JP5805126B2 - 両方向光通信ネットワークで分布ラマン増幅および遠隔ポンピングを使用する方法および装置 - Google Patents

両方向光通信ネットワークで分布ラマン増幅および遠隔ポンピングを使用する方法および装置 Download PDF

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Description

関連出願の相互参照
本願は、2009年4月15日に出願した米国仮出願第61/169,510号、名称「Method and Apparatus for Remotely−Pumped Passive Optical Network System for Extending Reach」の優先権を主張するものである。
本発明は、光ファイバ通信ネットワークに関し、より具体的には、到達範囲を延長し、かつ/または受動光ネットワークの分割比を高めるのに分布ラマン増幅および遠隔ポンピングを使用する方法および装置に関する。
受動光ネットワーク(PON)は、電力を与えられない光学スプリッタが、単一の光ファイバが複数の顧客建物にサービスするのを可能にするのに使用される、ポイントツーマルチポイント、ファイバーツーザプレミシズ(fiber−to−the−premises)、ブロードバント・ネットワーク・アーキテクチャである。図1に示されているように、通常のPON 10は、サービス・プロバイダの電話局(CO)の光回線終端装置(optical line terminal:OLT)10.1と、近端ユーザすなわち加入者または顧客の建物(CP、図示せず)またはその付近に配置された複数の光ネットワーク・ユニット(optical network unit:ONU)または光ネットワーク端末(optical network terminal:ONT)10.2とを含む。OLT 10.1は、伝送光ファイバ10.5および遠隔ノード(RN)10.6内に配置された1:N受動光スプリッタ10.7を含む光分配ネットワーク(optical distribution network:ODN)10.4を介してONU/ONTに光学的に結合される。ODNを、しばしば、外部プラント(outside plant)と称する。
PONは、ネットワークの端末(OLT、ONU、およびONT)が電力を必要とする能動コンポーネントおよび/または能動回路を含むことが明白であっても、受動的であると言われる。それでも、ODNが電力を必要とするコンポーネントまたは回路を含まない限り、産業界では、PON全体を受動的と称することが一般的である。
ONU/ONTの個数は、スプリッタ10.7の分割比(1:N)に対応する。各ONU/ONT 10.2は、光ファイバ伝送路を終端し、メタリック回線(metallic line)を介して各CPへ電気信号を供給する。
OLTとスプリッタとの間の単一ファイバ・アーキテクチャは、たとえば、ITU−T G.984で標準化されたGPON(ギガビットPON)で、波長分割多重化(WDM)を使用することによって可能にされる。ダウンストリーム信号は、1480〜1500nmの範囲内の波長で伝送され、アップストリーム信号は、1300〜1320nmの範囲内の波長で伝送される。連続モード・ダウンストリーム信号(たとえば、OLTからONU/ONTへの1490nm信号)は、単一のファイバ10.5を共有する各ONU/ONT 10.2にブロードキャストされる、すなわち、ダウンストリーム信号は、異なるONU/ONTに結合された別々の光ファイバ経路に向けられる複数のサブ信号に分割される(スプリッタの出力のサブ信号は、本質的にはRNの入力で受け取られるダウンストリーム信号と同一であるが、スプリッタの固有機能に起因して、より低いパワーを有する)。暗号化が、盗聴を防ぐのに使用される。その一方で、バースト・モード・アップストリーム信号(たとえば、ONU/ONT 10.2からOLT 10.1への1310nm信号)は、複数のアクセス・プロトコル、通常は時分割多元接続(TDMA)を使用して組み合わされる。OLTは、アップストリーム通信のタイム・スロット割当てを提供するために、個々のONU/ONTから共有される単一ファイバへのトラフィックの伝送を制御する。
PONは、ダウンストリーム信号を分割するのに、電力によって作動するコンポーネントを使用しない。そうではなく、信号は、受動光スプリッタによってエンド・ユーザの間で分配される。各スプリッタは、通常、伝送ファイバ10.5からの信号をN本のドロップライン(drop−line)(またはファンアウト)ファイバ10.9に分割し、ここで、Nは、製造業者に依存し、複数のスプリッタを、単一の遠隔ノード・キャビネットに集約することができる。
PON構成は、ポイントツーポイント・アーキテクチャと比較して、必要なファイバおよびCO機器の量を減らす。さらに、PONは、受動外部プラント(ODN)内で保守をほとんど必要とせず、電力を必要とせず、これによって、ネットワーク・オペレータの出費を減らす。しかし、OLTと最も遠いONU/ONTとの間の最大伝送距離(または到達範囲)ならびに分割比は、現在、さまざまな物理層制約およびPONプロトコルによって制限されている。たとえば、GPON標準規格(ITU−T G.984)は、60kmの論理到達範囲および1:128の最大分割比を許容するが、28dBのロス・バジェット(loss budget)が、現在、通常のGPON展開を1:32の分割比および20km以下の到達範囲に制限している。もちろん、所与のロス・バジェットについて、特定のアプリケーションが、より小さい分割比(たとえば、1:16)を許容する場合には、到達範囲をより長くする(たとえば、30km)ことができる。逆に、アプリケーションが、より短い到達範囲(たとえば、10km)を許容する場合には、分割比をより大きくする(たとえば、1:64)ことができる。しかし、一部のアプリケーションは、両方すなわち、より長い到達範囲(たとえば、60km)およびより大きい分割比(たとえば、1:64)を要求する。
PONシステムの到達範囲を延長する技法の複数の報告があった[たとえば、参照によって本明細書に組み込まれている、K.Suzuki他、「Amplified gigabit PON systems」、J.Optical Networking、Vol.6、No.5、422〜433頁(2007年)およびP.P.Iannone他、「Hybrid CWDM Amplifier Shared by Multiple TDM PONs」、Proceeding of OFC 2007、PDP−13(2007年)]。さらに、GPON到達範囲エクステンダが、国際電気通信連合によって最近標準化された[ITU−T G.984.6を参照されたい]。
G.984.6で検討される到達範囲延長手法は、周知の光増幅器またはオプティカルツーエレクトリカルツーオプティカル(optical−to−electrical−to−optical:OEO)リピータを含む外部プラント内の電力を与えられるユニットの使用を必要とするが、この設計要件は、PONシステムの利益のいくつかを否定し、特に電力供給が使用可能ではないある種の環境で、ネットワーク・サービス・プロバイダ/オペレータにとって必ずしも実用的またはコスト効率がよいものではない場合がある。
米国特許第6,163,636号 米国特許第5,323,404号 米国特許第6,504,973号
ITU−T G.984 K.Suzuki外、「Amplified gigabit PON systems」、J.Optical Networking、Vol.6、No.5、422〜433頁(2007年) P.P.Iannone外、「Hybrid CWDM Amplifier Shared by Multiple TDM PONs」、Proceeding of OFC 2007、PDP−13(2007年) IEEE 802.3ah M.N.Islam、「Raman Amplifiers for Telecommunications 2」、Springer−Verlag、New York、Inc、(2004年)、M.N.Islam編、Ch.1、2頁、およびCh.19
