JP2011517152A - 光通信システムにおいて復調器を設定し制御する方法及びシステム - Google Patents

光通信システムにおいて復調器を設定し制御する方法及びシステム Download PDF

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Abstract

位相偏移変調によって変調された第1の周波数の光信号に対して用いられる復調器を設定する方法は、第1の周波数とは等しくない第2の周波数を有するプローブ光を復調器内を通過させることと、復調器からのプローブ光の出力強度を観測することと、第1の周波数に対して復調器が適応するように、観測された出力強度に基づいて復調器を制御することと、を有する。

Description

本発明は、概して、光通信技術に関し、特に、二相(バイナリ)DPSK、差動四相位相偏移変調(DQPSK;differential quadrature phase shift keying)などのような差動位相偏移変調(DPSK;differential phase shift keying)技術によって変調された受信信号の復調に関する。
光サブモジュール(optical sub-module)は、光通信システム内に設けられ、伝送媒体からの光信号を受信することに用いられる。このような光サブモジュールは、一般に、受信器部と制御部とを備える。
光サブモジュールの受信器部は、光信号を受信し、情報が印加されている光信号の光搬送波を光学的に復調する。受信器部は、復調器と、復調された光信号を電気信号に変換する受信器とを備えている。制御部は、光サブモジュールの動作に必要な電子回路を含んでいる。制御部は、遠隔からの監視または遠隔からの作動を可能にするマイクロプロセッサ、及び/または、光サブユニットの動作パラメータを格納する不揮発性メモリユニットを備えることができるが、これらは必須のものではない。受信器部から供給される電気信号における歪みを補償する電気分散補償部が、受信器部の出力側に設けられていてもよい。電気分散補償部は、分散補償装置として、光サブモジュールの外部に設けられていてもよい。
ある場合には、光サブモジュールは、その光サブモジュールが伝送媒体に対して光信号を送信できる機能を備えるように、放射部を備えていてもよいが、それは必須なものではない。放射部は、光サブモジュールに送られてきた情報に応じて変調された光信号を放射し、光サブモジュールは、伝送媒体に対して送信されるべき光搬送波上にその情報を刻み込む。放射部は、光波源と変調器とを含んでいる。
放射部を有する光サブモジュールであって、対向する光サブモジュールに対して信号光を送信し当該対向する光サブモジュールから信号光を受信する光サブモジュールのことをトラスポンダと呼ぶことができる。対向する光サブモジュールからの信号光を受信する機能のみを有する光サブモジュールのことを受信器モジュールと呼ぶことができる。
光通信では、情報を搬送する光の波長は、ある波長範囲の中で指定される。波長分割多重(WDM;wavelength division multiplexing)の場合、光ファイバのような同一の伝送媒体上で、いくつかの光搬送波が情報を搬送する。したがって、複数の波長の仕様はより制限的である。すなわち、ITU(国際電気通信連合;International Telecommuication Union)は、ITU規格G694シリーズの文献の中で、いくつかのWDM構成に対し、利用可能な複数の波長を規定している。したがって、統合された光源を有する光サブモジュールの場合、指定された複数の波長が放射部と受信器部とに対して同じであるとして、放射される信号の波長と受信される信号の波長とが名目上同一となる可能性がある。
光遠隔通信システム及び光通信ネットワークの分野において、DPSK変調方式は、変調及び復調の原理として、広く用いられている。DPSK変調の一形態として、二相DPSKがある。この形態では、相互にπラジアン(すなわち180°)隔てられた2つの位相上に情報が符号化される。一般的に用いられるDPSKの他の形態は、最も近い他の位相とは相互にπ/2ラジアン(すなわち90°)隔てられている4つの異なる位相上に、2進法で2ビットの情報が符号化されるDQPSKである。
DPSK復調及びDQPSK復調は、1ビット遅延干渉計(あるいは1シンボル遅延干渉計)によって光学的に実行することができる。したがって、光サブモジュールの受信器部は、一般に、1ビット遅延干渉計を備えている。1ビット遅延干渉計では、受信光信号(受信された光信号)が2つの経路(分枝)に分割され、2つの経路のうちの一方は1ビットディレイ(1ビット遅延素子)を備えており、1つの経路を伝搬してきた信号は、その後、重ね合わされ相互に干渉させられる。この場合、干渉計での遅延の精度は、復調品質に対して直接的な影響を与え、したがって、復調された信号のビット誤り率(BER;bit error rate)にも直接的な影響を与える。その結果、干渉計の遅延値を精度よく設定して精密に制御することは、復調された信号のBERを向上させる。干渉計の遅延値を適応的に設定するために、遅延値を調節する調整(tuning)部を有する制御可能な遅延干渉計が提案されている。
光通信でのより高いビット転送速度での用途のために、遅延値は小さくなっており、遅延設定における許容誤差が厳しいものとなってきている。さらに、周囲温度のような外部パラメータにおける変化や、干渉計の調整部における経年などの内部的な劣化は、遅延の精度に対して、すなわち信号のBERに対して、影響を有する。
いくつかの用途では、BER性能の観点では、固定された遅延設定でも十分である。しかしながら、高いビット転送速度や耐用期間にわたる動作のためには、受信信号のBERの劣化は、固定された遅延設定では解決することができない問題となる。
光サブモジュール内の光遅延干渉計を用いる復調器を設定し制御する方法は、特開2005−080304(特許文献1)に開示されており、この文献は、米国特許公開2005/0047780号明細書(特許文献2)に対応する。特許文献1または特許文献2に記載された方法では、BERなどの、復調された信号の品質評価基準に関する情報が、光遅延干渉計にフィードバックされ、光遅延干渉計での相対的な遅延が調節される。しかしながら、DQPSKあるいはそれより高次の位相偏移符号化では、復調器内には2以上の調整部が存在することがありうる。各調整部ごとの独立したフィードバックループを有することは、干渉計の各腕ごとに、すなわちDQPSKの場合であれば同相(in-phase)腕及び直交位相(quadrature phase)腕の各腕ごとに、BERを監視することを必要とするが、これは常に可能というわけではない。さらに、BERの監視は、電気分散補償部や補償装置などの、光サブモジュールにおける他の部分のフィードバックのために用いられることがある。そのような場合、復調器と補償装置の両方が、受信信号のBERに対して影響を有し、そのため、フィードバックの実装が難しいものとなりかねない。
一般に光通信システムは、1ビット遅延干渉計の他に、多数の部分や装置を備えている。これらの部分及び装置の各々はBERにおける劣化の原因となり得るので、BERの監視結果に基づいて干渉計内の遅延量を独立に調節し設定してBERを回復することは難しい。受信信号のBER監視のフィードバック結果を用いて遅延量を調節した場合、システム全体としては、BERが最小値状態ではなく、BERの極小値状態に陥る可能性がある。
