JP2011257077A - Air conditioner - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、空気清浄機能および内部清掃機能を有する空気調和機に関する。 The present invention relates to an air conditioner having an air cleaning function and an internal cleaning function.
フィルタに付着した塵埃を自動的に除去する従来の空気調和機として、フィルタの表裏面を(第一角度位置から第二角度位置に)反転させることで、空気流の圧力を受けて付着していた塵埃が除去されるものがあった(例えば、特許文献1参照)。 As a conventional air conditioner that automatically removes dust adhering to the filter, it is attached by receiving the pressure of the airflow by inverting the front and back surfaces of the filter (from the first angle position to the second angle position). Some dust was removed (see, for example, Patent Document 1).
しかしながら、このものにおいては、空気流の圧力を受けた塵埃がフィルタから除去される際、送風ファンに向けて飛散してしまう虞があった。 However, in this case, when the dust subjected to the pressure of the air flow is removed from the filter, there is a possibility that the dust is scattered toward the blower fan.
そのため出願人は、特願2009−122984(出願日2009.05.21)号に記載されているように、フィルタで捕捉した埃を洗浄用の液体で洗い流せるように構成することで、フィルタを洗浄することができる空気調和機を発明した。 Therefore, as described in Japanese Patent Application No. 2009-122984 (filing date 2009.05.21), the applicant cleans the filter by configuring so that the dust captured by the filter can be washed away with a cleaning liquid. Invented an air conditioner that can do.
この空気調和機は、図14(A)および図14(B)に示すように、空気吸込口100と空気吹出口101とを結ぶ空気通路にフィルタ108と、多数のフィン104およびこれに直交する伝熱管105からなる熱交換器103と、送風ファン106とを備え、フィルタ108および熱交換器103の下方にドレンパン107を備えるとともに、フィルタ108の風上側に洗浄液を流出するための図示しない流出孔を有する洗浄液ダクト109を備え、洗浄液ダクト109に、フィルタ108に洗浄液を誘導するための誘導部材110を備えた構成になっている。
As shown in FIGS. 14 (A) and 14 (B), this air conditioner has a
フィルタ108は、洗浄液が誘導される風上側の面を平坦状に形成し、親水性加工が施され、且つ触媒が担持されたことを特徴としている。また、図示しない枠部および図示しないフィルタネット部からなり、フィルタネット部を形成する横糸は、縦糸に対し45°以下の傾斜角を有してなることを特徴としている。
The
これにより、フィルタ108の上端部後方の風上側に洗浄液を流出する洗浄液ダクト109を備えるとともに、この洗浄液ダクト109の流出孔の近傍に、フィルタ108に洗浄液を誘導するための多数の誘導部材110を備えたので、洗浄液を飛散させることなくフィルタ108の上端部の風上側に誘導し、フィルタ108の表面全域に行き渡らせた洗浄液によって、フィルタ108の表面で捕捉している埃をドレンパン107へ洗い流せるようにしている。
As a result, a cleaning
しかしながら、この空気調和機においては、空気吸込口100から吸い込まれた空気中に含まれる埃を、フィルタ108によってより効率よく捕捉できるようにするための考慮はされていなかった。
However, in this air conditioner, no consideration has been made to enable the
そこで本発明は、上述したフィルタに付着した埃を洗い流す空気調和機において、吸込空気中に含まれた埃を効率よく捕捉できるようにして除塵性能を高めることにある。 Therefore, the present invention is to improve dust removal performance by efficiently capturing dust contained in the intake air in the above-described air conditioner for washing away dust adhering to the filter.
上述した目的を達成できるように構成するため、本発明は以下に示す特徴を備えている。 In order to achieve the above-described object, the present invention has the following features.
本体内にフィルタと熱交換器とを備え、前記フィルタと前記熱交換器との下方にドレンパンを備えてなるものであって、
前記フィルタに静電気を摩擦帯電させる摩擦帯電ブラシと、前記フィルタと前記摩擦帯電ブラシとを相対的に移動させる移動手段と、前記フィルタの風上側へ洗浄液を流下して、前記フィルタで捕捉した埃を前記洗浄液で前記ドレンパンへ洗い流す洗浄手段とを備えてなる構成にした。
A filter and a heat exchanger are provided in the body, and a drain pan is provided below the filter and the heat exchanger,
A friction charging brush that frictionally charges the filter with static electricity, a moving means that relatively moves the filter and the friction charging brush, and a cleaning liquid that flows down to the windward side of the filter, thereby collecting dust captured by the filter. And a washing means for washing the drain pan with the washing liquid.
また、前記フィルタは、少なくとも一端が前記ドレンパンの上部で低くなるように湾曲し、湾曲した前記フィルタの高位部に前記洗浄液を流下してなる構成にした。 In addition, the filter is configured such that at least one end is curved so as to be lower at the upper portion of the drain pan, and the cleaning liquid is allowed to flow down to the higher portion of the curved filter.
また、前記摩擦帯電ブラシは、前記フィルタの風上側の面を摩擦する第一摩擦帯電ブラシと、前記フィルタの風下側の面を摩擦する第二摩擦帯電ブラシとからなる構成にした。 In addition, the friction charging brush is configured by a first friction charging brush that rubs the leeward surface of the filter and a second friction charging brush that rubs the leeward surface of the filter.
また、前記洗浄液は、前記フィルタの電荷を除電する機能を有した機能水である構成にした。 Further, the cleaning liquid is configured to be functional water having a function of discharging charges of the filter.
また、前記移動手段は、前記フィルタと前記摩擦帯電ブラシとを接触させて移動させる駆動部からなる構成にした。 Further, the moving means is configured by a drive unit that moves the filter and the frictional charging brush in contact with each other.