したがって、受動外部プラントを維持しながら、到達範囲を延長し、かつ/またはPONの分割比を高める技法の必要が残っている。
また、そのようなシステムの分配ネットワーク内で電力供給を必要とせずにPONのロス・バジェットを増やす必要がある。
本発明の第1態様に従って、本発明者は、ロス・バジェットを改善するためにPONのアップストリーム光信号波長および/またはダウンストリーム光信号波長で遠隔ポンピングおよび分布ラマン増幅を使用し、これによって、その到達範囲を延長し、かつ/またはその分割比を高めることを提案する。
本発明の第1の態様の一実施形態によれば、両方向光ファイバ通信ネットワークは、第1波長のダウンストリーム光信号および第2の異なる波長の複数のアップストリーム光信号を搬送する光伝送ファイバを含む。ファイバは、少なくともその長さの延長された部分にまたがる分布ラマン利得の特徴がある。ファイバの一端に光学的に結合された第1端末は、ダウンストリーム信号を生成する第1送信機と、アップストリーム信号を検出する第1受信機と、ダウンストリーム信号もしくはアップストリーム信号のいずれかまたは両方にラマン増幅を提供するポンプ光を生成する少なくとも1つのポンプ・ソースとを含む。ファイバの他端に光学的に結合された複数の第2端末は、それぞれが、アップストリーム信号のうちの1つを生成する第2送信機と、ダウンストリーム・サブ信号を検出する第2受信機とを含む。受動光ノードは、(i)ダウンストリーム信号を複数のサブ信号に分割し、ここで各サブ信号は、第2端末のうちの別々の1つにダウンストリームに伝播し、また(ii)第1端末への伝送のために第2端末のそれぞれからのアップストリーム信号のそれぞれをファイバ上に組み合わせる、ように構成される。ノードの出力の各ダウンストリーム・サブ信号は、本質的にはノードへの入力のダウンストリーム信号と同一であるが、スプリッタの固有機能に起因してより低いパワーを有する。
本発明の第1態様の一実施形態では、光通信ネットワークは、GPONに関するITU−T G.984の要件またはイーサネットPON(EPON)に関するIEEE 802.3ahの要件など、現在の国際的なまたは産業界のPON標準規格と互換である。
本発明の第1態様のもう1つの実施形態では、少なくとも1つのソースは、アップストリーム信号と逆伝播し、アップストリーム信号にラマン増幅を提供するポンプ光を生成する第1ソースを含む。本発明の第1態様のもう1つの実施形態では、少なくとも1つのソースは、ダウンストリーム信号と共伝播し、ダウンストリーム信号にラマン増幅を提供するポンプ光を生成する第2ポンプ・ソースをも含む。
本発明の第1態様のもう1つの実施形態では、受動光ノードは、かなりの量のポンプ光が第2端末の受信機に入るのを防ぐ波長感受性デバイスを含む。この実施形態の1つの構成では、波長感受性デバイスは、帯域フィルタを含み、もう1つの構成では、波長感受性デバイスは、反射器を含み、この反射器は、ポンプ光をファイバに戻って反射し(ポンプ光がファイバを通って伝播した後に)、これによって、信号の追加のラマン増幅をも提供する。
本発明の第2の態様は、上で説明した両方向光ファイバ通信ネットワークで使用される第1端末である。第1端末は、ファイバのアップストリーム端に結合され、ダウンストリーム信号を生成する第1送信機と、アップストリーム信号を検出する第1受信機と、ダウンストリーム信号もしくはアップストリーム信号のいずれかまたは両方にラマン増幅を提供するポンプ光を生成する少なくとも1つのポンプ・ソースとを含む。本発明の第2の態様の一実施形態では、少なくとも1つのソースは、アップストリーム信号と逆伝播し、アップストリーム信号にラマン増幅を提供するポンプ光を生成する第1ソースを含む。本発明の第2の態様のもう1つの実施形態では、少なくとも1つのソースは、ダウンストリーム信号と共伝播し、ダウンストリーム信号にラマン増幅を提供するポンプ光を生成する第2ポンプ・ソースをも含む。
本発明の第3の態様は、上で説明した両方向光ファイバ通信ネットワークで使用される受動光ノードである。このノードは、(i)ダウンストリーム信号を複数のダウンストリーム・サブ信号に分割し(各サブ信号は、第2端末のうちの別々の1つにダウンストリームに伝播する)、(ii)第1端末への伝送のために第2端末のそれぞれからのアップストリーム信号のそれぞれをファイバ上に組み合わせるように構成される。ノードの出力の各ダウンストリーム・サブ信号は、本質的にはノードへの入力のダウンストリーム信号と同一であるが、スプリッタの固有機能に起因してより低いパワーを有する。
本発明の第3の態様の一実施形態では、ノードは、かなりの量のポンプ光が第2端末の受信機に入るのを防ぐ波長感受性デバイスを含む。この実施形態の1つの構成では、波長感受性デバイスは、帯域フィルタを含み、もう1つの構成では、波長感受性デバイスは、ポンプ光をファイバに戻って反射し(ポンプ光がファイバを通って伝播した後に)、これによって第1信号および第2信号の追加のラマン増幅をも提供するように構成された反射器を含む。
本発明の第4の態様は、少なくともその長さの延長された部分にまたがる分布ラマン利得を示す光伝送ファイバの一端に結合された第1端末およびファイバの他端に結合された複数の第2端末を含む両方向光通信ネットワークの到達範囲を延長するか分割比を増やすかその両方を行う方法である。この方法は、
(a)第1端末で第1波長のダウンストリーム光信号を生成するステップと、
(b)第1端末で第2波長のアップストリーム光信号を検出するステップと、
(c)ダウンストリーム信号もしくはアップストリーム信号のいずれかまたは両方にラマン増幅を提供するポンプ光を生成するステップと、
(d)第2端末で第2波長のアップストリーム信号を生成するステップと、
(e)第2端末でダウンストリーム信号を検出するステップと、
(f)受動的に(i)ダウンストリーム信号をそれぞれが第2端末の別々の1つに第1波長で伝播する複数のダウンストリーム・サブ信号に分割し、(ii)第1端末への伝送のために第2端末のそれぞれからのアップストリーム信号のそれぞれをファイバ上に組み合わせるステップと
を含む。
本発明の第4の態様の一実施形態では、ステップ(c)は、アップストリーム信号と逆伝播し、アップストリーム信号にラマン増幅を提供するポンプ光を生成する。本発明の第4の態様のもう1つの実施形態では、ステップ(c)は、ダウンストリーム信号と共伝播し、ダウンストリーム信号にラマン増幅を提供するポンプ光をも生成する。
本発明の第4の態様のもう1つの実施形態では、この方法は、ポンプ光がファイバを介してダウンストリームに伝播した後に、ステップ(c)で増幅された信号の追加のラマン増幅を提供するためにファイバを介してポンプ光をアップストリームに反射するステップをも含む。
本発明は、そのさまざまな特徴および利益と一緒に、添付図面に関連して解釈される次のより詳細な説明からたやすく理解することができる。
この議論全体を通じて、波長への言及は、特定の光放射(たとえば、光信号またはポンプ光)の中心波長を意味することが意図されているが、すべてのそのような放射が、中心波長の上下の周知の範囲の波長を含む特有の線幅を有することを理解されたい。
