JP2011259202A - 無線通信システム、無線基地局、無線端末及び通信制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】無線端末のスループットを考慮した適切なハンドオーバを可能とする。
【解決手段】無線基地局eNB10−1に接続している各無線端末UE30−1は、自身のアプリケーションの実行時におけるスループットを測定し、要求スループットに対する実測スループットの度合であるスループット充足度の情報を、無線基地局eNB10−1へ送信する。無線基地局eNB10−1は、各無線端末UE30−1からのスループット充足度情報を受信し、当該スループット充足度情報に基づいて、無線端末UE30−1のハンドオーバ手続を行う。
【選択図】図3
【解決手段】無線基地局eNB10−1に接続している各無線端末UE30−1は、自身のアプリケーションの実行時におけるスループットを測定し、要求スループットに対する実測スループットの度合であるスループット充足度の情報を、無線基地局eNB10−1へ送信する。無線基地局eNB10−1は、各無線端末UE30−1からのスループット充足度情報を受信し、当該スループット充足度情報に基づいて、無線端末UE30−1のハンドオーバ手続を行う。
【選択図】図3
Description
本発明は、無線通信技術に関し、特に無線端末のハンドオーバが行われる無線通信システム、無線基地局、無線端末及び通信制御方法に関する。
無線通信システムの標準化団体である3GPP(3rd Generation Partnership Project)で標準化されているLTE(Long Term Evolution)では、SON(Self Organizing Network)と称される技術が採用されている。SONによれば、無線基地局の設置や保守の際に、人手によるフィールドでの測定や設定を要さずに自動化することが期待される(例えば、非特許文献1参照)。
SONにおいては、無線基地局(3GPPにおいて「eNB」と称される)間の負荷を平準化するために、無線基地局間で送受信される負荷情報に基づいて、カバレッジを調整する手法が提案されている。このカバレッジ調整の手法では、ハンドオーバ時には、負荷の高い無線基地局と負荷の低い無線基地局とが存在する場合、負荷の高い無線基地局に接続されている無線端末を負荷の低い無線基地局へハンドオーバさせる。
3GPP TR 36.902 V9.1.0 April, 2010.
しかしながら、負荷情報に基づいてハンドオーバが行われる手法においては、次のような問題がある。具体的には、第1の無線基地局の負荷と第2の無線基地局間の負荷とが平準化されたとしても、第1の無線基地局に接続する無線端末のスループットと第2の無線基地局に接続する無線端末のスループットとについては考慮がされていないという問題があった。
そこで、本発明は、無線端末のスループットを考慮した適切なハンドオーバを可能とした無線通信システム、無線基地局、及び通信制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は以下のような特徴を有している。本発明の特徴は、無線基地局(無線基地局eNB10−1)と、前記無線基地局に接続される無線端末(無線端末UE30−1)とを有し、前記無線端末は、前記無線端末におけるアプリケーションの実行状況に関する第1の情報(スループット充足度情報)を前記無線基地局へ送信する送信部(無線通信部210)を備え、前記第1の情報は、前記無線端末が前記アプリケーションを実行するために要求されるスループットに対する、前記無線端末が前記アプリケーションを実行したときのスループットの度合を示し、前記無線基地局は、前記無線端末からの前記第1の情報を受信する受信部(無線通信部110)と、前記受信部が受信した前記第1の情報に基づいて、前記無線端末についてのハンドオーバ手続を行う制御部(ハンドオーバ制御部122)とを備えることを要旨とする。
このような特徴によれば、無線基地局は、自局に接続される無線端末から、当該無線端末の第1の情報である、無線端末がアプリケーションを実行するために要求されるスループットに対する、無線端末がアプリケーションを実行したときのスループットの度合を取得し、当該度合に基づいて、無線端末についてのハンドオーバ手続を行う。従って、無線基地局は、無線端末のハンドオーバにおいて、当該無線端末におけるスループットを考慮することが可能となる。
本発明の特徴は、前記制御部は、前記第1の情報によって示される、前記無線端末が前記アプリケーションを実行するために要求されるスループットに対する、前記無線端末が前記アプリケーションを実行したときのスループットの度合が所定値未満である場合に、前記無線端末の接続先を自局から他の無線基地局に切り替えるハンドオーバ手続を行うことを要旨とする。
本発明の特徴は、前記無線基地局は、他の無線基地局へ前記第1の情報を送信するとともに、他の無線基地局からの前記他の無線基地局に接続される他の無線端末におけるアプリケーションの実行状況に関する第2の情報を受信する交換部(X2インタフェース通信部140)を備え、前記第2の情報は、前記他の無線端末が前記アプリケーションを実行するために要求されるスループットに対する、前記他の無線端末が前記アプリケーションを実行したときのスループットの度合を示すことを要旨とする。
