JP2011500845A - カルバセフェムβ−ラクタム抗生物質 - Google Patents

カルバセフェムβ−ラクタム抗生物質 Download PDF

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Abstract

本発明は、新規カルバセフェムβ−ラクタム抗生物質、及び細菌感染症、特に、従来のβ−ラクタムに耐性のある細菌種により引き起こされる感染症を処置するためのかかる化合物の使用に関する。その立体異性体、薬学的に許容される塩、エステル及びプロドラッグを含めて、以下の化学構造(I)及び(II)を有するカルバセフェムβ−ラクタム抗生物質を開示する。
Figure 2011500845

式中、Ar、R、R及びRは、本明細書に定義されたとおりである。化合物は、細菌感染症、特にメチシリン耐性Staphylococcus種により引き起こされる細菌感染症の処置に有用である。

Description

(関連出願の引用)
本願は、米国特許法第119項第(e)項のもとで、2007年10月25日に出願された米国仮出願番号60/982,695号、および2007年10月25日に出願された米国仮出願番号60/982,697号の利益を主張する。上記出願は、その全体が本明細書中に参考として援用される。
(背景)
(分野)
本発明は、新規カルバセフェムβ−ラクタム抗生物質、及び細菌感染症、特に、従来のβ−ラクタムに耐性のある細菌種により引き起こされる感染症を処置するためのかかる化合物の使用に関する。
(関連技術の説明)
過去30年間に種々の抗生物質が臨床用途に利用可能になった。著しく成長した一抗生物質クラスはβ−ラクタムであり、1965年以降70を超えるβ−ラクタムが臨床に使用されるようになった。残念ながら、これらの抗生物質の普及は、特にSalmonella、Enterobacteriaceae、Pseudomonas、Staphylococcus属などの臨床的に重要な細菌において、耐性株数の警戒すべき増加をもたらした。
セファロスポリンに対する菌耐性は、主に3つの機序、すなわち(a)β−ラクタマーゼによる抗生物質の破壊、(b)細菌外膜組成の変化による貫通力の低下、及び(c)β−ラクタム結合と干渉するペニシリン結合タンパク質(PBP)の変化によって生じる。β−ラクタムとPBPの結合は、ペプチドグリカン生合成を阻害するのに不可欠であるので、後者の経路は特に重要である(ペプチドグリカンは、必須の細菌細胞壁成分である。)。メチシリン耐性Staphylococcus aureus(「MRSA」)、種々のEnterococcus菌属などのある種のグラム陽性菌は、β−ラクタム抗生物質に対して高い耐性がある。MRSAの耐性は、β−ラクタム抗生物質にほとんど結合しないPBP2aと称するPBPの存在による。MRSAに起因する感染症を処置するための選択肢は限られており、これらの菌株に対して活性を有する新しい抗生物質が必要である。
近年、新規β−ラクタム抗生物質系列であるカルバセフェム(1)が、時折、MRSA及び他の耐性種に対して有望であると大いに推奨されている。化合物(1)においては、R及びRは、一般に、芳香族及び複素環式芳香族実体として記述され、Rは、一般に、場合によっては置換されているアルキル基と報告されてきた。
Figure 2011500845
しかし、これまでに開発されたカルバセフェム化合物のひとつの問題は、この系列を研究している研究者が、MRSA効力と血清タンパク質結合の許容できるバランスを達成することができないことにある。すなわち、MRSA活性は親油性と相関することが比較的初期に実証され、カルバセフェムの親油性が高いほどその効力が大きい。残念ながら、化合物の親油性が高いほど高タンパク質結合の傾向は大きい。タンパク質結合は、血中を循環する遊離薬物濃度を低下させる。循環遊離薬物濃度が低いほど、典型的には、ベータ−ラクタムは有効でなくなる。経口生物学的利用能の欠如は、MRSA活性ベータ−ラクタムに直面する別の問題である。歴史的に、セファロスポリンは、胃の酸性環境において、化学的に不安定であるために、経口投薬によって吸収され難く、加水分解された。カルバセフェムは、経口抗生物質によって最も都合良く処置される市中感染MRSAの処置に有利である。カルバセフェムは、その分子構造のために、胃環境に対して本質的により安定であるので、このクラスのベータ−ラクタムは、経口薬剤として開発される可能性がはるかに高い。
上記のことにもかかわらず、カルバセフェムは、依然として、MRSA及び他の耐性菌種を扱う興味深い手法である。しかし、必要とされるのは、MRSA効力、タンパク質結合及び経口利用能の必要不可欠なバランスがとれた新規クラスのカルバセフェムである。本発明は、この必要性に取り組み、更なる関連した効果を提供する。
手短に述べると、本発明は、その立体異性体、薬学的に許容される塩、エステル及びプロドラッグを含めた新規カルバセフェムβ−ラクタム抗生物質、並びに細菌感染症、特に、MRSAなどの従来のβ−ラクタムに耐性のある細菌種に起因する感染症を処置するためのかかる化合物の使用を対象とする。
一実施形態においては、以下の構造(I)を有する化合物又はその立体異性体、薬学的に許容される塩、エステル若しくはプロドラッグを提供する。
Figure 2011500845
式中、
は、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているアルコキシアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキル及び−C(=O)R1aから選択され、
式中、
1aは、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているアルコキシアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、及び場合によっては置換されているヘテロアリールアルキルから選択され、
は、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、及び場合によっては置換されているヘテロアリールアルキルから選択され、
Arは、以下から選択される5個の環原子を有するヘテロアリールであり、
Figure 2011500845
又はArは、以下から選択される6個の環原子を有するヘテロアリールであり、
Figure 2011500845
は、水素、クロロ、ブロモ、フルオロ、ヨード、シアノ、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、−SO5a、−SR5a、−C(=O)R5a、−C(=O)NR5a5b、−NR5a5b及び−OR5aから選択され、
式中、
5aは、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、及び場合によっては置換されているヘテロアリールから選択され、
5bは、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、及び場合によっては置換されているヘテロアリールから選択され、
又はR5aとR5bは、これらが結合しているN原子と一緒に、場合によっては置換されているヘテロシクリル若しくは場合によっては置換されているヘテロアリールを形成し、
は、クロロ、ブロモ、フルオロ、ヨード、シアノ、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、−SO6a、−SR6a、−C(=O)R6a、−C(=O)NR6a6b、−NR6a6b及び−OR6aから選択され、
式中、
6aは、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、及び場合によっては置換されているヘテロアリールから選択され、
6bは、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、及び場合によっては置換されているヘテロアリールから選択され、
又はR6aとR6bは、これらが結合しているN原子と一緒に、場合によっては置換されているヘテロシクリル若しくは場合によっては置換されているヘテロアリールを形成し、
は、水素、クロロ、ブロモ、フルオロ、ヨード、シアノ、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、−SO7a、−SR7a、−C(=O)R7a、−C(=O)NR7a7b、−NR7a7b及び−OR7aから選択され、
式中、
7aは、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、及び場合によっては置換されているヘテロアリールから選択され、
7bは、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、及び場合によっては置換されているヘテロアリールから選択され、
又はR7aとR7bは、これらが結合しているN原子と一緒に、場合によっては置換されているヘテロシクリル若しくは場合によっては置換されているヘテロアリールを形成し、
は−CHS(CHNHではない。
別の一実施形態においては、以下の構造(II)を有する化合物又はその立体異性体、薬学的に許容される塩、エステル若しくはプロドラッグを提供する。
Figure 2011500845
式中、
は、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているアルコキシアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキル及び−C(=O)R1aから選択され、
式中、
1aは、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているアルコキシアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、及び場合によっては置換されているヘテロアリールアルキルから選択され、
は、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、及び場合によっては置換されているヘテロアリールアルキルから選択され、
は、水素、クロロ、ブロモ、フルオロ、ヨード、シアノ、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロアリール、−SO3a、−SOR3a、−SR3a、−C(=O)R3a、−C(=O)NR3a3b、−NR3a3b及び−OR3aから選択され、式中、
3aは、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、及び場合によっては置換されているヘテロアリールから選択され、
3bは、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロアリール、及びアミノ酸から選択され、
又はR3aとR3bは、これらが結合しているN原子と一緒に、場合によっては置換されているヘテロシクリル若しくは場合によっては置換されているヘテロアリールを形成し、
Arは、場合によっては置換されている単環式アリール又は場合によっては置換されている単環式ヘテロアリールであって、Arは、場合によっては置換されているアリールでも場合によっては置換されているヘテロアリールでも置換されていない。
別の実施形態においては、構造(I)又は構造(II)を有する化合物又はその立体異性体、薬学的に許容される塩、エステル若しくはプロドラッグと、薬学的に許容される担体、希釈剤又は賦形剤とを含む、薬学的組成物を提供する。
別の実施形態においては、構造(I)又は構造(II)を有する化合物を療法に使用する方法を提供する。特に、本発明は、薬学的に有効な量の構造(I)又は構造(II)を有する化合物又はその立体異性体、薬学的に許容される塩、エステル若しくはプロドラッグを、それを必要とするほ乳動物に投与することを含む、細菌感染症を処置する方法を提供する。ある実施形態においては、細菌感染症は、メチシリン耐性Staphylococcus菌属などのβ−ラクタム抗生物質耐性菌に起因し得る。
別の実施形態においては、以下の構造の1つを有する化合物又はその立体異性体、薬学的に許容される塩、エステル若しくはプロドラッグを提供する。
Figure 2011500845
Figure 2011500845
別の実施形態においては、上記4つの構造の1つを有する化合物又はその立体異性体、薬学的に許容される塩、エステル若しくはプロドラッグと、薬学的に許容される担体、希釈剤又は賦形剤とを含む、薬学的組成物を提供する。
別の実施形態においては、上記4つの構造の1つを有する化合物を療法に使用する方法を提供する。特に、本発明は、薬学的に有効な量の上記4つの構造の1つを有する化合物又はその立体異性体、薬学的に許容される塩、エステル若しくはプロドラッグを、それを必要とするほ乳動物に投与することを含む、細菌感染症を処置する方法を提供する。ある実施形態においては、細菌感染症は、メチシリン耐性Staphylococcus菌属などのβ−ラクタム抗生物質耐性菌に起因し得る。
本発明のこれら及び他の態様は、以下の詳細な説明を参照することによって明らかになるであろう。
MRSA株(ATCC33591)の好中球減少性マウス大腿感染症モデルにおいて投与された実施例48の化合物1の効力を示したグラフである。 MRSA株(ATCC33591)の好中球減少性マウス大腿感染症モデルにおける実施例60の比較化合物2の効力を示したグラフである。 ボーラスIVによって10mg/kgでラット(n=3)に投与された実施例48の化合物1の血清中濃度対時間曲線を示したグラフである。
以下の記述では、本発明の種々の実施形態を十分に理解するために、ある具体的詳細を説明する。しかし、当業者は、本発明が、これらの詳細なしに実施できることを理解するであろう。
文脈上他の意味が要求されない限り、本明細書及びそれに続く特許請求の範囲の全体を通して、「含む(comprise)」、及び「含む(comprises)」、「含むこと」などのその変形は、制限のない包括的な意味、すなわち「を含めて、ただしそれだけに限定されない」と解釈すべきである。
本明細書を通して「一実施形態(one embodiment)」又は「一実施形態(an embodiment)」という表記は、実施形態に関連して記述される特定の特徴、構造又は特性が本発明の少なくとも一実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書を通して種々の箇所における「一実施形態(one embodiment)においては」又は「一実施形態(an embodiment)においては」という句の出現は、必ずしもすべてが同一実施形態を指すものではない。さらに、特定の特徴、構造又は特性は、1つ以上の実施形態において、任意の適切な様式で組み合わせることができる。
それに反することを明記しない限り、本明細書及び添付の特許請求の範囲において使用される以下の用語は、下記意味を有する。
「アミノ」とは、−NH基を指す。
「シアノ」とは、−CN基を指す。
「ヒドロキシ」又は「ヒドロキシル」とは、−OH基を指す。
「イミノ」とは、=NH置換基を指す。
「ニトロ」とは、−NO基を指す。
「オキソ」とは、=O置換基を指す。
「チオキソ」とは、=S置換基を指す。
「アルキル」とは、炭素と水素原子のみからなり、不飽和を含まず、1から12個の炭素原子(C〜C12アルキル)、好ましくは1から8個の炭素原子(C〜Cアルキル)又は1から6個の炭素原子(C〜Cアルキル)を有し、分子の残りの部分に単結合によって結合した、直鎖状又は分枝状炭化水素鎖基、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、1−メチルエチル(イソプロピル)、n−ブチル、n−ペンチル、1,1−ジメチルエチル(t−ブチル)、3−メチルヘキシル、2−メチルヘキシルなどを指す。本明細書において別段の記載がない限り、アルキル基は、場合によっては置換されていてもよい。
「アルケニル」とは、炭素と水素原子のみからなり、少なくとも1個の二重結合を含み、2から12個の炭素原子、好ましくは2から8個の炭素原子を有し、分子の残りの部分に単結合によって結合した、直鎖状又は分枝状炭化水素鎖ラジカル基、例えば、エテニル、プロパ−1−エニル、ブタ−1−エニル、ペンタ−1−エニル、ペンタ−1,4−ジエニルなどを指す。本明細書において別段の記載がない限り、アルケニル基は、場合によっては置換されていてもよい。
「アルキニル」とは、炭素と水素原子のみを含み、少なくとも1個の三重結合を含み、場合によっては少なくとも1個の二重結合を含み、2から12個の炭素原子、好ましくは2から8個の炭素原子を有し、分子の残りの部分に単結合によって結合した、直鎖状又は分枝状炭化水素鎖ラジカル基、例えば、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニル、ヘキシニルなどを指す。本明細書において別段の記載がない限り、アルキニル基は、場合によっては置換されていてもよい。
「アルキレン」又は「アルキレン鎖」とは、分子の残りの部分をラジカル基に連結させ、炭素と水素のみからなり、不飽和を含まず、1から12個の炭素原子を有する、直鎖状又は分枝状の二価の炭化水素鎖、例えば、メチレン、エチレン、プロピレン、n−ブチレンなどを指す。アルキレン鎖は、単結合を介して分子の残りの部分に結合し、単結合を介してラジカル基に結合する。アルキレン鎖と分子の残りの部分及びラジカル基との各結合点は、鎖内の1個の炭素又は任意の2個の炭素を介することができる。本明細書において別段の記載がない限り、アルキレン鎖は、場合によっては置換されていてもよい。
「アルケニレン」又は「アルケニレン鎖」とは、分子の残りの部分をラジカル基に連結させ、炭素と水素のみからなり、少なくとも1個の二重結合を含み、2から12個の炭素原子を有する、直鎖状又は分枝状の二価の炭化水素鎖、例えば、エテニレン、プロペニレン、n−ブテニレンなどを指す。アルケニレン鎖は、単結合を介して分子の残りの部分に結合し、二重結合又は単結合を介してラジカル基に結合する。アルケニレン鎖と分子の残りの部分及びラジカル基との各結合点は、鎖内の1個の炭素又は任意の2個の炭素を介することができる。本明細書において別段の記載がない限り、アルケニレン鎖は、場合によっては置換されていてもよい。
「アルキニレン」又は「アルキニレン鎖」とは、分子の残りの部分をラジカル基に連結させ、炭素と水素のみからなり、少なくとも1個の三重結合を含み、2から12個の炭素原子を有する、直鎖状又は分枝状の二価の炭化水素鎖、例えば、プロピニレン、n−ブチニレンなどを指す。アルキニレン鎖は、単結合を介して分子の残りの部分に結合し、二重結合又は単結合を介してラジカル基に結合する。アルキニレン鎖と分子の残りの部分及びラジカル基との各結合点は、鎖内の1個の炭素又は任意の2個の炭素を介することができる。本明細書において別段の記載がない限り、アルキニレン鎖は、場合によっては置換されていてもよい。
「アルコキシ」とは、式−ORの基を指す。式中、Rは、1から12個の炭素原子を含む上で定義したアルキル基である。本明細書において別段の記載がない限り、アルコキシ基は、場合によっては置換されていてもよい。
「アルコキシアルキル」とは、式−R−O−Rの基を指す。式中、Rは上で定義したアルキレン鎖であり、Rは上で定義したアルキル基である。酸素原子は、アルキレン鎖及びアルキル基中の任意の炭素に結合し得る。本明細書において別段の記載がない限り、アルコキシアルキル基は、場合によっては置換されていてもよい。
「アリール」とは、水素、6から18個の炭素原子、及び少なくとも1個の芳香環を含む、炭化水素環構造基を指す。本発明では、アリール基は、縮合又は架橋環構造を含んでもよい、単環式、二環式、三環式又は四環式環構造とすることができる。アリール基としては、アセアントリレン、アセナフチレン、アセフェナントリレン、アントラセン、アズレン、ベンゼン、クリセン、フルオランテン、フルオレン、as−インダセン、s−インダセン、インダン、インデン、ナフタレン、フェナレン、フェナントレン、プレイアデン、ピレン及びトリフェニレンから誘導されるアリール基が挙げられるが、それだけに限定されない。本明細書において別段の記載がない限り、「アリール」という用語又は(「アラルキル」などにおける)接頭辞「ar−」は、場合によっては置換されている、アリール基を含むものとする。
「アラルキル」とは、式−R−Rの基(式中、Rは上で定義したアルキレン鎖であり、Rは上で定義した1個以上のアリール基である。)、例えば、ベンジル、ジフェニルメチルなどを指す。本明細書において別段の記載がない限り、アラルキル基は、場合によっては置換されていてもよい。
「アラルケニル」とは、式−R−Rの基を指す。式中、Rは上で定義したアルケニレン鎖であり、Rは上で定義した1個以上のアリール基である。本明細書において別段の記載がない限り、アラルケニル基は、場合によっては置換されていてもよい。
「アラルキニル」とは、式−Rの基を指す。式中、Rは上で定義したアルキニレン鎖であり、Rは上で定義した1個以上のアリール基である。本明細書において別段の記載がない限り、アラルキニル基は、場合によっては置換されていてもよい。
「アリールオキシ」とは、式−ORの基を指す。式中、Rは上で定義したアリール基である。本明細書において別段の記載がない限り、アリールオキシ基は、場合によっては置換されていてもよい。
「アラルキルオキシ」とは、式−ORの基を指す。式中、Rは上で定義したアラルキル基である。本明細書において別段の記載がない限り、アラルキルオキシ基は、場合によっては置換されていてもよい。
「シクロアルキル」又は「炭素環」とは、炭素と水素原子のみからなり、縮合又は架橋環構造を含んでもよく、3から15個の炭素原子を有し、好ましくは3から10個の炭素原子を有し、飽和又は不飽和であり、分子の残りの部分に単結合によって結合した、安定な非芳香族単環式又は多環式炭化水素基を指す。単環式基としては、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプトリ(cycloheptly)及びシクロオクチルが挙げられる。多環式基としては、例えば、アダマンチル、ノルボルニル、デカリニル、7,7−ジメチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタニルなどが挙げられる。本明細書において別段の記載がない限り、シクロアルキル基は、場合によっては置換されていてもよい。
「シクロアルキルアルキル」とは、式−Rの基を指す。式中、Rは上で定義したアルキレン鎖であり、Rは上で定義したシクロアルキル基である。本明細書において別段の記載がない限り、シクロアルキルアルキル基は、場合によっては置換されていてもよい。
「シクロアルキルアルケニル」とは、式−Rの基を指す。式中、Rは上で定義したアルケニレン鎖であり、Rは上で定義したシクロアルキル基である。本明細書において別段の記載がない限り、シクロアルキルアルケニル基は、場合によっては置換されていてもよい。
「シクロアルキルアルキニル」とは、式−Rの基を指す。式中、Rは上で定義したアルキニレン基であり、Rは上で定義したシクロアルキル基である。本明細書において別段の記載がない限り、シクロアルキルアルキニル基は、場合によっては置換されていてもよい。
「縮合」とは、本発明の化合物における既存の環構造と縮合した、本明細書に記載の任意の環構造を指す。縮合環がヘテロシクリル環又はヘテロアリール環であるとき、縮合ヘテロシクリル環又は縮合ヘテロアリール環の一部になる既存の環構造上の任意の炭素原子は、窒素原子で置換されていてもよい。
「ハロ」とは、ブロモ、クロロ、フルオロ又はヨードを指す。
「ハロアルキル」とは、上で定義した1個以上のハロ基で置換された上で定義したアルキル基、例えば、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、トリクロロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、1−フルオロメチル−2−フルオロエチル、3−ブロモ−2−フルオロプロピル、1−ブロモメチル−2−ブロモエチルなどを指す。本明細書において別段の記載がない限り、ハロアルキル基は、場合によっては置換されていてもよい。
「ハロアルケニル」とは、上で定義した1個以上のハロ基で置換された上で定義したアルケニル基を指す。本明細書において別段の記載がない限り、ハロアルケニル基は、場合によっては置換されていてもよい。
「ハロアルキニル」とは、上で定義した1個以上のハロ基で置換された上で定義したアルキニル基を指す。本明細書において別段の記載がない限り、ハロアルキニル基は、場合によっては置換されていてもよい。
「ヘテロシクリル」又は「複素環」とは、2から12個の炭素原子、並びに窒素、酸素及び硫黄からなる群から選択される1から6個のヘテロ原子からなる、安定な3から18員の非芳香環基を指す。本明細書において別段の記載がない限り、ヘテロシクリル基は縮合又は架橋環構造を含んでもよい単環式、二環式、三環式又は四環式環構造でもよく、ヘテロシクリル基中の窒素、炭素又は硫黄原子は場合によっては酸化されていてもよく、窒素原子は場合によっては四級化されていてもよく、ヘテロシクリル基は部分的又は完全に飽和でもよい。かかるヘテロシクリル基の例としては、ジオキソラニル、チエニル[1,3]ジチアニル、デカヒドロイソキノリル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、イソチアゾリジニル、イソオキサゾリジニル、モルホリニル、オクタヒドロインドリル、オクタヒドロイソインドリル、2−オキソピペラジニル、2−オキソピペリジニル、2−オキソピロリジニル、オキサゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、4−ピペリドニル、ピロリジニル、ピラゾリジニル、キヌクリジニル、チアゾリジニル、テトラヒドロフリル、トリチアニル、テトラヒドロピラニル、チオモルホリニル、チアモルホリニル、1−オキソ−チオモルホリニル及び1,1−ジオキソ−チオモルホリニルが挙げられるが、それだけに限定されない。本明細書において別段の記載がない限り、本明細書において別段の記載がない限り、ヘテロシクリル基は、場合によっては置換されていてもよい。
「N−ヘテロシクリル」とは、少なくとも1個の窒素を含み、ヘテロシクリル基と分子の残りの部分との結合点がヘテロシクリル基中の窒素原子を介した、上で定義したヘテロシクリル基を指す。本明細書において別段の記載がない限り、N−ヘテロシクリル基は、場合によっては置換されていてもよい。
「ヘテロシクリルアルキル」とは、式−Rの基を指す。式中、Rは上で定義したアルキレン鎖であり、Rは上で定義したヘテロシクリル基であり、ヘテロシクリルが窒素含有ヘテロシクリルである場合、ヘテロシクリルは、窒素原子においてアルキル基に結合していてもよい。本明細書において別段の記載がない限り、ヘテロシクリルアルキル基は、場合によっては置換されていてもよい。
「ヘテロシクリルアルケニル」とは、式−Rの基を指す。式中、Rは上で定義したアルケニレン鎖であり、Rは上で定義したヘテロシクリル基であり、ヘテロシクリルが窒素含有ヘテロシクリルである場合、ヘテロシクリルは、窒素原子においてアルケニレン鎖に結合していてもよい。本明細書において別段の記載がない限り、ヘテロシクリルアルケニル基は、場合によっては置換されていてもよい。
「ヘテロシクリルアルキニル」とは、式−Rの基を指す。式中、Rは上で定義したアルキニレン鎖であり、Rは上で定義したヘテロシクリル基であり、ヘテロシクリルが窒素含有ヘテロシクリルである場合、ヘテロシクリルは、窒素原子においてアルキニル基に結合していてもよい。本明細書において別段の記載がない限り、ヘテロシクリルアルキニル基は、場合によっては置換されていてもよい。
「ヘテロアリール」とは、水素原子、1から13個の炭素原子、窒素、酸素及び硫黄からなる群から選択される1から6個のヘテロ原子、並びに少なくとも1個の芳香環を含む、5から14員の環構造基を指す。本発明では、ヘテロアリール基は縮合又は架橋環構造を含んでもよい単環式、二環式、三環式又は四環式環構造でもよく、ヘテロアリール基中の窒素、炭素又は硫黄原子は場合によっては酸化されていてもよく、窒素原子は場合によっては四級化されていてもよい。例としては、アゼピニル、アクリジニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾインドリル、ベンゾジオキソリル、ベンゾフラニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾ[b][1,4]ジオキセピニル、1,4−ベンゾジオキサニル、ベンゾナフトフラニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾジオキソリル、ベンゾジオキシニル、ベンゾピラニル、ベンゾピラノニル、ベンゾフラニル、ベンゾフラノニル、ベンゾチエニル(ベンゾチオフェニル)、ベンゾトリアゾリル、ベンゾ[4,6]イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、カルバゾリル、シンノリニル、ジベンゾフラニル、ジベンゾチオフェニル、フラニル、フラノニル、イソチアゾリル、イミダゾリル、インダゾリル、インドリル、インダゾリル、イソインドリル、インドリニル、イソインドリニル、イソキノリル、インドリジニル、イソオキサゾリル、ナフチリジニル、オキサジアゾリル、2−オキソアゼピニル、オキサゾリル、オキシラニル、1−オキシドピリジニル、1−オキシドピリミジニル、1−オキシドピラジニル、1−オキシドピリダジニル、1−フェニル−1H−ピロリル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、フタラジニル、プテリジニル、プリニル、ピロリル、ピラゾリル、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピロリル、キナゾリニル、キノキサリニル、キノリニル、キヌクリジニル、イソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、チアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、トリアジニル及びチオフェニル(すなわちチエニル)が挙げられるが、それだけに限定されない。本明細書において別段の記載がない限り、ヘテロアリール基は、場合によっては置換されていてもよい。
「N−ヘテロアリール」とは、少なくとも1個の窒素を含み、ヘテロアリール基と分子の残りの部分との結合点がヘテロアリール基中の窒素原子を介した、上で定義したヘテロアリール基を指す。本明細書において別段の記載がない限り、N−ヘテロアリール基は、場合によっては置換されていてもよい。
「ヘテロアリールアルキル」とは、式−Rの基を指す。式中、Rは上で定義したアルキレン鎖であり、Rは上で定義したヘテロアリール基である。本明細書において別段の記載がない限り、ヘテロアリールアルキル基は、場合によっては置換されていてもよい。
「ヘテロアリールアルケニル」とは、式−Rの基を指す。式中、Rは上で定義したアルケニレン鎖であり、Rは上で定義したヘテロアリール基である。本明細書において別段の記載がない限り、ヘテロアリールアルケニル基は、場合によっては置換されていてもよい。
「ヘテロアリールアルキニル」とは、式−Rの基を指す。式中、Rは上で定義したアルキニレン鎖であり、Rは上で定義したヘテロアリール基である。本明細書において別段の記載がない限り、ヘテロアリールアルキニル基は、場合によっては置換されていてもよい。
「ヒドロキシアルキル」とは、1個以上のヒドロキシ基で置換された、上で定義したアルキル基を指す。
本明細書で使用する「置換」という用語は、少なくとも1個の水素原子が、F、Cl、Br、Iなどのハロゲン原子、ヒドロキシル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、エステル基などの基中の酸素原子、チオール基、アルキル及びアリールスルフィド基、スルホン基、スルホニル基、スルホキシド基などの基中の硫黄原子、アミン、アミド、アルキルアミン、ジアルキルアミン、アリールアミン、アルキルアリールアミン、ジアリールアミン、N−オキシド、イミド、エナミンなどの基中の窒素原子、トリアルキルシリル基、ジアルキルアリールシリル基、アルキルジアリールシリル基、トリアリールシリル基などの基中のケイ素原子、及び種々の他の基中の他のヘテロ原子など、ただしそれだけに限定されない非水素原子との結合で置換された、上記基(すなわち、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アルコキシ、アルコキシアルキル、アリール、アラルキル、アラルケニル、アラルキニル、アリールオキシ、アラルキルオキシ、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルキルアルケニル、シクロアルキルアルキニル、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニル、ヘテロシクリル、N−ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルアルケニル、ヘテロシクリルアルキニル、ヘテロアリール、N−ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールアルケニル及び/又はヘテロアリールアルキニル)のいずれかを意味する。「置換」は、1個以上の結合が、オキソ、カルボニル、カルボキシル、エステル基中の酸素、イミン、オキシム、ヒドラゾン、ニトリルなどの基中の窒素などのヘテロ原子とのより高次の結合(例えば、二重又は三重結合)で置換された、上記基のいずれかも意味する。「置換」は、さらに、1個以上の結合が、アミノ、シアノ、ヒドロキシル、イミノ、ニトロ、オキソ、チオキソ、ハロ、ヒドロキシアルキル、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アルコキシ、アルコキシアルキル、アリール、アラルキル、アラルケニル、アラルキニル、アリールオキシ、アラルキルオキシ、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルキルアルケニル、シクロアルキルアルキニル、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニル、ヘテロシクリル、N−ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルアルケニル、ヘテロシクリルアルキニル、ヘテロアリール、N−ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールアルケニル及び/又はヘテロアリールアルキニル基との結合で置換された、上記基のいずれかも意味する。さらに、上記置換基は、上記置換基の1個以上で場合によっては置換されていてもよい。