DPSK−DD(DPSK−直接検波(direct-detection))が用いられる光伝送システムの光受信器が国際公開WO2005/088876(特許文献3)に開示されている。特許文献3の受信器では、マッハ−ツェンダ(Mach-Zehnder)干渉計が、受信光信号を復調するために用いられ、干渉計の出力の1つからの光信号が、バランスド光検出器によって検波される。
マッハ−ツェンダ干渉計の動作を安定される方法の例が、国際公開WO2005/067189(特許文献4)に開示されている。特許文献4のシステムでは、信号光と同じ波長を有する制御(control)光が送信側で生成されて受信側に送られ、信号光を復調する干渉計に供給される。次に、制御光は、干渉計の出力から抽出され、その後、電気制御信号に変換され、干渉計の一方の分枝経路に対して設定される移相量が、この制御信号に基づいて制御され、干渉計の動作を最適化する。制御光及び信号光は、時分割形態で、受信側に送られる。
特開2005−080304 米国特許公開2005/0047780号明細書 国際公開WO2005/088876 国際公開WO2005/067189
Y. Han et al., "Simplified receiver implementation for optical differential 8-level phase-shift keying," Electronics Letters, Vol. 14, No. 21, PP. 1372-1373 (October 2004) R. Sambaraju et al., "16-level differential phase shift keying (D16PSK) in direct detection optical communication systems," Optics Express, Vol. 14, No. 22, pp. 10239-10244 (October 2006) Shibuya et al., "10-GHz-order optical frequency shifter using Bragg-diffraction-type electrooptic traveling phase grating," IEEE Conference on Lasers and Electro-Optics (CLEO) 2004, vol. 2, pp. 2 (May 2004)
したがって、光サブモジュール上の復調器に対する、簡素な設定及び制御の方法並びに装置への必要性がある。さらに、こららの方法及びシステムは、受信信号におけるBERの監視結果に依存しない、ということに対し、利点が存在する。
本発明の目的は、光サブモジュール上の復調器に対する、受信信号におけるBER監視の結果を用いることのない設定方法を提供することにある。
本発明の別の目的は、光サブモジュール上の復調器に対する、受信信号におけるBER監視の結果を用いることのない設定及び制御方法を提供することにある。
本発明の第1の例示実施態様によれば、位相偏移変調によって変調された第1の周波数の光信号に対して用いられる復調器を設定する方法は、第1の周波数とは等しくない第2の周波数を有するプローブ光を復調器内を通過させることと、復調器からのプローブ光の出力強度を観測することと、第1の周波数に復調器が適応するように、観測された出力強度に基づいて復調器を制御することと、を有する。
本発明の第2の例示実施態様によれば、位相偏移変調によって変調された光信号に対して用いられる復調器を設定する方法は、光信号が復調器内を伝搬する方向とは逆の方向で、光信号の周波数と同じ周波数を有するプローブ光を復調器内を通過させることと、復調器からのプローブ光の出力強度を観測することと、光信号の周波数に変調器が適応するように、観測された出力強度に基づいて復調器を制御することと、を有する。
本発明の第3の例示実施態様によれば、第1の信号ポートと第2の信号ポートとを有し第1の周波数の光信号に対して用いられる光復調器を制御する、復調器制御システムは、第1の周波数とは等しくない第2の周波数を有するプローブ光を生成する手段と、第1の信号ポートにプローブ光を印加する手段と、第2の信号ポートからプローブ光を抽出する手段と、抽出されたプローブ光の強度を観測する手段と、復調器の伝送特性が第1の周波数に適応するように、観測された強度に基づいて、復調器の伝送特性を制御する手段と、を備える。
本発明の第4の例示実施態様によれば、第1の信号ポートと第2の信号ポートとを有して光信号に対して用いられる光復調器を制御する、復調器制御システムは、光信号と同じ周波数を有するプローブ光を生成する手段と、第1の信号ポートにプローブ光を印加する手段と、第2の信号ポートからプローブ光を抽出する手段と、抽出されたプローブ光の強度を観測する手段と、復調器の伝送特性が光信号の周波数に適応するように、観測された強度に基づいて、復調器の伝送特性を制御する手段と、を備え、光信号は、第2のポートに印加され、復調器内部を第2の信号ポートから第1の信号ポートまで伝搬する。
本発明の第5の例示実施態様によれば、光受信器モジュールは、復調器と上述した復調器制御システムとを有する。
本発明の第6の例示実施態様によれば、光トランスポンダは、放射信号光を生成する光源と、放射信号光を変調し、変調された信号光を外部に送信する光変調器と、上述した復調器変調システムとを有し、光復調器は、外部から受信した光信号を復調し、生成する手段は、放射信号光からプローブ光を生成する。
本発明の例示実施態様において、受信信号光(受信された信号光)のBER監視の結果を使用することなく、復調器を設定し調節することができる。また、受信信号光とプローブ光とが同時に復調器に導入されるので、受信信号光を復調器が復調している、復調器の通常動作の最中に、復調器を調節することができる。
本発明の他の原理的特徴及び利点は、以下の図面、詳細な説明、及び添付の特許請求の範囲を参照することによって、当業者にとって明らかなものとなるであろう。
例示的なDPSK復調器を示す概略図である。 図1に示されるDPSK復調器の分光透過特性のグラフ表現である。 例示的なDQPSK復調器を示す概略図である。 図3に示されるDQPSK復調器の分光透過特性のグラフ表現である。 本発明の第1の例示実施形態に基づく光サブモジュールの構成を示すブロック図である。 本発明の種々の例示実施形態において使用可能な、光周波数を分離するための周波数分離器の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第2の例示実施形態に基づく光サブモジュールの構成を示すブロック図である。 第2の例示実施形態の変形例の光サブモジュールの構成を示すブロック図である。 本発明の第3の例示実施形態に基づく光サブモジュールの構成を示すブロック図である。 第3の例示実施形態の例示的な光サブモジュールでの復調器及びファイバブラッグ格子(FBG;fiber Bragg grating)の分光透過特性のグラフ表現である。 本発明の第4の例示実施形態に基づく光サブモジュールの構成を示すブロック図である。 第4の例示実施形態の変形例の光サブモジュールの構成を示すブロック図である。 トランスポンダの例示的な構成を示すブロック図である。 トランスポンダの別の例示的な構成を示すブロック図である。 トランスポンダのさらに別の例示的な構成を示すブロック図である。 トランスポンダのまたさらに別の例示的な構成を示すブロック図である。
