JP2011250997A - ライン引き装置及びライン形成材 - Google Patents

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政行 田中
Kazuyuki Wakirin
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Abstract

【課題】ライン引き装置にライン形成材を補充する際の作業環境及び運搬時の取扱い作業性を良好にし、しかも、ライン形成材による放出口の詰まりを回避するとともに、ライン形成材の放出量を安定させ、さらに、ライン形成材の色替えを容易に行えるようにする。
【解決手段】ライン引き装置は、ラインを形成するためのライン形成材が固形とされた状態で収容される収容部と、収容部内に臨むように配設され、固形のライン形成材を削るための削り部材3と、収容部を移動させるための車輪4とを備えている。収容部には、削り部材3で削られたライン形成材を放出するための放出口が形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば運動場や公園の地面等にラインを引く際に用いられるライン引き装置及びラインを形成するためのライン形成材に関するものである。
従来から、この種のライン引き装置として、車輪が取り付けられた容器に、ラインを地面上に形成するための粉体からなるライン形成材を収容し、このライン形成材を容器の下部に設けられた放出口から少しずつ放出して地面に撒き、所定のラインを形成するように構成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このようなライン引き装置では、ライン形成材が無くなった後にライン形成材を容器に補充する作業が必要である。一般に、粉体のライン形成材は、20kg毎に袋詰めされて流通している。従って、ライン形成材をライン引き装置の容器に補充する際には、袋を持ち上げて容器に移したり、袋の中にスコップを差し込んでライン形成材をすくって容器に移したりしている。
特開2006−223839号公報
しかしながら、ライン引き装置にライン形成材を補充する際、袋を持ち上げて移す場合には、ライン形成材が粉体であることから舞い上がって飛散し、また、スコップですくって移す場合にも同様に飛散する。飛散したライン形成材は、作業者の衣服等に付着したり、作業者が吸い込んだり、作業場の床に落ちて床が粉だらけになって汚れるという問題があるので、作業環境の悪化をもたらす。
また、ライン引き装置を例えば自動車等に積んで運ぶ際には、容器内のライン形成材が粉体であることから、容器から洩れやすく、取扱い時の作業性が悪い。
また、ライン引き装置に粉体のライン形成材を収容したまま放置しておくと、湿って固まって放出口に詰まることがある。こうなると、次回の使用時にライン形成材が放出されなかったり、ライン形成材の放出量が少なく薄いラインになってしまうこともある。
また、容器内のライン形成材は、放出口の近傍で粉体同士が凝集して上方へ湾曲するようなアーチ構造を形成して放出口を閉塞する、いわゆるブリッジ現象が起こることがある。このブリッジ現象によってもライン形成材が放出されなくなることがある。さらに、ライン形成材の凝集度合いが変化することもあり、このことによってライン形成材の流れが不均一になって放出量が変化し、濃いラインとなったり、薄いラインとなったりすることがある。
また、例えば、赤色のライン、青色のライン、黄色のラインを引きたい場合には、色を変更するためにライン形成材を詰め替えなければならないが、粉体のライン形成材を詰め替える作業は困難である。従って、引きたいライン色の数だけライン引き装置を揃えなければならないという問題もある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ライン引き装置にライン形成材を補充する際の作業環境及び運搬時の取扱い作業性を良好にし、しかも、ライン形成材による放出口の詰まりを回避するとともに、ライン形成材の放出量を安定させ、さらに、ライン形成材の色替えを容易に行えるようにすることにある。
上記目的を達成するために、本発明では、ライン形成材を固形にしておき、これを削って放出するようにした。
第1の発明は、ラインを形成するためのライン形成材が固形とされた状態で収容される収容部と、上記収容部内に臨むように配設され、上記固形のライン形成材を削るための削り部材と、上記収容部を移動させるための車輪とを備え、上記収容部には、上記削り部材で削られたライン形成材を放出するための放出口が形成されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、ライン形成材を補充する際には、ライン形成材が固形であるため、従来の粉体を補充する場合のようにライン形成材が飛散することは殆どない。