「プロドラッグ」とは、生理的条件下で又は加溶媒分解によって本発明の生物活性化合物に転化することができる化合物を指すものとする。したがって、「プロドラッグ」という用語は、薬学的に許容される本発明の化合物の代謝前駆体を指す。プロドラッグは、それを必要とする対象に投与したときに不活性であり得るが、本発明の活性化合物にin vivoで転化される。プロドラッグは、典型的には、例えば血中の加水分解によって、in vivoで急速に変換されて本発明の親化合物を生成する。プロドラッグ化合物は、ほ乳動物において、溶解性、組織適合性又は遅延放出の利点を与えることが多い(例えば、Bundgard,H.,Design of Prodrugs(1985),pp.7−9,21−24(Elsevier,Amsterdam)参照)。プロドラッグの考察は、Higuchi,T.,et al.,A.C.S.Symposium Series,Vol.14及びBioreversible Carriers in Drug Design,Ed.Edward B.Roche,American Pharmaceutical Association and Pergamon Press,1987に記載されている。
「プロドラッグ」という用語は、かかるプロドラッグをほ乳動物対象に投与したときに本発明の活性化合物をin vivoで放出する、任意の共有結合担体も含むものとする。本発明の化合物のプロドラッグは、修飾が通常の操作又はin vivoで切断されて本発明の親化合物になるように、本発明の化合物中に存在する官能基を修飾することによって調製することができる。プロドラッグは、本発明の化合物のプロドラッグをほ乳動物対象に投与したときに開裂してそれぞれ遊離ヒドロキシ、遊離アミノ又は遊離メルカプト基を形成する任意の基にヒドロキシ、アミノ又はメルカプト基が結合した、本発明の化合物を含む。プロドラッグの例としては、本発明の化合物中のアルコールの酢酸エステル、ギ酸エステル及び安息香酸エステル誘導体、アミン官能基のアミド誘導体などが挙げられるが、それだけに限定されない。より具体的には、プロドラッグの例としては、(下記構造(I−B)及び(II−B)のプロドラッグに加えて)、Rが(例えば、メチルなどの)アルキルであり、Rが(例えば、−OC(=O)CH、−OC(=O)C(CHなどの)エステル基に結合した、構造(I)又は(II)の化合物が挙げられるが、それだけに限定されない。
本明細書に開示する本発明は、異なる原子質量又は質量数を有する原子で置換された1個以上の原子を有することによって同位体標識された、本明細書に開示する構造のすべての薬学的に許容される化合物も包含するものとする。開示する化合物に組み入れることができる同位体の例としては、それぞれH、H、11C、13C、14C、13N、15N、15O、17O、18O、31P、32P、35S、18F、36Cl、123I、125Iなどの水素、炭素、窒素、酸素、リン(III)(phosphorous)、フッ素、塩素及びヨウ素の同位体が挙げられる。これらの放射性標識化合物は、例えば、ナトリウムチャネル上の作用部位若しくは様式、又はナトリウムチャネル上の薬理学的に重要な作用部位に対する結合親和性を特徴づけることによって、化合物の有効性を決定又は測定するのを助けるのに有用であり得る。本明細書に開示する構造のある種の同位体標識化合物、例えば、放射性同位体を組み入れた同位体標識化合物は、薬物及び/又は基質組織分布の研究に有用である。放射性同位体トリチウム、すなわちH、及び炭素14、すなわち14Cは、組み入れの容易性及び容易な検出手段の点から見て、この目的に特に有用である。
重水素、すなわちHなどのより重い同位体で置換すると、代謝安定性の増大に起因するある治療上の利点、例えば、in vivo半減期の増加、又は必要投与量の減少が得られる場合があり、したがって、ある状況においては好ましい場合がある。
11C、18F、15O、13Nなどの陽電子放射同位体による置換は、基質受容体占有率を調査するための陽電子放射トポグラフィー(PET)試験に有用であり得る。本明細書に開示する構造の同位体標識化合物は、一般に、当業者に公知である従来の技術によって、又は以前に使用された非標識試薬の代わりに適切な同位体標識試薬を用いた下記プロセスに類似したプロセスによって、調製することができる。
本明細書に開示する本発明は、開示する化合物のin vivo代謝産物も包含するものとする。かかる産物は、主に酵素プロセスのために、投与された化合物の、例えば、酸化、還元、加水分解、アミド化、エステル化などに起因し得る。したがって、本発明は、その代謝産物を得るのに十分な期間、本発明の化合物をほ乳動物と接触させることを含むプロセスによって産生される化合物を含む。かかる産物は、典型的には、本発明の放射性標識化合物をラット、マウス、モルモット、サル、ヒトなどの動物に検出可能な用量で投与し、代謝を十分な時間生じさせ、その転化産物を尿、血液又は他の生物試料から単離することによって同定される。
「安定な化合物」及び「安定な構造」は、反応混合物から有用な純度まで単離し、効果的な治療薬に処方するのに耐えるのに十分強固な化合物を示すものとする。
「ほ乳動物」としては、ヒト、並びに実験動物、家庭の愛玩動物などの家畜(例えば、ネコ、イヌ、ブタ、ウシ、ヒツジ、ヤギ、ウマ、ウサギ)と野生生物などの非家畜化動物との両方などが挙げられる。
「任意選択の」又は「場合によっては」とは、その後に記述される状況の事象が起こり得ることも起こり得ないこともあることを意味し、該事象又は状況が起こる場合と起こらない場合をその記述が包含することを意味する。例えば、「場合によっては置換されているアリール」とは、アリール基が置換されていてもいなくてもよく、その記述が置換アリール基と非置換アリール基の両方を包含することを意味する。
「薬学的に許容される担体、希釈剤又は賦形剤」としては、United States Food and Drug Administrationによってヒト又は家畜における使用に許容されると認可された、任意の補助剤、担体、賦形剤、流動化剤、甘味剤、希釈剤、防腐剤、染料/着色剤、香味向上剤、界面活性剤、湿潤剤、分散剤、懸濁化剤、安定剤、等張化剤、溶媒又は乳化剤が挙げられる。
「薬学的に許容される塩」としては、酸付加塩と塩基付加塩の両方が挙げられる。
「薬学的に許容される酸付加塩」とは、遊離塩基の生物学的効果及び諸性質を保持し、生物学的にもその他の点でも望ましくないものではなく、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸など、ただしそれだけに限定されない無機酸、及び酢酸、2,2−ジクロロ酢酸、アジピン酸、アルギン酸、アスコルビン酸、アスパラギン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、4−アセトアミド安息香酸、ショウノウ酸、カンファー−10−スルホン酸、カプリン酸、カプロン酸、カプリル酸、炭酸、ケイ皮酸、クエン酸、シクラミン酸、ドデシル硫酸、エタン−1,2−ジスルホン酸、エタンスルホン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、ギ酸、フマル酸、ガラクタル酸、ゲンチシン酸、グルコヘプトン酸、グルコン酸、グルクロン酸、グルタミン酸、グルタル酸、2−オキソ−グルタル酸、グリセロリン酸、グリコール酸、馬尿酸、イソ酪酸、乳酸、ラクトビオン酸、ラウリン酸、マレイン酸、リンゴ酸、マロン酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、ムチン酸、ナフタレン−1,5−ジスルホン酸、ナフタレン−2−スルホン酸、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、ニコチン酸、オレイン酸、オロチン酸、シュウ酸、パルミチン酸、パモ酸、プロピオン酸、ピログルタミン酸、ピルビン酸、サリチル酸、4−アミノサリチル酸、セバシン酸、ステアリン酸、コハク酸、酒石酸、チオシアン酸、p−トルエンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、ウンデシレン酸など、ただしそれだけに限定されない有機酸と一緒に形成される、塩を指す。
「薬学的に許容される塩基付加塩」とは、生物学的にもその他の点でも望ましくないものではない、遊離酸の生物学的効果及び諸性質を保持した、塩を指す。これらの塩は、遊離酸への無機塩基又は有機塩基の付加から調製される。無機塩基から誘導される塩としては、ナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガン、アルミニウム塩などが挙げられるが、それだけに限定されない。好ましい無機塩は、アンモニウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム及びマグネシウム塩である。有機塩基から誘導される塩としては、アンモニア、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、ジエタノールアミン、エタノールアミン、デアノール、2−ジメチルアミノエタノール、2−ジエチルアミノエタノール、ジシクロヘキシルアミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、カフェイン、プロカイン、ヒドラバミン、コリン、ベタイン、ベネタミン、ベンザチン、エチレンジアミン、グルコサミン、メチルグルカミン、テオブロミン、トリエタノールアミン、トロメタミン、プリン、ピペラジン、ピペリジン、N−エチルピペリジン、ポリアミン樹脂などの第一級、第二級及び第三級アミン、天然置換アミンを含めた置換アミン、環式アミン並びに塩基性イオン交換樹脂の塩が挙げられるが、それだけに限定されない。特に好ましい有機塩基は、イソプロピルアミン、ジエチルアミン、エタノールアミン、トリメチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、コリン及びカフェインである。
結晶化は、本発明の化合物の溶媒和化合物を生成することが多い。本明細書では「溶媒和化合物」という用語は、本発明の化合物の1個以上の分子と溶媒の1個以上の分子とを含む凝集体を指す。溶媒は水とすることができ、その場合、溶媒和化合物は水和物であり得る。あるいは、溶媒は有機溶媒とすることができる。したがって、本発明の化合物は、一水和物、二水和物、半水和物、セスキ水和物、三水和物、四水和物などを含めた水和物、及び対応する溶媒和体として存在し得る。本発明の化合物は、真の溶媒和化合物であり得るが、別の場合には、本発明の化合物は、単に外来の水を保持することができ、又は水と幾らかの外来の溶媒の混合物とすることができる。
「薬学的組成物」とは、本発明の化合物と、ほ乳動物、例えばヒトに生物活性化合物を送達するために当分野で一般に認められた媒体との処方物を指す。かかる媒体としては、したがって、すべての薬学的に許容される担体、希釈剤又は賦形剤が挙げられる。
「有効量」又は「治療有効量」とは、ほ乳動物、好ましくはヒトに投与したときに、ほ乳動物、好ましくはヒトにおける細菌感染症の、以下に定義された、処置を実施するのに十分である、本発明の化合物の量を指す。「治療有効量」を構成する本発明の化合物の量は、化合物、症状及びその重症度、投与様式、並びに処置されるほ乳動物の年齢に応じて変動するが、当業者が自身の知識及び本開示を考慮して常法に従って決定することができる。
本明細書では「処置すること」又は「処置」は、対象となる疾患又は症状を有するほ乳動物、好ましくはヒトにおける対象となる疾患又は症状の処置を包含し、
(i)ほ乳動物において、特に、かかるほ乳動物が症状を起こしやすいが、発症したとまだ診断されていないときに、疾患若しくは症状が発生するのを防止すること、
(ii)疾患若しくは症状を抑制すること、すなわち、その発生を抑止すること、
(iii)疾患若しくは症状を緩和すること、すなわち、疾患若しくは症状を軽減すること、又は
(iv)疾患若しくは症状に起因する徴候を緩和すること、すなわち、根底にある疾患若しくは症状に対処せずにとう痛を緩和することを含む。本明細書では「疾患」と「症状」という用語は、区別なく使用することができ、又は特定の疾病若しくは症状は公知の病原体を持たないことがあり(そのため、原因がまだ解決されておらず)、したがって疾患としてまだ認識されず、望ましくない症状若しくは症候群としてのみ認識され、幾分特殊な徴候群が臨床医によって確認されている点で、異なり得る。
本発明の化合物又はその薬学的に許容される塩は、1個以上の不斉中心を含むことができ、したがってアミノ酸の場合、絶対立体配置の点から(R)−若しくは(S)−又は(D)−若しくは(L)−として定義することができる鏡像異性体、ジアステレオマー及び他の立体異性体を生じ得る。本発明は、すべてのかかる可能な異性体並びにそのラセミ体及び光学的に純粋な形態を含むものとする。光学活性(+)及び(−)、(R)−及び(S)−、又は(D)−及び(L)−異性体は、キラルシントン若しくはキラル試薬を用いて調製することができ、又は従来技術、例えば、クロマトグラフィー及び分別結晶を用いて分割することができる。個々の鏡像異性体の調製/単離の従来技術は、適切な光学的に純粋な前駆体からのキラル合成、又は例えばキラル高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いた、ラセミ体(又は塩若しくは誘導体のラセミ体)の分割を含む。本明細書に記載の化合物がオレフィン二重結合又は他の幾何的不斉中心を含むときには、別段の記載がない限り、化合物はEとZの両方の幾何異性体を含むことが意図される。同様に、すべての互変異性型も含まれることが意図される。
「立体異性体」とは、同じ結合によって結合した同じ原子で構成されるが、互換性のない異なる3次元構造を有する、化合物を指す。本発明は種々の立体異性体及びその混合物を企図し、「鏡像異性体」を含む。「鏡像異性体」とは、その分子が相互の重ね合わせられない鏡像である2種類の立体異性体を指す。
「互変異性体」とは、分子の一原子から同じ分子の別の原子へのプロトン移動を指す。本発明は、任意の前記化合物の互変異性体を含む。
最小阻止濃度を表す「MIC」とは、ある細菌株の成長及び/又は増殖を未処理対照と比較して少なくとも80%阻害する本発明の化合物のμg/mL単位の濃度を指す。
「MRSA」とは、メチシリン耐性Staphylococcus aureusを指す。
「細菌感染症」とは、患者において、患者の健康及び幸福に対して有害作用を有するのに、及び/又は特定の細菌に関連する認識可能な徴候を生じるのに、十分な病原菌集団の樹立を指す。
「β−ラクタム耐性菌」とは、β−ラクタム抗生物質が8μg/mLを超える最小阻止濃度(MIC)を有する細菌を指す。
上述したように、本発明の一実施形態においては、抗菌活性を有する化合物又はその立体異性体、薬学的に許容される塩、エステル若しくはプロドラッグが提供され、該化合物は以下の構造(I)を有する。
Figure 2011500845
式中、
は、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているアルコキシアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキル及び−C(=O)R1aから選択され、
式中、
1aは、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているアルコキシアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、及び場合によっては置換されているヘテロアリールアルキルから選択され、
は、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、及び場合によっては置換されているヘテロアリールアルキルから選択され、
Arは、以下から選択される5個の環原子を有するヘテロアリールであり、
Figure 2011500845
又はArは、以下から選択される6個の環原子を有するヘテロアリールであり、
Figure 2011500845
は、水素、クロロ、ブロモ、フルオロ、ヨード、シアノ、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、−SO5a、−SR5a、−C(=O)R5a、−C(=O)NR5a5b、−NR5a5b及び−OR5aから選択され、
式中、
5aは、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、及び場合によっては置換されているヘテロアリールから選択され、
5bは、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、及び場合によっては置換されているヘテロアリールから選択され、
又はR5aとR5bは、これらが結合しているN原子と一緒に、場合によっては置換されているヘテロシクリル若しくは場合によっては置換されているヘテロアリールを形成し、
は、クロロ、ブロモ、フルオロ、ヨード、シアノ、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、−SO6a、−SR6a、−C(=O)R6a、−C(=O)NR6a6b、−NR6a6b及び−OR6aから選択され、
式中、
6aは、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、及び場合によっては置換されているヘテロアリールから選択され、
6bは、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、及び場合によっては置換されているヘテロアリールから選択され、
又はR6aとR6bは、これらが結合しているN原子と一緒に、場合によっては置換されているヘテロシクリル若しくは場合によっては置換されているヘテロアリールを形成し、
は、水素、クロロ、ブロモ、フルオロ、ヨード、シアノ、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、−SO7a、−SR7a、−C(=O)R7a、−C(=O)NR7a7b、−NR7a7b及び−OR7aから選択され、
式中、
7aは、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、及び場合によっては置換されているヘテロアリールから選択され、
7bは、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、及び場合によっては置換されているヘテロアリールから選択され、
又はR7aとR7bは、これらが結合しているN原子と一緒に、場合によっては置換されているヘテロシクリル若しくは場合によっては置換されているヘテロアリールを形成し、
は−CHS(CHNHではない。
更なる実施形態においては、Rは水素である。
別の更なる実施形態においては、Rはアルキルであり、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、イソブチル及びsec−ブチルから選択される。
別の更なる実施形態においては、Rは置換アルキルであり、場合によっては置換されているハロアルキルである。例えば、ある実施形態においては、Rは、−CHCHCl、−CHCHF、−CHCHF、−CHCF、−CHFCHF、−CHFCHF、−CHFCF、−CHF、−CHF、−CF及び−CHCHCHFから選択される。
別の更なる実施形態においては、Rは置換アルキルであり、場合によっては置換されているアルコキシアルキル又は場合によっては置換されているヒドロキシアルキルである。例えば、ある実施形態においては、Rは−CHCHOH、−CHCHOMe又は−CHCHOCFである。
別の更なる実施形態においては、Rは置換アルキルであり、−CHCHSMe、−CHCHSOMe、−CHCHNMe、−CHCHNMe又は−CHCNである。
別の更なる実施形態においては、Rはアルケニルであり、−CHCH=CHである。
別の更なる実施形態においては、Rは置換アルケニルであり、場合によっては置換されているハロアルケニルである。例えば、ある実施形態においては、Rは−CHCH=CCl又は−CHCH=CFである。
別の更なる実施形態においては、Rはシクロアルキルであり、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル及びシクロヘキセニルから選択される。
更なる実施形態においては、Rは水素である。
別の更なる実施形態においては、Rはアルキルであり、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、イソブチル及びsec−ブチルから選択される。
別の更なる実施形態においては、Rは置換アルキルであり、ハロアルキル、−(CHOR2a、−(CHN(R2a、−(CHN(R2a、−(CHSOR2a、−(CHSO2a及び−(CHCNから選択され、nは1又は2であり、各R2aは独立に、場合によっては置換されているアルキルである。例えば、ある実施形態においては、Rは、−CHF、−CHCN、−CHCHF、−CHCHF、−CHCF、−CHCHOCH、−CHCHOCF、−CHCHSOCH、−CHCHCN、−CHCHN(CH及び−CHCHN(CHから選択される。
別の更なる実施形態においては、Rはシクロアルキルであり、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルから選択される。
別の更なる実施形態においては、Rはアリールであり、フェニルである。
別の更なる実施形態においては、Rは置換アリールであり、置換フェニルである。
別の更なる実施形態においては、Rはヘテロアリールであり、少なくとも1個のN原子を含む6員環である。
別の更なる実施形態においては、化合物は、以下の構造(I−A)を有する構造(I)の薬学的に許容される塩であり、
Figure 2011500845
式中、Mはアルカリ金属原子である。
別の更なる実施形態においては、化合物は、以下の構造(I−B)を有する構造(I)のプロドラッグであり、
Figure 2011500845
式中、RとYは合わせて以下から選択される。
Figure 2011500845
別の更なる実施形態においては、化合物は、以下の構造(I−B)を有する構造(I)のプロドラッグであり、
Figure 2011500845
とYは合わせて以下から選択され、
Figure 2011500845
は−CH−、−O−、−S−、−SO−、−NH−、−NCH−、−NCHCH−、−NCHCHCH−又は−NCHCF−である。
別の更なる実施形態においては、Rは、水素、クロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、シアノ、−CH、−CF、−SOCH、−SCH、−OCH、−OCF、−NH、−NHCH、−N(CH、−NHCHCH、−N(CHCH、−NHCH(CH
Figure 2011500845
から選択される。
別の更なる実施形態においては、Rは、クロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、シアノ、−CH、−CF、−SOCH、−SCH、−OCH、−OCF、−NH、−NHCH、−N(CH、−NHCHCH、−N(CHCH、−NHCH(CH
Figure 2011500845
から選択される。
別の更なる実施形態においては、Rは、水素、クロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、シアノ、−CH、−CF、−SOCH、−SCH、−OCH、−OCF、−NH、−NHCH、−N(CH、−NHCHCH、−N(CHCH、−NHCH(CH
Figure 2011500845
から選択される。
やはり上述したように、本発明の別の一実施形態においては、抗菌活性を有する化合物又はその立体異性体、薬学的に許容される塩、エステル若しくはプロドラッグが提供され、該化合物は以下の構造(II)を有する。
Figure 2011500845
式中、
は、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているアルコキシアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキル及び−C(=O)R1aから選択され、
式中、
1aは、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているアルコキシアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、及び場合によっては置換されているヘテロアリールアルキルから選択され、
は、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、及び場合によっては置換されているヘテロアリールアルキルから選択され、
は、水素、クロロ、ブロモ、フルオロ、ヨード、シアノ、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロアリール、−SO3a、−SOR3a、−SR3a、−C(=O)R3a、−C(=O)NR3a3b、−NR3a3b及び−OR3aから選択され、式中、
3aは、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、及び場合によっては置換されているヘテロアリールから選択され、
3bは、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロアリール、及びアミノ酸から選択され、
又はR3aとR3bは、これらが結合しているN原子と一緒に、場合によっては置換されているヘテロシクリル若しくは場合によっては置換されているヘテロアリールを形成し、
Arは、場合によっては置換されている単環式アリール又は場合によっては置換されている単環式ヘテロアリールであって、Arは、場合によっては置換されているアリールでも場合によっては置換されているヘテロアリールでも置換されていない。
更なる実施形態においては、Rは水素である。
別の更なる実施形態においては、Rはアルキルであり、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、イソブチル及びsec−ブチルから選択される。
別の更なる実施形態においては、Rは置換アルキルであり、場合によっては置換されているハロアルキルである。例えば、ある実施形態においては、Rは、−CHCHCl、−CHCHF、−CHCHF、−CHCF、−CHFCHF、−CHFCHF、−CHFCF、−CHF、−CHF、−CF及び−CHCHCHFから選択される。
別の更なる実施形態においては、Rは置換アルキルであり、場合によっては置換されているアルコキシアルキル又は場合によっては置換されているヒドロキシアルキルである。例えば、ある実施形態においては、Rは−CHCHOH、−CHCHOMe又は−CHCHOCFである。
別の更なる実施形態においては、Rは置換アルキルであり、−CHCHSMe、−CHCHSOMe、−CHCHNMe、−CHCHNMe又は−CHCNである。
別の更なる実施形態においては、Rはアルケニルであり、−CHCH=CHである。
別の更なる実施形態においては、Rは置換アルケニルであり、場合によっては置換されているハロアルケニルである。例えば、ある実施形態においては、Rは−CHCH=CCl又は−CHCH=CFである。
別の更なる実施形態においては、Rはシクロアルキルであり、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル及びシクロヘキセニルから選択される。
更なる実施形態においては、Rは水素である。
別の更なる実施形態においては、Rはアルキルであり、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、イソブチル及びsec−ブチルから選択される。
別の更なる実施形態においては、Rは置換アルキルであり、ハロアルキル、−(CHOR2a、−(CHN(R2a、−(CHN(R2a、−(CHSOR2a、−(CHSO2a及び−(CHCNから選択され、nは1又は2であり、各R2aは独立に、場合によっては置換されているアルキルである。例えば、ある実施形態においては、Rは、−CHF、−CHCN、−CHCHF、−CHCHF、−CHCF、−CHCHOCH、−CHCHOCF、−CHCHSOCH、−CHCHCN、−CHCHN(CH及び−CHCHN(CHから選択される。
別の更なる実施形態においては、Rはシクロアルキルであり、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルから選択される。
別の更なる実施形態においては、Rはアリールであり、フェニルである。
別の更なる実施形態においては、Rは置換アリールであり、置換フェニルである。
別の更なる実施形態においては、Rはヘテロアリールであり、少なくとも1個のN原子を含む6員環である。
別の更なる実施形態においては、化合物は、以下の構造(II−A)を有する構造(II)の薬学的に許容される塩であり、
Figure 2011500845
式中、Mはアルカリ金属原子である。
別の更なる実施形態においては、化合物は、以下の構造(II−B)を有する構造(II)のプロドラッグであり、
Figure 2011500845
式中、RとYは合わせて以下から選択される。
Figure 2011500845
別の更なる実施形態においては、化合物は、以下の構造(II−B)を有する構造(II)のプロドラッグであり、
Figure 2011500845
式中、RとYは合わせて以下から選択され、
Figure 2011500845
式中、Yは−CH−、−O−、−S−、−SO−、−NH−、−NCH−、−NCHCH−、−NCHCHCH−又は−NCHCF−である。
別の更なる実施形態においては、Rは水素である。
別の更なる実施形態においては、Rは−NR3a3bである。例えば、ある実施形態においては、Rは−NHである。
別の更なる実施形態においては、Rは−OR3aであり、R3aは、場合によっては置換されているアルキルである。例えば、ある実施形態においては、R3aは−CH又は−CFである。
別の更なる実施形態においては、Rは置換アルキルであり、場合によっては置換されているハロアルキルである。例えば、ある実施形態においては、Rは−CFである。
別の更なる実施形態においては、Arは、以下から選択され、
Figure 2011500845
式中、Rは、水素、クロロ、ブロモ、フルオロ、ヨード、シアノ、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、−SO5a、−SR5a、−C(=O)R5a、−C(=O)NR5a5b、−NR5a5b及び−OR5aから選択され、
式中、
5aは、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、及び場合によっては置換されているヘテロアリールから選択され、
5bは、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、及び場合によっては置換されているヘテロアリールから選択され、
又はR5aとR5bは、これらが結合しているN原子と一緒に、場合によっては置換されているヘテロシクリル若しくは場合によっては置換されているヘテロアリールを形成する。
例えば、ある実施形態においては、Rは、水素、クロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、シアノ、−CH、−CF、−SOCH、−SCH、−OCH、−OCF、−NH、−NHCH、−N(CH、−NHCHCH、−N(CHCH、−NHCH(CH
Figure 2011500845
から選択される。
別の更なる実施形態においては、Arは、以下から選択され、
Figure 2011500845
式中、Rは、水素、クロロ、ブロモ、フルオロ、ヨード、シアノ、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、−SO5a、−SR5a、−C(=O)R5a、−C(=O)NR5a5b、−NR5a5b及び−OR5aから選択され、
式中、
5aは、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、及び場合によっては置換されているヘテロアリールから選択され、
5bは、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、及び場合によっては置換されているヘテロアリールから選択され、
又はR5aとR5bは、これらが結合しているN原子と一緒に、場合によっては置換されているヘテロシクリル若しくは場合によっては置換されているヘテロアリールを形成する。
