本願は、2008年4月15日に出願された“METHODS OF SIGNALING PHICH RESOURCE USAGE IN A WIRELESS COMMUNICATION SYSTEM”と題された米国仮出願61/045,215号の利益を主張する。上記出願の全体は、参照によって本明細書に組み込まれる。
さまざまな実施形態が、全体を通じて同一要素を示すために同一の参照番号が使用される図面を参照して説明される。次の記述では、説明の目的のために、多数の特定の詳細が、1または複数の実施形態についての完全な理解を提供するために記述される。しかしながら、そのような実施形態は、これら具体的な詳細なしで実現されうることが明白でありうる。他の事例では、1または複数の実施形態の記載を容易にするために、周知の構成およびデバイスがブロック図形式で示される。
本願で使用されるように、用語「構成要素」、「モジュール」、「システム」等は、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせ、ソフトウェア、あるいは実行中のソフトウェアのうちの何れかであるコンピュータ関連エンティティを称することが意図されている。例えば、構成要素は、限定される訳ではないが、プロセッサ上で実行中のプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行形式、実行スレッド、プログラム、および/またはコンピュータでありうる。例示によれば、コンピュータ・デバイス上で実行中のアプリケーションと、コンピュータ・デバイスとの両方が構成要素になりえる。1または複数の構成要素は、プロセスおよび/または実行スレッド内に存在し、構成要素は、1つのコンピュータに局在化されるか、および/または、複数のコンピュータに分散されうる。さらに、これらの構成要素は、さまざまなデータ構造を格納したさまざまなコンピュータ読取可能媒体から実行可能である。これら構成要素は、(例えば、信号によってローカル・システムや分散システム内の他の構成要素とインタラクトする1つの構成要素からのデータ、および/または、他のシステムを備えた例えばインターネットのようなネットワークを経由して他の構成要素とインタラクトする1つの構成要素からのデータのような)1または複数のデータのパケットを有する信号にしたがって、ローカル処理および/またはリモート処理によって通信することができる。
本明細書に記述された技術は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、シングル・キャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)システム、およびその他のシステムのようなさまざまな無線通信システムに使用することができる。「システム」、「ネットワーク」という用語はしばしば置換可能に使用される。CDMAシステムは、例えばユニバーサル地上ラジオ・アクセス(UTRA)、CDMA2000等のようなラジオ技術を実現することができる。UTRAは、広帯域CDMA(W−CDMA)およびCDMAのその他の変形を含んでいる。CDMA2000は、IS−2000規格、IS−95規格、およびIS−856規格をカバーする。TDMAシステムは、例えばグローバル移動体通信システム(GSM(登録商標))のような無線技術を実現することができる。OFDMAシステムは、例えばイボルブドUTRA(E−UTRA)、ウルトラ・モバイル・ブロードバンド(UMB)、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、フラッシュ−OFDM(登録商標)等のような無線技術を実現することができる。UTRAおよびE−UTRAは、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS)の一部である。3GPPロング・ターム・イボリューション(LTE)は、E−UTRAを使用するUMTSの最新リリースであり、ダウンリンクではOFDMAを用い、アップリンクではSC−FDMAを用いる。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、およびGSMは、「第3世代パートナシップ計画プロジェクト」(3GPP)と命名された組織からのドキュメントに記述されている。さらに、CDMA2000とUMBは、「第3世代パートナシップ計画2」(3GPP2)と命名された組織からのドキュメントに記載されている。さらに、そのような無線通信システムは、アンペア(unpaired)な無許可のスペクトルをしばしば用いるピア・トゥ・ピア(例えば、モバイル・トゥ・モバイル)アド・ホック・ネットワーク・システム、802.xx無線LAN、Bluetooth(登録商標)、および、その他任意の短距離または長距離の無線通信技術を含みうる。
シングル・キャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)は、シングル・キャリア変調および周波数ドメイン等値化を用いる。SC−FDMAは、OFDMAシステムと類似の性能を有し、本質的に全体的に同等の複雑さを有する。SC−FDMA信号は、その固有のシングル・キャリア構造により、より低いピーク対平均電力比(PAPR)を有する。SC−FDMAは、例えば、より低いPAPRが送信電力効率の観点からアクセス端末に非常に役立つアップリンク通信で使用されうる。したがって、SC−FDMAは、3GPPロング・ターム・イボリューション(LTE)すなわちイボルブドUTRAにおけるアップリンク多元接続性スキームとして実施されうる。
さらに、さまざまな実施形態は、本明細書において、アクセス端末に関して記載される。アクセス端末はまた、システム、加入者ユニット、加入者局、モバイル局、モバイル、遠隔局、遠隔端末、モバイル・デバイス、ユーザ端末、端末、無線通信デバイス、ユーザ・エージェント、ユーザ・デバイス、またはユーザ機器(UE)とも称されうる。アクセス端末は、セルラ電話、コードレス電話、セッション初期化プロトコル(SIP)電話、ワイヤレス・ローカル・ループ(WLL)局、携帯情報端末(PDA)、無線接続機能を有するハンドヘルド・デバイス、コンピューティング・デバイス、あるいは無線モデムに接続されたその他の処理デバイスでありうる。さらに、本明細書では、さまざまな実施形態が、基地局に関連して記載される。基地局は、アクセス端末との通信のために利用することができ、アクセス・ポイント、ノードB、イボルブド・ノードB(eNodeB、eNB)、あるいはその他のいくつかの用語で称されうる。
さらに、用語「または」は、排他的な「または」ではなく、包括的な「または」を意味することが意図されている。すなわち、別に示されていない場合、あるいは、文脈から明らかではない場合、「XはAまたはBを適用する」という句は、自然な包括的な置き換えのうちの何れかを意味することが意図されている。すなわち、「XはAまたはBを使用する。」という句は、以下の例のうちの何れによっても満足される。XはAを使用する。XはBを使用する。あるいは、XはAとBとの両方を使用する。さらに、本願および特許請求の範囲で使用されているような冠詞“a”および“an”は、特に指定されていない場合、あるいは、単数を対象としていることが文脈から明らかではない場合、一般に、「1または複数」を意味するものと解釈されるべきである。
本明細書に記載されたさまざまな態様または特徴は、標準的なプログラミング技術および/またはエンジニアリング技術を用いた方法、装置、または製造物品として実現されうる。本明細書で使用される用語「製造物品」は、任意のコンピュータ読取可能デバイス、キャリア、または媒体からアクセスすることが可能なコンピュータ・プログラムを含むことが意図される。例えば、コンピュータ読取可能媒体は、限定される訳ではないが、磁気記憶装置(例えば、ハード・ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなど)、光ディスク(例えば、コンパクト・ディスク(CD)、DVDなど)、スマート・カード、およびフラッシュ・メモリ・デバイス(例えば、EPROM、カード、スティック、キー・ドライブなど)を含みうる。さらに、本明細書に記載されたさまざまな記憶媒体は、情報を格納するための1または複数のデバイス、および/または、その他の機械読取可能媒体を表すことができる。用語「機械読取可能媒体」は、限定されることなく、無線チャネル、および、命令群および/またはデータを格納、包含、および/または搬送することができるその他任意の媒体を含みうる。
図1に示すように、本明細書に記載されたさまざまな実施形態にしたがった無線通信システム100が例示されている。システム100は、複数のアンテナ・グループを含むことができる基地局102を含む。例えば、1つのアンテナ・グループは、アンテナ104およびアンテナ106を含むことができ、別のグループはアンテナ108およびアンテナ110を備えることができ、さらに別のグループはアンテナ112およびアンテナ114を含むことができる。おのおののアンテナ・グループについて2つのアンテナしか例示されていないが、2本のアンテナが各アンテナ・グループのために例示されているが、2本より多いアンテナ、または2本より少ないアンテナも、各グループのために利用されうる。基地局102はさらに、送信機チェーンおよび受信機チェーンを含みうる。それらおのおのは、当業者によって理解されるように、信号の送信および受信に関連する複数の構成要素(例えば、プロセッサ、変調器、マルチプレクサ、復調器、デマルチプレクサ、アンテナなど)を備えうる。
