JP2011252794A - 情報処理システムおよびプログラム - Google Patents

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孝仁 原田
Takehiro Yashiro
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Abstract

【課題】対象物の外縁と回転保持台の回転軸との距離が三次元測定機の測定可能範囲の長さよりも長い場合であっても回転軸の位置および姿勢の情報を取得する。
【解決手段】情報処理システムは、対象物の三次元形状を測定する三次元測定機と、所定の特徴部と、保持基準部とを備えた校正用対象物と、校正用対象物を保持する回転保持手段と、三次元測定機に対する回転保持手段の回転軸の位置および姿勢の情報である回転軸情報を取得する回転軸情報取得手段と、を備える。そして、保持基準部は、特徴部に対する回転軸の位置および姿勢が既知の配置関係に保持されるための基準であり、回転軸情報取得手段は、保持基準部によって回転保持手段に保持された校正用対象物の特徴部を三次元測定機が測定して得た測定情報を、前記既知の配置関係に基づいて変換することにより回転軸情報を取得する。
【選択図】図3

Description

本発明は、回転保持台の上に保持した対象物を三次元測定機により測定して得られる複数の三次元形状データから対象物の全周的な三次元形状を表現した三次元形状データを生成する情報処理システムおよびそのプログラムに関する。
従来より、種々の対象物についての三次元形状データを非接触で得るために、光学式の三次元測定機(三次元測定装置)がしばしば用いられる。
対象物の全周についての三次元形状データを得る場合には、回転保持台を用いる手法が知られている。該手法では、先ず、対象物を回転保持台(回転ステージ)の上に保持し、回転保持台を回転させて種々の方向から三次元測定機を用いて対象物を測定することにより、対象物について測定方向の異なる複数の三次元形状データが得られる。
次に、これら複数の三次元形状データの互いの位置合わせを行って繋ぎ合わせることにより、対象物についての全周的な三次元形状データが生成される。
ここで、回転保持台を用いて測定された対象物の三次元形状データの位置合わせを行うために、回転保持台の回転軸の位置および姿勢を示す情報(回転軸情報)と、対象物の測定時における回転保持台の回転角度情報とを用いて位置合わせをする手法が知られている。
この手法によると、回転軸情報を一旦求めておくことによって、三次元測定機と回転保持台との相対的な位置および姿勢、並びに回転保持台と対象物との相対的な位置および姿勢がいずれも変化しない限り、種々の回転角度において測定した三次元形状データを、その回転軸情報と測定時の回転角度情報とを用いて効率的に位置合せすることが可能である。
従来において、特許文献1には、互いに交差する2つの平面を有する回転軸情報算出用の校正用対象物を用いて回転保持台の回転軸情報を求める方法が開示されている。
図18および図19は、特許文献1の三次元形状測定システムにおいて使用される回転軸情報算出用の校正用対象物80を示す図であり、図18は校正用対象物80を上方側から見た図、図19は校正用対象物80の正面図である。なお、図18および図19はともに回転保持台31上に校正用対象物80が設置された状態を示している。
特許文献1に開示された三次元形状測定システムにおいては、校正用対象物80を、その被測定面81における2平面82、83を延長した交線が、回転保持台31の回転軸の軸線と一致するように回転保持台31上に配置した状態で、三次元測定機によって2平面82、83が測定される。
測定により得られた2平面82、83のそれぞれの三次元形状データからは、2平面のそれぞれの近似平面の方程式が求められ、これらの方程式から2平面82、83の交線の方程式、すなわち、回転保持台31の回転軸の位置および姿勢(回転軸情報)が求められる。
次に、校正用対象物80に代えて回転保持台31上に対象物が保持され、回転保持台31が所定の回転角度に回転された状態で、該対象物が三次元測定機によって測定され、該対象物の三次元形状データが求められる。
そして、求められた回転軸を中心として回転保持台31の回転方向とは逆方向に該所定角度の回転をさせる座標変換パラメータを用いて、求められた三次元形状データを変換することによって、対象物の全周的な三次元形状を表現するように位置合わせされた三次元形状データが取得される。
特開2002−328012号公報
ところで、回転保持台の回転軸情報を用いて測定データの位置合わせを行う場合には、回転軸情報算出用の校正用対象物の測定の開始時から各回転角度での対象物の測定の終了時まで三次元測定機と回転保持台との相対的な位置および姿勢の関係を保持する必要がある。
また、各回転角度での対象物の測定の開始時から終了時まで回転保持台と対象物との相対的な位置および姿勢の関係を保持する必要がある。
ここで、非接触式の三次元測定機は、例えば、その光学系の被写界深度などのために、通常、三次元形状データを測定することができる測定可能範囲が、所定の有限領域に限定される。
従って、対象物が回転保持台に保持されたときに、形状測定の対象となる対象物の外縁部と、回転保持台の回転軸との距離が、測定可能範囲の長さよりも長い場合には、三次元測定機と回転保持台との空間的な配置関係を保持した状態では、三次元測定機は、回転軸と、対象物の外縁とのうち一方しか測定することができない。
このため、対象物の外縁部と、回転保持台の回転軸との距離が、三次元測定機の測定可能範囲よりも長い場合には、特許文献1の手法によっては、三次元測定機に対する回転保持台の回転軸の位置および姿勢を取得することができないといった問題がある。
本発明は、こうした問題を解決するためになされたもので、三次元測定機が測定する対象物の外縁部と、回転保持台の回転軸との距離が三次元測定機の測定可能範囲のサイズよりも長い場合であっても、三次元測定機に対する回転保持台の回転軸の位置および姿勢の情報を取得できる技術を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1の発明は、情報処理システムであって、対象物の三次元形状を測定する三次元測定機と、他の部位と識別可能な固有の造形がなされた所定の特徴部と、保持基準部とを備えた校正用対象物と、前記校正用対象物を保持する回転保持手段と、前記三次元測定機に対する前記回転保持手段の回転軸の位置および姿勢の情報である回転軸情報を取得する回転軸情報取得手段と、を備え、i)前記保持基準部は、前記特徴部に対する前記回転軸の位置および姿勢が既知の配置関係となるように前記校正用対象物が前記回転保持手段に保持されるための基準であり、ii)前記回転軸情報取得手段は、前記保持基準部によって前記回転保持手段に着脱自在に保持された前記校正用対象物の前記特徴部を前記三次元測定機が測定して得た測定情報を、前記既知の配置関係に基づいて変換することにより前記回転軸情報を取得することを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載された情報処理システムであって、前記回転軸と前記特徴部とが前記保持基準部によって前記既知の配置関係に保たれた状態で、前記校正用対象物が前記回転軸の周りに前記回転保持手段に対して相対的に回転可能であることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1に記載された情報処理システムであって、