また、前記洗浄手段は、前記第一摩擦帯電ブラシに設けられ、前記洗浄液を流下する流出孔を備えた洗浄液ダクトからなる構成にした。 Further, the cleaning means is constituted by a cleaning liquid duct provided on the first friction charging brush and provided with an outflow hole through which the cleaning liquid flows down.
本発明によれば、上述したフィルタに付着した埃を洗い流す空気調和機において、吸込空気中に含まれた埃を効率よく捕捉できるようにして除塵性能を高めることができるようになる。 According to the present invention, in the above-described air conditioner for washing away dust adhering to the filter, dust contained in the intake air can be efficiently captured to improve dust removal performance.
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限られない。
図1に示すように、本発明による空気調和機1は、図示しない背板を介して居室内の壁面に支持されるケーシング10を備えている。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings, but the present invention is not limited thereto.
As shown in FIG. 1, the
この実施形態において、空気調和機1は、左右に長い本体が壁面に据え付けられる、いわゆる壁掛け型の家庭用エアコンであって、ケーシング10には、熱交換器2とクロスフローファン(図示しない)が本体長手方向(図1では紙面垂直方向)に架け渡されるようにして支持されている。この例において、熱交換器2は、上下2段の前面側熱交換器21と、1段の背面側熱交換器22とをラムダ(Λ)型に組み合わせたものが用いられている。本発明において、熱交換器2とクロスフローファンの具体的な構成は仕様に応じて任意に選択されてよい。
In this embodiment, the
また、ケーシング10の下面側には、空気吹出口17が設けられており、空気吹出口17には風向板やディフューザー(ともに図示しない)が設けられるが、本発明において、これらの構成は任意的な構成要素であって、特に限定されることはない。
In addition, an
ケーシング10には、熱交換器2の上面を覆う上面パネル11と、熱交換器2の前面を覆う前面パネル12と、熱交換器2の左右両端を支持する側面パネル13とを備えている。この例において、各パネルは合成樹脂の成型品からなる。
The
上面パネル11および前面パネル12には、空気を空気調和機1に取り込むための空気吸込口14が設けられている。前面パネル12の一部には、運転時に開閉することにより、空気吸込口14の開口面積を大きくして、空気流入量を増やすオープンパネル15が設けられている。
The
オープンパネル15は合成樹脂の板体からなり、空気調和機1の前面パネル12の一部を覆い隠すように設けられている。オープンパネル15は、その下端が図示しない回転軸を介して前面パネル12の一部に回動可能に連結されており、その上端(自由端)側が図示しない開閉駆動手段により開閉するようになっている。
The
この例において、オープンパネル15の開閉にはモータを動力とした開閉駆動手段が用いられているが、これ以外に、例えばソレノイドなどの各種アクチュエータを用いてもよい。また、バネ力などを利用して開閉するようにしてもよい。
In this example, opening / closing driving means using a motor as power is used to open / close the
空気調和機1の内部には、空気吸込口14に対応するようにフィルタ3が設けられている。この例において、フィルタ3は、横並び(図1の紙面方向)に2枚設けられており、それぞれで空気吸込口14を覆うようになっている。なお、フィルタ3は、左右ともに同一形状である。
A
フィルタ3および熱交換器2の下方にはドレンパン16が設けられている。ドレンパン16は、熱交換器2をラムダ(Λ)型に構成する上下2段の前面側熱交換器21と、1段の背面側熱交換器22とに対応して設けられるとともに、ドレン水および後述する洗浄液を機外(屋外)へ排出するための図示しないドレンホースを接続している。
A
フィルタ3は、図1に示す側面視のように湾曲した状態で設けられ、その前端および後端が前後のドレンパン16の上部に位置した構成になっており、湾曲したフィルタ3の高位部に流下した後述する洗浄液が、フィルタ3に沿いながらその前端側および後端側から流れ落ちてドレンパン16で受けられるようになっている。
The
また、フィルタ3は、後述する摩擦帯電ユニット4によって摩擦帯電される際に帯電列において−側に帯電する材質によって構成されている。すなわち、この例において、フィルタ3はポリエチレンテレフタレートが用いられている。−側に帯電しやすい材質としては、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレンなどがあるが、仕様に応じて任意に選択されてよい。
The
図2に示すように、フィルタ3は、矩形状のフィルタ桟31と、フィルタ桟31に沿って張設されたメッシュシート32とを有する薄板状に形成されている。フィルタ桟31は、例えばPETなどの強靱な合成樹脂の成型品からなり、フィルタ桟31の幅方向(図2では左右方向)の両端には、フィルタ3を前後に送るためのラック溝33,33が設けられている。
As shown in FIG. 2, the
ラック溝33は、フィルタ桟31とともに一体成形されており、フィルタ3の送り量を揃えるため、左右同一ピッチで左右対称に形成されている。上述したようにラック溝33は、フィルタ3を前後に送るために用いられるが、この第一実施形態において、フィルタ3は固定され、これに対して後述する摩擦帯電ユニット4がフィルタ3に沿って移動するようになっている。
The
この例において、フィルタ桟31の一部には、フィルタ3が空気吸込口14の所定位置に配置されているかどうかを検知するための検知孔34が設けられている。検知孔34は、フィルタ3を厚さ方向に貫通する貫通孔であって、図示しない検知スイッチによって検知孔34が検出されることで、制御手段によりフィルタ3が設定位置に配置されたかどうかを検出することができる。
