JP2011530362A - 血管手術用閉塞装置 - Google Patents

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Abstract

血管手術用の止血装置(40)であり、前記装置は、急速硬化手術用接着剤又は止血液をダクト(21)の出口から手術部位に放出することにより血管侵入部位の閉塞処置及び血管の塞栓形成、動静脈奇形又は小さな動脈瘤、動脈解離の治療などの血管インターベンションに適している。前記装置は、手術用接着剤がダクト内で患者の生体液、特に血液と接触すること(ダクト(21)をふさぐことになる)を防止する手段を備える。血管侵入部位の塞栓処置の場合には、逆流防止手段を設けることができ、前記逆流防止手段は、手術用接着剤を放出させる注入圧力P2が手術用接着剤に与えられるまで、出口18を前記挿入器シース3の外面8に接触して一方向の流体密封状態に維持するダクト21と挿入器シース3との結合手段により与えるのが好ましい。特に、手術用接着剤は挿入器シース3の表面8とその周囲に配置された短管13とにより規定される狭い空間16を経て流れ、手術部位に達する挿入器シース3により改質された組織部分を利用する。別の模範的実施例では、ダクト内における手術用接着剤と生体媒質との接触を防止する液体接触防止手段は、ダクトが手術部位(血管侵入部位又は血管インターベンション部位とし得る)に到達するまでダクト内に保持されるバリヤ液によって与えられる。

Description

本発明は血管又は人工血管の壁の孔を経皮的に閉塞する装置に関する。このような孔は、診断検査を実行するためや、血管インターベンション用の手術器具を位置させるために形成される。本発明は血管の出血性、拡張性又は解離性病変又は動静脈奇形を治療する装置にも関する。
特に、この装置は、血管床内に挿入器シースを設置するために動脈の経皮的穿刺を必要とする、動脈造影法又は冠動脈造影法などの診断的方法の終了時又は血管形成、ステント術又は塞栓術などの終了時に使用できる。具体的な代表的例では、この装置は仮性動脈瘤の治療、動脈又は静脈塞栓、又は動脈壁の解離の治療に使用できる。
多くの診断及び治療方法は、手術器具及び/又はカテーテルを動脈の侵入部位を経て経皮的に挿入する処置を含む。この処置のために、挿入器シース、即ちほぼ円筒状の弁付きカニューラが使用され、これはこの処置の終了時にのみ除去される。
挿入器シースの除去時において、侵入部位、即ち動脈の壁の孔は開いたままであり、出血を避けるために直ちに閉塞しなければならない。挿入器シースの除去時に孔を閉じ、出血を止めるために、周知の技術では侵入部位に圧迫力を、最初は手で、次にバンドで又は重みをかけて加えている。この圧迫力は侵入部位の近くの動脈血圧の局部的減少も生じ、これにより最初に自然の止血過程が開始し、急激な血圧の変化又は患者の動きが侵入部位を再び開くことが避けられる。出血が止められると、侵入位置の治癒は数日以内に完了する。例えば、正常な凝固特性を有する患者の大腿部侵入部位の場合には、圧迫による侵入部位の閉塞処置は通常1−12時間続き、その間患者は静止していなければならない。
特に、病気のために血が凝固しにくい患者の場合又は鼠経部に人工血管(バイパス)を有する患者の場合には、出血、血腫、仮性動脈瘤などの面倒な事態が時々起こり得る。
場合によっては、圧迫を続けても、侵入部位を閉塞できず、手術的処置が必要とされ、これは更なる危険性、不快さ、長期の入院及び資源の浪費を招き得る。さらに、肥満患者の場合には、皮膚と血管侵入部位との間に位置する脂肪層が圧迫の効果を下げてしまう。
さらに、プラスチック(ダクロン、PTFEなど)からなる人工血管上の侵入部位は動脈の自然治癒過程により治癒できず、それどころか、圧迫力の助けの下で孔から流出後に人工血管を取り囲む組織中で凝固する血液からなる血栓の形成によって閉塞できるだけとなる。従って、この場合には、圧迫力を解放すると再び出血が始まる危険性が高く、人工血管上の侵入部位は避けるべきであることを示唆しているが、他方、特に拡張性又は狭窄性疾患を人工血管の上流又は下流で解決するときには人工血管上の侵入部位が望ましい。
縫合手段及び/又はグラフト又はプラークなど(止血液と関連させることができる)の機械的閉塞手段を備える経皮的侵入部位閉塞システムも知られている。このようなシステムは平均処置時間を短縮する。しかし、血管内への目的物の導入は血栓関連虚血、塞栓症、動脈壁裂傷、感作反応、アレルギー反応を引き起こし得る。さらに、機械的閉塞手段は高度に熟練した手術者及び/又は他の補助手術者の作業を必要とする。従って、これらの技術は従来の技術に取って代わるほどの有効性を提供しない。
また、止血液(特にコラーゲン)の排他的使用により自然の凝固機構に含まれる凝固塊を形成する、挿入器シースの侵入部位閉塞システムも知られている。しかし、この止血過程はゆっくりであり、うっ血、出血、仮性動脈瘤などの厄介な事態を生じ得る。
侵入部位に強くて柔軟な閉塞を形成するのに適した急速に固まる止血液も知られている。内用手術用接着剤のようなこの種の止血液は以下の理由でこれまで経皮的血管侵入部位を閉塞するために使われなかった。
・経皮的アクセスで利用可能な狭い空間に止血液を注入するためには、小断面のダクトを用いて使用する止血剤の量を制限し、皮膚の下に硬化した塊の生成を避けるのが好ましいが、同様のダクトは穿刺中にダクト内に入り込む血液、リンパ液又は他の生体物質と反応することで急速に硬化する急速硬化止血液により容易に閉塞され、注入を実行できなくなる。
・加圧下で血液が存在する手術部位に急速硬化止血液を純粋状態で放出することは極めて難しい。急速硬化手術用接着剤を使用する方法は接着剤の希釈をもたらし、硬化時間が長くなる。
・周知の技術では、超音波検査制御の下でも、このような純粋急速硬化止血液を血管内に注入する危険なしに血管浸入部位の近くに放出することは難しく、血栓症又は塞栓症のような面倒な事態を生じ得る。そういうわけで、急速硬化止血液を使用し、同時にエコーグラフ制御を避けるためには、止血液を放出すべき点の位置をできるだけ精密に設定することが重要である。
エコーグラフ制御はこの種のインターベンションを実行する際に常に有効であるわけではない。なぜなら、それには熟練した手術者が必要とされ、いかなる場合にも浸入部位を閉塞するために2人以上の手術者が必要とされる。
この目的のために、止血剤を経皮的浸入部位の近くに供給する装置が特許文献1に記載されている。この装置は、挿入器シースに同軸的に結合する円筒体を備え、該円筒体は挿入器シースに沿って、該円筒体が動脈に到達した「感覚」が知覚されるまで摺動する。次に止血剤を放出する。この装置は、挿入器シースを血管内に位置させる前に挿入器シースに装着されるため、挿入器シースの全長の使用を妨げ、通常の処置と異なり、挿入器シースの一部分を皮膚の外部に残さざるをえない。これは挿入器シースの不安定な位置決めを生じ、特に皮膚と血管との間の距離が通常の人より大きい肥満体の患者の場合に重大になる。さらに、装置の大きな断面寸法が組織中の移動を妨げ、挿入器シースの周りに大きな空間を「掘削」して、その空間内に開放された止血剤と血液が浸入部位の閉塞に貢献することなく蓄積することになる。いずれにせよ、この装置は、出口が詰まりやいために、急速硬化止血液を取り扱うように構成されていない。
手術部位の閉塞に適した液体を供給するために種々のシステムが提案されている。
特に、特許文献2の装置は、例えば胃及び腸内の出血性疾患を処置するのに適しているが、血管インターベンションにも、動脈侵入部位の閉塞にも使用できない。シアノアクリレート物質はその高い反応性のために血液と接触すると直ちに重合し、カテーテルの通路を狭め、ふさいでしまうこともあり、十分な量の手術用接着剤を放出することは不可能である。
特許文献3は、挿入器シースを経て挿入されるカテーテルの孔を通して血液ベースの凝血促進物質を血管侵入位置の近くに供給する方法に関する。動脈のすぐ外の孔の位置を決めるために、手術者はカテーテルをその遠位端から流れ出る血液が止まるまでゆっくり引き抜く。これはおおまかな方法であり、この方法では凝血促進物質が血管内に注入される危険があり、同じ理由のために、この方法及び装置は手術用接着剤を安全に供給するために使用することはできず、この点についてはこの特許文献には言及されてない。
特許文献4は、抗凝血治療を受けた患者の動脈侵入部位をふさぐ装置及び方法に関する。しかし、この発明は患者自身から採血され、抗凝血処置の抑制因子である物質で処理された血液の使用に関し、手術用接着剤又は同様の液体に関するものでない。さらに、この特許文献は液体を侵入部位に供給する方法について何も詳述していない。いずれにせよ、この装置は急速硬化手術用接着剤を侵入部位の近くに放出するために使用することはできない。なぜなら、接着剤が近くの生体流体と早く接触しすぎて装置をふさいでしまうためである。さらにエコーグラフ制御を使用しない限り手術者は供給点を決定することはできない。
特許文献5はシリンジのそれぞれの容器に含まれる2つの成分の混合物を注入するシリンジに関し、このシリンジは注入時に両液体を混合することができる。周知のシリンジと同様に、この装置は特に急速硬化止血液を純粋状態で侵入部位又は血管内手術部位に供給することはできない。
動脈又は静脈の塞栓又は動脈壁解離の治療などの血管内手術に関しては、通常腕動脈又は大腿動脈に形成される侵入部位と手術部位との間の長い距離を保護する問題がしばしば生じる。最大の性能及び塗布速度を有する純粋な急速硬化手術用接着剤の使用が望ましい場合には、接着剤を長いダクトを通して送ると同時に、インターベンションを行うべき遠く離れた血管部位に到達するまで、接着剤と血液が接触する危険を防止する問題が生じる。
