JP2011526374A - 平行光ビームまたは収束光ビームのどちらかを選択的に提供する光学システム - Google Patents

平行光ビームまたは収束光ビームのどちらかを選択的に提供する光学システム Download PDF

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Abstract

光学システムの第1の動作モード時に光学システムから平面に平行光ビームを投射することと、光学システムの第2の動作モード時に光学システムから平面に収束光ビームを投射することとを含む方法が提供される。この方法は、(a)第1の動作モード時に、光学システムの第1の光路における第1の光束の軌道を制御して、平行光ビームを導き指定の入射角で平面に通すことと、(b)第2の動作モード時に、光学システムの第2の光路における第2の光束の軌道を制御して、収束光ビームを平面内の目標位置に導くこととをさらに含む。また、この方法を用いる装置およびシステムも提供される。

Description

発明の背景
1.発明の分野
本開示は照明システムに関し、より詳細には、平行光ビームまたは収束光ビームのどちらかを選択的に提供する光学システムに関する。このシステムは、全内反射蛍光(TIRF)顕微鏡と光退色後蛍光回復(FRAP)または光活性化実験の両方に照明が求められる場合に、特に適合する。
2.関連技術の説明
本項で示す手法は、追求され得るはずの手法であり、必ずしも、以前に考案され、または追求されたことのある手法であるとは限らない。したがって、特に指示しない限り、本項で示す手法は、本出願における特許請求の範囲に対する従来技術ではない場合もあり、本項に含まれることによって従来技術であると認められるものではない。
蛍光顕微鏡は、反射および吸収の代わりに、またはこれに加えて、蛍光およびりん光の現象を使って有機物または無機物の特性を研究するのに使用される光学顕微鏡である。場合によって、例えば、光退色後蛍光回復(FRAP)においては、顕微鏡の画像平面は、収束光ビームによって最適に照明される。場合によって、例えば、全内反射蛍光(TIRF)においては、画像平面は、平行光ビームによって最適に照明される。
光学システムの第1の動作モード時に光学システムから平面に平行光ビームを投射することと、光学システムの第2の動作モード時に光学システムから平面に収束光ビームを投射することとを含む方法が提供される。この方法は、(a)第1の動作モード時に、光学システムの第1の光路における第1の光束の軌道を制御して、平行光ビームを導き指定の入射角で平面に通すことと、(b)第2の動作モード時に、光学システムの第2の光路における第2の光束の軌道を制御して、収束光ビームを平面内の目標位置に導くこととをさらに含む。また、この方法を用いる装置およびシステムも提供される。
照明システムを示すブロック図である。
平面に平行光ビームを投射する動作モードにある図1のシステムの動作を示す図である。
平面に収束光ビームを投射する動作モードにある図1のシステムの動作を示す図である。
楕円ゾーン反射鏡(elliptical zone mirror)を示す図である。
平行ビームの入射角の表示器として全画像積分強度を使用する粗グリッドスキャン(rough grid scan)を示す図である。
ある一定の軌道に沿った低速度走査検流計(slowly scanning galvanometer)を使用して臨界角を特定することができることを示す図である。
照明システムを示すブロック図である。
平面に平行光ビームを投射するモードにある図7のシステムの動作を示す図である。
平面に収束光ビームを投射するモードにある図7のシステムの動作を示す図である。
顕微鏡のためのシステムを示すブロック図である。
複数の図面に共通の構成部分または特徴は、各図面において同じ符号で示す。
図1は、平面199に平行光ビームを投射する動作モードと、平面199に収束光ビームを投射する動作モードとを有する照明システム、すなわちシステム100のブロック図である。便宜上、平面199に平行光ビームを投射する動作モードを「平行モード」と呼び、平面199に収束光ビームを投射する動作モードを「収束モード」と呼ぶ。
システム100は、光源105、光ステアリング装置110、レンズ115、130、150、195、反射鏡145、190、拡散体175、および光ステアリング装置185を含む。
光源105は光ビーム107を放射する。光源105は、例えば、レーザとして実施することができ、また好ましくは、光ビーム107を平行ビームとして放射する。
光ステアリング装置110は、光源105から光ビーム107を受け取る。光源105は、光ファイバケーブル(不図示)とコリメータ(不図示)を用いて光ステアリング装置110に結合することもでき、反射鏡(不図示)を使用して直接結合することもできる。
光ステアリング装置110は、光を、一般に光路112および光路113と呼ぶ2つの光路のうちの1つに選択的に方向づけ、より詳細には、収束モードでは光を光路112へと方向づけ、平行モードでは光を光路113へと方向づける。光ステアリング装置110は、例えば、検流計式走査鏡(galvanometer scanning mirror)や、音響光学偏向器を含むことができる。
光路112は、光ステアリング装置110から、レンズ115を通り、レンズ130を通って反射鏡145まで、次いで、光ステアリング装置185まで伸びている。光路113は、光ステアリング装置110から、レンズ150を通り、拡散体175を通り、次いで光ステアリング装置185まで伸びている。
