JP2011259049A - データ取り込み装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高応答性を有するデータ取り込み装置を提供する。
【解決手段】信号取り込み部1は、映像が含まれる信号から少なくとも映像データを含む1以上のデータを抽出し、映像が含まれる信号に基づいて所定のタイミングの区切りを示す情報である区切り情報を生成し、抽出されたデータ、時刻情報が含まれる信号から取得された時刻データに区切り情報を対応付ける。リアルタイムOS処理部3は、所定のタイミングで信号取り込み部1から区切り情報を取得して非リアルタイムOS処理部2へ通知する。非リアルタイムOS処理部2は、信号取り込み部1において得られた区切り情報に対応付けられたデータについて通知された区切り情報との一致を判定し、一致が判定された場合に所定の処理を実行する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、データ取り込み装置に関し、特に、高応答性を有するデータ取り込み装置に関する。
近年、コンピュータの性能の向上に伴い、ハードディスクに格納した映像データをコンピュータで編集する製品が各社より発表されている。このような用途のためには、従来から使用されてきたアナログ若しくはデジタルの映像信号について、コンピュータで取り込んで扱うことが可能な電子データ形式に映像データを変換する必要がある。例えば、アナログであればNTSC信号と呼称される映像信号形式があり、デジタルであればHD−SDI(High Definition − Serial Digital Interface)信号と呼称される映像信号形式がある。
また、映像信号と一般に呼ばれる信号については、映像以外に音声やタイムコード(TC)、各種のユーザデータが映像データに重畳される場合や、若しくは同時に別のインタフェースを併用して運用される場合がある。
本明細書では、「映像信号」という語を、このような音声やTCなど各種のデータが含まれた信号という意味で説明に用いる。一方、本明細書では、映像単体を示す場合には、「映像」という語若しくは「映像データ」という語を用いる。
従来の運用をふまえて、どのように映像信号が扱われるかについて説明する。
デジタル放送システム系の例であれば、映像信号はHD−SDIであり音声が重畳されている。また、TCについては、システム間で同じ時刻に合わせる必要から、HD−SDIとは別にTC用の時刻信号入力を用意して全てのシステム機器に分配する。映像信号入力と時刻信号入力をコンピュータで取り込むには、コンピュータに専用のハードウェアを搭載する必要があり、一般にキャプチャボードと呼ばれる種類の映像信号取り込みボードが用いられる。
また、映像データは、音声データに比べて、そのままではデータ量が多く、ハードディスクに格納するには不向きであるので、画像圧縮技術を併用して映像データ量の削減を行うことが一般的に行われる。画像圧縮処理により1/10以下のデータ量に削減可能であるが、画質を劣化させないようデータ量を削減しようとするほど処理時間がかかるトレードオフの面もある。HD(High Definition)画像のようなデータ処理量が多い画像に対しては、専用LSIなどのハードウェアにより圧縮するアプローチを取ることが多い。よって、キャプチャボードに画像圧縮LSIを搭載することが多い。音声データについては、編集のし易さから、非圧縮のままで扱う運用もある。
図3には、従来の映像信号データ取り込み装置の構成例を示してある。
本例の映像信号データ取り込み装置は、映像信号取り込みボード201、デバイスドライバ202、映像データ取り込みアプリケーション203、機器OS(Operating System:コンピュータの基本ソフトウェア)204を有している。
本例の映像信号データ取り込み装置の構成や動作を説明する。
装置の構成は大きく分けて、映像信号取り込みボード201と、映像データ取り込みアプリケーション203の2つから成る。
映像信号取り込みボード201の構成と動作を説明する。
映像信号取り込みボード201の内部構成は、同期信号検出部211、映像信号分離部212、同期信号検出部213、タイミング制御部214、フレーム番号発生部215、フレーム番号多重部216、フレーム番号多重部217、フレーム番号多重部218、映像変換処理部219から成る。
映像信号は、外部から映像信号入力301として同期信号検出部211に入力する。
同期信号検出部211は、入力された映像信号の内容を解析し、映像データと、音声データや各種データが重畳されている場合にはそれらのデータの位置を探し出し、映像データや音声データなどをデジタル映像信号303(デジタルデータ)として映像信号分離部212へ出力する。
映像信号分離部212は、入力されたデジタル映像信号303から映像データ304と音声データ(例えば、音声以外のデータが含まれてもよい)305を分離し、映像データ304はフレーム番号多重部216へ出力し、音声データ305はフレーム番号多重部217へ出力する。
時刻信号は、外部から時刻信号入力302として同期信号検出部213に入力する。
同期信号検出部213は、入力された時刻信号の内容を解析し、デジタル時刻データ306としてTCをデジタル化してフレーム番号多重部218へ出力する。
また、同期信号検出部211は、映像のフレームの区切りを検出すると、同期信号検出信号307をタイミング制御部214へ出力する。
タイミング制御部214は、入力された同期信号検出信号307から映像のフレームの変化点を管理する。
ここで、このフレームの区切りと時刻信号入力302から入力されるTCのフレームの区切りは同期している。これは、システム運用の観点からの大前提になる。このため、同期信号検出信号307とTCに含まれるフレーム時刻の変化点の位相も同期していることになる。
タイミング制御部214は、フレームの区切りでタイミング信号308をフレーム番号発生部215へ出力する。
フレーム番号発生部215は、この入力信号(タイミング信号308)によりフレーム単位に1ずつ値を更新したフレーム番号309を、3つのフレーム番号多重部(フレーム番号多重部216、フレーム番号多重部217、フレーム番号多重部218)へ出力する。よって、3つのフレーム番号多重部216〜218には、映像信号のフレームの区切り毎に1ずつ更新された値が入力される。