基地局102は、アクセス端末116およびアクセス端末122のような1または複数アクセス端末と通信しうる。しかしながら、基地局102は、アクセス端末116、122に類似の実質的に任意の数のアクセス端末と通信しうることが認識されるべきである。アクセス端末116およびアクセス端末122は、例えば、セルラ電話、スマート・フォン、ラップトップ、ハンドヘルド通信デバイス、ハンドヘルド・コンピューティング・デバイス、衛星ラジオ、全地球測位システム、PDA、および/または、無線通信システム100による通信に適したその他任意のデバイスでありうる。図示するように、アクセス端末116は、アンテナ112、114と通信しており、ここでは、アンテナ112およびアンテナ114が、順方向リンク118によってアクセス端末116へ情報を送信し、逆方向リンク120によってアクセス端末116から情報を受信する。さらに、アクセス端末122は、アンテナ104、106と通信しており、ここでは、アンテナ104およびアンテナ106が、順方向リンク124によってアクセス端末122へ情報を送信し、逆方向リンク126によってアクセス端末122から情報を受信する。周波数分割デュプレクス(FDD)システムでは、例えば、順方向リンク118は、逆方向リンク120によって使用されるものとは異なる周波数帯域を使用し、順方向リンク124は、逆方向リンク126によって使用されるものとは異なる周波数帯域を使用することができる。さらに、時分割デュプレクス(TDD)システムでは、順方向リンク118および逆方向リンク120は、共通の周波数帯域を使用し、順方向リンク124および逆方向リンク126は、共通の周波数帯域を使用することができる。
通信するように指定された領域および/またはアンテナのおのおののグループは、基地局102のセクタと称されうる。例えば、基地局102によってカバーされる領域のセクタ内のアクセス端末に通信するように、複数のアンテナが設計されうる。順方向リンク118および順方向リンク124による通信では、基地局102の送信アンテナは、アクセス端末116およびアクセス端末122のための順方向リンク118および順方向リンク124の信号対雑音比を改善するためにビームフォーミングを適用することができる。また、基地局102が、関連付けられた有効通信範囲にランダムに散在したアクセス端末116、122に送信するためにビームフォーミングを利用している間、近隣セル内のモバイル・デバイスは、すべてのアクセス端末に対して単一のアンテナによって送信している基地局に比べて、少ない干渉しか被らない。
システム100は、複数の送信時間間隔(TTI)のための物理ハイブリッド自動反復要求(HARQ)インジケータ・チャネル(PHICH)リソース割当をシグナルすることをサポートする。複数のPHICHリソース割当が、基地局102によって、ブロードキャスト・チャネルで、アクセス端末116、122へとシグナルされうる。一例として、PHICHリソース割当を搬送するために使用されるブロードキャスト・チャネルは、物理ブロードキャスト・チャネル(PBCH)でありうる。
現在の送信時間間隔(TTI)および後続のTTIのPHICHリソース割当は、基地局102によって、PBCHでシグナルされうる。したがって、アクセス端末116、122は、現在のTTIのためのPHICHリソース割当のみならず、後続のPHICHリソース割当を識別するために、PBCHを復号しうる。現在のTTIは、この間にPHICHリソース割当を含むPBCH送信が基地局によって送信されるTTIである。さらに、後続のTTIは、現在のTTIと比較して後の時間に発生する任意のTTIでありうる。例によれば、後続のTTIは、(例えば、現在のTTIの直後のような)次のTTIでありうる。さらなる例によれば、後続のTTIは、後に発生するその他任意のTTIでありうる。基地局102およびアクセス端末116、122は、現在のTTIに基づいて後続のTTIを認識するために、予め定義された任意の機能を適用しうることが認識されるべきである(例えば、基地局102とアクセス端末116、122との両方によって利用される予め定義された機能は、後続のTTIを、現在のTTIの後のX番目であると識別しうる。ここで、Xは、実質的に任意の整数である)。
現在のTTIと後続のTTIとの両方のためのPHICHリソース割当に関連する情報を送信することによって、システム100は、従来技術を適用する際に一般に遭遇する欠点を緩和する。特に、一般的なアプローチはしばしば、アクセス端末によるブラインド復号を適用する。ここでは、実質的に可能なすべてのPHICHリソース割当を仮定することによって復号がなされる。さらに、その他の従来のアプローチは、1つのTTIに関連するPHICHリソース割当をシグナルすることを含む。しかしながら、これらのアプローチは、シグナルされたPHICHリソース割当が、現在のTTIに対応するのか、あるいは、後続のTTIに対応するのかが不明確である。したがって、PHICHリソース割当が、現在のTTIと後続のTTIとの間で変動する場合、シグナルされたPHICHリソース割当が、現在のTTIに関連するのか、後続のTTIに関連するのかが不明確でありうる。
例えば、従来技術を適用している基地局が、次のTTIに関連する情報なしで、現在のTTIに関連する(例えば、直前のTTIのPHICHリソース割当から変更された)PHICHリソース割当を送信する場合、低いジオミトリのアクセス端末は、復号されたPHICHリソース割当が関連する現在のTTIの終了頃にPHICHリソース割当を識別するために、ブロードキャスト・チャネルを復号することができる。さらに、次のTTIは、現在のTTIとは異なるPHICHリソース割当を使用しうる。したがって、アクセス端末は、現在のTTIのほとんどの間(例えば、ブロードキャスト・チャネルを復号する前)、PHICHリソース割当を知らない。そして、PHICHリソース割当は、次のTTIのために変更されるので、PHICHリソース割当を認識しないいことが、次のTTIについても繰り返される。
別の例として、現在のTTIの間、基地局が、次のTTIに関連するPHICHリソース割当を送信する一般的なアプローチが導入される場合、高いジオミトリのアクセス端末は、現在のTTIの開始頃にブロードキャスト・チャネルを復号しうる。しかしながら、現在のTTIの間に、アクセス端末によって復号されたPHICHリソース割当は、次のTTIに適用可能でありうる。したがって、アクセス端末は、復号されたPHICHリソース割当を利用できる前に、遅延されうる。
図2に示すように、無線通信環境においてPHICHリソース用途をシグナルするシステム200が例示される。システム200は、情報、信号、データ、命令群、コマンド、ビット、シンボル等を送信および/または受信する基地局202を含む。基地局202は、順方向リンクおよび/または逆方向リンクによってアクセス端末204と通信しうる。アクセス端末204は、情報、信号、データ、命令群、コマンド、ビット、シンボル等を送信および/または受信する。さらに、図示していないが、基地局202に類似する任意の数の基地局がシステム200に含まれるか、および/または、アクセス端末204に類似する任意の数のアクセス端末がシステム200に含まれることが考慮される。例示によれば、システム200は、ロング・ターム・イボリューション(LTE)ベースのシステムになり得る。しかしながら、権利主張された主題は、それには限定されない。
基地局202は、PHICHリソース割当を生成するリソース割当構成要素206を含みうる。PHICHリソース割当は、持続時間およびリソース用途を含みうる。PHICHの持続時間は、PHICHのために使用されたOFDMシンボルの数である。例えば、リソース割当構成要素206によって設定された持続時間は、1つのOFDMシンボルあるいは3つのOFDMシンボルでありうる。しかしながら、権利主張される主題は、前述した例に限定されない。別の例によれば、リソース割当構成要素206は、4つの可能なPHICHリソース用途の値、すなわち、1/6、1/2、1、あるいは2のうちの1つを選択しうる。権利主張される主題は、それに限定されないことが認識されるべきである。さらに、リソース割当構成要素206は、現在のTTIのための現在のPHICHリソース割当と、後続のTTIのための後続のPHICHリソース割当とを設定しうる。
PHICHは、アップリンク共有チャネル(UL−SCH)伝送に関するアクノレッジメント/否定的アクノレッジメント(ACK/NAK)を提供するために利用されうる(例えば、UL−SCHは、多重化されたシグナリングおよびトラフィックを搬送しうる)。リソース割当構成要素206によって割り当てられた持続時間に基づいて、PHICHのために1つのOFDMシンボルが利用される(例えば、PHICHは、通常の持続時間であるサブフレームにおける第1のOFDMシンボルにおける時間で送信されうる)か、あるいは、PHICHのために3つのOFDMシンボルが利用されうる(例えば、PHICHは、延長された持続時間である3つのOFDMシンボルにわたる時間で送信されうる)。さらに、リソース割当構成要素206によって生成されたリソース用途は、PHICHのために使用されるリソースを制御しうる。さらに、PHICHは、(例えば、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)、物理制御フォーマット・インジケータ・チャネル(PCFICH)のような)他のダウンリンク制御チャネルを用いてFDM多重化されうる。
さらに、基地局202は、リソース割当構成要素206によって生成されたPHICHリソース割当を符号化する符号化構成要素208を含みうる。符号化構成要素208は、現在のPHICHリソース割当、および、後続のPHICHリソース割当を符号化しうる。さらに、符号化構成要素208によって生成された、符号化されたPHICHリソース割当は、(例えば、PBCHのような)ブロードキャスト・チャネルによってアクセス端末204へシグナルされうる。