光ステアリング装置185は、光路112を介して反射鏡145から、または光路113を介して拡散体175から光を受け取り、この光を下流側の光路、すなわち光路187に放射する。光ステアリング装置185は、例えば、楕円ゾーン反射鏡(EZM)、楕円反射鏡、円形反射鏡、開放口を有する反射鏡、ビーム結合器、ビームスプリッタ、ビームキューブ、または偏光ビームキューブを含むことができる。光路187は、光ステアリング装置185から、反射鏡190、レンズ195を通り、次いで平面199まで伸びている。
収束モードでは、光は、光路112および187を通って伝搬し、システム100は平面199において収束光ビームを生じる。平行モードでは、光は、光路113および187を通って伝搬し、システム100は平面199において平行光ビームを生じる。
光ステアリング装置110が光を光路112または光路113に方向づける角度は、光が平面199に到達する角度に影響を及ぼす。収束モードでは、光ステアリング装置110は、光路112への光の軌道を制御することによって、収束光ビームを平面199内の目標位置に導く。平行モードでは、光ステアリング装置110は、光路113への光の軌道を制御することによって、平行光ビームを導き指定の入射角で平面199に通す。
光の2次元、すなわちx方向とy方向とのステアリングでは、光ステアリング装置110は、直交する1対の検流計式走査鏡または二軸音響光学偏向器として実施され得る。検流計式走査鏡は、1ミリ秒未満の応答時間を有し、したがって、小ビーム口径および中程度の角度ステップに使用することができる。よって、検流計式走査鏡は、光ビーム107を、指定の出口角座標まで迅速に進ませることができる。光ステアリング装置110によって指定される出口角に応じて、システム100は、平面199内の集束点、すなわち目標位置を照明することもでき、平面199を貫通して指定の入射角で平行ビームを投射することもできる。また、他のビーム変調の手段が利用できない場合には、必要ならば、光ステアリング装置110を使用して、これをビーム停止(不図示)に向けることにより、光ビーム107をブロックすることもできる。
システム100は、顕微鏡のための照明システムとして用いることができ、平面199は、顕微鏡の画像平面と符合する。平行モードは、(a)全内反射蛍光照明や、(b)光退色後エバネッセント場蛍光回復照明などの工程と併せて用いることができる。収束モードは、(a)光退色後蛍光回復照明、(b)光活性化照明、(c)光退色照明、(d)光ピンセット操作、(e)光分解(optical uncaging)操作などの工程と併せて用いることができる。
共用光源ビームおよび共用二軸ビームステアリング装置を利用して、システム100は、共通の目標平面、すなわち平面199に向けた、2つの異なる照明条件、すなわち入射角アドレス指定可能平行照明と位置アドレス指定可能焦点照明(focal illumination)とを作り出す。
平行モードでは、システム100は、平面199の中心を通るように平行ビームを方向づける。このモードでは、光ステアリング装置110を出る平行ビームの角度方向座標が、平面199と交差する平行ビームの入射方向を決定する。
収束モードでは、システム100は、収束する光ビームを、平面199内の集束点へと方向づける。このモードでは、光ステアリング装置110を出る平行ビームの角度方向座標が、平面199内の集束点の横方向の位置を決定する。
動作モードは、光ステアリング装置110による、対応する角度方向座標の範囲の選択によって決定される。各動作モードに適用できる角度範囲は重複しない。光ステアリング装置110は電子的に制御され、フィードバックおよび分析を利用して、生じる照明を最適化することができる。
便宜上以下では、光セグメントを示すのに「光束(light bundle)」という表現を使用する。
図2は、平行モードにおけるシステム100の動作の図である。平行モードでは、光ステアリング装置110は、光源105から光束を受け取り、この光束を光路113へと方向づける。光束は、(a)平行ビーム205として光ステアリング装置110からレンズ150まで、(b)収束ビーム210としてレンズ150を通って拡散体175まで、(c)発散ビーム215として拡散体175を通って光ステアリング装置185まで、(d)発散ビーム220として光ステアリング装置185から反射鏡190まで、(e)発散ビーム225として反射鏡190からレンズ195まで、(f)平行ビーム230としてレンズ195から平面199まで伝搬する。
レンズ150は、平行ビーム205を収束ビーム210として拡散体175上に当てる。拡散体175は平面170に位置し、回転子165によって回転する。拡散体175は平面199に平行光230による均一な照明を作り出す。レンズ150および拡散体175は、光束が平行ビーム230として平面199に投射されるように光束を変換する光学サブシステムとみなすことができる。光ステアリング装置185は発散ビーム215として光束を受け取り、この光束を発散ビーム220として反射鏡190へと方向づける。反射鏡190は光束を反射し、よって、発散ビーム225としてレンズ195へと方向づける。レンズ195は発散ビーム225として光束を受け取り、この光束を平行ビーム230として投射する。光ステアリング装置110は、光路113における光束の軌道を制御して、平行ビーム230を導き指定の入射角で平面199に通す。
平行モードでは、光ステアリング装置110および平面199は、レンズ150および195によって形成される望遠鏡の瞳のところに位置する。よって、光ステアリング装置110によって投射されるあらゆるビームが、平面199とこれの光学軸との交差の交差点に集中することになる。光学システムによって平面199まで中継される光路113近傍のわずかな偏向によって変化するのが、光学軸に対するアプローチ角である。