本発明の一例示実施形態では、光通信システムにおいて光サブモジュール内の差動位相偏移変調(DPSK)用の復調器が設定され制御される。外部光源、あるいは復調器と同じ光サブモジュール内に組み込まれた光源からの光波は、復調器の設定を監視し、復調器を制御し設定するためのフィードバックループを監視するために、タップ(tap)される(一部が取り出される)。タップされた光の波長は、光周波数シフタによってシフトされ、タップされた光は、次に、復調器を制御し設定するためのプローブ光として用いられる。あるいは、受信信号光からシフトした周波数を有するプローブ光を生成する独立した光源を配置し、受信信号光の経路にプローブ光が結合(カップリング)される。受信信号光とプローブ光との間の波長の差については、後で説明する。プローブ光用に別の光源を設けることを必要とせず、周波数差を容易に調節することができる点で、光周波数シフタを使用することには利点がある。
プローブ光、すなわちタップされた光は復調器内を通過し、復調器の設定が、復調器の伝送特性のために、復調器通過後のプローブ光の光パワーに影響を与える。次に、プローブ光は、受信信号光から分離され、その強度が光電検出器(photoelectric detector)によって電気信号に変換される。フィードバックループは、その電気信号を、復調器の理想的な設定に対応したプローブ光と比較し、その理想的な設定に向けて復調器を調整する。
一例示実施形態において、変調方式は二相DPSKであり、プローブ光と受信信号光とは、復調器内を同一方向に伝搬する。受信信号光へのプローブ光の結合は、結合器(カプラ)によって行われ、プローブ光と信号光との分離は、光学フィルタによって、あるいは分散素子を用いた空間分離によって実行される。
別の例示実施形態において、変調方式は二相DPSKであり、プローブ光と受信信号光とは、復調器内を相互に逆方向に伝搬する。受信信号光へのプローブ光の結合は、光結合器によって行われ、プローブ光と信号光との分離は、光サーキュレータによって、あるいは光学フィルタによって、あるいは分散素子を用いた空間分離によって実行される。
さらに別の例示実施形態において、変調方式は差動四相位相偏移変調(DQPSK)またはそれより高次のDPSKであり、プローブ光と受信信号光とは、復調器内を同一方向に伝搬する。受信信号光へのプローブ光の結合は、結合器(カプラ)によって行われ、プローブ光と信号光との分離は、各腕すなわち同相(I;in-phase)腕と直交(Q;quadrature)位相腕の各々において、光学フィルタによって、あるいは分散素子を用いた空間分離によって実行される。したがって、1つずつ各腕に対応して2つの独立した監視光信号があり、光電検出器及びフィードバックループは、各監視光信号ごとに実装される。
ここで高次のDPSKとは、Nは4を超える整数であるとして、差動8値位相偏移変調(D8PSK)や差動16値位相偏移変調(D16PSK)などのN元DPSKあるいはN値DPSKを意味する。光D8PSK復調器の一例が、Y. Han et al., "Simplified receiver implementation for optical differential 8-level phase-shift keying," Electronics Letters, Vol. 14, No. 21, PP. 1372-1373 (October 2004)(非特許文献1)に開示されており、D16PSKの一例がR. Sambaraju et al., "16-level differential phase shift keying (D16PSK) in direct detection optical communication systems," Optics Express, Vol. 14, No. 22, pp. 10239-10244 (October 2006)(非特許文献2)に開示されている。
さらに別の例示実施形態において、変調方式はDQPSKまたはそれより高次のDPSKであり、プローブ光と受信信号光とは、復調器内を相互に逆方向に伝搬する。プローブ光と受信信号光との結合は、同時には1つの腕であるように復調器の各腕(すなわちI及びQ腕)上で交互に結合が行われるように、スイッチ素子と各腕上の結合器とによって実行される。プローブ光と信号光との分離は、光サーキュレータによって、あるいは光学フィルタによって、あるいは分散素子を用いた空間分離によって実行される。したがって、単一の分離した監視光信号のみが存在し、1個の光電検出器とフィードバックループとが実装される。両方の腕上でのフィードバックは、復調器の各腕上でのプローブ光の交替に対応して、同時には1つの腕となるように、交互に行われる。フィードバック用に用いられる基準電気信号は、フィードバックが可能になっている腕に関し、交互に与えられる。
さらに別の例示実施形態として、連続光波源は、同調可能であって動作中に波長調整されてもよい。光周波数シフタは、受信信号光が有する可能性があるいかなる光周波数からもシフト後の周波数が十分に分離可能であるように、光波がタップされたのちにその光波の光周波数をシフトさせる。一例として、受信信号と光源とに対して使用可能な複数の周波数が、ITUによって規定されたグリッド(格子)などの正規(regular)グリッドに配置されているとして、光周波数のシフト量は、光源から放射されるいかなるの波長に対しても一定のものとすることができる。この側面において、分離手段が光学フィルタあるいは分散素子であって、シフトされた光周波数を有するタップされた光を分離するように調整されているならば、その分離手段は同調可能なものである。同調(調整)可能な光波源の波長に依存して、結果として生じる各フィードバックループに対し、電気信号基準値が与えられる。
本発明のいくつかの例示実施形態に基づいて、プローブ光の波長、あるいはプローブ光が結合される復調器腕に依存して、フィードバックループへの電気信号基準値が異なる値を持ちやすくなる場合には、基準値は処理ユニットによって与えられる。処理ユニットとして1つが既に実装されているのであれば、基準値を与える処理ユニットは光サブユニットに既に実装されていてもよい。あるいは処理ユニットは異なるユニットであってもよい。一態様として、処理ユニットは、プローブ光の波長、光波源のパワー、復調器の光分光伝送特性、光サブユニットの物理素子の分光透過特性、及び、特定の波長とその特性の波長に対する電気信号基準値の特定の値とからなる較正データの基準対から、基準値を計算する。他の態様として、光学素子の精密さに関連して、処理ユニットは、プローブ光の波長と光波源の放射パワーとに依存して、記憶された値から、基準値を与える。記憶された値のリストは、光サブモジュールの校正時に組み込まれる。
本発明のさらに別の例示実施形態において、フィードバック用の基準値は、復調器の分光伝送特性における選択されたピーク値に対して正規化されてもよい。その態様において、光サブモジュールの起動時に選択されたピークの周辺で復調器を調整することにより、復調器の分光伝送特性をスキャンすることは、ピークにおける電圧値を記録し、これによりフィードバックが動作する時の基準値を計算することを可能にする。
復調器の設定における変化またはドリフトの際には、例示実施形態はその変化またはドリフトを検出する。さらに、この例示実施形態は、復調器が調整されてその変化またはドリフトによる効果を相殺できるようにする。発生したであろうBERにおける劣化は、この例示実施形態により抑制される。
