JP2011502811A - 多層体及び該多層体を作る方法 - Google Patents

多層体及び該多層体を作る方法 Download PDF

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Abstract

本発明は多層体(5)及び多層体(5)を作る方法に関する。多層体(5)は、透明な第1層(51)を具備し、この中に2mm以下の長さと、400μm未満の幅と、を有する多層の円柱レンズが型押しされている。これは、円柱レンズの焦点線によって決定された座標軸X1と、該X1に垂直な座標軸Y1と、を有する第1座標系に亘るマイクロレンズに従って配置されている。第1層に関して固定された位置における第1層の下に配置された第2層(52)には、マイクロイメージの形態をした多数のマイクロスコーピックな構造が形成されており、これらは変換機能に従って横方向軸線に対する長手方向軸線に沿って歪んでいる。そして、これらは、座標軸X2及び該X2に垂直な座標軸Y2を有する第2座標系に亘るマイクロイメージに従って配置されている。マイクロレンズグリッドのマイクロレンズとマイクロレンズグリッドのマイクロスコーピックな構造が重なる多層体の領域では、円柱レンズの焦点線の離隔間隔によって決定された線間隔と、マイクロイメージの重心領域の離隔間隔によって決定されたマイクロイメージ間隔は互いに対して10%以下だけ異なる。多層体(5)を形成するために、第2層が第3層に貼付され、第1層は第3層より上に配置され、第1層、第2層及び第3層は第1層の頂部側及び第3層の下部側に係合する工具(41、42、43)によって熱及び圧力を使用して一緒に積層される。この場合、レンズグリッドは、第1層の表面内に型押しされると共に、レンズグリッドの負型が型押しされた押圧プレートによって第1層の表面にも型押しされる。
【選択図】 図11

Description

本発明は、多数のマイクロレンズが形成された透明な第1層と、第1層に対して固定位置にある該第1層の下に配置され、かつ多数のマイクロスコーピックな構造を有する第2層と、を具備する多層体、並びにこうした多層体を作るプロセスに関する。
マイクロレンズ及び該マイクロレンズの下に配置されたマイクロイメージを具備する多層体は、例えば、紙幣又はクレジットカードのようなセキュリティドキュメント用セキュリティエレメントとして異なる態様で使用される。
従って、一方で、2次元アレイの等価で反復的なマイクロイメージの上に2次元アレイの球状マイクロレンズが配置された、セキュリティエレメントが知られている。こうした装置は、例えば、特許文献1に記載されている。セキュリティエレメントは、規則的な2次元マイクロレンズグリッドに従って配置された多数の等価な球状マイクロレンズを具備している。セキュリティエレメントは、規則的な2次元マイクロレンズグリッドに従って配置された多数の等価なプリントされたマイクロイメージを更に具備している。マイクロイメージグリッド及びマイクロレンズグリッドの周期は等価である。マイクロレンズグリッドに配置された球状マイクロレンズはマイクロイメージの複製を作り、この複製は点方向に拡大され、その結果、拡大されたマイクロイメージの全体表現は見る人に視認できるようになる。マイクロレンズによってそれぞれに表現された、それぞれのマイクロイメージのピクセルが見る角度に応じて変化するとき、マイクロイメージの拡大された表現に光学的に可変な印しすなわち型押し(Eindruck)を与える。
視覚に応じて視認し得る2つ以上の異なるマイクロイメージがマイクロレンズに関連付けられている、マイクロイメージ及びマイクロレンズの配置も知られている。例えば、特許文献2は、紙幣の通し番号を含む異なる事項の情報がレーザービームによって異なる方向に書き込まれるようなデータ担持体を記載している。データ担持体の記録層は、レーザービームの作用によって局所的に暗くされており、その結果、異なる方向に書き込まれた異なる事項の情報の各々に対して、関連付けられたマイクロイメージがレンズの各々の下に書き込まれる。従って、マイクロレンズの各々の下には異なる視野角で視認し得るようになる複数のマイクロイメージが形成されている。高情報密度(マイクロレンズ当たりの複数のマイクロイメージ)、及びマイクロイメージ/マイクロレンズ間の関連付けの登録精度に関する高需要によって、各セキュリティドキュメントに対して個々に、比較的大きな寸法のマイクロレンズを使用し、かつ、記録層へのマイクロレンズアレイの貼付後にのみ該記録層にマイクロイメージの記録を行うプロセスを有する方法が必要であり、結果的に製造コストに関する不利益に帰着する。
米国特許第5,712,731号明細書 独国特許出願公開第10358784号明細書
従って、本発明の目的は、改良された多層体及びその製造のためのプロセスを提供することである。
この目的は、多層のマイクロレンズが形成された透明な第1層、及び、第1層に対して固定位置にある該第2層の下に配置され、かつ、多数のマイクロスコーピックな構造を有する第2層と、を具備する多層体であって、前記マイクロレンズは、前記円柱レンズの焦点線によって決定される座標軸X1と、該座標軸X1とは関連しない座標軸Y1と、を有する第1座標系に亘るマイクロレンズグリッドに従って配置された、長さが2mmを越え且つ幅が400μm未満である円柱レンズであり、すなわち、直線的に別個のものであり、前記マイクロスコーピックな構造は、変換機能に従って、長手方向軸線に関して横方向である直角な軸線に沿って歪んだマイクロイメージの形態をしており、前記マイクロスコーピックな構造は、座標軸X2と、該座標軸X2とは関連しない座標軸Y2と、を有する第2座標系に亘るマイクロイメージグリッドに従って配置されており、前記マイクロレンズグリッドの前記マイクロレンズ及び前記マイクロイメージグリッドの前記マイクロスコーピックな構造が重なった関係にある前記多層体の領域では、前記円柱レンズの前記焦点線の間隔によって決定される線間隔と、互いに対して隣接するマイクロレンズとマイクロイメージの、前記マイクロイメージの重心の間隔によって決定された、前記マイクロイメージの間隔と、が10%以下だけ異なっている多層体によって達成される。
本発明による多層体は、見る人にとっては3次元的に見え、かつ、該多層体を傾斜する際に又は該多層体を視野を変えた方向から見たときに、容易に記憶される運動効果を呈する、光学的外観によって区別される。本発明による多層体は、かくして、光学的セキュリティ機構として使用することができる、印しすなわち型押し的な光学的可変効果を生成する。本発明による多層体の光学的に可変な印しすなわち型押しは、達成することができる運動効果に関して、非常に強い光及び設計上の自由度の高さによって、本願明細書の冒頭部分に言及され、かつ、2次元的な球レンズグリッドに基づくセキュリティエレメントによって生成される、光学的に可変な効果に関して区別される。加えて、従来のセキュリティエレメントと比較して、本発明による多層体は、製造誤差(角度誤差、焦点誤差)に関して顕著に高い寛容さを有し、これにより、製造が改善される一方、他方で、本発明による多層体は、見る人にそれら自体が与えるイメージが、繰り返して配置された等価なマイクロイメージの拡大された表現を意味するのみではなく、すなわち、マイクロイメージは、見る人に与えられた表現から直接的に生じるすなわち感じられるものではないため、従来のセキュリティエレメントと比較して、セキュリティ機構を複製することに関して厚い保護を提供する。むしろ、光学的効果の模倣は困難無しには可能でないように、イメージそれ自体が見る人に与えるイメージは、マイクロイメージのイメージとは顕著に異なる(マイクロスコーピックな構造の複製はマイクロレンズグリッドによって影響されずに可能ではないように、マイクロレンズ及びミクロスコーピックな構造は互いに対して固定された位置に配置される。)。