In this example, a part of the
メッシュシート32は、フィルタ桟31と同様にPETなどの合成樹脂でなり、所定の網目状、この例ではメッシュ間隔が約0.3〜1.0mmに形成されている。メッシュシート32の材質や形状などについては、仕様に応じて任意に変更可能である。
The
図3を併せて参照して、メッシュシート32には、摩擦帯電ユニット4で生成された電荷をフィルタ3の全面に行き渡らせるため、導電性を有する導電糸35が編み込まれている。導電糸35は、例えばカーボンなどの導電性材料を繊維状に形成したものからなり、フィルタ3または摩擦帯電ユニット4の移動方向(図3では上下方向)に沿って平行に設けられている。
Referring also to FIG. 3,
導電糸35は、導電繊維以外に、例えば導電材料を練り込んだ樹脂を糸状に形成したものや、綿などの糸に導電材料を含浸させたものなどがあるが、導電糸35の材質や形状は、仕様に応じて任意に選択されてよい。
In addition to the conductive fiber, the
この例において、導電糸35は、図3(a)に示すように、フィルタ桟31の一端(図3(a)では上端)から下端(図3(a)では下端)にかけて直線状に設けられており、フィルタ桟31の1枠分に2本の導電糸35が16mm以下の間隔で平行に配置されている。すなわち、間隔が16mmよりも広くなりすぎると、隣り合う導電糸35が形成する電場同士が重なり合わず、フィルタ3の全面を帯電させることが難しい。
In this example, as shown in FIG. 3A, the
この例において、導電糸35は、フィルタ3の左右方向に沿って平行に配置されているが、これ以外に、図3(b)に示すように、フィルタ3の左右方向に沿って上下方向(図3(b)では上下方向)に平行となるように配置されてもよい。さらには、図3(c)に示すように、縦方向および横方向に交差するよう格子状に形成してもよい。また、図3(d)に示すように、斜め方向に配置してもよく、導電糸35の配置は仕様に応じて任意に選択されてよい。
In this example, the
図3(b)〜図3(d)の場合において、後述する摩擦帯電ブラシ41は、その場で複数回回転することにより、摩擦帯電ブラシ41をフィルタ3に擦り付けて静電気を発生する。したがって、摩擦帯電ブラシ41によって生成された電荷をフィルタ3の全面に行き渡らせるため、メッシュシート3には、渡り糸35aが設けられている。渡り糸35aは、導電糸35と同じ導電性の糸であって、各導電糸35に短絡するようにメッシュシート32に織り込まれている。
In the case of FIG. 3B to FIG. 3D, the
さらには、図3(e)に示すように、フィルタ3の通風量の多い部分のメッシュシート32に導電糸35を他の部分よりも多く編み込み、通風量の多い部分における帯電量を多くするようにしてもよい。すなわち、図3(e)においては、両側の枠には1枠に対して2本の導電糸35が設けられており、中央の枠には1枠につき5本の導電糸35が設けられている。このような態様も本発明に含まれる。これによれば、通風量の多い部分での帯電量を増やして、より捕捉性能を高めることができる。
Further, as shown in FIG. 3 (e), the
また、通常メッシュシート32は無色透明であり、導電糸35はカーボンなどの場合黒色となる。そこで、導電糸35の視認性を利用して、フィルタ3の取り付け方向などのサインを導電糸35の織り込みを利用して行ってもよい。これによれば、単に導電糸35としての機能だけでなく、表示要素としての機能も加わり、その分の印刷などのコストを抑えることができる。
Further, the
この例において、摩擦帯電ユニット4は、図3(a)に示すように、フィルタ3の左右に跨がるように架け渡されているため、メッシュシート32の全ての導電糸35が摩擦帯電ユニット4に触れることができるようになっている。
In this example, as shown in FIG. 3A, the
他方において、図4に示すように、摩擦帯電ユニット4をフィルタ3の幅方向に沿って跨がるように架け渡すのではなく、片持ちでフィルタ3の一部分を擦るように小型化することもできる。このような場合においても、フィルタ3には、摩擦帯電ユニット4の摩擦部分を含むように第一導電糸351を設け、この第一導電糸351に交差するように第二導電糸352をフィルタ3の全面に向かって張り巡らせばよい。
On the other hand, as shown in FIG. 4, the
これによれば、摩擦帯電ユニット4によって生成された静電気は、第一導電糸351から交差する複数の第二導電糸352に沿って移動するため、フィルタ3の全面を帯電させることができる。このような態様も本発明に含まれる。
According to this, since the static electricity generated by the
フィルタ3は、上面パネル11から前面パネル12にかけて緩やかなアーチ状に形成されたフィルタ支持レール42に沿って支持されている。このフィルタ支持レール42によってフィルタ3の幅方向の両端が支持されることでフィルタ3が熱交換器2の上流側に配置される。
The
空気調和機1内には、フィルタ3を摩擦帯電させる摩擦帯電ユニット4が、フィルタ1枚に対して1箇所、この例では2箇所設けられている。
In the
摩擦帯電ユニット4は、フィルタ3を摩擦帯電させるための摩擦帯電ブラシ41を備えている。摩擦帯電ブラシ41は、図5に示すように、フィルタ3の風上側となる一方の面(図1では上面)側に配置された第一摩擦帯電ブラシ41aと、フィルタ3の風下側となる他方の面(図1では下面)側に配置される第二摩擦帯電ブラシ41bとを有し、それらがフィルタ3を挟んで対向的に配置されている。
The
なお、空気調和機1の内部に後述する洗浄液を貯留するための洗浄液槽43eは、図1、図6および図9に示すフィルタ支持レール42の外側であって、空気吸込口14から吸い込まれる吸込空気流に対し通風抵抗にならない位置に設けられている。また、洗浄液槽43eには、減少した洗浄液をユーザが補充できるようになっている。
A cleaning
以下、第一実施形態について説明する。
第一実施形態における第一摩擦帯電ブラシ41aは、図1と、図5と、図7(a)乃至図7(c)とに示すように、所定の水平回転軸Lを中心に回動するブラシ台43と、ブラシ台43に植設されるブラシ毛44とを備えている。
Hereinafter, the first embodiment will be described.