光ステアリング装置110からレンズ150までの距離は、レンズ150の焦点距離に等しく、このため、平面170に入る収束ビームはテレセントリックである。拡散体175とレンズ195の間の距離はレンズ195の焦点距離に等しく、結果的に、光路230に沿った平行ビームのテレセントリックな動き、および平面199の中心における平行ビームの固定交差(stationary intersection)を生じる。
平行ビーム230のコリメーションは、矢印155で示すように、このための共通の並進マウント160上に取り付けられているレンズ150と拡散体175を移動させることによって調整することができる。
システム100は、顕微鏡で用いられるときには、平面199、すなわち出口平面が、顕微鏡対物レンズの焦点面に対する共役平面と符合するように位置するように構成される。対物レンズ焦点面は、多くの場合試料面と呼ばれ、これは顕微鏡によって結像される試料の焦点面である。共役平面は、一般には、顕微鏡対物焦点面の拡大像である。
共役平面に入射する平行ビームは、顕微鏡中間光学システムおよび顕微鏡対物レンズを通って中継され、顕微鏡対物レンズ焦点面から平行ビームとして出る。よって、顕微鏡対物から所望の平行ビーム射出方向を得るために、平行光路113に関する適切なビーム方向が選択される。
TIRF顕微鏡は、光学定数の高い材料と光学定数の低い材料の間の界面が、臨界角(全内反射の角度)より大きい入射角で照明されるときに生じる非常に希薄なエバネッセント場を利用することによって、試料の薄片を結像するのに使用される。この照明条件を、超臨界入射角における照明、または単に、超臨界照明と呼ぶ。
典型的な「対物を通した(through the objective)」TIRF顕微鏡構成では、対象とする試料が、顕微鏡対物の焦点面に配置された薄いカバーガラス上に、表面上の試料が顕微鏡対物から見て外方向を向くように配置される。カバーガラスは、顕微鏡対物から見て外方向を向いたカバーガラスの表面に沿って希薄なエバネッセント場を生じるように、超臨界角の平行光で照明される。
システム100が顕微鏡に結合されたTIRF顕微鏡の照明条件を作り出すために、カバーガラスに対して超臨界入射角で顕微鏡対物から出る平行ビームを中継するように、平行光路113に関する適切なビーム方向が選択される。
照明を十分に均質化し、照明からのアーチファクトを除去するためには、同じ傾斜角を維持しながら、あらゆる角度から試料焦点面を照明した方がよい。これは、光学軸113の周りの環状経路202において平行ビーム205を走査することによって実現される。この平行ビームは、前述のようにカバーガラスまで中継される。
図3は、収束モードにおけるシステム100の動作の図である。光ステアリング装置110は、光源105から光束を受け取り、この光束を光路112へと方向づける。光束は、(a)平行ビーム305として光ステアリング装置110からレンズ115まで、(b)収束ビーム310としてレンズ115を通って平面125まで、(c)発散ビーム315として平面125からレンズ130まで、(d)平行ビーム320としてレンズ130から反射鏡145まで、(e)平行ビーム325として反射鏡145から、平面180を通り、光ステアリング装置185を通って反射鏡190まで、(f)平行ビーム330として反射鏡190からレンズ195まで、(g)収束ビーム335としてレンズ195から平面199まで伝搬する。レンズ115、レンズ130および反射鏡145は、光束が収束ビーム335として平面199に投射されるように光束を変換する光学サブシステムとみなすことができる。光ステアリング装置110は、光路112における光束の軌道を制御して、収束ビーム335を平面199内の目標位置に導く。
システム100は、FRAP/光活性化照明のための顕微鏡と共に使用されるときには、収束モードであり、したがって、光ステアリング装置110は、光を光路112上または光路112の近くへと方向づけるように設定される。この光学軸上の方向は、顕微鏡視野の中心のところの退色位置に対応する。平行ビーム305はレンズ115を通過して収束ビーム310になり、収束ビーム310は平面125において焦点を結び、レンズ130によって再度平行にされる。レンズ130は、ユーザが収束ビーム335の焦点を顕微鏡の画像平面に合わせることを可能にするために、矢印135で示すように移動する並進マウント上に位置する。この調整は、平行モード(図2)における光路の調整とは独立のものである。反射鏡145は、平行ビーム325が平面180のところの固定された瞳位置を通るように方向づける。次いで光は、光ステアリング装置185を通過して反射鏡190に至る。平行ビーム330は、レンズ195によって中間平行光ビームとして受け取られ、次いでレンズ195によって、収束ビーム335として顕微鏡の画像平面に位置する平面199上に集中される。
光ステアリング装置110の瞳とレンズ115の瞳は、平面125における焦点がテレセントリックに移動するように、レンズ115の焦点距離だけ隔てられる。同様に、平面125とレンズ130もレンズ130の焦点距離だけ隔てられ、レンズ130とレンズ195も、これらの焦点距離の和に等しい距離だけ隔てられる。よって、システム100は、全体にわたってテレセントリックな性能を有する。
実験において、ビームは、平面199における視野内の一連の慎重なまたは区別した位置へと方向づけることもでき、ある領域を退色させるためにラスタモーションで走査させることもできるはずである。平面199におけるビームの位置は、光が光ステアリング装置110から光路112または光路113に向けられる角度に依存する。この動きはコンピュータによって制御されるはずであり、光源105がレーザである場合には、(例えば、AOTMを使用する)レーザ上でこのための機能が実施される場合には、これと併せてレーザ電力を切り換え、または別の方法で調整することもできるはずである。