通常の従来のPONを示す概略ブロック図である。 本発明の例示的実施形態によるPONを示す概略ブロック図である。 図3(a)は、CO/OLT 20.1とスプリッタ20.61との間の伝送ファイバ20.5内の信号(SDN、SUP)およびポンプ光(PCO、PCNTR)の伝播方向を示す図であり、図3(b)は、(i)ラマン増幅ありおよび(ii)ラマン増幅なしという2つのケースについて、信号パワーがファイバ20.5の長さに沿ってどのように漸進的に変化するかを示す図である。 図2の信号(SDN、SUP)およびポンプ光(PCO、PCNTR)の波長スペクトル内の位置を示す概略グラフである。矢印4.1および4.2は、ラマン増幅が、それぞれポンプ光PCOおよびPCNTRから信号SDNおよびSUPに光強度を転送することを示す。対照的に、矢印4.3は、望まれない信号−ポンプ相互作用(枯渇(depletion)として知られる)が信号SUPからポンプ光PCOに光強度を転送することを示す。 図5(a)は、SDN、SUP、PCO、およびPCNTRが、コンバイナのさまざまなポートにどのように関連するかを示す、図2のWDMコンバイナ20.16を示す概略ブロック図であり、図5(b)は、ファイバ・ブラッグ・グレーティング(fiber Bragg grating)20.63および20.64の対を含む図2の波長感受性コンポーネント20.62を示す概略図である。 図2のアップストリーム信号(1310nm)とダウンストリーム信号(1490nm)との両方の入力スペクトル[図6(a)]および出力スペクトル[図6(b)]を示すグラフである。 図2の伝送ファイバ内の、1427nmポンプ光なしおよび交互に1427nmポンプ光ありの1310nmアップストリーム信号のラマン・オン−オフ・ゲイン(Raman on−off gain)および光信号対雑音比(OSNR)を示すグラフである。 図2のPONの到達範囲を延長された実施形態のビット誤り率(BER)性能を示すグラフである。差し込み図では、句「60km Tx」は、対応する曲線が、信号が60km長の伝送ファイバ20.5を通って伝播した後に測定されたBERを表すことを意味し、単語「ベースライン」は、対応する曲線が、60kmファイバなしで[すなわち、CO/OLTおよびスプリッタが、短い(たとえば、2m)ファイバ・ジャンパによって互いに結合された]測定されたBERを表すことを意味する。 従来のネットワーク(線9.1および9.2)を本発明の例示的実施形態によるネットワーク(線9.3および9.4、後者は、共伝播するポンプ光によるアップストリーム信号のかなりの枯渇の悪影響を示す)と比較する、アップストリーム信号のパワーの漸進的変化を示すグラフである。
両方向光通信ネットワーク
ここで図2に移ると、ポイントツーマルチポイント光ファイバ通信ネットワーク20は、ODN 20.4を介して複数N個の第2端末20.2に光学的に結合された第1端末20.1を含む。ODNは、光伝送ファイバ20.5、RN 20.6、および複数N個のドロップライン(またはファンアウト)ファイバ20.9を含む。受動デバイスだけを含む1:N光学スプリッタ20.61が、RN 20.6内に配置される。PON環境では、第1端末20.1は、CO内に配置されたOLTであり、第2端末は、アクセス・ネットワーク・アーキテクチャに応じてCPまたは隣接する機器キャビネット(図示せず)内に配置されたONU/ONTである。
特定のCO内に配置されるOLTの個数は、サービスされるCPの個数に依存する。図を単純にするために、図2には1つのOLTだけが図示されているが、複数のOLTを含むCOでは、ネットワークは、複数の伝送ファイバを含むはずであり、各OLTは、ファイバのうちの別々の1つに結合されるはずである。各OLT 20.1は、ダウンストリーム光信号SDNをONU/ONTに送る送信機20.11と、ONU/ONT 20.2からのアップストリーム光信号SUPを検出する受信機20.12とを含む。スプリッタ20.61は、ダウンストリーム信号を、それぞれがドロップラインまたはファンアウト・ファイバ20.9を介して別々のONU/ONTに結合されるN個のサブ信号に分割する。RNの出力での各サブ信号は、本質的にはRNへの入力のダウンストリーム信号と同一であるが、スプリッタの固有機能に起因して、より低いパワーを有する。通常、ダウンストリーム信号は、連続モードで伝送されるディジタル信号である。
その一方で、OLT 20.1ごとのサービスされるONU/ONT 20.2の個数は、ネットワークのパワー・バジェット(power budget)およびスプリッタ20.61の分割比(1:N)に依存する。これらの要因は、ONU/ONTをCOからどれほど離れて配置できるか、すなわち、ネットワーク到達範囲をも決定する(ONU/ONTのすべてが、通常は、OLTから同一距離にはないので、到達範囲は、OLTから最も離れたONU/ONTを指す)。各ONU/ONT 20.2は、OLT 20.1にアップストリーム信号を送る送信機20.21と、スプリッタ20.61からのサブ信号を介してOLT 20.1からのダウンストリーム信号を検出する受信機20.22とをも含む。通常、アップストリーム信号は、バースト・モードで周知のTDMAプロトコルで伝送されるディジタル信号である。
現在のITU標準規格(G.984.3およびG.984.6)と互換のGPONでは、ダウンストリーム信号は、1480〜1500nmの範囲内の波長で伝送される約2.488Gb/sのディジタル信号であり、アップストリーム信号は、1300〜1320nmの範囲内の波長で伝送される約1.244Gb/sまたは2.488Gb/sのいずれかのディジタル信号とすることができる。実例として、ダウンストリーム信号波長は、約1490nmであり、アップストリーム信号波長は、約1310nmである。
次の説明では、上のITU標準規格と互換のPONに焦点を合わせるが、本発明が、たとえばIEEE 802.3ahで定義されたイーサネットPON(EPON)(「イーサネット・イン・ザ・ファースト・マイル(Ethernet in the First Mile)」としても知られる)を含む他のPON応用例ならびに1550nm波長帯前後のディジタル信号またはアナログ信号などの他の光信号波長を利用する他のアーキテクチャでの使用にも適することを、当業者はたやすく了解するであろう。
到達範囲を延長されたPON
本発明のネットワーク設計は、遠隔ポンピングされる分布ラマン増幅を組み込むことによって、PONの到達範囲を延長し、または分割比を高め、あるいはその両方を行う。たとえば、やはり図2に示されているように、伝送ファイバ20.5は、遠隔位置から適切にポンピングされる時に、両方の信号波長についてラマン増幅を示す。単語遠隔によって、本発明者は、動作に電力を必要とするすべてのラマン・ポンプ・ソース(pump source)が、受動ODN 20.4の外部に配置されることを意味するが、これは、実用的な問題として、現在、それらがCOに配置されることを意味する。このために、ネットワーク20は、実例として、二重ポンプ設計である、すなわち、OLT 20.1は、2つのラマン・ポンプ・ソース20.14および20.15を含む。ソース20.15は、ダウンストリーム信号SDNをラマン増幅するポンプ光PCOを生成し、ソース20.14は、アップストリーム信号SUPをラマン増幅するポンプ光PCNTRを生成する。ポンプ光PCOおよびPCNTRは、両方ともダウンストリームに伝播するので、ポンプ光PCNTRは、アップストリーム信号SUPに対して相対的に逆伝播し、ポンプ光PCOは、ダウンストリーム信号SDNに対して相対的に共伝播する。
代替案では、ネットワーク20は、単一ポンプ設計を利用することができる、すなわち、OLT 20.1は、アップストリーム信号を増幅するためにラマン・ポンプ・ソース20.14(PCNTR)を保持するが、ラマン・ポンプ・ソース20.15(PCO)を省略することができる。逆に、OLT 20.1は、ダウンストリーム信号を増幅するためにラマン・ポンプ・ソース20.15(PCO)を保持するが、ラマン・ポンプ・ソース20.14(PCNTR)を省略することができる。この2つの単一ポンプ設計のうちでは、アップストリーム信号用のラマン・ポンプを保持することが、好ましい。しかし、どちらの場合でも、ラマン増幅されない信号を、たとえばファイバ増幅器などの周知のディスクリート増幅器を使用して、従来の形で増幅することができる。このタイプのディスクリート増幅器は、やはり動作に電力を必要とするので、通常はCO/OLT 20.1内に配置される。