例えば、ある実施形態においては、Rは、水素、クロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、シアノ、−CH、−CF、−SOCH、−SCH、−OCH、−OCF、−NH、−NHCH、−N(CH、−NHCHCH、−N(CHCH、−NHCH(CH
Figure 2011500845
から選択される。
上記の本明細書に開示する構造の化合物の任意の実施形態、及び本明細書に開示する構造の化合物中のAr、R、R及びR基に対する上記の本明細書に記載する任意の特定の置換基は、他の実施形態と、及び/又は本明細書に開示する構造の化合物の置換基と、独立に組み合わせて、上で具体的に示さなかった本発明の実施形態を形成することができると理解される。さらに、特定の実施形態及び/又は特許請求の範囲における任意の特定の置換基に対して置換基のリストを列挙する場合、特定の実施形態及び/又は特許請求の範囲から個々の置換基を削除することができ、残りの置換基リストが本発明の範囲内であるとみなされることが理解される。
例えば、構造(I)の化合物の一実施形態においては、R及びRは水素であり、化合物は以下の構造を有する。
Figure 2011500845
構造(I)の化合物の別の一実施形態においては、Rは(例えば、メチルなどのアルキル)であり、Rは水素であり、化合物は以下の構造を有する。
Figure 2011500845
同様に、構造(II)の化合物の一実施形態においては、R及びRは水素であり、化合物は以下の構造を有する。
Figure 2011500845
さらに、同様に、構造(II)の化合物の別の一実施形態においては、Rは(例えば、メチルなどのアルキル)であり、Rは水素であり、化合物は以下の構造を有する。
Figure 2011500845
更なる一例として、構造(II)の化合物の上記実施形態の更なる実施形態においては、Rは−NHであり、化合物は以下の2つの構造の一方を有する。
Figure 2011500845
更なる一例として、構造(I)の化合物の別の一実施形態においては、Arは、以下から選択される6個の環原子を有するヘテロアリールである。
Figure 2011500845
同様に、更なる一例として、構造(II)の化合物の別の一実施形態においては、Arは、以下から選択される6個の環原子を有するヘテロアリールである。
Figure 2011500845
本明細書の記述においては、示した式の置換基及び/又は変数の組合せは、かかる組合せが安定化合物をもたらす場合にのみ許容され得ることが更に理解される。
投与の目的のために、本発明の化合物を未処理の化学物質として投与することができ、又は薬学的組成物として処方することができる。本発明の薬学的組成物は、本明細書に開示する構造の化合物と、薬学的に許容される担体、希釈剤又は賦形剤とを含む。本明細書に開示する構造の化合物は、対象となる特定の疾患又は症状を処置するのに有効な量で、すなわち、細菌感染症を処置するのに十分な量で、好ましくは患者に対して許容される毒性で、組成物中に存在する。本明細書に開示する構造の化合物の抗菌活性は、当業者が、例えば、以下に示すように測定することができる。適切な濃度及び投与量は、当業者が容易に決定することができる。
本発明の化合物は、広範なグラム陽性及びグラム陰性菌、並びに腸内細菌及び嫌気性菌に対して抗菌活性を有する。代表的な感受性生物体としては、一般に、Staphylococcus、Lactobacillus、Streptococcus、Sarcina、Escherichia、Enterobacter、Klebsiella、Pseudomonas、Acinetobacter、Proteus、Campylobacter、Citrobacter、Nisseria、Baccillus、Bacteroides、Peptococcus、Clostridium、Salmonella、Shigella、Serratia、Haemophilus、Brucella、他の生物体など、その成長を本発明の化合物によって阻害することができる、グラム陽性及びグラム陰性、好気性及び嫌気性生物体が挙げられる。特に、本発明の化合物は、MRSAなどの従来のβ−ラクタムに耐性のある細菌種に対して抗菌活性を有する。
純粋な形態又は適切な薬学的組成物としての本発明の化合物又はその薬学的に許容される塩の投与は、類似の効用を果たす薬剤の容認された投与方法のいずれかによって実施することができる。本発明の薬学的組成物は、本発明の化合物と適切な薬学的に許容される担体、希釈剤又は賦形剤を組み合わせることによって調製することができ、錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、軟膏剤、液剤、坐剤、注射剤、吸入剤、ゲル剤、ミクロスフェア、エアロゾル剤などの固体、半固体、液体又はガスの形態の調製物に処方することができる。かかる薬学的組成物を投与する典型的な経路としては、経口、局所、経皮、吸入、非経口、舌下、頬、直腸、膣及び鼻腔内が挙げられるが、それだけに限定されない。本明細書では非経口という用語は、皮下注射、静脈内、筋肉内、胸骨内注射又は注入技術を含む。本発明の薬学的組成物は、組成物を患者に投与すると、その中に含まれる活性成分が生物に利用されるように処方される。対象又は患者に投与される組成物は、1個以上の単位用量の形態をとり、例えば、錠剤は、単一の単位用量とすることができ、エアロゾル形態の本発明の化合物の容器は、複数の単位用量を収容することができる。かかる剤形を調製する実際の方法は公知であり、又は当業者に明らかであろう。例えば、Remington:The Science and Practice of Pharmacy,20th Edition(Philadelphia College of Pharmacy and Science,2000)を参照されたい。投与される組成物は、いずれにしても、本発明の教示に従って、対象となる疾患又は症状の処置のための治療有効量の本発明の化合物又は薬学的に許容されるその塩を含む。
本発明の薬学的組成物は、固体又は液体の形態とすることができる。一態様においては、担体(単数又は複数)は粒子であり、その結果、組成物は、例えば、錠剤又は散剤である。担体(単数又は複数)は液体とすることができ、組成物は、例えば、経口シロップ剤、注射液又は、例えば吸入投与に有用である、エアロゾル剤とすることができる。
経口投与用に意図されるときには、薬学的組成物は、好ましくは、固体又は液体の形態であり、半固体、半液体、懸濁液及びゲルの形態は、本明細書で固体又は液体とみなされる形態に含まれる。
経口投与用固体組成物として、薬学的組成物は、散剤、顆粒剤、圧縮錠剤、丸剤、カプセル剤、チューインガム剤、ウェーハ剤などに処方することができる。かかる固体組成物は、典型的には、1種類以上の不活性希釈剤又は食用担体を含む。さらに、以下の1種類以上が存在し得る:カルボキシメチルセルロース、エチルセルロース、微結晶セルロース、トラガカントゴム、ゼラチンなどの結合剤;デンプン、ラクトース、デキストリンなどの賦形剤、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、Primogel、コーンスターチなどの崩壊剤;ステアリン酸マグネシウム、Sterotexなどの潤滑剤;コロイド状二酸化ケイ素などの流動化剤;スクロース、サッカリンなどの甘味剤;ペパーミント、サリチル酸メチル、オレンジ香味剤などの香味剤;及び着色剤。
薬学的組成物がカプセル、例えばゼラチンカプセルの形態であるときには、薬学的組成物は、上記タイプの材料に加えて、ポリエチレングリコール、油などの液体担体を含むことができる。
薬学的組成物は、液体、例えば、エリキシル、シロップ、溶液、乳濁液又は懸濁液の形態とすることができる。液体は、2つの例として、経口投与用又は注射送達用とすることができる。経口投与用に意図されるときには、好ましい組成物は、本発明の化合物に加えて、甘味剤、防腐剤、染料/着色剤及び香味向上剤の1種類以上を含む。注射投与が意図される組成物においては、界面活性剤、防腐剤、湿潤剤、分散剤、懸濁剤、緩衝剤、安定剤及び等張化剤の1種類以上を含むことができる。
本発明の液体薬学的組成物は、溶液であろうと、懸濁液であろうと、又は他の同様の形態であろうと、以下の補助剤の1種類以上を含むことができる:注射用水、食塩水、好ましくは生理食塩水、リンゲル液、等張性塩化ナトリウムなどの無菌希釈剤、溶媒又は懸濁媒体として働き得る合成モノ又はジグリセリド、ポリエチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコール、他の溶媒などの不揮発性油;ベンジルアルコール、メチルパラベンなどの抗菌剤;アスコルビン酸、亜硫酸水素ナトリウムなどの抗酸化剤;エチレンジアミン四酢酸などのキレート化剤;酢酸塩、クエン酸塩、リン酸塩などの緩衝剤、及び塩化ナトリウム、デキストロースなどの張性調節剤。非経口調製物は、ガラス又はプラスチック製のアンプル、使い捨てシリンジ又は複数回投与バイアルに封入することができる。生理食塩水は好ましい補助剤である。注射用薬学的組成物は好ましくは無菌である。
非経口又は経口投与用に意図される本発明の液体薬学的組成物は、適切な投与量が得られるように、ある量の本発明の化合物を含むべきである。
本発明の薬学的組成物は、局所投与用に意図することができ、その場合、担体は、適切には、溶液、乳濁液、軟膏又はゲル基剤を含むことができる。例えば、基剤は、以下の1種類以上を含むことができる:ワセリン、ラノリン、ポリエチレングリコール、蜜ろう、鉱油、(水、アルコールなどの)希釈剤、並びに乳化剤及び安定剤。増粘剤は、局所投与用薬学的組成物中に存在し得る。経皮投与用に意図される場合、組成物は、皮膚貼付剤又はイオン泳動装置を含むことができる。
本発明の薬学的組成物は、例えば直腸中で融解して薬物を放出する坐剤の形態で、直腸投与用に意図することができる。直腸投与用組成物は、適切な非刺激性賦形剤として油性基剤を含み得る。かかる基剤としては、ラノリン、カカオ脂及びポリエチレングリコールが挙げられるが、それだけに限定されない。
本発明の薬学的組成物は、固体又は液体単位用量の物理的形態を改変する種々の材料を含むことができる。例えば、組成物は、活性成分の周囲に被覆シェルを形成する材料を含むことができる。被覆シェルを形成する材料は、典型的には不活性であり、例えば、糖、シェラック及び他の腸溶コーティング剤から選択することができる。あるいは、活性成分をゼラチンカプセルに入れることができる。
固体又は液体形態の本発明の薬学的組成物は、本発明の化合物に結合して化合物の送達を助ける薬剤を含むことができる。この能力で作用することができる適切な薬剤としては、モノクローナル若しくはポリクローナル抗体、タンパク質又はリポソームが挙げられる。
本発明の薬学的組成物は、エアロゾルとして投与することができる単位用量からなり得る。エアロゾルという用語は、コロイド性のものから加圧パッケージからなる系まで種々の系を表すのに使用される。送達は、液化若しくは圧縮ガスによることができ、又は活性成分を分配する適切なポンプシステムによることができる。本発明の化合物のエアロゾルは、活性成分(単数又は複数)を送達するために単相、二相又は三相系で送達することができる。エアロゾルの送達は、一緒にキットを形成することができる、必要な容器、活性化物質、弁、サブ容器(subcontainer)などを含む。当業者は、過度の実験なしに、好ましいエアロゾルを決定することができる。
本発明の薬学的組成物は、医薬分野において周知の方法によって調製することができる。例えば、注射投与が意図される薬学的組成物は、溶液を形成するように、本発明の化合物と無菌蒸留水を混合することによって調製することができる。界面活性剤を添加して、均一な溶液又は懸濁液の形成を容易にすることができる。界面活性剤は、水系送達系において化合物の溶解又は均一な懸濁を容易にするように、本発明の化合物と非共有結合的に相互作用する化合物である。
本発明の化合物又はその薬学的に許容される塩は、治療有効量で投与され、治療有効量は、使用する特定の化合物の活性、化合物の代謝安定性及び作用期間、患者の年齢、体重、全般的健康状態、性別及び食餌、投与の方法及び時間、排出速度、薬物の組合せ、特定の障害又は症状の重症度、並びに治療を受ける対象を含めて、種々の要因に応じて変わる。
本発明の化合物又はその薬学的に許容される誘導体は、1種類以上の他の治療薬の投与と同時に、投与前に、又は投与後に、投与することもできる。かかる併用療法は、本発明の化合物と1種類以上の追加の活性薬剤とを含む単一薬剤の投与、及び本発明の化合物とそれ自体別個の薬剤としての各活性薬剤の投与を含む。例えば、本発明の化合物及び他の活性薬剤は、錠剤、カプセル剤などの単一経口投与組成物として一緒に患者に投与することができ、又は各薬剤を別個の経口投与製剤として投与することができる。別個の投与製剤を使用する場合、本発明の化合物と1種類以上の追加の活性薬剤は、本質的に同じ時間に、すなわち同時に、又は時間をずらして、すなわち逐次的に、投与することができる。併用療法は、すべてのこれらの投薬計画を包含すると理解される。
以下の実施例で、本発明の化合物、すなわち、構造(I)又は構造(II)の化合物などの本明細書に開示する構造を有する化合物を製造する種々の方法を説明する。
Figure 2011500845
Figure 2011500845
式中、Ar、R、R及びRは上述されている。当業者は、類似の方法又は当業者に公知の方法によってこれらの化合物を製造することができると理解される。例えば、米国特許第5,077,287号;Appelbaum,P.C.,et al.,Current Opinion in Microbiology,2005,8:510−517;Bassetti,M.,et al.,Current Opinion in Investigational Drugs,2003,4(8):944−952;Cooper,R.D.G,et al.,Exp.Opin.Invest.Drugs,1994,3(8):831−848;Elston,D.M.,J.Am.Acad.Dermatol.,2007,56(1):1−16;Furuya,et al.,Nature,2006,4:36−45;Glinka,T.W.,Current Opinion in Investigational Drugs,2002,3(2):206−217;Glinka,T.W.,et al.,J.Antibiotics,2000,53(10):1045−1052;Glinka,T.W.,et al.,Bioorganic&Medicinal Chemistry,2003,11:591−600;Guzzo,P.R.,et al.,J.Org.Chem.,1994,59(17):4862−4867;Hecker,S.J.,et al.,J.Antibiotics,2000,53(11):1272−1281;Hecker,S.J.,et al.,Antimicrobial Agents and Chemotherapy,2003,47(6):2043−2046;Jackson,B.G.,et al.,Tetrahedron Letters,1990,31(44):6317−6320;Jackson,B.G.,Tetrahedron Letters,2000,56:5667−5677;Lotz,B.T.,et al.,J.Org.Chem.,1993,58(3):618−625;Lowy,et al.,J.Clinical Investigation,2003,111(9):1265−1273;Misner,J.W.,et al.,Tetrahedron Letters,2003,44:5991−5993;Mochida,K.,et al.,J.Antibiotics,1989,42(2):283−292;及びRice,L.B.,Am.J.Medicine,2006,119(6A):S11−S19を参照されたい。当業者は、以下に具体的に示さない本明細書に開示する構造の他の化合物を、適切な出発成分を使用し、必要に応じて合成パラメータを改変することによって、以下に示すのと類似の様式で製造できることも理解される。一般に、出発成分は、Sigma Aldrich、Lancaster Synthesis,Inc.、Maybridge、Matrix Scientific、TCI、Fluorochem USAなどの供給源から得ることができ、又は当業者に公知である出典に従って合成することができ(例えば、Advanced Organic Chemistry:Reactions,Mechanisms,and Structure,5th edition(Wiley,December 2000)参照)、又は本明細書に記載のように調製することができる。
本明細書に記載のプロセスにおいては、中間体化合物の官能基を適切な保護基で保護する必要があり得ることを当業者は認識するであろう。かかる官能基としては、ヒドロキシ、アミノ、メルカプト及びカルボン酸が挙げられる。ヒドロキシの適切な保護基としては、トリアルキルシリル又はジアリールアルキルシリル(例えば、t−ブチルジメチルシリル、t−ブチルジフェニルシリル又はトリメチルシリル)、テトラヒドロピラニル、ベンジルなどが挙げられる。アミノ、アミジノ及びグアニジノの適切な保護基としては、t−ブトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニルなどが挙げられる。メルカプトの適切な保護基としては、−C(O)−R”(式中、R”はアルキル、アリール又はアリールアルキルである。)、p−メトキシベンジル、トリチルなどが挙げられる。カルボン酸の適切な保護基としては、アルキル、アリール又はアリールアルキルエステルが挙げられる。保護基は、当業者に公知であり本明細書に記載された標準技術に従って付加又は除去することができる。保護基の使用は、Green,T.W.and P.G.M.Wutz,Protective Groups in Organic Synthesis(1999),3rd Ed.,Wileyに詳述されている。当業者は認識しているであろうが、保護基は、Wang樹脂、Rink樹脂、2−クロロトリチル−クロリド樹脂などのポリマー樹脂とすることもできる。
さらに、遊離塩基又は酸の形態で存在する本発明のすべての化合物は、当業者に公知の方法によって適切な無機又は有機の塩基又は酸で処理して、その薬学的に許容される塩に転化することができる。本発明の化合物の塩は、標準技術によってその遊離塩基又は酸の形態に転化することができる。
以下の実施例は、説明のためのものであって、限定的なものではない。
(実施例1)
キラルカルバセフェム核の生成
Figure 2011500845
(6R,7S)−7−被保護アミノ−3−クロロ(又はトリフラート)−8−オキソ−1−アザビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸エステル
スキームA
Figure 2011500845
Evansスキームにおける最終化合物を選択的保護基操作によって幾つかの重要なカルバセフェム中間体に転化することができる。3位のトリフラートを求核試薬(nucleoplile)で置換して、硫黄で連結された基を得ることができる。例えば、Ternansky,R.J.,et al.,J.Med.Chem.,1993,36:1971−1976及びHatanaka,M.et al.,Tetrahedron Letters,1983,24(44):4837−4838を参照されたい。トリフラートは、Stille反応によってアルケンに転化して、3位において二重結合で連結された基を生成することもできる。Bocは、7位における酸とのカップリングのために除去することができる。例えば、Evans,D.A.,et al.,Tetrahedron Letters,1985:3783−3787及びEvans,D.A.,et al.,Tetrahedron Letters,1985:3787−3790を参照されたい。
スキームB
Figure 2011500845
Bodurow法は、3位のSで連結された類似体の場合の下記スキームに必要な中間体を与える。Bzで保護されたエステルは、水素化又は鹸化によって遊離酸に転化することができる。例えば、Bodurow,C.C,et al.,Tetrahedron Letters,1989:2321−2324を参照されたい。
(実施例2)
7位のトリフラートからのStilleカップリング及びブロモメチルケトンへの変換
Figure 2011500845
例えば、Hornback,W.J.,American Chemical Society National Meeting,Abstract 153,Washington,1990を参照されたい。
(実施例3)
7位のトリフラートからのカルボニル化
Figure 2011500845
G.K.Cook,W.J.Hornback,C.L,Jordan,J.H,McDonald III及びJ,E.Munroe,J.Org.Chem.,1989,54:5828−5830。
(実施例4)
カルボン酸、ビニル、アルデヒド、及びメチレンで連結された複素環への7位のトリフラートの転化
スキームA
Figure 2011500845
スキームB
Figure 2011500845
例えば、Blaszczak,L.C.,et al.,J.Med.Chem.,1990,33(6):1656−62を参照されたい。
(実施例5)
7位におけるカップリング
Figure 2011500845
(7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−メチルチアゾル−4−イル)−2−(トリフェニルメトキシイミノ]アセトアミド]−3−クロロ−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートトリエチルアミン塩
ビス−(2−ベンゾチアゾリル)−ジスルフィド(0.013mol)のジクロロメタン(100mL)溶液にトリフェニルホスフィン(0.013mol)を添加した。混合物を15分間撹拌し、その後(Z)−2−(2−アミノ−5−メチルチアゾル4−イル)−2−(トリフェニルメトキシイミノ)酢酸(0.010mol)を添加した。混合物を1時間撹拌し、0℃に冷却した。別のフラスコにおいて、(7R)−7−アミノ−3−クロロ−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩(0.008mol)をジクロロメタン(50mL)に懸濁させ、トリエチルアミン(4.0g、0.04mol)を添加した。懸濁液を室温で0.5時間撹拌し、次いで7−[(Z)−2−(2−アミノ−チアゾリル−4)−2−トリチルオキシイミノ]カルボン酸の活性化エステルを含むフラスコに移した。生成した透明溶液を室温に加温し、48時間撹拌した。反応混合物を水各100mLで2回洗浄し、有機層を分離し、無水MgSOで脱水し、ろ過し、約50mLに濃縮した。油性残留物をジエチルエーテル(250mL)で処理し、固体をろ過し、乾燥させて、粗生成物を得た。HPLC分析によれば、粗生成物は、所望の化合物1約0.004molをトリエチルアミン塩として含んだ。
Figure 2011500845
(7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−メチルチアゾル−4−イル)−2−(トリフェニルメトキシイミノ]アセトアミド]−3−クロロ−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートジフェニルメチルエステル
粗製(7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−メチルチアゾル−4−イル)−2−トリフェニルメトキシイミノ]−アセトアミド]−3−クロロ−a−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸トリエチルアミン塩(0.004mol)をジクロロメタン(200mL)に溶解させ、50%NaPOOで2回、次いで水で洗浄した。有機層を無水MgSOを用いて脱水し、ろ過し、ジフェニルジアゾメタンのジクロロメタン溶液(0.5mol/L溶液40mL、0.02mol)で処理し、続いて室温で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮乾固させ、残留物を酢酸エチル(20mL)に溶解させた。次いで、酢酸エチル溶液をシリカゲル(200g)上でクロマトグラフィーによって分離した。非極性副生物を酢酸エチル:ヘキサン(1:6)で、生成物をエチル:アセタート:ヘキサン(1:1)で溶出させた。蒸発後、標記エステルを得た。HPLCによれば、標記エステルは、所望の生成物2約0.004molを含んだ。
Figure 2011500845
(7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−メチルチアゾル−4−イル)−2−(トリフェニルメトキシイミノ]アセトアミド]−3−[5−アミノ−1,3,4−チアジアゾル−2−イルチオ]−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートジフェニルメチルエステル
5−アミノ−1,3,4−チアジアゾール−2−チオール(0.0045mol)のジメチルホルムアミド(25mL)溶液に炭酸カリウム(1.0g、0.0076mol)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌し、その後(7R)−7[(Z)−2−(2−アミノ−5−メチルチアゾル−4−イル)−2−(トリフェニルメトキシイミノ]アセトアミド]−3−クロロ−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4:2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートジフェニルメチルエステル(0.0039mol)を添加した。撹拌を18時間続けた。混合物を酢酸エチル(50mL)と水(50mL)に分配した。有機層を分離し、水(30mL)で洗浄し、無水MgSOで脱水し、溶媒をロータリーエバポレーターで除去した。得られた濃厚なオイルをジエチルエーテル(50mL)で処理し、形成された固体をろ過し、乾燥させて、粗生成物3約0.0028molを得た。
Figure 2011500845
(7R)−7−[(Z)2−(2−アミノ−5−メチルチアゾル−4−イル)−2−(ヒドロキシイミノ]アセトアミド]−3−[5−アミノ−1,3,4−チアジアゾル−2−イルチオ]−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸
トリフルオロ酢酸(10mL)、トリエチルシラン(5mL)及びジクロロメタン(10mL)の溶液を0℃に冷却し、前段階からの(7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−メチルチアゾル−4−イル)−2−(トリフェニルメトキシイミノ]アセトアミド]−3−[5−アミノ−1,3,4チアジアゾル−2−イルチオ]−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートジフェニルメチルエステル(約0.0028mol)を分割添加した。反応混合物を0℃で3時間撹拌し、室温に加温し、蒸発乾固させた。残留物をジエチルエーテル(50mL)で処理し、形成された固体をろ過し、乾燥させて、粗生成物を得た。粗生成物を、Diaion HP−20樹脂を用いて、pHが中性になるまで最初に水で溶出させて精製し、その後、生成物をアセトニトリル:水80:20で溶出させた。溶媒を蒸発させて、標記化合物4約0.0013molを得た。
Figure 2011500845
(7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−メチルチアゾル−4−イル)−2−(トリフェニルメトキシイミノ]アセトアミド]−3−メルカプト−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートジフェニルメチルエステル
(7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−メチルチアゾル−4−イル)−2−(トリフェニルメトキシイミノ]−アセトアミド]−3−クロロ−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン2−カルボキシラートジフェニルメチルエステル(0.0036mol)のジメチルホルムアミド(40mL)溶液を−20℃に冷却し、硫化アンモニウム水溶液(20%、5.7mL)を滴下した。混合物を−20℃で4時間撹拌し、次いでpH3のリン酸緩衝剤(100mL)に注いだ。生成した固体をろ過し、水で洗浄し、乾燥させて、粗製標記化合物5(約0.0036mol)を得た。
Figure 2011500845
(7R)−7−((Z)−2−(2−アミノ−5−メチルチアゾル−4−イル)−2−(トリフェニルメトキシイミノ]アセトアミド]−3−(3−(N−tert−ブトキシカルボニルアミノエチルチオメチル)ピリダ−4−イルチオ]8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートジフェニルメチルエステル
(7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−メチルチアゾル−4−イル)−2−(トリフェニルメトキシイミノ]−アセトアミド]−3−メルカプト−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2エン−2−カルボキシラートジフェニルメチルエステル(0.0036mol)のジメチルホルムアミド(30mL)溶液に3−(N−tert−ブトキシカルボニルアミノエチルチオメチル)−4−クロロピリジン(1.3g、0.0043mol)を室温で添加した。終夜撹拌後、反応混合物を水(200mL)で処理し、形成された固体をろ過し、乾燥させて、粗製標記化合物6(約0.0027mol)を得た。
Figure 2011500845
(7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−メチルチアゾル−4−イル)−2−(ヒドロキシイミノ]アセトアミド]−3−[3(アミノエチルチオメチル)ピリダ−4−イルチオ]−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートトリフルオロ酢酸塩
トリフルオロ酢酸(10mL)、トリエチルシラン(5mL)及びジクロロメタン(10mL)の溶液を0℃に冷却し、(7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−5−メチルチアゾル−4−イル)−2−(トリフェニルメトキシイミノ]アセトアミド]−3−[3−(N−tert−ブトキシカルボニルアミノエチルチオメチル)−ピリダ−4−イルチオ]−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ2−エン−2−カルボキシラートジフェニルメチルエステル(約0.0027mol)を分割添加した。反応混合物を0℃で6時間撹拌し、室温に加温し、蒸発乾固させた。残留物をジエチルエーテル(50mL)で処理し、形成された固体をろ過し、乾燥させて、粗生成物を得た。粗生成物を、Diaion HP−20樹脂を用いて、pHが中性になるまで水で、その後アセトニトリル:水80:20で溶出させて精製して、生成物7(約0.0002mol)を得た。
(実施例6)
7位におけるセフトビプロール型メチレンリンカー
Figure 2011500845
セフトビプロールの製造に使用される手順をカルバセフェム化合物に適用することができる。例えば、カナダ国特許出願公開第2408941号、欧州特許第1 289 998号及び第1 435 357号、日本国特許出願公開第2003535059号、米国特許出願公開第2002/019381号、米国特許第6,504,025及び国際公開第01/90111号を参照されたい。
(実施例7)
7位におけるアルキレンで連結された基の調製
スキームA
Figure 2011500845
例えば、米国特許第4,855,418号及びFarina,V.,et al,Tetrahedron Letters,1988,29(47):6043−6を参照されたい。
スキームB
Figure 2011500845
例えば、中国特許第1763046号;Xiao,T.Z.,et al.,Chinese J.Pharmaceuticals,2004,35(7):388−390;Kim,G.T.,et al.,J.Antibiotics,2004,57(7):468−472;国際公開第2005/100330号;国際公開第2005/100367号;及びHanaki,H.,et al.,J.Antibiotics,2005,58(1):69−73を参照されたい。
(実施例8)
方法A、B、C、D及びE
Figure 2011500845
方法A:(6R,7S)−tert−ブチル−7−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−8−オキソ−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラート(実施例9参照)(502mg、1.04mmol)のジクロロメタン(DCM)(10mL)溶液にトリエチルシラン(TES)(116mg、10mmol)を添加した。混合物を0℃に冷却し、2,2,2−トリフルオロ酢酸(TFA)(10mL)を添加した。次いで、混合物を室温に加温し、4時間撹拌し、減圧濃縮し、石油エーテルで洗浄して、白色固体(粗製固体580mg)を得た。得られた生成物を更に精製せずに使用した。