前記回転軸と前記特徴部とが前記保持基準部によって前記既知の配置関係に保たれた状態で、前記校正用対象物が前記回転軸方向にスライド可能であることを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1に記載された情報処理システムであって、前記校正用対象物は、所定の複数の方向から前記三次元測定機によってそれぞれ測定することができる複数の箇所に、前記特徴部として相互に識別可能な部分をそれぞれ備えていることを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項1から請求項4の何れか1つの請求項に記載された情報処理システムであって、前記三次元測定機が複数の回転角度にそれぞれ設定された前記回転保持手段上の測定用対象物をそれぞれ測定することによって得た複数の測定情報に基づいて、前記測定対象物の部分的な三次元形状を所定の座標系でそれぞれ表現した複数の第1の三次元形状データを生成する三次元化手段と、前記三次元測定機に対する前記回転軸の位置および姿勢の情報と、前記複数の回転角度とに基づいて、前記複数の第1の三次元形状データをそれぞれ座標変換することによって前記測定対象物の全周的な三次元形状をそれぞれ表現するように配置合わせされた複数の第2の三次元形状データを生成する座標変換手段と、をさらに備えたことを特徴とする。
また、請求項6の発明は、コンピュータにインストールされて実行されることにより、前記コンピュータを、所定の三次元測定機に対する所定の回転保持手段の回転軸の位置および姿勢である回転軸情報を求める情報処理装置として作動させるプログラムであって、前記情報処理装置が、(a)前記回転保持手段上に保持された校正用対象物のうち、他の部位と識別可能な固有の造形がなされた所定の特徴部を前記三次元測定機が三次元測定して得た第1データと、(b)前記回転保持手段への保持基準となる前記校正用対象物の保持基準部と、前記回転保持手段の回転軸との既知の位置および姿勢の関係を表現する第2データと、に基づいて前記回転軸情報を取得する回転軸情報取得手段を、備える情報処理装置として機能することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、校正用対象物の特徴部を三次元測定機で測定して得た測定情報を、特徴部と回転軸との既知の配置関係に基づいて変換することにより三次元測定機に対する回転保持手段の回転軸の位置および姿勢の情報を取得するので、三次元測定機が測定する測定対象物の外縁部と、回転保持手段の回転軸との距離が三次元測定機の測定可能範囲のサイズよりも長い場合であっても、三次元測定機に対する回転保持手段の回転軸の位置および姿勢の情報を取得できる。
実施形態に係る情報処理システムの主な構成を例示するブロック図である。 実施形態に係る三次元測定機の測定可能範囲の1例を示す図である。 実施形態に係る情報処理システムの主な機能構成を例示するブロック図である。 実施形態に係る校正用対象物の1例を示す図である。 実施形態に係る校正用対象物の1例を示す図である。 実施形態に係る校正用対象物の配置が変更される様子の1例を示す図である。 実施形態に係る情報処理システムが回転軸情報取得する動作の動作フローの1例を示す図である。 実施形態に係る校正用対象物の1例を示す図である。 実施形態に係る校正用対象物の1例を示す図である。 測定対象物の全周的な三次元形状を表現した三次元形状データの1例を示す図である。 実施形態に係る情報処理システムが測定対象物の三次元形状を測定する様子を例示する図である。 測定対象物の全周的な三次元形状を表現した複数の三次元形状データの取得に係る動作フローの1例を示す図である。 校正用対象物の1例を示す図である。 図13の校正用対象物の配置が変更されて測定される様子を説明する図である。 校正用対象物の1例を示す図である。 校正用対象物の1例を示す図である。 変形例に係る情報処理システムの主な構成を例示するブロック図である。 従来例に係る回転軸情報算出用の校正用対象物の1例を示す図である。 従来例に係る回転軸情報算出用の校正用対象物の1例を示す図である。
<A.情報処理システム100Aの構成ついて:>
図1は、実施形態に係る情報処理システム100Aの主な構成を例示するブロック図であり、図2は、実施形態に係る三次元測定機1aの測定可能範囲6aの1例を示す図である。また、図3は、実施形態に係る情報処理システム100Aの主な機能構成を例示するブロック図である。
図1に示されるように、情報処理システム100Aは、制御処理装置200、三次元測定機1a、校正用対象物2A、回転保持装置30、操作部42、および表示部43を主に備えて構成される。
情報処理システム100Aは、回転保持装置30の回転保持台31に保持された校正用対象物2Aにおける所定の特徴部を三次元測定機1aが測定して得た測定情報に基づいて、三次元測定機1aに対する回転保持台31の回転軸35の位置および姿勢の情報である第2回転軸情報29(図3)を取得する。
また、後述する図10に示されるように校正用対象物2Aに代えて回転保持台31上に測定対象物20が保持された場合には、先ず、情報処理システム100Aの三次元測定機1aが、所定の各回転角度において測定対象物20の三次元形状をそれぞれ測定し、三次元測定機1aを基準とした所定の三次元座標系(「第1座標系」とも称する)における複数の第1三次元形状データ22(図3)を取得する。
次に、制御処理装置200が第2回転軸情報29と、回転保持台31の回転角度情報27(図3)とを用いて複数の第1三次元形状データ22をそれぞれ座標変換することによって、情報処理システム100Aは、測定対象物20の全周的な三次元形状を表現するように配置合わせされた複数の第2三次元形状データ23(図3、図11)を取得する。
◎回転保持装置30について:
回転保持装置30は、回転保持台31と、回転保持台駆動部32とを主に備えて構成されており、回転保持台駆動部32は、回転保持台31を回転させるモータなどのアクチュエータと、該アクチュエータの駆動信号を生成するドライバ回路とを主に備えている。
回転保持台31は、校正用対象物2Aまたは測定対象物20(図10、図11)などの対象物を着脱自在に保持する機構部でる。回転保持台31は、例えば、円盤状の板材などによって構成され、該円盤状の板材の一方の面(「保持面」とも称する)上に静止摩擦力などによって対象物を着脱自在に保持する。
また、回転保持装置30は、制御処理装置200の制御部10から供給される制御信号26(図3)に基づいて、回転保持台31を所定の回転軸35のまわりに矢印Y1方向に回転させ得る。
なお、本発明における「保持」とは、回転保持台31と対象物との相対的な位置および姿勢を保つことを指している。
例えば、回転保持台31の保持面が水平上向きになるように回転保持装置30が設置された場合には、通常、回転保持台31は、保持面と、保持面状の対象物との間の静止摩擦力によって対象物を保持面に保持する。
また、回転保持台31の保持面が傾いて設置される場合、あるいは、下向きになるように載置される場合には、通常、回転保持台31は、チャック機構、ネジ止め機構、または吊り下げ機構などによって対象物を保持面に着脱自在に保持できるように構成される。
このように、回転保持台31が、チャック機構、ネジ止め機構などによって対象物を保持面に着脱自在に保持したとしても本発明の有用性を損なうものではない。
◎三次元測定機1aについて:
三次元測定機1aは、校正用対象物2A(図1)または測定対象物20(図10)などの各種対象物の三次元形状のうち、その測定可能範囲6a(図1、図2)に内包された三次元形状を非接触で測定する非接触式の三次元測定機である。
三次元測定機1aは、先ず、不図示の光源および投光光学系を主に備えた投光部18(図2)から測定用の検出光を該対象物に投光し、該検出光の該対象物からの反射光を、不図示の受光光学系および撮像素子を主に備えた受光部19(図2)で受光する。
ここで、投光部18が投光する検出光としては、レーザ光源またはハロゲンランプなどの各種光源からの光が、ビーム状、板状(スリット光)に整形されて、被写体上で走査それる光、または縞模様などのパターン状に整形された光などが採用される。
該撮像素子は、例えば、SXGA(1280×1024画素)サイズの有効画素数を持つCCDイメージセンサやCMOSイメージセンサなどによって構成される撮像素子である。
受光部19は、該撮像素子に設けられた各撮像素子がそれぞれ出力する出力信号を、信号処理回路などによって構成される画像取得部14(図3)へと供給する。
画像取得部14は、該出力信号を処理することによって、例えば、SXGA(1280×1024画素)サイズのデジタル画像である画像データ24を生成する。
また、画像取得部14は、受光部19が連続的に撮像した測定可能範囲6aについての画像を、測定可能範囲6aの設定状況の確認などに供されるモニタ画像(ビデオ画像)として制御処理装置200へと供給する。
三次元化部15は、例えば、CPUで所定のプログラムを実行することなどによって、投光部18および受光部19の各撮像光学系についての基線長、および各撮像光学系の焦点距離などの三次元化パラメータを用いた三角測量の原理で画像データ24を変換する。
この変換によって、校正用対象物2Aまたは測定対象物20などの対象物の三次元形状を第1座標系において表現した三次元形状データ(「第1三次元形状データ」とも称する)22(図3)が生成される。
第1三次元形状データ22は、画像データ24の各画素に対応した対象物上の各点の三次元座標を、第1座標系においてそれぞれ表現した各三次元座標の集合である。
なお、三次元測定機1aにおいては、通常、受光部19の撮像素子サイズ、撮像光学系の焦点距離、および投光光学系および撮像光学系のそれぞれの被写界深度などのために、三次元測定機1aが所定の精度で対象物の三次元形状を測定することができる範囲は、図2に例示されるような所定の測定可能範囲6aに制限される。
また、三次元測定機1aとして、上述した検出光を用いるタイプに代えて、例えば、ステレオカメラが撮像する画像間の対応関係と、ステレオカメラの構成に基づく三次元化パラメータなどに基づいて対象物の三次元形状を測定するタイプの測定機を採用したとしても本発明の有用性を損なうものではない。
三次元測定機1aは、取得した第1三次元形状データ22および画像データ24を、制御処理装置200へと供給する。
なお、上述したように、情報処理システム100Aにおいては、第1三次元形状データ22は、三次元測定機1aに設けられた三次元化部15によって取得されているが、例えば、制御処理装置200に設けられた三次元化部15によって、第1三次元形状データ22が取得されたとしても本発明の有用性を損なうものではない。
◎操作部42および表示部43について:
操作部42は、例えば、キーボードあるいはマウスなどによって構成されており、操作者が操作部42を操作することによって、制御処理装置200への各種制御パラメータの設定、制御処理装置200の各種動作モードの設定などが行われる。
表示部43は、例えば、液晶ディスプレイなどによって構成されており、三次元測定機1aから制御処理装置200に供給されるモニタ画像、画像データ24、第1三次元形状データ22、および第2三次元形状データ23(図3)などの各種データの表示、ならびに情報処理システム100Aに関する各種情報および制御用GUI(Graphical User Interface)などの表示を行う。
情報処理システム100Aの操作者は表示部43に表示されるモニタ画像を参照しつつ、三次元測定機1aと、校正用対象物2Aまたは測定対象物20(図10、図11)との相対的な配置関係を調整することができる。
◎制御処理装置200について:
図3に示されるように、制御処理装置200は、制御部10、処理部11、記憶部46および各種外部装置との不図示の入出力インタフェースなどを主に備えて構成される。
○制御部10について:
制御部10は、例えば、操作部42から設定された設定内容などに基づいて制御信号25および26を三次元測定機1aおよび回転保持装置30にそれぞれ供給することによって、三次元測定機1aの測定動作および回転保持装置30の回転動作をそれぞれ制御する。
また、制御部10は、回転保持装置30からフィードバックされる回転保持台31の回転角度情報27を取得して処理部11へと供給する。
○処理部11について:
処理部11は、回転軸情報取得部12および座標変換部13を主に備えて構成される。
○回転軸情報取得部12について:
回転軸情報取得部12は、先ず、校正用対象物2Aのうち測定可能範囲6aに内包された部位についての第1三次元形状データ22および画像データ24を測定情報として三次元測定機1aから取得する。
次に、回転軸情報取得部12は、測定された部位に設けられた特徴部70a(図5)などの特徴部に対する回転軸35の位置および姿勢を表した既知の情報である回転軸情報(「第1回転軸情報」とも称する)28を、記憶部46に記憶された回転軸情報データベース28A(図3)から取得する。
なお、回転軸情報データベース28Aは、校正用対象物2Aに設けられた複数の特徴部のそれぞれごとに、特徴部の三次元形状を所定の座標系(「第2座標系」とも称する)で表現した各三次元座標と、特徴部に対する回転軸35の第1回転軸情報28とが対応付けられて登録されたデータベースである。
回転軸情報データベース28Aに登録されている第1回転軸情報28は、例えば、三次元測定機1aとは別の測定手段を用いた値付け、または設計情報に基づく値付けなどによって予め取得されている。
回転軸情報取得部12は、回転軸情報データベース28Aに登録された該特徴部についての三次元形状と、第1三次元形状データ22における該特徴部の三次元形状との対応に基づいて第1回転軸情報28を変換し、三次元測定機1aに対する回転軸35の位置および姿勢の情報である回転軸情報(「第2回転軸情報」とも称する)29(図3)を取得する。なお、第2回転軸情報29の取得手法の詳細については、後述する。
○座標変換部13について:
座標変換部13は、先ず、記憶装置46から第2回転軸情報29を取得するとともに、制御部10から回転保持台31に保持された測定対象物を三次元測定機1aが測定したときの回転保持台31の複数の回転角度情報27を取得する。
そして、座標変換部13は、取得したこれらの情報を用いて測定対象物についての複数の第1三次元形状データ22をそれぞれ座標変換することによって測定対象物の全周的な三次元形状をそれぞれ表現するように配置合わせされた複数の三次元形状データ(「第2三次元形状データ」とも称する)23を生成する。
図3に示される制御部10および処理部11は、記憶部46に記憶されたプログラムをCPU(Central Processing Unit)で実行することによって実現されるが、これらの機能部が、例えば、専用のハードウェア回路によって実現されたとしても本発明の有用性を損なうものではない。
○記憶部46について:
記憶部46は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、およびハードディスク装置などによって構成される。