二重ポンプ設計において、SDN、SUP、PCO、およびPCNTRの伝播方向および例示的波長割当てを、それぞれ図3(a)および図4に示す。より具体的に言うと、SDNは、1490nmの波長を有し、ダウンストリームに伝播し、SUPは、1310nmの波長を有し、アップストリームに伝播し、PCOは、1427nmの波長を有し、ダウンストリーム信号SDNと共伝播し、これをラマン増幅し、PCNTRは、1239nmの波長を有し、アップストリーム信号SUPと逆伝播し、これをラマン増幅する。
伝送ファイバ20.5は、通常は、シリカから作られ、適切にポンピングされる場合に、その全長にわたってラマン利得/増幅を提供できるという特性を有する。信号のラマン利得/増幅がファイバに沿ったすべての点で実際に実現されるか否かは、当技術分野で周知のとおり、ポンプ光の強度/パワーおよびファイバの損失に依存する。必ずではないが好ましくは、ファイバは、その全長にわたって利得/増幅を示す。より具体的に言うと、図3(b)は、信号SDNおよびSUPがファイバ20.5内で伝播する時に、その光強度がどのように漸進的に変化するかを示す。2つのケースが示されている。(i)ラマン増幅なしでSDNおよびSUPが伝播する時のそれらの光強度の漸進的変化。線3.1および3.2は、それぞれSDNおよびSUPが、ファイバ20.5内で反対方向に伝播する時にファイバ損失に起因して減衰することを示し、(ii)ラマン増幅ありでSDNおよびSUPが伝播する時のそれらの光強度の漸進的変化。曲線3.3および3.4は、それぞれSDNおよびSUPが、ファイバ20.5内で伝播する時に増幅されることを示す。具体的に言うと、SDNは、CO/OLT 20.1からスプリッタ20.61まで、ファイバの全長にわたって増幅を示す。したがって、共伝播するポンプPCOは、ファイバの全長にわたってファイバ損失を補償する。対照的に、SUPは、約15km伝播した後(アップストリーム方向で60kmから45kmまで)に限ってかなりの増幅を示す。したがって、逆伝播するポンプPCNTRは、ファイバ長さの延長された長さ(45kmmから0kmまで、すなわち約75%)にわたってファイバ損失を補償する。しかし、75%超と75%未満との両方の、他の適切な分数が、それでも、本発明に従って延長される長さになると考えられる。
それにまたがって信号SUPについて分布ラマン増幅が発生する長さを、当技術分野で周知の2次ラマン・ポンピングを使用して増やすことができる[たとえば、参照によって本明細書に組み込まれている、A.J.Stentz他の米国特許第6,163,636号(2000年)を参照されたい]。すなわち、PCNTRの波長を、下で述べるように、1ストークス・シフトではなく、信号SUPの波長から2ストークス・シフトだけ離れるように選択することができる。
ポンプ・ソース20.14および20.15の波長の設計においては、2つの点について注意を払わなければならない。第1に、各ポンプ・ソースは、それがラマン増幅するように設計される信号の最大ラマン利得効率をもたらす波長でポンプ光を生成しなければならない。ラマン利得は、ある光ビームから、周波数においてダウンシフトされた別の光ビームへの光強度の転送から生じる。ラマン利得帯域幅は、40THz幅を超え、支配的なピークは13.2THz付近にある[参照によって本明細書に組み込まれている、M.N.Islam、「Raman Amplifiers for Telecommunications 2」、Springer−Verlag、New York、Inc、(2004年)、M.N.Islam編、Ch.1、2頁、およびCh.19を参照されたい]。波長に関して、最大ラマン利得効率のために、13.2THz(ストークス・シフトとしても知られる)は、1300〜1320nmのSUP波長帯について約70nmに対応し(すなわち、PCNTRは、約1230〜1250nmの波長を有しなければならない)、1480〜1500nmのSDN帯について約90nmに対応する(すなわち、PCOは、利得効率が考慮すべき唯一のパラメータである場合に、約1390〜1410nmの波長を有しなければならない)。しかし、2次ポンピングについて、PCNTRは、追加の13.2THzだけダウンシフトされる。第2に、ポンプ光波長は、望まれないポンプ−信号相互作用を減らすように設計されなければならない、すなわち、一方の信号のポンプ光が、他方の信号をかなり枯渇させてはならない。具体的に言うと、ポンプ光PCOが、信号SUPをかなり枯渇させてはならない。したがって、λPCO=1400nmのポンプ光は、信号SDNについてほぼ最適の利得をもたらすが、信号SUPの受け入れられない量の枯渇(図4、矢印4.3)を引き起こすはずである。その一方で、本発明者は、下の実施例のセクションで説明するように、λPCO=1427nmが、信号SDNについて適当な利得をもたらし、信号SUPの枯渇をかなり減らすことを見つけた。実例として、図4に示されているように、λPCNTR=1239nm<λSUP=1310nmであり、λPCO=1427nm<λSDN=1490nmである。しかし、より一般的には、ポンプ光波長の適切な範囲は、λPCNTRについては約1230〜1250nmであり、λPCOについては約1415〜1435nmである。
アップストリーム信号SUPのどれほどの利得枯渇がかなりのものであるのかは、その信号に関連するBERなどのシステム性能パラメータに依存する。ONU/ONT 20.2で発射される時のアップストリーム信号の所与の光強度について、BERなどのパラメータは、共伝播ポンプ光の波長および逆伝播ポンプ光のパワーなどの他の動作パラメータによって影響を受ける。したがって、CO/OLT 20.1とONU/ONT 20.2との間のアップストリーム信号の光強度の漸進的変化を示す図9を検討されたい。線9.5は、産業界で理解される「エラーフリー」動作(すなわち、10−12未満のBER)のためのOLT 20.1でのアップストリーム信号の最小(またはしきい)パワーを示す。複数のケースが図示されている。(i)線9.1は、分布ラマン増幅なしでLの到達範囲を有する従来のPONを表す。このネットワークについて、アップストリーム信号は、エラーフリー動作を達成する(しきい値の線9.5に乗っている点9.11によって示される)が、これは、比較的短いスパン(到達範囲)のみに関する。(ii)線9.2は、やはり分布ラマン増幅なしだがより長いLEXTの到達範囲を有するもう1つの従来のPONを表す。このネットワークについて、アップストリーム信号は、エラーフリー動作を達成できない(しきい値の線9.5の下にある点9.21によって示される)。(iii)曲線9.3は、本発明の例示的実施形態に従って分布ラマン増幅を提供するように変更された、上の(ii)の延長された到達範囲(LEXT)のPONを表す。OLT 20.1に接近する距離での光強度のアップスイングは、アップストリーム信号の分布ラマン増幅の好ましい効果を示す。ラマン・オン−オフ・ゲインは、9.6に示されており、エラーフリー動作は、しきい値9.5の上にある点9.31によって示されている。(iv)曲線9.4は、OLT 20.1でのアップストリーム信号の受信パワー(しきい値9.5の下にある点9.41によって示される)がエラーフリー動作には不十分である、上の(iii)のPONを表す。ONU/ONT 20.2(点9.8)から発射される時のアップストリーム信号の所与の光強度および逆伝播するポンプ光の所与の光強度について、OLT 20.1(点9.41)でのアップストリーム信号の受信パワーの差9.7は、共伝播するポンプ光によるアップストリーム信号SUPの枯渇の結果として失われたパワーを表す。かなりのものにならないために、パワーのこの消失は、点9.41にしきい値9.5未満に下落させてはならない。したがって、一般に、受け入れられるようになるためには、共伝播ポンプ光PCOによって引き起こされるSUPのすべての枯渇は、「エラーフリー」動作を妨げてはならない、すなわち、枯渇レベルは、アップストリーム信号のBERが10−12未満になることを可能にしなければならない。