方法B:(6R,7S)−7−アミノ−8−オキソ−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸(1.5g、4.3mmol)をテトラヒドロフラン(THF)(15mL)に懸濁させ、トリエチルアミン(2.1g、21mmol)を添加した。懸濁液を室温で0.5時間撹拌し、(Z)−S−ベンゾ[d]チアゾル−2−イル−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(メトキシイミノ)エタンチオアート1(実施例10参照)(1.4g、4.3mmol)を撹拌しながら0℃で添加した。混合物を室温に加温し、48時間撹拌し、減圧濃縮した。残留物を酢酸エチル(EA)に溶解させ、希HCl水溶液(pH=4)で洗浄し、塩水で洗浄し、NaSOを用いて脱水し、ろ過し、次いで溶媒を減圧除去して、淡黄色固体2.6gを得た。得られた生成物を更に精製せずに使用した。
方法C:(6R,7S,Z)−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸(粗製固体2.6g)をTHFに溶解させ、(ジアゾメチレン)ジベンゼン(4.9g、25mmol)を滴下した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、溶媒を減圧濃縮し、石油エーテル(P.E)を添加して、沈殿を得た。得られた生成物を更に精製せずに使用した。
方法D:1,3,4−チアジアゾール−2−チオール2(47mg 0.39mmol)の無水THF溶液を氷冷し、NaH(14mg、0.36mmol)で処理した。10分後、懸濁液をシリンジによって(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラート(226mg 0.33mmol)の無水テトラヒドロフラン(THF)溶液に−30℃で添加した。温度を0℃に2時間かけて到達させた。混合物を冷HCl(aq)、塩水で洗浄し、NaSOを用いて脱水し、ろ過し、濃縮した。残留物をゲルカラムクロマトグラフィー(EA:P.E、2:1)によって精製して、白色固体(114mg、53%)を得た。
方法E:トリエチルシラン(TES)(0.5mL)、2,2,2−トリフルオロ酢酸(TFA)(1mL)及びジクロロメタン(DCM)(1mL)の溶液を0℃に冷却し、(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−3−(1,3,4−チアジアゾル−2−イルチオ)−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラート(114mg、0.17mmol)を分割添加した。反応混合物を0℃で3時間撹拌し、次いで蒸発乾固させ、ジエチルエーテルで洗浄して、(6R,7S,Z)−3−(1,3,4−チアジアゾル−2−イルチオ)−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸(粗製固体82mg)を得、Prep−HPLCによって精製して、白色固体26mgを得た(収率31%)。
方法F
Figure 2011500845
方法Bと同様に、(6R,7S)−7−アミノ−8−オキソ−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸(1.5g、4.3mmol)をテトラヒドロフラン(THF)(15mL)に懸濁させ、トリエチルアミン(2.1g、21mmol)を添加した。懸濁液を室温で0.5時間撹拌し、(Z)−S−ベンゾ[d]チアゾル−2−イル−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)エタンチオアート(実施例10参照)(2.5g、4.3mmol)を撹拌しながら0℃で添加した。混合物を室温に加温し、48時間撹拌し、減圧濃縮した。残留物を酢酸エチル(EA)に溶解させ、希HCl水溶液(pH=4)で洗浄し、塩水で洗浄し、NaSOを用いて脱水し、ろ過し、次いで溶媒を減圧除去して、3.6gを淡黄色固体として得た。得られた生成物を更に精製せずに使用した。
0℃の(6R,7S,Z)−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸(55mg、0.074mmol、1.0eq)のTHF(1mL)溶液にCHのEtO溶液(10mL、0.74mol、10eq)を添加した。生成した懸濁液を6時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮して、粗生成物を得た。P.E/EA=4:1を溶離剤として用いたシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーによって粗生成物を精製して、所望の生成物を淡黄色固体として収率18%で得た。
方法G
Figure 2011500845
ジ−tert−ブチル−2,2’−(3,3’−ジスルファンジイルビス(ピリジン−3,2−ジイル)ビス(メチレン)ビス(スルファンジイル)ビス(エタン−2,1−ジイル)ジカルバマート156mgのアセトニトリル(10mL)溶液にNaBH 14.4mgを添加した。混合物を室温で18時間撹拌し、混合物を精製せずに次の段階に使用した。(6R,7S,Z)−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸(方法F参照)を溶液に添加し、3.5時間撹拌し、蒸発乾固させた。残留物をカラムクロマトグラフィー(P.E/EA、2:1)にとり、(6R,7S,Z)−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−3−(2−((2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)エチルチオ)メチル)ピリジン−3−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸270mgを白色固体として得た(収率30%)。
(実施例9)
(6R,7S)−tert−ブチル−7−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−8−オキソ−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートの調製
Figure 2011500845
段階1:(1R,2S)−2−アミノ−1,2−ジフェニルエタノール(4.28g、20.0mmol)、KCO(0.28g 2.03mmol)及び炭酸ジエチル(20mL、166mmol)の混合物を還流下で16時間加熱した。生成した混合物を水(10mL)で洗浄し、CHCl(300mL)で抽出した。有機相は乾燥MgSOであり、ろ過され、濃縮された。残留物をトルエンから再結晶させて、所望の化合物(4S,5R)−4,5−ジフェニルオキサゾリジン−2−オンを白色固体として得た。収率88%、ESI−MS:240.1[M
段階2:NaH(0.66g、60%鉱油分散、20.8mmol)をアルゴン下で三つ口フラスコに入れ、無水ヘキサン(15mL)で洗浄した。THF(50mL)をNaHに添加した後、(4S,5R)−4,5−ジフェニルオキサゾリジン−2−オンのTHF溶液を懸濁液に添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、ブロモ酢酸エチルを30分間滴下し、混合物を30分間撹拌した。反応物を水100mL)でクエンチし、CHClで抽出した。混合抽出物を水で洗浄し、乾燥MgSO、ろ過し、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、エチル−2−((4S,5R)−2−オキソ−4,5−ジフェニルオキサゾリジン−3−イル)アセタートを得た。
エチル2−((4S,5R)−2−オキソ−4,5−ジフェニルオキサゾリジン−3−イル)アセタートのTHF(20mL)溶液を、KOH(2.99g、53.3mmol)のHO/MeOH/THF(35mL、HO/MeOH/THF=3:3:8)溶液に添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、1M HCl水溶液100mLを混合物に添加した。所望の生成物をEtO(3×100mL)で抽出し、混合抽出物をNaCl飽和水溶液50mLで洗浄し、乾燥MgSO、ろ過し、濃縮した。残留物をトルエンから再結晶させて、2−((4S,5R)−2−オキソ−4,5−ジフェニルオキサゾリジン−3−イル)酢酸を得た(収率83%)。ESI−MS:298.1[M]。
段階3:グリシンt−ブチルエステル塩酸塩(125g、0.75mol)を10N水酸化ナトリウム水溶液(180mL)で処理し、ジクロロメタンで抽出した。ジクロロメタン溶液をNaCl飽和水溶液で逆洗し、硫酸ナトリウムによって脱水し、ろ過し、減圧濃縮して、グリシン−ブチルエステル(60g)を得た。化合物tert−ブチル−2−アミノアセタート(31.5g、0.24mol)のジクロロメタン溶液を、1当量の桂皮アルデヒド(26.4g、0.2mol)及び出発アミノ酸エステル又はアミド1グラム当たり乾燥剤約2グラムの量の硫酸マグネシウム70gなどの乾燥剤で逐次的に処理した。薄層クロマトグラフィーによって測定して反応物のすべてが消費されるまで、反応物を周囲温度で撹拌した。反応は、典型的には、3時間後に終了した。次いで、反応混合物をろ過し、ろ過ケーキをジクロロメタンで洗浄した。ろ液を減圧濃縮して、所望のイミンを得た。それをそのまま後続段階に使用した。
段階4:2−((4S,5R)−2−オキソ−4,5−ジフェニルオキサゾリジン−3−イル)酢酸(5.95g、20mmol)をCHClに溶解させた。次いで、DMF(0.04mL、0.6mmol)、続いて(COCl)(2.6mL、30mmol)を添加した。反応混合物を室温で1.5時間撹拌し、濃縮した。生成物を更に精製せずに次の段階に使用した。トリエチルアミン(4.18mL、30.0mmol)を酸塩化物(6.32g、20.0mmol)の無水塩化メチレン(100mL)溶液に−78℃で添加した。20分後、イミン(4.91g、20.0mmol)の無水CHCl 50mL溶液を同じ温度で滴下した。冷却浴を除去し、生成した混合物を窒素雰囲気下で0℃で2時間撹拌した。次いで、反応混合物を水100mL、1N HCl(50mL)、NaHCO飽和水溶液(100mL)で連続的に洗浄した。有機層をMgSOを用いて脱水し、ろ過し、濃縮して、粗製材料を得た。それをほんの少ししかないCHOHで洗浄して、白色固体tert−ブチル−2−((3S,4R)−2−オキソ−3−((4S,5R)−2−オキソ−4,5−ジフェニルオキサゾリジン−3−イル)−4−((E)−スチリル)アゼチジン−1−イル)アセタートを得た。ESI−MS:525.1[M]。
Figure 2011500845
段階5:パールマン触媒(2g)及びジ−tert−ブチルジカルボナート(6.5g、30mmol)を、対応するtert−ブチル−2−((3S,4R)−2−オキソ−3−((4S,5R)−2−オキソ−4,5−ジフェニルオキサゾリジン−3−イル)−4−((E)−スチリル)アゼチジン−1−イル)アセタート(1mmol)のTHF(30mL)溶液に連続的に添加した。生成した混合物を室温で水素雰囲気(120psi)下で48時間撹拌した。次いで、混合物をセライトに通してろ過した。ろ液を減圧下で蒸発濃縮させた後、生成した粗製物をメタノールによって結晶化させて、2−((3S,4R)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−オキソ−4−フェネチルアゼチジン−1−イル)アセタート(2.63g、65%)を得た。ESI−MS:405.2[M
段階6:tert−ブチル−2−((3S,4R)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−オキソ−4−フェネチルアゼチジン−1−イル)アセタート(2.1g、5.19mmol)の四塩化炭素(30mL)溶液、アセトニトリル(30mL)及び水(45mL)の混合物に過ヨウ素酸(17.24g、75.26mmol)を室温で添加した。二相混合物を両方の相が透明になるまで撹拌し、三塩化ルテニウム水和物(236mg、1.05mmol)を添加した。出発材料がTLCによって検出されなくなるまで(4時間)撹拌を続けた。反応混合物を0℃に冷却し、ジエチルエーテル(300mL)を激しく撹拌しながら10分間添加した。有機相を分離し、水層をジエチルエーテル(2×150mL)で抽出した。混合有機層を塩水(100mL)で洗浄し、脱水し、ろ過し、濃縮した。生成した粗製物をクロマトグラフィー(CHCl:EA=2:1)によって精製して、3−((2R,3S)−1−(2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−オキソアゼチジン−2−イル)プロパン酸(1.2g、62%)を得た。ESI−MS:373.2[M
段階7:窒素下で維持された3−((2R,3S)−1−(2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−オキソアゼチジン−2−イル)プロパン酸(6.8g、16.83mmol)の塩化メチレン300mL冷(0℃)溶液に、ジメチルアミノピリジン103.7mg(0.85mmol)、チオフェノール(2.32g、21.04mmol)及びジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)(4.34g、21.04mmol)を添加した。混合物を0℃で10分間及び室温で6時間撹拌した。混合物を塩化メチレン400mLに注ぎ、混合物を炭酸水素ナトリウム水溶液(50%飽和)、1M塩酸及び炭酸水素ナトリウム飽和溶液で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムを用いて脱水し、ろ過し、蒸発乾固させて、標記化合物を部分結晶性オイルとして得た。生成した粗製物をクロマトグラフィー(CHCl:EA=4:1)によって精製して、tert−ブチル−2−((3S,4R)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−オキソ−4−(3−オキソ−3−(フェニルチオ)プロピル)アゼチジン−1−イル)アセタート(7.5g、89%)を得た。ESI−MS:465.2[M
段階8:アルゴン下で−78℃で維持されたtert−ブチル−2−((3S,4R)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−オキソ−4−(3−オキソ−3−(フェニルチオ)プロピル)アゼチジン−1−イル)アセタート18.12g(39mmol)の無水THF300mL溶液に、(やはりアルゴン下で−78℃で維持された)リチウムヘキサメチルジシラザン(1M/L)156mL(156mmol)を添加した。約6時間後、混合物を塩化アンモニウム水溶液(50%飽和)1000mlに注ぎ、1M HCl水溶液を用いてpHを3に調節した。酸性化混合物を塩化メチレンの各部800mlで3回抽出した。抽出物を混合し、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムを用いて脱水し、ろ過し、蒸発濃縮させた。残留物を最初にヘキサン−酢酸エチル(約3:1、v/v)を用いたシリカ上でクロマトグラフィーによって分離し、続いて同じ溶媒の(2:1、v/v)混合物で生成物を溶出させた。所望の画分を蒸発乾固させて、(6R,7S)−tert−ブチル−7−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−ヒドロキシ−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラート(10.2g、74%)を得た。ESI−MS:377.1[M
段階9:無水トリフルオロメタンスルホン酸(338.4mg、1.2mmol)のCHCl溶液を(6R,7S)−tert−ブチル−7−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−ヒドロキシ−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラート(354mg、1mmol)とDIPEA(193mg、1.5mmol)のCHCl(5mL)溶液に−40℃で素早く添加した。15分後、反応混合物をNaHCO飽和水溶液(10mL)に注いだ。生成した混合物をCHCl(3×20mL)で抽出した。抽出物を混合し、塩水(1×5mL)で洗浄し、脱水し(MgSO)、ろ過し、濃縮して、(6R,7S)−tert−ブチル−7−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−8−オキソ−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラート438mg(91%)を白色固体として得た。ESI−MS:486.2[M]。
Figure 2011500845
(実施例10)
(Z)−S−ベンゾ[d]チアゾル−2−イル−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)エタンチオアートの調製
Figure 2011500845
段階1:化合物SOCl(200mL、2.74mol)をメタノール(400mL)に0℃で1.5時間徐々に添加した。次いで、(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(メトキシイミノ)酢酸1(61g、0.30mol)を一括添加し、反応混合物を70℃で24時間撹拌した。濃縮すると、白色固体が生成した。それを酢酸エチル(500mL×3)と水(200mL)に分配した。有機相を洗浄し(飽和NaHCO、水)、NaSOを用いて脱水し、濃縮して、(Z)−メチル−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(メトキシイミノ)アセタート2 56gを白色固体として収率85%で得た。この生成物を更に精製せずに使用した。
段階2:メタノール(400mL)とHO(200mL)中の(Z)−メチル−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(メトキシイミノ)アセタート2(60g、0.28mol)とNHOH HCl(140g、1.98mol)の溶液を100℃で24時間撹拌した。濃縮すると、黄色シロップが生成した。それを酢酸エチル(1L)と水(400mL)に分配した。水層を酢酸エチル(2×1L)で抽出した。有機相をNaSOを用いて脱水し、ろ過し、濃縮乾固させた。粗製固体をDCM/PE(20:1、1L)から5回結晶化させ、生成物を収集し、(Z)−メチル−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセタート3 20gを白色固体として収率45%で得た。生成物を更に精製せずに使用した。
段階3:0℃の(Z)−メチル−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセタート3(10g、0.05mol)のTHF50mL溶液にTEA5.5gを添加し、10分間撹拌した。次いで、塩化トリチル14gを0℃で添加し、反応溶液をこの温度で2時間撹拌した。濃縮すると、白色固体が生成した。それを酢酸エチル(500mL)と水(200mL)に分配した。水層を酢酸エチル(2×500mL)で抽出した。有機相を1%NaOH水溶液(200mL)で3回洗浄した。有機相をNaSOを用いて脱水し、ろ過し、濃縮乾固させた。得られた固体を石油エーテル(1L)から結晶化させた。生成物を収集し、(Z)−メチル−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセタート4 15gを白色固体として収率68%で得た。生成物を更に精製せずに使用した。
段階4:2.5M NaOH 80mLとエタノール40mL中の(Z)−メチル−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセタート4(15g、33.8mmol)の溶液を2時間加熱して静かに還流させた。反応溶液を冷却し、THF(40mL)を添加した。次いで、5%HCl水溶液によって反応溶液をpH=3に調節した。反応溶液全体をEA(100mL)で抽出した。有機相をNaSOを用いて脱水し、ろ過し、濃縮した。粗製(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)酢酸5(12g、28.0mmol)を白色固体として収率70%で得た。生成物を更に精製せずに使用した。
段階5:(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)酢酸5(5.4g、12mmol)の無水アセトニトリル溶液にTEA(1.265g、12.5mmoL)を0℃で添加した。反応溶液を10分間撹拌した。ジスルフィド(4.9g、14.7mmoL)を反応溶液に30分間添加した。次いで、亜リン酸トリエチ(triethy)(3.545g、21.35mmol)のCHCN(30mL)溶液を30分間添加した。反応物を室温で27時間撹拌し、ろ過した。得られた固体をCHCN(50mL)で3回洗浄して、(Z)−S−ベンゾ[d]チアゾル−2−イル−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)エタンチオアートB6(3.2g、46%)を得た。
(実施例11)
(Z)−S−ベンゾ[d]チアゾル−2−イル−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(メトキシイミノ)エタンチオアートの調製
Figure 2011500845
(Z)−S−ベンゾ[d]チアゾル−2−イル−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(メトキシイミノ)エタンチオアート2を実施例10によって(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(メトキシイミノ)酢酸1から収率40%で調製した。生成物を更に精製せずに使用した。ESI−MS:352.4[M+H]
(実施例12)
(Z)−S−ベンゾ[d]チアゾル−2−イル−2−(5−クロロ−2−(トリチルアミノ)チアゾル−4−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)エタンチオアートの調製
Figure 2011500845
段階1:(Z)−エチル−2−(2−アミノチアゾル−4−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセタート1(21.5g、0.1mol)のDMF100mL溶液にEtN(30.6mL、0.22mol)を添加した。次いで、TrCl(64g、0.22mol)を20分間添加し、LC−MSによって反応の終了が示されるまで、反応溶液を50℃で48時間撹拌した。反応溶液を水(600mL)中に徐々に注いだ。(Z)−エチル−2−(2−(トリチルアミノ)チアゾル−4−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセタート2を白色固体として収率85%で得た。得られた生成物を更に精製せずに使用した。
段階2:HO(10mL)とジオキサン(80mL)中の(Z)−エチル−2−(2−(トリチルアミノ)チアゾル−4−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセタート2(14.5g 20.7mmol)の溶液にNaOH水溶液(1.7g、41.4mmol)を添加した。LC−MSによって出発材料が存在しないことが示されるまで反応溶液を24時間還流させた。次いで、水200mLを撹拌下で添加した。混合物を0℃から5℃の温度に撹拌下で冷却し、沈殿した固体をろ過し、ジオキサンによって洗浄し、減圧乾燥させて、(Z)−2−(2−(トリチルアミノ)チアゾル−4−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)酢酸3 10.0gを収率72%で白色固体として得た。得られた生成物を更に精製せずに使用した。
段階3:(Z)−2−(2−(トリチルアミノ)チアゾル−4−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)酢酸3(67g、0.1mol)のDMF 400mL溶液にNCS(25g、0.19mol)を5分間添加した。反応混合物を0℃で3時間撹拌した。反応溶液に水600mLを添加し、反応溶液全体を酢酸エチル300mLで抽出した。有機層を塩化ナトリウム飽和水溶液200mLで洗浄し、無水硫酸マグネシウムを用いて脱水し、ろ過し、濃縮乾固させた。残留物を酢酸エチルから結晶化させて、粗製(Z)−2−(5−クロロ−2−(トリチルアミノ)チアゾル−4−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)酢酸を白色固体として得た。得られた生成物をカラムクロマトグラフィー(50%EtOAcの石油エステル溶液)によって精製して、(Z)−2−(5−クロロ−2−(トリチルアミノ)チアゾル−4−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)酢酸4を白色固体として得た(76g、80%)。
段階4:(Z)−S−ベンゾ[d]チアゾル−2−イル−2−(5−クロロ−2−(トリチルアミノ)チアゾル−4−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)エタンチオアート5を(Z)−2−(5−クロロ−2−(トリチルアミノ)チアゾル−4−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)酢酸4から実施例10に従って調製した。得られた生成物をカラムクロマトグラフィー(20%DCMの石油エステル溶液)によって収率20%で白色固体として精製した。ESI−MS:8653.2[M+H]。化合物は方法A〜Gのそれと類似の方法で使用することができる。
(実施例13)
(Z)−S−ベンゾ[d]チアゾル−2−イル−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(メトキシイミノ)エタンチオアートの調製
Figure 2011500845
段階1:(Z)−エチル−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(メトキシイミノ)アセタート2を(Z)−エチル−2−(2−アミノチアゾル−4−イル)−2−(メトキシイミノ)アセタート1から実施例12に記載のように調製した。得られた生成物をカラムクロマトグラフィー(50%EtOAcの石油エステル溶液)によって収率80%で精製した。
段階2:(Z)−S−ベンゾ[d]チアゾル−2−イル−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(メトキシイミノ)エタンチオアート3を(Z)−エチル−3−((Z)−アミノ(メチルチオ)メチレンアミノ)−2−(メトキシイミノ)プロパノアートから実施例10に従って調製した。得られた生成物(Z)−S−ベンゾ[d]チアゾル−2−イル−2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(メトキシイミノ)エタンチオアート3をカラムクロマトグラフィー(溶離剤として20%DCMの石油エステル溶液)によって収率16%で白色固体として精製した。ESI−MS:345.9[M+H]。化合物は方法A〜Gのそれと類似の方法で使用することができる。
(実施例14)
1,2−ジ(ピリジン−3−イル)ジスルファンの調製
Figure 2011500845
段階1:NaH(4.0g、0.1mol)を3−ヒドロキシルピリジン1(9.5g、0.1mol)のDMF(100mL)溶液に室温で添加した。次いで、反応混合物を10分間撹拌し、ジメチルカルバモチオ酸クロリド(12.4g、0.1mol)を一括添加した。反応溶液を80℃に1時間加熱した。反応混合物を水で希釈し、水からEAで抽出した。混合有機層を脱水し(NaSO)、ろ過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、O−ピリジン−3−イル−ジメチルカルバモチオアート2を淡黄色オイル(16.5g、91%)として得た。
Figure 2011500845
段階2:O−ピリジン−3−イル−ジメチルカルバモチオアート2(3.6g、20mmol)のジフェニルエーテル(100mL)溶液を2時間加熱還流させた。TLCによって、O−ピリジン−3−イル−ジメチルカルバモチオアートが存在せず、濃縮されないことが示された。残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、S−ピリジン−3−イルジメチルカルバモチオアート3を黄色オイル(2.8g、77%)として得た。
Figure 2011500845
段階3:Na(1.8g、77mmol)をCHOH(10mL)に0.5時間添加した。すべての金属が溶解するまで混合物を室温で撹拌した。次いで、S−ピリジン−3−イルジメチルカルバモチオアート3(2.8g、15.4mmol)を添加し、反応溶液を2時間加熱還流させ、室温に冷却し、水で希釈し、pH=6に調節し、水からEAで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、脱水し(NaSO)、ろ過し、濃縮した。ピリジン−3−チオール4 0.9gを黄色オイルとして得た。
Figure 2011500845
段階4:ピリジン−3−チオール4をカラムクロマトグラフィーによって精製し、1,2−ジ(ピリジン−3−イル)ジスルファン5が精製工程において形成された。オイル0.65gを収率38.4%で得た。
Figure 2011500845
(実施例15)
4,5−ジメチルチアゾール−2−チオールの調製
Figure 2011500845
段階1:臭素(6.8mL、132mmol)を4,5−ジメチルチアゾール1(4.7mL、44mmol)の溶液に0℃で滴下し、室温で終夜撹拌した。反応物を水で希釈し、EAで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムを用いて脱水し、ろ過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、透明オイル3.9gを収率47%で得た。
段階2:2−ブロモ−4,5−ジメチルチアゾール2(3.9g、20.3mmol)のエタノール(10mL)溶液をチオ尿素(7.6g、100mmol)のエタノール(100mL)溶液に80℃で滴下した。添加後、混合物を更に2時間加熱還流させ、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(P.E/EA2:1)によって精製して、4,5−ジメチルチアゾール−2−チオール3 1.3gを白色固体として収率44%で得た。ESI−MS:146.2[M+H]
(実施例16)
ナトリウム1,2,3−チアゾール−5−チオラートの調製
Figure 2011500845
5−クロロ−1,2,3−チアジアゾール1(0.24g、1.99mmol)、NaS.9HO(0.48g、2.0mmol)及びエタノール(10mL)の混合物を2時間加熱還流させ、濃縮した。ナトリウム1,2,3−チアゾール−5−チオラート2 500mgを白色固体として収率100%で得た。ESI−MS:140.1[M
(実施例17)
1,2−ジ(チアゾル−4−イル)ジスルファンの調製
Figure 2011500845
段階1:Na(0.69g、30mmol)をt−ブチルチオール(3.38mL、30mmol)の溶液に室温で分割添加し、0.5時間撹拌した。次いで、4−ブロモチアゾール1(0.49g、3.0mmol)を添加し、混合物を終夜加熱還流させた。LC−MSによって所望の生成物が形成されたことが示され、反応物を濃縮した。残留物をEAに溶解させ、シリカゲルに通してろ過し、ろ液を再度濃縮した。残留物を次の段階にそのまま使用した。
段階2:前段階からの残留物を濃塩酸塩に溶解させ、LC−MSによって4−(tert−ブチルチオ)チアゾール2が存在しないことが示されるまで、生成した混合物を120℃に24時間加熱した。反応溶媒を濃縮し、アンモニアを残留物に添加し、再度濃縮し、カラムクロマトグラフィー(P.E/EA1:1)によって精製して、1,2−ジ(チアゾル−4−イル)ジスルファン3 24mgを白色固体として収率6.9%で得た。ESI−MS:233.2[M+H]
(実施例18)
tert−ブチル2−((4−メルカプトピリジン−3−イル)メチルチオ)エチルカルバマートの調製
Figure 2011500845
段階1:LDA(0.11mmol)を4−クロロピリジン1(15g、0.1mol)のTHF(250mL)溶液に−60℃で滴下し、この温度で1時間撹拌した。次いで、DMF(9.3mL、0.12mol)を添加し、室温で終夜撹拌した。生成物を水からEAで抽出した。混合有機層を脱水し(NaSO)、ろ過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(P.E/EA10:1)によって精製して白色固体4.6gを収率65%で得た。
Figure 2011500845
段階2:4−クロロニコチンアルデヒド2(4.6g、32.6mmol)、2−メチル−2−プロパンチオール(4.4mL、32.6mmol)、KCO(9.0g、65.2mmol)及びDMF(70mL)の混合物を、TLCによって4−クロロニコチンアルデヒドが存在しないことが示されるまで100℃で12時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、EAで抽出し、有機層を濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(P.E/EA12:1)によって精製して透明オイル6.3gを収率99%で得た。
