JP2011255251A - 静電霧化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】粒径を自在に制御したうえで帯電微粒子水を外部対象空間に放出することのできる静電霧化装置を提供する。
【解決手段】本発明の静電霧化装置は、霧化液1に電圧を印加することで帯電微粒子水Mを生成する静電霧化装置本体2と、帯電微粒子水Mが通過する通過スペースSを有する筐体3と、通過スペースS内に粒径成長用の液体4の蒸気を供給することで通過スペースS内での液体4の飽和度を高める飽和度制御手段とを具備する。そして、通過スペースS内を通過する帯電微粒子水Mにこれを核として液体4を凝縮させることで、帯電微粒子水Mの粒径を成長させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、帯電微粒子水を生成する静電霧化装置に関する。
霧化液に電圧を印加することで、この霧化液を基にして帯電微粒子水を発生させることのできる静電霧化装置が知られている。ここで生じる帯電微粒子水は、各種の有効成分を含むものであり、ナノメータサイズの非常に小さな粒径を有することから、空間中に浮遊しながら隅々にまで行きわたりやすいといった利点や、付着対象物の表面の奥まった部分にまで到達しやすいといった利点がある(特許文献1等参照)。
一方、帯電微粒子水の粒径が非常に小さいということは、蒸発しやすく、寿命が短くなるという面もある。そのため、帯電微粒子水を放出させる目的、帯電微粒子水を放出しようとする外部対象空間の広さ、等の各種条件に対応して、帯電微粒子水の粒径が制御可能であることが望ましい。
特開2009−090282号公報
しかし、霧化液に電圧を印加させて帯電微粒子を生成するに際して、生成された時点での帯電微粒子の粒径を自在に制御することは、容易なことではない。
本発明は前記問題点に鑑みて発明したものであって、粒径を自在に制御した状態で帯電微粒子水を外部対象空間に放出することのできる静電霧化装置を提供することを、課題とする。
前記課題を解決するために、本発明の静電霧化装置を、以下の構成を具備したものとする。
本発明の静電霧化装置は、霧化液に電圧を印加することで帯電微粒子水を生成する静電霧化装置本体と、前記帯電微粒子水が通過する通過スペースを有する筐体と、前記通過スペース内に粒径成長用の液体の蒸気を供給することで前記通過スペース内での前記液体の飽和度を高める飽和度制御手段とを具備し、前記通過スペース内を通過する前記帯電微粒子水にこれを核として前記液体を凝縮させることで、前記帯電微粒子水の粒径を成長させることを特徴とする。
前記飽和度制御手段は、前記通過スペース内に前記液体の蒸気を供給し且つ前記通過スペース内の温度を制御することで、前記通過スペース内の前記液体の飽和度を高めるものであることが好ましい。
前記通過スペースは、上流側スペースと下流側スペースとを一連に有し、前記上流側スペースよりも前記下流側スペースが高温となるように温度制御したものであることが好ましい。
また、前記通過スペースは、上流側スペースと下流側スペースとを一連に有し、前記上流側スペースよりも前記下流側スペースが低温となるように温度制御したものであることも好ましい。
前記筐体は、前記帯電微粒子水と同一極の電圧を印加したものであることも好ましい。
また、本発明の静電霧化装置においては、前記帯電微粒子水を放出させる外部対象空間の想定サイズを入力する入力部を具備し、前記入力部に入力された前記想定サイズと対応した粒径となるように前記帯電微粒子水の粒径を成長させることも好ましい。
前記飽和度制御手段は、大気中の水分を液化させる液化手段と、前記液化手段で液化された水を前記筐体に搬送する搬送部とを有することも好ましい。
前記液化手段は、結露水を生成するペルチェモジュールからなることも好ましい。