前述のように、光ステアリング装置185は、楕円ゾーン反射鏡(EZM)を含むことができる。図4は、45度で入射する環状ビームのための、鏡映面405および開放口、すなわち開口410を有するEZM400の図である。光ステアリング装置185がEZM400を用いて実施される場合を考える。システム100の平行モード(図2参照)では、発散ビーム215としての光束は、鏡映面405によって反射され、この後引き続き発散ビーム220として進む。システム100の収束モード(図3参照)では、平行ビーム325としての光束は反射鏡145から伝搬し、開口410を通過して反射鏡190に至る。
図2に戻って、ステアリング装置185がEZM400を用いて実施され、システム100が平行モードにあり、TIRF照明に使用されている場合を考える。開口410は、平面170の近くに位置しているため、TIRF照明を実施しないことに留意されたい。平面170は、対物レンズの入射瞳に対する共役平面である。TIRF照明条件は、光が、対物レンズ開口の周辺に集中されることを必要とする。開口410は、発散ビーム215が、開口410に当たるのではなく、鏡映面405に当たるようなサイズとされる。
図3に戻って、ステアリング装置185がEZM400を用いて実施され、システム100が収束モードにあり、FRAP照明のために使用されている場合を考える。鏡映面405は、FRAP性能に最小限の影響しか及ぼさない。鏡映面405は平面180の近くに位置しており、平面180において平行ビーム325は軸上にあり、また固定もされている。開口410は、FRAP焦点の開口数を幾分制限するが、実験においては、領域が通常は退色するため、回折限界の性能は不要である。
光学的変動
テレセントリックな光学的構成は最適な照明条件を生じるが、絶対に必要なものではないことに留意すべきである。このシステムの実際的な実装形態は、焦点合わせ、コリメーション調整のための光学システムの移動、およびビーム路に沿った厳密に同じ位置で生じない場合もある二軸の光ステアリングを有するという物理的制約条件に適応するために、必然的に不完全にテレセントリックなものとなる。
照明の迅速な切り換えは、単に、光ステアリング装置110からの光束を、平行ビーム路113または収束ビーム路112以外の位置へと方向づけることによって実現することができる。光は、中間位置に配置されたビームダンプに向けることもできる。
平行モードにおける照明領域を拡大するのに拡散体175が使用される。拡散体175は、システム100に不可欠な構成部分ではなく、最も実際的な実装形態は拡散体175を必要としないことに留意すべきである。
実施例
開口数1.45である60×対物の例を考える。このようなレンズは、以下のパラメータを有する。
ビーム受入れ開口=8.7mm(管長を200mmとする)
油浸定数(oil immersion index)(n3)=1.518
組織定数(tissue index)(n1)=1.38
TIRFのための臨界角=63.6度(n1とn3に基づく)
対物瞳(開口)における臨界直径=8.16mm
このようなレンズでは、開口410の直径を5mmとすることができる。これは、(EZM400は厳密には平面170のところの瞳に位置しないため)3mmのFRAPビームに、若干の走査余地を与えるはずである。TIRFビームは、焦点の後の拡散のための若干の余地を有し、さらに、臨界未満(<8.16mm)、臨界(8.16mm)、および超臨界(>8.16)の各位置において照明することができる。これらの関係は、レンズ195が、組み合わせリレー望遠鏡の倍率が1であるような顕微鏡の結像レンズと等しい焦点距離を有すると仮定したものである。そうでない場合には、倍率を適用する必要がある。
検流計位置の較正
この考察は、CCDまたは他のカメラを使用して実験がモニタされており、このカメラからの画像が分析に利用できると仮定したものである。
検流計およびCCDのパラメータ
検流計位置座標:(G,G
CCDカメラ位置座標:(C,C
FRAP変換座標:
検流計原点位置:(Gx0,Gy0
検流計位置微分:(GdC,GdC)、(GdC,GdC
FRAPのためのCCDカメラ座標から検流計座標への変換
=Gx0+(GdC,GdC)・(C,C
=Gy0+(GdC,GdC)・(C,C
TIRF変換座標:
TIRF軸のための検流計座標:(Tx0,Ty0
FRAP検流計位置の自動較正
単純な線形変換を使用して、カメラ座標(C,C)から検流計座標(G,G)への変換を行うことができる。この較正は自動化に適し、または単純なユーザ主導の手順によるものである。
画像解析を使用してCCDカメラ上の集束点位置のフィードバックを提供すれば、集束点を原点位置(おそらくは、CCDの中心または隅)に向け、この座標を(Gx0,Gy0)として記録することができる。次に、(フィードバックを用いて)検流計を原点に対して水平に位置する位置(dC=0)まで駆動して、X軸の位置微分(GdC,GdC)を計算することができる。同様に、原点に対して垂直に位置する位置(dC=0)を使用して、Y軸の位置微分(GdC,GdC)を求めることもできる。
この技法は、試料に焦点が合っており、集束点が見えることを必要とするはずである。集束点を位置決めするのに使用される画像解析は、強度最大値、またはおそらく、2次元重心計算を使用することができる。
TIRF検流計位置の自動較正