Figure 2011500845
段階3:NaBH 0.38g(10.0mmol)を4−(tert−ブチルチオ)ニコチンアルデヒド3(0.97g、5.0mmol)のCHOH(10mL)溶液に分割添加した。混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を水で希釈し、EAで抽出した。有機層を濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(P.E/EA2:1〜0:1)によって精製して、黄色オイル0.9gを収率91.4%で得た。ESMS:m/z198.1(M+H)。
段階4:SOCl 0.45mL(6.15mmol)を(4−(tert−ブチルチオ)ピリジン−3−イル)メタノール4(0.8g、4.1mmol)のDMF(15mL)溶液に0℃で滴下し、室温で1時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、EAで抽出し、有機層を濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(P.E/EA5:1)によって精製して褐色オイル0.80gを収率90.5%で得た。ESMS:m/z216.0[M+H]。
段階5:4−(tert−ブチルチオ)−3−(クロロメチル)ピリジン5(0.8g、4.1mmol)、N−Boc−アミノエタンチオール3.46mL(20.5mmol)、NaI0.15g(1.0mmol)及びDMF(15mL)の混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、EAで抽出した。有機層を濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(P.E/EA2:1)によって精製して、オイル1.39gを収率96%で得た。
Figure 2011500845
段階6:tert−ブチル2−((4−(tert−ブチルチオ)ピリジン−3−イル)メチルチオ)エチルカルバマート6を濃HClに溶解させ、LC−MSによってtert−ブチル−2−((4−(tert−ブチルチオ)ピリジン−3−イル)メチルチオ)エチルカルバマートが存在しないことが示されるまで24時間加熱還流させた。反応混合物を濃縮し、残留物を次の段階にそのまま使用した。
段階7:BocO(0.56g、3.4mmol)をEtN(0.48mL、2.55mmol)と3−((2−アミノエチルチオ)メチル)ピリジン−4−チオール7(0.85mmol)のCHOH溶液に添加した。反応混合物を水で希釈し、EAで抽出した。有機層を濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、黄色オイル0.48gを収率93%で得た。ESMS:m/z401.2(M+H)。
段階8:tert−ブチル−2−((4−(tert−ブトキシカルボニルチオ)−ピリジン−3−イル)メチルチオ)エチルカルバマート8(200mg、0.5mmol)、CHONa(10mmol)、CHOH(40mL)の混合物を、TLCによってtert−ブチル−2−((4−(tert−ブトキシカルボニルチオ)ピリジン−3−イル)メチルチオ)エチルカルバマートが存在しないことが示されるまで終夜加熱還流させた。反応混合物を水で希釈し、濃HClを用いて水層をpH=6に調節し、水からEAで抽出した。有機層を濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、9 0.48gを黄色オイルとして収率73%で得た。
Figure 2011500845
(実施例19)
1,2−ビス(5−メチルチオフェン−2−イル)ジスルファンの調製
Figure 2011500845
段階1:チオフェン1(4.4mL、51mmol)をClSOOH(10mL、155mmol)のCHCl(100mL)溶液に0℃で0.5時間添加した。反応溶液をこの温度で更に3時間撹拌した。次いで、反応混合物を氷水に注ぎ、CHClで2回抽出した。有機層を塩水で洗浄し、濃縮し、5−メチルチオフェン−2−スルホニルクロリド2 6.0gを軽いオイルとして収率59.5%で得た。
段階2:5−メチルチオフェン−2−スルホニルクロリド2(1.2g、6.1mmol)のTHF(10mL)溶液をLiAlH(0.93g、24.4mmol)のTHF(50mL)溶液に−60℃で20分間添加した。反応溶液を室温で1時間撹拌し、NaSO 10HOでクエンチし、ろ過した。ろ液を濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(P.E/EA5:1)によって精製して、1,2−ビス(5−メチルチオフェン−2−イル)ジスルファン3 0.6gを黄色オイルとして収率76%で得た。
Figure 2011500845
(実施例20)
ジ−tert−ブチル2,2’−(3,3’−ジスルファンジイルビス(ピリジン−3,2−ジイル))ビス(エタン−2,1−ジイル)ジカルバマートの調製
Figure 2011500845
段階1:m−クロロ過安息香酸(10g、85%、49mmol)を3−ブロモピリジン1(4.74g、30mmol)のCHCl(50mL)溶液に分割添加した。反応溶液を室温で1時間撹拌した。TLCによって、出発材料が存在しないことが示された。次いで、Na(3.0g、19mmol)を反応混合物に添加した。生成した混合物をろ過した。ろ液を濃縮し、EAを溶離剤として用いたカラムクロマトグラフィーによって精製し、3−ブロモピリジン−1−オキシド2を淡黄色オイル(5.0g、96%)として得た。
段階2:3−ブロモピリジン−1−オキシド2(3.48g、20mmol)、TMSCN(5.94g、60mmol)、EtN(5.05mL、40mmol)及びCHCN(30mL)の混合物を、TLCによって3−ブロモピリジン−1−オキシド2が存在しないことが示されるまで4時間加熱還流させた。反応混合物を濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(P.E:EA=10:1)によって精製した。5−ブロモピコリノニトリル0.3g/3−ブロモピコリノニトリル3 3.0gを白色固体として収率82.0%で得た。
段階3:NaH(0.9g、22.5mmol)を無水THFに懸濁させ、t−ブチルチオール2.53mL(22.5mmol)を懸濁液に添加し、生成した混合物を、Hの発生が終わるまで50℃に1時間加熱した。白色懸濁液に2−シアノ−3−ブロモピリジン(2.74g、15mmol)を添加し、反応物をN下で1.5時間加熱還流させた。LC−MSによって3−ブロモピコリノニトリルが存在しないことが示され、反応物をシリカゲルに通してろ過した。ろ液を濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(PE:EA=5:1)によって精製し、3−(tert−ブチルチオ)ピコリノニトリル4 2.88gを軽いオイルとして収率99%で得た。
段階4:NaOH5.2g(130mmol)をHO5mL及びエタノール5mLに溶解させた。この溶液に3−(tert−ブチルチオ)ピコリノニトリル4 2.5g(13mmol)を添加した。混合物を1時間加熱還流させ、同時にNを溶液中にバブリングさせて、発生するNHを除去した。次いで、反応物を室温に冷却し、水で希釈し、EAで抽出した。水層をpH=2に調節し、水からEAで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、硫化ナトリウムを用いて脱水し、濃縮した。固体5 2.38gを収率87%で得た。
段階5:3−(tert−ブチルチオ)ピコリン酸5(0.53g、2.5mmol)のDMF(10mL)溶液に、CHI(0.23mL、3.75mmol)及びKCO(0.69g、5.0mmol)を添加した。混合物を室温で終夜撹拌し、NaCO飽和水溶液からEAで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE:EA=5:1)によって精製し、メチル−3−(tert−ブチルチオ)ピコリナート6 0.45gを収率80%で軽いオイルとして得た。
段階6:NaBH(0.38g、10mmol)をCaCl(0.56g、5.0mmol)とメチル−3−(tert−ブチルチオ)ピコリナート6(0.45g、2.5mmol)のエタノール(10mL)溶液に分割添加した。次いで、反応混合物を室温で終夜撹拌し、NaCO飽和水溶液からEAで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(PE:EA=2:1)によって精製し、黄色オイル7 0.40gを収率82%で得た。
段階7:SOCl(0.45mL、6.15mmol)を(3−(tert−ブチルチオ)ピリジン−2−イル)メタノール7(0.8g、4.1mmol)のDMF(15mL)溶液に0℃で滴下した。反応溶液を室温で1時間撹拌し、NaCO飽和水溶液からEAで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(PE:EA=10:1)によって精製した。オイル8 0.80gを収率90.5%で得た。
段階8:3−(tert−ブチルチオ)−2−(クロロメチル)ピリジン8(4.4g、20.4mmol)、NaCN(2.0g、40.8mmol)及びDMSO(40mL)の混合物を60℃に2時間加熱した。次いで、所望の生成物を水からEAで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE:EA=2:1)によって精製し、淡黄色オイル9 3.4gを収率81%で得た。
段階9:NaBH(0.18g、4.8mmol)をCHOH(15mL)中のNiCl(0.13g、0.96mmol)と2−(3−(tert−ブチルチオ)ピリジン−2−イル)アセトニトリル9(0.1g、0.48mmol)の懸濁液に分割添加した。反応溶液を室温で終夜撹拌した。生成物を水からEAで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、濃縮した。オイル10 0.05gを収率51%で得た。
段階10:2−(3−(tert−ブチルチオ)ピリジン−2−イル)エタンアミン10を濃HClに溶解させ、LC−MSによって出発材料が存在しないことが示されるまで24時間加熱還流させた。反応混合物を濃縮し、残留物を次の段階にそのまま使用した。
段階11:前段階からの粗製2−(2−アミノエチル)ピリジン−3−チオール11をアンモニアに溶解させ、LC−MSによって2−(2−アミノエチル)ピリジン−3−チオールが存在しないことが示されるまで、空気を反応溶液中にバブリングさせた。反応混合物を濃縮し、残留物を次の段階にそのまま使用した。
段階12:BocO0.56g(3.4mmol)をEtN(0.48mL、2.55mmol)と2,2’−(3,3’−ジスルファンジイルビス(ピリジン−3,2−ジイル))ジエタンアミン12(0.85mmol)のCHOH溶液に添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、反応混合物を水で希釈し、EAで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、濃縮した。EAを溶離剤として用いたカラムクロマトグラフィーによって残留物を精製して、白色固体13 0.48gを収率93%で得た。ESI−MS:507.7[M+H]。
Figure 2011500845
(実施例21)
ジ−tert−ブチル3,3’−(3,3’−ジスルファンジイルビス(ピリジン−3,2−ジイル))ビス(プロパン−3,1−ジイル)ジカルバマートの調製
Figure 2011500845
段階1:n−BuLi(5.6mL、13.9mmol)をCHCN(7.2mL、139mmol)のTHF溶液に−60℃で滴下した。混合物をこの温度で4時間撹拌し、次いで3−(tert−ブチルチオ)−2−(クロロメチル)ピリジン1(3.0g、13.9mmol)を添加し、更に2時間撹拌し、この温度で水でクエンチした。次いで、反応混合物を水からEAで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、濃縮し、PE:EA=5:1を溶離剤として用いたカラムクロマトグラフィーによって残留物を精製し、オイル0.8gを収率26%で得た。
段階2:NaBH(0.18g、4.8mmol)をCHOH(15mL)中のNiCl(0.13g、0.96mmol)と3−(3−(tert−ブチルチオ)ピリジン−2−イル)プロパンニトリル2(0.1g、0.48mmol)の懸濁液に分割添加した。次いで、反応混合物を室温で終夜撹拌し、水からEAで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、濃縮した。オイル0.05gを収率50.5%で得た。
段階3:3−(3−(tert−ブチルチオ)ピリジン−2−イル)プロピルアミン3を濃HClに溶解させ、LC−MSによって出発材料が存在しないことが示されるまで24時間加熱還流させた。反応混合物を濃縮し、次の段階にそのまま使用した。
段階4:前段階からの粗生成物をアンモニアに溶解させ、LC−MSによって2−(3−アミノプロピル)ピリジン−3−チオール4が存在しないことが示されるまで空気をバブリングさせ、濃縮し、次の段階にそのまま使用した。
段階5:BocO(0.56g、3.4mmol)をEtN(0.48mL、2.55mmol)と4−(3−((2−(3−アミノプロピル)ピリジン−3−イル)ジスルファニル)ピリジン−2−イル)ブタン−1−アミン5(0.85mmol)のCHOH溶液に添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、反応混合物を水で希釈し、EAで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、濃縮し、EAを溶離剤として用いたカラムクロマトグラフィーによって残留物を精製し、白色固体6 0.48gを収率93%で得た。ESI−MS:579.6[M+H]。
Figure 2011500845
(実施例22)
3,3’−ジスルファンジイルジピリジン−2−アミンの調製
Figure 2011500845
段階1:3−(tert−ブチルチオ)ピコリン酸1(10g、47mmol)、DPPA(12mL、56.4mmol)、EtN(7.9mL、56.4mmol)及びトルン(tolune)(300mL)の混合物を100℃で終夜撹拌した。TLCによって出発材料が存在しないことが示され、反応混合物を次の段階にそのまま使用した。
段階2:前段階からのトルン溶液にNaOH水溶液を添加し、混合物を2時間加熱還流させ、室温に冷却し、水からEAで抽出し、有機層を塩水で洗浄し、濃縮し、PE:EA=5:1を溶離剤として用いたカラムクロマトグラフィーによって残留物を精製し、固体3.8gを収率44%で得た。
段階3:3−(tert−ブチルチオ)ピリジン−2−アミン3(360mg、2mmol)を濃HClに溶解させ、LC−MSによって3−(tert−ブチルチオ)ピリジン−2−アミン3が存在しないことが示されるまで24時間加熱還流させた。反応混合物を濃縮し、残留物を次の段階にそのまま使用した。
段階4:前段階からの粗生成物4をアンモニアに溶解させ、LC−MSによって出発材料が存在しないことが示されるまで空気をバブリングさせた。溶液をろ過し、3,3’−ジスルファンジイルジピリジン−2−アミン5 170mgを淡黄色固体として収率68%で得た。ESI−MS:251.2[M+H]。
Figure 2011500845
(実施例23)
ジ−tert−ブチル2,2’−(3,3’−ジスルファンジイルビス(ピリジン−3,2−ジイル)ビス(メチレン))ビス(スルファンジイル)ビス(エタン−2,1−ジイル)ジカルバマートの調製
Figure 2011500845
段階1:(実施例20段階7から得られた)3−(tert−ブチルチオ)−2−(クロロメチル)ピリジン1(0.8g、4.1mmol)、N−Boc−アミノエタンチオール(3.46mL、20.5mmol)、NaI(0.15g、1.0mmol)及びDMF(15mL)の混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、反応混合物をNaCO飽和水溶液からEAで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、濃縮し、PE:EA=2:1を溶離剤として用いたカラムクロマトグラフィーによって残留物を精製して、tert−ブチル2−((3−(tert−ブチルチオ)ピリジン−2−イル)メチルチオ)エチルカルバマート2 1.39gをわずかなオイルとして収率95.5%で得た。
段階2:tert−ブチル−2−((3−(tert−ブチルチオ)ピリジン−2−イル)メチルチオ)エチルカルバマート2を濃HClに溶解させ、LC−MSによって出発材料が存在しないことが示されるまで24時間加熱還流させた。反応混合物を濃縮し、淡黄色固体2−((2−アミノエチルチオ)メチル)ピリジン−3−チオール3を得た。それを次の段階にそのまま使用した。
段階3:粗製2−((2−アミノエチルチオ)メチル)ピリジン−3−チオール3をアンモニアに溶解させ、LC−MSによって出発材料が存在しないことが示されるまで空気をバブリングさせた。反応混合物を濃縮し、淡黄色固体2,2’−(3,3’−ジスルファンジイルビス(ピリジン−3,2−ジイル)ビス(メチレン))ビス(スルファンジイル)ジエタンアミン4を得た。それを次の段階にそのまま使用した。
段階4:BocO(0.56g、3.4mmol)をEtN(0.48mL、2.55mmol)と2,2’−(3,3’−ジスルファンジイルビス(ピリジン−3,2−ジイル)ビス(メチレン))ビス(スルファンジイル)ジエタンアミン4(0.85mmol)のCHOH溶液に添加した。混合物を室温で1時間撹拌し、水で希釈し、EAで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、濃縮し、EAを溶離剤として用いたカラムクロマトグラフィーによって残留物を精製し、黄色固体ジ−tert−ブチル2,2’−(3,3’−ジスルファンジイルビス(ピリジン−3,2−ジイル)ビス(メチレン))ビス(スルファンジイル)ビス(エタン−2,1−ジイル)ジカルバマート5 0.48gを収率93%で得た。ESI−MS:600.06[M+H]。
Figure 2011500845
(実施例24)
ジ−tert−ブチル3,3’−(3,3’−ジスルファンジイルビス(ピリジン−3,2−ジイル)ビス(メチレン))ビス(スルファンジイル)ジピロリジン−1−カルボキシラートの調製
Figure 2011500845
段階1:3−(tert−ブチルチオ)−2−(クロロメチル)ピリジン1(0.8g、4.1mmol)、N−Boc−アミノエタンチオール(3.46mL、20.5mmol)、NaI(0.15g、1.0mmol)及びDMF(15mL)の混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、反応混合物をNaCO飽和水溶液からEAで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、濃縮し、PE:EA=2:1を溶離剤として用いたカラムクロマトグラフィーによって残留物を精製し、オイル1.39gを収率96%で得た。
段階2:tert−ブチル−3−((3−(tert−ブチルチオ)ピリジン−2−イル)メチルチオ)ピロリジン−1−カルボキシラート2を濃HClに溶解させ、LC−MSによって出発材料が存在しないことが示されるまで24時間加熱還流させた。反応混合物を濃縮し、次の段階にそのまま使用した。
段階3:前段階からの粗生成物をアンモニアに溶解させ、LC−MSによって2−((ピロリジン−3−イルチオ)メチル)ピリジン−3−チオール3が存在しないことが示されるまでその中に空気をバブリングさせた。反応混合物を濃縮し、次の段階にそのまま使用した。
段階4:BocO(0.56g、3.4mmol)をEtN(0.48mL、2.55mmol)と1,2−ビス(2−((ピロリジン−3−イルチオ)メチル)ピリジン−3−イル)ジスルファン4(0.85mmol)のCHOH溶液に添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、反応混合物を水で希釈し、EAで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、濃縮し、EAを溶離剤として用いたカラムクロマトグラフィーによって残留物を精製して、ジ−tert−ブチル−3,3’−(3,3’−ジスルファンジイルビス(ピリジン−3,2−ジイル)ビス(メチレン))ビス(スルファンジイル)ジピロリジン−1−カルボキシラート5 0.48gを白色固体として収率93%で得た。ESI−MS:652.0[M+H]。
Figure 2011500845
(実施例25)
ジ−tert−ブチル2,2’−(3,3’−ジスルファンジイルビス(ピリジン−3,2−ジイル)ビス(メチレン))ビス(スルファンジイル)ビス(エタン−2,1−ジイル)ビス(メチルカルバマート)の調製
Figure 2011500845
段階1:3−(tert−ブチルチオ)−2−(クロロメチル)ピリジン1(0.8g、4.1mmol)、N−Bocアミノエタンチオール(3.46mL、20.5mmol)、NaI(0.15g、1.0mmol)及びDMF(15mL)の混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、反応混合物をNaCO飽和水溶液からEAで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、濃縮し、P.E:EA=2:1を溶離剤として用いたカラムクロマトグラフィーによって残留物を精製し、オイル1.39gを収率96%で得た。
段階2:NaH(0.65g、16.2mmol)をtert−ブチル2−((3−(tert−ブチルチオ)ピリジン−2−イル)メチルチオ)エチルカルバマート2(2.9g、8.1mmol)のTHF溶液に添加し、0.5時間撹拌し、次いでCHI(0.56mL、8.9mmol)を添加した。混合物を室温で終夜撹拌した。次いで、反応混合物を水からEAで抽出し、有機層を塩水で洗浄し、濃縮し、P.E:EA=2:1を溶離剤として用いたカラムクロマトグラフィーによって残留物を精製し、tert−ブチル2−((3−(tert−ブチルチオ)ピリジン−2−イル)メチルチオ)エチル(メチル)カルバマート3 2.27gをわずかなオイルとして収率76%で得た。
段階3:tert−ブチル−2−((3−(tert−ブチルチオ)ピリジン−2−イル)メチルチオ)エチル(メチル)カルバマート3を濃HClに溶解させ、LC−MSによってtert−ブチル−2−((3−(tert−ブチルチオ)ピリジン−2−イル)メチルチオ)エチル(メチル)カルバマート3が存在しないことが示されるまで24時間加熱還流させた。反応混合物を濃縮し、残留物を次の段階にそのまま使用した。
段階4:前段階からの粗生成物をアンモニアに溶解させ、LC−MSによって2−((2−(メチルアミノ)エチルチオ)メチル)ピリジン−3−チオール4が存在しないことが示されるまで反応溶液に空気をバブリングさせた。反応混合物を濃縮し、次の段階にそのまま使用した。
段階5:BocO(0.56g、3.4mmol)をEtN(0.48mL、2.55mmol)と2,2’−(3,3’−ジスルファンジイルビス(ピリジン−3,2−ジイル)ビス(メチレン))ビス(スルファンジイル)ビス(N−メチルエタンアミン)5(0.85mmol)のCHOH溶液に添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、EAで抽出し、有機層を塩水で洗浄し、濃縮し、EAを溶離剤として用いたカラムクロマトグラフィーによって残留物を精製した。2,2’−(3,3’−ジスルファンジイルビス(ピリジン−3,2−ジイル)ビス(メチレン))ビス(スルファンジイル)ビス(エタン−2,1−ジイル)ビス(メチルカルバマート)6 0.48gを黄色固体として収率93%で得た。ESI−MS:628.1[M+H]。
Figure 2011500845
(実施例26)
ジ−tert−ブチル−3,3’−ジスルファンジイルビス(ピリジン−3,2−ジイル)ビス(メチレン)ジカルバマートの調製
Figure 2011500845
段階1:3−(tert−ブチルチオ)−2−(クロロメチル)ピリジン1(0.8g、4.1mmol)とアンモニア(410mmol)の混合物を封管中で120℃に2時間加熱した。反応混合物を濃縮し、次の段階にそのまま使用した。
段階2:(3−(tert−ブチルチオ)ピリジン−2−イル)メタンアミン2を濃HClに溶解させ、LC−MSによって出発材料が存在しないことが示されるまで24時間加熱還流させた。反応混合物を濃縮し、次の段階にそのまま使用した。
段階3:段階2からの粗生成物2−(アミノメチル)ピリジン−3−チオール3をアンモニアに溶解させ、LC−MSによって出発材料が存在しないことが示されるまでその中に空気をバブリングさせ、濃縮し、次の段階にそのまま使用した。
段階4:BocO(0.56g、3.4mmol)をEtN(0.48mL、2.55mmol)と3,3’−ジスルファンジイルビス(ピリジン−3,2−ジイル)ジメタンアミン4(0.85mmol)のCHOH溶液に添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、EAで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、濃縮し、EAを溶離剤として用いたカラムクロマトグラフィーによって残留物を精製して、ジ−tert−ブチル−3,3’−ジスルファンジイルビス(ピリジン−3,2−ジイル)ビス(メチレン)ジカルバマート5 0.48gを淡黄色固体として収率93%で得た。ESI−MS:479.6[M+H]。
Figure 2011500845
(実施例27)
(6R,7S,Z)−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(ピリジン−4−イルチオ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸の調製
Figure 2011500845
段階1:(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(5−クロロ−2−(トリチルアミノ)チアゾル−4−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(ピリジン−4−イルチオ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートを(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(5−クロロ−2−(トリチルアミノ)チアゾル−4−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートから方法Dに従って淡黄色固体として調製した。得られた生成物をカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:PE:EA=3:1)によって収率91%で精製した。
段階2:(6R,7S,Z)−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(ピリジン−4−イルチオ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸1を(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(5−クロロ−2−(トリチルアミノ)チアゾル−4−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(ピリジン−4−イルチオ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートから方法Eに従って淡黄色固体として収率63.5%で調製した。ESI−MS:m/z495.8[M+H]。
(実施例28)
(6R,7S,Z)−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド)−3−(2−アミノピリジン−3−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸の調製
Figure 2011500845
段階1:(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−3−(2−アミノピリジン−3−イルチオ)−7−(2−(5−クロロ−2−(トリチルアミノ)チアゾル−4−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートを(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−3−(2−アミノピリジン−3−イルチオ)−7−(2−(5−クロロ−2−(トリチルアミノ)チアゾル−4−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートから方法Dに従って調製した。得られた生成物(淡黄色粉末)をカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:PE:EA=4:1)によって収率30%で精製した。
段階2:(6R,7S,Z)−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド)−3−(2−アミノピリジン−3−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸1を(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−3−(2−アミノピリジン−3−イルチオ)−7−(2−(5−クロロ−2−(トリチルアミノ)チアゾル−4−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートから方法Eに従って淡黄色固体として収率40.5%で調製した。ESI−MS:m/z511.8[M+H]。
(実施例29)
(6R,7S,Z)−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド)−3−(2−((2−(メチルアミノ)エチルチオ)メチル)ピリジン−3−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸の調製
Figure 2011500845
段階1:(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(5−クロロ−2−(トリチルアミノ)チアゾル−4−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−3−(2−((2−(メチルアミノ)エチルチオ)メチル)ピリジン−3−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートを(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(5−クロロ−2−(トリチルアミノ)チアゾル−4−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートから方法Dに従って調製した。得られた生成物をカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:PE:EA=4:1)によって精製し、白色固体を収率64%で得た。
段階2:(6R,7S,Z)−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド)−3−(2−((2−(メチルアミノ)エチルチオ)メチル)ピリジン−3−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸1を(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(5−クロロ−2−(トリチルアミノ)チアゾル−4−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−3−(2−((2−(メチルアミノ)エチルチオ)メチル)ピリジン−3−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートから方法Eに従って淡黄色固体として収率57%で調製した。ESI−MS:m/z599.9[M+H]。
(実施例30)
(6R,7S,Z)−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(2−((ピロリジン−3−イルチオ)メチル)ピリジン−3−イルチオ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸の調製
Figure 2011500845