この例示実施形態に基づく復調器の設定の調整とこの設定に対するフィードバックは、受信信号光を復調する処理を復調器が行っているときにも可能であり、このフィードバックはプロセスには影響を与えない。
受信信号がBER監視機能を含んでいない場合、あるいは、この機能が復調器の全ての腕に対しては実装されていない場合でも、本発明の例示実施態様は、復調器の各腕の設定を監視し、各腕を独立に調整することを可能にする。
本例示実施形態に基づく復調器の設定の調整とこの設定に対するフィードバックは、光サブモジュールからは独立したいかなる原因に基づく任意のBERスプリアス変動にも関わらず、安定している。
本例示実施形態に基づく復調器の設定の調整とこの設定に対するフィードバックは、送信された信号のBERに影響を及ぼす他の因子には依存しない。したがって、本発明を実装したとしても、BER監視を使用する例えば電気分散補償装置のような能動的な(アクティブ)補償装置へのフィードバックの実装は自明なもののままである。
上記の例示実施形態によれば、復調器は、受信信号光の波長とは無関係に、精度よく調整され制御される。受信信号光とプローブ光とが同じ波長を有する場合においても、同時に進行している復調プロセスを妨害することなく、復調器は調整され制御される。
本発明は、受信信号光の波長となりやすいいかなる波長においても、ノイズを発生させたり、妨害信号を発生させたりしない。
本発明の特定の例示実施形態を説明する前に、DPSK復調器及びDQPSK復調器について説明する。
図1は、1ビット遅延干渉計に基づいた例示DPSK復調器を概略的に表現するものである。このような装置は広く用いられている。DPSK復調器100は、導波路型マッハ−ツェンダ干渉計として構成されており、干渉計の一方の光路103に挿入された調整部101と、干渉計の他方の光路104に挿入された1ビット遅延部102とを有している。光路103,104の各々は、導波路として構成されている。受信信号光110は、ビームスプリッタ120により、2つの光路103,104に分岐して導入される。3dB結合器(3dBカプラ)がビームスプリッタ120の代わりに用いられていもよい。
調整部101は、一般に、光路103の一部分を加熱する電気ヒータを含んでおり、受信信号光110の波長に応じて復調器100を設定するために設けられている。調整部のヒータに印加される電力が変化すると、その部分の近くでの光路103の屈折率も変化し、その結果、光路103を伝搬する光波の位相も、信号の搬送波として使用される光波での波の数周期または数十周期分の範囲内で変化する。したがって、光路103上での光信号の遅延は、調整部101に印加される電力を変化させることによって、制御することができる。
1ビット遅延部102は、信号の1ビットの継続時間に対応するある長さの導波路を含んでいる。光路104を伝搬する光信号は、1ビットの時間分だけ遅延し、ちょうど1ビット前の信号状態を示す。
光路103,104は、方向性結合器105において再び1つのものとなり、構成的(constructive)出力111と非構成的(deconstructive)出力112とが方向性結合器105から引き出されている。光路103を伝搬する光信号と比べて、光路104を伝搬する光信号は、1ビットの時間分、遅れているいるから、方向性結合器105からの出力信号光は、DPSKによって変調されている受信信号光の復調結果を与える。構成的及び非構成的出力111,112は、復調器101で復調された受信信号光110を検波するために、バランスド光検出器に接続されることができる。
受信信号光を精密に復調し、BERを改善するためには、両方の光路103,104を方向性検出器105まで伝搬する搬送波光波の位相を揃える必要がある。これが、一方の光路103に調整部101を挿入する理由である。
図2は、構成的出力111に対するDPSK復調器100の典型的な分光伝送特性を示ししている。復調器100は、受信光信号110の光周波数に応じて設定され、その光周波数値はfrで表される。図2は、受信光信号100の光学周波数の変化に応じて構成的出力における光強度が周期的に変化することを示している。この例示実施形態の目標は、frの周波数ポイントに透過率のピークをもっていくことである。図2において、fsはプローブ光の光周波数を表し、ftは光サブユニットの放射部から放射される光の光周波数を表している。これらの光周波数fs及びftについては後で説明する。
図3は、1シンボル遅延干渉計に基づいた例示DQPSK復調器を概略的に表現するものである。このような復調器は広く用いられている。
図3に示されるように、DQPSK復調器300は、一般に、2つの腕、すなわち同相(I)腕と直交位相(Q)腕を有している。各腕は、1シンボル遅延部を備える単一の干渉計からなり、図1に示された二相DPSK復調器100と同様の構成を有している。受信信号光310は、ビームスプリッタ320によってI及びQ腕に分配される。
I腕は、ビームスプリッタ321、調整部301、位相調節部302、1シンボル遅延部305及び方向性結合器322を備えている。調整部301及び位相調節部302は、ビームスプリッタ321と方向性結合器322との間の一方の光路上に設けられており、その一方で、1シンボル遅延部305は他方の光路上に設けられている。同様に、Q腕は、ビームスプリッタ323、調整部303、位相調節部304、1シンボル遅延部306及び方向性結合器324を備えている。1シンボル遅延部305,306の各々は、信号の1シンボル分の継続時間に対応するある長さの導波路を含んでいる。調整部301,303は、それぞれ、I及びQ腕を受信信号光310の波長に同調させるために設けられている。位相調節部302,304は、I及びQ腕を通過した光の間にある位相差を与えるために設けられている。この場合、I腕の位相調節部302によって設定される遅延量はπ/4ラジアンとし、Q腕の位相調節部304によって設定される遅延量を−π/4ラジアンとすることができる。
I腕は、構成的出力311及び非構成的出力312を有し、これらの出力は方向性結合器322の出力であって、復調器300によって復調された信号310のI分枝を受信するためにバランスド光検出器に接続することができる。同様にQ腕は、方向性結合器324の出力である構成的出力313及び非構成的出力314を有している。復調器300で復調された信号310のQ分枝もまた、出力313,314に接続されたバランスド光検出器によって受信することができる。図3に示す構成は、各腕の適切な位相構成を有する高次のDPSK復調器にも使用することができる。
図4は、DQPSK復調器300の典型的な分光透過特性である。曲線401は、I腕の構成的出力311に対する分光透過特性を示し、曲線402は、Q腕の構成的出力313に対する分光透過特性を示している。両方の曲線401,402のピークが原理的に一致するわけではないから、復調器300は、I及びQ腕の透過率が相対的に高く、かつ両方の透過率の値が相互に等しいような周波数である、受信信号光310の光周波数frに応じて設定される。