欧州特許第0942987号明細書 米国特許出願公開第2008/45700号明細書 米国特許出願公開第2001/000616号明細書 国際公開第02/089675号パンフレット 米国特許第3548825号明細書
従って、本発明の目的は、急速硬化止血液、例えば手術用接着剤を使用するが、その止血液が装置内で硬化し装置をふさぐことがないようにした、動脈侵入部位の止血用及び血管内治療用閉塞装置を提供することにある。
さらに、本発明の目的は、このような止血液を手術部位に純粋状態、即ち希釈されてない状態で放出するこの種の装置を提供することにある。
本発明の特定の目的は、カテーテル挿入器シースの引き抜きの結果生じる開口部を閉塞し、カテーテル挿入器シースの引き抜き後の出血を止めるために、このような止血液を動脈侵入部位の近くに放出するこの種の装置を提供することにある。
本発明の特定の目的は、超音波検査制御又は放射線検査制御を用いることなくこのような止血液が前記開口部から動脈内に流入しないようできるこの種の装置を提供することにある。
本発明の他の特定の目的は、人工血管、特にダクロン又はPTFEからなる人工バイパスの経皮的侵入部位を閉塞するこの種の装置を提供することにある。
本発明の別の目的は、止血液の硬化特性を変更することなく血管インターベンションを実行し、よって完全な反応を保証し、遠く離れた血管部位に広がる可能性を制限するためにこのような止血液を先頭血管部位に供給するこの種の装置を提供する。
本発明の別の目的は、血管侵入部位の閉塞処理において止血液の放出点に達するまでできるだけ挿入器シースの周囲に形成される通路を用いることにより組織を横断する抵抗を最小にした、この種の装置を提供することにある。
さらに本発明の目的は、手術者が容易に操作し得るこの種の装置を提供することにある。
これらの目的及び他の目的は、動脈の出血を閉塞するために患者体内の手術部位に手術用接着剤を放出する装置により達成され、前記装置は、前記手術用接着剤のための入口及び出口を有するダクトを備え、前記ダクトは前記患者の皮膚面の開口から患者体内の生体媒質を経て前記手術部位まで移動され、前記手術部位に到達したとき、前記出口が前記手術部位に位置し、前記入口が前記皮膚面の開口の外部にとどまるように構成され、前記入口は、使用時に前記手術用接着剤に注入圧力を供給して前記手術用接着剤を前記ダクトから流出させ、前記手術用接着剤を前記出口から前記手術部位に放出させるために、前記手術用接着剤の源及び手術者により操作可能な加圧手段とハイドロリック接続される、装置であり、この装置の主な特徴は、
前記ダクトと関連する液体接触防止手段が設けられ、前記液体接触防止手段は前記ダクト内で前記手術用接着剤が前記流出前に前記生体媒質と接触する、特に前記手術用接着剤が前記患者の血液と接触するのを防止するように構成されていることである。
このように、液体接触防止手段は、注入前に、血液又は手術部位から出る他の生体物質がダクト内に浸入し手術用接着剤と反応することを許さない。実際上、このような侵入はダクト内の手術用接着剤の早過ぎる硬化を生じ、すぐにダクトを閉塞し、放出を不可能にする不都合を生じるが、本発明によれば、血液及び他の生体液と特に反応し易い手術用接着剤、例えばシアノアクリレート接着剤を使用でき、この接着剤を手術部位へ無希釈状態で容易に移送することができる。このような高い反応性接着剤は内部使用に適切であるが、それらの使用は上述の問題により現在制限されている。
特に、前記液体接触防止手段は、前記生体媒質の物質が前記ダクト内に浸入するのを防止するように構成された逆流防止手段を備える。
特に、前記ダクトを、使用時に前記皮膚面の前記開口と血管侵入部位との間に延在し得る細長い挿入器シースと結合する結合手段が設けられ、前記挿入器シースは外面を有し、前記結合手段は使用時に前記挿入器シースの前記外面と係合するように構成される。こうすると、手術部位が挿入器シースと係合している動脈浸入部位又は人工血管の浸入部位の近傍であるとき、本発明によれば、前記挿入器シースを前記浸入部位から引き抜いたときに同時に前記手術用接着剤が前記出口から前記挿入器シース上に注入され、直ちに出血を止めることができる。実際上、前記結合手段のために前記出口は挿入器シースに近接する。従って、挿入器シースを装置と一緒に手術部位から抜き取ることにより通路がそのまま残るが、好ましくは皮膚への手による圧迫作用によりその通路を手術用接着剤で満たし、その抜き取り中に挿入器シースをきれいにするとともに手術用接着剤を浸入部位のすぐ外に残留せしめることができる。
特に、前記出口は前記ダクトと前記挿入器シースの外面との間に配置され、前記逆流防止手段は前記結合手段により与えられ、前記結合手段は、前記出口を前記挿入器シースの外面に一方向の流体密封接触状態に維持し、前記加圧手段が操作されたときにのみ前記出口が前記挿入器シースから離れるように構成される。換言すれば、逆流阻止手段は、注入圧力が手術者により発生されるまで挿入器シースが前記出口を閉じるように出口を挿入器シースに対し密着状態に維持するように構成された結合手段により与えることができる。
前記結合手段は摺動結合手段、即ち前記挿入器シースの軌道部分と関連する前記ダクトの摺動部分を備えるものとするのが有利である。
例えば、軌道部分は、ダクトが摺動する溝とし、ダクトはその溝としっかり係合する形状を有するものとする。溝はダクトがしっかり係合するアンダーカット部を有するのが有利である。代案では、軌道部分は挿入器シースの突部とし、摺動部分は前記突部と対応する形状の溝とする。
前記結合手段は前記細長い挿入器シースと同心的に結合する短管を備えるのが有利である。この場合には、軌道部分はほぼ円筒状の挿入器シース自体とし、摺動部分は前記短管自体とする。
好ましくは、前記短管は40〜300ミクロン、特に40〜70ミクロンの厚さにする。有利には、ダクトは出口において、その断面寸法が前部、即ち使用時に浸入部位に最も近づけられる部分に沿って減少するようにテーパ表面とする。特に、抵抗を最小にするためにダクトと短管の接続部を滑らかにする。好ましくは、ダクトは短管に沿って延在し、短管の前部はダクトから自由にし、前記前部は2〜4mmの長さにする。個別に考慮されるこのような短管及びダクトの特徴は皮膚面と手術部位との間の組織中のダクトの移動を助け、特に短管の小さい厚さは挿入器シースにより既に変質され短管の前進に対する抵抗が最低である挿入器シースを囲む周囲組織部分を利用することができる。
代案では、前記出口は前記ダクトに対して横方向に配置する。こうすると、出口を凝固する危険なしに組織中でダクトを移動させることが可能になる。
好ましくは、前記出口及び前記短管は、前記手術用接着剤が前記短管と前記挿入器シースとの間に規定される環状の狭い空間に放出され、前記手術用接着剤が前記環状の狭い空間を経て前記手術部位に到達するようにする。このような状態では、手術用接着剤は2つの態様で働く。即ち、
・既に述べたように、浸入部位に最も近い前記通路の部分において、手術用接着剤は手術部位から流出する血液と反応して出血を止める;
・浸入部位から遠く離れた前記通路の部分において、手術用接着剤は主として脂肪、リンパ液、外膜周囲組織などの他の生体物質と係合し、前記通路の壁をくっつけて前記通路を密閉する;
既に述べたように、手術部位は皮膚と血管の浸入部位との間の領域であり、この領域では生体組織が挿入器シースの挿入及び恒久不変性により変化される。手術用接着剤、特に低粘度の手術用接着剤は挿入器シースの周囲のこの低抵抗領域内に自然に流入する傾向がある。この場合には、前記短管が挿入器シース上への手術用接着剤の放出を助けるため、挿入器シースを引き抜くとき、手術用接着剤が正確に手術部位に残され、隣接組織を経る分散が制限される。こうすると、必要とされる手術用接着剤が少なくなり、
手術用接着剤が浸入部位を経て循環系へ浸入する確率;
皮膚の下に硬化接着剤の大きな瘤が形成される確率;
が低くなる。
前記装置は前記短管の後端部に一方向流体密封手段を有することができる。この一方向流体密封手段は使用時に前記皮膚面に近接配置され、前記環状狭空間の対応する後端から手術用接着剤が漏れるのを防止するように構成され、具体的には前記環状狭空間内に配置されたシールリングを備える。この一方向流体密封手段は、さらに、手術用接着剤がダクトから放出されたとき手術用接着剤の浸入部位の方への優先的な摺動を助け、挿入器シースの引き抜き時に浸入部位から流出する血液との相互作用を助ける。
前記摺動結合手段は、前記挿入器シースが前記浸入部位に係合している間動作させることができ、前記挿入器シースが前記浸入部位に配置された後に前記ダクトを前記挿入器シースと結合させることができる。
前記挿入器シースが前記浸入部位に係合している間動作させることができる前記摺動結合手段は、使用時に前記手術部位の方向に向けられる前端から後端まで延在する長さ方向の切れ目を有する短管を備え、前記短管と前記挿入器シースを近接して整列させ互いに押し付けることにより前記短管が前記挿入器シースとスナップフィットを形成し、前記短管と前記挿入器シースとの間に摺動結合が得られるようにするのが好ましい。
前記挿入器シース及び前記短管はほぼ円筒状の形状を有し、前記長さ方向の切れ目は前記短管の直径の約2/9〜4/9の幅を有するものとするのが有利である。前記短管はポリエチレン又はポリプロピレンなどの弾性材料からなるものとするのが好ましい。