これらの利点は、情報の異なる事項がレーザーによって異なる方向に書き込まれる上述したセキュリティエレメントに関しても生じる:これらのセキュリティエレメントは、種々の視野角度によって生じる情報の事項を記録する、すなわち、情報のこれらの事項を未書き込みのカード本体に適切に書き込むことによって容易に模倣することもできる。
本発明は、こうして、光学的に容易に記憶され、模倣するには難しく、かつ、作るには高価なセキュリティエレメントを提供する。
本発明の目的は、多層体を作る方法であって、多数のマイクロスコーピックな構造を有する第2層が第3層に貼り付けられ、透明な第1層が前記第3層より上に配置され、これにより、前記第2層が前記第1層と前記第3層の間に配置され、前記第1層及び前記第3層のそれぞれが全ての側辺である側部上で前記第2層を越えて突出し、及び、前記多層体を構成する前記第1、第2及び第3層が、熱及び圧力を用いて、前記第1層の頂面側及び前記第3層の底面側に係合する工具によって一緒に積層され、前記第2層の頂面側では、レンズグリッドの負形が形成され、かつ、前記工具の一部である、押圧プレートによって前記第1層の表面内に形成される方法によって更に達成される。製造プロセスによって、本発明による多層体は特に安価につくることができ、ここに、結果として得られる多層体は周囲の影響に対する抵抗に関して特に良好な特性を有し、かつ、手操作、特にPCの使用に関して手操作から極めて高いレベルの保護を保証する。
本発明の有利な展開は添付の特許請求の範囲の各請求項に記載されている。
前記座標軸Y1と前記座標軸Y2、並びに前記座標軸X1と前記座標軸X2は、それぞれ、前記領域において互いに平行な関係で配向され、隣接するマイクロレンズとマイクロスコーピックな構造の前記線間隔及び前記マイクロイメージ間隔は前記領域において互いに対して異なる。この点において、“互いに平行な関係”との記載は、製造公差の限界内で複数の座標軸の平行状配置を示すのに使用される。隣接するマイクロレンズ及びマイクロスコーピックな構造の異なる線間隔及びマイクロイメージ間隔によって、座標軸Y1と座標軸Y2、並びに座標軸X1と座標軸X2は、それぞれ、5°までの角度、好ましくは1°までの角度を含む。隣接するマイクロレンズ及びマイクロスコーピックな構造の線間隔及びマイクロイメージ間隔が互いに異ならない場合、座標軸Y1と座標軸Y2、並びに座標軸X1と座標軸X2は、領域に0.001°〜3°までの角度を含むのが好ましい。多層体の光学的印しすなわち型押しはこれらの条件を受諾することによって改善されることが判明した。
本発明の好ましい実施形態に従えば、円柱レンズは400μm未満の幅、好ましくは、150μm〜30μmの幅、を有している。好ましくは、円柱レンズは2mm〜100mmの間にあるように選択される。前記円柱レンズは2μm〜100μmの構造深さ、好ましくは、15μm〜40μmの構造深さ、を有している。これらのパラメータが円柱レンズに対して選択されるとき、多層体の光学的印しすなわち型押しは改善され、多層体は特に薄くすることができ、これにより、多層体は、例えば、紙幣のような融通のきくセキュリティドキュメント、認証又は証明ドキュメント、あるいは、製品安全装置として使用するにも特に上手く適合している。
マイクロレンズは回折マイクロレンズの形態をしていることが好ましい。しかしながら、これらのマイクロレンズを回折マイクロレンズの形態にすることも可能である。既に上述したように、マイクロレンズは円柱レンズであり;特に、合焦機能を有し、かつ、焦点としての焦点線を有するレンズである。この点に関して、これらのレンズは球レンズ機能のみならず、非球面多角形レンズ機能もまた有することができる。回折マイクロレンズの形態のときには、円柱レンズ全体を通じて該円柱レンズの長手方向軸線に直角な断面は、例えば、円弧部分の形態をした部分的に凸状である少なくとも外部輪郭を有する。しかしながら、この凸状の外部輪郭を、台形の形態又は平らな円弧部分の形態をした三角形にすることも可能である。
凸状に形成された円柱レンズをここで使用することも可能である。円柱レンズの領域の上に印刷物を設けるか又は領域方向の態様で金属化部を設けることも可能である。この印刷物又は金属化部は、コントラストを増大させるか又は、例えば、ロゴ又はテキストのような情報を全体的に呈示されるべき光学的に可変なイメージの領域に加えるために使用することもできる。
マイクロレンズグリッドのグリッド間隔は、それぞれのマイクロレンズの幅と、0μm〜該マイクロレンズの構造深さの20%の間の付加的間隔と、の総和に相当することが望ましいことが判明している。
本発明の好ましい実施形態では、1次元グリッドがマイクロレンズグリッドとして選択され、ここで、マイクロレンズグリッドのマイクロレンズのグリッド間隔は領域において一定である。この場合、以下に説明するように、グリッド間隔の変動及びマイクロイメージグリッドのマイクロイメージの配向によって、領域において異なる運動効果が実施されることが好ましい。このように、マイクロレンズグリッドを形成するための工具を生産するコストを上げないことができ、かつ、1つ且つ同一のマイクロレンズグリッドを異なる光学的印しすなわち型押しを与えることができる異なる多層体のために使用することができるため、異なる光学的印しすなわち型押しで多層体を安価に作ることが可能である。しかしながら、上に特定した条件に遭遇する限りは領域におけるマイクロレンズグリッドのマイクロレンズのグリッド間隔を一定に選択することも可能である。このように、興味深く且つ魅惑的な運動効果を生成することができ、かつ、セキュリティエレメントの光学的印しすなわち型押しの模倣をより難しくすることもできる。従って、例えば、マイクロレンズグリッドのマイクロレンズのグリッド間隔を着実に変化させることによって、あるいは、マイクロレンズグリッドのマイクロレンズのグリッド間隔を周期的に変化させることによって、興味深い光学的効果を達成することは可能である。この場合、これからより詳細に記載するように、隣接するマイクロイメージ及びマイクロレンズのマイクロイメージ間隔及びマイクロレンズ間隔は互いに影響を及ぼし合う。
好ましくは、マイクロイメージは400μm未満の幅と、該マイクロイメージの配向における長手方向軸線によって決定され、かつ、2mmを超える長さと、を有している。好ましくは、この場合、マイクロイメージの(1次元的な)歪の方向を特定するマイクロイメージの横方向軸線がマイクロレンズの焦点線に対して横切るように、すなわち、長手方向軸線に対して直角な焦点線上の各点であるように、マイクロイメージの長手方向軸線は座標軸X1に平行に配置されている。
好ましくは、マイクロスコーピックな構造は、変換機能に従った長手方向軸線に関して横方向軸線に沿って歪んだ等価なマイクロイメージの形態をしている。さらにまた、マイクロスコーピックな構造を、変換機能に従って、全てのマイクロスコーピックな構造に対して等価な基本イメージの歪から生じるマイクロイメージの形態、すなわち、基本イメージが変換機能に従って長手方向軸線に関して横方向の軸線に沿って歪んだマイクロイメージの形態とすることも可能である。加えて、等価な基本イメージを異なる領域において異なる変換機能によって異なるように歪ませることも可能である。
