JP2011529720A - 少なくとも1つの成分の収量を求めるための方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

移動を示す信号を生成するために、搾出中の、分離容器(6、301)から採取容器(3、4、5、302、315)への分離された細胞成分又は別の成分の移動を感知し、且つ信号から分離された細胞成分の収率を予測することによって、合成血液製剤からの、選択された細胞成分の収率を予測するための方法及び装置。

Description

本発明は、ある体積の複合液体又は血液産物を少なくとも2つの成分に分離するための方法及び装置、並びに成分の少なくとも1つの収量を予測するための方法及び装置に関する。また、本発明は、バフィーコート又は無作為の供血者からの血小板収集物(random donor platelet collections)を選択して、輸血のためのより一貫した又はより望ましい血小板産物を生産するための方法に関する。この方法はまた、処分すべきバフィーコート又は無作為の供血者からの血小板収集物を決定する一助となり得、別の成分に比べて1つの成分の採取を最適化するために使用することもできる。
本発明の方法及び装置は、水性成分及び1以上の細胞成分を含む体液の分離に適している。例えば、本発明の可能な用途には、ある体積の全血から、血漿成分と、血小板を含む第1の細胞成分とを抽出することが含まれる。第1の細胞成分はまた、バフィーコート成分でもよい。本発明は、血小板製剤用にバフィーコート又は無作為の供血者からの血小板収集物をプールするときにも有用である。
欧州特許第1566191号は、様々な分離プロトコルに従って、ある体積の全血を少なくとも2つの成分に分離するための方法及び装置を記載する。例えば、1つのプロトコルは、ある体積の全血を、血漿成分、血小板成分及び赤血球成分に分離することを規定する。この装置は、様々なバッグセット、特に、血小板成分バッグ、血漿成分バッグ及び赤血球成分バッグに接続された全血用の環状分離バッグを有するバッグセットと協働するように適合された遠心分離機を備える。遠心分離機は、分離バッグを回転させて、中に含まれる全血を遠心分離するためのロータを含み、このロータは、分離バッグを支持するためのターンテーブルと、分離バッグに接続された成分バッグを収容するための中央コンパートメントとを有する。遠心分離機はさらに、分離バッグを圧搾し、血漿成分を分離バッグから血漿成分バッグに移送し、また血小板成分を血小板成分バッグに移送するための圧搾システムを備える。そのような血小板産物を収集する際には、収集される産物の収量を知る又は予測することが望まれることが多い。これは、血小板産物を輸血用に後で使用するのに重要であったり、そのような血小板産物を他の収集物と共にプールして無作為の供血者からの血小板産物を生成するのに重要となることもある。
さらに、2007年12月12日出願の米国特許出願第11/954388号は、少なくとも2つの別個の体積の複合液体を少なくとも2つの成分に分離する別の方法を記載する。
献血された全血から生成されるバフィーコートは、血小板及び白血球と、少量の赤血球及び血漿との混合物である。献血された全血中から採取される血小板の大部分は、バフィーコート層内にある。国際公開第2004/018021号は、複合血液産物からバフィーコート及び血小板を分離するプロセスを記載する。投与量の血小板を生成するために、多くの献血血液からバフィーコートをプールし、遠心分離機内で再び回転して、血小板をバフィーコートの残りから分離する。
これらのプールされたバフィーコートの血小板は、血小板製剤の投与量を形成する。1つのプールされた血小板産物が、多数の収集物からのバフィーコート血小板を含むことができる。このプールされた血小板産物はまた、一貫した投与量を形成することが望まれる。米国特許第6348031号は、血小板投与製剤を実現するためにバフィーコートをプールするための装置を開示する。
均一で純粋な血小板投与製剤が望まれるこの背景に対して、本発明が創案されて開発された。
本発明の1つの目的は、治療目的のために予測可能な量の血小板を生成するための方法を提供することである。
本発明の更なる目的は、バフィーコート収集物又は血小板収集物における血小板の収量を予測するための方法及び装置を提供することである。
本発明の更なる目的は、複数のバフィーコート又は無作為の供血者からの血小板収集物を選択して、予測可能な血小板投与量を実現するための方法を提供することである。
本発明の方法は、血液産物を遠心分離して細胞成分を分離するステップと、細胞成分を採取容器に搾出するステップと、光電セルなどのセンサによって、採取容器への分離された細胞成分の移動を感知して、移動を示す信号を生成するステップと、当該信号から分離された細胞成分の収量を予測するステップとによって、複合血液産物から選択された血小板など細胞成分の収量を予測することを含む。
本方法は、更に、別の成分採取に有利となるように収集手順又は分離プロトコルを変更して、プールに不適切な血小板産物を収集しないようにし、その一方で、別の成分の採取を最適化することを含み得る。
また、バフィーコート又は無作為の供血者からの血小板収集物を選択して、所望の血小板産物を実現する方法も提供される。この方法は、複数の収集されたバフィーコート又は無作為の供血者からの血小板収集物の血小板収量を予測するステップと、所望の最終血小板製剤を実現するように、所望のバフィーコート又は無作為の供血者からの血小板収集物を選択するステップと、選択されたバフィーコート又は無作為の供血者血小板からの収集物を混ぜ合わせて、血小板投与量の点で血小板の所望の収量を達成するステップとを含む。
また、分離容器と、採取容器と、複合血液産物を分離容器内で遠心分離して複合血液産物を少なくとも1つの選択された細胞成分に分離するための遠心分離機と、分離された細胞成分を分離容器から少なくとも1つの採取容器に搾出するためのシステムと、搾出中に、分離容器から採取容器への分離された細胞成分の移動を感知して、細胞成分の移動を示す信号を生成するためのセンサと、当該信号から分離された細胞成分の収量を予測するための制御装置とを含む装置が提供される。
本発明による分離装置と協働するように設計された1組のバッグの概略図である。 図1のバッグセットの分離バッグの拡大図である。 本発明による分離装置の概略部分断面図である。 本発明による分離装置のロータの断面図である。 他の分離装置と協働するように設計された1組のバッグの概略図である。 他の分離装置のロータの部分断面図である。 他の分離装置の概略上面図である。 前縁及び後縁に印が付けられたセンサ信号を示す図である。 前縁及び後縁に印が付けられた別のセンサ信号を示す図である。 測定された血小板収率を予測された値と比較するグラフである。 マークされた面積を有するセンサ信号を示す図である。 バフィーコート血小板から血小板産物を生成するための遠心分離機用のバッグセットの概略図である。 無作為の供血者血小板から血小板産物を生成するための遠心分離機用のバッグセットの概略図である。 血小板予測を伴う、バフィーコート及び無作為の供血者からの血小板の収集及びプールのプロセスを示すブロック図である。
分かり易くするために、全血を、3つの成分、すなわち血漿成分と、血小板若しくはバフィーコート成分と、赤血球成分とに分離することを含む、特定の用途に関して本発明を説明する。しかし、この特定の用途は例示にすぎないことを理解されたい。また、少なくとも2つの成分、又はさらには4つの成分を収集するためにこの原理を使用することもできることを理解されたい。
図1及び図2は、全血又は複合血液産物を、血漿成分(本質的に血漿を含む)と、血小板成分(本質的に血小板を含む)と、赤血球成分(本質的に赤血球を含む)とに分離するために適合された1組のバッグの一例を示す。後述するように、血小板成分はバフィーコート成分でもよい。このバッグセットは、可撓性の分離バッグ又は容器1と、それに接続された4つの可撓性のサテライトバッグ又は生産物容器若しくは収集容器2、3、4、5とを有する。分離バッグ1は、概して円形の外縁部7及び内縁部8を有する環状分離チャンバ6を有する。分離チャンバ6の円形外縁部7と円形内縁部8は、実質的に同心である。分離チャンバ6は、分離チャンバ6の内容物をサテライトバッグ5内に流出させるのを助けるために、分離チャンバ6の外縁部7から外方向に突き出た第1の鋭角の漏斗状延在部9を有する。分離チャンバ6はまた、分離された成分を、第1、第2及び第3のサテライトバッグ2、3、4内に注ぎ入れるのを助けるために、内縁部8からバッグ1の中心に向かって突き出た第2の鈍角の漏斗状延在部10を有する。血小板収集物と共に単核成分が望まれる場合には、このバッグセットを使用して、単核成分をサテライトバッグ2内に収集することもできる。
さらに、分離バッグ1は、環状チャンバ6の内縁部8に連結された半可撓性の円板形状の連結要素11を備える。円板型連結要素11は、第2の漏斗状延在部10に対面するその内縁部に、後述する遠心分離機のロータの3つのピンチ弁部材(図2に点線で概略的に示される)を部分的に取り囲むための3つの丸みのある凹部12を備える。円板型連結要素11は、分離バッグ1を遠心分離機のロータに連結するための一連の穴13を有する。