PBCHは、符号化されたPHICHリソース割当を含むシステム情報をブロードキャストするために使用されうる。PBCHは、プライマリ・ブロードキャスト・チャネル(P−BCH)伝送チャネルを搬送しうる。PBCHは、ラジオ・フレームのサブフレーム0内の時間で送信されうる。さらに、おのおののサブフレーム0内では、4つのOFDMシンボルが、PBCHのために使用されうる。さらに、PBCHのために使用される周波数は、中央の1.08MHz(例えば、6つのリソース・ブロック(RB)でありうる。PBCHは、送信時間間隔(TTI)内において、低データ・レートで、4つのバーストで送信されうる(例えば、TTIは、40ミリ秒でありうるが、任意の長さのTTIが、特許請求の範囲に含まれることが意図される)。おのおののバーストは、自己復号可能であり、巡回冗長検査(CRC)が、PBCH TTI境界を一意に決定しうる。しかしながら、PBCHの前述した説明は、例示目的のために示され、権利主張される主題は、それに限定されないことが認識されるべきである。
アクセス端末204は、(例えば、PBCHのような)ブロードキャスト・チャネルによって基地局202から取得された情報を評価する復号構成要素210を含みうる。復号構成要素210はさらに、現在割当認識構成要素212と、後続割当識別構成要素214とを含みうる。現在割当認識構成要素212は、現在のTTIに対応する現在のPHICHリソース割当を生成するために、受信したブロードキャスト・チャネル情報を判読しうる。さらに、後続割当識別構成要素214は、後続のTTIに関連する後続のPHICHリソース割当を生成するために、受信したブロードキャスト・チャネル情報を復号しうる。
符号化構成要素208は、PBCHによるシグナリングのために、現在のTTIと、後続のTTIとの両方のためのPHICHリソース割当を符号化し、復号構成要素210は、(例えば、現在割当認識構成要素212を用いて、)現在のTTIに関連する現在のPHICHリソース割当を判読し、(例えば、後続割当識別構成要素214を用いて、)後続のTTIに対応する後続のPHICHリソース割当を判読する。本明細書に示された実例の多くは、PBCHにわたって、符号化されたPHICHリソース割当をシグナルすることに関連しているが、符号化構成要素208は、ハンドオーバ中に、専用のラジオ・リソース制御(RRC)シグナリングによる送信のために、現在のTTIと後続のTTIとの両方について、PHICHリソース割当を符号化しうることも考慮される。さらに、(例えば、現在割当認識構成要素212、および、後続割当識別構成要素214を導入する)復号構成要素210は、ハンドオーバ中に受信した専用のRRCシグナリングから、現在のTTIに関連する現在のPHICHリソース割当と、後続のTTIに関連する後続のPHICHリソース割当とを復号しうる。
従来技術は、PHICHリソース割当をシグナルするために、しばしば、3ビットを使用する。さらに詳しくは、1ビットは、PHICHの持続時間(例えば、1つのOFDMシンボルまたは3つのOFDMシンボル)を示し、2ビットは、4つの可能なPHICHリソース割当のうちの1つを識別しうる。したがって、1つのTTIに関連するPHICHリソース割当は、従来の技術を用いてシグナルされうる。しかしながら、これら一般的なアプローチは、一般に、システム獲得時間が長くなり、PBCHを復号するために異なるTTIにわたって複数の試みを要し、不連続受信(DRX)モードにおいては、アクセス端末の遅延時間が長くなる等をもたらす。
例によれば、システム200は、現在のTTIおよび後続のTTIのためにPHICHリソース割当をシグナルするために、(例えば、PBCHでは)6ビットを用いることをサポートしうる。この例によれば、PHICH持続時間は、6ビットのうちの2ビットを用いてシグナルされ、残りの4ビットは、PHICHリソース用途を示すために使用されうる。PHICH持続時間をシグナルするために使用される2ビットから、1ビットは、現在のTTIの持続時間を示すために使用され、他のビットは、後続のTTIの持続時間を識別するために利用されうる。さらに、PHICHリソース用途を示すために使用される4ビットは、現在のTTIのPHICHリソース用途をシグナルするために適用される2ビットと、次のTTIのPHICHリソース用途をシグナルするために適用される2ビットを含みうる。別の例によれば、複数のTTIにわたるPHICHリソース用途の変化は、より少ない数のビットが利用される(例えば、PHICHリソース用途をシグナルするために、4ビット未満が使用される)ように制限されうる。さらなる例によれば、複数のTTIにわたるPHICHリソース用途の可能な組み合わせを示すために、ルックアップ・テーブルが使用されうる。
別の例によれば、現在のTTIに対応する現在のPHICHリソース割当と、後続のTTIに関連する後続のPHICHリソース割当とが、(例えば、PBCHにおいて)4ビットと、(例えば、PBCHのCRC部に追加されうる)CRCマスクとを用いてシグナルされうる。この例によれば、4ビットのうち、現在のTTIに関連付けられたPHICH持続時間のための1ビットと、後続のTTIに関連付けられたPHICH持続時間のための1ビットとを含む2ビットが、PHICH持続時間をシグナルするために使用されうる。さらに、残りの2ビットは、現在のTTIまたは後続のTTIのためのPHICHリソース用途を示すために利用されうる。さらに、(例えば、PBCHの2ビットを用いてシグナルされない)他のTTIのPHICHリソース用途は、可能なCRCマスクのセットからのCRCマスクの選択に基づいて示されうる。例えば、(例えば、可能なCRCマスクのセットに含まれる)N個の異なるCRCマスクが定義されうる。ここで、Nは、実質的に任意の整数でありうる。実例によれば、Nは4でありえる。しかしながら、権利主張された主題は、それには限定されない。N個の異なるCRCマスクのおのおのは、N個のPHICHリソース用途値のうちの1つにマップしうる。しかし、他のマッピングも、特許請求の範囲に含まれることが意図されることが考慮される。
以下は、PHICHリソース割当に関連する情報を搬送するために、選択されたCRCマスクを適用するシナリオの例を示す。CRCは、PBCHの伝送ブロックのために計算されうる。さらに、シグナルされるべきPHICHリソース用途値に対応する選択されたCRCマスクが、(例えば、XOR演算を適用する)PBCHのCRC部に追加されうる。選択されたCRCマスクは、送信アンテナの数に関連するCRCマスクに追加されうるが、権利主張された主題は、それに限定されない。したがって、選択されたCRCマスクによって伝送される情報は、現在のTTIまたは後続のTTIの何れかのためのPHICHリソース用途を示すために使用されうる(一方、例えば、他のTTIのPHICHリソース用途は、PBCHのペイロードにおいて2ビットを用いてシグナルされる)。
さらなる例によれば、現在のTTIおよび後続のTTIのためのPHICHリソース割当は、(例えば、PBCHのペイロードにおいて)4ビットを用いてシグナルされうる。この例によれば、4ビットのうち2ビットは、PHICHの持続時間を示すために使用されうる。ここで、2ビットは、現在のTTIのPHICH持続時間を示す1ビットと、後続のTTIのPHICH持続時間を識別する1ビットとを含む。さらに、残りの2ビットは、後続のTTIのためのPHICHリソース用途を示しうる。したがって、アクセス端末204は、PHICHリソース用途割当が変わらない(例えば、基地局202は、そのようなスキームを適用した場合、PHICHリソース使用を稀にしか変更しない)と仮定しうる。
図3に示すように、ダウンリンク制御チャネルを復号するために、PHICHリソース割当に関する情報を識別するシステム300が例示される。システム300は、アクセス端末204を含んでいる。アクセス端末204はさらに、PBCH復号構成要素302と、PDCCH復号構成要素304とを含みうる。図示していないが、図2の構成要素210は、PBCH復号構成要素302、および/または、PDCCH復号構成要素304を含みうることが考慮される。
PBCH復号構成要素302は、本明細書に記載したように、現在のTTIに対応する現在のPHICHリソース割当と、後続のTTIに対応する後続のPHICHリソース割当とを識別するために、PBCH306を判読しうる。さらに、PDCCH復号構成要素304は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)308を復号することをイネーブルしうる。アクセス端末204は、割り当てられたリソースを識別するために、PDCCH308を復号しうる。さらに、アクセス端末204は、例えばダウンリンク共有チャネル(DL−SCH)のようなデータ・チャネルを復号するために、PDCCH復号構成要素304によって識別されたリソース割当を使用しうる。
PDCCH308を復号するために、PDCCH復号構成要素304は、(例えば、1ミリ秒のような)各サブフレームにおいて、PDCCH308のために割り当てられたシンボルの数に関する情報を受信しうる。そのような情報は、物理制御フォーマット・インジケータ・チャネル(PCFICH)310を用いて示されうる。PCFICH310は、PDCCH制御領域をシグナルするために利用されうる。例えば、PCFICH310は、PDCCHのために1つのOFDMシンボルが使用されるか、2つのOFDMシンボルが使用されるか、3つのOFDMシンボルが使用されるかをシグナルしうるが、権利主張された主題は、それに限定されない。さらに、PCFICH310は、おのおののサブフレームの第1のOFDMシンボル内の時間で送信されうる。さらに、PCFICH310の周波数は、システム帯域に及び、マッピングは、セル識別子(ID)に依存しうる。したがって、PCFICH310のために使用される場所およびリソース割当が、セルIDに応じてPDCCH復号構成要素304(あるいは、一般に、アクセス端末304)によって判定されうる。
さらに、PDCCH復号構成要素304は、PBCH復号構成要素302から、現在のPHICHリソース割当と、後続のPHICHリソース割当とを取得しうる。PDCCH復号構成要素304は、PDCCH308のために使用されるリソース/制御チャネル要素(CCE)を認識するために、PHICHおよびPCFICH310のために使用されるリソースを割り引くことができる。