また、ライン引き装置を運搬する際には、内部のライン形成材が固形であるため、収容部から容易に取り出すことが可能になる。さらに、ライン色を変えたい場合には、ライン形成材が固形であるため、収容部からの取り出しが簡単に行え、別の色のライン形成材を収容部に簡単に収容することが可能である。
また、ライン形成材を削り部材で削って放出口から放出するようにしているので、ライン形成材を収容部に収容したまま長期間放置しても、従来の粉体のライン形成材を使用した場合のように湿って固まって放出口に詰まることはなく、その後、通常の使用時と同様にライン形成材を削って放出口から放出することが可能である。また、従来の粉体を用いた場合のような容器内の放出口近傍での粉体同士の凝集が起こらないため、ブリッジ現象が起こらない。そのため、放出時におけるライン形成材の流れが不均一になりにくく、ラインの濃さが均一になる。
第2の発明は、第1の発明において、削り部材は、収容部に収容されたライン形成材に接した状態で動くように該収容部に支持され、車輪の回転力を上記削り部材に伝達させて該削り部材を動かす回転力伝達部を備えていることを特徴とするものである。
この構成によれば、ライン引き装置を動かす際の車輪の回転力を利用してライン形成材を削ることが可能になる。
第3の発明は、第1または2の発明において、削り部材は、ライン形成材の下側に配置されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、ライン形成材の自重を利用してライン形成材を削り部材に押し付けることが可能になる。
第4の発明は、第1から3のいずれか1つの発明において、収容部には、ライン形成材を削り部材へ押し付ける付勢部材が設けられていることを特徴とするものである。
この構成によれば、ライン形成材が削り部材に確実に押し付けられるようになる。
第5の発明は、第1から4のいずれか1つの発明において、削り部材を駆動するモータを備えていることを特徴とする。
この構成によれば、ライン形成材を削る際の動力がモータから供給されるので、作業者の負担が少なくなる。
第6の発明は、削り部材を備えたライン引き装置に使用されるライン形成材において、固形であることを特徴とする。
この構成によれば、第1の発明と同様に、ライン形成材を補充する際には、ライン形成材が飛散することは殆どなく、また、ライン引き装置を運搬する際に、ライン引き装置から殆ど洩れることはない。さらに、ライン色を変えたい場合に簡単に行える。また、ライン形成材を長期間放置しても、その後、削って放出口から放出することが可能である。
第1の発明によれば、固形のライン形成材を収容部に収容したので、作業環境を良好にできるとともに、ライン形成材を収容部から容易に取り出して運搬することができ、取扱い作業性も良好になり、さらに、ライン形成材の色替えを容易に行うこともできる。そして、ライン形成材を削って収容部から放出するようにしたので、ライン形成材の詰まりやブリッジ現象を回避でき、ライン形成材の放出量を安定させて均一な濃さのラインを引くことができる。
第2の発明によれば、車輪の回転力を削り部材に伝達させて削り部材を動かすことができるので、削り部材を動かすための動力源を別途設けることなく、車輪の回転力を利用してライン形成材を削ることができる。よって、ライン引き装置の低コスト化を図ることができる。
第3の発明によれば、削り部材をライン形成材の下側に配置したことで、ライン形成材の自重を利用してライン形成材を削り部材で確実に削ることができる。
第4の発明によれば、ライン形成材を削り部材へ押し付ける付勢部材を設けたので、収容部内のライン形成材の量によらず、ライン形成材を削り部材に確実に押し付けてライン形成材を削ることができる。
第5の発明によれば、削り部材を駆動するモータを備えているので、作業者に負担をかけることなく、ライン形成材を削ることができる。
第6の発明によれば、第1の発明と同様に、作業環境を良好にできるとともに、運搬時の取扱い作業性も良好になり、さらに、ライン形成材の色替えを容易に行うこともできる。そして、ライン形成材の詰まり等を回避でき、ライン形成材の放出量を安定させることができる。