サテライトバッグ2は、全血採取バッグである。サテライトバッグ2は、初めに、分離プロセスの前に、ある体積の全血又は複合液体(通常は約450ml)を供血者から受け取ることが意図されている。サテライトバッグ2は、平坦で実質的に矩形であり、その上側の隅に、バッグをつるすための穴14を有する2つの補強耳部を備える。サテライトバッグ2は、サテライトバッグ2の上縁部に接続された第1の端部と、円形内縁部8の近くで第2の漏斗状延在部10に接続された第2の端部とを有する、移送管又は配管又は管路20によって分離バッグ1に接続される。ある体積の抗凝固液(典型的には、約450mlの献血に対して約63mlのCPD液)を含む。移送管20に取り付けられた脆弱コネクタ21が、移送管20を通る液体の流れを阻止し、抗凝固液がサテライトバッグ2から分離バッグ1内に流れるのを防止する。
さらに、このバッグセットは、一端でサテライトバッグ2の上縁部に接続され、他端にシース23によって保護された針を有する採取管又は配管又は管路22を備える。採取管22には、クランプ24が取り付けられている。
サテライトバッグ3は、血漿成分を受け取ることが意図されている。サテライトバッグ3は、平坦で実質的に矩形であり、その上側の隅に、バッグをつるすための穴14を有する2つの補強耳部を備える。サテライトバッグ3は、移送管又は配管又は管路25によって分離バッグ1に接続される。移送管25は、サテライトバッグ3の上縁部に接続された第1の端部と、円形内縁部8の近くで第2の漏斗状延在部10に接続された第2の端部とを有し、この第2の端部は、第2の漏斗状延在部10の先端に関して第1の移送管20の第2の端部と反対にある。
サテライトバッグ4は、血小板成分を受け取ることが意図されている。サテライトバッグ4はまた、以下に述べるようにバフィーコート成分を受け取ることもできる。サテライトバッグ4は、平坦で実質的に矩形であり、その上側の隅に、バッグをつるすための穴14を有する2つの補強耳部を有する。サテライトバッグ4は、移送管又は配管又は管路26によって分離バッグ1に接続される。移送管26は、サテライトバッグ4の上縁部に接続された第1の端部と、第2の漏斗状延在部10の先端に接続された第2の端部とを有する。
サテライトバッグ5は、赤血球成分を受け取ることが意図されている。サテライトバッグ5は、平坦で実質的に矩形であり、その上側の隅に、バッグをつるすための穴14を有する2つの補強耳部を備える。サテライトバッグ5は、移送管又は配管又は管路27によって分離バッグ1に接続される。移送管27は、サテライトバッグ5の上縁部に接続された第1の端部と、第1の漏斗状延在部9の先端に接続された第2の端部とを有する。移送管27は、それぞれ白血球除去フィルタ28の入口及び出口に接続された2つの管部材を有する。分離バッグ1に接続された管部材には、クランプ24が取り付けられている。サテライトバッグ5に接続された管部材は、破壊された時に、分離バッグ1とサテライトバッグ5の間を液体が流れるようにする脆弱コネクタ29が取り付けられている。フィルタは、例えば、Pall Corporationによって製造されているタイプRCM1のフィルタでよい。そのようなフィルタは、半径方向入口ポートと半径方向出口ポートが連結された円板形ケーシングを有する。ポリカーボネート(GE Lexan HF1140)からなるケーシングが、約18mlの内部容積を有する。このケーシングに、ポリエステル繊維の多層の不織布で構成された濾過媒体が充填される。しかし、他の製造業者による他のフィルタを使用することもできることを理解されたい。サテライトバッグ5は、赤血球用のある体積の保存液を含む。
血小板成分などの採取された成分をバッグ4ではなくバッグ3に採取することもできることを理解されたい。
図3及び図4は、ある体積の複合液体を遠心分離によって分離するための装置の一実施形態を示す。この装置は、図1及び図2に示される1組の分離バッグを受け取るように適合された遠心分離機と、分離された成分をサテライトバッグに移送するための成分移送システムとを備える。
遠心分離機は、軸受アセンブリ30によって支持されたロータを備え、軸受アセンブリ30は、ロータが垂直中心軸31を軸として回転できるようにする。ロータは、上側の第1の部分32と下側の第2の部分33を備える円筒形ロータシャフトであって、シャフトの上側部分32の一部が軸受アセンブリ30を通って延在する円筒形ロータシャフトと、シャフトの上側部分32の下端部に接続されたプーリ34と、ロータシャフト32、33にその上端部で接続された、サテライトバッグを収容するための中央コンパートメント35と、少なくとも1つのサテライトバッグを中央コンパートメント35内部で規定の位置に支持するための、中央コンパートメント35の内部に取り付けられた支持部材36と、コンパートメント35にその上端部で接続された、分離バッグを支持するための円形ターンテーブル37とを備え、ロータシャフト32、33、コンパートメント35、及びターンテーブル37の中心軸が回転軸31と一致し、ロータはさらに、ターンテーブル37に固定されたバランスアセンブリ38を備える。
さらに、遠心分離機は、中心垂直軸31を軸としてロータを回転させるために、プーリ34の溝に係合されたベルト41によってロータに連結されたモータ40を備える。
さらに、分離装置は、ピンチ弁部材42、43、44(図2参照)を備え、これらはロータに取り付けられて、可撓性プラスチック管を通る液体の流れを選択的に阻止又は許可し、プラスチック管を選択的に封止し切断する。各ピンチ弁部材42、43、44は、細長い円柱形状の本体と、溝を有するヘッドとを有し、溝は、静止状態の上顎部材と、開位置と閉位置の間で移動可能な下顎部材とによって画定され、下顎部材が開位置にあるときに、図1及び図2に示されるバッグセットの移送管20、25、26の1つを溝にぴったりと係合させることができるように寸法設定されている。細長い本体は、下顎部材を移動させるための機構を含み、プラスチック管を封止して切断するのに必要なエネルギーを供給する無線周波数発生器に接続される。ピンチ弁部材42、43、44は、それらの長手方向軸が同一平面にあってロータの中心軸31に平行であり、それらのヘッドが中央コンパートメント35の縁部の上に突き出るように、中央コンパートメント35の周縁部に取り付けられる。分離バッグ1がターンテーブル37に取り付けられたときの、分離バッグ1及びそれに接続された移送管20、25、26に対するピンチ弁部材42、43、44の位置が、図2に点線で示される。電力は、ロータシャフトの下側部分33の周りに取り付けられたスリップリングアレイ45を介してピンチ弁部材42、43、44に供給される。
支持部材36は、一般に、ロータの回転軸31に対して傾斜した壁46の一部分を構成する。傾斜した壁46の上部にその上側部分により固定されたサテライトバッグは、ロータの回転中、遠心力によって、傾斜した壁46に押し付けられ、サテライトバッグの下側部分はその上側部分よりも回転軸に近い。その結果、支持されたサテライトバッグ内に含まれる液体は、遠心力の下で、支持されたサテライトバッグから分離バッグ内に流出する。
ターンテーブル37は、中央円錐台部分47であって、そのより小さい上縁部がコンパートメント35の縁部に接続された中央円錐台部分47(図4参照)と、円錐台部分47のより大きな下縁部に接続された環状平坦部分48と、環状部分48の外周縁から上方向に延在する外側円筒形フランジ49とを備える。さらに、ターンテーブル37は、丸天井形の円形の蓋50を備え、この円蓋50は、開位置と閉位置の間で枢動するようにヒンジによってフランジ49に固定されている。蓋50には、固定具51が取り付けられ、固定具51によって閉位置で固定することができる。蓋50は環状内面を有し、環状内面は、蓋50が閉位置にあるときにターンテーブル37の円錐台部分47及び環状平坦部分48と共に、実質的に平行四辺形状の半径方向断面を有する円錐台環状コンパートメント52を画定するように形作られる。固定体積を有する円錐台環状コンパートメント52(以後「分離コンパートメント」)は、図1及び図2に示される分離バッグ1を収容することが意図される。
概してリング形状を有するバランスアセンブリ38が、中央コンパートメント35の上端部とターンテーブル37の円錐台壁47の間に広がる空間でロータに取り付けられる。バランスアセンブリ38は、キャビティを画定するリング形状ハウジング53を有し、キャビティの断面は、半径方向平面に沿って概して矩形である。さらに、バランスアセンブリは、ハウジング53のキャビティの半径方向長さよりもわずかに小さい直径を有する複数の重いボール54を備える。ボール54は、互いに接触したときには約180度のハウジング52の扇形部分を占める。
成分移送システムは、分離コンパートメント52の内部にある分離バッグを圧搾し、分離された成分をサテライトバッグ内に移送又は搾出するための圧搾システムを備える。圧搾システムは、可撓性の環状隔膜55を有し、隔膜55は、ターンテーブル37の円錐台部分47と環状平坦部分48に沿って位置するように形作られ、ターンテーブルに、そのより小さい円形縁部とより大きい円形縁部に沿って固定される。さらに、圧搾システムは、ロータシャフトの下側部分33の下端部からターンテーブル37までロータを通って延在する管路57を通じて、可撓性の隔膜55とターンテーブル37の間に画定された拡張可能な液圧又は圧搾チャンバ56の内外に液圧液体を注入又はくみ出す(pumping)ための液圧ポンプステーション60を備える。ポンプステーション60は、回転式の流体連結部58を介してロータ管路57に流体接続された液圧シリンダ62内で移動可能なピストン61を有するピストンポンプを備える。ピストン61は、ピストンロッドに連係された送りねじ64を移動させるステッパモータ63によって作動される。ステッパモータ63は、離散増分又はステップ(discrete increments or steps)で制御することができ、各ステップは、モータ63の軸の何分の1かの回転に対応し、これは、ピストン61の小さな直線的な排出量にも対応し、液圧チャンバ56の内外に注入又はくみ出される(pumping)液体の規定の小さな体積にも対応する。液圧シリンダ62はまた、液圧シリンダ62、ロータ管路57及び拡張可能な液圧チャンバ56を含む液圧回路の内外へ又はからの液圧液体の流れの導入又は引抜きを選択的に可能にするための弁66によってアクセスを制御されている液圧液体リザーバ65に接続される。圧力計67が、液圧回路内部の液圧を測定するために液圧回路に接続される。