PDCCH308は、例えば、ダウンリンク・リソース割当および/またはアップリンク・リソース割当、マルチ・ユーザ送信電力制御(TPC)コマンド、ページング・インジケータ等をアクセス端末204へ伝送しうる。さらに、PDCCH復号構成要素304は、PDCCH308のために利用される特定のフォーマットを認識しうる。実例として、PDCCH308で適用される特定のフォーマットに基づいて、サブフレームにおいて、1乃至3のOFDMシンボルが使用されうる。さらに、PCFICH310は、PDCCH308のための特定のフォーマットについてPDCCH復号構成要素304に通知するために、おのおののサブフレームの第1のOFDMシンボルと、4つの小さなCCEとを使用しうる。
さらに、TDDシステムは、共通のPDCCHのブラインド復号を利用しうる。PHICHリソースの量は、ダウンリンク・サブストリームに応じて変化し、0、M、または2Mのうちの1つでありうる。ここでMは、FDDがPBCHを使用するのと比べて実質的に同じに示されるPHICHリソースの量である。例えば、リソース用途は、アップリンク/ダウンリンク割当に依存しうる。複雑さを低減するために、プライマリ・ブロードキャスト・チャネル(P−BCH)/動的ブロードキャスト・チャネル(DBCH)コンテンツは不変でありうる(例えば、TDDアップリンク/ダウンリンク割当に関する3ビットからなる情報が、システム情報ブロック・タイプ1(SI−1)で送信されうる)。さらに、サブフレーム5においてSI−1を復号するために、PDCCHのブラインド検出が適用されうる。ブラインド復号の試行回数を減らすために、共通の探索空間においてスケジューリング・ユニット1(SU−1)をスケジュールするようにPDCCHの位置が制限される。さらに、SI−1をスケジューリングするためのPDCCHは、サブフレーム5において、共通の探索空間のおのおのの集合のうちの第1のCCEセットに割り当てられる(例えば、それによって、TDDの場合、ブラインド復号の試行回数は、3回または6回となる)。
図4乃至図6に移って、無線通信環境において、PHICHリソース割当を示すために、従来技術と関連して一般に遭遇する欠点を示すさまざまなタイムラインの例が例示される。PHICHリソース割当は、時間とともに変動する場合があることが考慮される。例えば、最小のPHICHリソース割当変動期間が、PBCHに関連付けられたTTIでありうる。一例として、PBCH TTIは、40ミリ秒であるが、任意の長さのTTIが、特許請求の範囲に含まれることが意図されることが考慮される。PBCH TTIが最小で40ミリ秒であると仮定すると、PHICHリソース割当は、40ミリ秒毎に変動しうる。しかしながら、権利主張された主題は、それには限定されない。図4乃至図6に例示するタイムラインの例は、PHICHリソース割当情報を提供するために従来技術が適用された場合に遭遇しうるさまざまな欠点を示す。しかしながら、権利主張される主題は、これら例によって限定されないことが認識されるべきである。
PBCHにおいてシステム情報変更が生じたことをアクセス端末が認識するために、ページング・メッセージが利用され、RRCアイドル・モードのアクセス端末に通知される。その後、アクセス端末は、PBCHを再復号しうる。さらに、RRC接続モードにあるアクセス端末のために、シングル・キャリア・ラジオ・ネットワーク・テンポラリ識別子(SC−RNTI)を持つ特定のPDCCHが使用され、システム情報変更(例えば、マスタ情報ブロック(MIB)、システム情報ブロック・タイプ1(SI−1)、システム情報ブロック・タイプx(SI−x)を含む任意のシステム情報)がシグナルされる。SC−RNTIを備えたこの特定のPDCCHは、定期的に送信されうる。このように、システム情報における変更が示されたので、アクセス端末は、PBCHを再復号しうる。
従来の技術は、一般に、1つのTTIのためにPHICHリソース割当情報をシグナルする。例えば、PBCHにおける3ビットは、1つのTTIのためにPHICHリソース割当をシグナルするために使用されうる。しかしながら、これら3ビットが、現在のTTIのためのPHICHリソース割当に関連する情報を提供するために意図されているのか、あるいは、後続のTTIのためのPHICHリソース割当に関連する情報を提供するために意図されているのかは不明確でありうる。
図4に示すように、後続のTTIに関連する後続のPHICHリソース割当なしで、現在のTTIに関連する現在のPHICHリソース割当をシグナルすることを示すタイミング図400の例が示される。実例として、TTI410に含まれるPBCHバースト402、404、406、408はおのおの、TTI410のためのPHICHリソース割当に関する3ビットを含みうる(例えば、PBCHバースト402−408のおのおのは、現在のTTIに対応する現在のPHICHリソース割当を含みうる)。PBCHバースト402−408はおのおの、ラジオ・フレーム内の第1のサブフレームの第2のスロットで送信されうるので、第1のサブフレームの後のサブフレームのために、3ビットが意図されうる。初期獲得のため、または、アクセス端末がDRXモードからアウェイクした後、アクセス端末は、TTI410のPHICHリソース割当を把握するために、PBCHバースト402−408を復号しうる。これによって、アクセス端末は、PDCCHと、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)とを復号しうる。さらに、PHICHリソース割当は、TTI境界414後、次のTTI412(例えば、後続のTTI)の間の利用のために変更されうる。さらに、TTI412に含まれるPBCHバースト(例えば、PBCHバースト416、(図示しない)別のPBCHバースト)はおのおの、後続のTTI(例えば、TTI412)のための後続のPHICHリソース割当に関する3ビットを含みうる。
異なるアクセス端末は、異なる時間においてPBCHを復号しうる。例えば、(例えば高い信号対雑音比(SNR)を持つAT1のような)高いジオミトリのアクセス端末は、TTI420中における早期に(例えば、PBCHバースト402のような)PBCHを復号しうる。しかしながら、高いジオミトリのアクセス端末は、動的ブロードキャスト・チャネル(DBCH)418が次のTTI412の間に送信される場合、さらに40ミリ秒待つ必要がある。そのようなケースでは、PHICHリソース割当がTTI境界414にわたって変化する場合に、高いジオミトリのアクセス端末が、(例えば、PBCHバースト416のような)PBCHを再復号しうる。例えば、高いジオミトリのアクセス端末は、PBCHバースト416を復号することによって得られたTTI412に関連するPHICHリソース割当を用いて、PDCCHおよびDBCH418を復号しうる。
さらに、低いジオミトリのアクセス端末(例えば、低いSNRを持つAT2)は、PBCHを復号するのがより遅くなりえる。例えば、低いジオミトリのアクセス端末は、(例えば、PBCHバースト408のような)TTI410内の後半においてPBCHを復号しうる。低いジオミトリのアクセス端末が、TTI410の終了頃にPBCHを復号し、PBCHが、TTI410のためにPHICHリソース割当を提供する場合、このアクセス端末には、PBCHを復号する前(例えば、PHICHリソース割当が、TTI410の開始においてTTI境界で変更された場合、約40ミリ秒)に、期間の早期のためにPHICHリソース割当情報が提供される。したがって、そのようなアクセス端末は、TTI410のためのPHICHリソース割当を知らず、TTI412の間に、PBCHを再び復号する必要がある。したがって、低いジオミトリのアクセス端末について、TTI412の間およびその後、認識しないままとなりうる。一例として、(例えば、低いジオミトリのアクセス端末は、PBCHバースト416を復号することができず、PBCHバース408から復号されたPHICHリソース割当情報はもはや古くなるので)低いジオミトリのアクセス端末は、DBCH418が受信された場合、TTI412のためのPHICHリソース割当を認識せず、もって、DBCH418を復号することができない。
図5に移って、現在のTTIに関する現在のPHICHリソース割当なしで、(例えば、後続のTTIのような)次のTTIに対応する(例えば、後続のPHICHリソース割当のような)次のPHICHリソース割当をシグナルすることを示すタイミング図500の例が例示される。この例によれば、TTI502に含まれるPBCHバーストは、(例えば、次のTTIのような)TTI504に関連するPHICHリソース割当情報を含みうる。同様に、TTI504に含まれるPBCHバーストは、(例えば、次のTTIのような)TTI506に関連するPHICHリソース割当情報を含みうる。
タイミング図500に示される例によれば、PBCHに含まれる3ビットは、次のTTIのPHICHリソース割当に対応しうる。(例えば、AT1のような)高いジオミトリのアクセス端末の場合、PBCHは、(例えば、TTI502の最初の10ミリ秒のような)TTIの最初の10ミリ秒の間に復号されうる。さらに、例えば、DBCH508(例えばSI−1)は、PBCHが復号される場合、同じラジオ・フレームで送信されうる。一方、高いジオミトリのアクセス端末は、TTI502のためのPHICHリソース割当情報を認識しない。したがって、高いジオミトリのアクセス端末は、DBCH508を復号することができないが、その代わり、(例えば、DBCH510のような)SI−1の復号を開始するために、およそ80ミリ秒待機しうる。なぜなら、SI−1は、DL−SCHへマップされ、(例えば、アクセス端末が、すべての可能なPHICHリソース割当を仮定することによって、共通の探索空間においてブラインド復号を試みなかった場合、)PDCCHは、PDSCHを復号するために復号される必要があるからである。高いジオミトリのアクセス端末と、低いジオミトリのアクセス端末(例えば、AT2)との両方が、TTI506に関連するTTI504の間に取得されたPHICHリソース割当情報を用いてDBCH510を復号しうる。したがって、高いジオミトリのアクセス端末は、現在のTTIに関連するPHICHリソース割当と、後続のTTIに関連するPHICHリソース割当との両方がともにシグナルされる本明細書に記載された技術と比較して、より長いセル探索時間を要しうる。