実施形態1にかかるライン引き装置の斜視図である。 車輪、車軸及び削り部材の構造を示す斜視図である。 削り部材の部分拡大図である。 図2のIV−IV線断面図である。 実施形態2にかかる図2相当図である。 図5のVI−VI線断面図である。 変形例1にかかる図3相当図である。 変形例2にかかる図3相当図である。 変形例にかかるライン形成材の斜視図である。 実施形態3にかかるライン引き装置のブロック図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1にかかるライン引き装置1を示すものである。このライン引き装置1は、例えば、保育園や幼稚園、学校の運動場、公園等の地面にラインを引くためのものである。尚、ライン引き装置1を用いてラインを引く場所は、上記に限られるものではなく、様々な場所に引くことができる。
ライン引き装置1は、ラインを形成するためのライン形成材Aが固形とされた状態で収容される収容部2と、収容部2内に臨むように配設され、ライン形成材Aを削るための削り部材3(図2に示す)と、収容部2を移動させるための一対の車輪4,4とを備えている。
収容部2は、上下方向に長い箱状に形成されている。収容部2の上端部には、上方に開放する補充口6が形成されており、この補充口6からライン形成材Aを収容部2に補充することができるようになっている。
収容部2の補充口6は、蓋7により閉塞されるようになっている。蓋7は、収容部2の上端部に嵌って固定されるようになっている。蓋7の裏面(収容部2内に臨む面)には、ライン形成材Aを下方へ押すためのコイルバネ(付勢部材)8が設けられている。コイルバネ8は、中心軸が上下方向に延びる姿勢とされて上端部が蓋7の裏面に固定され、下端部は自由端とされている。コイルバネ8の中心軸方向の長さは、ライン形成材Aを、その残りが僅かになるまで、削り部材3に押し付けることができるように、十分な長さが確保されている。また、コイルバネ8の下端部には、押さえ板9が取り付けられている。この押さえ板9は、ライン形成材Aの上面に接する。
収容部2の後側(進行方向後側)には、作業者が把持するためのハンドル10が設けられている。このハンドル10は収容部2の上端部よりも上方へ延びている。
また、収容部2の底壁には、削り部材3によって削られたライン形成材を放出するための複数の放出口(放出部)11,11,…が形成されている。
収容部2の下部には、車輪4,4が取り付けられる車軸12が回動可能に支持されている。車軸12は、ライン引き装置1の左右方向(幅方向)に略水平に延びていて、収容部2を左右方向に貫通している。車軸12の右端部及び左端部は、収容部2の側壁から外部へ突出している。車軸12の両端部にそれぞれ車輪4,4が固定されていて、車輪4,4と車軸12とは一体に回転するようになっている。
削り部材3は、収容部2の下部に収容されている。図2及び図4に示すように、削り部材3は、円筒状の本体部15と、本体部15の周壁部に設けられた複数の削り部16,16,…とを備えている。本体部15は、鋼板等を成形してなるものである。本体部15には車軸12の軸方向中間部が貫通している。本体部15の中心線と車軸12の中心線とは略一致している。本体部15は車軸12に固定されていて、本体部15と車軸12とは一体に回転するようになっている。つまり、車輪4の回転力は、車軸12を介して削り部材3に伝達される。車軸12は回転力伝達部である。
図3に示すように、各削り部16は、刃16aと貫通孔16bとを備えている。刃16aは、ライン形成材Aに接触して接触した部分を削って粉体にするためのものであり、削り部材3の外周面から外方へ突出するように切り起こされて形成されている。刃16aは、削り部材3の中心線方向に延びている。貫通孔16bは、刃16aの縁部に連なるように開口している。刃16aにより削られたライン形成材Aは、貫通孔16bを通って削り部材3の内部に逃げるので刃16aの目詰まりが抑制される。
図2に示すように、削り部16は、削り部材3の周方向に並ぶように設けられるとともに、中心線方向にも並ぶように設けられている。削り部材3の周方向に隣り合う刃16aの向きは、互いに反対向きとされている。
具体的には、図4に示すように、ある削り部(符号16Aで示す)の刃16aは、削り部16の回転方向一側に向いていて、削り部16が一側に回転する際にライン形成材Aを削る。一方、この削り部16Aに隣接する削り部(符号16Bで示す)の刃16aは、削り部16の回転方向他側に向いていて、削り部16が他側に回転する際にライン形成材Aを削る。このように、周方向に並ぶ削り部16の刃16aの向きを交互にしたことで、ライン引き装置1を前進させても後退させてもライン形成材Aを削ることができる。
次に、上記のように構成されたライン引き装置1の使用要領について説明する。
