JP2011517899A - 電気通信ネットワーク - Google Patents

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Abstract

トークン識別モジュールを有する端末の通信接続を容易にするセルラ電気通信ネットワークは、端末からネットワークにアクセスする要求を受けるロケーション・レジスタであって、要求がトークン識別モジュールと関連付けられている場合、要求を誘導し直す、ロケーション・レジスタと、誘導し直された要求を受け、トークン接続識別データを発生し、端末をロケーション・レジスタに対して識別するために、トークン接続識別データをロケーション・レジスタに送信するトークン・レジスタと、トークン識別データにしたがって、ネットワークと端末との間に通信を確立するネットワーク・ゲートウェイ・コンポーネントと、セッション認証チェックのようなサービス管理を実行するネットワーク監視コンポーネントとを含む。本発明を実現するネットワークは、MSISDN番号と関連付けられていない識別モジュールを有する端末にデータ通信セッションを提供することができる。記載する実施形態は、トークン識別モジュールが埋め込まれたラップトップおよびM2M端末を対象とする。
【選択図】図2D

Description

本発明は、電気通信ネットワークに関する。特に、本発明は、識別モジュールを有する端末が、その識別モジュールが加入者と関連付けられていなくても、データ通信を確立することを可能にするセルラ・ネットワークに関する。
従来のセルラ電気通信ネットワークでは、加入者識別モジュール(SIM)の活性化には、ある種の事前条件が満たされる必要がある。ここで特に興味深いのは、SIMを一意の電話番号(MSISDN)と関連付けなければならないことである。この馴染みのある電話番号は、一般に、発呼側が音声(またはビデオ)呼を、SIMが挿入されている移動体端末に対して行うときに、発呼側によって用いられる。プロビジョニング運営会社が所有するある範囲の利用可能なMSISDN番号から電話番号が選択され(自動的にまた場合によってはユーザ自身によって)、最初に運営会社のネットワークによってSIMがアドレスされるときに、選択された番号がSIMに割り当てられることには変わりはない。一般に、これが意味するのは、ユーザが前払いの取り決めまたは契約の取り決め(contract arrangement)の下で最初にSIMを活性化する前に、電話番号が割り当てられていなければならないということである。
ネットワーク運営業者は、MSISDNの予約のため(ITUのような規制機関は、MSISDN番号の範囲を運営会社に割り当てる)ならびに選択された番号を用いるために登録する際の末端職員時間および間接費の双方について、SIMに有効なMSIDSNをプロビジョニングする際に付随するコストを負担する。
そのSIMが所定期間もはや用いられていない(または全く用いられたことがなかった)ように思われる場合、ネットワーク運営業者は、通例、この事実に気が付き、電話番号を1組の利用可能な番号に戻すための「隔離」プロセスを開始する。勿論、この隔離プロセスにはコストが伴い、更に、隔離期間が終了した後にそれが未使用であることが確認されたときに、そのMSISDN番号の再割り当てが最終的に生ずるが、この再割り当てにもコストが伴う。
読者は容易に認めようが、頻繁に用いられないまたは全く用いられないSIMのプロビジョニングは、ネットワーク運営業者にとって格別な不都合を表す。この不都合は、従来の移動体電話機およびデータ・カード/モデムへのSIMの提供を考えた場合でも重大である。しかしながら、現在では、遥かに広い範囲の計算およびその他の電子製品を埋め込むか、または何らかの方法でSIM対応にする傾向がある。例えば、PCラップトップ、超移動体PC(UMPC)、パーソナル・ディジタル・アシスタント(PDA)、衛星測位デバイス、セット・トップ・ボックス(STB)、ワイヤレス・アクセス・ポイント(AP)、および車両内蔵コンピュータであっても、SIMを受け入れるモジュールを装着し、セルラ電気通信ネットワークを通じた通信を可能にすることができ、最近ではそうしていることが多い。明らかに、この傾向は、未使用SIMおよび頻繁に用いられないSIMの数量増大が伴うこと、ならびにその結果、このようなデバイスをイネーブルすることを望むネットワーク運営業者にとって、混乱の度合いが高まることを暗示している。
更に別の問題が、テレマティック端末(例えば、車内コンピュータ)用SIMカードの生産および管理に関して発生する。この場合、端末が、各々それ自体の電気通信ネットワークを有する種々の地理的場所に輸出できることが望ましい。
従来の特許GB2378097号、GB2378094号、およびGB2378095号に記載されているように、以上の問題には、全ての関連する運営業者の鍵および具体的なパラメータが、製造時に、予めSIMに格納されていることを確保することによって対処することができる。その結果、好適に用意されたSIMであれば、必要に応じて、1つのホーム・ネットワークから他のホーム・ネットワークに登録し直すことが可能になる。SIMには、どの認証鍵をどの受持区域(territory)で用いるべきかに関する指示、および対応する新たなSIM識別番号、IMSIが送られる。
その結果、車を輸出するとき、SIMを製造国に合わせて設定し、後に最終的な国に合わせて再設定することができる。また、この方法は他のデバイスにも適用することができ、無限に再設定することができる。したがって、別のネットワークにおいて端末を、新たなSIMカードが発行されることなく、長時間用いることができる(ローミングする加入者とは異なる)。しかし、このような「内蔵済み」(prefitted)SIMが使用されなかったりまたは頻繁に使用されないと、先に概説した問題を拡大させるだけであることは明らかである。何故なら、この解決策は、製造時に想定した受持区域毎に1つずつ、複数の利用可能なMSISDNをプロビジョニングすることを必要とするからである。
したがって、本発明の目的は、前述の問題を未然に防ぐこと、または少なくとも軽減することである。
本発明の一態様によれば、トークン識別モジュールを有する端末の通信接続を容易にするセルラ電気通信ネットワークが提供され、このネットワークは、
ネットワークにアクセスする要求を受けるロケーション・レジスタであって、要求がトークン識別モジュールと関連付けられている場合、要求を誘導し直す、ロケーション・レジスタと、
誘導し直された要求を受け、接続識別データを発生し、端末をロケーション・レジスタに対して識別するために、接続識別データをロケーション・レジスタに送信するトークン・レジスタと、
接続識別データにしたがって、ネットワークと端末との間に通信を確立するネットワーク・ゲートウェイ・コンポーネントと、
