JP2011518530A - 二重フィルタを備えた光ネットワークインタフェースユニット、及びこれを用いてノイズを除去する方法 - Google Patents

二重フィルタを備えた光ネットワークインタフェースユニット、及びこれを用いてノイズを除去する方法 Download PDF

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Abstract

【解決手段】ネットワークインタフェースユニットが、光ファイバから下り信号を受信するための入力と、該入力に通じる光経路と、該光経路に接続されて、第1の波長域の上り信号を送信するためのレーザと、前記第1の波長域と重ならない第2の波長域の下り信号を受信するための受信器とを含んでいる。第3の波長域の信号が前記受信器に達する前に前記光経路から第3の波長域の信号をフィルタリングするために、第1のフィルタが設けられてあり、前記第1の波長域及び前記第3の波長域と重ならない第4の波長域の信号を前記光経路からフィルタリングするために、第2のフィルタが前記入力及び前記レーザ間に設けられてあり、前記第2のフィルタの下り方向側での前記第4の波長域の作用を抑制するための手段が更に設けられている。更にフィルタリング方法が提供される。

Description

本発明は、信号を上り方向に送信するためのレーザ、及び少なくとも2つの波長域の下り信号がレーザに達することを十分防止するための少なくとも2つのフィルタを有するネットワークインタフェースユニット(NIU) と、光信号をフィルタリングする方法とに関しており、更に具体的には、第1及び第2の波長域がNIU のレーザに達することを十分防止するために、受信器に利用されるべく第1の波長域を光経路からフィルタリングするための第1のフィルタ、及び不要な光信号を含む場合がある異なる第2の波長域を光経路からフィルタリングするための第2のフィルタを有する光ネットワークインタフェースユニットと、関連したフィルタリング方法とに関する。
光ネットワークインタフェースユニット(NIU) は、入力側の光ファイバーケーブルの光信号をローカルネットワークによって使用可能な電気信号に変換するための機器を収容する筐体を備えている。ファイバ・トゥ・ザ・ホーム(FTTH)環境では、NIU は、サービスプロバイダによって制御される外部のファイバ設備と顧客が所有するネットワーク配線との境界となる。従って、典型的なNIU は、光ファイバーケーブルを受けるための第1の入力と、同軸ケーブルであることが多い導体を受けるための第2の入力とを含んでいる。NIU には、光ファイバーケーブルで受信した光信号を、同軸ケーブルを通して送信され得る電気信号に変換するための光電変換器が更に含まれている。このために、例えば、受信した光信号に応じて電気信号を出力するフォトダイオードが含まれてもよい。NIU は、ホームネットワークから受信した電気信号を光信号に変換し、変換された光信号を、光ファイバーケーブルを通して上り方向に送信するためのレーザを更に含んでもよい。
中継所から住宅に光信号を送信して、住宅から中継所に光信号を送信して戻すために1本の光ファイバーケーブルを使用することが知られている。中継所から住宅への方向が、ここでは「下り」方向と呼ばれて、住宅から中継所への方向が「上り」方向と呼ばれる。このために、下り方向への送信が通常、第1の波長又は第1の波長域を用いて行われ、上り方向への送信が、第1の波長域から離れた第2の波長又は第2の波長域を用いて行われる。下り方向への送信は、中継所内の温度制御された環境に維持されている少数の比較的高価なレーザの内の1つによって行われてもよく、前記レーザは、著しいドリフトなしに比較的狭い波長域で送信することが可能である。このような下り方向への送信は、例えば、約1550乃至1560ナノメートルの波長域内の特定の波長で行われてもよい。上り方向への送信は、あまり高価ではないレーザによって行われ、該レーザは、送信する波長域で著しいドリフトを受ける場合がある。レーザが作動する温度がレーザの送信波長に影響を及ぼすので、上り方向に送信するレーザが屋外のNIU に取り付けられて、温度変動を受ける場合、このドリフトが増加する可能性がある。このような上り方向への送信は、送信するレーザの波長の変動を調整するために、1260乃至1360ナノメートル程度に広くてもよいが約1310ナノメートルの波長域で公称上行われる。これとは異なり、下り方向の送信によく使用される波長域より上の1565乃至1625ナノメートルの波長域で上り方向の送信を行うことが知られている。