好ましくは、長手方向軸線に関して横方向軸線に沿ったマイクロイメージの歪を定義する、使用される変換機能は、その長手方向軸線に関してマイクロイメージの横方向軸線を直線的に圧縮する変換機能であり、10倍を超えることが好ましい。(長手方向軸線に直角な)横方向軸線との用語は、長手方向軸線上のそれぞれの点を通る該長手方向軸線に対して直角である軸線を示すために使用される。長手方向軸線がこのように幾何学的に変形される場合、長手方向軸線は、従って、例えば、環状線形状からなり、横方向軸線は、従って、対応する幾何学的形状をしている。
座標軸X1及びY1によって定義されたマイクロイメージは、こうして、例えば、歪んだマイクロイメージの座標X2及びY2上で以下のように作り出される。
Y2=Δ・s・Y1
X2=Δ・X1
ここで、据込圧縮ファクターは10より大きい。
この場合、横方向軸線に沿ったマイクロイメージの範囲がマイクロイメージ間隔より大きな領域にないように、値Δは好ましくは選択される。
座標X2はマイクロイメージの長手方向軸線によって決定されることが好ましい。しかしながら、マイクロイメージの歪の長手方向軸線が座標軸X2と一致しないようにすることも可能であるが、結果として得られる光学的外観の幾何学的形状に応じるようにすることも可能である。
本発明の好ましい実施形態に従えば、マイクロイメージグリッドは座標軸X2の方向に引き続いて配置された2つ以上のマイクロスコーピックな構造を有する2次元マイクロイメージグリッドによって構成される。このように、1次元マイクロレンズグリッドは2次元マイクロイメージグリッドと組み合わされることが好ましい。これは、多数の単純な運動効果を生成することを可能にする。
従って、例えば、領域におけるマイクロイメージのグリッド間隔は、それぞれ、座標軸Y2と座標軸X2の方向に一定であるように選択される。このように、単位運動効果をこの領域で生成することが可能であり、ここで、運動効果の方向は座標軸X2の方向において互いに隣接した関係で配置されたマイクロイメージの変位の選択によって影響を受け得る。多層体が傾斜するとき、多層体によって提示された光学的表現は一方向に移動するように見え、ここで、傾斜軸に対する運動軸の角度が座標軸X2の方向において互いに隣接した関係で配置されたマイクロイメージの変位によって決定される。この変位が座標軸X2に関して一定であるように選択される場合、光学的表現は直線に沿って運動して傾斜運動するように見える。この変位が座標軸X2に関して一定であるように選択されない場合、例えば、環状線の形態をした非線形運動パターンを作り出すことも可能である。
領域におけるマイクロイメージのグリッド間隔を、座標軸Y2の方向に一定にすることも可能であり、座標軸X2の方向におけるマイクロイメージのグリッド間隔を関数F(x、y)に従って、座標軸Y2によって決定された座標y及び/又は座標軸X2によって決定された座標xに応じて変動させることも可能である。このように、多層体の傾斜に際して、0°〜180°の角度であると仮定した異なる方向に光学的表現が移動する運動効果を実施することが可能である。
視覚的に同一であり、かつ、運動に関して異なる反対方向に移動するイメージを作るために、第1の類似したマイクロイメージが第1副領域に設けられ、これらのマイクロイメージは、マイクロレンズ間隔より小さい、互いに対してマイクロイメージ間隔で配置される。領域の第2副領域に配置されるのはマイクロレンズ間隔より大きなマイクロイメージ間隔で該マイクロイメージの長手方向軸線における第1マイクロイメージに関して鏡像を映し出す第2類似マイクロイメージである。
本発明の更に好ましい実施形態では、第1副領域、及び、領域の第1副領域の近傍に配置される第2領域では、円柱レンズの焦点線によって決定されたレンズ間隔及び/又はマイクロイメージの重心の間隔によって決定されたマイクロイメージ間隔は互いに異なるように選択される。これは、隣接する表現が異なる速度又は傾斜された際に異なる方向に移動することを提供する。もし、このとき、マイクロイメージ間隔及びマイクロレンズ間隔の差異が第1領域で正であり且つ第2領域で負であるように選択されると、これらの表現はそれから反対方向に移動する。
その結果、同じ視覚的に知覚できるイメージが見る人にとって第1領域及び第2領域において反対方向に移動すると(間隔の正/負の差異によって生じる)、そのときは、−既に上述したように−、マイクロイメージの長手方向軸線の回りに互いに対して鏡像を映し出すマイクロイメージが第1及び第2副領域に設けられる。
領域の第1副領域と、該第1副領域の近傍に配置された、領域の第2副領域と、においては、それぞれのマイクロイメージグリッド及び/又はマイクロレンズグリッドは、座標軸Y1及びY2のそれぞれに関して互いに対する位相変位を有しており、座標軸Y1及びY2及び/又はX1及びX2は、それぞれ、異なる角度を含んでおり及び/又は円柱レンズは異なる焦点距離を有しているという点で達成することができる(しかしながら、ここで、マイクロイメージをマイクロレンズの焦点平面に配置することがなお必要である)。このように、物体が互いに顕著に異なり、かつ、従って、極めて顕著な光学的印しすなわち型押しを与えるように、隣接する領域では多層体によって現された物体の運動方向及び運動速度に影響を与えることが可能である。2つ以上の第1及び第2副領域が一つおきに互いに隣接する関係で配置される場合、この印しすなわち型押しは更に補強することができる。
上述した実施形態では、それぞれの第1副領域及び/又はそれぞれの第2副領域におけるマイクロイメージグリッドのマイクロイメージは、それぞれに等価なマイクロイメージであることが好ましい。さらに、しかしながら、例えば、移動する物体の寸法の変化を許容するために又は多層体の傾斜に際して移動する物体の回転又は半径方向運動を許容するために、マイクロイメージグリッドのマイクロイメージを領域において互いに異ならせることも可能である。
本発明の好ましい実施形態では、領域におけるマイクロイメージグリッドのマイクロイメージは、基本イメージであって、変換機能に従って、該基本イメージの回転、及び/又は、寸法の増加又は減少、及び引き続く歪みを含んでいる、前記基本イメージの幾何学的変換によって形成されるマイクロイメージによってそのように構成される。このように、上述した基本イメージによって定義される物体の複雑な運動パターンを円柱マイクロレンズの長手方向軸線に対して横方向に多層体を傾斜する際に作り出すことが可能である。
さらに、マイクロレンズグリッドのマイクロレンズを領域方向の態様で異なる焦点距離を有するようにすることも可能である。従って、第1焦点距離を有するマイクロレンズはマイクロレンズグリッドの第1領域に配置され、第1焦点距離とは異なる第2焦点距離を有するマイクロレンズはマイクロレンズグリッドの第2領域に配置される。マイクロレンズグリッドの第1領域と関連するマイクロスコーピックな構造はこの場合多層体の第1平面に配置され、第2領域と関連するマイクロスコーピック構造は多層体の第2平面に配置され、ここで、多層体の第1平面及び多層体の第2平面は第1領域及び第2領域それぞれにあるマイクロレンズのそれぞれの焦点距離によって決定される(マイクロレンズとマイクロスコーピックな構造の間隔はそれぞれの焦点距離に略対応する)、すなわち、第1領域及び第2領域のマイクロスコーピックな構造は多層体の異なる平面に配置される。
第1座標系に亘る座標軸X1及びY1は互いに直角の関係で配向されるのが好ましい。