まず、図1に示すように、収容部2の補充口6を開放し、ライン形成材Aを収容部2に収容する。ライン形成材Aは、固形である。具体的には、例えば、粉体の炭酸カルシウムからチョークを製造する要領と同様に、炭酸カルシウムを固めたものである。
尚、ライン形成材Aの材料としては、例えば、石灰岩、ホタテの殻、サンゴ礁等を粉砕したものの他、建材として使用されていた石膏ボード等を粉砕したリサイクル材等が挙げられるが、これらに限られるものではなく、例えば、珪藻土等、様々なものを使用することができる。また、粉体を固化させるための薬剤も、チョークの製造時に用いられるもの以外も使用できる。また、ライン形成材Aの色は、色素を混合させればよい。
ライン形成材Aが固形であるため、通常の取扱い時には、削ったりしない限り、粉体が飛散することは殆どない。また、ライン形成材Aの重量は、女性や子供でも取扱いし易いように1kg程度が好ましいので、この程度の重量となるようにライン形成材Aの大きさが設定されている。また、ライン形成材Aの形状は、収容部2の内形状に対応するように直方体ないし立方体に形成されている。これにより、ライン形成材Aが収容部2内で不要に動くことなく、安定する。
尚、ライン形成材Aの大きさは上記に限られるものではなく、3kg、5kg、10kg等であってもよい。また、ライン形成材Aの形状は、収容部2の内形状に対応させるのが好ましいが、これに限られるものではない。
ライン形成材Aを収容部2に収容する際には、上記したように固形であるため、粉体が飛散することは殆どない。よって、作業者に付着し難く、吸い込むこともなく、しかも、床を汚すこともない。ライン形成材Aは、複数個収容することができるが、事前に使用量を予測できる場合で、使用量が少ないのであれば、例えば、1つだけ収容することが可能である。ライン形成材Aを収容部2に収容すると、ライン形成材Aの下面が削り部材3に接する。
ライン形成材Aを収容部2に収容した後、蓋7を収容部2に固定する。蓋7を収容部2に固定すると、コイルバネ8が収容部2に収容されているライン形成材Aの上面に接し、ライン形成材Aを下方、すなわち、削り部材3に圧接する方向へ押す。
その後、ライン引き装置1を地面上で動かす。すると、車輪4の回転力が車軸12を介して削り部材3に伝達され、削り部材3は、車軸12の中心線周りに回転し始める。削り部材3の回転により、刃16aがライン形成材Aの下面を引っ掻き、ライン形成材Aを削っていく。これにより、ライン形成材Aが粉体となり、粉体となったライン形成材Aは、放出口11,11,…から放出されて地面上にラインが形成される。
また、ライン形成材Aを削り部材3で削って放出口11から放出するようにしているので、従来の粉体を用いた場合のような凝集によるブリッジ現象が収容部2内で起こらない。
また、ライン形成材Aを収容部2に収容した状態で長期間放置していた場合にも、同様に、削り部材3によってライン形成材Aを削るので、粉体のライン形成材のように湿って固まって放出口11に詰まることなく、ラインを引くことができる。
また、ライン引き装置1を運搬する際には、内部のライン形成材Aが固形であるため、ライン形成材Aを収容部2から容易に取り出すことが可能になる。よって、自動車等で運搬する場合に室内が汚れてしまうのを防止できる。
さらに、ライン色を変えたい場合には、所望色のライン形成材Aを用意しておき、収容部2に収容されているライン形成材Aと交換する。このとき、ライン形成材Aが固形であるため、収容部2からの取り出しが簡単に行え、別の色のライン形成材Aを収容部2に簡単に収容することが可能である。
以上説明したように、この実施形態1にかかるライン引き装置1によれば、固形のライン形成材Aを収容部2に収容したので、作業環境を良好にできるとともに、ライン形成材Aを収容部2から容易に取り出して運搬することができ、取扱い作業性も良好になり、さらに、ライン形成材Aの色替えを容易に行うこともできる。そして、ライン形成材Aを削って収容部2から放出するようにしたので、ライン形成材Aの詰まりやブリッジ現象を回避でき、ライン形成材Aの放出量を安定させて均一な濃さのラインを引くことができる。
また、車輪4の回転力を削り部材3に伝達させて削り部材3を動かすことができるので、削り部材3を動かすための動力源を別途設けることなく、車輪4の回転力を利用してライン形成材Aを削ることができる。よって、ライン引き装置1の低コスト化を図ることができる。
また、削り部材3をライン形成材Aの下側に配置したことで、ライン形成材Aの自重を利用してライン形成材Aを削り部材3で確実に削ることができ、これに加えて、ライン形成材Aをコイルバネ8により削り部材3へ押し付けるようにしたことで、ライン形成材Aを削り部材3に確実に押し付けてライン形成材Aを削ることができる。
(実施形態2)