The first frictional charging
第一実施形態における第一摩擦帯電ブラシ41aに備えた一方のブラシ台43は、合成樹脂の成型品からなる洗浄液ダクト43aを一体的に形成した構成になっており、ブラシ毛44が植設される板状のベース431と、ベース431の両端からほぼ垂直に立設され、回動用の図示しない軸受部を備えた側板432および432と、ダクトカバー434とで中空状に形成され、且つ、一方の側板432には洗浄液槽43eの洗浄液を流入するための管状の流入路43cが接続された流入部43bを備えるとともに、ベース431には洗浄液を流下するための複数の流出孔43dを備えている。
One
第一実施形態における第二摩擦帯電ブラシ41bは、図5と、図7(a)乃至図7(c)とに示すように、所定の水平回転軸Lを中心に回動する他方のブラシ台43と、第一摩擦帯電ブラシ41aに備えた一方のブラシ台43のブラシ毛44に、フィルタ3を介して対向する他方のブラシ台43の面に植設されるブラシ毛44とを備えている。
As shown in FIG. 5 and FIGS. 7A to 7C, the second
第一実施形態における第二摩擦帯電ブラシ41bに備えた他方のブラシ台43は、合成樹脂の成型品からなり、ブラシ毛44が植設される板状のベース431と、同ベース431の両端からほぼ垂直に立設され、回動用の図示しない軸受部を備えた側板432,432とを有してコ字状に形成された構成になっている。この例において、他方のブラシ台43はコ字型に形成されているが、水平回転軸Lを中心に回動可能な形状であれば、その他の形状であってもよい。
The other brush stand 43 provided in the second frictional charging
ここで、静電気を帯びた状態とは、非導電性の異なる物体同士を摩擦させることにより、表面の電子が移動して物体表面の電位が変化し、その表面に電荷が帯電した状態をいい、フィルタ3を−電荷に帯電させることで、空気中の+電荷を帯びている埃をフィルタ3で吸着することができる。
Here, the state of being charged with static electricity refers to a state in which the surface electrons move by rubbing objects having different non-conductivity to change the potential of the object surface, and the surface is charged. By charging the
そこで、ブラシ毛44は、フィルタ3に擦り付けた際に+側の電荷を帯びやすい材質のものが用いられている。すなわち、この例においては、+側に帯電しやすいナイロンが用いられている。これ以外に、+側に帯電しやすい材質として、各種毛皮類やガラスなど、仕様に応じて任意に選択されてよい。なお、ブラシ毛44の植設条件などについても同様である。
Therefore, the brush bristles 44 are made of a material that is easily charged with a positive charge when rubbed against the
ここで、フィルタ3が−電荷を帯びるようにするためには、フィルタ3を構成する材質よりもブラシ毛44の材質が帯電列において+側に位置するものであればよく、フィルタ3とブラシ毛44との間に電位を生むものであれば、ブラシ毛44を−側に帯電させ、フィルタ3を+側に帯電させるものであってもよい。
Here, in order for the
この例においては、摩擦帯電手段として摩擦帯電ブラシ41が用いられているが、摩擦帯電は、摩擦するものの材質や形状が異なるほど帯電しやすく、とりわけ密着性のよいものが帯電させやすい。そこで、摩擦帯電ブラシ41に変えて、シートやスポンジなどのフィルタ3に密着しやすいものをブラシ台43に設けてもよい。
In this example, the frictional charging
なお、エアコン運転中に摩擦帯電させる場合には、被接触体(フィルタ3または摩擦帯電ブラシ41)の何れか一方を除電した方がよい。すなわち、一方をアースすることにより、帯電量(電位差)を増やすことができ、吸着力を上げることができる。
When friction charging is performed during the operation of the air conditioner, it is better to neutralize any one of the contacted bodies (the
例えば、摩擦することで得られる電位差ΔVを10kVとした場合、一方(フィルタ)が−5kVのままであるとすると、他方(ブラシ)は+5kVとなるが、一方(フィルタ)をアース(0kV)すると、他方(ブラシ)に+10kVの電位を生じさせることができる。すなわち、空気中のゴミがほぼ電位を有していないとすると、フィルタの電位を大きくすることで、フィルタにゴミをより多く付着させることができる。これにより、再度帯電させる際に摩擦帯電の効果がより効率的に得られる。この例において、電位差ΔVは、湿度などの条件にもよるが、摩擦帯電ブラシ41で3〜4回擦ることにより、約2〜8kVの電位差を得ることを目的としている。
For example, if the potential difference ΔV obtained by friction is 10 kV, if one (filter) remains at -5 kV, the other (brush) will be +5 kV, but if one (filter) is grounded (0 kV) A potential of +10 kV can be generated on the other (brush). That is, assuming that dust in the air has almost no potential, increasing the potential of the filter allows more dust to adhere to the filter. Thereby, the effect of frictional charging can be obtained more efficiently when charging again. In this example, the potential difference ΔV is intended to obtain a potential difference of about 2 to 8 kV by rubbing 3 to 4 times with the frictional charging