本発明は、粒径を自在に制御したうえで帯電微粒子水を外部対象空間に放出することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態における第1例の静電霧化装置の基本構成を示す概略図である。 同上の静電霧化装置から放出した帯電微粒子水の粒径測定の結果を示すグラフ図である。 同上の帯電微粒子水の寿命測定の結果を示すグラフ図である。 同上の寿命測定に用いる測定系を示す概略図である。 本発明の実施形態における第2例の静電霧化装置の基本構成を示す概略図である。 本発明の実施形態における第3例の静電霧化装置の基本構成を示す概略図である。 本発明の実施形態における第4例の静電霧化装置の基本構成を示す概略図である。 本発明の実施形態における第5例の静電霧化装置の基本構成を示す概略図である。
本発明を、添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
図1には、本発明の実施形態における第1例の静電霧化装置の基本構成を概略的に示している。本例の静電霧化装置は、霧化液1となる水に電圧を印加することで帯電微粒子水Mを生成する静電霧化装置本体2と、生成された帯電微粒子水Mを通過させる通過スペースSを有する筐体3と、通過スペースS内に粒径成長用の液体4となる水の蒸気を供給することでこの通過スペースS内での液体4の飽和度を高める飽和度制御手段とを具備する。
静電霧化装置本体2は、霧化液1を保持させる霧化電極10と、この霧化電極10に対して所定電圧を印加する電圧印加部11と、この霧化電極10に対して霧化液1を供給する液供給手段とを備えている。ここでの液供給手段は、霧化電極10を冷却するペルチェモジュール12からなる。つまり、吸熱側と放熱側を有する熱交換器であるペルチェモジュール12の該吸熱側に、冷却板13を介して霧化電極10を接続させ、霧化液1となる結露水を霧化電極10に直接生成する構造である。
ペルチェモジュール12の放熱側には、フィン形状の放熱部28を接続させている。ペルチェモジュール12内に配される多数のペルチェ素子(図示略)は、冷却制御部14に電気接続されている。冷却制御部14は、ペルチェモジュール12による霧化電極10の冷却を制御し、これにより、霧化電極10に対する霧化液1の供給を制御する。
ケース15は、霧化電極10やペルチェモジュール12を収容するものである。ケース15は、霧化電極10を囲む静電霧化空間16を有し、この静電霧化空間16の霧化電極10の先端部と対向する位置に、開口17を設けている。この開口17には、リング状の電極18を配している。
電圧印加部11は、電極18との間で霧化電極10にマイナスの高電圧を印加する。電圧が印加された霧化電極10では、この霧化電極10に保持される霧化液1に高電圧が印加されることで、霧化電極10の先端部において静電霧化現象を生じ、マイナス帯電の帯電微粒子水Mを生成する。生成された帯電微粒子水Mは、リング状である電極18の中心孔を通じて、ケース15外(図中上方向)に放出される。
なお、本例では霧化電極10との対向位置に電極18を配し、この電極18との間で霧化電極10に所定の電圧を印加しているが、電極18を配さない場合であっても、霧化電極10に高電圧を印加すれば霧化液1を基にして帯電微粒子水Mを生成することができる。
冷却制御部14と電圧印加部11とは、制御回路19によって制御される。図中の符号20は電流計であり、電極18と霧化電極10との間の電流値を計測して制御回路19に入力する。制御回路19は、入力された電流値により放電状態を検知する。
筐体3は、軸方向両端に開口を有する筒状の構造体である。この筐体3は、その一端側の開口が静電霧化空間16の開口17と連通するように、静電霧化装置本体2(ここでは筐体3の端面)に接続される。筐体3の内部空間が前記通過スペースSとなり、筐体3の他端側の開口が、前記通過スペースSを通過した帯電微粒子水Mを外部対象空間へと放出する放出口21となる。
筐体3は、通過スペースSに面する筒型の内側部分22と、この内側部分22を囲む同じく筒型の外側部分23とを有する。内側部分22は、液体4となる水分を十分に保持することのできる多孔質体からなり、外側部分23は非多孔質体からなる。
飽和度制御手段は、液体4となる水を筐体3の内側部分22にまで順次搬送するものであり、空気中の水分を液化させる液化手段24と、この液化手段24で液化された水を筐体3に搬送する搬送部25とを有する。液化手段24は、結露水を生成するためのペルチェモジュール26からなる。搬送部25は、吸熱側と放熱側を有する熱交換器であるペルチェモジュール26の該吸熱側にて生成される結露水を、毛細管現象により筐体3の内側部分にまで順次搬送する多孔質部材からなる。これにより、水補給の手間なく継続的に液体4を供給することができる。