トークン接続識別データにしたがって、ネットワークと端末との間に通信を確立するネットワーク・ゲートウェイ・コンポーネントと、
サービス管理を実行するネットワーク監視コンポーネントと、
を含む。
通信接続は、好ましくは、データ専用通信接続である。
トークン識別モジュールを有する端末からネットワークにアクセスする各要求は、好ましくは、トークン識別モジュールを一意に識別するIMSI番号を含む。
前述のネットワークは、更に、トークン接続識別データにしたがってユーザ・ダイアログ・ウェブページを移動体端末に配給(serve)するサーバであって、各ウェブページがユーザに少なくとも1つのユーザ行為選択肢を提示する、サーバと、セルラ・ネットワークから相互ネットワークへのアクセスを統御する相互ネットワーク・ゲートウェイとを含み、ネットワーク監視コンポーネントによって実行されるセッション認証チェックは、トークン接続識別データが有効なセッションと関連付けられているか否か判断することを含み、ネットワーク監視コンポーネントが有効な関連付けられているセッションがないと判断した場合、ネットワーク・ゲートウェイ・コンポーネントは、ウェブ・サーバによって配給されるユーザ・ダイアログ・ウェブページに端末を誘導し、端末からのユーザ行為選択肢入力に応じて、端末に相互ネットワークへのアクセスが与えられる。
あるいは、前述のネットワークは、更に、セルラ・ネットワークからM2Mサーバへの相互ネットワークを経由したアクセスを統御する相互ネットワーク・ゲートウェイを含み、ネットワーク監視コンポーネントによって実行されるセッション認証チェックは、トークン接続識別データが有効なM2Mセッションと関連付けられているか否か判断することを含み、ネットワーク監視コンポーネントが、トークン接続識別データが有効なM2Mセッションと関連付けられていると判断した場合、ネットワーク監視コンポーネントは、端末をM2Mサーバに誘導する。
相互ネットワークは、インターネットまたはイントラネットとするとよい。
ロケーション・レジスタを分散することもでき、ネットワークは、シグナリング機能を集約する集約点と、別のロケーション・レジスタ機能を実行するネットワーク・エンティティとを有し、前記集約点および前記ネットワーク・エンティティが互いに通信する。別のロケーション・レジスタ機能の例には、IMSI番号の一時的格納が含まれる。
ネットワーク監視コンポーネントによって実行されるサービス管理の例には、セッション管理、セッション認証チェック、および/またはネットワーク運営業者の方針(公正な使用というような)の適用が含まれる。
本発明の別の態様によれば、トークン識別モジュールを有する端末とセルラ電気通信ネットワークとの間における通信接続を容易にする方法が提供される。セルラ・ネットワークが、ロケーション・レジスタと、トークン・レジスタと、ネットワーク・ゲートウェイ・コンポーネントと、ネットワーク監視コンポーネントと、サーバと、相互ネットワーク・ゲートウェイとを含む。この方法は、
ロケーション・レジスタにおいて、端末からネットワークにアクセスする要求を受け、要求がトークン識別モジュールと関連付けられているか否か判断し、要求をトークン・レジスタに誘導し直すステップと、
トークン・レジスタにおいて、誘導し直された要求を受け、トークン接続識別データを発生し、この接続識別データをロケーション・レジスタに送信することによって、端末をロケーション・レジスタに対して識別するステップと、
トークン接続識別データにしたがってネットワークと端末との間に接続を確立するステップと、
セッション認証チェックを実行するステップと、
を含む。
セッション認証チェック・ステップは、トークン接続識別データが有効なセッションと関連付けられているか否か判断することを含むことができ、前述の方法は、更に、トークン接続識別データにしたがってユーザ・ダイアログ・ウェブページを端末に配給するステップであって、各ウェブページがユーザに少なくとも1つのユーザ行為選択肢を提示する、ステップと、ネットワーク監視コンポーネントが有効な関連付けられているセッションがないと判断した場合、ウェブ・サーバによって配給されるユーザ・ダイアログ・ウェブページに端末を誘導するステップと、端末からのユーザ行為選択肢入力に応じて、セルラ・ネットワークから相互ネットワークへのアクセスを許可するステップとを含む。
あるいは、前述の方法は、更に、ネットワーク監視コンポーネントがトークン接続識別データが有効なM2Mセッションと関連付けられていると判断した場合、端末をM2Mサーバに誘導するステップを含み、相互ネットワーク・ゲートウェイは、セルラ・ネットワークからM2Mサーバへの相互ネットワークを経由したアクセスを統御し、セッション認証チェック・ステップは、トークン接続識別データが有効なM2Mセッションと関連付けられているか否か判断することを含む。
本発明の理解を更に深めるために、これより、添付図面を参照するが、これは一例に過ぎない。
図1は、セルラ電気通信ネットワークの主要エレメント、およびその動作を示す。 図2Aは、本発明によるセルラ電気通信ネットワークの主要エレメントを示し、このネットワークは、ホーム・ロケーション・レジスタおよびトークン・レジスタの双方を有する。 図2Bは、本発明による代替セルラ電気通信ネットワークの主要エレメントを示し、このネットワークは、ホーム・ロケーション・レジスタを有しておらず、代わりにビジタ・ロケーション・レジスタを拠り所とする。 図2Cは、本発明による別の代替セルラ電気通信ネットワークの主要エレメントを示し、このネットワークは、ホーム・ロケーション・レジスタの代わりに、ネットワーク・ゲートウェイ・コンポーネントにおけるロケーション・レジスタ機能を拠り所とする。 図2Dは、本発明による更に別の代替セルラ電気通信ネットワークの主要エレメントを示し、図2A、図2B、および図2Cのアーキテクチャを簡略化するために、SS7集約点を用いている。 図3は、本発明による埋め込み識別モジュールを有するPCラップトップにデータを供給するセッションにおけるイベントのフローを示す。 図4は、本発明による機械対機械環境において用いるデバイスにデータを供給するセッションにおけるイベントのフローを示す。
電気通信ネットワーク100は、複数の基地局(BS)3、4、5、7、8、および9、ならびにコア・ネットワーク12を含む。
各基地局(BS)は、電気通信ネットワークのそれぞれのセルに対応し、回線交換またはパケット交換ドメインの一方または双方においてワイヤレス無線通信によって、そのセルの中にある移動体端末からの呼を受信し、その移動体端末に呼を送信する。このような加入者の移動体端末を1で示す。移動体端末は、ハンドヘルド移動体電話機、パーソナル・ディジタル・アシスタント(PDA)、またはデータ・カードを装備しているラップトップ・コンピュータとすることができる。