しかしながら、これらの座標軸が0°〜180°まで異なる別の角度を含むようにすることも可能である。この点に関して、座標軸の直角配向に対する基準は、座標軸が、例えば、幾何学的に変換された円筒座標軸X1を有する、幾何学的に変換された座標系である場合でさえ、何れの点においても互いに直角であるということを意味している。
第1及び/又は第2座標系が円形状の又は環状線形状の座標軸を有する座標系によって形成される場合には更に興味深い作用効果を達成することができる。従って、例えば、座標軸X1を決定する円筒レンズの焦点線は多数の共心な関係にある円又は多数の等距離に配置された環状線形状の形態をしており、座標軸X1及びX2は対応する幾何学的に変換された直線によって構成される。
これは、多層体が傾斜したときに、例えば、物体の円運動を許容する更なる自由度を与える。これらの効果は、領域が、対応して小さいものとして選択される副領域に分解されるにつれてこれまでに述べた記載から導出し得る。パラメータは所望の運動パターンに従ってそれぞれの領域においてこれまでに示してきたように選択される。
本発明の好ましい実施形態では、第2層は部分的金属層である部分的HRI層(HRI=高屈折率)を有し、マイクロスコーピックな構造は金属層であるHRI層が設けられている第2層の領域、あるいは、金属層であるHRI層が設けられていない第2層の領域によって形成される。これは、セキュリティエレメントが暗い状況下でさえ明瞭に視認し得るように、特に高コントラストの光学的印しすなわち型押しを与える。
部分的金属層又は部分的HRI層によって覆われていない多層体の領域では、多層体は透明又は少なくとも半透明であることが好ましく、その結果、多層体が視認される背景に応じて(例えば、多層体が積層される基板の光学的特性のような)、あるいは、透照法視認モードにおいて、対応した異なる光学的印しすなわち型押しを与える。さらに、多層体が全領域で金属層を具備するようにすることも可能であり、マイクロスコーピックな構造が着色領域又は該着色領域と関連する特殊回折構造によって形成するようにすることも可能である。
この点において、HRI層は、例えば、薄いゲルマニウム層又はシリコン層からなる着色されたHRI層を伴い得る。
好ましくは、第2層は内部に回折構造を形成した複製ラッカー層を具備しており、ここに、特に、2つ以上の異なる回折構造が形成されている。本発明の好ましい実施形態では、異なる回折構造が金属層又はHRI層を設けた領域の第2層、及び、該第2層の金属層又はHRI層を設けていない領域に形成される。さらに、マイクロスコーピックな構造の領域では、マイクロスコーピックな構造に関連する第1表面レリーフが第2層に形成され、これが周囲の表面レリーフから第2層を区別する。このように、セキュリティ機構の認証性を更に改良することが可能であり、さらにまた、セキュリティ機構を更なるセキュリティ機構と組み合わせることが可能であり、従って、例えば、運動の経路に沿った物体の色の変化を達成することを可能にする。例えば、回折構造、つや消し構造、マクロ構造、非対称構造又は零次の回折構造は表面レリーフとして選択することができる。第1及び/又は第2表面レリーフは、こうして、線形格子構造、交差格子構造、レンズ状構造、非対称格子構造、零次格子構造、あるいは、これら構造の組合せを特に含む群から選択される。さらに、マイクロスコーピックな構造の領域に、見る角度によって色が替わるものを作るための薄膜層系、架橋結合及び配向されたコレスティックな水晶材料又は光学的に可変な印刷材料による印刷物が設けられる限りにおいては、マイクロスコーピックな構造を光学的に可変なマイクロスコーピックな構造の形態とすることも可能である。
さらに、第2層が着色され及び透明な領域又は異なる色及び透明性を具備するようにすることも可能であり、マイクロスコーピックな構造を着色された領域、例えば、表面に着色された印刷物、あるいは透明な領域によって形成することも可能である。
さらに、円筒レンズ及びマイクロスコーピックな構造によって作り出された光学的効果を、例えば、ホログラム又はキネグラム(登録商標)を具備する更なるセキュリティ機構と組み合わせることも可能である。これらの更なるセキュリティ機構は、例えば、本発明の多層体に従って構成された領域の近傍に配置し得るか、あるいはこの領域と重なった関係に配置もし得る。好ましくは、これらの更なるセキュリティエレメントはマイクロレンズ/マイクロスコーピックな構造によって構成されたセキュリティエレメントに対する補足的な表示物を構成する。
円筒レンズ及び更なるセキュリティ機構を与える回折構造を格子ラスターの形態で互いに入れ子式な関係に配置することも可能である。その結果、これらの要素によって生成された表示は重なった関係になる。
さらに、多層体を、各々が、多数のマイクロスコーピックな構造を有するそれぞれの第2層の形態をした2つ以上の層を具備するようにすることも可能である。従って、第1層のマイクロスコーピックな構造を、例えば、キネグラム(登録商標)のような回折構造で覆われている部分的金属層によって構成することも、例えば、可能であり、第2層のマイクロスコーピックな構造を、マイクロレンズの側から見た、金属層又は複製ラッカーの後側に印刷された着色印刷によって構成することも可能である。従って、例えば、多層体を傾斜する際に、第1層は、色の回折相互作用で見られ、かつ、斜めに移動する星を呈示する。さらに、−円筒レンズと組み合わせて生じた−、例えば、白及び赤の印刷部は、多層体が傾斜するときに上下に移動する視認し得る白及び赤の星を視認させる。
本発明を、添付の図面を参照して幾つかの実施形態を一例として以下に説明する。
本発明による多層体の線図的断面図である。 本発明による多層体の第1層の線図的平面図である。 本発明による多層体の第2層の線図的平面図である。 本発明の実施形態のための多層体を示す図である。 本発明の更なる実施形態のための多層体を示す図である。 本発明の更なる実施形態のための多層体を示す図である。 本発明の更なる実施形態のための多層体を示す図である。 本発明の更なる実施形態のための多層体を示す図である。 本発明の更なる実施形態のための多層体を示す図である。 本発明の更なる実施形態のための本発明による多層体の第2層の線図的平面図である。 本発明による多層体を作るプロセスを説明するための線図的断面図である。
図1は担持層10と、該担持層10に貼付されたフィルム体11と、を備える多層体1を示している。担持層10は紙材料からなる担持層であることが好ましい。従って、例えば、多層体1は紙幣であって、担持層10が紙幣の紙基板によって形成され、薄膜体11が積層フィルム又は転送フィルムの転送層部分、特に、紙幣の担持基板に安全要素としてのパッチ又はストリップの形態をなして貼付された、特にホットエンボッシング−エンボフィルム、によって形成されている。この点で、フィルム体11を紙幣の透明ウィンドウの領域に配置することもできる。紙幣の担持基板は透明であるか又はプレス加工又は透かしによって部分的に除去されている。更に、薄膜体11を安全要素の形態で何れか他の担持体、基板、例えば、プラスチック製担持体に貼付することもできる。