本発明の特徴は、前記制御部は、前記第1の情報によって示される、前記無線端末が前記アプリケーションを実行するために要求されるスループットに対する、前記無線端末が前記アプリケーションを実行したときのスループットの度合が、前記交換部によって受信された前記第2の情報によって示される、前記他の無線端末が前記アプリケーションを実行するために要求されるスループットに対する、前記他の無線端末が前記アプリケーションを実行したときのスループットの度合をよりも小さい場合に、前記前記無線端末の接続先を自局から前記他の無線基地局に切り替えるハンドオーバ手続を行うことを要旨とする。
本発明の特徴は、前記無線基地局は、複数の無線端末を接続しており、前記制御部は、前記複数の無線端末のそれぞれからの前記第1の情報に基づいて、前記複数の無線端末の全体におけるアプリケーションの実行状況に関する第3の情報(第1船体スループット充足度情報)を取得し、前記第3の情報は、前記複数の無線端末が前記アプリケーションを実行するために要求されるスループットに対する、前記複数の無線端末が前記アプリケーションを実行したときのスループットの度合を示し、前記制御部は、前記第3の情報に基づいて、前記無線端末についてのハンドオーバ手続を行うことを要旨とする。
本発明の特徴は、前記無線端末は、前記アプリケーションの実行において処理されるデータを記憶する記憶部(記憶部230)を備え、前記送信部は、前記記憶部に対するデータの入力速度と出力速度との差が所定範囲内である場合に、前記無線端末が前記アプリケーションを実行したときのスループットが、前記無線端末が前記アプリケーションを実行するために要求されるスループットを満たすことを示す前記第1の情報を前記無線基地局へ送信することを要旨とする。
本発明の特徴は、前記無線端末が前記アプリケーションを実行するために要求されるスループットに対する、前記無線端末が前記アプリケーションを実行したときのスループットの度合は、前記アプリケーションの実行において処理されるデータのコーデックレートに応じた重み付けがなされることを要旨とする。
本発明の特徴は、無線基地局と、前記無線基地局に接続される無線端末とを有し、前記無線端末は、前記無線端末におけるアプリケーションの実行状況に関する情報を前記無線基地局へ送信する送信部を備え、前記情報は、前記無線端末が前記アプリケーションを実行するために要求されるスループットに対する、前記無線端末が前記アプリケーションを実行したときのスループットの度合を示し、前記無線基地局は、前記無線端末からの前記情報を受信する受信部を備えることを要旨とする。
本発明の特徴は、無線端末が接続される無線基地局であって、前記無線端末からの前記無線端末におけるアプリケーションの実行状況に関する情報を受信する受信部と、前記情報は、前記無線端末が前記アプリケーションを実行するために要求されるスループットに対する、前記無線端末が前記アプリケーションを実行したときのスループットの度合を示し、前記受信部が受信した前記情報に基づいて、前記無線端末についてのハンドオーバ手続を行う制御部とを備えることを要旨とする。
本発明の特徴は、無線基地局に接続される無線端末であって、前記無線端末におけるアプリケーションの実行状況に関する情報を前記無線基地局へ送信する送信部を備え、前記情報は、前記無線端末が前記アプリケーションを実行するために要求されるスループットに対する、前記無線端末が前記アプリケーションを実行したときのスループットの度合を示すことを要旨とする。
本発明の特徴は、無線基地局と、前記無線基地局に接続される無線端末とを有する無線通信システムにおける通信制御方法であって、前記無線端末が、前記無線端末におけるアプリケーションの実行状況に関する情報を前記無線基地局へ送信するステップと、前記情報は、前記無線端末が前記アプリケーションを実行するために要求されるスループットに対する、前記無線端末が前記アプリケーションを実行したときのスループットの度合を示し、前記無線基地局が、前記無線端末からの前記情報を受信するステップと、前記無線基地局が、受信した前記情報に基づいて、前記無線端末についてのハンドオーバ手続を行うステップとを備えることを要旨とする。
本発明によれば、無線端末のスループットを考慮した適切なハンドオーバを可能とした無線通信システム、無線基地局、及び通信制御方法を提供できる。
次に、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。具体的には、(1)LTEシステムの概要、(2)無線通信システムの構成、(3)無線基地局の構成、(4)無線端末の構成、(5)無線通信システムの動作、(6)作用・効果、(7)その他の実施形態について説明する。以下の実施形態における図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
(1)LTEシステムの概要
図1は、LTEシステムの概要を説明するための図である。図1に示すように、複数の無線基地局eNBはE−UTRAN(Evolved-UMTS Terrestrial Radio Access Network)を構成する。複数の無線基地局eNBのそれぞれは、無線端末UEにサービスを提供すべき通信エリアであるセルを形成する。
図1は、LTEシステムの概要を説明するための図である。図1に示すように、複数の無線基地局eNBはE−UTRAN(Evolved-UMTS Terrestrial Radio Access Network)を構成する。複数の無線基地局eNBのそれぞれは、無線端末UEにサービスを提供すべき通信エリアであるセルを形成する。
無線端末UEは、ユーザが所持する無線通信装置であり、ユーザ装置とも称される。無線端末UEは、無線基地局eNBから受信する無線信号の品質(すなわち、無線品質)を測定し、無線品質の測定結果の報告(以下、測定結果報告)を接続先の無線基地局eNBに送信する。