従って、前記短管は最終的に挿入器シースと容易に結合することができ、浸入部位を効果的な方法で閉じることができる。特に、経皮的治療を実行し、次に止血を患者のベッドで実行することができる。スナップフィット結合は、ダクトを挿入器シースに固定すると同時に挿入器シースに対して摺動し、ダクトの出口を挿入器シースの表面と接触状態にし、短管の薄い壁を皮膜としても働かせることができる利点を有する。実際上、流体及び周囲組織により短管に及ぼされる圧力は短管を挿入器シースと密封接触状態に維持し、手術用接着剤を注入する間及ぼされる注入圧力のみがこの圧力を上回り、手術用接着剤を挿入器シースにより生成された通路内に流入させる。さらに、環状の短管は手術用接着剤が挿入器シースの表面に沿って特に血管の浸入部位に向って流出するのを助ける。
前記挿入器シースに対する前記ダクトの移動を止める止め手段を設けるのが有利である。これにより、超音波検査制御を必要とすることなく手術用接着剤を浸入部位から安全な距離で放出させ、硬化性材料が血管内に浸入するのを防止することができる。
前記止め手段は前記出口から3mm〜12mm、好ましくは3mm〜5mmに配置するのが有利である。この距離は、標準患者の場合にも、肥満患者の場合にも、手術用接着剤を有効に安全に放出するのに十分である。実際上、通常浸入部位が形成される大腿動脈は皮膚面から約6mm〜30mm以上の範囲の距離にあることが観測されている。穿刺方向と血管との間の入射角度は、血管の穿刺点と皮膚面の穿刺点との間の距離が常に8mm以上になるように選択することができる。挿入器シースを引き抜く前は、手術用接着剤は挿入器シース自体により血管への侵入が阻止され、挿入器シースの引き抜き後は、手術用接着剤を前記通路に放出するために手術用接着剤は手術者により皮膚に及ぼされる圧力を受ける。同時に、血圧が血液を浸入部位から前記通路へと流出させる。高い反応性の手術用接着剤は流出する血液最前部を急速に局部的に硬化させ、これは手術用接着剤の隣接組織を経る分散を防止する。
前記止め手段はダクトの前端から6mm〜15mm、好ましくは6mm〜8mmの距離に配置するのが有利である。上述と同じ理由から、これは肥満患者の場合にも標準患者の場合にも、ダクトの先端が浸入部位に近づきすぎるのを防止する。
特に痩せた患者の場合には、挿入器シースに沿う摺動ダクトの移動を皮膚の外部で止めなければならない点を知らせるために、ダクトの表面に止め手段に対して線、即ちマーカを付けるのが有利であり、特にこのマーカは出口から3mm〜5mmの距離に配置する。
ダクトと挿入器シースとの摺動結合のおかげで、手術者は、2つ以上の手の強調の必要なしに片手でダクトを摺動させ、止め手段が当接したとき止めることができ、次に一つの指で加圧手段を操作して手術用接着剤を手術部位に、動脈の浸入部位から安全な距離に放出することができる。手術用接着剤の放出と硬化との間の短時間内に、手術用接着剤の動脈内への浸入がまだ浸入部位に挿入されている挿入器シースによってのみならず動脈圧によっても阻止され、手術用接着剤が生体物質と局所的に高速に相互作用してその隣接組織への溶解が避けられる。
前記止め手段は、前記止め手段が前記皮膚面に当接したとき前記出口が前記皮膚面から所定の距離に位置するような前記出口からの距離に前記ダクトと一体に配置するのが好ましい。
代案では、前記止め手段は前記浸入部位において前記動脈の壁に当接するように構成し、前記ダクトの出口が前記浸入部位の近くで手術用接着剤を放出する状態にあることを手術者に気づかせるために前記出口は前記止め手段から所定の距離に配置する。
前記出口はダクトに対して上向き又は横向きに配置することができる。
前記逆流防止手段は前記出口に配置された逆止弁とすることもでき、前記弁は前記ダクトに対して固定された固定部と前記固定部に対して可動である可動部とを備え、前記加圧手段が操作されたとき、前記可動部はその位置を、前記手術用接着剤の放出を阻止する閉位置から前記注入圧力により前記手術用接着剤を前記手術部位に放出させる開位置へ変化する。
別の態様では、前記液体接触防止手段は、
・前記ダクト内にバリヤ液を保持する液体保持手段及び
・前記手術者が操作し得る、前記バリヤ液を前記ダクトから流出させる液体流出手段を備え、
前記バリヤ液が前記手術用接着剤と前記出口との間に介在し、前記液体流出手段及び前記加圧手段を操作することにより前記手術用接着剤より前に前記バリヤ液が前記ダクトから流出され、前記手術用接着剤が前記手術部位で放出される際に前記手術用接着剤が殆ど希釈されないように構成される。
前記ダクトは、
・動脈浸入部位、仮性動脈瘤又は小さな動脈瘤の止血に使用される通常の針及び
・血管内通路を通して浸入部位から遠く離れた遠隔手術部位に達するために使用されるカテーテル
からなる群から選ぶことができる。
最終的には、最初に放出されるバリヤ液は、血液が流れる血管内への注入中、血液の流れにより流されるため、手術用接着剤が放出されるとき、手術用接着剤の血液との高い反応性はほぼ変わらず、その相互作用が完全に局所的に実行される。
前記装置は、前記バリヤ液のための容器を備え、前記容器は、
・前記ダクトの一部分及び
・使用時に前記ダクトにハイドロィック接続される容器
からなる群から選ばれるのが有利である。この特徴は、使用時にバリヤ液を選択する際に起こし得る過ちの可能性を低減するため、安全操作に役立ち、その上この特徴はより実用的な操作を可能にする。
前記容器は入口及び出口を有し、好ましくは前記容器を前記装置の容器及びダクトと接続するそれぞれの接続手段を有することができる。有利には、前記容器は必要とされるバリヤ液の量及び装置から手術部位までの距離に対応するサイズのものが入手可能であり、特に血管インターベンションは動脈侵入部位を処置するのに必要とされる量より多量のバリヤ液を必要とする。
前記容器は前記バリヤ液、特に
・食塩溶液
・グルコース溶液
・蒸留水
・液体造影剤
からなる群から選ばれたバリヤ液を含むのが好ましい。
手術用接着剤は放射線検査手段で見ることはできないため、バリヤ液として液体造影剤を使用し、放射線検査手段を用いて手術用接着剤を放出するために選択した点を表示することが可能である。他方、血管領域は空気又は骨の存在のために超音波検査手段でみることはできず、超音波検査制御の下では多くのインターベンション、例えば腹部又は脳のインターベンションが実行不可能である。いずれにせよ、多くの手術用接着剤、特にシアノアクリレート接着剤は超音波検査手段で検出可能であり、必要に応じ超音波検査制御下で使用可能であり、この場合には食塩溶液をバリヤ液として使用することができる。
前記液体流出手段は前記加圧手段と独立に操作可能にするのが有利である。こうすると、手術者は、ダクトを出口が手術部位に届くまで、血圧の影響を受けることなく、またダクトの横断中に組織から受ける抵抗の影響を受けることなく配置でき、実際上、ダクト内に保持されたバリヤ液はダクト及び装置の一体部分として行動する。特に、ダクトの位置決め中に血液の逆流又は吸引を生じない。
前記装置は前記バリヤ液の前記流出前における前記加圧手段の誤操作を防止する保護手段を備えるのが好ましい。
前記装置は前記容器内に前記バリヤ液を密封するシール部材を備え、前記シール部材は、
・前記液体流出手段の操作
・前記加圧手段の操作
・前記ダクトと前記バリヤ液の前記容器との接続
・それらの組み合わせ
からなる群から選ばれる操作により除去又は破断することができるようにするのが好ましい。
こうすると、手術用接着剤がその放出前にバリヤ液と混合することが防止され、その性能の低下が防止される。バリヤ液を含むダクトはその入口と出口ガがシールされた針又はカテーテルとすることができ、その入口のシールはカテーテルを前記容器と接続することで破られ、出口のシールは手で除去できるものとする。
前記液体接触防止手段は、前記液体流出手段及び前記加圧手段の逆方向移動をそれぞれ防止するために、
・前記液体流出手段の止め手段
・前記加圧手段の止め手段
・それらの組み合わせ
からなる群から選ばれる止め手段をさらに備えるのが有利である。
この特徴は、バリヤ液を保持するダクトを位置決めする間手術者を助ける。なぜなら、さもなければ手術者は、位置決めが終了するまで手術用接着剤の放出を生じることなく血液による逆圧及び摩擦による抵抗に対抗する力を加えなければならない。この場合には、液体流出手段の誤操作を防止する保護手段を設けるのが好ましい。
前記装置は前記手術用接着剤を含む他の容器も備えることができ、特に、前記手術用接着剤はシアノアクリレート、より詳しくは、N−ブチル−2−シアノアクリレート及び2−オクチル−2−シアノアクリレートからなる群から選ばれるシアノアクリレートを含む。これらの化合物は、高い生体適合性を有する特に可撓性のポリマの起源を与え、傷ついた組織を再構成するために成功裏に使用されている。本発明による装置は上述した手術用接着剤の使用を経皮的血管インターベンション、例えば血管の塞栓形成、動静脈奇形又は小さな動脈瘤疾患(例えば小さな脳動脈瘤)、動脈解離などの治療に広げることができ、さらに、動脈侵入部位の止血に使用することもできる。特に、この場合には、シアノアクリレートは血液及び手術部位に存在する他の生体液の両者と急速に反応し、外膜周囲組織及びそれらを囲む脂肪を硬化し、実質的にそれらの物質を動脈の壁に付着して、侵入部位にポリママトリクス生成し、このポリママトリクスは上述の生体物質を組み込み、動脈壁にしっかり付着した塞栓をとして働く。このマトリクスの急速生成は出血を止め、動脈壁の自然治癒過程と独立に止血を完了し得るので、動脈壁の自然治癒過程がもはや侵入部位からの出血により妨害されることはない。従って、シアノアクリレートのような物質は、それどころか通常の凝血メカニズムに含まれる塞栓又は凝血塊を生成し、そのため上述の問題を生じる周知の止血システムに対して、新しい止血システムを提供する。
特に、前記装置はダブルシリンジを備え、前記ダブルシリンジは、
・第1シリンダ及び前記第1シリンダ内を液密に一方向に摺動する第1ピストンを備え、前記第1ピストンに対向する前記第1シリンダの基部に脆弱シール部分を有する内部シリンジ、及び