さらに、分離装置は、装置が動作するときに、分離バッグ1の内部で生じる分離プロセスの特性を検出するための少なくとも3つのセンサ70、71、及び73(図2参照)を備える。望ましい場合には、追加のセンサを備えることもできることを理解されたい。3つのセンサ70、71、73は、ロータの回転軸31から異なる距離で蓋50に埋め込まれ、センサ73が回転軸31に最も近く、センサ71が回転軸31から最も遠く、センサ70は中間位置を取る。蓋50が閉じられると、3つのセンサ70、71及び73は、図2に示されるように分離バッグ1に面する。センサ70は、第2の漏斗状延在部10(血漿出口)に接続された管25の端部の近くで分離チャンバ6の上方に位置決めされるように蓋50に埋め込まれる。センサ70は、気体/液体界面、血漿層と血小板若しくはバフィーコート層の界面、又は血小板若しくはバフィーコートと赤血球の界面を検出することができる。センサ71(以後「外側センサ」)は、内縁部から分離チャンバの幅の約3分の2の位置で分離チャンバ6の上方に位置決めされるように蓋50に埋め込まれて、第2の漏斗状延在部10に対してずれた位置にあり、移送管20、26のそれぞれの端部よりも第2の移送管25の端部に近い。外側センサ71は、液体、例えば血液を検出することができる。センサ73、即ち内側センサは、移送管26(血小板又はバフィーコート出口)の近くに位置決めされる。このセンサは、血漿層に対する血小板又はバフィーコート層の前縁と、赤血球層の最上部に関連付けられる後縁を検出することができる。各センサ70、71、及び73は、赤外LED及び光検出器を含む光電セルを備えることができる。電力は、スリップリングアレイ45を介してセンサ70、71、及び73に供給される。センサ73、即ち血小板若しくはバフィーコートセンサに関して本発明を説明するが、同じ又は他の適切なセンサを使用して他の成分の収量も求めることができることを理解されたい。
反射又は透過される光を受け取る光センサや超音波センサなど任意のタイプの既知のセンサを使用することができる。センサは、中間成分、即ち血小板又はバフィーコートと、赤血球との界面を決定することができ、且つ対象の血液成分を見分けることができる必要がある。また、ただ1つのセンサを使用する場合、そのセンサが、血漿と中間成分の界面を検出することができる必要がある。しかし、中間層の前縁を検出するセンサと、後縁を検出するセンサの2つのセンサを使用することもできることを理解されたい。
さらに、分離装置は、制御ユニット(マイクロプロセッサ)及びメモリを含む制御装置80を備え、メモリは、様々な分離プロトコル及びそのような分離プロトコルに従った装置の動作に関する情報及びプログラム命令をマイクロプロセッサに提供する。特に、マイクロプロセッサは、分離プロセスの様々な段階で回転させるロータの遠心速度に関する情報、及び分離された成分を分離バッグ1からサテライトバッグ2、3、4内に移送する様々な移送流速度(transfer flow rate)に関する情報を受信するようにプログラムされる。様々な移送流速度に関する情報は、例えば、液圧回路内の液圧液体流速度として、又は液圧ポンプステーション60のステッパモータ63の回転速度として表すことができる。さらに、マイクロプロセッサは、直接又はメモリを介して、圧力計67及び光電セル70、71、73から情報を受信し、選択された分離プロトコルに沿って分離装置を動作させるために遠心分離機モータ40、ステッパモータ63、及びピンチ弁部材42、43、44を制御するようにプログラムされる。さらに、マイクロプロセッサは、センサ73の信号に基づいて収量を予測することができる。
献血された全血からの血液成分、すなわち血漿成分、血小板成分及び赤血球成分の分離を目的とする分離プロトコルの一例を以下に説明する。このプロトコルは、この他にも、全血バッグ2内に白血球も採取される4成分収集のために使用することもできる。同様に、このプロトコルは、より少ないサテライトバッグを用いて2成分採取のために使用することもできる。血小板産物ではなく、バフィーコート血小板を収集することもできる。
分離装置の動作を以下に説明する。
プロセスの始めに、図1のバッグセットのサテライトバッグ2は、ある体積の抗凝固処理された全血を含む(通常は約500ml)。採取管22は、サテライトバッグ2の近くで封止されて切断されている。サテライトバッグ5を分離バッグ1に接続する移送管27にあるクランプ24が閉じられる。4つのサテライトバッグ2、3、4、5は互いに重ねられ、この積み重なりを、サテライトバッグ2がバッグ装填部36の傾斜した壁46に隣接するようにバッグ装填部36内に挿入する。サテライトバッグ2、3、4、5は、それらの上側耳部によって、傾斜した壁46の上方でバッグ装填部36の上部に固定される。この位置で、サテライトバッグ2、3、4、5は、実質的に、ロータの回転軸31を含む平面の一方の側に位置され、ある体積の全血を含むサテライトバッグ2の下側部分が、それらの上側部分よりも回転軸31に近い。
次いで、分離バッグ1がターンテーブル37の上に乗せられ、中央コンパートメント35の開口の周りでターンテーブル37上に突起したピン(図示せず)が、分離バッグ1の円板状連結要素11の穴13に係合される。サテライトバッグ2を分離バッグ1に接続する移送管20が、ピンチ弁部材42に係合され、サテライトバッグ3を分離バッグ1に接続する移送管25が、ピンチ弁部材43に係合され、サテライトバッグ4を分離バッグ1に接続する移送管26が、ピンチ弁部材44に係合される。サテライトバッグ2と分離バッグ1の連絡を遮断している脆弱コネクタ21が破壊される。ロータの蓋49が閉じられる。
次に、ピンチ弁部材42が開かれ、ピンチ弁部材43、44が閉じられる。ロータが、遠心分離機モータ40によって稼働され、ロータの回転速度が、第1の遠心速度(例えば約1500RPM)に達するまで漸進的に増加される。外側セル71が血液を検出したとき、サテライトバッグ3(後で血漿成分が移送される)に接続された移送管25を通る流体の流れを制御する弁部材43が所定の時間(例えば約30秒)開かれて、血液が分離バッグ1の内部に流れ込むときに分離バッグ1から空気を排気できるようにする。
外側セル71が、遠心分離プロセスの開始後に所定の期間内に血液を検出できなかった場合、制御ユニット80は、ロータを停止させ、アラームを発生させる。これは、特に、脆弱コネクタ21を破壊し忘れている場合に生じうる。
サテライトバッグ2の全内容物が分離バッグ1内に移送された後、ピンチ弁部材42が開かれ、ピンチ弁部材43、44が閉じられる。ロータが、第1の回転速度(約1500RPM)で回転する。ポンプステーション60が作動されて、液圧液体を一定の流速(例えば約240ml/分)で液圧チャンバ56内に注入し、その結果、分離バッグ1を圧搾する。分離バッグ1内に存在する空気は、全血を収容していたサテライトバッグ2内に排出される。別法として、血漿が採取されていない場合には、空気を血漿バッグ3内に抜き出すことができる。センサ70が空気/液体界面を検出してから所定の期間後に、ポンプステーション60が停止され、ピンチ弁部材42が閉じられる。少量の残留空気が分離バッグ1内に残る。
ロータの速度は、第2の高い遠心速度(例えば約3200RPM、いわゆる「ハードスピン」)に達するまで漸進的に増加され、その速度では、血液成分は所望のレベルで沈殿し、血漿はより低密度の成分であり、血小板又はバフィーコートは中間の密度の細胞成分であり、血球はより高密度の細胞成分である。
ロータは、所定の時間(例えば約220秒)第2の遠心速度で回転する。この時間は、分離チャンバ1内に初めに移送された全血のヘマトクリットに関わらず、所定の時間の終了時に、外側環状赤血球層のヘマトクリットが約90となり、内側環状血漿層が実質的に細胞を含まなくなるまで血液が分離チャンバ1内部で沈殿するように選択される。より詳細には、この沈殿段階の結果、分離バッグ1は3つの層を示す。すなわち、血小板採取のためには、第1の内側層は主に血漿を含み、第2の中間層は主に血小板と、場合によってはいくらかの白血球を含み、第3の外側層は主に赤血球と、白血球(リンパ球、単核球、顆粒球)を含む。バフィーコートの採取のためには、第1の内側層は主に血漿を含み、第2の中間層は主に血小板と白血球、及び場合によっては少量の血漿及び赤血球を含む(バフィーコート)。第3の外側層は主に赤血球を含む。