図9の前述の議論は、アップストリーム信号の受信光強度に対する延長された到達範囲の影響を示す。しかし、到達範囲および分割比は、類似する形でネットワークのパワー・バジェットに影響するので、増やされた分割比が類似する影響を有することが、当業者には明白であろう。
さらに、ファイバ20.5などの分布ラマン増幅を伴う光ファイバ伝送路では、ポンプ光PCOの相対強度雑音(RIN)が高すぎる場合に、信号SDNおよびポンプ光PCOの共伝播が、SDNの望まれない劣化につながる場合があることが周知である。本質的に、時間に伴うポンプ光強度の変動は、共伝播する信号に加えられる可能性があり(ある形のクロストーク)、これによって、信号雑音レベルを高める。この影響は、信号およびポンプ光が逆伝播する(信号SUPおよびポンプ光PCNTRの場合のように)場合には存在しない。というのは、ポンプ光強度が、ファイバ経路に沿って効果的に平均化されるからである。そのようなポンプ−信号クロストークがかなりの信号劣化を引き起こすのを防ぐために、ポンプ光強度変動の周波数が約1〜100MHzの範囲内にある時に、共伝播するポンプ光ソースのRINが、約−120dB/Hz未満(たとえば、−150dB/Hz)であることが望ましい。
共伝播するポンプ光PCOの偏光解消(de−polarization)は、ラマン増幅の偏光依存利得(PDG)が、ポンプ光の偏光度(DOP)に敏感なので、もう1つの設計考慮事項である。DOPが共伝播するポンプ光の10%未満であることが望ましい。しかし、逆伝播するポンプ光PCNTRについては、ポンプおよび信号が逆伝播する時に分極の変動が信号経路にわたって効果的に平均化され、逆ポンピングされるラマン増幅がPDGに反応しなくなるので、低DOPポンプ・ソースを使用する必要はない。共伝播するポンプ光を、2つの分光多重化レーザ・ダイオードを使用することによって、またはデポラライザ・ファイバ・デバイス(depolarizer fiber device)を使用することによって偏光解消することができ、この両方が当技術分野で周知であり、市販されている。
図2に示されているように、RN 20.6は、それ自体の入力ポート20.63とスプリッタ20.61の入力ポート20.64との間に結合された波長感受性コンポーネント20.62をも含む。一実施形態では、コンポーネント20.62は、帯域フィルタを含み、この帯域フィルタは、ポンプ光(PCOおよびPCNTR)をフィルタ・アウトするように働き、その結果、ポンプ光がダウンストリーム受信機20.22内の雑音のかなりの源にならなくなる。その代わりに、好ましくは、コンポーネント20.62は、カスケード接続された(またはタンデムの)ファイバ・ブラッグ・グレーティング(FBG)の対などのファイバ反射器を含み、このFBGは、残留ポンプ光すなわち、伝送ファイバ20.5を通る第1パス中のラマン・プロセスで吸収されないポンプ光を反射するように働く。実例として、残留PCOおよびPCNTRの90%超が、この形で反射される。反射されたポンプ光は、ファイバ内を戻って伝播し、その結果、信号に追加の利得を提供できるようになり、これによって、ラマン増幅効率を高め、ファイバ内の二重レイリー散乱に起因する雑音を減らす。もちろん、そのような効率が高められる度合は、残留ポンプ・パワーに依存する、すなわち、どれほどのポンプ・パワーがCO/OLTから発射されるかおよびどれほどのポンプ光がCO/OLTからRNへの伝播で減衰されるかに依存する。
帯域フィルタに似て、反射器も、かなりの量のポンプ光が、それが雑音のかなりの源になるはずの受信機20.22に到達するのを防ぐように働く。
上で説明した両方の実施形態(帯域フィルタまたは反射器)で、かなりの(すなわち、受信機20.22内で許容できる)ポンプ光の量は、指定されるOSNRおよびBERに依存する。しかし、実例として、フィルタまたは反射器は、少なくとも約45dBのポンプ光パワーが受信機に達するのを防ぐ。
図2に概略の形で示された個々のコンポーネント/デバイスは、通常は、当技術分野で周知であり、かつ/または市販されている。たとえば、以下のようなものがある。
(1)信号ソース/検出器:従来の電子回路網に加えて、送信機20.11および20.21は、通常、それぞれ信号SDNおよびSUPを生成する分布帰還(DFB)半導体レーザ・ダイオード(LD)を含み、受信機20.12および20.22は、通常、それぞれ信号SUPおよびSDNを検出するアバランシェ・フォトダイオード(APD)またはPINフォトダイオードを含む。しかし、他のタイプのレーザおよび検出器も適するものとすることができる。さらに、PONを含む多くの光学系では、送信機および受信機が、通常はトランシーバとして構成される。
(2)ポンプ・ソース:その一方で、利用されるポンプ光ソース20.14、20.15のタイプは、信号SDNおよびSUPのラマン増幅に必要なポンプ波長に依存する。したがって、SDNおよびSUPが、それぞれ1490nmおよび1310nmというITU(G.984)互換波長を有する場合には、適切な波長λPCOおよびλPCNTRは、前に述べたようにそれぞれ1427nmおよび1239nmになる。これらの情況の下で、1239nmポンプ光のポンプ・ソース20.14が、実例として、参照によって本明細書に組み込まれている米国特許第5,323,404号(1994年)で、S.Grubbによって記述されたタイプの周知のカスケード接続されたラマン・レーザである。その代わりに、ポンプ・ソース20.14を、市販の半導体レーザ・ダイオードとすることができる。同様に、1427nmポンプ光PCOのポンプ・ソース20.15も、実例として、市販半導体レーザ・ダイオードである。
より具体的に言うと、1239nmのポンプ光PCNTRは、1310nmのアップストリーム信号SUPについて最大のラマン・オン−オフ・ゲイン効率を有するように設計されるが、PCNTRは、図4に示されているように、その波長がSDNのラマン利得帯から遠く離れているので、1490nmのダウンストリーム信号SDNについて増幅をもたらさない。どの場合であれ、どの設計であれ、各ポンプ・レーザは、好ましくは、伝送ファイバ20.5に約500mWから1Wの光強度を引き渡すことができる。引き渡すことのできるパワーは、システムの物理層特性、たとえば、伝送ファイバの特性、PONの到達範囲、および光学スプリッタ、WDMコンバイナなどのさまざまな光学コンポーネントの損失などによって決定される。
(3)コンバイナ:適切なWDMコンバイナ20.16は、異なる波長の信号およびポンプ光(ダウンストリームのSDN、PCO、PCNTR、アップストリームのSUP)を伝送ファイバへ/から結合するためにOLT 20.1に含まれる。図5(a)に、それぞれPCOおよびPCNTRのコンバイナ入力ポート5.1および5.2、SDNおよびSUPの入出力ポート5.3、ならびにSDN、SUP、PCO、およびPCNTRの入出力ポート5.4のポート割当てを示す。そのようなコンバイナは、周知の薄膜テクノロジを使用して製造することができるが、商業供給元から入手可能である。しかし、どのテクノロジが使用されるにせよ、コンバイナ20.16は、低光学損失デバイスでなければならず、信号SDN、SUPとポンプ光PCO、PCNTRとの間の高い分離(たとえば、>40dB)を提供しなければならない。
(4)カプラ:各送信機/受信機対が、従来のカプラ/スプリッタを介して単一のファイバに結合されることに留意されたい。たとえば、OLT 20.1の送信機/受信機対20.11/20.12は、カプラ/スプリッタ20.13を介してコンバイナ20.16(および、したがって、伝送ファイバ20.5)に結合されるが、ONU/ONT 64の送信機/受信機対20.21/20.22は、カプラ/スプリッタ20.23を介してドロップライン(またはファンアウト)ファイバ20.9(および、したがって、遠隔ノード20.6)に結合される。代替案では、サーキュレータなどの他の周知のデバイスを、上で説明したカプラおよびスプリッタの代わりに使用することができる。
