JP2011510912A - ラカンカ抽出物含有創傷治癒剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】創傷治癒効果を有するラカンカ抽出物を提供すること。
【解決手段】皮膚創傷誘導動物モデルにより創傷縫合及び創傷治療に必要な時間を短縮できることが確認されたラカンカ抽出物を有効成分として含有する創傷治癒局所経皮薬剤。
【選択図】図1
【解決手段】皮膚創傷誘導動物モデルにより創傷縫合及び創傷治療に必要な時間を短縮できることが確認されたラカンカ抽出物を有効成分として含有する創傷治癒局所経皮薬剤。
【選択図】図1
Description
本発明は創傷治癒効果を有するラカンカ(Momordicae semen)抽出物に関する。更に、本発明は、皮膚創傷誘導動物モデルにより創傷縫合及び創傷治療に必要な時間を短縮できることが確認されたラカンカ抽出物を有効成分として含有する創傷治癒局所経皮薬剤に関する。
ラカンカは中国南部地方に広く分布する多年生つる植物であるラカンカの成熟した種子である。9〜11月頃に果実を採取した後、次のように処理する。各果実を半分に切り、片方を乾かした時にすぐに種子を取り出すか、または、果実を種子ごとつぼに入れて、果皮が腐敗したら種子を取り出す。
該方法で処理したラカンカは強力な消炎作用と、リウマチ痛、筋肉痙攣などに対して治療効果がある。最近まで、ラカンカ抽出物の成分としては、ステロール、オレアノール酸、モモルディン酸(momordic acid)、モモルディカ・サポニンI、IIなどが知られている。
今日、一般的な皮膚創傷治療のために広く使用されている外用薬剤としては、バシトラシン、ゲンタマイシン、カナマイシン、テトラサイクリン、オキシテトラサイクリン、メクロサイクリン、ポリミキシン、ニトラフラゾン、スルファジアジン、フシジン酸などがある。実際、糖尿病性足潰瘍のような難治性創傷を効果的に治療するための優れた新規の創傷治癒剤に対する需要が非常に高い。更に、ヒドロゲルまたはポリウレタンフォームのような湿潤ドレッシング剤と前記外用薬剤が配合された機能性ドレッシング剤などの新規の創傷治癒剤が開発されれば、高付加価値製品を創出できる。
本発明者らは、化学物質に比べ、局所塗布による副作用や毒性が少ない植物化学物質を使用した創傷治療または緩和用薬剤を開発するために努力した。選別した生薬抽出物を皮膚創傷マウスモデルを実験に適用し、その結果、ラカンカ抽出物またはモモルディカ・サポニンIを含む分画物が創傷皮膚の縫合または治療に必要な時間を著しく短縮できることが分かった。
従って、本発明の目的は、ラカンカ抽出物またはモモルディカ・サポニンIを含むラカンカ分画物を含有する創傷治癒剤を提供することある。
本発明は、ラカンカ抽出物を有効成分として含有することを特徴とする創傷治癒剤に関する。
前記ラカンカ抽出物は下記式1で表されるモモルディカ・サポニンIを有効成分として含有するラカンカ分画物を含む。
本発明を以下に更に説明する。
本発明は、皮膚創傷誘導動物モデルにより創傷縫合及び創傷治療に必要な時間を著しく短縮できるラカンカ抽出物またはモモルディカ・サポニンIを有効成分として含むラカンカ分画物を含有する局所経皮投与用創傷治癒剤に関する。
本発明によるラカンカ抽出物は、乾燥したラカンカより2〜10倍の水またはアルコール水溶液でラカンカを抽出して得られ、また、従来の生薬抽出方法によっても得られる。前記で使用されるアルコールはC1−C6のアルコールが好ましく、更に好ましくはメタノール、エタノールなどを使用する。