このような無線品質としては、参照信号の受信電力(RSRP)や、信号対干渉雑音比(SINR)等がある。RSRPに係る測定結果報告はメジャメントレポートと称され、ある特定の周波数帯域毎のSINRのインデックスに係る測定結果報告はCQI(Channel Quality Indicator)と称される。
無線端末UEの接続先の無線基地局eNBは、無線端末UEから受信するメジャメントレポートに基づいて、無線端末UEの接続先を切り替えるハンドオーバ手続を行う。無線端末UEが複数の無線基地局eNBからの参照信号を受信する場合、メジャメントレポートは、複数の無線基地局eNBと対応する複数のRSRPを含む。無線端末UEの接続先の無線基地局eNBは、通常、複数の無線基地局eNBのうちRSRPが最も高いものを無線端末UEの接続先として選択する。
また、無線端末UEの接続先の無線基地局eNBは、無線端末UEから受信するCQIに基づいて、無線リソースの割り当て単位であるリソースブロックを無線端末UEに割り当てる。さらに、無線端末UEの接続先の無線基地局eNBは、無線端末UEから受信するCQIに基づいて、無線端末UEとの無線通信に使用する変調クラスを決定する。変調クラスとは、変調多値数と符号化率との組み合わせである。
各無線基地局eNBは、基地局間通信を提供する論理的な通信路であるX2インターフェースを介して互いに通信可能である。複数の無線基地局eNBのそれぞれは、S1インターフェースを介して、EPC(Evolved Packet Core)、具体的には、MME(Mobility Management Entity)/S−GW(Serving Gateway)と通信可能である。
(2)無線通信システムの構成
図2は、本実施形態に係る無線通信システム1の概略構成図である。
図2は、本実施形態に係る無線通信システム1の概略構成図である。
図2に示すように、無線通信システム1は、無線基地局eNB10−1と、無線基地局eNB10−1が形成するセルC20−1内で、無線基地局eNB10−1に接続する無線端末UE30−1と、無線基地局eNB10−2が形成するセルC20−2内で、無線基地局eNB10−2に接続する無線端末UE30−2とを有する。無線基地局eNB10−1及び無線基地局eNB10−2は、上述したX2インタフェースを使用して基地局間通信を行うことができる。
なお、図2では、無線端末UE30−1及び無線端末UE30−2のそれぞれを1つのみ図示しているが、実際には、無線端末UE30−1及び無線端末UE30−2のそれぞれは複数であるものとする。
なお、図2では、無線端末UE30−1及び無線端末UE30−2のそれぞれを1つのみ図示しているが、実際には、無線端末UE30−1及び無線端末UE30−2のそれぞれは複数であるものとする。
本実施形態では、上述した負荷情報に基づくハンドオーバパラメータの調整とともに、各無線基地局eNBは、自局に接続されている無線端末UEがアプリケーションを実行するために要求されるスループット(以下、要求スループット)に対する、無線端末UEがアプリケーションを実行したときに測定されるスループット(以下、実測スループット)の度合に基づいて、無線端末UEのハンドオーバ手続を行う。
(3)無線基地局の構成
次に、無線基地局eNB10−1の構成を説明する。図3は、本実施形態に係る無線基地局eNB10−1の構成を示すブロック図である。無線基地局eNB10−2も無線基地局eNB10−1と同様の構成を有する。
次に、無線基地局eNB10−1の構成を説明する。図3は、本実施形態に係る無線基地局eNB10−1の構成を示すブロック図である。無線基地局eNB10−2も無線基地局eNB10−1と同様の構成を有する。
図3に示すように、無線基地局eNB10−1は、アンテナ部101、無線通信部110、制御部120、記憶部130、及びX2インタフェース通信部140を有する。
アンテナ部101は、無線信号の送受信に用いられる。無線通信部110は、例えば無線周波数(RF)回路やベースバンド(BB)回路等を用いて構成され、アンテナ部101を介して無線端末UEと無線信号の送受信を行う。また、無線通信部110は、送信信号の変調と受信信号の復調とを行う。
制御部120は、例えばCPUを用いて構成され、無線基地局eNB10−1が備える各種の機能を制御する。記憶部130は、例えばメモリを用いて構成され、無線基地局eNB10−1の制御等に用いられる各種の情報を記憶する。X2インタフェース通信部140は、X2インタフェースを使用して他の無線基地局eNB10−2との基地局間通信を行う。
制御部120は、受信制御部121、ハンドオーバ制御部122、送信制御部123を有する。
無線通信部110は、アンテナ部101を介して、無線基地局eNB10−1に接続されている各無線端末UE30−1のそれぞれから送信されるスループット充足度情報メッセージを受信する。スループット充足度情報は、送信元の無線端末UE30−1がアプリケーションを実行するために要求されるスループット(要求スループット)に対する、無線端末UE30−1がアプリケーションを実行したときに測定されるスループット(実測スループット)の度合(以下、スループット充足度)を示す。ここで、スループットとは、一般的に、単位時間当たりの通信データ量を意味し、本実施形態では、無線基地局eNBと無線端末UEとの間のスループットである。無線通信部110は、受信したスループット充足度情報をハンドオーバ制御部122へ出力する。