・第2シリンダ及び前記第2シリンダ内を液密に一方向に摺動する前記内部シリンジを備え、前記内部シリンジに対向する前記第2シリンダの基部に尾部を有し、前記尾部に出口孔及び前記第2シリンダの内部に向けられた尖端部材を有し、前記第1シリンダの前記基部が前記第2シリンダの前記基部に接近するとき、前記先端部材が前記脆弱シールを破る外部シリンジを備え、
前記内部シリンジが前記手術用接着剤のための前記他の容器を提供し、前記第1ピストンが前記加圧手段を提供し、前記外部シリンジが前記バリヤ液のための前記容器及び前記加圧手段と独立に操作し得る前記液体流出手段を提供し、
前記第1シリンジを前記第2シリンジ内の最終位置に機械的に係止し、前記第1ピストンを前記第1シリンダ内の所定の出発位置に係止する手段が設けられ、
前記加圧手段の誤操作を防止する前記保護手段を提供するために前記第1シリンダに取り外し可能に結合されたキャップが設けられている構成とする。
本発明の他の態様によれば、上述の目的は、細長い挿入器シースが係合している血管の経皮的侵入部位、特に動脈又は人工血管の侵入部位を閉塞する装置によって達成され、前記装置はダクト及び前記ダクトを前記挿入器シースに結合するよう構成された摺動結合手段を備え、前記ダクトは出口を有し、前記ダクトは一回分の手術用接着剤を搬送し、前記出口から前記一回分の手術用接着剤を皮膚面から所定の距離にある手術部位に放出させ、前記挿入器シースが前記侵入部位から引き抜かれる際に前記一回分の手術用接着剤で前記侵入部位からの出血を止める塞栓を生成する装置であり、前記装置の主な特徴は、前記挿入器シースに対して前記ダクトの移動を止める止め手段を備え、前記止め手段は、前記止め手段が前記皮膚面と当接したとき、前記出口が前記皮膚面から前記所定の距離に位置するように、前記出口から前記所定の距離で前記ダクトに一体に配置されていることにある。
上述の目的は、手術用接着剤を患者体内の手術部位に放出して動脈の出血を止める方法によっても達成され、前記方法は、
・前記手術用接着剤のための入口及び出口を有するダクトを用意するステップ、
・前記ダクトを前記患者の皮膚面の開口を経て挿入するステップ、
・前記ダクトを、前記手術部位に到達したとき前記出口が前記手術部位に位置し、前記入口が前記皮膚面の前記開口の外部にとどまるように、患者体内の生体媒質中を前記手術部位に到達するまで前進させるステップ、
・前記入口を前記手術用接着剤の源及び前記手術用接着剤に注入圧力を供給するための手術者により操作可能な加圧手段とハイドロリック接続するステップ、及び
・前記加圧手段を操作して前記手術用接着剤を前記ダクトを経て流出させ、前記手術用接着剤を前記出口から前記手術部位に放出させるステップを備え、前記方法の主な特徴は、
前記ダクトと関連する液体接触防止手段を用意し、前記液体接触防止手段により前記ダクト内で前記手術用接着剤が前記流出前に前記生体媒質と接触するのを防止する、特に前記手術用接着剤が前記患者の血液と接触するのを防止するステップを設けることにある。
前記方法の操作ステップは上述した本発明による装置を実施するのに役立つ。
特に、前記液体接触防止手段を用意するステップの前に、前記ダクトを前記皮膚面の開口と動脈侵入部位との間に配置される細長い挿入器シースと結合するステップを設ける。
前記ダクトを前進させるステップは、前記挿入器シース上に摺動結合された前記ダクトを前記挿入器シース上で並進させることにより実行するのが好ましい。
前記流出は前記挿入器シースに向けて実行して、放出された前記手術用接着剤が前記挿入器シースに沿って流れるようにするのが有利である。特に、前記手術用接着剤は前記ダクトと前記短管との間に規定される環状の狭い空間に放出され、前記手術用接着剤が前記環状の狭い空間を経て前記手術部位に放出されるようにする。
前記方法は、前記ダクトを前進させるステップ中に前記皮膚面と当接し、前記前進ステップを止めるように構成された、前記ダクトと一体の止め手段を用意するステップをさらに備えるのが有利である。
代案では、前記方法は、
・前記ダクトにバリヤ液を保持する液体保持手段を用意するステップ、
・バリヤ液を選択するステップ、
・前記ダクトを経て前記バリヤを流出させる液体流出手段を用意するステップ、
・前記液体流出手段を操作するステップをさらに備え、
前記バリヤ液が前記手術用接着剤と前記出口との間に介在し、前記手術用接着剤が前記手術部位(4)で放出される際に殆ど希釈されないように、前記液体流出手段及び前記加圧手段を操作することにより前記出口から最初に前記バリヤ液の放出が、次に前記手術用接着剤の放出が生じるようにする。
カテーテル挿入器シースと同心の短管を有する結合手段が設けられた本発明の模範的実施例による装置の斜視図を示す。 カテーテル挿入器シースと同心の短管を有する結合手段が設けられた本発明の模範的実施例による装置の断面図を示す。 血管侵入部位に係合する挿入器シースと結合された図1及び図2の装置を示す。 ダクトが針である本発明の別の模範的実施例による装置の斜視図を示す。 ダクトが針である本発明の別の模範的実施例による装置の断面図を示す。 短管が血管内治療の終了時に挿入器シース上に摺動結合されスナップフィットされる図2の装置に類似の装置の斜視図を示す。 短管が血管内治療の終了時に挿入器シース上に摺動結合されスナップフィットされる図4の装置に類似の装置の斜視図を示す。 図7の装置の細部の斜視図である。 挿入器シースに装着された、後部一方向流体密封手段を有する図8の装置を示す。 動脈侵入部位に係合する挿入器シースと結合された装置全体を示す。 閉位置にある逆止弁を有する逆流防止手段の模範的実施例を備える本発明による装置のダクトの詳細図を示す。 開位置にある逆止弁を有する逆流防止手段の模範的実施例を備える本発明による装置のダクトの詳細図を示す。 逆止弁の模範的実施例に関する図11と同様の図である。 逆止弁の模範的実施例に関する図12と同様の図である。 ダクトと挿入器シースの摺動結合手段及びダクトの逆流防止手段の模範的実施例を備える本発明による装置の詳細を示す。 ダクトと挿入器シースとの摺動結合手段及びダクトの逆流防止手段の模範的実施例を備える本発明による装置の詳細を示す。 ダクトと挿入器シースとの摺動結合手段及びダクトの逆流防止手段の模範的実施例を備える本発明による装置の詳細を示す。 ダクトと挿入器シースとの摺動結合手段及び逆流防止手段の模範的実施例に関する図15と同様の図である。 ダクトと挿入器シースとの摺動結合手段及び逆流防止手段の模範的実施例に関する図16と同様の図である。 ダクトと挿入器シースとの摺動結合手段及び逆流防止手段の模範的実施例に関する図17と同様の図である。 挿入器シースに対するダクトの移動を止める止め手段をさらに備える、図6の装置に類似の装置を示す。 異なる模範的実施例による止め手段が設けられた、図7の装置に類似の装置を示す。 異なる模範的実施例による止め手段が設けられた、図7の装置に類似の装置を示す。 動脈侵入部位に係合する挿入器シースと結合された図21−23の装置に類似の装置を概略的に示す。 図22−24に示す装置の使用方法を概略的に示す。 図22−24に示す装置の使用方法を概略的に示す。 図22−24に示す装置の使用方法を概略的に示す。 図22−24に示す装置の使用方法を概略的に示す。 図22−24に示す装置の使用方法を概略的に示す。 図22−24に示す装置の使用方法を概略的に示す。 図22−24に示す装置の使用方法を概略的に示す。 所定量のバリヤ液を保持する手段を有するダクトが設けられ、手術用接着剤の前にバリヤ液を放出することができる(図の場合は血管侵入部位をふさぐため)、本発明の模範的実施例による装置を示す。 血管侵入部位をふさぐために手術用接着剤の前にバリヤ液を放出するように構成された本発明による装置の細部の斜視図である。 血管侵入部位をふさぐために手術用接着剤の前にバリヤ液を放出するように構成された本発明による装置の細部の斜視図である。 図33及び図34の装置の代替模範的実施例の細部の斜視図を示す。 図33及び図34の装置により動脈侵入部位を閉じる一連の手順を示す。 図33及び図34の装置により動脈侵入部位を閉じる一連の手順を示す。 図33及び図34の装置を用いて動脈侵入部位を閉じる一連の手順を示す。 図32の装置を用いて動脈に直接つながる仮性動脈瘤を治療する一連の手順を示す。 図32の装置を用いて動脈に直接つながる仮性動脈瘤を治療する一連の手順を示す。 図32の装置を用いて動脈に直接つながる仮性動脈瘤を治療する一連の手順を示す。 図32の装置を用いて小さな管を経て動脈につながる仮性動脈瘤を治療する手順を示す。 ダクトが患者体内の血管内通路に沿って移動するように構成されたカテーテルである、本発明の他の模範的実施例による装置により血管の塞栓形成を概略的に示す。 ダクトが患者体内の血管内通路に沿って移動するように構成されたカテーテルである、本発明の他の模範的実施例による装置により血管の塞栓形成を概略的に示す。 動脈瘤の内部人工器官の付与後におけるエンドリークの処置を概略的に示す。 図32,41及び42に示すシリンジに代わる本発明によるダブルシリンジを示す。 図46のダブルシリンジの動作を示す。 図46のダブルシリンジの動作を示す。 図46のダブルシリンジの動作を示す。
本発明は、添付図面を参照して以下に記載される本発明の例示であるが限定しない実施例の説明により明らかになる。