本発明によるモモルディカ・サポニンIを含むラカンカ分画物は、極性溶媒を使用する従来の方法でラカンカを処理して得られたラカンカ抽出物から得られる。前記ラカンカ分画物は、非イオン吸着樹脂または逆相シリカ樹脂を利用した従来のカラムクロマトグラフィにてラカンカ抽出物を処理して効率的に生産されるか、または、有機溶媒を利用したサポニン沈殿法により生産され、前記有機溶媒はアセトン、酢酸エチルなどが好ましい。
カラムクロマトグラフィを行う際、アンバーライトXAD−16またはオクタデシルシリル(ODS)−シリカ樹脂は、メタノール水溶液、エタノール、アセトンなどの有機溶媒と使用され、それによってサポニンが高濃度で含まれた分画物がラカンカ抽出物から選択的に製造される。
ラカンカ抽出物は3〜5倍(w/w)の精製水に溶かして、精製水より5〜10倍(w/w)のアセトンを添加した後、サポニンを選択的に沈殿させることで、最終的にモモルディカ・サポニンの含量が増加した分画物を製造する。
本発明によるラカンカ抽出物またはモモルディカ・サポニンIを含むラカンカ分画物は従来の方法を利用して製造され、有効成分としてラカンカ抽出物またはモモルディカ・サポニンIを含むラカンカ分画物を薬学的に許容される担体、賦形剤、希釈剤などと20000〜20:1の質量比で混合し、全体の薬剤組成物の量に対して0.01〜30質量%の質量比で含有させる。このようにして、創傷治癒局所経皮薬剤は軟膏剤、ドレッシング剤、パッチ剤などの形態に製造され得る。
更に、本発明によるラカンカ抽出物または分画物の投与量は、体内吸収度、体重、年齢、性別、健康状態、食餌、投与時間、投与方法、排泄率、疾患の重症度、医療専門家(または管理人)の判断と、患者の要求などによって異なる。
また、このように剤形化された単位投薬は、専門的な方法で使用され、あるいは医療専門家の指導及び監視による判断と個人の要求に応じて、一定間隔で投与され得る。
本発明を下記実施例により更に詳細に説明するが、本発明がこれらに限定されるわけではない。
製造例1:ラカンカ抽出物の製造
漢方薬市場で得たラカンカの種子を適切な大きさにすりつぶした後、そのラカンカ種子(1kg、乾燥質量)に10%エタノール水溶液(2L)を添加し、80℃の水槽に6時間2度抽出した。前記抽出液をろ過した後、ロータリーエバポレーターにて60℃で減圧濃縮して真空オーブンで溶媒を完全に除去し、乾燥させて粉末化した後、ラカンカ抽出物(40〜50g)が得られた。
漢方薬市場で得たラカンカの種子を適切な大きさにすりつぶした後、そのラカンカ種子(1kg、乾燥質量)に10%エタノール水溶液(2L)を添加し、80℃の水槽に6時間2度抽出した。前記抽出液をろ過した後、ロータリーエバポレーターにて60℃で減圧濃縮して真空オーブンで溶媒を完全に除去し、乾燥させて粉末化した後、ラカンカ抽出物(40〜50g)が得られた。
製造例2:非イオン吸着樹脂を利用したモモルディカ・サポニンI分画物1の製造
製造例1で得た抽出物に対して非イオン吸着樹脂アンバーライトXAD−16を利用してカラムクロマトグラフィを行った。10%メタノールに溶解された前記抽出物(30g)を吸着樹脂カラム(1L)に注いだ。精製水と30%(v/v)メタノール水溶液を各々樹脂体積の3倍量をカラムを介して流した後、溶出分画物を得た。前記分画物を乾燥し、最終的にモモルディカ・サポニンI分画物1(10g)が得られた。
製造例1で得た抽出物に対して非イオン吸着樹脂アンバーライトXAD−16を利用してカラムクロマトグラフィを行った。10%メタノールに溶解された前記抽出物(30g)を吸着樹脂カラム(1L)に注いだ。精製水と30%(v/v)メタノール水溶液を各々樹脂体積の3倍量をカラムを介して流した後、溶出分画物を得た。前記分画物を乾燥し、最終的にモモルディカ・サポニンI分画物1(10g)が得られた。
製造例3:有機溶媒沈殿法を利用したモモルディカ・サポニンI分画物2の製造