図5は、本発明の第1の例示実施形態に基づく光サブモジュールを示している。光サブモジュールは、連続光波源501、DPSK復調器504、バランスド光検出器(PD)505、分配器(ディバイダ)511、光周波数シフタ512、結合器(カプラ)513、ノッチフィルタ514、周波数分離器515、フォトダイオード516、フィードバック回路517、及び処理ユニット518を含んでいる。この例示実施形態において、DPSK復調器504は、図1に示した復調器100と同一の構成であって、設定及び制御される。バランスド光検出器505は、典型的なバランスドフォトダイオード(PD)を備え、frの光周波数を有する受信光信号503を、その光信号が復調器504によって復調されたのちに、電気信号に変換するために使用される。連続光波源501は、光周波数ftにおいて信号光502を放射する。光源501は、復調器504を同じ光サブモジュール上にあってもよいし、離れて設けられていてもよい。ある場合には、光周波数ftは光周波数frと同じであってもよい。この周波数配置は、同じ光周波数を使用して、この光サブモジュールと別の光サブモジュールとの間での双方向通信を行うのに有用である。あるいは、光周波数ftは光周波数frから異なっていてもよい。信号光502は、他の光サブモジュール(不図示)に対して信号を伝送するために使用することができる。
この構成において、光源501からの光の一部は、典型的には方向性結合器である分配器511において、タップされあるいは分岐される。光周波数シフタ512として、そのような装置のいくつかの構造が既に報告されている。例えば、Shibuya et al., "10-GHz-order optical frequency shifter using Bragg-diffraction-type electrooptic traveling phase grating," IEEE Conference on Lasers and Electro-Optics (CLEO) 2004, vol. 2, pp. 2 (May 2004)(非特許文献3)に開示された装置を光周波数シフタ512に使用することができる。Shibuyaらの装置は、LiTaO3結晶を称した電気光学進行位相格子(electrooptic traveling phase grating)に基づいている。しかしながら、音響光学デバイス、非線形光学現象または光パラメトリック発振に依存した他の既知のデバイスを光周波数シフタ512として用いることができる。光周波数シフタ512は、タップされた光の周波数をftからfsにシフトさせる。周波数fsのタップされた光は、プローブ光として用いられ、結合器513により、frの周波数を有する受信信号光503に結合される。両方の光波は復調器504内を同じ方向に伝搬する。
ノッチフィルタ514は、復調器504の2つの出力のうちの一方、すなわち図1に示される構成的及び非構成的出力ポート111,112のうちの一方に接続されており、周波数分離器515は、これらの出力ポートのうちの他方に接続されている。周波数分離器515は、周波数fsの光を抽出するために設けられている。周波数分離器515の例示的な構成が、図6において、参照符号900により示されている。
図6に示される周波数分離器900は、第1乃至第3のポートA〜Cを備えており、周波数fsの波を反射するファイバブラッグ格子(FBG)に基づくよく知られた構造を有する。分離器900は、さらに、第3のポート上でfsを分離するように向きが選択された光サーキュレータ911を含んでいる。周波数分離器515は、その第1のポートAを介して、復調器504の1つの出力ポートすなわち構成的または非構成的ポート上に配置され、周波数fsのタップされた信号を分離し、そのタップされた信号が第3のポートCを介してフォトダイオード516に送られるように、向きが設定されている。周波数frの受信信号はfsから分離され、FBG912を通過したfrの成分が、第2のポートBを介してバランスド光検出器505に送られる。ノッチフィルタ514は、周波数fsの成分を取り除くために設けられており、周波数frに関して周波数分離器515と同じ損失を有するように較正される。
FBG912の温度を変化させるヒータが設けられている場合には、周波数分離器900を同調可能なものとすることできる。同調可能周波数分離器は、光源501が同調可能であって、光源501に加えられる外部コマンドに基づいて周波数ftが制御される場合に、有用である。
フォトダイオード516によって出力される光電流は、周波数fsに対する復調器504の透過率に比例する。復調器504の設定が変化した場合、図2に示される透過率曲線がシフトし、光電流が変化する。その光電流は、コンパレータ(比較器)などのフィードバック回路517に供給され、このフィードバック回路517には、周波数frに対して理想的に設定された復調器504の透過率に対応し処理ユニット518から出力される基準光電流も供給される。図2において、周波数frでの理想的な透過率に対応する、周波数fsでの透過率がToで表されている。したがって調節の目標は、周波数fsに対して観測される透過率をToに設定することである。なお、透過率Toは、周波数fsに対するピークでの透過率と必ずしも一致する必要はない。受信信号光の周波数frに対して復調器504の透過率のピークを精度よく設定するために、透過率曲線が大きな勾配を有する周波数領域内にプローブ光の周波数fsが位置するように、この周波数fsを選択することが好ましい。多くの場合、透過率曲線は正弦曲線状であり、周波数fsは、好ましくは、透過率曲線での最高値と最低値との間の中間の値に対応する周波数に設定される。
フィードバック回路517は、光電流と基準値との比較によって生成された誤差信号の機能によって、復調器504を調整する。復調器504では、調整部101(図1参照)が、フィードバック回路517の出力によって制御される。
この構成において、受信信号光とタップされた光(すなわちプローブ光)とは、同時に復調器504内に導入される。したがって、復調器504は、受信信号光を復調器504が復調している復調器504の通常動作の期間中にも調節することができる。
この例示実施形態において、光波源501は波長調整が可能である。光源501によって放射されやすい任意の周波数に対し、受信信号503が有しやすい全ての周波数からfsが異なるように、周波数シフタ512によってもたらされる周波数シフト(fs−ft)は選択される。ITUがG694シリーズの文献において利用可能な波長を規定している波長分割多重のようにfrとftとが光周波数の同じグリッドに配置されている場合には、固定した値の周波数シフト(fs−ft)がこの条件を満たすことができる。さらに、周波数シフトは、周波数分離器515がfsとftとを分離できるように選択されなければならない。
この例示実施形態において、処理ユニット518は、マイクロプロセッサと、フィードバック回路517に送信されるべき基準信号を生成するデジタル/アナログ変換器と、不揮発性メモリ記憶装置とからなる。これらの構成要素は、集積されていても、そうでなくてもよい。もしそれらが埋め込まれているのであれば、光サブモジュール上に復調器504として実装されている構成要素上に、前述の構成要素は用いられていてもよい。処理ユニット518は、光源501によって放射される周波数及び光パワーの情報を利用可能であり、処理ユニット518は、これらの情報に基づいて、フィードバック回路517に送信されるべき、対応する基準信号値を選択する。絶対値よりもむしろ、fsに最も近いローカル(局所)ピークでの光電流値によって正規化することによって得られる相対値が、処理ユニット518のメモリ部に格納される。復調器504を備える光サブモジュールの始動時に、復調器504を調整し対応する光電流値を測定することによって、fsに最も近いローカルピークのまわりでのスキャンが実行される。ピークでの光電流値は、基準信号の絶対値を復元することを可能にする。