(5)ファイバ:CO/OLTとONU/ONTとの間の光リンクを提供するファイバ20.5は、任意の標準伝送ファイバとすることができる。しかし、好ましくは、このファイバは、信号波長、具体的には約1385nmの前後で比較的低い光学損失を有しなければならず、この波長は、ファイバ内の水またはOHイオンの存在に起因するピーク吸収の周知の波長に対応する。このために、米国ジョージア州ノークロスのOFS Fitel、LLCが製造するZero Water Peak AllWave(登録商標)ファイバが好ましいが、低水ピークファイバも受け入れることができる。
(6)フィルタ/反射器:周波数感受性コンポーネント20.62が、ポンプ反射器であるときには、このコンポーネントは、通常は図5(b)に示されたカスケード接続されたブラッグ・グレーティング(CBG)である。ここで、第1のCBG 20.63は、ポンプ光PCOを反射するが、信号SDNおよびSUPを透過させ、ポンプ光PCNTRを透過させる。同様に、第2のCBG 20.64は、CBG 20.63のダウンストリームに配置されるが、ポンプ光PCNTRを反射し、信号SDNおよびSUPを透過させる。これらのカスケード接続された反射器が、残留ポンプ光を信号のさらなる増幅のために伝送ファイバに戻って反射し、さらに、ポンプ光がONU/ONTにある受信機に入るのを防ぐためには、これらのカスケード接続された反射器は、信号波長(たとえば、1310nmおよび1490nm)での低い損失、ポンプ波長(たとえば、1240nmおよび1427nm)での高い反射率(>45dB)、および適当な帯域幅(約2nmから4nmより大きい)を有しなければならない。カスケード接続されたブラッグ・グレーティングは、両方が参照によって本明細書に組み込まれている、D.J.DiGiovanni他の米国特許第6,504,973号(2003年)およびM.N.Islamの前掲書、Ch.1、1〜33頁によって記載されている。
本発明の重要な利益は、増幅を行うのに外部プラント電力を必要とせずに外部プラント(またはODN)増幅を提供する能力にある。したがって、外部プラントが、伝送ファイバ内の増幅プロセスに局所的に電力を与えるのではなく、CO/OLT内のポンプ・レーザ・ソースが、ラマン増幅プロセスに遠隔から電力を与え、このラマン増幅プロセスは、少なくとも伝送ファイバの延長された長さにわたって分布する。
具体的に言うと、本発明の一態様に従って遠隔ポンピングされるPONは、光ネットワークの到達範囲および/または分割比(または両方)を高め、これによって、複数の特定の利益すなわち、(1)OLTを減らされた個数のCOに配置することを可能にし、これによって、実際の状態、動作、および電力供給でのコスト節約につながる、ノード合併、(2)更地展開すなわち、現在は少数のアクセス・ネットワークがあるか、おそらくは全くない地域(たとえば、田園地域)に配置されたCPへのサービスの延長。そのようなCPは、しばしば、既存COから比較的遠距離に配置され、潜在的に既存PONの到達範囲を超える。したがって、本発明は、新しいCOを建設する必要も従来技術で説明される従来の光増幅器ボックスのための電力を供給する必要もなしに伝送距離を延長することによって、高速データ・サービス(たとえば、インターネット)ならびに音声サービスおよびビデオ・サービスを田園地域のCPに提供することを可能にする。たとえば、上掲のK.Suzuki他および上掲のP.P.Iannone他を参照されたい。および(3)PON展開での高められた柔軟性。従来のPON展開では、より長い距離に関して、PONロス・バジェットは、オペレータ(遠隔通信サービス・プロバイダ)が、より短いシステム・スパン(または到達範囲)で望むほどの高い分割比を展開することを可能にしない場合がある。本発明による遠隔ポンピングされる分散ラマン増幅を用いるPONを使用することによって、オペレータは、現在はより短い到達範囲のPONについてのみ引き渡すことができるものと同一の分割比を、より長い到達範囲のPONで引き渡す機会を有する。たとえば、図1は、1:32の分割比を有する、20kmの最大到達範囲だけが可能な従来技術のPONを示す。到達範囲および分割比は、ある範囲までトレード・オフすることができるので、たとえば1:64のより高い分割比は、到達範囲が犠牲にされる(たとえば、10kmに減らされる)場合に限って可能である。対照的に、本発明によるPONは、1:64もの高い分割比と共に60kmまでの到達範囲が可能である。より短い到達範囲(たとえば、40km)を許容できる応用例では、本発明のPONは、さらにより高い分割比(たとえば、1:128)が可能である。
前に述べたように、いくつかの情況で、ダウンストリーム信号SDNの光強度が、その信号の分布ラマン増幅が必要でないのに十分に高い場合がある。この情況は、たとえば、ダウンストリーム信号送信機20.11が、高い出力パワーを引き渡すことができるか、伝送ファイバ20.5にSDNを発射する前に高パワーに増幅できるときに生じる可能性がある。そのような情況では、PCOを生成するための第2のポンプ・ソース20.15を省略することができる。
この実施例は、60kmのファイバ上で対称2.488Gb/s伝送を実現した、到達範囲を延長された遠隔ポンピングされる分布ラマン利得GPONを実証するものである。ネットワークは、ITU G.984と互換であった。さまざまな材料、寸法、および動作条件は、例示のみのために記述され、そうではないと明示的に述べられない限り、本発明の範囲を限定することは意図されていない。
図2は、60kmのZero Water Peak AllWave(登録商標)単一モード光ファイバ20.5および複数のONU/ONT 20.2によってRN 20.6に光学的に結合されたCO/OLT 20.1を示す、実験装置の概略図である。OLTは、(i)1490nmのダウンストリーム光信号を生成するDFB LDを含む送信機20.11、(ii)1310nmのアップストリーム光信号を検出するAPDを含む受信機20.12、(iii)WDMコンバイナ20.16、ならびに(iv)ファイバ20.5内で分布ラマン利得の遠隔ポンピングを提供したラマン・ポンプ・ソース20.14および20.15を含んだ。具体的に言うと、ポンプ・ソース20.14は、1310nmのアップストリーム信号を増幅するために1239nmのダウンストリーム逆伝播ポンプ光を生成し、ポンプ・ソース20.15は、1490nmのダウンストリーム信号を増幅するために1427nmのダウンストリーム共伝播ポンプ光を生成した。
各ONU/ONTは、(i)1310nmのアップストリーム信号を生成するDFB LDを含む送信機20.21、および(ii)1490nmのダウンストリーム信号を検出するAPDを含む受信機20.22を含んだ。
RN 20.6は、受動光コンポーネントすなわち、1:64光学スプリッタ20.61および帯域フィルタ(Bandpass Filter:BPF)20.62だけを含んだ。BPFは、残留ポンプ光をフィルタ・アウトし、これによって、かなりの量のポンプ光がONU/ONTの1490nm受信機20.22に入るのを防ぐのに使用された。フィルタを透過したポンプ光パワーの量は、少なくとも、フィルタによってブロックされたポンプ光パワーの量より約45dB低かった。
1239nmポンプ光は、カスケード接続されたラマン・ファイバ・レーザ内で生成された。915nmの半導体レーザ・ダイオードが、Ybドーピングされクラッディング・ポンピングされるファイバ・レーザをポンピングするのに使用され、このファイバ・レーザの1117nmの出力が、カスケード接続されたラマン共振器(cascaded Raman resonator、CRR)に入力された。CCRは、ラマン・ファイバと、出力波長を上に1239nmまでシフトするようにセットされたカスケード接続されたグレーティングとを含んだ。残留する、1172nmのラマン・シフトされた波長は、1239nm波長より20dB超だけ低く、ラマン利得に大きくは寄与しなかった。