米国特許出願公開第2005/013614号明細書
NIU で受信した下り方向の光信号は、光電変換器の適用対象外の波長を含む場合がある。例えば、送信システムのエルビウム添加光ファイバ増幅器(EDFA)が、NIU に達する場合がある広帯域のノイズを発生させることがある。光ファイバ内の後方散乱も、通常の下り方向の送信で生じる場合がある。送信システムのコネクタのようなネットワークにおける反射ポイントが、NIU に向かう順方向で後方散乱された光を反射する場合がある。反射信号がフィルタによってフィルタリングされる波長の範囲内に含まれる場合、この光の一部がNIU の受信器に向かって導かれるかもしれない。この反射信号の他の部分が、NIU のレーザに達する可能性があり、レーザに達するこの不要な信号は、レーザの上り方向の送信性能を低下させる場合がある。従って、NIU の受信器を対象とした下り方向の送信を妨げることなく、NIU 、特にNIU のレーザに対する不必要な下り方向の光信号の影響を低減することが望ましい。
これら及び他の課題は、本発明の実施形態によって対処されており、本発明の第1の態様では、光ファイバから下り信号を受信するための入力と、該入力から、第1の波長域の上り信号を光経路に送信するレーザまで通じる前記光経路とを含むネットワークインタフェースユニット(NIU) が備えられている。NIU は、第1の波長域と重ならない第2の波長域の下り信号を受信するための受信器を更に含んでいる。第1のフィルタが、第3の波長域の信号が受信器に達する前に第3の波長域の信号を光経路からフィルタリングするために、入力及び受信器間に設けられており、第3の波長域は第2の波長域を含んでいる。第2のフィルタが、第1の波長域及び第3の波長域と重ならない第4の波長域の信号をフィルタリングするために、入力及びレーザ間に設けられている。第2のフィルタの下り方向側での第4の波長域の作用を抑制するための手段が更に備えられている。
本発明の別の態様では、光ファイバーケーブルから信号を受信するための入力と、第1の波長域の光を生成すべく構成されたレーザと、入力からレーザまでの光経路とを有するネットワークインタフェースユニット(NIU) に関する方法が提供される。該方法は、NIU の入力から光経路に信号を受信するステップと、第1の波長域と重ならない第2の波長域を光経路から抽出するステップと、更なる処理のために第2の波長域をネットワーク要素に導くステップとを含んでいる。前記方法は、第1及び第2の波長域と重ならない第3の波長域を光経路から抽出するステップと、第3の波長域を光経路から抽出した後、抽出された第3の波長域の信号を処理せずに、抽出された第3の波長域の信号又は不要要素を消失させるステップとを更に含んでいる。
本発明の更なる態様では、光ファイバから下り信号を受信するための入力と、第1の波長域の上り信号を光ファイバに送信するためのレーザと、入力からレーザまでの光経路とを含むNIU が備えられている。NIU は、第1の波長域と重ならない第2の波長域の信号を受信するための受信器と、入力及び受信器間に設けられて、第3の波長域の信号が受信器に達する前に第3の波長域の信号を光経路からフィルタリングするための第1のフィルタとを更に含んでいる。第3の波長域は、第2の波長域を含んでいる。NIU は、入力及びレーザ間に設けられて、第1の波長域及び第3の波長域と重ならない第4の波長域の不要な光信号を光経路から除去するための第2のフィルタを更に含んでいる。
これら及び他の利点が、添付図面と共に以下の詳細な説明を読むことにより更に理解される。
本発明の実施形態に係るネットワークインタフェースユニット(NIU) を示す概略図である。 本発明の別の実施形態に係るNIU を示す概略図である。 本発明の別の実施形態に係るNIU を示す概略図である。 本発明の実施形態に係る方法を示すフローチャートである。
本発明を、本発明の実施形態が示された添付図面を参照して、以下に更に十分に説明する。しかしながら、本発明は、多くの様々な形態で具体化され、ここに述べられる実施形態に限定されるように解釈されるべきではなく、むしろ、この開示が、詳細且つ完全であり、本発明の範囲を当業者に十分に伝えるようにこれらの実施形態は提供される。