図1、2及び3を参照して、本発明の第1の模範的実施例による、血管1又は人工血管1(図3)内の侵入部位2を閉塞する装置10が説明される。ほぼ円筒形のカテーテル挿入器シース3は侵入部位2に係合する。装置10(図1)は、一端に手術用接着剤9の源(例えばシリンジの容器)を接続するのに適したルアーロック接続部17と関連する入口12を有するダクト11を備える。本明細書において、手術用接着剤については、この装置はいかなる急速硬化止血液に対しても依然として有利に使用できるものとして言及される。反対端には手術用接着剤のための出口18(図2)が設けられる。止血を実行するために、出口18は手術部位4(図3)に位置しなければならない。ダクト11より短い、ほぼ円筒形又は僅かに円錐形の短管13は、ダクト11の入口12の端と反対の端部に、その母線に沿ってダクト11と一体に設けられ、短管13はその両端(後端及び前端)14及び15で開口し、使用時には挿入器シース3と嵌合され、よってダクト11と挿入器シース3の結合手段を提供する。
出口18(図2)はダクト11と挿入器シース3の外面8との間に設けられ、短い管13と挿入器シース3との結合は、出口18が挿入器シース3の外面8に密着した状態に維持され、手術者が装置提供手段を用いて手術用接着剤9に注入圧力を加えるときにのみ出口18が外面8から離れるように行われ、手術用接着剤9を短管13と挿入器シースの外面との一部分との間に形成される環状の狭い空間16(図2)を経てダクト11から手術部位4へ放出するように構成されている(図4)。このように、短管13は出口18が手術部位4に接近する間装置10が横断する生体物質7(図3)と手術用接着剤9が接触するのを防止するように働く逆流防止手段を提供する。
ダクト11と挿入器シース3との結合は、短管13が挿入器シース3の外面に沿って摺動し得るか否かに応じて摺動可能にするか、固定にすることができる。後者の場合には、装置10は、血管内処置の開始から、挿入器シース3と一緒に出口18が手術部位に位置する状態に挿入されるが、前者の場合には、処置の終了時、即ち挿入器シースを引き抜かなければならないときに、侵入部位2からの出血を防止するために装置10を手術部位4に向け摺動することができる。患者体内における装置10の摺動を助けるために、短管の前端15(図1)及びダクト11の前端15’はテーパ形状を有する。短管13及びダクト11はモールド成形で得られる一体部品とするのが好ましい。
図4及び図5は本発明の別の模範的な実施例による装置20の斜視図及び部分断面図を示し、本例では、短管13と一体のダクト11(図1及び図2)は、ダクト21、特に短管13の接続尾部22に密封挿入される注射針からなり、出口18が短管13と接続尾部22との間の通路29に位置するダクト、と置換されている。接続尾部22及びダクト21は短管13と角度26をなし、この角度は10°〜20℃に設定するのが好ましい。ダクト21(特に注射針又は金属毛管からなる場合)は柔軟にでき、よって特定の要求に応じて手術者が要望どおりに永久的に曲げることができる。この模範的な実施例においても、短管13が逆流阻止手段と、ダクト及び挿入器シースの結合手段の両方を提供する。
図6及び図7は装置10及び20と相違する2つの装置30及び40の斜視図を示し、本例では、短管33は、短管33の軸線31に対してダクト11と反対側に位置する短管33の母線に沿って端14から反対端15まで延在する長さ方向の切れ目32を有し、これは図8の詳細図にもっと明瞭に示されている。図9に示されているように、長さ方向の切れ目32は後端14から前端15に進むにつれて幅が増大し、挿入器シース3の直径の約1/3の最小幅sを有し、挿入器シース3の周囲で短管33とスナップフィットを形成し、摺動結合が得られる。このように、装置30は診断処置又はインターベンションの終了時に血管1の侵入部位まで挿入することができる。
長さ方向の切れ目32があるかないかと無関係に、手術用接着剤9が環状の狭い空間16(図2)から短管33の後端14を経て皮膚6(図3)の方へ流出するのを防止するために封止手段を設けることができる。この模範的な実施例では、一方向流体密封手段は封止リング37(図9)を備える。手術用接着剤9が短管33の前端15から侵入部位2の方へ流れるのをさらに助けるために、ダクト及び短管を備える一体部品の断面が前端から後端へ増大し、この断面増大の一部分はダクト11の前端15’のテーパ表面及び短管13又は33の壁の局所的肉厚部24による。
装置10,20,30,40の実施例に代わる、逆流防止手段の他の実施例が図11−14に示されている。これらの図は装置50及び60の部分図を示し、本例では逆流防止手段はダクト11の出口18に設けられた逆止弁55及び65により与えられ、逆止弁55及び65はそれぞれ固定部53及び63と可動部54及び64とを備える。可動部54及び64は、手術部位4(図4)の組織がダクト11の壁に外側から及ぼす圧力P1により図11及び13の閉位置に維持され、ダクト11に含まれる手術用接着剤の注入時においては、手術者が装置の手段(図示せず)を用いて手術用接着剤に及ぼす注入圧力P2が圧力P1を上回り、可動部54及び64が図12及び14の開位置になり、手術用接着剤9が放出される。
装置10,20,30,40の実施例に代わる、ダクト11と挿入器シース3との間の結合手段、特に摺動結合手段の他の実施例が図15−20に示されている。これらの図は装置70及び80の部分図を示し、本例ではダクト71又は81は挿入器シース3のそれぞれの軌道部分77及び87と滑り係合する摺動部分を有する。具体的には、装置70ではダクト71自体が挿入器シース3の長さ方向の溝で与えられる軌道部分内を摺動部分として摺動することができる。長さ方向の溝77はダクト11を例えばアンダーカット部分(図示せず)で保持するのに適した形状にすることができる。装置80では、ダクト81は挿入器シース3の長さ方向の溝87に沿って摺動し得る摺動部分82を有し、この場合にはダクト41の摺動部分は後部管状部に接続部分84により接続される。
装置70及び80では、逆流防止手段はダクト71又は81と挿入器シース3との結合により与えられ、この結合は、出口73又は83がダクト11及び挿入器シース3との間に位置し、手術部位の組織により及ぼされる圧力P1により挿入器シース3に密着した状態に維持され(図14及び図16)、手術用接着剤9の注入時には手術者が装置の手段(図示せず)を用いて手術用接着剤に及ぼす圧力P2が圧力P1を上回ってダクト11を挿入器シース3から局所的に引き離し、出口73又は83が開いて、手術用接着剤9が放出されるようになされる(図17及び図20)。
上述した図11−20の装置においても、ダクト11と挿入器シース3との結合は固定結合又は挿入器シース3に沿う摺動結合とすることができる。
図21は、本発明の模範的な実施例による装置90を示し、本例では皮膚面6に対する止め手段が設けられ、この止め手段は出口から距離bに配置された当接部94を備え、距離bは3mm〜12mmに設定され、前端15から当接部94までの距離dは6mm〜15mmに設定されるため、当接部94が皮膚面6に当接するとき、出口は手術用接着剤9を侵入部位2から血管内への侵入の危険性なしに安全に放出することができる(図24)。この距離は標準患者の場合も肥満患者の場合も同じである。実際上、挿入器シース3の方向と血管1の局所的方向とがなす角度89(図24)は、皮膚面6と血管1との間の組織の厚さhの差を補償する範囲の値に選択し、手術用接着剤9の放出点を手術部位4に位置させるために横断しなければならない厚さを不変にすることができる。特にやせた患者の場合には、ダクト11の表面上に、出口から3mmから8mmの位置に、挿入器シース3に沿うダクト11の摺動を止めるべき点を手術者に知らせるためのマーカ96を付けることができる。
図22及び23は、ダクト21が図4及び6の装置20及び30のように形成されている装置の部分図を示し、図の止め手段は図21に示す実施例に代わる模範的実施例である。図22の止め手段97は図21のものよりはるかに小さい。また、図23の止め手段98はほぼ接続尾部22のみからなる。
図25−31は、血管侵入部位2を閉塞するために挿入器シース3に結合して使用する本発明による装置、特に止め手段を備える装置90の使用方法を説明する。1回分の手術用接着剤9はシリンジなどの通常の容器(図示せず)に用意され、この容器がルアーロック継手などの接続部17により装置90のダクト11と接続され、ダクト11は手術用接着剤を受け取ることができる。装置90は、短管13を挿入器シース3に近接して並べ、摺動結合が得られるように挿入器シース3に押し付けることにより挿入器シース3に隣接配置される(図25)。この結合は、装置90が挿入器シース3に沿って侵入部位の方へ摺動するとき(図26)から手術用接着剤が注入圧力を受けるまで、皮膚面6と侵入部位2との間に存在する血液及び他の有機物質がダクト11に侵入するのを防止するために密着状態である。図26に示されるように、短管13は挿入器シースに沿って皮膚面6に向け摺動され、さらに当接部94が皮膚面6と当接するまで皮膚内を摺動する。このとき、短管の内部表面に形成された出口18(図26)は皮膚面6から距離b(3mm〜12mm)に位置する(図26)。手術用接着剤9に注入圧力を与える加圧手段、例えば容器の壁によって、手術者は手術用接着剤への注入圧力を生じさせて手術用接着剤をダクト11及び出口18を経て挿入器シース3の表面に沿って押し出す(図26及び27)。手術用接着剤9は短管13と挿入器シース3との間を移動し、図29に示されるように挿入器シースの表面に沿って均等に分配され、手術部位4に部分的に放出され、手術部位において手術用接着剤が挿入器シース3の存在により組織の凝集性が弱っている挿入器シース3に接する周囲部分に優先的に広がり、近隣組織を経て不所望に分散することはない。これにより、侵入部位2を閉塞するために必要とされる手術用接着剤の量を制限でき、経済的利点、皮膚下の硬化接着剤の瘤の形成低減及び血管1内への手術用接着剤の侵入に対する高い安全性が得られる。次に、手術者は経皮的侵入部位の近くの皮膚6を指57で圧迫し(図28)、この圧迫を維持しながら装置90を皮膚から引き抜く。圧迫は、第1に、手術用接着剤9を挿入器シース3の表面から引き離し、装置90の抜き取りにより残される通路25内へ放出するのを助ける。通路25の後半部分59が挿入器シースにより横断される組織、特に脂肪、筋膜及びリンパと相互作用する接着剤がこれらの物質をマトリクスに組み込んで通路の壁をくっつけて密閉するのを助けるために、さらに数分の圧迫が必要とされる(図30)。侵入部位2に近接する通路25の前部58においては、手術用接着剤9は血液、外膜周囲組織及び血管1の壁と相互作用し、血管1の壁にしっかり固着した真の栓を生成する。この栓の下部ではその後何日間に亘り完全な原状回復がなされるまで血管1の壁の自然治癒過程が行われる。特に、シアノアクリレートベースの手術用接着剤は他の生体物質よりも血液とはるかに速く反応し、出血を直ちに止めることができる。