1427nmの共伝播ポンプ光は、1490nmダウンストリーム信号の利得をもたらしたが、実質的に偏光解消された。具体的に言うと、この共伝播ポンプ光は、DOP<5%および低いRIN<−150dB/Hzを有する2つの偏光多重化1427nm LDによって生成された。1400nm付近のポンプ光は、1490nm信号について最大のラマン利得効率をもたらしたが、アップストリーム1310nm信号は、このケースではかなり枯渇された。1490nmで十分な利得を提供しながら1310nmでの枯渇を減らすために1427nmの波長を有するようにダウンストリーム信号用のラマン・ポンプを設計することによって、重要なトレード・オフが行われた。
OLT 20.1に配置された1490nm LDおよびONU/ONT 20.2に配置された1310nm LDは、市販の、3dBm出力パワーを有する冷却されないDFBであった。
1310nmおよび1490nmでの測定されたファイバ損失は、それぞれ0.317dB/kmおよび0.21dB/kmであった。64ウェイ・スプリッタ損失は、20dBであり、WDMコンバイナ、コネクタ、およびBPFの総損失は、4.0dBであった。したがって、OLTとONU/ONTとの間の総リンク・ロス・バジェットは、アップストリーム1310nm信号およびダウンストリーム1490nm信号について、それぞれ43.0dBおよび36.6dBであった。
CO/OLTの出力で測定された時に、1427nmポンプ光は、ファイバへの入力での370mWのパワーについて、1490nmダウンストリーム信号に対する7dBのオン−オフ・ラマン・ゲインを提供した。図7(b)に示されているように、共伝播ポンプ構成での比較的強い入力信号パワーのゆえに、1490nm信号について、OSNRの最小限の劣化があった。逆に、1310nm信号のOSNRは、逆伝播ポンプ構成での伝送ファイバへの低い入力信号パワーに起因して、劣化した[図6(b)](ONU/ONTからのアップストリーム1310nm信号のパワーは、ファイバに結合される前にスプリッタを通過する際に経験された20dB損失だけ減らされた)。さらに、1310nm信号は、1427nmポンプ光によってわずかに枯渇させられた(枯渇は、1400nmポンプ光に関してより悪かったが)。
アップストリーム1310nm信号のOSNRを改善する1つの技法は、前に述べたように、2次ラマン・ポンピングを使用することであるはずである。具体的に言うと、1239nmの逆伝播するポンプ光のポンプ・ソース20.14の使用に加えて、約1160〜1180nm(たとえば、1172nm)の、1ストークス・シフトだけ低い波長のポンプ光のもう1つのソース(図示せず)も、WDMコンバイナ20.16を介してファイバ20.5に結合されるはずである。1172nmの光は、1239nm光に分布ラマン増幅を提供し、この1239nm光は、1310nm信号の分布ラマン増幅を提供するはずである。有利なことに、増幅された1239nmポンプ光は、ファイバ長さにより深く貫通するはずであり、これは、これによって受信機20.12での1310nm信号のOSNRを改善するはずである。しかし、2次ラマン・ポンピングは、この「実施例」セクションで説明されるネットワークでは使用されなかった。
図7に、1239nmで980mWのポンプ・パワーを有するファイバへの入力パワーの関数として1310nm信号のラマン・オン−オフ・ゲインおよびOSNRを示す。1310nm信号の利得は、1427nmポンプ光を用いると3.5dBだけ低下したが、これは、図4に関連して前に述べた(矢印4.3)枯渇現象を反映するものである。結果のOSNRは、2dBだけ減少した。1310nmアップストリーム信号のオン−オフ・ラマン・ゲインは、16.5dBであり、OSNRは、0.1nmの帯域幅分解能で約19dBであった。
1310nmおよび1490nmで信号を生成したDFB LDは、2.488Gb/s(231−1PRBS)で直接に変調された。前に注記したように、これらの信号は、対応する受信機内のAPDによって検出された。図8に、両方のチャネルがシステムを介して同時に動作する状態の、アップストリーム信号およびダウンストリーム信号のBER性能を示す。60km伝送後に、1490nmダウンストリーム信号について、36.6dBの総リンク損失と共に、約0.6dBのみのパワー・ペナルティがあった。理論的には、パワー・ペナルティは、1490nmでの波長分散によって引き起こされた可能性がある。アップストリームBER性能は、分布ラマン増幅プロセスでの追加された雑音に起因して、ベースラインに対して3.6dBも劣化した。しかし、エラー・フロアの徴候はなく、1310nm信号および1490nm信号に関する1:64分割を伴う60kmファイバ上での「エラーフリー」両方向伝送が、2.488Gb/sで達成された。エラー・フロアの欠如は、本発明のGPONが、10−12未満のBERが可能であることを示す。
上で説明した配置が、本発明の原理の適用を表すために考案できる多数の可能な特定の実施形態の単なる例示であることを理解されたい。多数のおよび変更された他の配置を、本発明の趣旨および範囲から逸脱せずに、当業者がこれらの原理に従って考案することができる。具体的に言うと、上で説明した実験装置は、連続モード・アップストリームBER性能だけを示すが、本発明者は、バースト・モード・アップストリーム信号に関する性能が、ラマン増幅に起因して、損害を受ける(たとえば、過渡的効果)とは期待しない。さらに、本発明者は、OLTでのより低損失のWDMコンバイナの使用に伴う改善されたポンピング効率を期待する。
また、前述の説明から、本発明のもう1つの態様が、少なくともその長さの延長された部分にまたがる分布ラマン利得を示す光通信ファイバ20.5(図2)の一端に結合された第1端末20.1およびファイバの他端に結合された複数の第2端末20.2を含む両方向光通信ネットワーク20の到達範囲を延長するか分割比を増やすかその両方を行う方法であることも明白である。この方法は、
(a)第1端末20.1で第1波長(たとえば、1490nm)のダウンストリーム光信号SDNを生成するステップと、
(b)第1端末20.1で第2波長(たとえば、1310nm)のアップストリーム光信号SUPを検出するステップと、
(c)第1端末20.1でアップストリーム信号SUPもしくはダウンストリーム信号SDNのいずれかまたは両方にラマン増幅を提供するポンプ光を生成するステップと、
(d)第2端末20.2のそれぞれで第2波長のアップストリーム信号SUPを生成するステップと、
(e)第2端末20.2のそれぞれでダウンストリーム信号SDNを検出するステップと、
(f)受動的に(i)ダウンストリーム信号SDNを複数のダウンストリーム・サブ信号に分割し(各ダウンストリーム・サブ信号は、第2端末のうちの別々の1つ(たとえば、ONU/ONT)に第1波長で伝播する)、(ii)第1端末20.1への伝送のために第2端末20.2のそれぞれからのアップストリーム信号SUPのそれぞれをファイバ20.5上に組み合わせるステップと
を含む。
前述の方法の一実施形態では、ステップ(c)は、アップストリーム信号SUPと逆伝播し、アップストリーム信号SUPにラマン増幅を提供するポンプ光PCNTR(たとえば、1239nmの波長の)を生成する。前述の方法のもう1つの実施形態では、ステップ(c)は、ダウンストリーム信号SDNと共伝播し、ダウンストリーム信号SDNにラマン増幅を提供するポンプ光PCO(たとえば、1427nmの波長の)をも生成する。
前述の方法のもう1つの実施形態は、ポンプ光がファイバを介して一方向(たとえば、ダウンストリーム)に伝播した後に、これによって信号SDNおよびSUPのいずれかまたは両方の追加のラマン増幅を提供するために反対方向(たとえば、アップストリーム)で伝播させるために残留ポンプ光を反射する追加ステップを含む。