フィルム体11は、2つの層13及び14と、接着層12と、を具備している。層13はマイクロイメージ層であって、このマイクロイメージ層は、多層構成ともし得るものであり、かつ、マイクロスコーピックな構造がマイクロイメージの形態で設けられているマイクロイメージ層である。層14は、スペーサー層15と、マイクロレンズ層16と、によって形成されている。マイクロレンズ層16は、2mm〜100mの長さ、10μm〜400μmの幅、及び2μm〜100μmの構造深さの円筒レンズの形態をした多層のマイクロレンズを具備している。スペーサー層12は、マイクロレンズ層16のマイクロレンズの焦点距離に略(±10%)相当する厚さdからなる。マイクロレンズ層16と、スペーサー層15と、は、同一材料から形成されるか又は少なくとも同一屈折率を有することが好ましい。マイクロレンズ層16は、例えば、凹刻印刷によって、スペーサー層15に貼付し得る。マイクロレンズ層16は、しかしながら、例えば、ホットエンボッシングによって、スペーサー層15にも形成し得る。
加えて、層15及び13の間、及び層13及び12の間に1つ以上の更なる層を設けることができる。
図2は、ここでは、層14の実施可能な実施形態を示している。層14は、座標軸X1及びこれに直角な座標軸Y1を有する第1座標系に亘るマイクロレンズグリッドの形態をして配置された多数のマイクロレンズ22を具備している。図2から分かるように、座標軸X1は、円筒レンズの焦点線によって決定され、かつ、従って、座標系を確立する。図2は、マイクロレンズグリッド21の2次元形状を例にして示しており、すなわち、2つ以上のマイクロレンズ22は座標軸Y1の方向に連続するだけではなく、座標軸X1の方向にも連続して配置されている。図2に示すように、2つの隣接するレンズ22は、円筒レンズの焦点線の間隔によって決定される。加えて、レンズ22はレンズ幅26からなる。本件では、マイクロレンズの間隔25はマイクロレンズ22の幅26と、0μm〜マイクロレンズの幅26の20%の付加的な間隔と、の総和に対応する。図2に示すように、隣接するマイクロレンズ22のレンズ間隔25によって決定される、マイクロレンズグリッドのグリッド間隔25は領域28及び29において一定であるように選択されている。しかしながら、既に上述したように、マイクロレンズアレイのグリッド間隔を座標軸X1の方向と、座標軸Y1の方向と、の両方において可変させ、マイクロレンズグリッド21の異なるコラム又はマイクロレンズ22の焦点線に関する位相変位を含むように異なるように選択することもできる。
図2における表現は、本件では、本発明の変更形態の幅を示すためのみに示されている。既に上述したように、1次元マイクロレンズグリッドがマイクロレンズグリッド21として使用される。ここで、2つ以上のマイクロレンズ22は座標軸Y1の方向に引き続いて配置されているのみであり、従って、マイクロレンズアレイはマイクロレンズ22のコラムから形成されるのみである。
ここで、図3はマイクロイメージ層の構造を示している。マイクロレンズ層13に設けられているのは、変換機能に従って長手方向軸線に関して横方向軸線に沿って歪み、かつ、マイクロイメージグリッド23に従って配置された、図3に示すような、マイクロイメージの形態をした多くのマイクロスコーピックな構造24である。
視覚的に知覚できる寸法に関して、本ケースのマイクロイメージは該マイクロイメージの長手方向軸線に対して直角に据込み鍛造により太くされており、従って、座標Y2に沿って圧縮されている。この点に関して圧縮逆転はマイクロレンズの長手方向軸線に垂直であることが重要である。すなわち、シリンドリカルマイクロレンズ、従って、座標X1の焦点に垂直である。
座標軸X1及び該座標軸X1に直角な座標軸Y2を有する第2座標系がマイクロイメージグリッドによって定義されている。図3の実施形態では、マイクロイメージが変換機能に従って歪む長手方向軸線は座標軸X2に一致し、従って、座標軸X2を決定する。しかしながら、これは、本発明の全ての実施形態において要求されていない。
図3から分かるように、マイクロイメージは変換機能によって該マイクロイメージの長手方向軸線に関して横方向軸線に沿って据込み鍛造によりとても太くされており、かつ、マイクロイメージの横方向軸線に対して3倍〜500倍の間で圧縮されて据込み鍛造により太くされているのが好ましい。本件で既に上述したように、長手方向軸線は座標軸X2に対応し、かつ、横方向軸線は座標軸Y2に対応するのが好ましい。本発明によるプロセスのために使用されるマイクロイメージは、このように、極めて並はずれた形状をしており、かつ、従って、400μm未満の幅と、2mmを超える長さと、を含むのが好ましく、長さと幅の比が5:1〜1000:1までを有することが好ましい。
隣接するマイクロスコーピックな構造24間のマイクロイメージ間隔27は、図3に示すように、マイクロスコーピックな構造24が形成されることに従って、マイクロイメージの重心の間隔によって決定される。図3の実施形態では、マイクロイメージグリッド23は、マイクロイメージ間隔27によって決定された一定のグリッド間隔を有する1次元マイクロイメージグリッドによって形成される。仮に、この領域において、円筒状レンズの焦点線の間隔によって決定されたレンズ間隔25と、互いに対してマイクロイメージの重心の間隔によって決定されたマイクロイメージ間隔27と、が10%以下だけ異なり、かつ、好ましくは異なるか、あるいは、座標系X1及びX2と座標系Y1及びY2のそれぞれは互いに対して−5°〜+5°の角度を想定するとしても、多層体の領域における単純な運動効果は、層14のマイクロレンズグリッド21との組合せによって、既にこの単純な配置によって達成し得る。
しかしながら、マイクロイメージグリッド23は、図4〜図9を参照して以降に記載するように、座標軸X2の方向に引き続いて配置された2つ以上のマイクロスコーピックな構造を具備する2次元マイクロイメージの形態をしていることが好ましい。
層13のマイクロスコーピックな構造24の形状に関して、例えば、以下のような選択枝がある。好ましくは、層13は、マイクロイメージの形態をなして構成され、かつ、従って、マイクロスコーピックな構造24を提供する薄い金属層又は絶縁体反射層を具備する。従って、層13はマイクロイメージの負形態で非金属化された厚さ50nmの金属層からなり、これにより、マイクロスコーピックな構造24はマイクロイメージの負形態で非金属化された領域によって包囲された金属ミラー領域によって形成される。
逆のケースも可能である。
さらに、層13は、例えば、UV複製又はホットエンボッシングによって表面レリーフが形成された複製ラッカー層も有し得る。従って、層13が金属化及び非金属化された回折領域を具備することも可能であり、ここで、金属化及び非金属化された領域はマイクロイメージの形態に形成され、従って、マイクロスコーピックな構造を構成する。HRI層は、好ましくは、例えば、硫化亜鉛、ケイ酸、ゲルマニウム又はシリコンから成る層は絶縁反射層として使用される。例えば、アルミニウム、銅、金、銀又はクロムから成る層は金属反射層として使用される。
層13は、異なる表面レリーフが形成される領域も有し得る。ここで、第1表面レリーフはマイクロスコーピックな構造に関連付けられ、かつ、第2表面レリーフはマイクロスコーピックな構造のための背景を構成する。好ましくは、この場合の異なる表面レリーフは全領域に亘ってHRI又は金属層で被覆されており、マイクロイメージ及び背景の形態に形成されるマイクロスコーピックな構造の作用は表面レリーフの選択によって単独で決定される。好ましくは、この場合の異なる表面レリーフは全領域に亘ってHRI又は金属層で被覆されており、マイクロイメージ及び背景の形態に形成されるマイクロスコーピックな構造の作用は表面レリーフの選択によって単独で決定される。しかしながら、層13が、着色され且つ透明な、あるいは異なる態様で着色されるか及び/又は透明な領域を備えることも可能である。