3つのフレーム番号多重部216、217、218は、それぞれ、入力されたデータ(それぞれ、映像データ304、音声データ305、デジタル時刻データ306)と、フレーム番号309との対応付けを行って、各々の後段へ出力する。具体的には、フレーム番号多重部216は映像変換処理部219及びデバイスドライバ202へ出力し、フレーム番号多重部217及びフレーム番号多重部218はデバイスドライバ202へ出力する。ここで、実際には、メモリ上の隣り合った位置にデータとフレーム番号を格納するなどの対応付け手法が考えられる。このようなフレーム番号多重部216〜218での対応付けにより、これ以降の処理部では、各データ毎の時間位相が異なっても、どの時点での入力データであったかを把握することが可能になり、同期処理を行うことができるようになる。
フレーム番号多重部216でフレーム番号309と対応付けられた映像データ304は、映像変換処理部219に入力される。
映像変換処理部219は、入力された映像データに対して所定の処理を実行して、その結果をデバイスドライバ202へ出力する。この所定の処理としては、画像圧縮処理の実行や画像サイズの変更など、用途により様々な処理が考えられる。どのような処理が行われるかで異なるが、画像圧縮処理であれば、処理時間に1フレーム時間やそれ以上の時間を費やすことがあり、音声データ305や、デジタル時刻データ306と比べて、映像データの時間位相は遅れて出力されることになる。
また、フレーム番号多重部216の出力から映像変換処理部219を介さないデータの経路も用意されている。本例では、画像圧縮処理や画像サイズ変更処理などが不要である場合に、この経路を通り後段(デバイスドライバ202)へ出力される。いずれの経路のデータを使用するかについては、後段のデバイスドライバ202が判断する。
このように、映像、音声、TCの各データは、後段のデバイスドライバ202に入力される。
映像データ取り込みアプリケーション203の構成と動作を説明する。
映像データ取り込みアプリケーション203は、機器OS204の管理下におかれており、機器を構成する幾つかのソフトウェアのうちの1アプリケーションである。また、映像信号取り込みボード201と映像データ取り込みアプリケーション203の間にはデバイスドライバ202が介在している。デバイスドライバ202も、機器OS204の管理下にある。
映像データ取り込みアプリケーション203の内部構成は、制御命令解析部221、状態遷移制御部222、フレーム番号比較部223、格納データ配信部224から成る。
状態遷移制御部222の動作のきっかけは、制御命令入力331から入力されて制御命令解析部221で取り出した制御命令325が入力されることであり、これにより、状態遷移制御部222とデバイスドライバ202との映像取り込みボード制御信号323のやりとりが始まる。
例えば、制御命令325が「映像収録開始」という命令であった場合などが該当する。映像取り込みボード制御信号323により、映像信号取り込みボード201からデバイスドライバ202を経由して、映像データ、音声データ、TCがボード読み出し(取り込み)データ321として、フレーム番号比較部223に入力される。
フレーム番号比較部223は、入力された映像データ、音声データ、TCの各データに付加されたフレーム番号を比較し、同じフレーム番号のデータは同じ時刻に入力されたデータであると判断する。これにより3つのデータの同期をとることが可能になる。フレーム番号比較部223は、3つのデータ(及び、例えば、3つのデータのフレーム番号の比較結果の情報)を格納データ322として格納データ配信部224へ出力する。
格納データ配信部224は、入力された映像データ、音声データ、TCをシステムの用途に合わせたデータフォーマットに変換する。例えば、多重化して1本のデータ列に並び替える場合や、映像、音声が独立したデータのままである場合など、色々なフォーマットの種類が考えられる。
また、3つのデータの同期をとるため、格納データ配信部224にはメモリが搭載される。このメモリの容量は、各データにどの程度の位相差が発生するかによるため、システムによって異なるが、位相差を吸収できるだけのメモリ容量が必要になる。格納データ配信部224は、フォーマット変換したデータを、格納データ出力326として、外部の例えばハードディスクやネットワークなどに配信(送信)する。この格納データ配信部224の配信制御は、状態遷移制御部222から格納データ配信部224へ出力される格納データ配信制御信号324を使用して制御される。
なお、状態遷移制御部222からフレーム番号比較部223を制御する(例えば、制御命令325に応じた制御を行う)ことが可能である。
上記で述べた映像データ、音声データ、デジタル時刻データの流れを、データに着目して、図4を参照して説明する。
図4には、従来の映像信号データ取り込み装置におけるフレーム番号を付加した映像信号と時刻信号からのデータ取り込みの一例を示してある。
図4では、映像信号データ取り込み装置の構成として、映像信号取り込みボード201、デバイスドライバ202、映像データ取り込みアプリケーション203を示してある。なお、フレーム番号発生部215については、説明を分かり易くするために、映像信号取り込みボード201の外側に示してある。
映像信号データ取り込み装置には、外部から映像信号と時刻信号が入力される。映像信号入力301から、映像(V)、音声(A)が同期して入力される。同様に、時刻信号入力302からデジタル時刻データ(TC)が映像信号入力301と同期して入力される。これら3つのデータの同期はシステム内で調整されるものである。
映像信号取り込みボード201で取り込んだ、映像データ、音声データ、デジタル時刻データについては、例えば、映像データが、映像変換処理部219の処理(例えば、画像圧縮処理など)による処理遅延のために、他のデータより時間位相が遅れる。
このため、映像信号データ取り込み装置では、映像信号入力301と時刻信号入力302からデータを取り込んだ時点で、フレーム番号発生部215で生成したフレーム番号(F No)を、3つのデータに付加する。フレーム番号を付加する処理はハードウェアで並列で実行するため処理遅れの要素は無く、3つのデータの同じフレーム番号であれば、同じ時刻に入力されたデータとなる。つまり、信号入力時に各データにフレーム番号を付加することにより、同じ時間に入力されたデータは同じフレーム番号になる。
その後、映像データは映像変換処理部219での処理で遅延し、また、デバイスドライバ202からの読み込みでデジタル時刻データなどの他のデータの位相もずれてしまう可能性があるが、映像データ取り込みアプリケーション203内のフレーム番号比較部223で3つのデータに付加されたフレーム番号を比較することで、同じフレーム番号のデータは同じ時刻に入力されたデータであると判断することができる。この比較結果に基づいて、後段の格納データ配信部224では各データの位相を合わせた配信が可能になる。つまり、フレーム番号の大小を比較することで、各データの同期をとることができる。