ペルチェモジュール26の放熱側には、フィン形状の放熱部27を接続させている。ペルチェモジュール26内に配される多数のペルチェ素子(図示略)は、霧化液1生成用のペルチェモジュール26と同様、冷却制御部14に電気接続されている。冷却制御部14は、ペルチェモジュール26による液体4の生成を制御し、これにより、筐体3に対する液体4の供給、ひいては通過スペースS内での液体4の飽和度を制御する。
このように、本例の静電霧化装置が備える制御回路19は、冷却制御部14を介して霧化液1と液体4の供給を制御し、電圧印加部11を介して霧化電極10に対する電圧印加を制御する。
搬送部25を通じて搬送された液体4が筐体3の内側部分22に保持されると、筐体3内の通過スペースSは、液体4である水の飽和度が高い状態(つまり、湿度の高い状態)となる。そのため、開口17を通じて通過スペースS内に導入された帯電微粒子水は、液体4の飽和度が高い状態にある通過スペースS内を通過した後に、放出口21を通じて外部対象空間に放出される。
通過スペースS内において、帯電微粒子水Mには、これを核として液体4である水分が順次凝縮されてゆく。これにより、帯電微粒子水Mは、静電霧化装置本体2にて生成された直後よりも粒径を増大させたうえで、外部対象空間へと放出される。
上述したように、本例の静電霧化装置では、帯電微粒子水Mが通過する通過スペースSを有する筐体3と、通過スペースS内に液体4の蒸気を供給することで通過スペースS内での液体4の飽和度を高める飽和度制御手段とを備えている。そして、通過スペースS内を通過する帯電微粒子水Mにこれを核として液体4を凝縮させることで、液体4の粒径を成長させるように設けている。
本例の静電霧化装置によれば、静電霧化装置本体2においてナノメータサイズの微小な粒径を有する帯電微粒子水Mをまず生成し、筐体3を通過する際に、帯電微粒子水Mの粒径を好ましい程度にまで増大させたうえで、外部対象空間に吐出することができる。つまり、帯電微粒子水Mの生成後に、その粒径を自在に成長させたうえで吐出することができる。
しかも、本例の静電霧化装置では、筐体3を上流側ブロック30と下流側ブロック31に分け、上流側ブロック30を冷却し、下流側ブロック31を加熱するように設けている。上流側ブロック30を冷却するための冷却手段は、ペルチェモジュール26の吸熱側と上流側ブロック30との間をつなぐ伝熱部材32からなる。また、下流側ブロック31を加熱するための加熱手段は、下流側ブロック31に密着または近接して設けた加熱ヒータ33からなる。加熱ヒータ33は、加熱制御部34を介して制御回路19に接続される。
筐体3内の通過スペースSは、上流側ブロック30内のスペースである上流側スペースS1と、下流側ブロック31内のスペースである下流側スペースS2とに分かれる。上流側スペースS1と下流側スペースS2とは一直線状に連通し、上流側スペースS1よりも下流側スペースS2が高温となるように温度制御される。
このように、通過スペースSが、上流側スペースS1と下流側スペースS2とを一連に有し、上流側スペースS1よりも下流側スペースS2が高温となるように温度制御したものであることで、通過スペースS内を通過する帯電微粒子水Mの粒径が効率的に増大するようになっている。
つまり、帯電微粒子水Mは、まず低温側である上流側スペースS1内に導入され、次いで、高温側である下流側スペースS2内に導入され、この下流側スペースS2内を通過したうえで外部対象空間に吐出される。ここで、高温側である下流側スペースS2内においては、液体4である水の蒸気(つまり水蒸気)が、高温で存在する。そして、この下流側スペースS2内においては、低温側である上流側スペースS1から導入された低温の帯電微粒子水Mや水蒸気からなるエアロゾルの大部分が、その軸中心側エリアA(図中の斜線部参照)を通過してゆく。
