチル]オキシ]−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−(2−アミノ−2−エチルブトキシ)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[(3−アミノ−3−メチルペンチル)オキシ]−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[2−(1−アミノシクロペンチル)エトキシ]−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[(4−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メトキシ]−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−15−[[テトラヒドロ−4−(メチルアミノ)−2H−ピラン−4−イル]メトキシ]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−15−[[4−(エチルアミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]メトキシ]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[4−(ジメチルアミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]メトキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[(4−アミノテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)メトキシ]−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[(1−アミノシクロヘキシル)メトキシ]−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−15−[[1−(メチルアミノ)シクロヘキシル]メトキシ]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[(1−アミノシクロペンチル)メトキシ]−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−15−[[1−(メチルアミノ)シクロペンチル]メトキシ]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−15−[2−(4−メチル−1−ピペラジニル)エトキシ]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[2−[[3−(ジメチルアミノ)プロピル]アミノ]エトキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−(2−アミノ−2,3−ジメチルブトキシ)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−[5−(メチルアミノ)−2H−テトラゾル−2−イル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−[5−(アセチルアミノ)−1H−テトラゾル−1−イル]−15−[[(2R)−2−アミノ−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−[5−(アセチルアミノ)−2H−テトラゾル−2−イル]−15−[[(2R)−2−アミノ−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−[5−(アセチルアミノ)−1H−テトラゾル−1−イル]−15−[[(2R)−2,3−ジメチル−2−(メチルアミノ)ブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−[5−(アセチルアミノ)−2H−テトラゾル−2−イル]−15−[[(2R)−2,3−ジメチル−2−(メチルアミノ)ブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−[5−(アセチルアミノ)−2H−テトラゾル−2−イル]−15−(2−アミノエトキシ)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−(2−アミノエトキシ)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−(5−メチル−1H−テトラゾル−1−イル)−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−(2−アミノエトキシ)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−(5−メチル−2H−テトラゾル−2−イル)−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[[(2R)−2−アミノ−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−(5−メチル−1H−テトラゾル−1−イル)−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[[(2R)−2−アミノ−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−(5−メチル−2H−テトラゾル−2−イル)−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[[(2R)−2−アミノ−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−[5−(ヒドロキシメチル)−1H−テトラゾル−1−イル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[[(2R)−2−アミノ−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−[5−(ヒドロキシメチル)−2H−テトラゾル−2−イル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[[(2R)−2−アミノ−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−[5−(1−オキソプロピル)−2H−テトラゾル−2−イル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−15−(2−ピロリジニルメトキシ)−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−15−[(1−メチル−2−ピロリジニル)メトキシ]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−15−(3−ピロリジニルオキシ)−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−(2−アミノ−1,3−ジメチルブトキシ)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[2−(ジメチルアミノ)−1,3−ジメチルブトキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[2,3−ジヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)プロポキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[[(2S)−2−アミノ−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボキサミド;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2R)−2,3−ジメチル−2−(メチルアミノ)ブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2R)−2−(エチルアミノ)−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2R)−2−(エチルメチルアミノ)−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2R)−2,3−ジメチル−2−(プロピルアミノ)ブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2R)−2,3−ジメチル−2−(メチルプロピルアミノ)ブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2R)−2,3−ジメチル−2−[(1−メチルエチル)アミノ]ブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2R)−2−(ブチルアミノ)−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2R)−2,3−ジメチル−2−[(2−メチルプロピル)アミノ]ブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2R)−2,3−ジメチル−2−[(3−メチルブチル)アミノ]ブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2R)−2,3−ジメチル−2−[(フェニルメチル)アミノ]ブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2R)−2−[(2−メトキシエチル)アミノ]−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2S)−2−アミノ−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2S)−2,3−ジメチル−2−(メチルアミノ)ブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2S)−2−(ジメチルアミノ)−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2S)−2−(エチルアミノ)−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2S)−2−(エチルメチルアミノ)−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2S)−2,3−ジメチル−2−(プロピルアミノ)ブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2S)−2,3−ジメチル−2−(メチルプロピルアミノ)ブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2S)−2−(ジエチルアミノ)−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2S)−2−(ブチルアミノ)−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2S)−2,3−ジメチル−2−[(2−メチルプロピル)アミノ]ブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2S)−2,3−ジメチル−2−[(3−メチルブチル)アミノ]ブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2S)−2,3−ジメチル−2−[(フェニルメチル)アミノ]ブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2R)−2−アミノペンチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2R)−2−(メチルアミノ)ペンチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2R)−2−(ジメチルアミノ)ペンチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2R)−2−アミノ−3−メチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2R)−3−メチル−2−(メチルアミノ)ブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2R)−2−(ジメチルアミノ)−3−メチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[(2R)−2−アミノ−2−シクロプロピルエトキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[(2R)−2−シクロプロピル−2−(メチルアミノ)エトキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[(2R)−2−シクロプロピル−2−(ジメチルアミノ)エトキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