製造例1で得た抽出物をアセトンなどの有機溶媒を利用した沈殿法にてモモルディカ・サポニンIが高濃度で含まれた分画物を得た。製造例1で得られた抽出物(100g)を精製水(300〜500mL)に溶解した後、アセトン(1800〜3000mL)を添加して混合した後、サポニンを含む沈殿が発生した。前記沈殿をろ紙を利用して分離して乾燥した後、モモルディカ・サポニンI分画物2(60g)が得られた。
製造例1で得た抽出物をアセトンなどの有機溶媒を利用した沈殿法にてモモルディカ・サポニンIが高濃度で含まれた分画物を得た。製造例1で得られた抽出物(100g)を精製水(300〜500mL)に溶解した後、アセトン(1800〜3000mL)を添加して混合した後、サポニンを含む沈殿が発生した。前記沈殿をろ紙を利用して分離して乾燥した後、モモルディカ・サポニンI分画物2(60g)が得られた。
製造例4:逆相シリカ樹脂クロマトグラフィを利用したモモルディカ・サポニンI分画物3の製造
オクタデシルシリル(ODS)−シリカ樹脂(YMC*GEL ODS−A 12nm、S−150m)を利用したカラムクロマトグラフィを製造例3で得た抽出物に対して行った。試料10gに対して前記樹脂250gが使用された。樹脂の2〜3倍量の30%(v/v)メタノール水溶液を流した後、樹脂の2〜3倍量の60%(v/v)メタノール水溶液を流して溶出分画物を得た。
オクタデシルシリル(ODS)−シリカ樹脂(YMC*GEL ODS−A 12nm、S−150m)を利用したカラムクロマトグラフィを製造例3で得た抽出物に対して行った。試料10gに対して前記樹脂250gが使用された。樹脂の2〜3倍量の30%(v/v)メタノール水溶液を流した後、樹脂の2〜3倍量の60%(v/v)メタノール水溶液を流して溶出分画物を得た。
この分画物を減圧濃縮し、真空オーブンで溶媒を完全に乾燥させた後、モモルディカ・サポニンI分画物3(3.5g)が得られた。
製造例5:モモルディカ・サポニンIの純粋分離
製造例4で得た分画物からモモルディカ・サポニンIが精製された。アセトニトリルと水の混合溶媒(29:71、0.1%トルフルオロ酢酸)を利用した高速液体クロマトグラフィ(HLPC)を1分9.5mLの溶出率で行い、約45分のピークが分取された。この分画物を減圧濃縮し、真空オーブンで完全に乾燥させた。使用したカラムはYMC J‘Sphere ODS−H80であり、波長は210nmであった。
製造例4で得た分画物からモモルディカ・サポニンIが精製された。アセトニトリルと水の混合溶媒(29:71、0.1%トルフルオロ酢酸)を利用した高速液体クロマトグラフィ(HLPC)を1分9.5mLの溶出率で行い、約45分のピークが分取された。この分画物を減圧濃縮し、真空オーブンで完全に乾燥させた。使用したカラムはYMC J‘Sphere ODS−H80であり、波長は210nmであった。
得られた物質の構造を究明するために、MassとNMRスペクトルデータを既存文献[Iwamoto, Okabe, Yamauchi, Tanaka, Rokutani, Hara, Mihashi, Higuchi. Studies on the constituents of Momordica cochinchinensis Spreng. I. Isolation and characterization of the seed saponins, Momordica saponin I and II. Chemical & pharmaceutical bulletin 1985, 33(2):464-478]のデータと比較した結果、ラカンカに存在すると報告されたモモルディカ・サポニンI(3−O−β−D−ガラクトピラノシル(1→2)−[α−L−ラムノピラノシル(1→3)]−β−D−グルクロノピラノシド−28−O−β−D−キシロピラノシル(1→3)−β−D−グルコピラノシル(1→3)−[β−D−キシロピラノシル(1→4)]−α−L−ラムノピラノシル(1→2)−β−D−フコピラノシルギプソゲニン)のデータと一致することを確認した。