各基地局は、基地送受信局(BTS)および基地局コントローラ(BSC)を備えている。BSCは、1つよりも多いBTSを制御することができる。BTSおよびBSCは、無線アクセス・ネットワークを構成する。
従来、基地局はグループ単位で構成されており、基地局の各グループは、基地局3、4、および5に対するMSC2のように、1つの移動交換局(MSC)によって制御されていた。図1に示すように、このネットワークは別のMSC6を有し、これは別の3つの基地局7、8、および9を制御している。実際、このネットワークは図1に示すよりも更に多くのMSCおよび基地局を組み込む。
ネットワークの各加入者には、少なくとも1つのスマート・カード、即ち、加入者個人情報モジュール(SIM)カード(厳密に言うと、UICC)が供給される。ユーザの移動体端末と関連付けられると、SIMカードは、ネットワークに対して加入者を識別する。端末は、通例、それ自体の識別子(「国際移動体機器固体情報」、IMEI)を有している。この識別子はある種のネットワークにおいて得ることができるが、この端末IDは、加入者をネットワークに対して識別する際に必須ではない。SIMカードには、一意の識別番号、「国際移動体加入者個人情報」(IMSI)が予めプログラミングされている。IMSIにはカード上でアクセスすることができるが、一般に加入者には知られていない(または加入者によって直接用いられることはない)。各SIMの外側には、更に別の一意の識別番号、ICCID/SIM連番(SSN)が印刷されている。これは、IMSI番号とは関係がない。加入者には、更に別の、公に知られている番号が発行される。これは、加入者の電話番号であり、これによって加入者への呼が、発呼者によって開始される。この番号は、移動体加入者ISDN番号(MSISDN)である。
コア・ネットワークは、ホーム・ロケーション・レジスタ(HLR)10を含む。ホーム・ロケーション・レジスタ10は、ネットワークの加入者毎に、IMSIおよび対応するMSISDNを、加入者の移動体端末の現在地または最後に知った位置というような、他の加入者データと共に格納する。第2レジスタ、ビジタ・ロケーション・レジスタ(VLR)14は、ネットワークにおいて一時的にアクティブになっている加入者について、IMSIおよび対応するMSISDNを格納する。この説明全体を通じて、「ロケーション・レジスタ」という用語は、HLR、VLR、および/またはサービングGPRSサポート・ノード(SGSN)のようなネットワーク・ゲートウェイ・コンポーネントの機能を実行するネットワーク・エンティティに関係すると理解すべきものとする。
加入者が彼らの移動体端末をネットワークにおいて活性化することを望むとき(続いて発呼することまたは呼を受信することができるようにするため)、加入者は彼らのSIMカードを、移動体端末(この例では、端末1)と関連付けられているカード・リーダに入れる。
移動体端末1をオンに切り換えると、接続すべき移動体ネットワークを検索する。一旦移動体端末が所望のネットワークを特定したなら、メッセージをネットワークに送り(端末1が位置しているネットワークの特定のセルと関連付けられている基地局3を通じて)、それが「アイドル状態」に入ったことを示す。このメッセージは(カードから読み取られた)IMSIを含む。従来のネットワークでは、基地局3は次にIMSIを、BS3が登録されているMSC2に送信する。
MSC2は、IMSIをVLR14に受け渡す。一方、VLR14は、そのデータベースをチェックして、この特定の加入者に既存のレコードがあるか否か判断する。
レコードが見つからない場合、VLR14はこれをMSC2に示し、MSC2は、ネットワーク・コア12にあるHLR10におけるしかるべき位置にアクセスする。次いで、MSC2は対応する加入者MSISDNおよびその他の加入者データを、そのしかるべき記憶位置から抽出し、それをVLR14における位置に一時的に格納する。次いで、承認メッセージが移動体端末に送られる。このように、新たにアクティブとなった加入者を事実上特定のMSC(MSC2)に登録し、したがって、加入者の情報は、そのMSCと関連付けられているVLR(VLR14)に一時的に格納される。
HLR10が前述のような態様でMSC2によって質問されると、HLR10は、追加的に移動体端末1のために認証手順を実行する。HLR10は、認証データをMSC2に「チャレンジ」および「応答」形式で送信する。このデータを用いて、MSC2は「チャレンジ」を移動体端末1に、基地局3を経由して受け渡す。このデータを受信すると、移動体端末1はこのデータをそのSIMに受け渡し、「応答」を生成する。この応答は、SIM上にある暗号化アルゴリズム、およびSIM上にある一意の鍵Kiを用いて発生する。この応答は、MSC2に返送され、MSC2は、HLR10から入手したこの加入者についての情報と突き合わせて応答をチェックし、認証手順を完了する。移動体端末1からの応答が期待通りである場合、移動体端末1は認証されたと見なされる。この時点で、MSC2は、加入データをHLR10に要求する。すると、HLR10は加入データをVLR14に受け渡す。
認証プロセスは、移動体端末1がアクティブであり続けている間定期的な間隔で繰り返され、更に必要であれば移動体端末が発呼するかまたは呼を受信する毎に繰り返すこともできる(このプロセスは「ページング」として知られている)。
ネットワークのMSCの各々(MSC2およびMSC6)は、それぞれのVLR(14および11)が関連付けられており、加入者が、当該MSCによって制御される基地局の1つに対応するセルの1つにおいて移動体端末を活性化させたときに既に説明したのと同様に動作する。
移動体端末1を用いる加入者が音声呼を行うことを望み、SIMカードを既にこの移動体端末と関連付けられているリーダに挿入し前述のようにSIMが既に認証されている場合、通常通りに被呼側の電話番号(MSISDN)を入力することによって発呼することができる。この情報は、基地局3によって受信され、次いでMSC2を経由して被呼側に導出される。VLR14に保持されていれる情報によって、MSC6はこの呼を特定の加入者と関連付け、次いで請求の目的で情報を記録することができる。
MSC2および6は、回線交換ドメインにおける通信、通例では、音声呼をサポートする。対応するSGSN16および18は、GPRSデータ送信のような、パケット交換ドメインにおける通信をサポートするために設けられている。SGSN16および18は、MSC2および6と同様に機能する。SGSN16、18には、パケット交換ドメインのためのVLRの同等物が装備されている。
図2A、図2B、図2C、および図2Dは、本発明にしたがって移動体端末とネットワークとの間においてデータ通信を可能にするのに適した、多数の代替セルラ・ネットワーク構成を示す。コンポーネントが図1に示したコンポーネントと実質的に同一である場合、同じ参照番号を図2A、図2B、図2C、および図2Dにおいて採用する。