記憶部46は、処理部11および制御部10が実行するプログラムおよび制御情報などを記憶するとともに、制御部10および処理部11のワークメモリとしても機能する。
また、記憶部46には、回転軸情報データベース28A、および回転軸情報取得部12によって取得された第2回転軸情報29なども記憶される。
◎校正用対象物2Aについて:
図4および図5は、情報処理システム100Aにおいて第2回転軸情報29の取得のために用いられる校正用対象物2Aの1例を示す図である。
なお、図4は、校正用対象物2Aが回転保持装置30の回転保持台31に保持されるときの校正用対象物2Aと、回転保持台31との位置関係を示しており、図5は、校正用対象物2Aが回転保持台31に保持された様子を示している。
図4および図5に示されるように、校正用対象物2Aは、3つの平面状の板材29a、29bおよび29cを主に備えて構成されている。
板材29bは、長方形の板材であり、その一面には円筒状の突起部材などによって構成された保持基準部3aが設けられている。
そして、保持基準部3aが回転保持台31に設けられた円筒状の穴部33aにはめ込まれることによって、校正用対象物2Aは、図5に示されるように回転保持台31上に保持される。
穴部33aの中心軸は、回転軸35と一致しており、校正用対象物2Aが穴部33aを介して回転保持台31に保持されたときには、円筒状の保持基準部3aの中心軸が、回転軸35に一致し、保持基準部3aは、穴部33aの内部で回転軸35を中心として回転保持台31に対して相対的に回転可能である。
従って、校正用対象物2Aが穴部33aを介して回転保持台31に保持された状態で、校正用対象物2Aは、回転軸35を回転中心として回転軸35の周りに矢印Y1に沿って自在に回転可能に構成されている。
また、板材29aは、板材29bと略直交するように接合された板材である。より具体的には、板材29aおよび29bは、例えば、該2つの板材のうち一方の板材が長手方向に2つに分割されて、他方の板材の表裏にそれぞれL字金具等を介したネジ止めされることなどによって接合されている。
校正用対象物2Aが回転保持台31に保持されたときの板材29aと回転保持台31との接触を防止するため、図5に示されるように板材29bには略長方形の切り欠き部が設けられている。
また、板材29cは、略直交して接合された板材29aおよび29bの端部に形成された+符号状の側面にL字金具等を介して接合された正方形状の板材である。
校正用対象物2Aを構成する各板材29a〜29cの表裏には、図5に示される3個の平面状マーカ7a〜7cと同様の平面状マーカが多数設けられている。
各平面状マーカとしては、例えば、薄い円板状の基材の表面に板材29a〜29cの色彩とは異なる単色の塗装が施されたものなどが採用される。すなわち、特徴部70aは、特徴部70aの周り(平面状マーカ7a〜7cの周り)の部分と識別可能な固有の造形がなされている。
なお、本発明における「造形」とは、形状、図形、模様、文字など、三次元測定機を用いて非接触で認識(検出)可能な幾何学的要素のうちの1つまたは複数の要素の組合せで構成される外形上の形態を指している。
ここで、平面状マーカ7a〜7cは、図5に示された測定可能範囲6aに内包された特徴部70aを構成しており、平面状マーカ7a〜7cの中心を結ぶ線分は、三角形T1を成している。
また、特徴部70aは、回転軸35に対して三次元測定機1aの測定可能範囲6aのサイズよりも長い距離72を隔てて設けられており、図5に示された測定可能範囲6aの設定においては、三次元測定機1aは、回転軸35の近傍領域を測定することができない。
ここで、校正用対象物2A上に設けられた多数の平面状マーカのうち、同一直線上にない3以上の所定個数の平面状マーカの各組み合わせは、組み合わせ毎に、特徴部70aと同様の特徴部を構成している。
なお、これらの各特徴部がそれぞれ表す各三次元形状(平面状の三次元形状を含む)は相互に異なっている。
このため、回転軸情報取得部12は、測定可能範囲6aに内包された特徴部の三次元形状に基づいて、該特徴部が回転軸情報データベース28Aに登録された各特徴部の何れであるかを特定することができる。
さらに、回転軸情報取得部12は、特定された特徴部に対応する第1回転軸情報28を回転軸情報データベース28Aから取得するとともに、第1回転軸情報28に基づいて第2回転軸情報29を取得することができる。
図6は、校正用対象物2Aの配置が変更される様子の1例を示す図である。
図6に示される配置5a〜5cは、三次元測定機1aの回転保持台31に対する相互に異なった位置および姿勢である各配置を示している。
また、測定可能範囲6a〜6cは、配置5a〜5cにそれぞれ対応した三次元測定機1aの測定可能範囲である。
図6において二点鎖線で示された校正用対象物2A1および2A2は、実線で示された校正用対象物2Aが、反時計方向および時計方向にそれぞれ回転された配置を示している。
校正用対象物2Aは、校正用対象物2A、2A1および2A2として示された各配置において、測定可能範囲6a、6bおよび6cにそれぞれ内包された部分を有している。
そして、これらの内包された部分には、特徴部70a(図5)と同様の特徴部がそれぞれ1以上存在している。
また、校正用対象物2A(2A1、2A2)を構成する各板材29a〜29cの表裏において、測定可能範囲6a、6bおよび6cにそれぞれ内包された部分以外の部分にも平面状マーカが多数設けられている(図4、図5参照)。
このように、情報処理システム100Aにおいて、校正用対象物2Aは、保持基準部3aの中心軸の周りに回転保持台31に対して自在に回転可能に構成されているとともに、校正用対象物2Aの各部には、相互に異なる三次元形状を有する多数の特徴部が設けられている。
すなわち、校正用対象物2Aに対する所定の複数の方向から、校正用対象物2Aが測定することができる校正用対象物2Aの複数の箇所には、相互に特徴部70aと同様の特徴部として識別可能な各特徴部をそれぞれ設けられている。
従って、三次元測定機1aと校正用対象物2Aとの相対的な配置関係の多くにおいて、第2回転軸情報29を取得することが可能な第2三次元形状データ23および画像データ24を取得でき、測定に係る作業性を向上させることができる。
また、情報処理システム100Aによれば、校正用対象物2Aは、保持基準部3aの中心軸と、回転保持台31の回転軸35とが一致した状態で、回転軸35(保持基準部3aの中心軸)の周りに自在に回転可能に構成されている。
従って、校正用対象物2Aがどのような回転角度にあったとしても、校正用対象物2Aに設けられた各特徴部に対する回転軸35の位置および姿勢、すなわち既知の第1回転軸情報28は変動しないので、校正用対象物2Aの回転角度に関わらず、常に、所定の回転軸情報データベース28Aを用いて回転軸35の回転軸情報を取得することができるとともに、回転軸情報データベース28Aのデータ量を削減することもできる。
また、回転保持台31を回転させることなく校正用対象物2Aを回転保持台31に対して回転させて、校正用対象物2Aの配置を変更することによって、校正用対象物2Aに設けられた各特徴部を、三次元測定機1aの測定可能範囲6aに内包させることが容易となり、測定に係る作業性を向上させることができる。
ところで、三次元測定機1aが校正用対象物2Aを測定する測定動作中は、校正用対象物2Aは、回転保持台31とともに、三次元測定機1aに対して静止しておく必要がある。