メモリ部は、表形式で、すなわち2次元配列形態あるいはルックアップテーブル形態で、正規化された基準値を格納する。配列の1番目の列は、正規化された基準値を保持し、2番目の列は、対応するftの値を保持する。
周波数分離器515及びノッチフィルタ514は、処理ユニット518によって制御される周波数fsに対して調整されている必要がある。処理ユニット518は、周波数ftとメモリに格納された周波数との情報を知っている。
図7は、第2の例示実施形態に基づく光サブモジュールを示している。図7に示される光サブモジュールは、図5に示したものと同様の構成を有するが、プローブ光がDPSKを通過する方向の点で、図5に示したサブモジュールと異なっている。図7の光サブモジュールは、連続光波源601、DPSK復調器604、バランスド光検出器(PD)605、分配器(ディバイダ)611、光周波数シフタ612、光サーキュレータ613,615、フィルタ614、フォトダイオード616、フィードバック回路617、及び、処理ユニット618を備えている。この実施形態では、DPSK復調器604は、図1に示した復調器100と同じ構成を備えており、設定され制御される。連続光波源601は、光周波数ftで信号光602を放射する。光源601は、復調器604と同じ光サブモジュール上にあってもよいし、離れて設けられていてもよい。
この構成では、光源601からの光の一部分が、典型的には方向性結合器として構成された分配器611において、タップされる(すなわち分岐される)。周波数fsでのタップされた光は、構成的出力において、DPSK復調器604の出力の1つと光検出器605との間に配置されたサーキュレータ613によって、周波数frの受信信号光603の光路に結合される。DPSK復調器604の他方の出力と光検出器605との間に配置されたフィルタ614は、周波数frに関してサーキュレータ613と同じ損失を有するように較正される。この配置では周波数fsの信号成分はフィルタ614を通過しないので、フィルタ614として、急峻な周波数特性を有するノッチフィルタを設ける必要はない。フィルタ614として単純フィルタ(simple filter)を用いることができる。周波数frの信号光と周波数fsのタップされた光とは、復調器604の内部を相互に逆方向に伝搬する。周波数fsのタップされた信号を分離し、それをフォトダイオード616に送るために、DPSK復調器604の入力には光サーキュレータ615が設けられている。光サーキュレータ613,615の各々のスペクトル範囲は、fs及びftに許容される周波数の範囲よりも広い。
この構成においては、タップされた光すなわちプローブ光と信号光とがDPSK復調器604の内部を逆方向に伝搬するので、タップされた光の周波数fsが信号光の周波数frと同じであるようにすることができる。したがって、1つの変形例として、光源601は周波数frの光信号602を放射することができ、次にこの光信号は、光周波数シフタを通過することなく、サーキュレータ613に導入される。図8は、光周波数シフタを備えてないそのような光サブモジュールを示している。この変形例では、フィードバック回路617は、フォトダイオード616での検出値が最大のものとなるように、復調器604を制御する。この変形例は、同じ光周波数を用いてこの光サブモジュールともう1つの光サブのジュールとの間で双方向通信を実現するために、有用である。
図9は、DPSK復調器の代わりにDQPSK復調器704を使用する、第3の例示実施形態に基づく光サブモジュールを示している。この実施形態において、DQPSK復調器704は、図3に示された復調器300と同じ構造を有し、設定され制御される。
図9に示される光サブモジュールは、バランスド光検出器(PD)505とノッチフィルタ514と周波数分離器515とフォトダイオード516とフィードバック回路517とからなる図5に示された組み合わせが、I及びQ腕の各々に対して設けられている構成を有する。より具体的には、図9に示される光サブモジュールは、連続光波源701、DQPSK復調器704、バランスド光検出器705,706、分配器711、光周波数シフタ712、結合器713、ノッチフィルタ714,715、周波数分離器716,717、フォトダイオード718,719、フィードバック回路720,721、及び、処理ユニット722を含んでいる。連続光波源701は、光周波数ftで信号光702を放射する。光源701は、復調器704と同じ光サブモジュール上にあってもよいし、離れて設けられていてもよい。バランスド光検出器705,706は、復調器704で復調された信号のI及びQ分枝をそれぞれ受信する。
フィードバック回路720,721は、図5の復調器504を伴うフィードバック回路517と同じやり方で、それぞれ、復調器704のI及びQ腕を調整する。各フィードバック回路に対する基準信号は同一の処理ユニット722によって与えられ、この処理ユニット722は、処理ユニット518と同じであるが二重形態で動作するものである。格納された正規化基準値の単一のリストの代わりに、上述と同じ構成の2つの配列があり、それぞれは復調器704の各腕に対応する。
周波数分離器716,717及びフィルタ714,715は、処理ユニット722によって制御される周波数fsに対して調整(同調)されていなければならない。処理ユニット722は、周波数ftとメモリに格納されている周波数との情報を有する。
次に、この例示実施形態の光サブモジュールの動作の一例について説明する。信号光の周波数frは100GHz周波数グリッドに準拠し、100GHz DQPSK変調方式が用いられているものとする。
DPQSK復調器のFSR(自由スペクトル領域;free spectral range)は50MHzであり、周波数frは、変調器の透過率のピークから12.5GHz(すなわちπ/4)の周波数シフトに調節されなければならない。ここでこの周波数シフトは、DQPSK
復調器の線形表示での透過率曲線での最大勾配の点に対応する。線形表示の透過率曲線は、図10において実線で示されている。図10の横軸は、復調器の透過率ピークの1つからの周波数差Δfを表している。
最悪のケースは、光源701からの周波数ftが受信信号光の周波数frに等しい場合、すなわち、ft=frの場合である。したがって、プローブ光の周波数fsは、透過率曲線での急峻な勾配上にあってfrとは異なっており、かつ、100GHzグリッド上での他のいかなる可能な値の外側にあるように、選択される必要がある。最適な値は、fs=ft+25GHzであり、これは、25GHzの周波数シフトに対応する。また、この周波数fsは、周波数frの1つが位置している場所に近い傾斜上の最大勾配点にある。
周波数分離は、ファイバブラッグ格子(FBG)912(図6参照)とサーキュレータ911からなるノッチフィルタ716によって実行される。FBGは、25GHzの通過帯域のものであって、周波数fsと次の透過率ピークとの中間となる周波数にその帯域の中心が位置しているものであることができる。fsと次の透過率ピークの周波数は、それぞれ、ft+37.5GHzとft+25GHzであるので、FBGの中心周波数はft+31.25GHzに設定される。その結果、fsはFBGの反射帯域内にあり、frとfr+100GHzは透過帯域内にある。frとftとともに線形表示の透過特性が図10に示されており、そこでは、frに最も近い透過率曲線上に基準がとられている。