本発明では、識別モジュールは一意のトークンとして扱われ、特定の加入者と未だ関連付けられていない。このため、これらはトークン識別モジュール、またはTIMと呼ばれる。通例、TIMカードはSIMカードと同じフォームファクタを有し、相互交換可能である。SIMカードと全く同じように、TIMには、少なくとも1つの一意の識別番号、「国際移動体加入者個人情報」(IMSI)が予めプログラミングされており、カード上でアクセス可能である。しかしながら、TIMは、公に知られている番号(即ち、MSISDN)とは関連付けられていない。この意味で、TIMは「非プロビジョニング」SIMであると見なされる。
TIMにはMSISDNが関連付けられていないので、いついずれかの所与のTIMが用いられるのか、または実際にそのTIMが使われることになるのか否か定かでない環境においてもこれらを用いることができる。これは、SIMに有効なMSISDNをプロビジョニングすることに伴うコストがあり、更に所定の期間(通例、約6から9カ月)用いられない場合、そのMSISDN番号を隔離し最終的にそれを再度割り当てることに伴うコストもある典型的なセルラ・ネットワークにおいては、商業的に重要である。
ネットワークに接続する初期要求を処理するために、図2Aのネットワークは、ホーム・ロケーション・レジスタ(HLR)10(図1のネットワークにおけるそれと同一)およびグローバルHLR(G−HLR)210を含む。
図2Bに示す代替実施態様では、基地局3、4、5、7、8、および9、MSC2、6、VLR11、14、ならびに図1のSGSNがグローバルHLR(G−HLR)210にリンクされている。しかしながら、HLR10は必要ではない。
移動体端末1’のユーザが彼らの移動体端末をネットワークにおいて活性化させたい場合(その結果、データ接続を開くことができるようにするため)、ユーザは、移動体端末と関連付けられたカード・リーダ(図2A、図2B、図2C、および図2Dにおける端末1’)にTIMカードを入れる。すると、移動体端末1’は無線ネットワークに接続する(ステップ201)。
図1と同様に、図2Aにおける無線ネットワークへの接続は、しかるべき格納位置から送信されたIMSI番号を求めて、HLR10におけるしかるべき位置にアクセスするTIMからの要求に相当する。HLR10は、TIMによって供給されたIMSI番号が他のレジスタに属すると判断する。次いで、接続要求はG−HLR210に転送される(ステップ202)。G−HLR210は、次いで、IMSI番号をこの要求から抽出し、このIMSI番号がG−HLR210によって維持されている範囲内にあると仮定して、トークン信号をHLR10に送信して、IMSIがG−HRL210によって認識されていることを伝える(ステップ203)(このトークン信号は、単に、確認信号(「OK」)であってもよいが、更にプロファイル情報を含むこともできる)。
対照的に、図2Bにおける無線ネットワークへの接続は、しかるべき記憶位置から送信されたIMSI番号を求めて、VLR14におけるしかるべき位置にアクセスする要求に相当する。VLR14は、IMSI番号分析によって、TIMが別のレジスタに属すると判断する。次いで、接続要求はG−HLR210に転送される(ステップ202B)。G−HLR210は、次いで、IMSI番号をこの要求から抽出し、このIMSI番号がG−HLR210によって維持されている範囲内にあると仮定して、トークン信号をVLR14に送信して、IMSIがG−HLR210によって認識されたことを伝える(ステップ203B)(このトークン信号は、単に、確認信号(「OK」)であってもよいが、更にプロファイル情報を含むこともできる)。
同様に、図2Cにおける無線ネットワークへの接続は、しかるべき記憶位置から送信されたIMSI番号を求めて、SGSNにおけるしかるべきホーム・ロケーションにアクセスする要求に相当する。SGSNは、IMSI番号分析によって、TIMが別のレジスタに属すると判断する。次いで、接続要求はG−HLR210に転送される(ステップ202C)。次いで、G−HLR210はIMSI番号をこの要求から抽出し、このIMSI番号がG−HLR210によって維持される範囲内にあると仮定して、トークン信号をSGSNに送信して、IMSIがG−HLR210によって認識されたことを伝える(ステップ203C)(このトークン信号は、単に、確認信号(「OK」)であってもよいが、更にプロファイル情報を含むこともできる)。
図2Dは、SS7集約点290(SS7シグナリング接続制御部(SCCP)リレーまたはシグナリング転送点(STP)のような)を用いてSS7機能を集約する無線ネットワークへのこのような接続要求を処理するための異なるメカニズムを示す。即ち、SS7集約点は、IMSI分析(例えば、IMSIアドレス・タイプのためのグローバル・タイトル変換(GTT)能力)を実行し、MSC(移動体交換局)および/またはSGSN220の中にあるルーティング表を連続的に管理する必要性を解消する。
HLR10は、トークン信号を受信すると、IMSIを一時的にビジタ・ロケーション・レジスタ(VLR)14内のある位置に格納する。図2Bの代替案では、VLR14はIMSIをVLR位置レジスタ・ストアに一時的に格納する。このように、端末1’のユーザは事実上特定のMSC(MSC2)に登録されたことになり、したがって、TIMと関連のあるいずれのプロファイル情報も、このMSCと関連付けられたVLR(VLR14)に一時的に格納される。
図2Cの代替案では、SGSNはIMSIをSGSNロケーション・レジスタ・ストアに一時的に格納する。すると、端末1’のユーザは事実上特定のSGSNに登録されたことになり(VLRも一緒に迂回する)、TIMと関連のあるいずれのプロファイル情報も、SGSNロケーション・レジスタ・ストアに一時的に格納される。
一旦前述のステップが完了したなら、次に移動体端末1’のために認証手順を実行する。図2Aおよび図2Bでは、G−HLR210は認証データをMSC2に「チャレンジ」および「応答」形式で送信する。このデータを用いて、MSC2は「チャレンジ」を移動体端末1’に基地局3を経由して受け渡す。このデータを受信すると、移動体端末1’はこのデータをそのTIMに受け渡し、「応答」を生成する。この応答は、TIM上にある暗号化アルゴリズムおよびTIM上にある一意の鍵Ki’を用いて発生する。この応答は、MSC2に返送され、MSC2は、G−HLR210からそのトークンについて既に入手している情報と突き合わせてチェックして、認証プロセスを完了する。移動体端末1’からの応答が期待通りである場合、移動体端末1’は認証されたと見なされる。