所定の時間後、サテライトバッグ3へのアクセスを制御するピンチ弁部材43が開かれる。ポンプステーション60が作動して、液圧液体を一定の流速(例えば約150〜220ml/分)で液圧チャンバ56内に注入する。拡張する液圧チャンバ56が分離バッグ1を圧搾し、サテライトバッグ3内に血漿を移送及び搾出する。ピンチ弁部材43は、内方向に移動する血漿と、血小板/単核細胞の界面とを中間センサ70が検出してから所定の期間が経過した後に閉じられる。この段階の終了時では、血漿の全体積のほとんどがサテライトバッグ3内にある。
血漿成分の移送流速(これは液圧流体又は液体の流速に直接関係付けられる)は、血漿成分が血小板で汚染されるのを避けるために血小板層を乱さずにできるだけ速くなるように選択される。
中間層としての血小板で血小板を採取するプロトコルに関して、1つの血小板採取プロトコルのみを説明する。血小板収集を最大限にする、又はいくらかの血漿と共に血小板を収集するために、血漿を血小板と再混合させることもできることを理解されたい。
サテライトバッグ4へのアクセスを制御するピンチ弁部材44が開かれ、ピンチ弁部材42、43は閉じられたままである。ロータは、3200rpmで回転し続ける。ポンプステーション60が作動し、液圧液体を血小板流速で液圧チャンバ56内に注入又は流し、その結果、分離バッグ1が圧搾され、サテライトバッグ4内に血小板成分が移送又は搾出される。センサ73は、血小板層の前縁を検出して、先立つ血漿レベルから区別する。血小板成分の移送流速(これは液圧流体の流量に直接関係付けられる)は、懸濁された血小板が沈殿するのを防止し、それと同時に血小板の活性を引き起こさないようにするのに十分に速くなるように選択される。
血小板層の後縁、又は懸濁された血小板と白血球/赤血球の界面をセンサ73が検出してから所定の時間後、ポンプステーションが停止され、次いでピンチ弁部材44が閉じられる。
白血球も採取される場合、ピンチ弁42が開かれ、ピンチ弁部材43及び44は閉じたままである。ポンプステーション60が作動して、液圧液体を白血球流速で液圧チャンバ56内に注入してバッグ1を圧搾し、バッグ2内に白血球を搾出又は移送させる。また、液圧液体で搾出又は圧搾することによって赤血球を採取することもできることを理解されたい。
所望の成分の最終的な搾出後、ロータの回転速度が低下されてロータが停止し、ポンピングシステム60が作動し、逆に動作して、速い流速(例えば約800ml/分)で液圧チャンバ56が実質的に空になるまで液圧チャンバ56から液圧液体をくみ出し、ピンチ弁部材42、43、44が作動して、移送管20、25、26を封止し切断する。赤血球及び白血球(採取されない場合)は分離バッグ1内に残る。
ロータの蓋50が開かれ、サテライトバッグ5に接続されている分離バッグ1が取り外される。移送管27にあるクランプ24が開かれる。サテライトバッグ5と白血球除去フィルタ28の連絡を遮断する脆弱コネクタ29が破壊される。サテライトバッグ5内に含まれている保存液が、重力によってフィルタ28を通じて分離バッグ1内に流され、分離バッグ1内で赤血球と混合されて、赤血球の粘度を下げる。次いで、分離バッグ1の内容物は、重力排出によってフィルタ28を通じてサテライトバッグ5内に流される。白血球(顆粒球、及び残留している単核球及びリンパ球)はフィルタ28によって捕捉され、それにより、バッグ5内に最終的に収納された赤血球成分は白血球を実質的に含まない。分離バッグの重力排出は、液圧搾出による赤血球の採取の代替法である。
前述したように、本発明は、中間層としてバフィーコートを有するバフィーコートプロトコルも含む。上述したように、バッグ4又はさらにはバッグ3を使用して、さらなる処理のためにバフィーコート産物を収集することができる。すなわち、上述した装置及び方法を使用して、バフィーコート産物を全血から分離して収集することができる。バフィーコート産物が採取される形態では、血漿採取後、ピンチ弁44が開かれ、ロータは、血小板収集に関するのと同じrpmで回転し続ける。ポンプステーション60が活動して、バフィーコートをバフィーコート流速で押出す。液圧流体は、分離バッグを圧搾して、サテライトバッグ4内にバフィーコート血小板を移送する。センサ73は、バフィーコート収集物の前縁を検出する。後縁、即ちバフィーコート中の白血球と赤血球の界面をセンサ73が検出してから所定の時間後、ポンプステーションが停止され、ピンチ弁部材44が閉じられる。センサ73が、顆粒球と赤血球の界面を検出し、それにより、単核細胞及び顆粒球並びに少量の赤血球及び血漿が血小板と共に採取されて、バフィーコートを形成する。
次いで、ロータの速度が低下され、ポンプステーションが逆に動作され、血小板採取プロトコルで説明したのと同様に管が封止され切断される。赤血球といくらかの顆粒球が分離バッグ内に残る。上述したように、任意選択で赤血球を濾過することができる。
次に、単一の装置で、複数のバッグ又は容器の複合液体をいくつかの成分に分離することができる他の分離装置及び方法を説明する。図5は、複合液体(例えば全血)を、第1の成分(例えば血漿成分)、中間成分(例えば血小板成分又はバフィーコート成分)、及び第2の成分(例えば赤血球成分)に分離するように適合された1組のバッグの一例を示す。このバッグセットは、可撓性の分離バッグ301と、そこに接続された3つの可撓性のサテライトバッグ302、303、315を備える。
T字形の3方向コネクタ316を備え、第1の管304によって分離バッグ301に接続された脚部と、第4の管317によって第1のサテライトバッグ302(血漿成分バッグ)に接続された第1の腕部と、第5の管318によって第3のサテライトバッグ315(血小板成分バッグ)に接続された第2の腕部とを有する。第1及び第2のサテライトバッグ302、303、並びに第3のサテライトバッグ315は、平坦で実質的に矩形である。バッグ303は、赤血球成分を受け取ることができる。
図6及び図7は、4つの別個の体積の複合液体を遠心分離によって同時に分離するための装置の一実施例を示す。装置は、図5に示されるバッグセットを4セット受け取るように適合された遠心分離機と(4つの別個の体積の複合液体が4つの分離バッグ内に含まれている)、少なくとも1つの分離された成分を各分離バッグからそれに接続されたサテライトバッグ内に移送するための成分移送システムと、4つの分離バッグの重量が異なるときに初めにロータのバランスを取るためのバランスシステムとを含む。
遠心分離機は、軸受アセンブリ330によって支持されているロータを備え、ロータが回転軸331を軸として回転できるようになっている。ロータは、プーリ333が接続された円筒形ロータシャフト332と、サテライトバッグを収容するための中央円筒形容器334を含み、当該容器334がロータシャフト332の長手方向軸と容器334の長手方向軸が回転軸331と一致するようにロータシャフト332の上端部に接続された貯蔵デバイスと、中心軸が回転軸331に一致するように中央容器334の上部に接続された円錐台ターンテーブル335とを備える。円錐台ターンテーブル335は、容器334の開口の下側で広がる。4つの同一の分離セル340が、回転軸331に関して対称的な配置を成すようにターンテーブル335に取り付けられる。
さらに、遠心分離機は、回転軸331を軸としてロータを回転させるために、プーリ333の溝に係合されたベルト337によってロータに連結されたモータ336を備える。
各分離セル340は、概して直方体形状の容器341を備える。分離セル340は、分離セル340それぞれの長手方向中心軸342が回転軸331に交差し、各分離セル340が回転軸331から実質的に同じ距離に位置され、且つ各分離セル340の長手方向中心軸342間の角度が実質的に同じである(すなわち90度)ように、ターンテーブル335に取り付けられる。分離セル340が空のときにはターンテーブル上の重量が均等に分散されるように、すなわちロータのバランスが取られるように、ターンテーブル335上での分離セル340の正確な位置が調節される。これは、ターンテーブル335を幾何的に画定する円錐台の角度に等しい鋭角で分離セル340が回転軸331に対して傾斜している、ターンテーブル335上での分離セル340の配置による。
各容器341は、液体を満たされた図5に示されるタイプの分離バッグ301をゆったりと収容するように形状及び寸法を設定されるキャビティ343を有する。キャビティ343(以後「分離コンパートメント」とも呼ぶ)は、回転軸331から最も遠い底部壁と、ターンテーブル335に最も近い下側壁と、下側壁の反対側の上側壁と、2つの側壁とによって画定される。キャビティ343は、実質的に丸まった角を有する直方体形状を有し、底部壁から延在する主要部分と、実質的に先細りの三角形の底面を有するプリズム形状を有する上部とを備える。言い換えると、キャビティ343の上部は、キャビティ343の中央中心軸342に向かって狭まる2対の向かい合う壁によって画定される。この設計で興味深い点は、遠心分離後に、複合流体中のより少量の成分(例えば全血中の血小板)の薄層が半径方向に伸張し、分離バッグの上部でより簡単に検出できるようになることである。分離セル340の上部の2対の向かい合う壁は、容器341の上部で開口する3つの円筒形の平行チャネル344、345、346に向かって狭まり、分離バッグ301が容器341内にセットされたときに、3つの管304、305、306がそこに延在する。
容器341はまた、ヒンジ式の側方蓋347と、分離セル340内部で分離バッグ301を固定するためのピンなどの固定システムとを有することもできる。
分離装置は、さらに、少なくとも1つの分離された成分を各分離バッグからそこに接続されたサテライトバッグ内に移送するための成分移送システムを備える。成分移送手段は、分離コンパートメント343内にある分離バッグ301を圧搾し、分離された成分をサテライトバッグ302、315内に移送するための圧搾システムを備える。