分子量:1673.77
融点:241〜244℃
比旋光度:[α]19D=−14.8°(C0.7、MeOH:H2O=1:2)
融点:241〜244℃
比旋光度:[α]19D=−14.8°(C0.7、MeOH:H2O=1:2)
前記製造例1乃至4で得たラカンカ抽出物とモモルディカ・サポニンI分画物の含量は次の表1の通りである。
実施例1:ラカンカ抽出物の創傷治癒効果
1.試験物質及び投与
製造例1で得たラカンカ抽出物、製造例4で得たモモルディカ・サポニンI分画物3及び製造例5で得たモモルディカ・サポニンIを0.5%CMC(カルボキシメチルセルロース)に各々50、10及び5μg/20μLの濃度で溶解した。このように準備された試験物質(20μL)を10日間連続して1日1度マウスの創傷皮膚に局所に投与した。
1.試験物質及び投与
製造例1で得たラカンカ抽出物、製造例4で得たモモルディカ・サポニンI分画物3及び製造例5で得たモモルディカ・サポニンIを0.5%CMC(カルボキシメチルセルロース)に各々50、10及び5μg/20μLの濃度で溶解した。このように準備された試験物質(20μL)を10日間連続して1日1度マウスの創傷皮膚に局所に投与した。
陽性対照薬としては、CGS−21680(トクリス社、米)を上のように準備し、10μg/20μLの用量で10日間連続して1日1度局所投与した。
2.実験方法
体重が24g±2gのCD−1起源のオスのマウス25匹を5群に分けた。前記マウスを個別のおりに入れた。ヘキソバルビタール(90mg/kg、IP)麻酔後、マウスの肩と背中の毛を剃った。鋭利なパンチ(ID12mm)を利用して皮膚下の筋肉層と付着組織を含む皮膚部位を除去した。皮膚創傷後、実験物質であるラカンカ抽出物、モモルディカ・サポニンI分画物3、モモルディカ・サポニンI及びCGS−21680を各々50、10、5及び10μg/20μLの濃度で10日間連続して1日1度マウスに局所投与した。
体重が24g±2gのCD−1起源のオスのマウス25匹を5群に分けた。前記マウスを個別のおりに入れた。ヘキソバルビタール(90mg/kg、IP)麻酔後、マウスの肩と背中の毛を剃った。鋭利なパンチ(ID12mm)を利用して皮膚下の筋肉層と付着組織を含む皮膚部位を除去した。皮膚創傷後、実験物質であるラカンカ抽出物、モモルディカ・サポニンI分画物3、モモルディカ・サポニンI及びCGS−21680を各々50、10、5及び10μg/20μLの濃度で10日間連続して1日1度マウスに局所投与した。
透明なプラスチックシート上に検出された創傷した皮膚面積を1、3、5、7、9及び11日目にImage−ProPlus(Media Cybernetics,Version4.5.029)を使用して測定した。その後、創傷縫合率(%)と創傷の縫合に必要な時間(CT50)をグラフ−プリズム(Graph Software USA)(表2と図1)を使用して計算した。一元配置分散分析(one−way ANOVA)の後、各測定時点で処理群と媒体群との比較のためにダネット検定を行った。差はP<0.05で有意差であった。
表2と図1で表されるように、本発明のラカンカ抽出物、モモルディカ・サポニンI含有ラカンカ分画物及びモモルディカ・サポニンIが、優れた創傷治癒効果を有することがわかった。
実施例2:ラットに対する経口投与による急性毒性実験
6週齢のSPF(特定病原体未感染)SD系ラットに対して2週間反復投与毒性実験を行った。