50%の効率と1dBの損失とを有する光周波数シフタ712の場合、光源からのタップされた光のレベルが4dBmであるとすると、周波数シフタからのfsの出力光は、復調器704の入口で、−3dBmのパワーを有する。6dBの損失を有する典型的なDQPSK復調器とノッチフィルタ(サーキュレータにおいて1dBの損失)とを通過したあとで、fsに対する監視用フォトダイオードでのパワーは−10dBmである。復調器704に入口における周波数frの受信信号の12dBmのパワーを考慮すると、監視フォトダイオード718において周波数frのパワーは、FBGに関する典型的な反射率の−25dBに対し、−20dBmとなろう。周波数frの信号の信号受信器705におけるパワーはこの場合6dBmであり、光検出器705でのfsでの制御(control)信号のパワーは、周波数分離器716内のFBG912での−30dBmの透過に対して、−39dBmとなる。
図11は、第4の例示実施形態の光サブモジュールを示している。図11に示される光サブモジュールは、図9に示したものと同様の構造を有するが、DQPSK復調器内を通過するプローブ光の方向の点で、図9に示されるサブモジュールとは異なっている。図11の光サブモジュールは、連続光波源801、DQPSK復調器804、バランスド光検出器805,806、分配器811、光周波数シフタ812、光スイッチ813、フィルタ814,815、光サーキュレータ816〜818、フォトダイオード819、フィードバック回路820、及び、処理ユニット821を含んでいる。周波数fsの信号成分がフィルタ814,815を通過しないので、フィルタ814,815の各々には単純フィルタを用いることができる。この実施形態では、DQPSK復調器804は、図3に示される復調器300と同じ構成を有し、設定され制御される。連続波光源801は、光周波数ftで信号光802を放射する。光源801は、復調器804と同じ光サブモジュール上に設けられていてもよいし、離れて設けられていてもよい。
光スイッチ813は、処理ユニット821によって制御され、周波数fsを有するタップされた光を、それぞれI及びQ腕の構成的出力に設けられているサーキュレータ816,817に対して交互に送る。単純フィルタであってよくそれぞれI及びQ腕の非構成的出力に設けられているフィルタ814,815は、周波数frにおいて、サーキュレータ816,817と同じ損失を有するように較正される。周波数fsを有するタップされた光と周波数frを有する受信信号光とは、復調器804の内部を相互に逆方向に伝搬する。周波数fsのタップされた光を分離してそれをフォトダイオード819に送るために、DQPSK復調器804の入力には、光サーキュレータ815が設けられている。フォトダイオード819から出力される光電流は、スイッチ813の位置に応じ、復調器804のI腕を通過してきたか、あるいはQ腕を通過してきた、周波数fsを有する光に対応する。フィードバック回路820は、図9に示したフィードバック回路720,721と同様に動作する。フィードバック回路820は、復調器のそれぞれの腕を独立かつ交互に調整することができる。調整されるべき腕及び基準値は処理ユニット821によって決められ、この処理ユニット821は、処理ユニット722と同様のものであって、二重形態で動作する。さらに、処理ユニット821は、スイッチ813を制御して、サーキュレータ818とフィードバック回路820に協調させる。
この構成では、タップされた光すなわちプローブ光と信号光とが、DQPSK復調器704内を逆方向に伝搬するので、タップされた光の周波数fsが信号光の周波数frと同じであるようにすることができる。したがって、一変形例において、光源801は、周波数frの光信号802を放射することができ、この光信号は、次に、光周波数シフタを通過することなく、サーキュレータ816,817に交互に導入される。図12は、光周波数シフタを備えないこのような光サブモジュールを示している。この変形例では、フォトダイオード819で検出される値が最大のものとなるように、フィードバック回路820は復調器804を制御する。この変形例は、同じ光周波数を用いてこの光サブモジュールともう1つの光サブのジュールとの間で双方向通信を実現するために、有用である。
第3及び第4の例示実施形態の光サブモジュールは、DQPSK復調器の代わりにD8PSKやD16PSKなどの高次のDPSK復調器が用いられる場合にも適用することができる。
Hanらは2通りのD8PSK受信器構造を示している(非特許文献1)。これらの構造の1つは、4個の遅延干渉計を有し、他のものは、2個の遅延干渉計を有している。各遅延干渉計は、異なる付加的位相値を有するものの、図3に示した遅延干渉計と同様のものである。Hanらの文献に示されるようなこれらの干渉計に同調可能位相構造を含めることは、正しい数の検出装置を用いることによって、本発明に基づく方法を利用することを可能にする。
同様に、Sambarajuらは、6個の遅延干渉計に基づくD16PSK(16元DPSK)検出器を示しており(非特許文献2)、各遅延干渉計は、異なる付加的位相値を有するものの、図3に示した遅延干渉計と同様のものである。したがってまた、同調可能位相構造を有するこのような構造は、本発明に基づく方法と正しい数の検出装置との組み合わせにおいて用いることができる。
上記の例示実施形態における光サブモジュールの各々は、対向するサブモジュールに対して信号光を送信し当該対向するサブモジュールから信号光を受信する機能を有するトランスポンダとして、修正を加えることができる。図13は、周波数ftを有する放射された信号光(放射信号光)502を変調するDPSK変調器519が、図5に示される光サブモジュールに追加されているトランスポンダを示している。図14は、周波数ft(=fr)を有する放射信号光602を変調するDPSK変調器619が、図8に示される光サブモジュールに追加されているトランスポンダを示している。図15は、周波数ftを有する放射信号光702を変調するDQPSK変調器723が、図9に示される光サブモジュールに追加されているトランスポンダを示している。図16は、周波数ft(=fr)を有する放射信号光802を変調するDPSK変調器622が、図12に示される光サブモジュールに追加されているトランスポンダを示している。
全ての例示実施形態は、許容されるft及びfrの全ての値に対して使用可能である。ftに関する情報が、それらのそれぞれの処理ユニットに知られ、送信される。frに関する情報は必要ではない。
特定の用語を用いて本発明の好ましい実施形態を説明したが、このような説明は例示の目的のためのみのものであり、添付の請求の範囲の精神や範囲から逸脱することなく変更や変形を行えることが理解されるべきである。

Claims (23)

  1. 位相偏移変調によって変調された第1の周波数の光信号に対して用いられる復調器を設定する方法であって、
    前記第1の周波数とは等しくない第2の周波数を有するプローブ光を前記復調器内を通過させることと、
    前記復調器からの前記プローブ光の出力強度を観測することと、
    前記第1の周波数に前記復調器が適応するように、前記観測された出力強度に基づいて前記復調器を制御することと、
    を有する方法。
  2. 前記光信号を前記復調器を通過させつつ、前記プローブ光を前記復調器に導入する、請求項1に記載の方法。
  3. 前記復調器内で、前記光信号と前記プローブ光が同方向に進行する、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記復調器内で、前記光信号と前記プローブ光とが逆方向に進行する、請求項1または2に記載の方法。