同一の参照番号が、全体に亘って同一の要素を参照している。図面では、一定の線、層、構成部材、要素又は機構の厚さが、明瞭さのために誇張されてもよい。特に指定されていない場合、破線は選択機構又は操作を示す。
ここに用いられる用語は、特定の実施形態のみを説明するためのものであり、本発明の限定を意図していない。特に定義されていない場合、ここに用いられている(技術用語及び科学用語を含む)全ての用語は、本発明が属する技術における当業者によって一般に理解される同一の意味を有する。一般に用いられる辞書に定義されているような用語が、明細書及び関連技術の内容における意味と一致する意味を有するように解釈されるべきであり、ここに明確に定義されていない場合、理想化された意味又は過度に形式的な意味に解釈されるべきではないことが更に理解される。公知の機能又は構成は、簡潔さ及び/又は明瞭さのために詳細には説明されていない。
ここに用いられているように、特に内容が明瞭に示されていない場合、単数形「a 」、「an」及び「the 」が、複数形を同様に含むように意図されている。用語「備える」(comprises )及び/又は「備えている」(comprising)が本明細書に用いられているとき、述べられた機構、完全体、ステップ、操作、要素及び/又は構成部材の存在を明示するが、一又は複数の他の特徴、完全体、ステップ、操作、要素、構成部材及び/又はそのグループの存在又は追加を除外しないことが更に理解される。ここに用いられているように、用語「及び/又は」は、関連して挙げられた一又は複数のアイテムの任意の組み合わせ及び全ての組み合わせを含んでいる。ここに用いられているように、「X 及びY 間」及び「略X 及びY 間」のような表現は、X とY とを含めて解釈されるべきである。ここに用いられているように、「略X 及びY 間」のような表現は、「略X 及び略Y 間」を意味する。ここに用いられているように、「略X からY まで」のような表現は、「略X から略Y まで」を意味する。
要素が、別の要素の「上にある」(on)、別の要素に「取り付けられている」(attached)、別の要素と「接続されている」(connected )、別の要素と「結合されている」(coupled )、別の要素と「接触している」(contacting)等と参照されているとき、要素が直接、別の要素上にある、別の要素に取り付けられている、別の要素と接続されている、別の要素と結合されている、若しくは別の要素と接触していることが可能であり、又は介在する要素が存在してもよいと理解される。対照的に、要素が、例えば、別の要素「の直接上にある」、別の要素に「直接取り付けられている」、別の要素と「直接接続されている」、別の要素と「直接結合されている」、又は別の要素と「直接接触している」と参照されているとき、介在する要素は存在しない。更に、別の機構に「隣接して」配置された構造又は機構への参照は、隣接した機構に重なる部分又は隣接した機構の下方に設けられた部分を有してもよいということが、当業者によって認識される。
「下に」(under )、「下方に」(below )、「下部の」(lower )、「上方に」(over)、「上方の」(upper )、「横の」(lateral )、「左方の」(left)、「右方の」(right )のような空間に関する相対的な用語は、図面に示されているような1つの要素又は機構の別の要素又は機能に対する関係を説明するために、説明を簡略化すべくここに用いられている。空間に関する相対的な用語は、図面に示された方向に加えて、使用又は操作時の装置の様々な方向を包含するように意図されていると理解すべきである。例えば、図面に示された装置が反転された場合、他の要素又は機構の「下に」(under )又は「下方に」(beneath )と説明された要素は、他の要素又は機構の「上方に」(over)配置される。別の状況では、装置が(90度又は他の方向に回転されて)配置されてもよく、ここに用いられる空間に関する相対的な関係の説明が適宜解釈される。