そこで、校正用対象物2Aの回転保持台31への保持状態が安定するように、板材29a〜29c各部の厚み調整などによる重量配分の調整などによって、該保持状態における校正用対象物2Aの重心は、回転軸35近傍にできるだけ近づくように調整されている。
また、回転保持台31に対して回転された校正用対象物2Aが、各配置において回転保持台31に確実に保持されるように、校正用対象物2Aと回転保持台31とは、回転保持台31に離散的に設けられた複数の不図示のねじ穴と、板材29bに離散的に設けられた複数の不図示の穴部とを介してネジ止め固定可能に構成されている。
また、例えば、穴部33aにチャック機構を備えて、穴部33aに差し込まれた保持基準部3aを固定することなどによって、校正用対象物2Aと回転保持台31とを固定する手法を採用したとしても本発明の有用性を損なうものではない。
<B.情報処理システム100Aの動作について:>
<B1.第2回転軸情報29の取得動作について:>
次に、情報処理システム100Aが行う第2回転軸情報29の取得動作について、校正用対象物2Aの構成とともに詳しく説明する。
◎情報処理システム100Aの動作の説明:
図7は、実施形態に係る情報処理システム100Aが第2回転軸情報29を取得する動作に係る動作フローの1例を示す図である。
以下では、図5に示された特徴部70aについての第2回転軸情報29を取得する場合を例に、第2回転軸情報29の取得に係る動作について説明する。
図7の動作フローにおいて、先ず、情報処理システム100Aの操作者は、測定可能範囲6aが回転保持台31に保持された測定対象物20(図10)の外縁部を内包し得るように三次元測定機1aの配置を設定するとともに、校正用対象物2Aを回転保持台31の保持面上の所定位置に保持基準部3aによって着脱自在に保持する(ステップS401)。
既述したように、回転保持台の回転軸情報を用いて測定データの位置合わせを行う場合には、回転軸情報算出用の校正用対象物の測定の開始時から各回転角度での対象物の測定の終了時まで三次元測定機と回転保持台との相対的な位置および姿勢の関係が保持される必要がある。
また、各回転角度での対象物の測定の開始時から終了時まで回転保持台と対象物との相対的な位置および姿勢の関係も保持される必要がある。
このため、図1(図5)に示された三次元測定機1aと、図10に示された三次元測定機1aとは、回転保持台31に対して同じ位置および姿勢に配置されている。
また、測定可能範囲6aは、測定対象物20の外縁部を内包する必要があるが、測定対象物20のサイズが大きいため、図1(図5)および図10(図11)に示された測定可能範囲6aと回転軸35との距離は、測定可能範囲6aのサイズよりも長くなっている。
なお、図5の例では、校正用対象物2Aに設けられた同一直線上にない3以上の平面状マーカ7a〜7cが三次元測定機1aの測定可能範囲6aに内包されている。
次に、操作部42を介した操作者の操作に応じて情報処理システム100Aは、第2回転軸情報29の取得動作を開始し、三次元測定機1aは、校正用対象物2Aの測定動作を行う。
該測定動作によって、三次元測定機1aは、校正用対象物2Aのうち測定可能範囲6aに内包された部分、すなわち特徴部70aを有する部分についての画像データ24(図3)および第1三次元形状データ22(図3)を測定情報として取得し(ステップS402)、回転軸情報取得部12に供給する。
回転軸情報取得部12は、画像データ24における各平面状マーカの像を画像処理によって抽出することによって、測定可能範囲6aに内包された各平面状マーカを検出する(ステップS403)。
ここで、該画像処理の手法としては、例えば、平面状マーカが撮像された画像データ24の濃度差などに基づいて各平面状マーカの外縁を検出する手法、またはハフ変換などが採用される。
次に、回転軸情報取得部12は、像の重心座標を求めることなどによって、ステップS403で検出した各平面状マーカの像の位置をそれぞれ代表的に表す画像データ24上の各座標を取得する(ステップS404)。
さらに、回転軸情報取得部12は、第1三次元形状データ22と、画像データ24との対応関係に基づいて、ステップS404で取得した各座標に対応した第1三次元形状データ22における各三次元座標を求め、検出した各平面状マーカの第1座標系における各三次元座標として取得する(ステップS405)。
回転軸情報取得部12は、ステップS405で取得した各三次元座標に基づいて、同一直線上にない3以上の所定個数(ここでは、3個)の平面状マーカの組みである平面状マーカ7a〜7c(図5)を特徴部70a(図5)として取得する(ステップS406)。
また、回転軸情報取得部12は、平面状マーカ7a〜7cの各三次元座標を、特徴部70aの三次元形状(三角形T1)を表現した第1座標系における各三次元座標として取得する(ステップS407)。
次に、回転軸情報取得部12は、特徴部の三次元形状の一致度合に基づいて、回転軸情報データベース28Aに登録されている各特徴部のうちステップS407で取得した特徴部70aに相当するものを探索する。
特徴部の三次元形状の一致度合としては、例えば、検出した特徴部と、回転軸情報データベース28Aに登録されている特徴部とにおける、対応する頂角同士の角度差、または対応する辺同士の長さの差などに基づいた指標値が採用される。
この探索によって、回転軸情報取得部12は、特徴部70aが回転軸情報データベース28Aに登録された複数の特徴部の何れに相当するかを特定する(ステップS408)。
なお、探索の結果、特徴部70aが回転軸情報データベース28Aに登録されていなかった場合には、処理はステップS406に戻されて他の特徴部が取得され、該特徴部を特定する処理が再度実施される。
特徴部70aの特定がなされると、回転軸情報取得部12は、回転軸情報データベース28Aから特徴部70aに対する回転軸35の位置および姿勢の情報である第1回転軸情報28を取得する(ステップS409)。
なお、ステップS408での探索過程においては、特徴部70aについて、回転軸情報データベース28Aに登録された第2座標系における各三次元座標と、ステップS407で取得された第1座標系における各三次元座標とをそれぞれ対応づける対応関係も取得される。
回転軸情報取得部12は、該対応関係に基づいて、回転軸情報データベース28Aに登録された特徴部70aの各三次元座標を、ステップS407で取得された特徴部70aの各三次元座標にそれぞれ座標変換する変換パラメータを取得する。
回転軸情報取得部12は、ステップS409で取得した第1回転軸情報28に対して該変換パラメータを用いた座標変換を施すことによって、三次元測定機1aを基準とした回転保持台31の回転軸35の位置および姿勢の情報である第2回転軸情報29を取得し(ステップS410)、記憶部46に記憶する。
このように、特徴部70aが回転軸35から三次元測定機1aの測定可能範囲6aのサイズよりも離れており、測定対象物20の外縁部に対応した測定可能範囲6aに内包された部位に設けられていれば、測定対象物20の外縁部と、回転軸35とを同一の測定可能範囲6aによっては測定することができない場合であっても、特徴部70aの測定情報に基づいて第2回転軸情報29を取得することができる。
○校正用対象物2Aに設けられる特徴部のバリエーションについて:
平面状マーカの色彩は、単色に限られず、各平面状マーカが撮像された画像の濃度差などに基づいて、板材29a〜29cから各平面状マーカの画像を抽出可能な、例えば、リング状模様などの各種彩色パターンが採用され得る。
また、各平面状マーカ間で平面状マーカ7a自体を相互に識別可能な彩色パターンが採用されても良い。