ハンドオーバ制御部122は、入力された無線端末UE30−1毎のスループット充足度情報メッセージに基づいて、無線端末UE30−1毎に当該無線端末UE30−1におけるスループット充足度を認識する。次に、ハンドオーバ制御部122は、認識した各スループット充足度の平均値を算出する。平均値(以下、第1全体スループット充足度)は、無線基地局eNB10−1に接続されている複数の無線端末UE30−1の全体の要求スループットに対する実測スループットの度合を示す。
ハンドオーバ制御部122は、第1全体スループット充足度が第1閾値未満であるか否かを判定する。ここで、第1閾値は、無線基地局eNB10−1に接続している無線端末UE30−1を他の無線基地局eNB10−2へハンドオーバさせない場合の第1全体スループット充足度の最小値である。第1閾値は、予め記憶部130に記憶されている。
第1全体スループット充足度が第1閾値未満である場合、ハンドオーバ制御部122は、無線基地局eNB10−1に接続している無線端末UE30−1を無線基地局eNB10−2へハンドオーバさせる必要があることを認識する。更に、ハンドオーバ制御部122は、無線基地局eNB10−1に接続している無線端末UE30−1の何れかをハンドオーバ対象として選択する。例えば、ハンドオーバ制御部122は、無線基地局eNB10−1に接続している無線端末UE30−1のうち、対応するスループット充足度が最も低い無線端末UE30−1、あるいは、対応するスループットが低い所定数の無線端末UE30−1を、ハンドオーバ対象として選択する。
送信制御部123は、第1全体スループット充足度の情報を含み、ハンドオーバ対象の無線端末UE30−1のハンドオーバ先となることを要求するためのHandover Request メッセージをX2インタフェース通信部140へ出力する。更に、送信制御部123は、Handover Request メッセージを無線基地局eNB10−2へ送信するように、X2インタフェース通信部140を制御する。
X2インタフェース通信部140は、送信制御部123の制御に応じて、X2インタフェースを介して無線基地局eNB10−2に対して、第1全体スループット充足度情報を含んだHandover Request メッセージを送信する。
その後、無線基地局eNB10−2では、以下の処理が行われる。無線基地局eNB10−2のX2インタフェース通信部140は、第1全体スループット充足度情報を含んだHandover Request メッセージを受信する。次に、無線基地局eNB10−2のハンドオーバ制御部122は、上述した無線基地局eNB10−1のハンドオーバ制御部122と同様に、無線基地局eNB10−2に接続されている各無線端末UE30−2毎のスループット充足度情報メッセージに基づいて、無線端末UE30−2毎に当該無線端末UE30−2におけるスループット充足度を認識する。次に、無線基地局eNB10−2のハンドオーバ制御部122は、認識した各スループット充足度の平均値を算出する。平均値(以下、第2全体スループット充足度)は、無線基地局eNB10−2に接続されている複数の無線端末UE30−2の全体の要求スループットに対する実測スループットの度合を示す。
無線基地局eNB10−2の送信制御部123は、Handover Request メッセージの応答である、第2全体スループット充足度の情報を含んだHandover Request AckメッセージをX2インタフェース通信部140へ出力する。更に、送信制御部123は、Handover Request Ackメッセージを無線基地局eNB10−1へ送信するように、無線基地局eNB10−2のX2インタフェース通信部140を制御する。無線基地局eNB10−2のX2インタフェース通信部140は、送信制御部123の制御に応じて、X2インタフェースを介して無線基地局eNB10−1に対して、第2全体スループット充足度情報を含んだHandover Request Ackメッセージを送信する。
その後、無線基地局eNB10−1では、以下の処理が行われる。X2インタフェース通信部140は、第2全体スループット充足度情報を含んだHandover Request Ackメッセージを受信し、ハンドオーバ制御部122へ出力する。
ハンドオーバ制御部122は、第2全体スループット充足度情報が入力されると、第1全体スループット充足度が第2全体スループット充足度より小さいか否かを判定する。
第1全体スループット充足度が第2全体スループット充足度以上である場合には、無線基地局eNB10−1に接続されている無線端末UE30−1の接続先がハンドオーバによって無線基地局eNB10−2に切り替わると、無線基地局eNB10−1に接続されている残りの無線端末UE30−1のスループットの向上は見込める。しかし、無線基地局eNB10−2に接続されている無線端末UE30−2のスループットは、ハンドオーバの前から低いにもかかわらず、無線基地局eNB10−2に無線端末UE30−1が新たに接続されることにより、スループットが更に低下してしまう可能性があり、無線基地局eNB10−1と無線基地局eNB10−2との間のスループットの平準化が図れない。
このため、第1全体スループット充足度が第2全体スループット充足度以上である場合には、無線端末UE30−1の接続先を無線基地局eNB10−2に切り替えるハンドオーバ手続は行われない。
一方、第1全体スループット充足度が第2全体スループット充足度未満である場合には、無線基地局eNB10−1に接続されている無線端末UE30−1の接続先がハンドオーバによって無線基地局eNB10−2に切り替わると、無線基地局eNB10−1に接続されている残りの無線端末UE30−1のスループットの向上は見込める。また、無線基地局eNB10−2に接続されている無線端末UE30−2のスループットは、無線基地局eNB10−2に無線端末UE30−1が新たに接続されることにより低下するものの、無線基地局eNB10−1と無線基地局eNB10−2との間のスループットの平準化を図ることができる。