摩擦帯電ブラシ41は、制御手段によって制御される駆動モータ(ともに図示しない)によって回転駆動される。図6に示すように、第一摩擦帯電ブラシ41aおよび第二摩擦帯電ブラシ41bは、水平回転軸(図6では紙面に垂直軸)を中心として、その場で約90°回転することにより、ブラシ毛44をフィルタ3に接触、非接触を繰り返すことで、フィルタ3を帯電させるようになっている。この例において、第一摩擦帯電ブラシ41aは時計回りに回転し、第二摩擦帯電ブラシ41bは反時計回りに回転する。
The frictional charging
摩擦帯電ブラシ41によりフィルタ3を−電荷に帯電させることで、空気中の+電荷を帯びている埃をフィルタ3で吸着することによって効率よく捕捉したのち、洗浄液ダクト43aに設けられた複数の流出孔43dから、フィルタ3の風上側となる一方の面に洗浄液槽43eから供給される洗浄液を流下することで、フィルタ3およびフィルタ3に吸着されている埃に帯電した電荷を除電するとともに、捕捉されている埃をフィルタ3から剥離して洗い流せることになる。
A plurality of outflows provided in the cleaning
洗浄液で洗い流された埃は、図1に示すように、側面視で前端が低くなるように湾曲させたフィルタ3の前端縁および、または後端が低くなるように湾曲させた後端縁から流れ落ちることによって、前後に配置されたドレンパン16で受けられることになり、上下2段の前面側熱交換器21および1段の背面側熱交換器22から前後のドレンパン16に滴下した凝縮水と一緒に、図示しないドレンホースによって機外(屋外)に排出されることになる。
As shown in FIG. 1, the dust washed away with the cleaning liquid flows down from the front end edge of the
ここで、図7(a)〜図7(c)および図8のフローチャートを参照して、摩擦帯電動作(摩擦帯電ステップ)の手順および埃を流れ落とす手順の一例について説明する。まず、リモコンの操作や空気調和機1の内蔵メモリに収納された運転プログラムなどによって、制御部(ともに図示しない)は摩擦帯電モードを開始する(ステップST01)。ここで、本発明の摩擦帯電動作(摩擦帯電ステップST)は、空気調和機の運転開始前に行われることが好ましい。これによれば、運転停止中に減った電荷を回復させることができるようになり、また、空気吸込口14からの吸込空気によってフィルタ3を乾燥させることで効果的に摩擦帯電させることができるようになる。
Here, with reference to the flowcharts of FIGS. 7A to 7C and FIG. 8, an example of the procedure of the friction charging operation (friction charging step) and the procedure of causing dust to flow down will be described. First, the control unit (both not shown) starts the frictional charging mode by operating the remote controller or the operation program stored in the built-in memory of the air conditioner 1 (step ST01). Here, the friction charging operation (friction charging step ST) of the present invention is preferably performed before the operation of the air conditioner is started. According to this, it becomes possible to recover the electric charge reduced during the operation stop, and it is possible to effectively triboelectrically charge the
摩擦帯電運転が開始されると、制御部は、まず、フィルタ3が所定の初期位置に配置されているかを検出する。併せて、摩擦帯電ブラシ41が所定の初期位置にあるかを検出する(ステップST02)。次に、制御部は、摩擦帯電ブラシ41の駆動モータに指令を出し、図7(a)に示すように、第一摩擦帯電ブラシ41aを反時計回り、第二摩擦帯電ブラシ41bを時計回りに約90°回転させ、摩擦帯電ブラシ41をフィルタ3に接触させる(ステップST03)。
When the friction charging operation is started, the control unit first detects whether the
次に、制御部は、摩擦帯電の摩擦条件を設定するに当たり、図示しない湿度センサから現在のフィルタ3の周囲の湿度を測定する(ステップST04)。湿度データに基づき、制御部は、あらかじめ組み込まれた所定の制御プログラムに沿って図示しない湿度センサから湿度データを入手解析し、湿度が「高い」と判断した場合、高湿度モードに移行する。
Next, when setting the friction condition for frictional charging, the control unit measures the current humidity around the
高湿度モードにおいて、制御部は、まず摩擦帯電ブラシ41の駆動モータに回動命令を出す。これを受けて、駆動モータは、図7(b)に示すように、湿度条件に応じて摩擦帯電ブラシ41を往復的に回動させてフィルタ3を摩擦する(ステップST05)。
In the high humidity mode, the control unit first issues a rotation command to the drive motor of the
ここで、高湿度の場合、電荷は移動しやすいため、帯電しにくくなる。したがって、摩擦帯電ブラシ41による摩擦運動を長時間(複数回)行う必要がある。そこで、制御部は、高湿度モード時の設定時間T1が来るまで摩擦帯電ブラシ41を往復移動し続ける(ステップST06)。
Here, in the case of high humidity, the charge is easy to move, so that it is difficult to be charged. Therefore, it is necessary to perform the frictional motion by the frictional charging
これに対して、制御部が、湿度が「低い(通常)」と判断した場合、制御部は、低湿度(通常)モードで運転される。 On the other hand, when the control unit determines that the humidity is “low (normal)”, the control unit is operated in the low humidity (normal) mode.