図32を参照すると、本発明の他の模範的実施例による装置100が示されており、本例では手術用接着剤9と手術部位4への到達のために横断される生体物質7との接触を避けるための接触防止手段としてダクト41内にバリヤ液5を保持する手段を備える。装置100は血管1の侵入部位2の止血のために使用でき、この装置は挿入器シース3に結合される。より詳しくは、装置100は、
・ピストン44と、1回分の手術用接着剤9が用意される容器を構成するシリンダ45とを備えるシリンジ51を備える。シリンダ45は、ピストン44に対向する基部114に手術用接着剤9の出口を構成する通孔尾部112を有し、反対側基部にグリップ部分111が装着され、このグリップはシリンジの操作を助けるとともに保護キャップ62の支持体を構成する。
・ダクト、特に針41を備え、このダクトは入口42及び出口43を有し、容器103と手術部位4との間で手術用接着剤9を運ぶ。
ピストン44は手術用接着剤に注入圧力を供給して手術用接着剤をダクトから流出させる加圧手段を提供する。ある量のバリヤ液5、例えば食塩溶液が針41の内部に用意され、ダクト41の出口43及び入口42を閉じるシール(図示せず)間に封入される。具体的には、出口43のシールは手で除去できるが、入口42のシールは針41を尾部112に挿入することにより破られる。ピストン44はシリンダ45の内部に固定された止め手段79に当接する部分、例えばシール部分110を有し、よってピストン44は所定の出発位置を越えて引き出すことはできない。このようにすると、食塩溶液5は、組織7内の前進移動により、血圧、特に動脈圧の下で、ダクト内を逆流することはできないため、初期放出ステップ前及び中に血液を手術用接着剤と接触させることなく、手術者はグリップ部分111又はキャップ62を押して装置100をその出口43が手術部位106に来るように位置させることができ、次いで、ピストン44を押して手術用接着剤を放出し、殆ど無希釈で手術部位106に届けることができる。バリヤ液5の逆流を防止するために、止め手段79の代わりに、尾部112の孔を閉じるシール(図示せず)を設け、このシールは容器103に含まれる手術用接着剤9がピストン44の押し下げにより注入圧力P2を受けるときに破られるようにすることもできる。
図33−35は本発明の別の模範的実施例による装置120の部分斜視図であり、本例では、手術用接着剤と生体物質との接触を防止するために、ダクト11に封入されたバリヤ液を依然として使用するとともに、挿入器シース3にダクト91を同心的に結合する結合手段を設け、この結合手段は挿入器シース3に沿って摺動するほぼ円筒状の短管93を有する。装置120は、さらに、シリンジ51(図32)を備え、ダクト91はバリヤ液を保持するために入口92及び出口99を閉じる2つのシールを有する。
特に、入口92のシールはシリンジ51(図32)の尾部112を入口92に挿入することにより破られ、外部シールは例えばルアーロック継手により得られる。図32に示す場合と同様に、ダクト41内に含まれるバリヤ液5は容器103内に存在する手術用接着剤9と接触するが、2つの液体間に形成される小さい界面及び入口92のシールの破れから手術部位4への手術用接着剤9の放出までの短い時間のために僅かの混合が生じるだけである。
さらに、短管93(図34)は、短管93の軸線61に対してダクト91と反対側の母線に沿って長さ方向の切れ目95を有してもよい。長さ方向の切れ目95によって、手術者は、経皮的インターベンションの終了時に、短管93を切れ目95に沿って挿入器シース3に整列させその上に押し付けるだけで短管93を挿入器シース3にかぶせることが可能になる。
図36に示されるように、次に手術者は、手でシリンジ51のグリップ部分111又はキャップ62(図32)を押して、短管93を挿入器シース3の外面8に沿って摺動させる。摺動中、バリヤ液5はダクト91内に維持される。既に述べたように、実際上、動脈圧にもかかわらず、バリヤ液5は止め手段79(図32)のためにシリンダ45の方へ逆流できない。さらに、キャップ62はピストン44が誤って動かされるのを防止する。
短管93は前面66が浸入部位2に近い点67(図37)で動脈1の壁に当接する。このとき出口99の位置は、前端面66が血管1の壁に当接するとき、出口99から押し出される手術用接着剤が浸入部位2の直前に放出されるように位置する。当接時に、手術者は装置120の摺動をやめ、同じ手でピストン44を押して出口99からダクト91に含まれるバリヤ液を流出させ、次いで手術用接着剤を流出させる。最後に、手術者は挿入器シース3及びダクト91を引き抜き、浸入部位2上方の皮膚面6の用手圧迫68を3分間行う。このとき手術用接着剤、血液、他の液体及び組織(特に脂肪91)からなるマトリクスが形成され、このマトリクスは血管1の表面にとどまり、浸入部位2を閉じる。手術用接着剤9はさらに挿入器シースにより横断された組織7に残される挿入器シース抜き取り後の通路を密閉する。
スライド93と一体のダクト91のおかげで、血管内に硬化性材料を放出する危険性が制限され、超音波検査制御が不要になる。
ダクト91は、方向34に沿って浸入部位2に向けてのダクトの組織内の移動を助けるために、閉じたテーパ付き前端部72を有する。同様に、短管93の前端面66も丸められる。即ち、短管93と血管との接触時に血管1に損傷を与えないように、方向34に沿って凸面を有する。出口99はダクト91の横又は上に設け、ダクト91の位置決め中に横断される組織7による凝固の危険性を制限する。同様に、短管93は経皮的処置の終了時の抜き取りを助けるために凸面74及びダクト91との接続部も有する。
図39−42を参照して、動脈に直接つながる仮性動脈瘤85又は小さな管を介して動脈につながる仮性動脈瘤86(図42)、即ち血管1の周囲に組織7により画定され直接通路38又は管39を経て出入りする血液23(図39)により脈動する変形部を治療するための装置100の使用方法が説明される。動脈に直接つながる仮性動脈瘤85の場合には、その手順は、圧迫により血管壁が破れるのを防止するために針123を挿入して動脈瘤から血液が流出できるようにした後に、仮性動脈瘤85に対して上流の血管上部の皮膚を圧迫し、次に仮性動脈瘤85上部の皮膚を、仮性動脈瘤85が完全にしぼみ、血管1の壁に縮小するまで圧迫する(図42)。その後、好ましくは超音波検査制御の下で、装置100を組織内に挿入する。針41には食塩溶液が安定に満たされているため及びピストン44は前述の止め手段79又はその同等手段のために引き抜くことができないため、血液又は他の生体物質の浸入も手術用接着剤との早期の接触も起こりえず、よって針内での硬化及び装置100の閉塞が防止され、同じ理由から、手術用接着剤が縮小した仮性動脈瘤85内に純粋の状態で放出され、そこで手術用接着剤が血管1又は組織7内に溶解することなく組織と完全に反応して通路78をふさぐのに適したマトリクスを生成する。次に、皮膚面6への圧迫を中止する。仮性動脈瘤の残りはその後自然に再吸収される。
同様に、小さな管でつながれた仮性動脈瘤(図42)の場合には、その手順は管88を経る血液の供給を遮断するための圧迫21を行い、好ましくは1回分の手術用接着剤を管88に放出してそれを確実にふさぎ、次に仮性動脈瘤86を経皮的に吸引する。動脈瘤の残りは血液が供給されないので、そのままにしておけば、その後自然に再吸収される。この場合には、手術用接着剤が管88又は動脈瘤86内で定量的に反応するので、血管1内に浸入し硬化して血管の遠隔部分を塞栓することが回避されること明らかである。これは、特に反応性の手術用接着剤が手術部位にほぼ純粋状態で到達する場合に可能であり、本発明による装置によればこれが可能である。
図43及び図44を参照すると、ダクト141がバリヤ液で満たされたカテーテルである本発明の模範的実施例による装置130が示されている。カテーテル141は、超音波検査制御又は放射線検査制御の下で、血管内を移動し、その出口149を血管内手術部位、特に血管140の塞栓すべき部位に到達させるものである。装置130は、例えばシリンジ51を備えることができる。シリンジ51は手術用接着剤のための容器と手術用接着剤に注入圧力を供給する加圧手段とを備える。図42の仮性動脈瘤の治療の場合と同様に、手術用接着剤は、硬化性物質が血流により流されて遠隔血管部位に広がり重大な危険をもたらすのを防止するために、血管140の手術部位でのみ反応しなければならない。バリヤ液の量は患者の皮膚への浸入部位と血管140の手術部位との間のカテーテル141に含まれる容積により決まる。