図1は、ハウジング12を含むネットワークインタフェースユニット(NIU) 10を示しており、ハウジング12は、例えば耐候性を有してもよく、住宅の外壁のような屋外の場所に取付可能である。NIU 10は、光ファイバーケーブル16が適切なコネクタ(不図示)によって接続されてもよい光入出力14と、同軸ケーブル20のような電気コネクタが接続され得る電気入出力18とを含んでいる。NIU 10の内部には、光入出力14及びレーザ24間で信号を伝送するために、光入出力14に接続された光経路22が含まれている。光経路22は、光入出力14及び受信器28間に、以下に更に詳細に説明される第1のフィルタ26を含んでいる。受信器28は、光ファイバーケーブル16を通って入力された光信号を、電気入出力18に接続された電気経路32に出力される電気信号に変換するための光電変換器30を備えている。光経路22は、光入出力14と、以下に説明されるレーザ24との間に第2のフィルタ34を更に含んでいる。第2のフィルタ34は、図1に示されているように、第1のフィルタ26及びレーザ24間に配置されてもよく、又は、図2に示されているように、NIU 10の光入出力14及び第1のフィルタ26間に配置されてもよい。第2のフィルタ34が光入出力14及び第1のフィルタ26間に配置されている場合、第2のフィルタ34によって除去される不要な信号又は光エネルギが、各フィルタによって除去される特定の波長域のため第1のフィルタ26により受信器28の方に導かれるとしても、第2のフィルタ34は、受信器28に対する不必要な下り方向の光信号又は光エネルギの影響を低減することが可能である。「不要要素」という用語は、所望の信号以外の光ファイバにおけるノイズ、信号及び他の光を含む光エネルギを一般的に説明するためにここに用いられている。
第1のフィルタ26の特性は、レーザ24によって生成されて上り方向に送信される信号が、中継所に向かって送信される際に第1のフィルタ26を自由に通過するように選択されている。適切なフィルタが、選択された波長域を光ファイバーケーブルからフィルタリングするために市販されている「ドロップ/アドモジュール」(drop/add modules)として入手可能である。一方では、第2の波長域の下り信号が、第1のフィルタ26によって光経路22から受信器28に向きを変えて、それにより、第2の波長域の少なくとも一部の信号が、電気信号に変換されて、変換された電気信号が電気入出力18を通って出力され得る。例えば、レーザ24が約1310ナノメートルの波長で送信すべく構成されている場合、第1の波長域は、略1310ナノメートルの波長を含んでもよく、例えば1260乃至1360ナノメートルの波長を含んでもよい。
第2の波長域は、1550ナノメートルを越える波長を全て含んでもよい。第2の波長域の一部を含む第3の波長域は、例えば受信器28が処理すべく構成されている1550乃至1560ナノメートルの信号であってもよい。受信器28が処理すべく構成されている第3の波長域を超える波長の信号を含んで受信器28に導かれる所与の波長を越える信号を全て送信することにより、第1のフィルタ26として比較的安価な高域フィルタを使用することが可能になる。この場合、第2の波長域の下端より下の全ての信号、例えば、1550ナノメートル未満の波長を有する信号が、第1のフィルタ26によっても最小限度しか影響されず、光経路22に沿ってレーザ24に向かって進み続ける一方、1550乃至1560ナノメートルの範囲内の信号が受信器28に向かって導かれる。
代わりに、第1のフィルタ26は、中継所の送信機が送信する略公称周波数の波長域を通過すべく構成された帯域通過フィルタを含んでもよい。帯域通過フィルタを使用すると、第3の波長域は、第1のフィルタ26によって受信器28に向かって通過する第2の波長域を略全て含んでもよい。この場合、略1550ナノメートル未満であり略1560ナノメートルを超える全ての波長が、第1のフィルタ26によって最小限度しか影響されず、レーザ24に向かって進み続ける。
第3の波長域の信号以外の信号がNIU 10に達する場合がある。このような信号は、例えば、送信システムにおける様々なノイズ源によって引き起こされ得る。エルビウム添加光ファイバ増幅器(EDFA)は、例えば、光ファイバーケーブルを通って送信される光を増幅し、システムの適用範囲を広げるために光伝送システムに含まれる場合がある。このような増幅器は広帯域のノイズを導入する可能性があり、前記ノイズは、受信器28又はレーザ24に達するまで伝播する。更に、EDFAにより生成されるノイズは1550ナノメートルの下り信号と相互作用して、更なるノイズを生成する場合がある。ノイズは、下り信号から後方散乱によって更に引き起こされ得る。この後方散乱が、NIU 10から離れて上り方向に進む間、様々なコネクタ(不図示)のようなシステムにおける反射ポイントが、NIU 10に向かって後方散乱された光を反射して戻す可能性がある。このようなノイズの内のいずれかが第2の波長域に含まれる場合、前記ノイズは受信器28に達して、受信器28の性能に悪影響を及ぼすか、又は受信器28から出力される電気信号を劣化させる可能性がある。前記ノイズが第2の波長域に含まれない場合、ノイズはレーザ24に達する場合があり、このために、レーザ24の性能に悪影響が及ぼされ得る。