前述の方法の代替実施形態は、第2端末の受信機にかなりの雑音を導入しないようにするためにポンプ光をフィルタリングする追加ステップを含む。
前述の方法のもう1つの代替実施形態は、アップストリーム信号SUPをかなり枯渇させはしない波長でポンプ光PCOを生成するステップを含む。
前述の方法のもう1つの代替実施形態では、共伝播するポンプ光の波長は、アップストリーム信号のかなりの枯渇を防ぐように選択され、これは、共伝播するポンプ光の波長が、アップストリーム信号が10−12未満のBERを有するようにするために選択されることを意味する。
最後に、前述の方法のもう1つの代替実施形態では、ステップは、複数のステップ(f)(すなわち、分割比)が128もの多さである時に第1端末と第2端末との間の距離(すなわち、到達範囲)を約60kmもの長さにすることができるようにするために構成される。

Claims (10)

  1. 両方向光通信ネットワークであって、
    第1波長のダウンストリーム信号および第2の異なる波長の複数のアップストリーム信号を搬送する光伝送ファイバを含み、前記ファイバは、少なくとも前記光ファイバの長さの延長された部分にまたがる分布ラマン利得によって特徴付けられ、さらに、
    前記ファイバのアップストリーム端に光学的に結合された第1端末を含み、前記第1端末は、
    前記ダウンストリーム信号を生成する第1送信機と、
    前記アップストリーム信号を検出する第1受信機と、
    前記アップストリーム信号もしくは前記ダウンストリーム信号のいずれか、またはこれら両方にラマン増幅を提供するポンプ光を生成する少なくとも2つのポンプ・ソースとを含み、前記両方向光通信ネットワークはさらに、
    前記ファイバのダウンストリーム端に光学的に結合された複数の第2端末を含み、前記第2端末のそれぞれは、
    前記アップストリーム信号のうちの1つを生成する第2送信機と、
    ダウンストリーム・サブ信号を検出する第2受信機とを含み、前記両方向光通信ネットワークはさらに、
    (i)前記ダウンストリーム信号を、前記第2端末のうちの別々の1つに前記第1波長で各々が伝播する複数の前記ダウンストリーム・サブ信号に分割し、そして、(ii)前記第1端末への伝送のために前記第2端末のそれぞれからの前記アップストリーム信号のそれぞれを前記ファイバ上に組み合わせる、受動光ノードを含み、
    前記少なくとも2つのポンプ・ソースは、前記アップストリーム信号と逆伝播し、前記アップストリーム信号にラマン増幅を提供するポンプ光を生成する第1ポンプ・ソースを含み、
    前記少なくとも2つのポンプ・ソースは、前記ダウンストリーム信号と共伝播し、前記ダウンストリーム信号にラマン増幅を提供するポンプ光を生成する第2ポンプ・ソースをも含み、
    前記ダウンストリーム信号の前記第1信号波長は1480〜1500nmの範囲内にあり、前記アップストリーム信号の前記第2信号波長は1300〜1320nmの範囲内にあり、前記第2のポンプ・ソースが、共伝播する前記ポンプ光が1415〜1435nmの範囲内の波長を有するよう構成され、前記第1のポンプ・ソースが、逆伝播する前記ポンプ光が1230〜1250nmの範囲内の波長を有するよう構成され、前記共伝播するポンプ光が、前記ダウンストリーム信号に利得を提供し、前記アップストリーム信号の利得の枯渇を低減する、両方向光通信ネットワーク。
  2. 前記ノードは、前記第2受信機に入るポンプ光の量を低減するように、前記ポンプ光が前記ファイバを介して伝播した後に前記ポンプ光をフィルタ・アウトする帯域フィルタをさらに含む、請求項1に記載のネットワーク。
  3. 前記少なくとも1つのポンプ・ソースは、前記アップストリーム信号が10−12未満のBERを有するようにするために構成される、請求項1に記載のネットワーク。
  4. 前記少なくとも1つのポンプ・ソースは、1160〜1180nmの範囲内の波長を有するポンプ光の第3ソースを含み、前記第3ソースは、1230〜1250nmの範囲内の波長を有する前記逆伝播するポンプ光に2次ラマン増幅を提供するように構成される、請求項1に記載のネットワーク。
  5. 前記第1端末と前記複数の第2端末のうちの最も遠いものとの間の距離は、前記複数の第2端末が128個であるときに60kmの長さである、請求項1に記載のネットワーク。
  6. 両方向光通信ネットワークであって、
    第1波長のダウンストリーム信号および第2の異なる波長の複数のアップストリーム信号を搬送する光伝送ファイバを含み、前記ファイバは、少なくとも前記光ファイバの長さの延長された部分にまたがる分布ラマン利得によって特徴付けられ、さらに、
    前記ファイバのアップストリーム端に光学的に結合された第1端末を含み、前記第1端末は、
    前記ダウンストリーム信号を生成する第1送信機と、
    前記アップストリーム信号を検出する第1受信機と、
    前記アップストリーム信号もしくは前記ダウンストリーム信号のいずれか、またはこれら両方にラマン増幅を提供するポンプ光を生成する少なくとも2つのポンプ・ソースとを含み、前記両方向光通信ネットワークはさらに、
    前記ファイバのダウンストリーム端に光学的に結合された複数の第2端末を含み、前記第2端末のそれぞれは、
    前記アップストリーム信号のうちの1つを生成する第2送信機と、
    ダウンストリーム・サブ信号を検出する第2受信機とを含み、前記両方向光通信ネットワークはさらに、
    (i)前記ダウンストリーム信号を、前記第2端末のうちの別々の1つに前記第1波長で各々が伝播する複数の前記ダウンストリーム・サブ信号に分割し、そして、(ii)前記第1端末への伝送のために前記第2端末のそれぞれからの前記アップストリーム信号のそれぞれを前記ファイバ上に組み合わせる、受動光ノードを含み、
    前記少なくとも2つのポンプ・ソースは、前記アップストリーム信号と逆伝播し、前記アップストリーム信号にラマン増幅を提供するポンプ光を生成する第1ポンプ・ソースを含み、
    前記少なくとも2つのポンプ・ソースは、前記ダウンストリーム信号と共伝播し、前記ダウンストリーム信号にラマン増幅を提供するポンプ光を生成する第2ポンプ・ソースをも含み、
    前記ノードは、前記第2受信機に入る、前記第1および第2のポンプ・ソースの両方によって生成されたポンプ光の量を低減するように、前記第1および第2のポンプ・ソースの両方によって生成された前記ポンプ光が前記ファイバを介して伝播した後に前記ポンプ光をフィルタ・アウトする帯域フィルタをさらに含む、両方向光通信ネットワーク。
  7. 前記第1信号波長は1480〜1500nmの範囲内にあり、前記第2信号波長は1300〜1320nmの範囲内にあり、共伝播する前記ポンプ光は1415〜1435nmの範囲内の波長を有し、逆伝播する前記ポンプ光は1230〜1250nmの範囲内の波長を有し、前記共伝播するポンプ光が、前記ダウンストリーム信号に利得を提供し、前記アップストリーム信号の利得の枯渇を低減する、請求項6に記載のネットワーク。
  8. 前記少なくとも1つのポンプ・ソースは、1160〜1180nmの範囲内の波長を有するポンプ光の第3ソースを含み、前記第3ソースは、1230〜1250nmの範囲内の波長を有する前記逆伝播するポンプ光に2次ラマン増幅を提供するように構成される、請求項7に記載のネットワーク。
  9. 前記少なくとも1つのポンプ・ソースは、前記アップストリーム信号が10−12未満のBERを有するようにするために構成される、請求項6記載のネットワーク。
  10. 前記第1端末と前記複数の第2端末のうちの最も遠いものとの間の距離は、前記複数の第2端末が128個であるときに60kmの長さである、請求項6に記載のネットワーク。
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