下流側スペースS2内に存在する高温の水蒸気は、低温側にむけて拡散する傾向を有する。したがって、下流側スペースS2内に存在する高温の水蒸気は、前記エアロゾルが通過して比較的低温となる軸中心側エリアA側に集中するように移動する。このため、高温側である下流側スペースS2内においては、軸中心側エリアA側が過飽和状態になりやすく、この軸中心側エリアAを通過する帯電微粒子水Mに水分が効率的に凝縮して、帯電微粒子水Mの粒径を増大させる。つまり、通過スペースS内を通過する帯電微粒子水Mが、より効率的に成長する仕組みとなっている。
なお、上流側スペースS1と下流側スペースS2との間で温度差を生じさせる手段は、前記の冷却手段や加熱手段に限定されない。つまり、他の手段で上流側スペースS1を冷却し、下流側スペースS2を加熱してもよいし、上流側スペースS1の冷却のみを行うか、或いは、下流側スペースS2の加熱だけを行うものであってもよい。
図2、図3には、実験結果を示している。ここでは、成長条件として、筐体3の上流側ブロック30を15℃、下流側ブロック31を60℃に保持したうえで、静電霧化装置本体2にて発生した帯電微粒子水Mを、ファンを用いて1.5L/mの流量で筐体3内を通過させた。
図2の実験結果からは、筐体3を通過させない場合(成長なしの場合)に比べて、筐体3を通過させた場合(成長ありの場合)には、外部に吐出された帯電微粒子水Mの粒径が約5倍(体積にして約125倍)に成長していることが分かる。
そして、図3の実験結果から、筐体3を通過させない場合(成長なしの場合)に比べて、筐体3を通過させた場合(粒径を約5倍に成長させた場合)には、外部に吐出された帯電微粒子水Mの寿命が7倍程度に向上していることが分かる。ここでの寿命計測は、図4に示す計測系により行った。この計測系では、静電霧化装置から吐出される帯電微粒子水Mを、銅管35内を通過させたうえで、イオン濃度計測器36により計測させる。銅管35の長さ寸法は、0.01〜50mの範囲内で選択自在である。
本例では、上流側スペースS1と下流側スペースS2との間に温度差が生じるように温度制御しているが、通過スペースS内で温度差を生じさせない場合であっても、液体4の蒸気が高い飽和度で存在する通過スペースS内を通過させれば、帯電微粒子水Mの粒径を成長させることができる。このとき、通過スペースSへの蒸気の供給とともに、あるいは蒸気の供給に代えて、通過スペースS内全体を冷却するように温度制御してもよい。通過スペースS内に存在する蒸気量が同一であっても、雰囲気の温度を下げることで飽和度を高めることができる。
次に、本発明の実施形態における第2例の静電霧化装置について、図5に基づいて説明する。なお、以下においては、本例の構成のうち第1例と同様のものについての詳しい説明を省略し、本例の特徴的な構成についてのみ詳述する。
本例の静電霧化装置では、霧化電極10を冷却するためのペルチェモジュール12を、筐体3に搬送するための結露水を生成する液化手段24としても利用している。
このペルチェモジュール12の吸熱側の第一の部分には、冷却板13を介して霧化電極10を接続させている。これにより、前記第一の部分により霧化電極10を冷却し、霧化液1となる結露水を霧化電極10に直接生成する。
また、ペルチェモジュール12の吸熱側の第二の部分には、結露水生成用の冷却板40を接続させている。これにより、前記第二の部分により冷却板40を冷却し、液体4となる結露水を冷却板40上に生成する。冷却板40には、多孔質部材からなる搬送部41を接続させている。この搬送部41は、冷却板40上で生成される結露水を、毛細管現象により筐体3の内側部分22にまで順次搬送する。
ペルチェモジュール12に電気接続される冷却制御部14は、霧化電極10の冷却を制御することで霧化液1の供給を制御するとともに、冷却板40の冷却を制御して液体4の供給を制御する。
また、ペルチェモジュール12には、筐体3の外周面に沿うように伝熱部材42を接続させている。この伝熱部材42は、ペルチェモジュール26の吸熱側と上流側ブロック30との間をつなぎ、上流側ブロック30の冷却を行うものである。
本例の静電霧化装置によれば、構造のコンパクト化や低コスト化を図ることができる。
次に、本発明の実施形態における第3例の静電霧化装置について、図6に基づいて説明する。なお、以下においては、本例の構成のうち第2例と同様のものについての詳しい説明を省略し、本例の特徴的な構成についてのみ詳述する。