段階1:(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(5−クロロ−2−(トリチルアミノ)チアゾル−4−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(2−((ピロリジン−3−イルチオ)メチル)ピリジン−3−イルチオ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートを(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(5−クロロ−2−(トリチルアミノ)チアゾル−4−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートから方法Dに従って調製した。得られた生成物をカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:PE:EA=5:2)によって精製し、白色固体を収率42%で得た。
段階2:(6R,7S,Z)−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(2−((ピロリジン−3−イルチオ)メチル)ピリジン−3−イルチオ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸1を(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(5−クロロ−2−(トリチルアミノ)チアゾル−4−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(2−((ピロリジン−3−イルチオ)メチル)ピリジン−3−イルチオ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートから方法Eに従って淡黄色固体として収率31%で調製した。ESI−MS:m/z611.8[M+H]。
(実施例31)
(6R,7S,Z)−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド)−3−(2−(アミノメチル)ピリジン−3−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸の調製
Figure 2011500845
段階1:(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−3−(2−(アミノメチル)ピリジン−3−イルチオ)−7−(2−(5−クロロ−2−(トリチルアミノ)チアゾル−4−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートを(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(5−クロロ−2−(トリチルアミノ)チアゾル−4−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートから方法Dに従って調製した。得られた生成物をカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:PE:EA=3:1)によって精製し、淡黄色固体を収率43%で得た。
段階2:(6R,7S,Z)−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド)−3−(2−(アミノメチル)ピリジン−3−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸1を(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−3−(2−(アミノメチル)ピリジン−3−イルチオ)−7−(2−(5−クロロ−2−(トリチルアミノ)チアゾル−4−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートから方法Eに従って淡黄色固体として収率51%で調製した。ESI−MS:m/z524.8[M+H]。
(実施例32)
(6R,7S,Z)−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド)−3−(2−(2−アミノエチル)ピリジン−3−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸の合成
Figure 2011500845
段階1:(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−3−(2−(2−アミノエチル)ピリジン−3−イルチオ)−7−(2−(5−クロロ−2−(トリチルアミノ)チアゾル−4−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートを(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(5−クロロ−2−(トリチルアミノ)チアゾル−4−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートから方法Dに従って調製した。得られた生成物をカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:PE:EA=3:2)によって精製し、淡黄色固体を収率47%で得た。
段階2:(6R,7S,Z)−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド)−3−(2−(2−アミノエチル)ピリジン−3−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸1を(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−3−(2−(2−アミノエチル)ピリジン−3−イルチオ)−7−(2−(5−クロロ−2−(トリチルアミノ)チアゾル−4−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートから方法Eに従って淡黄色固体として収率20%で調製した。ESI−MS:m/z537.9[M+H]。
(実施例33)
(6R,7S,Z)−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド)−3−(4,5−ジメチルチアゾル−2−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸の合成
Figure 2011500845
段階1:(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(5−クロロ−2−(トリチルアミノ)チアゾル−4−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−3−(4,5−ジメチルチアゾル−2−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートを(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(5−クロロ−2−(トリチルアミノ)チアゾル−4−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートから方法Dに従って調製した。得られた生成物をカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:PE:EA=2:1)によって精製し、所望の化合物を白色固体として収率93%で得た。
段階2:(6R,7S,Z)−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド)−3−(4,5−ジメチルチアゾル−2−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸1を(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(5−クロロ−2−(トリチルアミノ)チアゾル−4−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−3−(4,5−ジメチルチアゾル−2−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートから方法Eに従って淡黄色固体として収率20%で調製した。ESI−MS:m/z530.8[M+H]。
(実施例34)
(6R,7S,Z)−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(ピリジン−3−イルチオ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸の合成
Figure 2011500845
段階1:(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(5−クロロ−2−(トリチルアミノ)チアゾル−4−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(ピリジン−3−イルチオ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートを(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(5−クロロ−2−(トリチルアミノ)チアゾル−4−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートから方法Dに従って調製した。得られた生成物をカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:PE:EA=3:1)によって精製し、所望の化合物を淡黄色固体として収率46%で得た。
段階2:(6R,7S,Z)−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(ピリジン−3−イルチオ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸1を(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(5−クロロ−2−(トリチルアミノ)チアゾル−4−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(ピリジン−3−イルチオ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートから方法Eに従って淡黄色固体として収率31%で調製した。ESI−MS:m/z495.9[M+H]。
(実施例35)
(6R,7S,Z)−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(チアゾル−4−イルチオ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸の合成
Figure 2011500845
段階1:(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(5−クロロ−2−(トリチルアミノ)チアゾル−4−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(チアゾル−4−イルチオ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートを(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(5−クロロ−2−(トリチルアミノ)チアゾル−4−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートから方法Dに従って調製した。得られた生成物をカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:PE:EA=5:2)によって精製し、所望の化合物を白色固体として収率65%で得た。
段階2:(6R,7S,Z)−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(チアゾル−4−イルチオ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸1を(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(5−クロロ−2−(トリチルアミノ)チアゾル−4−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(チアゾル−4−イルチオ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートから方法Eに従って白色固体として収率36%で調製した。ESI−MS:m/z500.8[M+H]。
(実施例36)
(6R,7S,Z)−メチル7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド)−3−(3−((2−アミノエチルチオ)メチル)ピリジン−4−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートの調製
Figure 2011500845
段階1:(6R,7S,Z)−メチル−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートを(6R,7S,Z)−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸から方法Fに従って収率28%で調製した。淡黄色固体を得た。
段階2:(6R,7S,Z)−メチル−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−3−(3−((2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)エチルチオ)メチル)ピリジン−4−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートを(6R,7S,Z)−メチル−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートから方法Dを用いて収率71%で調製した。黄色固体を得た。
段階3:(6R,7S,Z)−メチル−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド)−3−(3−((2−アミノエチルチオ)メチル)ピリジン−4−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラート1を(6R,7S,Z)−メチル−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−3−(3−((2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)エチルチオ)メチル)ピリジン−4−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートから方法Eを用いて収率21%で調製した。黄色固体を所望の生成物として得た。ESMS:m/z565.1[M+H]。
(実施例37)
(6R,7S,Z)−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(ピリジン−4−イルチオ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸の調製
Figure 2011500845
段階1:(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(メチルイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(ピリジン−4−イルチオ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートを(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートからピリジン−4−チオールを用いて方法Dに従って調製した。得られた生成物をカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:PE:EA=3:2)によって収率35%で精製した。
段階2:(6R,7S,Z)−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(ピリジン−4−イルチオ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸1を(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(メチルイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(ピリジン−4−イルチオ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートから方法Eに従って調製した。粗生成物を分取HPLCによって精製して、(6R,7S,Z)−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(ピリジン−4−イルチオ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸を(淡黄色固体として)収率28%で得た。ESI−MS:m/z509.9[M+H]。
(実施例38)
(6R,7S,Z)−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−3−(4,5−ジメチルチアゾル−2−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸の調製
Figure 2011500845
段階1:(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−3−(4,5−ジメチルチアゾル−2−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートを(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートから4,5−ジメチルチアゾール−2−チオールを用いて方法Dに従って調製した。得られた生成物(白色粉末)をカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:PE:EA=3:2)によって収率39%で精製した。
段階2:(6R,7S,Z)−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−3−(4,5−ジメチルチアゾル−2−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸を(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−3−(4,5−ジメチルチアゾル−2−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートから方法Dに従って調製した。粗生成物を分取HPLCによって精製して、(6R,7S,Z)−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−3−(4,5−ジメチルチアゾル−2−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸1(白色粉末)を収率25%で得た。ESI−MS:m/z543.2[M+H]。
(実施例39)
(6R,7S,Z)−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−3−(2−(2−アミノエチル)ピリジン−3−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸の調製
Figure 2011500845
段階1:tert−ブチル2−(3−メルカプトピリジン−2−イル)エチルカルバマートをジ−tert−ブチル−2,2’−(3,3’−ジスルファンジイルビス(ピリジン−3,2−ジイル))ビス(エタン−2,1−ジイル)ジカルバマートから方法Gに従って調製した。この生成物を更に精製せずに使用した。
段階2:(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−3−(2−(2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)エチル)ピリジン−3−イルチオ)−7−(2−(5−クロロ−2−(トリチルアミノ)チアゾル−4−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートを(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(5−クロロ−2−(トリチルアミノ)チアゾル−4−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートからtert−ブチル2−(3−メルカプトピリジン−2−イル)エチルカルバマートを用いて方法Gに従って調製した。得られた生成物(白色粉末)をカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒PE:EA=3:2)によって収率39%で精製した。
段階3:(6R,7S,Z)−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−3−(2−(2−アミノエチル)ピリジン−3−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸を(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル3−(2−(2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)エチル)ピリジン−3−イルチオ)−7−(2−(5−クロロ−2−(トリチルアミノ)チアゾル−4−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートから方法Eに従って調製した。粗生成物を分取HPLCによって精製して、(6R,7S,Z)−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−3−(2−(2−アミノエチル)ピリジン−3−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸1(白色粉末)を収率25%で得た。ESI−MS:m/z552.8[M+H]。
(実施例40)
(6R,7S)−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−3−(2−アミノピリジン−3−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸の調製
Figure 2011500845
段階1:2−アミノピリジン−3−チオールを3,3’−ジスルファンジイルジピリジン−2−アミンから方法Gに従って収率98%で調製した。この生成物を更に精製せずに使用した。
段階2:(6R,7S)−ベンズヒドリル−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−3−(2−アミノピリジン−3−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートを(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートから2−アミノピリジン−3−チオールを用いて方法Gに従って調製した。得られた生成物(白色粉末)をカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:PE:EA=3:2)によって収率39%で精製した。
段階3:(6R,7S)−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−3−(2−アミノピリジン−3−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸を(6R,7S)−ベンズヒドリル−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−3−(2−アミノピリジン−3−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートから方法Gに従って調製した。粗生成物を分取HPLCによって精製して、(6R,7S)−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−3−(2−アミノピリジン−3−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸1(白色粉末)を収率29%で得た。ESI−MS:m/z524.8[M+H]。
(実施例41)
(6R,7S,Z)−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−3−(2−((2−(メチルアミノ)エチルチオ)メチル)ピリジン−3−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸の調製
Figure 2011500845
段階1:tert−ブチル−2−((3−メルカプトピリジン−2−イル)メチルチオ)エチル(メチル)カルバマートをジ−tert−ブチル−2,2’−(3,3’−ジスルファンジイルビス(ピリジン−3,2−ジイル)ビス(メチレン))ビス(スルファンジイル)ビス(エタン−2,1−ジイル)ビス(メチルカルバマート)から方法Gに従って収率99%で調製した。この生成物を更に精製せずに使用した。
段階2:(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−3−(2−((2−(tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ)エチルチオ)メチル)ピリジン−3−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートを(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートからtert−ブチル2−((3−メルカプトピリジン−2−イル)メチルチオ)エチル(メチル)カルバマートを用いて方法Gに従って調製した。得られた生成物(白色粉末)をカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:PE:EA=3:2)によって収率33%で精製した。
段階3:(6R,7S,Z)−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−3−(2−((2−(メチルアミノ)エチルチオ)メチル)ピリジン−3−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸を(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−3−(2−((2−(tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ)エチルチオ)メチル)ピリジン−3−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートから方法Eに従って調製した。粗生成物を分取HPLCによって精製して、(6R,7S,Z)−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−3−(2−((2−(メチルアミノ)エチルチオ)メチル)ピリジン−3−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸1(白色粉末)を収率22%で得た。ESI−MS:m/z612.9[M+H]。
(実施例42)
(6R,7S,Z)−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(2−((ピロリジン−3−イルチオ)メチル)ピリジン−3−イルチオ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸の調製
Figure 2011500845
段階1:tert−ブチル−3−((3−メルカプトピリジン−2−イル)メチルチオ)ピロリジン−1−カルボキシラートをジ−tert−ブチル−3,3’−(3,3’−ジスルファンジイルビス(ピリジン−3,2−ジイル)ビス(メチレン))ビス(スルファンジイル)ジピロリジン−1−カルボキシラートから方法Gに従って調製した。この生成物を更に精製せずに使用した。
段階2:(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−3−(2−((1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−3−イルチオ)メチル)ピリジン−3−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートを(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートからtert−ブチル−3−((3−メルカプトピリジン−2−イル)メチルチオ)ピロリジン−1−カルボキシラートを用いて方法Gに従って調製した。得られた生成物(白色粉末)をカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:PE:EA=3:2)によって収率36%で精製した。
段階3:(6R,7S,Z)−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(2−((ピロリジン−3−イルチオ)メチル)ピリジン−3−イルチオ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸を(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−3−(2−((1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−3−イルチオ)メチル)ピリジン−3−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートから方法Eに従って調製した。粗生成物を分取HPLCによって精製して、(6R,7S,Z)−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(2−((ピロリジン−3−イルチオ)メチル)ピリジン−3−イルチオ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸1(白色粉末)を収率27%で得た。ESI−MS:m/z624.9[M+H]。
(実施例43)
(6R,7S,Z)−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−3−(2−(アミノメチル)ピリジン−3−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸の調製
Figure 2011500845
段階1:tert−ブチル−(3−メルカプトピリジン−2−イル)メチルカルバマートをジ−tert−ブチル−3,3’−ジスルファンジイルビス(ピリジン−3,2−ジイル)ビス(メチレン)ジカルバマートから方法Gに従って調製した。この生成物を更に精製せずに使用した。
段階2:(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−3−(2−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)ピリジン−3−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートを(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートからtert−ブチル(3−メルカプトピリジン−2−イル)メチルカルバマートを用いて方法Gに従って調製した。得られた生成物(白色粉末)をカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:PE:EA=1:1)によって収率35%で精製した。
段階3:(6R,7S,Z)−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−3−(2−(アミノメチル)ピリジン−3−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸を(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−3−(2−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)ピリジン−3−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートから方法Eに従って調製した。粗生成物を分取HPLCによって精製して、(6R,7S,Z)−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−3−(2−(アミノメチル)ピリジン−3−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸1(白色粉末)を収率25%で得た。ESI−MS:m/z538.8[M+H]。