レーザ24に達する僅かなノイズが、レーザ24の送信波長より約35ナノメートルを超えて短い場合、レーザ24の材料が光を吸収して、このため、レーザ24におけるゲインが増大する場合がある。これは、レーザ24に導入される付加電流と等価であり、レーザ24の光出力を増大させる場合がある。反射強度が調整されている場合、100 パーセントの効率ではないが、この調整は上り方向に送信するレーザ24に反映される場合がある。
レーザ24に達する僅かなノイズがレーザ24の送信波長に対して約35ナノメートル(より長いか又はより短い)範囲内にある場合、反射光は吸収される代わりに増幅される場合がある。これは、レーザ24に導入される付加電流と同一の影響を引き起こす場合がある。レーザ24にこの光を入力すると、レーザ24内の光の誘導放出を減少させて、キャリア密度を負の電流源と略等価に減少させて、場合によってはレーザ24の光出力を低下させる場合がある。反射光の波長が上り方向に送信するレーザ24のモードと重なる場合、且つレーザ24が、モードの間隔が均一に配置された櫛型パターン(comb pattern)を有するファブリーペロータイプのレーザである場合、この影響は更に大きくなる場合がある。反射光がレーザ24のモードに近い場合、誘導されたキャリアの変化が、レーザ24のゲインに加えてレーザ24の屈折率も変化させて、レーザ24のモードをノイズの波長と一致させる。このため、レーザ24の出力光の振幅変動が引き起こされる場合がある。
レーザ24に達する光が、上り方向に送信するレーザ24の送信波長より約40ナノメートルを超えて大きい波長である場合、光は、レーザ24の出力に影響を及ぼすが、その影響は、レーザ24の送信波長に近い光、又は前記送信波長未満の光によって引き起こされる影響ほど重要ではない。
レーザ24に対するシステムにおけるノイズの影響を低減するために、第2のフィルタ34が、光経路22から第4の波長域をフィルタリングすべく選択されている。前記第4の波長域は、レーザ24の送信波長、例えば1310ナノメートル未満の波長を有する帯域、又は1310ナノメートル未満の第1の領域及び1310ナノメートルを超える第2の領域を有する帯域を含んでもよい。「第2のフィルタ」は、所望の波長域をフィルタリングするために、必要に応じて複数のフィルタを含んでもよい。しかしながら、略1310ナノメートルの波長をフィルタリングするためのフィルタを選択するとき、上り方向に送信するレーザの送信波長がドリフトする可能性があるとすれば、レーザ24が送信する波長をフィルタリングしないように注意する必要がある。レーザ24が、温度制御された環境に維持されている場合、又は、狭い波長域で送信すべく構成されている場合、1310ナノメートルの送信周波数の両側の任意の小さな範囲内の全ての波長をフィルタリングして、これらの波長がレーザ24に達することを十分防ぐことが可能である。しかしながら、特に屋外の環境で使用されるときのレーザ24のようなNIU のレーザの変化性を考慮すると、フィルタリングされない1310ナノメートル(又は他の公称の上り送信波長)前後の少なくとも20ナノメートルの範囲、又はより大きい範囲を残すことが望ましい。
第4の波長域は、上り方向に送信するレーザ24が送信する第1の波長域と、第1のフィルタ26によって光経路22からフィルタリングされる第2の波長域との間の波長域のほとんどあらゆる部分を含んでもよい。例えば、1365ナノメートルより上であり1550ナノメートルより下の波長域、又は該波長域のサブ部分がフィルタリングされて、受信器28及び/又はレーザ24に対するこの帯域のノイズの影響が低減され得る。