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    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[(2R)−2−アミノ−2−フェニルエトキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[(2R)−2−(ジメチルアミノ)−2−フェニルエトキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2S)−2−アミノペンチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2S)−2−(メチルアミノ)ペンチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
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    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2S)−3,3−ジメチル−2−(プロピルアミノ)ブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
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    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2S,3S)−2−(ジメチルアミノ)−3−メチルペンチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[(2S)−2−アミノ−2−フェニルエトキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[(2S)−2−(ジメチルアミノ)−2−フェニルエトキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−(2−アミノエトキシ)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−(1H−テトラゾル−1−イル)−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[[(2S)−2−(ジメチルアミノ)−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−(1H−テトラゾル−1−イル)−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−15−[[(2S)−2−(エチルアミノ)−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−14−(1H−テトラゾル−1−イル)−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−(2−アミノエトキシ)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−(2H−テトラゾル−2−イル)−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[[(2S)−2−(ジメチルアミノ)−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−14−(2H−テトラゾル−2−イル)−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−15−[[(2S)−2−(エチルアミノ)−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−14−(2H−テトラゾル−2−イル)−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[2−(ジメチルアミノ)−2−エチルブトキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−15−[2−エチル−2−(プロピルアミノ)ブトキシ]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−15−[[(2S)−2,3,3−トリメチル−2−(メチルアミノ)ブチル]オキシ]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[[(2R)−2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル]オキシ]−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[(2−アミノ−2−メチルヘプチル)オキシ]−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[2−(ジメチルアミノ)−2−メチルヘプチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[2−(ジエチルアミノ)−2−メチルヘプチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−15−[[2−(エチルアミノ)−2−メチルヘプチル]オキシ]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−15−[[2−メチル−2−(プロピルアミノ)ヘプチル]オキシ]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[2−(ジメチルアミノ)−2−エチル−3−メチルブトキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−(2−アミノ−4−ヒドロキシ−2−メチルブトキシ)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−(2−アミノ−4−メトキシ−2−メチルブトキシ)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−15−[4−メトキシ−2−メチル−2−(メチルアミノ)ブトキシ]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[2−(ジメチルアミノ)−4−メトキシ−2−メチルブトキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−15−[2−(エチルアミノ)−4−メトキシ−2−メチルブトキシ]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−15−[2−(エチルメチルアミノ)−4−メトキシ−2−メチルブトキシ]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[2−(ジエチルアミノ)−4−メトキシ−2−メチルブトキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−15−[4−フルオロ−2−メチル−2−(メチルアミノ)ブトキシ]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;及び
    その薬学的に許容される塩からなる群より選択される、請求項1に記載の化合物。
  31. 前記化合物は、
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−15−[[(2R)−2−アミノ−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2R)−2−(ジメチルアミノ)−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2R)−2−アミノ−2,3,3−トリメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−15−[[テトラヒドロ−4−(メチルアミノ)−2H−ピラン−4−イル]メトキシ]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−15−[[1−(メチルアミノ)シクロヘキシル]メトキシ]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2R)−2,3−ジメチル−2−(メチルアミノ)ブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2R)−2−(エチルアミノ)−2,3−ジメチルブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[[(2R)−2,3−ジメチル−2−(プロピルアミノ)ブチル]オキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[2−(ジメチルアミノ)−2−エチルブトキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸; 及び
    (1S,4aR,6aS,7R,8R,10aR,10bR,12aR,14R,15R)−14−(5−アミノ−2H−テトラゾル−2−イル)−15−[2−(ジメチルアミノ)−4−メトキシ−2−メチルブトキシ]−8−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−1,6,6a,7,8,9,10,10a,10b,11,12,12a−ドデカヒドロ−1,6a,8,10a−テトラメチル−4H−1,4a−プロパノ−2H−フェナントロ[1,2−c]ピラン−7−カルボン酸;
    ;及び
    その薬学的に許容される塩からなる群より選択される、請求項1に記載の化合物。
  32. 請求項1ないし31のいずれか1項に記載の化合物と、薬学的に許容される担体、アジュバント、又はビヒクルとを含む組成物。
  33. 第2の治療剤をさらに含む、請求項32に記載の組成物。
  34. 真菌感染症の治療を必要とする患者において真菌感染症を治療する方法であって、有効量の請求項1ないし31のいずれか1項に記載の化合物を前記患者に投与することを含む方法。
  35. 前記真菌感染症が、クリプトコッカス属の種、カンジダ属の種、又はアスペルギルス属の種の真菌によって引き起こされる、請求項34に記載の方法。
  36. 有効量の請求項1ないし31のいずれか1項に記載の化合物の使用を含む、真菌感染症の治療用医薬の調製。
JP2011522977A 2008-08-12 2009-08-10 抗真菌剤 Active JP5548876B2 (ja)

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