このように、映像データ、音声データ、デジタル時刻データの各々にフレーム番号をハードウェアで付加することで、後段のアプリケーションでは各データの同期をとることができる。
特開2000−227859号公報 特開2003−283984号公報 特開2008−282453号公報
上述のように、映像データ取り込みアプリケーション203は、機器OS204の管理下で動作する。映像データ取り込みアプリケーション203には、「映像収録開始」や「映像収録停止」といった即時応答が必要とされる制御命令が外部より入力される。例えば、映像を見ながらの収録開始指示や、VTRからの映像取り込みであれば、映像1フレームの精度での応答を要求される。
しかしながら、機器OS204は、必ずしも即時性のある応答ができるとは限らない。機器OS204では、他の処理との兼ね合いで、アプリケーションが最優先で実行されないことがある。例えば、OS固有のシステム処理が最優先で実行されるため、アプリケーションの実行は後回しになることがある。よって、応答性に問題が発生する場合があり得る。
また、既存のアプリケーションがその機器OSで動作するように作られているために、ソフトウェア資産の観点からOSを交換することは容易ではない。映像信号取り込みボード201のデバイスドライバ202も機器OS204向けに作られているため、同様に、OSの交換は容易ではない。
本発明は、このような従来の事情に鑑み為されたもので、高応答性を有するデータ取り込み装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、映像が含まれる信号から映像データを取り込むデータ取り込み装置において、次のような構成とした。
すなわち、当該データ取り込み装置は、信号取り込み部と、リアルタイムOS処理部と、非リアルタイムOS処理部を有している。
前記信号取り込み部は、映像が含まれる信号及び時刻情報が含まれる信号を入力する。
前記信号取り込み部では、抽出手段が、入力された前記映像が含まれる信号から少なくとも映像データを含む1以上のデータを抽出する。区切り情報生成手段が、入力された前記映像が含まれる信号に基づいて、所定のタイミングの区切りを示す情報である区切り情報を生成する。区切り情報対応付け手段が、前記抽出手段により抽出されたデータに前記区切り情報生成手段により生成された区切り情報を対応付けるとともに、入力された前記時刻情報が含まれる信号から取得された時刻データに前記区切り情報生成手段により生成された区切り情報を対応付ける。
前記リアルタイムOS処理部では、区切り情報取得手段が、所定のタイミングで、前記信号取り込み部から前記区切り情報を取得する。区切り情報通知手段が、前記区切り情報取得手段により取得された区切り情報を前記非リアルタイムOS処理部へ通知する。
前記非リアルタイムOS処理部では、一致判定手段が、前記信号取り込み部において得られた前記区切り情報に対応付けられた前記データ及び前記区切り情報に対応付けられた前記時刻データについて、前記リアルタイムOS処理部の前記区切り情報通知手段により通知された区切り情報との一致を判定する。処理実行手段が、前記一致判定手段により一致が判定された場合に、所定の処理を実行する。
従って、リアルタイムOS処理部が信号取り込み部から区切り情報を取得して非リアルタイムOS処理部へ通知し、非リアルタイムOS処理部が信号取り込み部からのデータについてリアルタイムOS処理部から通知された区切り情報と一致することを判定した場合に所定の処理を実行することにより、高応答性を実現することができる。
ここで、信号取り込み部、リアルタイムOS処理部、非リアルタイムOS処理部としては、それぞれ、種々な構成が用いられてもよい。
また、リアルタイムOSや非リアルタイムOSとしては、それぞれ、種々なものが用いられてもよい。
また、映像が含まれる信号としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、映像以外の音声などが含まれてもよい。
また、時刻情報が含まれる信号としては、種々なものが用いられてもよい。
また、区切り情報としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、映像のフレームの区切りの情報を用いることができる。
また、データと区切り情報とを対応付ける手法としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、これらを記憶するメモリにおいて対応付ける手法や、或いは、データに区切り情報を付加する手法などを用いることができる。
また、リアルタイムOS処理部において信号取り込み部から区切り情報を取得するタイミングとしては、種々なタイミングが用いられてもよく、例えば、外部から所定の命令が入力されたタイミングを用いることができる。
また、非リアルタイムOS処理部において区切り情報の一致を判定して所定の処理を実行する態様としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、各データ毎に区切り情報の一致を判定して、各データ毎に所定の処理の実行を制御するような態様が用いられてもよく、或いは、他の構成例として、いずれか1つのデータ(例えば、映像データなど)を代表として区切り情報の一致を判定して、そのデータについて区切り情報の一致が判定されたことに応じて、全てのデータについて所定の処理の実行を制御するような態様を用いることも可能である。
また、所定の処理としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、データの配信(送信)の開始や停止などの処理を用いることができる。
また、非リアルタイムOS処理部では、例えば、区切り情報に対応付けられたデータ及び区切り情報に対応付けられた時刻データについて区切り情報に基づいて同期(異なる種類のデータの間の同期)をとるデータ同期手段を備えてもよい。この場合、例えば、同一の区切り情報が対応付けられた異なる種類のデータについては、同一のタイミングのものであるとみなす。
本発明に係るデータ取り込み装置では、一構成例として、次のような構成とした。
すなわち、前記映像が含まれる信号には、映像以外の情報(例えば、音声など)が含まれている。