通常運転モードにおいて、制御部は、摩擦帯電ブラシ41の駆動モータに回動命令を出し(ステップST07)。これに応じて、摩擦帯電ブラシ41が回動動作を設定時間T2(T1>T2)が来るまで繰り返し行う(ステップST08)。
In the normal operation mode, the control unit issues a rotation command to the drive motor of the friction charging brush 41 (step ST07). In response to this, the frictional charging
摩擦帯電ブラシ41がフィルタ3を摩擦することによって、フィルタ3のメッシュシート32には電荷が蓄積され静電気を帯びる。その際、電荷は、導電糸35を通ってフィルタ3の全面に運ばれるため、フィルタ3の全面を一様に帯電させることができて、空気吸込口14から吸い込まれた空気中に含まれた埃が吸着されることにより、フィルタ3に効率よく捕捉されることになる。
As the frictional charging
この例において、フィルタ3に吸着されることで捕捉された埃を除去する際、設定時間T1,T2が経過すると、制御部は、図示しないポンプに予め設定された所定時間にわたり指令を出すことで、図1に示す洗浄液槽43eに貯留された洗浄液が、図5に示す流入路43cを経て流入部43bから洗浄液ダクト43aに流入し、図7(b)に示す洗浄液ダクト43aの流出孔43dからフィルタ3に連続的に洗浄液を流下させることになって、フィルタ3に帯電した静電気を除電するとともに、フィルタ3に吸着されることで効率よく捕捉された埃が洗い流されるようになる(ステップST09)。これにより、洗浄液と一緒に洗い流された埃がドレンパン16で受けられたのち、熱交換器2から滴下した凝縮水と一緒に機外(屋外)に排出されることになる。
In this example, when the dust trapped by the
なお、摩擦帯電ブラシ41はフィルタ3を清掃するためのブラシと兼用してもよく、流出孔43dからフィルタ3に流下する洗浄液は、摩擦帯電ブラシ41のブラシ毛44に導かれながら流下することから、静電気を除電してフィルタ3に捕捉された埃を洗い流すことに限らず、ブラシ毛44に帯電した静電気を除電するとともに、ブラシ毛44に付着している埃も一緒に洗い流すことになる。
The
洗浄液がフィルタ3の一方の面に所定時間にわたり流下したのち、空気調和機1を駆動することにより空気吸込口14から吸い込まれた空気でフィルタ3を乾燥させ、制御部は、摩擦帯電ブラシ41の駆動モータに指令を出し、図7(c)に示すように、第一摩擦帯電ブラシ41aを時計回り、第二摩擦帯電ブラシ41bを反時計回りに約90°回転させて、摩擦帯電ブラシ41をフィルタ3に非接触な状態に回動させる(ステップST10)。第一摩擦帯電ブラシ41aおよび第一摩擦帯電ブラシ41bがフィルタ3から離れることにより、電荷がフィルタ3の導電糸35を伝ってフィルタ3の全面に運ばれ、均一に帯電する。
After the cleaning liquid flows down to one surface of the
ところで、このようにフィルタ3が帯電した状態で空気調和機1を駆動した場合、空気がフィルタ3を通過する際、空気中に含まれる微細なゴミが静電気によってフィルタ3に吸着されるが、フィルタ3を通過する空気量が増えるほど、フィルタ3に帯電した電荷は弱まる、すなわち吸着性能が低下する。同様に、空気の流れが速いほどフィルタ3を通過する空気量が増えるため、電荷は弱まる。
By the way, when the
さらには、フィルタ3に堆積したゴミによっても電荷が弱められる。したがって、運転中の静電吸着力を維持するためには、空気調和機1の運転中にも摩擦帯電作業を行うことが好ましい。
Further, the charge is weakened by dust accumulated on the
この例において、摩擦帯電ユニット4は、第一摩擦帯電ブラシ41aおよび第二摩擦帯電ブラシ41bをその場で90°往復回動させることで、フィルタ3を摩擦帯電させているが、これ以外の方法であってもよい。次に、図9〜図12を参照して、本発明の第二実施形態について説明する。なお、上記第一実施形態と同一もしくは同一と見なされる箇所には同じ参照符号を付した。
In this example, the
この第二実施形態に係る空気調和機1の摩擦帯電ユニット4は、上記第一実施形態と同様に、上下一対の第一摩擦帯電ブラシ41aおよび第二摩擦帯電ブラシ41bを備えているが、その摩擦帯電方法が異なる。
The
第二実施形態における第一摩擦帯電ブラシ41aは、図9と、図10と、図12とに示すように、平板状でなる一方のブラシ台43と、ブラシ台43の一方の面に2箇所に分けて植設されるブラシ毛44とを備えた構成になっており、一方のブラシ台43には、図7(a)〜図7(c)に基づいて上述した第一実施形態の場合と同様に、洗浄液を流下する複数の流出孔43dを備えている。
As shown in FIG. 9, FIG. 10, and FIG. 12, the first frictional charging
第二実施形態における一方のブラシ台43は、合成樹脂の成型品からなり、ブラシ毛44が植設されていない他方の側には、中空状に形成された洗浄液ダクト43aが一体的に設けられるとともに、洗浄液ダクト43aの一側には、洗浄液槽43eの洗浄液を流入するための管状の流入路43cを接続した流入部43bを備えている。
One
第二実施形態における第二摩擦帯電ブラシ41bは、図9と、図10と、図12とに示すように、平板状でなる他方のブラシ台43に、第一摩擦帯電ブラシ41aに備えた一方のブラシ台43に植設されたブラシ毛44にフィルタ3を介して対向し、2箇所に分けて植設されるブラシ毛44を備えた構成になっている。
As shown in FIG. 9, FIG. 10, and FIG. 12, the second
第二実施形態における第二摩擦帯電ブラシ41bに備えた他方のブラシ台43の中央および両端には、後述するフィルタ3に設けられたブラシ駆動レール36が案内されるガイド溝433が設けられている。ガイド溝433は、他方のブラシ台の表面から一段低く形成された切欠溝であって、フィルタ3の移動方向(図10では紙面方向)に沿って形成されている。
In the center and both ends of the
第二実施形態における第二摩擦帯電ブラシ41bに備えた他方のブラシ台43の裏面側には、ブラシ毛44をフィルタ3に向けて押圧する押圧バネ45が設けられている。押圧バネ45は、他方のブラシ台43を常にフィルタ3の側に向けて押し出す圧縮バネからなり、この例では、2カ所設けられている。この例において、押圧バネ45は、摩擦帯電ユニット4のベース46側に他端側が設置されているが、その設置数および位置は特に限定されない。
A