上述したリング状または相互に識別可能な彩色パターンなどを有する平面状マーカにおいても、平面状マーカ7a〜7cと同様に同一直線上にない3以上の平面状マーカによって1つの特徴部が構成される。
図8は、実施形態に係る校正用対象物2Bの1例を示す図である。また、図9は、実施形態に係る校正用対象物2Cの1例を示す図である。
図8に示されるように、校正用対象物2Bには、特徴部70bを構成する立体マーカ8a〜8cが設けられている。
立体マーカ8a〜8cとしては、例えば、球状、または半球状などの立体形状が採用される。
立体マーカ8aの位置を表す三次元座標を取得する場合には、三次元測定機1aによって測定された立体マーカ8aの三次元形状に対して所定の精度範囲内で形状が一致する球を求め、その球の中心座標を、立体マーカ8aの位置を表す三次元座標として採用することができる。
このように校正用対象物2Bを用いる場合は、立体マーカ8aの位置を表す三次元座標を取得する工程を除いて、図7に示された動作フローと同様の動作フローによって三次元測定機1a(図1)に対する回転軸35についての第2回転軸情報29を取得することができる。
また、各立体マーカの立体形状のみに基づいて各立体マーカの検出を行うこともでき、この場合には、画像データ24は不要となる。
なお、校正用対象物2Bを用いる場合には、平面状マーカ7a〜7cなどを備えた校正用対象物2Aと同様に、3個以上の所定個数の立体マーカによって、1つの特徴部が構成される。
図9に示されるように、校正用対象物2Cには、特徴部70cを構成する二次元コードマーカ9aが設けられている。
二次元コードマーカ9aは、例えば「QRコード(登録商標)」などの二次元コードを備えたマーカである。
二次元コードマーカ9aは、その画像に基づいて、各二次元コードマーカを相互に識別することができる。
従って、1つの二次元コードマーカ9aの画像上の3以上の同一直線上にない特徴点を抽出し、各特頂点の三次元座標を取得することによって、校正用対象物2Aを用いる場合と、ほぼ同様にして三次元測定機1a(図1)に対する回転軸35についての第2回転軸情報29を取得することができる。
すなわち、1つの二次元コードマーカ9aによって1つの特徴部70cが構成される。
上述したように、情報処理システム100Aにおいては、校正用対象物2Aに代えて、例えば、立体マーカ8a〜8cを備えた校正用対象物2B、または、二次元コードマーカ9aを備えた校正用対象物2Cを用いたとしても、本発明の有用性を損なうものではない。
<B2.第2三次元形状データ23の取得動作について:>
図10は、実施形態に係る情報処理システム100Aが測定対象物20の全周的な三次元形状を測定する様子を例示する図である。
また、図11は、図10の情報処理システム100Aが取得した測定対象物20の全周的な三次元形状を表現した三次元形状データの1例を示す図である。
また、図12は、測定対象物20の全周的な三次元形状を表現した三次元形状データの取得に係る動作フローの1例を示す図である。
以下では、情報処理システム100Aが、90度の回転角度毎に測定対象物20を測定し、測定対象物20の全周的な三次元形状を表現する4つの第2三次元形状データ23a〜23d(図11)を取得する動作について図10〜図12を用いて説明する。
まず、情報処理システム100Aの操作者は、図1に示される校正用対象物2Aに代えて、図10に示されるように測定対象物20を回転保持台30の回転保持台31の保持面上に着脱自在に保持する(ステップS501)。
また、図1と図10における三次元測定機1a、測定可能範囲6a、および回転保持台31の相互の配置関係は同じである。
ここでは、図10および図11に示されるように、測定対象物20の外縁部の測定漏れが発生せず、かつ、測定対象物20の外縁部以外の部分もできるだけ測定できるように、測定可能範囲6aが設定される。
このため、三次元測定機1aは、例えば、スタンド36(図11)などに取り付けられて、測定可能範囲6aに内包された部分を斜め上方から測定している。
次に、操作部42を介して操作者が行う測定開始の操作に応じて、情報処理システム100Aの制御部10(図3)は、先ず、回転保持台31の回転角度を初期値(0度)に設定(初期化)する(ステップS502)。
回転保持台の回転動作が終了すると、三次元測定機1aは制御部10からの制御に応じて測定対象物20を測定し、第1座標系で表現された第1三次元形状データ22を取得して(ステップS503)、処理部11(図3)に供給する。
第1三次元形状データ22の取得がされると、制御部10は、回転保持台31を90度所定の方向に回転させる(ステップS504)。
回転動作が完了すると、制御部10は、回転保持台駆動部32(図10)からフィードバックされる回転角度をチェックし、回転保持台31が1回転したことにより、回転角度が再び0度(360度)になったか否かを判定し(ステップS505)、回転角度が0度であれば処理を終了する。
該判定の結果、回転角度が0度でなければ、三次元測定機1aは制御部10からの制御に応じて測定対象物20を測定し、第1座標系で表現された第1三次元形状データ22を取得し(ステップS506)、処理部11(図3)に供給する。
座標変換部13(図3)は、記憶部46から第2回転軸情報29を取得し、第2回転軸情報29により特定される回転軸の周りに、第1三次元形状データ22を回転保持台31の回転方向とは逆方向へ回転保持台31の回転角度の回転をさせることによって、第2三次元形状データ23を生成する(ステップS507)。
第2三次元形状データ23の生成が完了すると、処理は再度ステップS504に戻されて、回転保持台31が1回転したことにより、回転角度が再び0度(360度)になるまで、ステップS504〜ステップS507の測定動作と、第2三次元形状データ23の生成処理とが繰り返される。
以上の動作によって、情報処理システム100Aは、測定対象物20の全周的な三次元形状を表現するように位置合わせされた第2三次元形状データ23a〜24d(図11)の取得を完了する。
上述したように情報処理システム100Aによれば、校正用対象物2Aの特徴部70aを三次元測定機1aで測定して得た測定情報、すなわち第1三次元形状データ22および画像データ24を、特徴部70aと回転軸35との既知の配置関係(既知の位置および姿勢)に基づいて変換することにより三次元測定機1aに対する回転保持台31の回転軸35の位置および姿勢の情報(第2回転軸情報29)を取得することができる。
従って、三次元測定機1aが測定する測定対象物20の外縁部と、回転保持台31の回転軸35との距離が三次元測定機1aの測定可能範囲6aのサイズよりも長い場合であっても、三次元測定機1aに対する回転保持台31の回転軸35の位置および姿勢の情報(第2回転軸情報29)を取得できる。
そして、取得した第2回転軸情報29に基づいて、情報処理システム100Aは、測定対象物20の全周的な三次元形状を表現するように位置および姿勢を調整された複数の第2三次元形状データ23を取得することができる。
このように、情報処理システム100Aでは、校正用対象物2Aの各所に複数の相互に識別可能な特徴部が三次元測定機1aを用いて各種位置および方向から測定可能なように設けられている。
従って、情報処理システム100Aによれば、測定対象物のサイズが種々異なる場合であっても、通常、該測定対象物の全周的な三次元形状を表現するように位置および姿勢を調整された複数の第2三次元形状データ23を取得することができる。