前記信号取り込み部の前記抽出手段は、前記映像データを抽出するとともに、前記映像以外のデータを抽出する。前記信号取り込み部の前記区切り情報対応付け手段は、前記抽出手段により抽出された各々のデータに前記区切り情報生成手段により生成された区切り情報を対応付ける。
前記信号取り込み部の前記区切り情報生成手段は、前記区切り情報として、入力された前記映像が含まれる信号のフレームの区切りを示す番号であるフレーム番号を生成する。
前記リアルタイムOS処理部では、命令通知手段が、外部から入力される命令を前記非リアルタイムOS処理部へ通知する。前記リアルタイムOS処理部の前記区切り情報取得手段は、前記外部から入力される命令があったときのタイミングで、前記信号取り込み部から前記区切り情報を取得する。
前記非リアルタイムOS処理部では、データ取得制御手段が、前記リアルタイムOS処理部の前記命令通知手段により前記命令が通知されたことに応じて、前記信号取り込み部において得られた前記区切り情報に対応付けられた前記データ及び前記区切り情報に対応付けられた前記時刻データを取得する。
前記非リアルタイムOS処理部の前記処理実行手段は、前記所定の処理として前記データを外部へ配信する処理を実行する機能を有している。
当該データ取り込み装置は、前記リアルタイムOS処理部と前記非リアルタイムOS処理部との間の通信を中継する通信中継部を有している。
従って、外部からの命令があったときに、リアルタイムOS処理部が信号取り込み部から区切り情報を取得して非リアルタイムOS処理部へ通知し、非リアルタイムOS処理部が信号取り込み部からのデータについてリアルタイムOS処理部から通知された区切り情報と一致することを判定した場合に所定の処理を実行することにより、外部からの命令に対して高応答性を実現することができる。
以上説明したように、本発明によると、高応答性を有するデータ取り込み装置を実現することができる。
本発明の一実施例に係る映像信号データ取り込み装置の構成例を示す図である。 本発明の一実施例に係る映像信号データ取り込み装置におけるフレーム番号を付加した映像信号と時刻信号からのデータ取り込みの一例を示す図である。 従来の映像信号データ取り込み装置の構成例を示す図である。 従来の映像信号データ取り込み装置におけるフレーム番号を付加した映像信号と時刻信号からのデータ取り込みの一例を示す図である。
本発明に係る実施例を図面を参照して説明する。
図1には、本発明の一実施例に係る映像信号データ取り込み装置の構成例を示してある。
本例の映像信号データ取り込み装置は、映像信号取り込みボード1、映像データ取り込みアプリケーション2、リアルタイムOS(RTOS)アプリケーション3、通信中継部4を有している。
映像信号取り込みボード1の内部構成は、同期信号検出部11、映像信号分離部12、同期信号検出部13、タイミング制御部14、フレーム番号発生部15、フレーム番号多重部16、フレーム番号多重部17、フレーム番号多重部18、映像変換処理部19から成る。
映像データ取り込みアプリケーション2の内部構成は、デバイスドライバ22、状態遷移制御部23、フレーム番号比較部24、格納データ配信部25から成る。映像データ取り込みアプリケーション2は、機器OS21の管理下におかれている。
RTOSアプリケーション3の内部構成は、制御命令解析部32、フレーム番号取得部33から成る。RTOSアプリケーション3は、リアルタイムOS(RTOS)31の管理下におかれている。
また、映像信号入力101、時刻信号入力102、デジタル映像信号103、映像データ104、音声データ105、デジタル時刻データ106、同期信号検出信号107、タイミング信号108、フレーム番号109、フレーム番号付き時刻信号110、ボード読み出し(取り込み)データ121、格納データ122、映像取り込みボード制御信号123、格納データ配信制御信号124、制御命令125、格納データ出力126、制御命令入力131、フレーム番号取得命令132、比較フレーム番号133を示してある。
以下では、本例の映像信号データ取り込み装置について、図3及び図4に示される従来の映像信号データ取り込み装置との差異を中心に、構成と動作を説明する。なお、ここでは、従来の映像信号データ取り込み装置と同様な構成や動作については、説明を省略する。
本例では、映像信号取り込みボード1については、フレーム番号付き時刻信号110を取得する入出力インタフェース(以下で、専用ポートと言う)を個別に設けている点が、従来の映像信号データ取り込み装置とは異なる。この専用ポートは、従来にデバイスドライバ202がデータを取り込むのに使用していたものとは別の入出力インタフェースになっている。よって、デバイスドライバ22の動作とは独立してフレーム番号付き時刻信号110を取得することができる。この専用ポートは、リアルタイムOS31が専用でアクセスする。
本例では、映像データ取り込みアプリケーション2については、機器OS21の管理下で動作する点は従来の映像信号データ取り込み装置と同様であるが、内部構成が異なっている。従来の映像信号データ取り込み装置では制御命令解析部221が含まれていたが、本例では外部に分かれており、また、本例では、映像データ取り込みアプリケーション2の内部にデバイスドライバ22が設けられている。
本例では、機器OS21とは別に、RTOS31が設けられており、制御命令解析部32はその管理下で動作するRTOSアプリケーション3の中に含まれている。RTOS31は、リアルタイム処理を特徴とするOSであり、保証された応答速度で動作する。一般に、RTOSで動作するアプリケーションではリアルタイム処理特有のインタフェースが必要であり、従来の機器OSで動作するアプリケーションはそのままRTOS上では使用できない。
本例では、制御命令入力131がRTOSアプリケーション3の制御命令解析部32に入力される点が、従来の映像信号データ取り込み装置とは異なる。制御命令入力131により、その命令はまずRTOSアプリケーション3の制御命令解析部32で解析され、その解析結果を制御命令125として、映像データ取り込みアプリケーション2内の状態遷移制御部23に入力する。この制御命令125を通知する動作は従来の映像信号データ取り込み装置と同様である。また、制御命令解析部32は、命令の内容により、フレーム番号取得命令132をフレーム番号取得部33へ出力する。例えば、入力される映像信号のフレーム番号と同期した処理が必要になった場合に、フレーム番号取得命令132が発行される。
本例では、フレーム番号取得部33は、フレーム番号取得命令132の入力により、映像信号取り込みボード1からフレーム番号付き時刻信号110を取得する。このフレーム番号を取得する処理は、全てRTOS31上で動作するため、応答時間が保証された即時応答のリアルタイム処理である。そして、フレーム番号取得部33は、取り込んだフレーム番号を比較フレーム番号133として、映像データ取り込みアプリケーション2内のフレーム番号比較部24へ出力する。