(実施例44)
(6R,7S,Z)−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(ピリジン−4−イルチオ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸の調製
Figure 2011500845
段階1:(6R,7S,Z)−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸を(6R,7S)−7−アミノ−8−オキソ−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸TFA塩から(Z)−S−ベンゾ[d]チアゾル−2−イル−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(メトキシイミノ)エタンチオアートを用いて方法Bに従って収率90%で調製した。この生成物を更に精製せずに使用した。白色固体を得た。
段階2:(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートを(6R,7S,Z)−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸から(ジアゾメチレン)ジベンゼンを用いて方法Cに従って収率96%で調製した。白色固体を得た。
段階3(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(ピリジン−4−イルチオ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートを(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートからピリジン−4−チオールを用いて方法Dに従って調製した。得られた生成物(白色粉末)をカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:PE:EA=2:1)によって収率35%で精製した。
段階4:(6R,7S,Z)−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(ピリジン−4−イルチオ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸を(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(ピリジン−4−イルチオ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートから方法Eに従って5時間で調製した。粗生成物を分取HPLCによって精製して、(6R,7S,Z)−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(ピリジン−4−イルチオ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸1を(白色固体として)収率31%で得た。ESI−MS:m/z461.9[M+H]。
(実施例45)
(6R,7S,Z)−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド)−3−(5−アミノ−1,3,4−チアジアゾル−2−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸の調製
Figure 2011500845
段階1:(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−3−(5−アミノ−1,3,4−チアジアゾル−2−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートを(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートから5−アミノ−1,3,4−チアジアゾール−2−チオールを用いて方法Dに従って調製した。得られた生成物をカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:PE:EA=2:1)によって収率36%で精製した。
段階2:(6R,7S,Z)−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド)−3−(5−アミノ−1,3,4−チアジアゾル−2−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸を(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−3−(5−アミノ−1,3,4−チアジアゾル−2−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートから方法Dに従って調製した。粗生成物を分取HPLCによって精製して、(6R,7S,Z)−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド)−3−(5−アミノ−1,3,4−チアジアゾル−2−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸1を(白色固体として)収率33%で得た。ESI−MS:m/z483.8[M+H]。
(実施例46)
(6R,7S,Z)−3−(1,3,4−チアジアゾル−2−イルチオ)−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸の調製
Figure 2011500845
段階1:(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−3−(1,3,4−チアジアゾル−2−イルチオ)−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートを(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートから1,3,4−チアジアゾール−2−チオールを用いて方法Dに従って調製した。得られた生成物をカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:PE:EA=3:1)によって収率40%で精製した。
段階2:(6R,7S,Z)−3−(1,3、4−チアジアゾル−2−イルチオ)−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸を(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル3−(1,3,4−チアジアゾル−2−イルチオ)−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートから方法Eに従って調製した。粗生成物を分取HPLCによって精製して、(6R,7S,Z)−3−(1,3,4−チアジアゾル−2−イルチオ)−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸1を(白色固体として)収率30%で得た。ESI−MS:m/z468.9[M+H]。
(実施例47)
(6R,7S,Z)−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド)−3−(2−((2−アミノエチルチオ)メチル)ピリジン−3−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸の調製
Figure 2011500845
段階1:tert−ブチル−2−((3−メルカプトピリジン−2−イル)メチルチオ)エチルカルバマートをジ−tert−ブチル−2,2’−(3,3’−ジスルファンジイルビス(ピリジン−3,2−ジイル)ビス(メチレン))ビス(スルファンジイル)ビス(エタン−2,1−ジイル)ジカルバマートから方法Gに従って調製した。この生成物を更に精製せずに使用した。
段階2:(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−3−(2−((2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)エチルチオ)メチル)ピリジン−3−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートを(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートからtert−ブチル2−((3−メルカプトピリジン−2−イル)メチルチオ)エチルカルバマートを用いて方法Gに従って調製した。得られた生成物をカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:PE:EA=2:1)によって収率42%で精製した。
段階3:(6R,7S,Z)−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド)−3−(2−((2−アミノエチルチオ)メチル)ピリジン−3−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸を(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−3−(2−((2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)エチルチオ)メチル)ピリジン−3−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートから方法Eに従って調製した。粗生成物を分取HPLCによって精製して、(6R,7S,Z)−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド)−3−(2−((2−アミノエチルチオ)メチル)ピリジン−3−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸1を(白色固体として)収率37%で得た。ESI−MS:m/z550.9[M+H]。
Figure 2011500845
(実施例48)
(6R,7S,Z)−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド)−3−(3−((2−アミノエチルチオ)メチル)ピリジン−4−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸の調製
Figure 2011500845
段階1:(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−3−(3−((2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)エチルチオ)メチル)ピリジン−4−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートを(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートからtert−ブチル2−((4−メルカプトピリジン−3−イル)メチルチオ)エチルカルバマートを用いて方法Dに従って調製した。得られた生成物をカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:DCM:EA=2:1)によって収率42%で精製した。
段階2:(6R,7S,Z)−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド)−3−(3−((2−アミノエチルチオ)メチル)ピリジン−4−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸を(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−3−(3−((2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)エチルチオ)メチル)ピリジン−4−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートから方法Eに従って調製した。粗生成物を分取HPLCによって精製して、(6R,7S,Z)−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド)−3−(3−((2−アミノエチルチオ)メチル)ピリジン−4−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸1を(白色固体として)収率43%で得た。ESI−MS:m/z550.9[M+H]。
Figure 2011500845
(実施例49)
(6R,7S,Z)−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−3−(5−アミノ−1,3,4−チアジアゾル−2−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸の調製
Figure 2011500845
段階1:(6R,7S,Z)−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸を(Z)−S−ベンゾ[d]チアゾル−2−イル2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(メトキシイミノ)エタンチオアート及び(6R,7S)−7−アミノ−8−オキソ−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸から方法Bに従って収率100%で調製した。得られた白色固体生成物を更に精製せずに使用した。
段階2:(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートを(6R,7S,Z)−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(トリ−フルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸から方法Cに従って収率100%で調製した。得られた白色固体生成物を更に精製せずに使用した。
段階3:(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−3−(5−アミノ−1,3,4−チアジアゾル−2−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートを(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラート及び5−アミノ−1,3,4−チアジアゾール−2−チオールから方法Dに従って収率61%で調製した。得られた白色固体生成物をゲルカラムクロマトグラフィー(変量(fluent)としてP.E/EA2:1)によって精製した。
段階4:(6R,7S,Z)−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−3−(5−アミノ−1,3,4−チアジアゾル−2−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸1を(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−3−(5−アミノ−1,3,4−チアジアゾル−2−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートから方法Eに従って収率33%で調製した。ESI−MS:m/z497.9[M+H]。
(実施例50)
(6R,7S,Z)−3−(1,3,4−チアジアゾル−2−イルチオ)−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸の調製
Figure 2011500845
段階1:(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−3−(1,3,4−チアジアゾル−2−イルチオ)−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートを(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラート及び1,3,4−チアジアゾール−2−チオールから方法Dに従って収率53%で調製した。得られた白色固体生成物をゲルカラムクロマトグラフィー(変量としてP.E/EA4:1)によって精製した。
段階2:(6R,7S,Z)−3−(1,3,4−チアジアゾル−2−イルチオ)−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸1を(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル3−(1,3,4−チアジアゾル−2−イルチオ)−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートから方法Eに従って収率31%で調製した。得られた白色固体生成物をPrep−HPLCによって精製した。ESI−MS:m/z482.9[M+H]。
(実施例51)
(6R,7S,Z)−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−3−(2−((2−アミノエチルチオ)メチル)ピリジン−3−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸の調製
Figure 2011500845
段階1:tert−ブチル−2−((3−メルカプトピリジン−2−イル)メチルチオ)エチルカルバマートをジ−tert−ブチル−2,2’−(3,3’−ジスルファンジイルビス(ピリジン−3,2−ジイル)ビス(メチレン))ビス(スルファンジイル)ビス(エタン−2,1−ジイル)ジカルバマートから方法Gに従って収率100%で調製した。淡黄色溶液を更に精製せずに使用した。
段階2:(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−3−(2−((2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)エチルチオ)メチル)ピリジン−3−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートをtert−ブチル−2−((3−メルカプトピリジン−2−イル)メチルチオ)エチルカルバマート及び(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートから方法Gに従って収率30%で調製した。得られた白色固体生成物をゲルカラムクロマトグラフィー(変量としてP.E/EA3:1)によって精製した。
段階3:(6R,7S,Z)−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−3−(2−((2−アミノエチルチオ)メチル)ピリジン−3−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸1を(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−3−(2−((2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)エチルチオ)メチル)ピリジン−3−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクル(bicycle)[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートから方法Eに従って収率50%で調製した。得られた白色固体生成物をPrep−HPLCによって精製した。ESI−MS:m/z565.0[M+H]。
(実施例52)
(6R,7S,Z)−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−3−(3−((2−アミノエチルチオ)メチル)ピリジン−4−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸の調製
Figure 2011500845
段階1:(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−3−(3−((2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)エチルチオ)メチル)ピリジン−4−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートを(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラート及びtert−ブチル−2−((4−メルカプトピリジン−3−イル)メチルチオ)エチルカルバマートから方法Dに従って収率72%で調製した。得られた白色固体生成物をゲルカラムクロマトグラフィー(変量としてP.E/EA2:1)によって精製した。
段階2:(6R,7S,Z)−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−3−(3−((2−アミノエチルチオ)メチル)ピリジン−4−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸1を(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−3−(3−((2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)エチルチオ)メチル)ピリジン−4−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートから方法Eに従って収率49%で調製した。得られた白色固体生成物をPrep−HPLCによって精製した。ESI−MS:m/z564.9[M+H]。
(実施例53)
(6R,7S,Z)−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(ピリジン−4−イルチオ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸の調製
Figure 2011500845
段階1:(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(ピリジン−4−イルチオ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートを(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラート及びピリジン−4−チオールから方法Dに従って60%で調製した。得られた白色固体生成物をゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。
段階2:(6R,7S,Z)−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(ピリジン−4−イルチオ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸1を(6R,7S,Z)−ベンズヒドリル−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(ピリジン−4−イルチオ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートから方法Eに従って収率33%で調製した。得られた白色固体生成物をPrep−HPLCによって精製した。ESI−MS:m/z475.9[M+H]。
(実施例54)
方法H
Figure 2011500845
0℃の(6R,7S,Z)−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸(3.0g、4.03mmol、1.0eq)とBuNI(148mg、0.403mmol、0.1eq)のDMF(60mL)溶液にTEA(1.22g、0.0121mol、3.0eq)を添加した。次いで、生成した溶液にI−ピバラート(4.0g、0.0165mol、4.0eq)を添加した。生成した溶液を0℃で50分間撹拌した。反応混合物に冷HO(300mL)を添加した。次いで、生成した混合物をEA(300mL)で2回抽出した。EA相を水(300mL)で2回洗浄し、塩水(300mL)で洗浄し、NaSOを用いて脱水し、ろ過し、室温で蒸発濃縮させた。残留物をTHF(4mL)に溶解させ、激しく撹拌した石油エーテル(100mL)に徐々に添加し、ろ過し、粗生成物を淡褐色固体として収率100%で得た。それを更に精製せずに使用した。
(実施例55)
(6R,7S,Z)−ピバロイルオキシメチル7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド)−3−(3−((2−アミノエチルチオ)メチル)ピリジン−4−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートの調製
Figure 2011500845
段階1:(6R,7S,Z)−ピバロイルオキシメチル7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートを(6R,7S,Z)−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸から方法Hに従って収率100%で調製した。淡褐色粗製固体を得た。
段階2:(6R,7S,Z)−ピバロイルオキシメチル7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−3−(3−((2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)エチルチオ)メチル)ピリジン−4−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートを(6R,7S,Z)−ピバロイルオキシメチル−7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートから方法Dを用いて調製した。粗生成物をprep−TLC(EA:PE=3:1)によって精製して、淡黄色固体を収率20%で得た。
段階3:(6R,7S,Z)−ピバロイルオキシメチル7−(2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−3−(3−((2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)エチルチオ)メチル)ピリジン−4−イルチオ)−8−オキソ−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラート(10mg、0.01mmol、1.0eq)をHCOOH(1.0mL)に溶解させ、室温で24時間撹拌し、反応経過(reaction procedure)をLC−MSによって検出した。生成した混合物を室温で蒸発濃縮させた。残留物をEtO(2mL)によって2回洗浄した。淡褐色固体を所望の生成物1として収率60%で得た。ESMS:m/z665.2[M+H]。
(実施例56)
(6R,7S,Z)−メチル7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(ピリジン−4−イルチオ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートの調製
Figure 2011500845
段階1:(6R,7S,Z)−メチル−7−(2−(5−クロロ−2−(トリチルアミノ)チアゾル−4−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートを(6R,7S,Z)−7−(2−(5−クロロ−2−(トリチルアミノ)チアゾル−4−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸から方法Fに従って調製した。生成物をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(EA:PE=1:2)によって収率35%で精製した。淡黄色固体を得た。
段階2:(6R,7S,Z)−メチル−7−(2−(5−クロロ−2−(トリチルアミノ)チアゾル−4−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(ピリジン−4−イルチオ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートを(6R,7S,Z)−メチル7−(2−(5−クロロ−2−(トリチルアミノ)チアゾル−4−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートから方法Dを用いて調製した。生成物をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(EA:PE=2:1)によって収率31%で精製した。白色固体を得た。
段階3:(6R,7S,Z)−メチル−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(ピリジン−4−イルチオ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラート1を(6R,7S,Z)−メチル7−(2−(5−クロロ−2−(トリチルアミノ)チアゾル−4−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(ピリジン−4−イルチオ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートから方法Eを用いて調製した。生成物をPrep−HPLCによって収率20%で精製した。黄色固体を所望の生成物として得た。ESMS:m/z509[M+H]。
(実施例57)
(6R,7S,Z)−ピバロイルオキシメチル7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(ピリジン−4−イルチオ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートの調製
Figure 2011500845
段階1:(6R,7S,Z)−ピバロイルオキシメチル−7−(2−(5−クロロ−2−(トリチルアミノ)チアゾル−4−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートを(6R,7S,Z)−7−(2−(5−クロロ−2−(トリチルアミノ)チアゾル−4−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボン酸から方法Hに従って収率66.6%で調製した。淡黄色固体を得た。
段階2:(6R,7S,Z)−ピバロイルオキシメチル−7−(2−(5−クロロ−2−(トリチルアミノ)チアゾル−4−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(ピリジン−4−イルチオ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートを(6R,7S,Z)−ピバロイルオキシメチル−7−(2−(5−クロロ−2−(トリチルアミノ)チアゾル−4−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートから方法Dを用いて調製した。得られた生成物をカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒PE:AE=1:1)によって収率24%で精製した。黄色固体を得た。
段階3:(6R,7S,Z)−ピバロイルオキシメチル−7−(2−(2−アミノ−5−クロロチアゾル−4−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(ピリジン−4−イルチオ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラート1を((6R,7S,Z)−ピバロイルオキシメチル−7−(2−(5−クロロ−2−(トリチルアミノ)チアゾル−4−イル)−2−(トリチルオキシイミノ)アセトアミド)−8−オキソ−3−(ピリジン−4−イルチオ)−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−2−エン−2−カルボキシラートから方法Eを用いて収率22%で調製した。黄色固体を所望の生成物として得た。ES−MS:m/z609.1[M+H]。
(実施例58)
上記実施例に記載の合成経路に従って以下の化合物を調製した。
Figure 2011500845
Figure 2011500845
Figure 2011500845
Figure 2011500845
Figure 2011500845
Figure 2011500845
Figure 2011500845
Figure 2011500845
Figure 2011500845
Figure 2011500845
Figure 2011500845
Figure 2011500845
Figure 2011500845
Figure 2011500845
Figure 2011500845
Figure 2011500845
(実施例59)
MICアッセイプロトコル