このため、第1全体スループット充足度が第2全体スループット充足度未満である場合には、ハンドオーバ制御部122は、ハンドオーバ対象の無線端末UE30−1に対してハンドオーバを指示するためのHandoover commandメッセージを生成する。更に、ハンドオーバ制御部122は、Handoover commandメッセージを無線通信部110へ出力する。無線通信部110は、アンテナ部101を介して、ハンドオーバ対象である無線端末UE30−1に対し、Handoover commandメッセージを送信する。
(4)無線端末の構成
次に、無線端末UE30−1の構成を説明する。図4は、本実施形態に係る無線端末UE30−1の構成を示すブロック図である。無線端末UE30−2も無線端末UE30−1と同様の構成を有する。
次に、無線端末UE30−1の構成を説明する。図4は、本実施形態に係る無線端末UE30−1の構成を示すブロック図である。無線端末UE30−2も無線端末UE30−1と同様の構成を有する。
図4に示すように、無線端末UE30−1は、アンテナ部201、無線通信部210、制御部220、記憶部230、及び操作部240を有する。
アンテナ部201は、無線信号の送受信に用いられる。無線通信部210は、例えば無線周波数(RF)回路やベースバンド(BB)回路等を用いて構成され、アンテナ部201を介して無線基地局eNBと無線信号の送受信を行う。また、無線通信部210は、送信信号の変調と受信信号の復調とを行う。
制御部220は、例えばCPUを用いて構成され、無線端末UE30−1が備える各種の機能を制御する。記憶部230は、例えばメモリを用いて構成され、無線端末UE30−1の制御等に用いられる各種の情報を記憶する。操作部240は、テンキーやファンクションキーなどによって構成され、ユーザの操作内容を入力するために用いられるインタフェースである。
制御部220は、アプリケーション実行部221、スループット充足度情報生成部222、送信制御部223を有する。
アプリケーション実行部221は、ユーザによる操作部240のアプリケーションの実行の操作に応じた操作信号が、当該操作部240から入力されると、当該操作信号に応じて、記憶部130からアプリケーションのプログラムを読み出し、実行する。ここで、実行されるアプリケーションは、ウェブブラウザ、映像や音声のストリーミング再生、VoIPによる音声通信等、無線基地局eNB10−1との間の無線通信が必要となるアプリケーションである。
スループット充足度情報生成部222は、アプリケーション実行部221がアプリケーションを実行するために要求されるスループット(要求スループット)の情報を取得する。
具体的には、記憶部230には、無線端末UE30−1において実行可能なアプリケーション毎に、当該アプリケーションの実行における要求スループットの情報が記憶されている。スループット充足度情報生成部222は、アプリケーション実行部221により実行されているアプリケーションを認識した上で、当該アプリケーションに対応する要求スループットの情報を記憶部230から読み出す。
あるいは、ユーザが操作部240を操作して、アプリケーション実行部221が実行するアプリケーションの要求スループットを設定する操作を行う。この場合、スループット充足度情報生成部222は、アプリケーション実行部221により実行されているアプリケーションを認識した上で、操作部240からの操作信号に基づいて、当該アプリケーションに対応する要求スループットを認識する。
次に、スループット充足度情報生成部222は、アプリケーション実行部221によってアプリケーションが実行されている間の無線基地局eNB10−1と無線端末UE30−1との間のスループットを測定する。本実施形態では、測定されるスループットは、上り方向及び下り方向の双方又は何れか一方である。
スループット充足度情報生成部222は、測定したスループット(実測スループット)を要求スループットで除算し、スループット充足度を算出する。なお、上り方向及び下り方向の双方についてスループットが測定される場合には、スループット充足度情報生成部222は、上り方向の実測スループットを上り方向の要求スループットで除算して、上り方向のスループットの充足度を算出するとともに、下り方向の実測スループットを下り方向の要求スループットで除算して、下り方向のスループットの充足度を算出し、上り方向のスループットの充足度と下り方向のスループットの充足度との平均値を、スループットの充足度として算出してもよい。なお、スループット充足度情報生成部222は、実測スループットを要求スループットで除算した値を、1乃至10等の離散的な値に変換し、スループット充足度としてもよい。
スループット充足度情報生成部222は、算出したスループット充足度に対して、アプリケーションの実行において伝送されるデータのコーデックレートに応じた重み付けを行う。具体的には、スループット充足度情報生成部222は、コーデックレートが高いほど充足度が高くなるように、スループット充足度に対して重み付けを行い、重み付け後のスループット充足度を示すスループット充足度情報を生成する。