本例では、フレーム番号比較部24については、比較フレーム番号133の入力が、従来の映像信号データ取り込み装置の構成に対して追加されている。フレーム番号比較部24は、ボード読み出しデータ121に含まれるフレーム番号と、比較フレーム番号133とを比較して、これらの値が一致した時に、格納データ配信部25へ格納データ122の出力開始や停止などの制御を行う。この制御により、ボード読み出しデータ121と比較フレーム番号133とを同期させることが可能になる。
ここで、比較フレーム番号133の値は、制御命令入力131が入って映像信号取り込みボード1からリアルタイムに取得したフレーム番号である。よって、ボード読み出しデータ121と制御命令入力131とを同期させたのと同じ効果を得ることができる。この場合、出力の開始や停止をする対象の映像信号のフレーム番号位置がフレーム精度で正しければよく、格納データ出力126の開始や停止のタイミングが遅延を持って始まっても問題は無い。
また、本例では、映像データ取り込みアプリケーション2と、RTOSアプリケーション3は、通信中継部4を介在して、制御命令125や比較フレーム番号133の通信を行う。通信中継部4は、例えば、機器OS21とRTOS31から共にアクセスが可能な共有メモリで構成することができる。
以上の構成により、本例の映像信号データ取り込み装置では、制御命令131が入力されたタイミングで、映像信号取り込みボード1からリアルタイムにフレーム番号を取得することができ、そのフレーム番号を機器OS21上で処理することが可能になる。
(以下、本例の映像信号データ取り込み装置における一連の動作の説明)
ここで、本例の映像信号データ取り込み装置における一連の動作の例を示しておく。
映像信号取り込みボード1の動作を説明する。
映像信号は、外部から映像信号入力101として同期信号検出部11に入力する。
同期信号検出部11は、入力された映像信号の内容を解析し、映像データと、音声データや各種データが重畳されている場合にはそれらのデータの位置を探し出し、映像データや音声データなどをデジタル映像信号103(デジタルデータ)として映像信号分離部12へ出力する。
映像信号分離部12は、入力されたデジタル映像信号103から映像データ104と音声データ(例えば、音声以外のデータが含まれてもよい)105を分離し、映像データ104はフレーム番号多重部16へ出力し、音声データ105はフレーム番号多重部17へ出力する。
時刻信号は、外部から時刻信号入力102として同期信号検出部13に入力する。
同期信号検出部13は、入力された時刻信号の内容を解析し、デジタル時刻データ106としてTCをデジタル化してフレーム番号多重部18へ出力する。
また、同期信号検出部11は、映像のフレームの区切りを検出すると、同期信号検出信号107をタイミング制御部14へ出力する。
タイミング制御部14は、入力された同期信号検出信号107から映像のフレームの変化点を管理する。
ここで、このフレームの区切りと時刻信号入力102から入力されるTCのフレームの区切りは同期している。これは、システム運用の観点からの大前提になる。このため、同期信号検出信号107とTCに含まれるフレーム時刻の変化点の位相も同期していることになる。
タイミング制御部14は、フレームの区切りでタイミング信号108をフレーム番号発生部15へ出力する。
フレーム番号発生部15は、この入力信号(タイミング信号108)によりフレーム単位に1ずつ値を更新したフレーム番号109を、3つのフレーム番号多重部(フレーム番号多重部16、フレーム番号多重部17、フレーム番号多重部18)へ出力する。よって、3つのフレーム番号多重部16〜18には、映像信号のフレームの区切り毎に1ずつ更新された値が入力される。
3つのフレーム番号多重部16、17、18は、それぞれ、入力されたデータ(それぞれ、映像データ104、音声データ105、デジタル時刻データ106)と、フレーム番号109との対応付けを行って、各々の後段へ出力する。具体的には、フレーム番号多重部16は映像変換処理部19及びデバイスドライバ22へ出力し、フレーム番号多重部17はデバイスドライバ22へ出力し、フレーム番号多重部18はデバイスドライバ22及びフレーム番号取得部33(フレーム番号取得部33については、例えば、RTOS31からアクセスがあった場合)へ出力する。ここで、実際には、メモリ上の隣り合った位置にデータとフレーム番号を格納するなどの対応付け手法が考えられる。このようなフレーム番号多重部16〜18での対応付けにより、これ以降の処理部では、各データ毎の時間位相が異なっても、どの時点での入力データであったかを把握することが可能になり、同期処理を行うことができるようになる。
フレーム番号多重部16でフレーム番号109と対応付けられた映像データ104は、映像変換処理部19に入力される。
映像変換処理部19は、入力された映像データに対して所定の処理を実行して、その結果をデバイスドライバ22へ出力する。この所定の処理としては、画像圧縮処理の実行や画像サイズの変更など、用途により様々な処理が考えられる。どのような処理が行われるかで異なるが、画像圧縮処理であれば、処理時間に1フレーム時間やそれ以上の時間を費やすことがあり、音声データ105や、デジタル時刻データ106と比べて、映像データの時間位相は遅れて出力されることになる。
また、フレーム番号多重部16の出力から映像変換処理部19を介さないデータの経路も用意されている。本例では、画像圧縮処理や画像サイズ変更処理などが不要である場合に、この経路を通り後段(デバイスドライバ22)へ出力される。いずれの経路のデータを使用するかについては、後段のデバイスドライバ22が判断する。
このように、映像、音声、TCの各データは、後段のデバイスドライバ22に入力される。
RTOSアプリケーション3の動作を説明する。
制御命令入力131がRTOSアプリケーション3の制御命令解析部32に入力される。
制御命令解析部32は、制御命令入力131により、その命令を解析して、その解析結果を制御命令125として、通信中継部4を介して、映像データ取り込みアプリケーション2内の状態遷移制御部23へ出力する。
また、制御命令解析部32は、命令の内容により、フレーム番号取得命令132をフレーム番号取得部33へ出力する。例えば、入力される映像信号のフレーム番号と同期した処理が必要になった場合に、フレーム番号取得命令132が発行される。