図5及び図6は、本発明の実施形態2にかかるライン引き装置1の一部を示すものである。この実施形態2のライン引き装置1は、ライン形成材Aを削るための構造が実施形態1のものと異なっており、他の部分は同じであるため、以下、実施形態1と異なる部分について詳細に説明する。
実施形態2では、削り部材20が、円板部材21と削り刃16とを備えている。円板部材21は、略水平に配置されている。図5に示すように、円板部材21の中心部には、下方へ突出する支軸22が固定されている。この支軸22は、収容部2の下部に設けられた支持板23に回転可能に支持されている。削り部材20は車軸12よりも上方に位置している。
削り刃16は、実施形態1と同様に構成されており、円板部材21の上面から上方へ突出するように設けられている。削り部16の刃16aの向きは、実施形態1と同様に、ライン引き装置1を前進させても後退させてもライン形成材Aを削ることができるように設定されている。
円板部材21の下面の外周側には、複数の歯24が周方向に環状に並んで設けられている。
また、車軸12の軸方向中間部には、ギヤ26が固定されている。ギヤ26と車軸12とは一体に回転するようになっている。このギヤ26の歯27は、削り部材20の下面の歯24に噛み合うようになっている。従って、車軸12が回転してギヤ26が回転すると、その回転力は、削り部材20に伝達されて、削り部材20が支軸22周りに回転する。つまり、車軸12及びギヤ26が回転力伝達部である。
次に、上記のように構成されたライン引き装置1の使用要領について説明する。
実施形態1と同様にしてライン形成材Aを収容部2に入れて蓋7を閉める。ライン形成材Aの下面は、削り部材20の上面に接する。
その後、ライン引き装置1を動かすと、上記のように車輪4の回転力がギヤ26を介して削り部材20に伝達され、削り部材20が回転する。すると、削り刃16がライン形成材Aの下面を引っ掻き、ライン形成材Aを削っていく。これにより、ライン形成材Aが粉体となり、粉体となったライン形成材Aは、放出口11,11,…から放出されて地面上にラインが形成される。
また、ライン形成材Aを収容部2に収容した状態で長期間放置していた場合にも、同様に、削り部材20によってライン形成材Aを削るので、通常の使用時と同様にラインを引くことができる。
以上説明したように、この実施形態2にかかるライン引き装置1によれば、固形のライン形成材Aを収容部2に収容し、このライン形成材Aを削って収容部2から放出するようにしたので、実施形態1と同様な効果を奏することができる。
尚、削り部材3,20の削り部16の形状は上記した形状に限られるものではなく、例えば、図7に示す変形例1や、図8に示す変形例2のような形状としてもよい。変形例1の削り部30は、直線状に延びる刃30aと、略矩形の貫通孔30bとを備えている。刃30aの延びる方向は、削り部材3の中心線方向である。
変形例2の削り部31は、削り部材3の外周面から突出する円筒部31aと、円筒部31aの先端縁に形成された複数の刃31bと、円筒部31aの内部に開口する貫通孔31cとを備えている。
また、ライン形成材Aの形状としては、例えば図9(a)に示すような円柱形状であってもよいし、図9(b)に示すような円筒形状であってもよいし、図9(c)に示すような2辺が直線状で他の2辺が湾曲した断面形状を持つ柱状であってもよく、様々な形状にすることができる。また、ライン形成材Aとしては、例えばチョークのように小さいものであってもよく、この場合、多数のライン形成材Aを収容部2に収容すればよい。
(実施形態3)
図10は、本発明の実施形態3にかかるライン引き装置1のブロック図を示すものである。この実施形態3のライン引き装置1は、実施形態1,2のものに対し、削り部材3をモータ40で駆動するようにした点で異なっている。以下、実施形態1,2と異なる部分について説明する。
モータ40の出力軸には駆動ギヤ(図示せず)が設けられている。一方、削り部材3には従動ギヤ(図示せず)が設けられている。駆動ギヤと従動ギヤとは噛み合っている。モータ40は制御部41に接続されている。制御部41には、電源としてのバッテリ42が接続されるとともに、スイッチ43が接続されている。スイッチ43は、モータ40のON及びOFFを切り替えるためのものである。
この実施形態3では、ラインを引く際にスイッチ43を操作してモータ40を回転させることにより、削り部材3を回転させてライン形成材Aを削ることができる。従って、実施形態1,2のものに比べて、作業者がライン引き装置1を移動させるのに要する力が少なくて済む。