送信制御部223は、スループット充足度情報を無線通信部210へ出力するとともに、当該スループット充足度情報を無線基地局eNB10−1へ送信するように無線通信部210を制御する。無線通信部210は、送信制御部223の制御に応じて、アンテナ部101を介して、無線基地局eNB10−1へスループット充足度情報を送信する。
その後、無線基地局eNB10−1が無線端末UE30−1に対して、Handoover commandメッセージを送信した場合、無線通信部110は、アンテナ部101を介して、Handoover commandメッセージを受信する。更に、無線通信部110は、Handoover commandメッセージを制御部220へ出力する。
制御部220は、Handoover commandメッセージが入力されると、当該Handoover commandメッセージに応じて、接続先を無線基地局eNB10−1から他の無線基地局eNB10−2へ切り替えるためのハンドオーバ手続を行う。
(5)無線通信システムの動作
図5は、本実施形態に係る無線通信システム1の動作を示す動作シーケンス図である。
図5は、本実施形態に係る無線通信システム1の動作を示す動作シーケンス図である。
ステップS101において、無線端末UE30−1のスループット充足度情報生成部222は、アプリケーションの実行時におけるスループットを測定する。
ステップS102において、無線端末UE30−1のスループット充足度情報生成部222は、スループット充足度に対して、コーデックレートに応じて重み付けを行い、重み付け後のスループット充足度を示すスループット充足度情報を生成する。
ステップS103において、無線端末UE30−1の無線通信部210は、アンテナ部101を介して、無線基地局eNB10−1へスループット充足度情報を送信する。無線基地局eNB10−1の無線通信部110は、アンテナ部101を介して、各無線端末UE30−1からのスループット充足度情報を受信する。
ステップS104において、無線基地局eNB10−1のハンドオーバ制御部122は、無線端末UE30−1毎のスループット充足度情報メッセージに基づいて、第1全体スループット充足度を算出する。
ステップS105において、無線基地局eNB10−1のハンドオーバ制御部122は、第1全体スループット充足度が第1閾値未満であるか否かを判定する。第1全体スループット充足度が第1閾値以上である場合には、一連の動作が終了する。
一方、第1全体スループット充足度が第1閾値未満である場合、ステップS106において、無線基地局eNB10−1のハンドオーバ制御部122は、無線基地局eNB10−1に接続している無線端末UE30−1の中からハンドオーバの対象の無線端末UE30−1を選択する。
ステップS107において、無線基地局eNB10−1のX2インタフェース通信部140は、送信制御部123の制御に応じて、第1全体スループット充足度の情報を含んだHandover Request メッセージを送信する。無線基地局eNB10−2のX2インタフェース通信部140は、第1全体スループット充足度情報を含んだHandover Request メッセージを受信する。
ステップS108において、無線基地局eNB10−2のハンドオーバ制御部122は、無線端末UE30−2毎のスループット充足度情報メッセージに基づいて、第2全体スループット充足度の情報を生成する。
ステップS109において、無線基地局eNB10−2のX2インタフェース通信部140は、送信制御部123の制御に応じて、無線基地局eNB10−1に対して、第2全体スループット充足度情報を含んだHandover Request Ackメッセージを送信する。無線基地局eNB10−1のX2インタフェース通信部140は、第2全体スループット充足度情報を含んだHandover Request Ackメッセージを受信する。
ステップS110において、無線基地局eNB10−1のハンドオーバ制御部122は、第1全体スループット充足度が第2全体スループット充足度より小さいか否かを判定する。
第1全体スループット充足度が第2全体スループット充足度以上である場合には、一連の動作が終了する。一方、第1全体スループット充足度が第2全体スループット充足度未満である場合には、ステップS111において、無線基地局eNB10−1の無線通信部110は、アンテナ部101を介して、ハンドオーバの対象である無線端末UE30−1に対し、Handoover commandメッセージを送信する。ハンドオーバの対象である無線端末UE30−1の無線通信部210は、Handoover commandメッセージを受信する。その後、ハンドオーバの対象である無線端末UE30−1は、接続先を無線基地局eNB10−1から他の無線基地局eNB10−2へ切り替えるためのハンドオーバ手続を行う。
(6)作用・効果
以上説明したように、本実施形態によれば、無線基地局eNB10−1に接続している各無線端末UE30−1は、自身のアプリケーションの実行時におけるスループットを測定し、要求スループットに対する実測スループットの度合であるスループット充足度の情報を、無線基地局eNB10−1へ送信する。無線基地局eNB10−1は、各無線端末UE30−1からのスループット充足度情報を受信する。
以上説明したように、本実施形態によれば、無線基地局eNB10−1に接続している各無線端末UE30−1は、自身のアプリケーションの実行時におけるスループットを測定し、要求スループットに対する実測スループットの度合であるスループット充足度の情報を、無線基地局eNB10−1へ送信する。無線基地局eNB10−1は、各無線端末UE30−1からのスループット充足度情報を受信する。