フレーム番号取得部33は、フレーム番号取得命令132の入力により、映像信号取り込みボード1のフレーム番号多重部18からフレーム番号付き時刻信号110を取得する。そして、フレーム番号取得部33は、取り込んだフレーム番号を比較フレーム番号133として、通信中継部4を介して、映像データ取り込みアプリケーション2内のフレーム番号比較部24へ出力する。
映像データ取り込みアプリケーション2の動作を説明する。
状態遷移制御部23の動作のきっかけは、制御命令入力131から入力されて制御命令解析部32で取り出した制御命令125が入力されることであり、これにより、状態遷移制御部23とデバイスドライバ22との映像取り込みボード制御信号123のやりとりが始まる。
例えば、制御命令125が「映像収録開始」という命令であった場合などが該当する。映像取り込みボード制御信号123により、映像信号取り込みボード1からデバイスドライバ22を経由して、映像データ、音声データ、TCがボード読み出しデータ121として、フレーム番号比較部24に入力される。
フレーム番号比較部24は、入力されたボード読み出しデータ121に含まれるフレーム番号と、入力された比較フレーム番号133とを比較して、これらの値が一致した時に、格納データ配信部25へ格納データ122の出力開始や停止などの制御を行う。この制御により、ボード読み出しデータ121と比較フレーム番号133とを同期させることが可能になる。
ここで、入力されたボード読み出しデータ121に含まれるフレーム番号と、入力された比較フレーム番号133とを比較する処理は、例えば、ボード読み出しデータ121に含まれる映像データ、音声データ、TCの各データ毎に行って、各データ毎に格納データ配信部25へ格納データ122の出力開始や停止などの制御を行うことができ、或いは、他の構成例として、映像データ、音声データ、TCのうちのいずれか1つのデータ(例えば、映像データなど)を代表としてフレーム番号の比較を行って、そのデータのフレーム番号と比較フレーム番号133とが一致したときに、全てのデータについて格納データ配信部25へ格納データ122の出力開始や停止などの制御を行うようなことも可能である。
なお、フレーム番号比較部24は、例えば、入力された映像データ、音声データ、TCの各データに付加されたフレーム番号を比較し、同じフレーム番号のデータは同じ時刻に入力されたデータであると判断する機能を有してもよい。これにより3つのデータの同期をとることが可能になる。また、フレーム番号比較部24は、3つのデータ(及び、例えば、3つのデータのフレーム番号の比較結果の情報)を格納データ122として格納データ配信部25へ出力する処理などを行う。
格納データ配信部25は、入力された映像データ、音声データ、TCをシステムの用途に合わせたデータフォーマットに変換する。例えば、多重化して1本のデータ列に並び替える場合や、映像、音声が独立したデータのままである場合など、色々なフォーマットの種類が考えられる。
また、格納データ配信部25には、例えば、3つのデータの同期をとるため、メモリが搭載されてもよい。このメモリの容量は、各データにどの程度の位相差が発生するかによるため、システムによって異なるが、位相差を吸収できるだけのメモリ容量が必要になる。
格納データ配信部25は、フォーマット変換したデータを、格納データ出力126として、外部の例えばハードディスクやネットワークなどに配信(送信)する。この格納データ配信部25の配信制御は、例えば、状態遷移制御部23から格納データ配信部25へ出力される格納データ配信制御信号124を使用して制御されることが可能である。
なお、状態遷移制御部23からフレーム番号比較部24を制御する(例えば、制御命令125に応じた制御を行う)ことが可能である。
(以上、本例の映像信号データ取り込み装置における一連の動作の説明)
上記で述べた映像データ、音声データ、デジタル時刻データの流れを、データに着目して、図2を参照して説明する。
図2には、本例の映像信号データ取り込み装置におけるフレーム番号を付加した映像信号と時刻信号からのデータ取り込みの一例を示してある。
図2では、映像信号データ取り込み装置の構成として、映像信号取り込みボード1、フレーム番号発生部15、ボードバスインタフェース151、機器OS21、デバイスドライバ22、映像データ取り込みアプリケーション2、比較同期部161、RTOS31、通信中継部4を示してある。
本例では、フレーム番号のリアルタイム取得と機器OS21上での映像信号との同期動作に着目して説明する。
映像信号取り込みボード1に入力した映像信号(映像データV、音声データA)と時刻信号(時刻データTC)の各々にフレーム番号(F No)を付加する処理は、従来と同様である。また、映像データ取り込みアプリケーション2がデバイスドライバ22を介して映像信号を取り込む処理も、従来と同様である。この動作は機器OS21上で管理する。
本例では、RTOS31を追加的に設け、RTOS31上で管理するRTOSアプリケーション3に制御命令131が入る。制御命令131が入ると、機器OS21により管理されるデバイスドライバ22経由とは異なるRTOS専用のポートからフレーム番号をリアルタイムに取得する。取得したフレーム番号はそのまま(比較フレーム番号133として)通信中継部4を経由して映像データ取り込みアプリケーション2に入力する。デバイスドライバ22経由の映像信号が入ってくると、映像データ取り込みアプリケーション2内のフレーム番号比較部24(図2における比較同期部161に対応する)でフレーム番号の比較が行われ、制御命令125の内容に従って配信の開始や停止の指示を出す。
このように、本例では、制御命令131に対してはリアルタイムに処理を行い、従来と同じ映像信号に関する処理は従来と同様なOS上で実行することで、制御命令に対して即時応答性を持った映像信号データ取り込み装置が実現される。
以上のように、本例では、映像信号や時刻信号を入力してハードウェアで信号処理を行う映像信号取り込みボード部(映像信号取り込みボード1上の処理部)と、ソフトウェアで信号処理を行い映像データ、音声データ、デジタル時刻データなどのデジタルデータを配信する映像データ取り込みアプリケーション2(本例では、これらの2つを仲介するデバイスドライバ22を有する)から構成される取り込み配信アプリケーション部と、外部からの制御命令入力131をきっかけに映像信号取り込みボード1へアクセスしてデータを入力する制御アプリケーション部(RTOSアプリケーション3)から成り、映像信号取り込みボード1でフレーム番号を生成し、映像信号入力101、時刻信号入力102などから取り込んだデジタルデータに対して、取り込んだ時間が同じデータであれば、同じフレーム番号を付加するボード機能を有する映像信号データ取り込み装置において、次のような構成とした。