図2Cについても、G−HLR210は認証データをSGSN220に「チャレンジ」および「応答」形式で送信する。ここでは、SGSN220はこのデータを用いて、「チャレンジ」を移動体端末1’に基地局3を経由して受け渡す。このデータを受信すると、移動体端末1’はこのデータをそのTIMに受け渡し、「応答」を生成する。この応答は、TIM上にある暗号化アルゴリズムおよびTIM上にある一意の鍵Ki’を用いて発生する。この応答はSGSN220に返送され、SGSN220は、G−HLR210から既に入手しているこのトークンについての情報と突き合わせて、応答をチェックして、認証プロセスを完了する。移動体端末1’からの応答が期待通りであるる場合、移動体端末1’は認証されたと見なされる。
読者には容易に認められるであろうが、SS7集約点290を用いてSS7機能を集約すること(図2Dに示すように)は、認証がMSC2またはSGSN220のどちらによって行われたのかについて、前述の認証を実行するメカニズムと組み合わせることができる。
認証プロセスは、移動体端末1がアクティブであり続けている間定期的な間隔で繰り返され、更に必要であれば移動体端末が発呼するかまたは呼を受信する毎に繰り返すこともできる。
移動体端末1’のユーザがデータ接続を確立したいとき、既にTIMカードを、この移動体端末と関連付けられているリーダに挿入しており、先に記載したようにTIMの有効性がG−HLR210によって確認されているのであれば、データ接続要求はネットワーク・ゲートウェイ・コンポーネント220(即ち、SGSN16)に受け渡され、ゲートウェイ・セッションが確立される。
ネットワーク・ゲートウェイ・コンポーネント220は、G−HLR210から、IMSIに対応する鍵を受信する。一方、この鍵は、キー・データが既存の有効なセッション(通例、ネーティブRADIUSおよび/またはDIAMETERセッション)と関連付けられているか否か判断するネットワーク監視コンポーネント230(例えば、NGMEまたはGGSN)に照会するために用いられる。ネットワーク・ゲートウェイ・コンポーネント220とネットワーク監視コンポーネント230との間におけるシグナリングは、セッション確立に対してユーザには請求を行わないように、無料とすることが好ましい。
この鍵データに対して既に有効なセッションが存在する場合、データ接続を確立する(ステップ209)。移動体端末1’は、要求された相互ネットワーク(internetwork)246、通例では、インターネットまたは企業のイントラネットにアクセスすることができる。
しかしながら、この鍵に対応する有効なセッションを見つけることができない場合、代わりに、ウェブ・サーバ240によって発生されたウェブページに移動体端末1’を誘導し直すことができる。提示されるウェブページは、鍵データにしたがって移動体端末1’に合わせて特別に作成され、ユーザに少なくとも1つのユーザ行為選択肢を提案する。
次に、ネットワーク監視コンポーネント230は、相互ネットワーク・ゲートウェイとして動作し、選択されたユーザ行為選択肢に関してユーザによって入力された情報に応じて、セルラ・ネットワーク100から要求された相互ネットワーク246へのアクセスを拒否または許可する。典型的な想定場面では、ウェブページは、所定の価格で時間制限セッションの選択肢を提案する。この選択肢を選択すると、ユーザは、ユーザ請求情報を要求するユーザ・ダイアログに進む。請求情報には、例えば、指名、住所、クレジット/デビット・カードの詳細、バウチャ/クーポン情報、請求書発行/SMS対象の既存の電話番号等が含まれる。
セッション制御は、セッション制御サーバ(好ましくは、ネーティブDIAMETERサーバ)によって行われる。セッション制御サーバは、それが管理するセッションについて規則的な報告(いわゆる「イベント・チケット」)を発行する。ネーティブDIAMETER型セッションでは、ネットワーク監視コンポーネント230は有効なセッション毎にDIAMETERイベント・チケットを用いて、各ユーザのセッション使用を監視することができる。一方、これは、移動体端末1’のアプリケーションを通じてユーザに提示することができるので、ユーザは、例えば、使用が既定の閾値を超過したことを知ることができる。あるいは、セッション使用は、移動体端末1’上においてウェブ・アプリケーション(例えば、ブラウザ)上のポップアップを通じてユーザに提示することもできる。
報告は、クライアント系(そして精度の低い)カウンタ・アプリケーションからではなく、DIAMETERサーバから直接来るので、ユーザには直ちに最新のセッション使用報告が提示される。読者は認められようが、これは、ユーザが「請求書ショック」という現象を回避できることを意味する(特定のセッションに対する料金書を受け取ったとき(少し後になってから)、ユーザが料金が彼らが考えていたよりも遥かに高いことに気付く)。
端末上にあるクライアント・アプリケーションを用いて使用情報を提示することには、更に多くの利点がある。例えば、ユーザに、彼らの使用を項目毎に分けたログを記録する機構を設けることができ、またはサービス・レベルの具体的な品質(これに対して異なる料金を課金することができ、一方この料金をユーザが監視することができる)を要求する機構を設けることができる。また、セルラ・ネットワークの運営業者は、サービスの幅を広げることができ、例えば、動的な輻輳に基づく料金を提案することができる。この場合、データ単位毎のコストは、そのときのネットワーク上におけるデータ使用度に応じて変化させることができる(一方、ユーザは彼/彼女のクライアント・アプリケーションを通じてこのコストを監視することができる)。
ネットワーク監視コンポーネント230は、有効なセッション毎にDIAMETERイベント・チケットを用いて、ユーザのグループのセッション使用を監視することもできることは明らかである(サービスを業務または「企業」に提供する際に必要となる可能性がある)。この構成は、いわゆる「仲介請求」を容易にするので、企業は企業ユーザのグループについての請求書を集計することができる。仲介請求は、監視したセッションに関する情報を当該企業の管理者または代理人に対して企業監視および中央請求アプリケーションを通じて提示することによって実施することができる。
本発明の動作は、2つの更に具体的な実施形態を検討することによって、一層深く理解することができる。図3に示す第1実施形態は、TIMが埋め込まれたラップトップ・コンピュータからのデータ・セッション供給の処理に関する。図4に示す第2実施形態は、TIMが埋め込まれた機械対機械クライアント(machine to machine client)からの機械対機械データ・セッション要求の処理に関する。
図3において、ネットワークは、SCP302およびグローバルHLR(G−HLR)310を含む。移動体端末301は、この場合、TIMが埋め込まれたラップトップ・コンピュータである。SCP302は、図1のネットワークにおけるHLR10の機能を組み込むことができる(無線ネットワークへの接続が、図2Aに更に詳細に明示したメカニズムに従うことを確証する)。あるいは、SCP302は、VLR14の機能(図2Bのメカニズムを容易にする)および/またはSGSN220の機能(図2Cのメカニズムを容易にする)を組み込むこともできる。明らかに、SCP302は、HLR10、VLR14、および/またはSGSN220に必要になるはずであったSS7機能を集約するためのSS7集約部290(SCCPリレーのような)を組み込むこともでき、これによって、図2Dに示したメカニズムであればいずれでも容易にすることができる。