また、この実施形態3にかかるライン引き装置1によっても、固形のライン形成材Aを収容部2に収容し、このライン形成材Aを削って収容部2から放出するようにしたので、実施形態1と同様な効果を奏することができる。
尚、上記実施形態1〜3では、ライン形成材Aをコイルバネ8で付勢するようにしているが、これに限らず、例えば、樹脂製のバネを用いてもよい。また、ライン形成材Aは、自重のみで削り部材3,20に当接させるようにしてもよい。
また、蓋7の収容部2に対する固定位置を上下方向に変更できるようにし、蓋7を任意の位置で収容部2に固定できるようにしてもよい。こうすることで、ライン形成材Aが減った場合に、その減った量に対応するように蓋7を下に移動させて収容部2に固定することが可能になる。その結果、コイルバネ8の長さが短くて済む。また、蓋7とは別の部材(図示せず)にコイルバネ8を取り付けて収容部2内に設け、同様にして上下動可能に収容部2に固定し、ライン形成材Aを付勢するようにしてもよい。
また、ライン形成材Aを付勢する構造としては上記した構造に限られるものではなく、例えば、蓋7を上下動可能にした上で、引張バネ(図示せず)を用い、この引張バネの上端部を蓋7に固定し、下端部を収容部2の底部側に固定し、蓋7を下方へ付勢して、ライン形成材Aを引張バネの力よって蓋7で下方へ押すようにしてもよい。また、同様に、押さえ板9を引張バネで下方へ付勢するようにしてもよい。
また、ライン形成材Aの上側に十分な重さの錘を載せることによってライン形成材Aを下方へ付勢するようにしてもよい。予備のライン形成材Aを錘として利用してもよい。
また、削り部16,30,31の形状や構造は上記したものに限られるものではなく、例えば、ヤスリの表面のような凹凸形状であってもよい。
また、上記実施形態1〜3では、削り部材3,20を動かすことによってライン形成材Aを削るようにしているが、これに限らず、削り部材3,20を固定しておき、ライン形成材Aを動かすようにしてもよい。この場合、ライン形成材Aに固定される固定部材を設けておき、この固定部材を駆動してライン形成材Aを動かせばよい。ライン形成材Aは、例えば、回転させてもよい。
また、上記実施形態1〜3では、ライン引き装置1を前進させても後退させてもラインを引くことができるように構成しているが、これに限らず、ライン引き装置1を前進させた場合にのみラインを引くことができるように構成してもよく、また、ライン引き装置1を後退させた場合にのみラインを引くことができるように構成してもよい。これらの場合には、例えば、削り部材3,30の刃16a,30aの向きを全て一方向に向くようにすればよい。
以上説明したように、本発明にかかるライン引き装置は、例えば、運動場や公園の地面等にラインを引く際に用いることができる。
1 ライン引き装置
2 収容部
3 削り部材
4 車輪
7 蓋
8 コイルバネ(付勢部材)
11 放出口(放出部)
12 車軸(回転力伝達部)
20 削り部材
26 ギヤ
40 モータ
41 制御部
42 バッテリ
A ライン形成材

Claims (6)

  1. ラインを形成するためのライン形成材が固形とされた状態で収容される収容部と、
    上記収容部内に臨むように配設され、上記固形のライン形成材を削るための削り部材と、
    上記収容部を移動させるための車輪とを備え、
    上記収容部には、上記削り部材で削られたライン形成材を放出するための放出口が形成されていることを特徴とするライン引き装置。
  2. 請求項1に記載のライン引き装置において、
    削り部材は、収容部に収容されたライン形成材に接した状態で動くように該収容部に支持され、
    車輪の回転力を上記削り部材に伝達させて該削り部材を動かす回転力伝達部を備えていることを特徴とするライン引き装置。
  3. 請求項1または2に記載のライン引き装置において、
    削り部材は、ライン形成材の下側に配置されていることを特徴とするライン引き装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載のライン引き装置において、
    収容部には、ライン形成材を削り部材へ押し付ける付勢部材が設けられていることを特徴とするライン引き装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載のライン引き装置において、
    削り部材を駆動するモータを備えていることを特徴とするライン引き装置。
  6. 削り部材を備えたライン引き装置に使用されるライン形成材において、
    固形であることを特徴とするライン形成材。
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