β−ラクタム抗生物質の有効性は、遊離(非結合)薬物濃度がMICを超える時間に相関することが十分立証されている。97%を超える血清タンパク質結合値は、十分な遊離薬物濃度に対しては高すぎてどんな実際的投与計画を用いても患者において確立することができないと考えられる。さらに、70%のヒト血清結合を示す化合物は、97%血清結合を有する化合物の10倍の遊離薬物量を有する(30%対3%)。
任意の所与の化合物系列においては多様な生物活性が認められることが理解されるであろう。その最も好ましい実施形態においては、本発明の化合物は、メチシリン、アンピシリンなどの従来のβ−ラクタム抗生物質に耐性のある細菌感染症に対してバンコマイシン又はセフォタキシムよりも優れた活性を示すであろう。それだけに限定されないが、以下の手順を使用して本発明の化合物を評価することができる。
細菌単離物のin vitro MICは、以下の様式で得ることができる。すなわち、陽イオン調節されたMueller−Hintonブロス(CAMHB)中の一連の2倍希釈物に試験化合物を混合する。均一な接種材料を与えるように希釈された異なる菌種を、試験化合物を含むCAMHBに添加する。試験化合物のないウェルを成長対照として各菌種に対して含める。MICは、裸眼で観察して、成長を完全に阻害する化合物濃度として定義される。これらの実験に使用される手順は、一般に、Clinical and Laboratory Standards Institute(CLSI)によって標準化されており、本明細書に完全に記述されたがごとく参照により援用される”M7−A7.Methods for dilution antimicrobial susceptibility tests for bacteria that grow aerobically;approved standard−seventh edition.”(2006)と題されたCLSIの刊行物に記載されている。以下は、かかる手順の例示であるが、必要に応じて手順を改変できることを理解されたい。
試験化合物が水溶液に可溶である場合、試験濃度範囲の2×においてCAMHBで試験化合物の2倍希釈物を調製する。あるいは、ジメチルスルホキシド(DMSO)を使用して、試験濃度範囲の10×において2倍希釈物を調製する。セフォタキシム、バンコマイシン、イミペネムなどの基準薬物を正の対照として使用する。懸濁液の濁度が、約10CFU/mLに等しい0.5McFarland標準に一致するまで、寒天板上で調製された純粋培養物から少数の単離コロニーを回収し、PBSに懸濁させる。化合物がCAMHBで希釈される場合は10CFU/mLに、また、化合物がDMSOで希釈される場合は5×10CFU/mLに、この溶液をCAMHBで更に希釈する。化合物希釈物を含むCAMHB平板をより高密度の接種材料と等体積で混合し、又はDMSO希釈物10μLをより低密度の接種材料に添加する。S.aureusが試験生物体であり、化合物が本発明のオキサシリン、ベータ−ラクタム又はカルバセフェム化合物であるときには、2%NaClを増殖培地に添加する。次いで、平板を35℃で16〜20時間インキュベートする。次いで、平板を観察して、どの試験化合物濃度がMICであるか判定する。
ある代表的化合物のデータを下記表2に示す。
Figure 2011500845
Figure 2011500845
Figure 2011500845
比較化合物1は:
Figure 2011500845
である。
比較化合物2は:
Figure 2011500845
である。
(実施例60)
メチシリン耐性Staphylococcus aureus(ATCC33591)感染大腿モデル
体重22±2gの6匹の雄性特定病原体除去CD−1マウスのグループを使用する。感染4日前(第−4日)に1回目150mg/kg及び感染1日前(第−1日)に2回目100mg/kgの2回のシクロホスファミド腹腔内注射によって動物を免疫抑制(immunosuppressedion)にする。第0日に、メチシリン耐性Staphylococcus aureus(MRSA)(ATCC33591)1×105CFU/マウスを動物の右大腿に筋肉内接種する(0.1ml/大腿)。次いで、ビヒクル及び/又は試験物質を2時間後に(IV、SC又はPO)投与する。接種後26時間目に、右大腿の筋肉を生存試験動物の各々から採取する。次いで、取り出した筋組織を、セラミック乳鉢を用いてpH7.4のPBS3〜4ml中でホモジナイズする。ホモジネート0.1mlを連続10倍希釈に使用し、1.5%Bacto寒天中のMuller Hintonブロス上に蒔いて、CFUを測定する。動物の99パーセント以上(≧99)における右大腿のCFU/g筋肉の低下は、有意な活性を示す。例えば、Andes,D.et al.,Antimicrobial Agents and Chemotherapy,46:1665−1670(2002)及びGriffith,D.C.,et al.,Antimicrobial Agents and Chemotherapy,50:1628−1632(2006)を参照されたい。
代表的化合物、すなわち実施例48の化合物1のデータを図1に示す。試験化合物を60、120又は240mg/kg/日でs.c.投与した。ただし、バンコマイシンは220mg/kg/日の単一用量レベルとした。このモデルでは、実施例48の化合物1は高い効力を示し、60mg/kg/日の最低用量(20mg/kg/8hのTID投与)で1 logを死滅させ、220mg/kg/日のヒト等価用量(110mg/kg/12hのBID投与)で12時間ごとに投与されたバンコマイシンよりも有効であった。さらに、実施例48の化合物1の効力は、実施例60の比較化合物2に対して以前に報告された図2に示す結果よりも優れている(Craig,W.,et al,”In Vivo Activity of BP−102,a New Carbacephem,Against Methicillin−Susceptible and −Resistant Strains of Staphylococcus aureus(MSSA and MRSA) in the Thighs of Neutropenic Mice”,F1166,Interscience Conference on Antimicrobial Agents and Chemotherapy,Washington,D.C.(2005)参照)。実施例60の比較化合物2は、MRSA(ATCC33591、MIC1μg/mL)に対して160mg/kg/日(g/kg/6h 4回/日投与)のはるかに高い用量で効力(CFUカウントの3−logの死滅)を示した。
メチシリン耐性Staphylococcus aureus(ATCC33591)LD 90−100 敗血症モデル
体重24±2gの9匹の雄性CD−1(Crl.)由来雄性マウスのグループを使用する。5%ムチンを含む脳−心臓浸出物ブロス0.5mlに懸濁されたメチシリン耐性Staphylococcus aureus(MRSA)(ATCC33591)のLD90−100用量(0.8〜1.5×10CFU/マウス)を腹腔内投与して各動物に接種する。試験物質及びビヒクルを1、9及び17時間後に静脈内、皮下又は経口投与し、死亡率を翌7日間毎日記録する。ビヒクル対照に対して、動物の細菌接種後の50パーセント以上(≧50)における死亡の防止は、有意な抗菌活性を示す。Graph−Pad Prism(Graph Pad Software,USA)を用いて非線形回帰によってMED(ED50)を求めた。例えば、Goldstein,B.P.,et al.,Antimicrobial Agents and Chemotherapy,39:1580−1588(1995)及びMisiek,M.,et al.,Antimicrobial Agents Chemotherapy 3:40−48(1973)を参照されたい。
薬物動態試験
カニューレ処置された雄性スプレーグドーリーラット(約250g)に試験化合物をIV、PO又はSC経路によって投与する。すべての動物を用量投与前に計量する。2(I.V.動物のみ)、5、15、30、60、120、240、360、480、1440分の時点で、EDTAを含むMicrotainerチューブ中に移植されたカニューレによって血液(約0.25mL)を採取する。採取後、血液試料を約1000×gで2〜8℃で約10分間遠心分離する。各血しょう試料を収集し、クラスターチューブに一定分量をとり、約−20℃で分析まで貯蔵する。
代表的化合物、すなわち実施例48の化合物1のデータを図1に示す。図3に示すように、実施例48の化合物1は、10mg/kgでIV投与されたラットにおいて1.8時間の半減期を示した。上記メチシリン耐性Staphylococcus aureus(ATCC33591)感染大腿モデルにおいて使用された株に対応する1μg/mlのMICを用いると、化合物の未補正血しょう中濃度は、10mg/kgで2時間ではMICを超えた。大きい分布容積(Vss=1.08L/kg)は、実施例48の化合物1が良好な組織分布を有し、感染部位において高濃度で利用可能であることを示す。
さらに、実施例48の化合物1の長い血しょう循環時間(T1/2=1.8時間)及び組織分布特性(Vss=1.08L/kg)は、実施例60の比較化合物2に対して以前に報告された結果(T1/2=1.47時間、Vss=0.91L/kg)よりも優れる(Griffith,D.et al.,”Preclinical Pharmacokinetics and Serum Protein Binding of BP−102 and Other Members of a Novel Series of Carbacephems Active Against Resistant Gram−positive Bacteria”,F1458,Interscience Conference on Antimicrobial Agents and Chemotherapy,Washington,D.C.(2005)参照)。
本明細書で参照した米国特許、米国特許出願公開、米国特許出願、外国特許、外国特許出願及び非特許刊行物のすべてを、本明細書の記述と矛盾しない程度に、参照によりその全体を本明細書に援用する。
上記のことから、本発明の特定の実施形態を説明のために本明細書に記載したが、本発明の精神及び範囲から逸脱せずに種々の改変を成し得ることが理解されるであろう。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲による以外は限定されない。

Claims (76)

  1. 以下の構造(I)を有する化合物、又はその立体異性体、薬学的に許容される塩、エステル若しくはプロドラッグ
    Figure 2011500845
    であって、式中、
    は、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているアルコキシアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキル及び−C(=O)R1aから選択され、
    式中、
    1aは、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているアルコキシアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、及び場合によっては置換されているヘテロアリールアルキルから選択され、
    は、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、及び場合によっては置換されているヘテロアリールアルキルから選択され、
    Arは、以下から選択される5個の環原子を有するヘテロアリールであり、
    Figure 2011500845
    又はArは、以下から選択される6個の環原子を有するヘテロアリールであり、
    Figure 2011500845
    は、水素、クロロ、ブロモ、フルオロ、ヨード、シアノ、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、−SO5a、−SR5a、−C(=O)R5a、−C(=O)NR5a5b、−NR5a5b及び−OR5aから選択され、
    式中、
    5aは、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、及び場合によっては置換されているヘテロアリールから選択され、
    5bは、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、及び場合によっては置換されているヘテロアリールから選択され、
    又はR5aとR5bは、これらが結合しているN原子と一緒に、場合によっては置換されているヘテロシクリル若しくは場合によっては置換されているヘテロアリールを形成し、
    は、クロロ、ブロモ、フルオロ、ヨード、シアノ、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、−SO6a、−SR6a、−C(=O)R6a、−C(=O)NR6a6b、−NR6a6b及び−OR6aから選択され、
    式中、
    6aは、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、及び場合によっては置換されているヘテロアリールから選択され、
    6bは、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、及び場合によっては置換されているヘテロアリールから選択され、
    又はR6aとR6bは、これらが結合しているN原子と一緒に、場合によっては置換されているヘテロシクリル若しくは場合によっては置換されているヘテロアリールを形成し、
    は、水素、クロロ、ブロモ、フルオロ、ヨード、シアノ、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、−SO7a、−SR7a、−C(=O)R7a、−C(=O)NR7a7b、−NR7a7b及び−OR7aから選択され、
    式中、
    7aは、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、及び場合によっては置換されているヘテロアリールから選択され、
    7bは、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、及び場合によっては置換されているヘテロアリールから選択され、
    又はR7aとR7bは、これらが結合しているN原子と一緒に、場合によっては置換されているヘテロシクリル若しくは場合によっては置換されているヘテロアリールを形成し、
    は−CHS(CHNHではない、
    化合物。
  2. が水素である、請求項1に記載の化合物。
  3. がアルキルであり、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、イソブチル及びsec−ブチルから選択される、請求項1に記載の化合物。
  4. が置換アルキルであり、場合によっては置換されているハロアルキルである、請求項1に記載の化合物。
  5. が、−CHCHCl、−CHCHF、−CHCHF、−CHCF、−CHFCHF、−CHFCHF、−CHFCF、−CHF、−CHF、−CF及び−CHCHCHFから選択される、請求項4に記載の化合物。
  6. が置換アルキルであり、場合によっては置換されているアルコキシアルキル又は場合によっては置換されているヒドロキシアルキルである、請求項1に記載の化合物。
  7. が−CHCHOH、−CHCHOMe又は−CHCHOCFである、請求項6に記載の化合物。
  8. が置換アルキルであり、−CHCHSMe、−CHCHSOMe、−CHCHNMe、−CHCHNMe又は−CHCNである、請求項1に記載の化合物。
  9. がアルケニルであり、−CHCH=CHである、請求項1に記載の化合物。
  10. が置換アルケニルであり、場合によっては置換されているハロアルケニルである、請求項1に記載の化合物。
  11. が−CHCH=CCl又は−CHCH=CFである、請求項10に記載の化合物。
  12. がシクロアルキルであり、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル及びシクロヘキセニルから選択される、請求項1に記載の化合物。
  13. が水素である、請求項1から12のいずれか一項に記載の化合物。
  14. がアルキルであり、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、イソブチル及びsec−ブチルから選択される、請求項1から12のいずれか一項に記載の化合物。
  15. が置換アルキルであり、ハロアルキル、−(CHOR2a、−(CHN(R2a、−(CHN(R2a、−(CHSOR2a、−(CHSO2a及び−(CHCNから選択され、
    nが1又は2であり、
    各R2aが独立に、場合によっては置換されているアルキルである、
    請求項1から12のいずれか一項に記載の化合物。
  16. が、−CHF、−CHCN、−CHCHF、−CHCHF、−CHCF、−CHCHOCH、−CHCHOCF、−CHCHSOCH、−CHCHCN、−CHCHN(CH及び−CHCHN(CHから選択される、請求項15に記載の化合物。
  17. がシクロアルキルであり、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルから選択される、請求項1から12のいずれか一項に記載の化合物。
  18. がアリールであり、フェニルである、請求項1から12のいずれか一項に記載の化合物。
  19. が置換アリールであり、置換フェニルである、請求項1から12のいずれか一項に記載の化合物。
  20. がヘテロアリールであり、少なくとも1個のN原子を含む6員環である、請求項1から12のいずれか一項に記載の化合物。
  21. 前記化合物が、以下の構造(I−A)を有する構造(I)の薬学的に許容される塩であり、
    Figure 2011500845
    式中、Mがアルカリ金属原子である、
    請求項1から20のいずれか一項に記載の化合物。
  22. 前記化合物が、以下の構造(I−B)を有する構造(I)のプロドラッグであり、
    Figure 2011500845
    式中、RとYとが一緒になったものが以下から選択される、
    Figure 2011500845
    請求項1から20のいずれか一項に記載の化合物。
  23. 前記化合物が、以下の構造(I−B)を有する構造(I)のプロドラッグであり、
    Figure 2011500845
    式中、RとYとが一緒になったものが以下から選択され、
    Figure 2011500845
    式中、Yが−CH−、−O−、−S−、−SO−、−NH−、−NCH−、−NCHCH−、−NCHCHCH−又は−NCHCF−である、請求項1から20のいずれか一項に記載の化合物。
  24. が、水素、クロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、シアノ、−CH、−CF、−SOCH、−SCH、−OCH、−OCF、−NH、−NHCH、−N(CH、−NHCHCH、−N(CHCH、−NHCH(CH
    Figure 2011500845
    から選択される、請求項1から23のいずれか一項に記載の化合物。
  25. が、クロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、シアノ、−CH、−CF、−SOCH、−SCH、−OCH、−OCF、−NH、−NHCH、−N(CH、−NHCHCH、−N(CHCH、−NHCH(CH
    Figure 2011500845
    から選択される、請求項1から24のいずれか一項に記載の化合物。
  26. が、水素、クロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、シアノ、−CH、−CF、−SOCH、−SCH、−OCH、−OCF、−NH、−NHCH、−N(CH、−NHCHCH、−N(CHCH、−NHCH(CH
    Figure 2011500845
    から選択される、請求項1から25のいずれか一項に記載の化合物。
  27. 請求項1から26のいずれか一項に記載の化合物又はその立体異性体、薬学的に許容される塩若しくはプロドラッグと、薬学的に許容される担体、希釈剤又は賦形剤とを含む、薬学的組成物。
  28. 細菌感染症の処置を必要とするほ乳動物において細菌感染症を処置する方法であって、有効量の請求項1から26のいずれか一項に記載の化合物又は請求項27に記載の組成物をほ乳動物に投与することを含む、方法。
  29. 前記細菌感染症がβ−ラクタム抗生物質耐性菌により引き起こされる、請求項28に記載の方法。
  30. 前記β−ラクタム抗生物質耐性菌がメチシリン耐性Staphylococcus菌属である、請求項29に記載の方法。
  31. 以下の構造(II)を有する化合物又はその立体異性体、薬学的に許容される塩、エステル若しくはプロドラッグ
    Figure 2011500845
    であって、式中、
    は、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているアルコキシアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキル及び−C(=O)R1aから選択され、
    式中、
    1aは、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているアルコキシアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、及び場合によっては置換されているヘテロアリールアルキルから選択され、
    は、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、及び場合によっては置換されているヘテロアリールアルキルから選択され、
    は、水素、クロロ、ブロモ、フルオロ、ヨード、シアノ、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロアリール、−SO3a、−SOR3a、−SR3a、−C(=O)R3a、−C(=O)NR3a3b、−NR3a3b及び−OR3aから選択され、式中、
    3aは、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、及び場合によっては置換されているヘテロアリールから選択され、
    3bは、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロアリール、及びアミノ酸から選択され、
    又はR3aとR3bは、これらが結合しているN原子と一緒に、場合によっては置換されているヘテロシクリル若しくは場合によっては置換されているヘテロアリールを形成し、
    Arは、場合によっては置換されている単環式アリール又は場合によっては置換されている単環式ヘテロアリールであって、Arは、場合によっては置換されているアリールでも場合によっては置換されているヘテロアリールでも置換されていない、
    化合物。
  32. が水素である、請求項31に記載の化合物。
  33. がアルキルであり、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、イソブチル及びsec−ブチルから選択される、請求項31に記載の化合物。
  34. が置換アルキルであり、場合によっては置換されているハロアルキルである、請求項31に記載の化合物。
  35. が、−CHCHCl、−CHCHF、−CHCHF、−CHCF、−CHFCHF、−CHFCHF、−CHFCF、−CHF、−CHF、−CF及び−CHCHCHFから選択される、請求項34に記載の化合物。
  36. が置換アルキルであり、場合によっては置換されているアルコキシアルキル又は場合によっては置換されているヒドロキシアルキルである、請求項31に記載の化合物。
  37. が−CHCHOH、−CHCHOMe又は−CHCHOCFである、請求項36に記載の化合物。
  38. が置換アルキルであり、−CHCHSMe、−CHCHSOMe、−CHCHNMe、−CHCHNMe又は−CHCNである、請求項31に記載の化合物。
  39. がアルケニルであり、−CHCH=CHである、請求項31に記載の化合物。
  40. が置換アルケニルであり、場合によっては置換されているハロアルケニルである、請求項31に記載の化合物。
  41. が−CHCH=CCl又は−CHCH=CFである、請求項40に記載の化合物。
  42. がシクロアルキルであり、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル及びシクロヘキセニルから選択される、請求項31に記載の化合物。
  43. が水素である、請求項31から42のいずれか一項に記載の化合物。
  44. がアルキルであり、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、イソブチル及びsec−ブチルから選択される、請求項31から42のいずれか一項に記載の化合物。
  45. が置換アルキルであり、ハロアルキル、−(CHOR2a、−(CHN(R2a、−(CHN(R2a、−(CHSOR2a、−(CHSO2a及び−(CHCNから選択され、
    nが1又は2であり、
    各R2aが独立に、場合によっては置換されているアルキルである、
    請求項31から42のいずれか一項に記載の化合物。
  46. が、−CHF、−CHCN、−CHCHF、−CHCHF、−CHCF、−CHCHOCH、−CHCHOCF、−CHCHSOCH、−CHCHCN、−CHCHN(CH及び−CHCHN(CHから選択される、請求項45に記載の化合物。
  47. がシクロアルキルであり、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルから選択される、請求項31から42のいずれか一項に記載の化合物。
  48. がアリールであり、フェニルである、請求項31から42のいずれか一項に記載の化合物。
  49. が置換アリールであり、置換フェニルである、請求項31から42のいずれか一項に記載の化合物。
  50. がヘテロアリールであり、少なくとも1個のN原子を含む6員環である、請求項31から42のいずれか一項に記載の化合物。
  51. 前記化合物が、以下の構造(II−A)を有する構造(II)の薬学的に許容される塩であり、
    Figure 2011500845
    式中、Mがアルカリ金属原子である、
    請求項31から50の請求項いずれか一項に記載の化合物。
  52. 前記化合物が、以下の構造(II−B)を有する構造(II)のプロドラッグであり、
    Figure 2011500845
    式中、RとYとが一緒になったものが以下から選択される、
    Figure 2011500845
    請求項31から50のいずれか一項に記載の化合物。
  53. 前記化合物が、以下の構造(II−B)を有する構造(II)のプロドラッグであり、
    Figure 2011500845
    式中、RとYとが一緒になったものが以下から選択され、
    Figure 2011500845
    式中、Yが−CH−、−O−、−S−、−SO−、−NH−、−NCH−、−NCHCH−、−NCHCHCH−又は−NCHCF−である、
    請求項31から50のいずれか一項に記載の化合物。
  54. が水素である、請求項31から53のいずれか一項に記載の化合物。
  55. が−NR3a3bである、請求項31から53のいずれか一項に記載の化合物。
  56. が−NHである、請求項55に記載の化合物。
  57. が−OR3aであり、R3aが、場合によっては置換されているアルキルである、請求項31から53のいずれか一項に記載の化合物。
  58. 3aが−CH又は−CFである、請求項57に記載の化合物。
  59. が置換アルキルであり、場合によっては置換されているハロアルキルである、請求項31から53のいずれか一項に記載の化合物。
  60. が−CFである、請求項59に記載の化合物。
  61. Arが以下から選択され、
    Figure 2011500845
    式中、Rが、水素、クロロ、ブロモ、フルオロ、ヨード、シアノ、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、−SO5a、−SR5a、−C(=O)R5a、−C(=O)NR5a5b、−NR5a5b及び−OR5aから選択され、
    式中、
    5aが、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、及び場合によっては置換されているヘテロアリールから選択され、
    5bが、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、及び場合によっては置換されているヘテロアリールから選択され、
    又はR5aとR5bが、これらが結合しているN原子と一緒に、場合によっては置換されているヘテロシクリル若しくは場合によっては置換されているヘテロアリールを形成する、
    請求項31から60のいずれか一項に記載の化合物。
  62. が、水素、クロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、シアノ、−CH、−CF、−SOCH、−SCH、−OCH、−OCF、−NH、−NHCH、−N(CH、−NHCHCH、−N(CHCH、−NHCH(CH
    Figure 2011500845
    から選択される、請求項61に記載の化合物。
  63. Arが以下から選択され、
    Figure 2011500845
    式中、Rが、水素、クロロ、ブロモ、フルオロ、ヨード、シアノ、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、−SO5a、−SR5a、−C(=O)R5a、−C(=O)NR5a5b、−NR5a5b及び−OR5aから選択され、
    式中、
    5aが、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、及び場合によっては置換されているヘテロアリールから選択され、
    5bが、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、及び場合によっては置換されているヘテロアリールから選択され、
    又はR5aとR5bが、これらが結合しているN原子と一緒に、場合によっては置換されているヘテロシクリル若しくは場合によっては置換されているヘテロアリールを形成する、
    請求項31から60のいずれか一項に記載の化合物。
  64. が、水素、クロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、シアノ、−CH、−CF、−SOCH、−SCH、−OCH、−OCF、−NH、−NHCH、−N(CH、−NHCHCH、−N(CHCH、−NHCH(CH
    Figure 2011500845
    から選択される、請求項63に記載の化合物。
  65. 請求項31から64のいずれか一項に記載の化合物又はその立体異性体、薬学的に許容される塩若しくはプロドラッグと、薬学的に許容される担体、希釈剤又は賦形剤とを含む、薬学的組成物。
  66. 細菌感染症の処置を必要とするほ乳動物において細菌感染症を処置する方法であって、有効量の請求項31から64のいずれか一項に記載の化合物又は請求項65に記載の組成物をほ乳動物に投与することを含む、方法。
  67. 前記細菌感染症がβ−ラクタム抗生物質耐性菌により引き起こされる、請求項66に記載の方法。
  68. 前記β−ラクタム抗生物質耐性菌がメチシリン耐性Staphylococcus菌属である、請求項67に記載の方法。
  69. 以下の構造
    Figure 2011500845
    を有する化合物又はその立体異性体、薬学的に許容される塩、エステル若しくはプロドラッグ。
  70. 以下の構造
    Figure 2011500845
    を有する化合物又はその立体異性体、薬学的に許容される塩、エステル若しくはプロドラッグ。
  71. 以下の構造
    Figure 2011500845
    を有する化合物又はその立体異性体、薬学的に許容される塩、エステル若しくはプロドラッグ。
  72. 以下の構造
    Figure 2011500845
    を有する化合物又はその立体異性体、薬学的に許容される塩、エステル若しくはプロドラッグ。
  73. 請求項69から72のいずれか一項に記載の化合物又はその立体異性体、薬学的に許容される塩若しくはプロドラッグと、薬学的に許容される担体、希釈剤又は賦形剤とを含む、薬学的組成物。
  74. 細菌感染症の処置を必要とするほ乳動物において細菌感染症を処置する方法であって、有効量の請求項69から72のいずれか一項に記載の化合物又は請求項73に記載の組成物をほ乳動物に投与することを含む、方法。
  75. 前記細菌感染症がβ−ラクタム抗生物質耐性菌により引き起こされる、請求項74に記載の方法。
  76. 前記β−ラクタム抗生物質耐性菌がメチシリン耐性Staphylococcus菌属である、請求項75に記載の方法。
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