図6は、DRXモードを使用した場合における、アクセス端末における従来のPHICHリソース・シグナリングの影響を示すタイミング図600を例示する。アクセス端末が602においてRXオフ期間にある場合、PHICHリソース割当が変化し、PDCCHがSC−RNTIとともに送信される場合、アクセス端末は、604において、ウェイク・アップ時において、PHICHリソース割当情報を古くしている。したがって、アクセス端末は、アウェイク時に、PBCHを復号する必要がある。従来のアプローチでは、PBCHにおけるPHICHリソース割当情報の3ビットが、次のTTIに対応する場合、アクセス端末は、PDCCHを復号する前に、約10ミリ秒から30ミリ秒の遅れを有しうる。さらに、従来技術によれば、PBCHにおけるPHICHリソース割当の3ビットが、現在のTTIに関連している場合、低いジオミトリのアクセス端末が、時間通りにPHICHリソース割当情報を取得できない可能性がある。
さらに、従来のアプローチは、ハンドオーバ中、アクセス端末に不利益な影響を与えうる。例えば、ハンドオーバ中に、PHICH持続時間およびリソース用途をシグナルするために、専用の(RRC)シグナリングが使用されうる(例えば、3ビットの情報が導入されうる)。基地局が、専用のRRCを注意深くスケジュールしない場合、アクセス端末は、PDCCHの復号を開始するために、(例えば、これら3ビットが現在の40ミリ秒のTTIであるか、次の40ミリ秒のTTIであるかに関わらず)10ミリ秒乃至40ミリ秒の遅延に遭遇しうる。
本明細書に記載されるように、PHICHリソース割当シグナリングのための従来のアプローチは、しばしば、さまざまな欠点に遭遇する。例えば、PHICHリソース割当のブラインド復号が使用されない場合、(例えば、SU−1のような)DBCHの復号時に、過度のシステム獲得時間を要する場合がある。さらに、PHICHリソース割当のブラインド復号は、共通の探索空間を復号する際の複雑さを増加させうる。さらに、従来技術から、異なるTTIにわたる多くのPBCH復号試行が生じうる。さらに、一般的なアプローチを用いることによって、DRXモードにおけるアクセス端末の遅延が長くなりうる。前述のものは、本明細書に記載された技術を適用することによって緩和されうる。
図7乃至図8を参照して、無線通信環境において、PHICHリソース割当をシグナルすることに関連する方法が例示される。説明を単純にする目的で、これら方法は、一連の動作として示され説明されているが、これら方法は、1または複数の実施形態にしたがって、幾つかの動作が本明細書で示され記載されたものとは異なる順序で、あるいは他の動作と同時に生じうるので、動作の順序によって限定されないことが理解され認識されるべきである。例えば、当業者であれば、これら方法はその代わりに、例えば状態図におけるように、一連の相互関連する状態またはイベントとして表されうることを理解し認識するだろう。さらに、1または複数の実施形態にしたがって方法を実現するために、必ずしも例示された全ての動作が必要とされる訳ではない。
図7を参照して、無線通信環境において、物理ハイブリッド自動反復要求(HARQ)インジケータ・チャネル(PHICH)リソース割当を配信することを容易にする方法700が例示される。702では、現在の送信時間間隔(TTI)のための現在のPHICHリソース割当のうちの少なくとも一部と、後続のTTIのための後続のPHICHリソース割当のうちの少なくとも一部とが、共通符号化信号内で符号化されうる。現在のPHICHリソース割当と、後続のPHICHリソース割当はおのおの、それぞれのPHICH持続時間と、それぞれのPHICHリソース用途とを含みうる。PHICH持続時間は、PHICHのために使用される直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルの数である。例えば、PHICH持続時間は、1つのOFDMシンボルであるか、3つのOFDMシンボルかの何れかでありうる。さらに、PHICHリソース用途は、PHICHのために使用されるリソース要素を識別しうる。一例として、PHICHリソース用途は、4つの可能な値、すなわち、1/6、1/2、1、あるいは2のうちの1つになりえる。さらに、現在のTTIのための現在のPHICHリソース割当、および、後続のTTIのための後続のPHICHリソース割当が、生成されうる。
704では、共通符号化信号が、現在のTTI中にアクセス端末へ送信されうる。共通符号化信号は、例えば、物理ブロードキャスト・チャネル(PBCH)によって送信されうる。別の例によれば、共通符号化信号は、ハンドオーバ中に、専用のラジオ・リソース制御(RRC)シグナリングによって送信されうる。さらに、現在のTTIは、共通符号化信号が送信されるTTIである。一方、後続のTTIは、現在のTTIよりも後に生じるTTIである。例えば、後続のTTIは、現在のTTIの直後である次のTTIでありうる。別の例として、現在のTTIに基づいて後続のTTIを識別するために、アクセス端末と共有される予め定義された機能が適用されうる。
例によれば、共通符号化信号は、現在のPHICHリソース割当と、後続のPHICHリソース割当とに関連する6ビットを含みうる。この例によれば、第1のビットの値が、現在のTTIのために割り当てられたPHICH持続時間に応じて選択され、第2のビットの値が、後続のTTIのために割り当てられたPHICH持続時間に基づいて選択されうる。さらに、第3のビットおよび第4のビットの値が、現在のTTIのために割り当てられたPHICHリソース用途に応じて選択され、第5のビットおよび第6のビットの値が、後続のTTIのために割り当てられたPHICHリソース用途に基づいて選択されうる。
別の例によれば、共通符号化信号は、現在のPHICHリソース割当および後続のPHICHリソース割当に関連する4ビットのみならず、特定の巡回冗長検査(CRC)マスクを含みうる。第1のビットの値は、現在のTTIのために割り当てられたPHICH持続時間に基づいて選択され、第2のビットの値は、後続のTTIのために割り当てられたPHICH持続時間に基づいて選択されうる。さらに、第3のビットおよび第4のビットの値は、現在のTTIまたは後続のTTIのうちの1つのために割り当てられたPHICHリソース用途に応じて選択されうる。さらに、第3のビットおよび第4のビットの値を選択するために使用されなかった現在のTTIまたは後続のTTIのうちの他の1つのために割り当てられたPHICHリソース用途に基づいて、可能なCRCマスクのセットから、特定のCRCマスクが選択されうる。可能なCRCマスクのセットは、N個の異なるCRCマスクを含みうる。ここで、Nは、実質的に任意の整数でありうる。例えば、Nは4でありうる。しかしながら、権利主張された主題は、それには限定されない。可能なCRCマスクのセット内のおのおののマスクは、対応するPHICHリソース用途値にマップしうる。例示によれば、CRCは、PBCHの伝送ブロックのために計算され、可能なCRCマスクのセットから選択された特定のCRCマスクが、PBCHのCRC部に追加されうる。この特定のCRCマスクは、XOR演算を使用して適用されうる。さらに、PHICHリソース値に関連する特定のCRCマスクを適用することは、送信アンテナの数に関連する他のCRCマスクに加えられうる。しかしながら、権利主張された主題は、それには限定されない。
さらなる例によれば、共通符号化信号は、現在のPHICHリソース割当と、後続のPHICHリソース割当とに関連する4ビットを含みうる。第1のビットの値は、現在のTTIのために割り当てられた持続時間に基づいて選択され、第2のビットの値は、後続のTTIのために割り当てられたPHICH持続時間に応じて選択されうる。さらに、第3のビットおよび第4のビットの値は、後続のTTIのために割り当てられたPHICHリソース用途に基づいて選択されうる。この例によれば、現在のTTIのために割り当てられたPHICHリソース用途に関連するインジケーションは、共通符号化信号において存在しない。
第1のビット、第2のビット、第3のビット、第4のビット、第5のビット、および第6のビットはおのおの、共通符号化信号内で互いに関連する任意の相対的な場所に位置しうることが認識されるべきである。さらに、ビットは、第1のビット、第2のビット、第3のビット、第4のビット、第5のビット、および第6のビットとして称されるが、これら用語は、ビットの順番を示すことを意味するのではなく、識別目的のために使用されることが考慮される。
図8に移って、無線通信環境において、シグナルされた物理ハイブリッド自動反復要求(HARQ)インジケータ・チャネル(PHICH)リソース割当を取得することを容易にする方法800が例示される。802では、現在の送信時間間隔(TTI)中に基地局から送信された符号化信号が受信されうる。例えば、この符号化信号は、物理ブロードキャスト・チャネル(PBCH)によって受信されうる。別の例によれば、符号化信号は、ハンドオーバ中に、専用のラジオ・リソース制御(RRC)シグナリングによって取得されうる。さらに、現在のTTIは、符号化信号が基地局によって送信されるTTIである。