すなわち、映像信号取り込みボード1に、装置内の2つのOSから独立してアクセスし動作することが可能な映像信号取り込みボード部を有する。
また、本例では、上記のような映像信号データ取り込み装置において、次のような構成とした。
すなわち、RTOS31から映像信号取り込みボード1にアクセスして入力された映像信号に付加しているフレーム番号を即時に他のOS(本例では、機器OS21)の処理とは独立して取り出すことが可能な専用入出力部と、RTOS31から汎用OS(本例では、機器OS21)へ情報を渡すことが可能な通信中継部4と、汎用OSによりデバイスドライバ22経由で映像信号や時刻信号と一緒にフレーム番号を取り込んでRTOS31から通信中継部4を経由して取り込んだフレーム番号と比較して番号が一致することで処理を開始等するフレーム番号比較部24を有する。
このように、本例の映像信号データ取り込み装置では、機器OS21とは別に、即時応答が可能なRTOS31を並列して動作可能にしている。このために、映像信号取り込みボード1に、デバイスドライバ22を介さずにボードへ直接アクセス可能な専用ポートを設けている。外部からの制御命令131はRTOS31で受け取り、即時に専用ポートを用いてボードで生成したフレーム番号をボードから直接取得する。この専用ポートにより、制御命令131を受け取ったタイミングと映像入力のタイミングを合わせるためのフレーム番号のリアルタイムな取得が可能になる。
また、RTOS31が取得したフレーム番号を機器OS21へ通知する機能を設けている。フレーム番号を受け取った機器OS21は、映像データ取り込みアプリケーション2で取得したフレーム番号と比較して、制御命令131で指示されたタイミングのフレーム番号と同じフレーム番号が現れるまでフレーム番号の比較を続け、フレーム番号が一致したら収録開始や配信停止などの処理を開始する。
本例では、通常のOS(機器OS21)とRTOS31を同時に動作させて、RTOS31上でフレーム番号の取得や制御命令の解析を行って通常OS上のアプリケーションへ通知する。
従って、本例では、映像信号とそれに付随するデータを取り込むような機器において、制御命令131の入力に対して即時に映像信号取り込みボード1からフレーム番号を取得することができ、汎用の機器OS21上で動作するアプリケーションであっても制御命令131の入力タイミングに同期した映像取り込みを実現することができる。このように、高応答性を持つ映像信号データ取り込み装置を実現することができる。
なお、本例のような装置は、例えば、デジタルTV放送システムにおける放送用の映像信号の処理などに適用することができ、具体例として、映像信号や時刻信号が映像等の送信元側から入力され、格納データ126を映像等の収録装置等へ配信(送信)し、また、外部からの制御命令は例えばオペレータ(人)や制御用の装置により発せられる。
ここで、一例として、機器OS21としてはWindows(登録商標)を用いることができ、RTOS31としてはWindows(登録商標)の上に設けるINtime(商標)を用いることができる。INtime(商標)では、Windows(登録商標)から幾つかの割り込みを奪い、その割り込みがINtime(商標)による管理になるため、高速応答が可能である。また、その割り込みに紐付けられたハードウェアも、INtime(商標)の配下になり、Windows(登録商標)からは見えなくなる。
本例の映像信号取り込みボード1については、デバイスドライバ22がWindows(登録商標)の配下であるため、INtime(商標)からはアクセスできないが、INtime(商標)の特徴として、物理メモリアドレスを取得することができる。Windows(登録商標)だと仮想アドレスになってしまうことから、ハードウェアの本当のメモリ上の位置はわからないが、INtime(商標)の場合にはアクセスが可能である。
また、一例として、専用ポートとしては、PCI Expressボード上のメモリ・マップド・レジスタを用いることができる。この例では、パーソナルコンピュータにボードを挿すと、ある物理アドレスにボードのレジスタ群がメモリマッピングされる。この中のレジスタの一部については、物理アドレス指定でレジスタを直接読み書きしてよいようにボードを作ってある。但し、レジスタが配置されるからと言っても、直接読み書きしてボードに反映されるようにするためには、ハードウェアをそのように設計する必要がある。
また、一例として、OS間の通信を実現する通信中継部4としては、Windows(登録商標)とINtime(商標)の間に共有メモリを設定することができる。若しくは、他の一例として、Windows(登録商標)と通信するためのセマフォがINtime(商標)に装備されており、Windows(登録商標)側ではそのセマフォを受け取る専用命令を記述して使用する。
また、INtime(商標)用にコンパイルしたアプリケーションは、Windows(登録商標)のAPIにより使用することができない。専用の似たAPIが用意されている。このため、Windows(登録商標)のアプリケーションはWindows(登録商標)の配下だけで動作し、INtime(商標)のアプリケーションはINtime(商標)の配下だけで動作する。
なお、本例の映像信号データ取り込み装置(データ取り込み装置の一例)において、映像信号取り込みボード1(信号取り込み部の一例)では、同期信号検出部11や映像信号分離部12の機能によりデータの抽出手段が構成されており、同期信号検出部11やタイミング制御部14やフレーム番号発生部15の機能により区切り情報(本例では、フレーム番号)生成手段が構成されており、フレーム番号多重部16〜18の機能によりデータに対する区切り情報対応付け手段が構成されている。
また、本例のRTOSアプリケーション3(リアルタイムOS処理部の一例)では、制御命令解析部32の機能により命令通知手段が構成されており、フレーム番号取得部33の機能により区切り情報取得手段や区切り情報通知手段が構成されている。
また、本例の映像データ取り込みアプリケーション2(非リアルタイムOS処理部の一例)では、状態遷移制御部23の機能によりデータ取得制御手段が構成されており、フレーム番号比較部24の機能により一致判定手段が構成されており、格納データ配信部25の機能により処理実行手段が構成されている。