圧搾システムは、各容器341に固定された可撓性の隔膜350を備え、拡張可能なチャンバ351を容器341のキャビティに画定する。より具体的には、隔壁350は、キャビティ343の底部壁、及びターンテーブル335に最も近いキャビティ343の下側壁の大部分に沿って位置するように寸法設定される。
さらに、圧搾システムは、周縁円形マニホールド352を備え、このマニホールド352は、ターンテーブル335の周縁の近くに延在するリングをターンテーブル335内部に形成する。各拡張チャンバ351は、それぞれの容器341の底部近くの壁を通って延在する供給チャネル353によってマニホールド352に接続される。
さらに、圧搾システムは、分離セル340内部で伸張可能チャンバ351の内外に液圧液体を導入又は引抜きをするための液圧ポンプステーション360を備える。液圧液体は、分離すべき複合液体中のより高密度の成分(例えば、複合液体が血液であるときは赤血球)の密度よりもわずかに高い密度を有するように選択される。その結果、遠心分離中、拡張可能なチャンバ351内部の液圧液体は、その体積に関わらず、一般に、分離セル340の最も外側の部分に留まる。ポンプステーション360は、ロータリシール369を介して、管路356によって拡張可能なチャンバ351に接続され、この管路356は、ロータシャフト332と、中央容器334の底部壁及び側壁を通って延在し、中央容器334の縁部から、ターンテーブル335を通って半径方向に延在し、そこでマニホールド352に接続する。
ポンプステーション360は、回転式の流体結合部363を介してロータ管路356に流体接続された液圧シリンダ362内で移動可能なピストン361を有するピストンポンプを備える。ピストン361は、ピストンロッドに連係された送りねじ365を移動させるステッパモータ364によって作動される。液圧シリンダ362はまた、液圧シリンダ362と、ロータ管路356と、拡張可能な液圧チャンバ351とを含む液圧回路内外への液圧液体の導入及び引抜きを選択的に可能にするための弁367によってアクセスを制御されている液圧液体リザーバ366に接続される。圧力計368が、液圧回路内部の液圧を測定するための液圧回路に接続される。
さらに、分離装置は、中央容器334の開口の周りでロータに取り付けられた4対の第1及び第2のピンチ弁部材370、371を備える。ピンチ弁部材370、371の各対は、1つの分離セル340に面し、その分離セル340と関連付けられる。ピンチ弁部材370、371は、可撓性プラスチック管を通る液体の流れを選択的に阻止又は許可し、プラスチック管を選択的に封止し切断するように設計される。各ピンチ弁部材370、371は、細長い円柱状本体と、溝372を有する頭部とを有し、溝372は、静止状態の上顎部材と、開位置と閉位置の間で移動可能な下顎部材とによって画定される。溝372は、下顎部材が開位置にあるときに、図5に示されるバッグセットの管304、317、318の1つを溝にぴったりと係合させることができるように寸法設定されている。細長い本体は、下顎部材を移動させるための機構を含み、プラスチック管を封止して切断するのに必要なエネルギーを供給する無線周波数発生器に接続される。ピンチ弁部材370、371は、それらの長手方向軸が回転軸331に平行であり、それらの頭部が容器334の縁部の上に突き出るように、中央容器334の内側に、中央容器334の内面に隣接して取り付けられる。この一対のピンチ弁部材370、371に関連付けられた分離セル340内に分離バッグ301が位置するときの、分離バッグ301及びそれに接続された管304、317、318に対する一対のピンチ弁部材370、371の位置が、図5に点線で示される。電力は、ロータシャフト332の下側部分の周りに取り付けられたスリップリングアレイ338を介してピンチ弁部材370、371に供給される。
さらに、分離装置は、装置が動作するときに、各分離バッグの内部で生じる様々な成分の分離を監視するための4対のセンサ373、374を備える。センサ373、374の各対は、容器341の長手方向中心軸342に沿って各分離セル340の容器341の蓋347に埋め込まれ、第1のセンサ373が、回転軸331の最も遠くに位置され、第2のセンサ374が、回転軸331の最も近くに位置される。分離バッグ301が容器341内に位置し、蓋347が閉じられるとき、第1のセンサ373(以後「バッグセンサ」)が、分離バッグ301の三角形部分に面し、第2のセンサ374(以後「管センサ」)が、第1の管304の近位端に面する。バッグセンサ373は、液体中の血球を検出することができる。管センサ374は、管304内の液体の有無を検出することができ、且つ液体中の血球を検出することができる。また、管センサ374は、血漿と血小板又はバフィーコートの間の界面又は前縁、並びに血小板及びバフィーコートと赤血球の間の界面又は後縁を見分けることもできる。各センサ373、374は、赤外LED及び光検出器を含む光電セルを備えることができる。電力は、ロータシャフト332の下側部分の周りに取り付けられたスリップリングアレイ338を介してセンサ373、374に供給される。
さらに、分離装置は、分離セル340内に収容される4つの分離バッグ301の重量が異なるときに初めにロータのバランスを取るためのバランスシステムを備える。バランスシステムは、実質的に、上述した成分移送システムの要素と同じ構造要素を有する。すなわち、周縁円形マニホールド352によって相互接続された4つの拡張可能な液圧チャンバ351と、円形マニホールド352に接続されたロータ管路356を通じて液圧チャンバ351内に液圧液体を導入又は引き抜きするための液圧液体ポンプステーション360とを有する。(4つの体積が等しくない及び/又は液体の密度が体積ごとにわずかに異なることがあるため)初めに同じ重量を有さないことがある4つの別個の体積を有する複合液体を4つの分離セル340が収容しているロータのバランスを取るために、ポンプステーション360は、分離プロセスの開始時に、相互接続された液圧チャンバ351内に、最もバランスの取れていない状況でロータのバランスを取るように選択された所定体積の液圧液体を注入するように制御される。全血に関して、バランスを取るためのこの体積の決定は、2つの献血血液間の体積の最大差、及び2つの献血血液間のヘマトクリット(すなわち密度)の最大差を考慮に入れる。遠心力の下で、液圧液体は、分離バッグ301の重量の差に依存して4つの分離セル340内に不均等に分布されて、ロータのバランスが取られる。最適な初期バランスを取ることができるように、相互接続された拡張チャンバ351内に規定の量の液圧液体が注入された後に、キャビティ343内に収容される分離バッグ301の容量に関わらずキャビティ343が満杯にならないように、分離セル340のキャビティ343の容量を選択すべきである。液圧液によってバランスを取ることを示したが、別法として、分離装置が、図3及び図4で参照番号38で示されているものなどバランスリングを有することもできることに留意されたい。
さらに、分離装置は、制御ユニット(例えばマイクロプロセッサ)及びメモリユニットを含む制御装置390を備え、メモリユニットは、様々な分離プロトコル(例えば、血漿成分と血球成分の分離のためのプロトコル、又は血漿成分、血小板成分、及び赤血球成分の分離のためのプロトコル)及びそのような分離プロトコルに従った装置の動作に関する情報及びプログラム命令をマイクロプロセッサに提供するためのものである。マイクロプロセッサは、センサ374を含めたセンサに関する情報を受信し、且つ選択された分離プロトコルに沿って分離装置を動作させるように遠心分離機モータ336、ポンプステーション360のステッパモータ364、及び4対のピンチ弁部材370、371を制御するようにプログラムされる。また、制御装置は、センサ374に対する成分の移動から成分の収量を予測することもできる。
これらのセンサに関して注目すべき1つのオプションは、第2のセンサ374を、管自体に面するのではなく、分離バッグ301と第1の管304の接続部の近くで分離バッグ301の上部に面するように、容器341の蓋347に埋め込むことができることである。
図5、図6、及び図7の分離装置の動作を以下に説明する。
第1の分離プロトコルによれば、4つの別個の体積の血液が、血漿成分と、血小板、白血球、いくらかの赤血球、及び小さな体積の血漿を含む第1の細胞成分(以後「バフィーコート成分」)と、主に赤血球を含む第2の細胞成分とに分離される。各体積の血液は、図5に示されるバッグセットの分離バッグ301内に含まれており、事前に採取管305を使用して供血者から分離バッグ301内に採取されている。血液採取後、採取管305は、分離バッグの近くで封止されて切断される。
4つの分離バッグ301が、4つの分離セル340に装填される。蓋347が閉じられてロックされる。
T字コネクタ316を介して分離バッグ301を血漿成分バッグ302に接続する管317が、第1のピンチ弁部材370の溝372に挿入される。T字コネクタ316を介して分離バッグ301をバフィーコート成分バッグ315に接続する管318が、第2のピンチ弁部材371の溝372に挿入される。4つの血漿成分バッグ302、4つのバフィーコート成分バッグ315、4つの赤血球成分バッグ303、及び4つの白血球除去フィルタ313が、ロータの中央コンパートメント334内に挿入される。ピンチ弁部材370、371が閉じられ、分離バッグ301をT字コネクタ316に接続する管304の破壊可能なストッパ309が手動で破壊される。