第二実施形態におけるフィルタ3は、上記第一実施形態のフィルタ3とほぼ同じ形状であるが、図11(a)に示すように、フィルタ3の移動方向のフィルタ桟31には、第一摩擦帯電ブラシ41aおよび第二摩擦帯電ブラシ41bを互いに離反させるためのブラシ駆動レール36が設けられている。
The
ブラシ駆動レール36は、フィルタ桟31の終端側(図11(a)では上端側)の両面に上下対称に設けられた凸状のリブからなり、フィルタ桟31に沿って一体的に形成されている。ブラシ駆動レール36は、フィルタ桟31よりも一段高く形成されており、その端部には、テーパー面361が設けられている。
The
フィルタ桟31のブラシ駆動レール36の他端側(図11(a)では下端側)には、摩擦帯電時にフィルタ3を前後に移動させるためのラック溝33が設けられている。ラック溝33は、空気調和機1内部に設けられた駆動ギア5に歯合され、駆動ギア5を介してフィルタ3が前後にスライドする。
A
これによれば、図12に示すように、エアコンの運転時は、フィルタ3が図12で示す位置に配置されることにより、ブラシ駆動レール36によって第一摩擦帯電ブラシ41aおよび第二摩擦帯電ブラシ41bに備えた他方のブラシ台43が夫々持ち上げられるため、第一摩擦帯電ブラシ41aおよび第二摩擦帯電ブラシ41bがフィルタ3を介して互いに離反し、ブラシ毛44がフィルタ3に非接触となる。
According to this, as shown in FIG. 12, when the air conditioner is in operation, the
これに対して、摩擦帯電時には、図9に示すように、駆動ギア5を介してフィルタ3が後方に移動することで、一方および他方のブラシ台43,43がブラシ駆動レール36を外れることにより、押圧バネ45によって第二摩擦帯電ブラシ41bがフィルタ3側に押し付けられることで、第二摩擦帯電ブラシ41bおよび第一摩擦帯電ブラシ41aがフィルタ3に接触した状態となる。
On the other hand, at the time of frictional charging, as shown in FIG. 9, the
この状態で、駆動ギア5を往復的に回動させることにより、フィルタ3が小刻みに前後することにより、上下のブラシ毛44がフィルタ3を摩擦して帯電する。なお、この第二実施形態において、メッシュシート32には、図面の都合上、導電糸35は描画されていないが、実際には第一実施形態と同様の導電糸35が含まれている。
In this state, when the drive gear 5 is reciprocally rotated, the
この第二実施形態においても、上記第一実施形態と同様に、フィルタ3で捕捉された埃を洗い流す洗浄手段を備えている。これによれば、フィルタ3の風上側となる一方の面に洗浄液槽43eから供給される洗浄液を流下することで、フィルタ3およびフィルタ3に吸着されている埃に帯電した電荷を除電するとともに、捕捉されている埃をフィルタ3から剥離して洗い流せることになる。
In the second embodiment as well, as in the first embodiment, there is provided a cleaning means for washing away dust captured by the
その際、図11(b)および図11(c)に示すように、フィルタ3を構成しているフィルタ桟31内のメッシュシート32は、縦糸をなす第一導電糸351(または縦の仮想線351)に対し、横糸をなす第二導電糸352が45°よりも小さい傾斜角θを有した構成にしてもよく、これによって、図3および図4に基づいて上述したフィルタ1に較べて、埃を洗い流す洗浄液が第一導電糸351および第二導電糸352に沿ってさらに流下しやすくなり、第二導電糸352から洗浄液の一部が熱交換器2の側に滴下してしまう恐れがなくなる。
At that time, as shown in FIG. 11B and FIG. 11C, the
そのため、側面視で前端が低く湾曲するように設けられたフィルタ3の上端部に、洗浄液ダクト43aに設けられた複数の流出孔43dから洗浄液を全幅にわたって万遍なく流下し、図7(a)および図7(b)に示すブラシ毛44により誘導されて、ブラシ毛44が当接しているフィルタ3の全面に拡散させることができるようになる。
For this reason, the cleaning liquid flows down over the entire width from the plurality of
摩擦帯電ユニット4により静電気を帯電させたフィルタ3から除電し、且つフィルタ3に静電気によって吸着されることで効率よく捕捉した埃を洗い流すための液体である洗浄液は、例えばオゾン水のような除菌や脱臭などに高い効果を有する機能水を用いることで、フィルタ3で捕捉した埃を洗い流し、フィルタ3の全面を清潔にして、フィルタ3を通過し熱交換器2で熱交換された綺麗な調和空気を、図示しない送風ファンを経て空気吹出口17に送出し、空気吹出口17から被空調室に吹き出すことができるようになる。
A cleaning liquid which is a liquid for removing dust from the
または、洗浄液としてオゾン水の他に、電解水あるいは抗菌剤を溶解させた薬液等のような機能水を用いることで、フィルタ3で捕捉した埃を分解・剥離して洗い流すようにしてもよく、これによって、埃が引っ掛かることなくフィルタ3に沿って洗浄液と一緒に円滑に流下し、ドレンパン16に向けて流れ落ちることになる。なお、こうした洗浄液を用いることによって得られる作用効果については、上述した第一実施形態においても同様である。
Alternatively, by using functional water such as electrolytic water or a chemical solution in which an antibacterial agent is dissolved in addition to ozone water as the cleaning liquid, the dust captured by the
埃を分解・剥離して洗い流すことにより、フィルタ3に埃が捕捉されたままの状態を防止できるため、フィルタ3を通過する空気流の抵抗が増加しないようになり、フィルタ3の下流側には、フィルタ3の通過時に除菌・脱臭された空気が流れることから、熱交換器2や、図示しない送風ファンや、空気吹出口17に到る空気通路の壁面などを汚すことがなく、快適な空気調和を実現できる。
By disassembling and separating the dust and washing it away, it is possible to prevent the dust from being trapped by the