ユーザがセルラ・ネットワークにおいて彼のラップトップを活性化したいとき(続いてデータ接続を開くことができるようにするため)、ユーザは、ラップトップのオペレーティング・システム上で実行するデータ接続アプリケーションを「起動」する。すると、ラップトップ301は無線ネットワークに接続する(ステップ351)。
図1と同様、図3における無線ネットワークへの接続は、しかるべき記憶位置から送信されたIMSI番号を求めて、SCP302におけるしかるべきホーム・ロケーションにアクセスする要求に相当する。MSISDNは、TIMが供給するIMSI番号とは関連付けられていない。SCP302は、TIMが供給するIMSI番号が別のレジスタに属すると判断する。次いで、接続要求はG−HLR310に誘導し直される(ステップ352)。次いで、G−HLR310はIMSI番号をこの要求から抽出し、このIMSI番号がG−HLR310によって維持されている範囲内であると仮定して、トークン信号をSCP302に送信して、IMSIがG−HLR310によって認識されたことを伝える(ステップ354)(このトークン信号は、単に、確認信号(「OK」)であってもよいが、更にプロファイル情報を含むこともできる)。
SCP302は、このトークン信号を受信すると、IMSIを一時的に格納する(例えば、VLRロケーション・レジスタ・ストアまたはSGSNロケーション・レジスタ・ストア)。このように、ラップトップ301のユーザは事実上特定のMSCまたはSGSNに登録され、したがって、TIMと関連付けられているいずれのプロファイル情報も、そのMSC2またはSGSN220と関連付けられているVLR14に一時的に格納される。
データ接続要求は、SCP302によってネットワーク・ゲートウェイ・コンポーネント320(即ち、SGSN16)に受け渡される。ネットワーク・ゲートウェイ・コンポーネント320は、G−HLR310から、IMSIに対応する鍵を受信する(ステップ356)。転送されたデータ接続要求と共にこの鍵を取り込んで、ネットワーク・ゲートウェイ・コンポーネント320はゲートウェイ・セッションを確立する。一方、この鍵は、鍵データが既存の有効なセッション(通例、ネーティブDIAMETERセッション)と関連付けられているか否か判断するネットワーク監視コンポーネント330(例えば、NGMEまたはGGSN)に照会するために用いられる。ネットワーク・ゲートウェイ・コンポーネント320とネットワーク監視コンポーネント330との間におけるシグナリング(ステップ358)は、セッション確立に対してユーザには請求を行わないように、無料とすることが好ましい。
この鍵データに対して既に有効なセッションが存在する場合、データ接続を確立する(ステップ362)。ラップトップ301は、要求された相互ネットワーク346、通例では、インターネットまたは企業のイントラネットにアクセスすることができる。
しかしながら、この鍵に対応する有効なセッションを見つけることができない場合、代わりに、ウェブ・サーバ340によって発生されたウェブページにラップトップ301を誘導し直すことができる(ステップ364)。提示されるウェブページは、鍵データにしたがってラップトップ301に合わせて特別に作成され、ユーザに少なくとも1つのユーザ行為選択肢を提案する。
この場合、ウェブ・サーバは、支払いポータルにアクセスできる「ランディング・ページ」(landing page)を提供し、ユーザが時間/データ制限セッション・パッケージを購入すること、またはネットワーク運営業者との契約支払い関係に合ったアプリケーションを開始することのいずれかを可能にする。
ユーザは、所定の価格でのデータ・セッション確立を促進するために、彼らのクレジット・カードの詳細を含む個人的詳細を提供するように促される(ステップ366)。
ユーザ・データは、アプリケーション・サーバ350に送られる。一方、このサーバは、クレジット・カード・サーバ360における認証のために、ユーザのクレジット・カードの詳細を処理する。クレジット・カードの詳細が認証されたと仮定して、クレジット・カード・サーバ360はその事実をアプリケーション・サーバ350に返送して通知する(ステップ372)。
アプリケーション・サーバ350は、この時点でユーザのクレジット・カードの詳細を認証しており、DIAMETERサーバ370に、DIAMETERセッションをこのユーザのために開始すべきことを通知する(ステップ374)。一方、DIAMETERサーバは、ネットワーク監視コンポーネント330に、セッションを開くことができることを通知する(ステップ376)。
次に、ネットワーク監視コンポーネント330は、ユーザをインターネットに誘導し直し(ステップ378)、同時にユーザの請求体系を、無料からデータ従量制(data rate)に変更する。
DIAMETERサーバ370が、セッション使用を示す「チケット」を供給すると、この情報は通知サーバ380にプッシュされる(ステップ382)。通知サーバは、使用率(または絶対量)について予め用意されている更新を送ることができ、あるいは現在の使用形態についてのユーザ(またはクライアント・アプリケーション)の照会に応答することができる。好適な実施態様では、通知サーバはセッション毎にRSSフィードを作成することによって、ユーザのラップトップが、従来のHTTPポート(ポート80)を用いて形態を監視することを可能にし、ユーザのファイアウォール・ソフトウェアに対するカスタム化の必要性を一切回避する。
予め用意されたセッションの終了時に、DIAMETERサーバ370は、ネットワーク監視コンポーネント330に、セッションを保留にする(そして、セッションの料金を無料にする)ように命令する。また、通知サーバ380を通じて使用警告をユーザにプッシュする。
クレジット・カードの期限が切れているためにセッションが終了した場合、ユーザは、ランディング・ページから別のセッションを要求するプロセスを繰り返すだけでよい。
好適な実施態様では、ラップトップ301に提示されるウェブページは、TIMによって仲介される現在のセッションに基づく関係を契約に基づく関係(即ち、いわゆる後払い契約)に変換することを要求する、更に別の行為選択肢をユーザに提案する。この要求を満たすためには、ネットワーク運営業者は、従来の「プロビジョニングされている」SIMカードを単に取り寄せてユーザに送ればよく、ユーザがラップトップのカード・リーダからTIMを物理的に取り出す(そして、新しいSIMカードを挿入する)ことができるようにすればよい。その後、データ・セッションへのアクセスは、図1に関して概説した従来のイベント・フローを辿ることになる。