図4は多層体1の可能な実施形態の領域31を示している。領域31の全表面領域に亘って設けられているのは1次元マイクロレンズグリッドであり、ここで、マイクロレンズグリッドのマイクロレンズは100μmの一定のマイクロレンズ間隔を置いて配置されておりマイクロレンズは90μmの幅をしており、中間スペースは10μmであり(かつ、従って、上述した100μmのグリッドを与え)、及び60mmの長さをしている。1次元マイクロレンズグリッドが2次元マイクロイメージグリッドと重なった関係にある領域31には、約20mmの長さを有し、約98μmの幅を有する、3つのコラムに配置された、多層体マイクロイメージがある。このケースでは、マイクロイメージのグリッド間隔は領域31において一定である。マイクロイメージは等価なマイクロイメージを伴い、該マイクロイメージの長手方向軸線は約50倍だけ伸張されている。すなわち、横方向軸線は50倍だけ長手方向軸線に対して据込み鍛造により太くされている。円柱レンズの焦点の間隔によって決定された、マイクロレンズグリッドのグリッド間隔と、マイクロイメージの重心の間隔によって決定された、マイクロイメージグリッドのグリッド間隔と、は、この場合、2%だけ互いに対して異なる。この場合、マイクロレンズのグリッド間隔と、マイクロイメージグリッドのグリッド間隔と、の間の差異は、据込み鍛造により太くされたファクターに従って選択されることが好ましい。この場合、マイクロレンズグリッド及びマイクロイメージグリッドのグリッド間隔の差異によって分割されたマイクロレンズグリッドのグリッド間隔が据込み鍛造により太くされたファクターsに対応するように、グリッド間隔間の差異が選択されることが好ましい。
この場合、座標軸線X1とY1、及びX2とY2のそれぞれは、5°未満の角度をそれぞれ含んでいる。多層体が傾斜するとき、図4に示されている運動効果が領域31に生じる、すなわち、テキスト“VALID”との文字が3次元で出現するとき、図4で示された矢印の方向に運動して移動するように見える。
図5は、多層体32の更なる実施形態の領域32の光学的外観を示している。
多層体1は領域31におけるように、領域32の互いに隣接した副領域321、322及び323において、互いに対する線間隔及び/又はマイクロイメージ間隔が異なる状態で領域32に作られている。領域321及び323では、マイクロイメージ間隔及びマイクロレンズ間隔の差異は正である一方で領域322における差異は負である。領域321及び323では、マイクロイメージ間隔はマイクロレンズ間隔の105%であり、領域322では、マイクロイメージ間隔はマイクロレンズ間隔の95%である。その結果、多層体1が傾斜するとき、テキスト“VALID”の3次元的描写は、領域321及び323に関して異なる方向に、図5に示す矢印によって示されているように移動するように見える、すなわち、多層体が傾斜するとき、これらの領域は互いに反対方向に上下移動するように見える。
図6は多層体1の更なる実施形態の領域33の光学的外観を示している。多層体1は、領域33において、領域33の互いに隣接した副領域331〜334において、それぞれのマイクロイメージグリッド及び/又はそれぞれのマイクロレンズグリッドが座標軸線Y1及びY2のそれぞれに関して位相変位を有しているという点で領域31とは異なっている。この場合、運動の方向は位相変位の大きさによって設定される。多層体1が傾斜するとき、この傾斜はそれ故に図6に示されているように、テキスト“VALID”の運動パターンを与える。
図7は多層体1の更なる実施形態の領域34の光学的外観を示している。多層体1は、領域34において、−マイクロイメージの位相変位の近傍で−互いに隣接する副領域341〜344において、加えて、−図5の実施形態において−領域34の副領域341〜344において、マイクロイメージ間隔及びマイクロレンズ間隔が互いに異なるという点で領域33におけるものと異なる。これは、多層体が傾斜したとき、図7における矢印で示されるようにテキスト“VALID”が反対の関係で移動する図7に示された光学的外観を与える。
図8は多層体1の更なる実施形態の領域35における光学的外観を示している。多層体1は、領域35において、多くの点で領域31とは異なっている:従って、マイクロイメージグリッドはもはや等価なマイクロイメージから構成されていない。代わりに、領域35のマイクロイメージは基本イメージの幾何学的な変換によって形成されるマイクロイメージによって形成される。この基本イメージは該基本イメージの回転及び/又は寸法の増加又は減少、及び変換機能に従った引き続く歪みを含んでいる。マイクロイメージのグリッド間隔は座標軸Y2の方向における領域35で一定であるが、座標軸X2の方向におけるマイクロイメージのグリッド間隔は、座標x、yに応じて、より詳しくは、グリッド間隔は領域35の中央点からの間隔に応じて座標軸X2の方向に増加するように、変動される。マイクロイメージグリッドのそれぞれの位置のために使用されるイメージは、多層体1が傾斜して、矢印で示されたように、図8に示された運動効果が現れる、すなわち、複数のテキスト“OVD”が外向きに移動するように、図8に示された視図に従って上述した一組のマイクロイメージから選択される。この点において、それぞれに使用される、基本イメージの幾何学的変換に応じて、テキスト“OVD”を運動中に増加/減少させることもまた可能である。
図9は多層体1の更なる実施形態の領域36における光学的外観を示している。多層体1の領域36は、さらに−図5に関して既に示したように−座標軸Y2の方向におけるマイクロイメージのグリッド間隔が複数の副領域において異なるように選択され、多層体1が傾斜したときに、副領域におけるテキスト“OVD”が領域36の中央点の方向において移動する一方で、領域36の他の副領域において、多層体1が傾斜したときに、テキスト“OVD”が、図9の矢印によって示されるように、外向きに移動する、という点で領域35とは異なる。
図10は領域37のマイクロイメージ層の更なる可能な実施形態を示している。この場合、マイクロイメージグリッドのマイクロイメージは領域において互いに対して異なり、かつ、加えて、多層体が傾斜したときに、同時に寸法の変化を伴う半径方向外向きの運動を起こして、座標軸X2に関して異なるマイクロイメージ間隔で配置されている(見る人のためのイメージの印しすなわち型押しのため、ここでは、単語は“OK”である)。座標軸X2の方向におけるマイクロイメージのグリッド間隔が領域37の中心点からの間隔に応じて増加するように、座標軸X2の方向におけるマイクロイメージのグリッド間隔又はグリッド幅は座標x、yに応じて変化する。この場合には、マイクロイメージにおけるそれぞれの位置のために使用される複数のイメージは、それぞれ、文字“O”及び“K”の表現を発生させ、これらの文字の寸法は変換機能に従って領域37の中心点に対する間隔に応じて増加すると共に、その後、半径方向に変動する据込み鍛造により太くされるファクターによって長手方向軸線に関して横方向のマイクロレンズの焦点線によって定義された長手方向軸線に関して圧縮されて据込み鍛造により太くされている。この実施形態では、視覚的に知覚できるイメージの寸法が変動し、すなわち、多層体1が傾斜したときに、半径方向外向きに移動する表現の寸法が本件では増加する。この実施形態では、マイクロレンズのグリッド幅が一定であるため、マイクロイメージのグリッド幅は適切に変動して寸法の増加を与え、かつ、据込み鍛造により太くされるファクターは適切に適用され、すなわち、拡大ファクターに比例して変動される。