なお、情報処理システム100Aにおいては、校正用対象物2Aに設けられた検出した特徴部に対する回転軸35の位置および姿勢を直接求めているが、例えば、該特徴部に対する校正用対象物2Aの位置および姿勢を取得し、該取得情報と、校正用対象物2Aと回転軸35との既知の位置および姿勢の関係とに基づいて特徴部に対する回転軸35の位置および姿勢を求めたとしても本発明の有用性を損なうものではない。
<変形例について:>
◎校正用対象物2Aのバリエーションについて:
図13は、情報処理システム100Aで使用される校正用対象物2Bの1例を示す図である。
図13に示される校正用対象物2Bは、校正用対象物2A(図4、図5)の保持基準部3a(図4)に代えて保持基準部3bを備えるとともに、保持スライド部4が更に設けられていることを除いて、校正用対象物2Aと同様に構成されている。
ここでは、校正用対象物2Bの各構成のうち、保持基準部3bと保持スライド部4とについてのみ説明し、校正用対象物2Aと同じ構成については説明を省略する。
保持基準部3bは、円筒状の部材により構成されており、保持基準部3bが穴部33a(図4)にはめ込まれることによって、保持基準部3bの中心軸は、回転軸35に一致し、保持基準部3bは、穴部33aの内部で回転軸35を中心として回転可能である。
保持スライド部4は、校正用対象物2Aにおいて保持基準部3aが設けられていた板材29bの面とは反対側の面に設けられている部材である。
保持スライド部4は、円筒状の部材に円筒状の中空部が空けられて主に構成されるとともに、例えば、その円筒部の外面から中空部まで貫通する不図示のねじ穴を有し、該ねじ穴には不図示のネジなどが取り付けられて構成されている。
該ネジは、所定方向への回転により保持スライド部4の中空部を貫通する保持基準部3bを締め付けるとともに、該所定方向とは逆方向への回転によって保持基準部3bの締め付けを解放する。
校正用対象物2Bは、保持スライド部4を介した保持基準部3bの解放または締め付けによって、保持基準部3bに対して上下方向(図13の矢印Y2の方向)にスライド移動または静止可能に構成されている。
例えば、図13に示される校正用対象物2B1は、校正用対象物2Bが保持基準部3bに沿って移動し、板材29bが回転保持台31に接したときの配置を示している。
また、保持スライド部4が保持基準部3bを締め付けた状態において、校正用対象物2Bは、回転軸35の周りに回転可能(矢印Y1方向)となる。
図14は、校正用対象物2Bの配置が回転軸35(保持基準部3b)に沿ってスライド移動され、各配置において板材29cにも設けられた特徴部が三次元測定機1aによって測定される様子を説明する図である。
図14における校正用対象物2Bおよび校正用対象物2B1は、図13に示された校正用対象物2Bおよび2B1にそれぞれ相当している。
図14においては、配置5aおよび5bに配置された三次元測定機1aの測定可能範囲は、それぞれ測定可能範囲6aおよび6bに設定される。
また、校正用対象物2Bおよび2B1のそれぞれにおける板材29cは、測定可能範囲6aおよび6bにそれぞれ内包されている。
このように情報処理システム100Aにおいて校正用対象物2Bを用いれば、測定対象物のサイズが回転軸35方向に大きい場合であっても該測定対象物の外縁部を測定可能な測定可能範囲に校正用対象物2Bに設けられた特徴部を内包できる可能性を高めることができる。
従って、校正用対象物2Bを用いれば、測定対象物のサイズについての自由度を高めることができ、情報処理システム100Aの操作性をさらに向上させることができる。
図15は、情報処理システム100Aで使用される校正用対象物2Cの1例を示す図である。
図15に示された校正用対象物2Cは、図4および図5に示された校正用対象物2Aの回転軸35と略直交する方向の長さ(長さ28aと長さ28bの和)が、延長部材21によって伸張された校正用対象物である。
延長部材21は、長さが28cである略長方形の2つの板材が略直交するように接合されたものである。2つの板材の接合は、より具体的には、例えば、2つの板材の一方が長手方向に2つに分割されて、他方の板材の表裏にそれぞれ接合された部材である。
校正用対象物2Aは、長さ28aの部材と、長さ28bの2つの部材が不図示の接続部材を介してネジ止め等によって取り外し可能に継ぎ合わされた構造をしている。
校正用対象物2Aを校正用対象物2Cに変更するときには、校正用対象物2Aは、該2つの部材に分割され、その間に延長部材21が不図示の接続部材を介したネジ止め等によって取り外し可能に接合される。
校正用対象物2Cは、長さが校正用対象物2Aと異なることを除いて校正用対象物2Aと同様の構成を有している。
このように情報処理システム100Aにおいて校正用対象物2Cを用いれば、測定対象物のサイズが回転軸35と略直交する方向について、さらに大きい場合であっても該測定対象物の外縁部を測定可能な測定可能範囲に校正用対象物2Cに設けられた特徴部を内包できる可能性を高めることができる。
従って、校正用対象物2Cを用いれば、測定対象物のサイズについての自由度を高めることができ、情報処理システム100Aの操作性をさらに向上させることができる。
図16は、情報処理システム100Aで使用される校正用対象物2Dの1例を示す図である。
校正用対象物2Dは、図4および図5に示された校正用対象物2Aにおいて、板材29bの底面に保持基準部3aの他に保持基準部3c〜3eがさらに設けられて構成されている。
保持基準部3c〜3eを除いて校正用対象物2Dは、校正用対象物2Aと同じ構成を有している。
また、図16に示される回転保持台31aは、図4に示される回転保持台31において穴部33aの他に、保持基準部3c〜3eにそれぞれ対応した穴部33c〜33eを備えていることを除いて、回転保持台31と同じ構成を有している。
保持基準部3a、3c、3dおよび3eが、穴部33a、33c、33dおよび33eにそれぞれはめ込まれことによって、校正用対象物2Dは、回転保持台31a上に保持される。
校正用対象物2Dは、回転保持台31aに対して回転軸35の周りに回転することはできないが、校正用対象物2Aと同様に、回転軸35から三次元測定機1aの測定可能範囲6aのサイズよりも離れた部分に特徴部70a(図5)と同様の特徴部を有している。
従って、情報処理システム100Aにおいて校正用対象物2Dを用いれば、該特徴部に基づいて校正用対象物2Aと同様に、三次元測定機1aに対する回転軸35の第2回転軸情報29を取得することができるので、校正用対象物2Dを用いたとしても本発明の有用性を損なうものではない。
なお、校正用対象物2Dにおいては、校正用対象物2Dと回転保持台31との相対的な配置は不変であるので、保持基準部3aの中心軸が回転軸35とは異なるように保持基準部3aと穴部33aとを設けたとしても本発明の有用性を損なうものではない。
◎情報処理システムのバリエーションについて:
図17は、変形例に係る情報処理システム100Bの主な構成を例示するブロック図である。
情報処理システム100Bは、情報処理システム100A(図1)の三次元測定機1aに代えてロボット装置51を備えて構成されており、ロボット装置51以外の情報処理システム100Bの構成は、情報処理システム100Aと同じである。
情報処理システム100Bは、ロボット装置51に対する回転保持台31の回転軸35の位置と姿勢を取得し、取得結果に基づいてロボット装置51を用いてワークを回転保持台31の中心位置に載置するパレタイジング動作を行う。
ロボット装置51は、制御駆動部52、関節部を有して屈伸可能な腕部53、腕部53の先端に取り付けられた手部54、および三次元測定機1aを主に備えて構成される。