更に、無線基地局eNB10−1は、各無線端末UE30−1の全体のスループットの充足度である第1全体スループット充足度が第1閾値未満であり、且つ、当該第1全体スループット充足度が、無線基地局eNB10−2に接続している各無線端末UE30−2の全体のスループットの充足度である第2全体スループット充足度より小さい場合に、各無線端末UE30−1の何れかをハンドオーバの対象として、当該無線端末UE30−1にHandoover commandメッセージを送信し、接続先を無線基地局eNB10−2へ切り替えるハンドオーバ手続を行う。
従って、無線基地局eNB10−1は、無線端末UE30−1のハンドオーバにおいて、当該無線端末UE30−1におけるスループットを考慮した無線基地局eNB間のスループットの平準化のための適切な制御が可能となる。
本実施形態では、無線基地局eNB10−1は、接続している無線端末UE30−1の全体のスループットの充足度を考慮することができる。このため、無線基地局eNBの間のスループットの平準化を目的とするハンドオーバにおいて、より適切な制御を行うことができる。
本実施形態では、無線端末UE30−1は。アプリケーションの実行において伝送されるデータのコーデックレートが高いほど充足度が高くなるように、スループット充足度に対して重み付けを行う。無線端末UE30−1において音声や動画を再生するためのアプリケーションが実行される場合、コーデックレートが高い方が音声や動画の品質が良いため、ユーザの充足度が高くなる。このようなコーデックレートによって変化するユーザの充足度を、スループット充足度に反映させることで、当該スループット充足度を、よりユーザの感覚に近いものとすることができる。
(7)その他の実施形態
上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
上述した実施形態では、無線端末UE30−1は、実測スループットを要求スループットで除算することによりスループット充足度を算出した。しかし、以下のようにして、スループット充足度が補正されるようにしてもよい。
すなわち、無線基地局eNB10−1からアプリケーションにおいて用いられるデータ(処理対象データ)が送信されて、無線端末UE30−1の記憶部230に入力され、その後、出力される場合、スループット充足度情報生成部222は、記憶部230における処理対象データの入力速度と出力速度との差を算出する。更に、スループット充足度情報生成部222は、算出した差が所定範囲内である場合には、実測スループットを要求スループットで除算することにより算出されるスループット充足度が1未満であっても、1とする、すなわち、実測スループットが要求スループットを満たしていることを示すスループット充足度を設定する。
また、上述した実施形態では、スループット充足度情報生成部222は、実測スループットを要求スループットで除算した値に、コーデックレートに応じた重み付けを行ったが、当該重み付けは行わなくてもよい。
また、上述した実施形態では、無線基地局eNB10−1は、各無線端末UE30−1の全体のスループットの充足度である第1全体スループット充足度を算出し、当該第1全体スループット充足度に基づいて、ハンドオーバ手続を行った。しかし、無線基地局eNB10−1は、単一の無線端末UE30−1から当該単一の無線端末UE30−1のスループット充足度情報に基づいて、当該単一の無線端末UE30−1のハンドオーバ手続を行うようにしてもよい。この場合には、無線基地局eNB10−1のハンドオーバ制御部122は、単一の無線端末UE30−1からのスループット充足度が所定の閾値未満であり、且つ、第1全体スループット充足度が第2全体スループット充足度より小さい場合に、当該単一の無線端末UE30−1へHandover commandメッセージを送信する。
なお、LTE Advancedにおいては、バックホールを無線により構成する無線基地局であるリレーノードの採用が予定され、且つリレーノードにもX2インタフェースが採用される予定であるため、当該リレーノードを本発明に係る第2の無線基地局としてもよい。
上述した実施形態では、バックホールがX2インタフェースである場合について説明したが、バックホールがS1インタフェースである場合や、バックホールがX2インタフェース及びS1インタフェースである場合も、同様に本発明を適用できる。バックホールがS1インタフェースである場合には、各無線基地局eNBは、それぞれS1インタフェース通信部を有する。
さらに、上述した実施形態では、LTEシステムについて説明したが、WiMAX(IEEE 802.16)に基づく無線通信システム等、他の無線通信システムに対して本発明を適用してもよい。
このように本発明は、ここでは記載していない様々な実施形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によってのみ限定されるものである。
UE30−1、UE30−2…無線端末、eNB10−1、eNB10−2…無線基地局、1…無線通信システム、101…アンテナ部、110…無線通信部、120…制御部、121…受信制御部、122…ハンドオーバ制御部、123…送信制御部、130…記憶部、140…X2インタフェース通信部、201…アンテナ部、210…無線通信部、220…制御部、221…アプリケーション実行部、222…スループット充足度情報生成部、223…送信制御部、230…記憶部、240…操作部
Claims (11)
- 無線基地局と、前記無線基地局に接続される無線端末とを有し、
前記無線端末は、
前記無線端末におけるアプリケーションの実行状況に関する第1の情報を前記無線基地局へ送信する送信部を備え、