TIRF検流計較正は、ビームの焦点が試料焦点面に合っておらず、したがって、直接位置決めすることができないことにより複雑になる。最も有用なフィードバック機構は全画像の輝度であろう。これは、照明透過度がより深くなるほど、試料は、TIRF照明下においてよりも落射照明条件下においてより明るく照明されるという知見に基づくものである。このことは、カバーガラスからの蛍光さえも表面化させる水性蛍光液体試料に特に当てはまる。別の有用な試料は、量子ドットまたは別の薄い蛍光塗料で均一に被覆されたカバーガラスであろう。このような較正試料を使用して、較正アルゴリズムを自動化することができる。
全積分画像強度がフィードバックとして使用される。これはTIRF光路の近くのすべての検流計位置に適する。というのは、拡散体175が視野全体を占めるからである。ラスタ走査が、TIRF光路軸の近くのすべての検流計位置からなるものであった場合、結果的に生じる画像は、臨界照明角に対応する半径の外部でより暗い値に急激に下がる、明るい塗りつぶされた円になるはずである。この円の中心は、TIRF光路軸の検流計座標(Tx0,Ty0)に対応するはずである。
全積分画像強度は、カメラによって記録された画像の画素を数値的に合計することによって、または顕微鏡対物瞳に対する共役平面の近くに光検出器を配置して、広視野に及ぶ総試料蛍光を直接測定することによって測定することができる。
図5に、どのようにして、検流計位置の粗グリッド上の点における全視野の積分強度の測定が、どの検流計位置が臨界未満、臨界および超臨界の各照明条件を生じるか表示するのに使用され得るかを示す。
円の中心は、おおよそ位置決めされた後で、中心から外に向かって放射状に広がる軌道に沿ってサンプリングすることによって、より正確に位置決めすることができる。これらの軌道は、正確に臨界角位置(G,G)を、閾値尺度を使って、または最大傾斜を有する臨界角位置を位置決めすることによって特定するのに使用することができる。この情報を用いれば、非常に正確なTIRF画像軌道を設計することができる。これらの軌道は、所望の透過深度によって、または落射照明にさえもよって、異なる半径を有するTIRF光路軸(Tx0,Ty0)を中心とする円の形を取るはずである。
図6は、全視野の積分画像強度を測定する間に、大雑把な中心から外に向かって(実線で)示されている軌道(十字線)に沿って検流計を低速で走査することによって、臨界角で顕微鏡対物を通る照明を生じる検流計位置の集合(点線で示す円)を特定するのに使用されることができることを示す図である。
図7は、システム100と同様に、平面755に平行光ビームを投射する平行動作モードと、平面755に収束光ビームを投射する収束動作モードとを有する照明システム、すなわちシステム700のブロック図である。システム700は、光ステアリング装置710、レンズ720、730、740、反射鏡725、および光ステアリング装置745を含む。
光ステアリング装置710は、機能的には光ステアリング装置110と同様のものであり、光ステアリング装置110と同様のものとして実施することができる。光ステアリング装置745は、機能的には光ステアリング装置185と同様のものであり、光ステアリング装置185と同様のものとして実施することができるが、システム700には、ビームキューブであるものとして図示されている。
システム700の平行動作モードでは、光ステアリング装置710は、光路705を経由して光束を受け取り、この光束を光路715へと方向づける。光路715は、光ステアリング装置710からレンズ720を通って反射鏡725まで伸び、レンズ730を通って光ステアリング装置745まで伸びている。光ステアリング装置745は、光路715を経由して光束を受け取り、この光束を下流側の光路、すなわち光路750へと方向づける。
システム700の収束動作モードでは、光ステアリング装置710は、光路705を経由して光束を受け取り、この光束を光路735へと方向づける。光路735は、光ステアリング装置710からレンズ740を通って光ステアリング装置745まで伸びている。光ステアリング装置745は、光路735を経由して光束を受け取り、この光束を光路750へと方向づける。
レンズ740は、焦点を調節するために光路735の一部分に沿って動かすことができる。レンズ730は、コリメーションを調節するために光路715の一部分に沿って動かすことができる。
図8は、平行モードにおけるシステム700の動作の図である。光ステアリング装置710は、平行ビーム805として光束を受け取り、この光束を平行ビーム810としてレンズ720へと方向づける。レンズ720は平行ビーム810としてこの光束を受け取り、これを収束ビーム815として平面820へと方向づける。平面820から、光束は、発散ビーム825として反射鏡725まで伝搬する。光束は、発散ビーム830として反射鏡725からレンズ730まで伝搬する。レンズ730は、この光束を発散ビーム830として受け取り、これを平行ビーム835として光ステアリング装置745へと方向づける。光ステアリング装置745は、この光束を平行ビーム835として受け取り、これを平行ビーム840として平面755へと方向づける。レンズ720、反射鏡725およびレンズ730は、光束が平行ビーム840として平面755に投射されるように光束を変換する光学サブシステムとみなすことができる。光ステアリング装置710は、光路715における光束の軌道を制御して、平行ビーム840を導き指定の入射角845で平面755に通す。