804では、符号化信号が復号され、現在のTTIのための現在のPHICHリソース割当のうちの少なくとも一部が認識される。806では、符号化信号が復号され、後続のTTIのための後続のPHICHリソース割当のうちの少なくとも一部が識別される。後続のTTIは、現在のTTIよりも後に生じるTTIである。例えば、後続のTTIは、現在のTTIの直後である次のTTIでありうる。別の例として、現在のTTIに応じて後続のTTIを識別するために、予め定義された機能が適用されうる。
現在のPHICHリソース割当および後続のPHICHリソース割当はおのおの、それぞれのPHICH持続時間およびそれぞれのPHICHリソース用途を含みうる。PHICH持続時間は、PHICHのために使用される直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルの数である。例えば、PHICH持続時間は、1つのOFDMシンボルあるいは3つのOFDMシンボルのうちの何れかでありうる。さらに、PHICHリソース用途は、PHICHのために使用されるリソース要素を識別しうる。一例として、PHICHリソース用途は、4つの可能な値、すなわち、1/6、1/2、1、あるいは2のうちの1つでありうる。
さらに、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)は、現在のPHICHリソース割当、あるいは、後続のPHICHリソース割当のうちの1または複数に応じて復号されうる。おのおののサブフレーム内のPDCCHのために使用された直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルの数(例えば、1、2、3)は、物理制御フォーマット・インジケータ・チャネル(PCFICH)によって取得されたインジケーションに基づいて識別されうる。さらに、(例えば、TTIに依存する)現在のPHICHリソース割当または後続のPHICHリソース割当のうちの1または複数、および、(例えば、セル識別子(ID)に基づいて決定される)PCFICHによって提供されるように、PDCCHのために利用されるリソース要素は、PHICHのために使用されるリソース要素を割り引くことによって発見されうる。
一例として、符号化信号は、現在のPHICHリソース割当および後続のPHICHリソース割当に関連する6ビットを含みうる。この例によれば、第1のビットの値は、現在のTTIのために割り当てられたPHICH持続時間を識別するために復号され、第2のビットの値は、後続のTTIのために割り当てられたPHICH持続時間を認識するために復号されうる。さらに、第3のビットおよび第4のビットの値は、現在のTTIのために割り当てられたPHICHリソース用途を認識するために判読され、第5のビットおよび第6のビットの値は、後続のTTIのために割り当てられたPHICHリソース用途を識別するために判読されうる。
別の例によれば、符号化信号は、現在のPHICHリソース割当および後続のPHICHリソース割当に関連する4ビットと、特定の巡回冗長検査(CRC)マスクとを含みうる。第1のビットの値は、現在のTTIに割り当てられたPHICH持続時間を認識するために復号され、第2のビットの値は、後続のTTIに割り当てられたPHICH持続時間を識別するために判読されうる。さらに、第3のビットおよび第4のビットの値は、現在のTTIあるいは後続のTTIのうちの1つのために割り当てられたPHICHリソース用途を識別するために判読されうる。さらに、第3のビットおよび第4のビットから識別されない現在のTTIおよび後続のTTIのうちの他方に割り当てられたPHICHリソース用途は、可能なCRCマスクのセットから、符号化された信号によって搬送された特定のCRCマスクの識別情報に基づいて認識されうる。可能なCRCマスクのセットは、N個の異なるCRCマスクを含みうる。ここで、Nは、実質的に任意の整数でありうる。例えば、Nは4でありうる。しかしながら、権利主張された主題は、それには限定されない。可能なCRCマスクのセットにおける各マスクは、対応するPHICHリソース用途値にマップしうる。実例として、可能なCRCマスクのセットから選択される特定のCRCマスクは、PBCHのCRC部から取得されうる。さらに、PHICHリソース値と関連する特定のCRCマスクは、送信アンテナの数に関連する別のCRCマスクに追加されうる。しかしながら、権利主張された主題は、それには限定されない。
さらなる例として、符号化信号は、現在のPHICHリソース割当および後続のPHICHリソース割当に関連する4ビットを含みうる。第1のビットの値は、現在のTTIのために割り当てられたPHICH持続時間を認識するために復号され、第2のビットの値は、後続のTTIのために割り当てられたPHICH持続時間を識別するために復号されうる。さらに、第3のビットおよび第4のビットの値は、後続のTTIのために割り当てられたPHICHリソース用途を発見するために復号されうる。さらに、現在のTTIのために割り当てられたPHICHリソース用途に関連するインジケーションは、符号化信号内に存在しないことがある。
第1のビット、第2のビット、第3のビット、第4のビット、第5のビット、および第6のビットはおのおの、共通符号化信号内で互いに関連する任意の相対的な場所に位置しうることが認識されるべきである。さらに、ビットは、第1のビット、第2のビット、第3のビット、第4のビット、第5のビット、および第6のビットとして称されるが、これら用語は、ビットの順番を示すことを意味するのではなく、識別目的のために使用されることが考慮される。
本明細書に記載された1または複数の態様によれば、無線通信環境において、PHICHリソース割当をシグナルすることに関して推論がなされうることが認識されるだろう。本明細書で使用されるように、「推論する」または「推論」なる用語は一般に、イベントおよび/またはデータによって取得されたような観察のセットから、システム、環境、および/または、ユーザの状態の推論あるいはそれらに関する推理のプロセスを称する。推論は、特定のコンテキストまたは動作を特定するために適用されるか、あるいは、例えば状態にわたる確率分布を生成しうる。推論は、確率論的、すなわち、データおよびイベントの考慮に基づいて、該当する状態にわたる確率分布を計算することでありうる。推論はまた、イベントおよび/またはデータのセットから、より高いレベルのイベントを構築するために適用される技術を称することができる。そのような推論によって、イベントが時間的に近接していようといまいと、これらイベントおよびデータが1または幾つかのイベント・ソースおよびデータ・ソースに由来していようと、観察されたイベントおよび/または格納されたイベント・データのセットから、新たなイベントまたは動作を構築することができる。
図9は、無線通信システムにおいて、シグナルされたPHICHリソース割当を取得するアクセス端末900の実例である。アクセス端末900は、例えば(図示しない)受信アンテナから信号を受信し、受信した信号について一般的な動作(例えば、フィルタ、増幅、ダウンコンバート等)を実行し、これら調整された信号をデジタル化してサンプルを得る受信機902を備えうる。受信機902は、例えばMMSE受信機であり、受信したシンボルを復調し、それらをチャネル推定のためにプロセッサ906へ送る復調器904を備えうる。プロセッサ906は、受信機902によって受信された情報を分析すること、および/または、送信機916による送信のための情報を生成することに特化されたプロセッサ、アクセス端末900の1または複数の構成要素を制御するプロセッサ、および/または、受信機902によって受信された情報の分析と、送信機916による送信のための情報の生成と、アクセス端末900の1または複数の構成要素の制御との両方を行うプロセッサでありうる。
アクセス端末900は、プロセッサ906に動作可能に接続されたメモリ908をさらに備える。このメモリは、送信されるべきデータ、受信したデータ、および、本明細書に記載されたさまざまな動作および機能を実行することに関連するその他任意の適切な情報を格納しうる。メモリ908は、例えば、現在のTTIおよび後続のTTIのためのPHICHリソース割当を復号することに関連付けられたプロトコルおよび/またはアルゴリズムを格納しうる。
本明細書に記載されたデータ・ストア(例えば、メモリ908)は、揮発性メモリであるか、あるいは不揮発性メモリである。あるいは、揮発性メモリと不揮発性メモリとの両方を含みうることが認識されるだろう。限定ではなく例示によって、不揮発性メモリは、読取専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、電子的プログラマブルROM(EPROM)、電子的消去可能PROM(EEPROM)、あるいはフラッシュ・メモリを含みうる。揮発性メモリは、外部キャッシュ・メモリとして動作するランダム・アクセス・メモリ(RAM)を含みうる。限定ではなく例示によって、RAMは、例えばシンクロナスRAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、シンクロナスDRAM(SDRAM)、ダブル・データ・レートSDRAM(DDR SDRAM)、エンハンストSDRAM(ESDRAM)、シンクリンクDRAM(SLDRAM)、およびダイレクト・ラムバスRAM(DRRAM)のような多くの形態で利用可能である。主題となるシステムおよび方法のメモリ908は、限定される訳ではないが、これらおよびその他任意の適切なタイプのメモリを備えることが意図される。