すべてのピンチ弁部材370、371が閉じられる。ロータが、遠心分離機モータ336によって稼働され、ロータの回転速度が、第1の遠心速度でロータが回転するまで漸進的に増加される。ポンプステーション360が作動して、所定の全体積の液圧液体を一定の流速で4つの液圧チャンバ351内に注入する。この液体の全体積は、献血血液間の重量の最大変動を考慮して事前に決定され、それにより、液圧流体の注入後、様々な分離セル340の重量は実質的に等しく、実質的にロータのバランスが取られる。
バランスを取った後、すべてのピンチ弁部材370、371が閉じられる。ロータは、所定の時間第2の遠心速度で回転され(高い沈殿速度、即ち「ハードスピン」)、この時間は、分離バッグ1内の血液のヘマトクリットに関わらず、選択された期間の終了時に、外側赤血球層のヘマトクリットが約90となり、内側血漿層が実質的に任意の細胞を含まなくなるまで血液が各分離バッグ301内で沈殿するように選択される。したがって、血小板及び白血球が、赤血球層と血漿層の間に中間層を形成する。
次いで、回転速度は、第3の遠心速度まで低下され、血漿成分バッグ302へのアクセスを制御する4つの第1のピンチ弁部材370が開かれ、ポンプステーション360が作動して、第1の一定の流速で液圧液体を液圧チャンバ351内に注入し、その結果、分離バッグ301を圧搾して、血漿成分バッグ302内に血漿を移送する。
分離セル40内のバッグセンサ373によって血球が検出されたとき(ここでこのような検出が最初に生じる)、ポンプステーション360が停止され、対応する第1のピンチ弁部材370が、即座に、又は次の段階で搾出すべきバフィーコート成分において望ましい血漿の体積の観点で選択された所定の時間の後、閉じられる。
上述した血漿成分移送プロセスでは、4つの血漿成分の移送が同時に始まり、一部は同時に進み、各分離バッグ内での特定の事象(バッグセンサ373による血球の検出)の発生時にそれぞれ独立して停止する。
制御ユニット390は、血球を検出するための最後のバッグセンサ373から情報を受信すると、4つの第1のピンチ弁部材370を閉じた後に、バフィーコートの搾出を開始するようにプログラムされる。バフィーコートの初期流れが、管センサ374によって検出される。
この段階の開始時、回転速度は変わらず(第3の遠心速度)、バフィーコート成分バッグ315へのアクセスを制御する4つの第2のピンチ弁部材371のうちの最初のピンチ弁部材が開かれ、ポンプステーション360が作動して、第3の一定の流速で液圧液体を液圧チャンバ351内に注入し、その結果、開かれた第2のピンチ弁部材371に関連付けられた分離セル340内にある分離バッグ301を圧搾して、この分離バッグ301に接続されたバフィーコート成分バッグ302内にバフィーコート成分を移送する。前縁又は血漿とバフィーコートの界面が、センサ374によって感知される。
開かれた第2のピンチ弁部材371に関連付けられた分離セル340内の管センサ374によって赤血球又は後縁が検出されてから所定時間の後、ポンプステーション360が停止され、第2のピンチ弁部材371が閉じられる。
同じプロセスが、3つの残りの分離バッグ301からそれらに接続されたバフィーコート成分バッグ302内にバフィーコート成分を移送するために連続して行われる。
上述したバフィーコート成分移送プロセスでは、4つのバフィーコート成分の移送が連続的であり、連続する順序は事前決定される。しかし、第2、第3、及び第4の移送はそれぞれ、前の移送の最後に特定の事象(管センサ374による赤血球若しくは後縁の検出、又は第2の弁部材371の閉止)が発生した後に始まる。
制御ユニット390は、赤血球又は後縁を検出するための最後の管センサ374から情報を受信すると、4つの(第2の)ピンチ弁部材371を閉じた後に、遠心分離プロセスを停止するようにプログラムされる。
ロータの回転速度が低下されてロータが停止し、ポンプステーション360が作動されて、高い流速で液圧チャンバ351から液圧液体をくみ出して液圧チャンバ351を空にし、第1及び第2のピンチ弁部材370、371が、管317、318を封止し切断するように作動される。赤血球は分離バッグ301内に残る。
分離装置から取り外した後、赤血球を濾過することができる。
別の分離処置では、4つの別個の血液体積が、血漿成分、血小板成分、及び赤血球成分に分離される。
このプロセスは、より大きな第1の血漿部分が血漿バッグ302内に移送され、より小さな第2の血漿部分が分離バッグ301内に残る点を除き、上述したものと同様である。しかし、各分離バッグ301から、取り付けられた血漿成分バッグ302への血漿の搾出は、対応するバッグセンサ373が血球を検出した直後に停止され、それにより、分離バッグ301内に残る血漿の体積は、その中に血小板を再び懸濁できる程度には十分に大きい。
次いで、血小板成分が分離バッグ301内に準備され、第1及び第2の弁部材370、371が閉じられる。ロータが停止され、ポンプステーション360が作動して、ある体積の液圧液体を高い流速で液圧チャンバ351からくみ出す。次いで、所定の時間回転軸331を軸として前後に振動するようにロータが制御されて、最終的に、分離バッグ301内の細胞が実質的に血漿中に懸濁される。次いで、ロータが、遠心分離機モータ336によって再び稼働されて、ロータの回転速度が、第4の遠心速度(低い沈殿速度即ち「ソフトスピン」)に達するまで漸進的に増加される。ロータは、所定の時間第4の回転速度で回転され、この時間は、選択された時間の終了時に、稠密の赤血球を含む外側層と血漿中に懸濁された血小板を実質的に含む内側環状層とを分離バッグ301が示すまで血液が分離バッグ301内で沈殿するように選択される。
次いで、バフィーコートの移送と同様に、血小板成分が血小板バッグ315内に移送される。センサ374が、血小板層の前縁を検出し、赤血球を検出するときには血小板層の後縁を検出する。次いで、バフィーコート採取と同様に、遠心分離プロセスが終了される。
上述の実施形態に関して、本発明では、センサ73及び374からの信号を使用して、血小板成分中又はバフィーコート成分中の血小板収量を予測することができる。この収量は、血小板又はバフィーコート層の前縁を決定するために血漿と対比させて細胞を示す初期センサ信号(73、374)を使用することによって求めることができる。同じセンサ73、374を使用して、赤血球の接近又は血小板若しくはバフィーコート層の後縁を示すことができる。信号間の距離、又は前縁と後縁の距離を使用して、センサ73、374を流れて通る体積を推定することができる。体積が分かると、実験で測定された同様の体積に関する収量に基づいて収量を推定することができる。
図8及び図9は、センサ73や374など光電セルによる前縁及び後縁の識別を示す。図8で、光電セル又はセンサの信号が参照番号410として識別される。信号は、時間と遠心分離機回転速度(rpm)に関して示される。信号の前縁は、参照番号401で示され(センサ73又は374を通る血小板又はバフィーコート)、後縁は、参照番号402で赤血球界面の接近を示す。
図9に関して、光電セル又はセンサの信号が、時間とrpmに関して参照番号411で示される。前縁は、参照番号404での初期上昇であり、後縁は、参照番号405で示される。
上述した分離装置では、制御装置80又は390は、それぞれ前縁401及び404と後縁402及び405の距離から体積を求めることができる。以前の実施及び実験に基づくことができる体積と収量の所定の相関により、所定の体積から収量が得られる。
図10は、細胞計数器を使用して測定された収量(y軸)と対比して、光電セル73、374などの光電セルを通って搾出された体積の10倍の関数としての予測値(x軸)を示す。
血小板成分の収量に関する代替の予測方法は、センサ73又は374の信号を積分するものである。図11を見ると、例えば、丸で囲んだ領域が、血小板又はバフィーコートを搾出している状態、或いは血小板産物又はバフィーコート産物がセンサ73又は374などのセンサの下を通っている状態を本質的に表す。x軸は、プロセス中の時間を示し、y軸は、遠心分離機のrpmを示す。曲線の下の面積を、既知の方法、例えば領域の定積分を求めることによって求めることができる。信号を積分する又は曲線の下の面積を求める任意の既知の方法を使用することができ、一方法は、以下に示す台形公式に従うものである。この公式に従えば、面積は、実関数f(x)の積分形に等しい。
Figure 2011529720

及びxは、近似すべき曲線の下の面積のx軸上での端点である。
制御ユニット80又は390は、信号を積分して、又は上の数学的関係を使用して曲線の下の領域の定積分を求め、予測される血小板収量を求める。シンプソンの公式など他の面積予測公式を適用することもできることに留意されたい。
この例では、開始産物又は複合流体がバフィーコート収集物に分離された。バフィーコート収集物は、開始産物の全体の体積、すなわち55mL当たり、1297E3/μlの濃度であった。図11は、時間に対してプロットされたセンサ信号、液圧流量、及びrpm信号のグラフである。信号Aは、光電セル70又は373などの光電セルからの信号を表し、この信号は、所定の時間後に血漿採取の終了過程を開始する。信号Bは、光電セル73又は374などの光電セルからの信号を表し、この信号は、血小板又はバフィーコートの搾出過程を開始する。信号Cは、ロータのrpmのプロットである。信号Dは、液圧流量のプロットである。円で示されるように、信号Aの降下(x)から信号Bの降下(x)までのスパイクにおける信号Bの曲線の下の面積を求めることで、採取されたバフィーコート中の血小板の中間層に関する予測される血小板の量が提供される。この例では、定積分を求めることで、71.3E9の予測血小板量が得られる。