帯域幅の必要性が増加するにつれて、システムのオペレータは、様々な波長の光を用いて様々なタイプの情報を下り方向に送信するために付加的な送信機を追加する場合があり、これらの付加的な送信は、受信器28及び/又はレーザ24の動作に悪影響を及ぼし得る。上述したように第4の波長域をフィルタリングする更なる利点の1つが、付加的な下り方向の波長がシステムに追加された場合に、NIU 10が単一の下り方向の波長域を処理し続け得ることである。第2のフィルタ34が、例えば、少なくとも1530乃至1550ナノメートルの波長域をフィルタリングすべく構成されている場合、この範囲内の後で追加された第2の下り方向の波長域は、レーザ24に達することが十分妨げられる。単一の波長域にて下り方向の情報を送信するシステムで使用すべく構成されたNIU 10のようなNIU は、2以上の波長域の下り方向の情報を送信すべく変更されたシステムで使用され続けることが可能であり、NIU は、このような新しく追加された信号からレーザ24を保護するために改良される必要がない。
レーザ24による上り方向の送信は、1310ナノメートル、又は1310ナノメートル前後の周波数帯域で行われることが多い。しかしながら、1550乃至1560ナノメートルの範囲より上の、例えば約1610ナノメートルの波長域を用いてレーザ24により上り信号を送信することが更に知られているが、温度変化が、例えば1600乃至1620ナノメートルの範囲内の送信波長を実際に生じさせる場合がある。この場合、第4の波長域は、1560ナノメートルより大きい波長を含むことができ、上り方向に送信するレーザ24の送信波長における誤差を考慮して実行可能であるように、上り方向の送信の波長域の近くまで広げることが可能である。
不要な下り信号が第2のフィルタ34によって光経路22から除去されると、このような信号が光経路22に反射して戻ることを十分抑制することに注意すべきである。光ファイバ又はフィルタの出力を終端とし、光ファイバにおける光エネルギを消失させるために、様々な方法が知られている。例えば、更なる処理なしで、フィルタリングされた信号を吸収するか又は無効にするために、光ターミネータ36が第2のフィルタ34の出力に接続されてもよい。光ターミネータ36は、後方反射を十分防ぐために斜めに裂かれた光ファイバの端部を覆う屈折率整合ゲル、又は光を光ファイバに反射して戻すことなく、光を吸収又は消失させるための拡散器を備えてもよい。代わりに、図3に示されているように、ネットワークインタフェースユニットのコストを低く維持して、光を光経路22に反射して戻す可能性を減少させるために、第2のフィルタ34の出力が、NIU 10の内部に光を放射してもよい。更に、光ファイバの端部を押しつぶすことも可能であり、これにより、後方反射が十分防止される。光経路22から離れて第4の波長域のノイズ又は光を消散させるか、吸収するか又は導くためのあらゆる手段が使用され得る。
本発明の実施形態に係る方法が、図4に示されており、光ファイバーケーブルから信号を受信するための入力、第1の波長域の光を生成すべく構成されたレーザ、及び入力からレーザまでの光経路を含むネットワークインタフェースユニット(NIU) を備えるステップ50と、NIU の入力から光経路に信号を受信するステップ52と、第1の波長域と重ならない第2の波長域を光経路から抽出して、更なる処理のために第2の波長域をネットワーク要素に導くステップ54とを備えている。前記方法は、第1及び第2の波長域と重ならない第3の波長域を光経路から抽出するステップ56と、第3の波長域を光経路から抽出した後、抽出された第3の波長域の信号を処理せずに、抽出された第3の波長域の信号又はノイズを消失させるステップ58とを更に備えている。
本発明は、複数の現在好ましい実施形態に基づきここに説明されている。しかしながら、これらの実施形態への変更及び追加は、当業者にとって先の開示を読むことにより明らかである。このような追加及び変更は全て、本発明の一部として添付の特許請求の範囲内に含まれることが意図される。
本出願は、2008年4月22日付で出願された米国仮特許出願第61/046919号明細書の権利を主張しており、その内容全体が参照してここに組み込まれる。

Claims (18)

  1. ネットワークインタフェースユニット(NIU) において、
    光ファイバから下り信号を受信するための入力と、
    該入力に通じる光経路と、
    該光経路に接続されて、第1の波長域の上り信号を前記光ファイバに送信するためのレーザと、
    前記第1の波長域と重ならない第2の波長域の下り信号を受信するための受信器と、
    前記入力及び前記受信器間に設けられて、前記第2の波長域を含む第3の波長域の信号が前記受信器に達する前に前記第3の波長域の信号を前記光経路からフィルタリングするための第1のフィルタと、