図45は動脈瘤250を治療する技術により治療できるエンドリークを図式的に示す。この技術は、動脈瘤250に関連する血管の部位252,253及び254の間に連続部を生して動脈瘤を直接血流から除外するために動脈瘤の内部に人工血管251を液密に配置する。しかし、動脈瘤250の内部では、腰動脈255,256,267は通過性のままであり、動脈瘤250の血流は維持できる。この現象はタイプIIエンドリークとして知られている。特に、動脈瘤250の内部圧力より高い血圧である動脈255及び256は正常な血流方向を変化させ、血液を動脈瘤250へと押し込むので、低い圧力にある動脈257がこの血液を動脈瘤から排出する。こうして、動脈瘤内に圧力が維持され、出血が生じ得る。腰動脈による血液の供給を絶つために、本発明の装置を用いて、動脈瘤250を経皮的に穿刺し、急速硬化手術用接着剤を腰動脈の端末に届けることができる。緩速硬化手術用接着剤は腰動脈により直ちに排出され、その後塞栓を生じ、延髄虚血や血液が分配される血管部位の虚血を生じる。本発明の装置によれば、急速手術用接着剤、例えばシアノアクリル接着剤を端末258に純粋な状態で、その反応性を維持したまま届けることができるため、接着剤は手術部位において完全に反応し、上述した溶解現象を生じることはない。
装置100,120及び130の模範的実施例はダブルシリンジ52と、ダクト41,91,141からなる群から選ばれる任意のダクト又はバリヤ液を保持するように構成された他の同等物とを備える。この模範的実施例はダブルシリンジ52の詳細が図46に示されている。ダブルシリンジ52は、内部シリンジ150及び外部シリンジ170を備える。内部シリンジ150はシリンダ152内を一方向に液密に摺動するピストン151を備え、シリンダ152はピストン151に対向する脆弱部分154付きの基部153を有する。外部シリンジ170はシリンダ172を備え、シリンダ172内を一方向に液蜜に摺動する内部シリンジは外部シリンジ170のピストンとして働く。内部シリンジ150をシリンダ172内で摺動可能にすると同時シリンジ150のピストン151の誤操作を防止するために、ピストン151との接触を防止する保護キャップ157が設けられる。キャップ157は、親指をキャップ157の上に置き同じ手の他の2つの指をグリップ部分164にかけて親指を他の2つの指の方向に押すことによってシリンダ172内に押し込むのが好ましい。内部シリンジ150に対向するシリンダ172の基部173は装置のダクト(図示せず)の入口と結合できる尾部174を有する。尾部174はダクトのシリンダ172を経る液体の輸送を可能にする通孔175、シリンダ172の内方に向いた尖端部材176を有する。尖端部材176は、シリンダ172内をシリンジ150が摺動中にシリンダ151の基部がシリンダ172の基部に近づいたとき脆弱部分154を破るように構成される。先端部材176は尾部174を横断し、通孔175を含むものとするのが有利である。
内部シリンジ150、即ちピストン151と係合しないシリンダ152の部分は手術用接着剤9の容器158を提供し、ピストン151は手術用接着剤をシリンダ152から抽出させるために手術用接着剤9に注入圧力を供給する加圧手段を提供する。外部シリンジ170、即ちシリンジ150と係合しないシリンダ172の部分はバリヤ液5の容器178を提供し、キャップ157によってピストンとして一体に操作し得るシリンジ150はバリヤ液をシリンダ172から流出させる液体流出手段を提供し、この手段は加圧手段と独立に操作し得る。脆弱部分154は手術用接着剤とバリヤ液をそれらの使用前にそれぞれの容器内に保持する。
ダブルシリンジ52は止め歯の対161/162を備え、これらの止め歯はシリンダ172内のシリンジ150の摺動の終了時に作用し、シリンジ150を最終位置、即ちバリヤ液の容器178をほぼ空にする位置に止める。さらに、ピストン151が基部153から離れて移動し所定の出発位置に対して引き出されるのを防止する、シリンジ51の止め部材79に類似の止め部材163(図47−49)が設けられる。
図46−49を参照して、ダブルシリンジ52と、針41(図32,41及び42)のようなダクト、短管により挿入器シース3と摺動結合されるダクト91又は経皮的血管インターベンション用のカテーテル141(図43及び44)とを備える装置の動作が説明される。装置は1回分の手術用接着剤9を容器158に用意し、ある量のバリヤ液、例えば食塩溶液5を容器178(図46)に用意する。
装置のダクト(図示せず)を尾部174(図46)に気密に接続した後に、手術者はキャップ157を押して内部シリンジをシリンダ152内で摺動させ(図46及び47)、容器178の容積を減少させて食塩溶液を容器178から孔175を経て尾部174に接続されたダクトに流入させる。食塩溶液の量は個々の要件に応じてダクトの一部分又は全部を満たすのに十分であり、容器178は血管内通路を通して遠隔手術部位に到達するのに適切な長さを有するダクトをバリヤ液で満たすのに十分な正規化された出発容量を有するものとし得る。
容器178がほぼ空になったとき、即ちシリンダ152内のシリンジ150の前進移動の終了時に、尖端部材176が脆弱シール154と衝突し、脆弱シール154が破られ、手術用接着剤を含む容器158がダクトと連通する。脆弱シール154の破断とほぼ同時に、シリンジ150と一体の止め歯161がシリンダ152のそれぞれの止め歯162と係合し、内部シリンジ150とシリンダ152の相対位置を最終位置に固定する。こうして、シリンジ150はこの位置に対してシリンダ172内から引き出せなくなり、ダクトを満たすバリヤ液5は前にも後にも流れることができなくなる。さらに、内部ピストン151の出発位置の止め手段163が、脆弱部分154の破断後に手術用接着剤と接触する食塩溶液5が血圧の下で容器158内へ逆流するのを防止する。
さらに、ダクト41,91又は141と尾部174との間の気密接続は空気吸入を阻止し、バリヤ液5はダクト内に維持される。
従って、手術者はダクトをその出口43又は99が手術用接着剤9を放出すべき手術部位に届くまで容易に位置させることができ、血管内を移動中に遭遇する血液の逆圧がシリンジ150を押し戻し、血液をダクト内に逆流させることはない。保護キャップ157のおかげで、患者体内のダクトの位置決めは、ピストン151を誤って操作する危険、即ち手術用接着剤9を早く放出してしまう危険を生じることなく行うことができる。
手術部位に到達したら、手術者はキャップ157を取り外し(図48)、ピストン151を操作して、手術用接着剤9を容器158からダクト41,82又は141に流入させる。次に、手術者はピストン151をシリンダ172の基部173に向け押して、ダクトを経てバリヤ液5に続いて手術用接着剤9を流出させる(図49)。
特定の実施例の以上の説明は本発明を概念的な観点から明らかにしているため、当業者は、現在の知識を適用することによって、更なる研究の必要なしに、本発明の範囲から離れることなく、これらの実施例を種々の用途に対して変更及び/又は適応させることができる。従って、これらの適応化及び変更は特定の実施例の等価であると理解されたい。ここに記載する種々の機能を実現する手段及び材料は本発明の範囲から離れることなく異なり特性を有するものとすることができる。ここで使用される表現又は用語は説明のためであって、限定のためではないと理解されたい。

Claims (24)

  1. 動脈の出血を閉塞するために患者体内の手術部位(4)に手術用接着剤(9)を放出する装置(10,20,30,40,50,60,70,80,90,100,120,130,140)であって、前記手術用接着剤(9)のための入口(12,42,92)及び出口(18,43,73,83,99,149)を有するダクト(11,21,31,1,81,91,101,141)を備え、前記ダクトは前記患者の皮膚面(6)の開口から患者体内の生体媒質(7)を経て前記手術部位(4)まで移動され、前記手術部位に到達したとき、前記出口が前記手術部位(4)に位置し、前記入口が前記皮膚面(6)の開口の外部にとどまるように構成され、前記入口は、使用時に前記手術用接着剤(9)に注入圧力(P2)を供給して前記手術用接着剤(9)を前記ダクト(11,21,41,71,81,91,101,141)を経て流出させ、前記手術用接着剤(9)を前記出口(18,43,73,83,99,149)から前記手術部位(6)に放出させるために、前記手術用接着剤(9)の源及び手術者により操作可能な加圧手段とハイドロリック接続される、装置において、
    前記ダクト(11,21,41,71,81,91,101,141)と関連する液体接触防止手段が設けられ、前記液体接触防止手段は前記ダクト内で前記手術用接着剤(9)が前記流出前に前記生体媒質(7)と接触する、特に前記手術用接着剤(9)が前記患者の血液と接触するのを防止するように構成されていることを特徴とする装置。
  2. 前記液体接触防止手段は、前記生体媒質(7)の物質が前記ダクト(11,21,71,81)内に侵入するのを防止するように構成された逆流防止手段を備える、請求項1記載の装置(10,20,30,40,50,60,70,80,90)。
  3. 前記ダクト(11,21,71,81,91)を、使用時に前記皮膚面(6)の前記開口と血管侵入部位(2)の間に延在し得る細長い挿入器シース(3)と結合する結合手段が設けられ、前記挿入器シース(3)は外面(8)を有し、前記結合手段は使用時に前記挿入器シース(3)の前記外面(8)と係合するように構成されている、請求項1記載の装置(10,20,30,40,50,60,70,80,90,120)。