図9は、収束モードにおけるシステム700の動作の図である。光ステアリング装置710は平行ビーム805として光束を受け取り、この光束を平行ビーム905としてレンズ740へと方向づける。光束は、収束ビーム910としてレンズ740から光ステアリング装置745まで、収束ビーム915として光ステアリング装置745を経て平面755まで伝搬する。レンズ740は、光束が収束ビーム915として平面755に投射されるように光束を変換する光学サブシステムとみなすことができる。光ステアリング装置710は、光路735における光束の軌道を制御して、収束ビーム915を平面755内の(例えば、図9においてオフセット920で示されるxy座標のところの)目標位置に導く。
図10は、顕微鏡のためのシステム1000のブロック図である。システム1000は、光源1015、光学システム1020、顕微鏡1035、カメラ1030、コンピュータ1005、およびドライバ電子回路1010を含む。
光源1015は例えば、レーザであり、光を放射する。光学システム1020は、光源1015から光を受け取り、この光を調整し、平面1025を平行光ビームまたは収束光ビームで照明する。光学システム1020は、例えば、システム100やシステム700によって実施することができる。平面1025は、顕微鏡1035の画像平面と符合する。顕微鏡1035は、平面1025に置かれた試料の画像を生成する。カメラ1030は、顕微鏡1035からの画像を、コンピュータ1005によって処理されるディジタルデータ形式の画像に変換する撮像装置である。コンピュータ1005は、画像を評価し、ドライバ電子回路1010に信号を提供し、この信号がさらに光学システム1020を制御する。
コンピュータ1005は、画像の特性、例えば、画像内の物理的特徴や、画像の焦点を示す画像の品質を評価する。この特性に基づき、コンピュータ1005は、最終的には平面1025における照明を制御するための計算を行う。例えば、システム1000が平面1025を平行光ビームで照明するのに用いられている場合、コンピュータ1005は、光学システム1020内の光ステアリング装置を制御して、平行光ビームを導き指定の入射角で平面1025に通すための計算を行う。同様に、システム1000が平面1025を収束光ビームで照明するのに用いられている場合、コンピュータ1005は、光学システム1020内の光ステアリング装置を制御して、収束光ビームを平面1025内の目標位置に導くための計算を行う。またコンピュータ1005は、光ビームの焦点を合わせるための光学システム1020内のレンズの位置決めも制御する。コンピュータ1005によって行われるいくつかの計算の例については、前述の、(a)検流計位置の較正、(b)FRAP検流計位置の自動較正、および(c)TIRF検流計位置の自動較正に関する考察を参照されたい。
コンピュータ1005は、プロセッサ1008と、プロセッサ1008が実行できる命令を含むメモリ1009とを含む。命令を実行すると、プロセッサ1008は、画像の特性の評価、光学システム1020を制御するための設定の計算を含み、よって、本明細書で示す様々な動作を含む方法を実行するための光学システム1020の最終的な制御を含む方法を実行する。
システム1000は、本明細書においては、プロセッサ1008のための命令がメモリ1009にインストールされているものとして示されているが、命令は、後でメモリ1009にロードするために、例えば、記憶媒体1007の外部コンピュータ可読記憶媒体上に有形的に実施することもできる。記憶媒体1007は、それだけに限らないが、フロッピー(登録商標)ディスク、コンパクトディスク、磁気テープ、読取り専用メモリ、光記憶媒体を含む、あらゆる従来の記憶媒体とすることができる。また命令は、リモート記憶システムに位置し、メモリ1007に結合されているランダム・アクセス・メモリ、または別種の電子記憶として実施することもできる。
さらに、コンピュータ1005は、本明細書においては、命令がメモリ1009にインストールされており、したがって、ソフトウェアとして実施されるものとして示されているが、コンピュータ1005の動作は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはこれらの組み合わせのいずれかとして実施することもできる。
システム1000は、全内反射蛍光(TIRP)顕微鏡に最適な照明条件を作り出す。照明は、大きな視野にわたって均一であり、他の照明システムで見られる干渉じまを生じず、エバネッセント波の透過深度を非常に迅速に変化させることができる。システム1000は、光退色後蛍光回復(FRAP)または光活性化のための照明条件を作り出す。
システム1000が生み出すTIRF照明の品質は、固定ビームを使用するシステムより優れている。固定ビームを使用するシステムは、干渉じま、フレア、シャドウイング、および他の種類の不均一性を生じる。システム1000は、等しい傾斜角を有する各ビームの軌道においてビームを走査することによって、このようなアーチファクトを平均する。
システム1000は、入射ビームの照明角度をミリ秒単位以下で変動させ、広範囲の入射角に及ぶ多角度TIRF顕微鏡を実現するきわめて迅速な方法を提供する。コンピュータ1005は、自動探索アルゴリズムをフィードバック制御と共に使用して、多種類の対物およびダイクロイック・フィルタ・キューブのためのTIRF条件を自動的に最適化する。
FRAP/光活性化TIRFおよび対物レンズ
FRAP実験は、観察される試料の選択される領域が光退色されることを必要とする。FRAP実験後の蛍光回復の速度および程度をモニタし、蛍光回復の空間的パターンを調べることによって、分子の動力学に関する結論を下すことができる。相関法は、細胞環境を操作し(例えば、ケージドカルシウムを分解するなど)、または、光活性化によってより明るくなり、もしくはスペクトル特性が変化し得る、光活性化分子の細胞運命を追跡するために、色素または分子を光活性化するものである。