    前記入力及び前記レーザ間に設けられて、前記第1の波長域及び前記第3の波長域と重ならない第4の波長域の信号を前記光経路からフィルタリングするための第2のフィルタと、
    該第2のフィルタの下り方向側での前記第4の波長域の作用を抑制するための抑止手段と
    を備えていることを特徴とするNIU 。
  2. 前記第2の波長域の光信号を電気信号に変換するための光電変換手段を更に備えていることを特徴とする請求項1に記載のNIU 。
  3. 前記第4の波長域は、前記第1の波長域と前記第3の波長域との間にあることを特徴とする請求項1に記載のNIU 。
  4. 前記第4の波長域は、前記第3の波長域から前記第1の波長域までであることを特徴とする請求項1に記載のNIU 。
  5. 前記第4の波長域は、前記第1の波長域より下の第1部分、及び前記第1の波長域より上の第2部分を含んでいることを特徴とする請求項1に記載のNIU 。
  6. 前記第1の波長域は、前記第3の波長域より上であることを特徴とする請求項1に記載のNIU 。
  7. 前記抑制手段は、光ファイバターミネータを含んでいることを特徴とする請求項1に記載のNIU 。
  8. 前記抑制手段は、終端処理されていない光ファイバを含んでいることを特徴とする請求項1に記載のNIU 。
  9. 前記抑制手段は、前記第2のフィルタの出力を含んでいることを特徴とする請求項1に記載のNIU 。
  10. 光ファイバーケーブルから信号を受信するための入力、第1の波長域の光を生成すべく構成されたレーザ、及び前記入力から前記レーザまでの光経路を含むネットワークインタフェースユニット(NIU) を備えるステップと、
    前記NIU の入力から前記光経路に信号を受信するステップと、
    前記第1の波長域と重ならない第2の波長域を前記光経路から抽出して、前記第2の波長域を更なる処理のためにネットワーク要素に導くステップと、
    前記第1及び第2の波長域と重ならない第3の波長域を前記光経路から抽出する抽出ステップと、
    前記第3の波長域を前記光経路から抽出した後、抽出された第3の波長域の信号を処理せずに、抽出された第3の波長域の信号又は不要要素を消失させるステップと
    を備えていることを特徴とする方法。
  11. 抽出された第2の波長域に光電変換を行うステップを更に備えていることを特徴とする請求項10に記載の方法。
  12. 前記抽出ステップは、前記第1の波長域及び前記第2の波長域間の第3の波長域を抽出することを含んでいることを特徴とする請求項10に記載の方法。
  13. 前記レーザを使用して、前記第1の波長域の上り信号を送信するステップを更に備えていることを特徴とする請求項10に記載の方法。
  14. 抽出された第3の波長域の信号又はノイズを前記光経路に導いて、光ファイバターミネータに送るステップを更に備えていることを特徴とする請求項10に記載の方法。
  15. ネットワークインタフェースユニット(NIU) において、
    光ファイバから下り信号を受信するための入力と、
    第1の波長域の上り信号を前記光ファイバに送信するためのレーザと、
    前記入力から前記レーザまでの光経路と、
    前記第1の波長域と重ならない第2の波長域の信号を受信するための受信器と、
    前記入力及び前記受信器間に設けられて、前記第2の波長域を含む第3の波長域の信号が前記受信器に達する前に、前記第3の波長域の信号を前記光経路からフィルタリングするための第1のフィルタと、
    前記入力及び前記レーザ間に設けられて、前記第1の波長域及び前記第3の波長域と重ならない第4の波長域の不要要素を前記光経路から除去するための第2のフィルタと
    を備えていることを特徴とするNIU 。
  16. 前記第2の波長域の光信号を電気信号に変換するための光電変換手段を更に備えていることを特徴とする請求項15に記載のNIU 。
  17. 前記第4の波長域は、前記第1の波長域と前記第3の波長域との間にあることを特徴とする請求項15に記載のNIU 。
  18. ノイズが前記光経路から除去された後、更なる処理なしに前記ノイズを吸収するための手段を更に備えていることを特徴とする請求項15に記載のNIU 。
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