プロセッサ906は、現在割当認識構成要素910、および/または、後続割当識別構成要素912と動作可能に接続されうる。現在割当認識構成要素910は、図2の現在割当認識構成要素212と実質的に類似しているか、および/または、後続割当識別構成要素912は、図2の後続割当識別構成要素214と実質的に類似しうる。現在割当認識構成要素910は、現在のTTIに関連する現在のPHICHリソース割当を生成するために、(例えば、現在のTTI中に、基地局によって送信された)受信信号を復号しうる。さらに、後続割当識別構成要素912は、後続のTTIに対応する後続のPHICHリソース割当を生成するために、この受信信号を復号しうる。図示していないが、現在割当認識構成要素910および/または後続割当識別構成要素912は、復号構成要素(例えば、図2の復号構成要素210、図3のPBCH復号構成要素302)内に含まれうることが考慮される。さらに、図示していないが、アクセス端末900はさらに、図3のPDCCH復号構成要素に実質的に類似しうるPDCCH復号構成要素を含みうることが考慮される。アクセス端末900はさらに、変調器914と、データや信号等を基地局へ送信する送信機916とを備える。プロセッサ906と別に示されているが、現在割当認識構成要素910、後続割当識別構成要素912、および/または、変調器914は、プロセッサ906または(図示しない)多くのプロセッサの一部でありうることが認識されるべきである。
図10は、無線通信環境において、現在のTTIおよび後続のTTIのためのPHICHリソース割当をシグナルするシステム1000の実例である。システム1000は、複数の受信アンテナ1006によって1または複数のアクセス端末1004から信号を受信する受信機1010と、送信アンテナ1008によって1または複数のアクセス端末1004へ送信する送信機1024と、を有する基地局1002(例えば、アクセス・ポイント)を備える。受信機1010は、受信アンテナ1006から情報を受信する。さらに、受信した情報を復調する復調器1012と動作可能に関連付けられている。復調されたシンボルは、図9に関連して上述したプロセッサに類似しうるプロセッサ1014によって分析される。このプロセッサは、アクセス端末1004へ送信されるべきデータ、あるいは、アクセス端末1004から受信されたデータ、および/または、本明細書に記載されたさまざまな動作および機能を実行することに関連するその他任意の適切な情報を格納するメモリ1016に接続される。プロセッサ1014はさらに、アクセス端末1004のためのPHICHリソース割当を生成するリソース割当構成要素1018に接続される。さらに、基地局1002は、共通符号化信号において、現在のTTIに対応する現在のPHICHリソース割当のうちの少なくとも一部と、後続のTTIに関連する後続のPHICHリソース割当のうちの少なくとも一部とを符号化しうる符号化構成要素1020を含みうる。リソース割当構成要素1018は、図2のリソース割当構成要素に実質的に類似しているか、および/または、図2の符号化構成要素208に実質的に類似していることが認識されるべきである。基地局1002はさらに、変調器1022を含みうる。変調器1022は、前述の説明にしたがって、送信機1024によるアンテナ1008を経由したアクセス端末1004への送信のために、フレームを多重化しうる。プロセッサ1014と別に示されているが、リソース割当構成要素1018、符号化構成要素1020、および/または、変調器1022は、プロセッサ1014または(図示しない)多くのプロセッサの一部でありうることが認識されるべきである。
図11は、無線通信システム1100の例を示す。無線通信システム1100は、簡潔さの目的のため、1つの基地局1110と1つのアクセス端末1150しか示していない。しかしながら、システム1100は、1より多い基地局、および/または、1より多いアクセス端末を含みうることが認識されるべきである。ここで、追加の基地局および/またはアクセス端末は、以下に示す基地局1110およびアクセス端末1150の例と実質的に類似しうるか、あるいは、異なりうる。さらに、基地局1110および/またはアクセス端末1150は、その間の無線通信を容易にするために、本明細書に記載されたシステム(図1−3、9−10、12−13)および/または方法(図7−8)を適用しうることが認識されるべきである。
基地局1110では、多くのデータ・ストリームのためのトラフィック・データが、データ・ソース1112から送信(TX)データ・プロセッサ1114へ提供される。一例によれば、おのおののデータ・ストリームが、それぞれのアンテナを介して送信される。TXデータ・プロセッサ1114は、トラフィック・データ・ストリームをフォーマットし、このデータ・ストリームのために選択された特定の符合化スキームに基づいて符号化し、インタリーブして、符合化されたデータを提供する。
おのおののデータ・ストリームの符合化されたデータは、直交周波数分割多重化(OFDM)技術を用いてパイロット・データと多重化されうる。さらに、あるいは、その代わりに、パイロット・シンボルは、周波数分割多重化(FDM)、時分割多重化(TDM)、あるいは符号分割多重化(CDM)されうる。パイロット・データは、一般には、周知の方式で処理される既知のデータ・パターンであり、チャネル応答を推定するために、アクセス端末1150において使用されうる。おのおののデータ・ストリームについて多重化されたパイロットおよび符合化されたデータは、データ・ストリームのために選択された特定の変調スキーム(例えば、バイナリ・フェーズ・シフト・キーイング(BPSK)、直交フェーズ・シフト・キーイング(QPSK)、Mフェーズ・シフト・キーイング(M−PSK)、M直交振幅変調(M−QAM)等)に基づいて変調(例えば、シンボル・マップ)され、変調シンボルが提供される。おのおののデータ・ストリームのデータ・レート、符号化、および変調は、プロセッサ1130によって実行または提供される指示によって決定されうる。
データ・ストリームの変調シンボルは、(例えば、OFDMのために)変調シンボルを処理するTX MIMOプロセッサ1120に提供される。TX MIMOプロセッサ1120は、その後、NT個の変調シンボル・ストリームを、NT個の送信機(TMTR)1122a乃至1122tへ提供する。さまざまな実施形態において、TX MIMOプロセッサ1120は、データ・ストリームのシンボル、および、そのシンボルが送信されるアンテナへ、ビームフォーミング重みを適用する。
おのおのの送信機1122は、1または複数のアナログ信号を提供するために、それぞれのシンボル・ストリームを受信して処理し、さらには、MIMOチャネルを介した送信に適切な変調信号を提供するために、このアナログ信号を調整(例えば、増幅、フィルタ、およびアップコンバート)する。さらに、送信機1122a乃至1122tからのNT個の変調信号は、NT個のアンテナ1124a乃至1124tそれぞれから送信される。
アクセス端末1150では、送信された変調信号は、NR個のアンテナ1152a乃至アンテナ1152rによって受信され、各アンテナ1152からの受信信号が、各受信機(RCVR)1154a乃至1154rへ提供される。おのおのの受信機1154は、それぞれの信号を調整(例えば、フィルタ、増幅、およびダウンコンバート)し、この調整された信号をデジタル化してサンプルを提供し、さらにこのサンプルを処理して、対応する「受信された」シンボル・ストリームを提供する。
RXデータ・プロセッサ1160は、NR個の受信機1154からNR個のシンボル・ストリームを受信し、受信されたこれらシンボル・ストリームを、特定の受信機処理技術に基づいて処理して、NT個の「検出された」シンボル・ストリームを提供する。RXデータ・プロセッサ1160は、検出されたおのおののシンボル・ストリームを復調し、デインタリーブし、復号して、そのデータ・ストリームのためのトラフィック・データを復元する。RXデータ・プロセッサ1160による処理は、基地局1110におけるTX MIMOプロセッサ1120およびTXデータ・プロセッサ1114によって実行されるものと相補的である。
プロセッサ1170は、上述したように、利用可能などの技術を利用するのかを定期的に決定する。さらに、プロセッサ1170は、行列インデクス部およびランク値部を備えた逆方向リンク・メッセージを規定することができる。
逆方向リンク・メッセージは、通信リンクおよび/または受信されたデータ・ストリームに関するさまざまなタイプの情報を備えうる。逆方向リンク・メッセージは、多くのデータ・ストリームに関するトラフィック・データをデータ・ソースから受信するTXデータ・プロセッサ1138によって処理され、変調器1180によって変調され、送信機1154a乃至1154rによって調整され、基地局1110へ送り戻される。
基地局1110では、アクセス端末1150からの変調信号が、アンテナ1124によって受信され、受信機1122によって調整され、復調器1140によって復調され、RXデータ・プロセッサ1142によって処理されて、アクセス端末1150によって送信された逆方向リンク・メッセージが抽出される。さらに、プロセッサ1130は、ビームフォーミング重みを決定するためにどの事前符合化行列を使用するかを決定するために、この抽出されたメッセージを処理する。
プロセッサ1130およびプロセッサ1170は、基地局1110およびアクセス端末1150それぞれにおける動作を指示(例えば、制御、調整、管理等)する。プロセッサ1130およびプロセッサ1170はそれぞれ、プログラム・コードおよびデータを格納するメモリ1132およびメモリ1172に関連付けられうる。プロセッサ1130およびプロセッサ1170はまた、アップリンクおよびダウンリンクそれぞれのための周波数およびインパルス応答推定値を導出する計算をも実行する。