本発明は、液圧流体を用いた成分の搾出を含む、圧搾システムの使用によって成分を移送するための方法を提供する。この予測方法は、光電セル信号を使用して、対象の細胞の前縁及び後縁を示し、そのような細胞の体積を求める。この体積から、収量が予測される。本発明は、血小板の移動及び採取を表すためにただ1つの光電セルを使用する。光電セルは、反射又は透過又は他の方法によって、細胞物質又は成分を見分けることができる既知のタイプのものであるべきである。
同じ技法を他の成分に関して使用して、対象の成分の移動を表すセンサ信号からそれらの収量を予測することができることを理解されたい。
本発明の装置及び方法に関して1つの光電セルだけを議論するが、本発明の教示に従う他の方法によっても、移動検出から、したがって体積決定から収量を予測することができることを理解されたい。
例えば、光電セルのアレイを使用して移動を監視して、前縁又は後縁を決定することができる。また、アレイを用いない場合であっても、異なる光電セル又はセンサを使用して前縁又は後縁を検出することができる。すなわち、1つの光電セルを使用して前縁を検出し、別の光電セルを使用して後縁を検出することができる。別法として、細胞の層又は体積の他のものとの界面を検出するためにカメラ及びストロボを使用することができる。
この技法は、光電セルを通って移動する成分の収量、及び分離容器又は分離槽内に残る任意の成分の収量を予測するために使用することができる。例えば、分離槽内への複合流体の導入、及びセンサに対する全複合流体の移動、並びに体積を求めるための他の方法によって、開始体積を求めることができる。同様に、搾出された成分の体積を、センサを通る移動に基づいて上述したように求めることもできる。残っている残留産物の体積は、全複合液体体積から搾出体積を引くことによって求めることができる。そのような体積から、成分の収量を予測することができる。
本発明の技法はまた、血小板産物又はバフィーコート産物の採取よりも優先させて、他の成分の収集に重点を置く又は選択するために使用することもできる。したがって、初期化後に収集手順を変えることができる。血小板収集又はバフィーコート収集が不十分と評価された場合、操作者は、分離プロセスを行う機械、例えば事前に採取した全血を分離するための上述した装置に命令して、そのような血小板又はバフィーコート収集物を処理させたり、或いは赤血球の収集又はより大きな血漿の収集に有利となるようにプロセスの後続のステップを変えることができる。これらの変更を迅速に行うことができることにより、全プロセスに対する時間が全体として短縮される。同様に、機械制御装置自体が、センサ73又は374から受信された情報に基づいてそのような調節を行うことができる。そのような変更は、血漿収集を最大にするためにより多くの血漿が血小板層内に採取されるように界面を変えることによって行うことができる。同様に、赤血球の収集を早期に始めて界面を調節することもでき、より多くの赤血球が血小板又はバフィーコート層内に入り、したがって失われる赤血球がより少なくなる。赤血球は、バフィーコート又は血小板産物となる予定であった部分を着色し、操作者に、血小板又はバフィーコート収集が省かれた又は抜き飛ばされたことを示す。制御装置80、390がそのような調節を行ってもよいし、或いはセンサ73又は374からの予測に基づき操作者入力によって調整されてもよい。
上述したように、この方法は、バフィーコート分離中に使用することができる。すなわち、センサを使用して、バフィーコート中の血小板の体積を求めることができ、次いでその体積から、血小板の収量を予測することができる。これにより、バフィーコート収集物をより正確にプールして、最適な血小板投与量を実現することができる。すなわち、各バフィーコート収集物の血小板投与量を予測することができる。選択されたバフィーコート収集物で予測される血小板の合計が適切な血小板投与量を実現するように、適切なバフィーコート収集物を選択してプールすることができる。所要の血小板予測量を含まないバフィーコート収集物は廃棄して、他のバフィーコート収集物を採用することができる。
次に、本発明をバフィーコートのプールに関して説明する。
図12が、バフィーコート採取用のバッグセットを開示する。このバッグセットは、バフィーコートをプールし、バフィーコート中に含まれる血小板を分離するための環状の可撓性バッグ又は分離容器122を有する。バフィーコート源バッグ又は容器137、138、139及び140は、推定された所望の血小板投与量を実現するように、上述した方法に従って予測された血小板含有量に基づいて選択される。選択後、環状バッグ122は、既知の方法によって、管路又は移送管125、126、127、及び128を介して可撓性のバフィーコート源バッグ137、138、139、及び140に無菌接続される。
移送管125、126、127、及び128はコネクタ129によって接続されて、バフィーコート源バッグを管路又は移送管130を介して希釈液又は洗浄液源123に接続し、或いはバフィーコート源バッグを管路又は配管131を介してリングバッグ122に接続する。バッグ123は、遠心分離機(図示せず)内に取り付けられて、バフィーコート中の白血球及び残りの赤血球から血小板を分離する。参照番号145は、弁又は脆弱コネクタ又は他のタイプのクランプを提示し、これらは、初期には、希釈液又は洗浄液の流れを阻止する。
リングバッグ又は環状バッグ122は、さらに、管路又は移送管132を介して、可撓性の血小板採取バッグ又は産物容器133に接続される。
リングバッグ及び採取バッグ133が遠心分離機のロータの中又は上に配置された後、バフィーコートバッグの内容物の大部分が、コネクタ129を通ってリングバッグ122に入る。次いで、バッグ123からの希釈流体がバフィーコート源バッグ137、138、139、及び140に流れて、バッグ内の残存産物を希釈する。
一般に、希釈のために、バフィーコート源バッグ137、138、139、及び140が撹拌される。十分な撹拌後、希釈された残りのバフィーコート産物が、コネクタ129及び移送管131を通ってリングバッグ122に流れる。
この時点から先のプロセスは、上述した分離プロセスと同様になる。ロータが回転し始め、200rpmまで速度上昇し、より重い赤血球から血小板産物を分離する。沈殿後、移送又は圧搾システムが、血小板産物をリングバッグ122から採取バッグ133に押し出し、又は搾出する。移送システムは、移送管132を介して血小板採取バッグ133に血小板産物を圧搾又は搾出する。
多数のバフィーコート収集物は血液センター又は血液採取施設によって廃棄されることがあるので、特定のバフィーコート収集物中の血小板数を予測できることは、上述したプール処置でのバフィーコート収集物の選択を容易にする。上述の処置において、選択されたバフィーコートバッグが、バッグ137、138、139及び140のために使用される。
図13は、無作為の供血者からの血小板収集物をプールするためのバッグセットを示すが、バフィーコートをプールするために使用することもできる。このプールプロセスも、さらなる分離が必要ないこと以外は非常に類似している。バッグ又は容器237、238、239、240、241及び242内の無作為の供血者からの所望の血小板収集物が、それぞれ移送管225、226、227、228、229及び230に無菌接続される。このような無作為の供血者からの血小板収集物は、上述した方法によって求められた予測される血小板含有量に基づいて選択される。次いで、無作為の供血者からの血小板は、移送管231を通って最終的な採取バッグ又製剤容器250内に流出される。希釈流体又は血小板保存液(図示せず)を加えることもできる。
バフィーコート採取と同様に、特定の無作為の供血者からの血小板収集物中の血小板数を予測できることは、上述したプール処置でのそのような無作為の供血者からの血小板産物の選択を容易にする。したがって、血液センターは、無作為の供血者からの選択される血小板収集物の予測される血小板収量の合計が、必要とされる血小板の投与量に近似するように、無作為の供血者からのどの血小板産物を廃棄するかを決め、他のものを選択することができる。
図14は、ブロック図の形態で、バフィーコート又は無作為の供血者からの血小板選択を含むバフィーコート及び無作為の供血者からの血小板(RDP)の処理手順を示す。参照番号200で示されるように、バフィーコート又は無作為の供血者からの血小板は、上述した装置などの分離装置内に採取される。バフィーコート又は無作為の供血者からの血小板はバッグ4又は315内に収集することができ、収集物について血小板予測量を提供するために光電セル73又は374を使用することができる。