制御駆動部52は、制御処理装置200からの制御に基づいて、回転軸35a周りの腕部53の回転動作と、関節部での腕部53の屈伸動作とを制御するとともに、手部54によるワークの把持解放動作を制御する。
ロボット装置51は、制御駆動部52の制御によってワークの回転保持台31へのパレタイジング動作を行う。
ここで、情報処理システム100Bによって該パレタイジング動作を行うためには、制御駆動部52に対する回転保持台31の回転軸35の位置および姿勢の配置情報が必要となる。
該配置情報を取得するために、例えば、手部54に三次元測定機1aを備えて、回転保持台31の中心部(回転軸35)を探索する手法も考えられるが、三次元測定機1aの重量がロボット装置51の許容重量を超える場合には、この手法を採用できない。
そこで情報処理システム100Bにおいては、制御駆動部52に対する位置および姿勢が既知である三次元測定機1aを備えており、三次元測定機1aが、回転保持台31に保持された校正用対象物2Aの特徴部を測定した測定情報に基づいて、回転軸35の位置および姿勢の配置情報を取得することができる。
また、該配置情報の取得においては、情報処理システム100Bは、三次元測定機1aの測定可能範囲6aが、回転軸35から測定可能範囲6aのサイズよりも離れて設定されたとしても、情報処理システム100Aと同様に該配置情報を取得することができる。
従って、三次元測定機1aの重量による制約などのために、三次元測定機1aの測定可能範囲6aが、回転軸35の近傍領域を内包できない場合であっても、情報処理システム100Bは、回転軸35の位置と姿勢を取得することができ、ワークを回転保持台31の中心位置に載置するパレタイジング動作を精度良く行うことが可能となる。
また、情報処理システム100Bにおいて、校正用対象物2D(図16)を用いれば、校正用対象物2Dと回転保持台31との相対的な配置関係は不変であるため、三次元測定機1aすなわち制御駆動部52に対する回転軸35の位置および姿勢の情報だけでなく、回転保持台31の回転角度をも取得することが可能となる。
従って、情報処理システム100Bは、ワークの姿勢を考慮しつつ、ワークを回転保持台31の中心位置に載置するパレタイジング動作を精度良く行うことが可能となる。
100A,100B 情報処理システム
1a 三次元測定機
2A,2A1,2A2,2B,2C,2D 校正用対象物
3a,3b,3c,3d,3e 保持基準部
4 保持スライド部
5a,5b,5c 配置
6a,6b,6c 測定可能範囲
7a,7b,7c 平面状マーカ
8a,8b,8c 立体マーカ
9a 二次元コードマーカ
18 投光部
19 受光部
20 測定対象物
21 延長部材
22 第1三次元形状データ
23,23a,23b,23c,23d 第2三次元形状データ
24 画像データ
25,26 制御信号
27 回転角度情報
28A 回転軸情報データベース
28 第1回転軸情報
29 第2回転軸情報
31,31a 回転保持台
33a,33c,33d,33e 穴部
35,35a 回転軸
36 スタンド
51 ロボット装置
52 制御駆動部
53 腕部
54 手部
70a,70b,70c 特徴部
72 距離
T1 三角形
Y1,Y2 矢印

Claims (6)

  1. 情報処理システムであって、
    対象物の三次元形状を測定する三次元測定機と、
    他の部位と識別可能な固有の造形がなされた所定の特徴部と、保持基準部とを備えた校正用対象物と、
    前記校正用対象物を保持する回転保持手段と、
    前記三次元測定機に対する前記回転保持手段の回転軸の位置および姿勢の情報である回転軸情報を取得する回転軸情報取得手段と、
    を備え、
    i)前記保持基準部は、前記特徴部に対する前記回転軸の位置および姿勢が既知の配置関係となるように前記校正用対象物が前記回転保持手段に保持されるための基準であり、
    ii)前記回転軸情報取得手段は、前記保持基準部によって前記回転保持手段に着脱自在に保持された前記校正用対象物の前記特徴部を前記三次元測定機が測定して得た測定情報を、前記既知の配置関係に基づいて変換することにより前記回転軸情報を取得することを特徴とする情報処理システム。
  2. 請求項1に記載された情報処理システムであって、
    前記回転軸と前記特徴部とが前記保持基準部によって前記既知の配置関係に保たれた状態で、前記校正用対象物が前記回転軸の周りに前記回転保持手段に対して相対的に回転可能であることを特徴とする情報処理システム。
  3. 請求項1に記載された情報処理システムであって、
    前記回転軸と前記特徴部とが前記保持基準部によって前記既知の配置関係に保たれた状態で、前記校正用対象物が前記回転軸方向にスライド可能であることを特徴とする情報処理システム。
  4. 請求項1に記載された情報処理システムであって、
    前記校正用対象物は、所定の複数の方向から前記三次元測定機によってそれぞれ測定することができる複数の箇所に、前記特徴部として相互に識別可能な部分をそれぞれ備えていることを特徴とする情報処理システム。
  5. 請求項1から請求項4の何れか1つの請求項に記載された情報処理システムであって、
    前記三次元測定機が複数の回転角度にそれぞれ設定された前記回転保持手段上の測定用対象物をそれぞれ測定することによって得た複数の測定情報に基づいて、前記測定対象物の部分的な三次元形状を所定の座標系でそれぞれ表現した複数の第1の三次元形状データを生成する三次元化手段と、
    前記三次元測定機に対する前記回転軸の位置および姿勢の情報と、前記複数の回転角度とに基づいて、前記複数の第1の三次元形状データをそれぞれ座標変換することによって前記測定対象物の全周的な三次元形状をそれぞれ表現するように配置合わせされた複数の第2の三次元形状データを生成する座標変換手段と、
    をさらに備えたことを特徴とする情報処理システム。
  6. コンピュータにインストールされて実行されることにより、前記コンピュータを、所定の三次元測定機に対する所定の回転保持手段の回転軸の位置および姿勢である回転軸情報を求める情報処理装置として作動させるプログラムであって、
    前記情報処理装置が、
    (a)前記回転保持手段上に保持された校正用対象物のうち、他の部位と識別可能な固有の造形がなされた所定の特徴部を前記三次元測定機が三次元測定して得た第1データと、
    (b)前記回転保持手段への保持基準となる前記校正用対象物の保持基準部と、前記回転保持手段の回転軸との既知の位置および姿勢の関係を表現する第2データと、
    に基づいて前記回転軸情報を取得する回転軸情報取得手段を、
    備える情報処理装置として機能することを特徴とするプログラム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015528109A (ja) * 2012-07-04 2015-09-24 クレアフォーム・インコーポレイテッドCreaform Inc. 3d走査および位置決めシステム
JP2016539334A (ja) * 2013-12-04 2016-12-15 シロナ・デンタル・システムズ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 物体の三次元光学測定に使用されるカメラにより二次元コードを読み取る方法

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