態様では、論理チャネルが、制御チャネルとトラフィック・チャネルとに分類される。論理制御チャネルは、システム制御情報をブロードキャキャストするためのDLチャネルであるブロードキャスト制御チャネル(BCCH)を含みうる。さらに、論理制御チャネルは、ページング情報を転送するDLチャネルであるページング制御チャネル(PCCH)を含みうる。さらに、論理制御チャネルは、1またはいくつかのMTCHのためにマルチメディア・ブロードキャストおよびマルチキャスト・サービス(MBMS)スケジュールおよび制御情報を送信するために使用されるポイント・トゥ・マルチポイントDLチャネルであるマルチキャスト制御チャネル(MCCH)を備えうる。一般に、ラジオ・リソース制御(RRC)接続を確立した後、このチャネルは、MBMS(例えば、旧MCCH+MSCH)を受信するUEによってのみ使用される。さらに、論理制御チャネルは、専用制御情報を送信するポイント・トゥ・ポイント双方向チャネルであり、RRC接続を有するUEによって使用される専用制御チャネル(DCCH)を含みうる。態様では、論理トラフィック・チャネルは、ユーザ情報を転送するために、1つのUEに専用のポイント・トゥ・ポイント双方向チャネルである専用トラフィック・チャネル(DTCH)を備える。さらに、論理トラフィック・チャネルは、トラフィック・データを送信するポイント・トゥ・マルチポイントDLチャネルのためのマルチキャスト・トラフィック・チャネル(MTCH)をも含みうる。
態様では、伝送チャネルが、DLとULとに分類される。DL伝送チャネルは、ブロードキャスト・チャネル(BCH)、ダウンリンク共有データ・チャネル(DL−SDCH)、およびページング・チャネル(PCH)を備える。PCHは、セル全体にわたってブロードキャストされることにより、および、他の制御/トラフィック・チャネルのために使用されうる物理レイヤ(PHY)リソースにマップされることにより、UE節電をサポートする(例えば、不連続受信(DRX)サイクルが、ネットワークによってUEへ示される)。UL伝送チャネルは、ランダム・アクセス・チャネル(RACH)、要求チャネル(REQCH)、アップリンク共有データ・チャネル(UL−SDCH)、および複数のPHYチャネルを備える。
PHYチャネルは、DLチャネルとULチャネルとのセットを備える。
例えば、DL PHYチャネルは、共通のパイロット・チャネル(CPICH)、同期チャネル(SCH)、共通制御チャネル(CCCH)、共有DL制御チャネル(SDCCH)、マルチキャスト制御チャネル(MCCH)、共有UL割当チャネル(SUACH)、アクノレッジメント・チャネル(ACKCH)、DL物理共有データ・チャネル(DL−PSDCH)、UL電力制御チャネル(UPCCH)、ページング・インジケータ・チャネル(PICH)、および/または、負荷インジケータ・チャネル(LICH)を含みうる。さらなる実例として、UL PHYチャネルは、物理ランダム・アクセス・チャネル(PRACH)、チャネル品質インジケータ・チャネル(CQICH)、アクノレッジメント・チャネル(ACKCH)、アンテナ・サブセット・インジケータ・チャネル(ASICH)、共有要求チャネル(SREQCH)、UL物理共有データ・チャネル(UL−PSDCH)、および/またはブロードキャスト・パイロット・チャネル(BPICH)を含みうる。
本明細書に記載された実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、あるいはこれらの任意の組み合わせで実現されうることが理解されるべきである。ハードウェアで実現する場合、処理ユニットは、1または複数の特定用途向けIC(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラム可能論理回路(PLD)、フィールドプログラム可能ゲート・アレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロ・コントローラ、マイクロ・プロセッサ、本明細書に記載の機能を実行するために設計されたその他の電子ユニット、あるいはこれらの組み合わせ内に実装されうる。
これら実施形態が、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェアあるいはマイクロコード、プログラム・コードあるいはコード・セグメントで実現される場合、これらは、例えば記憶素子のような機械読取可能媒体に格納されうる。コード・セグメントは、手順、機能、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェア・パッケージ、クラス、または、命令、データ構造、あるいはプログラム文からなる任意の組み合わせを表すことができる。コード・セグメントは、情報、データ、引数、パラメータ、あるいは記憶内容の引渡および/または受信を行うことによって、他のコード・セグメントまたはハードウェア回路に接続されうる。情報、引数、パラメータ、データなどは、メモリ共有、メッセージ引渡し、トークン引渡、ネットワーク送信などを含む任意の適切な手段を用いて引渡、転送、あるいは送信されうる。
ソフトウェアで実現する場合、本明細書に記載のこれら技術は、本明細書に記載の機能を実行するモジュール(例えば、手続き、機能等)を用いて実現されうる。ソフトウェア・コードは、メモリ・ユニット内に格納され、プロセッサによって実行されうる。メモリ・ユニットは、プロセッサ内部またはプロセッサ外部に実装されうる。プロセッサ外部に実装される場合、メモリ・ユニットは、当該技術分野で周知のさまざまな手段によってプロセッサと通信可能に接続されうる。
図12を参照して、無線通信環境において、物理ハイブリッド自動反復要求(HARQ)インジケータ・チャネル(PHICH)リソース割当をシグナリングすることをイネーブルするシステムが例示される。例えば、システム1200は、基地局内に少なくとも部分的に存在しうる。システム1200は、プロセッサ、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせ(例えば、ファームウェア)によって実現される機能を表す機能ブロックでありうる機能ブロックを含むものとして示されることが認識されるべきである。システム1200は、連携して動作しうる電子構成要素の論理グループ1202を含む。例えば、論理グループ1202は、共通符号化信号において、現在の送信時間間隔(TTI)のために割り当てられた現在のPHICH持続時間と、後続のTTIのために割り当てられた後続のPHICH持続時間とを符号化するための電子構成要素1204を含みうる。さらに、論理グループ1202は、現在のTTI中に、共通符号化信号を、アクセス端末へ転送するための電子構成要素1206を含みうる。さらに、論理グループ1202は、オプションとして、現在のPHICH持続時間を含む現在のTTIのための現在のPHICHリソース割当、または、後続のPHICH持続時間を含む後続のTTIのための後続のPHICHリソース割当とのうちの少なくとも1つを生成するための電子構成要素1208を含みうる。論理グループ1202はまた、オプションとして、共通符号化信号において、現在のPHICHリソース用途または後続のPHICHリソース用途のうちの少なくとも1つを符号化するための電子構成要素1210を含みうる。さらに、システム1200は、電子構成要素1204、1206、1208、1210に関連付けられた機能を実行するための命令群を保持するメモリ1212を含みうる。メモリ1212の外側にあると示されているが、電子構成要素1204、1206、1208、1210のうちの1または複数は、メモリ1212内に存在しうることが理解されるべきである。
図13を参照して、無線通信環境において、シグナルされた物理ハイブリッド自動反復要求(HARQ)インジケータ・チャネル(PHICH)リソース割当を受信することをイネーブルするシステムが例示される。例えば、システム1300は、アクセス端末内に存在しうる。システム1300は、プロセッサ、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせ(例えば、ファームウェア)によって実現される機能を表す機能ブロックでありうる機能ブロックを含むものとして示されることが認識されるべきである。システム1300は、連携して動作しうる電子構成要素の論理グループ1302を含む。例えば、論理グループ1302は、現在の送信時間間隔(TTI)の間に転送された符号化信号を、基地局から受信するための電子構成要素1304を含みうる。さらに、論理グループ1302は、現在のTTIのために割り当てられた現在のPHICH持続時間と、後続のTTIのために割り当てられた後続のPHICH持続時間とを識別するために、符号化信号を復号するための電子構成要素1306を含みうる。さらに、論理グループ1302は、オプションとして、現在のPHICHリソース用途または後続のPHICHリソース用途とのうちの少なくとも1つを認識するために、符号化信号を復号するための電子構成要素1308を含みうる。論理グループ1302は、オプションとして、現在のPHICH持続時間または後続のPHICH持続時間のうちの1または複数に少なくとも部分的に基づいて、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を復号するための電子構成要素1310を含みうる。さらに、システム1300は、電子構成要素1304、1306、1308、1310に関連付けられた機能を実行するための命令群を保持するメモリ1312を含みうる。メモリ1312の外側にあるとして示されているが、電子構成要素1304,1306、1308、1301のうちの1または複数はメモリ1312内に存在しうることが理解されるべきである。
上述したものは、1または複数の実施形態のうちの一例を含む。もちろん、上述した実施形態を説明する目的で、構成要素または方法の考えられるすべての組み合わせを記述することは可能ではないが、当業者であれば、さまざまな実施形態のさらに多くの組み合わせおよび置き換えが可能であることを認識することができる。したがって、記載された実施形態は、特許請求の範囲の精神およびスコープ内にあるそのようなすべての変更、変更、および変形を含むことが意図される。さらにまた、用語「含む」が、詳細説明あるいは特許請求の範囲のうちの何れかで使用されている限り、その用語は、用語「備える」が、請求項における遷移語として適用される場合に解釈される用語「備える」と同様に、包括的であることが意図される。