退色/光活性化は、対象とする領域に限局化されなければならないため、一般には、ラスタ走査または他の領域を対象とするビーム軌道を使用して、対象領域全体にわたって集束光ビームを走査することによって行われる。あるいは、FRAPは、共役画像平面のところの調整可能なマスク(例えば、調整可能な幅と高さの長方形)を貫通する落射蛍光を用いた選択的照明を使用して実現することもできる。後者は、費用はより安くつくが、通常は、手作業で行われるため調整するのが遅く、小さい物体、複数の物体、または他の形状(例えば、円)を退色/光活性化させることができない。よって、速度と柔軟性を得るために、一般には、ラスタ走査法が好まれる。
一般に、退色される領域は、観察される領域の部分領域であるため、どちらの領域も、顕微鏡対物の焦点面に位置する。この試料焦点面は、顕微鏡の観察ビーム路における画像平面のところに対応する画像平面を有し、(大部分の顕微鏡では)励起ビーム路上にも対応する画像平面を有する。
FRAP/光活性化とTIRF照明での異なる要件
FRAP/光活性化実験では、走査ビーム(またはマスク)の焦点が顕微鏡の画像平面上に合わせられなければならない。最小FRAP/光活性化点のサイズは、照明光の波長、対物の開口数(NA)、および対物の後焦点面を占める範囲によって決まる。(対物レンズを含む)顕微鏡光学システムは、この焦点を試料画像平面まで中継する。走査光学システムがテレセントリックであり、対物が無限遠補正であると仮定すると、光は、顕微鏡対物レンズ瞳の中心を平行ビームとして貫通する。
TIRP照明では、試料画像平面において平行ビームが必要とされる。FRAPとは異なり、TIRF照明では、レーザビームの焦点が対物レンズの後焦点面の外縁上に合わせられなければならない。TIRが生じるためには、次の2つの条件が満たされなければならない。すなわち、(i)光は高屈折率の媒体(典型的にはガラス)からより低い屈折率の媒体(例えば、水性媒体、細胞質ゾルなど)へと進まなければならないこと、および(ii)光軸(法線)に対する光の入射角は、観察される試料/カバーガラス界面の臨界入射角より大きくなければならないことである。後者の場合、これらの高入射角焦点は、瞳開口の外周の近くで生じる。平行ビームは、顕微鏡の画像平面のところで入射する場合、試料画像平面まで中継される。対物レンズの瞳において、この光は鮮明な焦点になる。
システム1000は、(a)多角度TIRF顕微鏡、(b)TIRFと組み合わせたFRAP、(c)TIRFと組み合わせた光活性化、(d)TIRFと組み合わせた光トラッピング、(e)インビトロまたはインビボのイメージング、(f)材料科学および例えば、リソグラフィのための表面の局所的活性化などの用途に使用することができる。
本明細書で示す技法は例示のためのものであり、本発明に関するいかなる限定も示唆しないものと解釈すべきである。当業者によれば、様々な代替、組み合わせ、および変更が考案され得るはずであることを理解すべきである。本発明は、添付の特許請求の範囲内に該当するすべての代替、変更および変形を包含するものである。
1005 コンピュータ
1007 記憶媒体
1008 プロセッサ
1009 メモリ
1010 ドライバ電子回路
1015 光源
1020 光学システム
1030 カメラ
1035 顕微鏡

Claims (25)

  1. 光学システムの第1の動作モード時に前記光学システムから平面に平行光ビームを投射することと、
    前記光学システムの第2の動作モード時に前記光学システムから前記平面に収束光ビームを投射することとを含む、方法。
  2. 前記平行光ビームを投射することは、前記光学システムにおける第1の光路を経由して第1の光束を送ることを含み、
    前記収束光ビームを投射することは、前記光学システムにおける第2の光路を経由して第2の光束を送ることを含む、請求項1に記載の方法。
  3. (i)前記第1の動作モード時に、
    (a)光源から前記第1の光束を受け取ることと、
    (b)前記第1の光束を前記第1の光路へと方向づけることと、
    (ii)前記第2の動作モード時に、
    (a)前記光源から前記第2の光束を受け取ることと、
    (b)前記第2の光束を前記第2の光路へと方向づけることとをさらに含む、請求項2に記載の方法。
  4. 前記第1の動作モード時に、前記第1の光路における前記第1の光束の軌道を制御して、前記平行光ビームを導き指定の入射角で前記平面に通すことと、
    前記第2の動作モード時に、前記第2の光路における前記第2の光束の軌道を制御して、前記収束光ビームを前記平面内の目標位置に導くこととをさらに含む、請求項2に記載の方法。
  5. (i)前記第1の動作モード時に、
    (a)前記第1の光路を経由して前記第1の光束を受け取ることと、
    (b)前記第1の光束を前記平面に至る下流側の光路へと方向づける
    ことと、
    (ii)前記第2の動作モード時に、
    (a)前記第2の光路を経由して前記第2の光束を受け取ることと、
    (b)前記第1の光束を前記平面に至る下流側の光路へと方向づける
    こととをさらに含む、請求項2に記載の方法。
  6. 前記平行光ビームを投射することは、発散光ビームを前記平行光ビームに変換するレンズに前記発散光ビームを送ることを含み、
    前記収束光ビームを投射することは、前記レンズに中間平行光ビームを送ることを含み、前記レンズは前記中間平行光ビームを前記収束光ビームに変換する、請求項1に記載の方法。
  7. 前記第1の動作モードは、(a)全内反射蛍光照明および(b)光退色後エバネッセント場蛍光回復照明からなるグループの中から選択される工程と併せて用いられる、請求項1に記載の方法。