本例の静電霧化装置では、筐体3の上流側ブロック30に密着または近接した加熱ヒータ50を設け、この上流側ブロック30を加熱することで、上流側スペースS1よりも下流側スペースS2が低温となるように温度制御する。加熱ヒータ50は、加熱制御部51を介して制御回路19に接続される。この場合においても、以下に述べるように、通過スペースS内を通過する帯電微粒子水Mの粒径が効率的に増大する。
帯電微粒子水Mは、まず高温側である上流側スペースS1内に導入され、次いで、低温側である下流側スペースS2内に導入され、この下流側スペースS2内を通過したうえで外部対象空間に吐出される。高温側から低温側に導入された帯電微粒子水Mの周囲は、通過の際に温度低下することで過飽和状態となり、過飽和状態となった液体4の蒸気が、帯電微粒子水Mを核として凝縮する。つまり、下流側スペースS2内を通過する帯電微粒子水Mに水分が効率的に凝縮し、帯電微粒子水Mの粒径を増大させることで、帯電微粒子水Mが効率的に成長する仕組みとなっている。
このように、本例の静電霧化装置の通過スペースSは、上流側スペースS1と下流側スペースS2と一連に有し、上流側スペースS1よりも下流側スペースS2が低温となるように温度制御したものである。そのため、通過スペースS内を通過する帯電微粒子水Mの粒径が効率的に増大するようになっている。
本例の成長プロセスは第1例の成長プロセスとは相違するが、いずれのプロセスにおいても、温度差を設けない場合と比較してより効率的に帯電微粒子水Mが成長する。なお、上流側スペースS1と下流側スペースS2との間で温度差を生じさせる手段は、前記の加熱手段に限定されない。つまり、例えば下流側スペースS2を冷却することで温度差を生じさせてもよいし、上流側スペースS1の加熱と下流側スペースS2の冷却を組み合わせてもよい。加熱や冷却の方式についても適宜選択が可能である。
次に、本発明の実施形態における第4例の静電霧化装置について、図7に基づいて説明する。なお、以下においては、本例の構成のうち第1例と同様のものについての詳しい説明を省略し、本例の特徴的な構成についてのみ詳述する。
本例の静電霧化装置では、電圧印加部11によって、帯電微粒子水Mが通過する筐体3に対してマイナスの電圧を印加するように設けている。これにより、マイナス帯電の帯電微粒子水Mが筐体3内を通過する際に、帯電微粒子水Mと筐体3との間に斥力を働かせ、帯電微粒子水Mが筐体3内面に吸着することを抑制する。
なお、筐体3への電圧印加手段としては、筐体3の少なくとも内面に帯電微粒子水Mと同一極の電圧を印加するものであればよい。
次に、本発明の実施形態における第5例の静電霧化装置について、図8に基づいて説明する。なお、以下においては、本例の構成のうち第1例と同様のものについての詳しい説明を省略し、本例の特徴的な構成についてのみ詳述する。
本例の静電霧化装置では、使用者が操作可能な箇所に、帯電微粒子水Mを放出させる外部対象空間の想定サイズを入力することのできる入力部70を備えている。ここでの想定サイズとしては、例えば部屋の床面積を基準としたものを用いる。この場合、8畳、16畳、24畳等の床面積を選択可能とするスイッチ類を入力部70に設けておく。
制御回路19は、外部対象空間に放出される帯電微粒子水Mの粒径が、入力部70に入力された想定サイズ(8畳、16畳、24畳等)に対応した粒径となるように、電圧印加部11や冷却制御部14を制御する。この電圧印加部11や冷却制御部14の制御により、筐体3内の通過スペースSの温度、上流側スペースS1と下流側スペースS2の温度差、筐体3内への液体4の搬送量、等の適宜パラメータのうち少なくとも一つを制御し、最終的に帯電微粒子水Mがどの程度の粒径にまで成長するかを制御する。
一般的に、粒径が大きくなるほど寿命が向上し、その一方で、外部対象空間の隅々にまでは行き渡りにくくなる。これに対し、入力される想定サイズが小さい場合と大きな場合とで、帯電微粒子水Mの成長の度合いが相違するように設定しておく。具体的には、前者の場合には後者の場合よりも大きな粒径で帯電微粒子水Mが放出されるように、各パラメータを設定しておく。