ここで、本発明に係るシステムや装置などの構成としては、必ずしも以上に示したものに限られず、種々な構成が用いられてもよい。また、本発明は、例えば、本発明に係る処理を実行する方法或いは方式や、このような方法や方式を実現するためのプログラムや当該プログラムを記録する記録媒体などとして提供することも可能であり、また、種々なシステムや装置として提供することも可能である。
また、本発明の適用分野としては、必ずしも以上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野に適用することが可能なものである。
また、本発明に係るシステムや装置などにおいて行われる各種の処理としては、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウェア資源においてプロセッサがROM(Read Only Memory)に格納された制御プログラムを実行することにより制御される構成が用いられてもよく、また、例えば当該処理を実行するための各機能手段が独立したハードウェア回路として構成されてもよい。
また、本発明は上記の制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスクやCD(Compact Disc)−ROM等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体や当該プログラム(自体)として把握することもでき、当該制御プログラムを当該記録媒体からコンピュータに入力してプロセッサに実行させることにより、本発明に係る処理を遂行させることができる。
1、201・・映像信号取り込みボード、 2、203・・映像データ取り込みアプリケーション、 3・・RTOSアプリケーション、 4・・通信中継部、 11、13、211、213・・同期信号検出部、 12、212・・映像信号分離部、 14、214・・タイミング制御部、 15、215・・フレーム番号発生部、 16〜18、216〜218・・フレーム番号多重部(フレーム番号多重器)、 19、219・・映像変換処理部、 21、204・・機器OS、 22、202・・デバイスドライバ、 23、222・・状態遷移制御部、 24、223・・フレーム番号比較部、 25、224・・格納データ配信部、 31・・リアルタイムOS(RTOS)、 32、221・・制御命令解析部、 33・・フレーム番号取得部、
101、301・・映像信号入力、 102、302・・時刻信号入力、 103、303・・デジタル映像信号、 104、304・・映像データ、 105、305・・音声データ、 106、306・・デジタル時刻データ、 107、307・・同期信号検出信号、 108、308・・タイミング信号、 109、309・・フレーム番号、 110・・フレーム番号付き時刻信号、 121、321・・ボード読み出しデータ、 122、322・・格納データ、 123、323・・映像取り込みボード制御信号、 124、324・・格納データ配信制御信号、 125、325・・制御命令、 126、326・・格納データ出力、 131、331・・制御命令入力、 132・・フレーム番号取得命令、 133・・比較フレーム番号、
151・・ボードバスインタフェース、 161・・比較同期部、

Claims (2)

  1. 映像が含まれる信号から映像データを取り込むデータ取り込み装置において、
    信号取り込み部と、リアルタイムOS処理部と、非リアルタイムOS処理部を有しており、
    前記信号取り込み部は、映像が含まれる信号及び時刻情報が含まれる信号を入力し、
    前記信号取り込み部は、入力された前記映像が含まれる信号から少なくとも映像データを含む1以上のデータを抽出する抽出手段と、入力された前記映像が含まれる信号に基づいて所定のタイミングの区切りを示す情報である区切り情報を生成する区切り情報生成手段と、前記抽出手段により抽出されたデータに前記区切り情報生成手段により生成された区切り情報を対応付けるとともに入力された前記時刻情報が含まれる信号から取得された時刻データに前記区切り情報生成手段により生成された区切り情報を対応付ける区切り情報対応付け手段と、を備え、
    前記リアルタイムOS処理部は、所定のタイミングで前記信号取り込み部から前記区切り情報を取得する区切り情報取得手段と、前記区切り情報取得手段により取得された区切り情報を前記非リアルタイムOS処理部へ通知する区切り情報通知手段と、を備え、
    前記非リアルタイムOS処理部は、前記信号取り込み部において得られた前記区切り情報に対応付けられた前記データ及び前記区切り情報に対応付けられた前記時刻データについて前記リアルタイムOS処理部の前記区切り情報通知手段により通知された区切り情報との一致を判定する一致判定手段と、前記一致判定手段により一致が判定された場合に所定の処理を実行する処理実行手段と、を備えた、
    ことを特徴とするデータ取り込み装置。
  2. 請求項1に記載のデータ取り込み装置において、
    前記映像が含まれる信号には、映像以外の情報が含まれており、
    前記信号取り込み部の前記抽出手段は、前記映像データを抽出するとともに前記映像以外のデータを抽出し、
    前記信号取り込み部の前記区切り情報対応付け手段は、前記抽出手段により抽出された各々のデータに前記区切り情報生成手段により生成された区切り情報を対応付け、
    前記信号取り込み部の前記区切り情報生成手段は、前記区切り情報として、入力された前記映像が含まれる信号のフレームの区切りを示す番号であるフレーム番号を生成し、
    前記リアルタイムOS処理部は、外部から入力される命令を前記非リアルタイムOS処理部へ通知する命令通知手段を備え、
    前記リアルタイムOS処理部の前記区切り情報取得手段は、前記外部から入力される命令があったときのタイミングで前記信号取り込み部から前記区切り情報を取得し、
    前記非リアルタイムOS処理部は、前記リアルタイムOS処理部の前記命令通知手段により前記命令が通知されたことに応じて前記信号取り込み部において得られた前記区切り情報に対応付けられた前記データ及び前記区切り情報に対応付けられた前記時刻データを取得するデータ取得制御手段を備え、
    前記非リアルタイムOS処理部の前記処理実行手段は、前記所定の処理として前記データを外部へ配信する処理を実行する機能を有しており、
    当該データ取り込み装置は、前記リアルタイムOS処理部と前記非リアルタイムOS処理部との間の通信を中継する通信中継部を有している、
    ことを特徴とするデータ取り込み装置。
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