  5. 前記復調器は、差動四相位相偏移復調器、または、前記差動四相位相偏移復調器よりも高次の差動直交位相偏移復調器である、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 放射信号光を発生することと、
    前記放射信号光の一部分をタップすることと、
    前記放射信号光の前記タップされた部分の周波数をシフトして前記プローブ光を発生することと、
    をさらに有する、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記放射信号光の周波数は前記第1の周波数と等しい、請求項6に記載の方法。
  8. 位相偏移変調によって変調された光信号に対して用いられる復調器を設定する方法であって、
    前記光信号が前記復調器内を伝搬する方向とは逆の方向で、前記光信号の周波数と同じ周波数を有するプローブ光を前記復調器内を通過させることと、
    前記復調器からの前記プローブ光の出力強度を観測することと、
    前記光信号の周波数に前記変調器が適応するように、前記観測された出力強度に基づいて前記復調器を制御することと、
    を有する方法。
  9. 前記復調器は、差動四相位相偏移復調器、または、前記差動四相位相偏移復調器よりも高次の差動直交位相偏移復調器である、請求項8に記載の方法。
  10. 第1の信号ポートと第2の信号ポートとを有し第1の周波数の光信号に対して用いられる光復調器を制御する、復調器制御システムであって、
    前記第1の周波数とは等しくない第2の周波数を有するプローブ光を生成する手段と、
    前記第1の信号ポートに前記プローブ光を印加する手段と、
    前記第2の信号ポートから前記プローブ光を抽出する手段と、
    前記抽出されたプローブ光の強度を観測する手段と、
    前記復調器の伝送特性が前記第1の周波数に適応するように、前記観測された強度に基づいて、前記復調器の伝送特性を制御する手段と、
    を備えるシステム。
  11. 前記光信号は、前記第1の信号ポートに印加され、前記復調器内部を前記第1の信号ポートから前記第2の信号ポートまで伝搬する、請求項10に記載のシステム。
  12. 前記光信号は、前記第2の信号ポートに印加され、前記復調器内部を前記第2の信号ポートから前記第1の信号ポートまで伝搬する、請求項10に記載のシステム。
  13. 前記復調器は、差動四相位相偏移復調器、または、前記差動四相位相偏移復調器よりも高次の差動直交位相偏移復調器である、請求項10乃至12のいずれか1項に記載のシステム。
  14. 前記復調器は、差動四相位相偏移復調器であり、前記システムは、前記復調器の同相腕用の前記第1の信号ポートと前記復調器の直交腕用の前記第1の信号ポートとに交互に前記プローブ光を供給するスイッチをさらに備える、請求項12に記載のシステム。
  15. 前記生成する手段は、信号を外部に送信するために用いられる放射信号光を生成する光源である、請求項10乃至14のいずれか1項に記載のシステム。
  16. 前記放射信号光の周波数をシフトさせて前記プローブ光を生成する手段をさらに有する、請求項15に記載のシステム。
  17. 前記放射信号光の周波数は前記第1の周波数に等しい、請求項16に記載のシステム。
  18. 第1の信号ポートと第2の信号ポートとを有して光信号に対して用いられる光復調器を制御する、復調器制御システムであって、
    前記光信号と同じ周波数を有するプローブ光を生成する手段と、
    前記第1の信号ポートに前記プローブ光を印加する手段と、
    前記第2の信号ポートから前記プローブ光を抽出する手段と、
    前記抽出されたプローブ光の強度を観測する手段と、
    前記復調器の伝送特性が前記光信号の前記周波数に適応するように、前記観測された強度に基づいて、前記復調器の伝送特性を制御する手段と、
    を備え、
    前記光信号は、前記第2のポートに印加され、前記復調器内部を前記第2の信号ポートから前記第1の信号ポートまで伝搬する、システム。
  19. 前記復調器は、差動四相位相偏移復調器であり、前記システムは、前記復調器の同相腕用の前記第1の信号ポートと前記復調器の直交腕用の前記第1の信号ポートとに交互に前記プローブ光を供給するスイッチをさらに備える、請求項18に記載のシステム。
  20. 第1の信号ポートと第2の信号ポートとを有し、第1の周波数の光信号を復調する光復調器と、
    前記第1の周波数とは等しくない第2の周波数を有するプローブ光を生成する手段と、
    前記第1の信号ポートに前記プローブ光を印加する手段と、
    前記第2の信号ポートから前記プローブ光を抽出する手段と、
    前記抽出されたプローブ光の強度を観測する手段と、
    前記復調器の伝送特性が前記第1の周波数に適応するように、前記観測された強度に基づいて、前記復調器の伝送特性を制御する手段と、
    を備える光受信器モジュール。
  21. 第1の信号ポートと第2の信号ポートとを有し、光信号を復調する光復調器と、
    前記光信号の周波数と等しい周波数を有するプローブ光を生成する手段と、
    前記第1の信号ポートに前記プローブ光を印加する手段と、
    前記第2の信号ポートから前記プローブ光を抽出する手段と、
    前記抽出されたプローブ光の強度を観測する手段と、
    前記復調器の伝送特性が前記光信号の前記周波数に適応するように、前記観測された強度に基づいて、前記復調器の伝送特性を制御する手段と、
    を備え、
    前記光信号は、前記第2のポートに印加され、前記復調器内部を前記第2の信号ポートから前記第1の信号ポートまで伝搬する、光受信器モジュール。
  22. 放射信号光を生成する光源と、
    前記放射信号光を変調し、変調された信号光を外部に送信する光変調器と、
    第1の信号ポートと第2の信号ポートとを有し、前記外部から受信した第1の周波数の光信号を復調する光復調器と、
    前記放射信号光から、前記第1の周波数とは等しくない第2の周波数を有するプローブ光を生成する手段と、
    前記第1の信号ポートに前記プローブ光を印加する手段と、
    前記第2の信号ポートから前記プローブ光を抽出する手段と、
    前記抽出されたプローブ光の強度を観測する手段と、
    前記復調器の伝送特性が前記第1の周波数に適応するように、前記観測された強度に基づいて、前記復調器の伝送特性を制御する手段と、
    を備える光トランスポンダ。
  23. 放射信号光を生成する光源と、
    前記放射信号光を変調し、変調された信号光を外部に送信する光変調器と、
    第1の信号ポートと第2の信号ポートとを有し、前記外部から受信した光信号を復調する光復調器と、
    前記放射信号光から、前記光信号と同じ周波数を有するプローブ光を生成する手段と、
    前記第1の信号ポートに前記プローブ光を印加する手段と、
    前記第2の信号ポートから前記プローブ光を抽出する手段と、
    前記抽出されたプローブ光の強度を観測する手段と、
    前記復調器の伝送特性が前記光信号の前記周波数に適応するように、前記観測された強度に基づいて、前記復調器の伝送特性を制御する手段と、
    を備え、
    前記光信号は、前記第2のポートに印加され、前記復調器内部を前記第2の信号ポートから前記第1の信号ポートまで伝搬する、光トランスポンダ。
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