このように、本例では、帯電微粒子水Mを放出させる外部対象空間の想定サイズを入力する入力部70を具備し、入力部70に入力された想定サイズと対応した粒径となるように帯電微粒子水Mを成長させるように設けている。これにより、多様な外部対象空間にそれぞれ対応した粒径で、帯電微粒子水Mを放出することができる。
以上、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明したが、本発明は前記各例の実施形態に限定されるものではなく、本発明の意図する範囲内であれば、各例において適宜の設計変更を行うことや、各例の構成を適宜組み合わせて適用することが可能である。
1 霧化液
2 静電霧化装置本体
3 筐体
4 液体
10 霧化電極
12 ペルチェモジュール
24 液化手段
25 搬送部
26 ペルチェモジュール
30 上流側ブロック
31 下流側ブロック
41 搬送部
70 入力部
M 帯電微粒子水
S 通過スペース
S1 上流側スペース
S2 下流側スペース
本発明の静電霧化装置は、霧化液に電圧を印加することで帯電微粒子水を生成する静電霧化装置本体と、前記帯電微粒子水が通過する通過スペースを有する筐体と、前記通過スペース内に粒径成長用の液体を蒸発させてなる蒸気を供給することで前記通過スペース内での前記液体の飽和度を高める飽和度制御手段とを具備し、前記通過スペース内を通過する前記帯電微粒子水核として前記蒸気を前記液体凝縮させることで、前記帯電微粒子水の粒径を成長させることを特徴とする。
前記飽和度制御手段は、前記通過スペース内に前記蒸気を供給し且つ前記通過スペース内の温度を制御することで、前記通過スペース内の前記液体の飽和度を高めるものであることが好ましい。

Claims (8)

  1. 霧化液に電圧を印加することで帯電微粒子水を生成する静電霧化装置本体と、前記帯電微粒子水が通過する通過スペースを有する筐体と、前記通過スペース内に粒径成長用の液体の蒸気を供給することで前記通過スペース内での前記液体の飽和度を高める飽和度制御手段とを具備し、前記通過スペース内を通過する前記帯電微粒子水にこれを核として前記液体を凝縮させることで、前記帯電微粒子水の粒径を成長させることを特徴とする静電霧化装置。
  2. 前記飽和度制御手段は、前記通過スペース内に前記液体の蒸気を供給し且つ前記通過スペース内の温度を制御することで、前記通過スペース内の前記液体の飽和度を高めるものであることを特徴とする請求項1に記載の静電霧化装置。
  3. 前記通過スペースは、上流側スペースと下流側スペースとを一連に有し、前記上流側スペースよりも前記下流側スペースが高温となるように温度制御したものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の静電霧化装置。
  4. 前記通過スペースは、上流側スペースと下流側スペースとを一連に有し、前記上流側スペースよりも前記下流側スペースが低温となるように温度制御したものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の静電霧化装置。
  5. 前記筐体は、前記帯電微粒子水と同一極の電圧を印加したものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の静電霧化装置。
  6. 前記帯電微粒子水を放出させる外部対象空間の想定サイズを入力する入力部を具備し、前記入力部に入力された前記想定サイズと対応した粒径となるように前記帯電微粒子水を成長させることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の静電霧化装置。
  7. 前記飽和度制御手段は、大気中の水分を液化させる液化手段と、前記液化手段で液化された水を前記筐体に搬送する搬送部とを有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の静電霧化装置。
  8. 前記液化手段は、結露水を生成するペルチェモジュールからなることを特徴とする請求項7に記載の静電霧化装置。
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