前記第1の情報は、前記無線端末が前記アプリケーションを実行するために要求されるスループットに対する、前記無線端末が前記アプリケーションを実行したときのスループットの度合を示し、
前記無線基地局は、
前記無線端末からの前記第1の情報を受信する受信部と、
前記受信部が受信した前記第1の情報に基づいて、前記無線端末についてのハンドオーバ手続を行う制御部と
を備える無線通信システム。 - 前記制御部は、前記第1の情報によって示される、前記無線端末が前記アプリケーションを実行するために要求されるスループットに対する、前記無線端末が前記アプリケーションを実行したときのスループットの度合が所定値未満である場合に、前記無線端末の接続先を自局から他の無線基地局に切り替えるハンドオーバ手続を行う請求項1に記載の無線通信システム。
- 前記無線基地局は、他の無線基地局へ前記第1の情報を送信するとともに、他の無線基地局からの前記他の無線基地局に接続される他の無線端末におけるアプリケーションの実行状況に関する第2の情報を受信する交換部を備え、
前記第2の情報は、前記他の無線端末が前記アプリケーションを実行するために要求されるスループットに対する、前記他の無線端末が前記アプリケーションを実行したときのスループットの度合を示す請求項1又は2に記載の無線通信システム。 - 前記制御部は、前記第1の情報によって示される、前記無線端末が前記アプリケーションを実行するために要求されるスループットに対する、前記無線端末が前記アプリケーションを実行したときのスループットの度合が、前記交換部によって受信された前記第2の情報によって示される、前記他の無線端末が前記アプリケーションを実行するために要求されるスループットに対する、前記他の無線端末が前記アプリケーションを実行したときのスループットの度合をよりも小さい場合に、前記前記無線端末の接続先を自局から前記他の無線基地局に切り替えるハンドオーバ手続を行う請求項3に記載の無線通信システム。
- 前記無線基地局は、複数の無線端末を接続しており、
前記制御部は、前記複数の無線端末のそれぞれからの前記第1の情報に基づいて、前記複数の無線端末の全体におけるアプリケーションの実行状況に関する第3の情報を取得し、
前記第3の情報は、前記複数の無線端末が前記アプリケーションを実行するために要求されるスループットに対する、前記複数の無線端末が前記アプリケーションを実行したときのスループットの度合を示し、
前記制御部は、前記第3の情報に基づいて、前記無線端末についてのハンドオーバ手続を行う請求項1乃至4の何れかに記載の無線通信システム。 - 前記無線端末は、前記アプリケーションの実行において処理されるデータを記憶する記憶部を備え、
前記送信部は、前記記憶部に対するデータの入力速度と出力速度との差が所定範囲内である場合に、前記無線端末が前記アプリケーションを実行したときのスループットが、前記無線端末が前記アプリケーションを実行するために要求されるスループットを満たすことを示す前記第1の情報を前記無線基地局へ送信する請求項1乃至5の何れかに記載の無線通信システム。 - 前記無線端末が前記アプリケーションを実行するために要求されるスループットに対する、前記無線端末が前記アプリケーションを実行したときのスループットの度合は、前記アプリケーションの実行において処理されるデータのコーデックレートに応じた重み付けがなされる請求項1乃至6の何れかに記載の無線通信システム。
- 無線基地局と、前記無線基地局に接続される無線端末とを有し、
前記無線端末は、
前記無線端末におけるアプリケーションの実行状況に関する情報を前記無線基地局へ送信する送信部を備え、
前記情報は、前記無線端末が前記アプリケーションを実行するために要求されるスループットに対する、前記無線端末が前記アプリケーションを実行したときのスループットの度合を示し、
前記無線基地局は、
前記無線端末からの前記情報を受信する受信部を備える無線通信システム。 - 無線端末が接続される無線基地局であって、
前記無線端末からの前記無線端末におけるアプリケーションの実行状況に関する情報を受信する受信部と、
前記情報は、前記無線端末が前記アプリケーションを実行するために要求されるスループットに対する、前記無線端末が前記アプリケーションを実行したときのスループットの度合を示し、
前記受信部が受信した前記情報に基づいて、前記無線端末についてのハンドオーバ手続を行う制御部と
を備える無線基地局。 - 無線基地局に接続される無線端末であって、
前記無線端末におけるアプリケーションの実行状況に関する情報を前記無線基地局へ送信する送信部を備え、
前記情報は、前記無線端末が前記アプリケーションを実行するために要求されるスループットに対する、前記無線端末が前記アプリケーションを実行したときのスループットの度合を示す無線端末。 - 無線基地局と、前記無線基地局に接続される無線端末とを有する無線通信システムにおける通信制御方法であって、
前記無線端末が、前記無線端末におけるアプリケーションの実行状況に関する情報を前記無線基地局へ送信するステップと、
前記情報は、前記無線端末が前記アプリケーションを実行するために要求されるスループットに対する、前記無線端末が前記アプリケーションを実行したときのスループットの度合を示し、
前記無線基地局が、前記無線端末からの前記情報を受信するステップと、
前記無線基地局が、受信した前記情報に基づいて、前記無線端末についてのハンドオーバ手続を行うステップと
を備える通信制御方法。
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