  4. 前記出口(18,73,83)は前記ダクト(141,93,91,41,71,81,21,11)と前記挿入器シース(3)の前記外面(8)との間に配置され、前記逆流防止手段は前記結合手段により与えられ、前記結合手段は、前記加圧手段が操作されるときにのみ前記出口(149,99,43,73,83,18)が前記挿入器シース(3)から離れるように、前記出口(149,99,43,73,83,18)を前記挿入器シース(3)の外面(8)に対して一方向液密接触に維持するように構成されている、請求項3記載の装置(10,20,30,40,50,60,70,80,90)。
  5. 前記結合手段は摺動結合手段であり、つまり前記結合手段は前記挿入器シース(3)の軌道部分(8,77,87)と関連する前記ダクトの摺動部分(11,21,71,91)を備える、請求項3記載の装置(10,20,30,40,50,60,70,80,90,100,120)。
  6. 前記結合手段は前記細長い挿入器シース(3)と同心的に結合される短管(13,3,93)を備える、請求項3記載の装置。
  7. 前記出口(18,99))及び前記短管(13,33)は、前記手術用接着剤(9)が前記短管(13,33)と前記挿入器シース(3)との間に規定される環状の狭い空間(16)に開放され、前記環状の狭い空間を経て前記手術部位(6)に到達するように構成される、請求項6記載の装置。
  8. 使用時に前記皮膚面(6)に近接して配置される前記短管(33)の後端(14)に、前記手術用接着剤が前記狭い空間(16)の対応する後端から漏れるのを防止する一方向液体密封手段を備え、前記一方向液体密封手段は、特に前記狭い空間(16)内に配置された封止リング(37)を備える、請求項7記載の装置。
  9. 前記摺動結合手段(33,93)は前記挿入器シース(3)が前記侵入部位(2)に係合している間操作することができ、前記挿入器シース(3)を前記侵入部位(2)に配置した後に前記ダクト(11,21,91)を前記挿入器シース(3)と結合することができる、請求項5記載の装置。
  10. 前記挿入器シース(3)が前記侵入部位(2)に係合している間操作することができる前記摺動結合手段は短管(33,93)を備え、前記短管は使用時に前記手術部位(4)に向けられるその前端(15)から後端(14)まで長さ方向の切れ目(32,95)を有し、前記短管(33,93)と前記挿入器シース(3)を近接して整列させ互いに押し付けることにより前記短管(33,93)は前記挿入器シース(3)とスナップフィットし、前記短管(33,93)と前記挿入器シース(3)との間に摺動結合が得られるように構成されている、請求項8又は9に記載の装置。
  11. 前記挿入器シース(3)に対する前記ダクト(11,21,91)の移動を止める止め手段(66,94,97,98)が設けられた、請求項3記載の装置。
  12. 前記止め手段(94,97,98)は、前記止め手段(94,97,98)が前記皮膚面(6)と当接したとき、前記出口(18)が前記皮膚面(6)から前記所定の距離(b)に位置するように、前記出口(18)から前記所定の距離にて前記ダクト(11,21)に一体に配置される、請求項11記載の装置。
  13. 前記止め手段(66)は前記侵入部位(2)における前記動脈(1)の壁に当接するように構成され、前記出口(99)は前記止め手段(66)から所定の距離(b)に配置され、前記ダクト(91)の前記出口(99)が前記侵入部位(2)の近くで前記手術用接着剤(9)を放出可能であることを手術者に知らせるように構成されている、請求項11記載の装置。
  14. 前記逆流防止手段は、前記出口に配置された逆止弁(55,65)を備え、前記逆支弁は前記ダクト(141,93,91,41,71,81,21,11)に対して固定された固定部分(53,63)及び前記固定部分(53,63)に対して可動である可動部分(54,64)を備え、前記加圧手段が操作されたとき(P2)、前記可動部分(54,64)がその位置を、前記手術用接着剤(9)の放出を阻止する閉位置から前記注入圧力(P2)が前記手術部位(4)において前記手術用接着剤を放出せしめる開位置に変化するように構成されている、請求項2記載の装置。
  15. 前記液体接触防止手段は、
    ・前記ダクト(41,91,101,141)内にバリヤ液(5)を保持する液体保持手段及び
    ・前記手術者が操作し得る、前記バリヤ液(5)を前記ダクト(41,91,101,141)から流出させる液体流出手段(68,150)を備え、
    バリヤ液(5)が前記手術用接着剤(9)と前記出口(14999,43,73,83,18)との間に介在し、前記液体流出手段及び前記加圧手段(P2)を操作することにより前記手術用接着剤(9)より前に前記バリヤ液が前記出口(149,99,43,73,83,18)から流出し、前記手術用接着剤が前記手術部位(4)で放出される際に前記手術用接着剤が殆ど希釈されないように構成されている、請求項1記載の装置。
  16. 前記バリヤ(5)のための容器(103,178)を備え、前記容器(103)は、
    ・前記ダクトの一部分
    ・使用時に前記ダクトにハイドロリック接続される容器(178)
    からなる群から選ばれる、請求項15記載の装置。
  17. 前記容器(103,178)は前記バリヤ液(5)、特に
    ・食塩溶液
    ・グルコース溶液
    ・蒸留水
    ・液体造影剤
    からなる群から選ばれたバリヤ液を含む、請求項16記載の装置。
  18. 前記液体流出手段(150)は前記加圧手段(151)と独立に操作可能である、請求項15記載の装置。
  19. 前記バリヤ液(5)の流出前の前記加圧手段の誤操作を防止する保護手段(62,157)が設けられた、請求項17記載の装置。
  20. 前記容器(103,178)内に前記バリヤ液(5)を密封するシール部材が設けられ、前記シール部材は、
    ・前記液体流出手段(68,150)の操作
    ・前記加圧手段(68,151)の操作
    ・前記ダクトと前記バリヤ液の前記容器との接続
    ・それらの組み合わせ
    からなる群から選ばれる作用により除去又は破断することができる、請求項16記載の装置。
  21. 前記液体接触防止手段は、前記液体流出手段及び前記加圧手段の逆方向移動をそれぞれ防止するために、
    ・前記液体流出手段の止め手段(161,162)
    ・前記加圧手段の止め手段(79,163)
    ・それらの組み合わせ
    からなる群から選ばれる止め手段をさらに備える、請求項15記載の装置。
  22. 前記手術用接着剤(9)を含む他の容器(158)を備え、特に、前記手術用接着剤(9)はシアノアクリレート、より詳しくは、N−ブチル−(2)−シアノアクリレート及び(2)−オクチル−(2)−シアノアクリレートからなる群から選ばれるシアノアクリレートを含む、請求項1記載の装置。
  23. ダブルシリンジ(150)を備え、前記ダブルシリンジは、
    ・第1シリンダ(152)及び前記第1シリンダ内を液密に一方向に摺動する第1ピストン(151)を備え、前記第1ピストン(151)に対向する前記第1シリンダ(152)の基部(153)に脆弱シール部分を有する内部シリンジ(150)、及び
    ・第2シリンダ(172)及び前記第2シリンダ内を液密に一方向に摺動する前記内部シリンジ(150)を備え、前記内部シリンジ(150)に対向する前記第2シリンダ(172)の基部(173)に尾部(174)を有し、前記尾部(174)に出口孔(175)及び前記第2シリンダの内部に向けられた尖端部材(176)を有し、前記第1シリンダ(151)の前記基部(153)が前記第2シリンダ(172)の前記基部(173)に接近するとき、前記先端部材(176)が前記脆弱シール(154)を破る外部シリンジ(170)を備え、
    前記内部シリンジ(150)が前記手術用接着剤(9)のための前記他の容器を提供し、前記第1ピストンが前記加圧手段を提供し、前記外部シリンジ(170)が前記バリヤ液(5)のための前記容器及び前記加圧手段(151)と独立に操作し得る前記液体流出手段を提供し、
    前記第1シリンジ(150)を前記第2シリンジ(172)内の最終位置に機械的に係止し、前記第1ピストン(151)を前記第1シリンダ(152)内の所定の出発位置に係止する手段(162,164)が設けられ、
    前記加圧手段(151)の誤操作を防止する前記保護手段を提供するために前記第1シリンダ(152)に取り外し可能に結合されたキャップが設けられている、請求項16及び請求項18−22のいずれかに記載の装置。
  24. 細長い挿入器シース(3)で係合されている血管の経皮的侵入部位(2)、特に動脈又は人工血管の侵入部位を閉塞する装置(90)であって、前記装置はダクト(11)及び前記ダクトを前記挿入器シース(3)に結合するよう構成された摺動結合手段(33)を備え、前記ダクトは出口(18)を有し、前記ダクトは一回分の手術用接着剤(9)を搬送し、前記出口から前記一回分の手術用接着剤を皮膚面から所定の距離にある手術部位に放出させ、前記一回分の手術用接着剤で前記挿入器シース(3)が前記侵入部位(2)から引き抜かれる際に前記侵入部位(2)からの出血を止める塞栓を生成する装置において、前記装置は前記挿入器シース(3)に対して前記ダクト(11)の移動を止める止め手段(94)を備え、前記止め手段(94)は、前記止め手段(94)が前記皮膚面(6)と当接したとき、前記出口(18)が前記皮膚面(6)から前記所定の距離(b)に位置するように、前記出口(18)から前記所定の距離で前記ダクト(11,21)に一体に配置されていることを特徴とする装置。
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