また、洗浄液ダクト5には、フィルタ3に対向して、洗浄液ダクト43aの長手方向に沿うように多数のブラシ毛44が植設されており、複数の流出孔43dから流下した洗浄液はフィルタ3に当接した多数のブラシ毛44に導かれることよって、飛散してしまうことなくフィルタ3の一方の面に円滑に誘導されるようになる。
In addition, a large number of
これにより、複数の流出孔43dから流下しフィルタ3の一方の面に誘導された洗浄液は、フィルタ3の一方の面の全域に拡散して流下しながら埃を洗い流し、ドレンパン16に流入したのち図示しないドレンホースで機外(屋外)に排出されることになる。
As a result, the cleaning liquid flowing down from the plurality of
なお、フィルタ3に捕捉された埃を洗い流す際、フィルタ3の一方の面が平坦状に形成されたことによって、洗浄液で洗い流される埃は一方の面に引っ掛かることがなくなる。
Note that when the dust captured by the
フィルタ3は親水性を持たせておくことで、フィルタ3の上端部に万遍なく誘導された洗浄液をフィルタ3の一方の面の全域に拡散させながら流下させることで、フィルタ3に捕捉されている埃の下に洗浄液の膜が入り込み、埃を浮かして洗い流す効果を奏することになる。
The
複数の流出孔43dから流出される洗浄液の流出量は、空気吸込口14から吸い込まれた空気中に含まれる埃の量、風量、湿度あるいはフィルタ3の大きさなどに対応して、図示はしないが、洗浄液ダクト43aの流入路43cに設けられた出水弁を開閉することによって調整できるようにしてもよい。
The outflow amount of the cleaning liquid flowing out from the plurality of
また、フィルタ3は、例えば、光触媒(二酸化チタン)からなる触媒が担持されるともに、光触媒(二酸化チタン)に紫外線を照射する光源を設置することで、フィルタ3の汚れを分解できるようにしてもよい。
In addition, the
光触媒(二酸化チタン)からなる触媒の活性エネルギ源としては、紫外線が照射されることに限らず、例えば、洗浄液として用いられるオゾン水も活性のためのエネルギ源になることから、フィルタ3に捕捉された埃はさらに効果的に分解できるようになる。
The active energy source of a catalyst made of a photocatalyst (titanium dioxide) is not limited to being irradiated with ultraviolet rays. For example, ozone water used as a cleaning liquid is also an energy source for activation, and is thus captured by the
そのため、静電気によって吸着されることで効率よく捕捉された埃は、洗浄液と一緒にフィルタ3に沿ってさらに円滑に流れ落ちることにより、洗浄液の一部が熱交換器2の側に滴下することなくフィルタ3に沿いながらドレンパン16へ向かうことになり、ドレンパン16から図示しないドレンホースで機外(屋外)に排出できる。
For this reason, dust that is efficiently captured by being adsorbed by static electricity flows more smoothly along the
以上説明したように、本発明の構成によれば、フィルタ3に摩擦帯電させる摩擦帯電ユニット4が設けられたことにより、フィルタ3を摩擦帯電させて吸込空気中に含まれた埃を吸着することで、埃を効果的に捕捉できるように除塵性能を高めるとともに、フィルタ3の一方の面に洗浄液を流下する洗浄液ダクト5を備えたことにより、帯電させたフィルタ3を洗浄液で洗うことで除電できることによって、捕捉された埃がフィルタ3から剥離されやすくなり、洗浄液によってドレンパン16へ洗い流せるようにした空気調和機1を提供できる。
As described above, according to the configuration of the present invention, by providing the
1 空気調和機
10 ケーシング
11 上面パネル
12 前面パネル
13 側面パネル
14 空気吸込口
15 オープンパネル
16 ドレンパン
17 空気吹出口
2 熱交換器
21 前面側熱交換器
22 背面側熱交換器
3 フィルタ
31 フィルタ桟
32 メッシュシート
33 ラック溝
34 検知孔
35 導電糸
351 第一導電糸
352 第二導電糸
35a 渡り糸
36 ブラシ駆動レール
361 テーパー面
4 摩擦帯電ユニット
41 摩擦帯電ブラシ
41a 第一摩擦帯電ブラシ
41b 第二摩擦帯電ブラシ
42 フィルタ支持レール
43 ブラシ台
431 ベース
432 側板
433 ガイド溝
434 ダクトカバー
43a 洗浄液ダクト
43b 流入部
43c 流入路
43d 流出孔
43e 洗浄液槽
44 ブラシ毛
45 押圧ばね
46 摩擦帯電ユニットのベース
5 駆動ギア
L 水平回転軸
DESCRIPTION OF
Claims (6)
前記フィルタに静電気を摩擦帯電させる摩擦帯電ブラシと、前記フィルタと前記摩擦帯電ブラシとを相対的に移動させる移動手段と、前記フィルタの風上側へ洗浄液を流下して、前記フィルタで捕捉した埃を前記洗浄液で前記ドレンパンへ洗い流す洗浄手段とを備えてなる空気調和機。 A filter and a heat exchanger are provided in the body, and a drain pan is provided below the filter and the heat exchanger,
A friction charging brush that frictionally charges the filter with static electricity, a moving means that relatively moves the filter and the friction charging brush, and a cleaning liquid that flows down to the windward side of the filter, thereby collecting dust captured by the filter. An air conditioner comprising cleaning means for washing the drain pan with the cleaning liquid.
Priority Applications (1)
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-
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