6週齢のSPF(特定病原体未感染)SD系ラットに対して2週間反復投与毒性実験を行った。
製造例1で得たラカンカ抽出物と製造例4で得たモモルディカ・サポニンI分画物3を各々0.5%CMCに溶解させた。前記製剤を毎日各々2,000mg/kgと500mg/kgの用量で2週間ラット(5匹/群)に経口投与した。
15日目、ラットの生存、臨床症状及び体重変化を観察した。その後、血液学的検査と血液生化学的検査を行った後、解剖して肉眼で観察し、腹腔臓器及び胸郭臓器の異常を観察した。その結果、目に見える臨床症状はなく、全てのラットが生存していた。更に、体重変化、血液学的検査、血液生化学検査、剖検所見でも毒性は見つからなかった。従って、本発明によるラカンカ抽出物とモモルディカ・サポニンI分画物3は経口投与の最小致死量(LD50)が各々2,000mg/kgと500mg/kgであることを確認した。
製剤例1:経皮剤の製造
本発明のラカンカ抽出物またはモモルディカ・サポニンIを含むラカンカ分画物を利用して次のように経皮剤を製造した。
本発明のラカンカ抽出物またはモモルディカ・サポニンIを含むラカンカ分画物を利用して次のように経皮剤を製造した。
[組成1]
有効成分0.04g、ポリアクリル酸ナトリウム1.3g、グリセリン3.6g、水酸化アルミニウム0.04g、メチルパラベン0.2g、水14g。
有効成分0.04g、ポリアクリル酸ナトリウム1.3g、グリセリン3.6g、水酸化アルミニウム0.04g、メチルパラベン0.2g、水14g。
[組成2]
有効成分0.08g、プロピレングリコール1.6g、液体パラフィン0.8g、ミリスチン酸イソプロピル0.4g、ゲルバ(登録商標)1430 16.4g。
有効成分0.08g、プロピレングリコール1.6g、液体パラフィン0.8g、ミリスチン酸イソプロピル0.4g、ゲルバ(登録商標)1430 16.4g。
製剤例2:軟膏剤の製造
本発明のラカンカ抽出物またはモモルディカ・サポニンIを含むラカンカ分画物から次のような組成にて軟膏剤を製造した。
本発明のラカンカ抽出物またはモモルディカ・サポニンIを含むラカンカ分画物から次のような組成にて軟膏剤を製造した。
[組成]
有効成分1g、パルミチン酸セチル20g、セタノール40g、ステアリルアルコール40g、ミリスチン酸イソプロピル80g、モノステアリン酸ソルビタン20g、ポリソルベート60g、パラオキシ安息香酸プロピル1g、パラオキシ安息香酸メチル1g、リン酸及び精製水 適量。
有効成分1g、パルミチン酸セチル20g、セタノール40g、ステアリルアルコール40g、ミリスチン酸イソプロピル80g、モノステアリン酸ソルビタン20g、ポリソルベート60g、パラオキシ安息香酸プロピル1g、パラオキシ安息香酸メチル1g、リン酸及び精製水 適量。
本発明は、局所塗布により発生する副作用または毒性のない天然抽出物であるラカンカ抽出物を開示し、創傷の治療効果が優れているため、創傷治癒剤として有用であると期待される。
Claims (6)
- ラカンカ抽出物またはモモルディカ・サポニンIを含むラカンカ分画物を有効成分として含有する創傷治癒剤。
- 前記ラカンカ抽出物は、ラカンカを水または低級アルコール水溶液で抽出して得られる請求項1記載の創傷治癒剤。
- 前記ラカンカ分画物は、有機溶媒を利用したサポニン沈殿法または非イオン吸着樹脂や逆相シリカ樹脂を利用したカラムクロマトグラフィ法により含量を増加させたモモルディカ・サポニンIを含有する請求項1記載の創傷治癒剤。
- 前記薬剤は局所経皮剤である請求項1記載の創傷治癒剤。
- 前記局所経皮剤は軟膏剤、ドレッシング剤またはパッチ剤である請求項5記載の創傷治癒剤。
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