図11は多層体5を作るプロセスを示している。
多層体5は、カード形態のセキュリティ、ドキュメントであることが好ましく、例えば、アイデンティティーカード又はパス、クレジットカード又は運転免許証である。
層52がプラスチック担持体53に貼られる。プラスチック担持体53は300μm〜600μmの厚さのプラスチック製フィルム、好ましくはポリカーボネートからなることが好ましい。層52は多層フィルムの転移層部によって形成され、かつ、プラスチック担持体53の領域に対するパッチの形態をしたホットエンボッシングによって貼られた多層フィルム体であることが好ましい。このケースでは、層52は、図1の層13のように形成されることが好ましく、かつ、金属反射層がマイクロイメージの形態で金属化/非金属化される、例えば、金属化されたキネグラム(登録商標)を具備している。層51はここで層52及び53から形成されたフィルム体に貼られ、層51は約700μmの厚さから成るプラスチックフィルムであることが好ましい。層51の厚さは、該厚さがマイクロレンズグリッドのマイクロレンズの焦点距離に対応するように選択されるのが好ましい。このプラスチックフィルムはポリカーボネートであることが好ましい。結果として得られる層スタックは、上部押圧プレート41及び下部押圧プレート42を示している図11の積層ツール内に導入される。上部押圧プレート41はレンズグリッドの負形態が形成されるニッケル型43を具備している。層52に設けられたレンズグリッド及びマイクロイメージグリッドは上述した図1〜図10の1つにそれぞれ示すようにマイクロレンズグリッド及びマイクロイメージグリッドを含んでいる。
層52がプラスチック製フィルム、好ましくはポリカーネイトから構成し、その上に図1に示すような層13がホットエンボッシングによって積層されるようにすることも可能である。層52は、このとき、層51間に挟持物として配置され、その後、全システムは一緒に積層される。
上部押圧プレート41及び下部押圧プレート42はここで積層段階において加熱され、かつ、互いに対して移動され、その結果、層51〜53は一緒に積層されて同時にレンズ格子が層51の表面に形成される。

Claims (38)

  1. 多層のマイクロレンズ(22)が形成される透明な第1層(14、51)、及び前記第1層の下で該第1層に対して固定された位置に配置され、かつ、多層マイクロスコーピックな構造(24)を有する第2層(13、52)を具備する多層体(1、5)において、
    前記マイクロレンズ(22)は、前記円柱レンズ(22)の焦点線によって決定される座標軸X1と、該座標軸X1とは関連しない座標軸Y1と、を有する第1座標系に亘るマイクロレンズグリッド(21)に従って配置された、長さが2mmを越え且つ幅が400μm未満の長さの円柱レンズであり、
    前記マイクロスコーピックな構造(24)は、変換機能に従って、長手方向軸線に関して直角な軸線に沿って歪んだマイクロイメージの形態をして配置されており、
    前記マイクロスコーピックな構造(24)は、座標軸X2と、該座標軸X2とは関連しない座標軸Y2と、を有する第2座標系に亘るマイクロイメージグリッド(23)に従って配置されており、
    前記マイクロレンズグリッド(21)の前記マイクロレンズ(22)及び前記マイクロイメージグリッド(23)の前記マイクロスコーピックな構造(24)が重なった関係にある前記多層体の領域(31〜36)では、前記円柱レンズ(22)の前記焦点線の間隔によって決定される線間隔と、互いに対して隣接するマイクロレンズとマイクロスコーピックな構造の、前記マイクロイメージの重心の間隔によって決定される、前記マイクロイメージ間隔と、が10%だけ異なっていることを特徴とする多層体。
  2. 前記座標軸Y1と前記座標軸Y2、並びに前記座標軸X1と前記座標軸X2は、それぞれ、前記領域(31〜34)において互いに平行な関係で配向され、隣接するマイクロレンズとマイクロスコーピックな構造の前記線間隔及び前記マイクロイメージ間隔は前記領域(31〜34)において互いに対して異なることを特徴とする請求項1に記載の多層体。
  3. 前記座標軸Y1と前記座標軸Y2、並びに、前記座標軸X1と前記座標軸X2のそれぞれは、前記領域において、−5°〜+5°の角度を含んでいることを特徴とする、請求項1に記載の多層体。
  4. 前記円柱レンズ(22)は400μm未満の幅、好ましくは、150μm〜30μmの幅、を有していることを特徴とする。請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の多層体(1、5)。
  5. 前記円柱レンズ(22)は2mm〜100mmの長さをしていることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の多層体(1、5)。
  6. 前記円柱レンズ(22)は2μm〜100μmの構造深さ、好ましくは、15μm〜40μmの構造深さを有していることを特徴とする、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の多層体(1、5)。
  7. 前記マイクロレンズグリッドは1次元グリッドであることを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の多層体。
  8. 前記マイクロレンズグリッドの前記グリッド間隔は前記領域(31〜36)で一定であることを特徴とする、請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の多層体(1)。
  9. 前記マイクロレンズグリッドの前記グリッド間隔は前記領域で着実に変化することを特徴とする、請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の多層体。
  10. 前記マイクロレンズグリッドの前記グリッド間隔は前記領域で周期的に変化することを特徴とする、請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の多層体。
  11. 前記マイクロレンズグリッドの前記グリッド間隔は、前記マイクロレンズの1つの幅と、0μm〜該マイクロレンズの前記構造深さの20%の間の付加的間隔と、の総和であることを特徴とする、請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載の多層体。
  12. 前記マイクロレンズは400μmの幅と、2mmより大きな長さと、を有しており、前記長さは前記長手方向軸線によってその配向が決定されることを特徴とする、請求項1から請求項11までのいずれか1項に記載の多層体(1、5)。
  13. 前記歪の前記長手方向軸線は前記座標軸X1に平行に配置されていることを特徴とする、請求項1から請求項12までのいずれか1項に記載の多層体。
  14. 前記座標軸X2は前記歪の前記長手方向軸線によって決定されることを特徴とする、請求項1から請求項13までのいずれか1項に記載の多層体。
  15. 前記マイクロイメージの前記長手方向軸線に関する前記マイクロイメージの横方向軸線は5倍を超えるだけ、好ましくは、10倍を超えるだけ、前記変換機能によって据込み鍛造により太くされていることを特徴とする、請求項1から請求項14に記載の多層体。