読者には認められようが、TIM対応セッションから従来の契約データ・セッション・アクセスへの交換を容易にするために、代替メカニズムもある。TIMによって保持されるIMSIは、例えば、所与のネットワーク運営者のネットワーク上にプロビジョニングすることができる(即ち、MSISDN番号をIMSIと関連付けることができる)。実際、前述した先行技術の「内蔵済み」SIMの想定場面を実現するために、複数のMSISDN番号を、必要に応じて、TIMにプロビジョニングすることもできる。
この場合、ウェブ・サーバは支払いポータルにアクセスできる「ランディング・ページ」を提供し、ユーザが時間/データ制限セッション・パッケージを購入すること、またはネットワーク運営業者との契約支払い関係に合ったアプリケーションを開始することのいずれかを可能にする。
図4に示す第2実施形態は、本発明の機械対機械実施態様に関する。図示するネットワークは、SCP402およびグローバルHLR(G−HLR)410を含む。端末401は、この場合、TIMが埋め込まれた機械対機械(M2M)クライアントである(この端末は厳密には多くの場合「移動体」ではないことを注記しておく。この端末は、1つの地理的位置に設置され、通例、ここから移動することはない)。
SCP402は、図1のネットワークにおけるHLR10の機能を組み込むことができる(無線ネットワークへの接続が、図2Aに更に詳細に明示したメカニズムに従うことを確証する)。あるいは、SCP402は、VLR14の機能(図2Bのメカニズムを容易にする)および/またはSGSN220の機能(図2Cのメカニズムを容易にする)を組み込むこともできる。明らかに、SCP402は、HLR10、VLR14、および/またはSGSN220に必要になるはずであるSS7機能を集約するためのSS7集約部290(SCCPリレーのような)を組み込むこともでき、これによって、図2Dに示したメカニズムであればいずれでも容易にすることができる。
M2Mクライアント401をセルラ・ネットワークにおいて活性化することが必要になると(続いてデータ接続を開くことができるようにするため)、クライアントは、通例、トリガ・イベントに応答して、そのオペレーティング・システム上で実行するデータ接続アプリケーションを「起動する」。次いで、M2Mクライアント401は、無線ネットワークに接続する(ステップ450)。
図1と同様、図4における無線ネットワークへの接続は、しかるべき記憶位置から送信されたIMSI番号を求めて、SCP402におけるしかるべきホーム・ロケーションにアクセスする要求に相当する。MSISDNは、TIMが供給するIMSI番号とは関連付けられていないので、SCP402は、TIMが供給するIMSI番号が別のレジスタに属すると判断する。次いで、接続要求はG−HLR310に誘導し直される(ステップ452)。次いで、G−HLR410はIMSI番号をこの要求から抽出し、このIMSI番号がG−HLR410によって維持されている範囲内であると仮定して、トークン信号をSCP402に送信して、IMSIがG−HLR410によって認識されたことを伝える(ステップ454)(このトークン信号は、単に、確認信号(「OK」)であってもよいが、更にプロファイル情報を含むこともできる)。
SCP402は、このトークン信号を受信すると、ビジタ・ロケーション・レジスタ(VLR)(図示せず)におけるある位置にIMSIを一時的に格納する。このように、M2Mクライアント401のユーザは事実上特定のMSCまたはSGSNに登録され、したがって、TIMと関連付けられているいずれのプロファイル情報も、そのMSCと関連付けられているVLRに一時的に格納される。
データ接続要求は、SCP402によってネットワーク・ゲートウェイ・コンポーネント420(即ち、SGSN16)に受け渡される。ネットワーク・ゲートウェイ・コンポーネント420は、G−HLR410から、IMSIに対応する鍵を受信する(ステップ456)。転送されたデータ接続要求と共にこの鍵を取り込んで、ネットワーク・ゲートウェイ・コンポーネント320はゲートウェイ・セッションを確立する。一方、この鍵は、鍵データが既存の有効なセッション(通例、ネーティブDIAMETERセッション)と関連付けられているか否か判断するネットワーク監視コンポーネント430(例えば、NGMEまたはGGSN)に照会するために用いられる。ネットワーク・ゲートウェイ・コンポーネント420とネットワーク監視コンポーネント430との間におけるシグナリング(ステップ458)は、セッション確立に対してクライアント・デバイス401には請求を行わないように、無料とすることが好ましい。
この鍵データに対応する有効なセッションが存在しないと仮定すると、ネットワーク監視コンポーネント430はDIAMETERサーバ440とインターフェースして、M2Mクライアント401のための新たなM2Mデータ・セッションを認証する(ステップ462)。
一方、DIAMETERサーバ440は、ネットワーク監視コンポーネント430に、セッションを開くべきことを通知する(ステップ464)。
次いで、ネットワーク監視コンポーネント430は、インターネット470のような固定線ネットワークを通じて、要求されたM2Mサーバ450にユーザを誘導し直し(ステップ466)、同時にユーザの請求体系を無料からデータ従量制に変更する。
予め用意されたセッションの終了時に、DIAMETERサーバ440は、ネットワーク監視コンポーネント430に、セッションを保留にする(そして、セッションの料金を無料にする)ように命令する。
また、DIAMETERサーバ440は、ユーザ警告を請求仲介エンジン480にプッシュし(ステップ468において、DIAMETERチケットを用いて)、請求仲介エンジン480は、報告されたセッション使用に対応する請求書発行イベントを発生する。
同時係属中の英国特許出願GB0815200.1号において詳細に記載されているように、M2Mクライアントは、短いテキスト・メッセージ(SMS)を専用M2M SMSプラットフォーム495に対して送信および受信する。これらのSMSメッセージは、従来のように、SMSゲートウェイ490を経由し、次いでインターネット接続470を通じてM2M SMSプラットフォーム495に移送される。
また、SMSゲートウェイ490は、転送されたSMSメッセージに関するデータを仲介エンジン480に受け渡し、このメッセージングに対する請求書発行を可能にする。