次いで、参照番号202に示されるように、特定のバフィーコート又は無作為の供血者からの血小板収集物を、それらの血小板予測量及び輸血投与量として必要とされる既知の量に基づいて選択してプールすることができる。これらは、上述のプール手順で説明したようなプールのために利用されるバフィーコート又は無作為の供血者からの血小板であろう。また、非常に少量の血小板しか含まないバフィーコート又は無作為の供血者からの血小板収集物は、処分することを選択することができる。選択プロセスは、入力された血小板予測量に基づいて最適なプールを示す制御ユニット参照番号80又は390などの制御ユニットを含むことができる。別法として、操作者が、各収集物についての血小板予測量を考慮して、所望の投与量又は最適な標準化を実現するように、バフィーコート又は無作為の供血者からの血小板収集物を手動で選択してプールすることもできる。
図12において上述した装置などの装置を使用して、参照番号203に示されるようにバフィーコート収集物をプールし、所望の最終産物又は投与量を実現することができる。図13に関して説明した装置などの装置を使用して、参照番号203に示されるように無作為の供血者血小板を貯留することができ、所望の最終産物又は投与量を実現する。
或いは、参照番号204に示されるように、血小板予測量が所望の範囲内にない場合には、上述した分離機のバフィーコート又は無作為の供血者血小板採取処置をやめて、別の(血漿又は赤血球などの)成分採取を行うことができる。
本発明の予測技法を血小板及びバフィーコートに関して説明してきたが、血液産物の選択及びそれらの使用に関して予測情報を提供するために、他の成分の採取にも適用可能であると考えられる。
本発明は、特定の貯留装置又は方法に依存しない。本発明の原理を、他の細胞分離技法及び他の貯留技法に適用することができることを理解されたい。
本明細書に述べた装置及び方法に様々な修正を加えることができることは当業者に明らかであろう。したがって、本発明は、本明細書に論じた主題に限定されないことを理解すべきである。そうではなく、本発明は、修正形態及び変形形態を網羅するものと意図される。

Claims (36)

  1. 複合血液産物からの、選択された細胞成分の収量を予測する方法であって、
    該複合血液産物を分離容器(6、301)内で遠心分離して、該複合血液産物を、少なくとも1つの該選択された細胞成分と別の成分とに分離するステップと、
    該分離された細胞成分又は他の成分のうちの1つを、該離容器(6、301)から採取容器(3、4、5、302、315)に搾出(expressing)するステップと、
    該搾出するステップ中に、該分離容器(6、301)から該採取容器(3、4、5、302、315)へ搾出される成分又は他の成分の移動を感知して、該搾出された成分を示す信号を生成するステップと、
    該信号から、該分離された細胞成分の収量を予測するステップと
    を含む方法。
  2. 前記搾出するステップが、前記分離された細胞成分を搾出するステップを含む請求項1に記載の方法。
  3. 前記搾出するステップが、前記他の成分を搾出するステップを含む請求項1に記載の方法。
  4. 前記搾出するステップが、さらに、前記分離容器を圧搾して、前記分離された細胞成分を搾出するステップを含む請求項2に記載の方法。
  5. 前記圧搾するステップが、油圧流体を流入(flowing)して前記分離容器を圧搾するステップを含む請求項4に記載の方法。
  6. 前記感知するステップが、光電セルを用いて、前記分離された細胞成分の移動を感知するステップを含む請求項2に記載の方法。
  7. 前記感知するステップが、さらに、複合血液産物中の、前記分離された選択細胞成分と前記他の細胞成分の界面を光電セルで感知するステップを含む請求項6に記載の方法。
  8. 前記分離された細胞成分がバフィーコートを含む請求項2に記載の方法。
  9. 前記分離された細胞成分が血小板成分である請求項2に記載の方法。
  10. 前記遠心分離するステップが、さらに、前記複合血液産物から血漿成分を分離するステップと、
    前記血小板成分を搾出する前に、該血漿成分を前記分離容器から血漿採取容器に搾出するステップと
    を含む請求項9に記載の方法。
  11. 前記予測するステップが、さらに、前記分離された細胞成分の移動を表す信号の一部分の下の面積を計算するステップを含む請求項2に記載の方法。
  12. 前記計算するステップが、さらに、前記信号からの曲線の一部分の下での定積分を計算するステップを含む請求項11に記載の方法。
  13. 前記複合血液産物が全血である請求項8に記載の方法。
  14. 前記複合血液産物が全血である請求項9に記載の方法。
  15. さらに、
    前記予測された収量が、前記分離された血小板成分をプールするのに望ましいかどうかを決定するステップと、
    該予測された収量が望ましくない場合には、該分離された血小板成分の搾出を停止し、又は別の分離された成分の収集に有利となるように搾出を変更するステップと
    を含む請求項9に記載の方法。
  16. 前記移動を感知するステップが、さらに、
    前記信号の前縁及び後縁から、搾出された成分の体積を求めるステップ
    を含む請求項1に記載の方法。
  17. 前記予測するステップが、さらに、前記搾出された体積から収量を予測するステップを含む請求項16に記載の方法。
  18. 前記移動を感知するステップが、さらに、
    前記信号の前縁及び後縁から、前記搾出された成分の体積を求めるステップを含む請求項2に記載の方法。
  19. 前記予測するステップが、さらに、前記搾出された体積から収量を予測するステップを含む請求項18に記載の方法。
  20. さらに、前記遠心分離機で、複数の複合血液産物からの複数の選択された細胞成分の収量を予測するステップを含む請求項1に記載の方法。
  21. 複数のバフィーコート又は無作為の供血者からの血小板収集物を混ぜ合わせて、再輸血用(for reinfusion)の血小板製剤を実現する方法であって、
    該血小板製剤に関して所望の血小板収量を決定するステップと、
    該複数の収集物について、各収集物の血小板収量を予測するステップと、
    選択された収集物の予測された血小板収量の合計が、該血小板製剤に関する所望の収量に近似するように、複数の収集物から特定の収集物を選択するステップと、
    該選択された収集物を混ぜ合わせて、混合血小板産物を生成するステップと
    を含む方法。
  22. 前記収集物がバフィーコート収集物であり、さらに、
    選択されたバフィーコート収集物の混合物から血小板を分離するステップと、
    分離された血小板を収集して血小板産物を形成するステップと
    を含む請求項21に記載の方法。
  23. 複合血液産物からの、選択された細胞成分の収量を予測するための装置であって、
    分離容器(6、301)と、
    少なくとも1つの採取容器(3、4、5、302、315)と、
    該複合血液産物を該分離容器(6、301)内で遠心分離して、該複合血液産物を、該選択された細胞成分及び少なくとも1つの他の成分に分離するための遠心分離機と、
    該分離された細胞成分又は該少なくとも1つの他の成分のうちの1つを、該分離容器(6、301)から該少なくとも1つの採取容器(3、4、5、302、315)に搾出するためのシステムと、
    該搾出中に、該分離容器から該少なくとも1つの採取容器へ搾出される成分の移動を感知して、該搾出された成分の移動を示す信号を生成するためのセンサ(73、374)と、
    該信号から、該搾出された成分の収量を予測するための制御装置(80、390)と
    を備える、装置。
  24. 前記搾出用のシステムが、前記分離容器を圧搾して前記搾出成分を搾出するための油圧システムを備える請求項23に記載の装置。
  25. 前記センサが光電セルを含む請求項23に記載の装置。
  26. 前記搾出される成分が、前記分離された細胞成分である請求項23に記載の装置。
  27. 前記分離された細胞成分がバフィーコートを含む請求項26に記載の装置。
  28. 分離された細胞成分が血小板成分を含む請求項26に記載の装置。
  29. 前記制御装置が、前記搾出される成分の移動を表す信号の一部分の下の面積を計算する請求項23に記載の装置。
  30. 前記制御装置が、前記信号からの曲線の一部分の下の定積分を計算する請求項28に記載の装置。
  31. 前記複合血液産物が全血である請求項23に記載の装置。
  32. 前記複合血液産物が全血である請求項28に記載の装置。
  33. 前記センサが、前記分離された細胞成分層の前縁及び後縁を感知し、
    前記制御装置が、該前縁及び該後縁から、前記搾出された分離細胞成分の体積を求める
    請求項26に記載の装置。
  34. 前記制御装置が、前記体積から、前記分離された細胞成分の収量を予測する請求項33に記載の装置。
  35. 前記制御装置は、前記予測された収量が、前記分離された血小板成分をプールするのに望ましいかどうかを決定し、予測された収量が望ましくない場合には、該分離された血小板成分の搾出を、別の分離された成分の収集に有利となるように変更する請求項28に記載の装置。
  36. 前記センサが、前記他の成分の移動を感知して、前記他の成分の体積を決定し、
    前記制御装置が、前記複合血液産物の全体の体積から前記他の成分の体積を引いて、前記選択された細胞成分の体積を決定し、
    該制御装置が、前記分離された細胞成分の体積から、該分離された細胞成分の収量を予測する
    請求項23に記載の装置。
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