  8. 前記第2の動作モードは、(a)光退色後蛍光回復照明、(b)光活性化照明、(c)光退色照明、(d)光ピンセット操作、(e)光分解操作からなるグループの中から選択される工程と併せて用いられる、請求項1に記載の方法。
  9. 前記平面は顕微鏡の画像平面と符合する、請求項1に記載の方法。
  10. 光学システムの第1の動作モード時に平面に平行光ビームを投射し、
    前記光学システムの第2の動作モード時に前記平面に収束光ビームを投射する前記光学システムを備える、装置。
  11. 前記光学システムは、
    前記第1の動作モード時に、第1の光束が伝搬して前記平行光ビームを生じさせる第1の光路と、
    前記第2の動作モード時に、第2の光束が伝搬して前記収束光ビームを生じさせる第2の光路とを備える、請求項10に記載の装置。
  12. 前記光学システムは、
    (i)前記第1の動作モード時に、
    (a)光源から前記第1の光束を受け取り、
    (b)前記第1の光束を前記第1の光路へと方向づけ、
    (ii)前記第2の動作モード時に、
    (a)前記光源から前記第2の光束を受け取り、
    (b)前記第2の光束を前記第2の光路へと方向づける機器を備える、
    請求項11に記載の装置。
  13. 前記光学システムは、
    前記第1の動作モード時に、前記第1の光路における前記第1の光束の軌道を制御して、前記平行光ビームを導き指定の入射角で前記平面に通し、
    前記第2の動作モード時に、前記第2の光路における前記第2の光束の軌道を制御して、前記収束光ビームを前記平面内の目標位置に導く機器を備える、請求項11に記載の装置。
  14. 前記機器は、検流計式走査鏡および音響光学偏向器からなるグループの中から選択された構成部分を備える、請求項13に記載の装置。
  15. 前記光学システムは、
    前記第1の動作モード時に、前記第1の光路を経由して前記第1の光束を受け取り、前記第1の光束を前記平面に至る下流側の光路へと方向づけ、
    前記第2の動作モード時に、前記第2の光路を経由して前記第2の光束を受け取り、前記第2の光束を前記平面に至る下流側の光路へと方向づける機器を備える、請求項11に記載の装置。
  16. 前記機器は、楕円ゾーン反射鏡、楕円反射鏡、円形反射鏡、開放口を有する反射鏡、ビーム結合器、ビームスプリッタ、ビームキューブ、および偏光ビームキューブからなるグループの中から選択された構成部分を備える、請求項15に記載の装置。
  17. 前記光学システムは、
    前記第1の動作モード時に、前記第1の光束を発散光ビームとして受け取り、前記第1の光束を前記平行光ビームとして方向づけ、
    前記第2の動作モード時に、前記第2の光束を平行光ビームとして受け取り、前記第2の光束を前記収束光ビームとして方向づけるレンズを備える、請求項11に記載の装置。
  18. 前記第1の動作モードは、(a)全内反射蛍光照明および(b)光退色後エバネッセント場蛍光回復照明からなるグループの中から選択される工程と併せて用いられる、請求項10に記載の装置。
  19. 前記第2の動作モードは、(a)光退色後蛍光回復照明、(b)光活性化照明、(c)光退色照明、(d)光ピンセット操作、(e)光分解操作からなるグループの中から選択される工程と併せて用いられる、請求項10に記載の装置。
  20. 前記平面は顕微鏡の画像平面と符合する、請求項10に記載の装置。
  21. 第1の光学サブシステムと、
    第2の光学サブシステムと、
    (i)第1の動作モード時に、
    (a)光源から第1の光束を受け取り、
    (b)前記第1の光束を前記第1の光学サブシステムにおける第1の光路へと方向づけ、
    (c)前記第1の光路における前記第1の光束の軌道を制御して、前記第1の光束を導き指定の入射角で平面に通し、
    (ii)第2の動作モード時に、
    (a)前記光源から第2の光束を受け取り、
    (b)前記第2の光束を前記第2の光学サブシステムにおける第2の光路へと方向づけ、
    (c)前記第2の光路における前記第2の光束の軌道を制御して、前記第2の光束を前記平面内の目標位置に導く光ステアリング装置とを備え、
    前記第1の光学サブシステムは、前記第1の光束が前記平面に平行光ビームとして投射されるように前記第1の光束を変換し、
    前記第2の光学サブシステムは、前記第2の光束が前記平面に収束光ビームとして投射されるように前記第2の光束を変換する、システム。
  22. 前記平面が顕微鏡の画像平面と符合する前記顕微鏡をさらに備える、請求項21に記載のシステム。
  23. 前記画像平面において試料の画像を生成する画像装置と、
    前記画像の特性を評価し、前記評価に基づいて、
    前記第1の動作モード時に、前記第1の光束の前記軌道を制御するように前記光ステアリング装置を制御し、
    前記第2の動作モード時に、前記第2の光束の前記軌道を制御するように前記光ステアリング装置を制御する制御信号を生成するプロセッサとをさらに備える、請求項22に記載のシステム。
  24. 前記第1の動作モードは、(a)全内反射蛍光照明および(b)光退色後エバネッセント場蛍光回復照明からなるグループの中から選択される工程と併せて用いられる、請求項21に記載のシステム。
  25. 前記第2の動作モードは、(a)光退色後蛍光回復照明、(b)光活性化照明、(c)光退色照明、(d)光ピンセット操作、(e)光分解操作からなるグループの中から選択される工程と併せて用いられる、請求項21に記載のシステム。
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