  16. 前記マイクロイメージグリッドは、前記座標軸X2の方向に引き続いて配置された2つ以上のマイクロスコーピックな構造を有する2次元マイクロイメージグリッドであることを特徴とする、請求項1から請求項15までのいずれか1項に記載の多層体(1)。
  17. 前記領域(35、36)における前記マイクロイメージの前記グリッド間隔は前記座標軸Y2の方向に一定であり、
    前記マイクロイメージの前記グリッド間隔は、前記座標軸Y2によって決定される座標y及び前記座標軸X2によって決定される座標xに応じて前記座標軸X2の方向に変動することを特徴とする、請求項16に記載の多層体。
  18. 前記領域(33、34)における前記マイクロイメージの前記グリッド間隔は、前記座標軸Y2及び前記座標軸X2の方向にそれぞれ一定であるが、前記座標軸X2の方向における互いに隣接する関係で配置された前記マイクロイメージの重心は互いに対して変位していることを特徴とする、請求項16に記載の多層体。
  19. 前記領域(32)の第1副領域(321、323)及び、前記第1副領域に近く配置される、前記領域(32)の第2領域(322)では、前記円柱レンズの前記焦点線によって決定される前記線間隔及び/又は前記マイクロイメージの重心の間隔によって決定されるマイクロイメージ間隔は互いに異なることを特徴とする、請求項1から請求項18までのいずれか1項に記載の多層体(1)。
  20. 前記第1副領域(321、322)では、前記マイクロイメージ間隔と前記マイクロレンズ間隔の差は正であり、かつ、前記第2領域(322)では、前記差は負であることを特徴とする請求項19に記載の多層体(1)。
  21. 前記領域(33、34)の第1副領域(331、333;341、343)及び、前記第1副領域に近く配置される、前記領域(33、34)の第2領域(332、334;342、344)では、それぞれの前記マイクロイメージグリッド及び/又は前記マイクロレンズグリッドは、前記座標軸Y1及びY2のそれぞれに関して互いに対して位相変位していることを特徴とする、請求項1から請求項20までのいずれか1項に記載の多層体(1)。
  22. 前記領域の第1副領域と、前記第1副領域に近く配置された、前記領域の第2副領域では、座標軸Y1及びY2及び/又はX1及びX2のそれぞれは異なる角度を含んでいることを特徴とする、請求項1から請求項21までのいずれか1項に記載の多層体。
  23. 前記領域の第1副領域と、前記第1副領域に近く配置された、前記領域の第2副領域では、前記円柱レンズは異なる焦点長さを有していることを特徴とする、請求項1から請求項22までのいずれか1項に記載の多層体。
  24. 2つ以上の第1及び第2副領域(331〜334)が交互に互いに隣接した関係で配置されていることを特徴とする請求項19から請求項23までのいずれか1項に記載の多層体(1)。
  25. 前記第1副領域(321、323;331、333)及び/又は前記第2副領域(322;332、334)における前記マイクロイメージグリッドの前記マイクロイメージはそれぞれ等価なマイクロイメージであることを特徴とする請求項19から請求項24までのいずれか1項に記載の多層体(1)。
  26. 前記領域(35、36)における前記マイクログリッドの前記マイクロイメージは互いに異なることを特徴とする請求項1から請求項25までのいずれか1項に記載の多層体。
  27. 前記領域(35、36)における前記マイクロイメージグリッドの前記マイクロイメージは、基本イメージであって、前記変換機能に従って、前記基本イメージの回転、及び/又は、寸法の増加又は減少、に引き続く歪みを含んでいる、前記基本イメージの幾何学的変換によって形成されるマイクロイメージによって形成されることを特徴とする、請求項1から請求項26までのいずれか1項に記載の多層体。
  28. 前記第1及び/又は前記第2座標系は座標軸を有する座標系によって形成されることを特徴とする、請求項1から請求項27までのいずれか1項に記載の多層体。
  29. 前記第2層(13、52)は部分的金属層を具備し、かつ、前記マイクロスコーピックな構造(24)は、前記金属層が設けられている前記第2層の前記領域、あるいは、前記金属層が設けられていない前記第2層の前記領域によって形成されることを特徴とする、請求項1から請求項28までのいずれか1項に記載の多層体(1,5)。
  30. 前記第2層は部分的HRI層を具備し、
    前記マイクロスコーピックな構造は、前記HRI層が設けられている前記第2層の前記領域によって、あるいは、前記HRI層が設けられていない前記第2層の前記領域によって、形成されることを特徴とする、請求項1から請求項29までのいずれか1項に記載の多層体。
  31. 前記第2層(52)は、該第2層内に形成された回折構造を有する複製ラッカー層を具備することを特徴とする、請求項1から請求項30までのいずれか1項に記載の多層体。
  32. 2つ以上の回折構造が前記複製ラッカー層に形成されることを特徴とする、請求項31に記載の多層体。
  33. 前記金属層又は前記HRI層がそれぞれ設けられている前記第2層の前記領域において、及び
    前記金属層又は前記HRI層がそれぞれ設けられていない前記第2層の前記領域において、
    異なる回折構造が前記第2層に形成されていることを特徴とする、請求項29または請求項30に記載の多層体(5)。
  34. 前記マイクロスコーピックな構造の領域において、該マイクロスコーピックな構造に関連する第1表面レリーフは前記第2層内に形成され、該表面レリーフは前記第2層を取り巻く表面レリーフとは異なることを特徴とする、請求項1から請求項33までのいずれか1項に記載の多層体(5)。
  35. 前記第1表面レリーフ及び/又は前記第2表面リリーフは、回折構造、つや消し構造及びマクロ構造から成る群であって、特に、線形グレーティング構造、交差グレーティング構造、レンズ様構造、非対称構造、ゼロオーダーグレーティング構造、あるいは複数の前記構造の組合せを含んでいる、前記群から選択されることを特徴とする、請求項34に記載の多層体(5)。
  36. 前記第2層は着色及び透明領域であるか又は別様な着色及び透明な領域であり、
    前記マイクロスコーピック構造は前記着色領域によって形成されるか、あるいは、前記透明領域によって形成されることを特徴とする、請求項34に記載の多層体(5)。
  37. 多層体(5)を作る方法であって、
    多数のマイクロスコーピック構造を有する第2層(52)が第3層(53)に貼り付けられ、
    透明な第1層(51)が前記第3層(53)より上に配置され、これにより、前記第2層が前記第1層と前記第3層の間に配置され、前記第1層及び前記第3層のそれぞれが全ての辺上で前記第2層を越えて突出し、及び
    前記多層体を構成する前記第1、第2及び第3層が、熱及び圧力を用いて、前記第1層の頂面側及び前記第3層の底面側に係合する工具(41、42、43)によって一緒に積層され、
    前記第2層(51)の頂面側では、レンズグリッドの負形が形成され、かつ、前記工具の一部である、押圧プレート(43)によって前記第1層(51)の表面内に形成されることを特徴とする方法。
  38. 前記第1層及び前記第3層は50μm〜500μmの厚さを有するプラスチックフィルム、好ましくはポリカーボネートから形成される、請求項37に記載の方法。
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