以上の論述では、端末のことを「移動体」と呼ぶことが多かったが、「移動体」という用語は、端末が常に移動できることが必要であるというように解釈してはならず、単に、移動を可能にするワイヤレス電気通信ネットワークと通信することができるに過ぎない。例えば、PC端末またはM2Mクライアントを特定の地理的位置から決して移動させない場合であっても、異なる場所に移動させてしかも同じネットワークにアクセスすることができるので、この意味では、なおも移動体であると見なすことができる。「移動体端末」という用語が本論述において用いられる場合、文脈がこのような解釈に矛盾しないのであれば、端末が「半永続的」または「固定」であったとしても、その可能性を含むように読解するものとする。

Claims (12)

  1. トークン識別モジュールを有する端末の通信接続を容易にするセルラ電気通信ネットワークであって、
    前記端末から前記ネットワークにアクセスする要求を受けるロケーション・レジスタであって、前記要求がトークン識別モジュールと関連付けられている場合、前記要求を誘導し直す、ロケーション・レジスタと、
    前記誘導し直された要求を受け、トークン接続識別データを発生し、前記端末を前記ロケーション・レジスタに対して識別するために、前記トークン接続識別データを前記ロケーション・レジスタに送信するトークン・レジスタと、
    前記トークン接続識別データにしたがって、前記ネットワークと前記端末との間に通信を確立するネットワーク・ゲートウェイ・コンポーネントと、
    サービス管理を実行するネットワーク監視コンポーネントと、
    を含む、ネットワーク。
  2. 請求項1記載のネットワークにおいて、前記通信接続は、データ専用通信接続である、ネットワーク。
  3. 請求項1または請求項2記載のネットワークにおいて、トークン識別モジュールを有する端末から前記ネットワークにアクセスする各要求は、前記トークン識別モジュールを一意に識別するIMSI番号を含む、ネットワーク。
  4. 請求項2または請求項3記載のネットワークにおいて、当該ネットワークは、更に、
    トークン接続識別データにしたがってユーザ・ダイアログ・ウェブページを移動体端末に配給(serve)するサーバであって、各ウェブページがユーザに少なくとも1つのユーザ行為選択肢を提示する、サーバと、
    前記セルラ・ネットワークから相互ネットワークへのアクセスを統御する相互ネットワーク・ゲートウェイと、
    を含み、前記ネットワーク監視コンポーネントによって実行されるセッション認証チェックは、前記トークン接続識別データが有効なセッションと関連付けられているか否か判断することを含み、
    前記ネットワーク監視コンポーネントが有効な関連付けられているセッションがないと判断した場合、前記ネットワーク・ゲートウェイ・コンポーネントは、前記ウェブ・サーバによって配給されるユーザ・ダイアログ・ウェブページに前記端末を誘導し、
    前記端末からのユーザ行為選択肢入力に応じて、前記端末に前記相互ネットワークへのアクセスが与えられる、ネットワーク。
  5. 請求項2または3記載のネットワークにおいて、当該ネットワークは、更に、
    前記セルラ・ネットワークからM2Mサーバへの相互ネットワークを経由したアクセスを統御する相互ネットワーク・ゲートウェイを含み、
    前記ネットワーク監視コンポーネントによって実行されるセッション認証チェックは、前記トークン接続識別データが有効なM2Mセッションと関連付けられているか否か判断することを含み、
    前記ネットワーク監視コンポーネントが、前記トークン接続識別データが有効なM2Mセッションと関連付けられていると判断した場合、前記ネットワーク監視コンポーネントは、前記端末を前記M2Mサーバに誘導する、ネットワーク。
  6. 請求項4または5記載のネットワークにおいて、前記相互ネットワークはインターネットである、ネットワーク。
  7. 請求項4または5記載のネットワークにおいて、前記相互ネットワークはイントラネットである、ネットワーク。
  8. 前出の請求項のいずれか1項に記載のネットワークにおいて、前記ロケーション・レジスタを分散し、前記ネットワークが、シグナリング機能を集約する集約点と、別のロケーション・レジスタ機能を実行するネットワーク・エンティティとを有し、前記集約点および前記ネットワーク・エンティティが互いに通信する、ネットワーク。
  9. トークン識別モジュールを有する端末とセルラ電気通信ネットワークとの間における通信接続を容易にする方法であって、前記セルラ・ネットワークが、ロケーション・レジスタと、トークン・レジスタと、ネットワーク・ゲートウェイ・コンポーネントと、ネットワーク監視コンポーネントと、サーバと、相互ネットワーク・ゲートウェイとを含み、前記方法は、
    前記ロケーション・レジスタにおいて、端末から前記ネットワークにアクセスする要求を受け、前記要求がトークン識別モジュールと関連付けられているか否か判断し、前記要求を前記トークン・レジスタに誘導し直すステップと、
    前記トークン・レジスタにおいて、前記誘導し直された要求を受け、トークン接続識別データを発生し、該接続識別データを前記ロケーション・レジスタに送信することによって、前記端末を前記ロケーション・レジスタに対して識別するステップと、
    前記トークン接続識別データにしたがって前記ネットワークと前記端末との間に接続を確立するステップと、
    セッション認証チェックを実行するステップと、
    を含む、方法。
  10. 請求項8記載の方法において、前記通信接続は、データ専用通信接続である、方法。
  11. 請求項8または9記載の方法において、前記セッション認証チェック・ステップは、前記トークン接続識別データが有効なセッションと関連付けられているか否か判断することを含み、前記方法は、更に、
    トークン接続識別データにしたがってユーザ・ダイアログ・ウェブページを前記端末に配給するステップであって、各ウェブページがユーザに少なくとも1つのユーザ行為選択肢を提示する、ステップと、
    前記ネットワーク監視コンポーネントが有効な関連付けられているセッションがないと判断した場合、前記ウェブ・サーバによって配給されるユーザ・ダイアログ・ウェブページに前記端末を誘導するステップと、
    前記端末からのユーザ行為選択肢入力に応じて、前記セルラ・ネットワークから前記相互ネットワークへのアクセスを許可するステップと、
    を含む、方法。
  12. 請求項8または9記載の方法において、前記相互ネットワーク・ゲートウェイは、前記セルラ・ネットワークからM2Mサーバへの相互ネットワークを経由したアクセスを統御し、前記セッション認証チェック・ステップは、前記トークン接続識別データが有効なM2Mセッションと関連付けられているか否か判断することを含み、前記方法は、更に、
    前記トークン接続識別データが有効なM2Mセッションと関連付けられていると判断した場合、前記端末を前記M2Mサーバに誘導するステップを含む、方法。
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